JP2001180223A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤInfo
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- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
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- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/0646—Reinforcing cords for rubber or plastic articles comprising longitudinally preformed wires
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Abstract
安定性及び耐久性を向上する。 【解決手段】 前記ベルト層は、1本のモノフィラメン
トを螺旋状又は波形状に型付けした型付けモノフィラメ
ントコードを用いたプライを少なくとも含む。前記型付
けモノフィラメントコードの前記型付けの長手方向のピ
ッチPは、タイヤ外周長さWの0.008〜0.08倍
である。
Description
型付け仕様の金属製のモノフィラメントコードを用いる
ことにより、軽量かつ安価とするとともに、操縦安定
性、及び耐久性を改良した空気入りラジアルタイヤに関
する。
として、従来から細いスチールフィラメントの複数本を
互いに撚り合わせた、所謂マルチフィラメントコードが
広く使用されている。
ールの1本のモノフィラメントで形成することが提案さ
れている。このモノフィラメントコードは、製造時の撚
合わせ行程が不要であるなど安価であり、しかも曲げ剛
性が高くベルト剛性を維持しつつ従来のマルチフィラメ
ントコードに較べてスチール量を低く抑えることができ
るため、軽量化やコストダウンに大きなメリットがあ
る。
ィラメントコードは、マルチフィラメントコードのよう
に長手方向及び剪断方向に対する伸びが少なく柔軟性に
劣るためコード折れが生じやすく、このため疲労耐久性
に劣るという欠点がある。しかも曲げ剛性が高く、エン
ベロープ特性を損ねるなど乗り心地性を低下させる反
面、タイヤ軸方向に対する横剛性に劣りコーナリングフ
ォースを不十分とするなど操縦安定性を損ねる傾向とな
る。従って、モノフィラメントコードをベルトコードと
して用いたタイヤを実用化することはきわめて困難なも
のであった。
け仕様の金属製モノフィラメントコードのベルトプライ
を用いることを基本として、軽量化及びコスト軽減を達
成しながら、操縦安定性及び耐久性をバランスよく向上
しうる空気入りラジアルタイヤの提供を目的としてい
る。
に、本願の請求項1の本発明は、トレッド部からサイド
ウオール部をへてビード部のビードコアに至るカーカス
と、金属製のベルトコードを配列した複数枚のベルトプ
ライからなりかつ前記トレッド部の内方かつカーカスの
外側に配されるベルト層とを有する空気入りラジアルタ
イヤであって、前記ベルト層は、ベルトコードとしてモ
ノフィラメントをその長手方向中心線を基準として螺旋
状又は波形状に繰り返して型付けした型付けモノフィラ
メントコードを用いたプライを少なくとも含むととも
に、前記型付けモノフィラメントコードの前記型付けの
長手方向のピッチPは、タイヤを正規リムにリム組みし
かつ正規内圧を充填した正規状態におけるトレッド面の
タイヤ赤道上でのタイヤ外周長さWの0.008〜0.
