JP2001174342A - 圧力センサ - Google Patents

圧力センサ

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JP2001174342A
JP2001174342A JP35911299A JP35911299A JP2001174342A JP 2001174342 A JP2001174342 A JP 2001174342A JP 35911299 A JP35911299 A JP 35911299A JP 35911299 A JP35911299 A JP 35911299A JP 2001174342 A JP2001174342 A JP 2001174342A
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conductive
pressure sensor
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composite elastic
elastic
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JP35911299A
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English (en)
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Masahiro Kume
昌宏 粂
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート面における荷重を、比較的簡単で安価
な構成で容易に且つ確実に検出する。 【解決手段】 弾性導電管体21の中空部20内に複合
弾性部材24を挿入し、圧力印加時の弾性導電環体21
及び複合弾性部材24の弾性変形で複合弾性部材24の
電極部材22,23が導電部である導電基部25に接触
するようにする。この際、複合弾性部材24の両側部3
1,32を弾性導電環体21の段差部27上に載置支持
し、複合弾性部材24の中空部20内での回動を防止す
ることで、圧力印加を確実に支障なく検出する。簡単な
構成であるため、安価となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用シート
の着座センサ等に好適な圧力センサに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】所望の荷重印加面に圧力センサを配置
し、その荷重印加面に荷重物の圧力が印加しているか否
かを検出する技術がある。従来、この種の圧力センサと
しては、例えば図13に示すようなもの(従来例1)が
ある。
【0003】これは、荷重印加面に配置されるシートS
の縦軸1〜4と横軸A〜Eとの交点に圧力センサA1〜
A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4,E1〜E
4を配置し、この各圧力センサA1〜A4,B1〜B
4,C1〜C4,D1〜D4,E1〜E4からの検出結
果に基づいて、制御回路5が荷重の判定を行い、その旨
を所定の駆動部6に伝達するようになっている。圧力セ
ンサA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D
4,E1〜E4としては、圧力によって電気抵抗値が変
化する感圧導電材料が使用されていた。
【0004】あるいは、圧力センサとして図14に示し
たような構成のもの(従来例2)もある。この圧力セン
サは、互いに近接離間自在に配置された一対の電極部材
101,102と、一方の電極部材101から離反する
方向に他方の電極部材102を付勢する弾性側壁103
を有するゴム製の収納体104とを備えており、外部か
らの所定の押圧力が圧力センサに加わると、その押圧力
を受けて他方の電極部材102が一方の電極部材101
に向けて近接変位することで、両電極部材101,10
2が互いに電気的に導通することにより圧力検知を行う
ようになっている。
【0005】尚、各電極部材101,102の外部への
電気的配線は、各電極部材101,102の内部に予め
敷設されたリード線101a,102aの端部101
b,102bを各電極部材101,102の端面から突
出させ、この端部101b,102bに所定の配線材を
