JP2001180757A - インクジェット記録媒体の調湿方法及びインクジェット記録媒体包装体 - Google Patents
インクジェット記録媒体の調湿方法及びインクジェット記録媒体包装体Info
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- JP2001180757A JP2001180757A JP37572299A JP37572299A JP2001180757A JP 2001180757 A JP2001180757 A JP 2001180757A JP 37572299 A JP37572299 A JP 37572299A JP 37572299 A JP37572299 A JP 37572299A JP 2001180757 A JP2001180757 A JP 2001180757A
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- humidity control
- recording medium
- control means
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- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インクジェット記録において、膨潤型記
録媒体に記録する際に、該媒体の表面の含水量を適切な
範囲に保つことにより十分なインクの吸収を確保し、そ
れによって優れた画像を得る方法を提供すること。 【解決手段】 本発明のインクジェット記録媒体の調湿
方法は、膨潤型記録媒体を、調湿紙、調湿シート、調湿
剤等の調湿手段の存在下に包装材内に密封する方法であ
る。前記包装材は、アルミニウムを含む包装材等であ
る。また、本発明のインクジェット記録媒体包装体は、
膨潤型記録媒体及び調湿手段を包装材内に密封してなる
ものである。
録媒体に記録する際に、該媒体の表面の含水量を適切な
範囲に保つことにより十分なインクの吸収を確保し、そ
れによって優れた画像を得る方法を提供すること。 【解決手段】 本発明のインクジェット記録媒体の調湿
方法は、膨潤型記録媒体を、調湿紙、調湿シート、調湿
剤等の調湿手段の存在下に包装材内に密封する方法であ
る。前記包装材は、アルミニウムを含む包装材等であ
る。また、本発明のインクジェット記録媒体包装体は、
膨潤型記録媒体及び調湿手段を包装材内に密封してなる
ものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録媒体の表面水分含量を調整する方法に関し、更に詳し
くは、調湿手段により膨潤型記録媒体の表面水分含量を
調整し良好なインクジェット画像を得る方法及びインク
ジェット記録媒体包装体に関する。
録媒体の表面水分含量を調整する方法に関し、更に詳し
くは、調湿手段により膨潤型記録媒体の表面水分含量を
調整し良好なインクジェット画像を得る方法及びインク
ジェット記録媒体包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録は、微細なノズルか
らインキを小滴として吐出して、文字や図形を被記録体
表面に記録する方法である。このようなインクジェット
記録方法においては、記録媒体として、従来、基材とそ
の上に、シリカ、アルミナ等の吸収顔料に主にインクを
吸収させるインク受容層を有する吸収型記録媒体が一般
に使用されている。このような吸収型記録媒体は、記録
される画像のにじみ等を防止するため、通常、乾燥剤等
により周辺空気を乾燥させたものが用いられる。即ち、
吸収型記録媒体は、乾燥剤等を用いてより乾燥状態にす
ることが望まれている。一方、近年、インクの吸収を良
好にし、優れた記録画像を得るため、インクに膨潤性の
樹脂、例えば、ゼラチン、ポリビニルアルコールなどの
樹脂を主体とする層を有し、それら樹脂の膨潤によって
インクを吸収/固定する膨潤型記録媒体も用いられてい
る。
らインキを小滴として吐出して、文字や図形を被記録体
表面に記録する方法である。このようなインクジェット
記録方法においては、記録媒体として、従来、基材とそ
の上に、シリカ、アルミナ等の吸収顔料に主にインクを
吸収させるインク受容層を有する吸収型記録媒体が一般
に使用されている。このような吸収型記録媒体は、記録
される画像のにじみ等を防止するため、通常、乾燥剤等
により周辺空気を乾燥させたものが用いられる。即ち、
吸収型記録媒体は、乾燥剤等を用いてより乾燥状態にす
ることが望まれている。一方、近年、インクの吸収を良
好にし、優れた記録画像を得るため、インクに膨潤性の
樹脂、例えば、ゼラチン、ポリビニルアルコールなどの
樹脂を主体とする層を有し、それら樹脂の膨潤によって
インクを吸収/固定する膨潤型記録媒体も用いられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな膨潤型記録媒体においても、媒体表面の水分含量に
よって、インクの吸収の程度が著しく異なることが見出
され、特に、前記の吸収型記録媒体とは異なり、媒体表
面が著しく乾燥し水分含量が少ない場合には、インクの
吸収が不十分で良好な画像が得られ難くなる場合がある
ことを新たに見出した。尚、食品等の水分含量を保持す
るための包装材として、例えば、アルミニウムを含む包
装材等のような透水性の低い包装材が用いられている
が、このような包装材は、これまでに膨潤型記録媒体を
保存するためには用いられていない。本発明は、上記課
題に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明は、
インクジェット記録において、膨潤型記録媒体に記録す
る際に、該媒体の表面の含水量を適切な範囲に保つこと
により十分なインクの吸収を確保し、それによって優れ
た画像を得ることを目的とする。
うな膨潤型記録媒体においても、媒体表面の水分含量に
よって、インクの吸収の程度が著しく異なることが見出
され、特に、前記の吸収型記録媒体とは異なり、媒体表
面が著しく乾燥し水分含量が少ない場合には、インクの
吸収が不十分で良好な画像が得られ難くなる場合がある
ことを新たに見出した。尚、食品等の水分含量を保持す
るための包装材として、例えば、アルミニウムを含む包
装材等のような透水性の低い包装材が用いられている
が、このような包装材は、これまでに膨潤型記録媒体を
保存するためには用いられていない。本発明は、上記課
題に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明は、
インクジェット記録において、膨潤型記録媒体に記録す
る際に、該媒体の表面の含水量を適切な範囲に保つこと
