JP2001180576A - ケミカル船 - Google Patents

ケミカル船

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JP2001180576A
JP2001180576A JP36291099A JP36291099A JP2001180576A JP 2001180576 A JP2001180576 A JP 2001180576A JP 36291099 A JP36291099 A JP 36291099A JP 36291099 A JP36291099 A JP 36291099A JP 2001180576 A JP2001180576 A JP 2001180576A
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lines
hull
main
main line
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JP36291099A
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Sunao Adachi
直 安達
Takemi Kojima
武己 児嶋
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MINAMI NIPPON ZOSEN KK
Mitsui OSK Lines Ltd
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MINAMI NIPPON ZOSEN KK
Mitsui OSK Lines Ltd
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    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B27/00Arrangement of ship-based loading or unloading equipment for cargo or passengers
    • B63B27/24Arrangement of ship-based loading or unloading equipment for cargo or passengers of pipe-lines
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B25/00Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby
    • B63B25/02Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby for bulk goods
    • B63B25/08Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby for bulk goods fluid
    • B63B25/12Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby for bulk goods fluid closed

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷揚げ終了直前においてメインラインに残留
する液状化学製品の量をゼロにすることが可能なケミカ
ル船を提供しようとするものである。 【解決手段】 液状化学製品を船体内に据え置かれた複
数のタンクと諸設備との間で荷揚げ、荷降ろしするため
のカーゴラインを備えたケミカル船において、前記カー
ゴラインは前記船体の中央付近にその幅方向に沿って延
出され、一端が諸設備と接続される複数のマニホールド
クロスオーバラインと、これらクロスオーバーラインに
一端が接続され、前記クロスオーバーラインより高いレ
ベルで前記船体の船首方向および船尾方向にそれぞれ延
出された複数の第1、第2のメインラインと、これら第
1、第2のメインラインの他端および途中の少なくとも
一方の部位に接続され、主部が鉛直方向に延出されると
ともにサブマージドポンプを取付けた下端が前記タンク
内に挿入される複数のブランチラインとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタノール、エチ
レンジクロライド、エチレングリコール、メチルターシ
ャリブチルのような液状化学製品を荷揚げ、荷降ろしす
るカーゴラインを備えたケミカル船に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のケミカル船は、マルポール(MAR
POL73/78)条約の第5A規則に液状化学製品の荷揚時に
おける残留物量が定められ、この値を満たす吸排水設
備、配管等を備えることが義務づけられている。
【0003】ところで、ケミカル船はメタノールのよう
な液状化学製品を船体内に据え置かれた複数のタンクと
例えば陸上の諸設備のと間で荷揚げ、もしくは荷降ろし
するためのカーゴラインを備えている。このケミカル船
に敷設されるカーゴラインは、従来、図4に示す構造の
ものが知られている。
【0004】すなわち、複数、例えば6本のマニホール
