JP2001177104A - 薄膜トランジスタとその製造方法および薄膜トランジスタを備えた液晶表示装置 - Google Patents

薄膜トランジスタとその製造方法および薄膜トランジスタを備えた液晶表示装置

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JP2001177104A JP36344999A JP36344999A JP2001177104A JP 2001177104 A JP2001177104 A JP 2001177104A JP 36344999 A JP36344999 A JP 36344999A JP 36344999 A JP36344999 A JP 36344999A JP 2001177104 A JP2001177104 A JP 2001177104A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、電子移動度の大きな多結晶シリコ
ンTFTの特徴を維持したままTFTとしてのオフ電流
の上昇を抑えることができるようにした薄膜トランジス
タの提供を目的とする。 【解決手段】 本発明は、ゲート絶縁膜4上にゲート電
極5が設けられ、基板2上の半導体層3のソース領域に
はソース電極13が接続され、ドレイン領域にはドレイ
ン電極15が接続されるとともに、ソース領域およびド
レイン領域が、各々、ソース電極あるいはドレイン電極
に接続される最高濃度の第1の不純物導入層8、9と、
第1の不純物導入層よりもチャネル部側に位置し第1の
不純物導入層よりも低濃度の第2の不純物導入層18、
20と、第2の不純物導入層よりも更にチャネル部側に
位置し第2の不純物導入層よりも低濃度の第3の不純物
導入層19、21とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多結晶シリコンの
半導体層を有し、不純物導入層を3段階の濃度を有する
構造から構成した薄膜トランジスタとその製造方法並び
にその薄膜トランジスタを備えた液晶表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来のトップゲート型薄膜ト
ランジスタ(Thin Film Transistor,以下必要に応じて
TFTと略称する)の一構造例を示すものである。この
図に示す従来のTFTは、例えばガラス等の基板100
の上に多結晶シリコンからなる半導体層101が形成さ
れ、その中央部上にゲート絶縁膜102が形成され、ゲ
ート絶縁膜102上にゲート電極103が形成されてい
る。また、半導体層101の両端側に高濃度の不純物
(イオン)が導入された半導体層からなるソース領域1
05またはドレイン領域106が形成され、これらソー
ス領域105とドレイン領域106とに挟まれた半導体
層中央部領域がチャネル部107とされている。更に、
これらソース領域105、ドレイン領域106をなす半
導体層はゲート絶縁膜102の下方に侵入された形で形
成され、ゲート絶縁膜102の下方に侵入されたソース
領域105aとソース領域106aはいずれも低濃度の
不純物(イオン)導入層とされている。
【0003】そして、ゲート絶縁膜102、半導体層1
01とそのソース領域105およびドレイン領域106
を覆うように絶縁膜108が形成され、ソース領域10
5上の絶縁膜108にコンタクトホール110が形成さ
れ、ドレイン領域106上の絶縁膜108にコンタクト
ホール111が形成されるとともに、前記コンタクトホ
ール110の部分においてソース領域105に接続する
ソース電極112が形成され、前記コンタクトホール1
11の部分においてドレイン領域106に接続するドレ
イン電極113が形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、液晶
表示装置の基板等に用いられるTFTにおいて、前記の
半導体層として多結晶シリコンが多用されるようになっ
てきた。これは、多結晶シリコンはアモルファスシリコ
ンに比べてキャリアの移動度が大きく、アモルファスシ
リコンの移動度が0.3〜1cm2/V・sec程度である
のに対して、多結晶シリコンの移動度は10〜100c
2/V・sec程度であるとされている。従っていわゆる
多結晶シリコンTFTは、アモルファスシリコンTFT
に比べてキャリアの移動度が大きいことから駆動能力が
大きく、高速動作が可能となるという利点を有してい
る。
【0005】しかしながら、図12に示すような従来の
多結晶シリコンTFTは、電子の移動度が大きいという
利点を有する反面、オフ電流(IOFF)が大きくなると
いう欠点を有しており、この多結晶シリコンTFTを液
晶表示装置に用いた場合、オフ電流が大きいと、画素に
蓄積した信号電荷が充分に保持できないという問題が生
じるおそれがある。そこで、この種の多結晶シリコンT
FTにおいてオフ電流を小さくするための種々の対策が
講じられている状況である。
【0006】例えば、図12に示す構造の多結晶シリコ
ンTFTにおいて、ソース電極112がソース領域10
5と接続する部分、および、ドレイン電極113がドレ
イン領域106と接続する部分において、接続抵抗をで
きるだけ少なくして電子の移動を円滑に行うようにする
ためには、ソース領域105とドレイン領域106の不
純物打込濃度をできる限り高くする方が望ましいと考え
らえるが、ソース領域105aとドレイン領域106a
の不純物打込濃度を高くし過ぎると前述のオフ電流(I
OFF)が更に大きくなってしまうという問題がある。
【0007】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、電子移動度の大きな多結晶シリコンTFTの特徴を
維持したままTFTとしてのオフ電流の上昇を抑え、オ
ン電流とオフ電流とのオンオフ比も高くすることができ
るようにした薄膜トランジスタとその製造方法およびそ
の薄膜トランジスタを備えた液晶表示装置の提供を目的
とする。また、本発明の薄膜トランジスタを備えた液晶
表示装置は、オフ電流を少なくすることで画素に蓄積し
た信号電荷を十分に保持でき、表示品質の良好な構造の
提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の事情に鑑