により十分なインクの吸収を確保し、それによって優れ
た画像を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、インクジェッ
ト記録により膨潤型記録媒体に記録する際に、該媒体の
表面の含水量を適切な範囲に保つべく、調湿手段及び包
装材を用いることにより上記目的を達成できることを見
出した。本発明はかかる知見に基づいて完成したもので
ある。
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、インクジェッ
ト記録により膨潤型記録媒体に記録する際に、該媒体の
表面の含水量を適切な範囲に保つべく、調湿手段及び包
装材を用いることにより上記目的を達成できることを見
出した。本発明はかかる知見に基づいて完成したもので
ある。
【0005】すなわち、本発明は、膨潤型記録媒体を調
湿手段の存在下に包装材内に密封するインクジェット記
録媒体の調湿方法であり、特に、(1)膨潤型記録媒体
を複数枚密封する上記調湿方法、(2)調湿手段が調湿
紙である上記調湿方法、(3)調湿手段が調湿剤である
上記調湿方法、(4)調湿手段が調湿シートである上記
調湿方法、(5)調湿手段が包装材の内側に貼付された
上記調湿方法、(6)調湿手段が、調湿剤を袋体に収納
させてなるものである上記調湿方法、(7)膨潤型記録
媒体の周辺空気の相対湿度を35〜95%RHに維持す
る上記調湿方法、(8)調湿手段として、少なくとも1
種の多孔質金属酸化物又は活性炭を含有する上記調湿方
法、及び(9)包装材が、アルミニウムを含む包装材で
ある上記調湿方法であり、また、
湿手段の存在下に包装材内に密封するインクジェット記
録媒体の調湿方法であり、特に、(1)膨潤型記録媒体
を複数枚密封する上記調湿方法、(2)調湿手段が調湿
紙である上記調湿方法、(3)調湿手段が調湿剤である
上記調湿方法、(4)調湿手段が調湿シートである上記
調湿方法、(5)調湿手段が包装材の内側に貼付された
上記調湿方法、(6)調湿手段が、調湿剤を袋体に収納
させてなるものである上記調湿方法、(7)膨潤型記録
媒体の周辺空気の相対湿度を35〜95%RHに維持す
る上記調湿方法、(8)調湿手段として、少なくとも1
種の多孔質金属酸化物又は活性炭を含有する上記調湿方
法、及び(9)包装材が、アルミニウムを含む包装材で
ある上記調湿方法であり、また、
【0006】膨潤型記録媒体及び調湿手段を包装材内に
密封してなるインクジェット記録媒体包装体、特に、
(1)調湿手段が、調湿紙、調湿剤あるいは調湿シート
である上記インクジェット記録媒体包装体、(2)調湿
手段が、調湿剤を袋体に収納させてなるもの、あるいは
包装材の内側に貼付されたものである上記インクジェッ
ト記録媒体包装体、を提供するものである。
密封してなるインクジェット記録媒体包装体、特に、
(1)調湿手段が、調湿紙、調湿剤あるいは調湿シート
である上記インクジェット記録媒体包装体、(2)調湿
手段が、調湿剤を袋体に収納させてなるもの、あるいは
包装材の内側に貼付されたものである上記インクジェッ
ト記録媒体包装体、を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明を更に詳細に説明す
る。本発明のインクジェット記録媒体の調湿方法は、膨
潤型記録媒体を調湿手段の存在下に包装材中に密封する
ものである。ここで用いられる調湿手段としては、好ま
しくは調湿紙、調湿シートあるいは調湿剤(特に薬剤タ
イプのもの)が挙げられる。本発明に係る調湿手段とし
て好ましく用いられる調湿紙とは、密封包装体内が高湿
状態になると湿度を吸着し、密封包装体内が低湿状態に
なると高湿時に吸着していた水分を包装体内に放出し
て、外部の温度や湿度に関らず包装体内の湿度を一定に
保つ機能を有するものである。そして環境の湿度を一定
に保つことによって、記録媒体の含水率を一定に調整す
るものである。
る。本発明のインクジェット記録媒体の調湿方法は、膨
潤型記録媒体を調湿手段の存在下に包装材中に密封する
ものである。ここで用いられる調湿手段としては、好ま
しくは調湿紙、調湿シートあるいは調湿剤(特に薬剤タ
イプのもの)が挙げられる。本発明に係る調湿手段とし
て好ましく用いられる調湿紙とは、密封包装体内が高湿
状態になると湿度を吸着し、密封包装体内が低湿状態に
なると高湿時に吸着していた水分を包装体内に放出し
て、外部の温度や湿度に関らず包装体内の湿度を一定に
保つ機能を有するものである。そして環境の湿度を一定
に保つことによって、記録媒体の含水率を一定に調整す
るものである。
【0008】前記調湿紙としては、例えば、後述の調湿
剤を製紙用繊維と混合して抄紙して紙にしたものが使用
され、製紙用繊維としては、針葉樹未晒クラフトパルプ
(NUKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、
広葉樹未晒クラフトパルプ(LUKP)、広葉樹晒クラ
フトパルプ(LBKP)、針葉樹晒サルファイトパルプ
(NBSP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)等の
木材パルプの単独若しくは混合物を主体にして、これに
麻、竹、藁、ケナフパルプ等の非木材パルプやカチオン
化パルプ、マーセル化パルプ等の変性パルプ、ミクロフ
ィブリル化パルプ、レーヨン、ビニロン、ナイロン、ア
クリル、ポリエステル等の合成繊維、ガラス繊維、ロッ
クウール等の無機繊維を併用する。
剤を製紙用繊維と混合して抄紙して紙にしたものが使用
され、製紙用繊維としては、針葉樹未晒クラフトパルプ
(NUKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、
広葉樹未晒クラフトパルプ(LUKP)、広葉樹晒クラ
フトパルプ(LBKP)、針葉樹晒サルファイトパルプ
(NBSP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)等の
木材パルプの単独若しくは混合物を主体にして、これに
麻、竹、藁、ケナフパルプ等の非木材パルプやカチオン
化パルプ、マーセル化パルプ等の変性パルプ、ミクロフ
ィブリル化パルプ、レーヨン、ビニロン、ナイロン、ア
クリル、ポリエステル等の合成繊維、ガラス繊維、ロッ
クウール等の無機繊維を併用する。
【0009】前記調湿紙に用いることができる前記調湿
剤としては、例えば、塩化カルシウム、シリカゲル、シ
リカアルミナゲル、活性アルミナ、合成ゼオライト、天
然ゼオライト、合成シリカ、酸性白土、活性白土、α−
セピオライト、β−セピオライト、パリゴルスカイト
(アタパルジャイト)、アロフェン、イモゴライト、ベ