ドクロスオーバライン11〜16は図示しない船体の中央
付近にその幅方向に沿って延出され、かつそれらの一端
が例えば陸上に設置された諸設備と接続される。また、
前記マニホールドクロスオーバライン11〜16は両端部
付近から上方に持ち上がった形状を有する。
【0005】例えば対をなす合計10本のブランチライ
ン21〜210は、前記マニホールドクロスオーバライン
1〜16から船首側の船体にそれぞれ配置されている。
例えば対をなす合計10本のブランチライン211〜220
は、前記マニホールドクロスオーバライン11〜16から
船尾側の船体にそれぞれ配置されている。これらのブラ
ンチライン21〜210,211〜220は、主部が鉛直方向
に延出されるとともに下端に前記船体のタンク(図示せ
ず)内に挿入されるサブマージドポンプ3がそれぞれ取
り付けられている。
【0006】船首側の前記ブランチライン21〜2
10は、船体の甲板の面に対してほぼ水平に配置された例
えば長さが異なる3本の第1メインライン41〜43に第
1段立上りライン5を介して接続されている。具体的に
は、2本のブランチライン21,22は第1段立上りライ
ン5を介して最も長い第1メインライン41の他端に接
続されている。4本のブランチライン23,24,25
6のうち、ブランチライン23,24は第1段立上りラ
イン5を介して中間長さの第1メインライン42の他端
に、ブランチライン25,26は第1段立上りライン5を
介してこの第1メインライン42の途中にそれぞれ接続
されている。4本のブランチライン27,28,29,2
10のうち、ブランチライン27,28は第1段立上りライ
ン5を介して最も短い第1メインライン43の他端に、
ブランチライン29,210は第1段立上りライン5を介
してこの第1メインライン43の途中にそれぞれ接続さ
れている。前記第1メインライン41〜43は、前記マニ
ホールドクロスオーバライン11〜13に第2段立上りラ
イン6を介してそれぞれ接続されている。
【0007】船尾側の前記ブランチライン211〜2
20は、船体の甲板の面に対してほぼ水平に配置された例
えば長さが異なる3本の第2メインライン71〜73に第
1段立上りライン8を介して接続されている。具体的に
は、2本のブランチライン219,220は第1段立上りラ
イン8を介して最も長い第2メインライン71の他端に
接続されている。4本のブランチライン217,218,2
15,216のうち、ブランチライン217,218は第1段立
上りライン8を介して中間長さの第2メインライン72
の他端に、ブランチライン215,216は第1段立上りラ
イン8を介してこの第2メインライン72の途中にそれ
ぞれ接続されている。4本のブランチライン213
14,211,212のうち、ブランチライン213,214
第1段立上りライン8を介して最も短い第1メインライ
ン73の他端に、ブランチライン211,21 2は第1段立
上りライン8を介してこの第1メインライン73の途中
にそれぞれ接続されている。前記第2メインライン71
〜73は、前記マニホールドクロスオーバライン16,1
5,14に第2段立上りライン9を介してそれぞれ接続さ
れている。
【0008】前述した従来のカーゴラインを備えたケミ
カル船において、船体の各タンクに挿入されたサブマー
ジドポンプ3を作動することにより、前記各タンク内に
貯蔵されたメタノールのような液状化学製品はブランチ
ライン21〜210,211〜22 0、第1段立上りライン
5,8、第1、第2のメインライン41〜43,71
3、第2段立上りライン6,9およびマニホールドク
ロスオーバライン11〜16を通して例えば陸上の貯蔵タ
ンク等の諸設備に荷揚される。船首側の2本のブランチ
ライン21,22を例にすると、前記液状化学製品はこの
2本のブランチライン21,22、第1段立上りライン
5、第1メインライン41、第2段立上りライン6およ
びマニホールドクロスオーバライン11を通して陸上の
貯蔵タンク等の諸設備に荷揚される。
【0009】しかしながら、従来のケミカル船に配置さ
れるカーゴラインはブランチライン21〜210,211
20から第1、第2のメインライン41〜43,71〜73
を通してマニホールドクロスオーバライン11〜16に液
状化学製品を輸送する過程で、液状化学製品を第1、第
2のメインライン41〜43,71〜73に持ち上げるため
の第1段立上りライン5,8および液状化学製品をマニ
ホールドクロスオーバライン11〜16に持ち上げるため
の第2段立上りライン6,9を経由するため、前記第
1、第2のメインライン41〜43,71〜73と第2段立
上りライン6,9において液状化学製品が不可避的に荷
揚されずに残留する。つまり、前記第1、第2のメイン
ライン41〜43,71〜73は前記マニホールドクロスオ
ーバライン11〜16より低いレベルに位置するため、こ
れらのメインライン41〜43,71〜73内に液状化学製
品が不可避的に荷揚されずに残留する。
【0010】液状化学製品を貯蔵する容量が小さく前記
第1、第2のメインライン41〜43,71〜73の長さが
比較的短く細い小型のケミカル船では、これらメインラ
インに残留する液状化学製品の量は少ないため、前述し
たマルポール(MARPOL73/78)条約の基準を満たす。しか
しながら、ケミカル船が大型化して第1、第2のメイン
ラインの長さが長くかつ太くなると、それに伴なって当
該箇所での液状化学製品の残留量が増大してマルポール
