JP2001181645A - 可搬式炭化炉設備 - Google Patents

可搬式炭化炉設備

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JP2001181645A
JP2001181645A JP37046599A JP37046599A JP2001181645A JP 2001181645 A JP2001181645 A JP 2001181645A JP 37046599 A JP37046599 A JP 37046599A JP 37046599 A JP37046599 A JP 37046599A JP 2001181645 A JP2001181645 A JP 2001181645A
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JP
Japan
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carbon material
furnace
box
basket
hanging
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Application number
JP37046599A
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English (en)
Inventor
Seihaku Moriuchi
内 清 白 森
Kenji Mitsui
井 健 治 光
Kazuyuki Kahon
本 和 之 枷
Junichiro Okuhara
原 潤一郎 奥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinagawa Refractories Co Ltd
Original Assignee
Shinagawa Refractories Co Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/10Biofuels, e.g. bio-diesel
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

Abstract

(57)【要約】 【課題】 炭材の焼成から消火冷却まで炭材生成場所で
一貫処理することができるようにすることを特徴とす
る。 【解決手段】 汎用運搬車両1の荷台2に積載し得る車
載用ベース3上に、消煙消臭炉4と、この消煙消臭炉の
排気口に連通する管路が接続された炭化炉5と、この炭
化炉により焼成された炭化材入りの炭材篭7を収容し炭
材篭内の炭化材を冷却させる消火ボックス6と、前記炭
化炉5から炭材篭7を取出して前記消火ボックス6へ運
搬するための吊持搬送手段と、この吊持搬送手段により
前記炭化炉5から消火ボックス6にかけて前記炭材篭7
を吊持搬送する炭材篭吊具33とを具有することを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭材の炭化処理を
炭材の存在場所において完遂することができる可搬式炭
化炉設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から各種廃棄物、なかでも酒粕、お
から、ビール粕、家畜糞などの不定形な炭材を焼成して
炭化させ、活性炭、活性炭の補助材、肥料等として再利
用を計るようになされている。
【0003】上記のような炭材の炭化処理には、従来所
定の場所に固定的に設置される炭化炉まで炭材を運搬
し、そこで炭材を炭材篭に投入したのちその炭材篭を炭
化炉へ装入して焼成し、焼成後炭材を冷却させて取出す
ようになされている。
【0004】上記焼成後の炭材の冷却は、炭材に灰を被
せて自然冷却させる手段、散水により冷却させる手段、
炭化炉内で空気を遮断した状態として自然徐冷させる手
段が一般にとられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに上記従来の炭
化処理は、炭化前の炭材をその供給場所から炭化炉が設
置されている場所まで運搬する必要があるため、炭材が