半田付けするなどして行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図13に示した従来例
1にかかる荷重検知シートは、感圧導電材料からなる圧
力センサA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜
D4,E1〜E4をマトリクス状に配置しなければなら
ず、また、シートS上の様々な点の圧力を検出するため
の多数の圧力センサA1〜A4,B1〜B4,C1〜C
4,D1〜D4,E1〜E4を使用しなければならな
い。また、このようにマトリクス状に圧力センサA1〜
A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4,E1〜E
4を配置する場合は、これらの出力信号を取り出すため
のリード線の引き出し作業に多大な手間がかかり、必ず
しも効率のよい作業となっていなかった。このため、回
路構成が複雑になりコスト的に高価なものとなってしま
っていた。
【0007】また、図14に示した従来例2に係る圧力
センサは、複数の圧力センサが連接された状態(以下
「連接状態」と称す)で予め延々と長く形成された連接
体の途中部分を切断して個々の圧力センサに切り分ける
ようにしていた。
【0008】ところで、各圧力センサの端部面105に
は、上述のように外部接続用のリード線101a,10
2aの端部101b,102bを突出した状態にしてお
く必要があるため、連接状態の連接体を個々の圧力セン
サに切り分ける際には、リード線101a,102aの
端部101b,102bを切断してしまうことのないよ
うに細心の注意を払う必要がある。したがって、個々の
圧力センサの切り分け作業に多大な手間がかかり、必ず
しも効率の良い作業とはなっていなかった。
【0009】そこで、この発明の課題は、荷重印加面に
印加される荷重を、比較的簡単で安価な回路構成で容易
に且つ正確に検出できるとともに、製造が容易で且つ外
部への電気的配線接続が容易な圧力センサを提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
請求項1に記載の発明は、圧力が印加されたときにその
旨を検知する圧力センサであって、少なくとも一部に導
電部が形成されるとともに内部に前記導電部が露出され
る中空部を有して形成された管状の弾性を有する弾性導
電管体と、前記弾性導電管体の前記中空部内に挿入さ
れ、前記導電部に前記中空部を挟んで離間して対向配置
された単数または複数の電極部材が形成された弾性を有
する複合弾性部材とを備え、前記弾性導電管体に、前記
複合弾性部材の少なくとも両側部を支持する段差部が形
成されたものである。
【0011】請求項2に記載の発明は、少なくとも前記
第一電極部材及び前記第二電極部材は、単位長さ当たり
に一定の抵抗値を有せしめられたものである。
【0012】請求項3に記載の発明は、前記複合弾性部
材は、両側部に形成されて前記弾性導電管体の前記段差
部上に載置される電気的絶縁性の側端絶縁体部と、前記
側端絶縁体部の間に配置されて前記電極部材が形成され
るとともに、当該電極部材が露出される中空部を有して
形成された管状の弾性を有する単一または複数の管状部
とを少なくとも備えるものである。
【0013】請求項4に記載の発明は、前記複合弾性部
材の前記管状部に形成された前記中空部は、所定の接続
端子が嵌入され、当該接続端子を通じて前記電極部材が
外部のリード線に接続されるようにされたものである。
【0014】請求項5に記載の発明は、前記弾性導電管
体は、所定の設置面に載置されるよう下面が平坦とされ
た基部と、前記上方からの荷重の印加を受けた場合に前
記複合弾性部材の電極部材と前記導電部とを接触させる
よう弾性変形可能とされた荷重受部と、前記基部の上方
で前記荷重受部を支持するとともに上面で前記複合弾性
部材の両側部を載置支持する前記段差部とを備え、前記
導電部は、前記基部の全部または一部として構成される
ものである。
【0015】請求項6に記載の発明は、前記基部の一部
に、前記導電部の電位を外部に引き出すための所定の中
継端子が接続される接続部が形成されたものである。
【0016】請求項7に記載の発明は、前記弾性導電管
体は、所定の設置面に載置されるよう下面が平坦とされ
た基部と、前記上方からの荷重の印加を受けた場合に前
記複合弾性部材の電極部材と前記導電部とを接触させる
よう弾性変形可能とされた荷重受部と、前記基部の上方
で前記荷重受部を支持するとともに上面で前記複合弾性
部材の両側部を載置支持する前記段差部とを備え、前記
導電部は、前記荷重受部の一部として構成されるもので
ある。
【0017】請求項8に記載の発明は、前記弾性導電管
体の外周の一部に、前記荷重受部の一部として構成され
た前記導電部の電位を外部に引き出すための所定の導電
中継部が嵌合されるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一の実施の形態
に係る圧力センサ10が荷重印加面に設置された状態を
示す平面図、図2は同じくその断面図、図3は一の実施
の形態に係る圧力センサ10を示す断面図である。この
圧力センサ10は線状に細長く形成されており、図1な
いし図3の如く、例えば車両座席の座面等の所望の荷重
印加面に複数個(3個)配置されて、当該荷重印加面に
乗員等の荷重物の圧力が印加されているか否かを検知す
るためのものであって、例えば、上下方向から2枚の面
状の基体固定部材11a,11bで挟み込まれて設置さ
れる。
【0019】圧力センサ10は、図3に示すように、中
空部20を有して一部が導電性とされた細長状の弾性導
電管体21と、この弾性導電管体21内に遊挿されて正
負の両電極部材22,23を備える細長状の複合弾性部
材24とを備える。
【0020】弾性導電管体21は、図3の如く、荷重印
加面に安定載置されるよう板状に形成された導電性の導
電基部25と、上方からの荷重物の荷重を受ける断面視
半楕円弧状の荷重受部26と、この荷重受部26を導電
基部25上に一体的に連結支持するとともに内部の複合
弾性部材24の両端部をそれぞれ載置支持する一対の段
差部27とを備える。
【0021】導電基部25は、内部の複合弾性部材24
が図4のように下側を凸にして撓んだ場合に、後述のよ
うに複合弾性部材24の両電極部材22,23が接触す
ることでこの両電極部材22,23との電気的接続がな
されるものであり、導電ゴム等の導電性樹脂材料や金属
板等の金属製導電部材が使用されている。この導電基部
25の下面は平坦に形成され、下側の基体固定部材11
b上に載置されることで上下の基体固定部材11a,1
1bの間で圧力センサ10を安定的に支持するようにな
っている。尚、図3の如く、この導電基部25の片側部
(接続部)25aはその他の部分に比べて薄厚とされ、
導電性クリップ等の中継接続端子30を止着することが
可能となっている。尚、導電基部25は、単位長さ当た
りに一定の抵抗値が設定される。ただし、導電基部25
の材質として金属板等の金属製導電部材が使用されてい
る場合は、この導電基部25の抵抗値は限りなく0Ωに
近くなる。一方、導電基部25の材質として導電ゴム等
の導電性弾性材料が使用されている場合は、この導電基
部25の抵抗値は、導電性樹脂材料に混入されるフェラ
イト粒子の混合比重を一定に設定することにより、単位
長さ当たりに一定の抵抗値が設定される。
【0022】荷重受部26は、絶縁ゴム等の電気絶縁性
の弾性部材が用いられており、自然状態における半楕円
弧形状の長径は、複合弾性部材24の幅寸法より若干長
く形成される。これにより、段差部27に両持ち支持さ
れた複合弾性部材24が荷重受部26の長径に合致する
ように遊貫される。
【0023】段差部27は、荷重受部26と同一材料を
用いて一体形成されたもので、導電基部25上に垂設さ
れた壁部27aと、壁部27aの上端から外側に張り出
され且つ複合弾性部材24を載置するよう上面が平坦に
形成された載置部27bとから構成されている。尚、上
記した導電基部25が導電ゴム等の導電性弾性材料を用
いて形成されている場合は、この段差部27と導電基部
25とは二色成型法により一体形成されることが望まし
い。一方、導電基部25が金属板等の金属製導電部材が
使用されている場合は、段差部27の下端が導電基部2
5の上面に接着材等により強固に固着されることが望ま
しい。
【0024】ここで、両段差部27の離間間隔は、図4
のように弾性変形された複合弾性部材24の両側端絶縁
体部31,32が弾性導電管体21の段差部27上に載
置された状態のまま維持されるような寸法に設定され
る。これは、図4のように弾性変形された複合弾性部材
24が図3のような自然状態である断面視半楕円弧形状
に復帰する際、弾性導電管体21の両側端絶縁体部3
1,32が弾性導電管体21の段差部27の下側に填り
込んでしまうと、図3のように復帰するのが困難となる
ためであり、図4のような複合弾性部材24の自然状態