08倍としたことを特徴としている。
フィラメントコードの前記型付けの高さHは、前記ピッ
チPの0.002〜0.025倍としたことを特徴とし
ている。
フィラメントコードのコード断面の平均コード太さR
は、タイヤ外周長さWの0.13×10-3〜0.28×
10-3としたことを特徴としている。
示例とともに説明する。図1は、本発明の空気入りラジ
アルタイヤ1(以下タイヤ1という)が、乗用車用ラジ
アルタイヤである場合の断面図を例示している。
と、その両端からタイヤ半径方向内方にのびるサイドウ
ォール部3と、各サイドウォール部3の内方端に位置す
るビード部4とを具えている。又タイヤ1には、前記ビ
ード部4、4間にカーカス6が架け渡されるとともに、
このカーカス6の半径方向外側かつトレッド部2の内方
にはベルト層7が周方向に巻装される。
ドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至る
本体部6Aと、その両端に連なりビードコア5の周りで
折り返される折返し部6Bとを具える。この本体部6A
と折返し部6Bとの間には、ビードコア5から半径方向
外側に先細状にのびる硬質のゴムからなるビードエーペ
ックスゴム8が配され、ビード部4からサイドウォール
部3にかけて補強している。
タイヤ周方向に対して75゜〜90゜の角度で配列した
1枚以上、本例では2枚のカーカスプライ6a、6bか
ら形成され、カーカスコードとしては、ナイロン、レー
ヨン、ポリエステル、芳香族ポリアミドなどの有機繊維
材料からなる複数のフィラメントを撚合わせた所謂テキ
スタイルコードが好適に採用できる。なおカーカスコー
ドとしては、複数のスチールフィラメントを撚合わせた
マルチフィラメントコードも用いうる。
コードを、タイヤ周方向に対して例えば15〜30度の
角度で配列した複数枚、本例では2枚のベルトプライ7
a、7bからなり、各ベルトプライ7a、7bは、ベル
トコードがプライ間で互いに交差する向きに重置してい
る。なお重荷重用ラジアルタイヤには、一般的に3〜4
枚のベルトプライが使用される。
も1枚は、図2、3に示す如く、型付けモノフィラメン
トコードプライ10で形成している。
10は、1本のモノフィラメント11Aをその長手方向
中心線Jを基準として螺旋状又は波形状に繰り返して型
付けしてなる型付けモノフィラメントコード11を、ベ
ルトコードとして用いたベルトプライを意味する。なお
本例では、双方のベルトプライ7a、7bを、この型付
けモノフィラメントコードプライ10で形成するとと
も、前記型付けモノフィラメントコード11が断面円形
のモノフィラメント11Aを螺旋状に三次元的に型付け
して形成された場合を例示している。
ド11は、その型付けの長手方向のピッチPを、タイヤ
外周長さWの0.008〜0.08倍に設定したことに
大きな特徴を有する。
ヤを正規リムにリム組みしかつ正規内圧を充填した正規
状態において、トレッド面2Sのタイヤ赤道C上で測定
したタイヤ外周長さである。又前記「正規リム」とはJ
ATMAで規定する標準リム、「正規内圧」とはJAT
MAで規定する最高空気圧を意味し、特に乗用車用タイ
ヤである場合には180KPaとする。
ノフィラメントコード11は、従来のモノフィラメント
コードと同様の軽量かつ低コストのメリットを活かしな
がら、ベルト層7の面内剛性を高めることができ、十分
なコーナリングパワーを確保して操縦安定性を高めう
る。さらに必要な伸び特性が付与されるため、タイヤ半
径方向に対して柔軟となるなど、ベルト層7の面外剛性
が低く抑えられ、エンベロープ特性が高まるなど乗り心
地性が改善される。しかも圧縮方向に作用する応力に対
してもしなやかに対応できるため、コード折れが効果的
に抑制され、疲労耐久性を改善することが可能となる。
ヤ外周長さWの0.008倍未満では、操縦安定性が不
足し、逆に0.08倍をこえると型付けによる前記効果
が見込めなくなってしまう。従ってピッチPは、好まし
くは、タイヤ外周長さWの0.010〜0.060倍の
範囲である。さらに前記ピッチPは、乗用車用タイヤに
おいては20〜100mm、小型トラック用タイヤにお
いては40〜120mm、バス・トラック等の重荷重用
タイヤにおいては60〜140mmの範囲とするのも好
ましい。
0.002〜0.025倍の範囲とすることが好まし
く、0.002倍未満では、型付けによる前記効果を充
分に発揮することができなくなる。逆に高さHがピッチ
