JP2001178240A - コンバインの露払装置 - Google Patents

コンバインの露払装置

Info

Publication number
JP2001178240A
JP2001178240A JP36450899A JP36450899A JP2001178240A JP 2001178240 A JP2001178240 A JP 2001178240A JP 36450899 A JP36450899 A JP 36450899A JP 36450899 A JP36450899 A JP 36450899A JP 2001178240 A JP2001178240 A JP 2001178240A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dew
combine
threshing
dispense
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36450899A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekazu Imamura
英一 今村
Kenichiro Takeuchi
賢一朗 竹内
Tomoyuki Ichimaru
智之 市丸
Atsushi Mizushima
淳 水島
Kazuo Toyoda
和男 豊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP36450899A priority Critical patent/JP2001178240A/ja
Publication of JP2001178240A publication Critical patent/JP2001178240A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Combines (AREA)
  • Harvester Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 雨露のあるときのコンバイン作業を行い易く
する。 【解決手段】 コンバインに装着の露払装置1の露払幅
Aを、この刈取装置2の刈取幅Bと同幅ないし広幅に構
成することを特徴とするコンバインの露払装置の構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンバインの露
払装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】コンバインの露払装置
は、刈取装置による刈取ろうとする穀稈の雨、露を予め
払い落して、穀稈の刈取および脱穀処理を円滑に行わせ
ようとするものである。しかし、露払が行われない部分
が残されると、とくに脱穀装置部における脱穀選別の影
響を受け易く、作業能率が低下することとなる。
【0003】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、コンバインに装着の露払装置1の露払幅Aを、この
刈取装置2の刈取幅Bと同幅ないし広幅に構成すること
を特徴とするコンバインの露払装置の構成とする。
【0004】請求項2に記載の発明は、脱穀装置3の外
側部に沿うフィードチエン4のチエンカバー5を、前側
のカバー軸6の回りに外方へ開回動可能とすると共に、
露払フレーム7をこのチエンカバー5の外側面に開閉可
能に支持することを特徴とするコンバインの露払装置の
構成とする。
【0005】請求項3に記載の発明は、コンバイン機体
の横外側方へ張出可能の露払装置1の先端部にランプ8
を有することを特徴とするコンバインの露払装置の構成
とする。請求項4に記載の発明は、露払位置の穀稈の有
無を検出する穀稈センサ9によって露払装置1の露払伝
動を入り切りすることを特徴とするコンバインの露払装
置の構成とする。
【0006】請求項5に記載の発明は、車体10に対し
て刈取装置2を上昇することによって露払装置1の露払
伝動を停止することを特徴とするコンバインの露払装置
の構成とする。請求項6に記載の発明は、車速に応じて
露払装置1の露払速度を変更することを特徴とするコン
バインの露払装置の構成とする。
【0007】請求項7に記載の発明は、車速が速くなる
ことによって露払装置1の露払伝動を高めると共に脱穀
網11を振動し、または振動を高めることを特徴とする
請求項6に記載のコンバインの露払装置の構成とする。
