JP2001181543A - 孔版印刷用エマルジョンインクおよびそれを用いる印刷方法 - Google Patents

孔版印刷用エマルジョンインクおよびそれを用いる印刷方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷直後でもインクの転移汚染がなく、浸透
性の悪いコート紙、アート紙でも連続印刷ができ、かつ
インクの定着性の優れた孔版印刷用エマルジョンインク
およびそれを用いる印刷方法を提供する。 【解決手段】 油相および水相からなり、油相中に水不
溶性着色剤を含むW/O型エマルジョンインクにおい
て、前記水相に、ポリビニルアルコールを油相100重
量部に対し5〜25重量部含有させたことを特徴とする
孔版印刷用エマルジョンインク、および該エマルジョン
インクを用いる印刷方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は孔版印刷用エマルジ
ョンインクおよびそれを用いる印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】孔版印刷は版の作製および印刷が容易な
ため巾広い分野で利用されている。とりわけ輪転謄写印
刷においては、版に感熱性の孔版原紙を用い、赤外線照
射やサーマルヘッドにより迅速忠実に熱穿孔製版するこ
とができ、得られた孔版を単胴輪転ドラム印刷装置のド
ラムに装着したままW/O型エマルジョンインクを用い
て任意随時に印刷することができるので、簡便安価な複
写軽印刷として一般に広く普及している。
【0003】しかし、印刷後のインクの乾燥に時間を要
しかつインク自体が固化しないので、印刷直後に印刷用
紙に触れるとインクが転移し汚染する。連続印刷すると
重ね合さった排出印刷用紙のインクが裏移りする。特
に、インクの浸透性の劣るハガキ用紙などではこの現象
が著しい。さらに浸透性の劣るコート紙、アート紙で
は、実質的に連続印刷が不能となる。
【0004】また、浸透性の良好な用紙で、かつ印刷後
長時間経過し、見かけ上十分に乾燥しているものであっ
ても強く擦するとインクが剥れ汚染する。この理由は、
孔版印刷用インクは、印刷後印刷装置内に放置され時間
をおいて使用される場合が多いことから、基本的に不揮
発性、不乾燥性、非硬化性であることによる。即ち、孔
版印刷用インクは、不揮発性、不乾燥性、非硬化性のオ
イル成分に着色剤を分散させ、必要に応じ分散剤および
流動性調整剤、付着性付与剤として樹脂を添加した油相
を基本の成分として、単胴ドラムに装入放置したままで
もインクがシミ出したり、漏れが生じないように、ダイ
ラタント粘性体とするために水を添加分散させてW/O
型エマルジョンとした構成になっていることによる。
【0005】したがって、孔版印刷用インクの乾燥は、
油相および水相の印刷用紙への浸透と水分の蒸発のみに
よって行なわれ、油相の乾燥、定着固化の機能は無く、
印刷用紙の浸透性により著しく左右されることになる。
【0006】この問題を解決しようと、紫外線硬化樹脂
を添加し、印刷後紫外線を照射する方法(特開平10−
120960号公報、平10−316919号号公報)
が提案されているが、インクの自然硬化が起こり、安定
性が悪く、照射装置が高価で大型となり、実用化に至っ
ていない。他に熱溶融性成分および/または熱硬化性成
分を添加し、印刷後加熱ロールまたはアイロン処理する
方法(特開平6−128516号公報、平10−152
637号公報)が提案されているが、添加成分の熱溶融
/硬化の温度が低いと放置中に溶融/硬化が進み、高い
と処理温度をむやみに高くする必要が有り、さらに処理
はインク印刷面に施さなければ効果が無いため、ブロッ
キングの問題が生じ、実用化はされていない。その他、
インクの組成、成分について種々の方法が数多く提案さ
れているが、もっぱら、指触乾燥速度、裏移り、裏抜け
に対する改良案で、孔版印刷用インクにおける基本的な
不乾燥、不定着性の課題を解決する提案はされていな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、簡便