みてなされたもので、少なくとも表面が絶縁体である基
板上に多結晶シリコンからなる半導体層が設けられ、該
半導体層中に不純物を導入してなるソース領域およびド
レイン領域が該半導体層の両側に位置しそれらの間にチ
ャネル部を形成して設けられ、前記チャネル部上に前記
ソース領域と前記ドレイン領域とに跨がってゲート絶縁
膜が設けられ、該ゲート絶縁膜上にゲート電極が設けら
れ、前記ソース領域にはソース電極が接続され、前記ド
レイン領域にはドレイン電極が接続されるとともに、前
記ソース領域および前記ドレイン領域が、各々、前記ソ
ース電極あるいはドレイン電極に接続される最高濃度の
第1の不純物導入層と、前記第1の不純物導入層よりも
前記チャネル部側に位置し前記第1の不純物導入層より
も低濃度の第2の不純物導入層と、前記第2の不純物導
入層よりも更に前記チャネル部側に位置し前記第2の不
純物導入層よりも低濃度の第3の不純物導入層とからな
ることを特徴とする。
【0009】不純物導入層をイオン導入濃度毎に3段階
構造にしたので、第1の不純物導入層のイオン濃度をで
きるだけ高くすることができ、この第1の不純物導入層
はソース領域とドレイン領域に個々に形成され、各々ソ
ース電極とドレイン電極との接続部分とするので、イオ
ン導入濃度が高ければコンタクト抵抗を低くすることが
できる。また、チャネル部に接する側の第3のイオン導
入層は、不純物導入層をイオン導入濃度毎に3段階構造
にしたので、イオン導入濃度をできるだけ低くすること
ができ、よってオフ電流を小さくすることができ、結果
的にオンオフ比の良好なトランジスタ特性の優れた薄膜
トランジスタが得られる。
【0010】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、前記ゲート電極が、前記ゲート絶縁膜に近い側の第
1の電極膜と前記ゲート絶縁膜から離れた側の第2の電
極膜とからなる2層構造であることを特徴とする。
【0011】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、前記第1の不純物導入層のイオン導入濃度をQ++
前記第2の不純物導入層のイオン導入濃度をQ+、前記
第3の不純物導入層のイオン導入濃度をQ0とすると、
5×1018≦Q++≦1019 ions/cm3、1017≦Q+
≦5×1018 ions/cm3、1015≦Q0≦1017 io
ns/cm3の関係が満足されることを特徴とする。これ
らの濃度の第1の不純物導入層と第2の不純物導入層と
第3の不純物導入層であるならば、第1の不純物導入層
とソース電極あるいはドレイン電極とのコンタクト抵抗
を確実に低減することができ、チャネル部側に接続する
第3の不純物導入層のイオンを確実に低濃度にできるの
で、オン電流の高い、オフ電流の低い、オンオフ比の高
いトランジスタ特性の優れた薄膜トランジスタが確実に
得られる。
【0012】本発明は、前記第1の不純物導入層のイオ
ン導入濃度をQ++、前記第2の不純物導入層のイオン導
入濃度をQ+、前記第3の不純物導入層のイオン導入濃
度をQ0とすると、1017≦Q++≦5×1018 ions/
cm3、1015≦Q+≦1017ions/cm3、1014≦Q0
≦5×1015 ions/cm3の関係が満足されることを
特徴とする。これらのイオン濃度とすることで、特にチ
ャネル部側に接続する第3のイオン導入層のイオン導入
濃度を低くできるので、オフ電流の低い薄膜トランジス
タが得られる。
【0013】本発明の液晶表示装置は、一対の基板間に
液晶層が挟持され、前記一対の基板のうち、一方の基板
に画素電極が設けられ、更に該基板に画素電極駆動用と
して先のいずれかに記載の薄膜トランジスタが設けられ
てなることを特徴とする。先に記載の薄膜トランジスタ
であるならば、多結晶シリコンTFTがアモルファスシ
リコンに比べて本来有するキャリアの移動度が大きく駆
動能力が高いとともに高速動作が可能な特徴を有した
上、オン電流とオフ電流の比、オンオフ比の高い良好な
トランジスタ特性の薄膜トランジスタを駆動用に備える
ので、液晶駆動時の高速スイッチングが可能で、画素電
極に蓄積した電荷を充分に保持できる良好な表示状態を
得ることができる。
【0014】本発明の薄膜トランジスタの製造方法は、
少なくとも表面が絶縁性である基板上に多結晶シリコン
からなるアイランド状の半導体層を形成し、該半導体層
上に該半導体層の両端部を残して該半導体層の中央部を
覆うゲート絶縁膜を形成し、該ゲート絶縁膜上に該ゲー
ト絶縁膜と前記半導体層の両端部を覆うゲート電極形成
用の電極膜を形成し、該電極膜上に前記ゲート絶縁膜の
両端部を除いて前記ゲート絶縁膜中央部を覆うマスク層
を形成し、前記マスク層と前記電極膜の上から第1のイ
オンドーピングを行って前記ゲート絶縁膜に覆われてい
ない半導体層両端部側に最高濃度の第1の不純物導入層
を形成すると同時に前記マスク層に覆われてない半導体
層両端部側であって前記第1の不純物導入層の内側に第
2の不純物導入層を形成し、この後、前記マスク層を基
に前記電極膜のパターニングを行って前記半導体層両端
部側の前記第2の不純物導入層よりも内側の前記半導体
層中央部に対応するゲート電極を形成し、次いで前記マ
スク層を除去し、この後に前記第2の不純物導入層より
も低濃度になるように先の第1のイオンドーピングより
も低濃度の第2のイオンドーピングを行い、前記ゲート
電極に覆われていない前記半導体層の領域であって前記
第2の不純物導入層よりも内側の領域に第3の不純物導
入層を形成することを特徴とする。
【0015】半導体層とゲート絶縁膜と電極膜とマスク
層を備えた積層体に第1のイオンドーピング処理を行う
ことで、ゲート絶縁膜に覆われていない半導体層の端部
側に最高濃度の第1の不純物導入層を、ゲート絶縁膜に
覆われている半導体層の端部側に第2の濃度の第2の不
純物導入層を同時に1回のイオンドーピング処理にて形
成することができる。次に、レジスト層により金属膜を
パターニングしてレジストを除去してから低濃度の第2
のイオンドーピング処理を行うことにより、先に形成し
た第2の不純物導入層よりも更にイオン濃度の低い第3
の不純物導入層を形成できる。そして、この第3の不純
物導入層の形成位置精度をレジスト層により金属膜をエ