(MARPOL73/78)条約の基準を超える状況が生じる。
【0011】このようなことから、従来のケミカル船
(特に大型のケミカル船)では図5に示すようにマニホ
ールドライン(例えば14)の一端に開閉弁101を介装
し、鎖線で示す小口径管11をメインライン(例えば第
2メインライン73)、第2段立上りライン9および前
記マニホールドライン14に沿わせて配置し、この小口
径管11の一端を2本のブランチライン(例えば213
14)と第2メインライン73との間の第1段立上りラ
イン8に接続し、他端を前記開閉弁101より端部側の
前記マニホールドライン14に接続し、一点鎖線で示す
圧力ガスの供給管12を前記開閉弁10を挟んで前記小
口径管11の接続部と反対側の前記マニホールドライン
4に接続している。また、前記ブランチライン213
14に開閉弁102,103をそれぞれ介装している。こ
のような構成において、前記マニホールドライン14
よび前記ブランチライン213,214の開閉弁101,1
2,103をそれぞれ閉じ、圧力ガス供給管12から圧
力ガスを前記マニホールドライン14に供給すると、そ
の圧力ガスは前記液状化学製品の荷揚時の流れと反対方
向、つまり矢印に示すように前記マニホールドライン1
4、第2段立上りライン9および第2メインライン73
経由して第1段立上りライン8に流れ込むため、これら
のラインに残留する液状化学製品が前記圧力ガスに押さ
れて前記小口径管11を経由して前記開閉弁101より
端部側の前記マニホールドライン14に流出して荷揚さ
れる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た小口径管11等の設備を第1、第2のメインラインの
全てに別途敷設すると、カーゴラインの配管系統が複雑
になるばかりか、残留する液状化学製品を排出するため
の操作も煩雑になるという問題があった。
【0013】本発明は、荷揚げ終了直前においてメイン
ラインに残留する液状化学製品の量をゼロにし、大型化
しても残留液状化学製品をメインラインから排出するた
めの小口径管等の設備を別途敷設することなく、マルポ
ール(MARPOL73/78)条約の基準をクリアすることが可能
なケミカル船を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係るケミカル船
は、液状化学製品を船体内に据え置かれた複数のタンク
と船外の諸設備との間で荷揚げ、もしくは荷降ろしする
ためのカーゴラインを備えたケミカル船において、前記
カーゴラインは、前記船体の中央付近にその幅方向に沿
って延出され、一端が船外の諸設備と接続される複数の
マニホールドクロスオーバラインと、これらクロスオー
バーラインに一端が接続され、前記クロスオーバーライ
ンより高いレベルで前記船体の船首方向および船尾方向
にそれぞれ延出された複数の第1、第2のメインライン
と、これら第1、第2のメインラインの他端および途中
の少なくとも一方の部位に接続され、主部が鉛直方向に
延出されるとともにサブマージドポンプを取付けた下端
が前記タンク内に挿入される複数のブランチラインとを
備えたことを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るケミカル船を
図1〜図3を参照して詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明に係るケミカル船を示す概
略斜視図、図2は図1のケミカル船のカーゴラインを示
す拡大斜視図、図3は図1のケミカル船の船体内に据え
置かれたタンクを示す断面図である。
【0017】船体21の甲板22には、カーゴライン2
3が敷設されている。前記船体21は、図3に示すよう
に隔壁26で区画されたメタノールのような液状化学製
品を貯蔵する対をなすタンク27が図1に示す船首24
から船尾25に向かって例えば合計20室据え置かれて
いる。前記各タンク27の隔壁26近傍の底部には、後
述するサブマージドポンプが設置される溝28がそれぞ
れ形成されている。なお、図3の29はバラストタンク
である。
【0018】前記カーゴライン23は、前記船体21の
中央付近にその幅方向に沿って延出された複数、例えば
6本のマニホールドクロスオーバライン301〜306
備えている。これらマニホールドクロスオーバライン3
1〜306は、前記船体21の甲板22から所定の高さ
上方に持ち上げられて配置され、かつ一端が船外の諸設
備、例えば陸上に設置された諸設備と接続されている。
【0019】例えば対をなす合計10本のブランチライ
ン311〜3110は、前記マニホールドクロスオーバラ
イン301〜306から船首24側の船体21部分にそれ
ぞれ配置されている。例えば対をなす合計10本のブラ
ンチライン3111〜3120は、前記マニホールドクロス
オーバライン301〜306から船尾25側の船体21に
それぞれ配置されている。これらのブランチライン31
1〜3120は、主部が鉛直方向に延出される逆L字形を
なす。また、前記各ブランチライン311〜3120(例
えば311,312)は図3に示すように下端に前記船体
21の甲板22を貫通して前記船体21の対をなすタン
ク27内に挿入されるとともに、下端にサブマージドポ
ンプ32がそれぞれ取り付けられている。これらサブマ
ージドポンプ32の下端は、前記タンク27底部の溝2
8に位置されている。
