JP3954769B2 - ビール粕の炭化処理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビール粕の炭化処理システムに関し、特に、ビール粕の乾燥工程後に成形される成形品の炭化炉内への搬入・炭化及び搬出工程に工夫を施したビール粕の炭化処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
製炭作業(炭焼き)は、通常、炉内に、例えば間伐材を寸法切りしたものや、オガクズを成形した材料を直接段積みするか、あるいは、台車上に材料を段積みし、炉の窯口を閉塞後、炭化処理を施してなるとともに、煉らし後、炭化された材料の取出し、冷却、段ばらしを行っている。このような炭焼き作業の多くは、材料の形状、寸法、曲がりや機械的にハンドリングするための強度、材料間の通気性を考慮した場合の段積み方法が、不規則(ランダム)的で、常に一定化されているわけでないので、炭化後の製品の殆どは、熱的・機械的変形を生じるために、手作業であり、自動的に段ばらしをすることはほとんど不可能である。しかも、歩留まり良く均質な製品を得るには、長年の経験と勘、所謂、職人的技能に頼らざるを得ないのが現状であるばかりでなく、高価なものとなる。
【0003】
また、炭焼き用として使用されている炉は、炉内の雰囲気を強制攪拌する機能を備えておらず、自然通風によるものが主であることから、炉内のガス流動は、自然対流となり、高温ガスは、必然的に天井近くを流れ、低温ガスは炉床近くを流れる。このような現象は、炉床近くに排気口を配置しても根本的に変化しないため、炉内の上部と下部とでは、材料の炭化が均一にならず、製品の質にもムラが生じる。
【0004】
従来、このビール粕の炭化処理法としては、特開平01−112972号公報(特許1756079)(先行例1)や、特開平2−294391号公報(先行例2)に開示されているような炭化処理法が知られている。先行例1は、横型円筒容器中の攪拌機軸に孔あきディスクスクリーンを設けた点を特長としており、先行例2は圧搾成形後に熱分解することを特長としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した先行例1、先行例2のいずれも、炭化前工程での乾燥工程を経て乾燥されたビール粕の含水率が高く、いずれの場合も、ビール粕の炭化処理法では、成形工程において、ビール粕の固形体(成形品)の高圧成形が行えないために、高品質の燃料炭を得ることができない。
【0006】
また、このようなビール粕の固形体(成形品)を炭化処理する上では、炭化後の燃料炭が、極力、曲がりの少ない形態のものを得ることが必要であり、燃料炭の曲がりが大きいと、梱包作業が面倒で、しかも、容積も嵩張るばかりでなく、割れ易いことから、歩留まりも悪い。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、ビール製造過程で生成されるビール粕の成形品の高圧成形を可能にするとともに、自動化にて変形のない均質で高品質の燃料炭を歩留まり良く容易に得ることができるようにしたビール粕の炭化処理システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本発明に係るビール粕の炭化処理システムの第1発明は、乾燥後のビール粕にて所定の寸法に高圧成形された棒状固形体を、通気性の炭化炉トレー上に整列載置して収容し、該炭化炉トレーが複数段に段積みされた移動台車を外部定位置から炭化炉の炉内定位置に導入する搬送手段と、該搬送手段にて前記炭化炉内に導入された前記移動台車を、前記炭化炉内の定位置で昇降手段にて昇降可能にし、かつ該昇降手段による前記移動台車の上昇動作にて前記炭化炉内を密閉状態に閉塞する炉閉塞手段と、該炉閉塞手段による閉塞後の前記炭化炉内に燃焼ガスを送風して、前記移動台車上に載置収容された炭化炉トレー上の棒状固形体を乾留(ここで乾留とは部分燃焼を含む)させて炭化処理する炭化燃焼手段と、該炭化燃焼手段による炭化処理後に前記移動台車を前記昇降手段にて下降させて前記炭化炉との炉閉塞状態を開放し、前記移動台車を前記炭化炉内から外部定位置に引出す搬出手段と、該搬出手段にて引出された炭化処理後の前記棒状固形体の消火冷却を行う消火冷却手段とを有し、さらに前記炭化燃焼手段は、前記炭化炉内への炭化用空気を強制循環させてなる強制循環機構を有し、当該強制循環機構は、少なくとも前記炭化炉内に炭化用空気を送風する第1の炉内送風ファンと、煉らし時において前記炭化炉内に煉らし用空気を送風する第2の炉内送風ファンとを備えるとともに、前記炭化炉の煙道を炭化用煙道と煉らし用煙道とで形成するとともに該煉らし用煙道をダンパにて開閉調整することにより、前記第2の炉内送風ファンから送風される空気量を調整し、前記第1及び第2の炉内送風ファンの各々の送風配管は、主送風管から2本の副送風管をそれぞれ分岐させ、これらの各々の副送風管を更に上下にそれぞれ分岐させて前記炭化炉内上下部に臨ませてなり、さらに前記各々の副送風管はエゼクターを介して上下にそれぞれ分岐されてなり、一の副送風管は、上部分岐管を炭化炉上部に臨ませて吸込み管とするとともに、下部分岐管を炭化炉下部に臨ませて吸引管とし、他の副送風管は、上部分岐管を炭化炉上部に臨ませて吸引管とするとともに、下部分岐管を炭化炉下部に臨ませて吸込み管とすることを特徴とする。
【0009】
第2の発明は、第1の発明において、前記主送風管の炭化炉入り口には、ノズル部が形成されてなるとともに、当該ノズル部にはさらに拡散板が設けられていることを特徴とする。
【0010】
第3の発明は、第1又は第2の発明において、予めプログラムされた時間及び炭化炉炉温に基づいて前記強制循環機構による炭化用空気の循環量を制御する循環制御手段と、予めプログラムされた時間、流量及び炭化炉炉温に基づいて、前記循環させる炭化用空気の温度を制御するための循環ガス温度制御手段とをさらに備えることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら詳細に説明すると、図1は、本発明に係るビール粕の乾燥・炭化処理システムの全体構成を概略的に示し、符号100は乾燥処理システム、200は炭化処理システムである。
【0012】
この乾燥処理システム100は、ビール製造過程(図示せず)において生成された湿潤ビール粕(含水率:65%)が投入されるホッパ1を有する。このホッパ1内に投入された湿潤ビール粕は、その排出口側の下部に設置された多連式スクリュウからなる切出し排出機2にて所定の供給量に切出し排出されるようになっている。この切出し搬出機2は、手動または自動にて各々のスクリュウの回転数を調整することにより、湿潤ビール粕の切出量が調整可能になっている。そして、切り出された湿潤ビール粕は、フライトコンベア3に向け搬送され、このフライトコンベア3にて湿潤ビール粕を後述する一次乾燥炉10、及び、この一次乾燥炉10に並設させた二次乾燥炉20にて乾燥するようになっている。
【0013】
この一次乾燥炉10は、炉内11の上部に設けた供給口からフライトコンベア3にて搬送される湿潤ビール粕が、炉内11の中間部に配置した多孔板12上に向けて投入され供給される。そして、この多孔板12上には、撹拌羽根13が設けられ、この撹拌羽根13を駆動モータ13Aにて回転させることにより、凝集した湿潤ビール粕を分塊してなるとともに、炉内11の底部から第1の熱風送風手段を介して送風される熱風を多孔板12を通して吹き上げることにより、分塊された湿潤ビール粕の一次乾燥が行われる。
【0014】
この第1の熱風送風手段は、一次乾燥炉10の外部に設置した燃焼バーナ14と、この燃焼バーナ14に燃焼用空気を供給するバーナファン15と、このバーナファン15による燃焼用空気と共に燃焼バーナ14にて燃焼された燃焼排気ガスを適度な熱風に希釈する希釈ファン16と、この希釈ファン16にて希釈された熱風の送風量を自動または手動で調整可能な調整弁17と有する。
【0015】
すなわち、第1の熱風送風手段を構成する燃焼バーナ14は、例えば、灯油タンク等の燃料タンク4から給油される灯油等の液体燃料をバーナファン15による燃焼用空気と共に燃焼させ、その燃焼排気ガスを希釈ファン16にて適度な熱風に希釈して炉内11に送風することにより、撹拌羽根13にて分塊された湿潤ビール粕を吹き上げながら連続流動乾燥による恒率乾燥、すなわち、予備乾燥が行われる。
【0016】
そして、一次乾燥炉10の炉内11底部側には、二次乾燥炉20の炉内21に開口する供給口21Aに搬送経路5を介して連通する排出口が開口し、この排出口には、第1のオーバーフロー調整板18が高さ調整可能に設けられている。このオーバーフロー調整板18は、一次乾燥炉10の炉内11にて一次乾燥された準乾燥ビール粕(含水率:35〜40%)の処理量及び乾燥度合に応じて高さ調整され、これにより、オーバーフロー調整板18を乗り越えて二次乾燥炉20に流入する準乾燥ビール粕の流入量を調整可能にしている。
