JP2001181467A - 合成樹脂粉末の粉体特性改良方法 - Google Patents

合成樹脂粉末の粉体特性改良方法

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JP2001181467A
JP2001181467A JP37014899A JP37014899A JP2001181467A JP 2001181467 A JP2001181467 A JP 2001181467A JP 37014899 A JP37014899 A JP 37014899A JP 37014899 A JP37014899 A JP 37014899A JP 2001181467 A JP2001181467 A JP 2001181467A
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Japan
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weight
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slurry
graft copolymer
powder
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JP37014899A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Takeda
義規 武田
Masayuki Aono
正幸 青野
Tomoyuki Yoshimi
智之 吉見
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴムを多量に含む従来からのグラフト共重合
体の低温保管中の粉体特性を改良する。 【解決手段】 グラフト共重合体ラテックスを凝固スラ
リーにしたのち、特定のポリマーのラテックスと特定の
金属化合物を特定量混合した後、系のpHを特定範囲に
調整することを特徴とする粉体特性の良好な合成樹脂粉
末を製造する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はグラフト共重合体樹
脂の粉体特性を改良し、粉末樹脂の低温保管中のブロッ
キングを防止する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、合成樹脂粉末の粉体特性、な
かでもゴム成分を含む合成樹脂の粉体の嵩比重や耐ブロ
ッキング性を改良し、粉体特性を改良する方法は種々検
討されてきている。たとえば、特開昭57−59929
号公報には、グラフト共重合体ラテックスを気相凝固す
る方法が開示されており、この方法により耐ブロッキン
グ性がかなり改良されることが示されている。
【0003】また、最近では粉体の自動計量や輸送ライ
ンの大型化に伴い、耐ブロッキング性などの粉体特性の
改良要求はさらに強くなり、また、ユーザーの世界的な
広がりにより粉体が製造後、輸送、貯蔵される間に高温
だけでなく低温も含む広範な熱履歴を受けるため、粉体
特性をさらに改良する方法も検討されている。例えば、
特開昭64−26643号公報にはゴムを多量に含む従
来からのグラフト共重合体スラリーに対し塩類を添加す
る方法が示されている。
【0004】他に、ゴムを多量に含む従来からのグラフ
ト共重合体スラリーに対し特開平4−300947号公
報にはメチルメタクリレートを必須成分とした硬質多段
重合体を、また特開平7−3106号公報にはメチルメ
タクリレート30〜60重量%、芳香族ビニル単量体6
5〜35重量%、架橋性単量体0.1〜25重量%およ
び共重合可能なその他の単量体0〜30重量%からなる
ポリマーを添加して粉体特性を改良する方法が示されて
いる。
【0005】しかし、これらの方法では粉体特性を改良
する効果が不十分であったり、常温保管中の粉体特性に
対しては十分な改良効果を示すものの、低温保管中の粉
体特性に対してその効果が十分でない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ゴムを多量
に含む従来からのグラフト共重合体の低温保管中の粉体
特性、特に耐ブロッキング性を改良するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは常温保管中
