JP2001178943A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001178943A
JP2001178943A JP37096999A JP37096999A JP2001178943A JP 2001178943 A JP2001178943 A JP 2001178943A JP 37096999 A JP37096999 A JP 37096999A JP 37096999 A JP37096999 A JP 37096999A JP 2001178943 A JP2001178943 A JP 2001178943A
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洋二 川上
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浩 石井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源が遮断されたときに遊技機が稼働中であ
る場合に限って電源復帰後に遊技を再開することによ
り、人手や手間を軽減できるようにする。 【解決手段】 パチンコ機等の遊技機に関し、遊技を再
開するのに必要な遊技情報を保存する遊技情報保存手段
2と、電源が復帰すると保存された遊技情報に基づいて
遊技を再開する遊技再開手段5とを有する。このうち電
源が遮断されたときに遊技機が稼働中であると稼働判別
手段1が判別した場合にのみ、遊技情報保存手段2は遊
技情報を保存する。よって電源が遮断されたときに稼働
中であった遊技機は電源復帰後に遊技を再開することが
できるので、遊技機の一台ずつについて所要の作業を行
う必要がない。したがって、営業終了後や営業開始前等
における人手や手間を軽減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遊技機に関し、遊技
中に停電等によって突然電源が遮断された場合において
電源復帰後に遊技を再開する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機の一つであるパチンコ機の多く
は、複数の図柄からなる図柄群を変動または停止して表
示する図柄表示器等を備えており、パチンコ球が特定領
域に入賞または通過すると図柄群を変動し始める。そし
て、変動している図柄群が特定図柄で停止すると、「大
当たり」として遊技者に特典を与える。当該特典として
は、例えば大入賞口や役物装置等を一定限度の下で断続
的に開閉する。こうした特典によって、遊技者は多くの
賞球(賞品球)を獲得することが可能になる。
【0003】ところが、遊技中に停電になるとメモリ等
に記憶されていたデータが失われるため、停電発生時に
おける遊技状態が破棄されてしまう。そのため、停電が
復帰した後は停電発生時における遊技状態で遊技を再開
(継続)することができなかった。特に出現頻度が低い
「大当たり」になって大当たり遊技を行なっている際に
停電になると、遊技者は獲得できるはずであった多くの
賞球を獲得できずに遊技意欲を失ってしまう。このこと
は、図柄変動中に特定領域に入賞または通過したパチン
コ球によって将来的に「大当たり」になる場合でも同様
である。
【0004】従来のパチンコ機にも、停電になると停電
復帰後に遊技を再開するのに必要なデータをRAM等に
バックアップするバックアップ機能を備えている。当該
バックアップ機能によってバックアップしたデータに基
づいて遊技を制御することにより、停電復帰後に遊技を
再開することができる。また、ホール(遊技場)の営業
終了後はバックアップが不要なため、パチンコ機本体の
電源スイッチをオフにすることによって当該バックアッ
プ機能を働かせなくするようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ホールに設置
されているパチンコ機は数十台から数百台にもなるの
で、一台ずつパチンコ機本体の電源スイッチをオフにす
るのは人手や手間を要する作業である。そのため、通常
はホールに設置したパチンコ機のほぼ全部に電源を供給
する主電源を遮断している。このときパチンコ機本体の
電源スイッチはオンになったままであるので、バックア
ップ機能が働くことになる。よって翌営業日にホールの
営業を開始する前には、パチンコ機を一台ずつバックア
ップした遊技情報を初期化する作業を行う必要がある。
したがって、バックアップ機能を備えた従来のパチンコ
機では営業終了後または営業開始前にパチンコ機の一台
ずつについて所要の作業を行わなければならず、人手や
手間を要していた。本発明はこのような点に鑑みてなさ
れたものであり、電源が遮断されたときに遊技機が稼働
中である場合に限って電源復帰後に遊技を再開すること
により、人手や手間を軽減する遊技機を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段1】課題を解決するための
手段1は、請求項1に記載した通りである。ここで、請
求項1に記載した用語については以下のように解釈す
る。当該解釈は他の請求項および発明の詳細な説明につ
いても同様である。 (1)「電源が遮断されたとき」とは、故障(障害発
生),停電,主電源の遮断等のように遊技機に電源が正
常に供給されなくなる状態を意味する。 (2)「遊技機が稼働中」とは、少なくとも遊技機に備
えられた所要の部材および/または所要の装置が作動し
ている状態や、遊技機で遊技する遊技者が存在する状態
等のように、おおよそ遊技機による遊技が行われている
状態を意味する。 (3)「遊技情報」には、遊技状態(通常状態,図柄変
動中,大当たり遊技等),大当たりの有無,確率変動の
有無,未払いの遊技球の個数などのように現在の遊技状
態を再開するのに必要な情報を含む。ここで「現在の遊
技状態を再開する」場合には、現在の遊技状態を完全に
再現して再開する場合に限らず、一部の遊技状態を再現
せずに再開する場合を含む。 (4)「遊技情報を保存する」態様には、保存媒体に遊
技情報を保存する態様や、保存媒体に保存された遊技情
報を電源遮断後も維持する態様等がある。
【0007】当該手段1によれば、稼働判別手段は遊技
機が稼働中であるか否かを判別し、電源が遮断されたと
きに遊技機が稼働中であると稼働判別手段が判別した場
合にのみ遊技情報保存手段は遊技を再開するのに必要な
遊技情報を保存する。そして電源が復帰すると、遊技再
開手段は遊技情報保存手段によって保存した遊技情報に
基づいて遊技を再開する。よって電源が遮断されたとき
に稼働中であった遊技機は、電源復帰後に遊技を再開す
ることができる。一方、電源が遮断されたときに稼働中
でなかった遊技機は電源復帰後に遊技を再開する必要も
なく、電源投入時またはリセット時と同様に遊技を開始
できれば十分である。したがって、遊技機の一台ずつに
ついて所要の作業を行う必要がないので、営業終了後や
営業開始前等における人手や手間を軽減することができ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段2】課題を解決するための
手段2は、請求項2に記載した通りである。当該手段2
によれば、稼働判別手段は遊技機が稼働中であるか否か
を判別し、判別結果保存手段は稼働判別手段によって判
別された判別結果を保存する。そして電源が復帰する
と、遊技再開手段は電源が遮断されたときに遊技機が稼
働中であったという判別結果が保存されていた場合にの
み遊技情報に基づいて遊技を再開する。よって電源が遮
断されたときに稼働中であった遊技機は、電源復帰後に
遊技を再開することができる。一方、電源が遮断された
ときに遊技機が稼働中でないという判別結果が保存され
ていた場合には電源復帰後に遊技を再開する必要もな
く、電源投入時またはリセット時と同様に遊技を開始で
きれば十分である。したがって、遊技機の一台ずつにつ
いて所要の作業を行う必要がないので、営業終了後や営
業開始前等における人手や手間を軽減することができ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段3】課題を解決するための
手段3は、請求項3に記載した通りである。当該手段3
によれば、電源が遮断されたときに遊技機が稼働中でな
いと稼働判別手段が判別した場合には、遊技情報初期化
手段が遊技情報を初期化し、当該初期化された遊技情報
を遊技情報保存手段が保存する。突然に電源が遮断され
ると保存されている遊技情報の全部または一部が不適切
な数値等に変わる場合があり、この場合には電源復帰後
に当該遊技情報に基づいて遊技を再開すると遊技機が誤
作動する可能性が高まる。そこで、遊技情報初期化手段
が不要な遊技情報を初期化することにより、電源復帰後
における遊技機の誤作動をより確実に防止することがで
きる。
【0010】
【課題を解決するための手段4】課題を解決するための
手段4は、請求項1から3のいずれか一項に記載した遊
技機において、稼働判別手段は遊技機に備えられた所要
の部材および/または所要の装置が作動しているか否か
を検知することによって前記遊技機が稼働中であるか否
かを判別する。
【0011】当該手段4によれば、稼働判別手段は遊技
機に備えられた所要の部材または所要の装置が作動して
いるか否かによって、遊技機が稼働中か否かを判別す
る。この判別方法によれば、部材や装置の作動/非作動
によって遊技機が稼働中か否かを判別するので、当該判
別を的確に行うことが可能になる。
【0012】
【課題を解決するための手段5】課題を解決するための
手段5は、請求項1から3まで,上記手段4のいずれか
一項に記載の遊技機において、稼働判別手段は遊技機で
遊技する遊技者が存在するか否かを検知することによっ
て前記遊技機が稼働中であるか否かを判別する。
【0013】当該手段5によれば、稼働判別手段は遊技
機で遊技する遊技者が存在するか否かによって、遊技機
が稼働中か否かを判別する。この判別方法によれば、部
材や装置の作動状態にかかわらず遊技者が遊技機の前に
居れば当該遊技機は稼働中と判別するので、遊技者の意
図に反するような判別結果になるのを防止することが可
能になる。
【課題を解決するための手段6】課題を解決するための
手段6は、請求項1から3のいずれか一項に記載した遊
技機において、稼働判別手段は遊技機に備えられた所要
の部材および/または所要の装置の作動を検知し、かつ
前記遊技機で遊技する遊技者が存在するのを検知した場
合にのみ前記遊技機が稼働中であると判別する。
【0014】当該手段6によれば、稼働判別手段は遊技
機に備えられた所要の部材および/または所要の装置の
作動を検知し、かつ遊技機で遊技する遊技者が存在する
のを検知した場合にのみ遊技機が稼働中であると判別す
る。この判別方法によれば、所要の部材や所要の装置の
作動と、遊技者の存在との双方に基づいて判別するの
で、遊技機が稼働中か否かの判別について信頼性を高め
ることができる。
【0015】
【課題を解決するための手段7】課題を解決するための
手段7は、上記手段4または6に記載した遊技機におい
て、所要の装置は遊技球を発射する発射装置に設けたセ
ンサおよび/またはハンドルに設けたセンサとする。
【0016】当該手段7によれば、遊技球を発射する発
射装置および/またはハンドルに設けたセンサを所要の
装置として用いる。発射装置によって遊技球が発射され
たり、遊技者がハンドルを操作(または接触)している
ことをセンサが検知すれば、確実に遊技機が稼働中であ
ることを判別することができる。よって、遊技機が稼働
中か否かの判別について信頼性をさらに高めることがで
きる。
【0017】
【課題を解決するための手段8】課題を解決するための
手段8は、請求項4に記載した通りである。当該手段8
によれば、まず遊技機が稼働中でないと稼働判別手段が
判別してから経過した第1経過時間をカウントする第1
タイマーを備える。そして、第1タイマーによってカウ
ントした第1経過時間が第1所定時間に達する前に電源
が遮断された場合には、遊技情報保存手段は遊技情報を
保存する。遊技者が賞球の交換や食事等で一時的に席を
外すことがあり、このとき遊技機は稼働中でなくなる。
この状態で電源が遮断されると遊技者は現在の遊技状態
で再開することができなくなる。そこで、遊技機が稼働
中でないと稼働判別手段が判別したときから第1所定時
間に達する前に電源が遮断された場合には、電源復帰後
に遊技を再開できるようにした。よって、遊技者が意図
しないケースで不利益を受けるのを防止することができ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段9】課題を解決するための
手段9は、請求項5に記載した通りである。当該手段9
によれば、まず電源が復帰してから経過した第2経過時
間をカウントする第2タイマーを備える。そして、第2
タイマーによってカウントした第2経過時間が第2所定
時間に達するまでに遊技機が稼働中であると稼働判別手
段が判別しなかった場合には、遊技再開手段が遊技情報
を初期化する。すなわち稼働中でない遊技機について遊
技情報を保存した場合であっても、電源復帰後の第2所
定時間内に遊技機が稼働状態にならなければ遊技情報を
初期化するので、当該遊技機では電源投入時またはリセ
ット時と同様に遊技を開始することになる。よって、遊
技機の一台ずつについて所要の作業を行う必要がなくな
り、ホール側等の意図的な不正を防止することができ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段10】課題を解決するため
の手段10は、請求項6に記載した通りである。当該手
段10によれば、第1に遊技情報保存手段は遊技機にお
ける遊技を制御するメイン制御基板で用いる遊技情報を
保存する。第1の保存方法によれば、遊技を再開するに
あたって必要な遊技情報を保存するので、遊技再開手段
は電源遮断時の遊技状態にほぼ近い状態で電源復帰後に
遊技を再開することが可能になる。よって、遊技者は電
源遮断時における遊技状態による不利益を受けるのを防
止することができる。また第2に、遊技情報保存手段は
遊技球(賞球および/または貸球)の払い出しを制御す
る払出制御基板で用いる遊技情報を保存する。第2の保
存方法によれば、遊技再開手段は電源遮断時において未
払いの遊技球を電源復帰後に払い出す。よって、遊技者
は未払いの遊技球による不利益を受けるのを防止するこ
とができる。双方の基板で用いる遊技情報をともに保存
すれば、遊技の再開とともに未払いの遊技球を払い出す
ことが可能になる。よって、電源の遮断による不利益を
最小限に抑えることができる。
【0020】
【課題を解決するための手段11】課題を解決するため
の手段11は、請求項7に記載した通りである。当該手
段11によれば、遊技情報保存手段は特別遊技にかかる
遊技情報,付加的特典にかかる遊技情報および未払いの
遊技球にかかる遊技情報のみを保存する。これらの遊技
情報のみを保存した場合であっても、遊技の再開ととも
に未払いの遊技球を払い出すことが可能になる。よって
保存すべき情報量が少ないので、電源が遮断された後の
処理において遊技情報を保存を確実に行うことができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態
を図面に基づいて説明する。 〔実施の形態1〕実施の形態1は遊技機の一つであるパ
チンコ機に本発明を適用し、具体的には電源が遮断され
たときに遊技機が稼働中であるか否かを判別して遊技情
報の保存等を行う例である。当該実施の形態1は図1〜
図8を参照しながら説明する。
【0022】はじめに、本発明の概要を模式的に示した
図1を参照しながら説明する。図1に示す遊技機は、遊
技機が稼働中であるか否かを判別する稼働判別手段1
と、遊技を再開するのに必要な遊技情報を保存する遊技
情報保存手段2と、電源が復帰すると保存された遊技情
報に基づいて遊技を再開する遊技再開手段5とを有す
る。ここで、電源が遮断されたときに遊技機が稼働中で
あると稼働判別手段1が判別した場合にのみ、遊技情報
保存手段2は遊技情報を保存する。この構成によれば、
電源が遮断されたときに遊技機が稼働中であると稼働判
別手段1が判別した場合にのみ遊技情報保存手段2は遊
技情報を保存する。そして電源が復帰すると、遊技再開
手段5は遊技情報保存手段2によって保存された遊技情
報に基づいて遊技を再開する。よって電源が遮断された
ときに稼働中であった遊技機は、電源復帰後に遊技を再
開することができる。一方、電源が遮断されたときに稼
働中でなかった遊技機は電源復帰後に遊技を再開する必
要もなく、電源投入時またはリセット時と同様に遊技を
開始できれば十分である。したがって、遊技機の一台ず
つについて所要の作業を行う必要がないので、営業終了
後や営業開始前等における人手や手間を軽減することが
できる。
【0023】ここで、以下に示す(1)から(10)ま
での態様を各々実現してもよい。これらの態様であって
も遊技機の一台ずつについて所要の作業を行う必要がな
いので、営業終了後や営業開始前等における人手や手間
を軽減することができる。 (1)稼働判別手段1は遊技機が稼働中であるか否かを
判別し、判別結果保存手段4は稼働判別手段1によって
判別された判別結果を保存する。そして電源が復帰する
と、遊技再開手段5は電源が遮断されたときに遊技機が
稼働中であったという判別結果が保存されていた場合に
のみ遊技情報に基づいて遊技を再開するように構成す
る。こうすれば、よって電源が遮断されたときに稼働中
であった遊技機は、電源復帰後に遊技を再開することが
できる。一方、電源が遮断されたときに遊技機が稼働中
でないという判別結果が保存されていた場合には電源復
帰後に遊技を再開する必要もなく、電源投入時またはリ
セット時と同様に遊技を開始できれば十分である。 (2)電源が遮断されたときに遊技機が稼働中でないと
稼働判別手段1が判別した場合には、遊技情報を初期化
する遊技情報初期化手段を備える。突然に電源が遮断さ
れると保存媒体に保存されている遊技情報の全部または
一部が不適切な数値等に変わる場合があり、この場合に
