JP2001180419A - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置

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JP2001180419A
JP2001180419A JP36704299A JP36704299A JP2001180419A JP 2001180419 A JP2001180419 A JP 2001180419A JP 36704299 A JP36704299 A JP 36704299A JP 36704299 A JP36704299 A JP 36704299A JP 2001180419 A JP2001180419 A JP 2001180419A
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JP
Japan
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airbag
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fixed
locked
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JP36704299A
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English (en)
Inventor
Chiharu Totani
千春 戸谷
Shinji Oguchi
慎治 大口
Yutaka Nagai
裕 永井
Fumitake Kobayashi
文武 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】取付強度を確保して、所定の搭載部位に簡単に
取り付けることができるエアバッグ装置を提供するこ
と。 【解決手段】エアバッグ装置M1は、搭載部位7に係止
されるクリップ部30を有して、エアバッグ・インフレ
ーターを収納するケース23を備える。クリップ部は、
ケースに連結される係止芯材部31と、係止芯材部に外
装されて、係止孔8に挿入させた際に、係止芯材部を抜
き不能として搭載部位に係止される第1係止状態と、第
1係止状態の配置位置よりさらに挿入させた際に、係止
芯材部を抜き可能に搭載部位に係止される第2係止状態
と、の2種類の状態を形成可能に、先端側を厚肉として
先細り状とした弾性変形可能なスリーブ41と、からな
る。搭載部位には、クリップ部30の第2係止状態への
移動を規制可能なストッパ9が、クリップ部30と干渉
しない位置へ移動可能に、配設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のインストル
メントパネルやステアリングホイール等の部位に搭載さ
れて、所定時、折り畳まれて収納されたエアバッグを展
開膨張させるエアバッグ装置に関し、詳しくは、取付強
度を確保して、搭載部位に簡単に取り付けることができ
るエアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、助手席用やステアリン
グホイール用等のエアバッグ装置としては、特開平8−
207783号公報や特開平9−142242号公報等
に記載されているように、折り畳まれて収納されるエア
バッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレ
ーターと、折り畳まれたエアバッグとインフレーターと
を収納するケースと、を備えて構成されていた。
【0003】そして、ケースには、車両のボディやステ
アリングホイールの本体等の搭載部位に取り付けるため
の取付手段が、配設されていた。この取付手段は、エア
バッグの展開膨張時に、大きな引張力や押圧力が作用す
ることから、取付強度を確保するために、取付ボルトが
使用されていた。
【0004】しかし、このように、取付ボルトを回して
締め付けることにより、エアバッグ装置を所定の搭載部
位に取り付けていては、使用するボルトの数も多いこと
もあいまって、取付作業に手間がかかっていた。
【0005】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、取付強度を確保して、所定の搭載部位に簡単に取り
付けることができるエアバッグ装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1番目の
エアバッグ装置は、折り畳まれて収納されるエアバッグ
と、該エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレータ
ーと、搭載部位に取り付けるための取付手段を有して、
折り畳まれた前記エアバッグと前記インフレーターとを
収納するケースと、を備えて構成されるエアバッグ装置
であって、前記取付手段が、前記搭載部位に設けられた
係止孔に挿入されて、前記搭載部位に係止されるクリッ
プ部から、構成され、前記クリップ部が、前記ケースに
連結される首部と該首部の先端に配置される膨出部と、
を有した係止芯材部と、該係止芯材部の首部から膨出部
の元部側まで外装されて、前記係止孔に挿入させた際
に、前記係止芯材部を抜き不能として前記搭載部位に係
止される第1係止状態と、該第1係止状態の配置位置よ
りさらに挿入させた際に、前記係止芯材部を抜き可能に
前記搭載部位に係止される第2係止状態と、の2種類の
状態を形成可能に、先端側を厚肉として先細り状とした
弾性変形可能なスリーブと、から構成され、前記搭載部
位に、前記クリップ部の前記第2係止状態への移動を規
制可能なストッパが、前記クリップ部と干渉しない位置
へ移動可能に、配設されていることを特徴とする。
【0007】前記ストッパは、前記クリップ部の前記係
止孔への挿入方向と略直交方向で着脱自在に、前記搭載
部位に配設することが望ましい。
【0008】そして、搭載部位が、ステアリングホイー
ルの本体とされるとともに、前記クリップ部が、前記ス
テアリングホイール本体に設けられた前記係止孔に対応
して、上下方向に複数配設される場合には、前記各クリ
ップ部の係止芯材部に、前記ケースに螺合可能なねじ部
を元部側に設け、前記各クリップ部の部位に、ホーンス
イッチ機構を設け、該ホーンスイッチ機構を、固定側接
点を上面側で支持して前記スリーブの上端を下面側で支
持する固定側部材と、可動側接点を下面側で支持する可
動側部材と、前記可動側接点を前記固定側接点から離隔
させるように上方へ付勢して、前記固定側・可動側部材
の間に配設されるばねと、を備えて構成し、前記固定側
部材に、ホーンスイッチ操作時の前記係止芯材部の移動
を案内するガイド孔を設けて、前記固定側部材を、大き
な力では係止解除可能に、前記ステアリングホイール本
体に対し、上下方向の移動を規制させて、係止させ、前
記可動側部材を、下方への移動を可能として前記固定側
部材に係止させるとともに、前記係止芯材部の前記ケー
スへの螺合時に共締めさせて、前記ケースに連結させる
ことが望ましい。
【0009】本発明の第2番目のエアバッグ装置は、折
り畳まれて収納されるエアバッグと、該エアバッグに膨
張用ガスを供給するインフレーターと、ステアリングホ
イールの本体に取り付けるための複数の取付手段を有し
て、折り畳まれた前記エアバッグと前記インフレーター
とを収納するケースと、を備えて構成されるエアバッグ
装置であって、前記各取付手段が、上下方向に配設され
るとともに、前記ステアリングホイール本体に設けられ
た係止孔に挿入されて、前記ステアリングホイール本体
に係止されるクリップ部から、構成され、前記各クリッ
プ部が、前記ケースに螺合させて連結可能なねじ部を元
部側に配置させた首部と、該首部の先端に配置される膨
出部と、を有した係止芯材部と、該係止芯材部の首部と
膨出部との境界部位付近に外装されて、前記係止孔に挿
入させた際に、前記係止芯材部を抜き不能として前記ス
テアリングホイール本体に係止される係止状態を形成可
能に、先端側を厚肉として先細り状とした弾性変形可能
なスリーブと、から構成され、前記各クリップ部の部位
に、ホーンスイッチ機構が配設され、該ホーンスイッチ
機構が、固定側接点を上面側で支持して前記スリーブの
上端を下面側で支持する固定側部材と、可動側接点を下
面側で支持する可動側部材と、前記可動側接点を前記固
定側接点から離隔させるように上方へ付勢して、前記固
定側・可動側部材の間に配設されるばねと、を備えて構
成され、前記固定側部材が、ホーンスイッチ操作時の前
記係止芯材部の移動を案内するガイド孔を備えて、下方
への移動を規制され、かつ、大きな力では係止解除可能
に、前記ステアリングホイール本体に対して係止され、
前記可動側部材が、下方への移動を可能として前記固定
側部材に係止されるとともに、前記係止芯材部の前記ケ
ースへの螺合時に共締めされて、前記ケースに連結され
ていることを特徴とする。
【0010】
【発明の効果】本発明に係る第1番目のエアバッグ装置
では、搭載部位にストッパを配設させておき、係止芯材
部の首部から膨出部の元部側までスリーブを外装させた
状態で、クリップ部を、第1係止状態となるように、搭
載部位の係止孔に挿入させる。この挿入時には、スリー
ブの先端側が先細り状となっているため、クリップ部
を、円滑に挿入させて第1係止状態にすることができ
る。
【0011】また、この第1係止状態では、ケースに連
結された係止芯材部を引き抜こうとしても、係止心材部
の膨出部が、スリーブの先端側の厚肉部位を拡径させる
ため、係止孔に係止されたスリーブから抜けず、その結
果、エアバッグ装置は、搭載部位に対して十分な取付強
度を確保することができる。
【0012】そして、この取付状態は、単に、クリップ
部を係止孔に挿入するだけで、行なえることから、エア
バッグ装置を簡便に搭載部位に取り付けることができ
る。
【0013】その後、メンテナンス等でエアバッグ装置
を取り外す際には、ストッパをクリップ部と干渉しない
位置へ移動させ、クリップ部を、第1係止状態の配置位
置よりさらに挿入させて、第2係止状態となるように、