ントナイト、珪藻土、ケイ酸カルシウム等の多孔質金属
酸化物や、活性炭等の吸放湿性を有する天然及び合成の
粉体が好ましく使用される。これら粉体は、単独或いは
数種類組み合わせて使用することができる。また、調湿
剤として吸水性ポリマーを使用することもでき、その代
表例としては、カルボキシメチルセルロース架橋物、ポ
リエチレンオキシド架橋物、デンプン−アクリロニトリ
ルグラフト共重合体の加水分解物、ポリアクリル酸塩、
デンプン−アクリル酸グラフト重合体の中和物、架橋カ
ルボキシメチルセルロース、アクリル酸・酢酸ビニル共
重合体の加水分解物、架橋ポリアクリル酸塩、架橋ポリ
ビニルアルコール変性物、ビニルアルコール・アクリル
酸塩共重合体架橋物等がある。また、粉体と吸水性ポリ
マーとを複数組み合わせて用いることも可能である。前
記調湿剤の使用量は、前記調湿紙100重量部中、15
〜70重量部が好ましい。15重量部より少ない場合は
調湿性能が低下し、70重量部を超える場合は強度が低
下し、粉落ちも多くなるので好ましくない。
剤としては、例えば、塩化カルシウム、シリカゲル、シ
リカアルミナゲル、活性アルミナ、合成ゼオライト、天
然ゼオライト、合成シリカ、酸性白土、活性白土、α−
セピオライト、β−セピオライト、パリゴルスカイト
(アタパルジャイト)、アロフェン、イモゴライト、ベ
ントナイト、珪藻土、ケイ酸カルシウム等の多孔質金属
酸化物や、活性炭等の吸放湿性を有する天然及び合成の
粉体が好ましく使用される。これら粉体は、単独或いは
数種類組み合わせて使用することができる。また、調湿
剤として吸水性ポリマーを使用することもでき、その代
表例としては、カルボキシメチルセルロース架橋物、ポ
リエチレンオキシド架橋物、デンプン−アクリロニトリ
ルグラフト共重合体の加水分解物、ポリアクリル酸塩、
デンプン−アクリル酸グラフト重合体の中和物、架橋カ
ルボキシメチルセルロース、アクリル酸・酢酸ビニル共
重合体の加水分解物、架橋ポリアクリル酸塩、架橋ポリ
ビニルアルコール変性物、ビニルアルコール・アクリル
酸塩共重合体架橋物等がある。また、粉体と吸水性ポリ
マーとを複数組み合わせて用いることも可能である。前
記調湿剤の使用量は、前記調湿紙100重量部中、15
〜70重量部が好ましい。15重量部より少ない場合は
調湿性能が低下し、70重量部を超える場合は強度が低
下し、粉落ちも多くなるので好ましくない。
【0010】また、本発明に係る調湿手段として好まし
く用いられる調湿シートとしては、例えば、調湿機能を
全くあるいはほとんど有しない袋等に調湿剤を含ませ
て、該調湿剤を扱い易いように、シート状に加工したも
のが用いられる。この調湿シートに用いられる調湿剤と
しては、発泡ウレタンや吸水性の高い紙、布、不織布又
はポリアクリルアミドに代表される吸水ポリマー等に水
を含ませたもの、例えば脱脂綿等が挙げられる。そし
て、調湿シートとしては、このような調湿剤を、水がし
み出しにくいような適当なパッケージ、例えば、不透水
性だが透湿性のある布(ゴアテックス(登録商標))等
の袋に入れてシート状につぶす等して加工したものが使
用される。
く用いられる調湿シートとしては、例えば、調湿機能を
全くあるいはほとんど有しない袋等に調湿剤を含ませ
て、該調湿剤を扱い易いように、シート状に加工したも
のが用いられる。この調湿シートに用いられる調湿剤と
しては、発泡ウレタンや吸水性の高い紙、布、不織布又
はポリアクリルアミドに代表される吸水ポリマー等に水
を含ませたもの、例えば脱脂綿等が挙げられる。そし
て、調湿シートとしては、このような調湿剤を、水がし
み出しにくいような適当なパッケージ、例えば、不透水
性だが透湿性のある布(ゴアテックス(登録商標))等
の袋に入れてシート状につぶす等して加工したものが使
用される。
【0011】また、本発明に係る調湿手段としては、薬
剤タイプの調湿剤も好ましく用いられ、例えば前記調湿
紙に用いられる調湿剤を薬剤タイプにして用いることが
できる。ここで用いられる調湿剤は、前記調湿紙と同様
の機能を有する。本発明においては、このような調湿剤
の形状は発明の本質には大きな影響を与えず、種々の形
状のものを使用することができる。これらは例えば不織
布、通気性シート等からなる袋、容器等の袋体に収納し
て使用することができる。また、調湿剤をかかる袋体に
収納した後、熱溶着等により封入してなるものが好まし
い。
剤タイプの調湿剤も好ましく用いられ、例えば前記調湿
紙に用いられる調湿剤を薬剤タイプにして用いることが
できる。ここで用いられる調湿剤は、前記調湿紙と同様
の機能を有する。本発明においては、このような調湿剤
の形状は発明の本質には大きな影響を与えず、種々の形
状のものを使用することができる。これらは例えば不織
布、通気性シート等からなる袋、容器等の袋体に収納し
て使用することができる。また、調湿剤をかかる袋体に
収納した後、熱溶着等により封入してなるものが好まし
い。
【0012】本発明の調湿方法においては、上記調湿手
段の存在下に膨潤型記録媒体を包装材内に密封するもの
であるが、ここで「調湿手段の存在下に」とは、上記調
湿手段を膨潤型記録媒体に密着してあるいは非密着的に
単に包装材内に封入する態様のほか、包装材の内側に調
湿手段を貼付する態様のもの、あるいは調湿剤を包装材
自体に添加したものも包含する。このような調湿手段の
存在下に膨潤型記録媒体を包装材内に密封することによ
り、包装体内の湿度が一定に保たれ、結果的に、被調湿
体である膨潤型記録媒体の表面含水率が一定に保たれ
る。
段の存在下に膨潤型記録媒体を包装材内に密封するもの
であるが、ここで「調湿手段の存在下に」とは、上記調
湿手段を膨潤型記録媒体に密着してあるいは非密着的に
単に包装材内に封入する態様のほか、包装材の内側に調
湿手段を貼付する態様のもの、あるいは調湿剤を包装材
自体に添加したものも包含する。このような調湿手段の
存在下に膨潤型記録媒体を包装材内に密封することによ
り、包装体内の湿度が一定に保たれ、結果的に、被調湿
体である膨潤型記録媒体の表面含水率が一定に保たれ
る。
【0013】本発明の方法において用いられる膨潤型記
録媒体とは、その表面にインク受容層を有する専用紙に
おいて、主体として高分子吸収体によってインクを吸収
・固定するものをいう。
録媒体とは、その表面にインク受容層を有する専用紙に
おいて、主体として高分子吸収体によってインクを吸収
・固定するものをいう。
【0014】澱粉誘導体、カルボキシメチルセルロース
(CMC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)等
のセルロース誘導体;カゼイン、ゼラチン等のポリアミ
ノ酸;ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、
