JP2001180459A - 可倒式パーキングブレーキレバー - Google Patents

可倒式パーキングブレーキレバー

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JP2001180459A
JP2001180459A JP37185799A JP37185799A JP2001180459A JP 2001180459 A JP2001180459 A JP 2001180459A JP 37185799 A JP37185799 A JP 37185799A JP 37185799 A JP37185799 A JP 37185799A JP 2001180459 A JP2001180459 A JP 2001180459A
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Koji Araki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観上従来のブレーキレバーと変わらずに、
特別な操作もなく従来通りに操作でき、しかし制動状態
Bにおいて自律的かつ非制動状態Aとの判別が容易な程
度に傾倒する可倒式パーキングブレーキレバーを提供す
る。 【解決手段】 ポール4に対してこのポール4をラチェ
ット歯5に係合又は解除するターンオーバースプリング
16を設け、制動状態で操作レバー1が作動レバー2に対
して倒れるとターンオーバースプリング16の付勢方向が
ポール4をラチェット歯5からの解除方向に切り替わる
ことで解除可能状態にし、特別な解除機構(プッシュボ
タン等)を操作することなく解除状態へ移行できるよう
にした可倒式パーキングブレーキレバーである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可倒式パーキング
ブレーキレバー(以下、本文中特に断わりのないブレー
キレバーは可倒式パーキングブレーキレバーを意味す
る)に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、レバーが車内に突出しないよう
に、制動時にレバーが可倒する可倒式パーキングブレー
キレバーが種々提案されている。例えば、実開平05-016
535号「パーキングブレーキの操作装置」は、操作レバー
と中間レバー(本発明にいう作動レバー)とからなるブレ
ーキ機構で、制動状態Bにおいて操作レバーのみを可倒
させる。具体的には、操作レバーと中間レバーのほか、
制動状態Bで操作レバーを傾倒可能にするリリースレバ
ーを有し、このリリースレバーを操作して操作レバーと
中間レバーとの係合を解除し、操作レバーのみを可倒す
る。操作レバーが可倒したときにリリースレバーは状態
保持され、操作レバーを引き起こすとリリースレバーが
元の状態に復帰し、別途プッシュボタンを押すことで制
動状態Bを解除し、操作レバーと中間レバーとを一体に
倒すことができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記実開平05-016535
号提示のブレーキレバーをはじめ、従来のブレーキレバ
ーは、操作レバーの傾倒と解除状態Dとに関連がなく、
別途解除操作のための特別な機構(プッシュボタン等)を
設ける必要があった。このため、ブレーキレバーの構造
が複雑になると共に、解除状態Dと操作レバーの傾倒及
び起立とが各個に独立した操作となる不便があった。
【0004】また、従来のブレーキレバーは、操作レバ
ーを運転者が意図的に倒すもので、制動状態Bで自律的
に可倒しない。確かに、運転者の意図なしに操作レバー
が倒れることは望ましくないとも考えられるが、これま
でなかった操作レバーの傾倒操作(リリースレバーの操
作)を運転者に望むことは、運転者に負担を課すること
になる。更に、当然に運転者の操作のし忘れが懸念さ
れ、せっかくの可倒式の利点が損なわれてしまう結果と
なる。このことから、制動状態Bに自律的に操作レバー
が可倒するブレーキレバーが好ましいことが分かる。
【0005】更に、自律的に操作レバーが傾倒する場
合、無制限に傾倒し、操作レバーが非制動状態Aの位置
まで倒れ込むと、制動状態Bと非制動状態Aとの判別が
難しくなる問題がある。これについて、実開平05-06572
5号では、操作レバーが待避のために傾倒している状態
は、リリースレバーがプッシュボタンの押し込みを規制
することで判別がつくとしている([0043])。しかし、改
めてプッシュボタンを押し込む操作をしなければ非制動
状態Aか、制動状態Bにおける操作レバーのみの傾倒か
判別がつかないのは不便である。やはり、従来同様、ブ
レーキレバー全体の姿勢を見て制動状態B又は非制動状
態Aを判別したい。そこで、操作レバーの傾倒という機