おいて電源復帰後に当該遊技情報に基づいて遊技を再開
すると遊技機が誤作動する可能性が高まる。そこで、遊
技情報保存初期化が不要な遊技情報を初期化することに
より、電源復帰後における遊技機の誤作動をより確実に
防止することができる。
【0024】(3)遊技機に備えられた所要の部材また
は所要の装置が作動しているか否かによって、遊技機が
稼働中か否かを判別するように稼働判別手段1を構成す
る。こうすれば、部材や装置の作動/非作動によって遊
技機が稼働中か否かを判別するので、当該判別を的確に
行うことが可能になる。 (4)遊技機で遊技する遊技者が存在するか否かによっ
て、遊技機が稼働中か否かを判別するように稼働判別手
段1を構成する。こうすれば、部材や装置の作動状態に
かかわらず遊技者が遊技機の前に居れば当該遊技機は稼
働中と判別するので、遊技者の意図に反するような判別
結果になるのを防止することができる。
【0025】(5)遊技機に備えられた所要の部材およ
び/または所要の装置の作動を検知し、かつ遊技機で遊
技する遊技者が存在するのを検知した場合にのみ遊技機
が稼働中であると判別するように稼働判別手段1を構成
する。こうすれば、所要の部材や所要の装置の作動と、
遊技者の存在との双方に基づいて判別するので、遊技機
が稼働中か否かの判別について信頼性を高めることがで
きる。 (6)遊技球を発射する発射装置に設けたセンサおよび
/またはハンドルに設けたセンサを所要の装置として用
いる。発射装置によって遊技球が発射されたり、遊技者
が発射ハンドルを操作(または接触)していることをセ
ンサが検知すれば、確実に遊技機が稼働中であることを
判別することができる。よって、遊技機が稼働中か否か
の判別について信頼性をさらに高めることができる。
【0026】(7)遊技機が稼働中でないと稼働判別手
段1が判別してから経過した第1経過時間をカウントす
る第1タイマー3を備える。そして、第1タイマー3に
よってカウントした第1経過時間が第1所定時間に達す
る前に電源が遮断された場合には、遊技情報を保存する
ように遊技情報保存手段2を構成する。遊技者が賞球の
交換や食事等で一時的に席を外すことがあり、このとき
遊技機は稼働中でなくなる。この状態で電源が遮断され
ると遊技者は現在の遊技状態で再開することができなく
なる。そこで、遊技機が稼働中でないと稼働判別手段1
が判別したときから第1所定時間に達する前に電源が遮
断された場合には、電源復帰後に遊技を再開できるよう
にした。よって、遊技者が意図しないケースで不利益を
受けるのを防止することができる。 (8)遮断されていた電源が復帰してから経過した第2
経過時間をカウントする第2タイマー6を備える。そし
て、第2タイマー6によってカウントした第2経過時間
が第2所定時間に達するまでに遊技機が稼働中であると
稼働判別手段1が判別しなかった場合には、遊技情報を
初期化するように遊技再開手段5を構成する。すなわち
稼働中でない遊技機について遊技情報を保存した場合で
あっても、電源復帰後の第2所定時間内に遊技機が稼働
状態にならなければ遊技情報を初期化するので、当該遊
技機では電源投入時またはリセット時と同様に遊技を開
始することになる。よって、遊技機の一台ずつについて
所要の作業を行う必要がなくなり、ホール側等の意図的
な不正を防止することができる。
【0027】(9)遊技機における遊技を制御するメイ
ン制御基板で用いる遊技情報を保存するように遊技情報
保存手段2を構成すると、遊技を再開するにあたって必
要な遊技情報を保存するので、遊技再開手段5は電源遮
断時の遊技状態にほぼ近い状態で電源復帰後に遊技を再
開することが可能になる。よって、遊技者は電源遮断時
における遊技状態による不利益を受けるのを防止するこ
とができる。また、遊技球の払い出しを制御する払出制
御基板で用いる遊技情報を保存するように遊技情報保存
手段2を構成すると、遊技再開手段5は電源遮断時にお
いて未払いの遊技球を電源復帰後に払い出すことが可能
になる。よって、遊技者は未払いの遊技球による不利益
を受けるのを防止することができる。さらに双方の基板
で用いる遊技情報を保存すれば、遊技の再開とともに未
払いの遊技球を払い出すことが可能になる。よって、電
源の遮断による不利益が最小限に抑えられる。 (10)特別遊技にかかる遊技情報,付加的特典にかか
る遊技情報および未払いの遊技球にかかる遊技情報のみ
を保存するように遊技情報保存手段2を構成する。これ
らの遊技情報のみを保存した場合であっても、遊技の再
開とともに未払いの遊技球を払い出すことが可能になる
ので、電源が遮断された後の処理において遊技情報を保
存を確実に行うことができる。
【0028】次に、遊技機の一つである第1種パチンコ
機に本発明を適用した例について、図2〜図8を参照し
ながら説明する。図2には第1種パチンコ機であるパチ
ンコ機10の外観を正面図で示す。当該パチンコ機10
はパチンコ遊技が可能に構成されている。すなわち図2
に示すパチンコ機10の遊技盤面12上には、通過する
パチンコ球を検知するゲートセンサ58を有するゲート
32、パチンコ球が通過可能な通過口24,62、入賞
したパチンコ球を検知する始動口センサ60を有する第
1種始動口30、ソレノイド54によって開閉される蓋
74を有する大入賞口34、後述するように特別図柄表
示器22や保留球ランプ20,28等を複合的に有する
複合装置14、その他に一般の入賞口や風車,釘などが
適宜に配置されている。遊技盤面12の下方には、遊技
者がパチンコ機10に対して操作を行う操作ボタン48
(操作部)や、賞球を含むパチンコ球を一時的に貯留す
る受皿である下皿44や、タバコの吸い殻等を入れる灰
皿46、遊技者の手等が触れているか否かを検知するタ
ッチセンサ42や回した角度を検知する開度センサ43
を備えたハンドル40、音(効果音や音楽等)を出すス
ピーカ50を内部に設けており賞球の受皿である上皿3
8などを備える。また、ガラス枠18(「金枠」とも呼
ぶ。)の開放を検知する枠開放センサ36や、パチンコ
機10の遊技内容等に合わせて適切な位置に配置されて
適宜に発光/消光する発光体からなるランプ類16をも
備える。さらに上皿38の近傍には球貸を指令する球貸
スイッチ64や、現金または遊技カードの返却を指令す
る返却スイッチ72等を備える。当該遊技カードは、プ
リペイドカード等のようにホール内で使用可能なカード
を意味する。
【0029】遊技盤面12上に設けられた通過口24に
は、普通図柄を変動または停止して表示する普通図柄表
示器26を備える。普通図柄表示器26は一個または複
数個の発光体(例えば緑色,赤色,橙色等の複数色で発
光可能なLEDなど)を有し、ゲート32にパチンコ球
が通過したときに変動が始まって普通図柄変動期間(例
えば30秒間)を経過した後に変動を停止する。具体的
には発光体を点滅させて変動を行い、特定の発光体が特
定色で点灯(あるいは消灯)した状態で停止すると下部
始動口68の蓋を蓋開放期間(例えば4秒間)だけ開け
る。大入賞口34は上記蓋74の他に、パチンコ球が大
入賞口開放期間(例えば20秒間)内に入賞すると大当
たり遊技状態を所要のラウンド数(例えば16ラウン
ド)内で継続可能になるVゾーン56や、単に賞球を払
い出す普通入賞口などを有する。入賞したパチンコ球を
検知するため、Vゾーン56にはVゾーンセンサ52
を、上記普通入賞口には普通入賞センサ70をそれぞれ
有する。大入賞口34の下方には、入賞したパチンコ球
を検知する始動口センサ66を備えた下部始動口68を
設ける。当該下部始動口68は第1種始動口30と同等
の機能を備え、いずれもパチンコ球が入賞すると通常の
入賞口と同様に賞球を払い出す。
【0030】複合装置14は、図柄群の変動または停止
を表示可能な特別図柄表示器22、普通図柄の変動中に
ゲート32を通過したパチンコ球の個数を表示する保留
球ランプ20、特別図柄の変動中に第1種始動口30や
下部始動口68に入賞したパチンコ球(保留球)の個数
を表示する保留球ランプ28等を有する。特別図柄表示
器22は例えば液晶表示器を用い、文字,記号,符号,
図形,映像などの図柄からなる特別図柄,装飾図柄等を
表示する。この特別図柄表示器22に表示する特別図柄
は、第1種始動口30や下部始動口68にパチンコ球が
入賞すると変動し始め、特別図柄変動期間(例えば20
秒間)を経過した後に停止するようになっている。な
お、特別図柄表示器22として液晶表示器を用いたが、
CRTやLED表示器,プラズマ表示器などのように図
柄が表示可能な如何なる表示器を用いてもよい。また、
普通図柄表示器26と特別図柄表示器22とを別個に用
いたが、同一の表示器で双方を兼用してもよい。保留球
ランプ20,28は、それぞれが1個または複数個の発
光体(例えば4個のLED)からなる。
【0031】次に、パチンコ機10によるパチンコ遊技
を実現するメイン制御基板100を中心にして、制御部
の概略構成を示した図3を参照しながら説明する。メイ
ン制御基板100,表示制御基板200および払出制御
基板300等は、いずれも例えばパチンコ機10の背面
側に設けられる(図示せず)。図3に示すメイン制御基