家畜糞のような糞尿類であると運搬時における臭気の問
題があるばかりでなく、高含水物や低嵩比重物は運搬効
率が低いという問題がある。
【0006】また炭材焼成後の冷却についても、焼成後
の炭化材を灰で覆う手段では、炭化後400℃以上の高
温の炭化材に作業者が接近しての灰かけ作業を要するた
め火傷を負うなどの危険性を伴なうというとともに冷却
するまでに長い時間を要するという問題があり、散水に
より冷却させる手段では、散水により炭化材の品質を低
下させるという問題がある。さらに炭化炉で徐冷させる
手段では、400℃以上もある炉内で室温までに冷却さ
せるには数十時間を要し、早期に次なる炭化工程に移行
することができないためきわめて生産効率が低いものと
なる。
【0007】一方、炭化炉のみを車載し、炭材の供給場
所まで出向いて焼成するようにしたもの(例えば特開平
6−330044号公報)が提案されているが、炭化炉
のみ移動させても生の炭材を運搬しないですむという点
のみの効果が得られるだけで、炭化材の生産全般からみ
ると十分な対策とはいい難い。
【0008】本発明は上記従来技術の諸問題を解消する
ことを課題としてなされたもので、炭材の焼成から焼成
後の炭化材の冷却まで一貫して炭材生成場所での処理を
行なうことができる可搬式炭化炉設備を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
として本発明は、汎用運搬車両の荷台に積載し得る車載
用ベース上に、消煙消臭炉と、この消煙消臭炉の排気口
に連通する管路が接続された炭化炉と、この炭化炉によ
り焼成された炭化材入りの炭材篭を収容し炭材篭内の炭
化材を冷却させる消火ボックスと、前記炭化炉から炭材
篭を取出して前記消火ボックスへ運搬するための吊持搬
送手段と、この吊持搬送手段により前記炭化炉から消火
ボックスにかけて前記炭材篭を吊持搬送する炭材篭吊具
とを具有することを特徴とする。
【0010】前記消煙消臭炉は、その排気口から分岐し
て前記炭化炉の上部に接続する管路の途中部に投入空気
量を調節する投入空気用ダンパを備え、炭化炉から発生
する可燃ガスに空気を混合しながら炭化炉に投入して炭
化炉と消煙消臭炉との間で循環させるように構成するこ
とができ、こうすることにより自燃しない低カロリーの
炭材であっても良質な炭化材とすることができるので好
ましい。
【0011】前記消火ボックスは、前記炭化炉において
焼成済みの炭化材入りの炭材篭を収容し得る消火ボック
ス本体の少なくとも外周壁を冷却水を循環流通する密閉
構造の水冷ジャケットとすることにより、炭化炉で焼成
された炭化材入りの炭材篭を装入して短時間で炭化材の
冷却を図ることができる。
【0012】前記消火ボックス本体の外周壁の上方位置
に、該ボックス本体内に収容された炭材篭に向けて冷却
水を噴霧する冷却水噴射ノズルを設ければ、空冷のほか
水冷による冷却をなさしめることができ、一層短時間で
の冷却を図ることができる。さらに前記炭材篭の吊具
は、下面が開放されているとともに上面および側面が閉
鎖され炭材篭の上方から該炭材篭に外嵌し得る形状の蓋
箱と、この蓋箱を炭化炉または冷却手段の上部から出し
入れするための吊持手段と、前記蓋箱を炭化炉または冷
却手段の内部所定位置に挿入するための位置決め手段
と、前記蓋箱に前記炭材篭が内嵌された状態で相互に着
脱可能な係合手段とを有する構成とすれば、炭化炉およ
び消火ボックスへの炭材篭の出し入れを迅速かつ安全に
行なうことができる。
【0013】そして前記位置決め手段は、炭化炉または
冷却手段の内隅部または外隅部にそって挿入自在とされ
た前後左右のガイド脚を有し前記蓋箱の上部が固定され
てクレーン等の吊持手段により吊持可能とされたガイド
枠で構成され、前記係合手段は、前記ガイド枠の上部中
央部に枢支され前記蓋箱の端部両側面にそって吊持部が
垂下しその下端に前記炭材篭の左右下端に係合し得る係
合部を有する前後一対として設けられた左右の吊持杆
と、これら吊持杆の枢支部に設けられハンドルの回動に
より前記左右の吊持杆の吊持部を前記炭材篭から離間し
た開放位置と炭材篭に係合する閉位置とに切り替える切
替え機構とで構成することが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態を参照して説明する。
