JP2001179966A - インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置

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JP2001179966A
JP2001179966A JP37294799A JP37294799A JP2001179966A JP 2001179966 A JP2001179966 A JP 2001179966A JP 37294799 A JP37294799 A JP 37294799A JP 37294799 A JP37294799 A JP 37294799A JP 2001179966 A JP2001179966 A JP 2001179966A
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ink jet
ink
pressure generating
jet recording
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Munehide Kanetani
谷 宗 秀 金
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2002/14419Manifold

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット式記録ヘッドの複数のノズル
開口におけるインク吐出特性の均一化を図る。 【解決手段】 複数の圧力発生室310と、複数の圧力
発生室310の内部のインクを加圧する複数の圧力発生
素子17と、を有するアクチュエータユニット501を
有する。複数の圧力発生室310に連通する複数のノズ
ル開口23であって、圧力発生素子17により圧力発生
室310の内部のインクを加圧したときにインク滴が吐
出される複数のノズル開口23を有する流路ユニット5
02を有する。アクチュエータユニット501は複数設
けられ、各アクチュエータユニット501はそれぞれ固
有の共振周波数を有しており、各アクチュエータユニッ
ト501間における固有の共振周波数の偏差は所定範囲
内に抑えられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット式
記録ヘッド及びインクジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタやインクジェッ
トプロッタなどとして用いられるインクジェット式記録
装置では、記録ヘッドにおいて、ノズル開口に連通する
圧力発生室内のインクを加圧してノズル開口からインク
滴を吐出する。つまり、記録ヘッドを主走査方向(記録
媒体幅方向)に移動させながら、ドットパターンにより
規定されるタイミングでインク滴を吐出させる。記録ヘ
ッドが幅方向の終端に達したら、紙等の記録媒体を副走
査方向(紙送り方向)に移動させ、記録ヘッドを再度主
走査方向に移動させながらインク滴を吐出させる。
【0003】従来のインクジェット式記録ヘッドの一例
として、アクチュエータユニットと流路ユニットとを積
層して構成したものがある。アクチュエータユニット
は、同一列を成して配置された複数の圧力発生室と、複
数の圧力発生室の内部のインクを加圧する複数の圧力発
生素子と、を有する。流路ユニットは、複数の圧力発生
室に連通する複数のノズル開口であって、圧力発生素子
により圧力発生室の内部のインクを加圧したときにイン
ク滴が吐出される複数のノズル開口と、複数の圧力発生
室に連通し、複数の圧力発生室に供給するインクを貯留
する共通インク室と、共通インク室から圧力発生室にイ
ンクを供給するためのインク供給路を有する。
【0004】ところで、記録ヘッドを製造する際にはあ
る程度の製造誤差が不可避であるため、各ノズル開口か
ら吐出されるインク滴の量(単位インク量)にはバラツ
キがある。
【0005】そこで、従来は、記録ヘッド内における複
数の圧力発生素子の静電容量を極力そろえるようにした
り、或いは、圧力発生素子に印加する駆動波形を、イン
クのメニスカスの共振周波数を考慮して形成することに
より対処していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように複数の圧力発生素子の静電容量をそろえる方法で
は、各ノズル開口毎の単位インク量のバラツキを十分に
抑えることができず、また、インクのメニスカスの共振
周波数を考慮して駆動波形を生成する方法では、メニス
カスの共振周波数のバラツキが大きい場合には十分に対
処することができない。
【0007】とくに、1つの記録ヘッドに複数のアクチ
ュエータを搭載する場合、同一アクチュエータ内におい
