JP2001181131A - パック化粧料 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 密着性膜の形成性にすぐれるとともに、その
膜の形成後には容易に剥離することのできるパック化粧
料を提供する。 【解決手段】 高分子物質を含有する水性のパック化粧
料であって、該高分子物質として、下限臨界共溶温度点
と上限臨界溶解pH点を有する高分子物質を用いること
を特徴とするパック化粧料。
膜の形成後には容易に剥離することのできるパック化粧
料を提供する。 【解決手段】 高分子物質を含有する水性のパック化粧
料であって、該高分子物質として、下限臨界共溶温度点
と上限臨界溶解pH点を有する高分子物質を用いること
を特徴とするパック化粧料。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高分子物質を含有
する水性のパック化粧料に関するものである。本発明の
パック化粧料は、揮発性溶剤を使用することなく、皮膚
や粘膜上で容易にしかも瞬時に密着性の膜を形成してパ
ック剤としての役目を果たすとともに、容易に剥離する
ことができるものであり、髪、爪、指先、唇、顔全体、
ほほ、ひじ、かかと、腕、手、足等の従来のパック部位
のみならず、口腔内、例えば舌、粘膜、歯牙のようなこ
れまでパックする機会のなかった部位へのパック剤とし
て使用できるものである。
する水性のパック化粧料に関するものである。本発明の
パック化粧料は、揮発性溶剤を使用することなく、皮膚
や粘膜上で容易にしかも瞬時に密着性の膜を形成してパ
ック剤としての役目を果たすとともに、容易に剥離する
ことができるものであり、髪、爪、指先、唇、顔全体、
ほほ、ひじ、かかと、腕、手、足等の従来のパック部位
のみならず、口腔内、例えば舌、粘膜、歯牙のようなこ
れまでパックする機会のなかった部位へのパック剤とし
て使用できるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パック化粧料は人体の顔や首、
肩、腕、足などの皮膚や、口腔などの粘膜表面における
保湿、収斂、栄養補給、汚れの除去などの目的で多用さ
れてきた。しかしながら、使用方法上、剤の乾燥により
膜を形成するピールオフ型のパック剤は、乾燥を速やか
に行うために、エタノールやアセトンといった溶剤を用
いることが多く、皮膚や粘膜の脱脂や、刺激といった問
題点があった。また、不織布やフィルムなどの支持体に
軟膏様のぺーストを塗布した貼布タイプのパック剤は、
皮膚への密着性が悪く、充分な効果が得られないといっ
た問題点があり、その改善が求められていた。
肩、腕、足などの皮膚や、口腔などの粘膜表面における
保湿、収斂、栄養補給、汚れの除去などの目的で多用さ
れてきた。しかしながら、使用方法上、剤の乾燥により
膜を形成するピールオフ型のパック剤は、乾燥を速やか
に行うために、エタノールやアセトンといった溶剤を用
いることが多く、皮膚や粘膜の脱脂や、刺激といった問
題点があった。また、不織布やフィルムなどの支持体に
軟膏様のぺーストを塗布した貼布タイプのパック剤は、
皮膚への密着性が悪く、充分な効果が得られないといっ
た問題点があり、その改善が求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、密着性膜の
形成性にすぐれるとともに、その膜の形成後には容易に
剥離することのできるパック化粧料を提供することをそ
の課題とする。
形成性にすぐれるとともに、その膜の形成後には容易に
剥離することのできるパック化粧料を提供することをそ
の課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、高分子物質を含有す
る水性のパック化粧料であって、該高分子物質として、
下限臨界共溶温度点と上限臨界溶解pH点を有する高分
子物質を用いることを特徴とするパック化粧料が提供さ
れる。