【0017】
この二次乾燥炉20の炉内21には、一次乾燥炉10にて一次乾燥された準乾燥ビール粕が多孔板22上に向けて供給され、この多孔板22上には、撹拌羽根23が設けられ、この撹拌羽根23を駆動モータ23Aにて回転させることにより、凝集する準乾燥ビール粕を分塊し、炉内21の底部から第2の熱風送風手段を介して送風される熱風を多孔板22を通して吹き上げることにより、準乾燥ビール粕の二次乾燥、すなわち、本乾燥が行われる。
【0018】
この第2の熱風送風手段は、二次乾燥炉20の外部に設置した燃焼バーナ24と、この燃焼バーナ24に燃焼用空気を供給するバーナファン25と、このバーナファン25による燃焼用空気と共に燃焼バーナ24にて燃焼された燃焼排気ガスを適度な熱風に希釈する希釈ファン26と、この希釈ファン26にて希釈された熱風の送風量を自動または手動で調整可能な調整弁27と有する。
【0019】
すなわち、第2の熱風送風手段を構成する燃焼バーナ24は、燃料タンク4から給油される灯油等の液体燃料をバーナファン25による燃焼用空気と共に燃焼させ、その燃焼排気ガスを希釈ファン26にて適度な熱風に希釈して炉内21に送風することにより、撹拌羽根23にて分塊された準乾燥ビール粕を吹き上げながら連続流動乾燥による減率乾燥が行われる。
【0020】
また、二次乾燥炉20の炉内21の供給口側には、静圧制御板28が開度調節可能に設けられている。この静圧制御板28は、その開度を調節することにより、一次乾燥炉10の炉内11と二次乾燥炉20の炉内21との間の内圧が、脈動により不安定となって、両者間に静圧差が発生した際、この静圧差により、一次乾燥炉10の炉内11、もしくは、二次乾燥炉20の炉内21からの熱風及び乾燥途中のビール粕が、他方の炉内に流入して、ビール粕の流動層が不安定になるのを防止している。
【0021】
すなわち、静圧制御板28を設けてなる理由は、一次乾燥炉10及び二次乾燥炉20の各々の炉内11,21の内圧は、同レベルを維持するように設計されているが、ビール粕が流動化状態になったとき、その炉内圧には脈動があり常に一定ではない。この結果、各々の乾燥炉10,20の炉内11,21間には、あるタイミングで、静圧差が発生することがあるため、静圧制御板28がないと、この静圧差により熱風の流入と、これに随伴してビール粕も流入してしまうからである。
【0022】
しかも、このような現象が発生すると、ビール粕の流れ出てしまった方の乾燥炉10または20は、それまで安定していたビール粕の流動層に吹き抜けが発生して、不安定状態が持続されてしまい、乾燥不可能な状況となることから、静圧制御板28が存在すれば、各々の乾燥炉10,20間に静圧差が発生しても、ビール粕自身のシール効果によりガスの流入、ビール粕の流入もないために、継続的にビール粕の流動層は安定する。また、静圧制御板28にて二次乾燥炉20の供給口側を閉塞すれば、各々の乾燥炉10,20間の流れを完全に遮断することが可能になるために、装置立ち上げ時(スタート時)、安定したビール粕の流動層を短時間で容易に得られる。
【0023】
さらに、二次乾燥炉20の炉内21底部に開口させた排出口には、第2のオーバーフロー調整板29が高さ調整可能に設けられている。このオーバーフロー調整板29は、二次乾燥炉20の炉内21にて二次乾燥された乾燥ビール粕(含水率:1〜6%)の処理量及び乾燥度合に応じて高さ調整され、これにより、オーバーフロー調整板29を乗り越えて排出経路6に排出される乾燥ビール粕の排出量を調整可能にしてなるもので、この排出経路6の出口側には、二次乾燥炉20の炉内21の熱風と共に乾燥ビール粕を後述する成形機39に向けて排出するダンパ7が開閉可能に設けられている。
【0024】
そして、一次乾燥炉10及び二次乾燥炉20の各々の炉内11,21の上部には、排気経路30に接続される排気口がそれぞれ開口し、この各々の排気口に、排気筒31,32がそれぞれ連通させて設けられている。この排気経路30は、各々の排気筒31,32を排気管33にて互いに連結配管してなるもので、この排気管33の途上には、サイクロン34が連結されている。このサイクロン34によって補集した、一次乾燥炉10及び二次乾燥炉20の各々の炉内11,21から排気される排気ガスと共に散逸するビール粕の一部を再乾燥し、乾燥後のビール粕(含水率:1〜6%)を成形機39に投入される。
【0025】
成形機39に投入された、乾燥後のビール粕は、バインダ等の結着剤を使用することなく高圧圧縮され、図2に示すように、例えば、長さaが400mm、径寸法bが52mmの多角筒状(例えば、八角形)の所望の形態からなる所定寸法の棒状固形体Wに成形される。