構的な特徴を利用して制動と解除との切替を実現しなが
ら、特別な操作もなく従来通りに操作でき、しかし制動
状態Bにおいて自律的かつ非制動状態Aとの判別が容易
な程度に傾倒する可倒式パーキングブレーキレバーを開
発するべく、検討した。
【0006】
【課題を解決するための手段】検討の結果開発したもの
が、屈曲関係で連結した操作レバー及び作動レバーで構
成する可倒式パーキングブレーキレバーにおいて、非制
動状態Aから操作レバー及び作動レバーを一体に引き起
こして制動状態Bとし、制動状態Bから操作レバーのみ
倒して解除可能状態Cとし、解除可能状態Cから再び操
作レバーを引き起こして解除状態Dとし、そして解除状
態Dから操作レバー及び作動レバーを一体に倒して非制
動状態Aに復帰させる手順で操作するブレーキレバーで
あり、ポールに対してこのポールをラチェット歯に係合
又は解除するターンオーバースプリングを設け、制動状
態Bで操作レバーが作動レバーに対して倒れるとターン
オーバースプリングの付勢方向がポールをラチェット歯
からの解除方向に切り替わることで解除可能状態Cに
し、特別な解除機構(プッシュボタン等)を操作すること
なく解除状態Dへ移行できるようにした可倒式パーキン
グブレーキレバーである。本発明にいう解除可能状態C
とは、ラチェット歯から解除方向にポールが付勢されて
いるものの、依然ポールとラチェット歯と係合が強い状
態にあり、操作レバーを引き上げることでポールとラチ
ェット歯との係合が解除される直前の状態を意味する。
【0007】具体的には、ターンオーバースプリングの
付勢を間接的にポールに及ぼすものとして、(1)作動レ
バーに軸着した押圧レバーと、ポールをラチェット歯に
対して係合方向に付勢するバネと、押圧レバーと操作レ
バーとの間に架設したターンオーバースプリングとを備
え、制動状態Bで操作レバーが作動レバーに対して倒れ
ると、押圧レバーの回動軸とターンオーバースプリング
の操作レバーに対する連結点とを結ぶ思案線がターンオ
ーバースプリングの押圧レバーに対する連結点を超え、
押圧レバーを介してターンオーバースプリングがポール
をラチェット歯からの解除方向に付勢し、解除可能状態
Cとなるブレーキレバーがある。
【0008】ターンオーバースプリングの付勢を直接的
にポールに及ぼすものとして、(2)作動レバーに軸着し
た切替レバーと、切替レバーとポールとの間に架設した
ターンオーバースプリングとを備え、制動状態Bで操作
レバーが作動レバーに対して倒れると、この操作レバー
に追随して切替レバーを押し倒し、ターンオーバースプ
リングのポールに対する連結点が切替レバーの回動軸と
ターンオーバースプリングの切替レバーに対する連結点
とを結ぶ思案線を超え、ターンオーバースプリングがポ
ールをラチェット歯からの解除方向に付勢し、解除可能
状態Cとなるブレーキレバーがある。
【0009】本発明のブレーキレバーでは、操作レバー
の傾倒を利用した解除可能状態Cを新たに設定し、特別
な解除機構(例えば従来のプッシュボタン等)を操作する
ことなしに、制動状態Bから解除可能状態C、そして解
除状態Dに至る一連の操作を実現する。このため、非制
動状態Aと操作レバーの待避状態(解除可能状態C)との
違いを判別するだけでなく、ターンオーバースプリング
の付勢方向の切替を確実に実現するには、操作レバーを
自律的に可倒させ、またその可倒量を制限的にするのが
好ましい。そこで、上記各ブレーキレバーにおいて、
(a)作動レバーに対して操作レバーを倒す方向に付勢す
る捻りコイルバネを設け、制動状態Bで解放された操作
レバーが捻りコイルバネの付勢により自律的に倒れるよ
うにし、また(b)操作レバーに可倒制限ストッパを設け
てなり、非制動状態Aでは操作レバー及び作動レバーが
一体に傾倒し、解除可能状態Cでは可倒制限ストッパで
規制される制限的可倒量で操作レバーのみが倒れるよう
にする。
【0010】上記(1)ブレーキレバーに、(a),(b)の構造
及び付勢方向を切り替えたターンオーバースプリングの
初期状態への復帰させる構造を含めた詳細な構成は、車
体に固定するラチェットプレートと、ラチェットプレー
トに作動傾倒軸を有する作動レバーと、作動レバーに操
作傾倒軸を有する操作レバーと、前記操作傾倒軸に軸着
したポールと、作動レバーに対して操作レバーを倒す方
向に付勢する捻りコイルバネと、ラチェット歯に対して
ポールを係合方向に付勢するバネと、操作レバーに設け
た初期位置ストッパ,可倒制限ストッパと、ラチェット
プレートに設けた前記初期位置ストッパの初期位置受け
部と、作動レバーに設けた前記可倒制限ストッパの制動
受け部と、ポールをラチェット歯からの解除方向に押圧
可能な押圧レバーと、制動状態Bで操作レバーが倒れる
と付勢方向を前記解除方向に変えて押圧レバーを付勢す