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、高分子物質を含有す
る水性のパック化粧料であって、該高分子物質として、
下限臨界共溶温度点と上限臨界溶解pH点を有する高分
子物質を用いることを特徴とするパック化粧料が提供さ
れる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のパック化粧料(以下、単
に化粧料とも言う)は、下限臨界共溶温度点(LCS
T)と、上限臨界溶解pH点(HCSPh)の両方を有
する高分子物質を含有することを特徴とする。この場
合、高分子物質に関して言う下限臨界共溶温度点とは、
この温度以下の低い温度では高分子物質は水溶液状態で
存在し、一方、その温度より高い温度では高分子物質は
水溶液状態では存在せず、ゲル状態で存在するその温度
点をいう。また、高分子物質に関して言う上限臨界溶解
pH点とは、高分子物質を水中に保持し、その水のpH
を低いpHから高いpHに変動させたときに、その高分
子物質が溶解状態で存在することのできる最も高いpH
を意味する。この上限臨界溶解pH点以下では、その高
分子物質は温度には関係なく、水溶液として存在する。
一方、それより高いpHでは、高分子物質はその温度に
よりその存在状態を変化させ、そのLCST以下の温度
では高分子物質は水溶液状態で存在し、そのLCSTよ
り高い温度ではゲル状態で存在する。
に化粧料とも言う)は、下限臨界共溶温度点(LCS
T)と、上限臨界溶解pH点(HCSPh)の両方を有
する高分子物質を含有することを特徴とする。この場
合、高分子物質に関して言う下限臨界共溶温度点とは、
この温度以下の低い温度では高分子物質は水溶液状態で
存在し、一方、その温度より高い温度では高分子物質は
水溶液状態では存在せず、ゲル状態で存在するその温度
点をいう。また、高分子物質に関して言う上限臨界溶解
pH点とは、高分子物質を水中に保持し、その水のpH
を低いpHから高いpHに変動させたときに、その高分
子物質が溶解状態で存在することのできる最も高いpH
を意味する。この上限臨界溶解pH点以下では、その高
分子物質は温度には関係なく、水溶液として存在する。
一方、それより高いpHでは、高分子物質はその温度に
よりその存在状態を変化させ、そのLCST以下の温度
では高分子物質は水溶液状態で存在し、そのLCSTよ
り高い温度ではゲル状態で存在する。
【0006】本発明で用いる高分子物質において、その
LCSTは、通常、0〜40℃、特に0〜15℃の範囲
にあるものが良く、また、そのHCSPhは、通常、p
H8.5以下、特に6以下の範囲にあるものが良い。
LCSTは、通常、0〜40℃、特に0〜15℃の範囲
にあるものが良く、また、そのHCSPhは、通常、p
H8.5以下、特に6以下の範囲にあるものが良い。
【0007】前記のようなLCSTとHCSPhの両方
を有する高分子物質は既に知られており、本発明ではこ
のような公知の高分子物質を使用することができる。そ
の代表的高分子物質としては、ポリビニルアセタールジ
エチルアミノアセテートを例示することができる。
を有する高分子物質は既に知られており、本発明ではこ
のような公知の高分子物質を使用することができる。そ
の代表的高分子物質としては、ポリビニルアセタールジ
エチルアミノアセテートを例示することができる。
【0008】前記ポリビニルジエチルアミノアセテート
は、ポリビニルアルコールとアセトアルデヒドが脱水し
て得たアセタールと残りの水酸基の一部とジエチルアミ
ノ酢酸がエステル結合したもので、下記式(1)で表す
ことができる。
は、ポリビニルアルコールとアセトアルデヒドが脱水し
て得たアセタールと残りの水酸基の一部とジエチルアミ
ノ酢酸がエステル結合したもので、下記式(1)で表す
ことができる。
【化1】 ここで、アセタール化度は50〜75%、特に55〜7
0%であり、窒素含量は1.0〜3.0%、特には1.
5〜2.5%である。
0%であり、窒素含量は1.0〜3.0%、特には1.