てはノズル開口毎の単位インク量のバラツキは小さいと
しても、アクチュエータ間におけるノズル開口毎の単位
インク量のバラツキが大きい場合がある。このため、例
えばアクチュエータ毎に異なる種類(例えば色の種類)
のインクを吐出させるように構成した記録ヘッドにおい
ては、単位インク量がインクの種類によって異なるとい
う事態を招いてしまう。
【0008】本発明は、上述した事情を考慮して成され
たものであって、その目的とするところは、複数のノズ
ル開口におけるインク吐出特性の均一化を図り得るイン
クジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明によるインクジェット式記録ヘッドは、複数の
圧力発生室と、前記複数の圧力発生室の内部のインクを
加圧する複数の圧力発生素子と、を有するアクチュエー
タユニットと、前記複数の圧力発生室に連通する複数の
ノズル開口であって、前記圧力発生素子により前記圧力
発生室の内部のインクを加圧したときにインク滴が吐出
される複数のノズル開口を有する流路ユニットと、を備
え、前記アクチュエータユニットを複数設け、前記各ア
クチュエータユニットはそれぞれ固有の共振周波数を有
しており、前記各アクチュエータユニット間における前
記固有の共振周波数の偏差は所定範囲内に抑えられてい
ることを特徴とする。
【0010】また、好ましくは、複数の前記アクチュエ
ータユニットは、前記各アクチュエータユニット毎に固
有の静電容量を有しており、前記各アクチュエータユニ
ット間における前記固有の静電容量の偏差は所定範囲内
に抑えられている。
【0011】また、好ましくは、前記固有の共振周波数
は、前記各アクチュエータユニットの前記複数の圧力発
生素子のそれぞれの共振周波数を全数測定してその平均
値として算出したものである。
【0012】また、好ましくは、前記固有の静電容量
は、前記各アクチュエータユニットの前記複数の圧力発
生素子のそれぞれの静電容量を全数測定してその平均値
として算出したものである。
【0013】また、好ましくは、前記固有の共振周波数
に関する情報を記憶する記憶手段をさらに有する。
【0014】また、好ましくは、前記記憶手段は、前記
固有の共振周波数に関する情報を記憶するためのメモリ
ーを含む。
【0015】また、好ましくは、前記記憶手段は、前記
固有の共振周波数を表示するバーコードを含む。
【0016】また、好ましくは、前記記憶手段は、前記
固有の共振周波数を表示する文字情報を含む。
【0017】本発明によるインクジェット式記録装置
は、上述したインクジェット式記録ヘッドと、前記圧力
発生素子に印加する駆動信号を発生する駆動信号発生手
段と、を備えたことを特徴とする。
【0018】また、好ましくは、前記駆動信号発生手段
は、前記固有の共振周波数に応じて最適な駆動信号を発
生する。
【0019】本発明によるインクジェット式記録装置
は、固有の共振周波数に関する情報を記憶するためのメ
モリーを含む記憶手段を有する前記インクジェット式記
録ヘッドと、前記記録ヘッドを制御する制御装置と、を
備え、前記制御装置は、前記圧力発生素子に印加される
駆動信号を発生する駆動信号発生手段を有し、前記記録
ヘッドと前記制御装置との接続により前記固有の共振周
波数に関する情報が前記メモリーから前記制御装置に伝
送され、前記駆動信号発生手段は前記固有の共振周波数
に関する情報に基づいて最適な駆動信号を生成すること
を特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
インクジェット式記録ヘッドについて図面を参照して説
明する。
【0021】図1は、本実施形態によるインクジェット
式記録装置(インクジェット式プリンタ)の要部を示す
斜視図である。図1に示すように、このインクジェット
式記録装置では、カラーのインクジェット方式のプリン
タ本体100にコンピュータ(図示せず)が接続され、
このコンピュータに所定のプログラムがロードされ、実
行されることにより、プリンタ本体100においてカラ
ー印刷が行われる。
【0022】プリンタ本体100では、キャリッジ10
1がタイミングベルト102を介してキャリッジ機構1
2のキャリッジモータ103に接続され、ガイド部材1
04に案内されて記録用紙105の紙幅方向に往復動す
るように構成されている。プリンタ本体100には、紙
送りローラ106を用いた紙送り機構11が形成されて
いる。キャリッジ101には記録用紙105と対向する
面、この図に示す例では下面にインクジェット式の記録
ヘッド10が取り付けられている。記録ヘッド10は、
キャリッジ101の上部に載置されているインク収容器
107、すなわち2つのインクカートリッジ107K、
107Fからインクの補給を受けてキャリッジ101の