安価な複写軽印刷としてインクを装入放置したままで用
いる孔版印刷において、印刷直後でもインクの転移汚染
がなく、浸透性の劣るコート紙、アート紙などでも連続
印刷ができ、インクの定着性の優れた孔版印刷用エマル
ジョンインクおよびそれを用いる印刷方法を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、油相および水相からなり、油相中に水不溶溶
性着色剤を含むW/O型エマルジョンインクにおいて、
前記水相に、ポリビニルアルコールを油相100重量部
に対し5〜25重量部含有させたことを特徴とする孔版
印刷用エマルジョンインクに関する。
【0009】請求項2に係る発明は、前記水相中にフッ
素共重合樹脂を含有させたことを特徴とする請求項1記
載の孔版印刷用エマルジョンインクに関する。
【0010】請求項3に係る発明は、前記水相中にシリ
コーン共重合樹脂を含有させたことを特徴とする請求項
1記載の孔版印刷用エマルジョンインクに関する。
【0011】請求項4に係る発明は、請求項1ないし請
求項3のいずれかに記載の孔版印刷用エマルジョンイン
クインクを用いて印刷を行った後に、得られた印刷物に
加熱処理を施すことを特徴とする印刷方法に関する。
【0012】請求項5に係る発明は、前記加熱処理を加
熱ローラーを用いて行なうことを特徴とする請求項4記
載の印刷方法に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のW/O型エマルジョンイ
ンクにおいては、水相にポリビニルアルコール(以下、
PVAという)が油相の100重量部に対し、5〜25
重量部含有される。PVAは水相の凍結性を押え、水分
の蒸発を防止し、インクの放置安定性を向上させる。ま
た、水相を構成するPVAを添加したエマルジョン粒子
は、PVAの強い結合力、溶解性により、界面が保護さ
れ安定化する。さらに、印刷後、水相中のPVAの油相
との界面への移行拡散に伴い、成膜性、結着性に優れた
PVAが水相と油相との界面に配向し、インクを定着さ
せる。この場合PVAは透明皮膜を形成し、PVAの含
有量の多少にかかわらず油相中の着色剤濃度に影響を与
えることなく良好な印刷物の濃度が得られる。PVAの
含有量が油相100重量部に対し5重量部以上でない
と、PVAが油相面を被覆し、インクを定着する効果が
発現しない。
【0014】本発明の好ましい実施態様においては、印
刷後に、印刷物に加熱処理を施すことにより、印刷イン
クに熱を与え、PVAの水相の界面への移行拡散、水の
蒸発を速かにし、初期指触乾燥性を上げ、かつPVAの
表面配向を効率的にする作用効果が発揮される。
【0015】本発明のW/Oエマルジョンインクにおい
ては、水溶解性が高く、保水性に優れ、自己成膜性を有
し、かつ水相表面への配向、油相面被覆の性能を発現す
るには、水相へのPVAの添加が必須である。PVAに
は重合度、ケン化度により種々の品種があり、また各種
の変性品、例えば、カルボキシル基変性、シラノール基
変性、アルキル基変性、フッ化アルキル基変性、シリコ
ーンアルキル基変性などがあるが、基本的にはとくに制
限はなく、いずれも好ましく用いられる。たとえば、重
量平均重合度が200〜1700程度、ケン化度が78
〜99%程度のものがいずれも好ましく使用できる。
【0016】PVAの水相への添加量は、油相100重
量部に対し5重量部以上であるが、好ましくは8重量部
以上であり、より好ましくは油相/水相の重量比率が4
0/60〜25/75の範囲において、油相100重量
部に対し11〜17重量部である。PVAの量が5重量
部未満だと油相面を被覆する量に不足する。PVAの量
が8重量部以上、とくに11重量部以上であれば油相面
を十分に被覆し、インクの定着性が向上する。PVAの
量が25重量部を超えると長期間保存中にインクの表面
に皮バリを生じたり、印刷直後に加熱処理を施すと印刷
インクの表面が発泡するなどの不具合が生じる。
【0017】本発明においては、PVAを添加した水相
にその他の樹脂やワックス類を添加することができる。
