JP2001176644A - 面状発熱体 - Google Patents

面状発熱体

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JP2001176644A
JP2001176644A JP35850399A JP35850399A JP2001176644A JP 2001176644 A JP2001176644 A JP 2001176644A JP 35850399 A JP35850399 A JP 35850399A JP 35850399 A JP35850399 A JP 35850399A JP 2001176644 A JP2001176644 A JP 2001176644A
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heating element
sheet heating
double
sided tape
copper wire
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Yuji Kitamikado
勇次 北御門
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Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造設備および製造工程が比較的簡単で、電
気抵抗値の管理が比較的容易であり、コスト的にも有利
な面状発熱体を提供する。 【解決手段】 絶縁被覆した被覆銅線4を所定の配列を
もって両面テープ2とカバーフィルム3との間に挟み込
むことにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、面状発熱体に係
り、特に、ドアミラー用ヒーター等として用いられるの
に適した面状発熱体に関するものである。ドアミラー用
ヒーターは、車両用ドアミラー等の曇り止めや霜取りを
なすために、ドアミラーの裏面側に取り付けられるもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来から、図5に示す面状発熱体51が
知られており、以下のように構成されている。
【0003】すなわち、この面状発熱体51には先ず、
表フィルム53および裏フィルム54よりなるフィルム
52が設けられており、このフィルム52の間に発熱体
として金属箔パターン55が設置されており、この金属
箔パターン55の両端部55a,55bが、同じくフィ
ルム52の間に設置された端子56,57に接続されて
いる。また、フィルム52の裏側には、この面状発熱体
51を所定の取付箇所に取り付けるための両面テープ5
8が貼り付けられている。
【0004】しかしながら、この面状発熱体51におい
ては、上記したようにフィルム52に発熱体として金属
箔パターン55が設置されているために、以下のような
不都合がある。
【0005】 上記面状発熱体51を製造するとき
に、フィルム52に金属箔を貼り合わせる工程で、高度
のクリーンルームが必要とされる。また、次工程で、フ
ォトレジスタを貼り合わせ、パターン55を露光させ
(またはパターン55をスクリーン印刷し)、マスクを
形成した後、エッチングで金属箔を溶かし、更にマスク
を剥がす等の工程が必要とされるために、製造設備が大
掛かりで、製造工程が複雑である。
【0006】 エッチング液の状態(酸濃度、酸化還
元電位または液温度等)、エッチング速度またはシャワ
ー圧力等によりパターン55の幅が変化するために、電
気抵抗値の管理が困難である。
【0007】 面状発熱体一般に、その平面中央部に
比べて外周部の温度が低い特性があるところ、上記面状
発熱体51においては、パターン55の配列間隔が一定
とされているために、均一な発熱分布を得ることができ
ない。
【0008】 パターン55の設置数が1本であるた
めに、このパターン55が断線すると全く発熱しなくな
り、発熱体としての用をなさなくなる。
【0009】 面状発熱体51にサーモスタット(図
示せず)を取り付ける場合、熱の伝播を確保するべく、
サーモスタットを面状発熱体51の表面に取り付ける必
要がある。したがって、サーモスタットを取り付けた部
分の熱容量が大きくなって、この部分の昇温速度が遅く
なるために、均一な発熱分布を得ることができない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
みて、製造設備および製造工程が比較的簡単で、電気抵
抗値の管理が比較的容易であり、コスト的にも有利な面
状発熱体を提供することを目的とする。
【0011】またこれに加えて、製造時のエアー入りを
抑えることができ、平面上均一な発熱分布を得ることが
でき、また、発熱体が一部において断線しても発熱作用