ッチングする際のエッチング精度で制御できるので、第
3の不純物導入層を正確に形成できる。また、2段階の
不純物導入濃度の構造を製造する場合と比較し、本発明
方法を実施する際に、新たに追加する工程は、第2のイ
オンドーピング処理で行う第3の不純物導入層の形成で
あり、1つの工程を追加するのみで3段階の不純物濃度
の構造を実現できる。また、第2のイオンドーピング処
理は特に新規のフォトリソ工程や追加で使用するマスク
の必要がないので容易に実現できる。
【0016】本発明の薄膜トランジスタの製造方法は、
前記ゲート電極をゲート絶縁膜に近い側の第1の電極膜
と前記ゲート絶縁膜から離れた側の第2の電極膜からな
る2層構造とし、前記第2の電極膜のみを前記マスク層
を基にパターニングして前記マスク層の両端部よりも内
側の前記マスク層中央部に対応する第2の電極膜加工部
を形成し、この後に前記最高濃度の第1のイオンドーピ
ングを行い、前記第1の不純物打込層と第2の不純物打
込層を形成し、この後に前記第1の電極膜のみを前記第
2の電極膜加工部と同じ形状にパターニングして第1の
電極膜加工部として前記第2の電極膜加工部と第1の電
極膜加工部からなるゲート電極を形成することを特徴と
する。
【0017】ゲート電極を2層構造とすることで、第1
のイオンドーピング時に下層側の電極膜で半導体層を保
護することができ、第1のイオンドーピング後に行うマ
スク層の除去時に半導体層を一方の電極膜で保護でき
る。また、上層側の第2の電極膜は良好な導電性が得ら
れるように充分に厚く形成し、下層側の第1の電極膜は
容易に打込イオンが透過するように充分に薄く形成する
ことが可能となる。下層側の第1の電極膜を薄く形成す
ることにより、イオンドーピングを短時間で行うことが
可能となり、製造が容易となるとともに、低加速電圧で
イオンドーピングを行うことが可能となり、基板等へ不
要なダメージを与えることがなくなる。
【0018】本発明の薄膜トランジスタの製造方法にお
いて、前記第1の電極膜をチタンまたはチタン合金から
形成し、前記第2の電極膜を銅または銅合金から形成す
ることができる。本発明の薄膜トランジスタの製造方法
において、前記第1の電極膜をアルミニウムまたはアル
ミニウム合金から形成し、前記第2の電極膜をチタンま
たはチタン合金から形成することができる。本発明の薄
膜トランジスタの製造方法において、前記第1の電極膜
をクロムまたはクロム合金から形成し、前記第2の電極
膜をアルミニウムまたはアルミニウム合金から形成する
ことができる。
【0019】これら金属材料の組み合わせにより、第1
の電極膜用と第2の電極膜用に異なるエッチング液を利
用することができ、これらの金属材料であるならば、2
層構造で最初のエッチング液で第1の電極膜のみを選択
的にエッチングし、次に別のエッチング液で第1の電極
膜をエッチングすることなく第2の電極膜のみを選択的
にエッチングするエッチング液を容易に選択することが
できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る実施形態につ
いて詳細に説明する。図1と図2は、本実施形態のトッ
プゲート型多結晶シリコン薄膜トランジスタを有する薄
膜トランジスタアレイ基板の要部を示すもので、この実
施形態の薄膜トランジスタアレイ基板は、例えば、図9
と図10を基に後述する液晶表示装置に組み込まれて使
用されるものである。本実施形態の薄膜トランジスタ1
は、図1に示すように、例えばガラス等の表面を絶縁性
とした透明の基板2上に、多結晶シリコンからなる半導
体層3がアイランド状に形成され、その中央部上にSi
x等からなるゲート絶縁膜4が形成され、ゲート絶縁
膜4上にチタン(Ti)、銅(Cu)、アルミニウム
(Al)、クロム(Cr)等の金属からなる2層構造の
ゲート電極5が形成され、ゲート電極5は図示略のゲー
ト配線の一部と一体化されている。
【0021】本実施形態において、前記ゲート電極5
は、ゲート絶縁膜4に近い側のTiからなる第1の電極
膜6とゲート絶縁膜4から離れた側のCuからなる第2
の電極膜7とから構成されている。なお、第1の電極膜
6と第2の電極膜7を形成する導電性の金属材料はこの
組み合わせの外に、第1の電極膜6をAlから形成した
場合に第2の電極膜7をTiから形成する組み合わせ、
第1の電極膜6をCrから形成した場合に第2の電極膜
7をAlから形成する組み合わせ等、種々の組み合わせ
を採用することができるが、これらの組み合わせに限る
ものではなく、他の導電性金属材料の組み合わせを採用
しても良い。
【0022】前記半導体層3の両端部側には、イオンを
導入して形成されたソース領域(ソース領域側の第1の
不純物導入層)8とドレイン領域(ドレイン領域側の第
1の不純物導入層)9とが形成され、これらソース領域
8とドレイン領域9と先のゲート絶縁膜4を覆って絶縁
膜10が形成されるとともに、ソース領域8上の絶縁膜
10にコンタクトホール11が形成され、ドレイン領域
9上の絶縁膜10にコンタクトホール12が形成され、
前記コンタクトホール11の部分においてソース領域8
に接続するソース電極13が形成され、前記コンタクト
ホール12の部分においてドレイン領域9に接続するド
レイン電極15が形成されている。
【0023】次に、前記半導体層3の中央部側において
前記ゲート電極5に対応する部分にはチャネル部16が
形成され、前記半導体層3においてソース領域8を形成
した側には、ソース領域8側からチャネル部16側にか
けて第2の不純物導入層18と第3の不純物導入層19
とがこの順に、いずれもゲート絶縁膜4の下に位置する
ように形成され、前記半導体層3においてドレイン領域
9を形成した側にはドレイン領域9側からチャネル部1
6側にかけて第2の不純物導入層20と第3の不純物導
入層21とがこの順に、いずれもゲート絶縁膜4の下に
位置するように形成されている。
【0024】前記半導体層3のソース側に形成されたソ
ース領域(第1の不純物導入層)8と第2の不純物導入
層18と第3の不純物導入層19とは、この順にイオン
の打込濃度(イオン導入濃度)が低くなるように形成さ
れた層であり、半導体層3のドレイン側に形成されたド
レイン領域(第1の不純物導入層)9と第2の不純物導
入層20と第3の不純物導入層21とは、この順にイオ