請求項8に記載の発明は、車速が速くなることによって
露払装置1の露払伝動を高めると共に脱穀選別室12に
除湿風を吹き込み、または除湿風の吹込量を増すことを
特徴とする請求項6、または7に記載のコンバインの露
払装置の構成とする。
【0008】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、コンバイン
作業時は、露払装置1で露払の行われた穀稈が刈取装置
2で刈取られて、刈取搬送および脱穀選別処理される。
この露払装置1による露払幅Aは刈取装置1による刈取
幅Bと同幅ないし広幅に構成されているため、刈取装置
1による刈取られる穀稈は未露払の部分をなくして、刈
取作用はもとより脱穀選別作用を円滑に行わせることが
でき、雨露のある穀稈のコンバイン作業を能率よく行わ
せることができる。
【0009】請求項2に記載の発明では、露払装置の露
払フレーム7を、脱穀装置3のフィーチエン4部側の外
側方へ張り出させて露払を行わせたり、また、このチエ
ンカバー5の外側面に沿わせるように収納させる形態に
おいて、このチエンカバー5を前側のカバー軸6の回り
に外方へ開回動するときは、この外側の露払フレーム7
を外側に支持したままの状態で簡単に行うことができ
て、フィードチエン4のメンテナンス等を行うことがで
き、チエンカバー5を開くとき露払フレーム7が邪魔に
ならないようにすることができ、露払フレームの配置を
容易に行わせることができる。
【0010】請求項3に記載の発明では、露払装置1の
張出側先端部にランプを点灯させることによって暗い作
業条件においても露払域を明示することができ、障害物
に対する接触等を防止できて、安全性、作業性を高める
ことができる。請求項4に記載の発明では、露払装置1
による露払位置における穀稈の有無を穀稈センサ9で検
出することによって、穀稈が有るときは露払伝動を入り
にして露払伝動を行わせるが、穀稈がないときはこの露
払伝動を停止することができ、露払伝動の自動的入り切
りによって操作性をよくすることができる。
【0011】請求項5に記載の発明では、露払装置1の
露払伝動によって穀稈に付着する雨露の振払い効果を高
めることができるが、この露払伝動は刈取装置2を上昇
して非刈取位置にすることによって自動的に停止するこ
とができ、操作性を高めることができる。
【0012】請求項6に記載の発明では、露払装置1は
露払伝動によって穀稈に付着する雨露の振払い効果が高
められるが、この露払速度は、車速に応じて自動的に変
更される。このため、車速が一定領域以上に高速になる
と露払速度も高速に切替えられて、露払い効果を高める
ことができる。そして車速に応じて穀稈の刈取量も増大
するため、この露払い効果を高めることによって、脱穀
選別性能の低下を防止しようとするものである。しか
も、この露払速度の変更は車速に応じて自動的に行われ
るために操作性を高めることができる。
【0013】請求項7に記載の発明では、このような露
払伝動の変速と共に、高速刈取走行時には脱穀網11の
振動をも自動的に行わせたり、または高めることによっ
て、網詰りをなくして脱穀選別を良好に維持させること
ができる。請求項8に記載の発明では、この露払伝動の
自動変更と共に、脱穀選別室12に除湿風を吹き込み、
またはこの除湿風の吹込量を増すものであるから、脱穀
選別量が増大しても、除湿風の吹き込み、または吹込風
量の増大によって脱穀選別物を除湿させて選別の行われ
易い状態とし、選別性能の低下を防止するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明に係る露払装置は、乗
用、多条刈形態のコンバインにおいて有効に利用でき
る。刈取幅の広いコンバインでは、露払装置による露払
が良好に行われることを要する。このため、露払装置を
コンバイン機体の横側に張り出させて幅広く露払を行わ
せ、刈取装置による刈取行程の前行程として早期に露払
させて、この露払行程よりも遅れた後行程で刈取を行わ
せて、露払の効果を高めようとするものである。
【0015】このような露払装置は、コンバイン機体の
横方向へ大きく張出すために機体の格納時等では邪魔に
なり易く、非作業時には機体の脱穀装置部の横側面に沿
わせるように収納させるようにしている。また、この露
払装置には、露払の効果を一層高めるために、露払作用
体を振動ない振動させるように露払速度を変速できる形
態とする。
【0016】また、このような露払速度の変速だけで