押し込めば、係止芯材部を、係止孔に係止された状態の
スリーブから、引き抜くことができて、エアバッグ装置
を搭載部位から簡単に取り外すことができる。
【0014】そして、エアバッグ装置の取り付け時、搭
載部位におけるクリップ部の移動を規制可能な所定位置
にストッパを配置させておけば、クリップ部が、押し込
まれてもストッパに干渉して、第2係止状態とならない
ため、エアバッグ装置の不用意な外れは、防止されるこ
ととなる。
【0015】したがって、本発明に係る第1番目のエア
バッグ装置では、取付強度を確保して、所定の搭載部位
に簡単に取り付けることができ、さらに、ストッパを移
動させて、搭載部位から簡単に取り外すこともできる。
【0016】そして、ストッパが、クリップ部の係止孔
への挿入方向と略直交方向で着脱自在に、搭載部位に配
設されておれば、エアバッグ装置の下方等にストッパが
隠れていても、エアバッグ装置と干渉することなく、エ
アバッグ装置の下方側方等から容易に、ストッパを取り
外すことができる。
【0017】また、請求項3に記載された構成とすれ
ば、ホーンスイッチ機構を設けたエアバッグ装置を簡単
に組み立てることができ、また、ステアリングホイール
本体に対しても、ホーンスイッチ機構を設けたエアバッ
グ装置を簡単に組み付けることができ、さらに、ホーン
スイッチの操作フィーリングを良好にすることができ
る。
【0018】すなわち、可動側接点を支持した可動側部
材を共締めしつつ、クリップ部の係止芯材部をケースに
螺合させ、ついで、可動側部材と固定側接点を支持した
固定側部材との間に、ばねを介在させて、可動側部材を
固定側部材に係止させ、さらに、上端をガイド孔周縁の
固定側部材の下面に当てるように、係止芯材部にスリー
ブを外装させれば、クリップ部とホーンスイッチ機構と
を簡単に組み立てることができる。
【0019】その後、クリップ部と固定側部材とをステ
アリングホイール本体に係止させれば、ホーンスイッチ
機構を設けたエアバッグ装置を、ステアリングホイール
本体に簡単に搭載することができる。
【0020】そして、ケースごと、エアバッグ装置を押
し下げれば、固定側部材が上下方向の移動を規制させて
ステアリングホイール本体に係止され、かつ、可動側部
材が下方への移動を可能として固定側部材に係止されて
いることから、固定側部材と固定側接点とは移動せず
に、固定側部材のガイド孔を摺動する係止芯材部に案内
されて、可動側部材と可動側接点とが、ばねの付勢力に
抗して、下降し、可動側接点を固定側接点に接触させる
こととなって、ホーンが作動可能となる。
【0021】この時、固定側部材が移動しない状態で、
可動側部材が固定側部材に係止されて、可動側接点の固
定側接点からの離隔距離が一定となっているため、可動
側・固定側接点相互が接触するまでのホーンストローク
を、安定させることができ、また、係止芯材部がガイド
孔を摺動して可動側部材が下降するため、下降動作が安
定することとなって、ホーンスイッチの操作フィーリン
グを良好にすることができる。
【0022】なお、エアバッグ装置を取り外す場合に
は、ステアリングホイール本体に配設されたストッパを
クリップ部と干渉しないように移動させ、クリップ部を
第2係止状態まで挿入して、係止芯材部を、係止孔に係
止された状態のスリーブから引き抜くとともに、固定側
部材を大きな力で引き抜いて、ステアリングホイール本
体に対する固定側部材の係止を解除させれば良い。
【0023】本発明の第2番目のエアバッグ装置では、
可動側接点を支持した可動側部材を共締めしつつ、クリ
ップ部の係止芯材部をケースに螺合させ、ついで、可動
側部材と固定側接点を支持した固定側部材との間に、ば
ねを介在させて、可動側部材を固定側部材に係止させ、
さらに、上端をガイド孔周縁の固定側部材の下面に当て
るように、係止芯材部にスリーブを外装させれば、クリ
ップ部とホーンスイッチ機構とを簡単に組み立てること
ができる。
【0024】その後、クリップ部と固定側部材とをステ
アリングホイール本体に係止させれば、ホーンスイッチ
機構を設けたエアバッグ装置を、ステアリングホイール
本体に簡単に搭載することができる。
【0025】そして、ケースごと、エアバッグ装置を押
し下げれば、固定側部材が下方への移動を規制させてス
テアリングホイール本体に係止され、かつ、可動側部材
が下方への移動を可能として固定側部材に係止されてい
ることから、固定側部材と固定側接点とは移動せず、固
定側部材のガイド孔を摺動する係止芯材部に案内され
て、可動側部材と可動側接点とが、ばねの付勢力に抗し
て、下降し、可動側接点を固定側接点に接触させること
となって、ホーンが作動可能となる。
【0026】この時、固定側部材が移動しない状態で、
可動側部材が固定側部材に係止されて、可動側接点の固
定側接点からの離隔距離が一定となっているため、可動
側・固定側接点相互が接触するまでのホーンストローク
を、安定させることができ、また、係止芯材部がガイド
孔を摺動して可動側部材が下降するため、下降動作が安
定することとなり、ホーンスイッチの操作フィーリング
を良好にすることができる。
【0027】また、ステアリングホイール本体へのエア
バッグ装置の取り付け後では、クリップ部がステアリン
グホイール本体の係止孔に挿入されており、係止芯材部
が、ステアリングホイール本体の係止孔に係止された状
態のスリーブから抜き不能となるため、エアバッグ装置
は、ステアリングホイール本体に対して、十分な取付強
度を確保することができる。
【0028】その後、エアバッグ装置を取り外す場合に
は、クリップ部の係止芯材部を、回してケースから外
し、ステアリングホイール本体の係止孔にスリーブを係
止させた状態で、固定側部材を大きな力で引き抜いて、
ステアリングホイール本体に対する固定側部材の係止を
解除すれば、エアバッグ装置をステアリングホイール本
体から簡単に取り外すことができる。
【0029】したがって、本発明に係る第2番目のエア
バッグ装置では、取付強度を確保して、所定の搭載部位
に簡単に取り付けることができるとともに、係止心材部
を外して、ステアリングホイール本体から簡単に取り外
すこともでき、さらに、ホーンスイッチ機構を設けたエ
アバッグ装置を簡単に組み立てることができ、また、ス
テアリングホイール本体に対しても、ホーンスイッチ機
構を設けたエアバッグ装置を簡単に組み付けることがで
き、さらにまた、ホーンスイッチの操作フィーリングを
良好にすることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明すると、図1に示す第1実施形態のエア
バッグ装置M1は、車両の助手席前方におけるインスト
ルメントパネル(以下、インパネとする)1の位置に配
置される助手席用エアバッグ装置M1である。
【0031】このエアバッグ装置M1は、折り畳まれて
収納されるエアバッグ11と、エアバッグ11に膨張用
ガスを供給するインフレーター16と、エアバッグ11
及びインフレーター16を収納保持するケース23と、
折り畳まれたエアバッグ11を覆う蓋体19と、を備え
て構成されている。
【0032】エアバッグ11は、下部に膨張用ガスを流
入させる長方形形状の開口11aを備えた袋状として、
ポリエステルやポリアミド等の織布から形成されてい
る。開口11aの周縁11bには、エアバッグ11をケ
ース23に取り付けるための複数(実施形態では六個)
の取付孔(図符号省略)が形成されている。エアバッグ
11のケース23への取り付けは、四角環状の板金製の
リテーナ12を使用して行ない、リテーナ12には、下
方へ延びる複数(実施形態では、車両の前後方向の部位
に三個ずつ)のボルト12aが設けられ、各ボルト12
aをエアバッグ開口周縁11bとケース23の後述する
底壁部24aとに挿通させて、リテーナ12で開口周縁
11bを押えるとともに、各ボルト12aにナット13
を螺合させることにより、エアバッグ11が、ケース2
3の後述する上部室24に、連結されて収納される。
【0033】インフレーター16は、図1・2に示すよ
うに、シリンダタイプとして、一端側に膨張用ガスを吐
出可能な複数のガス吐出口16bを備えた略円柱状の本
体16aと、本体16aの他端側に配置されたフランジ
部16cと、本体16aの一端側に配置されたボルト部
16dと、を備えて構成されている。
【0034】蓋体19は、ポリオレフィン系やポリエス
テル系等の熱可塑性エラストマー等から形成されて、イ
ンパネ1の長方形形状に開口する開口2を塞ぐように配
置される天井壁部20と、天井壁部20の下面から下方
へ延びる略四角筒形状の側壁部21と、から構成されて
いる。
【0035】天井壁部20は、側壁部21で囲まれた内
側に、周囲に薄肉の破断予定部20bを配置させて、二
つの扉部20aを配設させている。破断予定部20b
は、天井壁部20の前後方向の上方から見て、略H字形
状に配置されており、膨張時のエアバッグ11に押され
て破断した際、ヒンジ部20cを回転中心として、扉部
20a・20aを図1の二点鎖線で示すように、観音扉
を開かせるように、車両の前後方向に開かせることとな
る。また、天井壁部20の車両の前後方向の両縁には、
下方へ突出する複数の係止脚部20dが形成されてい
る。各係止脚部20dは、インパネ1の開口2の周縁に
段差を有して設けられたフランジ部3の下面側に、係止
されている。
【0036】側壁部21には、車両の前後方向の部位
に、車両の前後方向に貫通する複数(実施形態では三
個)の係止孔21aが、それぞれ、形成されている。側
壁部21は、押え部材27を使用して、ケース23の後
述する周壁部24bに連結されている。
【0037】押え部材27は、板金から形成されるとと
もに、横板部27aと横板部27aの端部から上方へ延
びる縦板部27bとを備えた断面L字形として、ケース
23の車両の前後方向の部位に、それぞれ、配置されて
いる。そして、各横板部27aには、リテーナ12の各
ボルト12aを挿通させる貫通孔(図符号省略)が形成
され、各縦板部27bには、上端に、ケース23の後述
する係止突起24cを挿通可能な挿入部27cが、櫛刃
状に形成されている。
【0038】ケース23は、図1・2に示すように、上
方を開口させた直方体形状の上部室24と、上部室24