【0026】
次に、成形機39にて高圧成形されたビール粕の棒状固形体Wは、図3に示すように、炭化炉トレー40上に横列状態に複数本(例えば、8本)毎に整列させて載置し収容される。この炭化炉トレー40は、図4に示すように、例えば、縦寸法mが520mm、底面横寸法nが440mm、高さ寸法tが55mmの平面矩形状の形態を有する皿体41からなる。そして、この皿体41の周側面42及び内底面43には、多数の通気孔44が開口し、かつ、その内底面43には、棒状固形体Wを横列状態に位置決め保持する複数条の仕切壁45が設けられている。
【0027】
そして、このように複数本の棒状固形体Wが収容された炭化炉トレー40は、本発明の主要部である炭化処理システム200に搬送することにより炭化されるようになっている。
【0028】
以下詳しく説明すると、まず、炭化処理システム200は、図5に概略的に示すように、ビール粕の固形体Wが収容された炭化炉トレー40を複数段積みされる移動台車50を有する。この移動台車50は、後述する炭化炉63の炉前壁を形成する立上り部51と炉底壁を形成する炭化炉トレー載置台52とからなるL字型形態を有し、この載置台52の下面隅部に車輪53を設けて移動自在になっている。また、移動台車50は、駆動機構にて走行可能になっている。この駆動機構は、移動台車50の炉外部の定位置(消火位置)側に設置された駆動モータ54と、この駆動モータ54にて駆動する駆動プーリ55と、炭化炉63側の外部に設置された従動プーリ56と、これら各プーリ55,56間に掛け渡されたローラチェーン57とで構成されているもので、駆動モータ54の駆動にて、図6に示すように、移動台車50を炉外部の定位置(消火位置)と炭化炉63内の定位置との間を往復自在に牽引可能にしている。
【0029】
この炭化装置60は、フォークリフト状の架台61と、この架台61の下面各隅部に設けた昇降調整可能なパンタグラフ式の昇降機構62と、この昇降機構62にて昇降する架台61の上方に設置された炭化炉63とを有する。この炭化炉63は、その間口側の前面壁部63a及び底面壁部63bの一部が、移動台車50のL字型形態に合わせて開放させてなる箱型形態からなるとともに、その上面壁部63cに煙道64の一端を臨ませている。この煙道64の他端は、ガス燃焼室65内に臨ませてなるとともに、このガス燃焼室65内に燃焼バーナ66と、燃焼空気を送風する燃焼ファン67とをそれぞれ臨ませて、炭化時に炭化炉63内に発生するガスを完全燃焼させるようになっているもので、燃焼後の排気ガスは、排気筒68にて外部に排出している。
【0030】
一方、炭化装置60を構成する炭化炉63には、炭化送風機構70が設けられている。この炭化送風機構70は、炉外側壁から臨ませた2基の炭化バーナ71と、炭化炉63内に炭化用空気を送風する第1の炉内送風ファン72と、煉らし時に炭化炉63内に煉らし用空気を送風する第2の炉内送風ファン73とで構成されている。また、第1及び第2の炉内送風ファン72,73の各々の送風配管は、主送風管72A,73Aから2本の副送風管72B,73Bをそれぞれ分岐させ、これら各々の副送風管72B,73Bを更に上下にそれぞれ分岐させて、炉内上下部に臨ませている。さらに、第1の炉内送風ファン72の各々の副送風管72Bは、図7に示すように、空気の運動エネルギーを利用したエゼクタ74を介して上下にそれぞれ分岐されている。なお、各炉内送風ファン72,73の先の主送風管72A,73Aの炉内入り口へのノズル部には、循環ガスを炉内へ均一に散らすための拡散板を設けるとよい。
【0031】
すなわち、図7(A)に示すように、一方の副送風管72Bは、上部分岐管72Cを炉上部に臨ませて吹込み管とし、下部分岐管72Dを炉下部に臨ませて吸引管とする。一方、図7(B)に示すように、他方の副送風管72Bは、上部分岐管72Cを炉上部に臨ませて吸引管とし、下部分岐管72Dを炉下部に臨ませて吹込み管としてなるものである。
【0032】
これにより、炭化時に、各々のエゼクター74により、炭化用空気の動圧を利用し、一方の副送風管72Bにて炉内の天井付近に高温ガスを吹き込み、炉床の高温ガスを吸引したり(上吹き出し)、他方の副送風管72Bにて炉内の天井付近の高温ガスを吸引し、炉床に高温ガスを吹き込むようにし(下吹き出し)、炭化用空気を強制循環させることにより、炉内に強制対流を発生させ、炉内雰囲気を効率良く均一に攪拌可能にし、炉内の温度及び酸素濃度を均一化させることを可能にしている。