の粉体特性だけでなく低温保管中の粉体特性を大幅に改
善する方法について鋭意検討を重ねた結果、本発明を完
成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は、高級脂肪酸塩を用い
て乳化重合することによって得られるゴムを幹ポリマー
とするグラフト共重合体ラテックスを凝固スラリーにし
た後、該グラフト共重合体100重量部に対し、メチル
メタクリレート30〜60重量%、芳香族ビニル単量体
65〜35重量%、架橋性単量体0.1〜25重量%お
よび共重合可能なその他の単量体0〜30重量%を重合
してなるポリマーを0.1〜10重量部及びカルシウ
ム、マグネシウム、バリウム、アルミニウム、または亜
鉛の塩化物、水酸化物、硫酸塩または炭酸塩を1〜10
重量部添加し、該スラリーのpHを6〜9.5に調整
後、熱処理、脱水、乾燥することを特徴とするグラフト
共重合体樹脂粉末の粉体特性改良方法に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のグラフト共重合体はゴム
を幹ポリマーとし、その存在下にビニル単量体を重合し
て得られる。塩化ビニル系樹脂に配合することを目的と
した重合体としては、たとえばABS樹脂やMBS樹
脂、MABS樹脂などが従来から乳化重合のラテックス
状で製造されている。
【0010】前記グラフト共重合体ラテックスは、まず
幹ポリマーとなるゴムが通常の乳化重合法により製造さ
れ、このゴムラテックスの存在下でグラフト単量体をグ
ラフト共重合させることによってえられる。
【0011】前記グラフト共重合に用いられる高級脂肪
酸塩は、ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩、パルミチン酸
塩、ステアリン酸塩、オレイン酸塩などがあげられる。
しかし、これらは牛脂石鹸のように多くの異なる化合物
として製造されることが多く、前記した具体例は混合物
の一成分として含むものも含まれる。また、カルボン酸
塩型乳化剤の陽イオンは、アルカリ金属イオン、アンモ
ニウムイオンなどであり、アルカリ金属イオンとして
は、カリウムイオン、ナトリウムイオン、リチウムイオ
ン等である。
【0012】前記幹ポリマーとなるゴムを形成するのに
用いられる単量体としては、たとえばブタジエン、イソ
プレンなどのジエン系単量体、ブチルアクリレート、オ
クチルアクリレートなどのアクリル酸アルキルエステル
系単量体などがあげられる。さらに、これらの単量体よ
り少ない量、具体的には幹ポリマーに対して35重量%
未満、さらには0〜5重量%の前記単量体や架橋剤を共
重合させてもよい。
【0013】前記共重合可能な単量体としては、たとえ
ばメチルメタクリレートなどのメタクリル酸アルキルエ
ステル、アクリロニトリルなどのビニルシアン化合物、
スチレンなどの芳香族ビニル化合物などがあげられる。
【0014】また、前記架橋性単量体としては、多官能
性単量体たとえばジビニルベンゼン、ポリエチレングリ
コールジメタクリレートなどがあげられる。
【0015】前記ゴムラテックスの存在下でグラフト共
重合させる単量体としては、たとえばメチルメタクリレ
ートなどのメタクリル酸アルキルエステル、ブチルアク
リレートなどのアクリル酸アルキルエステル、アクリロ
ニトリルなどのビニルシアン化合物、スチレンなどの芳
香族ビニル単量体などがあげられる。
【0016】前記グラフト共重合によりえられる重合体
における幹ポリマーとグラフト成分との割合は凝固工程
中に塊状化が起こらず、しかも最終の成形物の耐衝撃性
を十分に高くするという点からグラフト共重合体に対し
て幹ポリマーは好ましくは40〜85重量%、より好ま
しくは60〜80重量%、グラフト成分は好ましくは6
0〜15重量%、より好ましくは40〜20重量%であ
る。
【0017】前記グラフト共重合体を凝固する際の凝固
剤としては硫酸、塩酸、リン酸、硝酸などの無機塩類、
酢酸などの有機酸類などが用いられる。これらは単独で
用いても2種以上併用してもよい。
【0018】本発明においては前記グラフト共重合体1
00重量部(固形分)に対し、メチルメタクリレート3
0〜60重量%、好ましくは35〜55重量%、芳香族
ビニル単量体65〜35重量%、好ましくは50〜40