と連通するように、ケース23の下部側に配置される下
部室25と、から構成されている。
【0039】上部室24は、略四角筒形状の周壁部24
bと、周壁部24bの下部に配置される底壁部24a
と、から構成されている。底壁部24aは、車両の前後
方向の部位に、それぞれ、リテーナ12の各ボルト12
aを挿通させるための貫通孔(図符号省略)を備え、ま
た、下部室25と連通されるように、中央を開口させて
いる。周壁部24bには、車両の前後方向で対向する位
置に、蓋体側壁部21の各係止孔21aに挿入される係
止突起24cが、外側に突出するように、形成されてい
る。また、各係止突起24cには、係止孔21aへの挿
入時における側壁部21から突出する部位に、上下方向
に貫通する挿通孔24dが形成されている。
【0040】下部室25は、底壁部24aの内側端部か
ら下方へ延びる略四角筒形状の周壁部25bと、周壁部
25bの下端を塞ぐ底壁部25aと、を備えて構成され
ている。周壁部25bには、車両の左右方向で対向する
位置に、インフレーター16を保持するための保持孔2
5c・25dが形成されている。保持孔25cは、イン
フレーター16の本体16aを挿通可能としてフランジ
部16cを挿通不能とする内径寸法とし、保持孔25d
は、インフレーター16のボルト部16dを挿通可能と
する内径寸法としている。
【0041】インフレーター16のケース23への収納
保持について述べれば、ボルト部16d側を、ケース2
3の保持孔25cから挿入して保持孔25d側から突出
させ、フランジ部16cを保持孔25cの周縁に当接さ
せて、さらに、保持孔25dからボルト部16dを突出
させつつ、ボルト部16dにナット17を螺合させれ
ば、インフレーター16をケース23の下部室25に収
納保持することができる。
【0042】また、ケース23の下部室25側の三箇所
には、下方へ延びる板金製のブラケット26が固着さ
れ、各ブラケット26には、エアバッグ装置M1を搭載
部位であるボディ5に対して取り付ける取付手段として
クリップ部30が、形成されている。
【0043】なお、ボディ5の各クリップ部30に対応
する位置には、リンフォース6から延びるブラケット7
が配設され、各ブラケット7には、クリップ部30を挿
入させて係止するために、上下方向に貫通する係止孔8
が形成されている。また、各ブラケット7には、ナット
7aが固着され、各ナット7aには、クリップ部30の
第2係止状態への移動を防止するストッパ9が螺合され
ている。ストッパ9のナット7aへの取付方向は、係止
孔8の軸方向と略直交する水平方向として、実施形態の
場合、インパネ1の助手席側から前方に向かう方向とし
ている。
【0044】各クリップ部30は、図1〜3に示すよう
に、係止芯材部31と係止芯材部31に外装させるスリ
ーブ41とから構成されている。
【0045】係止芯材部31は、剛性を有した鋼棒から
形成され、図3・6に示すように、ブラケット26にか
しめて固定される円板状の連結部32と、連結部32に
連なる円柱状の大径部33と、大径部33の端面から大
径部33より小径として円柱状に突出する首部34と、
首部34の先端部34aに連結されて首部34より幅寸
法(実施形態では外径寸法)を大きくする膨出部35
と、を備えて構成されている。膨出部35は、元部側に
配置されて先端側に向って広がるテーパ部35bと、先
端部側に配置されて先端側に向かって狭まるテーパ部3
5aと、を備えて構成されている。
【0046】スリーブ41は、ポリアミド(66ナイロ
ン)やオレフィン系熱可塑性エラストマー等の弾性変形
可能な合成樹脂やゴム等から形成されて、先端側を厚肉
として先細り状とした略円筒状に形成されている。スリ
ーブ41は、図3〜5に示すように、係止芯材部31に
おける首部34の元部34b側から膨出部35の元部
(テーパ部35b)まで覆い可能な略円筒形状として、
係止芯材部31に外装されて係止されることとなる。こ
のスリーブ41を係止芯材部31に外装させた際には、
元部側の端部に形成された円環状の鍔部48が、係止芯
材部31の連結部32に当接して、先端部側が係止芯材
部31のテーパ部35bまでを覆うこととなる。
【0047】また、スリーブ41は、外装した係止芯材
部31の首部34における先端部34aと元部34bと
の位置の外側面に、周方向の全周に形成されるように、
2つの第1・2凹溝43・45を備えている。第1・2
凹溝43・45は、ボディ5側のブラケット7に設けら
れた係止孔8の内周面の部位8a(図7のA参照)を嵌
合可能としている。そして、第1凹溝43より先端側
が、係止孔8に挿入されて、係止孔8周縁に係止可能な
係止固定部42としている。係止固定部42の先端部4
2aは、外装した係止芯材部31における膨出部35の
先端部側のテーパ部35aと略面一となるように、先細
り状としている。また、第1・2凹溝43・45の間に
は、幅寸法(実施形態では外径寸法)を一定とした円筒
部44が配設されている。
【0048】スリーブ41の内側面では、円筒部44や
第2凹溝45を配置させた元部36側の内側面(内周
面)46aが、係止固定部42の内側面(内周面)42
bより、拡径するように構成されている。元部内側面4
6aは、係止固定部42の内側面42bからテーパ状に
広がるテーパ部46bと、テーパ部46bから開口幅寸
法(内径寸法)を一定にしたストレート部46cと、か
ら構成されている。
【0049】係止固定部42の内側面42bの開口幅寸
法L1は、外装した際の係止芯材部31の首部34との
間に小隙間H1(図7のA参照)を配置させるように構
成され、この小隙間H1は、係止固定部42を縮径させ
るように撓ませて、係止固定部42の係止孔8への挿入
方向側への押し込みを可能とするように設定されてい
る。また、内側面42bの開口幅寸法L1は、係止固定
部42によるブラケット7の裏面側の係止孔8周縁への
係止時(第1係止状態・図3・7のB参照)には、係止
芯材部31の膨出部35の引き抜きを不能とするよう
に、設定されるとともに、さらに、第2凹溝45に係止
孔8の内周面部位8aを配置した時(第2係止状態・図
8のB参照)には、係止芯材部31の膨出部35を挿通
可能とするように、設定されている。
【0050】元部46の内側面46aは、外装した際の
係止芯材部31の首部34との間に小隙間H1より大き
な大隙間H2(図7のA参照)を配置させるように構成
され、元部46を縮径させるように撓ませて、第2凹溝
45の位置に係止孔8の内周面部位8aを配置させるま
でのスリーブ41の挿入方向への押し込みを可能とする
ように設定されている。さらに、第2凹溝45を配置さ
せたスリーブ41の元部46におけるストレート部46
cの開口幅寸法L2は、第2凹溝45の位置に係止孔8
の内周面部位8aを配置させて、スリーブ41を係止孔
8周縁に係止させた状態(第2係止状態・図8のB・C
参照)では、係止芯材部31の膨出部35をスリーブ4
1から引き抜き可能とするように、設定されている。
【0051】なお、実施形態の場合、元部46の内側面
46aにおけるストレート部46cの開口幅寸法L2
は、係止芯材部31の大径部33の幅寸法(外径寸法)
D1と等しくしている。
【0052】また、実施形態のスリーブ41では、係止
固定部42から第2凹溝45の中間付近まで、軸方向に
沿う4つのスリット47が形成されている。これらのス
リット47は、スリーブ41の係止固定部42や円筒部
44が、容易に、拡径したり縮径できるように、配設さ
れている。
【0053】ちなみに、実施形態の場合、係止芯材部3
1は、大径部33の幅寸法D1を11mm、首部34の幅
寸法(外径寸法)D2を5mm、膨出部35の最大幅寸法
(外径寸法)D3を11mmとして、スリーブ41は、係
止固定部42や円筒部44の最大幅寸法(外径寸法)D
4を16.5mm、第1・2凹溝43・45の配置部位の
幅寸法(外径寸法)D5を14mm、係止固定部42の内
側面42bの開口幅寸法L1を8mm、元部内側面46a
のストレート部46cの開口幅寸法L2を11mmとし、
小隙間H1・H1はそれぞれ1.5mm、大隙間H2・H
2はそれぞれ3mmとなるように設定されている。また、
ブラケット7の係止孔8の開口幅寸法(内径寸法)L0
は、14mmとしている。
【0054】つぎに、第1実施形態のエアバッグ装置M
1の組立作業を説明すると、予め、開口周縁11bから
ボルト12aを突出させるように、内部にリテーナ12
を配設させた状態で、エアバッグ11を折り畳み、折り
崩れしないように、折り畳んだエアバッグ11を、破断
可能なラッピングシート14(図1参照)でくるんでお
く。
【0055】また、ケース23の下部室25に、インフ
レーター16を収納保持させておく。なお、インフレー
ター16の下部室25への組み付けは、蓋体19をケー
ス23に連結させた後の、エアバッグ装置M1の組み立
て直前に行なっても良い。
【0056】そして、リテーナ12の各ボルト12aを
ケース上部室24の底壁部24aから突出させるよう
に、折り畳んだエアバッグ11を上部室24内に収納さ
せるとともに、さらに、上方から、蓋体19の側壁部2
1を上部室24に外装し、側壁部21の各係止孔21a
に周壁部24bの各係止突起24cを挿入させる。
【0057】ついで、各挿入部27cを、側壁部21か
ら突出している係止突起24cの挿通項24dに挿通さ
せるとともに、各横板部27aからボルト12aを突出
させるように各横板部27aを底壁部24a下面に当て
て、ケース23の前後部位に押え部材27・27を配置
させて、さらに、各ボルト12aにナット13を螺合さ
せれば、エアバッグ装置M1の組立作業を完了させるこ
とができる。
【0058】このように組み立てたエアバッグ装置M1
の車両への搭載作業を説明すると、予め、各ブラケット
7のナット7aにストッパ9を取り付けておくととも
に、ブラケット26に固着された各係止芯材部31に対
して、鍔部48を連結部32に当接させて、首部34の
元部34b側から膨出部35の元部側のテーパ部35b
まで、スリーブ41を外装させておく(図7のA参
照)。この時、スリーブ41が弾性変形可能なため、容
易に、鍔部48側から嵌め込んで、膨出部35の先端部
