JP2001177997A - 電力変換装置の並列運転回路 - Google Patents

電力変換装置の並列運転回路

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JP2001177997A
JP2001177997A JP35464299A JP35464299A JP2001177997A JP 2001177997 A JP2001177997 A JP 2001177997A JP 35464299 A JP35464299 A JP 35464299A JP 35464299 A JP35464299 A JP 35464299A JP 2001177997 A JP2001177997 A JP 2001177997A
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chopper
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Hisashi Fujimoto
久 藤本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】別個にインバータ制御装置を備えたパルス幅変
調制御インバータを構成要素にしている電力変換装置同
士を並列接続して運転する際に、キャリア信号が同期し
ていない場合でも、横流電流を抑制できるようにするこ
とにある。 【解決手段】チョッパとPWMインバータと交流フィル
タで構成する電力変換装置の複数組を並列接続して運転
する際に、1号チョッパ41を構成する直流リアクトル
を第1直流リアクトル41Aと第2直流リアクトル41
Bとに分割し、前者は従来通りの位置で後者は各電力変
換装置の負極側の電源側接続点と当該チョッパの出力側
との間に挿入する。この第2直流リアクトル41Bは横
流電流を所定値に抑制するインダクタンスを備え、第2
直流リアクトル41Bと第1直流リアクトル41Aとの
合計インダクタンスがチョッパの動作に必要な値となる
ように第1直流リアクトル41Aのインダクタンスを定
める。あるいは第1直流リアクトル41Aのインダクタ
ンスを零にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、チョッパとPW
Mインバータと交流フィルタとで構成している電力変換
装置の複数組を並列接続して負荷へ交流電力を供給する
電力変換装置の並列運転回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は複数組の電力変換装置に共通の制
御装置を設けて各電力変換装置を並列運転する第1従来
例を示したブロック回路図であって、電力変換装置が2
組の場合を示している。図5の第1従来例回路におい
て、1号電力変換装置10は1号チョッパ11と1号P
WMインバータ12および1号交流フィルタ13で構成
していて、1号チョッパ11は直流電源1からの直流電
力を所望電圧の直流電力に変換する。1号PWMインバ
ータ12はパルス幅変調制御により、1号チョッパ11
からの直流電力を所望の電圧と周波数の三相交流電力に
変換するのであるが、1号PWMインバータ12が出力
する交流波形の歪みは1号交流フィルタ13で除去され
るから、この1号交流フィルタ13で波形整形された正
弦波状の三相交流電力が負荷2へ供給されることにな
る。2号チョッパ16と2号PWMインバータ17およ
び2号交流フィルタ18で構成している2号電力変換装
置15も、1号電力変換装置10と同様の機能を有して
おり、これら1号電力変換装置10と2号電力変換装置
15とを並列運転することにより、両者に共通の直流電
源1からの直流電力は所望の電圧と周波数の三相交流電
力に変換され、両者に共通の負荷2へ給電される。
【0003】1号チョッパ11と2号チョッパ16と
は、図示していない共通チョッパ制御装置からの同一点
弧信号で動作するのであるが、1号PWMインバータ1
2と2号PWMインバータ17も共通インバータ制御装
置3からの同一点弧信号で動作する。すなわちパルス幅
変調制御回路6へは、PWMインバータが出力すべき交
流電圧の振幅,周波数および位相の指令信号とキャリア
信号とが、それぞれ指令値発生回路4とキャリア発生回
路5から入力する。パルス幅変調制御回路6は両入力信
号の大小を比較することで得られるパルス幅変調された
パルス信号をゲート駆動回路7へ出力する。ゲート駆動
回路7はこの入力信号を増幅して、1号PWMインバー