【0033】
図8は、炭化炉63内に強制対流を発生させ、炉内雰囲気を効率良く均一に攪拌可能にし、炭化炉63内の温度及び酸素濃度を均一化させるための、他の実施形態を示すものである。
【0034】
図8においては、ガス燃焼室76内の燃焼排ガス、炭化炉内排ガスまたは、外気を循環・吸引し、炭化炉63内に供給するための循環ファン75とそれぞれの温度流量を制御する機器から構成されている。
【0035】
循環ファン75は回転数制御器RICにより回転数制御され、循環ガス量を制御している。回転数制御器RICは、予めプログラムされた時間及び、炭化炉炉温により回転数/循環ガス量を決定付ける。循環ガス温度は、循環ガス温度制御器TICにより制御される。
【0036】
循環ガス温度制御器TICは、ガス燃焼室76からのガス量を制御する弁V−1と炭化炉63からのガス量を制御する弁V−2の開度を制御し、設定温度の調節を行う。ガス燃焼室76からのガスは、機器耐熱温度を越える場合、警報機TIAより警報を発し、制御弁V−1を閉じ機器を保護する。制御器FICは外気から導入される新鮮空気量を流量計77にて測定し、制御弁V−3により流量を制御する。制御量は、制御器FICに予めプログラムされた時間と量及び、炭化炉炉温に基づいて制御される。
【0037】
図8の実施形態において、循環ガスの主たるものはガス燃焼室76と炭化炉63からのガスである。ガス燃焼室76からの循環ガスはバーナーの燃焼熱が主なもので、これを再利用(循環)することで、炭化炉63と棒状固形体(成形品)Wなど炉内物を急速かつ均一に昇温・加熱することが可能となり、炭化時間は攪拌なしの自然対流に比較し、約30%短縮された。また、炭の品質、歩留まりも、炭化炉トレー40使用の効果と相俟って自然対流のみの炭化に比較し、向上した。製錬(煉らし)時は主に、外気からの導入によるが、制御器FIC、制御弁V−1による制御の結果、品質の安定が図れた。なお、[0030]と同様に炉内入口ノズル部には循環ガスを炉内へ均一に散らすための拡散板を設けるとよい。
【0038】
次に、炭化炉63の上面壁部63cに開口させた煙道64は、図9(A)及び図9(B)に示すように、その開口部の一方の片側に炉内の炉底側から臨ませた連通管からなる炭化用煙道81が形成され、この炭化用煙道81の片側周囲を遮蔽板82にて遮蔽してなるとともに、他方の片側開口部を煉らし用煙道83として区画形成されている。そして、この煉らし用煙道83には、ダンパ84が設けられていて、このダンパ84は、軸受部材85にて回転自在の支持されたロッド86のL字型に曲成端部に取り付けられ、このロッド86の他端側に設けた操作レバー87を炉外側に突出させて、この操作レバー87の回転操作により、煉らし用煙道83を開閉調整自在にしている。
【0039】
さらに、移動台車50の炉外部定位置(消火位置)には、消火ボックス90が配置され、この消火ボックス90は、巻取りドラム91に巻回されるワイヤーロープ92に吊支され、このワイヤーロープ92を、駆動モータ93による巻取りドラム92の正逆回転にて巻取り及び巻戻しすることにより、消火ボックス90を昇降自在にしている。そして、消火ボックス90は、炭化完了後、炭化炉63から引出された移動台車50を、その下降動作にて被冠することにより、移動台車50上の炭化処理後の成形品を速やかに消火冷却するようになっているものである。
【0040】
すなわち、上記した本発明に係る炭化処理システム200は、前工程である乾燥処理システム及び成形工程を経て成形されたビール粕の棒状固形体Wを炭化炉トレー40上に載置し、この炭化炉トレー40を炉外部定位置に停止する移動台車50の炭化炉トレー載置台52上に複数段に段積みする。次いで、図9に示すように、この移動台車50を駆動機構54,55,56,57の駆動にて牽引し、炭化炉63の炉内定位置に向けて搬送し、炭化炉63の炉内定位置に導入する。このとき、移動台車50は、炭化炉63の下部に配置された架台61上に位置し、そのL字型の形態をなす立上り部51及び炭化炉トレー載置台52が、炭化炉63の間口側の前面壁部63a及び底面壁部63bの開放部に合致するように対接して嵌合し、炭化炉63の前面壁部63a及び底面壁部63bを形成する。
【0041】
