JP2989025B2 - 自動変速機の操作装置 - Google Patents

自動変速機の操作装置

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JP2989025B2
JP2989025B2 JP7489491A JP7489491A JP2989025B2 JP 2989025 B2 JP2989025 B2 JP 2989025B2 JP 7489491 A JP7489491 A JP 7489491A JP 7489491 A JP7489491 A JP 7489491A JP 2989025 B2 JP2989025 B2 JP 2989025B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機における複
数のシフトレンジの選択を行うべく操作されるシフトレ
バーについて状況に応じた位置規制を行う、自動変速機
の操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載された自動変速機における複
数のシフトレンジは、係合ピンを備えるものとされたシ
フトレバーが操作されることによって切換選択され、所
望のシフトレンジを選択する位置をとるものとされたシ
フトレバーは、それに設けられた係合ピンが係止機構に
係合することにより、その位置が維持されるものとされ
る。係止機構は、一般に、シフトレバーによって選択さ
れるシフトレンジ、例えば、2レンジ,1レンジ,ドラ
イブレンジ(Dレンジ),ニュートラルレンジ(Nレン
ジ),リバースレンジ(Rレンジ)及びパーキングレン
ジ(Pレンジ)の各々に対応して設けられ、各シフトレ
ンジを選択する位置をとるシフトレバーの係合ピンが係
合するものとされる係止部を有したディテント部材を備
えるものとされ、ディテント部材が有する係止部からの
係合ピンの離脱は、シフトレバーに設けられて手動操作
される係止解除釦によってなされる。
【0003】自動変速機が備えられた車両が停止状態か
ら走行状態に移行せしめられるにあたっては、通常、そ
の自動変速機におけるPレンジを選択するものとされて
いたシフトレバーが、先ず、Dレンジを選択するものと
されることになり、それに伴って、シフトレバーに設け
られた係合ピンが、ディテント部材が有するPレンジに
対応する係止部に係合した状態から、Dレンジに対応す
る係止部に係合する状態へと移行せしめらえる。斯かる
場合、Pレンジを選択するものとされていたシフトレバ
ーが、それに対するDレンジを選択するものとされる操
作が車両の運転者の確実な意志のもとにおいてのみ行わ
れるものとされるようにすべく、所定の条件が満足され
たときのみ、Pレンジを選択する位置をとっているシフ
トレバーのDレンジを選択する位置への移行が可能とさ
れ、所定の条件が満足されないもとでは、Pレンジを選
択する位置をとっているシフトレバーがPレンジを選択
する位置に拘束されるものとされる、シフトロック機構
を設けることが提案されている。
【0004】このようなシフトロック機構の一例は、例
えば、実開昭62─202433号公報に示される如く、透孔が
設けられてシフトレバーに取り付けられたロックプレー
ト,ソレノイド・プランジャにより形成されたロックピ
ン、及び、制御部から成るものとされる。斯かるシフト
ロック機構が設けられたもとにおいては、ディテント部
材の係止部に係合する係止ピン及び係止ピンに対する係
止解除釦が設けられたシフトレバーが、Pレンジを選択
する位置をとるものとされたとき、制御部により、車両
のブレーキ装置が作動せしめられていない状態において
は、ソレノイド・プランジャにより形成されたロックピ
ンを突出させてロックプレートの透孔に係合させ、それ
によって、シフトレバーをPレンジを選択する位置に拘
束される位置規制状態におき、また、ブレーキ装置が作
動せしめられた状態においては、ソレノイド・プランジ
ャにより形成されたロックピンを引き込んでロックプレ
ートの透孔に対する係合を解除させ、それにより、シフ
トレバーのPレンジを選択する位置からDレンジを選択
する位置への移行を妨げないようにして、シフトレバー
に対する位置規制状態からの解除を行うようにする動作
が行われる。そして、シフトレバーが位置規制状態から
解除されたときには、シフトレバーに設けられた係止解
除釦が操作されて、係合ピンがディテント部材の係止部
から離脱せしめられ、その後、シフトレバーがPレンジ
を選択する位置からDレンジあるいはRレンジを選択す
る位置へと移行せしめられる。
【0005】上述の如くに、Pレンジを選択するものと
されたシフトレバーを、車両のブレーキ装置が作動せし
められること等の所定の条件が満足されていないもとで
は、Pレンジを選択する位置に拘束される位置規制状態
におき、所定の条件が満足されたときのみ、Pレンジを
選択する位置に拘束される位置規制状態から解放するシ
フトロック機構が設けられたもとでは、例えば、シフト
ロック機構を構成するソレノイド・プランジャにより形
成されたロックピン、あるいは、制御部に、断線,短
絡,ソレノイド・プランジャの動作不良,回路素子の動
作不良等々の故障が発生する虞がある。そして、このよ
うな故障により、例えば、ソレノイド・プランジャによ
り形成されたロックピンがロックプレートの透孔に係合
した状態から脱することができないものとされると、車
両のブレーキ装置が作動せしめられること等の所定の条
件が満足されても、シフトレバーがPレンジを選択する
位置に拘束される位置規制状態から解放されないことに
なり、従って、車両が停止状態から走行状態への移行が
できないものとされてしまうという不都合が生じる。
【0006】そこで、前述の実開昭62─202433号公報に
も開示されている如く、シフトロック機構によりPレン
ジを選択する位置に拘束される位置規制状態におかれた
シフトレバーを、手動操作により機械的に位置規制状態
から解放することができるものとされたシフトロック解
除機構を設けることも提案されている。このようなシフ
トロック解除機構は、例えば、実開昭62─202433号公報
に開示されているものの場合、ソレノイド・プランジャ
により形成されたロックピンに選択的に係合する押釦部
材が備えられ、その押釦部材が操作されることにより、
シフトロック機構を構成するソレノイド・プランジャに
より形成されたロックピンを、機械的に移動させてロッ
クプレートの透孔に対する係合状態から解放し、それに
よって、シフトレバーのPレンジを選択する位置に拘束
される位置規制状態からの解放が手動により行われるよ
うになすものとされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シフト
ロック機構とシフトロック解除機構とが設けられた自動
変速機を備えた車両にあっては、本来、シフトロック機
構が故障を生じてシフトロック機構によってはシフトレ
バーをPレンジを選択する位置に拘束される位置規制状
態から解放できない場合に、車両の運転者により操作さ
れて、シフトレバーをPレンジを選択する位置に拘束さ
れる位置規制状態から解放するものとされるべく、いわ
ば、非常事態用に備えられるシフトロック解除機構が、
誤って、あるいは、運転者の意志に反して操作状態とさ
れ、それにより、正常なシフトロック機構の作動によっ
てPレンジを選択する位置に拘束される位置規制状態に
おかれたシフトレバーが、Pレンジを選択する位置に拘
束される位置規制状態から不所望に解放されてしまうと
いう事態が生じる虞がある。そして、このような事態が
生じ得ることは、例えば、車両の不所望な発進の防止を
徹底させる観点のみならず、車両についての盗難防止の
観点からも望ましくない。
【0008】斯かる点に鑑み、本発明は、自動変速機に
おける複数のシフトレンジを切換選択すべく操作される
シフトレバーと、Pレンジを選択するものとされたシフ
トレバーを、所定の条件が満足されていないもとでは、
Pレンジを選択する位置に拘束される位置規制状態にお
き、所定の条件が満足されたときのみ、Pレンジを選択
する位置に拘束される位置規制状態から解放するシフト
ロック機構部と、シフトロック機構部によりPレンジを