その他の樹脂としては、例えば、メチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロー
ス、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド、
ポリビニルエーテル、ポリアクリルアミド、アラビアゴ
ム、澱粉、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリア
クリル酸部分アルキルエステル等の水溶性樹脂、ポリエ
チレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリ酢
酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル
−アクリル酸エステル共重合体、ポリメタクリル酸エス
テル、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸エステル共
重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、塩化ビニリデ
ン−アクリル酸エステル共重合体、ポリ塩化ビニル、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体、フッ素含有樹脂、シリ
コーン樹脂等のエマルジョン、ディスパージョンがあげ
られる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用
してもよい。これらの樹脂は、個々の特性により性能調
整、機能性付与剤として適宜適当に使用することができ
る。ただし、W/O型エマルジョンインクの水相に添加
できる条件として、樹脂自体の物性に係わらず、水溶
液、水性エマルジョンまたは水性ディスパージョンの形
態において含有する乳化剤、界面活性剤等を含め、油相
非溶解性であること、またpHが中性域にあり、強酸性
あるいは強アルカリ性でないことがあげられる。そうで
ないと、エマルジョンが破壊するか経時的に分離する。
また、形態自体も極めて安定性の高いものでないと添加
した水相のエマルジョンの安定性も損なわれる。
【0018】より具体的には、PVAを添加した水相中
に、フッ素共重合樹脂またはシリコーン共重合樹脂の1
種または2種以上を含有させることができる。これらを
含有させることにより、エマルジョンインク表面に離型
性を付与し、指触乾燥性を高め、加熱処理時のインクの
ブロッキングを抑える効果がある。
【0019】本発明に用いるフッ素共重合樹脂として
は、フルオロアルキル基含有共重合樹脂の水/アルコー
ルディスパージョンがあげられる。これらはとくに制限
なく用いることができるが、前記した水相に添加できる
条件を満している必要がある。フルオロアルキル基含有
共重合樹脂の構成としては、フルオロアルキル基含有セ
グメントと親水性セグメントとからなるA−B型ブロッ
クまたはグラフト共重合体が望ましい。
【0020】本発明に用いるシリコーン共重合樹脂とし
ては、ポリシロキサンのアルキル変性共重合樹脂の水/
アルコールディスパージョンがあげられる。これらはと
くに制限なく用いることができるが、前記した水相に添
加できる条件を満している必要がある。ポリシロキサン
のアルキル変性共重合樹脂の構造としては、ポリシロキ
サンのアルキル変性セグメントと親水性セグメントから
なるA−B型ブロックまたはグラフト共重合体が望まし
い。
【0021】なお水相には、必要に応じ、グリコール、
低級飽和一価アルコール、多価アルコール等の公知の蒸
発抑制、凍結防止剤、トリエタノールアミン、酢酸ナト
リウム等の公知のpH調整剤、硫酸マグネシウム、硫酸
ナトリウム、クエン酸ナトリウム等の公知の電解質、芳
香族ヒドロキシ化合物、ソルビン酸等の公知の防腐防カ
ビ剤等を添加することができる。
【0022】本発明における油相は、水不溶性着色剤、
不揮発性溶剤、少量の高沸点難揮発性溶剤、乳化剤から
なる。水不溶性着色剤としては、公知の顔料がとくに制
限なく用いられる。例えば、ファーネスカーボンブラッ
