JP2001175658A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JP2001175658A
JP2001175658A JP2000331217A JP2000331217A JP2001175658A JP 2001175658 A JP2001175658 A JP 2001175658A JP 2000331217 A JP2000331217 A JP 2000331217A JP 2000331217 A JP2000331217 A JP 2000331217A JP 2001175658 A JP2001175658 A JP 2001175658A
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JP2000331217A
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Tomoe Maruta
智絵 丸田
Takayuki Okutsu
隆之 奥津
Hiroshi Hayashi
博司 林
Hisayoshi Mori
久佳 森
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 用意したフレーズ数よりも多いフレーズを表
示したり他の言語に変換することができ、また検索した
フレーズ等の発音を実際に確かめたり、内容を代読させ
ることのできる情報処理装置を実現する。 【構成】 情報処理装置31にはフレーズ等を表示する
液晶ディスプレイ32と音声出力用のスピーカ33等が
配置されている。操作者はシーンボタン161〜1613
のいずれかを押すことで各シーンのフレーズを液晶ディ
スプレイ32に表示し、日英変換ボタン24を押すこと
で日本語のフレーズを英語に変換し表示することができ
る。また、音声出力ボタン25を押すと英語でそのフレ
ーズの音声が出力される。ワードバンクボタン17を押
して置換先の単語の一覧を表示し、これらの単語に置き
換えた文章を表示したりその音声出力を行わせることも
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ある種の簡易型の翻訳
機のように所定のフレーズを他の言語体系のフレーズに
変換したり、検索装置のようにある単語を含むフレーズ
を検索する等の機能をもった情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビジネスや観光で海外に出かける機会が
多い昨今では、外国で会話に困らないように各種の会話
表現を記載した旅行用の会話用例集が数多く出版されて
いる。また、各種の会話をキー操作で選び出し、液晶等
のディスプレイに表示するようにした電子手帳等の小型
の情報処理装置も発売されるようになっている。
【0003】図25は、従来提案された情報処理装置の
一例を表わしたものである。この情報処理装置11はそ
の本体上部に液晶ディスプレイ12を配置しており、そ
の下に旅行の各シーン(場面)を選択するパネル131
〜13Nと選択キー14とが配置されている。
【0004】例えば使用者が英会話基本表現用の第1の
パネル131を指で押下すると、英会話基本表現として
用意されたフレーズのうちの最初のものが日本語として
液晶ディスプレイ12に表示される。使用者が、選択キ
ー14を1回押すと、その日本語を英訳したフレーズが
表示される。次に選択キー14を1回押すと、英会話基
本表現として用意された次のフレーズが日本語で液晶デ
ィスプレイ12上に表示される。更に選択キー14を押
すと、その英訳が表示される。以下同様にして使用者が
選択キー14を押すたびに次々と英会話基本表現が日本
語と英語の順で表示される。
【0005】この情報処理装置では、パネル131〜1
Nの選択を切り換えれば、それぞれのシーンによる会
話表現に切り換えることができる。すなわち、すべての
会話表現が一まとまりになっているものに比べると、目
的とする表現に比較的短時間で辿り着くことができる。
なお、情報処理装置によっては選択キーが正方向のキー
と逆方向のキーの2種類配置されている場合があり、こ
の場合には過去に液晶ディスプレイ12に表示した内容
に戻って表示を再度行わせることができる。また、情報
処理装置によっては日本語キーと変換キーに分かれてい
る場合がある。このような装置では、日本語キーを押す
と日本語の会話表現が次々と切り換わり、所望の内容が
表示された時点で変換キーを押して英訳を表示させるよ
うになっている。
【0006】図26は、従来提案された他の情報処理装
置を表わしたものである。この情報処理装置21は、そ
の本体上部に細長い液晶ディスプレイ22を配置してい
る。そして、その下部にはアルファベット等のキー23
が数多く配置されている。この図26に示した情報処理
装置は先の装置と異なり、データの検索を行うことがで
きる。すなわち、キー23を操作して検索の対象となる
語句を入力すると、装置内に納められてる多数のフレー
ズ(文章)が順次チェックされ、同一の語句を含むフレ
ーズが液晶ディスプレイ22上に表示されるようになっ
ている。語句の検索は、各フレーズに検索の対象となる
語句が存在するかどうかを一語ずつ探していく方法が採
られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来提案された情報処
理装置のうち、図25に示した装置11では、各シーン
ごとに会話のための文章を引き出すことができるので、
図26に示したような一般型の情報処理装置21よりも
所望の場面における会話表現を見付け出しやすいという
特徴をもっている。しかしながら、文章を格納するメモ
リのコストが低下して大容量のものが用いられるように
なると、各シーンごとに収録されているフレーズの数が
多くなり、所望のシーンを選択してもこの中から自分の
使いたいフレーズを見つけるまでに選択キー14を数多
く押さなければならないという問題があった。
【0008】また、このような情報処理装置11では、
シーンの区分けを装置開発者が行っているので、使用者
側にとって必ずしも使い勝手のよいものとは言えない場
合が多かった。
【0009】これに対して、図26に示したような情報
処理装置では、多数のキー23を備えているので、単語
の綴りを直接入力することができる場合も多い。従っ
て、図25の装置11の場合のような「外食」、「観
光」等の大まかな区分けよりももっと細かなキーワード
を用いて目的とする語句を検索することができる。しか
し、この情報処理装置21にも次のような問題が存在し
た。
【0010】(1)キー23の数が多いので、液晶ディ
スプレイ22等のディスプレイ部分の面積が小さくな
り、検索したフレーズの表示領域が狭くなったり、装置
が大型化するといった問題があった。また、装置のコス
トも高くなり、使用者もタイプ操作になれていないとキ
ー入力に時間がかかったり操作ミスを発生させるといっ
た問題もあった。
【0011】(2)検索に当たっては完全に一致する語
句を用いている。このため、例えば酒に関連する英語の
フレーズを検索しようとすると、“liquor”、“sak
e”、“wine”、“alcoholic drink”等の各種の語句を
入力する必要があった。また、このような単語を入力し
て検索した場合でも“They drank the night away”
(彼らは一晩飲み明かした。)というような酒を間接的
に表現する単語“drink”のみを用いたフレーズを検索
することができなかった。また、語尾変化があるような
語句(前記した例では“drink”に対する“drank”)で
は、フレーズの中の実際の語句の形態を予測して検索す
ることが困難であり、用意されたフレーズ集あるいはデ
ータベースの中から所望のフレーズを完全に抽出するこ
とは実際上不可能であった。
【0012】そこで本発明の第1の目的は、用意したフ
レーズ数よりも多いフレーズを表示したり他の言語に変
換することのできる情報処理装置を提供することにあ
る。
【0013】本発明の第2の目的は、検索したフレーズ
等の発音を実際に確かめたり、内容を代読させることの
できる情報処理装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、1または複数の単語からなるフレーズの所定部分に
例えばアンダーライン等のマークを付して記憶するマー
ク付きフレーズ記憶手段と、液晶ディスプレイ等のディ
スプレイと、マーク付きフレーズ記憶手段から読み出さ
れたフレーズをマークと共にディスプレイに表示するマ
ーク付きフレーズ表示制御手段と、ディスプレイに表示
されたマークの付された語句部分についてその置換先の
語句を選択する置換先語句選択手段と、選択された置換
先の語句によって所定部分を置換した置換済みフレーズ
をディスプレイ上に表示する置換表示手段と、置換済み
フレーズを他の言語体系のフレーズに変換するフレーズ
変換手段と、このフレーズ変換手段によって変換したフ
レーズをディスプレイに表示する変換後フレーズ表示制
御手段とを情報処理装置に具備させる。
【0015】すなわち請求項1記載の発明では、フレー
ズの所定部分にアンダーライン等を表示するためのマー
クを付して記憶しておき、この例ではフレーズの一部に
アンダーラインを付した形でディスプレイ上への表示を