るターンオーバースプリングとからなる。本構成では、
押圧レバーに対するターンオーバースプリングの付勢方
向を変える。ターンオーバースプリングの付勢方向を分
ける思案線は、押圧レバーの回動軸とターンオーバース
プリングの操作レバーに対する連結点(操作連結点)とを
結ぶ線(操作思案線)である。
【0011】上記ブレーキレバー((1)+(a),(b))は、非
制動状態Aでは初期位置ストッパが初期位置受け部で規
制されるまで操作レバー及び作動レバーが一体に傾倒
し、(i)非制動状態Aから操作レバー及び作動レバーを
一体に引き起こしてポールがラチェット歯に係合する制
動状態Bとし(図1中A〜B参照)、(ii)制動状態Bで解
放された操作レバーが捻りコイルバネの付勢により可倒
制限ストッパが制動受け部で規制されるまで制限的可倒
量で自律的に倒れ、この操作レバーの傾倒に対して押圧
レバーは作動レバーに回動が規制されるため、操作思案
線がターンオーバースプリングの押圧レバーに対する連
結点(押圧連結点)を超え、ターンオーバースプリングの
付勢方向をポールの解除方向に変えて、押圧レバーがポ
ールとラチェット歯との係合を維持する程度にポールを
解除方向に押圧して解除可能状態Cとし(図1中B〜C
参照)、(iii)再び操作レバーを引き起こすとポールとラ
チェット歯との係合が弱められて前記切替レバーの押圧
が勝り、ポールがラチェット歯から離隔した解除状態D
となり(図1中C〜D参照)、(iv)解除状態Dで操作レバ
ー及び作動レバーを一体に倒して非制動状態Aに戻す際
に押圧レバーがラチェットプレートに押され、押圧連結
点が操作思案線を超え、ターンオーバースプリングの付
勢方向をポールの解除方向とは違った向きにする(図1
中D〜A参照)。本構成はポールを別途バネで係合方向
に付勢するので、ターンオーバースプリングの付勢を解
除方向から変更する場合、特に係合方向へ向ける必要は
ない。
【0012】また、(2)ブレーキレバーに、(a),(b)の構
造及び付勢方向を切り替えたターンオーバースプリング
の初期状態への復帰させる構造を含めた詳細な構成は、
車体に固定するラチェットプレートと、ラチェットプレ
ートに作動傾倒軸を有する作動レバーと、作動レバーに
操作傾倒軸を有する操作レバーと、前記操作傾倒軸に軸
着したポールと、作動レバーに対して操作レバーを倒す
方向に付勢する捻りコイルバネと、操作レバーに設けた
初期位置ストッパ,可倒制限ストッパと、ラチェットプ
レートに設けた前記初期位置ストッパの初期位置受け部
と、作動レバーに設けた前記可倒制限ストッパの制動受
け部と、制動状態Bで倒れる操作レバーに追従して倒れ
る切替レバーと、制動状態Bまではラチェット歯に対し
てポールを係合方向に付勢し、制動状態Bで切替レバー
が倒れると前記付勢をラチェット歯に対する解除方向に
変えるターンオーバースプリングと、非制動状態Aに戻
す際にポールが摺接するガイドレールとからなる。本構
成は、ポールと切替レバーとが相対的関係にあり、それ
ぞれがターンオーバースプリングの付勢を受けて姿勢変
化する。ターンオーバースプリングの付勢方向を分ける
思案線は、切替レバーの回動軸と、ターンオーバースプ
リングの切替レバーに対する連結点(切替連結点)を結ぶ
線(切替思案線)と、ターンオーバースプリングのポール
に対する連結点(ポール連結点)を結ぶ線(ポール思案線)
である。
【0013】上記ブレーキレバー((2)+(a),(b))では、
非制動状態Aでは初期位置ストッパが初期位置受け部で
規制されるまで操作レバー及び作動レバーが一体に傾倒
し、(i)非制動状態Aから操作レバー及び作動レバーを
一体に引き起こしてポールがラチェット歯に係合する制
動状態Bとし(図1中A〜B参照)、(ii)制動状態Bで解
放された操作レバーが捻りコイルバネの付勢により可倒
制限ストッパが制動受け部で規制されるまで制限的可倒
量で自律的に倒れ、この操作レバーに追従して切替レバ
ーが倒れるとポール連結点が切替思案線を超え、ターン
オーバースプリングがポールを解除方向に付勢する解除
可能状態Cとし(図1中B〜C参照)、(iii)再び操作レ
バーを引き起こすとポールとラチェット歯との係合が弱
められて前記ターンオーバースプリングの付勢が勝り、
ポールがラチェット歯から離隔した解除状態Dとなり
(図1中C〜D参照)、(iv)解除状態Dで操作レバー及び
作動レバーを一体に倒して非制動状態Aに戻す際にポー
ルをラチェットプレートのガイドレールに摺接させて姿
勢変化させるとポール思案線が切替連結点を超え、ター
ンオーバースプリングの付勢により切替レバーを起立さ
せて初期状態へ復帰する(図1中D〜A参照)。すなわ
ち、本構成((2)+(a),(b))では、解除可能状態Cでは切
替レバーを基礎としてターンオーバースプリングがポー
ルを(解除方向へ)押し、非制動状態Aではポールを基礎