この場合、移動台車50の立上り部51及び炭化炉トレー載置台52と炭化炉63との間には、僅かな隙間が生じる。このような隙間がある状態で、炭化炉63内の圧力が大気圧より高いと、炉内のガスは炉外へ漏れ、周囲環境を悪化させる。逆に、炭化炉63内の圧力が大気圧より低いと、外気が炉内へ侵入し、炭化操作の制御を乱し、歩留まりを悪化させ、炉内でガスと空気とが激しく反応し、爆轟状態となるため、安全性において問題となるばかりでなく、品質の良い燃料炭を得ることができない。
【0042】
本発明においては、図10及び図11に示すように、パンタグラフ式の昇降機構62のスクリュージャッキ62Aをハンドル62Bにて回転操作し、架台61の上昇させて、架台61上に移動台車50を搭載し上昇させることにより、移動台車50の立上り部51及び炭化炉トレー載置台52と、炭化炉63の前面壁部63a及び底面壁部63bとの互いの当接面間をシール部材c1,c2を介して押圧状態に密着させてシールする。そして、移動台車50と炭化炉63とは、図12に示すように、シール部材c3を介してクランプ部材69にて互いに連結し、移動台車50にて炭化炉63を密閉状態に閉塞可能になっている。これにより、上述したような炉外へのガス洩れ、炉内への外気の侵入を防止することが可能になり、炭化操作が安定し、周囲環境を悪化させることなく、品質の良い燃料炭を得ることが可能になる。
【0043】
次いで、このような炭化炉63の閉塞状態において、炭化送風機構70を作動させ、炭化炉63内の移動台車50上に、炭化炉トレー40にて段積み状態で載置され収容された棒状固形体Wを乾留(ここで乾留とは、部分燃焼を含む。)させることにより、炭化処理が行われる。
【0044】
ところで、本発明に係る炭化処理システム200による製炭作業は、大別して2つの操作からなる。第1に炭化操作、第2に煉らし操作(精錬)である。この第1の炭化操作は、炭化炉63の燃焼ガスによる炉内温度を300〜400℃、炭化時間を24〜48時間に設定して、ビール粕の成形品W内の揮発分を揮発分解させる。一方、第2の煉らし操作は、炭化炉63の炉内温度を800〜100℃、煉らし時間を0.5〜1時間に設定することにより、炭化直後の炭化炭に残留する揮発分を揮発分解させる。このような2つの操作によって得られる燃料炭は、所謂、白炭であり、このとき、燃焼ガスによる炉内の温度制御は、炭化用空気送風ファン72と煉らし用空気送風ファン73から送風される空気量をそれぞれ調節することによって行われる。
【0045】
この場合、炭化用空気送風ファン72による炭化用空気の送風量を、例えば、成形品1t当り0〜55m3/h、煉らし用空気送風ファン73による煉らし用空気の送風量を、例えば、1t当り55〜450m3/hに設定すると、第1の炭化操作においては、炭化用空気の送風量も少なく、炉内温度も低くなるため、炭化炉63の炉内の温度のバラツキが大きい。特に、炉内の上下部の温度差が大きく、炉上部に行くほど、温度が高くなる。そこで、本発明では、図9に示すように、炭化時には、炉内底部の低温ガスを炭化用煙道81にて排気する構造となっている。この結果、炉内の上部の高温ガスが炉底部まで移動することになり、炉内温度の均一化が図れる。
【0046】
一方、第2の煉らし操作では、煉らし用空気の送風量も多く、炉内温度も高いため、実質的な送風量は更に多くなり、炉内の温度差も少ない。このため、煉らし工程をスムーズに行うには、炉内の燃焼ガスを多量に排気する方が効果的である。そこで、本発明では、炭化用煙道81に加え、煉らし用煙道83を組み合わせ、炭化操作時に、ダンパ84にて閉状態にある煉らし用煙道83を、煉らし操作時に、開状態にすることにより、煙道64の開口面積を拡大し、煉らし操作時に発生する多量のガスを速やかに排気させることを可能にしている。
【0047】
このように、煉らし工程が完了すると、クランプ部材69による移動台車50と炭化炉63との連結状態を開放させるとともに、昇降機構62を下降操作することにより、移動台車50を下降させる。次いで、駆動機構54,55,56,57の駆動にて移動台車50を炭化炉63内から炉外部定位置(消火位置)まで牽引する。移動台車50が消火位置に到達すると、消火ボックス90が下降し、消火ボックス89にて移動台車50全体を包込むように被冠し密閉して、移動台車50上の乾留後の固形体Wを消火冷却し、これにより、燃料炭を得るものである。
【0048】