重量%、架橋性単量体0.1〜25重量%、好ましくは
0.1〜10重量%、さらに好ましくは3〜7重量%お
よび共重合可能なその他の単量体0〜30重量%、好ま
しくは0〜10重量%からなるポリマー0.1〜10重
量部(固形分)、好ましくは0.5〜4重量部をラテッ
クス(通常固形分含有率0.5〜10重量%程度)ある
いは凝固スラリー(通常固形分含有率0.5〜10重量
%程度)の状態で混合し、凝固する。ポリマーをスラリ
ーで添加するばあいはこの凝固工程を省くことができ
る。
【0019】前記芳香族ビニル単量体としては、たとえ
ばスチレン、α−メチルスチレンなどが使用されうる
が、これらに限定されるものではない。
【0020】さらに、前記共重合体可能なその他の単量
体としては、例えばアクリロニトリルなどのビニルシア
ン化合物やアクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸のア
ルキルエステル、メタクリル酸のアルキルエステルやグ
ラフト交叉剤などがあげられる。
【0021】前記ポリマー中のメチルメタクリレートの
割合が30〜60重量%の範囲をはずれても、また、前
記ポリマー中の芳香族ビニル単量体の割合が35〜65
重量%の範囲をはずれても、えられるポリマーの屈折率
が塩化ビニル系樹脂の屈折率から0.1以上に大きく外
れてしまうためMBS樹脂として塩化ビニル計樹脂と配
合して用いる場合は最終成型物の透明性が低下する。
【0022】また、前記ポリマー中の架橋性単量体の割
合が0.1重量%未満のばあい、グラフト共重合体樹脂
粉末の耐ブロッキング性改良効果が小さく、一方、25
重量%をこえるとフィッシュアイが多数発生する傾向に
ある。
【0023】さらに、前記グラフト共重合体100重量
部に対するポリマーの混合量が0.1〜10重量部のば
あいには、グラフト共重合体樹脂粉末の耐ブロッキング
性の改良効果は大きく、しかも最終成型物の透明性の低
下、衝撃強度の低下、衝撃強度の低下、フィッシュアイ
の多発が起こらない。
【0024】次に、前記グラフト共重合体100重量部
に対し、カルシウム、マグネシウム、バリウム、アルミ
ニウム又は亜鉛の塩化物、水酸化物、硫酸塩または炭酸
塩0.7〜10重量部が添加される。この添加量が0.
7重量部未満、例えば0.5重量部でも効果は発現する
が、脂肪酸の一部が難水性の脂肪酸塩とならず、再乳化
するため熱処理槽中の発砲、脱水時の目詰まりといった
問題が生じる。このため実用的な工業操作が不可能とな
り好ましくない。また、10重量部をこえる場合、その
合成樹脂の本来の性質が低下する。
【0025】スラリーのpH調節のため、例えばカリウ
ム、ナトリウム又はアンモニウム化合物のアルカリ性物
質が添加される。アルカリ性物質としては、たとえば、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウムな
どがあげられる。前記アルカリ性物質でスラリー系のp
Hは6〜9.5に調整される。系のpHが6未満では粉
体特性の改善効果が小さく、また9.5をこえる場合、
前記効果の発現は期待できるものの一部共重合体が加水
分解するため好ましくない。
【0026】その後、前記混合スラリーを蒸気または電
熱器などによって、たとえば50〜100℃の温度に1
0分から1時間保持して熱処理後、脱水、乾燥し、本発
明の特に低温保管中の粉体特性が改良されたグラフト共
重合体樹脂粉末がえられる。
【0027】
【実施例】以下実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものでは
ない。
【0028】(実施例1)水200重量部、牛脂ナトリ
ウム石鹸2重量部、硫酸第一鉄0.002重量部、エチ
レンジアミン四酢酸二ナトリウム0.005重量部、リ
ン酸三カリウム0.2重量部、ホルムアルデヒドスルフ
ォキシル酸ソーダ0.2重量部、ブタジエン80重量
%、スチレン20重量%(以上単量体計100重量
部)、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド
0.1重量部を攪拌機つき耐圧重合容器に仕込み、40
℃で15時間重合させ、重合転化率99%のゴムラテッ
クス(R−1)をえた。
【0029】ゴムラテックス(R−1)250重量部
(固形分75重量部)、水25重量部、牛脂ナトリウム