としてターンオーバースプリングが切替レバーを(初期
状態へ)押す。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図を参照しながら説明する。図1は、本発明のブレ
ーキレバーの作動手順を示す模式図、図2〜図11は本発
明のうち上述の(1)+(a),(b)で構成した一実施形態であ
る可倒式パーキングブレーキレバーの作動手順を表した
一部破断側面図(偶数図番)及び部分拡大図(奇数図番)で
あり、図2及び図3は非制動状態A(初期状態)、図4及
び図5は制動状態B、図6及び図7は解除可能状態C、
図8及び図9は解除状態D、そして図10及び図11は非制
動状態A直前をそれぞれ表している。本例のブレーキレ
バーは、運転席の横側に配置し、乗降及び車内の移動の
邪魔にならないように、制動状態Bで操作レバー1が自
律的に傾倒する。
【0015】本発明に基づく基本的なブレーキレバー
は、屈曲関係で連結した操作レバー1及び作動レバー2
から構成され、ブレーキケーブル3(中心線で代表、以
下同じ)を連結した作動レバー2を操作レバー1で操作
する。非制動状態A〜制動状態B及び解除状態D〜非制
動状態Aの操作は従来同様であるが、制動状態Bにおい
て操作レバー1のみが自律的に倒れ、この操作レバー1
の傾倒によってポール4とラチェット歯5との係合を解
除できる状態、すなわち解除可能状態Cとなる点に特徴
がある(図1中B〜C参照)。実際には、作動レバー2は
カバー等に覆われ、操作レバー1のみが覗くことになる
ので、外観的には、解除操作を担うプッシュボタンのな
い単なる1本のレバーに見える。
【0016】本例のブレーキレバー((1)+(a),(b))は、
図2に見られるように、車体に固定するラチェットプレ
ート6と、ラチェットプレート6に作動傾倒軸7を有す
る作動レバー2と、作動レバー2に操作傾倒軸8を有す
る操作レバー1と、前記操作傾倒軸8に軸着したポール
4と、作動レバー2に対して操作レバー1を倒す方向に
付勢する捻りコイルバネ9と、ラチェット歯5に対して
ポール4を係合方向に付勢するバネ(本例ではコイルバ
ネ)10と、操作レバー1に設けた初期位置ストッパ11,可
倒制限ストッパ12と、ラチェットプレート6に設けた初
期位置受け部13と、作動レバー2に設けた制動受け部14
と、ポール4をラチェット歯5からの解除方向に押圧可
能な押圧レバー15と、制動状態Bで操作レバー1が倒れ
ると付勢方向を前記解除方向に変えて押圧レバー15を押
すターンオーバースプリング16とから構成する。本例で
は、初期位置ストッパ11,可倒制限ストッパ12は同一部
材の使用部位を使い分けているが、以下では前記使用部
位をそれぞれ初期位置ストッパ11,可倒制限ストッパ12
と呼ぶ。
【0017】ラチェットプレート6は、前縁にポール4
と係合するラチェット歯5を備え、非制動状態Aに戻る
際、ラチェット歯5の上部で姿勢変化した押圧レバー15
を押す。ラチェット歯5下方に初期位置受け部13を設
け、非制動状態Aで傾倒した操作レバー1を支持するこ
とで、過剰に操作レバー1及び作動レバー2が倒れない
ように規制している。車体へは、例えば支持部17をボル
ト止めすることで固定している。本例は、更に制動状態
Bか否かを運転パネルに表示するため、非制動状態Aで
は押圧していて作動レバー2の回動により押圧が解除さ
れるスイッチ18をラチェットプレート6に取り付けてい
る。
【0018】作動レバー2は、ラチェットプレート6後
方に設けた作動傾倒軸7に軸着し、ブレーキケーブル3
を連結している。作動レバー2を起こす(図4中矢印参
照)ことで、ブレーキケーブル3を引っ張って制動が働
く。このほか、作動レバー2には、上記スイッチ18に対
する押圧突起19、ポール4を軸着し、捻りコイルバネ9
を装着し、そして操作レバー1の傾倒中心となる操作傾
倒軸8、押圧レバー15の回動軸20を設けている。また、
各部の作動を担う部位として、捻りコイルバネ9の一端
を係止する作動レバー突起24、制動状態Bで傾倒する操
作レバー1の制限的可倒量を決定する制動受け部14、そ
してポール4の回動量を規制するポール受け部25を一体
に形成している。作動レバー突起24、制動受け部14及び
ポール受け部25は別体で構成し、後付してもよい。押圧
レバー15は、上端の復帰部21を作動レバー2上縁に内接
し、回動を制限している。押圧レバー15下端にはポール
押圧部22を設け、ターンオーバースプリング16との押圧
連結点23をポール押圧部22近傍に設けている。
【0019】操作レバー1は上記作動レバー2の操作傾
倒軸8に軸着しており、捻りコイルバネ9の他端を操作
レバー突起26で係止し、作動レバー2に対して屈曲する
ように操作レバー1を傾倒する方向へ常時付勢してい
る。このため、操作レバー1が自由になった時点(制動