選択する位置に拘束される位置規制状態におかれたシフ
トレバーを、手動操作により位置規制状態から解放する
シフトロック解除機構部とを含んで構成されるもとで、
シフトロック解除機構部が車両の運転者の意に沿うこと
なく操作されることにより、シフトロック機構部の正常
作動によってPレンジを選択する位置に拘束される位置
規制状態におかれたシフトレバーがその位置規制状態か
ら不所望に解放されてしまう事態を回避することができ
るものとされた、自動変速機の操作装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る自動変速機の操作装置は、車両に搭載
された自動変速機における複数のシフトレンジを切換選
択すべく操作されるシフトレバーと、複数のシフトレン
ジに夫々対応する係止部を有し、それらにシフトレンジ
の各々を選択する位置をとるシフトレバーが係合するシ
フトレバー係止手段と、車両のブレーキ装置が作動せし
められていないとき、シフトレバー係止手段に設けられ
たPレンジに対応する係止部に係合したシフトレバーを
拘束して位置規制状態におくとともに、車両のブレーキ
装置が作動せしめられたとき、Pレンジに対応する係止
部に係合したシフトレバーを位置規制状態から解放する
シフトロック機構部と、シフトロック機構部がPレンジ
に対応する係止部に係合したシフトレバーを拘束して位
置規制状態におくもとにあっても、シフトレバーをシフ
トロック機構部による位置規制状態から解放する動作を
行うシフトロック解除機構部と、車両における電気系を
制御するキースイッチがキーの係合をもって操作された
状態にあるときのみ、シフトロック解除機構部を動作可
能状態となすとともに、シフトロック機構部がPレンジ
に対応する係止部に係合したシフトレバーを拘束して位
置規制状態におくときのみ、キースイッチからのキーの
離脱を可能となすシフトロック/キーロック制御部とを
含んで構成される。
【0010】
【作用】上述の如くに構成される本発明に係る自動変速
機の操作装置においては、シフトレバーに対するシフト
ロック機構部に関連して設けられたシフトロック解除機
構部が、シフトロック/キーロック制御部を介してキー
スイッチに係合せしめられ、キースイッチにキーが係合
せしめられてキースイッチの操作が行われた状態のもと
でのみ、シフトロック解除機構部による、シフトレバー
をシフトロック機構部によるPレンジを選択する位置に
拘束される位置規制状態から解放する動作が行われ得る
ようにされ、さらに、シフトロック/キーロック制御部
により、シフトロック機構部によってシフトレバーがP
レンジを選択する位置に拘束される位置規制状態におか
れるときのみ、キースイッチに係合したキーのキースイ
ッチからの離脱が可能とされる状態がとられる。従っ
て、シフトロック機構部によりPレンジを選択する位置
に拘束される位置規制状態におかれたシフトレバーを、
シフトロック解除機構部によりシフトロック機構部によ
る位置規制状態から解放する動作が、運転者の意志のも
とで行われることになり、シフトロック解除機構部が車
両の運転者の意に沿うことなく操作されて、シフトロッ
ク機構部の正常作動によってPレンジを選択する位置に
拘束されて位置規制状態におかれたシフトレバーが、そ
の位置規制状態から不所望に解放されてしまう事態が回
避される。また、キースイッチからキーが離脱せしめら
れて運転者が車両から離れる際には、確実に、シフトレ
バーが、シフトロック機構部により、Pレンジを選択す
る位置に拘束されて位置規制状態におかれることにな
る。
【0011】
【実施例】図2は、本発明に係る自動変速機の操作装置
の一例が適用された自動変速機を備えた車両のキャビン
内におけるコンソール部を示す。図2におけるコンソー
ル部には、シフトレバー11が長孔状とされた開口部1
2内を前後方向に揺動変位可能とされて配されている。
シフトレバー11の上端部に設けられたノブ11Aに
は、シフトレバー11が変位せしめられるに際して手動
により押圧操作される係止解除釦14が設けられてい
る。そして、このシフトレバー11は、車両に搭載され
た自動変速機における複数のシフトレンジ、例えば、2
レンジ,1レンジ,Dレンジ,Nレンジ,Rレンジ及び
Pレンジの各々を切換選択する位置をとるものとされて
いる。また、コンソール部におけるシフトレバー11の
周囲には、各種のスイッチ15が配され、さらに、シフ
トロック解除釦16が設けられている。
【0012】図1は、図2に示されるシフトレバー11
及びシフトロック解除釦16を含んで構成される本発明
に係る自動変速機の操作装置の一例を示す。図1におい
て、シフトレバー11の中間部11Bは、それを貫通し
て外方に突出するものとされた係合ピン17が設けられ
た中空状体とされており、また、シフトレバー11の下
端部は、図3に示される如く、車体に固定されたブラケ
ット18に取り付けられたスピンドル19が挿通せしめ
られて回動自在とされ、カバー13に覆われた回動筒状
体20に連結されている。
【0013】図3に示される如くシフトレバー11の中
間部11Bの内部には、下端部にピストン部材21が設
けられたプッシュロッド22が配されており、係合ピン
17は、斯かるピストン部材21を貫通し、シフトレバ
ー11の中間部11Bに相対向して形成された一対の長
孔11Cを通じて、シフトレバー11の中間部11Bの
外部に突出するものとされている。さらに、シフトレバ
ー11の中間部11Bの内部におけるピストン部材21
と回動筒状体20との間には、プッシュロッド22を上
方に付勢するコイルスプリング23が介装されている。
プシュロッド22は、ノブ11Aに配設された係止解除
釦14が押し込まれるとき、コイルスプリング23をそ
の付勢力に抗して下方に押圧するものとされており、従
って、係合ピン17は、係止解除釦14の操作に応じ
て、長孔11Cにより規制される範囲内でシフトレバー
11の中間部11Bに沿って上下動せしめられる。
【0014】また、シフトレバー11の中間部11Bに
は、その一端部が自動変速機に係合する連結レバー24
が、回動筒状体20を回動支軸としてシフトレバー11
に伴って揺動する状態とされて取り付けられている。
【0015】シフトレバー11に関連して、係合ピン係
止プレート25が車体に固定されて配されている。係合
ピン係止プレート25には、中間部11Bから突出する
係合ピン17が設けられたシフトレバー11が、1レン
ジを選択する位置をとるとき係合ピン17が係合する、
1レンジに対応した係止部1α,2レンジを選択する位
置をとるとき係合ピン17が係合する、2レンジに対応
した係止部2α,Dレンジを選択する位置をとるとき係
合ピン17が係合する、Dレンジに対応した係止部d,
Nレンジを選択する位置をとるとき係合ピン17が係合
する、Nレンジに対応した係止部n,Rレンジを選択す
る位置をとるとき係合ピン17が係合する、Rレンジに
対応した係止部r、及び、Pレンジを選択する位置をと
るとき係合ピン17が係合する、Pレンジに対応した係
止部pが設けられている。なお、図2においては、シフ
トレバー11がPレンジを選択する位置をとるものとさ
れており、係合ピン17がPレンジに対応した係止部p
に係合している。
【0016】また、斯かる係合ピン係止プレート25に
対向して、係合ピンロック部材30が設けられている。
この係合ピンロック部材30の下端部は、シフトレバー
11の下端部が連結された回動筒状体20に対して回動
可能に係合している。そして、係合ピンロック部材30
にはアクチュエータ31が接続されており、アクチュエ
ータ31は、回動筒状体20に対する回動を伴わせて、
係合ピンロック部材30をその下端部を揺動中心として
揺動させる動作を行う。
【0017】係合ピンロック部材30は、アクチュエー
タ31によって揺動駆動されることにより、シフトレバ
ー11に設けられた係合ピン17が係合ピン係止プレー
ト25に設けられたPレンジに対応した係止部pに係合
する状態とされるとき、その上端部30Aが、係止部p
に係合した係合ピン17の下方で、係合ピン17に近接
したロック位置と、係止部pに係合した係合ピン17の
下方から外れた非ロック位置とを選択的にとるものとさ
