JP2001176126A - 光記録媒体 - Google Patents

光記録媒体

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JP2001176126A
JP2001176126A JP2000282473A JP2000282473A JP2001176126A JP 2001176126 A JP2001176126 A JP 2001176126A JP 2000282473 A JP2000282473 A JP 2000282473A JP 2000282473 A JP2000282473 A JP 2000282473A JP 2001176126 A JP2001176126 A JP 2001176126A
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optical recording
recording layer
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Pending
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JP2000282473A
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English (en)
Inventor
Shinichi Murakami
慎一 村上
Tomoyoshi Sasagawa
知由 笹川
Sumio Hirose
純夫 広瀬
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来困難であったラベルやテープの剥離の際
の記録層や保護層の剥離や、記録層の反射率の変化やエ
ラーレートの増加という問題点を解決でき、且つ、保護
層表面に設けられる印刷との密着性に優れ、更により耐
久性に優れた単板型光記録媒体を提供すること。 【解決手段】 基板上に記録層、及び保護層がこの順に
設けられた単板型光記録媒体に於て、記録層が色素を含
有する層と反射層とからなり、保護層がフッソ化アルキ
ル基を有する硬化性化合物を0.5〜20重量%含有す
る活性エネルギー線硬化樹脂である単板型光記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光記録媒体、特に記録可
能な単板型光記録媒体に関する。更に詳しくは色素を含
有する記録層と保護層からなる単板型の光記録媒体で、
各種情報をレーザー光によって記録することの出来る光
記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】記録可能な光記録媒体は追記型及び消去
可能型がいづれも実用化されている。しかし既に実用に
供されている従来の記録可能な光記録媒体は記録層を保
護するために通常は記録層側を内側にして同一の基板又
は保護基板を直接又はエアーギャップを設けて張り合わ
せて光記録媒体(貼合媒体)としていた。しかしながら
従来の張り合わせ媒体は煩雑な張り合わせ工程を必要と
する欠点を有しているだけでなく、媒体が重たいがため
にドライブのモーターヘの負担が大きかった。これらの
欠点を改良するために、単板型の記録可能な光記録媒体
の開発が試みられている。単板型の光記録媒体に於いて
は記録層を保護するために記録層の上に保護層を設ける
必要があり、通常ハードコート剤が塗布されている。し
かしながらこの保護層の上にラベルや粘着テープを張り
付けた後これらのラベルやテープを剥す必要性が生じ
る。従来の保護層膜では、ラベルやテープを剥した際に
記録層や保護層が剥離したり、記録膜の反射率が変化し
たり、エラーレートが増加するという問題があった。こ
の問題点を改良するために、例えばハードコート剤に添
加剤を加えることも提案されている。しかしながら、添
加剤を使用することは保護層の上に設けられる印刷の密
着性を低下させる原因となると云う問題があった。又、
従来の保護層膜では耐久性にも問題があった。即ち保護
膜の硬度のみを重要視するだけで、記録層を湿度から守
る事に於いて欠けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者の目的は、保
護層に用いる活性エネルギー線硬化樹脂にある種の硬化
性化合物を添加して用いることにより、記録層の上に直
接保護層を設けた単板型の記録可能な光記録媒体に於い
て、従来困難であったラベルやテープの剥離の際の記録
層や保護層の剥離や、記録層の反射率の変化やエラーレ
ートの増加という問題点を解決でき、且つ、保護層表面
に設けられる印刷との密着性に優れ、更に、より耐久性
に優れた単板型光記録媒体を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、透
明な射出成形樹脂基板上の記録層及び該記録層の上に設
けられた保護層からなる単板型光記録媒体に於いて、前
記記録層が色素を含有する層と反射層とからなり、前記
保護層がフッソ化アルキル基を有する硬化性化合物を
0.5重量%〜20重量%含有する活性エネルギー線硬
化樹脂であることを特徴とする単板型光記録媒体を要旨
とするものである。本発明に於いて用いられる透明な射