移動に合わせて記録用紙105にインク滴を吐出してド
ットを形成し、記録用紙105に画像や文字を印刷す
る。ここで、インクカートリッジ107Kには、ブラッ
クのインクを収容するインク収容部107K’が形成さ
れ、ブラックのインクを記録ヘッド10に供給する。
【0023】一方、インクカートリッジ107Fはカラ
ーインク用であり、各色のインクをそれぞれ収容してお
く複数のインク収容部107C、107M、107Yが
形成されている。これらのインク収容部107C、10
7M、107Yには、それぞれシアン、マゼンダ、イエ
ローのインクが独立して収容され、各色のインクをそれ
ぞれ独立して記録ヘッド10に供給する。
【0024】また、プリンタ本体100の非印刷領域
(非記録領域)には、キャッピング装置108が構成さ
れ、印刷の休止中に記録ヘッド10のノズル開口を封止
する。従って、印刷の休止中、インクから溶媒が飛散す
ることによってインクが増粘あるいはインク膜を形成す
ることを抑制することができる。それ故、印刷の休止中
にノズルに目詰まりが発生するのを防止できる。また、
キャッピング装置108は、印刷動作中に行われるフラ
ッシング動作による記録ヘッド10からのインク滴を受
ける。キャッピング装置108の近傍にはワイピング装
置109が配置され、このワイピング装置109は、記
録ヘッド10の表面をブレードなどでワイピングするこ
とにより、そこに付着したインク滓や紙粉を拭き取るよ
うに構成されている。
【0025】図2は、本実施形態のプリンタ本体100
の機能ブロック図である。
【0026】図2において、プリンタ本体100は、プ
リントコントローラ(制御装置)40とプリントエンジ
ン5とから構成されている。プリントコントローラ40
は、コンピュータ(図示せず)からの多値階層情報を含
む記録データなどを受信するインターフェース43と、
多値階層情報を含む記録データなどの各種データの記憶
を行うRAM44と、各種データ処理を行うためのルー
チンなどを記憶したROM45と、CPUなどからなる
制御部46と、発振回路47と、記録ヘッド10への駆
動信号COMを発生させる駆動信号発生回路(駆動信号
発生手段)8と、この駆動信号発生回路8と、ドットパ
ターンデータに展開された印字データおよび駆動信号を
プリントエンジン5に送信するためのインターフェース
49とを備えている。
【0027】コンピュータなどから送られた多値階層情
報を含む記録データはインターフェース43を介して記
録装置内部の受信バッファ44Aに保持される。受信バ
ッファ44Aに保持された記録データは、コマンド解析
が行われてから中間バッファ44Bへ送られる。中間バ
ッファ44B内では、制御部46によって中間コードに
変換された中間形式としての記録データが保持され、各
文字の印字位置、修飾の種類、大きさ、フォントのアド
レスなどが付加される処理が制御部46によって実行さ
れる。次に、制御部46は、中間バッファ44B内の記
録データを解析し、階層データをデコード化した後の2
値化されたドットパターンデータを出力バッファ44C
に展開し、記憶させる。
【0028】記録ヘッド10の1スキャン分に相当する
ドットパターンデータが得られると、このドットパター
ンデータは、インターフェース49を介して記録ヘッド
10にシリアル転送される。出力バッファ44Cから1
スキャン分に相当するドットパターンデータが出力され
ると、中間バッファ44Bの内容が消去されて、次の中
間コード変換が行われる。
【0029】プリントエンジン5は、記録ヘッド10
と、前記の紙送り機構11と、前記のキャリッジ機構1
2とを備えている。紙送り機構11は、記録紙などの記
録媒体を順次送り出して副走査を行うものであり、キャ
リッジ機構12は、記録ヘッド10を主走査させるもの
である。
【0030】記録ヘッド10は、所定のタイミングで各
ノズル開口からインク滴を吐出させるものであり、駆動
信号発生回路8で生成された駆動信号COMは、インタ
ーフェース49を介して記録ヘッド10の素子駆動回路
50に出力される。
【0031】次に、図3を参照して、駆動信号COMを
構成する駆動パルスについて説明する。図3において、
記録動作中、圧力発生素子である圧電振動子17(図
2、図4参照)を作動させるための駆動信号COMは、
中間電位Vmを所定時間だけ維持した後(ホールドパル
ス113)、最低電位VLSまで一定の勾配で下降し
(第1の信号/放電パルス114)、この最低電位VL
Sを所定時間だけ維持した後(第2の信号/ホールドパ
ルス115)、最高電位VPまで一定の勾配で上昇し、
それを所定時間だけ保持し(第3の信号/充電パルス1
16)、しかる後に、中間電位Vmまで再び下降する
(第4の信号/放電パルス117)。
【0032】そして、図3に示した駆動パルスを、圧電
振動子17に印加すると、ホールドパルス113によっ