を持続することができる面状発熱体を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1による面状発熱体は、絶縁被覆し
た被覆銅線を所定の配列をもって両面テープとカバーフ
ィルムとの間に挟み込んだことを特徴とするものであ
る。
【0013】また、本発明の請求項2による面状発熱体
は、上記した請求項1の面状発熱体において、両面テー
プおよびカバーフィルムの双方または一方を、その厚さ
内に被覆銅線の太さを吸収する柔軟性を備えた材料によ
り形成したことを特徴とするものである。
【0014】また、本発明の請求項3による面状発熱体
は、上記した請求項1の面状発熱体において、被覆銅線
の配列間隔を、面状発熱体の平面中央部よりも外周部で
密に設定したことを特徴とするものである。
【0015】また、本発明の請求項4による面状発熱体
は、上記した請求項1の面状発熱体において、被覆銅線
を複数、並列配置したことを特徴とするものである。
【0016】また、本発明の請求項5による面状発熱体
は、上記した請求項1の面状発熱体において、前記面状
発熱体に取り付けられるサーモスタット、温度ヒューズ
またはポリスイッチ等の付属部品を前記面状発熱体と非
接触としてミラーホルダー等の保持体に取り付け、前記
面状発熱体から前記付属部品まで被覆銅線を引き回すこ
とを特徴とするものである。
【0017】上記構成を備えた本発明の請求項1による
面状発熱体のように、絶縁被覆した被覆銅線を両面テー
プとカバーフィルムとの間に挟み込むようにすると、当
該面状発熱体の製造に際して、3軸ロボット等を使用し
て両面テープ上に被覆銅線を配線することが可能とな
り、これにより比較的簡単な設備と工程とによって面状
発熱体を製造することが可能となる。また、予め所定の
線径に形成された被覆銅線には、電気抵抗値の管理が容
易であり、またその絶縁や交差を気にすることなく設計
や製造を行なうことができる利点がある。
【0018】またこれに加えて、上記構成を備えた本発
明の請求項2による面状発熱体のように、両面テープお
よびカバーフィルムの双方または一方をその厚さ内に被
覆銅線の太さを吸収する柔軟性を備えた材料により形成
すると、当該面状発熱体の製造に際して両面テープとカ
バーフィルムとを貼り合わせるときに、被覆銅線の周り
にエアー入りが発生するのを抑えることが可能となる。
このエアー入りは、以下のようなものである。すなわ
ち、両面テープとカバーフィルムとを貼り合わせるとき
に両者の間にエアーが挟み込まれると、このエアーが銅
線の発熱時に断熱作用を奏することになって周囲に比べ
て高い温度となり、これにより均一な発熱分布が妨げら
れる虞がある。したがって、本発明のようにエアー入り
を抑えるように構成されていると、このエアー入りを原
因とする発熱不均一の発生を防止することが可能とな
る。
【0019】また、上記構成を備えた本発明の請求項3
による面状発熱体のように、被覆銅線の配列間隔を面状
発熱体の平面中央部よりも外周部で密に設定すると、上
記したように面状発熱体一般に平面中央部に比べて外周
部の温度が低い特性があるところ、中央部と外周部とで
発熱量が平均化される。したがって、中央部と外周部と
で均一な発熱分布を得ることが可能となる。
【0020】また、上記構成を備えた本発明の請求項4
による面状発熱体のように、被覆銅線を複数、並列配置
すると、被覆銅線が一部において断線しても、残りの部
分において発熱作用を持続することが可能となる。
【0021】また、上記構成を備えた本発明の請求項5
による面状発熱体のように、当該面状発熱体に取り付け
られるサーモスタット、温度ヒューズまたはポリスイッ
チ等の付属部品を面状発熱体と非接触としてミラーホル
ダー等の保持体に取り付け、面状発熱体から付属部品ま
で被覆銅線を引き回すようにすると、面状発熱体の平面
上、熱容量が平均化される。したがって、やはり面状発
熱体の平面上、均一な発熱分布を得ることが可能とな
る。
【0022】上記請求項1に係る発明は、絶縁被覆され
た金属線を両面テープとカバーフィルムの間にサイドイ
ッチしたものであり、絶縁被覆された金属線としては、
直径50〜200μm程度の被覆銅線を用いるのが好適
である。この50〜200μmと云う数値には、ヒータ
ーのサイズ、銅線を配置したときの配列間隔および線長
の関係からして、ドアミラー用としての抵抗値に適した
ヒーターを構成し易い特徴がある。また、その被覆材に
は、耐熱温度120℃以上の絶縁皮膜を用いるのが好適
であり、その例として、ポリウレタン、ナイロンウレタ
ン、ポリエステル、ナイロンエステル、ポリエステルイ
ミドまたはポリアミドイミド等を挙げることができる
が、寿命および耐水性等の点から最も好ましいのはポリ
エステル、更に加工性の面からはナイロンをオーバーコ
ートしたものが好ましい。
【0023】両面テープには、不織布基材、ポリエステ
