JP2001180796A - コンクリート製タンクにおける内張りパネルの接合構造 - Google Patents

コンクリート製タンクにおける内張りパネルの接合構造

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JP2001180796A
JP2001180796A JP37130499A JP37130499A JP2001180796A JP 2001180796 A JP2001180796 A JP 2001180796A JP 37130499 A JP37130499 A JP 37130499A JP 37130499 A JP37130499 A JP 37130499A JP 2001180796 A JP2001180796 A JP 2001180796A
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panel
concrete
tank
wall
lining
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Katsuaki Wakahara
勝昭 若原
Tatsuya Masui
龍也 増井
Makoto Maruta
誠 丸田
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Morimatsu Research Institution Co Ltd
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Morimatsu Research Institution Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内張りパネルの接合部付近の溶接による熱変
形を防止して外観を向上することができ、パネル或いは
コンクリート壁の製造及び組付上の寸法誤差を吸収して
パネルを適正に装着することができるコンクリート製タ
ンクの内張りパネルの接合構造を提供する。 【解決手段】 コンクリー製の周壁13の内部に埋め込
み固定されたアンカー部材20の露出面20aの表面に
側部パネル23の接合用フランジ部23a基端を溶接部
27aにより連結する。接合用フランジ部23aに接合
される別の側部パネル23の接合用フランジ部23aを
接触し、両接合用フランジ部23aの前端縁を溶接部2
7bにより溶接する。溶接部27aの位置は露出面20
aの幅内で任意に設定でき、両フランジ部23a,23
aの接触状態が多少ズレていても、両フランジ部23
a,23a相互の溶接作業が容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート製タ
ンクにおける内張りパネルの接合構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば地中に埋設される汚水処理
タンク等のタンクは、ベースコンクリート上に配筋し、
配筋を囲うように型枠を設けてコンクリート壁を打設し
て筒状の周壁コンクリートを設けることにより構成され
る。周壁コンクリートの外周には土砂が埋め戻される。
周壁コンクリートの内周面には、水道水等の貯留液体に
よるコンクリートの耐腐蝕性を向上するためにウレタン
系塗料やエポキシ系塗料等の耐腐蝕層が設けられてい
る。
【0003】ところが、従来のタンクは周壁がコンクリ
ート壁のみで形成されているため、長年使用するうち、
地震等によってコンクリート壁に亀裂が発生し、これに
伴って耐腐蝕層にも亀裂が発生し、耐震性及び耐久性に
問題がある。耐腐蝕層及びコンクリート壁に亀裂が発生
すると、タンク内の貯留液体がその亀裂を介してタンク
外の土砂中に浸み出す。そのため、貯留液体の種類によ
っては環境に影響を与えることになる。
【0004】上記問題を解消するため本願出願人は、コ
ンクリート壁により構成されたタンク本体の内壁面に対
し、ステンレススチール等のライニング材からなるパネ
ルを装着したタンクを提案している。
【0005】このタンクは貯留液体に対する耐腐蝕性及
び耐久性を向上させることができるとともに、地震発生
時にコンクリート壁に亀裂が生じても内張りパネルの亀
裂が防止されて貯留液体が外部に漏洩するという問題を
解消することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のタンクにお
ける内張りパネルの接合構造においては、隣接するパネ
ルの端縁を覆うように帯状の中継用パネルを接触して溶
接する構造を採っていたので、コンクリート壁の内周面
にうねり等の形状の不具合があると、内張りパネルと中
継用パネルの両側端縁との間に隙間ができて溶接作業が