板100はCPU(プロセッサ)110を中心に構成
し、遊技制御プログラムや所要のデータ(例えば大当た
り値等)を格納するROM102や、各種の乱数や信号
等のデータを格納するRAM104、CPU110から
指令を受けて計時機能を実行して所定時間(第1所定時
間や第2所定時間等)の期間管理を行うタイマー10
6、各種の入力装置から送られた信号を受けてメイン制
御基板100内で処理可能なデータ形式に変換する入力
処理回路108、CPU110から送られた作動データ
を受けて各種の出力装置(例えばソレノイド54や発射
装置82等)を作動させる出力処理回路114、CPU
110から送られた表示データを受けて表示体や発光体
を適宜に表示制御(点灯,点滅を含む。)する表示制御
回路112、表示制御基板200や払出制御基板300
等に対して所要の信号を送る通信制御回路116などを
有する。これらの構成要素は、いずれもバス118に互
いに結合されている。なお、メイン制御基板100は稼
働判別手段1,遊技情報保存手段2,判別結果保存手段
4,遊技再開手段5にそれぞれ相当し、タイマー106
は第1タイマー3,第2タイマー6にそれぞれ相当す
る。
【0032】CPU110はROM102に格納された
遊技制御プログラムを実行してパチンコ機10による遊
技を実現するが、当該遊技制御プログラムには後述する
第1種始動口処理等の手続きを実現するためのプログラ
ムをも含む。ROM102にはEPROMを用い、保存
媒体に相当するRAM104にはコンデンサや電池等の
蓄電装置によって電源バックアップが可能なSRAMを
用いるが、他種のメモリを用いてもよい。他種のメモリ
には、EEPROM,フラッシュメモリ,DRAM等が
該当する。入力処理回路108が信号を受けるセンサ等
には、例えば始動口センサ60,66、ゲートセンサ5
8、入賞センサ(Vゾーンセンサ52,普通入賞センサ
70等)、状態センサ(タッチセンサ42,開度センサ
43等)、電源検知回路80などが該当する。出力処理
回路114が信号を出力する装置等には、例えばソレノ
イド54や発射装置82等が該当する。表示制御回路1
12が表示制御する表示体や発光体には、例えばランプ
類16や保留球ランプ20,28、普通図柄表示器26
等が該当する。通信制御回路116は表示制御基板20
0や払出制御基板300のほかに、図示しないが枠制御
基板やホールコンピュータ等に対しても必要に応じて所
要のデータを送ることができる。
【0033】表示制御基板200はキャラクタジェネレ
ータやVDP(Video Display Processor)等を備え、
メイン制御基板100から送られた表示指令を受けて特
別図柄表示器22に図柄を表示する制御を行う。払出制
御基板300はメイン制御基板100から送られた稼働
フラグや払出指令等の信号を受けて、球貸や賞球にかか
るパチンコ球を払出装置84を通じて遊技者等に払い出
す制御を行う。当該払出制御基板300は電源検知回路
80から受けた信号に基づいて、上記メイン制御基板1
00で行われる処理と同様な処理の実行が可能に構成さ
れている。その他には、検知した電源(交流電源ACま
たは直流電源DC)の状態(通電または遮断)を信号
(通電信号または遮断信号)で出力する電源検知回路8
0や、遊技者が操作したハンドル40の操作角度等に応
じて発射強度を変化させてパチンコ球を遊技盤面12に
発射する発射装置82などを備える。ここで、電源検知
回路80は例えば電源電圧が所定電圧を上回るか否かに
よって電源が通電しているか遮断しているかを判別し、
通電信号または遮断信号を出力する。
【0034】上記のように構成したパチンコ機10にお
いて、本発明を実現するためにメイン制御基板100で
行う手続きについて図4〜図8を参照しながら説明す
る。ここで図4にはパチンコ機10が稼働中であるか否
かを判別する第1メイン処理の手続きを、図5には部材
・装置の作動状態において稼働中であるか否かを判別す
る部材・装置の作動検知処理の手続きを、図6には遊技
者の存在/不在によって稼働中であるか否かを判別する
遊技者の検知処理の手続きを、図7には電源が遮断され
たときに実行する第1電源遮断処理の手続きを、図8に
は電源が復帰したときに実行する第1電源復帰処理の手
続きをそれぞれフローチャートで示す。これらの手続き
は、いずれも図4に示すメイン制御基板100のROM
102に格納されている遊技制御プログラムをCPU1
10が適当なタイミングで実行することによって実現さ
れる。
【0035】まず、ほぼ周期的(例えば4ミリ秒間ご
と)に実行される処理について説明する。図4に示す第
1メイン処理では、パチンコ機10の稼働状態を表す稼
働フラグをオフ(すなわち非稼働)で初期化する〔ステ
ップS10〕。当該稼働フラグには、部材・装置の作動
に関する第1稼働フラグと、遊技者の存在に関する第2
稼働フラグとがある。その後、部材・装置の作動検知処
理〔ステップS12〕と、遊技者の検知処理〔ステップ
S14〕とを実行する。
【0036】図5に示す部材・装置の作動検知処理は稼
働判別手段1を具体化した処理であり、第1条件を満た
すときにパチンコ球が保留されていると判別して第1稼
働フラグをオンにする〔ステップS44〕。一方、第1
条件を満たさなければ、第1稼働フラグはオフのまま維
持される。以下、第1条件の一例について説明する。 (a1)パチンコ球が保留されているときがパチンコ機
10の稼働中に該当する〔ステップS30のYES〕。
例えば、保留球ランプ20,28に備えた発光体のうち
所定個数(例えば1個)の発光体が点灯していること等
が条件になる。 (a2)パチンコ球が所定領域を入賞または通過したと
きがパチンコ機10の稼働中に該当する〔ステップS3
2のYES〕。所定領域には入賞口やゲート等がある。
そのため、第1種始動口30に入賞したパチンコ球を始
動口センサ60が検知したことが条件になる。このこと
は下部始動口68,Vゾーン56,普通入賞口,他の入
賞口に入賞したパチンコ球を入賞センサが検知したとき
や、ゲート32を通過するパチンコ球をゲートセンサ5
8が検知したときも同様である。 (a3)図柄変動中であるときがパチンコ機10の稼働
中に該当する〔ステップS34のYES〕。図柄には、
特別図柄表示器22に表示する特別図柄やチャンス図
柄、および/または、普通図柄表示器26に表示する普
通図柄がある。そのため、特別図柄,チャンス図柄およ
び普通図柄等のように抽選に用いる抽選図柄が変動して
いることが条件になる。なお、抽選図柄以外の特定の図
柄に基づいてパチンコ機10が稼働中か否かを判別する
ようにしてもよい。
【0037】(a4)発射装置82が作動しているとき
がパチンコ機10の稼働中に該当する〔ステップS36
のYES〕。発射装置82の作動/非作動は、当該発射
装置82内のモータを作動させているか否か等によって
判別する。そのため遊技者が操作しているハンドル40
について、開度センサ43によって検知された開度(す
なわち回転角度)が所定開度に達していることが条件に
なる。あるいは、発射装置82に備えられているモータ
の作動をロータリエンコーダやレゾルバ等の検知センサ
によって検知したこと条件としてもよい。 (a5)役物装置が作動しているときがパチンコ機10
の稼働中に該当する(ステップS38のYES〕。役物
装置は遊技者にとって有利な第1状態と不利な第2状態
との間で切り換え可能な可動部材(蓋74の他には、例
えば動物や有名人等を模した実体的なキャラクタなど)
や、パチンコ球を搬送可能な回転体等を有する装置であ
る。役物装置は例えば開閉できる蓋74を備えた大入賞
口34が該当し、蓋74を開閉するソレノイド54が作
動しているときが条件となる。 (a6)払出装置84が作動しているときがパチンコ機
10の稼働中に該当する〔ステップS40のYES〕。
払出装置84は、球貸や賞球にかかるパチンコ球を払い
出すための装置である。そのため、払出制御基板300
から払出指令を受けた払出装置84がパチンコ球を払い
出していることが条件になる。 (a7)その他の部材や装置が作動しているときがパチ
ンコ機10の稼働中に該当する〔ステップS42のYE
S〕。パチンコ機10の稼働状態を判別可能なその他の
部材や装置としては、例えばパチンコ機10に隣接して
設置される球貸機などである。球貸機の例では、現金が
入れられて未だ球貸しが行われていないことや、遊技カ
ードが特定口に差し込まれていることが条件になる。
【0038】上述した(a1)から(a7)までに示す
第1条件は、図5の例ではいずれか一つの条件を満たす
と第1稼働フラグをオンにしてパチンコ機10の稼働中
と判別する態様とした。この態様に代えて、第1条件の
判別順は図5に示した判別順に限らず、(a1)から
(a7)までについて任意の判別順で行なってもよい。
こうした判別順であっても、結果的にはパチンコ機10
の稼働状態を判別することができる。また、(a1)か
ら(a7)までに示す全ての条件について判別する必要
はなく、任意に選択した少なくとも一つの条件のみに基
づいて判別してもよい。さらには、いずれか少なくとも