出成形基板としては、信号の記録や読み出しを行うため
の光を透過するものが好ましい。光の透過率としては8
5%以上であり、且つ光学的異方性の小さいものが望ま
しい。例えばアクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、ポリアミド系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリオレフ
ィン系樹脂等の熱可塑性樹脂を用いた基板が好ましい例
示として挙げられる。これらの中で基板の機械的強度、
案内溝や再生専用信号などの付与のしやすさ、経済性の
点からアクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ
オレフイン系樹脂の射出成形樹脂基板が好ましく、特に
ポリカーボネート系樹脂基板がより好ましい。
【0005】これらの基板の形状は板状でもフィルム状
でもよく、又円形やカード状でもよい。もちろん基板の
表面には記録位置を表す案内溝や記録位置を表すピット
や一部再生専用の情報等のためのピットを有していても
よい。かかる案内溝やピット等は、射出成形や注型によ
って基板を作る際に付与するのが好ましいが、基板上に
紫外線硬化型樹脂を塗布しスタンパーと重ね合わせて紫
外線露光を行うことによっても付与できる。本発明の光
記録媒体に於いては、該透明な射出成形樹脂基板の上
に、記録層、保護層を順次積層してなるが、該記録層
は、シアニン、フタロシアニン等の有機色素を含有する
層と反射層とからなる。有機色素を用いると、記録膜の
成膜が容易である。又記録層は上記した有機色素膜の上
や下に更に反射膜を積層した膜からなり、特に高反射率
が要求される媒体に於いては金、アルミ、銀、銅等の反
射膜を設けるのが好ましい。市販のCDプレーヤーとの
互換性を考慮すれば前記したような有機色素膜と反射膜
からなるのが好ましい。
【0006】本発明に於いては前記したような記録層の
上に更にこの記録層を保護するために保護層が設けられ
る。保護層に用いられる樹脂としては、樹脂の傷付きを
防止するために開発されているハードコート剤が挙げら
れる。ハードコート剤としては種々のものが開発されて
いるが、紫外線硬化型や電子線硬化型等の活性エネルギ
ー線硬化樹脂が作業性に優れ、且つ溶剤を含有しないの
で好ましい。本発明に於て保護層のベースとして用いら
れる活性エネルギー線硬化樹脂の具体例としては、いわ
ゆる(メタ)アクリレート系紫外線硬化樹脂が好まし
い。本発明に於いては前記活性エネルギー線硬化樹脂に
はフッソ化アルキル基を有する硬化性化合物が添加され
て使用されることを特徴とする。
【0007】本発明に於いて用いられる「フッソ化アル
キル基を有する硬化性化合物」とは、フロロアルキル基
と重合性不飽和結合を有する化合物であって、具体的に
は、 ・フロロアルキル(メタ)アクリレート〔フロロアルキ
ル基としてはCF3(CF 2)nCH2CH2−(nは1〜1
5の整数)、H(C24)mCH2−(mは1〜15の整
数)等である〕 ・フロロアルキルスルフォン酸アミドエチル(メタ)ア
クリレート〔ここで、フロロアルキルスルフォン酸アミ
ド基としては、F(CF2)nSO2N(C37)−(nは1
〜16の整数)等である〕 ・フロロアルコキシフェニルスルフォン酸アミドエチル
(メタ)アクリレート ・パラ−フロロアルコキシ−α−メチルスチレン、フロ
ロアルコキシスチレン ・フロロアルコキシビニル、フロロアルコキシアリル ・フロロアルコキシフェニルマレ−イミド 等が挙げられる。
【0008】これらの化合物は一般に活性エネルギー線
硬化樹脂との相溶牲が適度にあり、且つ樹脂を硬化した
後お互いに共重合するため樹脂の表面にブリードしてく
ることはない。それ故に、保護層表面に紫外線硬化イン
キ等を用いて印刷を施しても、保護層と印刷層との密着
性は低下しない。本発明に於いては、前記したフッソ化
アルキル基を有する硬化性化合物の添加量は活性エネル
ギー線硬化樹脂中の含有量が0.5〜20重量%であ
る。前記化合物の含有量が0.5重量%未満の場合は本
発明の効果が発現しない。一方、前記化合物の含有量が
20重量%を越える場合は活性エネルギー線硬化樹脂と
の相溶性が悪くなったり、保護層の上の印刷層との密着
性が低下したりする。又、経済的にも好ましくない。本
発明に於いては、記録層の膜厚は通常30〜700nm
であり、50〜500nmがより好ましい。又、記録層
の上に設けられた保護層は単板型光記録媒体の記録層を
保護するための機能を有する層であり、通常1μm、好
ましくは2μm以上の膜厚の硬い膜であれば良い。膜厚
の上限は特にないが、通常は100μm以下である。又
本発明の光記録媒体は保護層の上に更に印刷などを行う
こともできる。
【0009】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明の実施の態様はこれにより限定されるもの
ではない。 実施例1〜2、比較例1 厚さ1.2mm、直径120mmのスパイラル状の案内
溝(深さ70nm、幅0.6μm、ピッチ1.6μm)
を有する射出成形ポリカーボネート樹脂基板の案内溝を
有する面の中心部に1.1’−ジプロピル−3,3,
3’,3’−テトラメチル−5,5’−ジメトキシイン
ドジカーボシアニンアイオダイド色素の6重量%のダイ