ルフィルム基材または紙基材のもの等があるが、最も好
ましいのは不織布基材であり、例として、日東電工製の
#500、#5015、寺岡製の757BT(何れも商
品名)等を挙げることができる。
【0024】カバーフィルムには、PETフィルムが好
適であり、特に、PETフィルム#100(粘着剤な
し)が好適である。また、このPETフィルムに難燃仕
様のものを選択する場合には、三菱樹脂製のダイアラミ
ー(商品名)を用いることが考えられ、このように難燃
仕様のPETフィルムを用いると、面状発熱体の安全に
対する信頼性を向上させることができる利点がある。ま
た、このカバーフィルムには、片面粘着型の粘着テープ
や、両面粘着型の両面テープを用いることも考えられ
る。
【0025】本発明の面状発熱体をドアミラーに貼付け
使用したときに均一な性能を発揮するには、電線の配列
間隔を1〜7mmの範囲に設定するのが好ましく、最も
好ましいのは2〜5mmの範囲である。電線の抵抗値
は、面状発熱体の大きさ(面積)によって変化するが、
10〜20Ω程度が一般であり、サーモスタット等の温
度調節器を併用する場合には4〜10Ω程度の場合もあ
る。発熱温度は、環境温度によって変化するが、25℃
環境下で鏡面温度60〜80℃程度である。
【0026】上記したように面状発熱体に、その平面中
央部に比べて外周部の温度が低い特性があるところ、請
求項3に係る発明のように、電線の配列間隔を面状発熱
体の中央部よりも外周部で密に設定すると、中央部から
外周部まで均一な温度分布を実現することができる。外
周部の配線間隔は、中央部の配線間隔よりも1/2〜9
/10程度を目途として密にするのが好ましい。また、
このように配線間隔を調整することにすると、発熱分布
を自由に設計することも可能となる。
【0027】本発明の面状発熱体をドアミラー用ヒータ
ーとして使用する場合であって、かつ当該面状発熱体
に、サーモスタット、温度ヒューズまたはポリスイッチ
等の付属部品を使用する場合には、これらの付属部品を
面状発熱体の表面に直接取り付けずに面状発熱体の表面
から浮かした状態でミラーホルダー等に取り付け、電線
をその場所まで延長してサーモスタットに巻き付けて配
線することにより、鏡面の温度を均一に保つことができ
る。また、電線をサーモスタットに巻き付ける回数を調
整することにより、発熱温度を制御することが可能とな
る。
【0028】また、本発明の面状発熱体は、これを以下
のようにして製造するのが好適である。
【0029】 先ず、両面テープをテーブルにセット
する。すなわち、両面テープを真空吸着によってテーブ
ルの所定位置に吸い付ける。この真空吸着は、印刷機の
テーブルと同じように、テーブル上に小さな穴を数多く
開け、この穴から真空吸着するものである。テーブル上
にセットする両面テープの下面は離型紙を付けたままで
あり、上面はこれから電線等を貼着するために、剥離紙
を剥がす。テープは、面状発熱体を複数個取りすること
ができる広面積のシート素材状のものである。
【0030】 上記両面テープ上に電線を配線する。
すなわち、3軸(x,y,z軸)作動のロボット装置等
を使用し、このロボットの作動部に設置した電線供給ノ
ズルを両面テープの粘着面上部において貼着面に接触し
ない程度の高さ位置で移動させて両面テープの上面に電
線を引回し貼着する。この引回し作業において肝心なの
は、上記テーブルにおけるワーク吸着面の平面度と、こ
の吸着面とノズル底面の平行度と、引回し高さとであ
る。
【0031】 上記電線の引回しと前後して両面テー
プ上の所定位置に端子を貼り付け、電線の引回し後に端
子と電線とを接続する。接続は融着によって行ない、具
体的には半田付けまたはスポット溶接を行なう。
【0032】 上記両面テープにカバーフィルムを被
せて、両者の間に電線および端子を挟み込む。すなわ
ち、カバーフィルムを平面状の真空吸着治具の下面に吸
い付けた状態で、テーブル上の両面テープに対して位置
合わせし、フィルムを両面テープの上面に貼り合わせ
る。この貼合せに際しては、電線が両面テープおよびカ
バーフィルム厚さ内に収まって上記エアー入りを防止す
ることができるように、フィルムを両面テープに対して
適度に押し付ける。またフィルムには、必要に応じて予
め、端子露出用の孔部を設けておく。
【0033】 上記工程を終了した両面テープのシー
ト状素材から面状発熱体を製品ごとに切り離す。素材か
らのフィルム抜きおよび製品抜きには、トムソン刃を利
用すると良い。
【0034】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施例を図面にし
たがって説明する。
【0035】図1は、本発明の実施例に係る面状発熱体
としてのドアミラー用ヒーター1の一部切欠した平面を
示しており、このヒーター1の断面が図2(A)に示さ