メラミン樹脂、尿素樹脂、ウレタン樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、無水マレイン酸樹脂、スチレンブタジエン
樹脂、アクリル酸誘導体、メタクリル酸誘導体等の重合
体または共重合体等からなる樹脂層を基材上に塗布して
形成された記録媒体をいう。
(CMC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)等
のセルロース誘導体;カゼイン、ゼラチン等のポリアミ
ノ酸;ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、
メラミン樹脂、尿素樹脂、ウレタン樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、無水マレイン酸樹脂、スチレンブタジエン
樹脂、アクリル酸誘導体、メタクリル酸誘導体等の重合
体または共重合体等からなる樹脂層を基材上に塗布して
形成された記録媒体をいう。
【0015】本発明において、前記膨潤型記録媒体及び
調湿手段を密封するために用いられる包装材としては、
水分の透過性が低い素材が好適であり、特に、容易に開
閉可能であり且つ開封後も密封状態を保つことができる
もの、例えば開口部にファスナー等を有するチャック式
のもの等が好ましく用いられる。このような包装材とし
ては、防湿性に特に優れることから、アルミニウムを含
む包装材が好ましく、例えば、アルミニウム箔からなる
包装材や、ポリエステル(PET)/アルミニウム(A
L)/耐熱無延伸ポリプロピレン(CPP)、PET/
AL/ポリエチレン(PE)、PET/AL/CPP等
のアルミニウムの薄層を挟んでなるラミネートフィルム
や、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、CPP、P
E、PETにアルミニウムを蒸着したアルミ蒸着フィル
ム等が挙げられる。また、前記のアルミニウムを含む包
装材以外にも、低密度ポリエチレン(LDPE)、OP
P、ポリ塩化ビニリデンコートOPP(KOP)、ポリ
ビニルアルコールコートOPP(AOP)、Kコートポ
リエステル(KPET)、ハイバリヤーKPET、Kコ
ートナイロン(KON)、ビニロン(ポリビニルアルコ
ール)(PVA,EVOH)、延伸EVOH等の防湿性
のよいプラスチックフィルムや、OPP/PE、OPP
/エチレン・酢酸ビニル共重合体フィルム(EVA)、
OPP/リニヤー低密度ポリエチレン(LLDPE)、
OPP/CPP、OPP/透明蒸着ポリエステル(VM
PET)/CPP、OPP/VMCPP、KOP/P
E、KOP/EVA、KOP/LLDPE、KOP/C
PP、KPET/PE、KPET/EVA、KPET/
LLDPE、KPET/CPP、KON/PE、KON
/CPP、PET/VMPET/PE、PET/VMP
ET/EVA、PET/VMPET/LLDPE等の防
湿性のよいラミネートフィルム等を用いることもでき
る。本発明の調湿方法は、前記のような膨潤型記録媒体
を調湿手段の存在下に、前記のような包装材内に密封す
るものであるが、膨潤型記録媒体を複数枚、特に多数枚
密封する場合に、特に好適である。
調湿手段を密封するために用いられる包装材としては、
水分の透過性が低い素材が好適であり、特に、容易に開
閉可能であり且つ開封後も密封状態を保つことができる
もの、例えば開口部にファスナー等を有するチャック式
のもの等が好ましく用いられる。このような包装材とし
ては、防湿性に特に優れることから、アルミニウムを含
む包装材が好ましく、例えば、アルミニウム箔からなる
包装材や、ポリエステル(PET)/アルミニウム(A
L)/耐熱無延伸ポリプロピレン(CPP)、PET/
AL/ポリエチレン(PE)、PET/AL/CPP等
のアルミニウムの薄層を挟んでなるラミネートフィルム
や、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、CPP、P
E、PETにアルミニウムを蒸着したアルミ蒸着フィル
ム等が挙げられる。また、前記のアルミニウムを含む包
装材以外にも、低密度ポリエチレン(LDPE)、OP
P、ポリ塩化ビニリデンコートOPP(KOP)、ポリ
ビニルアルコールコートOPP(AOP)、Kコートポ
リエステル(KPET)、ハイバリヤーKPET、Kコ
ートナイロン(KON)、ビニロン(ポリビニルアルコ
ール)(PVA,EVOH)、延伸EVOH等の防湿性
のよいプラスチックフィルムや、OPP/PE、OPP
/エチレン・酢酸ビニル共重合体フィルム(EVA)、
OPP/リニヤー低密度ポリエチレン(LLDPE)、
OPP/CPP、OPP/透明蒸着ポリエステル(VM
PET)/CPP、OPP/VMCPP、KOP/P
E、KOP/EVA、KOP/LLDPE、KOP/C
PP、KPET/PE、KPET/EVA、KPET/
LLDPE、KPET/CPP、KON/PE、KON
/CPP、PET/VMPET/PE、PET/VMP
ET/EVA、PET/VMPET/LLDPE等の防
湿性のよいラミネートフィルム等を用いることもでき
る。本発明の調湿方法は、前記のような膨潤型記録媒体
を調湿手段の存在下に、前記のような包装材内に密封す
るものであるが、膨潤型記録媒体を複数枚、特に多数枚
密封する場合に、特に好適である。
【0016】また、本発明の調湿方法により保存される
膨潤型記録媒体は、一定の表面含水量が維持され、調湿
手段の態様、調湿剤の種類及び包装材を適宜選択するこ
とにより、例えば、膨潤型記録媒体の周辺空気の相対湿
度を35〜95%RH、特に40〜80%RHに容易に
且つ長期間維持することができる。インクジェット記録
においては、上記相対湿度をこのような値に調整するこ
とによりインクが膨潤型記録媒体に十分に吸収され、良
好な画像が得られる。
膨潤型記録媒体は、一定の表面含水量が維持され、調湿
手段の態様、調湿剤の種類及び包装材を適宜選択するこ
とにより、例えば、膨潤型記録媒体の周辺空気の相対湿
度を35〜95%RH、特に40〜80%RHに容易に
且つ長期間維持することができる。インクジェット記録
においては、上記相対湿度をこのような値に調整するこ
とによりインクが膨潤型記録媒体に十分に吸収され、良
好な画像が得られる。
【0017】本発明の方法において調湿された記録媒体
に画像を形成するためのインク組成物としては、顔料を
着色剤として含むもの、あるいは染料を着色剤として含
むもののいずれも使用可能である。顔料を着色剤として
含むインク組成物の場合、顔料としては、特別な制限は
なく無機顔料、有機顔料をいずれも使用することができ
る。無機顔料としては、酸化チタンおよび酸化鉄に加