円滑に行えないという問題があった。又、溶接部付近の
内張りパネルが溶接の際の熱歪により変形して、外観を
損なうという問題も生じた。
【0007】なお、既設のコンクリート壁にアンカーボ
ルトの挿入孔を形成してボルトを挿入固定し、該アンカ
ーボルトにより所定間隔をおいて隣接する内張りパネル
の端縁を覆うチャンネル状の中継用パネルを接触し、前
記ボルトに螺合したナットにより中継用パネルを押圧し
て中継用パネルの両端縁と内張りパネルを溶接するよう
にしたものも提案されている。
【0008】この接合構造においては、コンクリート壁
に寸法誤差があっても溶接作業は行い易いが、溶接部付
近の内張りパネルが熱歪により変形して、外観を損なう
という問題を解消することはできない。
【0009】又、実開昭61ー106700号公報に示
すようにコンクリートに埋設固定した固定材の左右両側
面に対し隣接するライニング材のフランジ部を接合し、
フランジ部の先端縁を固定材に溶接する構造のものも提
案されている。
【0010】ところが、上記の接合構造は、シール部の
溶接箇所が二箇所になるので、溶接作業が面倒であり、
シール上の信頼性も低くなるという問題があった。この
発明の目的は上記従来の技術に存する問題点を解消する
ためになされたものであって、その目的は溶接作業を円
滑に行うことができるとともに、内張りパネルの周縁部
の熱歪みによる変形を防止できるコンクリート製タンク
における内張りパネルの接合構造を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、コンクリート壁により
タンク本体を構成し、タンク本体の内壁面に複数枚の内
張りパネルを互いに接合して装着したタンクにおいて、
前記タンク本体のコンクリート内壁面に対しアンカー部
材をその一部が内壁面側に露出するように埋設し、隣接
する前記内張りパネルの周縁に外方に折り曲げ形成した
一対の接合用フランジ部のうち一方の接合用フランジ部
の基端縁を前記アンカー部材に溶接し、隣接する両接合
用フランジ部の先端縁を互いに溶接したことを要旨とす
る。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記アンカー部材は、コンクリート壁の補強用鉄筋
を固定するための埋め込みアングル材により構成され、
該アングル材の片側の帯状平面が露出面となっていて、
その露出面に一方の接合用フランジ部の基端縁が溶接さ
れていることを要旨とする。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1におい
て、前記タンク本体は底壁、周壁及び天井壁により構成
され、天井壁を覆う天井部パネルは、該天井壁をコンク
リートにより打設する際に成型用型枠パネルとして用い
られ、前記隣接する天井部パネルの接合用フランジ部は
アンカー部材に予め溶接されていることを要旨とする。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1におい
て、前記タンク本体はその内側面とパネルの外側面との
間に結露した水分を排出するための通路を有しているこ
とを要旨とする。
【0015】請求項5に記載の発明は、コンクリート壁
によりタンク本体を構成し、タンク本体の内壁面に複数
枚の内張りパネルを互いに接合して装着したタンクにお
いて、前記タンク本体のコンクリート内壁面に対しアン
カー部材をその一部が内壁面側に露出するように埋設
し、前記アンカー部材には中継用パネルを連結し、該中
継用パネルの両側縁に外方にそれぞれ折り曲げ形成した
一対の接合用フランジ部に前記内張りパネルに設けた接
合用フランジ部を溶接していることを要旨とする。
【0016】請求項6に記載の発明は、請求項5におい
て、前記アンカー部材は、アンカーボルトであって、該
ボルトの外端雄ネジ部には、袋状ナットが螺合され、該
ナットの外周下縁が中継用パネルに対し溶接部により連
結されていることを要旨とする。
【0017】請求項7に記載の発明は、コンクリート壁
によりタンク本体を構成し、タンク本体の内壁面に複数
枚の内張りパネルを互いに接合して装着したタンクにお
いて、前記タンク本体のコンクリート内壁面に対しアン
カーボルトを埋設し、両側に接合用フランジ部を有する
中継用パネルをコンクリート内壁面から所定間隔をおい
て配置し、前記中継用パネルに設けた透孔から前記アン
カーボルトを突出させてナットを螺合することにより中
継用パネルをコンクリートに固定し、前記接合用フラン
ジ部に対し内張りパネルの接合用フランジ部の端縁を溶
接していることを要旨とする。
【0018】請求項8に記載の発明は、請求項7におい
て、前記ナットはキャップ金具により被覆され、該キャ
ップ金具の外周下縁が中継用パネルに対し溶接部により