状態Bで操作レバー1から手を離した時点)で、自律的
に操作レバー1のみが傾倒する。この操作レバー1の自
律的な傾倒は、操作レバー1に設けた可倒制限ストッパ
12が作動レバー2の制動受け部14に支持されるまで傾倒
する(制限的可倒量)。
【0020】操作レバー1はこのほか初期位置ストッパ
11を有し、非制動状態Aでは作動レバー2と一体に初期
位置ストッパ11がラチェットプレート6の初期位置受け
部13に支持される。図2及び図6を比較して分かるよう
に、制限的可倒量は非制動状態Aに比べ、操作レバー1
の傾倒量又は角度を変え、非制動状態Aと制動状態Bと
の違いを操作レバー1の姿勢の違いにより直感的に認識
できるようにする。操作レバー1の上縁後部には、作動
レバー2上縁に当接する連動部29を設けてあり、操作レ
バー1が作動レバー2に対して逆折れしないようにする
と共に、非制動状態Aから制動状態B又はその逆への操
作レバー1の操作で、操作レバー1及び作動レバー2が
一体に引き起こし又は傾倒できるようにしている。
【0021】本発明の特徴であるターンオーバースプリ
ング16は、操作レバー1下縁の操作連結点28と押圧レバ
ー15の押圧連結点23との間に架設している。非制動状態
Aにあっては、押圧レバー15に対する押圧連結点23が操
作思案線27より図2中後方にあり、押圧レバー15はポー
ル4から離れる方向へ付勢されている。ところが、制動
状態Bにおいて操作レバー1のみが傾倒する(図6参照)
と、押圧レバー15が作動レバー2に回動を制限されてい
ることにより、操作思案線27が押圧連結点23を超え、押
圧レバー15の付勢方向がポール4の解除方向に切り替わ
る。前記付勢方向は、非制動状態Aに復帰する際、押圧
レバー15の復帰部21がラチェットプレート6の前縁に押
されて押圧連結点23が操作思案線27を再び跨いで切り替
わり、押圧レバー15をポール4の解除方向とは離れる方
向(本例ではほぼ係合方向に一致しているが、押圧レバ
ー15自体はポール4から離隔している)に付勢する。
【0022】次に、図2から図11を追って、作動手順を
説明する。非制動状態Aでは、図2及び図3に見られる
ように、初期位置ストッパ11が初期位置受け部13に支持
されて、操作レバー1及び作動レバー2が一体に傾倒し
た状態にある。この非制動状態Aでは、操作傾倒軸8が
ラチェットプレート6から遠ざかった位置へ変位してお
り、ポール4はラチェット歯5から離れた状態にある。
また、押圧レバー15は、ポール押圧部22がポール4を押
圧しない方向へターンオーバースプリング16により付勢
され、復帰部21が作動レバー2上縁に規制された位置で
停止している。この非制動状態Aでは、作動レバー2の
押圧突起19がスイッチ18を押しているので、運転席には
制動状態Bを示すランプ等の点灯はない。
【0023】非制動状態Aから操作レバー1を手に持っ
て引き上げると、図4及び図5に見られるように、連動
部29が逆折れを防止していることから、操作レバー1及
び作動レバー2は一体に作動傾倒軸7を中心に引き起こ
される。そして、作動レバー2が引き起こされて押圧突
起19がスイッチ18から離れると、運転席には制動状態B
を示すランプが点灯する。更に作動レバー2を引き起こ
すと、ラチェット歯5に向けて操作傾倒軸8が近付き、
バネ10に付勢されたポール4がラチェット歯5に係合し
始める。必要充分な制動力が得られるように、各部の位
置関係やブレーキケーブル3の長さを調節しておくの
は、従来同様である。
【0024】制動状態Bで操作レバー1から手を離す
と、図6及び図7(可倒制限ストッパ14の制動受け部12
による支持状態を図示するため、ポール4及び押圧レバ
ー15の一部を破断)に見られるように、捻りコイルバネ
9の付勢により可倒制限ストッパ12が制動受け部14に規
制されるまで(=制限的可倒量で)操作レバー1は自律的
に倒れる。そして、操作レバー1の傾倒によりターンオ
ーバースプリング16の操作思案線27が押圧連結点23を超
え、押圧レバー15の付勢方向がポール4の解除方向へと
変わり、ポール押圧部22がポール4を押し始める。この
操作レバー1のみの傾倒は、ポール4とラチェット歯5
との係合を直接左右することはなく、押圧レバー15のポ
ール押圧部22はポール4に圧接しているだけなので、制
動状態Bは解除されない。これは、ポール4とラチェッ
ト歯5との係合が、ターンオーバースプリング16による
付勢を上回っているためである。これにより、予期せぬ
制動状態Bの解除を防止する安全性は確保されている。
【0025】再び操作レバー1を引き起こすと、ポール
4とラチェット歯5との係合が弱められる結果、押圧レ
バー15によるポール4の押圧が勝り、ポール4がラチェ
ット歯5から解除される。実際には、ポール4とラチェ
ット歯5との係合はきついので、操作レバー1を少し多