石鹸 0.2重量部、硫酸第一鉄0.002重量部、エ
チレンジアミン四酢酸二ナトリウム0.004重量部、
ホルムアルデヒドスルフォキシル酸ソーダ0.1重量
部、メチルメタクリレート12.5重量%、スチレン1
2.5重量%(以上単量体100重量部)を攪拌機つき
重合容器に仕込み、60℃で4時間重合させ、転化率9
9%のグラフト共重合体ラテックス(G−1)をえた。
【0030】水200重量部、オレイン酸ソーダ0.5
重量部、硫酸第一鉄0.002重量部、エチレンジアミ
ン四酢酸二ナトリウム0.005重量部、ホルムアルデ
ヒドスルフォキシル酸ソーダ0.2重量部を別の撹拌機
つき重合容器に仕込み、60℃に昇温したのち、メチル
メタクリレート55重量%、スチレン40重量%、1,
3−ブチレングリコールジメタクリレート5重量%(以
上単量体計100重量部)、クメンハイドロパーオキサ
イド0.3重量部の混合液を7時間で連続追加した。こ
の間2時間目、4時間目、6時間目にオレイン酸ソーダ
を各0.5重量部追加した。モノマー混合液の追加終了
後2時間の後重合を行い、重合転化率99%のポリマー
ラテックス(L−1)をえた。
【0031】グラフト共重合体ラテックス(G−1)3
00重量部(固形分100重量部)に濃度10重量%塩
酸40重量部を加えて凝固させ、えられた凝固スラリー
を撹拌しながらポリマーラテックス(L−1)4.5重
量部(固形分1.5重量部)、10重量%塩化カルシウ
ム溶液10重量部(固形分1重量部)を加え、続いて2
5重量%水酸化ナトリウムを添加してスラリーのpHを
6.5に調整した後95℃で15分間熱処理した。その
後、スラリーを脱水、乾燥し、共重合体樹脂粉末をえ
た。
【0032】(耐ブロッキング性)えられた合成樹脂粉
末の耐ブロッキング性を以下の方法で測定した。すなわ
ち、合成樹脂粉末30gを直径5cmの筒状の容器に入
れ、30℃で0.3kg/cm2の荷重をかけ、その
後、荷重をかけたまま30℃または2℃の恒温室で20
時間保持し、ブロックを作製した。えられたブロックを
破壊するのに要した荷重をブロックの付着力として評価
した。この条件下で付着力が1000Pa以下であると
耐ブロッキング性が良好で貯蔵安定性が良いといえる。
結果を表1に示す。
【0033】(実施例2)実施例1で得られたグラフト
共重合体ラテックス(G−1)300重量部(固形分1
00重量部)に10重量%塩酸40重量部を加えて凝固
させ、えられた凝固スラリーを撹拌しながら実施例1で
得られたポリマーラテックス(L−1)4.5重量部
(固形分1.5重量部)、10重量%塩化カルシウム溶
液10重量部(固形分1重量部)を加え、続いて25重
量%水酸化ナトリウムを添加してスラリーのpHを9に
調整した後95℃で15分間熱処理した。その後、スラ
リーを脱水、乾燥し、共重合体樹脂粉末をえた。耐ブロ
ッキング性を実施例1と同様にして評価した。結果を表
1に示す。
【0034】(実施例3)実施例1で得られたグラフト
共重合体ラテックス(G−1)300重量部(固形分1
00重量部)に10重量%塩酸40重量部を加えて凝固
させ、えられた凝固スラリーを撹拌しながらポリマーラ
テックス(L−1)4.5重量部(固形分1.5重量
部)、10重量%塩化カルシウム溶液7.5重量部(固
形分0.75重量部)を加え、続いて25重量%水酸化
ナトリウムを添加してスラリーのpHを9に調整した後
95℃で15分間熱処理した。その後、スラリーを脱
水、乾燥し、合成樹脂粉末をえた。耐ブロッキング性を
実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0035】(実施例4)実施例1で得られたグラフト
共重合体ラテックス(G−1)300重量部(固形分1
00重量部)に10重量%塩酸40重量部を加えて凝固
させ、えられた凝固スラリーを撹拌しながらポリマーラ
テックス(L−1)4.5重量部(固形分1.5重量
部)、10重量%塩化カルシウム溶液95重量部(固形
分9.5重量部)を加え、続いて25重量%水酸化ナト
リウムを添加してスラリーのpHを9に調整した後95
℃で15分間熱処理した。その後、スラリーを脱水、乾
燥し、合成樹脂粉末をえた。耐ブロッキング性を実施例
1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0036】(実施例5)水200重量部、牛脂ナトリ