【0015】図1は本発明による可搬式炭化炉設備の一
実施形態の概要を示すもので、汎用運搬車両1に積載し
た状態として示している。
【0016】汎用運搬車両1の荷台2に積載し得る大き
さの車載用ベース3上に、消煙消臭炉4、炭化炉5、消
火ボックス6、および炭材篭7を搬送するための吊持搬
送手段8が搭載されている。
【0017】上記消煙消臭炉4は、前記炭化炉5で発生
する可燃性ガスを完全燃焼させるもので、図2に詳細を
示すように管路9を通じて炭化炉5に接続され、その接
続部近傍には排ガス温度を処理温度に調節するための助
燃バーナー10が設けられている。
【0018】また消煙消臭炉4の排気筒11と炭化炉5
の上部とが管路12により接続されており、この管路1
2の途中には空気入口13、吸気ダンパ14、炭化炉5
への空気量を調節するための投入空気ダンパ15、その
上流側にブロワ16がそれぞれ設けられている。
【0019】消煙消臭炉4の外部には該消煙消臭炉4の
強制排気循環用のエジェクタブロワ17が配設され、こ
のエジェクタブロワ17は消煙消臭炉4の上部の排気筒
11に管路18により接続されており、この管路18の
途中には前記エジェクタブロワ17に近接して風量調節
用のエジェクダンパ19が設けられている。
【0020】炭化炉5は、炭材を収納した炭材篭7を装
入し得る容積を有する上部が開放された炭化炉本体5a
と、この炭化炉本体5aの上部を開閉する蓋5bとで構
成されている。
【0021】炭材篭7は周知のように側面に多数の小孔
7a、7a…が穿設された箱状のもので、底部には脚7
b、7bがあって、設置時に若干浮上した状態に置かれ
るようになっている。
【0022】したがって炭材篭7に入れられた炭材を焼
成して炭化させるには、消煙消臭炉4を助燃バーナー
10により予熱する。炭化炉5に炭材の入った炭材篭
7を装入する。管路12の途中の投入空気ダンパ15
を開けて熱ガスを炭化炉5に投入する。管路18の途
中のエジェクタダンパ19と管路12の吸気ダンパ14
を操作して投入空気の温度を調節する。消煙消臭炉4
の炉内温度を略800℃に保つように投入空気ダンパ1
5で炭化炉5に投入される空気量を調整する。炭化炉
5の上部温度と消煙消臭炉4の温度(TC,TICによ
る)から着火を確認する。炭化炉5の下部温度と消煙
消臭炉4の温度から炭化終了を確認する。
【0023】この間、消煙消臭炉4の排気は「燃焼ガス
+空気」で、温度は200℃〜600℃で炭化炉5と消
煙消臭炉4の間を循環し、このとき炭化炉5内の炭材は
加熱されて炭化が促進される。
【0024】このように空気を供給しつつ炭材の酸化熱
を利用して昇温し炭化することになり、炭素とその他の
有機物との着火温度が異る性質を利用して炭素だけを残
すことができる。
【0025】消火ボックス6は、図3に詳細を断面図で
示すように、前記炭材篭7を装入し得る内部容積を有し
上面が開口されて蓋6aにより密閉される箱状のもの
で、その周壁部6bおよび底部6cは鋼板により二重構
造とされていてその間が密閉構造の水冷ジャケット20
とされており、配管21およびバルブ22を通じて冷却
水が供給されるようになっている。
【0026】前記周壁部6bの上部および下部に前記水
冷ジャケット20に連通する冷却水循環用パイプ23、
23が接続され、これらパイプ23、23は循環用ポン
プ24の吸込み側および吐出側に接続されていて水冷ジ
ャケット20内の冷却水を上下に入れ替えるよう循環さ
せるようになっている。
【0027】前記周壁部6b、6bの上方位置には、図
示しない冷却水供給源から供給される冷却水を炭材篭7
へ向けて噴霧する冷却水噴射ノズル25、25が適宜数
配設されている。
【0028】前記蓋6aにはエア抜きパイプ27が設け
られ、また消火ボックス6内には炭化材の冷却状態を検
知する温度センサ28が設けられ、底部6cには消火ボ
ックス6内に溜る水のドレンパイプ29が設けられてい
る。
【0029】したがって炭化炉5で焼成した炭材入りの
炭材篭7を装入して蓋6aを閉じ、水冷する場合は冷却
水噴射ノズル25、25から冷却水を炭材篭7内の炭化
材に向けて噴霧することにより冷却させ、空冷の場合は