れる。係合ピンロック部材30が、その上端部30Aが
ロック位置をとるものとされるときには、係止部pに係
合した係合ピン17が、係合ピンロック部材30の上端
部30Aによって、係止部pに係合した位置から下方へ
の移動が妨げられ、従って、係止部pに係合した状態に
拘束されて、係合ピンロック部材30による位置規制状
態におかれるものとされる。斯かるもとでは、シフトレ
バー11が、Pレンジを選択した位置に拘束され、他の
シフトレンジを選択する位置に移行できないものとされ
る。一方、係合ピンロック部材30が、その上端部30
Aが非ロック位置をとるものとされるときには、係止部
pに係合した係合ピン17が、係合ピンロック部材30
の上端部30Aによって妨げられることなく下方に移動
できる状態とされ、従って、係合ピンロック部材30に
よる位置規制状態から解除されたものとされる。斯かる
もとでは、シフトレバー11が、Pレンジを選択した位
置から、他のシフトレンジを選択する位置に自由に移行
できるものとされる。
【0018】アクチュエータ31は、制御部32に接続
されており、制御部32には、車両のイグニッション・
キースイッチがオンとされたことを検出して検出出力信
号Siを発生するイグニッションセンサ33からの検出
出力信号Siと、車両のブレーキ装置が作動せしめられ
た状態を検出して検出出力信号Sbを発生するブレーキ
センサ34からの検出出力信号Sbとが供給される。そ
して、制御部32は、検出出力信号Si及びSbに応じ
て変化する駆動制御信号Crを形成し、それをアクチュ
エータ31に供給してその動作制御を行う。
【0019】例えば、車両のイグニッション・キースイ
ッチがオフとされ、車両に搭載されたエンジンが非作動
状態にあるときには、イグニッションセンサ33からの
検出出力信号Siが制御部32に供給されず、それによ
り、制御部32からアクチュエータ31への駆動制御信
号Crの供給もなされない。斯かる場合には、アクチュ
エータ31に連結された係合ピンロック部材30が、そ
の上端部30Aがロック位置をとるものとされる。ま
た、車両のイグニッション・キースイッチがオンとさ
れ、車両に搭載されたエンジンが作動状態にあるときに
は、イグニッションセンサ33から制御部32に検出出
力信号Siが供給される。このような状態において、車
両のブレーキ装置が作動せしめられていない場合には、
ブレーキセンサ34からの検出出力信号Sbが制御部3
2に供給されない。斯かるもとにおいても、制御部32
からアクチュエータ31への駆動制御信号Crの供給が
なされず、アクチュエータ31に連結された係合ピンロ
ック部材30は、その上端部30Aがロック位置をとる
ものとされる。
【0020】一方、車両のイグニッション・キースイッ
チがオンとされ、車両に搭載されたエンジンが作動状態
にあるもとで、車両のブレーキ装置が作動せしめられた
場合には、イグニッションセンサ33からの検出出力信
号Siに加えて、ブレーキセンサ34からの検出出力信
号Sbが制御部32に供給される。それにより、制御部
32からアクチュエータ31に駆動制御信号Crが供給
され、アクチュエータ31が作動せしめられて、係合ピ
ンロック部材30を図1において左方に揺動させる。そ
れにより、係合ピンロック部材30が、その上端部30
Aが非ロック位置をとるものとされる。
【0021】図1に示される如く、係合ピン係止プレー
ト25に係合ピンロック部材30を挾んで対向するブラ
ケット35が車体に固定されて配されており、係合ピン
係止プレート25からブラケット35へと渡る固定軸3
6が設けられている。固定軸36には、2個の回動ロッ
クレバー部材37及び38が、夫々が固定軸36に対し
て回動可能とされて並行配置されている。また、ブラケ
ット35には、回動部材39がその中間部39Aが軸着
されて取り付けられており、回動部材39の下端部39
Bは、係合ピンロック部材30から突出する係合ピン4
0に係合し、それにより回動部材39のその軸着部を回
動中心とする回動が規制されている。さらに、回動部材
39の上方に、シフトロック解除釦16が、上下動可能
な状態をもって配されている。シフトロック解除釦16
の下部は板状部16Aとされており、斯かる板状部16
Aの下面は、回動ロックレバー部材37の一端部の上
面、及び、回動部材39の上端部39Cに接するものと
されている。一方、回動ロックレバー部材38の一端部
は、その下面がシフトレバー11から突出する係合ピン
17にその上方側から接している。そして、回動ロック
レバー部材37は、固定軸36に配されたコイルスプリ
ング41によって、シフトロック解除釦16の板状部1
6Aに当接する一端部を上方側に回動させる方向に付勢
され、また、回動ロックレバー部材38は、固定軸36
に配されたコイルスプリング42によって、シフトレバ
ー11から突出する係合ピン17に当接する一端部を下
方側に回動させる方向に付勢されている。
【0022】さらに、2個の並行配置された回動ロック
レバー部材37及び38の夫々の他端部側には、キーイ
ンターロック・ケーブル43の一端部に設けられた係合
部材44が配されている。キーインターロック・ケーブ
ル43は、図4に示される如く、イグニッション・キー
スイッチ部45から伸びており、係合部材44は終端支
持部46においてキーインターロック・ケーブル43に
結合されている。終端支持部46は、キーインターロッ
ク・ケーブル43に結合された係合部材44を部分的に
収容したハウジング47とハウジング47を支持して車
体に固定された支持部材48とにより形成されている。
そして、ハウジング47内には、スプリング49が縮装
されていて、係合部材44をハウジング47内に引き込
む方向に付勢しており、それにより、先端部に係合部材
44が設けられたキーインターロック・ケーブル43
が、全体的に、イグニッション・キースイッチ部45側
に向かう方向に付勢されている。
【0023】イグニッション・キースイッチ部45は、
固定部50,キー挿入孔51が設けられて、固定部50
に対して回動可能とされたカム部材52,固定部50に
軸着され、一端部がカム部材50のカム面に当接すると
ともに、他端部がキーインターロック・ケーブル43の
他端部に結合された回動部材53、及び、固定部50に
取り付けられてキーインターロック・ケーブル43を支
持するケーブル支持部54が設けられたものとされてい
る。そして、キー55がキー挿入孔51に挿入されて係
合せしめられ、OFF位置,ACC位置及びON位置を
選択的にとるべく回動せしめられて、イグニッション・
キースイッチ部45にオフ状態,イグニッション装置は
非作動状態となすが電装品類に電源電圧が供給されるよ
うにする状態であるACC状態、及び、電装品類に電源
電圧が供給されるようにするに加えてイグニッション装
置も作動状態となす状態であるオン状態を選択的にとら
せるものとされる。斯かるキー55の回動に伴ってカム
部材52が回動し、そのカム面の移動により回動部材5
3が回動せしめられる。
【0024】図4の状態は、キー挿入孔51に挿入され
たキー55がOFF位置をとる状態であり、斯かるとき
には、イグニッション・キースイッチ部45はオフ状態
とされ、また、回動部材53が、キーインターロック・
ケーブル43を、終端支持部46のハウジング47内に
縮装されたスプリング49の付勢力に抗して、終端支持
部46側へと押し出す位置をとるものとされる。このよ
うにして、キーインターロック・ケーブル43がイグニ
ッション・キースイッチ部45側から終端支持部46側
へと押し出されることにより、キーインターロック・ケ
ーブル43の一端部に設けられた係合部材44がハウジ
ング47からの突出長が大となる状態とされて、その先
端部が2個の並行配置された回動ロックレバー部材37
及び38の夫々の他端部上に位置し、回動ロックレバー
部材37及び38の回動を規制するものとされる。ま
た、このようにイグニッション・キースイッチ部45が
オフ状態におかれるもとで、キー55のキー挿入孔51
への挿入及びキー挿入孔51からの離脱が自由に行われ
る。
【0025】これに対して、図5に示される如く、キー
挿入孔51に挿入されたキー55がACC位置をとり、
それによってイグニッション・キースイッチ部45がA