側のテーパ部35aを係止固定部42から突出させるよ
うに、スリーブ41を係止芯材部31に外装することが
できる。
【0059】そして、エアバッグ装置M1を、車両に組
み付けた状態のインパネ1の開口2から挿入させて、各
係止脚部20dをフランジ部3に係止させるとともに、
図7のA・Bに示すように、各クリップ部30における
スリーブ41の係止固定部42を、ブラケット7の裏面
側の係止孔8周縁まで挿入させる。
【0060】その際、係止固定部42の先端部42が先
細り状とし、また、係止固定部42の内側面42bが、
係止芯材部31の首部34との間に配置させた小隙間H
1・H1によって、係止固定部42の係止孔8への挿入
方向側への押し込みを可能としているため、容易に、係
止固定部42が縮径するように撓んで、第1凹溝43に
係止孔8の内周面の部位8aを配置させるまで、係止固
定部42を挿入することができる。そして、第1凹溝4
3に係止孔内周面部位8aが配置されれば、スリーブ4
1の係止固定部42が、ブラケット7の裏面側の係止孔
8周縁に係止される第1係止状態となる。この第1係止
状態では、係止固定部42の内側面42bの開口幅寸法
L1が、係止芯材部31の膨出部35を引き抜き不能と
するように設定されており、係止芯材部31ごとスリー
ブ41の係止固定部42が、引く抜き不能に係止孔8周
縁に係止されることとなって、エアバッグ装置M1を強
固にボディ5側のブラケット7に取付固定できる。
【0061】そして、エアバッグ装置M1の車両への搭
載後、インフレーター16のガス吐出口16bから膨張
用ガスが吐出されれば、エアバッグ11が、膨張して、
ラッピングシート14を破断するとともに、蓋体19の
破断予定部20bを破断させて扉部20a・20aを図
1の二点鎖線に示すように開かせることにより、ケース
上部室24の開口23aから、大きく突出することとな
る。
【0062】この時、ケース23は、インフレーター1
6の膨張用ガス吐出時に、下方へ強く押し下げられ、ま
た、エアバッグ11の膨張完了時、エアバッグ11の突
出した慣性力によって、上方へ強く引っ張られる。
【0063】しかし、各クリップ部30の下方には、ス
トッパ9が配設されており、エアバッグ装置M1のケー
ス23ごとクリップ部30が強く押し下げられても、係
止芯材部31における膨出部35の先端が、図7のBの
二点鎖線で示すように、ストッパ9に干渉して、第2係
止状態とならないため、エアバッグ装置M1の不用意な
外れは、防止されることとなる。
【0064】また、ケース23が上方へ強い力で引っ張
られても、図7のCに示すように、係止芯材部31の膨
出部35が、係止固定部42から抜け不能の状態で、そ
の元部側のテーパ部35bによって、スリーブ41にお
ける係止固定部42の先端部42a側を拡径させるよう
に弾性変形させるため、クリップ部30のブラケット7
に対する係止状態は、解除されない。
【0065】そして、エアバッグ装置M1の車両への搭
載完了後、メンテナンス時等に、エアバッグ装置M1を
ボディ5から取り外す際には、図8のAに示すように、
まず、ストッパ9を取り外す。ついで、図8のBに示す
ように、スリーブ41における第2凹溝45の位置に係
止孔8の内周面部位8aを配置させるまで、エアバッグ
装置M1ごとクリップ部30を挿入方向への押し込ん
で、第2係止状態とする。この時、スリーブ41が、鍔
部48を係止芯材部31の連結部32に当接させて、移
動せず、また、スリーブ41の元部46側の内側面46
aが、係止芯材部31の首部34との間に大隙間H2・
H2を設けているため、その隙間H2を狭めるように、
スリーブ41の元部46側が撓んで、第2凹溝45の位
置に係止孔内周面部位8aを配置させることができる。
【0066】そして、第2凹溝45の位置に係止孔8の
内周面部位8aが配置されて、スリーブ41が係止孔8
周縁に係止された第2係止状態では、スリーブ41の元
部46側や係止固定部42の内側面46a・42bが、
係止芯材部31の膨出部35を引き抜き可能とするよう
に、設定されているため、図8のCに示すように、エア
バッグ装置M1ごと係止芯材部31をスリーブ41から
簡単に引き抜くことができ、その結果、エアバッグ装置
M1をボディ5から取り外すことができる。そしてその
後、スリーブ41は、弾性変形可能なため、係止孔8か
ら容易に引き抜くことができて、ボディ5から先に取り
外したエアバッグ装置M1側の係止芯材部31に外装さ
せておけば良い。
【0067】なお、蓋体19の係止脚部20dは、係止
力が低いため、エアバッグ装置M1を上方へ強く引っ張
れば、容易にフランジ部3から外すことができる。
【0068】したがって、第1実施形態のエアバッグ装
置M1では、取付強度を確保して、所定のボディ5にお
ける搭載部位7に簡単に取り付けることができ、さら
に、ストッパ9を外して、搭載部位7から簡単に取り外
すこともできる。
【0069】また、第1実施形態では、ストッパ9が、
クリップ部30の係止孔8への挿入方向と略直交方向で
着脱自在に、搭載部位7に配設されているため、エアバ
ッグ装置M1の下方にストッパ9が隠れていても、エア
バッグ装置M1と干渉することなく、エアバッグ装置M
1の下方側方から容易に、ストッパ9を回して取り外す
ことができる。
【0070】なお、第1実施形態では、ストッパ9を搭
載部位7に着脱自在に配置させた場合を示したが、スト
ッパ9は、エアバッグ装置M1の搭載部位7への搭載時
には、クリップ部30の第2係止状態への移動を規制可
能な位置に停止され、かつ、エアバッグ装置M1の取外
時には、クリップ部30の第2係止状態への移動を可能
にする位置、すなわち、クリップ部30と干渉しない位
置に移動可能であれば良い。そのため、ストッパ9は、
ねじ結合等で、着脱自在に搭載部位7に配設される他、
クリップ部30の軸方向と直交する方向や、クリップ部
30の軸方向に沿う方向等にスライドさせたり、あるい
は、折り曲げたりできるように、搭載部位7に配設さ
せ、クリップ部30の第2係止状態への移動を規制可能
な位置と、クリップ部30の第2係止状態への移動を可
能にする位置と、の2つの位置間を移動可能に、搭載部
位7に対して、組み付けておいても良い。
【0071】また、第1実施形態のクリップ部30で
は、係止芯材部31に対して、スリーブ41を、係止芯
材部31の軸方向に沿って、被せるように外装する構成
としたが、スリーブ41の係止固定部42の部位を係止
芯材部31が通過しにくい場合には、スリーブ41のス
リット47の一つを、スリーブ41の全長にわたって形
成し、そのスリット47を広げて、係止芯材部31の軸
方向と直交する方向から、スリーブ41を係止芯材部3
1に外装させても良い。
【0072】さらに、第1実施形態のクリップ部30で
は、係止芯材部31を略円柱状とし、スリーブ41を略
円筒形状としたが、図3〜6に示すような断面形状で奥
行があるような形状、例えば、係止芯材部31を四角柱
状等として、スリーブ41を四角筒形状等にしても良
い。
【0073】さらにまた、第1実施形態では、スリーブ
41の鍔部48を係止芯材部31の連結部32に支持さ
せて、クリップ部30の係止孔8への挿入時や第2係止
係止状態への移行時に、スリーブ41がずれないように
構成したが、スリーブ41がこれらの挿入時や移行時に
ずれなければ、スリーブ41の鍔部48側の端部を、係
止芯材部31の大径部33や搭載部位7に支持させるよ
うに構成しても良い。
【0074】第2実施形態のエアバッグ装置M2は、図
9〜11に示すように、ステアリングホイールW1の本
体51に搭載されるステアリングホイール用エアバッグ
装置M2である。
【0075】このステアリングホイールW1は、図9・
10に示すように、円環状のリング部Rと、リング部R
の中央に配置されるボス部Bと、リング部Rとボス部B
とを連結する3本のスポーク部Sと、を備えて構成さ
れ、構成部品上では、ステアリングホイール本体51
と、ボス部Bの上部に配置されるエアバッグ装置M2
と、ステアリングホイール本体51に接続されてエアバ
ッグ装置M2を支持する3つのホーンスイッチ機構70
と、から構成されている。
【0076】ステアリングホイール本体51とは、エア
バッグ装置M2とホーンスイッチ機構70とを除いた部
位を言い、リング部R・ボス部B・スポーク部Sの各部
を連結するように配置される芯金52を備えて、芯金5
2におけるリング部芯金53とリング部芯金53側の各
スポーク部芯金55とには、合成樹脂製の被覆層57が
被覆されている。ボス部Bの部位の芯金54は、図示し
ないステアリングシャフトと接続される鋼製のボス54
aと、ボス54aの周囲を覆ってリング部芯金53やス
ポーク部芯金55と一体的に形成されるアルミニウム合
金等からなる被覆部54bと、から構成されている。な
お、ステアリングホイール本体51は、ボス部Bの下部
を覆うように、芯金52にねじ止めされるロアカバー5
8を備えている。
【0077】また、各スポーク部芯金55には、図11
・12に示すように、エアバッグ装置M2をステアリン
グホイール本体51に取り付けるためのクリップ部90
を挿入させて係止するための係止孔56が、上下方向に
貫通して形成されている。さらに、各スポーク部芯金5
5における各係止孔56の下方位置には、係止孔56の
軸方向と略直交するように、水平方向に配置されるスト
ッパ59が、芯金55に固着されたナット55aに螺合
されている。ストッパ59の配置位置は、エアバッグ装
置M2ごとクリップ部90が押し下げられても、クリッ
プ部90の下端がストッパ59に干渉して、クリップ部
90の第2係止状態への移動を防止できる位置である。
【0078】さらに、各係止孔56の周囲には、ホーン
スイッチ機構70における後述する固定側部材71の各
係止脚74を挿入させて係止する4個の係止孔55bが
形成されている。
【0079】エアバッグ装置M2は、図9・10に示す
ように、折り畳まれて収納されるエアバッグ61と、エ
アバッグ61に膨張用ガスを供給するインフレーター6
3と、折り畳まれたエアバッグ61を覆う蓋体としての
パッド64と、エアバッグ61とインフレーター63と
を収納して保持するケース65と、を備えて構成されて
いる。
