JP2001175025A - 静電荷像現像用トナー - Google Patents

静電荷像現像用トナー

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JP2001175025A
JP2001175025A JP36239099A JP36239099A JP2001175025A JP 2001175025 A JP2001175025 A JP 2001175025A JP 36239099 A JP36239099 A JP 36239099A JP 36239099 A JP36239099 A JP 36239099A JP 2001175025 A JP2001175025 A JP 2001175025A
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JP
Japan
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toner
resin
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toner particles
acrylate
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JP36239099A
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Katsuo Koizumi
勝男 小泉
Noriaki Takahashi
徳明 高橋
Osamu Ando
修 安藤
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温定着性に優れると共に、耐ブロッキング
性にも優れ保存安定性を有する静電荷現像用トナーを提
供する。 【解決手段】 ガラス転移点が25〜55℃の結着樹脂
と着色剤を少なくとも含有し、体積平均粒径が4〜20
μmであるトナー粒子の表面に、ガラス転移点が60〜
110℃の樹脂からなり、体積平均粒径が0.02〜1
μmである樹脂微粒子が付着してなる静電荷像現像用ト
ナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の画
像形成方法における静電荷潜像を現像するための静電荷
現像用トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真方式の画像形成方法
として、光導電性物質からなる感光体を一様に帯電さ
せ、次いで、露光せしめた後、露光された部分の電荷を
消散させて静電荷潜像を形成し、露光されていない部分
に荷電させたトナーを付着させることによってその静電
荷潜像を可視化させて現像し、得られた可視像を転写紙
等の転写材に転写せしめ、加熱、加圧等によってその可
視像を転写材に定着させる方法が多用されている。
【0003】そして、その電子写真方式を採る複写機や
プリンターにおいては、高速化等に対応して定着温度の
低温化が求められ、例えば、トナー粒子の結着樹脂とし
てガラス転移点或いは融点の低いものが用いられる傾向
にある。しかしながら、低ガラス転移点或いは低融点の
結着樹脂からなるトナー粒子は、保存時にトナー粒子同
士がブロッキングを起こし、場合によっては粒子形状を
保てずにブロック化してしまうという問題が往々にして
発生する。
【0004】これに対して、低温定着性と保存安定性を
両立させるべく、例えば、トナー粒子中に特定の合成エ
ステルワックスを含有させる方法(例えば、特許第29
49558号公報)、懸濁重合により、ガラス転移点の
低い結着樹脂からなるトナー粒子表面にガラス転移点の
高い樹脂層を形成させたコア−シェル構造のトナー粒子
を用いる方法(例えば、特再表WO97/01131号
公報)、トナー粒子表面を、縮重合系樹脂と付加重合系
樹脂からなるハイブリッド樹脂に離型剤を含有させた樹
脂層で被覆したコア−シェル構造のトナー粒子を用いる
方法(例えば、特開平10−301325号公報)等が
提案されているが、いずれのトナー粒子も、低温定着性
と保存安定性の両立に関し市場の要求を十分に満足でき
る程には到っていないのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述の従来
技術に鑑みてなされたもので、従って、本発明は、低温
定着性に優れると共に、耐ブロッキング性にも優れ保存