て所定時間にわたって撓んだ状態に維持された振動板3
6(図4参照)は、放電パルス114によって伸長さ
れ、これにより圧力発生室310内にインクが充填され
る。次に、ホールドパルス115によって振動板36の
伸長状態が所定時間にわたって維持された後、充電パル
ス116によって振動板36が圧力発生室310の内側
に大きく撓み、これにより、ノズル開口23(図4参
照)からインク滴が吐出される。
【0033】次に、記録ヘッド10の構成を、図4を参
照して説明する。ここで、図4は、記録ヘッドに形成し
たアクチュエータ等の断面図である。
【0034】図4に示すように、記録ヘッド10は、圧
力発生室310を形成する圧力発生室形成用孔310′
が形成された第1の基板31と、圧力発生室310の両
端部にそれぞれ連通する2つで一対の連通孔321、3
22が形成された第2の基板32と、この対をなす2つ
の連通孔321、322のうちの一方の連通孔322に
連通して共通インク室(リザーバ)330を形成する共
通インク室形成用孔330′、および他方の連通孔32
1に連通するインク供給孔331が形成された第3の基
板(リザーバプレート)33と、インク供給孔331に
連通するノズル開口23が形成された第4の基板(ノズ
ルプレート)34とが積層された構造になっている。
【0035】ここで、第1および第2の基板31、32
は、後述する振動板36や圧電振動子17が第1の基板
31の表面に搭載されてアクチュエータユニット501
を構成する。後述するように本実施形態においては、記
録ヘッド10は複数のアクチュエータユニット501を
備えており、各アクチュエータユニット501は、圧電
振動子17及び振動板36から成るアクチュエータを多
数(例えば96素子)備えている。
【0036】また、共通インク室330及びインク供給
孔331が形成された第3の基板(リザーバプレート)
33、ノズル開口23を含む第4の基板(ノズルプレー
ト)34、及び次述する第5の基板(供給プレート)3
5は、流路ユニット502を構成する。
【0037】第2の基板32と第3の基板33との間に
第5の基板35(供給プレート)が挟まれており、この
第5の基板35において、第3の基板33の共通インク
室330と重なる領域には、共通インク室330の壁面
を肉薄なものにして、共通インク室330内のインクの
圧力変動を吸収するコンプライアンス部を付与するため
の孔352が形成されている。また、第5の基板35に
おいて、第3の基板33の共通インク室330と第2の
基板32の連通孔322とが重なる部分、および第3の
基板33のインク供給孔331と第2の基板32の連通
孔321とが重なる部分には、貫通孔351、353が
それぞれ形成されている。
【0038】また、第1の基板31の外側表面には、圧
力発生素子としての圧電振動子17が設けられている。
この圧電振動子17は、振動板36とともにたわみ振動
型のアクチュエータを構成しており、振動板36を振動
させる。従って、圧力発生室310が収縮して圧力発生
室310内のインクが加圧されると、圧力発生室310
内のインクは、第2の基板32に形成されている連通孔
321、第5の基板35に形成されている貫通孔35
3、第3の基板33に形成されているインク供給孔33
1、および第4の基板34に形成されているノズル開口
23から吐出される。また、圧力発生室310が膨張す
ると、共通インク室330内のインクは、第5の基板3
5に形成されている貫通孔351、第2の基板32に形
成されている連通孔322を介して圧力発生室310内
に流れ込む。
【0039】そして、本実施形態による記録ヘッド10
は、図5に示したように3つのアクチュエータユニット
501A、501B、501Cを備えており、アクチュ
エータユニット501Aはノズル開口列23a、23b
に対応し、アクチュエータユニット501Bはノズル開
口列23c、23dに対応し、アクチュエータユニット
501Cはノズル開口列23e、23fに対応してい
る。
【0040】このように記録ヘッド10は合計6列のノ
ズル開口列を備えており、各列から吐出するインクの種
類を様々な組み合わせにすることができる。例えば、ノ
ズル開口列23aからはブラックのインクが吐出され、
以下同様に、ノズル開口列23bからはシアンのインク
が、ノズル開口列23cからはライトシアンのインク
が、ノズル開口列23dからはマゼンタのインクが、ノ
ズル開口列23eからはライトマゼンタのインクが、ノ
ズル開口列23fからはイエローのインクがそれぞれ吐
出されるようにすることができる。
【0041】そして、本実施形態においては、各アクチ
ュエータユニット501A、501B、501Cのそれ
ぞれが固有の共振周波数を有しているが、各アクチュエ
ータユニット501A、501B、501C間における