5〜2.5%である。
【0009】前記ポリビニルジエチルアミノアセテート
は、ポリビニルアルコールとアセトアルデヒドとを脱水
反応させた後、得られたアセタール中に含まれる水酸基
の一部にジエチルアミノ酢酸を反応させることによって
製造することができる。ポリビニルアセタールジエチル
アミノアセテートは、従来より錠剤のコーティング剤や
結合剤として用いられてきた公知の高分子物質であり、
三共(株)よりAEA等の製品名で市販されている。本
発明の特に好ましいパック化粧料は、前記ポリビニルジ
エチルアミノアセテートと水を含有する組成物からな
る。
は、ポリビニルアルコールとアセトアルデヒドとを脱水
反応させた後、得られたアセタール中に含まれる水酸基
の一部にジエチルアミノ酢酸を反応させることによって
製造することができる。ポリビニルアセタールジエチル
アミノアセテートは、従来より錠剤のコーティング剤や
結合剤として用いられてきた公知の高分子物質であり、
三共(株)よりAEA等の製品名で市販されている。本
発明の特に好ましいパック化粧料は、前記ポリビニルジ
エチルアミノアセテートと水を含有する組成物からな
る。
【0010】本発明の化粧料における当該高分子物質の
割合は、化粧料全組成物中、0.1〜30%、好ましく
は1〜20%である。その割合が前記範囲より少ない場
合にはゲル化が十分でない場合があり、一方前記範囲よ
り多い場合には組成物に分離が起る場合がある。
割合は、化粧料全組成物中、0.1〜30%、好ましく
は1〜20%である。その割合が前記範囲より少ない場
合にはゲル化が十分でない場合があり、一方前記範囲よ
り多い場合には組成物に分離が起る場合がある。
【0011】本発明の化粧料には、上記必須成分の他
に、通常皮膚外用剤又は口腔粘膜・歯牙用製剤に用いら
れる配合剤、例えば、界面活性剤、油分、アルコール
類、保湿剤、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、キレート
剤、pH調整剤、香料、色素、紫外線吸収剤・散乱剤、
ビタミン類、アミノ酸類等を配合することができる。
に、通常皮膚外用剤又は口腔粘膜・歯牙用製剤に用いら
れる配合剤、例えば、界面活性剤、油分、アルコール
類、保湿剤、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、キレート
剤、pH調整剤、香料、色素、紫外線吸収剤・散乱剤、
ビタミン類、アミノ酸類等を配合することができる。
【0012】界面活性剤には、ノニオン型、アニオン
型、カチオン型及び両性型の界面活性剤が包含される。
ノニオン界面活性剤としては、ポリエチレングリコール
モノステアレートなどのエステル型、ポリオキシエチレ
ンセチルエーテル、ポリオキシエチレン化ステロール、
ポリオキシエチレン化ラノリン、ポリオキシエチレン化
蜜ロウなどのエーテル型のものを例示することができ
る。
型、カチオン型及び両性型の界面活性剤が包含される。
ノニオン界面活性剤としては、ポリエチレングリコール
モノステアレートなどのエステル型、ポリオキシエチレ
ンセチルエーテル、ポリオキシエチレン化ステロール、
ポリオキシエチレン化ラノリン、ポリオキシエチレン化
蜜ロウなどのエーテル型のものを例示することができ
る。
【0013】アニオン界面活性剤としては、カルボン酸
塩型、スルホン酸塩型、硫酸エステル塩型、リン酸エス
テル塩型のものなどがある。カルボン酸型としては、ス
テアリン酸ナトリウム、パルミチン酸カリウム、パルミ
チン酸トリエタノールアミンなどの高級脂肪酸塩、N−
ラウロイル−N−メチルグリシンナトリウム、N−ミリ
スチル−N−メチルβアラニンカリウム、N−パルミチ
ルグルタミン酸トリエタノールアミンなどのN−アシル
アミノ酸塩、ラウリルエーテルカルボン酸カリウムなど
のアルキルエーテルカルボン酸塩などを例示することが
できる。スルホン酸塩型としてはセチルスルホン酸ナト
リウム、硫酸エステル塩型としてはラウリルエーテル硫
酸ナトリウム、リン酸エステル塩型としてはラウリルリ
ン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルリン酸ナ
トリウムなどを例示することができる。
塩型、スルホン酸塩型、硫酸エステル塩型、リン酸エス
テル塩型のものなどがある。カルボン酸型としては、ス
テアリン酸ナトリウム、パルミチン酸カリウム、パルミ
チン酸トリエタノールアミンなどの高級脂肪酸塩、N−
ラウロイル−N−メチルグリシンナトリウム、N−ミリ
スチル−N−メチルβアラニンカリウム、N−パルミチ
ルグルタミン酸トリエタノールアミンなどのN−アシル
アミノ酸塩、ラウリルエーテルカルボン酸カリウムなど
のアルキルエーテルカルボン酸塩などを例示することが
できる。スルホン酸塩型としてはセチルスルホン酸ナト
リウム、硫酸エステル塩型としてはラウリルエーテル硫
酸ナトリウム、リン酸エステル塩型としてはラウリルリ
ン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルリン酸ナ
トリウムなどを例示することができる。
【0014】カチオン界面活性剤としては、塩化ステア
リルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルト
リメチルアンモニウムなどを例示することができる。両
性界面活性剤としては、塩化アルキルアミノエチルグリ
シン液、レシチン等の両性界面活性剤等を例示すること
ができる。
リルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルト
リメチルアンモニウムなどを例示することができる。両
性界面活性剤としては、塩化アルキルアミノエチルグリ
シン液、レシチン等の両性界面活性剤等を例示すること
ができる。
【0015】油分としては、ヒマシ油、オリーブ油、カ
カオ油、椿油、ヤシ油、木ロウ、ホホバ油、グレープシ
ード油、アボガド油等の植物油脂類、ミンク油、卵黄油
等の動物油脂類、蜜ロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウ
バロウ、キャンデリラロウ等のロウ類、流動パラフィ
ン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、セレ
シンワックス、パラフィンワックス、ワセリン等の炭化
水素類、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オ
レイン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸等の天然およ
び合成脂肪酸類、セタノール、ステアリルアルコール、
ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、ラウリル
アルコール等の天然および合成高級アルコール類、ミリ
スチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ア
ジピン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシ
ル、オレイン酸オクチルドデシル、コレステロールオレ
ート等のエステル類等を例示することができる。
カオ油、椿油、ヤシ油、木ロウ、ホホバ油、グレープシ
ード油、アボガド油等の植物油脂類、ミンク油、卵黄油
等の動物油脂類、蜜ロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウ
バロウ、キャンデリラロウ等のロウ類、流動パラフィ
ン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、セレ
シンワックス、パラフィンワックス、ワセリン等の炭化
水素類、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オ
レイン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸等の天然およ
び合成脂肪酸類、セタノール、ステアリルアルコール、
ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、ラウリル
アルコール等の天然および合成高級アルコール類、ミリ
スチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ア
ジピン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシ
ル、オレイン酸オクチルドデシル、コレステロールオレ
ート等のエステル類等を例示することができる。
【0016】保湿剤としては、グリセリン、プロピレン
グリコール、1,3−ブチレングリコール、ソルビトー
ル、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、ジプロ
ピレングリコール等の多価アルコール類、トリメチルグ
リシン等のアミノ酸誘導体、尿素、クレアチニン、乳酸
ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、アミノ
酸等のNMF成分、ヒアルロン酸、コラーゲン、ムコ多
糖類、コンドロイチン硫酸等の水溶性高分子物質等を例
示することができる。
グリコール、1,3−ブチレングリコール、ソルビトー
ル、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、ジプロ
ピレングリコール等の多価アルコール類、トリメチルグ
リシン等のアミノ酸誘導体、尿素、クレアチニン、乳酸
ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、アミノ
酸等のNMF成分、ヒアルロン酸、コラーゲン、ムコ多
糖類、コンドロイチン硫酸等の水溶性高分子物質等を例
示することができる。
【0017】増粘剤としては、アルギン酸ナトリウム、
キサンタンガム、ケイ酸アルミニウム、マルメロ種子抽
出物、トラガントガム、デンプン等の天然高分子物質、
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、可溶性デンプン、カチオン化
セルロース等の半合成高分子物質、カルボキシビニルポ
リマーのような合成高分子等を例示することができる。
防腐剤としては、安息香酸塩、サリチル酸塩、ソルビン
酸塩、デヒドロ酢酸塩、パラオキシ安息香酸エステル、
2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニ
ルエ−テル、3,4,4’−トリクロロカルバニリド、
塩化ベンザルコニウム、ヒノキチオール、レゾルシン、
エタノール等を例示することができる。
キサンタンガム、ケイ酸アルミニウム、マルメロ種子抽
出物、トラガントガム、デンプン等の天然高分子物質、
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、可溶性デンプン、カチオン化
セルロース等の半合成高分子物質、カルボキシビニルポ
リマーのような合成高分子等を例示することができる。
防腐剤としては、安息香酸塩、サリチル酸塩、ソルビン
酸塩、デヒドロ酢酸塩、パラオキシ安息香酸エステル、
2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニ
ルエ−テル、3,4,4’−トリクロロカルバニリド、
塩化ベンザルコニウム、ヒノキチオール、レゾルシン、
エタノール等を例示することができる。
【0018】酸化防止剤としては、ジブチルヒドロキシ
トルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸プロ
ピル、アスコルビン酸等を、キレート剤としては、エチ
レンジアミン四酢酸塩、エデト酸、ピロリン酸塩、ヘキ
サメタリン酸塩、クエン酸、酒石酸、グルコン酸等を、
pH調整剤としては、水酸化ナトリウム、トリエタノー
ルアミン、クエン酸、クエン酸ナトリウム、ホウ酸、ホ
ウ砂、リン酸水素カリウム等をそれぞれ例示することが
できる。
トルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸プロ
ピル、アスコルビン酸等を、キレート剤としては、エチ
レンジアミン四酢酸塩、エデト酸、ピロリン酸塩、ヘキ
サメタリン酸塩、クエン酸、酒石酸、グルコン酸等を、
pH調整剤としては、水酸化ナトリウム、トリエタノー
ルアミン、クエン酸、クエン酸ナトリウム、ホウ酸、ホ
ウ砂、リン酸水素カリウム等をそれぞれ例示することが
できる。
【0019】紫外線吸収・散乱剤としては、2−ヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチル
パラアミノベンゾエート、エチルヘキシルパラメトキシ
サイナメート、酸化チタン、カオリン等を例示すること
ができる。滑択剤としては、シリカ、タルク、ナイロ
ン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアクリル酸等を
例示することができる。
キシ−4−メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチル
パラアミノベンゾエート、エチルヘキシルパラメトキシ
サイナメート、酸化チタン、カオリン等を例示すること
ができる。滑択剤としては、シリカ、タルク、ナイロ
ン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアクリル酸等を
例示することができる。
【0020】ビタミン類としては、ビタミンA、ビタミ
ンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミ
ンF、ビタミンK、ビタミンP、ビタミンU、カルニチ
ン、フェルラ酸、γ−オリザノール、α−リポ酸、オロ
ット酸およびそれらの誘導体を例示することができる。
ンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミ
ンF、ビタミンK、ビタミンP、ビタミンU、カルニチ
ン、フェルラ酸、γ−オリザノール、α−リポ酸、オロ
ット酸およびそれらの誘導体を例示することができる。
【0021】アミノ酸類としては、グリシン、アラニ
ン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオ
ニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、
シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロ
キシプロリン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタ
ミン酸、グルタミン、アルギニン、ヒスチジン、リジン
およびそれらの誘導体等を例示することができる。な
お、任意成分は、これらに限定されるものではない。
ン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオ
ニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、
シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロ
キシプロリン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタ
ミン酸、グルタミン、アルギニン、ヒスチジン、リジン
およびそれらの誘導体等を例示することができる。な
お、任意成分は、これらに限定されるものではない。
【0022】パック化粧料の適用範囲としては皮膚、粘
膜のいずれの場所にも適応可能であるが、例えば、ヘア
パック、爪、指先、唇、顔全体、ほほ、ひじ、かかと、