Pの0.025倍をこえると、型付けの際にモノフィラ
メント11Aに与えるダメージが大きくなりすぎ、コー
ドの強度や耐疲労性の低下を招く一方、前記図2の如
く、ベルトプライ7a、7b間において、ベルトコード
の長手方向中心線J、J間の距離Lが同じ場合にも、コ
ード間のゴムゲージ厚tが減じるため、ゴム剥離やコー
ド間擦れが発生しやすくなる。従って高さHは、好まし
くは、前記ピッチPの0.010〜0.020倍の範囲
である。さらに前記高さHは、乗用車用タイヤにおいて
は0.10〜0.20mm、小型トラック用タイヤにお
いては0.13〜0.25mm、バス・トラック等の重
荷重用タイヤにおいては0.16〜0.30mmの範囲
とするのも好ましい。なお高さHとピッチPとの比H/
Pは、タイヤ一周に亘って略一定である。
としては、必要なベルト剛性を確保するため、そのコー
ド断面における平均コード太さRが、前記タイヤ外周長
さWの0.13×10-3〜0.28×10-3の範囲のも
のを使用する。なお前記「平均コード太さR」は、型付
けモノフィラメントコード11の断面形状が、本例の如
く真円状の時には、その直径Dに相当するが、図4に示
すように、楕円状或いは長円状の横長偏平状をなす場合
には、その長径D1と短径D2との平均である(D1+
D2)/2をもって平均コード太さRと定義する。なお
太さRは、タイヤ外周長さWが大になるにつれて大とな
る。
の0.13×10-3未満の時、ベルトコードとして必要
な剛性が不足しコーナリングパワーが過小となるなど操
縦安定性の確保が難しくなる。またタイヤ外周長さWの
0.28×10-3をこえると、コードが太くなりすぎて
残留応力が上昇するなどコード耐久性を著しく低下させ
るとともに、コード剛性が過大となり、乗り心地性を確
保するために大きい加工量の型付けが必要となるなど、
これに起因する新たな弊害も発生する。なお大きい加工
量の型付けに起因する弊害としては、タイヤ走行時のコ
ード変形が大となり、コードの耐久性が悪化したり、加
工の際フィラメントに与えるダメージが大きくなってコ
ード自体の強度や疲労性を低下したり、さらにはベルト
プライ7a、7b間相互においてベルトコード間に著し
い近接を招き、ゴム剥離やコード間の擦れが生じるなど
があり、何れもタイヤの耐久性低下の原因となる。従っ
て、平均コード太さRは、タイヤ外周長さWの0.18
×10-3〜0.25×10 -3倍の範囲がより好ましい。
さらに平均コード太さRは、乗用車用タイヤにおいては
0.38〜0.46mm、小型トラック用タイヤにおい
ては0.46〜0.54mm、バス・トラック等の重荷
重用タイヤにおいては0.54〜0.70mmの範囲と
するのも好ましい。
に略示するように、モノフィラメント11Aを、波形状
に繰り返して二次元的に型付けした型付けモノフィラメ
ントコード11を使用することもできる。
の巾方向に形成される。これにより、タイヤ軸方向に対
しては、実質的にベルトコードの打ち込み本数を増加し
たのと同様に、変形しにくくなるなどベルト層7の面内
剛性が面外剛性に対して相対的に向上できる。その結
果、乗り心地性を確保しつつ操縦安定性をバランス良く
高めることができる。この場合にも、前記螺旋状に型付
けした型付けモノフィラメントコード11と同様の理由
により、型付けの長手方向のピッチP、高さH、及び平
均コード太さRは、同様の範囲に規制される。
に示すSIN曲円状の如く直線部分を含まないもの、或
いは図6(B)に示すジグザグ状の如く直線部分を含む
ものであっても良い。
のリフティングを防止し高速耐久性を高めるバンド層
(図示せず)を配することができる。このバンド層は、
例えばナイロンのテキスタイルコードをタイヤ周方向に
対して0〜5゜の角度で螺旋状に巻回した所謂エンドレ
ス状のバンドプライからなり、ベルト層7の少なくとも
外端部を被覆する。
用タイヤでは、本例の如く2枚のベルトプライの双方或
いは一方に型付けモノフィラメントコードプライ10を
使用することができる。しかし、特に重荷重用タイヤの
場合には、少なくともタイヤ半径方向最外層に、この型
付けモノフィラメントコードプライ10を用いると、コ
ード太さが大であることにより耐外傷性、耐破断性が向
上するなど、新たな効果が期待できる。
ズ175/70R13)、小型トラック用タイヤ(タイ
ヤサイズ275/70R16)、重荷重用タイヤ(タイ
ヤサイズ11R22.5)のタイヤを、表1、2に示す