の形状に確実に弾性復元させるためである。
【0025】複合弾性部材24は、図3の如く、断面視
両側端部に形成された平板状の側端絶縁体部31,32
と、断面視中央部に配置される中央絶縁体部33と、片
側の側端絶縁体部31と中央絶縁体部33との間に形成
される第一管状部34と、他側の側端絶縁体部32と中
央絶縁体部33との間に形成される第二管状部35を備
える。
【0026】各管状部34,35は、自然状態で円環状
とされ、上述のように両管状部34,35同士が中央絶
縁体部33によって互いに連結されるとともに、第一管
状部34に第一側端絶縁体部31が、第二管状部35に
第二側端絶縁体部32がそれぞれ一体形成されており、
この両側端絶縁体部31,32によって、自然状態の弾
性導電管体21の導電基部25との無用な接触が防止さ
れている。各管状部34,35の内部にはそれぞれ中空
部36a,36bが形成され、この中空部36a,36
bにより外圧に対して複合弾性部材24が変形しやすい
状態にされている。
【0027】そして、各管状部34,35の導電基部2
5に対向するそれぞれの下面部に、第一電極部材22及
び第二電極部材23が形成されており、弾性導電管体2
1が図4のように押しつぶされて複合弾性部材24全体
が下側に凸に湾曲した際に、両電極部材22,23が弾
性導電管体21の導電基部25に接続するようになって
いる。
【0028】各電極部材22,23は、弾性導電管体2
1と同様の導電ゴム等の導電性を有する弾性材料を用い
てそれぞれ成形され、これらの両電極部材22,23同
士は、上述のように中央絶縁体部33によって離間して
配置されることで、相互の電気的導通が遮断されてい
る。また、各電極部材22,23は、導電ゴムに混入さ
れるフェライト粒子の混合比重を一定に設定することに
より、単位長さ当たりに一定の抵抗値が設定される。
【0029】ここで、複合弾性部材24の片端部におい
ては、図5の如く、複合弾性部材24内の第一管状部3
4及び第二管状部35のそれぞれの中空部36a,36
bに、丸棒状の接続端子38,39がそれぞれ挿入さ
れ、この各接続端子38,39を通じて、図3に示した
各電極部材22,23が図5に示したリード線37a,
37bにそれぞれ接続される。尚、弾性導電管体21の
中空部28に固定部材40を挿入し、この固定部材40
内の中空部41に各リード線37a,37bを貫通させ
ることで、各リード線37a,37bを圧力センサ10
に強固に接続できるようになっている。これらのリード
線37a,37bは、図1に示したように共通のリード
線37cを通じて所定の検知回路部42に接続される。
【0030】また、導電基部25の片側部25aには導
電性クリップ等の中継接続端子30が止着され、この中
継接続端子30に接続された所定のリード線37d(図
1)を通じて検知回路部42に接続される。
【0031】検知回路部42は、図6の如く、複数(3
個)の圧力センサ10からなるセンサ部43において個
々の圧力センサ10を択一的に選択するスイッチSW1
と、このスイッチSW1に接続されたプルアップ抵抗R
pと、プルアップ抵抗RpとスイッチSW1との接続点
の電圧を検出してアナログ/ディジタル変換するA/D
コンバータ44と、このA/Dコンバータ44から出力
されたディジタル信号に基づいて荷重検知判断を行うC
PU(制御部)45とを備える。
【0032】ここで、圧力センサ10に圧力が印加され
た場合の略等価回路を図7に示す。この図7では、圧力
センサ10の全体の長さをLとし、圧力センサ10の右
端部から距離Xだけ離間した点Pxに圧力が与えられて
いるものとする。この場合において、圧力が与えられて
いる点Pxでは、図4のように弾性導電管体21が弾性
変形して複合弾性部材24の両電極部材22,23に接
続される。このとき、複合弾性部材24の両電極部材2
2,23の単位長さ当たりの抵抗値をrDとし、また弾
性導電管体21の導電基部25の単位長さ当たりの抵抗
値をrEとすると、両電極部材22,23と導電基部2
5とで構成される電流経路の抵抗は、図7中の右側から
取り出される信号についての電流経路Iの抵抗値R
(I)が、 R(I)=rDX/2+rEX …(1) となる。ここで、(1)式中の距離Xの値は、荷重物の
印加点Pxが変化することにより0からLの間で様々に
変化する。したがって、この抵抗値R(I)による電圧
降下を検知回路部42で検出することにより、荷重物の
圧力が印加された領域を容易に検出することが可能とな