二つの任意の条件を組み合わせ、当該組み合わせた全て
の条件を満たして初めて第1稼働フラグをオンにしてパ
チンコ機10の稼働中と判別してもよい。適切な条件を
組み合わせることによって、パチンコ機10が稼働中か
否かの判別をより的確に行うことが可能になる。
【0039】図6に示す遊技者の検知処理は稼働判別手
段1を具体化した処理であり、第2条件を満たすときに
それぞれパチンコ球が保留されていると判別して第2稼
働フラグをオンにする〔ステップS44〕。一方、第2
条件を満たさなければ、第2稼働フラグはオフのまま維
持される。以下、第2条件の一例について説明する。 (b1)ハンドル40に遊技者の手等が触れているとき
がパチンコ機10の稼働中に該当する〔ステップS50
のYES〕。例えば、タッチセンサ42によって接触状
態を検知していることが条件となる。 (b2)受皿(上皿38,下皿44)や灰皿46等に遊
技者の手などを掛けているときがパチンコ機10の稼働
中に該当する〔ステップS50のYES〕。例えば、受
皿や灰皿46等の部材に備えたセンサ(例えばタッチセ
ンサ,圧力センサ,温度センサ等)が接触,圧力,温度
等を検知していることが条件となる。
【0040】(b3)遊技者が椅子に座っているとき
や、足掛けバー等に足を掛けているときがパチンコ機1
0の稼働中に該当する〔ステップS50のYES〕。例
えば、椅子や足掛けバー等の部材に備えた上記センサが
接触,圧力,温度等を検知していることが条件となる。 (b4)受皿に所定量のパチンコ球が存在するときがパ
チンコ機10の稼働中に該当する〔ステップS50のY
ES〕。例えば、重量センサや圧力センサ等がパチンコ
球を検知していることが条件となる。なお、遊技者が不
在でもたまたま受皿にパチンコ球が存在し得るので、誤
った判別結果になるのを防止するために所定重量(所定
数のパチンコ球)を検知していることを条件としてもよ
い。 (b5)遊技者の存在を映像や音等で検知しているとき
がパチンコ機10の稼働中に該当する〔ステップS50
のYES〕。例えば、パチンコ機10に備えた撮像カメ
ラによって得られた映像データに基づいて遊技者の存在
を検知できることが条件となる。また、パチンコ機10
に備えた集音マイクによって得られた音データに基づい
て遊技者の存在を検知できることが条件となる。その他
には、遊技者の存在を検知可能な赤外線センサや感熱セ
ンサ等をパチンコ機10に備え、これらのセンサによっ
て遊技者を検知できたことを条件とすることもできる。
【0041】上述した(b1)から(b5)までに示す
第2条件は、図6の例ではいずれか一つの条件を満たす
と第2稼働フラグをオンにしてパチンコ機10の稼働中
と判別する態様とした。この態様に代えて、第2条件の
判別順は図6に示した判別順に限らず、(b1)から
(b5)までについて任意の判別順で行なってもよい。
こうした判別順であっても、結果的にはパチンコ機10
の稼働状態を判別することができる。また、(b1)か
ら(b5)までに示す全ての条件について判別する必要
はなく、任意に選択した少なくとも一つの条件のみに基
づいて判別してもよい。さらには、いずれか少なくとも
二つの任意の条件を組み合わせ、当該組み合わせた全て
の条件を満たして初めて第2稼働フラグをオンにしてパ
チンコ機10の稼働中と判別してもよい。適切な条件を
組み合わせることによって、パチンコ機10が稼働中か
否かの判別をより的確に行うことが可能になる。
【0042】上記検知処理(部材・装置の作動検知処理
および/または遊技者の検知処理)を終えると図5に戻
り、前回実行した検知処理によって得られた稼働フラグ
に対して今回実行した検知処理によって得られた稼働フ
ラグが変化したか否かを判別する〔ステップS16〕。
ここでパチンコ機10の遊技状態等に応じて、第1稼働
フラグの変化のみを判別してもよく、第2稼働フラグの
変化のみを判別してもよく、双方の稼働フラグの変化を
判別してもよい。ステップS16において稼働フラグが
オンからオフに変化したときは、タイマー106(第1
タイマー3)を始動した後〔ステップS18〕、遊技処
理を実行する〔ステップS24〕。一方、稼働フラグが
オフからオンに変化したときは、タイマー106を停止
した後〔ステップS20〕、遊技処理を実行する〔ステ
ップS24〕。このとき、タイマー106を始動する前
には第1経過時間を初期化するか、あるいはタイマー1
06を停止した後に当該第1経過時間を初期化するのが
望ましい。なお、ステップS16において稼働フラグが
変化しないときは(NO)、何もせずにそのまま遊技処
理を実行する〔ステップS24〕。
【0043】次に、電源が遮断されたときに実行する処
理、すなわち電源検知回路80から遮断信号を受けたメ
イン制御基板100が実行する第1電源遮断処理につい
て説明する。図7に示す第1電源遮断処理は遊技情報保
存手段2を具体化した処理であり、電源が遮断されたと
きにパチンコ機10が稼働中である場合にのみ遊技情報
を保存する処理を行う。このうち、ステップS74の処
理は遊技情報初期化手段を具体化したものである。も
し、稼働フラグがオンであるか(ステップS70のYE
S)、あるいはタイマー106が作動中であってかつ当
該タイマー106でカウントした第1経過時間が第1所
定時間(例えば10分間)に達する前であれば(ステッ
プS72のYES)、遊技情報を保存する〔ステップS
76〕。当該遊技情報には、遊技状態(通常状態,図柄
変動中,大当たり遊技等),大当たりの有無,確率変動
の有無等の情報が該当する。特に特別遊技,付加的特典
(例えば確率変動等)にかかる遊技情報は必ず保存する
のが望ましい。なお、遊技情報はRAM104や他の保
存媒体に遊技情報を保存する場合に限らず、RAM10
4に保存された遊技情報を電源遮断後も維持する場合を
含む。この遊技情報の保存によって、電源復帰後に遊技
を電源遮断時の状態でほぼ再開することが可能になる。
一方、稼働フラグがオフのときであって(ステップS7
0のNO)、かつタイマー106が非作動中であれば
(ステップS72のNO)、遊技情報を初期化する〔ス
テップS74〕。そして遊技情報を保存または遊技情報
を初期化した後は、CPU110内のレジスタやその他
のプログラム実行に必要なデータを退避(保存)する退
避処理を実行し〔ステップS78〕、処理を停止する。
なお、当該退避処理の具体的な処理内容は既に周知であ
るので、図示および説明を省略する。
【0044】次に、電源が復帰したときに実行する処
理、すなわち電源検知回路80から通電信号を受けたメ
イン制御基板100が実行する第1電源復帰処理につい
て説明する。図8に示す第1電源復帰処理は遊技再開手
段5を具体化した処理であり、電源が復帰したときにお
いてパチンコ機10を始動する処理を行う。すなわち電
源復帰後は、まず上記第1電源遮断処理のステップS7
8で退避したデータをCPU110内のレジスタやRA
M104等に復元する復元処理を実行する〔ステップS
80〕。そして、ステップS76で保存した遊技情報を
設定した後〔ステップS82〕、通常の遊技を制御する
遊技処理を実行する〔ステップS84〕。この遊技処理
ではステップS82で設定された遊技情報に基づいて遊
技を制御し始めることになるので、結果的に電源遮断時
の遊技状態から遊技を再開することになる。
【0045】上記実施の形態1によれば、以下に示す効
果を得ることができる。 (1)請求項1に対応し、パチンコ機10(遊技機)が
稼働中であるか否かを判別し{図4のステップS1
6}、電源が遮断されたときにパチンコ機10が稼働中
であると判別した場合にのみ遊技情報を保存した{図7
のステップS76}。そして電源が復帰すると、保存し
た遊技情報に基づいて遊技を再開した{図8のステップ
S82,S84}。よって電源が遮断されたときに稼働
中であったパチンコ機10は、電源遮断時とほぼ同じ遊
技状態で電源復帰後に遊技を再開することができる。一
方、電源が遮断されたときに稼働中でなかったパチンコ
機10は、電源投入時またはリセット時と同様に遊技を
開始できれば十分である。したがって、パチンコ機10
の一台ずつについて所要の作業を行う必要がないので、
営業終了後や営業開始前等における人手や手間を軽減す
ることができる。 (2)請求項3に対応し、電源が遮断されたときにパチ
ンコ機10が稼働中でないと判別した場合には遊技情報
を初期化した{図7のステップS70,S74}。突然
に電源が遮断されるとRAM104(保存媒体)に保存
されている遊技情報の全部または一部が不適切な数値等
に変わると、電源復帰後にパチンコ機10が誤作動する
可能性が高まる。よって不要な遊技情報を初期化するこ
とで、電源復帰後におけるパチンコ機10の誤作動をよ
り確実に防止することができる。なお、遊技情報を初期
化するタイミングは電源が遮断されたときに限らず、電
源が復帰した後であって遊技を再開または開始するまで
の間であってもよい。この場合でもパチンコ機10の誤
作動をより確実に防止することができる。
【0046】(3)請求項4に対応し、パチンコ機10