【0020】船首24側の前記ブランチライン311
3110は、例えば長さが異なる3本の第1メインライン
331〜333に接続されている。これらの第1メインラ
イン331〜333は、一端が前記マニホールドクロスオ
ーバライン301〜303に立下りライン34を介してそ
れぞれ接続され、かつ他端が前記船体21の船首24方
向にその甲板22と平行になるように延出されている。
すなわち、前記船体21は就航中、一般に船首24側か
ら船尾25に向けて傾斜(船尾トリム)しているため、
前記第1メインライン331〜333をマニホールドクロ
スオーバライン301〜303より高いレベルで船体21
の甲板22と平行になるように配置することにより前記
第1メインライン331〜333は前記マニホールドクロ
スオーバライン301〜303に対して実効的に下向きに
傾斜した状態になる。
【0021】前記ブランチライン311〜3110と第1
メインライン331〜333との接続状態を詳述すると、
対をなすブランチライン311,312は最も長い第1メ
インライン331を中心にして左右に配列されていると
ともに、その第1メインライン331の他端に接続され
ている。4本のブランチライン313,314,315
316のうち、対をなすブランチライン313,314
中間長さの第1メインライン332を中心にして左右に
配列されているとともに、その第1メインライン332
の他端に接続され、対をなすブランチライン315,3
6はこの第1メインライン332を中心にして左右に配
列されているとともに、その第1メインライン332
途中に接続されている。4本のブランチライン317
318,319,3110のうち、対をなすブランチライン
317,318は最も短い第1メインライン333を中心
にして左右に配列されているとともに、その第1メイン
ライン333の他端に接続され、対をなすブランチライ
ン319,3110はこの第1メインライン333を中心に
して左右に配列されているとともに、その第1メインラ
イン333の途中に接続されている。
【0022】船尾側の前記ブランチライン3111〜31
20は、例えば長さが異なる3本の第2メインライン35
1〜353に接続されている。これらの第2メインライン
35 1〜353は、一端が前記マニホールドクロスオーバ
ライン306,305,304に立下りライン34を介し
てそれぞれ接続され、かつ他端が前記船体21の船尾2
5方向に延出されている。すなわち、前記船体21は就
航中、一般に船首24側から船尾25に向けて傾斜(船
尾トリム)しているため、前記第2メインライン351
〜353をマニホールドクロスオーバライン304〜30
6より高いレベルで船体21の甲板22の傾き角より大
きな角度で船尾25側に上向きに傾斜するように配置す
ることにより前記第2メインライン351〜353は前記
マニホールドクロスオーバライン304〜306に対して
実効的に下向きに傾斜した状態になる。
【0023】前記ブランチライン3111〜3120と第2
メインライン351〜353との接続状態を詳述すると、
対をなすブランチライン3119,3220は最も長い第2
メインライン351を中心にして左右に配列されている
とともに、その第2メインライン351の他端に接続さ
れている。4本のブランチライン3117,3118,31
15,3116のうち、対をなすブランチライン3117,3
18は中間長さの第2メインライン352を中心にして
左右に配列されているとともに、その第2メインライン
352の他端に接続され、対をなすブランチライン31
15,3116はこの第2メインライン352を中心にして
左右に配列されているとともに、その第2メインライン
352の途中に接続されている。4本のブランチライン
3113,3114,3111,3112のうち、対をなすブラ
ンチライン3113,3114は最も短い第2メインライン
353を中心にして左右に配列されているとともに、そ
の第2メインライン353の他端に接続され、対をなす
ブランチライン3111,3112はこの第2メインライン
353を中心にして左右に配列されているとともに、そ
の第2メインライン353の途中に接続されている。
【0024】このような図1〜図3に示す構成のケミカ
ル船によれば、船体21の各タンク27に挿入されたサ
ブマージドポンプ32を作動すると、前記各タンク27
内に貯蔵されたメタノールのような液状化学製品はサブ
マージドポンプ32の吸引作用によりブランチライン3
1〜3110,3111〜3120、第1、第2のメインラ
イン331〜333,351〜353、立下りライン34お
よびマニホールドクロスオーバライン301〜306を通
して例えば陸上の貯蔵タンク等の諸設備に荷揚される。
船首24側の2本のブランチライン311,312を例に
すると、前記タンク27内に貯蔵された液状化学製品は
この2本のブランチライン311,312、第1メインラ
イン331、立下りライン34およびマニホールドクロ
スオーバライン301を通して陸上の貯蔵タンク等の諸
設備に荷揚される。
【0025】前述したメタノールのような液状化学製品
の荷揚げ終了直前において、船首24側に延びる第1メ
インライン331〜333はマニホールドクロスオーバラ
イン301〜303より高いレベルで前記マニホールドク
ロスオーバライン301〜303に対して実効的に下向き
に傾斜した状態で配置され、かつ船尾25側に延びる第