行う。そして、ディスプレイに表示されたアンダーライ
ンの付された語句部分について、置換先語句選択手段に
よって選択された語句と置き換えたフレーズを他の言語
体系のフレーズに変換しディスプレイ上に表示すること
にしている。これにより、フレーズの一部を変化させた
フレーズを作成し、他の言語に変換することができるの
で、前記した第1の目的を達成することができる。
【0016】請求項2記載の発明では、液晶ディスプレ
イ等のディスプレイと、このディスプレイに1または複
数の単語からなるフレーズを表示する変換前フレーズ表
示制御手段と、ディスプレイに表示されたフレーズを他
の言語体系のフレーズに変換するフレーズ変換手段と、
このフレーズ変換手段によって変換したフレーズをディ
スプレイに表示する変換後フレーズ表示制御手段と、デ
ィスプレイに表示されるフレーズの発音をそれぞれ記憶
したフレーズ発音記憶手段と、このフレーズ発音記憶手
段からディスプレイに表示されているフレーズの変換対
象となるフレーズについての発音を読み出す発音読出手
段と、この発音読出手段によって読み出された発音を出
力する音声出力手段とを情報処理装置に具備させる。
【0017】すなわち請求項2記載の発明では、ディス
プレイに例えば日本語でフレーズを表示させる一方、フ
レーズ変換手段によってこれを特定の言語のフレーズ、
例えば英語のフレーズに変換するような装置において、
ディスプレイに表示されるフレーズの発音をそれぞれフ
レーズ発音記憶手段に記憶させておき、ディスプレイに
例えば日本語のフレーズが表示されている場合には変換
対象としての英語のフレーズの発音を出力させ、英語の
フレーズが表示されている場合には日本語のフレーズの
発音を出力させるようにする。これにより、予め定めた
変換後の言語についてのフレーズを特に表示する必要な
く変換後のフレーズの発音を聞くことができ、前記した
第2の目的を達成することができる。
【0018】請求項3記載の発明では、液晶ディスプレ
イ等のディスプレイと、このディスプレイに1または複
数の単語からなるフレーズを表示する変換前フレーズ表
示制御手段と、ディスプレイに表示されたフレーズを他
の言語体系のフレーズに変換するフレーズ変換手段と、
このフレーズ変換手段によって変換したフレーズをディ
スプレイに表示する変換後フレーズ表示制御手段と、デ
ィスプレイに表示されるフレーズの発音をそれぞれ記憶
したフレーズ発音記憶手段と、このフレーズ発音記憶手
段からディスプレイに表示されているフレーズと同一の
フレーズについての発音をフレーズの変換の前後におい
てそれぞれ読み出す発音読出手段と、この発音読出手段
によって読み出された発音を出力する音声出力手段とを
情報処理装置に具備させる。
【0019】すなわち請求項3記載の発明では、ディス
プレイに例えば日本語でフレーズを表示させる一方、フ
レーズ変換手段によってこれを特定の言語のフレーズ、
例えば英語のフレーズに変換するような装置において、
ディスプレイに表示されるフレーズの発音をそれぞれフ
レーズ発音記憶手段に記憶させておき、ディスプレイに
表示されたフレーズの発音を変換前のフレーズと変換後
のフレーズとにかかわらず出力させるようにしている。
これにより、ディスプレイに表示されているそのフレー
ズの発音を確認したり、ディスプレイの文字を見せるこ
となく代読させることができ、前記した第2の目的を達
成することができる。
【0020】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0021】第1の実施例
【0022】図2は本発明の第1の実施例における情報
処理装置の外観を表わしたものである。この情報処理装
置31は海外旅行のために携帯して行くと便利なもので
あり、日本語と英語のフレーズを対にして多数格納して
おり、これらを本体上面に配置された液晶ディスプレイ
32に表示できるようになっている。また、液晶ディス
プレイ32に英語のフレーズが表示されているときに
は、必要に応じてスピーカ33からその発音を出力する
ことができるようになっている。
【0023】このような機能を達成するために、本実施
例の情報処理装置31は各種のキーまたはボタンを配置
している。スピーカ33の手前には電源スイッチ35が
配置されており、これを押すたびに装置31の電源が入
ったり切られたりするようになっている。また、液晶デ
ィスプレイ32の手前には合計13個のシーンボタン1
1〜1613と、ワードバンクボタン17および辞書ボ
タン18が配置されている。また、液晶ディスプレイ3
2の図で右側には4つのカーソルキー19U、19D、1
L、19Rが配置されている。更に、これらのカーソル
キー19U、19D、19L、19Rの手前には、クリアボ
タン21、セットボタン22、キーワードボタン23、
日英変換ボタン24と音声出力ボタン25がそれぞれ配
置されている。
【0024】ここで、13個のシーンボタン161〜1
13は、次の表1に示すような各シーンに区分けされて
いる。
【0025】
【表1】
【0026】ワードバンクボタン17は、液晶ディスプ
レイ32に表示されているトピックの内容に関連する単
語をリストアップするときに使用するボタンである。こ
こでトピックとは、見出しと同意義であり、シーンの下
の階層を意味するものである。辞書ボタン18は、英和
辞書あるいは和英辞書を参照するときに使用するボタン
である。4つのカーソルキー19U、19D、19L、1
Rはそれぞれ画面を上下左右いずれかの方向に送るた
めのキーである。クリアボタン21は、入力した内容を
クリアする際に使用される。セットボタン22は所望の
表示内容を確定させるためのボタンである。
【0027】キーワードボタン23はキーワードを探し
出すときに使用するボタンである。日英変換ボタン24
は、シーンやトピックのタイトル、フレーズ、ワードバ
ンクの内容を英語表示から日本語表示へ、あるいは日本
語表示から英語表示へと切り換える際に使用するボタン
である。音声出力ボタン25は、シーンやトピックのタ
イトルあるいはフレーズを英語で発音するためのボタン
である。本実施例では日本語の発音は行わないようにな
っている。
【0028】図1は、このような情報処理装置の回路構
成の概要を表わしたものである。情報処理装置31は各
種制御の中枢的な機能を果たすためのCPU(中央処理
装置)41を配置している。CPU41はデータバス等
のバス42を通じてROM43、作業用メモリ44、キ
ャラクタゼネレータ45、スピーチIC46、表示用ド
ライバ47およびボタン入力回路48のそれぞれと接続
されている。
【0029】ここで、ROM43はこの情報処理装置3
1の各種制御を行うためのプログラムや、多数のフレー
ズ等を格納した大容量のリード・オンリ・メモリであ
る。本実施例では16Mビットの容量を持っている。作
業用メモリ44はプログラムの実行に際して必要とされ
るデータを一時的に格納するためのランダム・アクセス
・メモリである。キャラクタゼネレータ45は、液晶デ
ィスプレイ32に表示する日本語や英語のパターンを発
生するための発生器である。ボタン入力回路48は、シ
ーンボタン161〜1613やワードバンクボタン17等
の各種ボタンを配置したキーボード部51から入力デー
タを取り込むための回路である。
【0030】スピーチIC46は、ROM43の一部に
フレーズに対応させて記憶された音声データを基にして
音声信号を出力するためのIC(集積回路)である。ス
ピーチIC46から出力される音声信号は、増幅器53
によって増幅され、スピーカ33から外部に出力される
ようになっている。もちろん、図示しないイヤホンをス
ピーカ33の代わりに使用することもでき、電車の中等
において他人に気兼ねすることなくそれぞれのフレーズ
の発音を確認することができる。
【0031】(装置の動作の概要)
【0032】図3は、この情報処理装置の動作の概要を
表わしたものである。図1に示したこの情報処理装置3
1の電源スイッチ35を押すと、図1に示したCPU4
1はROM43から「シーンを選択して下さい」という
日本語に対応するコード情報を読み出し、これを表示用
ドライバ47内の図示しない表示用メモリに書き込ん
で、液晶ディスプレイ32に対して「シーンを選択して
下さい」という日本語を表示させる(ステップS10
1)。この状態でCPU41はキーボード部51のシー
ンボタン、キーボードボタンあるいは辞書ボタンのいず
れかが押されるかどうかを監視している(ステップS1
02、S103、S104)。
【0033】この状態で操作者がシーンボタンを押した
場合には(ステップS102;Y)、その押されたシー
ンの名前と最初のトピックが前記した表示用メモリに重
ね書きされて、液晶ディスプレイ32上にシーンの名前
と最初のトピックが表示される(ステップS105)。
例えば操作者が第2のシーンボタン162を押して「到
着シーン」を選択した場合、液晶ディスプレイ32には
シーンの名前として「到着」という文字が第1行目に表
示され、第2行目にはトピックとして例えば「入国審
査」という文字が表示されることになる。この状態で操
作者が図2に示したセットボタン22を押すと(ステッ
プS106;Y)、同様の表示制御動作でこのトピック
におけるフレーズの表示が開始される(ステップS10
7)。すなわち、この「入国審査」というトピックで
は、「パスポートを見せて下さい」というフレーズが最