連結されていることを要旨とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明を貯水タンクに具
体化した一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
【0020】図2に示すようにこの貯水タンクは、コン
クリート製のタンク本体11と、該タンク本体11の内
側面に装着された耐腐蝕性を有する内張りパネル21と
により構成されている。
【0021】コンクリート製の前記タンク本体11は底
壁12と、該底壁12の外周上面に同時に打設された四
角筒状の周壁13と、前記周壁13の上端部に同時に打
設された天井壁14とにより構成されている。前記天井
壁14には出入口16が設けられている。
【0022】前記底壁12、周壁13及び天井壁14に
は多数本の鉄筋19が縦横に埋設されている。又、前記
鉄筋19の保持機能を兼用するアングル材よりなるアン
カー部材20が複数箇所に縦横に埋設され、多数本の連
結筋18により鉄筋19とアンカー部材20が溶接や針
金等により連結されている。
【0023】図2に示すように周壁13の内側面に露出
するように埋設されたアンカー部材20は、上下方向に
互いに平行に、かつ水平方向に互いに平行に配設されて
いる。同様に底壁12の上面に露出するように埋設され
たアンカー部材20は、上方から見て縦横に、かつそれ
ぞれ複数箇所に設けられている。さらに、天井壁14の
下面に露出するように埋設されたアンカー部材20は、
底壁12のアンカー部材20と同様に下方から見て縦横
に配設されている。
【0024】前記パネル21は前記底壁12の上面を後
から覆うように配設された複数の底部パネル22と、前
記周壁13の内側面を後から覆うように配設された複数
の側部パネル23と、天井壁14のコンクリート打設時
に型枠パネルとして天井壁14の下面に接合された複数
の天井部パネル24と、出入口16のコンクリート打設
時に型枠として設けられた四角筒状の埋め込みパネル2
5とにより構成されている。前記底部パネル22、側部
パネル23及び天井部パネル24の外周縁には、接合用
フランジ部22a,23a,24aが折り曲げ形成され
ている。そして、一枚のパネルには四角環状に接合用フ
ランジ部が形成され、それらの端縁は互いに溶接されて
いる。
【0025】図1に示すように、側部パネル23の接合
用フランジ部23aは、アンカー部材20の露出面20
aに対し溶接部27aにより連結され、側部パネル23
の他方の接合用フランジ部23aは、露出面20aに溶
接されることなく、一方の接合用フランジ部23aの先
端縁に溶接部27bにより連結されている。
【0026】図3に示すように、天井部パネル24の接
合用フランジ部24aの連結は、天井壁14の打設以前
にアンカー部材20に対し溶接部27c,27dにより
予め行われる。この天井部パネル24を、アンカー部材
20及び鉄筋19とともにコンクリート型枠支持部材
(図示略)に支持し、コンクリートを打設する。上向き
の接合用フランジ部24aはアンカー部材20とともに
天井壁14に埋め込み固定される。
【0027】図4に示すように、底部パネル22の接合
用フランジ部22aと側部パネル23の接合用フランジ
部23aの連結は、溶接部27g,27hにより行われ
る。図5に示すように、周壁13の側部パネル23のコ
ーナー部には、中継用パネル26が用いられる。この中
継用パネル26の接合用フランジ部26aは、アンカー
部材20の露出面20aに溶接部27gにより連結され
た側部パネル23の接合用フランジ部23aに対し、溶
接部27hにより連結されている。
【0028】図6に示すように、天井部パネル24と埋
め込みパネル25の下端縁は、溶接部27iにより連結
され、側部パネル23の上端縁と埋め込みパネル25の
下端部は中継用パネル28の上縁及び下縁の溶接部27
iにより連結されている。
【0029】前記底壁12と周壁13の境界部には、図
2に示すように水抜きパイプ29が埋設され、側部パネ
ル23と周壁13の接触界面に結露して流下した水分
や、底部パネル22と底壁12の接触界面に結露して横
方向に移動した水分をタンク本体11外部に排出する。
この水抜きパイプ29は数ヶ所に間欠的に設けるのが望
ましい。なお、前記アンカー部材20と底部パネル22
及び側部パネル23との溶接部は間欠的に設けられてい
るので、前述した水分の移動がアンカー部材20と底部
パネル22及び側部パネル23との隙間を介して行われ
る。
【0030】次に、前記のように構成したコンクリート
製タンクの内張りパネルの接合構造についてその効果を
構成とともに列記する。 (1)前記実施形態では、タンク本体11を構成する周
壁13の内壁面側に露出したアンカー部材20の露出面