【0080】インフレーター63は、上部にガス吐出口
63bを備えた略円柱状の本体63aと、本体63aの
外周面から突出するフランジ部63cと、を備えて構成
されている。
【0081】パッド64は、合成樹脂製として、エアバ
ッグ61の膨張時に所定部位を破断させて扉部を開かせ
る天井壁部64aと、天井壁部64aの外周縁付近から
下方へ延びる略六角筒形状の図示しない側壁部と、を備
えて構成されている。図示しない側壁部は、ケース65
の後述する側壁部67の係止爪67a(図9参照)によ
る係止とリベット止めとによって、ケース側壁部67に
連結されている。また、天井壁部64aの下面には、ケ
ース65の後述する取付部68に当接する複数のリブ6
4bが形成されている。
【0082】また、ケース65によるエアバッグ61と
インフレーター63との保持は、エアバッグ61内の開
口61a周縁に配置される円環状のリテーナ62が下方
へ延びる図示しない複数のボルトを備え、これらのボル
トをエアバッグ61・ケース65・インフレーター63
のフランジ部63cに貫通させてナット止めすることに
より、行なわれている。
【0083】ケース65は、板金製として、中央にイン
フレーター本体63aを下方から挿入可能な挿通孔66
aを備えた横板部66と、横板部66の周縁から上方に
延びる側壁部67と、を備えて構成されている。側壁部
67には、パッド64の図示しない側壁部を係止する係
止爪67a(図9参照)が形成されるとともに、また、
パッド64の側壁部をリベット止めする際の図示しない
取付孔が形成されている。
【0084】側壁部67の上端の各スポーク部Sの位置
には、外方へ横方向に延びる取付部68が形成され、各
取付部68には、ナット68bを固着させて形成したね
じ孔68aが形成されている。これらの各取付部68に
は、エアバッグ装置M2をステアリングホイール本体5
1に取り付けるためのクリップ部90の係止芯材部91
が連結されるとともに、ホーンスイッチ機構70がそれ
ぞれ配設されることとなる。なお、ケース65には、ホ
ーン作動回路の正極側に導通するように、図示しないリ
ード線が結線されている。
【0085】そして、第2実施形態の各クリップ部90
は、図11〜14に示すように、係止芯材部91と第1
実施形態と同じのスリーブ41とから構成されている。
係止芯材部91は、ケース65側に対して、連結部92
がねじ孔68aに螺合される雄ねじ部92から構成さ
れ、膨出部35の先端に、係止芯材部91をねじ孔68
aに締め付けるためのドライバ等の治具を差し込む凹溝
35cが形成され、大径部33が若干長くなった点を除
いて、第1実施形態の係止芯材部31と同様であり、係
止芯材部31と同様の部位には、同一符号を付して、そ
れらの説明を省略する。スリーブ41も、第1実施形態
と同様であり、各部に同一符号を付して、それらの説明
を省略する。
【0086】各ホーンスイッチ機構70は、図11・1
2に示すように、固定側部材71と、固定側部材71の
上面側で支持される固定側接点材81と、固定側部材7
1の上方に配置される可動側部材76と、可動側部材7
6の下面側で支持される可動側接点材84と、固定側・
可動側部材71・76の間に配設されるコイルばね87
と、を備えて構成されている。
【0087】固定側部材71は、ポリアセタール等の絶
縁性を有した合成樹脂から略円筒形状に形成され、円板
状の支持壁部72と、支持壁部72の周縁から下方に延
びる周壁部73と、を備えて構成されている。支持壁部
72は、上面に固定側接点材81を配置させる部位であ
り、支持壁部72の中央には、ホーンスイッチ操作時の
係止芯材部91の移動を案内するために、円形に開口し
たガイド孔72aが設けられ、ガイド孔72aの周囲に
は、可動側部材76の後述する各係止脚79を挿入させ
て係止する4個の係止孔72bが形成されている。
【0088】周壁部73の下端には、ステアリングホイ
ール本体51側の各係止孔55bに係止可能な4本の係
止脚74が設けられている。各係止脚74は、ホーンス
イッチ操作時の押下げ力程度では、係止時の上下方向の
移動を規制できるように、下端外周面に、係止孔55b
の内周面の部位55cを嵌合させる凹溝74cを備えて
いる。そして、凹溝74cの上下の縁部位における突起
74a・74bの高さは、係止脚74に大きな上下方向
の力が作用した際には、内周面部位55cが凹溝74c
から離脱して、係止脚74の係止が解除できるように、
設定されている。この係止解除は、エアバッグ装置M2
の取り外し時に行なうもので、クリップ部90を第2係
止状態とする際の係止脚74の押下げ時と、第2係止状
態後の係止脚74の引き抜き時に行なわれる。
【0089】固定側接点材81は、導電性を有した円板
状の金属板から形成され、中央には、クリップ部90の
係止芯材部91を挿通させる挿通孔81aが形成され、
挿通孔81aの周囲には、可動側部材76の各係止脚7
9を挿通させる4個の挿通孔81bが形成されている。
【0090】なお、実施形態の場合、固定側接点82
は、固定側接点材81における各挿通孔81bと挿通孔
81aとの間の部位としている。また、固定側接点82
と固定側接点材81とは、ホーン作動回路の負極側とな
るスポーク部芯金55に、コイルばね87を介して、通
電することとなる。
【0091】可動側部材76は、ポリアセタール等の絶
縁性を有した合成樹脂から略円板状に形成され、円板状
の天井壁部77と、天井壁部77の下面から円筒状に突
出する支持壁部78と、を備えて構成されている。天井
壁部77の中央には、クリップ部90の係止芯材部91
における雄ねじ部92を挿通させる挿通孔77aが形成
されている。天井壁部77の下面側の挿通孔77aの周
縁は、係止芯材部91のケース65(取付部68)側へ
の螺合時、大径部33に共締めされることとなる。
【0092】支持壁部78は、支持壁部78に囲まれた
天井壁部77の部位とともに、下面で可動側接点材84
を支持する部位である。そして、支持壁部78の下端面
の外周縁には、下方へ突出して、固定側部材71の各係
止孔72bに挿入されて係止される4本の係止脚79が
形成されている。なお、固定側部材71側には、係止さ
れた係止脚79の周囲に、ホーンスイッチ操作時におけ
る可動側部材76の下方への移動を妨げないように、空
間が形成されている。
【0093】可動側接点材84は、上下方向の中間部位
に、拡径する段差部84cを有した略円筒状として、導
電性を有した金属材料から形成されている。そして、上
端の天井板部84aは、係止芯材部91の雄ねじ部92
を挿通させる挿通孔84bを備え、挿通孔84bの周縁
は、係止芯材部91のケース65(取付部68)側への
螺合時、大径部33に共締めされることとなる。
【0094】可動側接点85は、実施形態の場合、可動
側接点材84の下端の部位であり、固定側接点82の上
方に配置されている。可動側接点85と可動側接点材8
4とは、係止芯材部91がケース65に螺合されて連結
されることにより、係止芯材部91とケース65とを介
して、ホーン作動回路の正極側に通電することとなる。
【0095】コイルばね87は、ばね鋼から形成され
て、上端で内方へ屈曲する形状に形成されている。そし
て、内側部位87aが、下端を固定側接点材81の外周
縁における上面に当接させ、上端を天井壁部77の外周
縁の下面に当接させて、固定側・可動側部材71・76
間に配設されている。外側部位87bは、下端をスポー
ク部芯金55に当接させている。
【0096】第2実施形態のエアバッグ装置M2のステ
アリングホイール本体51への取付作業について説明す
ると、予め、エアバッグ装置M2を組み立てる。まず、
エアバッグ61内にリテーナ62を配置させて、エアバ
ッグ61を折り畳むとともに、リテーナ62から延びる
図示しないボルトをケース65・インフレーターフラン
ジ部63cに挿通させてナット止めし、さらに、パッド
64の側壁部にケース側壁部67の係止爪67aを係止
させて、リベット止めすれば、エアバッグ装置M2を組
み立てておくことができる。
【0097】そして、各取付部68の部位において、取
付部68の下面側のねじ孔68a周縁に可動側部材76
と可動側接点材84とを配置させ、雄ねじ部92を、挿
通孔84b・77aに下方から挿通させて、ケース65
のねじ孔68aに螺合させ、係止芯材部91の大径部3
3により、可動側接点85を支持した可動側部材76を
共締めしつつ、クリップ部90の係止芯材部91をケー
ス65に連結させる。ついで、固定側部材71の上面に
固定側接点材81を配置させた状態で、可動側部材76
と固定側部材71との間に、コイルばね87の内側部位
87aを介在させて、大径部33にガイド孔72aの内
周面を摺接させつつ、各係止脚79を係止孔72bに挿
入させて可動側部材76を固定側部材71に係止させ、
さらに、上端の鍔部48をガイド孔72a周縁の支持壁
部72の下面に当てるように、係止芯材部91にスリー
ブ41を外装させれば、各クリップ部90と各ホーンス
イッチ機構70とをエアバッグ装置M2に簡単に組み付
けることができる。
【0098】その後、図13のA・Bに示すように、各
クリップ部90と各固定側部材71の係止脚74とを、
夫々、係止孔56と係止孔55bとに挿入して係止させ
れば、ホーンスイッチ機構70を設けたエアバッグ装置
M2を、ステアリングホイール本体51に簡単に搭載す
ることができる。
【0099】なお、クリップ部90の係止孔56への挿
入時には、鍔部48が固定側部材71の支持壁部72に
支持されているため、スリーブ41は、係止芯材部91
に対して、ずれることが防止されて、クリップ部90
は、容易に、第1係止状態となる。
【0100】また、この搭載時には、ステアリングホイ
ール本体51は、予め、ボス部芯金54のボス54aを
車両のステアリングシャフトに接続させておく。また、
スポーク部芯金55には、ストッパ59を取り付けてお
く。
【0101】さらに、この搭載時、固定側部材71の各
係止脚74は、凹溝74c内に内周面部位55cを嵌め
込んで、係止孔55bに係止させることとなる。
【0102】そして、エアバッグ装置M2の車両への搭
載後、ケース65ごと、エアバッグ装置M2を押し下げ
れば、各係止脚74における凹溝74cの両縁の突起7