は、十分目的を達成でき難い場合は、脱穀装置における
脱穀網を振動させたり、キャビン用エアコン等として使
用される除湿風の一部を利用して脱穀選別風として送り
込み、脱穀選別性能を高めることもできる。
【0017】そこで、請求項1に記載の発明は、コンバ
インに装着の露払装置の露払幅を、この刈取装置の刈取
幅と同幅ないし広幅に構成することを特徴とするコンバ
インの露払装置であり、未露払部分をなくして、刈取、
脱穀選別作用を円滑に行わせる。
【0018】ここにおいて、露払幅は、露払装置によっ
て露払いを行いうるコンバインの走行方向に対する左右
横方向の幅を示す。また刈取幅は、刈取装置によって刈
取られる穀稈の左右横方向の幅を示す。また、請求項2
に記載の発明は、脱穀装置の外側部に沿うフィードチエ
ンのチエンカバーを、前側のカバー軸の回りに外方へ開
回動可能とすると共に、露払フレームをこのチエンカバ
ーの外側面に開閉可能に支持することを特徴とするコン
バインの露払装置であり、フィードチエン部のメンテナ
ンスを行い易くし、露払フレームの配置を容易に行わせ
る。
【0019】ここにおいて、脱穀装置が刈取装置の後部
に配置されるため、このフィードチエンが機体の外側に
沿って前後方向にわたって設けられる。露払装置は、刈
取装置の後方の脱穀装置部の横側に配置されて、このフ
ィードチエンの外側を覆うチエンカバーの外側に位置さ
れることとなる。このような配置形態では、フィードチ
エンやチエンカバー等を前側のチエン軸やカバー軸等の
回りに外方へ回動させて脱穀側面を開放するとき、この
外側の露払装置をチエンカバーと一体的に内外に開閉す
ることによって、このチエンカバー等の開閉を行い易く
する。
【0020】請求項3に記載の発明は、コンバイン機体
の横外側方へ張出可能の露払装置の先端部にランプを有
することを特徴とするコンバインの露払装置であり、露
払装置の安全を図ると共に、作業性を高める。ここに、
ランプは露払装置による露払域を表示するものであるた
め、点滅する形態であってもよく、また照明灯として前
方部の未刈穀稈域を照明する形態とすることもできる。
【0021】請求項4に記載の発明は、露払位置の穀稈
の有無を検出する穀稈センサによって露払装置の露払伝
動を入り切りすることを特徴とするコンバインの露払装
置であり、穀稈センサによって穀稈を検出しなくなると
自動的に露払伝動を停止して操作性をよくする。
【0022】ここにおいて、露払装置は、露払作用体と
して、例えば、後記実施例のようにブラシ形態の構成と
することができるが、単なる板状、水平棒状、カーテン
状、さらにはエアノズルからエアカーテン状に噴風させ
るエアカーテン形態等として、穀稈の穂部を搖動ないし
振動させて付着の雨露を払い落すことができる構成とす
ることができる。そして、露払装置は、これらの露払作
用体を左右や前後等へ搖動ないし振動させて、この露払
作用体による穀稈への接触搖動作用を増大させて、露払
い効果を高めるものである。
【0023】そして、穀稈センサは、露払装置自体に装
着することができるが、脱穀装置や刈取装置等の機体本
体側に装着して、露払位置の穀稈の有無を検出する形態
とすることもできる。また、露払伝動は、この露払装置
自体を駆動するための伝動等のモータを装着する形態で
は、このモータのスイッチを入り切りして行わせるよう
にするもよく、また、機体側からの伝動で行わせる形態
では、この伝動機構のクラッチを入り切りするように構
成するもよい。
【0024】請求項5に記載の発明は、車体に対して刈
取装置を上昇することによって露払装置の露払伝動を停
止することを特徴とするコンバインの露払装置であり、
刈取装置を、非刈取位置へ上昇することによって、自動
的に露払伝動を停止して、操作性を高める。
【0025】ここにおいて、コンバインでは、畦際等で
刈取装置を刈取位置から非刈取位置へ上昇させることに
よって、この刈取装置や、刈取穀稈を脱穀装置へ搬送す
る穀稈搬送装置、さらには脱穀装置のフィードチエン等
の伝動を自動停止する形態に利用することができる。こ
れらの伝動停止と共に、前記露払伝動をも停止する形態
とすることができる。
【0026】さらに、請求項6に記載の発明では、車速
に応じて露払装置の露払速度を変更することを特徴とす
るコンバインの露払装置であり、穀稈の刈取量に応じた
露払い効果を維持して、脱穀選別性能を良好に維持でき
る。また、請求項7に記載の発明は、車速が速くなるこ
とによって露払装置の露払伝動を高めると共に脱穀網を