ウム石鹸2重量部、硫酸第一鉄0.002重量部、エチ
レンジアミン四酢酸二ナトリウム0.005重量部、リ
ン酸三カリウム0.2重量部、ホルムアルデヒドスルフ
ォキシル酸ソーダ0.2重量部、ブタジエン70重量
%、スチレン30重量%(以上単量体100重量部)、
ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド0.1
重量部を攪拌機つき耐圧重合容器に仕込み、40℃で1
5時間重合させ、重合転化率99%のゴムラテックス
(R−2)をえた。
【0037】ゴムラテックス(R−2)210重量部
(固形分70重量部)、水60重量部、牛脂ナトリウム
石鹸 0.2重量部、硫酸第一鉄0.002重量部、エ
チレンジアミン四酢酸二ナトリウム0.004重量部、
ホルムアルデヒドスルフォキシル酸ソーダ0.1重量
部、メチルメタクリレート12.5重量%、スチレン1
2.5重量%、ブチルアクリレート5重量%(以上単量
体100重量部)を攪拌機つき重合容器に仕込み、60
℃で4時間重合させ、転化率99%のグラフト共重合体
ラテックス(G−2)をえた。
【0038】グラフト共重合体ラテックス(G−2)3
00重量部(固形分100重量部)に濃度10重量%塩
酸40重量部を加えて凝固させ、えられた凝固スラリー
を撹拌しながらポリマーラテックス(L−1)4.5重
量部(固形分1.5重量部)、10重量%塩化カルシウ
ム溶液10重量部(固形分1重量部)を加え、続いて2
5重量%水酸化ナトリウムを添加してスラリーのpHを
8に調整した後95℃で15分間熱処理した。その後、
スラリーを脱水、乾燥し、合成樹脂粉末をえた。
【0039】(実施例6)実施例5で得られたグラフト
共重合体ラテックス(G−1)300重量部(固形分1
00重量部)に10重量%塩酸40重量部を加えて凝固
させ、えられた凝固スラリーを撹拌しながらポリマーラ
テックス(L−1)4.5重量部(固形分1.5重量
部)、10重量%塩化カルシウム溶液10重量部(固形
分1重量部)を加え、続いて25重量%水酸化ナトリウ
ムを添加してスラリーのpHを9に調整した後95℃で
15分間熱処理した。その後、スラリーを脱水、乾燥
し、合成樹脂粉末をえた。耐ブロッキング性を実施例1
と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0040】(実施例7)実施例5で得られたグラフト
共重合体ラテックス(G−1)300重量部(固形分1
00重量部)に10重量%塩酸40重量部を加えて凝固
させ、えられた凝固スラリーを撹拌しながらポリマーラ
テックス(L−1)4.5重量部(固形分1.5重量
部)、10重量%硫酸マグネシウム溶液10重量部(固
形分1重量部)を加え、続いて25重量%水酸化ナトリ
ウムを添加してスラリーのpHを9に調整した後95℃
で15分間熱処理した。その後、スラリーを脱水、乾燥
し、合成樹脂粉末をえた。耐ブロッキング性を実施例1
と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0041】(比較例1)実施例1で得られたグラフト
共重合体ラテックス(G−1)300重量部(固形分1
00重量部)に10重量%塩酸40重量部を加えて凝固
させ、えられた凝固スラリーを撹拌しながらポリマーラ
テックス(L−1)4.5重量部(固形分1.5重量
部)を加え、続いて25重量%水酸化ナトリウムを添加
してスラリーのpHを4に調整した後95℃で15分間
熱処理した。その後、スラリーを脱水、乾燥し、合成樹
脂粉末をえた。耐ブロッキング性を実施例1と同様にし
て評価した。結果を表1に示す。
【0042】(比較例2)実施例1で得られたグラフト
共重合体ラテックス(G−1)300重量部(固形分1
00重量部)に10重量%塩酸40重量部を加えて凝固
させ、えられた凝固スラリーを撹拌しながら10重量%
塩化カルシウム溶液10重量部(固形分1重量部)を加
え、続いて25重量%水酸化ナトリウムを添加してスラ
リーのpHを9に調整した後95℃で15分間熱処理し
た。その後、スラリーを脱水、乾燥し、合成樹脂粉末を
えた。耐ブロッキング性を実施例1と同様にして評価し
た。結果を表1に示す。
【0043】(比較例3)実施例1で得られたグラフト
共重合体ラテックス(G−1)300重量部(固形分1