初に液晶ディスプレイ32に表示される。フレーズの表
示動作については次に詳細に説明する。
【0034】一方、ステップS106でセットボタン2
2が押されることなく上または下方向のカーソルキー1
U、19Dが押されると(ステップS108;Y)、ト
ピックが1つずつ液晶ディスプレイ32でスクロールさ
れる(ステップS109)。操作者は、所望のトピック
が表示された時点でセットボタン22を押し(ステップ
S110;Y)、そのトピックにおけるフレーズの表示
を開始させる(ステップS107)。上または下方向の
カーソルキー19U、19Dが押されなかった場合には
(N)、キーワードボタン23あるいは辞書ボタン18
が押された時点で(ステップS111、S112)、そ
れらに対応するキーワードの検索(ステップS113)
あるいは辞書の参照(ステップS114)が行われるこ
とになる。
【0035】また、ステップS103でキーワードボタ
ン23が押されたりステップS104で辞書ボタン18
が押されたときにも、同様にキーワードの検索が開始さ
れたり(ステップS115)、辞書の参照(ステップS
116)が行われることになる。
【0036】(フレーズの表示動作)
【0037】図4は、フレーズの表示動作の詳細を表わ
したものである。CPU41(図1)は図3のステップ
S106でフレーズの表示を行ったら、日英変換ボタン
24、音声出力ボタン25、上または下方向のカーソル
キー19U、19Dあるいはワードバンクボタン17が押
下されたかどうかの監視を行う(ステップS201〜S
204)。そして、日英変換ボタン24が押された場合
には(ステップS201;Y)、表示されたフレーズに
対する訳文をROM43から読み出し(ステップS20
5)、これに対応する文字群をキャラクタゼネレータ4
5により発生させてその内容を前記した表示用メモリに
書き込んで、その訳文の表示を行う(ステップS20
6)。この後、ステップS201に戻ることになる。
【0038】図5は、図4におけるステップS205の
制御動作を更に具体的に表わしたものである。図4のス
テップS201で日英変換ボタン24が押されると、図
1で示したCPU41は作業用メモリ44の所定領域に
格納されている日英フラグを読み出し、これが“1”
(英語)に設定されているかどうかをチェックする(ス
テップS301)。“1”にセットされている場合には
(Y)、この日英フラグを“0”に変換する(ステップ
S302)。そして、現在読み出しの対象となっている
フレーズ対応の基本アドレス部分に日本語表示用の所定
の数値“J”を加算する(ステップS303)。CPU
41はROM43からこの加算されたアドレスの日本語
フレーズを訳文として読み出すことになる(図4ステッ
プS206)。
【0039】一方、日英フラグが“0”のときには(ス
テップS301;N)、日英フラグを“1”に変換し
(ステップS304)、現在読み出しの対象となってい
るフレーズ対応の基本アドレス部分に英語表示用の所定
の数値“E”を加算する(ステップS305)。CPU
41はROM43からこの加算されたアドレスの英語フ
レーズを訳文として読み出すことになる(図4ステップ
S206)。
【0040】図6は、このような日本語フレーズと英語
フレーズとROMのアドレスの関係を表わしたものであ
る。ここで、それぞれのフレーズに対応した基本アドレ
ス部分をADXまたはADYとする。このとき、ROM4
3のADXに数値“J”を加算したアドレスには日本語
のフレーズ「普通列車」に対応するコード情報が格納さ
れており、ADXに数値“E”を加算したアドレスには
英語のフレーズ「localtrain」に対応するコード情報が
格納されている。また、同様にROM43のADYに数
値“j”を加算したアドレスには日本語のフレーズ「さ
ようなら」に対応するコード情報が格納されており、A
Yに数値“E”を加算したアドレスには英語のフレー
ズ「good bye」に対応するコード情報が格納されている
ことになる。
【0041】図4に戻って説明を続ける。音声出力ボタ
ン25が押された場合には(ステップS202;Y)、
日英フラグを点検して英文フレーズであるかどうかがチ
ェックされ(ステップS207)、英文フレーズであれ
ば(Y)、対応するフレーズの音声情報が読み出され
(ステップS208)、これがスピーチIC46に供給
されて英文による音声が出力される(ステップS20
9)。
【0042】これに対して上または下方向のカーソルキ
ー19U、19Dが押された場合には(ステップS20
3;Y)、ROM43から次のフレーズが読み出され
(ステップS210)、これを元に対応する文字群のパ
ターンがキャラクタゼネレータ45により出力され、そ
の内容が前記した表示用メモリに書き込まれて表示動作
が行われる(ステップS211)。また、ワードバンク
ボタン17が押された場合には(ステップS204;
Y)、後に説明するようにワードバンクモードに設定さ
れて、液晶ディスプレイ32に表示されているトピック
の内容に関連する単語のリストアップが行われることに
なる(ステップS212)。
【0043】(キーワード検索)
【0044】さて、本実施例の情報処理装置31では図
3のステップS103あるいはステップS111でキー
ワードボタン23を押すことによってキーワードを選択
したら、これを用いて目的とするフレーズの検索を行う
ことができる。すでに説明したように操作者はシーンボ
タン161〜1613を選択的に押下することによって特
定のシーン16を選択し、これによって所望のフレーズ
を呼び出すことができるが、更にその所望のフレーズと
関連するキーワードを選択することによっても同一の目
的を達成することができる。
【0045】図7は、キーワード検索の概要を表わした
ものである。まず操作者は情報処理装置31を操作して
検索の対象となるキーワードを確定させる(ステップS
401;Y)。この操作については後に詳しく説明す
る。この操作で例えば「支払う」というキーワードが選
択されたものとする。CPU41はこの「支払う」とい
うキーワードのコード情報の両端に特殊キャラクタを付
加したラベルを作成する(ステップS402)。本実施
例ではこの特殊キャラクタとしてパイプ文字“|”を使
用することにしている。
【0046】図8は、キーワード“支払う”にパイプ文
字“|”を付加したラベルを表わしたものである。パイ
プ文字61が使用されたのは、キーワード62を他のコ
ード情報と区別するためのものである。
【0047】このようにしてラベルが作成されたら、フ
レーズの検索のためのアドレスAD reをROM43にお
けるフレーズの格納されている領域(以下単にフレーズ
メモリという。)の先頭番地に設定する(ステップS4
03)。そして、この番地のフレーズに付加されている
ラベル情報とそのラベルが一致するかどうかの比較作業
が行われる(ステップS404)。
【0048】図9はフレーズメモリの内容の一部を表わ
したものである。フレーズメモリにはそれぞれのアドレ
スに対応させてコード情報が格納されている。それぞれ
のコード情報は、フレーズのみから構成される場合もあ
るし、ラベル情報が付加されている場合もある。例えば
アドレス“10……000”では、“|チェックイン|
をお願いします”というフレーズがコード情報として格
納されている。ここで“|チェックイン|”の部分は通
常のフレーズとラベル情報の双方を兼ねている。アドレ
ス“10……001”では、“日本円で支払えますか”
というフレーズの後に“#”マークが付されており、そ
の後に“|支払う|”というラベル情報が付加されてい
る。ここで“#”マークは、これ以降のコード情報がキ
ャラクタゼネレータ45に送出されないこと、すなわち
液晶ディスプレイ32による表示の対象外となることを
表わしている。
【0049】図7および図9を用いてキーワードの検索
について説明を続ける。今、アドレスADreが“10…
…000”のコード情報についてラベルの一致がチェッ
クされたとすると、“|チェックイン|”というラベル
情報は“|支払う|”というラベルとは一致しない(ス
テップS404;N)。そこで、この場合にはアドレス
ADreが“1”だけカウントアップされて(ステップS
405)、次にそのアドレスADreがフレーズメモリの
最終番地ADEND以上になっているかどうかがチェック
される(ステップS406)。最終番地ADENDに到達
していない場合には(N)、その新たなアドレスADre
についてのラベルの一致がチェックされる(ステップS
404)。
【0050】この例の場合には新たなアドレスADre
“10……001”となるので、“|支払う|”という
ラベル情報が付加されておりラベルが一致する(Y)。
そこで、該当するフレーズ(ここでは“日本円で支払え
ますか”)が液晶ディスプレイ32に表示されることに
なる(ステップS407)。
【0051】この状態でCPU41は下方向のカーソル
キー19Dが押されるか(ステップS408)、あるい
は他の所定のボタンが押されるか(ステップS409)
の監視を行っている。そして、下方向のカーソルキー1
Dが押された場合には(ステップS408;Y)、ス
テップS405に戻って同一キーワードにおける次のフ
レーズの検索が開始されることになる。このようにして
図9に示した例ではアドレスADreが“10……05
0”の“トラベラーズチェックで支払えますか”という