る。
【0033】上記構成の圧力センサ10の使用方法とし
て、これを車両座席の座面に配置する例を説明する。
【0034】まず、複数の圧力センサ10を、図1及び
図2のように一対の基体固定部材11a,11bの間に
所望のレイアウトで配置する。尚、図1では、全ての圧
力センサ10を平行に配置しているが、例えば平面視ロ
字形に配置したり平面視三角形に配置したりしてもよい
ことは勿論である。この状態で、例えば自動車の座面等
の所望の場所に設置する。
【0035】ここで、車両座席に人が座したりして、基
体固定部材11a,11b及び圧力センサ10の上方か
ら圧力が加わると、図3に示した圧力センサ10の弾性
導電管体21に押圧力が加えられ、弾性導電管体21と
複合弾性部材24とが図4のように弾性変形して、複合
弾性部材24の第一電極部材22及び第二電極部材23
が弾性導電管体21の導電基部25に接触し、両電極部
材22,23と弾性導電管体21の導電基部25とが互
いに電気的に導通することになる。
【0036】この際、複合弾性部材24の両側端絶縁体
部31,32が弾性導電管体21の段差部27上に載置
される構造となっているので、弾性導電管体21内で複
合弾性部材24が回動して斜め姿勢になる事態を防止で
き、図4のような複合弾性部材24の弾性変形を支障な
く実現できる。
【0037】ここで、両電極部材22,23は、図6及
び図7の如く、リード線37a,37b及びリード線3
7cを通じて検知回路部42に接続される。検知回路部
42では、スイッチSW1により複数の圧力センサ10
のうちのいずれかを選択し、リード線37cをプルアッ
プ抵抗Rpに接続する(図6)。そして、このスイッチ
SW1とプルアップ抵抗Rpとの接続点の電位がアナロ
グ信号としてA/Dコンバータ44に入力され、このA
/Dコンバータ44でディジタル信号に変換された後、
CPU45に入力される。
【0038】一方、導電基部25の端部は、図3及び図
6の如く、片側部25aに止着接続された導電性クリッ
プ等の中継接続端子30(図3)及びリード線37dを
通じて接地される。
【0039】したがって、図7のように圧力センサ10
の右端部から距離Xだけ離間した点Pxに圧力が与えら
れている場合、両電極部材22,23と導電基部25と
で構成される電流経路の抵抗は、上記した(1)式のよ
うになり、この(1)式中の抵抗値R(I)による電圧
降下を検知回路部42で検出することにより、荷重物の
圧力が印加された領域を容易に検出することが可能とな
る。
【0040】また、座席から人が離れるなどして、圧力
センサ10への荷重印加が解除されると、図4のように
弾性変形された複合弾性部材24の形状は図3のような
自然状態である断面視半楕円弧形状に復帰し、複合弾性
部材24の各管状部34,35の各電極部材22,23
が弾性導電管体21の導電基部25から離間するため、
両電極部材22,23と弾性導電管体21との電気的接
続が解除され、この電気的状態が、各リード線37a〜
37dを通じて検知回路部42に与えられ、これに基づ
いて検知回路部42内のCPU45が荷重印加の解除を
認識する。
【0041】ここで、図4のように弾性変形された複合
弾性部材24が図3のような自然状態である断面視半楕
円弧形状に復帰する際、弾性導電管体21の両側端絶縁
体部31,32が弾性導電管体21の段差部27上に載
置された状態のまま弾性復帰するため、図4のような複
合弾性部材24の弾性復元を確実に実現できる。
【0042】しかも、従来例1,2に比べて極めて簡単
な構成であるため、製造コストが安価で済み、また製造
が容易という利点もある。
【0043】ここで、この圧力センサ10での検知結果
の外部引き出しについては、複合弾性部材24におい
て、各電極部材22,23が臨まれる中空部36a,3
6bを形成し、圧力センサ10の端部においてこの中空
部36a,36bにリード線37a,37bの接続端子
38,39を嵌入するとともに、導電基部25の端部の
片側部25aに導電性クリップ等の中継接続端子30を
止着してリード線37dを接続するだけよいので、その
組付け接続作業が極めて容易になるという利点がある。
【0044】尚、この実施の形態に係る圧力センサ10
は、図8のように検知回路部42に接続して使用するこ
とも可能である。ここでは、第一電極部材22に接続さ
れた第一リード線37aを検知回路部42に接続すると
ともに、これとは別に第二電極部材23に接続された第
二リード線37bを検知回路部42に接続し、いずれか