消火ボックス6内を密閉状態とし、水冷ジャケット20
内に冷却水を循環させて間接的に冷却させる。
【0030】吊持搬送手段8は、図1における実施形態
では前記炭化炉5および消火ボックス6を包含する範囲
にわたってその上方に上梁30が車載用ベース3に立設
された支柱31、31間に懸渡され、この上梁30にそ
ってホイストクレーン32が走行駆動自在に設けられ、
このホイストクレーン32に炭材篭吊具33が支持され
て炭材篭7を懸吊支持して炭化炉5および消火ボックス
6に出し入れできるようになされている。
【0031】上記炭材篭吊具33は、図4に正面図を、
図5に平面図を示すように、下面が開放され上面および
側面が閉鎖されて炭材篭7の上方から該炭材篭7に外嵌
することができ、鋼板等により形成された箱状の蓋箱3
4と、この蓋箱34が固定され位置決め手段の一例とし
てのガイド枠35と、このガイド枠35に係合手段の一
例として前後一対として設けられる左右の吊持杆36、
36と、この吊持杆36、36を開閉動作させる切替え
機構37とを有している。
【0032】前記ガイド枠35は、水平な上部枠35a
と、この上部枠35aの両端隅部にあって下方に垂設さ
れ前記炭化炉5または消火ボックス6の両端の内隅部に
接触乃至は可及的近接して挿入される前後左右のガイド
脚35b,35b…とで構成され、前記上部枠35aの
下面に前記蓋箱34の上端が固定されて一体化されてお
り、このガイド脚35b,35bはその下端が前記蓋箱
34の下端より若干下方に突出する長さとされている。
【0033】前記上部枠35aとガイド脚35b,35
bとは補強材35c,35c(筋違い)により両者間を
直角に保持している。また上部枠35aの両端近くの前
後部にはホイストクレーン32により吊持する際にワイ
ヤを掛けるための吊部38,38が設けられている。
【0034】前記吊持杆36,36はL形状をなし、各
吊持杆36,36の屈曲部が前記ガイド枠35の上部枠
35aの前後部に軸39,39により枢支され、下方に
垂下する吊持部36a,36aの下端には前記炭材篭7
の左右下端に係合する係合部40,40が設けられてい
る。図示の実施形態における係合部40は前後の吊持部
36a,36aの下端を継ぐロッドで構成され、このロ
ッドによる係合部40が図7に一部を示すように炭材篭
7の下端の凹溝41に係合するようになっている。しか
しこの係合部40に関しては上記のほか吊持部36aの
下端に内向きのフックを設けたもであってもよく、その
構成は任意に選択することができる。
【0035】前記ガイド枠35の上部枠35aの左右方
向中央の前後部には、前記吊持杆36、36の吊持部3
6a,36aを炭材篭7の下端から離間した開放位置
と、前記係合部40,40が炭材篭7の下端に係合する
閉位置とに切り替える切替え機構37が設けられてい
る。
【0036】図示の実施の形態では、図6に示すように
ガイド枠35の上部枠35aに前後方向に配設された軸
42の各端部に円板43を介してピン44が前記軸42
に対し偏心して突設され、このピン44が前記吊持杆3
6,36の上部端に水平方向に形成された長孔36b,
36bに嵌挿されており、前記円板43にはハンドル4
5の基部が固着され、このハンドル45を180°回動
することにより各吊持杆36,36の上部端の位置が上
下動し、この上下動により各吊持杆36,36はその枢
軸39,39を中心として回動し、ハンドル45を図6
のA位置においたときピン44は最高位置におかれて吊
持杆36,36の吊持部36a,36aは炭材篭7に係
合する閉位置となり、ハンドル45をB位置に回動した
とき吊持部36a,36aは炭材篭7から離間した開放
位置におかれるように構成されている。なおこの切替え
機構37については一例を示したもので、吊持杆36,
36を開閉動作させ得るものであれば他の構成であって
もよい。
【0037】したがって炭材篭7に被処理物としての炭
材を入れたのち吊具33をホイストクレーン32により
吊持して上記炭材篭7に被せる。このときは切替え機構
37のハンドル45を図6の鎖線図示位置(B位置)に
回動させて左右の吊持杆36,36の吊持部36a,3
6aを図4の鎖線図示のように開放位置にしておく。
【0038】上記のようにして吊具33を炭材篭7に被