安定性を有する静電荷現像用トナーを提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、低ガラス転移点の結着
樹脂を含有するトナー粒子の表面に高ガラス転移点の樹
脂の微粒子を付着させたトナーが前記目的を達成できる
ことを見出し本発明を完成したもので、即ち、本発明
は、ガラス転移点が25〜55℃の結着樹脂と着色剤を
少なくとも含有し、体積平均粒径が4〜20μmである
トナー粒子の表面に、ガラス転移点が60〜110℃の
樹脂からなり、体積平均粒径が0.02〜1μmである
樹脂微粒子が付着してなる静電荷像現像用トナー、を要
旨とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、トナー粒子を構
成する結着樹脂としては、特に限定されるものではな
く、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹
脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリフェニレンエーテル系
樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、ジアリルフタレー
ト系樹脂、ケトン系樹脂、アクリル系樹脂、フッ素系樹
脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂等、結着樹脂とし
て一般に用いられている各種樹脂を用いることができ
る。中で、本発明においては、スチレン−アクリレート
系共重合体に代表されるスチレン系樹脂が好ましい。
【0008】そのスチレン系樹脂について、具体的に例
示すると、スチレン、α−メチルスチレン、α−エチル
スチレン等のα−置換アルキルスチレン、m−メチルス
チレン、p−メチルスチレン、2,5−ジメチルスチレ
ン等の核置換スチレン、p−クロロスチレン、p−ブロ
モスチレン、ジブロモスチレン等の核置換ハロゲン化ス
チレン等のスチレン類の単独重合体、又は、それらのス
チレン類と、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブ
チル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレ
ート、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキ
シル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリ
レート、ベンジル(メタ)アクリレート等の単官能アク
リレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プ
ロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラメ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチ
ルグリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサメチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプ
ロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパ
ントリ(メタ)アクリレート、グリセロールジ(メタ)
アクリレート、グリセロールトリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタ
エリスリトールジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリ
スリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリス
リトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリス
リトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリス
リトールヘキサ(メタ)アクリレート、ソルビトールト
リ(メタ)アクリレート、ソルビトールテトラ(メタ)
アクリレート、ソルビトールペンタ(メタ)アクリレー
ト、ソルビトールヘキサ(メタ)アクリレート等の多官
能アクリレート等のアクリレート類、又は、更に(メ
タ)アクリル酸(尚、以上の例示における「(メタ)ア