4a・74bがスポーク部芯金55における係止孔55
b周縁の上下面に当接して、固定側部材71が上下方向
の移動を規制されてスポーク部芯金55に係止され、か
つ、各係止脚79を利用して、可動側部材76が下方へ
の移動を可能として固定側部材71に係止されているこ
とから、固定側部材71と固定側接点82とは移動せず
に、固定側部材71のガイド孔72aを摺動する係止芯
材部91の大径部33に案内されて、可動側部材76と
可動側接点85とが、コイルばね87の付勢力に抗し
て、下降し、可動側接点85を固定側接点82に接触さ
せることとなって、ホーンが作動可能となる。
【0103】この時、固定側部材71が移動しない状態
で、可動側部材76が固定側部材71に係止されて、可
動側接点85の固定側接点82からの離隔距離が一定と
なっているため、可動側・固定側接点85・82相互が
接触するまでのホーンストロークHS(図11参照)
を、安定させることができ、また、係止芯材部91の大
径部33がガイド孔72aを摺動して可動側部材76が
下降するため、下降動作が安定することとなって、ホー
ンスイッチの操作フィーリングを良好にすることができ
る。なお、係止芯材部91の先端とストッパ59との隙
間H3は、クリップ部90の第2係止状態への移行を防
止できる範囲内で、ホーンストロークHSより大きく設
定されている。
【0104】そして、エアバッグ装置M2の車両への搭
載後、インフレーター63が作動して、ガス吐出口63
bから膨張用ガスが吐出されれば、エアバッグ61が、
膨張して、パッド64の天井壁部64aを破断させて所
定の扉部を開かせることにより、パッド64から、大き
く突出することとなる。
【0105】この時、ケース65は、インフレーター6
3の膨張用ガスの吐出やエアバッグ61の突出する慣性
力によって、下方へ強く押し下げられたり、あるいは、
上方へ強く引っ張られる。
【0106】しかし、ケース65が強く押し下げられて
も、各クリップ部90の下方に、ストッパ59が配設さ
れており、図13のBの二点鎖線で示すように、係止芯
材部91の膨出部35の先端がストッパ59と干渉し
て、クリップ部90の第2係止状態への移行が防止され
る。
【0107】また、ケース65が上方へ強い力で引っ張
られても、図13のCに示すように、係止芯材部91の
膨出部35が、係止固定部42から抜け不能の状態で、
その元部側のテーパ部35bによって、スリーブ41に
おける係止固定部42の先端部42a側を拡径させるよ
うに弾性変形させるため、クリップ部90のスポーク部
芯金55に対する係止状態は、解除されず、エアバッグ
装置M2のステアリングホイール本体51に対する高い
取付強度が維持される。勿論、スリーブ41自体は、エ
アバッグ装置M2側の取付部68側に、直接、連結され
ていないことから、係止孔56から抜けるような上昇移
動をせず、エアバッグ装置M2が外れる虞れはない。
【0108】そして、インフレーター63が作動されな
い状態で、メンテナンス等でエアバッグ装置M2を取り
外す場合には、まず、ロアカバー58の作業孔58a
(図10参照)からドライバ等の治具を差し込んで、図
14のAに示すように、ステアリングホイール本体51
に配設されたストッパ59を取り外す。
【0109】ついで、図14のBに示すように、鍔部4
8を支持壁部72の下面に当接させているスリーブ41
を押し下げて、第2凹溝45の位置に係止孔内周面部位
56aを配置させるように、エアバッグ装置M2を押し
下げ、クリップ部90を第2係止状態まで挿入する。こ
の時、固定側部材71の各係止脚74は、大きな押圧力
で押し下げられるため、突起74bが係止孔内周面部位
55cを通過することとなる。
【0110】その後、図14のCに示すように、エアバ
ッグ装置M2を大きな引張力で引き上げて、係止芯材部
91を、係止孔56に係止された状態のスリーブ41か
ら引き抜くとともに、固定側部材71のスポーク部芯金
55に対する係止を解除させるように、突起74a・7
4bを通過させつつ、固定側部材71の各係止脚74を
係止孔55bから引き抜けば、ステアリングホイール本
体51からエアバッグ装置M2を簡単に取り外すことが
できる。
【0111】したがって、第2実施形態のエアバッグ装
置M2でも、取付強度を確保して、所定のステアリング
ホイール本体51の搭載部位55に対して、ホーンスイ
ッチ機構70を設けた状態で、簡単に取り付けることが
でき、さらに、ストッパ59を外して、搭載部位55か
ら簡単に取り外すこともできる。
【0112】そして、第2実施形態では、ホーンスイッ
チ機構70を設けたエアバッグ装置M2を簡単に組み立
てることができ、また、ホーンスイッチの操作フィーリ
ングを良好にすることができる。
【0113】勿論、第2実施形態でも、ストッパ59
が、クリップ部90の係止孔56への挿入方向と略直交
方向で着脱自在に、搭載部位55に配設されているた
め、エアバッグ装置M2の下方にストッパ59が隠れて
いても、エアバッグ装置M2と干渉することなく、エア
バッグ装置M2の下方側方から容易に、ストッパ59を
回して取り外すことができる。
【0114】なお、第2実施形態のホーンスイッチ機構
70では、可動側接点材84が可動側部材76から分離
する構成を示したが、図15に示すように、可動側接点
材84に、支持壁部78の内周の係止溝78aに係止可
能な切り起こし爪84dを設けて、可動側接点材84
が、落下しないように、可動側部材76に係止させる構
成とすれば、固定側・可動側部材71・76、固定側・
可動側接点82・85を備えた接点材81・84、及
び、コイルばね87からなるホーンスイッチ機構70
を、アッセンブリーA1として構成でき、予め、アッセ
ンブリーA1として組み立てておいて、係止芯材部91
により、各取付部68に対して取り付けるようにすれ
ば、エアバッグ装置M2へのホーンスイッチ機構70の
組み付けを、一層、容易にすることができる。
【0115】第3実施形態のエアバッグ装置M3は、図
16に示すように、ステアリングホイールW2の本体1
01に搭載されるステアリングホイール用エアバッグ装
置M3であり、エアバッグ装置M3は、第2実施形態と
同様に、各スポーク部Sに合計3つのホーンスイッチ機
構110を備えている。
【0116】ステアリングホイール本体101は、第2
実施形態のストッパ59・55aを備えていないもの
の、後述する上下方向のクリップ部130を挿入させて
係止する係止孔56を、スポーク部芯金55に備えると
ともに、ホーンスイッチ機構110の後述する固定側部
材111の各係止脚114を挿入させて係止する係止孔
55bを、係止孔56の周囲に備えており、ステアリン
グホイール本体51と略同様の構成であって、同一部位
には、同一符号を付して、それらの説明を省略する。
【0117】また、エアバッグ装置M3は、第2実施形
態と同様に、エアバッグ61、インフレーター63、パ
ッド64、及び、エアバッグ61とインフレーター63
とを収納して保持し、各クリップ部130を組み付ける
ための取付部68を有したケース65、を備えて構成さ
れており、第2実施形態と同一部位には、同一符号を付
して、それらの説明を省略する。
【0118】ケース65の各取付部68に取り付けられ
るクリップ部130は、図17・18に示すように、係
止芯材部131と、係止芯材部131に外装させるスリ
ーブ141と、から構成されている。
【0119】係止芯材部131は、剛性を有した鋼棒か
ら形成され、取付部のねじ孔68aに螺合される雄ねじ
部132と、雄ねじ部132に連なる円柱状の首部13
3と、首部133の先端部133aに連結されて首部1
33より幅寸法(実施形態では外径寸法)を大きくする
膨出部134と、を備えて構成されている。膨出部13
4は、元部側から先端側に向って広がるテーパ部134
aを備えて、先端面には、係止芯材部131を、ねじ孔
68aに締め付ける際にドライバ等の治具を挿入できる
ように、凹溝134bが形成されている。
【0120】スリーブ141は、ポリアミド(66ナイ
ロン)やオレフィン系熱可塑性エラストマー等の弾性変
形可能な合成樹脂やゴム等から形成されて、先端側を厚
肉として先細り状とした略円筒状に形成されている。ス
リーブ141は、係止芯材部131における首部133
と膨出部134との境界部位付近を覆い可能な略円筒形
状として、係止芯材部131に係止されることとなる。
【0121】また、スリーブ141は、外装した係止芯
材部131の首部133の位置の外側面に、周方向の全
周に形成されるように、凹溝143を備えている。凹溝
143は、ステアリングホイール本体101側のスポー
ク部芯金55に設けられた係止孔56の内周面の部位5
6aを嵌合可能としている。そして、凹溝143より先
端側が、係止孔56に挿入させて、係止孔56周縁に係
止可能な係止固定部142としている。凹溝143にお
ける係止芯材部首部133の元部133bの位置には、
半径方向外方へ延びる鍔部144が形成されている。
【0122】そして、スリーブ141の内部の挿通孔1
41aは、係止芯材部131の膨出部134より幅寸法
(外径寸法)より小さく、首部133を挿通可能な幅寸
法(内径寸法)としている。
【0123】各ホーンスイッチ機構110は、図17・
18に示すように、第2実施形態のホーンスイッチ機構
70と同様に、固定側部材111と、固定側部材111
の上面側で支持される固定側接点材121と、固定側部
材111の上方に配置される可動側部材116と、可動
側部材116の下面側で支持される可動側接点材124
と、固定側・可動側部材111・116の間に配設され
るコイルばね127と、を備えて構成されている。
【0124】固定側部材111は、ポリアセタール等の
絶縁性を有した合成樹脂から略円筒形状に形成され、円
板状の支持壁部112と、支持壁部112の周縁から下
方に延びる周壁部113と、を備えて構成されている。
周壁部113の下端には、ステアリングホイール本体1
01側の各係止孔55bに係止可能な4本の係止脚11
4が設けられている。各係止脚114は、大きな引張力
で引っ張れば、係止孔55bから引き抜き可能な係止力
に設定されている。
【0125】支持壁部112は、上面に固定側接点材1