振動し、または振動を高めることを特徴とするもので、
脱穀網の振動によって脱穀選別を良好に維持する。さら
には、請求項8に記載の発明では、車速が速くなること
によって露払装置の露払伝動を高めると共に脱穀選別室
に除湿風を吹き込み、または除湿風の吹込量を増すこと
を特徴とするもので、脱穀選別風の除湿性を高めること
によって、濡れ扱ぎ脱穀物の風選別効果を高めるもので
ある。
【0027】ここにおいて、露払速度は、前記露払伝動
で変速されるもので、この露払速度を車速によって自動
的に変速するものである。この車速変速に比例して無段
階に変速できる形態とすることもできるが、車速がある
一定の速度以上に高速域になると、これによって露払速
度を低速域から高速域に切替る有段変速の切替形態とす
ることもできる。
【0028】また、脱穀網を振動させる形態では、車速
が低速域では振動されないが、高速域になると振動装置
によって振動される形態とするもよく、また、低速域で
も脱穀網の振動が行われながら、高速域になるとこの振
動数が増す形態とすることもできる。
【0029】さらには、脱穀選別室に除湿風を吹き込む
形態にあっても、車速によって除湿風の吹き込みを行わ
せたり、この除湿風の風量を増すように切替る形態とす
ることができる。
【0030】
【実施例】コンバインは、クローラ13を有して走行し
うる車体10に、刈取装置2を昇降可能に装着し、脱穀
装置3を搭載する。また、この脱穀装置3と反対の側に
は操縦席14、およびこれを覆うキャビン15、グレン
タンク16等を搭載している。
【0031】刈取装置2は、所定刈取幅の刈刃装置1
7、穀稈引越装置18、分草杆19、刈取穀稈を集送し
て後方へ搬送する穀稈搬送装置20等からなり、多条の
穀稈を刈り取って後方の脱穀装置3へ搬送供給できる。
脱穀装置3は、扱胴21を扱胴軸22で軸装する脱穀室
23や、この脱穀室23の脱穀網11下方に形成される
脱穀選別室12を有する。この脱穀室23外側の移送口
24に沿って下側のフィードチエン4と、上側の脱穀カ
バー25に一体の挾扼杆26とが設けられて、穀稈の株
元部を挾持して移送しながら扱胴21の回転で脱穀させ
る。
【0032】この脱穀選別室12には、搖動選別棚27
が設けられて、脱穀室23から漏下ないし排出される脱
穀物を搖動移送しながら選別できる。また、この下側に
は圧風唐28や選別風路29、一番樋30、二番樋31
等を配置する。この一番樋30は側部のグレンタンク1
6上に選別穀粒を搬送するように揚穀機32を連結し、
二番樋31は二番物を脱穀室23または処理室へ還元供
給するように構成される(図面省略)。
【0033】脱穀室23の後側には、排塵室33が構成
されて、上部には排稈装置(図面省略)があって、フィ
ードチエン4から搬送される排稈を、後方の排稈結束装
置34などの排稈処理装置へ排送する。また、この排塵
室33には吸引排塵機(図面省略)があって、脱穀室2
3や脱穀選別室12等から排出される排塵物を吸引して
機外へ排出させる。
【0034】このような脱穀装置3のフィードチエン4
や、この外側を覆うチエンカバー5は、前端部側を回動
中心として後端部側が外側方へ向けて開放回動されるよ
うに構成される。また、このチエンカバー5後側部の後
部カバー34が前側部を中心に回動して外側へ回動され
て開放できる。
【0035】露払装置1は、このチエンカバー5の前部
に固定の支持ブラケット35に体して、支持ピン36を
上側から嵌合させて着脱されると共に、この支持ピン3
6の回りに前後水平方向に回動できる回動ブラケット3
7を介して、露払フレーム7を装着する。この支持ブラ
ケット35には支持アーム38を下方へ突出させて、こ
の支持アーム38の下端部を機体一部のフレーム39に
ボルト40で締めつけて固定することができる。露払フ
レーム7はこの支持ピン36の回りに開閉回動できる
が、チエンカバー5をカバー軸6の回りに開閉回動する
ときは、このボルト40を外した状態にしておく。
【0036】また、露払フレーム7には、吊下リンク4
1や駆動リンク42等を介してブラシ状の露払作用体4
3を取付けて、この駆動リンク42を露払フレーム7上
に固定の電動モータ44による電動で揺動することによ
って、露払作用体43を露払フレーム7の方向に沿って
揺動することができる。
【0037】この露払フレーム7の先端は、チエンカバ
ー5側に沿わせて収納位置へ回動させたとき、後側の後
部カバー34よりも前側に位置する程度の長さに設定さ