クリル」とは、アクリル及びメタクリルを意味するもの
とする。)との二元或いは三元以上の共重合体等が挙げ
られる。
【0009】本発明における前記結着樹脂は、ガラス転
移点が25〜55℃であることを必須とし、35〜50
℃であるのが好ましい。ガラス転移点が前記範囲未満で
は、トナー粒子として耐ブロッキング性が劣ることとな
り、一方、前記範囲超過では、低温での定着性が劣るこ
ととなる。
【0010】尚、本発明において、ガラス転移点は、示
差熱分析装置(島津製作所製「DT−30型」)を用
い、樹脂約20mgを10℃/分の速度で150℃まで
昇温し室温まで冷却した後、再度、10℃/分の速度で
昇温したときのDTA曲線の変曲温度部の前後の滑らか
な曲線の両接線の交点をもってガラス転移点とした。
【0011】又、本発明において、トナー粒子を構成す
る着色剤としても、特に限定されるものではなく、トナ
ー用着色剤として一般に用いられている各種の有機及び
無機顔料、染料等を用いることができ、具体的には、例
えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、アニリンブ
ルー、クロムイエロー、フタロシアニンブルー、オイル
レッド、フタロシアニングリーン、ハンザイエロー、ロ
ーダミン系染顔料、キナクリドン、ベンジジンイエロ
ー、ローズベンガル、トリアリールメタン系染料、モノ
アゾ系染顔料、ジスアゾ系染顔料、縮合アゾ系染顔料等
が挙げられ、フルカラートナーの場合には、イエロート
ナー用としてはベンジジンイエロー、モノアゾ系染顔
料、マゼンタトナー用としてはキナクリドン、モノアゾ
系染顔料、シアントナー用としてはフタロシアニンブル
ーが、それぞれ好適なものとして挙げられる。
【0012】尚、トナー粒子における前記着色剤の含有
量は、前記結着樹脂100重量部に対して1〜20重量
部であるのが好ましい。
【0013】又、本発明におけるトナー粒子は、前記結
着樹脂と前記着色剤を少なくとも含有するが、必要に応
じて、更に帯電制御剤を含有していてもよく、その帯電
制御剤としては、例えば、ニグロシン系染料、4級アン
モニウム塩系化合物、トリフェニルメタン系化合物、イ
ミダゾール系化合物、ポリアミン系樹脂等の正荷電性帯
電制御剤、又は、クロム、コバルト、アルミニウム、鉄
等の金属含有アゾ系染料、サリチル酸若しくはアルキル
サリチル酸のクロム、亜鉛、アルミニウム等の金属塩や
金属錯体、ベンジル酸の金属塩や金属錯体、アミド化合
物、フェノール化合物、ナフトール化合物、フェノール
アミド化合物等の負荷電性帯電制御剤等、公知のものを
用いることができる。
【0014】尚、トナー粒子における前記帯電制御剤の
含有量は、前記結着樹脂100重量部に対して0.01
〜10重量部であるのが好ましい。
【0015】又、本発明におけるトナー粒子は、必要に
応じて、更に離型剤としてのワックス類を含有していて
もよく、そのワックス類としては、例えば、低分子量ポ
リエチレン、低分子量ポリプロピレン、エチレン−プロ
ピレン共重合体等のポリオレフィン系ワックス、パラフ
ィン系ワックス、ステアリン酸エステル、ベヘン酸エス
テル、モンタン酸エステル等の長鎖脂肪族基を有するエ
ステル系ワックス、水添ヒマシ油、カルナバワックス等
の植物系ワックス、ジステアリルケトン等の長鎖アルキ
ル基を有するケトン、アルキル基を有するシリコーン、
ステアリン酸等の高級脂肪酸、長鎖脂肪族アルコール、
ペンタエリスリトール等と長鎖脂肪酸との(部分)エス
テル体、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド等の高
級脂肪酸アミド等、公知のものを用いることができる。
【0016】尚、トナー粒子における前記ワックス類の
含有量は、前記結着樹脂100重量部に対して1〜25
重量部であるのが好ましい。
【0017】更に、本発明におけるトナー粒子は、トナ
ーの粘着性、凝集性、流動性、帯電性、表面抵抗等の改
質を目的として公知の各種内添剤等を更に含有していて
もよい。
【0018】本発明におけるトナー粒子は、前記結着樹
脂と前記着色剤を少なくとも含有し、体積平均粒径が4
〜20μmであることが必須であり、体積平均粒径が5
〜10μmであるのが好ましい。体積平均粒径が前記範
囲未満では、トナーとしての流動性が低下することとな
り、一方、前記範囲超過では、トナーとしての解像性等
が劣ることとなる。尚、トナー粒子の前記体積平均粒径
は、ベックマン・コールター社製マルチサイザーにて測
定したものである。
【0019】本発明における前記トナー粒子の製造方法