2メインライン351〜353はマニホールドクロスオー
バライン304〜306より高いレベルで船体21の甲板
22の傾き角より大きな角度で船尾25側に向けて傾斜
され、前記マニホールドクロスオーバライン304〜3
6に対して実効的に下向きに傾斜した状態に配置され
ているため、これら第1、第2のメインライン331
333,351〜353に流入された液状化学製品をそれ
らのメインライン331〜333,351〜353に留まる
ことなく、全て前記マニホールドクロスオーバライン3
1〜306に向けて流出して荷揚げできる。つまり、第
1、第2のメインライン331〜333,351〜353
メタノールのような液状化学製品が残留するのをゼロに
でき、船体内の液状化学製品の残留量を低減できるた
め、マルポール(MARPOL73/78))条約の第5A規則に液状
化学製品の荷揚時において定められた基準値をクリアす
ることが可能なケミカル船を実現できる。
【0026】特に、貯蔵する液状化学製品を増大させる
ためにタンク数を増やした大型のケミカル船では前述し
た第1、第2のメインラインの全長が長くなるとともに
太くなり、それに伴なって当該箇所での液状化学製品の
残留量が増大してマルポール(MARPOL73/78)条約の基準
を超える状況が生じる。本発明のように第1、第2のメ
インライン331〜333,351〜353に流入された液
状化学製品を全て前記マニホールドクロスオーバライン
301〜306に向けて流出して荷揚げできる構造にする
ことによって、従来のようにメインラインに残留する液
状化学製品を排出するための小口径管等を別途敷設する
ことなく、船体内の液状化学製品の残留量を低減してマ
ルポール(MARPOL73/78)条約の基準を十分にクリアでき
るのみならず、海洋環境保全を図ることができる。
【0027】なお、本発明に係るケミカル船に敷設され
るカーゴラインは前述した本数、配置のマニホールドク
ロスオーバライン、第1、第2のメインライン、ブラン
チラインから構成する場合に限定されず、任意に増減す
ることができる。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、荷
揚げ終了直前においてメインラインに残留するメタノー
ル、エチレンジクロライド、エチレングリコール、メチ
ルターシャリブチルのような液状化学製品の量をゼロに
し、船体内の液状化学製品の残留量を低減することによ
って、大型化しても残留液状化学製品をメインラインか
ら排出するための小口径管等の設備を別途敷設すること
なく、マルポール(MARPOL73/78)条約の基準をクリアで
きるとともに海洋環境保全を図ることが可能なケミカル
船を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るケミカル船を示す概略斜視図。
【図2】図2は図1のケミカル戦線のカーゴラインを示
す拡大斜視図。
【図3】図3は図1のケミカル船の船体内に配置される
タンクを示す断面図。
【図4】従来のケミカル船に敷設されるカーゴラインを
示す概略斜視図。
【図5】メインラインに残留する液状化学製品を排出す
るため小口径管等の付帯設備をカーゴラインに敷設した
状態を示す概略斜視図。
【符号の説明】
21…船体、 22…甲板、 23…カーゴライン、 27…タンク、 301〜306…マニホールドクロスオーバライン、 311〜3120…ブランチライン、 32…サブマージドポンプ、 331〜333…第1メインライン、 34…立下りライン、 351〜353…第2メインライン。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液状化学製品を船体内に据え置かれた複
    数のタンクと船外の諸設備との間で荷揚げ、もしくは荷
    降ろしするためのカーゴラインを備えたケミカル船にお
    いて、 前記カーゴラインは、前記船体の中央付近にその幅方向
    に沿って延出され、一端が船外の諸設備と接続される複
    数のマニホールドクロスオーバラインと、これらクロス
    オーバーラインに一端が接続され、前記クロスオーバー
    ラインより高いレベルで前記船体の船首方向および船尾
    方向にそれぞれ延出された複数の第1、第2のメインラ
    インと、これら第1、第2のメインラインの他端および
    途中の少なくとも一方の部位に接続され、主部が鉛直方
    向に延出されるとともにサブマージドポンプを取付けた
    下端が前記タンク内に挿入される複数のブランチライン
    とを備えたことを特徴とするケミカル船。
  2. 【請求項2】 複数の前記ブランチラインは、前記第
    1、第2のメインラインの他端および途中の少なくとも
    一方の部位にそれらメインラインを中心にして左右にそ
    れぞれ2つ配列して接続されていることを特徴とする請
    求項1記載のケミカル船。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1985535A2 (en) 2007-04-27 2008-10-29 Shin Kurushima Dockyard Co., Ltd. Cargo pump apparatus for liquid cargo ship
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