腕、手、足、口などが例示される。本化粧料は、貼付表
面が水でぬれていてもその効果を発揮することから、口
腔粘膜や、歯牙のようなこれまでパック剤が使えなかっ
た面へ適用できる特徴を有している。
膜のいずれの場所にも適応可能であるが、例えば、ヘア
パック、爪、指先、唇、顔全体、ほほ、ひじ、かかと、
腕、手、足、口などが例示される。本化粧料は、貼付表
面が水でぬれていてもその効果を発揮することから、口
腔粘膜や、歯牙のようなこれまでパック剤が使えなかっ
た面へ適用できる特徴を有している。
【0023】本発明のパック化粧料を用いて皮膚や口腔
粘膜、歯牙表面等の被塗布面に化粧料被膜を形成するた
めの好ましい方法は、その化粧料のpHを高分子物質A
のHCSPhより高いpHに保持し、化粧料温度を高分
子物質AのLCSTより低い温度に保持して、被塗布面
に液状で速やかにしかも被塗布面の微細凹凸部にまで化
粧料を塗布し、その塗布後、その温度を体温等によりL
CST以上の温度に保持して、被塗布面に形成された化
粧料液膜をゲル状膜に形成する方法である。
粘膜、歯牙表面等の被塗布面に化粧料被膜を形成するた
めの好ましい方法は、その化粧料のpHを高分子物質A
のHCSPhより高いpHに保持し、化粧料温度を高分
子物質AのLCSTより低い温度に保持して、被塗布面
に液状で速やかにしかも被塗布面の微細凹凸部にまで化
粧料を塗布し、その塗布後、その温度を体温等によりL
CST以上の温度に保持して、被塗布面に形成された化
粧料液膜をゲル状膜に形成する方法である。
【0024】本発明のパック化粧料を用いて被塗布面に
化粧料被膜を形成する他の好ましい方法は、その化粧料
のpHを高分子物質のHCSPh以下に保持して被塗布
面に液状で速やかにしかも被塗布面の微細凹凸にまでそ
の化粧料を塗布した後、アルカリ性のpH調節剤をその
液膜状塗布液に接触させてそのpHを高分子物質AのH
CSPhより高いpH値に保持するとともに、その化粧
料温度を高分子物質AのLCSTより高い温度に保持す
る方法である。これにより、その塗布面に化粧料のゲル
状膜を形成することができる。この方法においては、被
塗布面に塗布する化粧料の温度は制約されず、高分子物
質AのLCSTより高い温度であってもよく、この高い
温度においても化粧料は液体状態を示す。アルカリ性p
H調節剤としては、NaOH、KOH、NaHCO3、
Na2CO 3、Ca(OH)2、Mg(OH)2等の粉体やそれ
を含む水性液等が用いられる。
化粧料被膜を形成する他の好ましい方法は、その化粧料
のpHを高分子物質のHCSPh以下に保持して被塗布
面に液状で速やかにしかも被塗布面の微細凹凸にまでそ
の化粧料を塗布した後、アルカリ性のpH調節剤をその
液膜状塗布液に接触させてそのpHを高分子物質AのH
CSPhより高いpH値に保持するとともに、その化粧
料温度を高分子物質AのLCSTより高い温度に保持す
る方法である。これにより、その塗布面に化粧料のゲル
状膜を形成することができる。この方法においては、被
塗布面に塗布する化粧料の温度は制約されず、高分子物
質AのLCSTより高い温度であってもよく、この高い
温度においても化粧料は液体状態を示す。アルカリ性p
H調節剤としては、NaOH、KOH、NaHCO3、
Na2CO 3、Ca(OH)2、Mg(OH)2等の粉体やそれ
を含む水性液等が用いられる。
【0025】
【発明の効果】本発明のパック化粧料は、人体の皮膚や
粘膜をパックするのに適用される。本発明の化粧料の場
合、揮発性溶剤を使用することなく皮膚又は口腔粘膜・
歯牙表面上で容易にしかも瞬時に密着性の膜を形成する
ことができる。しかも、その膜は、必要に応じて容易に
剥離させることができる。
粘膜をパックするのに適用される。本発明の化粧料の場
合、揮発性溶剤を使用することなく皮膚又は口腔粘膜・
歯牙表面上で容易にしかも瞬時に密着性の膜を形成する
ことができる。しかも、その膜は、必要に応じて容易に
剥離させることができる。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。
るが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。
【0027】実施例1、比較例1 以下の成分組成(%)でパック化粧料を調製し、皮膚
(腕部)及び口腔粘膜(下唇)に適用したときの性能を
専門家パネルによる評価で行った。
(腕部)及び口腔粘膜(下唇)に適用したときの性能を
専門家パネルによる評価で行った。
【0028】
【表1】
【0029】表中に示したポリビニルアルコールは、粘
度:40cps、けん化度:88%を示すものである。
AEAは、三共(株)製のポリビニルアセタールジエチ
ルアミノアセテートを示す。このAEAは、10℃のL
CSTと、pH8のHCSPhを有する。
度:40cps、けん化度:88%を示すものである。
AEAは、三共(株)製のポリビニルアセタールジエチ
ルアミノアセテートを示す。このAEAは、10℃のL
CSTと、pH8のHCSPhを有する。
【0030】〔評価項目および評価基準〕 膜形成時間 塗布から膜を形成するまでの時間を計測した。 皮膚又は粘膜密着性 3点:皮膚又は粘膜に密着 2点:皮膚又は粘膜の間に隙間ができる 1点:皮膚又は粘膜にくっついていない 剥がしやすさ 3点:剥がしやすい 2点:ややはがし難い 1点:剥がしにくい 皮膚又粘膜への刺激 3点:刺激が大 2点:やや刺激あり 1点:刺激なし