フレーズが表示され、同様の操作でアドレスADre
“10……051”の“クレジットカードは使えます
か”というフレーズがこの次に表示されることになる。
なお、“クレジットカードは使えますか”というフレー
ズには“支払い”の活用形が使用されていないが、支払
いを行うときに使用する場合があるので“|支払う|”
というラベル情報が付加されている。
【0052】このようにして下方向のカーソルキー19
Dを押してフレーズメモリ内の該当するラベル情報を次
々と検索していくと、遂にはアドレスADreが最終番地
AD ENDに到達することになる(ステップS406;
Y)。この場合、CPU41は「最初です」という注記
を液晶ディスプレイ32に短時間表示させ(ステップS
410)、その後、検索用のアドレスADreを再びフレ
ーズメモリの先頭番地に再設定することになる(ステッ
プS403)。これは、何度でも循環的にフレーズメモ
リ内の検索を可能にするためである。
【0053】以上、該当するフレーズが表示された状態
で下方向のカーソルキー19Dが押された場合について
説明したが、上方向のカーソルキー19Uが押された場
合には1つ前のフレーズの検索が行われるようになって
いる。また、該当するフレーズが表示された状態で日英
変換ボタン24が押されたり音声出力ボタン25が押さ
れるようなこともある。このような場合を図7では一括
してステップS409として表わしている。このような
キーまたはボタン操作があった場合には(ステップS4
09;Y)、すでに説明したように該当する機能が実行
されることになる(ステップS411)。
【0054】(キーワードの確定)
【0055】それでは、図7のステップS401で説明
したキーワードの確定作業を詳細に説明する。本実施例
の情報処理装置31ではキーワードを予め幾つか設定し
ており、これをROM43の中に格納している。
【0056】図10はキーワードの確定作業の流れを表
わしたものである。キーワードキー23が押されたら
(ステップS501;Y)、五十音によるキーワードの
頭文字の先頭の五十音によるひらがな表示が行われる
(ステップS502)。
【0057】図11は五十音によるキーワードの頭文字
表示の初期状態を表わしたものである。液晶ディスプレ
イ32には、五十音の一部がひらがなによって表示さ
れ、そのうちの“あ”にカーソル71が付けられてい
る。液晶ディスプレイ32の表示領域の右下部分には矢
印72が表示されている。これは五十音のリストが下方
に続いていることを示している。
【0058】この表示状態でCPU41は4つのカーソ
ルキー19U、19D、19L、19Rとセットボタン22
のいずれが押されるかどうかを監視している(ステップ
S503、S504)。4つのカーソルキー19U、1
D、19L、19Rのいずれかが押されたら(ステップ
S503;Y)、カーソル71が液晶ディスプレイ32
の表示枠からはみ出るかどうかのチェックが行われる
(ステップS505)。例えば右方向のカーソルキー1
Rが押された場合にはカーソル71が文字“あ”から
他の文字“か”に移動するので、はみ出ない。そこで、
このような場合にはカーソル71のみを移動させて表示
する(ステップS506)。
【0059】これに対して、例えばカーソル71が文字
“い”を示している状態で下方向のカーソルキー19D
が押されたような場合には、五十音の表示を現在のまま
にしておいてカーソル71のみを移動させることができ
ない。そこでこの場合には(ステップS505;N)、
ひらがなで表わされた文字とカーソル71を連動して移
動し表示する(ステップS507)。
【0060】図12は、図11に示した表示状態から下
方向のカーソルキーを2回繰り返して押した後の表示状
態を表わしたものである。カーソル71が文字“う”に
移動していることが分かる。
【0061】このようにして操作者は自分の希望するキ
ーワードの頭文字の先頭の五十音によるひらがなにカー
ソル71を合わせた後、セットボタン22を押す(ステ
ップS504;Y)。すると、CPU41はROM43
内のその文字に対応するキーワード一覧リストの読み出
しを行う(ステップS508)。そして、その先頭のキ
ーワードの頭文字の先頭の五十音によるひらがなについ
てのコード情報をキャラクタゼネレータ45に送って文
字パターンを発生させ、前記した表示用ドライバ47内
の図示しない表示用メモリにこれを展開する。これによ
って、そのキーワードが液晶ディスプレイ32上に表示
されることになる(ステップS509)。
【0062】図13は、液晶ディスプレイに表示された
キーワードの一例を表わしたものである。液晶ディスプ
レイ32上には、頭文字の先頭の五十音によるひらがな
“し”が選択された結果として、“失礼”と“至急”と
いう2つのキーワードが表示されている。操作者は上ま
たは下方向のカーソルキー19U、19Dが押されるか
(ステップS510)、セットボタン22が押されるか
(ステップS511)、あるいは他の所定のボタンが押
されるか(ステップS512)の監視を行っている。そ
して、上または下方向のカーソルキー19U、19Dが押
された場合には(ステップS510;Y)、前記したリ
ストから1つ手前または1つ後のキーワードの読み出し
を行う(ステップS513)。そして、前記したように
そのキーワードの表示を行わせる(ステップS51
4)。そして、再びステップS510に戻ることにな
る。
【0063】これに対してセットボタン22が押された
場合には(ステップS511)、そのときのカーソル7
4(図13)が示しているキーワードが検索用のキーワ
ードとして確定する(ステップS515)。すなわち、
図7でステップS402に進んでキーワード検索が開始
されることになる(エンド)。これに対して他の所定の
ボタンが押された場合には(ステップS512;N)、
図7で説明したと同様にそのボタンの押下による機能が
実行されることになる(ステップS516)。
【0064】(ワードバンク機能)
【0065】ところでこの第1の実施例の情報処理装置
31はワードバンク機能を持っており、文章の表示が行
われているときにアンダーラインの付された単語を他の
単語に置き換えて表示し、これに対する英訳を行うこと
ができる。
【0066】図14は、このワードバンク機能の内容を
説明するためのものである。まず同図(a)に示したよ
うに液晶ディスプレイ32に通常のフレーズを表示す
る。このとき、アンダーライン81の付された単語を、
予め用意した他の単語のうちの1つに置換することがで
きる。この図では“毛布が欲しいのですが”というフレ
ーズ“毛布”という単語の置換が可能である。
【0067】そこでこの表示状態でワードバンクボタン
17を押すと、同図(b)に示したように置換先の単語
の一覧が液晶ディスプレイ32に表示される。置換先の
単語をカーソル82で指示して指定すると、同図(c)
に示したように“毛布”の部分が置換先の単語“枕”と
置き換えられる。この状態で日英変換ボタン24を押す
と、同図(d)に示したように英訳された文章が液晶デ
ィスプレイ32上に表示されることになる。この状態で
音声出力ボタン25が押されれば、“I'd likea pillo
w.”という英文に対する発音がスピーカ33から出力さ
れることになる。
【0068】図15は、図1に示したROM内における
データの格納配置を説明するためのものである。ROM
43内には、それぞれのトピックごとにフレーズとその
フレーズに対応するワードバンクデータとが格納されて
いる。ここで第1のトピック(topic)について具体的
に見てみると、アドレス“1000……00”からアドレス
“10A5……00”までにはそれぞれのアドレスに対応させ
てある1つのトピックについてのフレーズが格納されて
いる。次のアドレス“10Z0……00”からアドレス“10Z8
……00”までにはこのトピックに用いられるワードバン
クデータがひとまとめにして格納されている。例えば図
14で示したトピックが船舶に関するものであれば、
枕、シーツ、双眼鏡、サンオイルといった単語がワード
バンクデータとして用意されていることになる。
【0069】ROM43内におけるこのような各トピッ
クの占めるメモリ領域のサイズは必ずしも一定していな
いし、それぞれのトピックにおいてもフレーズの数とワ
ードバンクデータの数は任意である。そこで本実施例で
はアドレスの設定に工夫をして、それぞれの領域が区別
されるようにしている。
【0070】すなわち、同一トピックのフレーズとワー
ドバンクデータとは共に最上位と次の位置の符号が同一
の組み合わせとなっている。これにより、1つ1つのト
ピックを区別することができる。次に、これらのトピッ
クにおいてワードバンクデータの格納されるメモリ領域
は、すべて上から3番目の符号が“Z”となっており、
フレーズの格納されるメモリ領域はこれ以外の符号が使
用され、かつ“0”から順に“1”ずつ昇順で使用され
るようになっている。本実施例では、各トピックでフレ
ーズの数に比してワードバンクデータの数が少ないとの
前提で3番目の符号に“Z”のみを割り当てたが、ワー
ドバンクデータの割合が多いような場合には、例えば
“X”、“Y”、“Z”のように割り当てる符号の数を
増加させるようにしてもよいことは当然である。
【0071】図16は、ワードバンク機能の実行の概要
を主として辞書機能を中心として表わしたものである。
ワードバンクボタン17が機能するのは、液晶ディスプ