めに引き起こし、図8及び図9に見られるように、操作
レバー1及び作動レバー2を一体に引き起こす方向に力
を加えると解除状態Dになる。ここから操作レバー1の
引き起こしを緩めると、ブレーキケーブル3の引張りに
よって作動レバー2が傾倒し始め、連動部29の関係か
ら、操作レバー1と作動レバー2とは一体に傾倒してい
き、非制動状態A(図1)へと戻っていく。この段階で
は、ターンオーバースプリング16の付勢を受けて押圧レ
バー15は回動しており、作動レバー2上縁から離れてい
る(図8参照)。
【0026】解除状態Dから操作レバー1及び作動レバ
ー2が一体に傾倒する間は、押圧レバー15はポール4を
解除方向に押圧したままで、ターンオーバースプリング
16の付勢方向は変わらない。しかし、非制動状態Aに近
付いた段階で、図10及び図11に見られるように、押圧レ
バー15の復帰部21がラチェットプレート6の前縁により
ターンオーバースプリング16の付勢方向とは逆向きに押
され、押圧レバー15が回動する。これにより、押圧連結
点23が再び操作思案線27を超え、ターンオーバースプリ
ング16による押圧レバー15の付勢方向が切り替わる。そ
して、押圧レバー15は作動レバー2の上縁に規制される
まで回動して初期状態(図2及び図3参照)に復帰し、操
作レバー1は初期位置ストッパ11が初期位置受け部13に
支持されるまで傾倒する。
【0027】図12〜図21は本発明の別の実施形態である
可倒式パーキングブレーキレバー((2)+(a),(b)の構成)
の作動手順を表した一部破断側面図(偶数図番)及び部分
拡大図(奇数図番)であり、図12及び図13は非制動状態A
(初期状態)、図14及び図15は制動状態B、図16及び図17
は解除可能状態C、図18及び図19は解除状態D、そして
図20及び図21は非制動状態A直前をそれぞれ表してい
る。本例のブレーキレバーは、制動を担う部材の基本構
成は上記例示のブレーキレバー(図2〜図11)と同様であ
るが、ポール4をターンオーバースプリング16で直接付
勢している点が異なる。以下相違点を中心に説明する。
【0028】本例のブレーキレバー((2)+(a),(b))は、
車体に固定するラチェットプレート6と、ラチェットプ
レート6に作動傾倒軸7を有する作動レバー2と、作動
レバー2に操作傾倒軸8を有する操作レバー1と、前記
操作傾倒軸8に軸着したポール4と、作動レバー2に対
して操作レバー1を倒す方向に付勢する捻りコイルバネ
9と、操作レバー1に設けた初期位置ストッパ11,可倒
制限ストッパ12と、ラチェットプレート6に設けた初期
位置受け部13と、作動レバー2に設けた制動受け部14
と、制動状態Bで倒れる操作レバー1に追従して倒れる
切替レバー30と、制動状態Bまではラチェット歯5に対
してポール4を係合方向に付勢し、制動状態Bで切替レ
バー30が倒れると前記付勢をラチェット歯5に対する解
除方向に変えるターンオーバースプリング16と、非制動
状態Aに戻す際にポール4が摺接するガイドレール31と
からなる。本例でも、初期位置ストッパ11,可倒制限ス
トッパ12は同一部材の使用部位を使い分けている。
【0029】特徴点は、切替レバー30とターンオーバー
スプリング16との関係である。本例のブレーキレバーで
は、切替レバー30は操作傾倒軸8(回動軸)に軸着してお
り、操作レバー1の傾倒押部32及び復帰押部33の間で選
択的に回動する。ターンオーバースプリング16は、ポー
ル4のポール連結点37と切替レバー30の切替連結点36と
の間に架設している。切替レバー30は、ターンオーバー
スプリング16の付勢方向を切り替える部材であり、ター
ンオーバースプリング16による付勢が、非制動状態A〜
制動状態Bではポール4をラチェット歯5に向けて係合
するように、解除可能状態C〜解除状態Dでは逆にポー
ル4をラチェット歯5から解除方向となるようにしてい
る。また、ポール4と切替レバー30とは相対関係にあ
り、それぞれがターンオーバースプリング16の付勢を受
けて姿勢変化する。
【0030】非制動状態A(図12及び図13)から制動状態
B(図14及び図15)へは、上述の例と変わりはない。切替
レバー30は、切替連結点36がポール思案線35を超えてお
り、傾倒押部32に当接した状態で操作レバー1に追随し
て起き上がる。逆に、ポール4は、ポール連結点37が切
替思案線34より下側に位置することから、ポール4をラ
チェット歯5に係合する方向へと付勢されている。
【0031】この制動状態Bで操作レバー1から手を離
すと、図16及び図17に見られるように、捻りコイルバネ
9の付勢により可倒制限ストッパ12が制動受け部14に規
制されるまで(=制限的可倒量で)操作レバー1は自律的
に倒れる。そして、操作レバー1の傾倒に追随して、切