せると、その蓋箱34は炭材篭7に外嵌し、ガイド枠3
5のガイド脚35b,35bの下端が接地する(図4
示)。
【0039】こうしたのち切替え機構37のハンドル4
5を図6の矢印イ方向に略180°回動(A位置)する
と、最下位置にあったピン44が最上位置に長孔36
b,36bを介し吊持杆36,36を伴って上昇し、こ
れにより各吊持杆36,36は軸39,39を支点とし
て回動し、その吊持部36a,36aは閉方向に揺動す
る。
【0040】この揺動により吊持部36a,36aの下
端の係合部40,40は、図7に片側のみを拡大して示
すように炭材篭7の端部下面の凹溝41に係合し、図4
に実線で示す状態におかれる。この場合、前記切替え機
構37のハンドル45は、ピン44が最上位置を超えた
状態、換言すればピン44が思案点を超えた位置におか
れる状態にすれば不用意にハンドル45が戻ることがな
い。しかし別にハンドル45のロック機構を付設するよ
うにすることは任意である。
【0041】上記のようにして吊具33を炭材篭7に被
嵌したのち吊具33をホイストクレーン32により吊上
げれば、炭材篭7は吊持杆36,36の吊持部36a,
36aで保持されて一緒に吊り上げられる。
【0042】次いで炭材篭7を炭化炉5の位置まで移動
させ、その直上位置で吊り下ろす。このときガイド枠3
5のガイド脚35b,35b…が炭化炉5の四隅の内隅
部にそうように挿入され、かつ炭化炉5内における炭材
篭7の設置位置が偏ることなく正しく定められる。
【0043】ガイド脚35b,35b…が炉底に接地し
たのち、切替え機構37のハンドル45を図6の矢印ロ
方向に略180°回動させれば、最高位置におかれてい
たピン44が最下位置へ長孔36b,36bを介し吊持
杆36,36を伴なって下降し、これにより各吊持杆3
6,36は軸39,39を支点として回動し、その吊持
部36a,36aは開放方向へ揺動し、吊持部36a,
36aの下端の係合部40、40は炭材篭7の下端から
外れる。
【0044】次いで吊具33をホイストクレーン32に
より吊り上げれば、蓋箱34は炭材篭7から抜けてガイ
ド枠35と共に吊り上げられ、炭材篭7は炭化炉5内の
正規な位置に置き去りにされ、以後炭化炉5による焼成
が行なわれる。
【0045】炭化が完了したことを確認したのち消火ボ
ックス6および炭化炉5の蓋をクレーンを用いてそれぞ
れ外す。
【0046】次いで炭化炉5内に吊具33を前記装入時
とは逆に吊持杆36,36の吊持部36a,36aを開
放状態として吊り込み、ガイド枠35のガイド脚35
b,35bが炉底に接地後切替え機構37のハンドル4
5を図6においてイ方向に略180°回動して吊持部3
6a,36aの係合部40,40を炭材篭7の端部下面
に係合させ、そのままホイストクレーン32により吊具
33を吊り上げて炉外に搬出する。このとき炭材篭7に
は蓋箱34が被嵌されているので、炭化炉5から大気中
に引き上げても炭材篭7内の炭材(炭)が空気にふれて
再燃焼することがない。
【0047】こうして吊り上げた炭材篭7は吊具33と
共に消火ボックス6へ移動させ、その消火ボックス6内
に吊具33ごと装入する。このときも吊具33のガイド
枠35のガイド脚35b,35b…が消火ボックス6の
内隅部にそって挿入され、接地後切替え機構37のハン
ドル45を図6の矢印ロ方向に略180°回動すること
で吊持杆36,36の吊持部36a,36aは開放さ
れ、その下端の係合部40,40が炭材篭7の両端下部
から外れ、炭材篭7を消火ボックス6内に置き去りにし
て吊具33のみを引き上げる。
【0048】次いで消火ボックス6に蓋6aを被せ、炭
材篭7内の炭材を消火させる。この消火については、先
ず消火ボックス6の水冷ジャケット20に冷却水を供給
する配管21のバルブ22を開けて水冷ジャケット20
内に冷却水を注入し、満水になったのちバルブ22を閉
じるとともにポンプ24を駆動して冷却水を循環させ
る。
【0049】ここで炭化材を水冷する場合には、冷却水
噴射ノズル25、25に冷却水を供給して炭材篭7に向
けて噴霧する。
【0050】空冷の場合は消火ボックス6内を密閉状態
にし、水冷ジャケット20内を循環する冷却水により冷
却する。
【0051】上記いずれの場合も温度センサ28により