レイ32上にシーン名とトピックが表示された状態(ス
テップS601)が図14(a)に示したように具体的
なフレーズが表示された状態(ステップS602)のい
ずれかの状態のときである。図16では前者を詳細に示
してある。
【0072】すなわち液晶ディスプレイ32上にシーン
名とトピックが表示された状態(ステップS601)で
ワードバンクボタン17が押されると(ステップS60
3;Y)、図15で説明したようにそのトピックのワー
ドバンクデータがROM43から読み出される(ステッ
プS604)。この読み出した内容はキャラクタゼネレ
ータ45で文字パターンに変換されて液晶ディスプレイ
32に表示される(ステップS605)。このときカー
ソルが先頭の単語に付加される。図14(b)はこの状
態を表わしたものであり、表示領域の制限から同時に表
示される単語の数は2つである。
【0073】この状態でCPU41は上または下方向の
カーソルキー19U、19Dあるいは日英変換ボタン42
の押下を監視している(ステップS606、S60
7)。上または下方向のカーソルキー19U、19Dが押
されたら(ステップS606;Y)、カーソル82が液
晶ディスプレイ32の表示枠からはみ出るかどうかのチ
ェックが行われる(ステップS608)。例えば図14
(b)で“枕”をカーソル82が指している状態で更に
下方向のカーソルキー19Dが押された場合にはカーソ
ル82ははみ出ない。そこで、このような場合にはカー
ソル82のみを移動させて表示する(ステップS60
9)。
【0074】これに対して、例えばカーソル71が単語
“シーツ”を指している状態で下方向のカーソルキー1
Dが押されたような場合には、単語の表示を現在のま
まにしておいてカーソル82のみを移動させることがで
きない。そこでこの場合には(ステップS608;
N)、表示する単語とカーソル82を連動して移動し表
示する(ステップS610)。このときには、液晶ディ
スプレイ32に例えばシーツと双眼鏡が単語として表示
されることになる。
【0075】このようにして操作者は希望の単語が液晶
ディスプレイ32に表示されたら、その訳語を知るため
に日英変換ボタン24を押す。CPU41はこれを検知
して(ステップS607;Y)、その単語に対応する訳
語をROM43から読み出す(ステップS611)。こ
の情報処理装置31は日本語のフレーズのみならず英語
のフレーズも表示して同様にワードバンク機能を活用す
ることができるようになっており、説明では省略したが
図15に示したフレーズおよびワードバンクデータは日
本語と英語がアドレスの一部を変えた形で対になってR
OM43に格納されている。したがって、カーソル82
によって指定された単語の訳語は、その単語のアドレス
に所定の数値を加算または減算したアドレスを読み出す
ことで簡単に得ることができる。
【0076】訳語の読み出しが行われたら、液晶ディス
プレイ32に現在表示されている表示内容が作業用メモ
リ44に一時的に退避させられて、訳語の文字パターン
が表示用ドライバ47内の図示しない表示用メモリに展
開され、これによって液晶ディスプレイ32に訳語が表
示される(ステップS612)。
【0077】この状態でCPU41は日英変換ボタン2
4が再度押されるか、あるいは所定のボタンが押される
かを監視している(ステップS613、S614)。そ
して、ワードバンクボタン17が再度押された場合には
(ステップS613;Y)、作業用メモリ44に退避し
た表示内容を表示用ドライバ47に転送して前の日本語
の単語およびカーソル82を液晶ディスプレイ32に表
示させる(ステップS615)。この後、制御はステッ
プS606に戻り、操作者が次の単語の意味のチェック
ができる状態になる。なお、装置によっては表示内容の
退避と再表示動作を行わず、日英変換ボタン24が再度
押されたらステップS604またはステップS605に
戻って、単語を最初のものから表示するようにしてもよ
い。
【0078】一方、ステップS614で他の所定のボタ
ンが押されたような場合には(Y)、すでに他の機能で
説明したと同様にそのボタンの押下によって指示された
該当する機能が実行されることになる(ステップS61
6)。また、液晶ディスプレイ32にフレーズが表示さ
れた状態で(ステップS602)、ワードバンクボタン
17以外の所定のボタンが押された場合にも(ステップ
S617;Y)、同様に該当する機能が実行されること
になる(ステップS616)。ワードバンクボタン17
が押された場合には(ステップS618;Y)、次に説
明するようにそのフレーズに対するワードバンク機能が
実行される(ステップS619)。
【0079】図17は、フレーズが表示された状態でワ
ードバンクボタンが押されたときの制御の流れを具体的
に表わしたものである。フレーズが表示された状態でワ
ードバンクボタン17が押されると(ステップS70
1;Y)、そのフレーズに置換可能なワードバンクデー
タの読み出しが行われる(ステップS702)。このよ
うなワードバンクデータの範囲は、図16のステップS
604で説明したワードバンクデータの範囲よりも当然
狭くなっている。同一トピックにおけるこのようなワー
ドバンクデータの読み出し範囲の広狭については、後の
図18で説明する。
【0080】該当するワードバンクデータの読み出しが
行われたら、液晶ディスプレイ32に対してこれら単語
とカーソル82の表示が行われる(ステップS70
3)。この状態でCPU41は上または下方向のカーソ
ルキー19U、19Dと、日英変換ボタン24とセットボ
タン22のいずれかが押下されるのを待機している(ス
テップS704〜S706)。そして、上または下方向
のカーソルキー19U、19Dが押された場合には図16
で説明したようにカーソル82またはこれに伴う単語の
移動表示制御が行われる(ステップS707〜S70
9)。
【0081】また、日英変換ボタン24が押された場合
には(ステップS705;Y)、液晶ディスプレイ32
に現時点で単語のみが表示されているので、図16で説
明したと同様にカーソル82によって指示された単語の
訳語の読み出しと表示が行われる(ステップS710、
S711)。そして、この後、日英変換ボタン24ある
いは所定のボタンの押下に従って図16のステップS6
13〜S616で説明したと同様な制御が行われる(ス
テップS712〜S715)。
【0082】これに対して、セットボタン22が押され
た場合には(ステップS706;Y)、フレーズのアン
ダーラインで示されていた単語がセットボタン22押下
時点でカーソル82によって指定された単語に置換され
て液晶ディスプレイ32上に表示される(ステップS7
16)。例えば“毛布が欲しいのですが”というフレー
ズの“毛布”という単語が“枕”に置き換えられる場合
には、“枕が欲しいのですが”というフレーズが液晶デ
ィスプレイ32に新たに表示されることになる。この後
ステップS701に制御が戻る。
【0083】ところで、ステップS701でワードバン
クボタン17が押されなかったときCPU41は日英変
換ボタン24が押されるか他の所定のボタンが押される
かの監視を行うことになっている。そして、他の所定の
ボタン718が押されたときには(ステップS718;
Y)、該当する機能が実行される(ステップS715)
ことになる。これに対して日英変換ボタン24が押され
たときには(ステップS717;Y)、例えば“シーツ
が欲しいのですが”という置換後のフレーズに対する言
語の切り換えが行われ、“I'd like a sheet.”という
英文のフレーズが液晶ディスプレイ32に表示されるこ
とになる(ステップS719)。
【0084】図18はアンダーラインの付されたフレー
ズとそれらに対応するワードバンクデータを説明するた
めにROMの一部の領域を表わしたものである。本実施
例では、それぞれのフレーズのアンダーラインの付され
る単語(または語句)の直前には符号“<”が、また、
直後には他の符号“>”が挿入されるようになってい
る。例えば図18に示した“<チケット売場>はどこで
すか”というフレーズは、液晶ディスプレイ32に“
ケット売場はどこですか”というアンダーラインの付さ
れた形で表示されることになる。
【0085】ワードバンクデータの方については、図1
5においても説明したようにアドレスにおける上から3
番目の符号が“Z”となっている。図16のステップS
604で行われる読み出しの際には、同一トピックにお
けるアドレスの上から3番目の符号が“Z”となってい
るすべてのワードバンクデータが読み出しの対象となる
ことになる。
【0086】これに対して図17のステップS702で
は、液晶ディスプレイ32に表示されているフレーズに
対して置換可能なワードバンクデータのみが読み出され
ることになっている。これを可能にするためにワードバ
ンクデータには必要に応じて符号“#”が付されてお
り、その直後に5桁の下位アドレス情報が付加されてい
る。これらの下位アドレス情報は同一トピック内におけ
る関連するフレーズの下位アドレス情報と一致するよう
になっている。例えばアドレス“5700……00260”のフ
レーズにおける「喫煙車」という置換対象単語に対して
は、同一の下位アドレス情報を持ったアドレス、“57Z0
……00070”の「普通列車」、“57Z0……00080”の「特
急列車」、“57Z0……00090”の「寝台車」等が置換対