としては、特に限定されるものではなく、例えば、前記
結着樹脂、前記着色剤、及び前記帯電制御剤、前記ワッ
クス等を溶融混練し、粉砕、分級する粉砕法、前記結着
樹脂成分モノマーを、前記着色剤、及び前記帯電制御
剤、前記ワックス等の存在下に懸濁重合させる懸濁重合
法、前記結着樹脂成分モノマーを乳化重合させたエマル
ジョンを、前記着色剤、及び前記帯電制御剤、前記ワッ
クス等の存在下に攪拌して乳化粒子を凝集成長させる方
法、或いは、前記結着樹脂成分モノマーを、前記ワック
スのエマルジョンの存在下に乳化重合させたワックス内
包化エマルジョンを、前記着色剤、及び前記帯電制御剤
等の存在下に攪拌して乳化粒子を凝集成長させる方法等
の乳化重合凝集法等の方法を採ることができる。
【0020】本発明の静電荷像現像用トナーは、前記ト
ナー粒子の表面に、ガラス転移点が60〜110℃の樹
脂からなり、体積平均粒径が0.02〜1μmである樹
脂微粒子が付着してなることを必須とする。
【0021】トナー粒子表面にこの樹脂微粒子が存在し
ない場合には、本発明の目的を達成することが困難とな
り、更に、存在しても、この樹脂微粒子のガラス転移点
が前記範囲未満では、トナーとして耐ブロッキング性が
劣ることとなり、一方、前記範囲超過では、低温での定
着性が劣ることとなる。又、体積平均粒径が前記範囲未
満では、トナーとしての流動性が低下することとなり、
一方、前記範囲超過では、トナー粒子表面への付着が十
分になされず、本発明の目的を達成することが困難とな
る。
【0022】尚、ここで、トナー粒子表面への樹脂微粒
子の付着とは、通常は融着を意味するが、静電気等によ
る吸引等の単なる付着をも含むものとする。
【0023】又、本発明において、トナー粒子の体積平
均粒径(D)に対する、該トナー粒子の表面に付着して
いる樹脂微粒子の体積平均粒径(d)の比(d/D)
が、0.005〜0.1の範囲にあるのが好ましく、
0.01〜0.05の範囲にあるのが更に好ましい。
【0024】又、トナー粒子の表面に付着している樹脂
微粒子の割合が、トナー粒子100重量部に対して1〜
20重量部であるのが好ましく、3〜15重量部である
のが更に好ましい。付着している樹脂微粒子の割合が前
記範囲未満では、トナーとしてブロッキング性が劣る傾
向となり、一方、前記範囲超過では、トナー本来の有す
る現像性、解像性等の発現が困難な傾向となる。
【0025】本発明において、前記樹脂微粒子の樹脂と
しては、トナー粒子における結着樹脂として挙げたと同
様の樹脂が用いることができるが、中で、ジアリルフタ
レート系樹脂が好ましく、具体的には、例えば、ジアリ
ルフタレート単独重合体、ジアリルイソフタレート単独
重合体、ジアリルフタレート−ジアリルイソフタレート
共重合体、ジアリルフタレート−(メタ)アクリレート
共重合体、ジアリルイソフタレート−(メタ)アクリレ
ート共重合体、ジアリルフタレート−ジアリルイソフタ
レート−(メタ)アクリレート共重合体等が挙げられ
る。尚、ここで、(メタ)アクリレートとしては、トナ
ー粒子における結着樹脂として挙げたと同様のものが用
いられる。これらの樹脂は、例えば、ダイソー社より
「DAP」の商品名でエマルジョンとして市販されてい
るものを用いることができる。
【0026】本発明の静電荷像現像用トナーの製造は、
特に限定されるものではないが、例えば、前記トナー粒
子と前記樹脂微粒子とを、例えば両者のエマルジョンを
混合して、室温〜80℃程度の温度で、50〜600r
pm程度の回転数で攪拌する湿式法か、或いは、例えば
ヘンシェルミキサー等の混合機により混合する等の乾式
法等によりなされる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。
【0028】実施例1 スチレン−ブチルアクリレート共重合体樹脂(ガラス転
移点30℃、積水化学社製「MK−9472」)100
重量部、シアン顔料(固形分濃度35重量%の水分散
物、大日精化社製「EP700」)17重量部、帯電制
御剤(オリエント化学社製「P−51」)2重量部、及
びパラフィンワックス(固形分濃度25重量%のエマル
ジョン、日本精蝋社製「LUVAX−1266」)20
重量部を、二軸押出機(池貝鉄工所社製「PCM3
0」)を用いて溶融混練し、粉砕、分級することによ
り、体積平均粒径8.4μmのトナー粒子を製造した。
【0029】次いで、得られたトナー粒子100重量
部、ジアリルフタレート−アクリル酸エステル共重合体
樹脂(ガラス転移点90℃)のエマルジョン(体積平均