タ12と2号PWMインバータ17を構成する半導体ス
イッチ素子,例えば絶縁ゲートバリスティックトランジ
スタ(以下ではIGBTと略記する)へ同一の点弧信号
を送って、これらをオン・オフ動作させる。よってPW
Mインバータ12とPWMインバータ17から出力する
交流電力は同期している。それ故、両電力変換装置を並
列運転した場合に、両者の間を横流電流が流れる恐れは
無い。
【0004】すなわち図5の第1従来例回路は、並列運
転する1号電力変換装置10と2号電力変換装置15に
個別の制御装置を備えるのではなく、両電力変換装置を
同時に制御する共通インバータ制御装置3を設置する構
成である。その結果、並列運転時に横流電流が流れる恐
れを回避できる効果が得られるが、電力変換装置の並列
運転に適合した共通インバータ制御装置3を、並列運転
回路ごとに製作しなければならない。これは並列運転す
る電力変換装置の台数や容量が変更になると、それまで
使用していた共通インバータ制御装置3は不適合になる
ので、新たな共通インバータ制御装置3を手配しなけれ
ばならないことを意味する。それ故、共通インバータ制
御装置3は標準化が不可能である欠点があるし、並列台
数や容量の変更に素早く対応でいないし、費用も嵩む欠
点もある。
【0005】図6は個々に制御装置を備えている電力変
換装置の複数組を並列運転する第2従来例を示したブロ
ック回路図であって、電力変換装置が2組の場合を示し
ている。図6の第2従来例回路において、1号電力変換
装置20は、1号チョッパ21と1号PWMインバータ
22および1号交流フィルタ23で主回路を形成するの
であるが、1号PWMインバータ22を制御するため
に、指令値発生回路24,キャリア発生回路25,パル
ス幅変調制御回路26ならびにゲート駆動回路27でな
るインバータ制御回路が当該1号PWMインバータ22
に付属している。なお1号チョッパ21にもこれを制御
するためにチョッパ制御回路が付属しているのである
が、この部分は本発明とは無関係であるから、その図示
は省略している。また、2号電力変換装置30も、2号
チョッパ31と2号PWMインバータ32および2号交
流フィルタ33で主回路を形成するのであるが、2号P
WMインバータ32を制御するために、指令値発生回路
34,キャリア発生回路35,パルス幅変調制御回路3
6ならびにゲート駆動回路37でなるインバータ制御回
路が2号PWMインバータ32に付属している。なお2
号チョッパ31を制御するチョッパ制御回路の図示は、
前述と同様の理由で省略している。これら1号電力変換
装置20と2号電力変換装置30の電源側同士を結合す
ると共に負荷側同士も結合し、これらの結合点に直流電
源1と負荷2を接続すれば、両電力変換装置は並列運転
により負荷2へ三相交流電力を供給できる。
【0006】1号電力変換装置20と2号電力変換装置
30とを並列運転するためには、両電力変換装置の出力
電圧の振幅と周波数および位相を揃える必要があるの
で、この第2従来例回路では1号電力変換装置20をマ
スター装置とし、2号電力変換装置30へはマスター装
置である1号電力変換装置20と共通の指令信号を与え
られるように回路を形成している。すなわち、1号電力
変換装置20を構成する指令値発生回路24が出力する
指令信号をパルス幅変調制御回路26へ与えると共に、
2号電力変換装置30のパルス幅変調制御回路36へも
与えるから、2号電力変換装置30の指令値発生回路3
4は使用しない。
【0007】このような回路構成では、1号電力変換装
置20と2号電力変換装置30はそれぞれが個別の制御
装置を備えているから、単独運転もできるし、他の電力
変換装置と並列運転することもできる。並列運転の台数
が変更になる場合は、マスター装置と残余の電力変換装
置を接続する信号線の数だけを増減すれば良いので、台
数変更に素早く対応することができるし、各電力変換装
置を標準化できるメリットもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図6に図
示の第2従来例回路で、マスター装置である1号電力変
換装置20の指令値発生回路24が出力する指令信号
を、このマスター装置に従属する2号電力変換装置30
へも与えることで、2号電力変換装置30が出力する三
相交流電力を1号電力変換装置20が出力する三相交流
電力に同期させる場合ても、交流電力を同期させるため
にマスター装置が他の電力変換装置へ与える指令信号は
基本波成分に関する情報であって、パルス幅変調制御の