ンの打込濃度(イオン導入濃度)が低くなるように形成
された層である。ここで各層に導入されるイオンの種類
は、薄膜トランジスタがn型かp型かによって異なる。
薄膜トランジスタとしてn型とする場合は、P+、As+
などを打ち込むことが好ましく、薄膜トランジスタとし
てp型とするためにはB+などを打ち込むことが好まし
い。
【0025】より具体的には、第1の例として、ソース
領域(第1の不純物導入層)8とドレイン領域(第1の
不純物導入層)9のイオン導入濃度をQ++、前記第2の
不純物導入層18、20のイオン導入濃度をQ+、前記
第3の不純物導入層19、21のイオン導入濃度をQ0
とすると、5×1018≦Q++≦1019 ions/cm3
1017≦Q+≦5×1018 ions/cm3、1015≦Q0
≦1017 ions/cm3の関係が満足されるように各層
にイオンが導入されてなることが好ましい。ただし、こ
れらの範囲内でも、第1の不純物導入層8、9と第2の
不純物導入層18、20との間のイオン濃度は10倍程
度異なることが好ましく、第2の不純物導入層18、2
0と第3の不純物導入層19、21との間のイオン濃度
は10倍程度異なることが好ましい。
【0026】次に、イオンの打込濃度の第2の例とし
て、ソース領域(第1の不純物導入層)8とドレイン領
域(第1の不純物導入層)9のイオン導入濃度をQ++
前記第2の不純物導入層18、20のイオン導入濃度を
+、前記第3の不純物導入層19、21のイオン導入
濃度をQ0とすると、1017≦Q++≦5×1018ions/
cm3、1015≦Q+≦1017 ions/cm3、1014
0≦5×1015ions/cm3の関係が満足されるように
各層にイオンが導入されてなることが好ましい。ただ
し、これらの範囲内でも、第1の不純物導入層8、9と
第2の不純物導入層18、20との間のイオン濃度は1
0倍程度異なることが好ましく、第2の不純物導入層1
8、20と第3の不純物導入層19、21との間のイオ
ン濃度は10倍程度異なることが好ましい。
【0027】図1に示す構造の薄膜トランジスタ1は、
第1の不純物導入層8、9、第2の不純物導入層18、
20、第3の不純物導入層19、21の順に不純物導入
濃度を3段階に順次薄くなる構造にしたので、第1の不
純物導入層8、9の不純物導入濃度をできるだけ高くす
ることができ、この第1の不純物導入層8、9はソース
領域とドレイン領域に個々に形成され、各々ソース電極
13とドレイン電極15との接続部分となっているの
で、イオン導入濃度が高ければコンタクト抵抗を低くす
ることができる。また、不純物導入層をイオン導入濃度
毎に3段階構造にしたので、チャネル部16に接する側
の第3のイオン導入層19、21のイオン導入濃度をで
きるだけ低くすることができ、よってオフ電流、即ち、
薄膜トランジスタのオフ時のリーク電流を小さくするこ
とができ、結果的にオンオフ比の良好なトランジスタ特
性の優れた薄膜トランジスタが得られる。
【0028】次に、図1と図2に示す薄膜トランジスタ
1を製造する方法について図3ないし図8を基に以下に
説明する。まず、ガラス等の透明の基板2上にCVD法
などの成膜法を利用して多結晶シリコン膜を成膜し、こ
の多結晶シリコン膜をフォトリソグラフィ、エッチング
によりパターニングしてアイランド状の図3に示すよう
な半導体層3を形成する。次に、ゲート絶縁膜用のSi
x膜あるいはSiNx膜を基板2上と半導体層3上とに
成膜し、このSiOx膜をフォトリソグラフィ、エッチ
ングによりパターニングして図3に示すように半導体層
3の両端部3a、3bを除く部分を覆うアイランド状の
ゲート絶縁膜4を形成する。これらの半導体層3とゲー
ト絶縁膜4の平面形状は例えば図2に示すように、横長
の細い半導体層3に対してこの半導体層3よりも縦幅の
大きな横幅の小さい矩形状のゲート絶縁膜4とし、半導
体層3の両端部3a、3bをゲート絶縁膜4で覆わない
構造とする。
【0029】ゲート絶縁膜4を形成したならば、図4に
示すように半導体層3とその周囲の基板2、および、ゲ
ート絶縁膜4を覆うように第1の電極膜25と第2の電
極膜26を順次積層する。次に、第2の電極膜26の上
にレジスト膜を形成し、これをフォトリソグラフィ、エ
ッチングによりパターニングして図5に示すゲート絶縁
膜4の横幅よりも若干幅の小さなマスク層27を形成す
る。次いでこのマスク層27をマスクとして前記第2の
電極膜26をウエットエッチングにより除去してマスク
層27の下にマスク層27よりも縦幅、横幅共に若干小
さな第2の電極膜加工部26Aを形成する。ここでマス
ク層27をマスクとしてエッチング液により第2の電極
膜加工部26Aを形成するならば、サイドエッチングに
よってマスク層27の周縁よりも幅0.1〜0.5×10
-6m程度内側部分まで第2の電極膜加工部26Aを正確
に除去できる(エッチング時間とエッチング液の濃度管
理、エッチング液の温度管理等を正確に行うことで調整
可能)ので、マスク層27の周縁よりも若干周囲幅の小
さな第2の電極膜加工部26Aを得ることができる。な
お、第2の電極膜26をエッチングするためのエッチン
グ液は第1の電極膜25を殆どエッチングしないが、第
2の電極膜26をエッチングするもの、あるいは、第1
の電極膜25に対するよりも、第2の電極膜26に対す
る方がエッチング能の高い種類のエッチング液を選択し
て使用する必要がある。このエッチング液については後
に詳述する。
【0030】次に、図6に示すように上方から第1のイ
オンドーピング(イオンの打ち込み)を行い、ゲート絶
縁膜4に覆われていない半導体層3の両端部3a、3b
に、これらの領域のイオン導入濃度をQ++とした場合
に、5×1018≦Q++≦1019ions/cm3の範囲のイ
オンを導入し、第1のイオン導入層8、9を形成する。
また、このイオン打ち込み処理によってゲート絶縁膜4
には覆われているが、マスク層27に覆われていない半
導体層3の両端部に近い部分に、先のイオン打込濃度よ
りも低濃度の第2のイオン導入層18、20を形成する
ことができる。この第2のイオン導入層18、20のイ
オン打込濃度は、第2の不純物導入層18、20のイオ
ン導入濃度をQ+とすると、1017≦Q+≦5×1018
ions/cm3の範囲となることが好ましい。なお、先の