アセトンアルコール溶液を滴下したのち、この樹脂基板
を1000rpmの速度で10秒間回転した。つぎにこ
の樹脂基板を40℃の雰囲気で10分間乾燥し、樹脂基
板上に実質的にシアニン色素のみからなる120nmの
色素層を成膜した。次にこの色素層の上に金をスパッタ
ー法によって成膜し、厚さ100nmの反射層を設け
た。更にこの反射層の上に、下記表1に示した種類の化
合物を下記に示した量だけ、紫外線硬化樹脂(大日本イ
ンキ株式会社製、ダイキュアクリアEX−704)に添
加した活性エネルギー線硬化樹脂をスピンコート法によ
って塗布し、紫外線を照射し8μm保護層を積層し、更
にこの保護層の上に紫外線硬化インキを用いてラベルの
印刷を行い、本発明の光記録媒体を製作した。この光記
録媒体に線測1.4m/s、7mWの記録パワー条件で
EFM変調信号を記録した。この記録後の媒体の印刷面
にセロファンテープを張り付けた後剥離したところ、本
発明の実施例はいずれも記録層の剥離は観察されなかっ
た。又、基板を通して集束レーザービームを用いて反射
率及びエラーレートにも変化は観察されなかった。更
に、この媒体を90℃、85%RHの条件に2000時
間放置した後、セロファンテープ剥離試験を行ったが記
録層は剥離しなかった。又、反射率、エラーレートの変
化も観察されなかった。一方、何も添加しなかった比較
例1は記録層が部分的に剥離してしまった。記録層が剥
離していない部分で反射率を測定したが、反射率は約5
0%低下していた。又90℃、85%RHの条件に20
00時間放置した媒体は、テープ剥離試験を実施した部
分は記録層が全面にわたり剥離した。テープ剥離試験を
実施しなかった部分でも反射率は約30%低下し、エラ
ーレートも約50倍増加した。一方、比較例2に於いて
は印刷層と保護層の間で剥離が生じた。
【0010】
【表1】
【0011】実施例3〜5、比較例2 実施例1に於ける色素溶液の代わりに、Pd−テトラ−
(t−ブチルシクロヘキシルオキシ)フタロシアニンの
ブロム(平均3.0個/1分子)化色素の3.5重量%
のメチルシクロヘキサン溶液を用い、更に下記表2に示
した種類の化合物を下記に示した量だけ、紫外線硬化樹
脂(大日本インキ株式会社製、ダイキュアクリアSD−
17)に添加した活性エネルギー線硬化樹脂を用いて、
実施例1と同じ方法で媒体を作成し評価したところ、本
発明の実施例に於いては何れも記録層の刷離は観察され
なかった。又、反射率、エラーレート共に変化は観察さ
れなかった。更に、耐湿熱試験後も異常は無かった。一
方、何も添加しなかった比較例3は記録層が部分的に剥
離してしまった。記録層が剥離していない部分では反射
率を測定したが反射率は約30%低下し、エラーレート
が約2倍に増加した。又、耐湿熱試験後はテープ剥離試
験を実施しなかった部分は反射率、エラーレート共に異
常はなかったが、テープ剥離試験を実施した部分は記録
層が全面にわたり剥離した。
【0012】
【表2】
【0013】
【発明の効果】実施例から明らかなように本発明に於い
ては、保護層に用いる樹脂にフッソ化アルキル基を有す
る硬化性化合物を添加することによって、光記録媒体の
保護層の表面にセロファンテープを張り付けた後、この
テープを剥離しても、記録膜の剥離は起こさず、且つ反
射率、エラーレートの変化は観察されない。又、耐湿熱
条件下に長時間放置した後テープ剥離試験を行っても異
常は生じない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 2/48 C08F 290/02 290/02 B41M 5/26 Y

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な射出成形樹脂基板上の記録層及び
    該記録層の上に設けられた保護層からなる単板型光記録
    媒体に於いて、前記記録層が色素を含有する層と反射層
    とからなり、前記保護層がフッソ化アルキル基を有する
    硬化性化合物を0.5重量%〜20重量%含有する活性
    エネルギー線硬化樹脂であることを特徴とする単板型光
    記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記活性エネルギー線硬化樹脂が(メ
    タ)アクリレート系紫外線硬化樹脂である請求項1記載
    の単板型光記録媒体。
JP2000282473A 2000-09-18 2000-09-18 光記録媒体 Pending JP2001176126A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005152751A (ja) * 2003-11-25 2005-06-16 Tdk Corp 保護層の形成方法及び光情報媒体の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005152751A (ja) * 2003-11-25 2005-06-16 Tdk Corp 保護層の形成方法及び光情報媒体の製造方法
JP4496766B2 (ja) * 2003-11-25 2010-07-07 Tdk株式会社 保護層の形成方法及び光情報媒体の製造方法

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