固有の共振周波数の偏差は所定範囲内に抑えられてい
る。
【0042】ここで、前記固有の共振周波数は、記録ヘ
ッド10を組み立てる前のアクチュエータユニット50
1単体の状態で、各アクチュエータユニット501A、
501B、501Cの複数の圧電振動子17のそれぞれ
の共振周波数を全数測定してその平均値として算出した
ものである。
【0043】また、各アクチュエータユニット501
A、501B、501Cのそれぞれが固有の静電容量を
有しているが、各アクチュエータユニット501A、5
01B、501C間における固有の静電容量の偏差は所
定範囲内に抑えられている。
【0044】ここで、前記固有の静電容量は、記録ヘッ
ド10を組み立てる前のアクチュエータユニット501
単体の状態で、各アクチュエータユニット501A、5
01B、501Cの複数の圧電振動子17のそれぞれの
静電容量を全数測定してその平均値として算出したもの
である。
【0045】図6は、前記の如く算出した固有の共振周
波数及び固有の静電容量に基づいてアクチュエータユニ
ット501を層別するための方法の一例を示したもので
あり、分類Aは静電容量500〜550pF・共振周波
数1〜1.4MHzの場合、分類Bは静電容量550〜
600pF・共振周波数1〜1.4MHzの場合、分類
Cは静電容量500〜550pF・共振周波数1.4〜
1.8MHzの場合、分類Dは静電容量550〜600
pF・共振周波数1.4〜1.8MHzの場合、をそれ
ぞれ示している。
【0046】そして、本実施形態においては、図6に示
した分類A〜Dのいずれか1つの分類の属する複数のア
クチュエータユニット501を用いて記録ヘッド10を
構成する。これにより、アクチュエータユニット501
毎のインク吐出特性のバラツキが抑えられる。
【0047】また、本実施形態においては、記録ヘッド
10は、固有の共振周波数及び固有の静電容量に関する
情報を記憶する記憶装置(記憶手段)をさらに有し、こ
の記憶装置はメモリーで構成することができ、このメモ
リーを記録ヘッド10に組み込むことができる。また、
記憶装置は、固有の共振周波数及び固有の静電容量を表
示するバーコード又は文字情報で構成することもでき
る。
【0048】上述した記憶装置をメモリーで構成した場
合には、記録ヘッド10とプリントコントローラ(制御
装置)40とを接続することにより、固有の共振周波数
及び固有の静電容量に関する情報がメモリーからプリン
トコントローラ40に伝送されるように構成することが
好ましい。
【0049】また、記憶装置をバーコード又は文字情報
で構成した場合には、リーダー、パネル、或いはパソコ
ンを用いてプリントコントローラ40内の不揮発性メモ
リーへ情報を書き込むことができる。
【0050】そして、駆動信号発生回路(駆動信号発生
手段)8は、記憶装置から受け取った固有の共振周波数
及び固有の静電容量に関する情報に基づいて、図3に示
した駆動パルスの波形(例えばパルス幅)を適宜変更す
ることにより、図6に示した各分類に応じた最適の駆動
信号を生成する。
【0051】以上述べたように本実施形態によれば、複
数のアクチュエータユニット501によって記録ヘッド
10を構成する際に、各アクチュエータユニット501
間における固有の共振周波数及び固有の静電容量の偏差
を所定範囲内に抑えるようにしたので、各アクチュエー
タユニット501間のインク吐出特性のバラツキを抑え
ることができ、ひいては、記録装置の信頼性、印刷品
質、及びスループットを高めることができる。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、複数
のアクチュエータユニットによって記録ヘッドを構成す
る際に、各アクチュエータユニット間における固有の共
振周波数の偏差を所定範囲内に抑えるようにしたので、
各アクチュエータユニット間のインク吐出特性のバラツ
キを抑えることができ、ひいては、記録装置の信頼性、
印刷品質、及びスループットを高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるインクジェット式記
録装置の要部を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態によるインクジェット式記
録装置の機能ブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態によるインクジェット式記
録装置で用いる駆動信号の波形図である。
【図4】本発明の一実施形態によるインクジェット式記
録装置のインクジェット式記録ヘッドの断面図である。
【図5】本発明の一実施形態によるインクジェット式記
録装置のインクジェット式記録ヘッドにおけるアクチュ
エータ及びノズル列の配置構成を説明するための説明図