仕様により試作し、各試供タイヤのタイヤ重量、耐久
性、操縦安定性、及び乗り心地性をテストし、その結果
を表1、2に示している。
を100とする指数で表示している。指数は小さい方が
軽量である。
輪に装着し、直径14mの円を二つ合わせた8の字コー
スを500回繰り返して8の字旋回した後、タイヤを解
体しベルトコードの切断箇所を数え、各サイズで、従来
例を100とする指数で表示している。指数は小さい方
が切断箇所が少なく良好である。
ルト路を走行し、ハンドル応答性、剛性感、グリップ等
に関する特性をドライバーの官能評価により10点法で
評価した。各サイズで、数値が大きいほど、操縦安定性
に優れている。
ルジャソ路(石畳の路面)、ビッツマン路(小石を敷き
詰めた路面)等において、ゴツゴツ感、突き上げ、ダン
ピングに関してドライバーの官能評価を行い、10点法
で評価した。各サイズで、数値が大きいほど、乗り心地
性に優れている。
成しながら、操縦安定性、乗り心地性、及び耐久性を向
上しうるのが確認できる。
常に長く設定した特異な型付け仕様の型付けモノフィラ
メントコードを用いてベルトプライを形成しているた
め、軽量化及びコスト軽減を達成しながら、操縦安定性
及び耐久性をバランスよく向上しうる。
図である。
さを説明する断面図である。
コードの型付け状態および断面を示す線図である。
Claims (3)
- 【請求項1】トレッド部からサイドウオール部をへてビ
ード部のビードコアに至るカーカスと、金属製のベルト
コードを配列した複数枚のベルトプライからなりかつ前
記トレッド部の内方かつカーカスの外側に配されるベル
ト層とを有する空気入りラジアルタイヤであって、 前記ベルト層は、ベルトコードとしてモノフィラメント
をその長手方向中心線を基準として螺旋状又は波形状に
繰り返して型付けした型付けモノフィラメントコードを
用いたプライを少なくとも含むとともに、 前記型付けモノフィラメントコードの前記型付けの長手
方向のピッチPは、タイヤを正規リムにリム組みしかつ
正規内圧を充填した正規状態におけるトレッド面のタイ
ヤ赤道上でのタイヤ外周長さWの0.008〜0.08
倍としたことを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項2】前記型付けモノフィラメントコードの前記
型付けの高さHは、前記ピッチPの0.002〜0.0
25倍としたことを特徴とする請求項1記載の空気入り
ラジアルタイヤ。 - 【請求項3】前記型付けモノフィラメントコードのコー
ド断面の平均コード太さRは、タイヤ外周長さWの0.
13×10-3〜0.28×10-3としたことを特徴とす
る請求項1、2記載の空気入りラジアルタイヤ。
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---|---|
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP37056399A Expired - Fee Related JP4132522B2 (ja) | 1999-12-22 | 1999-12-27 | 空気入りラジアルタイヤ |
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JP (1) | JP4132522B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20200039295A1 (en) * | 2017-04-11 | 2020-02-06 | Bridgestone Corporation | Elastomer-metal cord composite and tire using same |
-
1999
- 1999-12-27 JP JP37056399A patent/JP4132522B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20200039295A1 (en) * | 2017-04-11 | 2020-02-06 | Bridgestone Corporation | Elastomer-metal cord composite and tire using same |
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