一方のリード線(例えば、第二リード線37b)を接地
して、両リード線37a,37bの間の電圧降下を検出
することで、荷重の有無及び荷重点の認識を行うように
なっている。
【0045】図9は感圧センサ体の等価回路を示す図で
ある。この図9では、圧力センサ10全体の長さをLと
し、圧力センサ10の右端部から距離Xだけ離間した点
Pxに圧力が与えられているものとする。この場合にお
いて、荷重点Pxでは、図4のように、第一電極部材2
2と第二電極部材23とは、弾性導電管体21の導電基
部25を通じて互いに電気的に導通することになる。こ
の場合の導電基部25の抵抗値をRDとすると、両電極
部材22,23及び導電基部25で構成される電流経路
の抵抗は、図中の右側から取り出される信号についての
電流経路Irの抵抗値R(I)が、 R(I)=2rDX+RD …(2) となる。ここで、(2)式中の距離Xの値は、荷重物の
印加点Pxが変化することにより0からLの間で様々に
変化する。したがって、この各抵抗値R(I)による電
圧降下を検知回路部42で検出することにより、荷重物
の印加点Pxの位置を容易に検出することが可能とな
る。
【0046】尚、上記実施の形態では、段差部27を電
気絶縁性材料で構成していたが、図10のように段差部
27を導電基部25と同一の導電性材料で一体形成して
もよい。この場合、複合弾性部材24の両側端絶縁体部
31,32が絶縁性材料で構成されているので、導電性
の段差部27を通じて各電極部材22,23が導電基部
25に無用に接続される事態を容易に防止できる。
【0047】また、上記実施の形態では、弾性導電管体
21の荷重受部26が自然状態で断面視半楕円弧状にな
るよう形成していたが、図10及び図11のように、自
然状態で断面視半円弧状になるよう形成してもよい。
【0048】また、上記実施の形態では、複合弾性部材
24に一対の管状部34,35を形成していたが、図1
1のように、中空部36が形成された単一の管状部51
のみを形成してもよい。管状部51には、加圧時に導電
基部25に接続するための電極部材52を形成してお
き、この電極部材52と導電基部25が接続されてなる
電流経路の電圧降下を検出することで、荷重点を上記実
施の形態と同様に容易に認識することができる。尚、図
11では、管状部51の上下に電極部材52を形成して
いる例を示しているが、導電基部25に対向する下側の
電極部材52(52a)だけを形成し、上側の電極部材
52(52b)を省略しても差し支えない。
【0049】さらに、加圧時に複合弾性部材24に接続
する弾性導電管体21側の導電体としては、必ずしも下
部の基部に形成する必要はなく、例えば図12のよう
に、例えば断面視半円弧状の荷重受部26の頂部付近に
頂部導電部54として形成してもよい。この場合は、荷
重受部26を下方から支持する基部55としては導電性
である必要がなく絶縁性材料にて形成すればよい。
【0050】また、図12の例では、自然状態の弾性導
電管体21における頂部導電部54が複合弾性部材24
の電極部材52から離間していればよいため、複合弾性
部材24と段差部27とを互いに離間させる必要はな
い。したがって、複合弾性部材24を載置支持する段差
部27は、複合弾性部材24の管状部51を含めた全体
的な下面形状に対応して密着するような形状に形成して
もよい。この場合においても、段差部27は、両側端絶
縁体部31,32が載置される領域57と、管状部51
に密接する領域58との間に段差が形成されることにな
る。
【0051】尚、この図12の例において、符号61
は、弾性導電管体21の端部等に嵌合して頂部導電部5
4の電位を側方へ取り出すための導電環体を示してお
り、この導電環体61の一部に形成された導電中継部6
2の下端側方に突起部63を形成しておき、この突起部
63にクリップ形状等の中継端子を接続して、頂部導電
部54の電位を外部へ取り出せばよい。
【0052】さらに、上記実施の形態では、図1及び図
8の双方とも、圧力センサ10の片側(右側)にリード
線37a,37bを引き出すようにしていたが、両側に
引き出して両側から見た電位差を検出するようにすれ
ば、圧力印加点の認識をさらに正確に行うことができ、
また、例えば面状に圧力の印加があったときに、その圧
力印加の範囲を認識することが可能となる。
【0053】
【発明の効果】請求項1、請求項5及び請求項7に記載
の発明によれば、圧力センサの弾性導電管体に圧力が加
