JP4218780B2 - ケーブルの把持機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバーケーブルやメタルケーブルの途中を固定する把持機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、クロージャ等においてケーブルを固定する場合、ケーブルの外周を金具で締めつけてケーブルと金具を一体にした後、その金具を固定する方法が一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そのため、同一の金具で径の異なるケーブルを固定しようとする場合は、金具と固定手段の位置関係がそのままであるとケーブルの軸心の位置がずれてしまい、配線や結線作業を行う場合に不便が生じるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで上記課題を解決するために、請求項1の発明は、
内面に鬼目プレートが貼設され、また、この鬼目プレートの両側に孔部が形成された第1の把持板と、
内面に鬼目プレートが貼設され、また、この鬼目プレートの両側に孔部が形成された第2の把持板と、
第1の把持板が配置されるようになされ、第1の把持板の両側の孔部と重なる二箇所にねじ孔が設けられたブラケットと、
第1,第2の把持板の中間にケーブルを挟み込むとともに、第1,第2の把持板の鬼目プレートをケーブルの外周面に当接させつつ把持させた状態でブラケットの二箇所のねじ孔に螺挿される1対のボルトと、
ケーブルの軸心と直交する方向となるようにケーブルの左右両側であってブラケットの底面部に形成された1対の当接部と、
これらの1対の当接部に互いに平行に形成された1対の長孔と、
これら1対の長孔にそれぞれ挿通される1対のボルトと、
を備え、2個のねじ孔およびこれら2個のねじ孔の中間にケーブルの挿通孔が形成される隔壁に対して固定されるケーブルの把持機構であって、
1対の長孔にそれぞれ挿通される1対のボルトが隔壁の2個のねじ孔に螺挿されることにより一対の当接部およびブラケットは長孔の長手方向に拘束されつつ隔壁に対してスライドするようになされ、
ケーブルを把持する第1,第2の把持板がブラケットに固定されるときにケーブルの軸心を維持しつつ隔壁に対して一対の当接部およびブラケットが移動するようにしたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の部品構成を示す分解斜視図である。図において、1,2は把持板であり、内側に鬼目プレート3が貼設されている。なお、把持板2は請求項における把持部に相当する。把持板1,2は間にケーブルCを挟み込んだ状態でブラケット4の上部のネジ孔5,6にボルト7,8が螺着されて固定される。ブラケット4の底面部の左右両側には、ケーブルCの軸心と直交する方向に隔壁15との当接部19,20が形成されるとともに、それぞれに互いに平行な長孔11,12が形成されている。なお、隔壁5は、ケーブルCが使用される各種の通信機器や配電機器等の筺体や支持部材の一部を構成している。
【0008】
前記長孔11,12の上方からボルト13,14が挿入されて、ボルト13,14は隔壁15のネジ穴16,17に螺着される。
なお、ボルト13,14は、長孔11,12の上端を押圧する程、締め込まずにおいて、ブラケット4をスライド可能にしておく。隔壁15のネジ穴16,17の中間部分には、ケーブルCを挿通するための孔18が形成されている。
【0009】
このように構成されたことで、隔壁15の孔18に挿通されたケーブルCは、把持板1,2により外周面を両方向から挟圧されて保持され、把持板1,2はボルト7,8によりブラケット4に取付けられると共に、ブラケット4はボルト13,14及び長孔11,12を介して隔壁15に支持されるため、把持板1,2及びブラケット4は長孔11,12の長手方向すなわちケーブルの挟圧方向へスライド自在となる。ここで、ケーブルCの径が増大した場合を考えると、ブラケット4を基準にすると径が増した分、把持板1が手前に移動して、ケーブルCの軸心も手前に移動することになる。
【0010】
しかし、ブラケット4は、長孔11,12で移動可能であるため、ケーブルCの軸心の移動した分、自在に戻すことが可能であり、ケーブルCの軸心は常に、隔壁15の孔18の中心に一致させることが可能となる。
なお、上述した実施形態では、把持板2とブラケット4を別々に形成しているが、これらは一体に形成することも可能である。
【0011】
図2は、実施形態の使用状態を示した説明図である。図(a)は径の小さいケーブルを把持する場合を示し、図(b)は径の大きいケーブルを把持する場合を示す。図において、隔壁15に固定されるボルト13,14を基準としてみると、図(a)の径の小さいケーブルを把持する場合は、ケーブルCの太さに応じて把持板1が下方へ移動するとともにブラケット4が上方に移動して長孔11,12の下端部寄りにボルト13,14が位置することで、ケーブルCの軸心がボルト13,14を結ぶ線上に位置することになる。
【0012】