ク、ランプブラック、シアニンブルー、シアニングリー
ン、レーキレッド、酸化チタン等の有機および/または
無機の顔料があげられる。
【0023】不揮発性溶剤としては、モーターオイル、
スピンドル油、マシン油、流動パラフィン等の鉱物油、
オリーブ油、ヒマシ油、サラダ油等の植物油、初留点が
300℃以上の非芳香族系炭化水素溶剤などがあげられ
る。水相中の水の蒸発とのバランスを保つために、初留
点が300℃未満で150℃以上の非芳香族炭化水素溶
剤を含有させることができる。乳化剤としては、不揮発
性溶剤に溶解する非イオン界面活性剤が用いられる。乳
化剤はHLBが1.5〜8.5の範囲のものが好まし
い。乳化剤の添加量は油相全量の2〜10重量%が望ま
しい。なお油相には、必要に応じて、ジブチルヒドロキ
シトルエン、没食子酸プロピル等の公知の酸化防止剤、
ポリアルキルポリアミン、脂肪族多価カルボン酸、高分
子量ポリカルボン酸の長鎖アミン塩等の公知の顔料分散
剤等を添加することができる。さらに、流動性調整剤、
安定化剤剤、付着性付与剤としてロジン、ロジン変性樹
脂、石油樹脂、アルキッド樹脂等の樹脂を含有させるこ
とができる。
【0024】本発明のW/Oエマルジョンインクを用い
た孔版印刷においては、印刷を行なった後、得られた印
刷物に加熱処理を施すのが好ましい。それにより、イン
ク乾燥性、インク定着性をより一層向上せしめることが
でき、インク浸透性の劣る印刷用紙を用いて、連続印刷
できる。加熱条件はとくに制限されないが、通常80〜
150℃程度が好ましい。加熱は、印刷機の排紙部に、
加熱ロール、赤外線照射装置などを装着することによっ
て行なうことができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。
【0026】実施例1〜7および比較例1〜4 表1〜2に示される組成の油相および水相からなる孔版
印刷用エマルジョンインクを調製した。表1〜2におけ
る各成分の配合量は重量部数である。また成分No.で
示される物質はつぎのものである。
【0027】No.1:カーボンブラック No.2:シアニンブルー No.3:ミネラルターペン(沸点150℃) No.4:パラフィンソルベント(沸点300℃) No.5:スピンドル油(沸点325℃) No.6:ロジン変性フェノール樹脂 No.7:ソルビタンエステル(HLB4.5) No.8:末端アルキル脂肪酸ポリマー No.9:ジブチルヒドロキシトルエン No.10:水 No.11:エチレングリコール No.12:ベンジルチアゾリン(33重量%水溶液) No.13:硫酸ナトリウム No.14:重量平均重合度500、ケン化度88.0
%のPVAの15重量%水溶液 No.15:重量平均重合度1700、ケン化度98.
5%のPVAの10重量%水溶液 No.16:フッ化アルキルブロックポリマーの15重
量%イソプロピルアルコール/水分散液 No.17:シリコーンアルキルブロックポリマーの1
0重量%イソプロピルアルコール/水分散液 No.18:ポリビニルピロリドンの15重量%水溶液
【0028】油相液は樹脂を150℃で溶剤(溶剤−
3)に溶解し、この液に他の溶剤、乳化剤、分散剤等お
よび着色剤を混合し、三本ロールで良く分散させて調製
した。水相液は水に各成分を溶解、分散させることによ
り調製した。乳化器に油相液を仕込み、400rpmの
速度で油相液を撹拌しながら、水相液を徐々に添加して
乳化し、エマルジョンインクを調製した。
【0029】得られた各エマルジョンインクについて、
下記の方法でインクの性能評価、印刷テストを行なっ
た。
【0030】(1)インク安定性 各エマルジョンインクを3ヵ月間放置し、つぎの基準で
評価した。結果を表3に示す。 ○:変化なし △:わずかな粘度低下および/または発汗状の水漏出あ
り ×:粘度低下または水分離、ゲル化あり
【0031】(2)インク放置安定性 各エマルジョンインクを感熱製版印刷機(デュプロ精工
(株)製DP63S、サーマルヘッド:600ドット/
インチ)に装入し、印刷を行なった後1カ月放置し、再