が稼働中でないと判別してから第1経過時間をカウント
し始め{図4のステップS18}、タイマー106(第
1タイマー3)によってカウントした第1経過時間が第
1所定時間に達する前に電源が遮断された場合には、遊
技情報を保存した{図7のステップS72,S76}。
遊技者が賞球の交換や食事等で一時的に席を外していた
ときに電源が遮断されても、パチンコ機10が稼働中で
ないと判別したときから第1所定時間に達する前に電源
が遮断された場合には電源復帰後に遊技を再開できるよ
うにした。よって、遊技者が意図しないケースで不利益
を受けるのを防止することができる。 (4)請求項6に対応し、メイン制御基板100で用い
る遊技情報(少なくとも特別遊技,付加的特典を含む)
を保存したので{図7のステップS76}、電源遮断時
の遊技状態にほぼ近い状態で電源復帰後に遊技を再開す
ることが可能になる。よって、遊技者は電源遮断時にお
ける遊技状態による不利益を受けるのを防止することが
できる。
【0047】また、実施の形態1によれば、以下に示す
効果を得ることもできる。 (1)課題を解決するための手段4に対応し、パチンコ
機10に備えられた所要の部材または所要の装置が作動
しているか否かによって、パチンコ機10が稼働中か否
かを判別した{図5の部材・装置の作動検知処理}。よ
って、部材や装置の作動/非作動によってパチンコ機1
0が稼働中か否かを判別するので、当該判別を的確に行
うことが可能になる。 (2)課題を解決するための手段5に対応し、パチンコ
機10で遊技する遊技者が存在するか否かによって、パ
チンコ機10が稼働中か否かを判別した{図6の遊技者
の検知処理}。よって、遊技者がパチンコ機10の前に
存在することを検知できれば当該パチンコ機10は稼働
中と判別するので、遊技者の意図に反するような判別結
果になるのを防止することが可能になる。
【0048】(3)課題を解決するための手段6に対応
し、パチンコ機10に備えられた所要の部材および/ま
たは所要の装置の作動を検知し{図5の部材・装置の作
動検知処理}、かつパチンコ機10で遊技する遊技者が
存在するのを検知した場合{図6の遊技者の検知処理}
にのみ、パチンコ機10が稼働中であると判別した{図
4のステップS16}。よって、所要の部材や所要の装
置の作動と、遊技者の存在との双方に基づいて判別する
ので、パチンコ機10が稼働中か否かの判別について信
頼性を高めることができる。 (4)課題を解決するための手段7に対応し、遊技球を
発射する発射装置82に設けた開度センサ43、および
/または、ハンドル40に設けたタッチセンサ42を所
要の装置として用いた。発射装置82によって遊技球が
発射されたり、遊技者がハンドル40を操作しているこ
とを検知できれば、確実にパチンコ機10が稼働中であ
ることを判別することができる。よって、パチンコ機1
0が稼働中か否かの判別について信頼性をさらに高める
ことができる。
【0049】〔実施の形態2〕次に、実施の形態2は実
施の形態1と同様にパチンコ機10に本発明を適用した
ものであって、電源が復帰した後にパチンコ機10が電
源遮断時に稼働中であったか否かを判別して遊技の再開
等を行う例である。本実施の形態2は図9〜図11を参
照しながら説明する。なお、パチンコ機10の構成等は
実施の形態1と同様であるので、図示および説明を簡単
にするために実施の形態2では実施の形態1と異なる点
について説明する。よって図9〜図11において実施の
形態1に示す要素と同一の要素には同一の符号を付して
説明を省略する。
【0050】まず、図4に示す第1メイン処理に代え
て、通電時においてパチンコ機10が稼働中であるか否
かを判別する第2メイン処理について図9を参照しなが
ら説明する。図9に示す第2メイン処理は判別結果保存
手段4を具体化した処理であり、パチンコ機10が稼働
中であるか否かの判別結果を保存する処理を行う。すな
わち図5に示す部材・装置の作動検知処理〔ステップS
12〕および/または図6に示す遊技者の検知処理〔ス
テップS14〕を実行し、当該実行によって得られた稼
働フラグ(第1稼働フラグおよび/または第2稼働フラ
グ)を判別結果として保存する〔ステップS22〕。稼
働フラグの保存方法は、図7のステップS76に示す処
理と同様である。そして、通常に遊技を制御する遊技処
理を実行し〔ステップS24〕、第2メイン処理を終了
する。
【0051】次に、図7に示す第1電源遮断処理に代え
て、電源が遮断されたときに実行する第2電源遮断処理
について図10を参照しながら説明する。図10に示す
第2電源遮断処理は遊技情報保存手段2を具体化した処
理であり、パチンコ機10が稼働であるか否かにかかわ
らず遊技情報を保存する処理を行う。すなわち電源が遮
断されると、遊技情報を保存し〔ステップS76〕、C
PU110のレジスタ等を保存する退避処理を実行し
〔ステップS78〕、処理を停止する。
【0052】さらに、図8に示す第1電源復帰処理に代
えて、電源が復帰したときに実行する第2電源復帰処理
について図11を参照しながら説明する。図11に示す
第2電源復帰処理は遊技再開手段5を具体化した処理で
あり、電源復帰後の第2所定時間(例えば5分間)以内
にパチンコ機10が稼働しなかった場合には遊技情報を
初期化する処理を行う。すなわち電源復帰後は、上記第
2電源遮断処理のステップS78で退避したデータをC
PU110内のレジスタやRAM104等に復元する復
元処理を実行した後〔ステップS80〕、稼働フラグの
状態を判別する〔ステップS90〕。
【0053】もし、稼働フラグがオフならば(ステップ
S90のNO)、遊技情報を初期化した後〔ステップS
102〕、遊技処理を実行する〔ステップS84〕。こ
の遊技処理では初期化された遊技情報に基づいて遊技を
制御し始めることになるので、初期の遊技状態から遊技
を開始することになる。一方、稼働フラグがオンならば
(ステップS90のYES)、当該稼働フラグをオフで
初期化するとともにタイマー106(第2タイマー6)
を始動する〔ステップS92〕。そして、タイマー10
6でカウントした第2経過時間が第2所定時間に達する
前に〔ステップS94〕、パチンコ機10が稼働したか
否かを判別する〔ステップS100〕。当該パチンコ機
10が稼働したか否かは、図5に示す部材・装置の作動
検知処理〔ステップS96〕および/または図6に示す
遊技者の検知処理〔ステップS98〕を実行した上で、
上記ステップS98において稼働フラグを判別すること
により行う。
【0054】もし、タイマー106でカウントした第2
経過時間が第2所定時間に達する前にパチンコ機10が
稼働して稼働フラグがオンになると(ステップS100
のYES)、図10のステップS76で保存した遊技情
報を設定した後〔ステップS82〕、通常に遊技を制御
する遊技処理を実行する〔ステップS84〕。この遊技
処理ではステップS82で設定された遊技情報に基づい
て遊技を制御し始めるので、結果的に電源遮断時の遊技
状態から遊技を再開することになる。一方、カウントし
た第2経過時間が第2所定時間に達すると(ステップS
94のYES)、遊技情報を初期化した後〔ステップS
102〕、遊技処理を実行する〔ステップS84〕。こ
の遊技処理ではステップS90で稼働フラグがオフであ
った場合と同様に、初期の遊技状態から遊技を開始する
ことになる。
【0055】上記実施の形態2によれば、以下に示す効
果を得ることができる。 (1)請求項2に対応し、電源が遮断されたときにパチ
ンコ機10(遊技機)が稼働中であるか否かを判別し
{図9のステップS12,S14}、得られた稼働フラ
グ(判別結果)を保存した{図9のステップS22}。
そして電源が復帰すると、電源が遮断されたときに稼働
フラグがオンであった(すなわちパチンコ機10が稼働
中であったという判別結果が保存されていた)場合にの
み{図11のステップS90}、遊技情報に基づいて遊
技を再開した{図11のステップS82,S84}。よ
って電源が遮断されたときに稼働中であったパチンコ機
10は、電源復帰後に遊技を再開することができる。一
方、電源が遮断されたときに稼働フラグがオフであった
(すなわちパチンコ機10が稼働中でないという判別結
果が保存されていた)場合には、電源投入時またはリセ
ット時と同様に遊技を開始できれば十分である{図11
のステップS102,S84}。したがって、パチンコ
機10の一台ずつについて所要の作業を行う必要がない
ので、営業終了後や営業開始前等における人手や手間を
軽減することができる。 (2)請求項5に対応し、電源が復帰してからタイマー
106(第2タイマー6)によってカウントした第2経
過時間が第2所定時間に達すると、遊技情報を初期化し
た{図11のステップS94,S102}。すなわち稼
働中でないパチンコ機10について遊技情報を保存した
場合であっても、電源復帰後の第2所定時間内に遊技機
が稼働状態にならなければ遊技情報を初期化するので、
当該パチンコ機10では電源投入時またはリセット時と
同様に遊技を開始することになる。よって、パチンコ機
10の一台ずつについて所要の作業を行う必要がなくな