象となるようになっている。なお、“57Z0……00090”
のワードバンクデータについては符号“#”が2箇所に
付いており、アドレス“5700……00005”のフレーズに
おける「チケット売場」という語句に対しても置換可能
になっている。
【0087】図19はフレーズ表示時におけるワードバ
ンクの置き換え作業の詳細を表わしたものである。まず
CPU41はセットボタン22の押下(図17のステッ
プS706参照)によって選択された置換対象としての
文字列(単語)を作業用メモリ44の所定の領域に格納
する(ステップS801)。そして、読込ポインタをワ
ードバンク呼出時に表示されていたフレーズについての
コード情報の先頭位置に設定する(ステップS80
2)。
【0088】CPU41はこの状態で読込ポインタの示
すコード情報の1バイト分を作業用メモリ44の所定領
域(以下バッファという。)に書き込む(ステップS8
03)。そして、この内容が漢字の第1バイトまたは第
2バイトであるかどうかをチェックして、そうであれば
(Y)置換される単語にまだ到達していないので、読込
ポインタのアドレスを1バイト分進める(ステップS8
05)。そして、読込ポインタの示す新しいコード情報
の内容が、今回の場合には以後読み出しの不要な符合
“#”か改行を示す符号“CR”であるかどうかをチェ
ックして(ステップS806)、これらに相当しない場
合にはステップS803に進んで前記したと同様の作業
を繰り返す。
【0089】これに対して、ステップS804で読込ポ
インタの読み込んだコード情報の内容が漢字の第1バイ
トまたは第2バイトではなかった場合には(N)、これ
が符号“<”に相当するものであるかどうかのチェック
が行われる(ステップS807)。そうであれば
(Y)、置換する語句の先頭位置が定まったことにな
る。そこで、置換対象としての文字列を前記した作業用
メモリ44から読み出してこれを前記したバッファに代
わりに書き込む(ステップS808)。
【0090】これ以後は、符号“>”で閉じられる置換
前の単語をこのバッファに書き込まないための作業が行
われる。すなわち、読込ポインタのアドレスがコード情
報の1バイト分だけ進められ(ステップS809)、そ
の内容が符号“>”に相当するかどうかのチェックが行
われる(ステップS810)。そして、符号“>”に相
当するコード情報が読み出されるまでは単純に読込ポイ
ンタのアドレスのみが進められる(ステップS809、
S810;N)
【0091】符号“>”に相当するコード情報が読み出
されたら(ステップS810;Y)、読込ポインタがそ
の次のコード情報を1バイト分だけ読み出して前記した
バッファに格納する(ステップS803)。このコード
情報は、置換された単語の次に続く最初の単語に相当す
るものである。これ以後は、前記したように符号“#”
または符号“CR”が見つけられるまでバッファに対す
る書き込みが行われる。そして、符号“#”または符号
“CR”が見つかった時点で、置換後のフレーズすべて
がバッファに書き込まれたことになるので(ステップS
806;Y)、このバッファの内容が表示用ドライバ4
7に転送されることになる(ステップS811)。液晶
ディスプレイ32はこの結果として、アンダーラインの
部分を置換したフレーズの表示を行うことになる。
【0092】なお、以上説明した第1の実施例ではフレ
ーズの置換時でなくてもシーンのトピック名が表示され
ている状態でワードバンクボタン17を押せば、そのト
ピックの置換対象の単語や語句をすべて表示できるよう
にした。したがって、そのトピックに関係する単語を探
す簡易辞書として情報処理装置31を使用することも可
能である。
【0093】第2の実施例
【0094】(装置の概要)
【0095】図20は本発明の第2の実施例における情
報処理装置の外観を表わしたものである。この情報処理
装置101は、第1の実施例における情報処理装置31
と同様に小型で携帯に便利なものである。しかも日本語
と英語の他にフランス語、スペイン語、ドイツ語および
イタリア語の合計6つの言語の間でフレーズの変換等の
処理を行うことができるようになっている。また、第1
の実施例と同様にこれら各国語のフレーズを本体上面に
配置された液晶ディスプレイ32に表示できるようにな
っている他、必要に応じてスピーカ33からそれら各国
語のフレーズ(日本語も含む)の発音を出力することが
できるようになっている。
【0096】このような機能を達成するために、本実施
例の情報処理装置101は各種のキーまたはボタンを配
置している。スピーカ33の手前には電源スイッチ35
が配置されており、これを押すたびに装置101の電源
が入ったり切られたりするようになっている。また、液
晶ディスプレイ32の図で右側には4つのカーソルキー
19U、19D、19L、19Rが配置されている。これら
液晶ディスプレイ32および4つのカーソルキー1
U、19D、19L、19Rの手前には合計7個のシーン
ボタン1021〜1027と、クリアボタン21、音声出
力ボタン25と訳ボタン103がそれぞれ配置されてい
る。
【0097】なお、この第2の実施例では第1の実施例
の情報処理装置31と実質的に同一部分には同一の符号
を付しており、これらの説明を適宜省略することにす
る。また、本実施例の情報処理装置101の回路構成は
図1に示した第1の実施例の情報処理装置31と基本的
に同一なので、この回路を使用して以下の説明を行う。
ただし、ROM43は6か国対応のフレーズメモリとし
てのメモリ領域を備えている他、これらの言語の間の変
換等を可能にするためのプログラムが格納されている。
また、キーボード部51は第1の実施例の情報処理装置
31に比べて操作性を向上させるためにその構成が簡単
となっている。
【0098】本実施例の情報処理装置101では、7個
のシーンボタン1021〜1027が、次の表2に示すよ
うな各シーンに区分けされている。
【0099】
【表2】
【0100】(使用言語の選択)
【0101】ところでこの第2の実施例の情報処理装置
101は6か国語の変換を行うようになっているが、現
実には1つの国を旅行中のような場合には1つの言語か
ら他の1つの言語に変換できれば十分である。そこで、
この情報処理装置101は変換前の言語としての「基本
言語」と変換後の言語としての「目標言語」という2つ
の言語を予め指定できるようにしている。このような指
定を行わない初期状態では日本語が「基本言語」で英語
が「目標言語」となっている。
【0102】図21は、「基本言語」と「目標言語」の
選択のための作業の流れを表わしたものである。図20
に示した電源スイッチ35を操作してこの情報処理装置
101の電源を投入すると、CPU41は作業用メモリ
44の不揮発性メモリ領域に書き込まれた「基本言語」
と「目標言語」の種類を表わしたデータを読み出す(ス
テップS901)。ここで不揮発性メモリ領域とは作業
用メモリ44を構成するRAM(ランダム・アクセス・
メモリ)を電池によってバックアップした領域をいう。
したがって、本実施例の情報処理装置101は電源スイ
ッチ35をオフにしても、電池を抜いたり電池が完全に
消耗しない限り、一番新しく設定された「基本言語」と
「目標言語」の種類を示すデータはそのまま保存される
ようになっている。CPU41は、これらデータを基に
して「基本言語」と「目標言語」およびその他の情報を
液晶ディスプレイ32に表示する(ステップS90
2)。
【0103】図22は、液晶ディスプレイの初期画面の
一例を表わしたものである。液晶ディスプレイ32には
「基本言語」が左側に、「目標言語」が右側に表示さ
れ、変換方向を示す矢印111がこれらの間に配置され
ている。また、これらの表示内容の上の表示領域には、
「基本言語」を変更するための符号“<”(左カーソル
キー)112と、「目標言語」を変更するための符号
“>”(右カーソルキー)113が表示されている。
【0104】図21に戻って説明を続ける。「基本言
語」、「目標言語」、矢印111および左右のカーソル
キー112、113が液晶ディスプレイ32に表示され
た状態で、CPU41は左右のカーソルキー19L、1
R(図20)あるいは他の所定のボタンが押下された
かどうかを監視する(ステップS903〜S905)。
そして、左方向のカーソルキー19Lが押されたら(ス
テップS903;Y)、作業用メモリ44内に格納され
た「基本言語」の種類を次に割り当てられたものに変更
する(ステップS906)。
【0105】ここで、次に割り当てられた「基本言語」
とは、日本語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン
語、イタリア語の順に優先順位をもったときに現在選択
されている「基本言語」の次に優先順位を持った言語で
ある。ただし、イタリア語が「基本言語」に選択されて
いる場合には、次の順位は日本語である。なお、本実施
例の情報処理装置101では現在選択されている「目標
言語」を「基本言語」の選択対象から除外しているが、
これを含めるようにしてもよい。含めるようにすると、
例えば「日本語」から「日本語」に変換するという無意
味な指定が行われる可能性があるものの、「日本語」か
ら「英語」に変換するモードに設定されている装置を
「英語」から「日本語」に選択するモードに変更しやす
くなるという利点がある。