え、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法などの公
知の方法によって製造されたカーボンブラックを使用す
ることができる。また、有機顔料としては、アゾ顔料
(アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレー
トアゾ顔料などを含む)、多環式顔料(例えば、フタロ
シアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、アントラ
キノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、チ
オインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフラロン
顔料など)、染料キレート(例えば、塩基性染料型キレ
ート、酸性染料型キレートなど)、ニトロ顔料、ニトロ
ソ顔料、アニリンブラックなどを使用できる。
に画像を形成するためのインク組成物としては、顔料を
着色剤として含むもの、あるいは染料を着色剤として含
むもののいずれも使用可能である。顔料を着色剤として
含むインク組成物の場合、顔料としては、特別な制限は
なく無機顔料、有機顔料をいずれも使用することができ
る。無機顔料としては、酸化チタンおよび酸化鉄に加
え、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法などの公
知の方法によって製造されたカーボンブラックを使用す
ることができる。また、有機顔料としては、アゾ顔料
(アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレー
トアゾ顔料などを含む)、多環式顔料(例えば、フタロ
シアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、アントラ
キノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、チ
オインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフラロン
顔料など)、染料キレート(例えば、塩基性染料型キレ
ート、酸性染料型キレートなど)、ニトロ顔料、ニトロ
ソ顔料、アニリンブラックなどを使用できる。
【0018】本発明においては、これらの顔料は、分散
剤または界面活性剤で水性媒体中に分散させて得られた
顔料分散液としてインクに添加することができる。分散
剤としては、顔料分散液を調製するのに慣用されている
分散剤、例えば高分子分散剤を使用することができる。
本発明においては、染料を着色剤として含むインク組成
物を使用することもできる。染料の種類は特に限定され
ないが、例えばカラーインデックス(COLOR INDEX)に
記載されている水溶性酸性染料、直接染料、塩基性染
料、反応性染料を好ましく用いることができる。本発明
においてこのインク組成物はブラックインクであって
も、またカラーインクであってもよい。また、このイン
ク組成物はグリコールエーテルを含むことができる。こ
れらの添加によってインク組成物の記録媒体への浸透性
が高くでき、種々の記録媒体においてにじみの少ない印
字が期待できる。
剤または界面活性剤で水性媒体中に分散させて得られた
顔料分散液としてインクに添加することができる。分散
剤としては、顔料分散液を調製するのに慣用されている
分散剤、例えば高分子分散剤を使用することができる。
本発明においては、染料を着色剤として含むインク組成
物を使用することもできる。染料の種類は特に限定され
ないが、例えばカラーインデックス(COLOR INDEX)に
記載されている水溶性酸性染料、直接染料、塩基性染
料、反応性染料を好ましく用いることができる。本発明
においてこのインク組成物はブラックインクであって
も、またカラーインクであってもよい。また、このイン
ク組成物はグリコールエーテルを含むことができる。こ
れらの添加によってインク組成物の記録媒体への浸透性
が高くでき、種々の記録媒体においてにじみの少ない印
字が期待できる。
【0019】本発明に用いられる膨潤型記録媒体に用い
られる基材シートとしては、耐熱性、寸法安定性、剛性
などを備えた合成樹脂により形成されたものが用いら
れ、例えば、ポリエステル(例、ポリエチレンテレフタ
レート)、セルローストリアセテート、ポリカーボネー
ト、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリイミド等か
ら形成されたシート(フィルムを含む)を挙げることが
できる。写真調の受像シートを調製する際は、上記の合
成樹脂に酸化チタン等の体質顔料を練り込んで、白色隠
蔽性を付与したシートを使用することが好ましい。ま
た、用途に応じて、普通紙、再生紙、合成紙、コート紙
等の合成樹脂シートを基材シートとして使用することも
できる。基材シートには、必要に応じて、接着性を向上
させるために、プライマー層を設けることができ,ま
た、コロナ放電加工を行った後、その上に、インク受容
層を形成する。インク受容層は、通常、基材シートの片
面に形成されるが、所望により両面に形成してもよい。
基材シートの両面にインク受容層を設けると、カール防
止効果得られる。基材シートの片面にインク受容層を形
成し、その反対面に他の材質からなるカール防止層を設
けてもよい。
られる基材シートとしては、耐熱性、寸法安定性、剛性
などを備えた合成樹脂により形成されたものが用いら
れ、例えば、ポリエステル(例、ポリエチレンテレフタ
レート)、セルローストリアセテート、ポリカーボネー
ト、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリイミド等か
ら形成されたシート(フィルムを含む)を挙げることが
できる。写真調の受像シートを調製する際は、上記の合
成樹脂に酸化チタン等の体質顔料を練り込んで、白色隠
蔽性を付与したシートを使用することが好ましい。ま
た、用途に応じて、普通紙、再生紙、合成紙、コート紙
等の合成樹脂シートを基材シートとして使用することも
できる。基材シートには、必要に応じて、接着性を向上
させるために、プライマー層を設けることができ,ま
た、コロナ放電加工を行った後、その上に、インク受容
層を形成する。インク受容層は、通常、基材シートの片
面に形成されるが、所望により両面に形成してもよい。
基材シートの両面にインク受容層を設けると、カール防
止効果得られる。基材シートの片面にインク受容層を形
成し、その反対面に他の材質からなるカール防止層を設
けてもよい。