れて、この後部カバー34の開閉回動の邪魔にならない
ように構成している。45はグレンタンク16の収容穀
粒を取出す排穀オーガである。
【0038】前記フィードチエン4は、このチエンフレ
ーム46の前端部が、機体一部の支持ブラケット47に
上下方向のカバー軸6で着脱可能に支持されると共に、
このカバー軸6の回りに後端側が外方へ回動しうる構成
としている。また、このフィードチエン4の外側を覆う
チエンカバー5もこのチエンフレーム46部に着脱可能
に設けられて、一体的にカバー軸6の回りに後端部が外
方へ開回動される。なお、このカバー軸6はフィードチ
エン4の回動支軸と共用の構成としたが、各別に独立し
た支持構成としてもよい。また、チエンフレーム46の
後端部は閉鎖回動した位置で機体側の一部に係合固定す
る構成としている。
【0039】前記露払装置1の露払幅Aは、露払作用体
43の穀稈に対する露払いの作用幅を示すもので、この
露払作用体43がモータ44によって駆動揺動される形
態では、揺動幅域を含めた幅となる。また、この露払作
用体43が固定で揺動しない形態では、この露払作用体
の全幅となる。これに対して、刈取幅Bは、レシプロ形
態の刈刃装置17の横幅として設定される。そして、こ
の露払幅Aを刈取幅Bと同じか、または、広くなるよう
に(A≧B)設定している。
【0040】このため、コンバインの刈取装置2で刈取
られる穀稈刈取条に隣接の未刈稈条が、機体の横側へ大
きく突出される露払装置1によって露払作用を受ける。
そして、この露払作用を受けた穀稈条が刈取装置2によ
り相当時間の後において続いて刈取られる。このとき、
刈取穀稈における未露払の部分はなく、しかも、露払後
相当の時間を経る間における水滴落下の進んだ状態、す
なわち水分の少ない状態にして刈取を行うことができ
る。
【0041】つぎに、フィードチエン4は、チエンカバ
ー5と共に支持ブラケット47に対してカバー軸6の回
わりに前後水平状に開閉回動される。この閉鎖位置で
は、フィードチエン4が挾扼杆26の下側に対向して、
穀稈搬送装置20から搬送される刈取穀稈を挾持して移
送口24に沿わせて後方へ搬送しながら脱穀させる。ま
た、開放位置では、フィードチエン4やチエンカバー5
が機体の横側へ回動されて、移送口24や脱穀室23の
横側を開放させて、穀稈の搬送詰りや、伝動機構の調整
等を行い易くする。
【0042】このようなチエンカバー5の開放時は、支
持アーム38を、この下端部のボルト40を緩めてフレ
ーム39から取外す。また、チエンカバー5に支持され
る露払装置1は、収納位置D(図4、図6)でこのチエ
ンカバー5に対して固定されることはもとより、この収
納位置Dから露払位置C(図1〜図3、図5)へ開いた
状態では、この露払フレーム7とチエンカバー5との間
にわたって係合の固定ロッド48によって連結固定され
る。このため、チエンカバー5に露払装置1を取付けて
いるときは、収納位置Dにした状態のままでこのチエン
カバー5を開閉回動することができる。
【0043】つぎに、前記ランプ8は、図1に示すよう
に、露払フレーム7の先端部に取付けられて、機体側の
電源によって点灯させる。この露払フレーム7は、キャ
ビン15内の操縦席14側から最も遠い側に張り出され
るが、このランプ8の点灯によって先端部の位置を明示
できる。
【0044】つぎに、前記露払作用体43を揺動する露
払伝動は、露払フレーム7の先端部に設けられる穀稈セ
ンサ9の穀稈有無の検出によって行われる。この穀稈セ
ンサ9は、穀稈に摺接するアクチュエータ49を有する
が、光反射センサや超音波センサ等によって検出しうる
形態とするもよい。この穀稈センサ9が穀稈を検出する
ときは、モータ44のスイッチをONして、露払伝動を
行うが、穀稈を検出しなくなるとモータ44のスイッチ
をOFFにして、露払伝動を自動停止する。
【0045】さらには、前記刈取装置2を刈取昇降シリ
ンダ50の伸縮によって昇降する場合には、この上昇に
よって露払伝動を自動停止する。この刈取装置2が旋回
操向時等非刈取高さに上昇されると、これを高さセンサ
51が検出して、刈取装置2各部の伝動を停止すると共
に、露払伝動のモータ44のスイッチをOFFにして停
止させる。この刈取装置2が下降されて刈取位置になる
と自動的に刈取伝動と共に露払う伝動も開始される。
【0046】刈取装置2を上昇することによって、刈取
装置2や、穀稈搬送装置20、およびフィードチエン4
等の伝動を自動的に停止する刈取制御形態では、これら