CC状態とされるとき、さらには、キー挿入孔51に挿
入されたキー55がON位置をとり、それによってイグ
ニッション・キースイッチ部45がオン状態とされると
きには、回動部材53が、キーインターロック・ケーブ
ル43に、終端支持部46のハウジング47内に縮装さ
れたスプリング49の付勢力によって、イグニッション
・キースイッチ部45側に押された状態をとらせるもの
となる。このようにして、キーインターロック・ケーブ
ル43が終端支持部46側からイグニッション・キース
イッチ部45側へと押された状態とされることにより、
キーインターロック・ケーブル43の一端部に設けられ
た係合部材44がハウジング47からの突出長が少とな
る状態とされて、その先端部が2個の並行配置された回
動ロックレバー部材37及び38の夫々の他端部上から
終端支持部46側へ移動した位置をとり、それによっ
て、回動ロックレバー部材37及び38の回動が係合部
材44によっては規制されない状態とされる。このよう
にイグニッション・キースイッチ部45がACC状態も
しくはオン状態におかれるもとでは、キー55のキー挿
入孔51からの離脱は行えないものとされる。
【0026】上述の如くにして、イグニッション・キー
スイッチ部45がオフ状態をとるものとされ、それによ
り、終端支持部46のハウジング47からの突出長が大
とされた係合部材44によって、回動ロックレバー部材
37及び38の夫々の回動が規制されるもとにおいて
は、シフトレバー11はPレンジを選択する位置をとる
ものとされて、シフトレバー11に設けられた係合ピン
17は、係合ピン係止プレート25におけるPレンジに
対応する係止部pに係合した状態におかれる。また、ア
クチュエータ31により係合ピンロック部材30がその
上端部30Aがロック位置をとるものとされ、係止部p
に係合した係合ピン17が、その状態に拘束されて、係
合ピンロック部材30による位置規制状態におかれるも
のとされる。
【0027】斯かるとき、シフトロック解除釦16が押
圧されると、シフトロック解除釦16に設けられた板状
部16Aが回動ロックレバー部材37の一端部を押し下
げて回動ロックレバー部材37を回動させようとする
が、回動ロックレバー部材37は係合部材44によって
回動が規制されているので回動できず、それにより、シ
フトロック解除釦16がそれを押し下げることができな
いものとされ、係止部pに係合した係合ピン17を、係
合ピンロック部材30による位置規制状態から解放する
ことができないことになる。即ち、シフトレバー11を
Pレンジを選択する位置から他のシフトレンジをとる位
置に移行させることはできないことになる。
【0028】また、イグニッション・キースイッチ部4
5に設けられたキー挿入孔51に挿入されたキー55が
ACC位置あるいはON位置をとるものとされて、イグ
ニッション・キースイッチ部45がACC状態あるいは
オン状態とされ、それにより、終端支持部46のハウジ
ング47から突出する係合部材44の突出長が小とされ
て、係合部材44による回動ロックレバー部材37及び
38の夫々に対する回動規制が解除されるもとにおいて
は、シフトレバー11はPレンジを選択する位置をとる
ものとされて、シフトレバー11に設けられた係合ピン
17が、係合ピン係止プレート25におけるPレンジに
対応する係止部pに係合した状態におかれ、また、係合
ピンロック部材30がその上端部30Aがロック位置を
とるものとされているとき、シフトロック解除釦16が
押圧されると、シフトロック解除釦16に設けられた板
状部16Aが回動ロックレバー部材37の一端部を押し
下げて回動ロックレバー部材37を回動させ、それによ
り、シフトロック解除釦16がそれを押し下げることが
できるものとされる。
【0029】そして、シフトロック解除釦16が押し下
げられることにより、回動部材39が、その上端部39
Cがシフトロック解除釦16に設けられた板状部16A
によって押し下げられることによって回動せしめられ、
その下端部39Bが係合ピンロック部材30から突出す
る係合ピン40を係合部材44側に押圧して移動させ
る。それにより、係合ピンロック部材30がその下端部
を揺動中心として係合部材44側に揺動せしめられ、係
合ピンロック部材30の上端部30Aがロック位置から
非ロック位置へと移行せしめられる。その結果、係止部
pに係合した係合ピン17が係合ピンロック部材30に
よる位置規制状態から解放される状態とされ、シフトレ
バー11をPレンジを選択する位置から他のシフトレン
ジをとる位置に移行させることができることになる。即
ち、イグニッション・キースイッチ部45に設けられた
キー挿入孔51に挿入されたキー55がACC位置ある
いはON位置をとるものとされて、イグニッション・キ
ースイッチ部45がACC状態あるいはオン状態とされ
たもとにおいては、シフトロック解除釦16を操作して
その機能を発揮させることができることになり、シフト
レバー11についてのPレンジを選択する位置における
拘束状態からの解放が、車両の運転者の確実な意志のも
とで行われることになる。
【0030】斯かる状態のもとでは、シフトレバー11
は任意のシフトレンジを選択する位置をとるものとされ
るが、シフトレバー11がPレンジ以外のシフトレンジ
を選択する位置におかれ、係合ピン17が係合ピン係止
プレート25におけるPレンジに対応した係止部p以外
の係止部に係合する状態とされているとき、イグニッシ
ョン・キースイッチ部45に係合せしめられたキー55
がOFF位置をとるべく回動せしめられると、それに伴
うカム部材52の回動により、回動部材53が回動せし
められて、キーインターロック・ケーブル43を、終端
支持部46のハウジング47内に縮装されたスプリング
49の付勢力に抗して、イグニッション・キースイッチ
部45側から終端支持部46側へと押し出すものとされ
る。それにより、キーインターロック・ケーブル43の
一端部に設けられた係合部材44のハウジング47から
の突出長が増大せしめられていくが、このとき、回動ロ
ックレバー部材38が、コイルスプリング42により付
勢されて、その他端部を上方に位置させるように回動せ
しめられた位置をとるものとされており、従って、ハウ
ジング47からの突出長が増大せしめられた係合部材4
4が回動ロックレバー部材38の他端部の端面に当接し
て、それ以上のハウジング47からの突出長の増大が規
制されることになる。
【0031】それにより、回動部材53の回動によるキ
ーインターロック・ケーブル43のイグニッション・キ
ースイッチ部45側から終端支持部46側への押出しが
できなくなり、カム部材52の回動が停止せしめられ
る。その結果、イグニッション・キースイッチ部45に
係合せしめられたキー55がOFF位置まで回動させる
ことができないものとされ、従って、キー55をイグニ
ッション・キースイッチ部45から離脱させることがで
きないことになる。
【0032】これに対して、イグニッション・キースイ
ッチ部45に設けられたキー挿入孔51に挿入されたキ
ー55がACC位置あるいはON位置をとるものとされ
て、イグニッション・キースイッチ部45がACC状態
あるいはオン状態とされたもとで、シフトレバー11が
Pレンジを選択する位置をとるものとされ、係合ピン1
7が係合ピン係止プレート25におけるPレンジに対応
した係止部pに係合する状態とされると、係止部pに係
合する状態とされる係合ピン17が、コイルスプリング
42により付勢されて、その他端部を上方に位置させる
ように回動せしめられた位置をとるものとされた回動ロ
ックレバー部材38の一端部に、その下方から当接し、
回動ロックレバー部材38の一端部を上方に移動させて
回動ロックレバー部材38を回動させて、回動ロックレ
バー部材38にその他端部を下方に位置させる状態をと
らせる。斯かるもとでは、ハウジング47からの突出長
が増大せしめられるものとされる係合部材44は、その
先端部が回動ロックレバー部材37及び38の夫々の他
端部の上方となる位置をとるものとされる。従って、イ
グニッション・キースイッチ部45に係合せしめられた
キー55がOFF位置をとるべく回動せしめられるにあ
たっては、それに伴って、キーインターロック・ケーブ