【0020】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定さ
れるものではない。 実施例1 HP社製プレミアムフォトペーパーA4サイズを膨潤型
記録媒体として用い、この媒体20枚を、調湿手段とし
て、調湿紙;840g/m2のSHCペーパー特種製紙
製)とともに予め25℃、80%RHの恒温槽に24時
間入れならしたものを作り、これらをファスナー付き密
封パック(アルミニウムラミネートパック;PET12
μm/AL9μm/CPP60μm)に密封し、180
日間、40℃、20%RHの恒温槽内に保存した。保存
後における包装材内の内部湿度(膨潤型記録媒体の周辺
空気の相対湿度)は、80%RHを維持した。次いで、
セイコーエプソン(株)製インクジェットプリンターPM
−770Cとその純正インクにより、15℃、20%R
H環境下で、上記保存後の膨潤型記録媒体のインク受容
層上に画像を印刷したところ、画像のにじみ、凝集ムラ
が無く、きわめて良好な画像が得られた。この効果はパ
ック取り出し後、15℃、20%RH環境下で、2時間
程度は保持された。尚、上記の効果は、他の膨潤型記録
媒体を使用した場合にも効果があった。即ち、例えば、
HP社製のデラックスフォトペーパーやプレミアムプロ
フォトペーパー、富士写真フィルム社製のスーパーフォ
トグレード光沢フィルム、きもと社製の光沢フィルムL
W、イルフォード社製のフォトグレードグロッシRCペ
ーパー(OM2GP6)等を使用した場合にも、上記の
HP社製プレミアムフォトペーパーを使用した場合と同
様の効果が得られた。
説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定さ
れるものではない。 実施例1 HP社製プレミアムフォトペーパーA4サイズを膨潤型
記録媒体として用い、この媒体20枚を、調湿手段とし
て、調湿紙;840g/m2のSHCペーパー特種製紙
製)とともに予め25℃、80%RHの恒温槽に24時
間入れならしたものを作り、これらをファスナー付き密
封パック(アルミニウムラミネートパック;PET12
μm/AL9μm/CPP60μm)に密封し、180
日間、40℃、20%RHの恒温槽内に保存した。保存
後における包装材内の内部湿度(膨潤型記録媒体の周辺
空気の相対湿度)は、80%RHを維持した。次いで、
セイコーエプソン(株)製インクジェットプリンターPM
−770Cとその純正インクにより、15℃、20%R
H環境下で、上記保存後の膨潤型記録媒体のインク受容
層上に画像を印刷したところ、画像のにじみ、凝集ムラ
が無く、きわめて良好な画像が得られた。この効果はパ
ック取り出し後、15℃、20%RH環境下で、2時間
程度は保持された。尚、上記の効果は、他の膨潤型記録
媒体を使用した場合にも効果があった。即ち、例えば、
HP社製のデラックスフォトペーパーやプレミアムプロ
フォトペーパー、富士写真フィルム社製のスーパーフォ
トグレード光沢フィルム、きもと社製の光沢フィルムL
W、イルフォード社製のフォトグレードグロッシRCペ
ーパー(OM2GP6)等を使用した場合にも、上記の
HP社製プレミアムフォトペーパーを使用した場合と同
様の効果が得られた。
【0021】比較例1 調湿手段としての調湿紙を存在させない以外は、実施例
1と同様にして評価を行った。即ち、膨潤型記録媒体2
0枚を予め25℃、80%RHの恒温槽に24時間入れ
ならしたものを作り、これらをファスナー付き密封パッ
ク(アルミニウムラミネートパック;PET12μm/
AL9μm/CPP60μm)に密封し、180日間、
40℃、20%RHの恒温槽内に保存した。保存後にお
ける包装材内の内部湿度(膨潤型記録媒体の周辺空気の
相対湿度)は、43%RHまで低下していた。次いで、
実施例1と同様に、セイコーエプソン(株)製インクジェ
ットプリンターPM−770Cとその純正インクによ
り、15℃、20%RH環境下で、上記保存後の膨潤型
記録媒体のインク受容層上に画像を印刷したところ、画
像のにじみ、凝集ムラが発生し、良好な画像が得られな
かった。特に、白地上に明確な境界を持つものや、細い
線状のものを印刷した場合に、画像のにじみが目立って
いた。
1と同様にして評価を行った。即ち、膨潤型記録媒体2
0枚を予め25℃、80%RHの恒温槽に24時間入れ
ならしたものを作り、これらをファスナー付き密封パッ
ク(アルミニウムラミネートパック;PET12μm/
AL9μm/CPP60μm)に密封し、180日間、
40℃、20%RHの恒温槽内に保存した。保存後にお
ける包装材内の内部湿度(膨潤型記録媒体の周辺空気の
相対湿度)は、43%RHまで低下していた。次いで、
実施例1と同様に、セイコーエプソン(株)製インクジェ
ットプリンターPM−770Cとその純正インクによ
り、15℃、20%RH環境下で、上記保存後の膨潤型
記録媒体のインク受容層上に画像を印刷したところ、画
像のにじみ、凝集ムラが発生し、良好な画像が得られな
かった。特に、白地上に明確な境界を持つものや、細い
線状のものを印刷した場合に、画像のにじみが目立って
いた。
【0022】比較例2 調湿手段としての調湿紙を存在させず、また包装材をビ
ニール製袋に代えた以外は、実施例1と同様にして評価
を行った。即ち、膨潤型記録媒体20枚を予め25℃、
80%RHの恒温槽に24時間入れならしたものを作
り、これらをファスナー付き密封パック(ポリ塩化ビニ
ル50μmでできたビニール製袋)に密封し、180日
間、40℃、20%RHの恒温槽内に保存した。保存後
における包装材内の内部湿度(膨潤型記録媒体の周辺空
気の相対湿度)は、20%RHまで低下していた。ま
た、実施例1と同様に、セイコーエプソン(株)製インク
ジェットプリンターPM−770Cとその純正インクに
より、15℃、20%RH環境下で、上記保存後の膨潤
型記録媒体のインク受容層上に画像を印刷したところ、
画像のにじみ、凝集ムラが発生し、良好な画像が得られ
なかった。特に、白地上に明確な境界を持つものや、細
い線状のものを印刷した場合に、画像のにじみが目立っ
ていた。
ニール製袋に代えた以外は、実施例1と同様にして評価
を行った。即ち、膨潤型記録媒体20枚を予め25℃、
80%RHの恒温槽に24時間入れならしたものを作
り、これらをファスナー付き密封パック(ポリ塩化ビニ
ル50μmでできたビニール製袋)に密封し、180日
間、40℃、20%RHの恒温槽内に保存した。保存後
における包装材内の内部湿度(膨潤型記録媒体の周辺空
気の相対湿度)は、20%RHまで低下していた。ま
た、実施例1と同様に、セイコーエプソン(株)製インク
ジェットプリンターPM−770Cとその純正インクに
より、15℃、20%RH環境下で、上記保存後の膨潤
型記録媒体のインク受容層上に画像を印刷したところ、