えられると、弾性導電管体が弾性変形して中空部内に露
出した導電部が複合弾性部材の電極部材に接触するよう
になっているので、複合弾性部材の電極部材や弾性導電
管体の導電部の電気的状態の変化を検出することで、圧
力印加の状態を容易に検出することが可能となる。この
場合において、弾性導電管体に、複合弾性部材の少なく
とも両側部を支持する段差部を形成しているので、弾性
導電管体内で複合弾性部材が回動して斜め姿勢になる事
態を防止でき、複合弾性部材の弾性変形を支障なく実現
できる。
【0054】請求項2に記載の発明によれば、圧力セン
サの各電極部材に一定の抵抗値を有せしめているので、
圧力センサの一端から電圧を印加した場合に、そのうち
のどの点で複合弾性部材の電極部材と弾性導電管体の導
電部とが接続されたかによって圧力センサ全体の抵抗値
が変化し、よって、極めて簡単な構成の圧力センサにお
いて、どの点で圧力が印加されたかを容易に検知するこ
とができる。
【0055】請求項3に記載の発明によれば、複合弾性
部材に中空部を有する管状部を形成することにより、こ
の複合弾性部材自身の柔軟な弾性変形が可能となり、軽
荷重のものであっても容易に検知できる。特に、請求項
4に記載の発明によれば、複合弾性部材自身の柔軟な弾
性変形を可能とする目的で形成した管状部の中空部を、
そのまま接続端子の挿入孔として兼用するだけで、外部
のリード線への電気的接続が極めて容易になる。
【0056】請求項6に記載の発明によれば、基部の一
部に接続部を形成し、この接続部に中継端子を接続して
導電部の電位をリード線等へ引き出すようにするだけ
で、極めて容易に外部への電気的接続をなすことができ
る。
【0057】請求項8に記載の発明によれば、弾性導電
管体の外周の一部に導電中継部を嵌合し、この導電中継
部を通じて荷重受部の一部である導電部の電位をリード
線等へ引き出すようにするだけで、極めて容易に外部へ
の電気的接続をなすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態に係る圧力センサが
並置された状態を示す平面図である。
【図2】この発明の一の実施の形態に係る圧力センサが
並置された状態を示す断面図である。
【図3】この発明の一の実施の形態に係る圧力センサを
示す断面図である。
【図4】圧力が印加された状態の圧力センサを示す断面
図である。
【図5】圧力センサの端部で接続端子が接続された状態
を示す平面図である。
【図6】検知回路部の構成を示すブロック図である。
【図7】圧力が印加された状態の圧力センサを示す略等
価回路図である。
【図8】他の実施例において圧力センサが並置された状
態を示す平面図である。
【図9】他の実施例において圧力が印加された状態の圧
力センサを示す略等価回路図である。
【図10】変形例に係る圧力センサを示す断面図であ
る。
【図11】変形例に係る圧力センサを示す断面図であ
る。
【図12】変形例に係る圧力センサを示す断面図であ
る。
【図13】従来例1に係る圧力センサを示すブロック図
である。
【図14】従来例2に係る圧力センサを示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 圧力センサ 11a,11b 基体固定部材 20 中空部 21 弾性導電管体 22 第一電極部材 23 第二電極部材 24 複合弾性部材 25 導電基部 25a 片側部 26 荷重受部 27 段差部 27a 壁部 27b 載置部 28 中空部 30 中継接続端子 31 第一側端絶縁体部 32 第二側端絶縁体部 33 中央絶縁体部 34 第一管状部 35 第二管状部 36 中空部 36a,36b 中空部 37a〜37d リード線 38 接続端子 40 固定部材 41 中空部 42 検知回路部 43 センサ部 44 A/Dコンバータ 45 CPU 51 管状部 52 電極部材 54 頂部導電部 55 基部 61 導電環体 62 導電部 63 突起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 粂 昌宏 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 2F051 AA01 AB06 BA07 3B088 QA05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力が印加されたときにその旨を検知す
    る圧力センサであって、 少なくとも一部に導電部が形成されるとともに内部に前