と同時に露払伝動のモータ44をも停止することができ
る。つぎに、前記露払速度の変速は、前記モータ44に
代えて可変モータ54を設け、クローラ13の伝動によ
る走行速度を検出する車速センサ52を、コントローラ
53に入力し、このコントローラ53から可変モータ5
4を出力して増減速することができる(図7)。この露
払速度は、車速に応じて無段階に変速するもよく、ま
た、車速が一定以上に変速になることによって可変モー
タ54を高速に切替えるように有段切替えの構成とする
もよい。
【0047】また、この場合において、脱穀網11を振
動する形態では、図8のように、脱穀室23の下側に設
ける脱穀網11の下側に扱胴軸22と平行状の偏心カム
55のカム軸56を、前後フレーム57に軸支して伝動
回転させる。この偏心カム55を脱穀網11の網枠58
と一体のカムホロワ59に摺接させる。
【0048】前記車速センサ52が高速位置を検出する
ことによって可変モータ54を高速変速して、露払装置
1の露払速度を高速に変速すると共に、このカム軸56
の伝動クラッチを入りにして、偏心カム55で脱穀網を
振動させて、脱穀目詰りを防止すると共に、脱穀物の漏
下を促進するものである。また、このカム軸56の伝動
は、露払時は常時伝動回転状態として、車速が高速にな
るとこのカム軸56の回転を高くするように変速する構
成とするもよい。
【0049】さらに、前記脱穀選別室12に除湿風を吹
き込む形態では、図9、図10のように、脱穀装置3の
前フレーム57に沿ってエアダクト60を設けて、この
エアダクト60のノズル61を脱穀選別室12の揺動選
別棚27の前側上側にのぞませる。エアダクト60は前
記エアコンを有するキャビン15内に連通させて、ブロ
ワによってこのキャビン15内のエアコンによる除湿風
をエアダクト60へ送風する構成としている。また、こ
のエアダクト60は、キャビン15に代えてエンジンル
ームに連通させて送風する構成とするもよい。
【0050】前記露払装置1の露払伝動を車速に応じて
変速すると共に、エアダクト60から脱穀選別室12へ
の除湿風の吹き込みを開始させたり、ないし吹込量を増
すように構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの正面図。
【図2】その露払装置部の拡大正面図。
【図3】そのコンバインの側面図。
【図4】その一部作用を示す側面図。
【図5】コンバインの平面図。
【図6】その一部作用を示す平面図。
【図7】露払速度の変速制御を示すブロック図。
【図8】脱穀網部の正面図。
【図9】脱穀装置部の正面図。
【図10】その側面図。
【符号の説明】
1 露払装置 2 刈取装置 3 脱穀装置 4 フィードチエン 5 チエンカバー 6 カバー軸 7 露払フレーム 8 ランプ 9 穀稈センサ 10 車体 11 脱穀網 12 脱穀選別室 A 露払幅 B 刈取幅 C 露払位置 D 収納位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水島 淳 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 豊田 和男 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B074 AA02 AB01 AC02 AD05 AD07 AF02 AG03 CA01 CC01 CE01 CH01 DA01 DA02 DA03 DB04 DC01 DC04 DE03 EA09 EA17 EB01 EB03 EB18 EB19 EC01 GH05 GJ01 GJ05 2B076 AA03 BC09 CF02 EA02 EC09 EC12 EC23 ED30

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンバインに装着の露払装置1の露払幅A
    を、この刈取装置2の刈取幅Bと同幅ないし広幅に構成
    することを特徴とするコンバインの露払装置。
  2. 【請求項2】脱穀装置3の外側部に沿うフィードチエン
    4のチエンカバー5を、前側のカバー軸6の回りに外方
    へ開回動可能とすると共に、露払フレーム7をこのチエ
    ンカバー5の外側面に開閉可能に支持することを特徴と
    するコンバインの露払装置。
  3. 【請求項3】コンバイン機体の横外側方へ張出可能の露
    払装置1の先端部にランプ8を有することを特徴とする
