JP2001177957A - ケーブルの把持機構 - Google Patents

ケーブルの把持機構

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JP2001177957A
JP2001177957A JP35592999A JP35592999A JP2001177957A JP 2001177957 A JP2001177957 A JP 2001177957A JP 35592999 A JP35592999 A JP 35592999A JP 35592999 A JP35592999 A JP 35592999A JP 2001177957 A JP2001177957 A JP 2001177957A
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昭吾 太田
Mizuho Sugawara
瑞穂 菅原
Mitsuaki Ota
光昭 太田
Katsumi Miyazawa
克已 宮澤
Daisuke Yoshida
大助 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来は、径が変わるとケーブルの軸心がずれ
てしまった。 【解決手段】 ケーブルの一方の面に当接される把持板
1と、ケーブルの他方の面に当接される把持板2を上部
に保持したブラケット4と、中間にケーブルを挟み込ん
だ状態で把持板1と把持板2との間隔を調整自在にして
両者を連結する1対のボルト7,8と、ブラケット4の
底面部にケーブルの軸心と直交する方向に形成された当
接部19,20と、この当接部19,20に平行に形成
された1対の長孔11,12と、ケーブルの挿通孔18
が形成されるとともにブラケット4の当接部19,20
が当接される隔壁15と、前記長孔11,12を介して
ブラケット4を隔壁15にスライド自在に支持する1対
のボルト13,14とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバーケー
ブルやメタルケーブルの途中を固定する把持機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、クロージャ等においてケーブルを
固定する場合、ケーブルの外周を金具で締めつけてケー
ブルと金具を一体にした後、その金具を固定する方法が
一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため、同一の金具
で径の異なるケーブルを固定しようとする場合は、金具
と固定手段の位置関係がそのままであるとケーブルの軸
心の位置がずれてしまい、配線や結線作業を行う場合に
不便が生じるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで上記課題を解決す
るために、請求項1の発明は、ケーブルの一方の面に当
接される把持板と、ケーブルの他方の面に当接される把
持部を上部に形成したブラケットと、中間にケーブルを
挟み込んだ状態で把持板とブラケットの把持部との間隔
を調整自在にして両者を連結する1対のボルトと、ブラ
ケットの底面部の左右両側にケーブルの軸心と直交する
方向に形成された1対の当接部と、これらの当接部に互
いに平行に形成された1対の長孔と、ケーブルの挿通孔
が形成されるとともにブラケットの当接部が当接される
隔壁と、前記長孔を介してブラケットを隔壁にスライド
自在に支持する1対のボルトとを備えたことを特徴とす
る。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、把持板およびブラケットの把持部の内面に鬼目プレ
ートを貼設したことを特徴とする。
【0006】請求項3の発明は、ケーブルを挟み込んで
連結手段により互いに連結される一対の把持板と、これ
ら一対の把持板の両端部を支持し、かつ、各把持板をケ
ーブルに直交する方向に移動可能とする一対のブラケッ
トとを備えたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施形
態を説明する。図1は本発明の部品構成を示す分解斜視
図である。図において、1,2は把持板であり、内側に
鬼目プレート3が貼設されている。なお、把持板2は請
求項における把持部に相当する。把持板1,2は間にケ
ーブルCを挟み込んだ状態でブラケット4の上部のネジ
孔5,6にボルト7,8が螺着されて固定される。ブラ
ケット4の底面部の左右両側には、ケーブルCの軸心と
直交する方向に隔壁15との当接部19,20が形成さ
れるとともに、それぞれに互いに平行な長孔11,12
が形成されている。なお、隔壁5は、ケーブルCが使用
される各種の通信機器や配電機器等の筺体や支持部材の
一部を構成している。
【0008】前記長孔11,12の上方からボルト1
3,14が挿入されて、ボルト13,14は隔壁15の
ネジ穴16,17に螺着される。なお、ボルト13,1
4は、長孔11,12の上端を押圧する程、締め込まず
において、ブラケット4をスライド可能にしておく。隔
壁15のネジ穴16,17の中間部分には、ケーブルC
を挿通するための孔18が形成されている。
【0009】このように構成されたことで、隔壁15の
孔18に挿通されたケーブルCは、把持板1,2により
外周面を両方向から挟圧されて保持され、把持板1,2
はボルト7,8によりブラケット4に取付けられると共
に、ブラケット4はボルト13,14及び長孔11,1
2を介して隔壁15に支持されるため、把持板1,2及
びブラケット4は長孔11,12の長手方向すなわちケ
ーブルの挟圧方向へスライド自在となる。ここで、ケー
ブルCの径が増大した場合を考えると、ブラケット4を
基準にすると径が増した分、把持板1が手前に移動し
て、ケーブルCの軸心も手前に移動することになる。
【0010】しかし、ブラケット4は、長孔11,12
で移動可能であるため、ケーブルCの軸心の移動した
分、自在に戻すことが可能であり、ケーブルCの軸心は
常に、隔壁15の孔18の中心に一致させることが可能
となる。なお、上述した実施形態では、把持板2とブラ
ケット4を別々に形成しているが、これらは一体に形成
することも可能である。
【0011】図2は、実施形態の使用状態を示した説明
図である。図(a)は径の小さいケーブルを把持する場
合を示し、図(b)は径の大きいケーブルを把持する場
合を示す。図において、隔壁15に固定されるボルト1
3,14を基準としてみると、図(a)の径の小さいケ
ーブルを把持する場合は、ケーブルCの太さに応じて把