ためのキャリア信号は同期していないから、パルス幅変
調成分の横流電流が並列運転する両電力変換装置間に流
れることになる。
【0009】図7は図6に図示の第2従来例回路の主回
路の構成を示すと共に、この主回路を流れる横流電流の
経路を示した主回路接続図であるが、各電力変換装置に
付属する制御回路は図示を簡略化するために省略してい
る。図7において、直流リアクトル21LとIGBT2
1Sおよびダイオード21Dで構成している1号チョッ
パ21は、IGBT21Sをオン・オフ動作させること
で直流電源1からの直流電力を所望電圧へ昇圧させて1
号PWMインバータ22へ出力する。平滑コンデンサ2
2Cと正極側スイッチング回路(IGBTとダイオード
との逆並列接続で構成)22Pおよびこれと同じ構成の
負極側スイッチング回路22Nとでなる1号PWMイン
バータ22は、正極側スイッチング回路22Pと負極側
スイッチング回路22Nを交互のオン・オフ動作させる
ことにより、1号チョッパ21から入力した直流電力を
所望の電圧と周波数の交流電力に変換して1号交流フィ
ルタ23へ出力する。ここで1号PWMインバータ22
が三相交流電力を出力する場合は、正極側スイッチング
回路22Pと負極側スイッチング回路22Nの直列回路
の3組を相互に並列接続するのであるが、回路を簡略化
するために1相分のみを図示している。交流リアクトル
23Lとコンデンサ23Cとでなる1号交流フィルタ2
3(これも図示は1相分のみとしている)は、1号PW
Mインバータ22が出力する交流波形の歪みを整形す
る。これら1号チョッパ21と1号PWMインバータ2
2および1号交流フィルタ23で1号電力変換装置20
の主回路を構成している。
【0010】2号電力変換装置30の主回路も前述の1
号電力変換装置20と同様に、直流リアクトル31Lと
IGBT31Sおよびダイオード31Dでなる2号チョ
ッパ31と、平滑コンデンサ32Cと正極側スイッチン
グ回路32Pおよび負極側スイッチング回路32Nでな
る2号PWMインバータ32と、交流リアクトル33L
とコンデンサ33Cでなる2号交流フィルタ33とで構
成されており、これらの動作も前述した1号電力変換装
置20と同じである。
【0011】ここで1号チョッパ21の入力側と2号チ
ョッパ31の入力側とを結合し、この結合点に直流電源
1を接続し、1号交流フィルタ23の出力側と2号交流
フィルタ33の出力側とを結合し、この結合点に負荷2
を接続すれば、両電力変換装置は並列運転により負荷2
へ交流電力を供給できる。前述したように、1号PWM
インバータ22用としてキャリア発生回路25(図6参
照)が出力するキャリア信号と、2号PWMインバータ
32用としてキャリア発生回路35(図6参照)が出力
するキャリア信号とは一般に同期していない。よって、
例えば1号用キャリア信号の位相と2号用キャリア信号
の位相とが逆位相になっていると、1号PWMインバー
タ22と2号PWMインバータ32が共に零電圧発生し
ようとするときに、1号PWMインバータ22の正極側
スイッチング回路22Pがオンする時点では、2号PW
Mインバータ32の正極側スイッチング回路32Pでは
なくて負極側スイッチング回路32Nがオンとなる。こ
のとき1号PWMインバータ22の平滑コンデンサ22
Cが電源になって、図7に破線で図示している経路,す
なわち平滑コンデンサ22C→正極側スイッチング回路
22P→交流リアクトル23L→交流リアクトル33L
→負極側スイッチング回路32N→平滑コンデンサ22
Cの経路で、両電力変換装置間には負荷2には寄与しな
い電流,すなわち横流電流が流れてしまう。
【0012】また、1号PWMインバータ22の負極側
スイッチング回路22Nがオンする時点では2号PWM
インバータ32の正極側スイッチング回路32Pがオン
となるから、平滑コンデンサ32Cを電源にして、平滑
コンデンサ32C→正極側スイッチング回路32P→交
流リアクトル33L→交流リアクトル23L→負極側ス
イッチング回路22N→平滑コンデンサ32Cの経路で
横流電流が流れてしまう。このパルス幅変調成分による
横流電流IC の大きさは下記の数式1で求めることがで
きる。
【0013】
【数1】IC =Δt・{Ed /(LAC×2)} 但し、Δtはキャリア周期とキャリア位相差により定ま
る時間であり,Ed は平滑コンデンサ22Cの電圧,L
ACは交流リアクトル23Lのインダクタンスである。交
流リアクトル23Lには負荷電流が流れると共に、さら