れている。また、図2(B)は被覆銅線4の拡大断面図
である。
【0036】当該実施例に係るドアミラー用ヒーター1
は先ず、軟質基板として平板状の両面テープ2を有して
おり、この両面テープ2の上面側の貼着面(上側貼着面
または表側貼着面とも称する)2aに、同じく平板状の
カバーフィルム3が貼着されており、この両面テープ2
とカバーフィルム3との間に、発熱体としての被覆銅線
4と、一対のタブ端子5,6とが挟み込まれている。銅
線4の一方の端部4aは一方の端子5に接続されてお
り、他方の端部4bは他方の端子6に接続されている。
【0037】両面テープ2は、その基材としての不織布
の両面にそれぞれ接着剤(何れも図示せず)を塗布した
テープ製品(例えば、上記日東電工製の#500)によ
って構成されており、製品一つ当たりの使用量を縦横の
長さ15cm×8cm、平面積0.012m 程度に
設定されている。また、カバーフィルム3は、接着剤塗
布なしの難燃仕様のPETフィルム(例えば、上記三菱
樹脂製のダイアラミー100)によって構成されてお
り、製品一つ当たりの使用量を縦横の長さ16cm×8
cm、平面積0.0128m 程度に設定されてい
る。したがって、この両面テープ2およびカバーフィル
ム3よりなる積層体は全体としてフレキシブルであって
可撓性を備えており、また、その厚さ内に被覆銅線4の
太さを吸収してエアー入りを防止する柔軟性を備えてい
る。
【0038】被覆銅線4は、図2(B)に示すように、
銅線7をウレタン製の絶縁皮膜8によって被覆した直径
約0.07mmのウレタン被覆線製品によって構成され
ており、製品一つ当たりの使用量を長さ約2.5mに設
定されている。この被覆銅線4は、カバーフィルム3の
貼着前に両面テープ2の上側貼着面2aに所定の配列を
もって貼着され、上記したようにその配列間隔を面状発
熱体1の平面中央部1aよりも外周部1bで密にするこ
とにより(図示せず)、中央部1aから外周部1bまで
均一な温度分布を実現することができる。
【0039】一対のタブ端子5,6はそれぞれ、金属片
を略く字形に折り曲げたものであって、その一片部5
a,6aをもって両面テープ2の上側貼着面2aに貼着
されており、またこの一片部5a,6aに被覆銅線4の
端部4a,4bが半田付けまたはスポット溶接等の接続
手段9により接続されている。一片部5a,6aから上
方へ折り曲げられた他片部5b,6bは、カバーフィル
ム3に設けられた孔部3aを介してカバーフィルム3の
上方に立ち上げられており、ここに配線(図示せず)が
接続されることになる。
【0040】また、両面テープ2の下面側の貼着面(下
側貼着面または裏側貼着面とも称する)2bは、当該ヒ
ーター1を所定の取付箇所に取り付けるときの貼着部1
0とされ、取付け前には剥離紙11が付着されている。
したがって、当該ヒーター1の取付けに際しては、この
剥離紙11を剥がして両面テープ2の下面側の貼着面2
bをもって当該ヒーター1を所定の取付箇所に貼り付け
る。
【0041】上記実施例に係るドアミラー用ヒーター1
は、その構成を以下のように付加または変更することが
可能である。
【0042】すなわち先ず、図3に示すように、被覆銅
線4を複数(図では2本)、並列配置することにする。
これによれば、一部の被覆銅線4が断線することがあっ
ても残りの被覆銅線4において発熱作用を持続すること
ができる。
【0043】また、図4に示すように、当該ヒーター1
がサーモスタット、温度ヒューズまたはポリスイッチ等
の付属部品12を取り付けるものであるときに、この付
属部品12をヒーター1と非接触として、保持体として
のミラー装置21のミラーホルダー(ミラーケースまた
は樹脂ケースとも称する)22に取り付け、ヒーター1
から付属部品12まで被覆銅線4を引き回すようにす
る。これによれば、ヒーター1の平面上、熱容量が平均
化され、よってヒーター1の平面上、均一な発熱分布を
得ることができる。図上、符号23はミラー装置21の
ミラー本体を示しており、このミラー本体23の裏面側
であってミラー本体23とミラーホルダー22との間に
ヒーター1が装着されている。付属部品12は、両面テ
ープ、ミラーホルダー22に収納部を設けフィットする
ように接着剤等で蓋をすることにより、ミラーホルダー
22に取り付けられる。
【0044】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0045】すなわち先ず、上記構成を備えた本発明の
請求項1による面状発熱体においては、絶縁被覆した被
覆銅線を両面テープとカバーフィルムとの間に挟み込む
ようにしたために、その製造時に3軸ロボット等を使用
して両面テープ上に被覆銅線を配線することが可能とな
り、従来のようにエッチングをしてパターンを形成する
必要がなく、クリーンルームを設定する必要がなく、エ
ッチング装置費、薬液費および廃液処理費等を削減する