ル43が、終端支持部46のハウジング47内に縮装さ
れたスプリング49の付勢力に抗して、イグニッション
・キースイッチ部45側から終端支持部46側へと押し
出される動作が、キーインターロック・ケーブル43の
一端部に設けられた係合部材44のハウジング47から
の突出長が増大せしめられて、係合部材44の先端部が
回動ロックレバー部材37及び38の夫々の他端部の上
方となる位置をとるものとなる動作を伴って支障なく行
われ、イグニッション・キースイッチ部45に係合せし
められたキー55がOFF位置まで回動せしめられて、
イグニッション・キースイッチ部45から離脱させるこ
とができるものとされる。
【0033】このようにして、一旦イグニッション・キ
ースイッチ部45に係合せしめられたキー55をイグニ
ッション・キースイッチ部45から離脱させることは、
シフトレバー11がPレンジ以外のシフトレンジを選択
する位置におかれたもとでは行えず、シフトレバー11
がPレンジを選択する位置におかれたもとでのみ行える
ことになる。換言すれば、イグニッション・キースイッ
チ部45に係合せしめられたキー55が、OFF位置を
とるべく回動せしめられてイグニッション・キースイッ
チ部45から離脱せしめられるときには、シフトレバー
11が確実にPレンジを選択する位置におかれているこ
とになる。
【0034】図6は、本発明に係る自動変速機の操作装
置の他の例の部分を示す。図6に示される部分を有する
ものとされる本発明に係る自動変速機の操作装置の他の
例にあっても、図1〜図3に示されるシフトレバー1
1,係合ピンロック部材30,アクチュエータ31,制
御部32,係合ピン係止プレート25等と同様なシフト
レバー60,係合ピンロック部材61,アクチュエータ
62,制御部63,係合ピン係止プレート64等を備え
たものとされる。
【0035】図6に示される例においては、係合ピンロ
ック部材61から突出する係合ピン65に係合した、図
1に示される回動部材39と同様な回動部材66の上方
に、シフトロック解除釦67が、下方伸長部分67Aを
有して上下動可能な状態に配されている。また、シフト
ロック解除釦67とその下方に位置する回動部材66と
の間に、ガイド部材68により支持されたスライド板部
材69が配されており、スライド板部材69には、シフ
トロック解除釦67の下方伸長部分67Aが貫通し得る
ものとされた透孔70が設けられている。スライド板部
材69は、ガイド部材68に案内されてスライドし、透
孔70をシフトロック解除釦67の下方伸長部分67A
の直下に位置させる状態と、透孔70をシフトロック解
除釦67の下方伸長部分67Aの直下に位置させない状
態とを選択的にとるものとされている。
【0036】スライド板部材69の下方には、相互対向
して車体に固定された一対のブラケット71により回動
可能に支持された回動ロックレバー部材72が配置され
ている。回動ロックレバー部材72の一端部は、その下
面が、シフトレバー60がPレンジを選択する位置にお
かれ、係合ピン係止プレート64におけるPレンジに対
応する係止部pに係合するものとされた、シフトレバー
60から突出する係合ピン80に、その上方側から接す
るものとされており、回動ロックレバー部材72は、コ
イルスプリング73によって、シフトレバー60から突
出する係合ピン80に当接する一端部を下方側に回動さ
せる方向に付勢されている。
【0037】さらに、回動ロックレバー部材72の他端
部側には、キーインターロック・ケーブル74の一端部
に設けられた係合部材75が配されている。キーインタ
ーロック・ケーブル74は、図4及び図5に示されるキ
ーインターロック・ケーブル43と同様なものであり、
図4及び図5に示されるイグニッション・キースイッチ
部45と同様なイグニッション・キースイッチ部から伸
びている。係合部材75は終端支持部76においてキー
インターロック・ケーブル74に結合されており、終端
支持部76は、キーインターロック・ケーブル74に結
合された係合部材75を部分的に収容したハウジング7
7とハウジング77を支持して車体に固定された支持部
材78とにより形成されている。ハウジング77内に
は、スプリングが縮装されていて、係合部材75をハウ
ジング77内に引き込む方向に付勢しており、それによ
り、先端部に係合部材75が設けられたキーインターロ
ック・ケーブル74が、全体的に、イグニッション・キ
ースイッチ部側に向かう方向に付勢されている。そし
て、キーインターロック・ケーブル74に結合された係
合部材75の先端部75Aは、それに設けられた係合ピ
ン79を介してスライド板部材69に連結されている。
【0038】斯かるもとで、図1〜図5に示される例の
場合と同様にして、イグニッション・キースイッチ部の
キー挿入孔に差し込まれてイグニッション・キースイッ
チ部に係合するものとされたキーがOFF位置をとるも
のとされ、あるいは、イグニッション・キースイッチ部
にキーが係合せしめられない状態とされて、イグニッシ
ョン・キースイッチ部がオフ状態をとるものとされると
きには、キーインターロック・ケーブル74が、ハウジ
ング77内に縮装されたスプリングの付勢力に抗して、
イグニッション・キースイッチ部側から終端支持部76
側に押されるものとなされ、それにより、係合部材75
の終端支持部76におけるハウジング77からの突出長
が大とされる。このとき、シフトレバー60はPレンジ
を選択する位置におかれて、図6に示される如くに、シ
フトレバー60から突出する係合ピン80が係合ピン係
止プレート64におけるPレンジに対応する係止部pに
係合するものとされている。そして、終端支持部76に
おけるハウジング77からの突出長が大とされた係合部
材75の先端部75Aは、一端部の下面が係合ピン係止
プレート64におけるPレンジに対応する係止部pに係
合するものとされたシフトレバー60の係合ピン80に
当接する状態におかれた回動ロックレバー部材72の他
端部の上方に位置するものとされ、それに連結されたス
ライド板部材69は、係合部材75がハウジング77か
らの突出長が大なるものとされることにより、終端支持
部76から離隔する方向にスライドせしめられ、図6に
示される如く、透孔70をシフトロック解除釦67の下
方伸長部分67Aの直下に位置させない状態をとるもの
とされる。
【0039】斯かるとき、シフトロック解除釦67が押
圧されても、シフトロック解除釦67の下方伸長部67
Aの下端面部がガイド部材68により支持されたスライ
ド板部材69に当接して、シフトロック解除釦67がそ
れを押し下げることができないものとされる。従って、
シフトロック解除釦67の下方伸長部67Aがその下方
に配された回動部材66に当接してそれを回動させる状
態が得られず、係合ピン係止プレート64におけるPレ
ンジに対応する係止部pに係合するものとされたシフト
レバー60の係合ピン80を、係合ピンロック部材61
による位置規制状態から解放することができないことに
なる。即ち、シフトレバー60をPレンジを選択する位
置から他のシフトレンジをとる位置に移行させることは
できない状態とされる。
【0040】これに対して、図1〜図5に示される例の
場合と同様にして、イグニッション・キースイッチ部に
設けられたキー挿入孔に挿入されたキーがACC位置あ
るいはON位置をとるものとされて、イグニッション・
キースイッチ部がACC状態あるいはオン状態とされる
ときには、キーインターロック・ケーブル74が、ハウ
ジング77内に縮装されたスプリングの付勢力によっ
て、終端支持部76側からイグニッション・キースイッ
チ部側に押されるものとなされ、それにより、係合部材
75の終端支持部76におけるハウジング77からの突
出長が小とされる。それにより、係合部材75の先端部
75Aに連結されたスライド板部材69が、終端支持部
76に近接する方向にスライドせしめられ、透孔70を
シフトロック解除釦67の下方伸長部分67Aの直下に
位置させる状態をとるものとされる。
【0041】そして、斯かるとき、シフトロック解除釦
67が押圧されると、シフトロック解除釦67がその下
方伸長部分67Aをスライド板部材69に設けられた透
孔70を貫通するものとなして下方に移動し、シフトロ