に横流電流ICが加算されるので、並列運転をする電力
変換装置では、交流リアクトル23Lの電流容量を大き
くする必要があるから、装置の質量と寸法を増大させる
不具合を生じる。
【0014】そこでこの発明の目的は、別個にインバー
タ制御装置を備えたパルス幅変調制御インバータを構成
要素にしている電力変換装置同士を並列接続して運転す
る際に、キャリア信号が同期していない場合でも、横流
電流を抑制できるようにすることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、この発明の電力変換装置の並列運転回路は、チョ
ッパとパルス幅変調制御インバータと交流フィルタとで
構成する電力変換装置の複数組を並列接続して運転する
際に、前記チョッパを構成する直流リアクトルを第1直
流リアクトルと第2直流リアクトルとに分割し、直流電
源の正極側と各チョッパの入力側との間に第1直流リア
クトルを接続し、直流電源の負極側と各チョッパの出力
端との間に第2直流リアクトルを接続する。
【0016】前記第2直流リアクトルは各電力変換装置
間を流れる横流電流を所定値に抑制するインダクタンス
を備え、この第2直流リアクトルと前記第1直流リアク
トルとの合計インダクタンスが前記チョッパの動作に必
要な値となるようにしたインダクタンスを当該第1直流
リアクトルに備える。前記第1直流リアクトルのインダ
クタンスを零にする。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施例を表し
た主回路接続図であるが、この第1実施例回路に記載の
直流電源1,負荷2,1号PWMインバータ22とその
構成,1号交流フィルタ23とその構成,2号PWMイ
ンバータ32とその構成および2号交流フィルタ33と
その構成の名称・用途・機能は、図7で既述の主回路接
続図と同じであるから、これらの説明は省略する。
【0018】この第1実施例回路における1号チョッパ
41では、ダイオード21DとIGBT21Sは従来通
りであるが、直流リアクトルは2つに分割している。す
なわち分割した直流リアクトルの一方である第1直流リ
アクトル41Aは従来通りに直流電源1の正極側に接続
し、他方の第2直流リアクトル41Bは直流電源1の負
極側する。同様に2号チョッパ46ではダイオード31
DとIGBT31Sは従来通りであるが、2つに分割し
た直流リアクトルの一方である第1直流リアクトル46
Aを直流電源1の正極側に接続し、他方の第2直流リア
クトル46Bを直流電源1の負極側に接続する。
【0019】図1の第1実施例回路と前述した図7の主
回路接続図とを比較すれば明らかなように、第2直流リ
アクトル41Bと第2直流リアクトル46Bはいずれも
横流電流が流れる回路に挿入されている。このときの横
流電流IC1の大きさは下記の数式2で求めることができ
る。
【0020】
【数2】 IC1=Δt・[Ed /{(LAC+LB )×2}] ここでΔtはキャリア周期とキャリア位相差により定ま
る時間であり,Ed は平滑コンデンサ22Cの電圧,L
ACは交流リアクトル23Lのインダクタンス,LB は第
2直流リアクトル41Bのインダクタンスである。
【0021】この数式2で明らかなように、第2直流リ
アクトル41Bのインダクタンスを大きくするのに従っ
て、横流電流IC1は減少するから、横流電流IC1を所望
値に制限するのに必要な第2直流リアクトル41Bのイ
ンダクタンス値は容易に算出できる。1号チョッパ21
の動作に必要な直流リアクトルのインダクタンスの大き
さは既知であるから、この第2直流リアクトル41Bと
第1直流リアクトル41Aとの合計インダクタンスが前
述した既知の値になるように第1直流リアクトル41A
のインダクタンス値を決定する。
【0022】図2は本発明の第2実施例を表した主回路
接続図であって、前述した第1実施例回路とは1号チョ
ッパ51と2号チョッパ56の構成が異なるが、これ以
外の1号PWMインバータ22,1号交流フィルタ2
3,2号PWMインバータ32および2号交流フィルタ
33の構成は第1実施例回路と同じである。よって第1
実施例回路と同じ部分の説明は省略し、異なる部分のみ
を以下に説明する。
【0023】この第2実施例回路における1号チョッパ
51は、第1実施例回路で既述の1号チョッパ41を構
成している2つの直流リアクトルのうちの第1直流リア
クトル41Aのインダクタンスを零にした構成である。
すなわち、1号チョッパ51の正極側には直流リアクト