度印刷を行ない、その際の状況をつぎの基準で評価し
た。結果を表3に示す。 ○:最初の印刷のときと変化なし △:刷り始め50枚以内でインクのメキまたはカスレあ
り ×:インク漏れまたはインクの目詰まりあり
【0032】(3)印刷テストI 各エマルジョンインクを前記感熱製版印刷機に装入して
印刷を行ない、つぎの項目について測定または評価し
た。印刷は90枚/分の速度で行なった。印刷用紙とし
ては、一般孔版印刷用紙(以下、PPという)および坪
量75g/m2のコート紙(以下、CPという)を使用
した。結果を表4に示す。
【0033】印刷濃度:印刷10〜20分後に反射式光
学濃度計で印字の光学濃度(OD)を測定した。
【0034】裏移り:印刷したB4印刷用紙30枚を重
ね、5kgの荷重を30秒かけた後、つぎの基準で目視
評価した。 ○:裏移りが全くないか、ベタ部の1部に極僅かの裏移
りあり △:ベタ部の裏移りあり ×:ベタ部および文字部の裏移りあり
【0035】指触乾燥性:印刷4〜5秒後指先で画像部
を軽く数回擦り、指先の汚染状態を目視観察し、つぎの
基準により評価した。 ○:汚染ほとんどなし △:汚染があり、画像部に擦れが認められる ×:汚染がひどく、指触部の画像部にボケ、カスレが認
められる
【0036】画像定着性:印刷30分後画像部を3kg
/A5の荷重下に脱脂綿で5回摩擦し、摩擦後の画像濃
度(OD)と摩擦前の画像濃度(OD)から次式で示さ
れる摩擦による画像濃度の低減率を求め、次の基準によ
り評価した。 低減率(%)=(摩擦後濃度/摩擦前濃度)×100 ◎:低減率99%以上 ○:低減率95%以上、99%未満 △:低減率80%以上、95%未満 ×:低減率80%未満
【0037】(4)印刷テストII 前記印刷機の排紙部に排出繰り出しロールとして、表面
温度約120℃に加熱したメタルロールを装着して用い
た他は、印刷テストIと同様にして印刷を行ない、同様
な評価を行った。結果を表5に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】
【表5】
【0043】
【発明の効果】本発明のW/O型のエマルジョンインク
は、水相中にPVAが油相100部に対して5〜25部
含有されていることにより、放置安定性に優れると共
に、印刷の初期指触乾燥が速く、用紙への転移付着も良
くて裏移りがなく、コート紙にも印刷できる。さらに印
刷物に加熱処理を施すことにより画像定着性がより一層
優れ、画像部のこすりはがれの無い印刷物を得ることが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H113 AA01 AA03 BA09 BB02 BC00 DA49 DA64 EA10 FA29 FA48 4J039 AD04 AD06 AE11 CA05 DA02 GA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油相および水相からなり、油相中に水不
    溶性着色剤を含むW/O型エマルジョンインクにおい
    て、前記水相に、ポリビニルアルコールを油相100重
    量部に対し5〜25重量部含有させたことを特徴とする
    孔版印刷用エマルジョンインク。
  2. 【請求項2】 前記水相中にフッ素共重合樹脂を含有さ
    せたことを特徴とする請求項1記載の孔版印刷用エマル
    ジョンインク。
  3. 【請求項3】 前記水相中にシリコーン共重合樹脂を含
    有させたことを特徴とする請求項1記載の孔版印刷用エ
    マルジョンインク。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の孔版印刷用エマルジョンインクインクを用いて印刷
    を行った後に、得られた印刷物に加熱処理を施すことを
    特徴とする印刷方法。
  5. 【請求項5】 前記加熱処理を加熱ローラーを用いて行
    なうことを特徴とする請求項4記載の印刷方法。
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