上方からのイオン照射の際にマスク層27の陰の領域と
なっていて、マスク層27に覆われている半導体層3の
中央部側の部分にはほとんどイオンは打ち込まれない。
【0031】次に、マスク層27をO2ガスを用いたプ
ラズマ・アッシャー(灰化装置)により除去する(アッ
シング処理)。このアッシング処理の際に半導体層3は
第1の電極膜25により覆われているので、半導体層3
がアッシング処理によって酸化されることがない。次
に、第2の電極膜加工部26Aをマスクと見立ててエッ
チングにより第1の電極膜25を加工し、第2の電極膜
加工部26Aと同じ平面形状の第1の電極膜加工部25
Aを形成する。また、ここで第1の電極膜加工部25A
からなる第1の電極膜6と第2の電極膜加工部26Aか
らなる第2の電極膜7とからなる2層構造のゲート電極
5が得られる。
【0032】ここで、第1の電極膜25をチタンから形
成し、第2の電極膜26を銅から形成した場合は、第1
の電極膜25用のエッチング液はフッ酸(1wt%)を用
い、第2の電極膜26用のエッチング液はペルオキソ-
硫酸-水素カリウム水溶液を用いることができる。ま
た、第1の電極膜25をアルミニウムから形成し、第2
の電極膜26をチタンから形成した場合は、第1の電極
膜25用のエッチング液は(燐酸+硝酸+酢酸+水)の
混合溶液を用い、第2の電極膜26用のエッチング液は
フッ酸(1wt%)を用いることができる。更に、第1の
電極膜25をクロムから形成し、第2の電極膜26をア
ルミニウムから形成した場合は、第1の電極膜25用の
エッチング液は(硝酸セリウムアンモニウム+硝酸アン
モニウム+水)の混合溶液を用い、第2の電極膜26用
のエッチング液は(燐酸+硝酸+酢酸+水)の混合溶液
を用いることができる。
【0033】次に、これらの上から図8に示すように第
2のイオンドーピング処理を行う。ここで行う第2のイ
オンドーピング処理は、先の第1のイオンドーピング処
理により生成される第2のイオン導入層18、20への
イオン導入濃度よりも更に低い低濃度の打ち込みとす
る。この第2のイオンドーピング処理により、第1第2
の電極膜加工部25A、26Aに覆われていない領域に
位置する半導体膜3に低濃度のイオンドーピングを行
い、先の第2のイオン導入層18、20よりも更に内側
の半導体膜3の領域に、先の第2の不純物導入層18、
20よりも低濃度の第3のイオン導入層19、21を形
成することができる。ここで例えば、先の第1のイオン
ドーピング処理時において第2の不純物導入層18、2
0のイオン導入濃度Q+を1017≦Q+≦5×1018 io
ns/cm3の範囲とした場合、第3の不純物導入層1
9、21のイオン濃度Q0を1015≦Q0≦1017 ions
/cm3の関係が満足されるようにイオンドーピングす
る。即ち、第1の不純物導入層8、9に対して1/10
程度のイオン導入濃度となるように第2の不純物導入層
18、20にイオンをドーピングし、更に第2の不純物
導入層19、21に対して1/10程度のイオン導入濃
度となるように第3の不純物導入層19、21に対して
イオンをドーピングすることが好ましい。
【0034】なお、第1のイオン導入層8、9のイオン
導入濃度Q++を1017≦Q++≦5×1018ions/cm3
とした場合に、第2のイオン導入層18、20のイオン
導入層濃度Q+を1015≦Q+≦1017 ions/cm3
範囲、第3のイオン導入層19、21のイオン導入層濃
度Q0を1014≦Q0≦5×1015ions/cm3の範囲と
することが好ましいが、各導入層のイオン導入濃度は1
0倍程度の濃度差とすることが好ましい。。
【0035】図8に示す積層構造を得たならば、この積
層構造の上に図1に示すように絶縁層10を形成し、ソ
ース領域8の上の絶縁層10とドレイン領域9の上の絶
縁層10にコンタクトホール11、12を形成し、ソー
ス領域8上にコンタクトホール11を介してソース領域
8に接続されたソース電極13を形成し、ドレイン領域
9上にコンタクトホール12を介してドレイン領域9に
接続されたドレイン電極15を形成することで図1に示
す構造の薄膜トランジスタ1を得ることができる。
【0036】以上の工程を実施して薄膜トランジスタ1
を製造するならば、2段階のイオン導入領域を有する従
来のこの種の薄膜トランジスタの製造工程に対して特別
なマスクやフォトリソ工程を追加することなく、第2の
イオンドーピング処理を追加することで3段階のイオン
導入領域を有する薄膜トランジスタ1を製造できるの
で、製造コストが向上することを極力抑えながら高性能
の薄膜トランジスタ1を製造することができる。また、
第3のイオン導入層19、21を形成するためのイオン
ドーピング処理時においてゲート電極5をマスクとして
イオンの打込ができるので第3のイオン導入層19、2
1を半導体層3に正確に作り込むことができる。従っ
て、特別に製造コストを上昇させることなく、オンオフ
比の高い、信頼性の高い薄膜トランジスタ1を製造する
ことができる。また、上層側の第2の電極膜7は良好な
導電性が得られるように充分に厚く形成し、下層側の第
1の電極膜6は容易に打込イオンが透過するように充分
に薄く形成することが可能となる。下層側の第1の電極
膜6を薄く形成することにより、イオンドーピングを短
時間で行うことが可能となり、製造が容易となるととも
に、低加速電圧でイオンドーピングを行うことが可能と
なり、基板等へ不要なダメージを与えることがなくな
る。
【0037】ところで、先の実施形態にあっては、ゲー
ト電極5を第1の電極膜6と第2の電極膜7とからなる
2層構造としたが、ゲート電極5を1層構造としても差
し支えない。ゲート電極5を1層構造とした場合、図4
に示す工程において積層する電極膜25、26を例えば
電極膜25の1層のみとしてから次の工程を実施すれば
良い。電極膜25のみを用いる場合において、図6に示
す状態で第2の電極膜26Aを略して電極膜25上に直
接レジスト27を設けた構造として第1のイオンドーピ
ングを行い、図7に示す状態において第2の電極膜7を
略した状態から図8に示すように第2のイオンドーピン
グを行うことで3段階構造のイオン導入層を有する本発
明に係る薄膜トランジスタを得ることができる。
【0038】図9と図10は本発明に係る薄膜トランジ