画像のにじみ、凝集ムラが発生し、良好な画像が得られ
なかった。特に、白地上に明確な境界を持つものや、細
い線状のものを印刷した場合に、画像のにじみが目立っ
ていた。
【0023】実施例2 調湿手段として、調湿紙の代わりに、透湿性の袋の中に
調湿剤としての合成ゼオライトを入れたものを存在させ
た以外は、実施例1と同様にして評価を行った。即ち、
膨潤型記録媒体20枚を、調湿手段として、ゴアテック
ス(登録商標)(日本ゴアテックス(株)製)布で作っ
た20×20cmの袋の中に調湿剤としての合成ゼオラ
イト(日本化学工業(株)、ゼオスター)を入れたもの
とともに予め25℃、80%RHの恒温槽に24時間入
れならしたものを作り、これらをファスナー付き密封パ
ック(アルミニウムラミネートパック;PET12μm
/AL9μm/CPP60μm)に密封し、180日
間、40℃、20%RHの恒温槽内に保存した。保存後
における包装材内の内部湿度(膨潤型記録媒体の周辺空
気の相対湿度)は、80%RHを維持した。次いで、セ
イコーエプソン(株)製インクジェットプリンターPM−
770Cとその純正インクにより、15℃、20%RH
環境下で、上記保存後の膨潤型記録媒体のインク受容層
上に画像を印刷したところ、画像のにじみ、凝集ムラが
無く、きわめて良好な画像が得られた。この効果はパッ
ク取り出し後、15℃、20%RH環境下で、2時間程
度は保持された。
調湿剤としての合成ゼオライトを入れたものを存在させ
た以外は、実施例1と同様にして評価を行った。即ち、
膨潤型記録媒体20枚を、調湿手段として、ゴアテック
ス(登録商標)(日本ゴアテックス(株)製)布で作っ
た20×20cmの袋の中に調湿剤としての合成ゼオラ
イト(日本化学工業(株)、ゼオスター)を入れたもの
とともに予め25℃、80%RHの恒温槽に24時間入
れならしたものを作り、これらをファスナー付き密封パ
ック(アルミニウムラミネートパック;PET12μm
/AL9μm/CPP60μm)に密封し、180日
間、40℃、20%RHの恒温槽内に保存した。保存後
における包装材内の内部湿度(膨潤型記録媒体の周辺空
気の相対湿度)は、80%RHを維持した。次いで、セ
イコーエプソン(株)製インクジェットプリンターPM−
770Cとその純正インクにより、15℃、20%RH
環境下で、上記保存後の膨潤型記録媒体のインク受容層
上に画像を印刷したところ、画像のにじみ、凝集ムラが
無く、きわめて良好な画像が得られた。この効果はパッ
ク取り出し後、15℃、20%RH環境下で、2時間程
度は保持された。
【0024】実施例3 調湿手段として、調湿紙の代わりに、袋の中に調湿シー
トを存在させた以外は、実施例1と同様にして評価を行
った。即ち、膨潤型記録媒体20枚を、調湿手段とし
て、ゴアテックス(登録商標)(日本ゴアテックス
(株)製)布で作った10×10cmの袋の中に3gの
水を湿らせた脱脂綿5gを入れたものを作成し、シート
状につぶして調湿シートにしたものとともに予め25
℃、80%RHの恒温槽に24時間入れならしたものを
作り、これらをファスナー付き密封パック(アルミニウ
ムラミネートパック;PET12μm/AL9μm/C
PP60μm)に密封し、180日間、40℃、20%
RHの恒温槽内に保存した。保存後における包装材内の
内部湿度(膨潤型記録媒体の周辺空気の相対湿度)は、
ほぼ100%RHであった。次いで、セイコーエプソン
(株)製インクジェットプリンターPM−770Cとその
純正インクにより、15℃、20%RH環境下で、上記
保存後の膨潤型記録媒体のインク受容層上に画像を印刷
したところ、画像のにじみ、凝集ムラが無く、きわめて
良好な画像が得られた。この効果はパック取り出し後、
15℃、20%RH環境下で、2時間程度は保持され
た。
トを存在させた以外は、実施例1と同様にして評価を行
った。即ち、膨潤型記録媒体20枚を、調湿手段とし
て、ゴアテックス(登録商標)(日本ゴアテックス
(株)製)布で作った10×10cmの袋の中に3gの
水を湿らせた脱脂綿5gを入れたものを作成し、シート
状につぶして調湿シートにしたものとともに予め25
℃、80%RHの恒温槽に24時間入れならしたものを
作り、これらをファスナー付き密封パック(アルミニウ
ムラミネートパック;PET12μm/AL9μm/C
PP60μm)に密封し、180日間、40℃、20%
RHの恒温槽内に保存した。保存後における包装材内の
内部湿度(膨潤型記録媒体の周辺空気の相対湿度)は、
ほぼ100%RHであった。次いで、セイコーエプソン
(株)製インクジェットプリンターPM−770Cとその
純正インクにより、15℃、20%RH環境下で、上記
保存後の膨潤型記録媒体のインク受容層上に画像を印刷
したところ、画像のにじみ、凝集ムラが無く、きわめて
良好な画像が得られた。この効果はパック取り出し後、
15℃、20%RH環境下で、2時間程度は保持され
た。
【0025】実施例4 調湿手段として、調湿紙の代わりに、調湿剤を入れ熱溶
着してなる袋に収納したものを存在させた以外は、実施
例1と同様にして評価を行った。即ち、膨潤型記録媒体
20枚を、調湿手段として、調湿剤;シリカゲル及び合
成ゼオライト各1gを、アドバンテック東洋(株)製の
ポリフロンフィルタPF050に入れてから熱溶着して
なる袋に収納したものとともに予め25℃、80%RH
の恒温槽に24時間入れならしたものを作り、これらを
ファスナー付き密封パック(アルミニウムラミネートパ
ック;PET12μm/AL9μm/CPP60μm)
に密封し、180日間、40℃、20%RHの恒温槽内
に保存した。保存後における包装材内の内部湿度(膨潤
型記録媒体の周辺空気の相対湿度)は、80%RHを維
持した。次いで、セイコーエプソン(株)製インクジェッ
トプリンターPM−770Cとその純正インクにより、
15℃、20%RH環境下で、上記保存後の膨潤型記録
媒体のインク受容層上に画像を印刷したところ、画像の
にじみ、凝集ムラが無く、きわめて良好な画像が得られ
た。この効果はパック取り出し後、15℃、20%RH
環境下で、2時間程度は保持された。
着してなる袋に収納したものを存在させた以外は、実施
例1と同様にして評価を行った。即ち、膨潤型記録媒体
20枚を、調湿手段として、調湿剤;シリカゲル及び合
成ゼオライト各1gを、アドバンテック東洋(株)製の
ポリフロンフィルタPF050に入れてから熱溶着して
なる袋に収納したものとともに予め25℃、80%RH
の恒温槽に24時間入れならしたものを作り、これらを
ファスナー付き密封パック(アルミニウムラミネートパ
ック;PET12μm/AL9μm/CPP60μm)
に密封し、180日間、40℃、20%RHの恒温槽内
に保存した。保存後における包装材内の内部湿度(膨潤