粒径0.1μm、樹脂濃度40重量%、ダイソー社製
「DAP−SPHD−E」)17.9重量部、及び脱塩
水600重量部を、室温にて300rpmで攪拌して均
一に分散させ、pHを3.0に調整し、35℃に昇温し
て2時間攪拌を継続した後、濾過、水洗、乾燥すること
により、トナー粒子の表面に樹脂微粒子が融着した静電
荷像現像用トナーを調製した。
【0030】得られた静電荷像現像用トナーについて、
以下に示す方法で、定着性、及び耐ブロッキング性を評
価し、結果を表1に示した。
【0031】定着性 二成分系複写機(三田工業社製「DC−2355」)を
用いて未定着画像を形成させ、次いで、定着機の温度を
任意にコントロールできるように改造した複写機(シャ
ープ社製「JX−8200」)の定着機(定着ローラー
径35mm)を用いて、プロセススピード120mm/
秒、ニップ4mmで、シリコーンオイルを塗布しながら
105〜200℃の温度範囲で定着可能温度域を測定
し、以下の基準で評価した。 ◎;下限温度が115℃以下。 ○;下限温度が115℃超過125℃以下。
【0032】耐ブロッキング性 平らな磁性板の上に、長さ50mmのハーフパイプ2枚
を向かい合わせて輪ゴムで止めて形成した内径30mm
の円筒内に、55mm程度の高さに切り揃えた薬包紙を
筒状に丸めてセットし、この中にトナー10gを入れ、
次いで、その上に、低部の直径27mm、重さ20gの
分銅をのせた後、50℃、50%RHの雰囲気下に5時
間放置し、室温まで冷却させてから、分銅、ハーフパイ
プ、及び薬包紙を取り外すことにより、円柱状の耐ブロ
ッキング性評価用サンプルを作製し、この円柱状サンプ
ルの上に錘をのせ、サンプルが破壊したときの錘の重量
により、以下の基準で耐ブロッキング性を評価した。
【0033】 ◎;200g以下。 ○;200g超過500g以下。 △;500g超過1kg以下。 ×;1kg超過3kg以下。 ××;3kg超過。
【0034】比較例1 実施例1で製造したトナー粒子のみを用いて、前記と同
様の方法で定着性、及び耐ブロッキング性を評価し、結
果を表1に示した。
【0035】実施例2 実施例1において、トナー粒子の結着樹脂としてスチレ
ン−ブチルアクリレート共重合体樹脂(ガラス転移点5
0℃、積水化学社製「MK−9407」)を用いたこ
と、トナー粒子の体積平均粒径を9.1μmとしたこ
と、トナー調製時の樹脂微粒子としてのジアリルフタレ
ート−アクリル酸エステル共重合体樹脂エマルジョンを
16.5重量部用いたこと、及び攪拌時の温度を50℃
としたこと、の外は、実施例1と同様にしてトナー粒子
を製造し、該粒子の表面に樹脂微粒子が融着した静電荷
像現像用トナーを調製し、得られたトナーについて定着
性及び耐ブロッキング性を評価し、結果を表1に示し
た。
【0036】比較例2 実施例2で製造したトナー粒子のみを用いて、前記と同
様の方法で定着性、及び耐ブロッキング性を評価し、結
果を表1に示した。
【0037】実施例3 スチレン(59重量%)/ブチルアクリレート(39重
量%)/アクリル酸(2重量%)の混合モノマーを、乳
化剤としてドデシルベンゼンスルホン酸ソーダを用い、
重合開始剤として過酸化水素を用いて乳化重合すること
により得られた三元共重合体樹脂(ガラス転移点40
℃)のエマルジョン(樹脂濃度20重量%)500重量
部、実施例1にて用いたと同じシアン顔料17重量部、
帯電制御剤(固形分濃度5重量%の水分散物、三菱化学
社製「MCN13NK」)12重量部、及び実施例1に
て用いたと同じパラフィンワックス20重量部を、混合
攪拌しながらpH3.5に調整した後、1℃/分で昇温
し、体積平均粒径が5.5μmとなった時点でpHを
7.0に調整して粒子の凝集成長を止め、更に60℃で
1時間保持した後、冷却し、濾過、水洗、乾燥すること
により、トナー粒子を製造した。
【0038】次いで、得られたトナー粒子を用いて、実
施例1において、トナー調製時の樹脂微粒子としてのジ
アリルフタレート−アクリル酸エステル共重合体樹脂エ
マルジョンを27.5重量部用いたこと、及び攪拌時の
温度を40℃としたこと、の外は、実施例1と同様にし
て静電荷像現像用トナーを調製し、得られたトナーにつ
いて定着性及び耐ブロッキング性を評価し、結果を表1
に示した。
【0039】比較例3 実施例3で製造したトナー粒子のみを用いて、前記と同
様の方法で定着性、及び耐ブロッキング性を評価し、結
果を表1に示した。
【0040】実施例4 スチレン(60重量%)/ブチルアクリレート(39.