スタアレイ基板が適用された薄膜トランジスタ型の液晶
表示装置の一例の構造を示す。この例の液晶表示装置A
は、上下一対の透明の基板30、31の間に液晶層32
が挟持されてなる基本構造とされている。なお、図面で
は省略されているが、基板30、31の周縁部対向面側
にはシール材が形成されていて、実際には基板30、3
1とシール材とに囲まれて液晶層32が封止された構造
とされている。更に、図9の上方の基板30の上には偏
光板33が設けられ、基板30の液晶層32側の面には
共通電極膜35と配向膜36が形成されるとともに、下
方の基板31の下面側には偏光板37が配置され、基板
31の液晶層32側に先に説明した薄膜トランジスタ1
が縦横に多数形成されている。また、図9に示す液晶表
示装置Aにおいてカラーフィルタを基板30と共通電極
膜35との間に設けることでカラー表示が可能な液晶表
示装置とすることもできる。
【0039】基板31側の詳細構造は、基板31の液晶
層側に複数のソース配線38と複数のゲート配線39と
が所定の間隔をあけてマトリクス状に配線され、ソース
配線38とゲート配線39とに囲まれた領域に個々に画
素電極40が形成され、各ソース配線38と各ゲート配
線39とが交差した各部分と各画素電極40との間の部
分に画素電極40のスイッチング素子としての薄膜トラ
ンジスタ1が形成されている。この例で用いられている
薄膜トランジスタ1は先の図1に示した構造の薄膜トラ
ンジスタ1であり、ゲート配線39の一部がゲート電極
5に共用されるとともに、ソース配線38の一部から引
き出してソース電極13が形成され、ドレイン電極15
に画素電極40が接続されて構成されている。
【0040】この例の液晶表示装置Aは、基板31の裏
面側に設けられたバックライト等の光源からの透過光を
利用し、薄膜トランジスタ1がスイッチングを行って通
電する画素電極40…と、対向側の基板30の共通電極
35とによってそれらの間に存在する液晶層32の液晶
分子の配向状態を制御することで透過光の透過率を調整
することができ、これによって透過光の階調表示ができ
るように構成されている。この際、画素電極40に通電
するためのスイッチングを薄膜トランジスタ1が行う。
ここでオンオフ比の良好な優れたトランジスタ特性の薄
膜トランジスタ1を介し、電荷の移動が迅速に行われ、
液晶分子を駆動できるので、高コントラストの表示を実
現できるとともに、画面内での不要な濃淡の発生を防止
することが可能となる。なお、オフ電流の大きな薄膜ト
ランジスタによって液晶の駆動を行った場合、画素電極
40に蓄積した信号電荷が充分に保持できないという問
題が生じるおそれがある。
【0041】
【実施例】ガラス基板上に厚さ500Åの多結晶シリコ
ン膜をスパッタ法により形成し、この多結晶シリコン膜
の上にレジストを塗布し、露光、現像し、これをエッチ
ングして図1に平面形状を示すアイランド状の長さ29
×10-6m、幅10×10 -6mの半導体膜を形成した。
次に、この半導体膜の中央部の長さ11×10-6mの部
分を覆う厚さ1500ÅのSiOx膜からなる幅16×
10-6m、長さ11×10-6mのゲート絶縁膜を図1と
図3に示すように形成し、続いてこれらを覆う厚さ50
0Åのチタンからなる第1の電極膜と厚さ1500Åの
銅からなる第2の電極膜をスパッタ法で図4に示すよう
に形成した。次に、これら積層体の上にレジストを塗布
形成し、これを幅5×10-6mにフォトリソ、エッチン
グにより加工し、図5に示すマスク層を形成し、このマ
スク層を用いてその下の第2の電極膜をエッチングによ
り加工して図5に示す第2の電極膜加工部を形成した。
ここでは、エッチング液として、ペルオキソ-硫酸-水素
カリウム水溶液を用いた。このエッチングの際に加工時
間の制御により、第2の電極膜のマスク層に対する銅の
線幅を縦、横共に0.1〜0.2×10-6m程度狭くなる
ようにサイドエッチング加工した。
【0042】続いてイオンドーピング装置によりジボラ
ン(B26)を注入する第1のイオンドーピング処理を
行い、図6に示すようにゲート絶縁膜に覆われていない
部分の半導体膜両端部側に5×1019 ion/cm3とな
るようにB+イオン注入を行って第1の不純物導入層を
形成した。このイオンドーピング処理の際、マスク層で
イオン照射が遮られていない領域でゲート絶縁膜で覆わ
れた部分に位置する半導体膜には、5×1017 ion/
cm3となるようにイオンが注入され、第2の不純物導
入層が形成された。
【0043】続いてマスク層をO2ガスを用いたプラズ
マアッシングにより図7に示すように除去後、銅からな
る第2の電極膜をマスク層と見立てて第1の電極膜にS
6による異方性ドライエッチング加工を施し、第2の
電極膜から第2の電極膜加工部を図7に示すように形成
し、2層構造のゲート電極を形成した。次にイオンドー
ピング装置を用いてジボラン(B26)を注入する第2
のイオンドーピング処理を施し、半導体膜の残りの部分
を不純物濃度が1015ions となるようにイオン注入し
て図8に示すように第3の不純物導入層を形成した。次
いで厚さ3000ÅのSiO2の絶縁膜を形成し、コン
タクトホールを加工した後に、クロム膜を形成しフォト
リソ加工とエッチング加工を行ってクロム膜からなるソ
ース電極とゲート電極を形成し、図1に示す断面構造の
薄膜トランジスタアレイ基板を得た。
【0044】本実施例で得られた薄膜トランジスタのオ
ン電流(Ion)とオフ電流(IOFF)を測定した結果を
図11に示す。また、先の製造工程において、第2のイ
オンドーピング処理を省略し、第1のイオン導入層と第
2のイオン導入層のみを形成した薄膜トランジスタを製
造し、その薄膜トランジスタについてもオン電流
(I on)とオフ電流(IOFF)を測定し、それらの結果
を図11に併せて示す。
【0045】図11に示す測定結果から明らかなよう
に、本発明に係る構造の薄膜トランジスタはオン電流
(Ion)において比較例構造の薄膜トランジスタよりも
若干高い値を示し、オフ電流(IOFF)において比較例
構造の薄膜トランジスタよりも大幅に低減された値を示
すので、オンオフ比の高い優れたトランジスタ特性を有
すことが判明した。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の薄膜トラ