上記したように、本発明に係る炭化処理システムにあっては、棒状固形体Wの成形段階において、棒状固形体Wの寸法は一定であるために、炭化炉トレー40上への配列を自動化できるとともに、炭化炉トレー40自体も所定の寸法形状に設計されているために、移動、段積みを機械化及び自動化ができる。また、炭化炉トレー40は、通気性を有し、複数段に段積みした時に、各炭化炉トレー間に通気可能なスペースが3次元方向に万遍なく形成され、炭化処理時、炭化用空気及び燃焼ガスが均一に流動し、炉内温度分布を均一化させることが可能になるため、各々の炭化炉トレー40に載置収納された棒状固形体Wの炭化が全体に渡り均質なものとなる。しかも、炭化のための熱は炉全体から発生することになり、従来炉のような部分的な熱の発生(ヒートスポット)がなく、これにより、灰化量も少なく歩留まりが向上する。さらにまた、炉内の燃焼ガスの流動がスムースであるため、炭化用空気量の調節による炉内全体の温度コントロールが速やかに行え、色々な炭化度の炭の製造に際して、幅の広い調質が無駄なく行える。
【0049】
さらに、炭化炉トレー40上に配列された棒状固形体Wには、横置きの自重のみの荷重が掛かるだけであり、上述した均一な炭化作用にて、製品には、ほとんど曲がり等の変形が生じず、製品の商品価値を高めるとともに、重量当りの梱包容積も最小化し、貯蔵設備の省スペース化が図れる。また、このような均一化された炭化の進行は、予定する最終炭化度への到達時間の短縮化を可能にし、生産性の向上と省エネルギーが図れる。
【0050】
なお、上記した実施形態において、昇降機構62としてパンタグラフ式のスクリュージャッキ62Aを使用したが、空気圧シリンダあるいは油圧シリンダ等を用いても良い。その他、本発明は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更実施可能なことは云うまでもない。
【0051】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係るビール粕の炭化処理システムの第1の形態において、乾燥後のビール粕にて所定の寸法に高圧成形された棒状固形体を、通気性の炭化炉トレー上に整列載置して収容し、この炭化炉トレーが複数段に段積みされた移動台車を外部定位置から炭化炉の炉内定位置に導入する搬送手段と、搬送手段にて炭化炉内に導入された移動台車を、炭化炉内の定位置で昇降手段にて昇降可能にし、かつ昇降手段による移動台車の上昇動作にて炭化炉内を密閉状態に閉塞する炉閉塞手段と、炉閉塞手段による閉塞後の炭化炉内に燃焼ガスを送風して、移動台車上に載置収容された炭化炉トレー上の棒状固形体を乾留させて炭化処理する炭化燃焼手段と、炭化燃焼手段による炭化処理後に移動台車を前記昇降手段にて下降させて炭化炉との炉閉塞状態を開放し、移動台車を炭化炉内から外部定位置に引出す搬出手段と、搬出手段にて引出された炭化処理後の棒状固形体の消火冷却を行う消火冷却手段とを有することを特徴とする。
【0052】
上記の構成により、ビール粕の成形品の炭化炉内への段積み搬入及び炭化処理後の製品の段ばらしや梱包・貯蔵等を自動化することができる。
【0053】
本発明の第2の形態において、炭化燃焼手段は、炭化炉内への炭化用空気を強制循環させてなる強制循環機構を有することを特徴とする。
【0054】
上記の構成により、炉内雰囲気を効率良く均一に攪拌させることができ、これにより、炉内の温度及び酸素濃度を均一化させることができる。
【0055】
本発明の第3の形態において、炭化炉の煙道を炭化用煙道と煉らし用煙道とで形成するとともに、この煉らし用煙道をダンパにて開閉調整可能にしてなることを特徴とする。
【0056】
上記の構成により、煉らし操作時における煙道の開口面積を拡大させることができ、これにより、煉らし操作時に発生する多量のガスを速やかに排気させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るビール粕の乾燥処理システムと炭化処理システムとの全体の概略構成部を斜視図的に示す説明図である。
【図2】同じく成形機にて成形された固形体の説明図である。
【図3】同じく固形体の炭化炉トレー上への収容状態を示す説明図である。
【図4】同じく炭化炉トレーの説明図である。
【図5】同じく炭化処理システムの概略構成を斜視図的に示す説明図である。
【図6】同じく炭化炉への移動台車の走行状態を示す説明図である。
【図7】同じく炭化炉における炭化燃焼機構を示し、図7(A)及び(B)は炭化用空気の炉内への吹込み及び吸引による配管状態を示す要部断面図である。
【図8】図7と異なる実施形態を示すものとして、炭化炉内に炭化用空気の強制対流を発生させる炭化燃焼機構の説明図である。
【図9】同じく炭化炉の煙道を示し、図9(A)は要部縦断面図、図9(B)は要部横断面図である。