【0106】「基本言語」がこのようにして選択された
ら、その「基本言語」の種類がその基本語を用いて液晶
ディスプレイ32上に表示される(ステップS90
7)。そして、ステップS903に戻ることになる。し
たがって、操作者は左方向のカーソルキー19Lを所定
回数押下することで「基本言語」を所望の言語に設定す
ることができる。なお、所望の「基本言語」が液晶ディ
スプレイ32に表示されたとき、これを見過ごして左方
向のカーソルキー19Lを押してしまったような場合に
は、再度カーソルキー19Lを所定回数だけ押して選択
作業を再度行う必要がある。
【0107】「目標言語」の選択は、右方向のカーソル
キー19Rを押して(ステップS904;Y)、同様に
作業用メモリ44内に格納された「目標言語」の種類を
次に割り当てられたものに変更し(ステップS90
8)、これを液晶ディスプレイ32に表示する(ステッ
プS909)ことによって達成される。この変更作業は
先に説明した左方向のカーソルキー19Lによる選択作
業と実質的に同様な作業になる。
【0108】(シーンとトピックの選択)
【0109】操作者は以上のようにして「基本言語」と
「目標言語」の種類を正しく設定したら、次にシーン名
とトピックの選択を行い、この後にフレーズを表示させ
ることになる。
【0110】図23は、シーン名とトピック名の選択を
行うための作業の流れを表わしたものである。図1に示
したCPU41は図20に示した7個のシーンボタン1
02 1〜1027のいずれかが押されたら(ステップS1
001;Y)、その直前にシーンボタン1021〜10
7のいずれかが選択されているかどうかを作業用メモ
リ44によって点検する(ステップS1002)。そし
て、直前にシーンボタン1021〜1027のいずれも操
作されていない場合には(N)、そのシーン名と最初の
トピックとを液晶ディスプレイ32上に表示する(ステ
ップS1003)。例えば操作者が第4のシーンボタン
1024を初めて押した場合には、「旅行」というシー
ン名と「到着」という最初のトピック名が表示されるこ
とになる。
【0111】この状態で操作者は下方向のカーソルキー
19Dを押すことで(ステップS1004;Y)、該当
するフレーズを液晶ディスプレイ32上に表示させるこ
とができる(ステップS1005)。
【0112】これに対して、ステップS1002で直前
にシーンボタン1021〜1027のいずれかが押されて
いた場合には(Y)、シーンボタン1021〜1027
うちの同一のものが押されたかどうかがチェックされる
(ステップS1006)。同一のものが押された場合に
は(Y)、現在表示されているシーン名と現在表示され
ているトピックの次のトピックが液晶ディスプレイ32
上に表示される(ステップS1007)。前記した例で
は「旅行」というシーン名と「到着」という最初のトピ
ック名が表示されているので、「旅行」というシーン名
と次の「車」というトピックが表示されることになる。
【0113】このようにして操作者は同一のシーンボタ
ン102を連続して押すことによって所望のトピックを
選択することができる。同一のシーンボタン102を押
すことでそのシーンの最後のトピックが表示された後
は、再び一番最初のトピックに戻って表示が順次行われ
ることになる。
【0114】一方、ステップS1006で異なったシー
ンボタン102が押された場合には(N)、シーンの変
更の意思があるものとして新たに選択されたシーン名と
そのシーンの最初のトピックが液晶ディスプレイ32に
表示されることになる(ステップS1003)。また、
シーン名とトピック名が表示された状態で下方向のカー
ソルキー19Dが押されればステップS1005に進む
が、シーンボタン1021〜1027のいずれかが押され
た場合には(ステップS1008;Y)、ステップS1
002に戻って前記したと同様の作業が開始されること
になる。
【0115】(フレーズの表示)
【0116】図24は、フレーズの表示が行われた場合
の制御の様子を表わしたものである。図23の手順で液
晶ディスプレイ32にフレーズが表示されたら(ステッ
プS1101)、CPU41は音声出力ボタン25、訳
ボタン103、上または下方向のカーソルキー19U
19Dあるいはシーンボタン1021〜1027のいずれ
かが押下されるのを待機している(ステップS1102
〜S1105)。そして、音声出力ボタン25が押され
た場合には、現在表示中のフレーズのアドレスに所定の
数値を加算してこのフレーズを発声するための音声デー
タをROM43から読み出す(ステップS1106)。
そして、これをスピーチIC46に転送してそのフレー
ズの音声をスピーカ33から出力させる(ステップS1
107)。
【0117】この後、CPU41は次のボタン操作を待
機する(ステップS1102〜S1105)。したがっ
て、操作者が音声出力ボタン25を繰り返し押下すれ
ば、そのたびに同一のフレーズの音声が出力されること
になる。
【0118】一方、訳ボタン103が押された場合には
(ステップS1103;Y)、現在表示中のフレーズが
「基本言語」か「目標言語」かの判別を行い、その判別
結果に応じて現在表示中のフレーズのアドレスに所定の
数値を加算または減算する。そして、これにより得られ
た数値のアドレスのフレーズについてのデータをROM
43から読み出し(ステップS1108)、そのフレー
ズを液晶ディスプレイ32上に表示する(ステップS1
109)。この後、CPU41は次のボタン操作を待機
する(ステップS1102〜S1105)。
【0119】この後、CPU41は次のボタン操作を待
機する(ステップS1102〜S1105)。したがっ
て、この状態で操作者が音声出力ボタン25を押下すれ
ば(ステップS1102;Y)、変換された後の現在表
示中の言語によるフレーズの音声が出力されることにな
る。また、操作者が更に訳ボタン103を押した後に音
声出力ボタン25を押下すれば、変換前のフレーズに表
示が戻ってその表示中のフレーズに対する音声が出力さ
れることになる。
【0120】フレーズの表示が行われている状態で(ス
テップS1101、S1109)上または下方向のカー
ソルキー19U、19Dが押された場合には(ステップS
1104;Y)、上方向のカーソルキー19Uの場合に
は1つ前の時点にバックしてフレーズの読み出しが行わ
れ(ステップS1110)、そのフレーズの表示が行わ
れる(ステップS1109)。下方向のカーソルキー1
Dが押された場合には、1つ先に進んで次のフレーズ
の読み出しが行われ(ステップS1110)、そのフレ
ーズの表示が行われる(ステップS1109)。
【0121】これに対して、フレーズの表示が行われて
いる状態で(ステップS1101、S1109)シーン
ボタン1021〜1027のいずれかが押された場合には
(ステップS1105;Y)、図23で説明したように
シーン名とトピック名の表示動作が開始されることにな
る。
【0122】発明の変形可能性
【0123】以上説明した実施例では、フレーズにラベ
ル情報を付加してROM43に格納することにし、これ
と一致する検索用の語句を入力して一致検索を行うよう
にしたが、これに限るものではない。例えば、検索語句
をラベル情報に変換する変換テーブルを用意しておき、
操作者が検索語句を入力するとこれをラベル情報に変換
し、この変換されたラベル情報を用いてROM43内の
該当するフレーズに付加されたラベル情報との一致を検
索するようにしてもよい。
【0124】また、第1の実施例では日本語のフレーズ
から英語のフレーズに変換した状態で、この英語のフレ
ーズの音声をスピーカから出力するようにしたが、日本
語のフレーズが表示された状態で音声の出力が指示され
たとき変換対象としての英語のフレーズの音声を出力す
るようにしてもよい。この場合には、日本語のフレーズ
のアドレスから英語のフレーズのアドレスに変換した後
に、この英語のフレーズのアドレスに対応する音声を呼
び出してもよいし、これら2段階のアドレス変換を1度
で行うためのアドレスの加算値または減算値を現在のフ
レーズのアドレスに加算するようにすればよい。
【0125】更に実施例ではROM43にフレーズ等を
格納するようにしたが、ハードディスク等の他の記憶媒
体に格納してもよいし、言語体系別にROM43を用意
し、情報処理装置にこれらを選択的に取りつけるように
してもよい。
【0126】また、実施例では置換可能な語句を液晶デ
ィスプレイ32上でアンダーラインで表示することにし
たが、白黒反転表示を行ったり、文字の太さを変えて表
示する等の他の表示方法を用いることも可能である。置
換された語句を含むフレーズについての音声の出力は、
そのようなフレーズについての音声データを予めそれぞ
れ容易しておいても良いし、置換された語句それぞれに
ついての音声データを用意しておいて、フレーズの該当
箇所の音声データを置換するようにしてもよい。
【0127】更に実施例では語句の置換を行ったときに
その語句のみが置換されたフレーズを表示することにし
たが、現実には単語の置換に伴って、例えば英語の冠詞
“a”が“an”に変化するようにフレーズの他の部分を
変化させる必要のある場合もある。このような場合に
は、その変化させる部分を指示するデータを置換先の語
句のデータに付加させておくようにすればよい。
【0128】また、実施例では置換を行うことのできる
語句を予め装置側で用意したが、ユーザ側で置換用の語