型記録媒体の周辺空気の相対湿度)は、80%RHを維
持した。次いで、セイコーエプソン(株)製インクジェッ
トプリンターPM−770Cとその純正インクにより、
15℃、20%RH環境下で、上記保存後の膨潤型記録
媒体のインク受容層上に画像を印刷したところ、画像の
にじみ、凝集ムラが無く、きわめて良好な画像が得られ
た。この効果はパック取り出し後、15℃、20%RH
環境下で、2時間程度は保持された。
【0026】
【発明の効果】本発明の調湿方法により、インクジェッ
ト記録において、膨潤型記録媒体に記録する際に、該媒
体の表面の含水量を適切な範囲に保つことにより十分な
インクの吸収を確保し、それによって優れた画像を得る
ことができる。
ト記録において、膨潤型記録媒体に記録する際に、該媒
体の表面の含水量を適切な範囲に保つことにより十分な
インクの吸収を確保し、それによって優れた画像を得る
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA04 EC13 EC28 EC30 2H086 BA41 3E067 AA12 AB75 AC03 AC14 BA22A BB12A BB14A BB16A BB25A BC06A CA05 EA22 EB11 EE26 EE28 EE29 FA01 FC01 GB12 GD05
Claims (13)
- 【請求項1】 膨潤型記録媒体を調湿手段の存在下に包
装材内に密封するインクジェット記録媒体の調湿方法。 - 【請求項2】 膨潤型記録媒体を複数枚密封する請求項
1記載の方法。 - 【請求項3】 調湿手段が調湿紙である請求項1又は2
に記載の方法。 - 【請求項4】 調湿手段が調湿剤である請求項1又は2
に記載の方法。 - 【請求項5】 調湿手段が調湿シートである請求項1又
は2に記載の方法。 - 【請求項6】 調湿手段が包装材の内側に貼付された請
求項1〜5のいずれかに記載の方法。 - 【請求項7】 調湿手段が、調湿剤を袋体に収納させて
なるものである請求項1記載の方法。 - 【請求項8】 膨潤型記録媒体の周辺空気の相対湿度を
35〜95%RHに維持する請求項1〜7のいずれかに
記載の方法。 - 【請求項9】 調湿手段として、少なくとも1種の多孔
質金属酸化物又は活性炭を含有する請求項1〜8のいず
れかに記載の方法。 - 【請求項10】包装材が、アルミニウムを含む包装材で
ある請求項1〜9のいずれかに記載の方法。 - 【請求項11】膨潤型記録媒体及び調湿手段を包装材内
に密封してなるインクジェット記録媒体包装体。 - 【請求項12】調湿手段が、調湿紙、調湿剤あるいは調
湿シートである請求項11記載のインクジェット記録媒
体包装体。 - 【請求項13】調湿手段が、調湿剤を袋体に収納させて
なるもの、あるいは包装材の内側に貼付されたものであ
る請求項11又は12に記載のインクジェット記録媒体
包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37572299A JP2001180757A (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | インクジェット記録媒体の調湿方法及びインクジェット記録媒体包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37572299A JP2001180757A (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | インクジェット記録媒体の調湿方法及びインクジェット記録媒体包装体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001180757A true JP2001180757A (ja) | 2001-07-03 |
Family
ID=18505956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37572299A Pending JP2001180757A (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | インクジェット記録媒体の調湿方法及びインクジェット記録媒体包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001180757A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006290460A (ja) * | 2005-03-17 | 2006-10-26 | Hitachi Maxell Ltd | 記録媒体内蔵カートリッジ用収納ケース、およびそれを用いたカートリッジ内蔵包装体 |
JP2007091236A (ja) * | 2005-09-27 | 2007-04-12 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 光学フィルム包装体及びその製造方法 |
US10953654B2 (en) | 2018-03-27 | 2021-03-23 | Seiko Epson Corporation | Ink absorber, ink absorbing member accommodation container, and ink absorbing structure |
-
1999
- 1999-12-28 JP JP37572299A patent/JP2001180757A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006290460A (ja) * | 2005-03-17 | 2006-10-26 | Hitachi Maxell Ltd | 記録媒体内蔵カートリッジ用収納ケース、およびそれを用いたカートリッジ内蔵包装体 |
JP2007091236A (ja) * | 2005-09-27 | 2007-04-12 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 光学フィルム包装体及びその製造方法 |
US10953654B2 (en) | 2018-03-27 | 2021-03-23 | Seiko Epson Corporation | Ink absorber, ink absorbing member accommodation container, and ink absorbing structure |
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