ことができる。また、予め所定の線径に形成された被覆
銅線には、電気抵抗値の管理が容易であり、その絶縁や
交差を気にすることなく設計や製造を行なうことがで
き、トランスやモーター等の部品として大量生産されて
いて部品コストが比較的低い等の特徴がある。したがっ
て、これらのことから、製造設備および製造工程が比較
的簡単で、電気抵抗値の管理が容易であり、コスト的に
も有利な面状発熱体を提供することができる。
【0046】またこれに加えて、上記構成を備えた本発
明の請求項2による面状発熱体においては、両面テープ
およびカバーフィルムの双方または一方をその厚さ内に
被覆銅線の太さを吸収する柔軟性を備えた材料により形
成したために、その製造時であって両面テープとカバー
フィルムとを貼り合わせるときに、被覆銅線の周りにエ
アー入りが発生するのを抑えることができる。したがっ
て、面状発熱体の平面上における発熱分布を平均化する
ことができ、発熱作用の安定した面状発熱体を提供する
ことができる。
【0047】また、上記構成を備えた本発明の請求項3
による面状発熱体においては、被覆銅線の配列間隔を面
状発熱体の中央部よりも外周部で密に設定したために、
面状発熱体一般に中央部に比べて外周部の温度が低い特
性があるところ、中央部と外周部とで発熱量を平均化す
ることができる。したがって、やはり面状発熱体の平面
上における発熱分布を平均化することができ、発熱作用
の安定した面状発熱体を提供することができる。
【0048】また、上記構成を備えた本発明の請求項4
による面状発熱体においては、被覆銅線を複数、並列配
置したために、被覆銅線が一部において断線しても、残
りの部分において発熱作用を持続することができる。し
たがって、被覆銅線が一部において断線しても発熱作用
を確保することができる面状発熱体を提供することがで
きる。
【0049】更にまた、上記構成を備えた本発明の請求
項5による面状発熱体においては、当該面状発熱体に取
り付けられるサーモスタット、温度ヒューズまたはポリ
スイッチ等の付属部品を面状発熱体と非接触としてミラ
ーホルダー等の保持体に取り付け、面状発熱体から付属
部品まで被覆銅線を引き回すようにしたために、面状発
熱体の平面上における熱容量を平均化することができ
る。したがって、面状発熱体およびミラーにおける平面
上、発熱分布を平均化することができ、発熱作用の安定
した高性能の面状発熱体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る面状発熱体(ドアミラー
用ヒーター)の一部切欠した平面図
【図2】(A)は同面状発熱体の断面図、(B)は被覆
銅線の拡大断面図
【図3】本発明の他の実施例に係る面状発熱体の説明図
【図4】本発明の他の実施例に係る面状発熱体の取り付
け状態を示す断面図
【図5】(A)は従来例に係る面状発熱体の平面図、
(B)は同図(A)におけるA−A線断面図
【符号の説明】
1 ドアミラー用ヒーター 1a 中央部 1b 外周部 2 両面テープ 2a 上側貼着面 2b 下側貼着面 3 カバーフィルム 3a 孔部 4 被覆銅線 4a,4b 端部 5,6 タブ端子 5a,6a 一片部 5b,6b 他片部 7 銅線 8 絶縁皮膜 9 接続手段 10 貼着部 11 剥離紙 12 付属部品 21 ミラー装置 22 ミラーホルダー 23 ミラー本体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁被覆した被覆銅線(4)を所定の配
    列をもって両面テープ(2)とカバーフィルム(3)と
    の間に挟み込んだことを特徴とする面状発熱体。
  2. 【請求項2】 請求項1の面状発熱体において、 両面テープ(2)およびカバーフィルム(3)の双方ま
    たは一方を、その厚さ内に被覆銅線(4)の太さを吸収
    する柔軟性を備えた材料により形成したことを特徴とす
    る面状発熱体。
  3. 【請求項3】 請求項1の面状発熱体において、 被覆銅線(4)の配列間隔を、面状発熱体の平面中央部
    (1a)よりも外周部(1b)で密に設定したことを特
    徴とする面状発熱体。
  4. 【請求項4】 請求項1の面状発熱体において、 被覆銅線(4)を複数、並列配置したことを特徴とする
    面状発熱体。
  5. 【請求項5】 請求項1の面状発熱体において、 前記面状発熱体に取り付けられるサーモスタット、温度
    ヒューズまたはポリスイッチ等の付属部品(12)を前
    記面状発熱体と非接触としてミラーホルダー(22)等
    の保持体に取り付け、前記面状発熱体から前記付属部品
    (12)まで被覆銅線(4)を引き回すことを特徴とす
    る面状発熱体。
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