ルを設けずに、負極側の横流電流が流れる回路に第2直
流リアクトル51Bを挿入する。この第2直流リアクト
ル51Bが当該1号チョッパ51を動作させるのに必要
なインダクタンスを賄うと共に、並列運転中に各電力変
換装置間を流れる横流電流を抑制する。2号チョッパ5
6もその負極側の横流電流が流れる回路に第2直流リア
クトル56Bを挿入するが、正極側には直流リアクトル
を設けない。
【0024】図3は本発明の第3実施例を表した主回路
接続図であるが、1号チョッパ61と2号チョッパ66
は、これに入力する直流電圧を所望の値に低減する降圧
チョッパであることが前述した第1実施例回路とは異な
るが、これ以外の1号PWMインバータ22,1号交流
フィルタ23,2号PWMインバータ32および2号交
流フィルタ33の構成は第1実施例回路と同じである。
よって第1実施例回路と同じ部分の説明は省略し、異な
る部分のみを以下に説明する。
【0025】1号チョッパ61はIGBT61Sをオン
・オフ動作させることにより、直流リアクトルにエネル
ギーを貯蔵・放出させることで、負荷へ所望電圧の直流
電力を供給するのであるが、この第3実施例回路では、
前述した直流リアクトルを2つに分割し、その一方であ
る第1直流リアクトル61Aを正極側回路に挿入し、他
方である第2直流リアクトル61Bを負極側回路に挿入
する。2号チョッパ66も同様に2つに分割した直流リ
アクトルの一方である第1直流リアクトル66Aを正極
側回路に挿入し、他方である第2直流リアクトル66B
を負極側回路に挿入している。両PWMインバータ22
と32のキャリア信号が同期していないために、例えば
正極側スイッチング回路22Pと負極側スイッチング回
路32Nが同時にオンする状態になったときに、横流電
流はコンデンサ23Cを電源にして、コンデンサ23C
→正極側スイッチング回路22P→交流リアクトル23
L→交流リアクトル33L→負極側スイッチング回路3
2N→第2直流リアクトル66B→第2直流リアクトル
61B→平滑コンデンサ22Cの経路を流れる。
【0026】すなわち横流電流が流れる経路に第2直流
リアクトル61Bと第2直流リアクトル66Bとが挿入
されているいるために、横流電流が抑制されるのは図1
で既述の第1実施例回路の場合と同じである。図4は本
発明の第4実施例を表した主回路接続図であるが、1号
チョッパ71と2号チョッパ76の構成が前述した第3
実施例回路とは異なるが、これ以外の1号PWMインバ
ータ22,1号交流フィルタ23,2号PWMインバー
タ32および2号交流フィルタ33の構成は第3実施例
回路と同じである。よって同じ部分の説明は省略し、異
なる部分のみを以下に説明する。
【0027】この第4実施例回路における1号チョッパ
71は第3実施例回路で既述の1号チョッパ61を構成
している2つの直流リアクトルのうちの第1直流リアク
トル61Aのインダクタンスを零にした構成である。す
なわち、1号チョッパ71の正極側には直流リアクトル
を設けずに、負極側の横流電流が流れる回路に第2直流
リアクトル71Bを挿入する。この第2直流リアクトル
71Bが当該1号チョッパ71を動作させるのに必要な
インダクタンスを賄うと共に、並列運転中に各電力変換
装置間を流れる横流電流を抑制する。2号チョッパ76
もその負極側の横流電流が流れる回路に第2直流リアク
トル76Bを挿入するが、正極側には直流リアクトルを
設けない。
【0028】
【発明の効果】入力する直流電圧を所望の直流電圧に変
換するチョッパと、これを所望の電圧と周波数の交流電
力に変換するPWMインバータと、この交流の波形歪み
を整形する交流フィルタとでなる電力変換装置の複数組
を並列運転するにあたっては、各電力変換装置が出力す
る交流電力を同期状態にする必要がある。すなわち、そ
れぞれが出力する交流電圧の振幅と周波数および位相を
一致させるように制御するのであるが、そのために特定
の電力変換装置をマスター装置にして、残余の電力変換
装置へマスター装置からの指令信号を与えるのが従来の
並列運転回路である。しかし従来の回路では、出力交流
の基本波成分については同期していても、各PWMイン
バータをパルス幅変調制御するためのキャリア信号につ
いては同期していないことが多く、各電力変換装置相互
間にはパルス幅変調成分に基づく横流電流が流れる不具
合を生じていた。
【0029】本発明では、PWMインバータの前段に設
置するチョッパを構成する直流リアクトルを2つに分割
し、一方の直流リアクトルは従来通りの位置に設置する