ック解除釦67の下方伸長部分67Aが、スライド板部
材69に設けられた透孔70を貫通してスライド板部材
69の下方に伸び、その下端部が回動部材66の上端部
66Cに当接して回動部材66を上方から押圧して回動
させる。シフトロック解除釦67の下方伸長部分67A
により回動せしめられた回動部材66は、それに当接し
た係合ピンロック部材61から突出する係合ピン65を
押圧して移動させる。それにより、係合ピンロック部材
61がその下端部を揺動中心として揺動せしめられて、
係合ピンロック部材61の上端部61Aがロック位置か
ら非ロック位置へと移行せしめられ、その結果、係合ピ
ン係止プレート64におけるPレンジに対応する係止部
pに係合するものとされたシフトレバー60の係合ピン
80が係合ピンロック部材61による位置規制状態から
解放される状態とされて、シフトレバー60がPレンジ
を選択する位置から他のシフトレンジをとる位置に移行
させることができるものとされる。即ち、イグニッショ
ン・キースイッチ部に設けられたキー挿入孔に挿入され
たキーがACC位置あるいはON位置をとるものとされ
て、イグニッション・キースイッチ部がACC状態ある
いはオン状態とされたもとにおいては、シフトロック解
除釦67を操作してその機能を発揮させることができる
ことになり、シフトレバー60についてのPレンジを選
択する位置における拘束状態からの解放が、車両の運転
者の確実な意志のもとで行われることになる。
【0042】さらに、斯かる状態のもとでは、シフトレ
バー60は任意のシフトレンジを選択する位置をとるも
のとされるが、シフトレバー60がPレンジ以外のシフ
トレンジを選択する位置におかれ、シフトレバー60の
係合ピン80が係合ピン係止プレート64におけるPレ
ンジに対応した係止部p以外の係止部1α,2α,d,
n及びrに係合する状態とされているとき、イグニッシ
ョン・キースイッチ部に係合せしめられたキーがOFF
位置をとるべく回動せしめられると、それに伴ってキー
インターロック・ケーブル74が、終端支持部76のハ
ウジング77内に縮装されたスプリングの付勢力に抗し
て、イグニッション・キースイッチ部側から終端支持部
76側へと押し出されるものとされる。それにより、キ
ーインターロック・ケーブル74の一端部に設けられた
係合部材75のハウジング77からの突出長が増大せし
められていくが、このとき、回動ロックレバー部材72
が、コイルスプリング73により付勢されて、その他端
部を上方に位置させるように回動せしめられた位置をと
るものとされており、従って、ハウジング77からの突
出長が増大せしめられた係合部材75が回動ロックレバ
ー部材72の他端部の端面に当接して、それ以上のハウ
ジング77からの突出長の増大が規制されることにな
る。
【0043】それにより、キーインターロック・ケーブ
ル74のイグニッション・キースイッチ部側から終端支
持部76側への押出しができなくなり、イグニッション
・キースイッチ部に係合せしめられたキーがOFF位置
まで回動させることができないものとされ、従って、キ
ーをイグニッション・キースイッチ部から離脱させるこ
とができないことになる。
【0044】これに対して、イグニッション・キースイ
ッチ部に設けられたキー挿入孔に挿入されたキーがAC
C位置あるいはON位置をとるものとされて、イグニッ
ション・キースイッチ部がACC状態あるいはオン状態
とされたもとで、シフトレバー60がPレンジを選択す
る位置をとるものとされ、シフトレバー60の係合ピン
80が係合ピン係止プレート64におけるPレンジに対
応した係止部pに係合する状態とされると、係合ピン係
止プレート64におけるPレンジに対応した係止部pに
係合する状態とされるシフトレバー60の係合ピン80
が、コイルスプリング73により付勢されて、その他端
部を上方に位置させるように回動せしめられた位置をと
るものとされた回動ロックレバー部材72の一端部に、
その下方から当接し、回動ロックレバー部材72の一端
部を上方に移動させて回動ロックレバー部材72を回動
させ、回動ロックレバー部材72にその他端部を下方に
位置させる状態をとらせる。斯かるもとでは、ハウジン
グ77からの突出長が増大せしめられるものとされる係
合部材75は、その先端部75Aが回動ロックレバー部
材72の他端部の上方となる位置をとるものとされる。
従って、イグニッション・キースイッチ部に係合せしめ
られたキーがOFF位置をとるべく回動せしめられるに
あたっては、それに伴って、キーインターロック・ケー
ブル74が、終端支持部76のハウジング77内に縮装
されたスプリングの付勢力に抗して、イグニッション・
キースイッチ部側から終端支持部76側へと押し出され
る動作が、キーインターロック・ケーブル74の一端部
に設けられた係合部材75のハウジング77からの突出
長が増大せしめられて、係合部材75の先端部75Aが
回動ロックレバー部材72の他端部の上方となる位置を
とるものとなる動作を伴って支障なく行われ、イグニッ
ション・キースイッチ部に係合せしめられたキーがOF
F位置まで回動せしめられて、イグニッション・キース
イッチ部から離脱させることができるものとされる。
【0045】このようにして、一旦イグニッション・キ
ースイッチ部に係合せしめられたキーをイグニッション
・キースイッチ部から離脱させることは、シフトレバー
60がPレンジ以外のシフトレンジを選択する位置にお
かれたもとでは行えず、シフトレバー60がPレンジを
選択する位置におかれたもとでのみ行えることになる。
換言すれば、イグニッション・キースイッチ部に係合せ
しめられたキーが、OFF位置をとるべく回動せしめら
れてイグニッション・キースイッチ部から離脱せしめら
れるときには、シフトレバー60が確実にPレンジを選
択する位置におかれていることになる。
【0046】図7は、本発明に係る自動変速機の操作装
置のさらに他の例の部分を示す。図7に示される部分を
有するものとされる本発明に係る自動変速機の操作装置
の例にあっても、図1〜図3に示されるシフトレバー1
1,係合ピンロック部材30,アクチュエータ31,制
御部32,係合ピン係止プレート25等と同様なシフト
レバー85,係合ピンロック部材86,アクチュエータ
87,制御部88,係合ピン係止プレート89等を備え
たものとされる。
【0047】図7に示される例においては、相互に対向
する一対のブラケット91及び92が車体に固定されて
設けられ、これらのブラケット91及び92に、ブラケ
ット91に設けられた上下方向に伸びる一対の長孔及び
透孔,ブラケット92に設けられた3つの透孔、及び、
2つの取付ピン93及び取付ピン94が用いられて、昇
降部材95が取り付けられる。昇降部材95は、2つの
取付ピン93が夫々貫通する上下方向に伸びる一対の長
孔98と取付ピン94が貫通する上下方向に伸びる長孔
99とが設けられており、また、トグル・スプリング1
00によって上方に付勢されていて、ブラケット91及
び92に対して、平行昇降移動し得るものとされてい
る。昇降部材95の一端部にはシフトロック解除釦10
1が設けられており、このシフトロック解除釦101が
設けられた昇降部材95の一端部の下方には、図示が省
略されているが、係合ピンロック部材86から突出する
係合ピン102に係合した、図1に示される回動部材3
9と同様な回動部材が配されている。
【0048】また、ブラケット91とブラケット92と
を連結するものとされた取付ピン94により、回動ロッ
クレバー部材103が回動可能に支持されている。回動
ロックレバー部材103の一端部は、その下面が、シフ
トレバー85がPレンジを選択する位置におかれ、係合
ピン係止プレート89におけるPレンジに対応する係止
部pに係合するものとされた、シフトレバー85から突
出する係合ピン90に、その上方側から接するものとさ
れており、回動ロックレバー部材103はコイルスプリ
ング104によって、シフトレバー85から突出する係
合ピン90に当接する一端部を下方側に回動させる方向
に付勢されている。
【0049】さらに、昇降部材95の他端部側には、キ
ーインターロック・ケーブル105の一端部に設けられ
た係合部材106が配されている。キーインターロック