6重量%)/ジビニルベンゼン(0.4重量%)の混合
モノマー100重量部を、ブラック顔料(三菱化学社製
「カーボンブラックMA100S」)4重量部、及び実
施例1にて用いたと同じパラフィンワックス20重量部
の存在下に、水分散液とし、重合開始剤として2,2’
−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を用い
て懸濁重合し、酸洗浄、濾過、水洗、乾燥することによ
り、ガラス転移点40℃の三元共重合体樹脂からなり、
体積平均粒径6.9μmのトナー粒子を製造した。
【0041】次いで、得られたトナー粒子を用いて、実
施例1において、トナー調製時の樹脂微粒子としてのジ
アリルフタレート−アクリル酸エステル共重合体樹脂エ
マルジョンを21.75重量部用いたこと、及び攪拌時
の温度を40℃としたこと、の外は、実施例1と同様に
して静電荷像現像用トナーを調製し、得られたトナーに
ついて定着性及び耐ブロッキング性を評価し、結果を表
1に示した。
【0042】比較例4 実施例4で製造したトナー粒子のみを用いて、前記と同
様の方法で定着性、及び耐ブロッキング性を評価し、結
果を表1に示した。
【0043】実施例5 実施例4において、スチレン(67重量%)/ブチルア
クリレート(32.6重量%)/ジビニルベンゼン
(0.4重量%)の混合モノマーを用いたこと、の外は
実施例4と同様にして、ガラス転移点50℃の三元共重
合体樹脂からなり、体積平均粒径8.2μmのトナー粒
子を製造した。
【0044】次いで、得られたトナー粒子を用いて、実
施例1において、トナー調製時の樹脂微粒子としてのジ
アリルフタレート−アクリル酸エステル共重合体樹脂エ
マルジョンを18.25重量部用いたこと、及び攪拌時
の温度を50℃としたこと、の外は、実施例1と同様に
して静電荷像現像用トナーを調製し、得られたトナーに
ついて定着性及び耐ブロッキング性を評価し、結果を表
1に示した。
【0045】比較例5 実施例5で製造したトナー粒子のみを用いて、前記と同
様の方法で定着性、及び耐ブロッキング性を評価し、結
果を表1に示した。
【0046】比較例6 実施例2において、トナー調製時の樹脂微粒子として、
ジアリルフタレート−アクリル酸エステル共重合体樹脂
(ガラス転移点40℃)のエマルジョン(体積平均粒径
0.1μm、樹脂濃度40重量%、ダイソー社製「DA
P−SP−E」)を用いたことの外は、実施例2と同様
にして静電荷像現像用トナーを調製し、得られたトナー
について定着性及び耐ブロッキング性を評価し、結果を
表1に示した。
【0047】
【表1】
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、低温定着性に優れると
共に、耐ブロッキング性にも優れ保存安定性を有する静
電荷現像用トナーを提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 修 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 Fターム(参考) 2H005 AA01 AA08 AA21 CA02 CA04 EA03 EA05 EA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス転移点が25〜55℃の結着樹脂
    と着色剤を少なくとも含有し、体積平均粒径が4〜20
    μmであるトナー粒子の表面に、ガラス転移点が60〜
    110℃の樹脂からなり、体積平均粒径が0.02〜1
    μmである樹脂微粒子が付着してなることを特徴とする
    静電荷像現像用トナー。
  2. 【請求項2】 トナー粒子の体積平均粒径(D)に対す
    る、該トナー粒子の表面に付着している樹脂微粒子の体
    積平均粒径(d)の比(d/D)が、0.005〜0.
    1の範囲にある請求項1に記載の静電荷像現像用トナ
    ー。
  3. 【請求項3】 トナー粒子の表面に付着している樹脂微
    粒子の割合が、トナー粒子100重量部に対して1〜2
    0重量部である請求項1又は2に記載の静電荷像現像用
    トナー。
  4. 【請求項4】 トナー粒子の表面に付着している樹脂微
    粒子が、ジアリルフタレート系樹脂からなる請求項1乃
    至3のいずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
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