替レバー30が傾倒押部32に押し倒され、切替連結点36が
ポール思案線35を超える結果、ポール連結点37が切替思
案線34より図7中上側に変位して、ポール4はラチェッ
ト歯5から解除方向へと付勢される。しかし、操作レバ
ー1のみが自立的に傾倒しても、ポール4とラチェット
歯5とは係合しているので、制動状態Bは解除されな
い。これは、ポール4とラチェット歯5との係合が、タ
ーンオーバースプリング16による付勢を上回っているた
めである。これにより、予期せぬ制動状態Bの解除を防
止する安全性は確保されている。
【0032】再び操作レバー1を引き起こすと、ポール
4とラチェット歯5との係合が弱められる結果、ターン
オーバースプリング16によるポール4の付勢が勝り、ポ
ール4がラチェット歯5から解除される。実際には、ポ
ール4とラチェット歯5との係合はきついので、操作レ
バー1を少し多めに引き起こし、図18及び図19に見られ
るように、操作レバー1及び作動レバー2を一体に引き
起こす方向に力を加えた状態にする。ここから操作レバ
ー1の引き起こしを緩めると、ブレーキケーブル3の引
張りによって作動レバー2が傾倒しはじめ、連動部29の
関係から、操作レバー1と作動レバー2とは一体に傾倒
していき、非制動状態A(図1)に向けて戻っていく。
【0033】解除状態Dから操作レバー1及び作動レバ
ー2が一体に傾倒する間は、ターンオーバースプリング
16の付勢方向は変わらず、ポール4は解除方向に付勢さ
れたままである。しかし、非制動状態Aに近付いた段階
で、図20及び図21に見られるように、ポール4の摺接部
38がラチェットプレート6のガイドレール31に摺接して
ポール4が姿勢変化し、ポール思案線35が切替連結点34
を下回る結果、ターンオーバースプリング16による上向
きの付勢が切替レバー30に加わり、傾倒押部32に当接す
る初期状態へと切替レバー30が起き上がる。同時に、ポ
ール4も初期状態に戻り(図12及び図13参照)、操作レバ
ー1は初期位置ストッパ11が初期位置受け部13に支持さ
れるまで傾倒する。
【0034】
【発明の効果】本発明により、可倒式パーキングブレー
キレバーにおける操作レバーの傾倒という手順を活かし
て制動と解除との切替を実現する。しかも、操作レバー
の傾倒や解除可能状態Cにするための特別な操作もな
く、単純にレバーを放す(自立的に傾倒)、引き上げると
いう操作で、前記制動と解除との切替が可能である。ま
た、非制動状態Aと解除可能状態Cとの判別が、操作レ
バーの姿勢によって容易である特徴を有している。既述
したように、本発明のブレーキレバーは実質的に作動レ
バーがカバー等に覆われることから、外観的には制動解
除を担うプッシュボタンがないブレーキレバーとなり、
極めて簡素な構造となる。これらは、運転者が自然な操
作感覚で本発明のブレーキレバーを使用できることを意
味する。
【0035】特に、本発明では、操作レバーの傾倒が自
律的であり、この自律的な傾倒を利用して、制動と解除
とを切り替えるため、操作レバーの倒し忘れを防止する
と共に確実な解除操作が可能となっている。また、制動
状態Bで傾倒する操作レバーの制限的可倒量は、非制動
状態Aとの判別を容易にするため、制動、非制動の区別
を直感的に把握できる利便性をもたらしている。特に、
構造が複雑になりがちな可倒式ブレーキレバーにおいて
プッシュボタンを排除した点は、部品点数の削減、組立
性の向上をもたらし、製造コストの削減にも役立ってい
る。本発明は、こうした利便性や安全性をもたしなが
ら、外観及び操作性を簡素化し、更にコスト低減を実現
する効果を有するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブレーキレバーの作動手順を示す模式
図である。
【図2】本発明のブレーキレバーの非制動状態Aを表し
た一部破断側面図である。
【図3】本発明のブレーキレバーの非制動状態Aを表し
た部分拡大図である。
【図4】本発明のブレーキレバーの制動状態Bを表した
一部破断側面図である。
【図5】本発明のブレーキレバーの制動状態Bを表した
部分拡大図である。
【図6】本発明のブレーキレバーの解除可能状態Cを表
した一部破断側面図である。
【図7】本発明のブレーキレバーの解除可能状態Cを表
した部分拡大図である。
【図8】本発明のブレーキレバーの解除状態Dを表した
一部破断側面図である。
【図9】本発明のブレーキレバーの解除状態Dを表した
部分拡大図である。
【図10】本発明のブレーキレバーの非制動状態A直前を
表した一部破断側面図である。
【図11】本発明のブレーキレバーの非制動状態A直前を
表した部分拡大図である。
【図12】別例のブレーキレバーの非制動状態Aを表した
一部破断側面図である。
【図13】別例のブレーキレバーの非制動状態Aを表した
部分拡大図である。