20aに対し、側部パネル23の接合用フランジ部23
aの基端部を溶接部27aにより連結する。次いで、前
記接合用フランジ部23aと接合される側部パネル23
の隣接する接合用フランジ部23aとを溶接部27bに
より互いに連結した。このため、溶接部27a,27b
によって側部パネル23、接合用フランジ部23aが熱
歪により変形することはなく、外観をきれいに保つこと
ができる。
【0031】前記溶接部27aはシール性と無関係であ
り、複数箇所に局部的に形成すればよく、シール性を必
要とする溶接部27bは一箇所のみである。このため、
溶接作業を容易に行い、シール信頼性を向上することが
できる。
【0032】(2)前記実施形態では、両接合用フラン
ジ部23a,23aの先端縁を溶接部27bにより連結
し、溶接部27aによる連結は両接合用フランジ部23
a,23aのいずれか一方のみとしたので、タンク本体
11と側部パネル23との製造及び組付上の寸法誤差を
吸収して適正に接合することができる。
【0033】又、周壁13と側部パネル23,23の熱
膨張率の相違により両接合用フランジ部23a,23a
間に引張荷重が作用しても、溶接部27bの破損を防止
することができる。
【0034】(3)前記実施形態では、天井壁14のコ
ンクリートによる打設時に天井部パネル24を同時に装
着するようにしたので、天井部パネル24の装着作業を
容易に行うことができる。
【0035】(4)前記実施形態では、タンク本体11
に水抜きパイプ29を設けたので、パネル21の外側面
とタンク本体11の内側面との境界部に結露する水分を
外部に排出することができる。
【0036】なお、前記実施形態は以下のように変更し
て具体化することもできる。前記実施形態と同一の機能
を有する部材については、同一の符号を付して説明を簡
略化した。
【0037】○ 図7に示すように周壁13に対しドリ
ル等によりボルト挿入孔13aを形成し、その後、アン
カーボルト31の先端部をボルト挿入孔13aに挿入し
て固定する。次に、アンカーボルト31の外端部に対し
ステンレススチールよりなる帯状の中継用パネル32を
係合し、その透孔32aを貫通するアンカーボルト31
に袋状のナット33を螺合し、ナット33の外周縁を溶
接部34により前記中継用パネル32に連結する。
【0038】前記中継用パネル32の左右両側縁に一体
的に折り曲げ形成された接合用フランジ部32bに対し
側部パネル23の接合用フランジ部23aを接合し、そ
の接合用フランジ部23a,32bを溶接部35により
連結する。
【0039】この実施形態では、前述した効果(1)〜
(4)に加えて、既設のタンク本体11に対し後から側
部パネル23を装着することができるとともに、側部パ
ネル23の溶接時の熱歪みの影響を抑制することができ
る。
【0040】○ 図7に示す実施形態の変形例として、
図8に示すように前記中継用パネル32を周壁13から
離隔して配置し、接合用フランジ部32bの先端縁を周
壁13に接触させる。又、側部パネル23の接合用フラ
ンジ部23aは接合用フランジ部32bの外側面に溶接
部35により連結する。前記ナット33を覆うキャップ
金具36を中継用パネル32に接触して溶接部37によ
り連結するようにしてもよい。
【0041】この実施形態では溶接部35の作業が接合
用フランジ部32bの側壁を利用して行われるので、フ
ランジ部の端縁どうしを溶接するのと比較して、溶接作
業が容易となる。又、別途設けたキャップ金具36を溶
接するようにしたので、ナット33を中継用パネル32
に溶接する場合と比較して、透孔32aとアンカーボル
ト31との組み付け精度を下げることができ、中継用パ
ネルの設置位置の自由度が高くなりパネルの内張り作業
が容易となる。
【0042】○ 図9に示すように、天井壁14用の天
井部パネル24の接合用フランジ部24aを下向きに形
成し、アンカー部材20のみを天井壁14に埋め込み固
定し、コンクリート打設後に天井部パネル24を装着す
るようにしてもよい。
【0043】○ 図10及び図11に示すように、側部
パネル23を上下方向に連続する縦長のパネルとし、接
合用フランジ部23aを縦方向に配置して溶接し、底部
パネル22は保守点検時の作業性を向上するため接合用
フランジ部22aを省略して、重ね合わせ溶接部17k
により連結するようにしてもよい。平断面を表す図11
に示すように、周壁13のコーナー部には中継パネル4
1が配設され、その両側端縁は側部パネル23に対し重
ね合わせ溶接部27jにより連結されている。この溶接
部を突き合わせ溶接部としてもよい。
【0044】この実施形態では、側部パネル23が縦方
向に連続して形成されているので、溶接部の長さを低減
して溶接作業を能率的に行うことができる。 ○ 図12に示すように、保守点検時の作業性を向上す