冷却完了の確認を行ない、ポンプ24の運転を停止させ
る。水冷の場合は冷却水噴射ノズル25、25への冷却
水の供給を止めたのちポンプ24の運転を停止させる。
次いで蓋6aを開け、吊具33により炭材篭2を取り出
す。
【0052】図8、図9は本発明の他の実施形態とし
て、吊持搬送装置8にジブクレーン46を用い、消煙消
臭炉4の排気筒11と共に車載時に分解可能としたもの
である。
【0053】前記ジブクレーン46は、炭化炉5と消火
ボックス6との間の中間位置の車載用ベース3上に立設
された基部47と、この基部47の上端に回転継手48
を介して旋回可能に接続された支柱49およびこの支柱
49の上端一側に水平方向に延設されたアーム50から
なる回転吊時部51とで構成され、このアーム50にそ
ってホイストクレーン32が位置可変に支持されてお
り、このホイストクレーン32に炭材篭吊持具33が支
持されて炭材篭7を懸吊支持し、前記回転吊持部51を
旋回させることにより炭材篭7を炭化炉5および消火ボ
ックス6に出し入れできるようになっている。
【0054】前記支柱49は基部47側の回転継手48
にボルト、クランパ等の止着具52により取付けられ、
車載持には上記止着具52を外すことにより回転吊持部
51を構成する支柱49、アーム50、およびホイスト
クレーン32を分離することができるようになってい
る。
【0055】一方、消煙消臭炉4の排気筒11は、該消
煙消臭炉4の上端の排気口4aの上端にフランジ53を
介してボルト、クランパ等の止着具54により上部排気
筒55が接続されて構成され、車載持には前記止着具5
4を外して上部排気筒55を取外せば消煙消臭炉4の高
さが前記ジブクレーン46の基部47の高さと略同一高
さとなって汎用運搬車両1の市街地走行に支障をきたさ
ないように構成されている。
【0056】したがってこの実施形態によれば、炭化炉
設備を車載しても汎用運搬車両の走行に制約を受けるこ
とがなく、炭材の貯留箇所で炭材を炭化処理するとき汎
用運搬車両から炭化炉設備をおろし、地上に仮設置した
のちジブクレーン46の回転吊持部51および上部排気
筒55をそれぞれ接続することにより炭材篭7の運搬、
および消煙消臭炉4の運転ができ、利用範囲を拡大する
ことができる。さらに汎用運搬車両により運搬すること
ができるので専用車両を用意する必要がない。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、炭
材の発生する場所へ車両を移動させ、その場で炭材の焼
成から消火冷却までの一貫した炭化処理を行なうことが
できるので高効率に作業を進めることができ、従来技術
に比べ約2倍の生産効率を上げることができる。また作
業者が400℃以上もある炭材に近接しての作業が不要
となるので、火傷等の危険性を回避することができる。
さらに汎用運搬車両により運搬することができるので、
炭化炉設備を車両からおろしたのちは別の荷役運搬用と
して車両を使用することができ、炭化炉設備の稼働中、
車両を遊ばせなくてすみ、車両の利用効率を高めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す略示側面図。
【図2】図1における炭化炉の構成を示す略示断面図。
【図3】図1における消火ボックスの構成を示す断面
図。
【図4】図1におけるクレーンで用いる炭材篭吊具の一
例を示す正面図。
【図5】同、平面図。
【図6】図4における切替え機構の作用を示す拡大正面
図。
【図7】吊持杆の吊持部の炭材篭との係合状態を示す拡
大図。
【図8】本発明の他の実施形態を示す略示側面図。
【図9】図8における炭化炉の構成を示す略示断面図。
【符号の説明】
1 汎用運搬車両 3 車載用ベース 4 消煙消臭炉 5 炭材炉 6 消火ボックス 7 炭材篭 8 吊持搬送手段 10 助燃バーナー 20 水冷ジャケット 32 ホイストクレーン 33 炭材篭吊具