【図14】別例のブレーキレバーの制動状態Bを表した一
部破断側面図である。
【図15】別例のブレーキレバーの制動状態Bを表した部
分拡大図である。
【図16】別例のブレーキレバーの解除可能状態Cを表し
た一部破断側面図である。
【図17】別例のブレーキレバーの解除可能状態Cを表し
た部分拡大図である。
【図18】別例のブレーキレバーの解除状態Dを表した一
部破断側面図である。
【図19】別例のブレーキレバーの解除状態Dを表した部
分拡大図である。
【図20】別例のブレーキレバーの非制動状態A直前を表
した一部破断側面図である。
【図21】別例のブレーキレバーの非制動状態A直前を表
した部分拡大図である。
【符号の説明】
1 操作レバー 2 作動レバー 3 ブレーキケーブル 4 ポール 5 ラチェット歯 6 ラチェットプレート 7 作動傾倒軸 8 操作傾倒軸 9 捻りコイルバネ 10 バネ 11 初期位置ストッパ 12 可倒制限ストッパ 13 初期位置受け部 14 制動受け部 15 押圧レバー 16 ターンオーバースプリング 23 押圧連結点 27 操作思案線 28 操作連結点 30 切替レバー 31 ガイドレール 34 切替思案線 35 ポール思案線 36 切替連結点 37 ポール連結点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 佳孝 岡山県笠岡市茂平1410番地 ヒルタ工業株 式会社内 (72)発明者 荒木 功二 岡山県笠岡市茂平1410番地 ヒルタ工業株 式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屈曲関係で連結した操作レバー及び作動
    レバーで構成する可倒式パーキングブレーキレバーにお
    いて、非制動状態Aから操作レバー及び作動レバーを一
    体に引き起こして制動状態Bとし、該制動状態Bから操
    作レバーのみ倒して解除可能状態Cとし、該解除可能状
    態Cから再び操作レバーを引き起こして解除状態Dと
    し、そして該解除状態Dから操作レバー及び作動レバー
    を一体に倒して非制動状態Aに復帰させる手順で操作す
    るブレーキレバーであり、ポールに対して該ポールをラ
    チェット歯に係合又は解除するターンオーバースプリン
    グを設け、制動状態Bで操作レバーが作動レバーに対し
    て倒れるとターンオーバースプリングの付勢方向がポー
    ルをラチェット歯からの解除方向に切り替わることで解
    除可能状態Cにすることを特徴とする可倒式パーキング
    ブレーキレバー。
  2. 【請求項2】 作動レバーに軸着した押圧レバーと、ポ
    ールをラチェット歯に対して係合方向に付勢するバネ
    と、押圧レバーと操作レバーとの間に架設したターンオ
    ーバースプリングとを備え、制動状態Bで操作レバーが
    作動レバーに対して倒れると、押圧レバーの回動軸とタ
    ーンオーバースプリングの操作レバーに対する連結点と
    を結ぶ思案線がターンオーバースプリングの押圧レバー
    に対する連結点を超え、該押圧レバーを介してターンオ
    ーバースプリングがポールをラチェット歯からの解除方
    向に付勢し、解除可能状態Cとなる請求項1記載の可倒
    式パーキングブレーキレバー。
  3. 【請求項3】 作動レバーに軸着した切替レバーと、切
    替レバーとポールとの間に架設したターンオーバースプ
    リングとを備え、制動状態Bで操作レバーが作動レバー
    に対して倒れると、該操作レバーに追随して切替レバー
    を押し倒し、ターンオーバースプリングのポールに対す
    る連結点が切替レバーの回動軸とターンオーバースプリ
    ングの切替レバーに対する連結点とを結ぶ思案線を超
    え、該ターンオーバースプリングがポールをラチェット
    歯からの解除方向に付勢し、解除可能状態Cとなる請求
    項1記載の可倒式パーキングブレーキレバー。
  4. 【請求項4】 作動レバーに対して操作レバーを倒す方
    向に付勢する捻りコイルバネを設け、制動状態Bで解放
    された操作レバーが捻りコイルバネの付勢により自律的
    に倒れるようにしてなる請求項1、2又は3記載の可倒
    式パーキングブレーキレバー。
  5. 【請求項5】 操作レバーに可倒制限ストッパを設けて
    なり、非制動状態Aでは操作レバー及び作動レバーが一
    体に傾倒し、解除可能状態Cでは可倒制限ストッパで規
    制される制限的可倒量で操作レバーのみが倒れるように
    してなる請求項1、2、3又は4記載の可倒式パーキン
    グブレーキレバー。
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