    記導電部が露出される中空部を有して形成された管状の
    弾性を有する弾性導電管体と、 前記弾性導電管体の前記中空部内に挿入され、前記導電
    部に前記中空部を挟んで離間して対向配置された単数ま
    たは複数の電極部材が形成された弾性を有する複合弾性
    部材とを備え、 前記弾性導電管体に、前記複合弾性部材の少なくとも両
    側部を支持する段差部が形成されたことを特徴とする圧
    力センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の圧力センサであって、
    少なくとも前記第一電極部材及び前記第二電極部材は、
    単位長さ当たりに一定の抵抗値を有せしめられたことを
    特徴とする圧力センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の圧力セ
    ンサであって、 前記複合弾性部材は、 両側部に形成されて前記弾性導電管体の前記段差部上に
    載置される電気的絶縁性の側端絶縁体部と、 前記側端絶縁体部の間に配置されて前記電極部材が形成
    されるとともに、当該電極部材が露出される中空部を有
    して形成された管状の弾性を有する単一または複数の管
    状部とを少なくとも備えることを特徴とする圧力セン
    サ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の圧力センサであって、 前記複合弾性部材の前記管状部に形成された前記中空部
    は、所定の接続端子が嵌入され、当該接続端子を通じて
    前記電極部材が外部のリード線に接続されるようにされ
    たことを特徴とする圧力センサ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の圧力センサであって、 前記弾性導電管体は、 所定の設置面に載置されるよう下面が平坦とされた基部
    と、 前記上方からの荷重の印加を受けた場合に前記複合弾性
    部材の電極部材と前記導電部とを接触させるよう弾性変
    形可能とされた荷重受部と、 前記基部の上方で前記荷重受部を支持するとともに上面
    で前記複合弾性部材の両側部を載置支持する前記段差部
    とを備え、 前記導電部は、前記基部の全部または一部として構成さ
    れることを特徴とする圧力センサ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の圧力センサであって、 前記基部の一部に、前記導電部の電位を外部に引き出す
    ための所定の中継端子が接続される接続部が形成された
    ことを特徴とする圧力センサ。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の圧力センサであって、 前記弾性導電管体は、 所定の設置面に載置されるよう下面が平坦とされた基部
    と、 前記上方からの荷重の印加を受けた場合に前記複合弾性
    部材の電極部材と前記導電部とを接触させるよう弾性変
    形可能とされた荷重受部と、 前記基部の上方で前記荷重受部を支持するとともに上面
    で前記複合弾性部材の両側部を載置支持する前記段差部
    とを備え、 前記導電部は、前記荷重受部の一部として構成されるこ
    とを特徴とする圧力センサ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の圧力センサであって、 前記弾性導電管体の外周の一部に、前記荷重受部の一部
    として構成された前記導電部の電位を外部に引き出すた
    めの所定の導電中継部が嵌合されることを特徴とする圧
    力センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI472730B (ja) * 2012-05-24 2015-02-11
JP2016097555A (ja) * 2014-11-20 2016-05-30 セイコーエプソン株式会社 弁装置、圧力調整装置および液体噴射装置
CN112414606A (zh) * 2020-10-26 2021-02-26 珠海格力电器股份有限公司 测力传感器弹性体、测力传感器和具有其的运动控制设备

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