り、ホール側等の意図的な不正を防止することができ
る。 (3)請求項3,4,6および課題を解決するための手
段4,5,6,7との関係では実施の形態1と同様の効
果を得ることができる。
【0056】〔実施の形態3〕次に、実施の形態3は実
施の形態1と同様にパチンコ機10に本発明を適用した
ものであって、賞球または球貸として払い出すべきパチ
ンコ球が存在するにもかかわらず電源が遮断された場合
において、電源が復帰した後に払い出す例である。本実
施の形態3は図12〜図15を参照しながら説明する。
なお、パチンコ機10の構成等は実施の形態1と同様で
あるので、図示および説明を簡単にするために実施の形
態3では実施の形態1と異なる点について説明する。よ
って図12〜図15において実施の形態1に示す要素と
同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0057】まず、払出制御基板300の概略構成を示
した図12を参照しながら説明する。払出制御基板30
0はCPU310を中心に構成し、払出制御プログラム
等を格納するROM102や、払出数,稼働フラグ,信
号等のデータを格納するRAM304、CPU310か
ら指令を受けて計時機能を実行して所定時間(第2所定
時間等)の期間管理を行うタイマー306、メイン制御
基板100から所要の信号を受ける通信制御回路31
2、CPU110から送られた作動データを受けて払出
装置84を作動させる出力処理回路314、電源検知回
路80および払出装置84から送られた信号を受けて払
出制御基板300内で処理可能なデータ形式に変換する
入力処理回路316などを有する。これらの構成要素
は、いずれもバス318に互いに結合されている。な
お、払出制御基板300は判別結果保存手段4,遊技再
開手段5にそれぞれ相当し、タイマー306は第2タイ
マー6に相当し、払出数は遊技情報の一つである。
【0058】上記のように構成したパチンコ機10にお
いて、本発明を実現するために払出制御基板300で行
う手続きについて図13〜図15を参照しながら説明す
る。ここで図13には賞球または球貸としてのパチンコ
球を払い出す払出メイン処理の手続きを、図14には電
源が遮断されたときに実行する払出電源遮断処理の手続
きを、図15には電源が復帰したときに実行する払出電
源復帰処理の手続きをそれぞれフローチャートで示す。
これらの手続きは、いずれも図12に示す払出制御基板
300のROM302に格納されている払出制御プログ
ラムをCPU310が適当なタイミングで実行すること
によって実現される。
【0059】まず、ほぼ周期的に実行される処理につい
て説明する。図13に示す払出メイン処理は、メイン制
御基板100から送られた稼働フラグを受けると(ステ
ップS110のYES)、当該稼働フラグを記憶(必要
に応じて保存)する〔ステップS112〕。同様に、メ
イン制御基板100から送られた払出指令を受けると
(ステップS114のYES)、払い出すパチンコ球の
個数を示す払出数を加算する〔ステップS116〕。当
該払出数はRAM304に記憶される。さらに、後述す
る払出処理を終えると(ステップS118のYES)、
払い出したパチンコ球の個数に応じて払出数を減算し
〔ステップS120〕、払出装置84を通じて実際に賞
球または球貸としてのパチンコ球を払い出す払出処理を
実行する〔ステップS122〕。よって、払出数は遊技
者等に払い出すべきパチンコ球の個数であって、未だ払
い出されていないものを意味する。なお、メイン制御基
板100から稼働フラグや払出指令を受けない場合や
(ステップS110のNO,ステップS114のN
O)、払出途中の場合には(ステップS118のN
O)、何もせずに次のステップを実行する。
【0060】次に、電源が遮断されたときに実行する処
理、すなわち電源検知回路80から遮断信号を受けた払
出制御基板300が実行する払出電源遮断処理について
説明する。図14に示す払出電源遮断処理は遊技情報保
存手段2を具体化した処理であり、図13のステップS
112で記憶した稼働フラグがオンであれば(ステップ
S130のYES)、払出数を保存する〔ステップS1
32〕。一方、稼働フラグがオフであれば(ステップS
130のNO)、払出数を初期化する〔ステップS13
4〕。なお、ステップS134の処理は遊技情報初期化
手段を具体化した処理である。そして上記払出数の保存
または払出数の初期化を行なった後は、CPU310内
のレジスタやその他のプログラム実行に必要なデータを
退避(保存)する退避処理を実行し〔ステップS13
6〕、処理を停止する。
【0061】次に、電源が復帰したときに実行する処
理、すなわち電源検知回路80から通電信号を受けた払
出制御基板300が実行する払出電源復帰処理について
説明する。図15に示す払出電源復帰処理は遊技再開手
段5を具体化した処理であり、上記払出電源遮断処理の
ステップS136で退避したデータをCPU310内の
レジスタやRAM304等に復元する復元処理を実行し
た後〔ステップS140〕、図13のステップS112
で保存した稼働フラグの状態を判別する〔ステップS1
42〕。
【0062】もし、稼働フラグがオフならば(ステップ
S142のNO)、払出数を初期化した後〔ステップS
154〕、払出処理を実行する〔ステップS156〕。
この払出処理では払出数が初期化されたので、パチンコ
球を払い出さない。一方、稼働フラグがオンならば(ス
テップS142のYES)、タイマー306(第2タイ
マー6)を始動する〔ステップS144〕。そして、タ
イマー306でカウントした第2経過時間が第2所定時
間に達する前に〔ステップS146〕、稼働フラグがオ
ンになったか否か(すなわちパチンコ機10が稼働した
か否か)を判別する〔ステップS150〕。当該稼働フ
ラグはメイン制御基板100から送られてくる信号デー
タである。
【0063】もし、タイマー306でカウントした第2
経過時間が第2所定時間に達する前に稼働フラグがオン
になると(ステップS150のYES)、図14のステ
ップS132で保存した払出数を設定した後〔ステップ
S152〕、通常に払い出しを制御する払出処理を実行
する〔ステップS156〕。この払出処理ではステップ
S152で設定された払出数に基づいて遊技を制御し始
めることになるので、結果的に電源遮断時に未払いのパ
チンコ球を払い出すことができる。一方、タイマー30
6でカウントした第2経過時間が第2所定時間に達する
と(ステップS146のYES)、払出数を初期化した
後〔ステップS154〕、払出処理を実行する〔ステッ
プS156〕。この払出処理では上記ステップS142
で稼働フラグがオフであった場合と同様に、パチンコ球
を払い出さない。
【0064】上記実施の形態3によれば、以下に示す効
果を得ることができる。 (1)請求項6に対応し、払出制御基板300で用いる
払出数(遊技情報)を保存したので{図14のステップ
S132}、電源遮断時に未払いのパチンコ球を払い出
すことができる。よって、遊技者は電源遮断時における
パチンコ球の未払いを防止することができる。 (2)実施の形態1,2においてメイン制御基板100
で用いる特別遊技,付加的特典(遊技情報)をRAM1
04に保存し、かつ実施の形態3において払出制御基板
300で用いる払出数(遊技情報)をRAM304に保
存した。そのため請求項7に対応し、これらの遊技情報
のみを保存した場合であっても、遊技の再開とともに未
払いの遊技球を払い出すことが可能になる。よって保存
すべき情報量が少ないので、電源が遮断された後の処理
において遊技情報を保存を確実に行うことができる。
【0065】〔他の実施の形態〕上述したパチンコ機1
0(遊技機)において、他の部分の構造,形状,大き
さ,材質,配置および動作条件等については、上記実施
の形態に限定されるものでない。例えば、上記実施の形
態を応用した次の各形態を実施することもできる。 (1)上記各実施の形態では、パチンコ機10に本発明
を適用した。この形態に代えて、パチンコ機以外の他の
遊技機(例えばスロットマシン,アレンジボール機,雀
球遊技機,テレビゲーム機等)であって遊技情報保存手
段と遊技再開手段とを備えたものにも同様に本発明を適
用することができる。当該他の遊技機であっても、遊技
機の一台ずつについて所要の作業を行う必要がないの
で、営業終了後や営業開始前等における人手や手間を軽
減することができる。また、遊技機以外であってホール
内に設置される補助装置についても同様に本発明を適用
することができる。当該補助装置には、例えば現金やプ
リペイドカードによってパチンコ球やコイン等の遊技媒
体を貸し出す貸出機や、遊技者が獲得した遊技媒体の個
数をカウントするカウント機、あるいは現金の両替やプ
リペイドカードを発行する両替発行機などが該当する。
こうすれば電源の遮断によって発生し得る利用者の不利
益をより確実に防止することができる。
【0066】(2)上記実施の形態1,2では第1タイ
マー3,第2タイマー6を同一のタイマー106で構成
したが、別個のタイマーで構成してもよい。また、実施