るため底部パネル22のみを重ね合わせ溶接部27kに
より連結するようにしてもよい。
【0045】○ 図13に示すように、既設のタンク本
体の周壁13に挿入孔13bを形成してアンカーピン4
2を挿入固定し、そのフランジ部42aに側部パネル2
3の接合用フランジ部23aを溶接部27aにより連結
するようにしてもよい。
【0046】この別例では、既設のコンクリート製タン
クに内張りパネルを安価に適用することができる。 ○ 前記パネルの材質として、ステンレススチールと通
常の鉄材よりなるパネルとを接合したクラット材を用い
ることもできる。
【0047】○ 前記実施形態では、四角箱状のタンク
に具体化したが、円筒状のタンクに具体化したり、貯水
タンク以外に、家畜の飼料や化学薬品、セメント等の各
種の材料を貯蔵するコンクリート製タンクとして具体化
してもよい。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜4記載
の発明は内張りパネルの溶接時の熱歪を防止することが
できるとともに、コンクリート本体とパネルの製造及び
組付上の寸法誤差を吸収してパネルを適正に内張りする
ことができる。
【0049】請求項2記載の発明はアンカー部材に対す
る一方の内張りパネルの溶接位置の変更幅を大きくする
ことができ、作業能率を向上することができる。請求項
3記載の発明は天井部の内張りパネルの装着作業を天井
部のコンクリート壁の打設と同期して容易に行うことが
できる。
【0050】請求項4記載の発明は、パネルの外側面と
タンク本体の内側面との境界部に結露する水分を外部に
排出してパネルの錆発生を抑制することができる。請求
項5又は6記載の発明は、中継用パネルの両側縁に一対
の接合用フランジ部が形成されているので、コンクリー
ト壁の表面の凹凸や内張りパネルの寸法誤差に対する追
従性を向上することができる。
【0051】請求項6記載の発明は、既設のコンクリー
ト壁に対しアンカーボルトにより中継用パネルを取り付
けて内張りパネルを容易に装着することができる。請求
項7又は8記載の発明は、コンクリート壁の表面の凹凸
や内張りパネルの寸法誤差に対する追従性を向上して内
張り作業を容易に行うことができるとともに、中継用パ
ネルに設けた一対の接合用フランジ部に対する内張りパ
ネルの接合用フランジ部の溶接作業を容易に行うことが
できる。
【0052】請求項8記載の発明は、上記の効果に加え
て、中継用パネルの設置位置の自由度が高くなり、パネ
ルの内張り作業をさらに容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の貯水タンクの周壁と側部パネルの
接合部の構造を示す断面図。
【図2】 貯水タンク全体の縦断面図。
【図3】 天井壁と天上部パネルの取り付け構造を示す
部分断面図。
【図4】 底壁と周壁の底部パネルと側部パネルの接合
構造を示す部分断面図。
【図5】 周壁のコーナ部のパネルの接合構造を示す平
断面図。
【図6】 出入り口の内周面に埋め込まれたパネルと側
部パネルの接合構造を示す縦断面図。
【図7】 この発明の別例を示す要部の縦断面図。
【図8】 この発明の別例を示す要部の縦断面図。
【図9】 この発明の別例を示す要部の縦断面図。
【図10】 この発明の別例を示す貯水タンクの縦断面
図。
【図11】 図10のタンクの平断面図。
【図12】 この発明の別例を示す貯水タンクの縦断面
図。
【図13】 この発明の別例を示す要部の断面図。
【符号の説明】
11…タンク本体、20…アンカー部材、21…パネ
ル、22…底部パネル、22a…接合用フランジ部、2
3…側部パネル、23a…接合用フランジ部、24…天
井部パネル、24a…接合用フランジ部、27a〜27
h…溶接部、31…アンカー部材としてのアンカーボル
ト、32…中継用パネル、32a…透孔、32b…接合
用フランジ部、33…ナット、42…アンカー部材とし
てのアンカーピン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸田 誠 岐阜県本巣郡本巣町曽井中島2223番地の1 株式会社森松総合研究所内 Fターム(参考) 3E070 AA02 AB01 DA03 KA10 KB02 KB03 KC01 LA01 MA04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート壁によりタンク本体を構成
    し、タンク本体の内壁面に複数枚の内張りパネルを互い
    に接合して装着したタンクにおいて、 前記タンク本体のコンクリート内壁面に対しアンカー部
    材をその一部が内壁面側に露出するように埋設し、隣接
    する前記内張りパネルの周縁に外方に折り曲げ形成した