21を配置させる部位であり、支持壁部112の中央に
は、ホーンスイッチ操作時の係止芯材部131の移動を
案内するために、円形に開口したガイド孔112aが設
けられ、ガイド孔112aの周囲には、可動側部材11
6の後述する各係止脚119を挿入させて係止する4個
の係止孔112bが形成されている。さらに、支持壁部
112の下面には、複数のリブ112cが突設されてい
る。これらのリブ112cは、各係止脚114を利用し
て、固定側部材111をスポーク部芯金55に係止させ
た際、固定側部材111の下方への移動を規制するよう
に、スポーク部芯金55の上面側における係止孔55b
の周縁と、スリーブ141における鍔部144の上面側
とに当接されるように、配設されている。
【0126】固定側接点材121は、導電性を有した円
板状の金属板から形成され、中央には、クリップ部13
0の係止芯材部131の首部133を挿通させる挿通孔
121aが形成され、挿通孔121aの周囲には、可動
側部材116の各係止脚119を挿通させる4個の挿通
孔121bが形成されている。
【0127】なお、実施形態の場合、固定側接点122
は、固定側接点材121における各挿通孔121bと外
周縁との間の部位としている。固定側接点122と固定
側接点材121とは、ホーン作動回路の負極側となるス
ポーク部芯金55に、コイルばね127を介して、通電
することとなる。
【0128】可動側部材116は、ポリアセタール等の
絶縁性を有した合成樹脂から略円板状に形成され、円板
状の天井壁部117と、天井壁部117の下面から円筒
状に突出する支持壁部118と、を備えて構成されてい
る。天井壁部117の中央には、クリップ部130の係
止芯材部131における雄ねじ部132を挿通させる挿
通孔117aが形成されている。天井壁部117の下面
側の挿通孔117aの周縁は、係止芯材部131のケー
ス65(取付部68)側への螺合時、首部133の端面
で共締めされることとなる。
【0129】支持壁部118は、支持壁部118に囲ま
れた天井壁部117の部位とともに、下面で可動側接点
材124を支持する部位である。そして、支持壁部11
8の下端面の内周縁には、下方へ突出して、固定側部材
111の各係止孔112bに挿入されて係止される4本
の係止脚119が形成されている。なお、固定側部材1
11側には、係止された係止脚119の周囲に、ホーン
スイッチ操作時における可動側部材116の下方への移
動を妨げないように、空間が形成されている。
【0130】可動側接点材124は、上下方向の中間部
位に、拡径する段差部124cを有した略円筒状とし
て、導電性を有した金属材料から形成されている。そし
て、上端の天井板部124aは、係止芯材部131の雄
ねじ部132を挿通させる挿通孔124bを備え、挿通
孔124bの周縁は、係止芯材部131のケース65
(取付部68)側への螺合時、首部133に共締めされ
ることとなる。また、段差部124cには、可動側部材
116の各係止脚119を挿通させる4個の挿通孔12
4dが形成されている。
【0131】可動側接点125は、実施形態の場合、可
動側接点材124の下端の部位であり、固定側接点12
2の上方に配置されている。可動側接点125と可動側
接点材124とは、係止芯材部131がケース65に螺
合されて連結されることにより、係止芯材部131とケ
ース65とを介して、ホーン作動回路の正極側に通電す
ることとなる。
【0132】コイルばね127は、第2実施形態のコイ
ルばね87と同様に、ばね鋼から形成されて、上端で内
方へ屈曲する形状に形成されている。そして、内側部位
127aが、下端を固定側接点材121の上面に当接さ
せ、上端を天井壁部117の外周縁の下面に当接させ
て、固定側・可動側部材111・116間に配設されて
いる。外側部位117bは、下端をスポーク部芯金55
に当接させている。
【0133】第3実施形態のエアバッグ装置M3のステ
アリングホイール本体101への取付作業について説明
すると、予め、エアバッグ装置M3を組み立てる。この
時、第2実施形態と同様に、エアバッグ61内に収納し
たリテーナ62を利用して、エアバッグ61とインフレ
ーター63をケース65に保持させるとともに、ケース
65にパッド64を連結させる。
【0134】また、ホーンスイッチ機構110をアッセ
ンブリーA2とするように、予め、組み立てておく。こ
の組み立ては、まず、固定側部材111の支持壁部11
2上に固定側接点材121を載置させ、固定側接点材1
21に内側部位127aの下端を当てて、固定側接点材
121上にコイルばね127を配置させる。そして、各
係止脚119を挿通孔124dに挿通させつつ、支持壁
部118の下端面に段差部124cを当てて、可動側部
材116の下面に可動側接点材124を配置させ、その
状態で、挿通孔121bを挿通させて、各係止脚119
を係止孔112bに挿入させて係止させれば、ホーンス
イッチ機構110のアッセンブリーA2を形成すること
ができる。
【0135】さらに、係止芯材部131の首部133と
膨出部134との境界部位付近に、スリーブ141を外
装させて、クリップ部130を準備しておく。
【0136】そして、各取付部68の部位において、取
付部68の下面側のねじ孔68a周縁に、アッセンブリ
ーA2における可動側部材116の天井壁部117の上
面を当てて、雄ねじ部132を、ガイド孔112a・挿
通孔121a・124b・117aに下方から挿通させ
て、ケース65のねじ孔68aに螺合させれば、係止芯
材部131の首部133により、可動側接点125を支
持した可動側部材116が共締めされて、ホーンスイッ
チ機構110が各取付部68に取り付けられ、かつ、ク
リップ部130の係止芯材部131が、ケース65に連
結されて、その結果、エアバッグ装置M3に、各クリッ
プ部130と各ホーンスイッチ機構70とを簡単に組み
付けることができる。
【0137】その後、図20のA・Bに示すように、各
クリップ部130と各固定側部材111の係止脚114
とを、夫々、係止孔56と係止孔55bとの挿入して係
止させれば、ホーンスイッチ機構110を設けたエアバ
ッグ装置M3を、ステアリングホイール本体101に簡
単に搭載することができる。
【0138】なお、この時、スリーブ141は、上端の
鍔部144を固定側部材111における下面側のリブ1
12cに当接させているため、上方へ移動せず、凹溝1
43内に係止孔内周面側部位56aを嵌合させることと
なる。
【0139】また、この搭載時には、ステアリングホイ
ール本体101は、予め、ボス部芯金54のボス54a
を車両のステアリングシャフトに接続させておく。
【0140】そして、エアバッグ装置M3の車両への搭
載後、ケース65ごと、エアバッグ装置M3を押し下げ
れば、スポーク部芯金55に当接するリブ112cと係
止孔55b周縁に係止される係止脚114とによって、
固定側部材111が下方への移動を規制させてステアリ
ングホイール本体101に係止され、かつ、係止脚11
9を利用して、可動側部材116が下方への移動を可能
として固定側部材111に係止されていることから、固
定側部材111と固定側接点122とは移動せず、固定
側部材111のガイド孔112aを摺動する係止芯材部
131の首部133に案内されて、可動側部材116と
可動側接点125とが、コイルばね127の付勢力に抗
して、下降し、可動側接点125を固定側接点122に
接触させることとなって、ホーンが作動可能となる。
【0141】この時、固定側部材111が移動しない状
態で、可動側部材116が固定側部材111に係止され
て、可動側接点125の固定側接点122からの離隔距
離が一定となっているため、可動側・固定側接点125
・122相互が接触するまでのホーンストロークHS
(図17参照)を、安定させることができ、また、係止
芯材部131の首部133がガイド孔112aを摺動し
て可動側部材116が下降するため、下降動作が安定す
ることとなって、ホーンスイッチの操作フィーリングを
良好にすることができる。
【0142】そして、エアバッグ装置M3の車両への搭
載後、インフレーター63が作動して、ガス吐出口63
bから膨張用ガスが吐出されれば、第2実施形態と同様
に、エアバッグ61が、膨張して、パッド64の天井壁
部64aを破断させて所定の扉部を開かせることによ
り、パッド64から、大きく突出することとなる。
【0143】この時、ケース65は、インフレーター6
3の膨張用ガスの吐出やエアバッグ61の突出する慣性
力によって、下方へ強く押し下げられたり、あるいは、
上方へ強く引っ張られる。
【0144】しかし、ケース65が強く押し下げられて
も、各ホーンスイッチ機構110の固定側部材111
が、リブ112cをスポーク部芯金55に当接させてお
り、ホーンストロークHS分下がるだけで、ケース65
は、それ以上の下降が規制される。
【0145】また、ケース65は、上方へ強い力で引っ
張られても、図20のCに示すように、係止芯材部13
1の膨出部134が、係止固定部142から抜け不能の
状態で、その元部側のテーパ面134aによって、スリ
ーブ141における係止固定部142の先端部側を拡径
させるように弾性変形させるため、クリップ部130の
スポーク部芯金55に対する係止状態は、解除されず、
エアバッグ装置M3のステアリングホイール本体101
に対する高い取付強度が維持される。勿論、スリーブ1
41自体は、エアバッグ装置M3側の取付部68側に、
直接、連結されていないことから、係止孔56から抜け
るような上昇移動をせず、エアバッグ装置M3が外れる
虞れはない。
【0146】そして、インフレーター63が作動されな
い状態で、メンテナンス等でエアバッグ装置M3を取り
外す場合には、まず、図21のAに示すように、各クリ
ップ部130の係止芯材部131を、回してケース68
のねじ孔68aから外す。ついで、図21のBに示すよ
うに、ステアリングホイール本体101の係止孔56に
スリーブ141を係止させた状態で、エアバッグ装置M
3を大きな引張力で引き上げて、各固定側部材111の
スポーク部芯金55に対する係止を解除するように、各
固定側部材111の係止脚114を係止孔55bから引
き抜けば、ステアリングホイール本体101からエアバ