ンジスタは、不純物導入層をイオン導入層の濃度毎に3
段階構造にしたので、第1の不純物導入層のイオン濃度
をできるだけ高くすることができ、各々ソース電極とド
レイン電極との接続部分とするので、イオン導入濃度が
高ければ接続部分のコンタクト抵抗を低くできる。更に
本発明の薄膜トランジスタは、多結晶シリコンTFTが
アモルファスシリコンに比べて本来有するキャリアの移
動度が大きく駆動能力が高いとともに高速動作が可能な
特徴を有する。更に、チャネル部に接する側の第3のイ
オン導入層は、不純物導入層をイオン導入層の濃度毎に
3段階にしたので、イオン導入濃度をできるだけ低くす
ることができ、よってオフ電流を小さくすることがで
き、結果的にオンオフ比の良好なトランジスタ特性の優
れた薄膜トランジスタを得ることができる。
【0047】前記3段階構造の不純物導入層として、5
×1018〜1019ions/cm3、1017〜5×1018 i
ons/cm3、1015〜1017 ions/cm3の3段階の
関係が満足されるか、1017〜5×1018 ions/cm
3、1015〜1017 ions/cm3、1014〜5×1015
ions/cm3の3段階の関係が満足されることで、オ
ンオフ比を従来構造よりも確実に高めた薄膜トランジス
タを得ることができる。
【0048】先に記載の薄膜トランジスタを有する液晶
表示装置であるならば、多結晶シリコン薄膜トランジス
タがアモルファスシリコンに比べて本来有するキャリア
の移動度が大きく駆動能力が高いとともに高速動作が可
能な特徴を有した上、オン電流とオフ電流の比、オンオ
フ比の高い良好なトランジスタ特性の薄膜トランジスタ
を駆動用に備えるので、液晶駆動時の高速スイッチング
が可能で、画素電極に蓄積した電荷を充分に保持できる
良好な表示状態を有する液晶表示装置を提供することが
できる。
【0049】次に、本発明の製造方法は、第1のイオン
ドーピングによりマスク層とゲート絶縁層を利用して半
導体層に最高濃度のイオン導入層と2番目の濃度の第2
のイオン導入層を形成し、第2のイオンドーピングによ
りゲート電極を利用して第3のイオン導入層を形成する
ので、マスク層とゲート絶縁層を利用して目的の位置に
正確にイオンドーピングすることができるとともに、ゲ
ート電極を利用して目的の位置に正確にイオンドーピン
グすることができる。また、ゲート電極を第1のゲート
電極膜と第2のゲート電極膜とからなる2層構造として
おき、マスク層を除去する際に第2の電極膜で半導体層
を覆っておくことでマスク層の酸化除去工程で半導体層
を酸化させることなくマスク層の除去ができる。よっ
て、トランジスタ特性の優れた信頼性の高い薄膜トラン
ジスタを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明に係る薄膜トランジスタの第1
実施形態の要部を示す断面図。
【図2】 図2は同第1実施形態の平面図。
【図3】 図3は薄膜トランジスタの製造方法を説明す
るためのもので、基板上に半導体層とゲート絶縁膜とを
形成した状態を示す断面図。
【図4】 図4は薄膜トランジスタの製造方法を説明す
るためのもので、基板上の半導体層とゲート絶縁膜とを
覆うように第1と第2の電極膜を形成した状態を示す断
面図。
【図5】 図5は薄膜トランジスタの製造方法を説明す
るためのもので、第2の電極膜上に形成したレジストを
基に、第2の電極膜をエッチングした状態を示す断面
図。
【図6】 図6はレジストの上方から不純物のイオン注
入を高濃度になるように行ってソース領域とドレイン領
域とを形成した状態を示す断面図。
【図7】 図7は前記のイオン注入後にレジストを除去
した後第1の電極膜をエッチングした状態を示す断面
図。
【図8】 図8は再度低濃度のイオン注入作業を行って
3段階構造のイオン注入部を形成した状態を示す断面
図。
【図9】 図9は図1に示す薄膜トランジスタを備えた
液晶表示装置の一例を示す構成図。
【図10】 図10は図9に示す液晶表示装置の画素電
極と薄膜トランジスタ部分を示す平面図。
【図11】 図11は本発明に係る薄膜トランジスタ試
料と比較例の薄膜トランジスタ試料の特性測定結果を示
す図。
【図12】 図12は従来のトップゲート型の薄膜トラ
ンジスタの一構造例を示す図である。
【符号の説明】
1…薄膜トランジスタ、 2…基板、
3…半導体層、 4…ゲート
絶縁膜、5…ゲート電極、 6
…第1の電極膜、7…第2の電極膜、
8、9…第1の不純物導入層、13…ソース電
極、 15…ドレイン電極、16
…チャネル部、18、20…第2の不純物導入層、
19、21…第3の不純物導入層、25A…第1の
電極膜加工部、 26A…第2の電極膜加工
部、27…マスク層、A…液晶表示装置、
38…ソース配線、39…ゲート配線、
30、31…基板、40…画素電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 GA59 JA25 JA29 JA38 JA42 JA44 JA46 JB13 JB23 JB32 JB33 JB38 JB57 KA04 KA07 KA16 KA18 MA08 MA14 MA15 MA16 MA18 MA19 MA20 MA27 MA35 MA37 MA41 NA22 NA25 5F110 AA01 AA06 BB02 CC02 DD02 EE02 EE03 EE04 EE14 EE44 FF02 GG02 GG13 GG25 GG43 HJ01 HJ04 HJ13 HL04 HM15 NN04 QQ05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表面が絶縁体である基板上に
    多結晶シリコンからなる半導体層が設けられ、該半導体
    層中に不純物を導入してなるソース領域およびドレイン
    領域が該半導体層の両側に位置しそれらの間にチャネル
    部を形成して設けられ、前記チャネル部上に前記ソース
    領域と前記ドレイン領域とに跨がってゲート絶縁膜が設
    けられ、該ゲート絶縁膜上にゲート電極が設けられ、前
    記ソース領域にはソース電極が接続され、前記ドレイン
    領域にはドレイン電極が接続されるとともに、 前記ソース領域および前記ドレイン領域が、各々、前記