    一対の接合用フランジ部のうち一方の接合用フランジ部
    の基端縁を前記アンカー部材に溶接し、隣接する両接合
    用フランジ部の先端縁を互いに溶接したことを特徴とす
    るコンクリート製タンクにおける内張りパネルの接合構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記アンカー部材
    は、コンクリート壁の補強用鉄筋を固定するための埋め
    込みアングル材により構成され、該アングル材の片側の
    帯状平面が露出面となっていて、その露出面に一方の接
    合用フランジ部の基端縁が溶接されているコンクリート
    製タンクにおける内張りパネルの接合構造。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記タンク本体は底
    壁、周壁及び天井壁により構成され、天井壁を覆う天井
    部パネルは、該天井壁をコンクリートにより打設する際
    に成型用型枠パネルとして用いられ、前記隣接する天井
    部パネルの接合用フランジ部はアンカー部材に予め溶接
    されているコンクリート製タンクにおける内張りパネル
    の接合構造。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記タンク本体はそ
    の内側面とパネルの外側面との間に結露した水分を排出
    するための通路を有しているコンクリート製タンクにお
    ける内張りパネルの接合構造。
  5. 【請求項5】 コンクリート壁によりタンク本体を構成
    し、タンク本体の内壁面に複数枚の内張りパネルを互い
    に接合して装着したタンクにおいて、 前記タンク本体のコンクリート内壁面に対しアンカー部
    材をその一部が内壁面側に露出するように埋設し、前記
    アンカー部材には中継用パネルを連結し、該中継用パネ
    ルの両側縁に外方にそれぞれ折り曲げ形成した一対の接
    合用フランジ部に前記内張りパネルに設けた接合用フラ
    ンジ部を溶接しているコンクリート製タンクにおける内
    張りパネルの接合構造。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記アンカー部材
    は、アンカーボルトであって、該ボルトの外端雄ネジ部
    には、袋状ナットが螺合され、該ナットの外周下縁が中
    継用パネルに対し溶接部により連結されているコンクリ
    ート製タンクにおける内張りパネルの接合構造。
  7. 【請求項7】 コンクリート壁によりタンク本体を構成
    し、タンク本体の内壁面に複数枚の内張りパネルを互い
    に接合して装着したタンクにおいて、 前記タンク本体のコンクリート内壁面に対しアンカーボ
    ルトを埋設し、両側に接合用フランジ部を有する中継用
    パネルをコンクリート内壁面から所定間隔をおいて配置
    し、前記中継用パネルに設けた透孔から前記アンカーボ
    ルトを突出させてナットを螺合することにより中継用パ
    ネルをコンクリートに固定し、前記接合用フランジ部に
    対し内張りパネルの接合用フランジ部の端縁を溶接して
    いるコンクリート製タンクにおける内張りパネルの接合
    構造。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記ナットはキャッ
    プ金具により被覆され、該キャップ金具の外周下縁が中
    継用パネルに対し溶接部により連結されているコンクリ
    ート製タンクにおける内張りパネルの接合構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100669523B1 (ko) 2006-05-04 2007-01-16 주식회사 현진기업 정수장 및 저수조의 스테인리스 라이닝보강 공법
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JP2012012065A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Morimatsu Research Institution Co Ltd コンクリート製の貯液槽の補強構造
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KR101186148B1 (ko) 2012-03-27 2012-09-27 주식회사 삼양테크 여과지의 라이닝 방수구조

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