が、他方の直流リアクトルは横流電流が流れる回路に挿
入することにより、チョッパ用直流リアクトルとしての
機能を損なうことなく、前述したパルス幅変調成分に基
づく横流電流を抑制することができる。このとき、他方
の直流リアクトルのみはチョッパ動作時の電流に横流電
流を加算した電流容量が必要になるだけであって、直流
リアクトルの合計インダクタンスは不変であるが、交流
フィルタを構成する交流リアクトルに流れる横流電流を
大幅に抑制できるので、当該交流リアクトルの質量を軽
減し寸法を縮小できる効果が得られる。その結果、電力
変換装置も小形化できる。
【0030】さらに、直流リアクトルを2つに分割せず
に、全直流リアクトルを横流電流の通流経路に挿入すれ
ば、横流電流を抑制効果はより一層大きくなるし、直流
リアクトルを2つに分割する必要が無いので、交流リア
クトルの小形化と共に、部品点数が削減できる効果も合
わせて得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を表した主回路接続図
【図2】本発明の第2実施例を表した主回路接続図
【図3】本発明の第3実施例を表した主回路接続図
【図4】本発明の第4実施例を表した主回路接続図
【図5】複数組の電力変換装置に共通の制御装置を設け
て各電力変換装置を並列運転する第1従来例を示したブ
ロック回路図
【図6】個々に制御装置を備えている電力変換装置の複
数組を並列運転する第2従来例を示したブロック回路図
【図7】図6に図示の第2従来例回路の主回路の構成を
示すと共に、この主回路を流れる横流電流の経路を示し
た主回路接続図
【符号の説明】
1 直流電源 2 負荷 3 共通インバータ制御装
置 4,24,34 指令値発生回路 5,25,35 キャリア発生回路 6,26,36 パルス幅変調制御回路 7,27,37 ゲート駆動回路 10,20 1号電力変換装置 11,21,41,51 1号チョッパ 12,22 1号PWMインバー
タ 13,23 1号交流フィルタ 15,30 2号電力変換装置 16,31 2号チョッパ 17,32,46,56 2号PWMインバー
タ 18,33 2号交流フィルタ 21L,31L 直流リアクトル 22C,32C 平滑コンデンサ 22N,32N 負極側スイッチング
回路 22P,32P 正極側スイッチング
回路 23L,33L 交流リアクトル 41A,46A,61A,66A 第1直流リアクトル 41B,46B,51B,56B 第2直流リアクトル 61B,66B,71B,76B 第2直流リアクトル 61,71 1号チョッパ 66,76 2号PWMインバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流リアクトルに流れる直流電流をオン・
    オフして所望電圧の直流電力を出力するチョッパと、該
    チョッパが出力する直流電力を所望の電圧と周波数の交
    流電力に変換するインバータと該インバータが出力する
    交流電力の波形を整形して出力する交流フィルタとでな
    る電力変換装置を、共通の直流電源と共通の負荷との間
    に複数組を並列に接続する電力変換装置の並列運転回路
    において、 前記直流電源の正極側と前記チョッパの入力側との間に
    第1直流リアクトルを、前記直流電源の負極側と前記チ
    ョッパの出力端との間に第2直流リアクトルを、前記複
    数組の電力変換装置を構成するチョッパのそれぞれに接
    続することを特徴とする電力変換装置の並列運転回路。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の電力変換装置の並列運転
    回路において、 前記第2直流リアクトルは各電力変換装置間を流れる横
    流電流を所定値に抑制するインダクタンスを備え、この
    第2直流リアクトルと前記第1直流リアクトルとの合計
    インダクタンスが前記チョッパの動作に必要な値となる
    ようにしたインダクタンスを当該第1直流リアクトルに
    備えることを特徴とする電力変換装置の並列運転回路。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の電力変換
    装置の並列運転回路において、 前記第1直流リアクトルのインダクタンスを零にするこ
    とを特徴とする電力変換装置の並列運転回路。
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