00重量部)に10重量%塩酸40重量部を加えて凝固
させ、えられた凝固スラリーを撹拌しながらポリマーラ
テックス(L−1)4.5重量部(固形分1.5重量
部)、10重量%塩化カルシウム溶液10重量部(固形
分1重量部)を加え、続いて25重量%水酸化ナトリウ
ムを添加してスラリーのpHを4に調整した後95℃で
15分間熱処理した。その後、スラリーを脱水、乾燥
し、合成樹脂粉末をえた。耐ブロッキング性を実施例1
と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0044】(比較例4)実施例5で得られたグラフト
共重合体ラテックス(G−2)300重量部(固形分1
00重量部)に10重量%塩酸40重量部を加えて凝固
させ、えられた凝固スラリーを撹拌しながらポリマーラ
テックス(L−1)4.5重量部(固形分1.5重量
部)を加え、続いて25重量%水酸化ナトリウムを添加
してスラリーのpHを4に調整した後95℃で15分間
熱処理した。その後、スラリーを脱水、乾燥し、合成樹
脂粉末をえた。耐ブロッキング性を実施例1と同様にし
て評価した。結果を表1に示す。
【0045】(比較例5)実施例5で得られたグラフト
共重合体ラテックス(G−2)300重量部(固形分1
00重量部)に10重量%塩酸40重量部を加えて凝固
させ、えられた凝固スラリーを撹拌しながらポリマーラ
テックス(L−1)4.5重量部(固形分1.5重量
部)、10重量%塩化カルシウム溶液10重量部(固形
分1重量部)を加え、続いて25重量%水酸化ナトリウ
ムを添加してスラリーのpHを4に調整した後95℃で
15分間熱処理した。その後、スラリーを脱水、乾燥
し、合成樹脂粉末をえた。耐ブロッキング性を実施例1
と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】本発明の方法により、低温保管中の合成
樹脂粉末の粉体特性を大幅に改善することができ、広範
な温度領域で貯蔵しても良好な粉体特性を維持すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3/24 C08K 3/24 3/26 3/26 //(C08L 51/04 (C08L 51/04 33:12) 33:12) Fターム(参考) 4F070 AA04 AA06 AA07 AA08 AA18 AA32 AA33 AB08 AB09 AC13 AC16 AC18 AC20 AC76 AC83 AE30 DA33 DA38 4J002 BN211 DD066 DE076 DE086 DE096 DE106 DE146 DE236 DG046 DG056 4J100 AB02P AB03P AB16R AJ02S AL03Q AL03S AL66R AM02S BA08R CA05 CA06 CA23

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高級脂肪酸塩を用いて乳化重合すること
    によって得られるゴムを幹ポリマーとするグラフト共重
    合体ラテックスを凝固スラリーにした後、該グラフト共
    重合体100重量部に対し、メチルメタクリレート30
    〜60重量%、芳香族ビニル単量体65〜35重量%、
    架橋性単量体0.1〜25重量%および共重合可能なそ
    の他の単量体0〜30重量%を重合してなるポリマーを
    0.1〜10重量部及びカルシウム、マグネシウム、バ
    リウム、アルミニウム、または亜鉛の塩化物、水酸化
    物、硫酸塩または炭酸塩を1〜10重量部添加し、該ス
    ラリーのpHを6〜9.5に調整後、熱処理、脱水、乾
    燥することを特徴とするグラフト共重合体樹脂粉末の粉
    体特性改良方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009073917A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Kaneka Corp 樹脂粉粒体の製造方法
CN106995507A (zh) * 2017-04-24 2017-08-01 田岳南 乳液聚合后分离聚合物的方法

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