    ソース電極あるいはドレイン電極に接続される最高濃度
    の第1の不純物導入層と、前記第1の不純物導入層より
    も前記チャネル部側に位置し前記第1の不純物導入層よ
    りも低濃度の第2の不純物導入層と、前記第2の不純物
    導入層よりも更に前記チャネル部側に位置し前記第2の
    不純物導入層よりも低濃度の第3の不純物導入層とから
    なることを特徴とする薄膜トランジスタ。
  2. 【請求項2】 前記ゲート電極が、前記ゲート絶縁膜に
    近い側の第1の電極膜と前記ゲート絶縁膜から離れた側
    の第2の電極膜とからなる2層構造であることを特徴と
    する請求項1記載の薄膜トランジスタ。
  3. 【請求項3】 前記第1の不純物導入層のイオン導入濃
    度をQ++、前記第2の不純物導入層のイオン導入濃度を
    +、前記第3の不純物導入層のイオン導入濃度をQ0
    すると、 5×1018≦Q++≦1019 ions/cm3、1017≦Q+
    ≦5×1018 ions/cm3、1015≦Q0≦1017 io
    ns/cm3の関係が満足されることを特徴とする請求項
    1に記載の薄膜トランジスタ。
  4. 【請求項4】 前記第1の不純物導入層のイオン導入濃
    度をQ++、前記第2の不純物導入層のイオン導入濃度を
    +、前記第3の不純物導入層のイオン導入濃度をQ0
    すると、 1017≦Q++≦5×1018 ions/cm3、1015≦Q+
    ≦1017 ions/cm 3、1014≦Q0≦5×1015 io
    ns/cm3の関係が満足されることを特徴とする請求項
    1に記載の薄膜トランジスタ。
  5. 【請求項5】 一対の基板間に液晶層が挟持され、前記
    一対の基板のうち、一方の基板に画素電極が設けられ、
    更に該基板に画素電極駆動用として請求項1ないし4の
    いずれかに記載の薄膜トランジスタが設けられてなるこ
    とを特徴とする液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも表面が絶縁性である基板上に
    多結晶シリコンからなるアイランド状の半導体層を形成
    し、該半導体層上に該半導体層の両端部を残して該半導
    体層の中央部を覆うゲート絶縁膜を形成し、該ゲート絶
    縁膜上に該ゲート絶縁膜と前記半導体層の両端部を覆う
    ゲート電極形成用の電極膜を形成し、該電極膜上に前記
    ゲート絶縁膜の両端部を除いて前記ゲート絶縁膜中央部
    を覆うマスク層を形成し、 前記マスク層と前記電極膜の上から第1のイオンドーピ
    ングを行って前記ゲート絶縁膜に覆われていない半導体
    層両端部側に最高濃度の第1の不純物導入層を形成する
    と同時に前記マスク層に覆われてない半導体層両端部側
    であって前記第1の不純物導入層の内側に第2の不純物
    導入層を形成し、 この後、前記マスク層を基に前記電極膜のパターニング
    を行って前記半導体層両端部側の前記第2の不純物導入
    層よりも内側の前記半導体層中央部に対応するゲート電
    極を形成し、次いで前記マスク層を除去し、この後に前
    記第2の不純物導入層よりも低濃度になるように先の第
    1のイオンドーピングよりも低濃度の第2のイオンドー
    ピングを行い、前記ゲート電極に覆われていない前記半
    導体層の領域であって前記第2の不純物導入層よりも内
    側の領域に第3の不純物導入層を形成することを特徴と
    する薄膜トランジスタの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ゲート電極をゲート絶縁膜に近い側
    の第1の電極膜と前記ゲート絶縁膜から離れた側の第2
    の電極膜からなる2層構造とし、前記第2の電極膜のみ
    を前記マスク層を基にパターニングして前記マスク層の
    両端部よりも内側の前記マスク層中央部に対応する第2
    の電極膜加工部を形成し、この後に前記最高濃度の第1
    のイオンドーピングを行い、前記第1の不純物打込層と
    第2の不純物打込層を形成し、この後に前記第1の電極
    膜のみを前記第2の電極膜加工部と同じ形状にパターニ
    ングして第1の電極膜加工部として前記第2の電極膜加
    工部と第1の電極膜加工部からなるゲート電極を形成す
    ることを特徴とする請求項6記載の薄膜トランジスタの
    製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の電極膜をチタンまたはチタン
    合金から形成し、前記第2の電極層を銅または銅合金か
    ら形成することを特徴とする請求項7記載の薄膜トラン
    ジスタの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の電極膜をアルミニウムまたは
    アルミニウム合金から形成し、前記第2の電極膜をチタ
    ンまたはチタン合金から形成することを特徴とする請求
    項7記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第1の電極膜をクロムまたはクロ
    ム合金から形成し、前記第2の電極膜をアルミニウムま
    たはアルミニウム合金から形成することを特徴とする請
    求項7記載の薄膜トランジスタの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100437311C (zh) * 2006-05-30 2008-11-26 中华映管股份有限公司 画素结构
CN100454122C (zh) * 2005-06-27 2009-01-21 乐金显示有限公司 能够减小漏电流的液晶显示装置及其制造方法
JP2012141607A (ja) * 2011-01-05 2012-07-26 Samsung Mobile Display Co Ltd 有機発光表示装置及び有機発光表示装置の製造方法

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