の形態1,2におけるタイマー106と実施の形態3に
おけるタイマー306はハードウェア回路で構成したタ
イマーに限らず、所定間隔で割り込むプログラムを用い
てソフトウェア的に実現するタイマーであってもよい。
こうした形態であっても本発明を実現でき、遊技機の一
台ずつについて所要の作業を行う必要がないので、営業
終了後や営業開始前等における人手や手間を軽減するこ
とができる。
【0067】(3)上記実施の形態1では特別遊技や付
加的特典等にかかる遊技情報をRAM104に記憶して
保存し、実施の形態2では払出数にかかる遊技情報をR
AM304に記憶して保存した。この形態に代えて(あ
るいは加えて)、通信制御回路116,312を通じて
通信可能なホールコンピュータ内のROMやRAM、デ
ィスク装置でアクセス可能なフレキシブルディスク,ハ
ードディスク,光磁気ディスク等のディスク媒体、カー
ド装置でアクセス可能なプリペイドカード,ICカー
ド,紙カード等のカード類、あるいは読取装置でアクセ
ス可能な文字や記号等を印刷した印刷物等に遊技情報を
保存してもよい。こうした記録装置や記録媒体であって
も、遊技情報をより確実に保存することができる。
【0068】(4)上記各実施の形態では、電源検知回
路80は例えば電源電圧が所定電圧を上回るか否かによ
って電源が通電しているか遮断しているかを判別し、通
電信号または遮断信号を出力した。交流電源を用いる場
合には当該形態に代えて、交流電源の波形に基づいて通
電信号または遮断信号を出力する電源検知回路を用いて
もよい。当該電源検知回路が遮断信号を出力するタイミ
ングとしては、交流電源の波形を検出しなくなってから
所定期間を経過したとき、欠落した交流電源の波形の数
が所定数に達したとき、一定期間内に検出した波形の数
が所定数未満になったとき等がある。この電源検知回路
を用いると、素早く電源遮断処理(第1電源遮断処理,
第2電源遮断処理,払出電源遮断処理)を実行すること
が可能になるので、遊技情報をさらに確実に保存するこ
とができる。よって、電源が復帰した後はさらに確実に
遊技を再開または開始し、あるいは未払いのパチンコ球
を払い出すことができる。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、電源が遮断されたとき
に稼働中であった遊技機は電源復帰後に遊技を再開する
ことができ、電源が遮断されたときに稼働中でなかった
遊技機は電源投入時またはリセット時と同様に遊技を開
始する。したがって、遊技機の一台ずつについて所要の
作業を行う必要がないので、営業終了後や営業開始前等
における人手や手間を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を模式的を示す図である。
【図2】第1種パチンコ機の外観を示す正面図である。
【図3】メイン制御部を中心とする制御部の概略構成を
示すブロック図である。
【図4】第1メイン処理の手続きを示すフローチャート
である。
【図5】部材・装置の作動検知処理の手続きを示すフロ
ーチャートである。
【図6】遊技者の検知処理の手続きを示すフローチャー
トである。
【図7】第1電源遮断処理の手続きを示すフローチャー
トである。
【図8】第1電源復帰処理の手続きを示すフローチャー
トである。
【図9】第2メイン処理の手続きを示すフローチャート
である。
【図10】第2電源遮断処理の手続きを示すフローチャ
ートである。
【図11】第2電源復帰処理の手続きを示すフローチャ
ートである。
【図12】払出制御基板の概略構成を示すブロック図で
ある。
【図13】払出メイン処理の手続きを示すフローチャー
トである。
【図14】払出電源遮断処理の手続きを示すフローチャ
ートである。
【図15】払出電源復帰処理の手続きを示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 稼働判別手段 2 遊技情報保存手段 3 第1タイマー 4 判別結果保存手段 5 遊技再開手段 6 第2タイマー 10 パチンコ機(遊技機) 80 電源検知回路 82 発射装置 84 払出装置100 メイン制御基板(稼働判別手
段,遊技情報保存手段,判別結果保存手 段,遊技再開手段) 104,304 RAM(保存媒体) 106,306 タイマー(第1タイマー,第2タイマ
ー) 110,310 CPU 300 払出制御基板(判別結果保存手段,遊技再開手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 浩 愛知県西春日井郡西春町大字沖村字西ノ川 1番地 株式会社大一商会内 (72)発明者 江口 健一 愛知県西春日井郡西春町大字沖村字西ノ川 1番地 株式会社大一商会内 Fターム(参考) 2C088 AA17 AA31 AA42 BC58 EB15 EB55

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技を再開するのに必要な遊技情報を電
    源が遮断されたときに保存する遊技情報保存手段と、前
    記電源が復帰すると保存された前記遊技情報に基づいて
    遊技を再開する遊技再開手段とを有する遊技機におい
    て、 遊技機が稼働中であるか否かを判別する稼働判別手段を
    備え、 前記電源が遮断されたときに前記遊技機が稼働中である
    と前記稼働判別手段が判別した場合にのみ、前記遊技情
    報保存手段は前記遊技情報を保存する遊技機。
  2. 【請求項2】 遊技を再開するのに必要な遊技情報を電
    源が遮断されたときに保存する遊技情報保存手段と、前
    記電源が復帰すると保存された前記遊技情報に基づいて
    遊技を再開する遊技再開手段とを有する遊技機におい
    て、 遊技機が稼働中であるか否かを判別する稼働判別手段
    と、 前記稼働判別手段によって判別された判別結果を保存す
    る判別結果保存手段とを備え、 前記電源が復帰すると、前記遊技再開手段は前記電源が
    遮断されたときに前記遊技機が稼働中であったという前
    記判別結果が保存されていた場合にのみ前記遊技情報に
    基づいて遊技を再開する遊技機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載した遊技機にお
    いて、 遊技情報を初期化する遊技情報初期化手段を備え、 電源が遮断されたときに遊技機が稼働中でないと稼働判
    別手段が判別した場合には、前記遊技情報初期化手段は
    遊技情報を初期化する遊技機。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか一項に記載し
    た遊技機において、 遊技機が稼働中でないと稼働判別手段が判別してから経
    過した第1経過時間をカウントする第1タイマーを備
    え、 前記第1タイマーによってカウントした第1経過時間が
    第1所定時間に達する前に電源が遮断されたときは、遊
    技情報保存手段は遊技情報を保存する遊技機。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか一項に記載し
    た遊技機において、 遮断されていた電源が復帰してから経過した第2経過時
    間をカウントする第2タイマーを備え、 前記第2タイマーによってカウントした第2経過時間が
    第2所定時間に達するまでに遊技機が稼働中であると稼
    働判別手段が判別しなかった場合には、遊技再開手段は
    遊技情報を初期化する遊技機。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか一項に記載し
    た遊技機において、 遊技情報保存手段は、遊技機における遊技を制御するメ
    イン制御基板で用いる遊技情報、および/または、遊技
    球の払い出しを制御する払出制御基板で用いる遊技情報
    を保存する遊技機。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載した遊技機において、 遊技情報保存手段は、特別遊技にかかる遊技情報,付加
    的特典にかかる遊技情報および未払いの遊技球にかかる
    遊技情報のみを保存する遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010188040A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Sammy Corp 弾球遊技機
JP2014004463A (ja) * 2013-08-22 2014-01-16 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2014004462A (ja) * 2013-08-22 2014-01-16 Sankyo Co Ltd 遊技機

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