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10B 53/02 C10B 53/02 F27D 17/00 F27D 17/00 Z 104 104K 104G (72)発明者 枷 本 和 之 東京都千代田区九段北四丁目1番7号 品 川白煉瓦株式会社内 (72)発明者 奥 原 潤一郎 東京都千代田区九段北四丁目1番7号 品 川白煉瓦株式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA02 BA04 CA26 CA32 CA48 CB08 CB45 4G046 CA00 CC09 HA09 HC21 HC26 4H012 HA06 JA11 4K056 AA09 AA12 BA02 BB01 BC03 CA20 DA00 DB08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】汎用運搬車両の荷台に積載し得る車載用ベ
    ース上に、消煙消臭炉と、この消煙消臭炉の排気口に連
    通する管路が接続された炭化炉と、この炭化炉により焼
    成された炭化材入りの炭材篭を収容し炭材篭内の炭化材
    を冷却させる消火ボックスと、前記炭化炉から炭材篭を
    取出して前記消火ボックスへ運搬するための吊持搬送手
    段と、この吊持搬送手段により前記炭化炉から消火ボッ
    クスにかけて前記炭材篭を吊持搬送する炭材篭吊具とを
    具有することを特徴とする可搬式炭化炉設備。
  2. 【請求項2】前記消煙消臭炉は、その排気口から分岐し
    て前記炭化炉の上部に接続する管路の途中部に投入空気
    量を調節する投入空気用ダンパを備え、炭化炉から発生
    する可燃ガスに空気を混合しながら炭化炉に投入して炭
    化炉と消煙消臭炉との間で循環させるように構成されて
    いる請求項1記載の可搬式炭化炉設備。
  3. 【請求項3】前記消火ボックスは、前記炭化炉において
    焼成済みの炭化材入りの炭材篭を収容し得る消火ボック
    ス本体の少なくとも外周壁を冷却水を循環流通する密閉
    構造の水冷ジャケットとされている請求項1または2記
    載の可搬式炭化炉設備。
  4. 【請求項4】前記消火ボックス本体の外周壁の上方位置
    に、該ボックス本体内に収容された炭材篭に向けて冷却
    水を噴霧する冷却水噴射ノズルを有している請求項3記
    載の可搬式炭化炉設備。
  5. 【請求項5】前記炭材篭の吊具は、下面が開放されてい
    るとともに上面および側面が閉鎖され炭材篭の上方から
    該炭材篭に外嵌し得る形状の蓋箱と、この蓋箱を炭化炉
    または冷却手段の上部から出し入れするための吊持手段
    と、前記蓋箱を炭化炉または冷却手段の内部所定位置に
    挿入するための位置決め手段と、前記蓋箱に前記炭材篭
    が内嵌された状態で相互に着脱可能な係合手段とを有し
    ている請求項1〜4のいずれか1項記載の可搬式炭化炉
    設備。
  6. 【請求項6】前記位置決め手段は、炭化炉または冷却手
    段の内隅部または外隅部にそって挿入自在とされた前後
    左右のガイド脚を有し前記蓋箱の上部が固定されてクレ
    ーン等の吊持手段により吊持可能とされたガイド枠で構
    成され、前記係合手段は、前記ガイド枠の上部中央部に
    枢支され前記蓋箱の端部両側面にそって吊持部が垂下し
    その下端に前記炭材篭の左右下端に係合し得る係合部を
    有する前後一対として設けられた左右の吊持杆と、これ
    ら吊持杆の枢支部に設けられハンドルの回動により前記
    左右の吊持杆の吊持部を前記炭材篭から離間した開放位
    置と炭材篭に係合する閉位置とに切り替える切替え機構
    とで構成されている請求項5記載の可搬式炭化炉設備。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101372331B (zh) * 2008-10-22 2010-05-12 李贵义 活性炭活化炉节能装置
WO2022123692A1 (ja) * 2020-12-09 2022-06-16 有限会社紋珠 製炭炉
CN114686251A (zh) * 2022-02-25 2022-07-01 安徽科技学院 一种生物炭高效制备设备

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