・ケーブル105は、図4及び図5に示されるキーイン
ターロック・ケーブル43と同様なものであり、図4及
び図5に示されるイグニッション・キースイッチ部45
と同様なイグニッション・キースイッチ部から伸びて終
端支持部107により支持されている。係合部材106
は、終端支持部107におけるハウジング108内にお
いて、キーインターロック・ケーブル105に連結され
ており、図1に示される係合部材44と同様に、イグニ
ッション・キースイッチ部のキー挿入孔に差し込まれて
イグニッション・キースイッチ部に係合するものとされ
たキーがOFF位置をとるものとされ、あるいは、イグ
ニッション・キースイッチ部にキーが係合せしめられな
い状態とされて、イグニッション・キースイッチ部がオ
フ状態をとるものとされるときには、終端支持部107
におけるハウジング108からの突出長が大とされ、ま
た、イグニッション・キースイッチ部に設けられたキー
挿入孔に挿入されたキーがACC位置あるいはON位置
をとるものとされて、イグニッション・キースイッチ部
がACC状態あるいはオン状態とされるときには、終端
支持部107におけるハウジング108からの突出長が
小とされる。
【0050】終端支持部107におけるハウジング10
8からの突出長が大とされた係合部材106の先端部
は、昇降部材95の他端部の下方で、一端部の下面が係
合ピン係止プレート89におけるPレンジに対応する係
止部pに係合するものとされたシフトレバー85の係合
ピン90に当接する状態におかれた回動ロックレバー部
材103の他端部の上方に位置するものとされる。そし
て、斯かるとき、シフトロック解除釦101が押圧され
ても、昇降部材95の他端部が係合部材106の先端部
に当接して昇降部材95の下方への移動が阻止されるの
で、シフトロック解除釦101がそれを押し下げること
ができないものとされる。従って、シフトロック解除釦
101が設けられた昇降部材95の一端部が、その下方
に配された回動部材に当接してそれを回動させる状態が
得られず、係合ピン係止プレート89におけるPレンジ
に対応する係止部pに係合するものとされたシフトレバ
ー85の係合ピン90を、係合ピンロック部材86によ
る位置規制状態から解放することができないことにな
る。即ち、シフトレバー85をPレンジを選択する位置
から他のシフトレンジをとる位置に移行させることはで
きない状態とされる。
【0051】これに対して、終端支持部107における
ハウジング108からの突出長が小とされた係合部材1
06の先端部は、昇降部材95の他端部と回動ロックレ
バー部材103の他端部との間の位置からハウジング1
08に近接した位置に移動したものとされる。そして、
斯かるとき、シフトロック解除釦101が押圧される
と、シフトロック解除釦101が、昇降部材95に設け
られた長孔98及び99の範囲内での昇降部材95の下
降を伴って下方に移動するものとされ、シフトロック解
除釦101が設けられた昇降部材95の一端部が、その
下方に配された回動部材に当接してそれを回動させる。
それにより、回動部材が係合ピンロック部材86をその
下端部を揺動中心として揺動させて、係合ピンロック部
材86の上端部86Aをロック位置から非ロック位置へ
と移行させ、その結果、係合ピン係止プレート89にお
けるPレンジに対応する係止部pに係合するものとされ
たシフトレバー85の係合ピン90が係合ピンロック部
材86による位置規制状態から解放される状態とされ
て、シフトレバー85がPレンジを選択する位置から他
のシフトレンジをとる位置に移行させることができるも
のとされる。
【0052】さらに、斯かる状態のもとでは、シフトレ
バー85は任意のシフトレンジを選択する位置をとるも
のとされるが、シフトレバー85がPレンジ以外のシフ
トレンジを選択する位置におかれ、シフトレバー85の
係合ピン90が係合ピン係止プレート89におけるPレ
ンジに対応した係止部p以外の係止部1α,2α,d,
n及びrに係合する状態とされているとき、イグニッシ
ョン・キースイッチ部に係合せしめられたキーがOFF
位置をとるべく回動せしめられると、それに伴って係合
部材106のハウジング108からの突出長が増大せし
められていくが、このとき、回動ロックレバー部材10
3が、コイルスプリング104により付勢されて、その
他端部を上方に位置させるように回動せしめられた位置
をとるものとされており、従って、ハウジング108か
らの突出長が増大せしめられた係合部材106の先端部
が回動ロックレバー部材103の他端部の端面に当接し
て、それ以上のハウジング108からの突出長の増大が
規制されることになる。それにより、イグニッション・
キースイッチ部に係合せしめられたキーがOFF位置ま
で回動させることができないものとされ、従って、キー
をイグニッション・キースイッチ部から離脱させること
ができないことになる。
【0053】これに対して、イグニッション・キースイ
ッチ部に設けられたキー挿入孔に挿入されたキーがAC
C位置あるいはON位置をとるものとされて、イグニッ
ション・キースイッチ部がACC状態あるいはオン状態
とされたもとで、シフトレバー85がPレンジを選択す
る位置をとるものとされ、シフトレバ85ーの係合ピン
90が係合ピン係止プレート89におけるPレンジに対
応した係止部pに係合する状態とされると、係合ピン係
止プレート89におけるPレンジに対応した係止部pに
係合する状態とされるシフトレバー85の係合ピン90
が、コイルスプリング104により付勢されて、その他
端部を上方に位置させるように回動せしめられた位置を
とるものとされた回動ロックレバー部材103の一端部
に、その下方から当接し、回動ロックレバー部材103
の一端部を上方に移動させて回動ロックレバー部材10
3を回動させ、回動ロックレバー部材103にその他端
部を下方に位置させる状態をとらせる。斯かるもとで
は、ハウジング108からの突出長が増大せしめられる
ものとされる係合部材106は、その先端部が回動ロッ
クレバー部材103の他端部の上方となる位置をとるも
のとされる。従って、イグニッション・キースイッチ部
に係合せしめられたキーがOFF位置をとるべく回動せ
しめられるにあたっては、それに伴って、係合部材10
6のハウジング108からの突出長が大とされていく移
動が支障なく行われ、イグニッション・キースイッチ部
に係合せしめられたキーがOFF位置まで回動せしめら
れて、イグニッション・キースイッチ部から離脱させる
ことができるものとされる。
【0054】このようにして、一旦イグニッション・キ
ースイッチ部に係合せしめられたキーをイグニッション
・キースイッチ部から離脱させることは、シフトレバー
85がPレンジ以外のシフトレンジを選択する位置にお
かれたもとでは行えず、シフトレバー85がPレンジを
選択する位置におかれたもとでのみ行えることになり、
イグニッション・キースイッチ部に係合せしめられたキ
ーが、OFF位置をとるべく回動せしめられてイグニッ
ション・キースイッチ部から離脱せしめられるときに
は、シフトレバー85が確実にPレンジを選択する位置
におかれていることになる。
【0055】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係る自動変速機の操作装置によれば、自動変速機におけ
る複数のシフトレンジのうちのPレンジを選択するもの
とされたシフトレバーを、例えば、車両のブレーキ装置
が作動状態におかれること等の所定の条件が満足されて
いないもとでは、Pレンジを選択する位置に拘束される
位置規制状態におき、所定の条件が満足されたときの
み、Pレンジを選択する位置に拘束される位置規制状態
から解放するシフトロック機構部と、シフトロック機構
部によりPレンジを選択する位置に拘束される位置規制
状態におかれたシフトレバーを、手動操作により位置規
制状態から解放するシフトロック解除機構部とが、キー
スイッチ連結部を介してキースイッチに連結され、キー
スイッチにキーが係合せしめられてキースイッチの操作
が行われた状態のもとでのみ、シフトロック解除機構部
による、シフトレバーをシフトロック機構部によるPレ
ンジを選択する位置に拘束される位置規制状態から解放