ッグ装置M3を簡単に取り外すことができる。なお、ス
リーブ141は、その後、図21のBの実線で示すよう
に、係止孔56から引き抜き、係止芯材部131に外装
しておけば良い。
【0147】したがって、第3実施形態のエアバッグ装
置M3でも、取付強度を確保して、所定のステアリング
ホイール本体101の搭載部位55に対して、ホーンス
イッチ機構110を設けた状態で、簡単に取り付けるこ
とができ、さらに、係止芯材部131を外して、搭載部
位55から簡単に取り外すこともできる。
【0148】そして、第3実施形態でも、ホーンスイッ
チ機構110を設けたエアバッグ装置M3を簡単に組み
立てることができ、また、ホーンスイッチの操作フィー
リングを良好にすることができる。
【0149】なお、第3実施形態では、ホーンスイッチ
機構110をアッセンブリーA2として、エアバッグ装
置M3に組み付ける場合を示したが、第2実施形態と同
様に、係止芯材部131によって、可動側部材116と
可動側接点材124とを共締めして取付部68に取り付
け、ついで、コイルばね127と固定側接点材121を
支持させた固定側部材111とを組み付け、その後、係
止芯材部131にスリーブ141を外装させて、クリッ
プ部130とホーンスイッチ機構110とをエアバッグ
装置M3に組み付けても良い。
【0150】また、第1〜3実施形態では、助手席用や
ステアリングホイール用のエアバッグ装置M1・M2・
M3について説明したが、シートに取り付けられる側突
用のエアバッグ装置やピラー部等に取り付けられる頭部
保護エアバッグ装置等の車両に取り付けられるエアバッ
グ装置に、本発明を応用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のエアバッグ装置の使用
態様を示す断面図である。
【図2】同実施形態のケースの底面図である。
【図3】同実施形態のクリップ部の使用状態を示す拡大
断面図である。
【図4】同実施形態のクリップ部におけるスリーブ部の
底面図である。
【図5】図4のV−V部位の断面図である。
【図6】同実施形態のクリップ部における係止芯材部の
正面図である。
【図7】同実施形態のクリップ部の使用態様を示す断面
図である。
【図8】同実施形態のクリップ部の係止解除時の状態を
示す断面図である。
【図9】第2実施形態のエアバッグ装置の使用態様を示
す平面図である。
【図10】図9のX−X部位の断面図である。
【図11】同実施形態のクリップ部の使用状態を示す拡
大断面図である。
【図12】同実施形態のホーンスイッチ機構の分解斜視
図である。
【図13】同実施形態のクリップ部の使用態様を示す断
面図である。
【図14】同実施形態のクリップ部の係止解除時の状態
を示す断面図である。
【図15】同実施形態のホーンスイッチ機構の変形例を
示す断面図である。
【図16】第3実施形態のエアバッグ装置の縦断面図で
ある。
【図17】同実施形態のクリップ部の使用状態を示す拡
大断面図である。
【図18】同実施形態のホーンスイッチ機構の分解斜視
図である。
【図19】同実施形態のホーンスイッチ機構における固
定側部材の底面図である。
【図20】同実施形態のクリップ部の使用態様を示す断
面図である。
【図21】同実施形態のクリップ部の係止解除時の状態
を示す断面図である。
【符号の説明】
5…(搭載部位)ボディ、 7…(搭載部位)ブラケット、 8・56…係止孔、 9・59…ストッパ、 11・61…エアバッグ、 16・63…インフレーター、 23・65…ケース、 30・90・130…クリップ部、 31・91・131…係止芯材部、 34・133…首部、 35・134…膨出部、 41・141…スリーブ、 51…(搭載部位)ステアリングホイール本体、 55…(搭載部位)スポーク部芯金、 70・110…ホーンスイッチ機構、 71・111…固定側部材、 72a・112a…ガイド孔、 76・116…可動側部材、 82・122…固定側接点、 85・125…可動側接点、 87・127…コイルばね、 M1・M2・M3…エアバッグ装置、 W1・W2…ステアリングホイール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永井 裕 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 小林 文武 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 Fターム(参考) 3D054 AA02 AA03 AA13 AA14 AA26 BB06 BB13 FF17 FF20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折り畳まれて収納されるエアバッグと、
    該エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーター
    と、搭載部位に取り付けるための取付手段を有して、折
    り畳まれた前記エアバッグと前記インフレーターとを収
    納するケースと、を備えて構成されるエアバッグ装置で
    あって、 前記取付手段が、前記搭載部位に設けられた係止孔に挿
    入されて、前記搭載部位に係止されるクリップ部から、
    構成され、 前記クリップ部が、 前記ケースに連結される首部と該首部の先端に配置され
    る膨出部と、を有した係止芯材部と、 該係止芯材部の首部から膨出部の元部側まで外装され
    て、前記係止孔に挿入させた際に、前記係止芯材部を抜
    き不能として前記搭載部位に係止される第1係止状態
    と、該第1係止状態の配置位置よりさらに挿入させた際
    に、前記係止芯材部を抜き可能に前記搭載部位に係止さ
    れる第2係止状態と、の2種類の状態を形成可能に、先
    端側を厚肉として先細り状とした弾性変形可能なスリー
    ブと、 から構成され、 前記搭載部位に、前記クリップ部の前記第2係止状態へ
    の移動を規制可能なストッパが、前記クリップ部と干渉
    しない位置へ移動可能に、配設されていることを特徴と
    するエアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 前記ストッパが、前記クリップ部の前記
    係止孔への挿入方向と略直交方向で着脱自在に、前記搭
    載部位に配設されていることを特徴とする請求項1に記
    載のエアバッグ装置。
  3. 【請求項3】 搭載部位が、ステアリングホイールの本
    体とされるとともに、前記クリップ部が、前記ステアリ
    ングホイール本体に設けられた前記係止孔に対応して、
    上下方向に複数配設され、 前記各クリップ部の係止芯材部が、前記ケースに螺合可
    能なねじ部を元部側に備え、 前記各クリップ部の部位に、ホーンスイッチ機構が配設
    され、 該ホーンスイッチ機構が、固定側接点を上面側で支持し
    て前記スリーブの上端を下面側で支持する固定側部材
    と、可動側接点を下面側で支持する可動側部材と、前記
    可動側接点を前記固定側接点から離隔させるように上方
    へ付勢して、前記固定側・可動側部材の間に配設される
    ばねと、を備えて構成され、 前記固定側部材が、ホーンスイッチ操作時の前記係止芯
    材部の移動を案内するガイド孔を備えて、大きな力では
    係止解除可能に、前記ステアリングホイール本体に対
    し、上下方向の移動を規制されて、係止され、 前記可動側部材が、下方への移動を可能として前記固定
    側部材に係止されるとともに、前記係止芯材部の前記ケ
    ースへの螺合時に共締めされて、前記ケースに連結され
    ていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記
    載のエアバッグ装置。
  4. 【請求項4】 折り畳まれて収納されるエアバッグと、
    該エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーター
    と、ステアリングホイールの本体に取り付けるための複
    数の取付手段を有して、折り畳まれた前記エアバッグと
    前記インフレーターとを収納するケースと、を備えて構
    成されるエアバッグ装置であって、 前記各取付手段が、上下方向に配設されるとともに、前
    記ステアリングホイール本体に設けられた係止孔に挿入
    されて、前記ステアリングホイール本体に係止されるク
    リップ部から、構成され、 前記各クリップ部が、 前記ケースに螺合させて連結可能なねじ部を元部側に配
    置させた首部と、該首部の先端に配置される膨出部と、
    を有した係止芯材部と、 該係止芯材部の首部と膨出部との境界部位付近に外装さ
    れて、前記係止孔に挿入させた際に、前記係止芯材部を
    抜き不能として前記ステアリングホイール本体に係止さ
    れる係止状態を形成可能に、先端側を厚肉として先細り
    状とした弾性変形可能なスリーブと、 から構成され、 前記各クリップ部の部位に、ホーンスイッチ機構が配設
    され、 該ホーンスイッチ機構が、固定側接点を上面側で支持し
    て前記スリーブの上端を下面側で支持する固定側部材
    と、可動側接点を下面側で支持する可動側部材と、前記
    可動側接点を前記固定側接点から離隔させるように上方
    へ付勢して、前記固定側・可動側部材の間に配設される
    ばねと、を備えて構成され、 前記固定側部材が、ホーンスイッチ操作時の前記係止芯
    材部の移動を案内するガイド孔を備えて、下方への移動
    を規制され、かつ、大きな力では係止解除可能に、前記
    ステアリングホイール本体に対して係止され、 前記可動側部材が、下方への移動を可能として前記固定
    側部材に係止されるとともに、前記係止芯材部の前記ケ
    ースへの螺合時に共締めされて、前記ケースに連結され
    ていることを特徴とするエアバッグ装置。
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