持板1が下方へ移動するとともにブラケット4が上方に
移動して長孔11,12の下端部寄りにボルト13,1
4が位置することで、ケーブルCの軸心がボルト13,
14を結ぶ線上に位置することになる。
【0012】同様にして、図(b)の径の大きいケーブ
ルを把持する場合は、ケーブルCの太さに応じて把持板
1が上方へ移動するとともにブラケット4が下方に移動
して長孔11,12の上端部寄りにボルト13,14が
位置することで、ケーブルCの軸心がボルト13,14
を結ぶ線上に位置することになる。このように、固定す
るべきケーブルCの径が変わってもケーブルCの軸心の
位置を一定にすることができ、配線や結線の都合上、ケ
ーブルCの径に関わらずその軸心を常に定位置に保つ必
要がある場合に効果的である。
【0013】次に本発明の他の実施形態について説明す
る。図3、図4は他の実施形態を示す斜視図である。両
図において、21,22は把持板であり、その両端がブ
ラケット31,32の内側に形成されている案内溝3
3,34に上下動自在に収納される。把持板21,22
の内側のケーブルCと当接する部分には、把持可能な最
大径のケーブルCと同一の曲率からなる当接面23,2
4が形成されている。当接面23,24には、ケーブル
Cの把持効果が増すように、複数の溝25が形成されて
いる。把持板21の両端部には、挿通用の孔26が形成
され、把持板22の両端部には、ねじ孔27が形成さ
れ、そこへボルト41,42が装着されることで、把持
板21,22は、当接面23,24の間隔を調整自在に
して支持される。なお、ボルト41,42、孔26およ
びねじ孔27は請求項3における連結手段を構成してい
る。
【0014】このように構成されたことで、ケーブルC
を把持する場合は、ケーブルCの通り道に、把持板2
1,22がケーブルCの方向と直交するように、ブラケ
ット31,32を図示しない基台に固定する。次いで、
把持板22を、ブラケット31,32の案内溝33,3
4内に挿入してから、把持板22の当接面24にケーブ
ルCを当接し、さらに、把持板21をケーブルCの反対
側に当接させながら、ボルト41,42を孔26に挿通
して、ねじ孔27にねじ込み、把持板21,22を締め
込むことで、把持板21,22がケーブルCに固定され
る。ここで把持板21,22は、その長手方向およびケ
ーブルCの軸心方向には、ブラケット31,32の案内
溝33,34により規制されるが、上下方向について
は、案内溝33,34により、摺動自在に支持されてい
るため自由である。そのため、ケーブルCの径が変わっ
てもその軸心を常に定位置に保つことができる。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように請求項1記載の発明に
よれば、ケーブルが挿通される隔壁に対して、ケーブル
を支持するブラケットが長孔でスライド自在に支持され
ているため、ケーブルの径が変化しても常にその軸心が
隔壁の挿通孔の中心と一致する。このため、配線や結線
にあたってケーブルの軸心を定位置に保つ必要がある場
合に有益である。また、把持板の内側に鬼目プレートを
貼設したことで、把持板のケーブルへの喰い付きが良く
なる。更に、請求項3記載の発明においても、簡単な構
造によってケーブルの軸心を定位置に保つような把持機
構を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】実施形態の使用状態を示す説明図である。
【図3】本発明の他の実施形態を示す斜視図である。
【図4】本発明の他の実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,2 把持板 3 鬼目プレート 4 ブラケット 5,6 ネジ孔 7,8 ボルト 11,12 長孔 13,14 ボルト 15 隔壁 16,17 ネジ穴 18 孔 19,20 当接部 21,22 把持板 23,24 当接面 25 溝 26 孔 27 ねじ孔 31,32 ブラケット 33,34 案内溝 41,42 ボルト C ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 光昭 東京都江東区大島1丁目2番23号 株式会 社昭電内 (72)発明者 宮澤 克已 東京都江東区大島1丁目2番23号 株式会 社昭電内 (72)発明者 吉田 大助 東京都江東区大島1丁目2番23号 株式会 社昭電内 Fターム(参考) 3H023 AA04 AB07 AD15 AD38 AD40 5G363 AA16 BA01 DA13 DA15 DC08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルの一方の面に当接される把持板
    と、 ケーブルの他方の面に当接される把持部を上部に形成し
    たブラケットと、 中間にケーブルを挟み込んだ状態で把持板とブラケット
    の把持部との間隔を調整自在にして両者を連結する1対
    のボルトと、 ブラケットの底面部の左右両側にケーブルの軸心と直交
    する方向に形成された1対の当接部と、 これらの当接部に互いに平行に形成された1対の長孔
    と、 ケーブルの挿通孔が形成されるとともにブラケットの当
    接部が当接される隔壁と、 前記長孔を介してブラケットを隔壁にスライド自在に支
    持する1対のボルトと、 を備えたことを特徴とするケーブルの把持機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のケーブルの把持機構にお
    いて、 把持板およびブラケットの把持部の内面に鬼目プレート
    を貼設したことを特徴とするケーブルの把持機構。
  3. 【請求項3】 ケーブルを挟み込んで連結手段により互
    いに連結される一対の把持板と、 これら一対の把持板の両端部を支持し、かつ、各把持板
    をケーブルに直交する方向に移動可能とする一対のブラ
    ケットと、 を備えたことを特徴とするケーブルの把持機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021118610A (ja) * 2020-01-24 2021-08-10 東芝テリー株式会社 ケーブルクランプ装置及びその製造方法
CN113784826A (zh) * 2020-01-09 2021-12-10 瑞德医疗机器股份有限公司 滑动器以及手术工具

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