【0031】
【表2】 表2より明らかなように、比較例1のものは口腔内の濡
れた状況下で充分な膜を形成せず、粘膜への刺激も強い
のに対して、実施例1のものは、口腔粘膜上で瞬時に膜
を形成するとともに刺激のない優れたパック剤であるこ
とが確認された。
れた状況下で充分な膜を形成せず、粘膜への刺激も強い
のに対して、実施例1のものは、口腔粘膜上で瞬時に膜
を形成するとともに刺激のない優れたパック剤であるこ
とが確認された。
【0032】
【表3】 表3より明らかなように、比較例1のものは、皮膚上で
膜を形成するのに時間がかかる刺激も強いのに対して、
実施例1のものは、皮膚上で瞬時に膜を形成するととも
に皮膚への刺激のない優れたパック剤であることが確認
された。
膜を形成するのに時間がかかる刺激も強いのに対して、
実施例1のものは、皮膚上で瞬時に膜を形成するととも
に皮膚への刺激のない優れたパック剤であることが確認
された。
【0033】実施例2〜16 本発明のパック剤の具体例における成分組成(%)を表
4〜表6に示す。
4〜表6に示す。
【0034】
【表4】
【0035】
【表5】
【0036】
【表6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角谷 治夫 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4C083 AB082 AB282 AB472 AC102 AC122 AC302 AC622 AD011 AD072 AD112 AD332 AD642 AD662 CC01 CC07 CC41 DD23 EE07
Claims (3)
- 【請求項1】 高分子物質を含有する水性のパック化粧
料であって、該高分子物質として、下限臨界共溶温度点
と上限臨界溶解pH点を有する高分子物質を用いること
を特徴とするパック化粧料。 - 【請求項2】 該高分子物質の下限臨界共溶温度点が0
〜40℃、上限臨界溶解pH点が8.5以下の範囲にあ
る請求項1のパック化粧料。 - 【請求項3】 口腔内で使用される請求項1又は2のパ
ック化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36799499A JP2001181131A (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | パック化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36799499A JP2001181131A (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | パック化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001181131A true JP2001181131A (ja) | 2001-07-03 |
Family
ID=18490714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36799499A Pending JP2001181131A (ja) | 1999-12-24 | 1999-12-24 | パック化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001181131A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007269712A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Kanebo Cosmetics Inc | 剥離型パック化粧料 |
JP2008247852A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Kose Corp | 含浸パック化粧料 |
JP2010150251A (ja) * | 2008-11-28 | 2010-07-08 | Fujifilm Cmic Healthcare Co Ltd | 皮膚外用剤及び掻痒感緩和剤 |
-
1999
- 1999-12-24 JP JP36799499A patent/JP2001181131A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007269712A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Kanebo Cosmetics Inc | 剥離型パック化粧料 |
JP2008247852A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Kose Corp | 含浸パック化粧料 |
JP2010150251A (ja) * | 2008-11-28 | 2010-07-08 | Fujifilm Cmic Healthcare Co Ltd | 皮膚外用剤及び掻痒感緩和剤 |
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