    コンバインの露払装置。
  4. 【請求項4】露払位置の穀稈の有無を検出する穀稈セン
    サ9によって露払装置1の露払伝動を入り切りすること
    を特徴とするコンバインの露払装置。
  5. 【請求項5】車体10に対して刈取装置2を上昇するこ
    とによって露払装置1の露払伝動を停止することを特徴
    とするコンバインの露払装置。
  6. 【請求項6】車速に応じて露払装置1の露払速度を変更
    することを特徴とするコンバインの露払装置。
  7. 【請求項7】車速が速くなることによって露払装置1の
    露払伝動を高めると共に脱穀網11を振動し、または振
    動を高めることを特徴とする請求項6に記載のコンバイ
    ンの露払装置。
  8. 【請求項8】車速が速くなることによって露払装置1の
    露払伝動を高めると共に脱穀選別室12に除湿風を吹き
    込み、または除湿風の吹込量を増すことを特徴とする請
    求項6、または7に記載のコンバインの露払装置。
JP36450899A 1999-12-22 1999-12-22 コンバインの露払装置 Pending JP2001178240A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36450899A JP2001178240A (ja) 1999-12-22 1999-12-22 コンバインの露払装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36450899A JP2001178240A (ja) 1999-12-22 1999-12-22 コンバインの露払装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001178240A true JP2001178240A (ja) 2001-07-03

Family

ID=18481993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36450899A Pending JP2001178240A (ja) 1999-12-22 1999-12-22 コンバインの露払装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001178240A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008113668A (ja) * 2007-12-27 2008-05-22 Kubota Corp 収穫機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008113668A (ja) * 2007-12-27 2008-05-22 Kubota Corp 収穫機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4950706B2 (ja) コンバイン
JP2008220325A (ja) コンバイン
JP4010181B2 (ja) 脱穀機
JP2004000031A (ja) 脱穀機の選別装置
JP2001178240A (ja) コンバインの露払装置
JP2003180141A (ja) コンバインのチャフ角制御
JP3763530B2 (ja) 脱穀装置
JP4119313B2 (ja) コンバイン
JP3102019B2 (ja) コンバインにおける脱穀選別制御装置
JP2000188937A (ja) コンバインの脱穀選別装置
JP2009005640A (ja) コンバイン
JP2003169533A (ja) コンバインの枝梗処理装置
JPH05268822A (ja) 脱穀装置
JP4119312B2 (ja) コンバイン
JP5613470B2 (ja) コンバイン
JP2012005463A (ja) 脱穀装置
JP2008289455A (ja) コンバイン
JP2002360037A (ja) コンバインの刈取機
JP2008000116A (ja) 脱穀装置
JP3880223B2 (ja) コンバインにおける刈取制御装置
JP6692286B2 (ja) 排ワラ切断装置
JP2555671Y2 (ja) 脱穀機の選別装置
JP2003111513A (ja) 脱穀機の二番物選別装置
JP4952855B2 (ja) 脱穀機
JP5293855B2 (ja) 脱穀機