句を入力できるようにしてもよい。これにより、情報処
理装置の変換能力等を進歩させることができるようにな
る。
【0129】更に、実施例ではフレーズに付加されてい
るラベル情報を用いて予めキーワード情報を抽出し、こ
れをROM43に格納しておいたが、データベースをR
AMやハードディスクで持ち、検索対象となるフレーズ
の数が増加したり変動するような情報処理装置に本発明
を適用するためには、フレーズからラベル情報を抽出し
て、これからキーワードの一覧を作成するようにすれば
よい。これにより、ユーザ側が必要とするキーワードを
アップツーデートで得ることができることになる。
【0130】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、フレーズの所定部分にマークを付して記憶し
ておき、フレーズを表示するときにその部分を例えばア
ンダーライン等のマークで表示すると共に、マークの付
された語句部分についてその置換先の語句を選択したと
きには、その置換された語句を含むフレーズについて他
の言語体系のフレーズに変換するようにした。したがっ
て、少ない数のフレーズを記憶して実質的に多くのフレ
ーズを表示することができ、メモリの節約を図ることが
できる他、基本的に表示するフレーズの数を抑えること
ができるので、使い勝手のよい情報処理装置とすること
ができる。
【0131】請求項2記載の発明では、ディスプレイに
表示されたフレーズを他の言語体系のフレーズに変換す
るフレーズ変換手段を用意する一方、ディスプレイに表
示されるフレーズの発音をそれぞれ記憶したフレーズ発
音記憶手段を用意しておき、ディスプレイに表示されて
いるフレーズの変換対象となるフレーズについての発音
をフレーズ発音記憶手段から読み出すことにした。した
がって、例えば日本語のフレーズを表示した状態でその
英語のフレーズを発声させることができ、語学の勉強に
役立つばかりでなく、日本語で内容を確認しながら英語
を外国人に聞かせてそのフレーズの意味内容を伝達させ
ることができ、海外での使用に際して大変便利である。
【0132】請求項3記載の発明では、ディスプレイに
表示されたフレーズを他の言語体系のフレーズに変換す
るフレーズ変換手段を用意する一方、ディスプレイに表
示されるフレーズの発音をそれぞれ記憶したフレーズ発
音記憶手段を用意しておき、ディスプレイに表示されて
いるフレーズについては、それが変換前のものであるか
変換後のものであるかをとわずその発音をフレーズ発音
記憶手段から読み出すことにした。したがって、例えば
ディスプレイに表示された文字の判読が困難な暗い場所
であってもフレーズの選択を行うことができる。また、
ディスプレイを見ずにボタン操作だけで音声で外国語を
学習する際にも大変便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例における情報処理装置の回路構
成の概要を表わしたブロック図である。
【図2】 第1の実施例における情報処理装置の外観を
表わした平面図である。
【図3】 第1の実施例における情報処理装置の動作の
概要を表わした流れ図である。
【図4】 第1の実施例の情報処理装置におけるフレー
ズの表示動作の詳細を表わした流れ図である。
【図5】 図4におけるステップS205の制御動作を
更に具体的に表わした流れ図である。
【図6】 第1の実施例において日本語フレーズと英語
フレーズとROMのアドレスの関係を表わした説明図で
ある。
【図7】 第1の実施例におけるキーワード検索の概要
を表わした流れ図である。
【図8】 第1の実施例でキーワード“支払う”にパイ
プ文字“|”を付加したラベルを表わした説明図であ
る。
【図9】 第1の実施例でフレーズメモリの内容の一部
を表わした説明図である。
【図10】 第1の実施例でキーワードの確定作業の流
れを表わした流れ図である。
【図11】 第1の実施例で五十音によるキーワードの
頭文字表示の初期状態を表わした液晶ディスプレイの平
面図である。
【図12】 図11に示した表示状態から下方向のカー
ソルキーを2回綴り返して押した後の液晶ディスプレイ
の平面図である。
【図13】 第1の実施例で液晶ディスプレイに表示さ
れたキーワードの一例を表わした平面図である。
【図14】 第1の実施例でワードバンク機能の内容を
説明するための液晶ディスプレイの表示内容の変化を表
わした平面図である。
【図15】 図1に示したROM内におけるデータの格
納配置を示した説明図である。
【図16】 第1の実施例でワードバンク機能の実行の
概要を主として辞書機能を中心として表わした流れ図で
ある。
【図17】 第1の実施例でフレーズが表示された状態
でワードバンクボタンが押されたときの制御の流れを具
体的に表わした流れ図である。
【図18】 第1の実施例でROMの一部の領域を表し
た平面図である。
【図19】 第1の実施例でフレーズ表示時におけるワ
ードバンクの置き換え作業の詳細を表わした流れ図であ
る。
【図20】 本発明の第2の実施例における情報処理装
置の外観を表わした平面図である。
【図21】 第2の実施例で「基本言語」と「目標言
語」の選択のための作業の流れを表わした流れ図であ
る。
【図22】 第2の実施例で液晶ディスプレイの初期画
面の一例をあらわした平面図である。
【図23】 第2の実施例でシーン名とトピック名の選
択を行うための作業の流れを表わした流れ図である。
【図24】 第2の実施例でフレーズの表示が行われた
場合の制御の様子を表わした流れ図である。
【図25】 従来提案された情報処理装置の一例を表わ
した平面図である。
【図26】 従来提案された他の情報処理装置を表わし
た平面図である。
【符号の説明】
161〜1613、1021〜1027…シーンボタン、1
U、19D、19L、19R…カーソルキー、21…クリ
アボタン、22…セットボタン、23…キーワードボタ
ン、24…日英変換ボタン、25…音声出力ボタン、3
1、101…情報処理装置、32…液晶ディスプレイ、
41…CPU、43…ROM、44…作業用メモリ、5
1…キーボード部、46…スピーチIC、54…スピー
カ、103…訳ボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 博司 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 森 久佳 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1または複数の単語からなるフレーズの
    所定部分にマークを付して記憶するマーク付きフレーズ
    記憶手段と、 ディスプレイと、 前記マーク付きフレーズ記憶手段から読み出されたフレ
    ーズをマークと共にディスプレイに表示するマーク付き
    フレーズ表示制御手段と、 前記ディスプレイに表示されたマークの付された語句部
    分についてその置換先の語句を選択する置換先語句選択
    手段と、 選択された置換先の語句によって前記所定部分を置換し
    た置換済みフレーズを前記ディスプレイに表示する置換
    表示手段と、 前記置換済みフレーズを他の言語体系のフレーズに変換
    するフレーズ変換手段と、 このフレーズ変換手段によって変換したフレーズを前記
    ディスプレイに表示する変換後フレーズ表示制御手段と
    を具備することを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 ディスプレイと、 このディスプレイに1または複数の単語からなるフレー
    ズを表示する変換前フレーズ表示制御手段と、 前記ディスプレイに表示されたフレーズを他の言語体系
    のフレーズに変換するフレーズ変換手段と、 このフレーズ変換手段によって変換したフレーズを前記
    ディスプレイに表示する変換後フレーズ表示制御手段
    と、 前記ディスプレイに表示されるフレーズの発音をそれぞ
    れ記憶したフレーズ発音記憶手段と、 このフレーズ発音記憶手段から前記ディスプレイに表示
    されているフレーズの変換対象となるフレーズについて
    の発音を読み出す発音読出手段と、 この発音読出手段によって読み出された発音を出力する
    音声出力手段とを具備することを特徴とする情報処理装
    置。
  3. 【請求項3】 ディスプレイと、 このディスプレイに1または複数の単語からなるフレー
    ズを表示する変換前フレーズ表示制御手段と、 前記ディスプレイに表示されたフレーズを他の言語体系
    のフレーズに変換するフレーズ変換手段と、 このフレーズ変換手段によって変換したフレーズを前記
    ディスプレイに表示する変換後フレーズ表示制御手段
    と、 前記ディスプレイに表示されるフレーズの発音をそれぞ
    れ記憶したフレーズ発音記憶手段と、 このフレーズ発音記憶手段から前記ディスプレイに表示
    されているフレーズと同一のフレーズについての発音を
    フレーズの変換の前後においてそれぞれ読み出す発音読
    出手段と、 この発音読出手段によって読み出された発音を出力する
    音声出力手段とを具備することを特徴とする情報処理装
    置。
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