【図10】同じく移動台車による炭化炉の閉塞状態を示す縦断面図である。
【図11】図9のA部における昇降機構を拡大して示す説明図である。
【図12】同じく移動台車による炭化炉の閉塞状態を示す横断面図である。
【符号の説明】
100 乾燥処理システム
10 一次乾燥炉
20 二次乾燥炉
39 成形機
40 炭化炉トレー
200 炭化処理システム
50 移動台車
51 立上り部
52 炭化炉トレー載置台
53 車輪
54 減速機付きモータ
55 駆動プーリ
56 従動プーリ
57 ローラチェーン
60 炭化装置
61 架台
62 昇降機構
62A スクリュージャッキ
62B 62C
63 炭化炉
63a 前面壁部
63b 底面壁部
63c 上面壁部
64 煙道
65 ガス燃焼室
66 燃焼バーナ
67 燃焼ファン
68 排気筒
69 クランプ部材
70 炭化燃焼機構
71 炭化バーナ
72 第1の炉内送風ファン(炭化用)
72A 主送風管
72B 副送風管
72C 上部分岐管
72D 下部分岐管
73 第2の炉内送風ファン(煉らし用)
74 エゼクタ
75 循環ファン
76 ガス燃焼室
77 流量計
81 炭化用煙道
82 遮蔽板
83 煉らし用煙道
84 ダンパ
85 軸受部材
86 ロッド
87 操作レバー
90 消火ボックス
91 巻取りドラム
92 ワイヤーロープ
93 駆動モータ
c1 シール部材
c2 シール部材
c3 シール部材
W 棒状固形体(成形品)

Claims (3)

  1. 乾燥後のビール粕にて所定の寸法に高圧成形された棒状固形体を、通気性の炭化炉トレー上に整列載置して収容し、該炭化炉トレーが複数段に段積みされた移動台車を外部定位置から炭化炉の炉内定位置に導入する搬送手段と、
    該搬送手段にて前記炭化炉内に導入された前記移動台車を、前記炭化炉内の定位置で昇降手段にて昇降可能にし、かつ該昇降手段による前記移動台車の上昇動作にて前記炭化炉内を密閉状態に閉塞する炉閉塞手段と、
    該炉閉塞手段による閉塞後の前記炭化炉内に燃焼ガスを送風して、前記移動台車上に載置収容された炭化炉トレー上の棒状固形体を乾留(ここで乾留とは部分燃焼を含む)させて炭化処理する炭化燃焼手段と、
    該炭化燃焼手段による炭化処理後に前記移動台車を前記昇降手段にて下降させて前記炭化炉との炉閉塞状態を開放し、前記移動台車を前記炭化炉内から外部定位置に引出す搬出手段と、
    該搬出手段にて引出された炭化処理後の前記棒状固形体の消火冷却を行う消火冷却手段とを有し、
    さらに前記炭化燃焼手段は、前記炭化炉内への炭化用空気を強制循環させてなる強制循環機構を有し、当該強制循環機構は、少なくとも前記炭化炉内に炭化用空気を送風する第1の炉内送風ファンと、煉らし時において前記炭化炉内に煉らし用空気を送風する第2の炉内送風ファンとを備えるとともに、前記炭化炉の煙道を炭化用煙道と煉らし用煙道とで形成するとともに該煉らし用煙道をダンパにて開閉調整することにより、前記第2の炉内送風ファンから送風される空気量を調整し、
    前記第1及び第2の炉内送風ファンの各々の送風配管は、主送風管から2本の副送風管をそれぞれ分岐させ、これらの各々の副送風管を更に上下にそれぞれ分岐させて前記炭化炉内上下部に臨ませてなり、さらに前記各々の副送風管はエゼクターを介して上下にそれぞれ分岐されてなり、
    一の副送風管は、上部分岐管を炭化炉上部に臨ませて吸込み管とするとともに、下部分岐管を炭化炉下部に臨ませて吸引管とし、
    他の副送風管は、上部分岐管を炭化炉上部に臨ませて吸引管とするとともに、下部分岐管を炭化炉下部に臨ませて吸込み管とすること
    を特徴とするビール粕の炭化処理システム。
  2. 前記主送風管の炭化炉入り口には、ノズル部が形成されてなるとともに、当該ノズル部にはさらに拡散板が設けられていること
    を特徴とする請求項1記載のビール粕の炭化処理システム。
  3. 予めプログラムされた時間及び炭化炉炉温に基づいて、前記強制循環機構による炭化用空気の循環量を制御する循環制御手段と、
    予めプログラムされた時間、流量及び炭化炉炉温に基づいて、前記循環させる炭化用空気の温度を制御するための循環ガス温度制御手段とをさらに備えること
    を特徴とする請求項1又は2のうち何れか1項記載のビール粕の炭化処理システム。
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