する動作を行うことができるようにされるとともに、シ
フトロック機構部によってシフトレバーがPレンジを選
択する位置に拘束される位置規制状態におかれるときの
み、キースイッチに係合したキーをキースイッチから離
脱させることができるようにされる。
【0056】従って、シフトロック機構部によりPレン
ジを選択する位置に拘束される位置規制状態におかれた
シフトレバーを、シフトロック解除機構部によりシフト
ロック機構部による位置規制状態から解放する動作が、
運転者の意志のもとで行われることになり、シフトロッ
ク解除機構部が車両の運転者の意に沿うことなく操作さ
れて、シフトロック機構部の正常作動によってPレンジ
を選択する位置に拘束されて位置規制状態におかれたシ
フトレバーが、その位置規制状態から不所望に解放され
てしまう事態が回避される。また、キースイッチからキ
ーが離脱せしめられて運転者が車両から離れる際には、
確実に、シフトレバーが、シフトロック機構部により、
Pレンジを選択する位置に拘束されて位置規制状態にお
かれることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動変速機の操作装置の一例を示
す斜視図である。
【図2】本発明に係る自動変速機の操作装置の一例が適
用された自動変速機を備えた車両のキャビン内における
コンソール部を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る自動変速機の操作装置の一例にお
けるシフトレバーの構造を示す一部破断正面図である。
【図4】本発明に係る自動変速機の操作装置の部分構造
及び動作の説明に供される図である。
【図5】本発明に係る自動変速機の操作装置の部分構造
及び動作の説明に供される図である。
【図6】本発明に係る自動変速機の操作装置の他の例を
示す斜視図である。
【図7】本発明に係る自動変速機の操作装置のさらに他
の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 シフトレバー 16 シフトロック解除釦 17 係合ピン 25 係合ピン係止プレート 30 係合ピンロック部材 31 アクチュエータ 37 回動ロックレバー部材 38 回動ロックレバー部材 39 回動部材 40 係合ピン 43 キーインターロック・ケーブル 44 係合部材 45 イグニッション・キースイッチ部 46 終端支持部 51 キー挿入孔 52 カム部材 60 シフトレバー 61 係合ピンロック部材 62 アクチュエータ 64 係合ピン係止プレート 65 係合ピン 66 回動部材 67 シフトロック解除釦 69 スライド板部材 72 回動ロックレバー部材 74 キーインターロック・ケーブル 75 係合部材 76 終端支持部 80 係合ピン 85 シフトレバー 86 係合ピンロック部材 87 アクチュエータ 89 係合ピン係止プレート 90 係合ピン 95 昇降部材 101 シフトロック解除釦 102 係合ピン 103 回動ロックレバー部材 105 キーインターロック・ケーブル 106 係合部材 107 終端支持部
フロントページの続き (72)発明者 片山 一男 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−185831(JP,A) 特開 平4−303024(JP,A) 特開 平4−244428(JP,A) 特開 平3−89074(JP,A) 実開 平2−94964(JP,U) 実開 平1−139150(JP,U) 実開 昭62−202433(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60K 23/00 F16H 59/04 F16H 61/22 F16H 59:50 F16H 59:54

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に搭載された自動変速機における複数
    のシフトレンジを切換選択すべく操作されるシフトレバ
    ーと、上記複数のシフトレンジに夫々対応する係止部を
    有し、該係止部に上記シフトレンジの各々を選択する位
    置をとる上記シフトレバーが係合するシフトレバー係止
    手段と、上記車両のブレーキ装置が作動せしめられてい
    ないとき、上記シフトレバー係止手段に設けられたパー
    キングレンジに対応する係止部に係合したシフトレバー
    を拘束して位置規制状態におくとともに、上記車両のブ
    レーキ装置が作動せしめられたとき、上記パーキングレ
    ンジに対応する係止部に係合したシフトレバーを位置規
    制状態から解放するシフトロック機構部と、該シフトロ
    ック機構部が上記パーキングレンジに対応する係止部に
    係合したシフトレバーを拘束して位置規制状態におくも
    とにあっても、上記シフトレバーを上記シフトロック機
    構部による位置規制状態から解放する動作を行うシフト
    ロック解除機構部と、上記車両における電気系を制御す
    るキースイッチがキーの係合をもって操作された状態に
    あるときのみ、上記シフトロック解除機構部を動作可能
    状態となすとともに、上記シフトロック機構部が上記パ
    ーキングレンジに対応する係止部に係合したシフトレバ
    ーを拘束して位置規制状態におくときのみ、上記キース
    イッチからのキーの離脱を可能となすシフトロック/キ
    ーロック制御部と、を備えて構成される自動変速機の操
    作装置。
  2. 【請求項2】シフトロック/キーロック制御部が、上記
    シフトロック解除機構部に係合して該シフトロック解除
    機構部に動作可能状態と動作不可状態とを選択的にとら
    せる第1の回動レバー部材と、上記パーキングレンジに
    対応する係止部に係合するシフトレバーに係合して該シ
    フトレバーによる位置制御がなされる第2の回動レバー
    部材と、上記第1の回動レバー部材及び第2の回動レバ
    ー部材の両者に上記キースイッチの操作状態に応じて係
    合する状態をとるキースイッチ連結部とを含んで構成さ
    れることを特徴とする請求項1記載の自動変速機の操作
    装置。
  3. 【請求項3】シフトロック/キーロック制御部が、上記
    シフトロック解除機構部に対して変位せしめられること
    により該シフトロック解除機構部に動作可能状態と動作
    不可状態とを選択的にとらせるスライド板部材と、上記
    パーキングレンジに対応する係止部に係合するシフトレ
    バーに係合して該シフトレバーによる位置制御がなされ
    る回動レバー部材と、上記スライド板部材に連結されて
    該スライド板部材を上記キースイッチの操作状態に応じ
    て変位させるとともに、上記回動レバー部材に上記キー
    スイッチの操作状態に応じて係合する状態をとるキース
    イッチ連結部とを含んで構成されることを特徴とする請
    求項1記載の自動変速機の操作装置。
  4. 【請求項4】シフトロック/キーロック制御部が、上記
    シフトロック解除機構部に係合して該シフトロック解除
    機構部に動作可能状態と動作不可状態とを選択的にとら
    せる昇降部材と、上記パーキングレンジに対応する係止
    部に係合するシフトレバーに係合して該シフトレバーに
    よる位置制御がなされる回動レバー部材と、上記昇降部
    材及び回動レバー部材の両者に上記キースイッチの操作
    状態に応じて係合する状態をとるキースイッチ連結部と
    を含んで構成されることを特徴とする請求項1記載の自
    動変速機の操作装置。
  5. 【請求項5】キースイッチ連結部が、一端が上記キース
    イッチに連結されて該キースイッチの操作状態に応じて
    他端の位置を変化させるケーブル部材と、該ケーブル部
    材の他端に設けられた係合部材と含んで構成されること
    を特徴とする請求項2,請求項3又は請求項4記載の自
    動変速機の操作装置。
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