である。
【図6】固有の共振周波数及び固有の静電容量に基づく
記録ヘッドの層別方法の一例を示した図である。
【符号の説明】
10 記録ヘッド 17 圧電振動子(圧力発生素子) 23 ノズル開口 310 圧力発生室 501、501A、501B、501C アクチュエー
タユニット 502 流路ユニット

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の圧力発生室と、前記複数の圧力発生
    室の内部のインクを加圧する複数の圧力発生素子と、を
    有するアクチュエータユニットと、 前記複数の圧力発生室に連通する複数のノズル開口であ
    って、前記圧力発生素子により前記圧力発生室の内部の
    インクを加圧したときにインク滴が吐出される複数のノ
    ズル開口を有する流路ユニットと、を備え、 前記アクチュエータユニットを複数設け、前記各アクチ
    ュエータユニットはそれぞれ固有の共振周波数を有して
    おり、前記各アクチュエータユニット間における前記固
    有の共振周波数の偏差は所定範囲内に抑えられているこ
    とを特徴とするインクジェット式記録ヘッド。
  2. 【請求項2】複数の前記アクチュエータユニットは、前
    記各アクチュエータユニット毎に固有の静電容量を有し
    ており、前記各アクチュエータユニット間における前記
    固有の静電容量の偏差は所定範囲内に抑えられているこ
    とを特徴とする請求項1記載のインクジェット式記録ヘ
    ッド。
  3. 【請求項3】前記固有の共振周波数は、前記各アクチュ
    エータユニットの前記複数の圧力発生素子のそれぞれの
    共振周波数を全数測定してその平均値として算出したも
    のであることを特徴とする請求項1又は2に記載のイン
    クジェット式記録ヘッド。
  4. 【請求項4】前記固有の静電容量は、前記各アクチュエ
    ータユニットの前記複数の圧力発生素子のそれぞれの静
    電容量を全数測定してその平均値として算出したもので
    あることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に
    記載のインクジェット式記録ヘッド。
  5. 【請求項5】前記固有の共振周波数に関する情報を記憶
    する記憶手段をさらに有することを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれか一項に記載のインクジェット式記録ヘ
    ッド。
  6. 【請求項6】前記記憶手段は、前記固有の共振周波数に
    関する情報を記憶するためのメモリーを含むことを特徴
    とする請求項5記載のインクジェット式記録ヘッド。
  7. 【請求項7】前記記憶手段は、前記固有の共振周波数を
    表示するバーコードを含むことを特徴とする請求項5又
    は6記載のインクジェット式記録ヘッド。
  8. 【請求項8】前記記憶手段は、前記固有の共振周波数を
    表示する文字情報を含むことを特徴とする請求項5乃至
    7のいずれか一項に記載のインクジェット式記録ヘッ
    ド。
  9. 【請求項9】請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記
    載のインクジェット式記録ヘッドと、 前記圧力発生素子に印加する駆動信号を発生する駆動信
    号発生手段と、を備えたことを特徴とするインクジェッ
    ト式記録装置。
  10. 【請求項10】前記駆動信号発生手段は、前記固有の共
    振周波数に応じて最適な駆動信号を発生することを特徴
    とする請求項9記載のインクジェット式記録装置。
  11. 【請求項11】請求項6記載のインクジェット式記録ヘ
    ッドと、 前記記録ヘッドを制御する制御装置と、を備え、 前記制御装置は、前記圧力発生素子に印加される駆動信
    号を発生する駆動信号発生手段を有し、前記記録ヘッド
    と前記制御装置との接続により前記固有の共振周波数に
    関する情報が前記メモリーから前記制御装置に伝送さ
    れ、前記駆動信号発生手段は前記固有の共振周波数に関
    する情報に基づいて最適な駆動信号を生成することを特
    徴とするインクジェット式記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013188930A (ja) * 2012-03-13 2013-09-26 Brother Industries Ltd 圧電アクチュエータの駆動信号決定方法、及び、液体吐出装置

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