同様にして、図(b)の径の大きいケーブルを把持する場合は、ケーブルCの太さに応じて把持板1が上方へ移動するとともにブラケット4が下方に移動して長孔11,12の上端部寄りにボルト13,14が位置することで、ケーブルCの軸心がボルト13,14を結ぶ線上に位置することになる。
このように、固定するべきケーブルCの径が変わってもケーブルCの軸心の位置を一定にすることができ、配線や結線の都合上、ケーブルCの径に関わらずその軸心を常に定位置に保つ必要がある場合に効果的である。
【0013】
次に本発明の他の実施形態について説明する。図3、図4は他の実施形態を示す斜視図である。両図において、21,22は把持板であり、その両端がブラケット31,32の内側に形成されている案内溝33,34に上下動自在に収納される。把持板21,22の内側のケーブルCと当接する部分には、把持可能な最大径のケーブルCと同一の曲率からなる当接面23,24が形成されている。当接面23,24には、ケーブルCの把持効果が増すように、複数の溝25が形成されている。把持板21の両端部には、挿通用の孔26が形成され、把持板22の両端部には、ねじ孔27が形成され、そこへボルト41,42が装着されることで、把持板21,22は、当接面23,24の間隔を調整自在にして支持される。なお、ボルト41,42、孔26およびねじ孔27は請求項3における連結手段を構成している。
【0014】
このように構成されたことで、ケーブルCを把持する場合は、ケーブルCの通り道に、把持板21,22がケーブルCの方向と直交するように、ブラケット31,32を図示しない基台に固定する。次いで、把持板22を、ブラケット31,32の案内溝33,34内に挿入してから、把持板22の当接面24にケーブルCを当接し、さらに、把持板21をケーブルCの反対側に当接させながら、ボルト41,42を孔26に挿通して、ねじ孔27にねじ込み、把持板21,22を締め込むことで、把持板21,22がケーブルCに固定される。ここで把持板21,22は、その長手方向およびケーブルCの軸心方向には、ブラケット31,32の案内溝33,34により規制されるが、上下方向については、案内溝33,34により、摺動自在に支持されているため自由である。そのため、ケーブルCの径が変わってもその軸心を常に定位置に保つことができる。
【0015】
【発明の効果】
以上述べたように請求項1記載の発明によれば、ケーブルが挿通される隔壁に対して、ケーブルを支持するブラケットが長孔でスライド自在に支持されているため、ケーブルの径が変化しても常にその軸心が隔壁の挿通孔の中心と一致する。このため、配線や結線にあたってケーブルの軸心を定位置に保つ必要がある場合に有益である。
また、把持板の内側に鬼目プレートを貼設したことで、把持板のケーブルへの喰い付きが良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】実施形態の使用状態を示す説明図である。
【図3】本発明の他の実施形態を示す斜視図である。
【図4】本発明の他の実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,2 把持板
3 鬼目プレート
4 ブラケット
5,6 ネジ孔
7,8 ボルト
11,12 長孔
13,14 ボルト
15 隔壁
16,17 ネジ穴
18 孔
19,20 当接部
21,22 把持板
23,24 当接面
25 溝
26 孔
27 ねじ孔
31,32 ブラケット
33,34 案内溝
41,42 ボルト
C ケーブル
Claims (1)
- 内面に鬼目プレートが貼設され、また、この鬼目プレートの両側に孔部が形成された第1の把持板と、
内面に鬼目プレートが貼設され、また、この鬼目プレートの両側に孔部が形成された第2の把持板と、
第1の把持板が配置されるようになされ、第1の把持板の両側の孔部と重なる二箇所にねじ孔が設けられたブラケットと、
第1,第2の把持板の中間にケーブルを挟み込むとともに、第1,第2の把持板の鬼目プレートをケーブルの外周面に当接させつつ把持させた状態でブラケットの二箇所のねじ孔に螺挿される1対のボルトと、
ケーブルの軸心と直交する方向となるようにケーブルの左右両側であってブラケットの底面部に形成された1対の当接部と、
これらの1対の当接部に互いに平行に形成された1対の長孔と、
これら1対の長孔にそれぞれ挿通される1対のボルトと、
を備え、2個のねじ孔およびこれら2個のねじ孔の中間にケーブルの挿通孔が形成される隔壁に対して固定されるケーブルの把持機構であって、
1対の長孔にそれぞれ挿通される1対のボルトが隔壁の2個のねじ孔に螺挿されることにより一対の当接部およびブラケットは長孔の長手方向に拘束されつつ隔壁に対してスライドするようになされ、
ケーブルを把持する第1,第2の把持板がブラケットに固定されるときにケーブルの軸心を維持しつつ隔壁に対して一対の当接部およびブラケットが移動するようにしたことを特徴とするケーブルの把持機構。
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