JP2001133341A - 荷重検知シート - Google Patents

荷重検知シート

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JP2001133341A
JP2001133341A JP2000239770A JP2000239770A JP2001133341A JP 2001133341 A JP2001133341 A JP 2001133341A JP 2000239770 A JP2000239770 A JP 2000239770A JP 2000239770 A JP2000239770 A JP 2000239770A JP 2001133341 A JP2001133341 A JP 2001133341A
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load
detection sheet
load detection
electrode member
elastic
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JP2000239770A
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English (en)
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Masahiro Kume
昌宏 粂
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート面における荷重を、比較的簡単で安価
な回路構成で容易に正確に検出する。 【解決手段】 一対の基体固定部材11a,11bの間
で、線状の荷重センサ10を湾曲または折曲させて配策
し、上下方向に押圧力が印加されたときに、荷重センサ
10内の第一電極部材22と第二電極部材23とが直接
的または間接的に互いに接続するようにする。これによ
り、1本または少数の荷重センサ10だけでシート面で
の荷重を容易に検知できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用シート
の着座センサ等に好適な荷重検知シートに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】自動車の運転席等の座面に荷重検知シー
トを配置し、その座面に乗員が座しているか否かを検出
する技術がある。従来、この種の荷重検知シートとして
は、例えば図51に示すようなものがある。
【0003】これは、座面に配置されるシートSの縦軸
1〜4と横軸A〜Eとの交点に圧力センサA1〜A4,
B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4,E1〜E4を配
置し、この各圧力センサA1〜A4,B1〜B4,C1
〜C4,D1〜D4,E1〜E4からの検出結果に基づ
いて、制御回路5が荷重の判定を行い、その旨を所定の
駆動部6に伝達するようになっている。圧力センサA1
〜A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4,E1〜
E4としては、圧力によって電気抵抗値が変化する感圧
導電材料が使用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図51に示した荷重検
知シートは、感圧導電材料からなる圧力センサA1〜A
4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4,E1〜E4
をマトリクス状に配置しなければならず、また、シート
S上の様々な点の圧力を検出するための多数の圧力セン
サA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4,D1〜D4,
E1〜E4を使用しなければならない。このため、回路
が複雑になりコスト的に高価なものとなってしまってい
た。
【0005】そこで、この発明の課題は、シート面にお
ける荷重を、比較的簡単で安価な回路構成で容易に且つ
正確に検出できる荷重検知シートを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
請求項1に記載の発明は、所定の載置面上に載置され
て、上面に荷重が印加されたときにその旨を検知する荷
重検知シートであって、上下に配置される一対の面状の
基体固定部材と、一対の前記基体固定部材の間に挟まれ
た面内で、二次元方向に展開するようにして配策される
線状の荷重センサとを備え、前記荷重センサは、少なく
とも上下方向に押圧力が印加されたときに、直接的また
は間接的に互いに電気的接続がなされる導電性の第一電
極部材及び第二電極部材が、当該荷重センサの長手方向
に沿って形成されるものである。
【0007】請求項2に記載の発明は、前記荷重センサ
は、一対の前記基体固定部材の間に挟まれた面内で、所
定数行所定数列のマトリクスを規律する全ての線の全て
の交点を通過するように湾曲または折曲されて配策され
るものである。
【0008】請求項3に記載の発明は、前記第一電極部
材及び前記第二電極部材は、単位長さ当たりに一定の抵
抗値を有せしめられたものである。
【0009】請求項4に記載の発明は、前記荷重センサ
は、導電性を有する管状の弾性導電チューブと、前記弾
性導電チューブ内に収納されて前記第一電極部材及び前
記第二電極部材が形成された複合弾性部材とを備えるも
のである。
【0010】請求項5に記載の発明は、前記荷重センサ
は、前記第一電極部材及び前記第二電極部材のうちの一
方として機能する導電性の管状の弾性導電チューブと、
前記弾性導電チューブ内に収納されて前記第一電極部材
及び前記第二電極部材のうちの他方が形成された複合弾
性部材とを備えるものである。
【0011】請求項6に記載の発明は、前記荷重センサ
は、導電性を有する管状の弾性導電チューブと、前記弾
性導電チューブ内に回動可能に収納されて前記第一電極
部材及び前記第二電極部材が形成された複合弾性部材と
を備え、前記複合弾性部材は、両端に形成されて前記弾
性導電チューブの内面に遊接する電気的絶縁性の側端絶
縁体部と、前記側端絶縁体部の間に互いに離間して形成
される前記第一電極部材及び前記第二電極部材と、前記
第一電極部材及び前記第二電極部材を互いに電気的に絶
縁しながら連結する中央絶縁体部とを備え、前記第一電
極部材及び前記第二電極部材の厚み寸法は、前記側端絶
縁体部の厚み寸法より小とされ、且つ前記中央絶縁体部
の厚み寸法より大とされることで、前記複合弾性部材は
その幅方向に沿ってひだ形状に形成され、前記第一電極
部材及び前記第二電極部材は、前記弾性導電チューブの
自然状態で前記弾性導電チューブから離間して配置され
る一方、前記弾性導電チューブが外部からの押圧力によ
り弾性変形したときに当該弾性導電チューブを介して相
互の電気的接続が可能に配置され、且つ、前記第一電極
部材及び前記第二電極部材は、前記両側端絶縁体部同士
が押圧されたときに、前記中央絶縁体部により離間され
た状態から弾性変形して互いに接触可能な位置に配置さ
れるものである。
【0012】請求項7に記載の発明は、前記複合弾性部
材の内部または側部に、当該複合弾性部材自身の柔軟な
弾性変形を可能とするための中空部または切欠が形成さ
れたものである。
【0013】請求項8に記載の発明は、前記中空部は少
なくとも一対に形成され、前記各中空部は前記荷重セン
サの端部において外部接続端子の接続孔として使用可能
とされたものである。
【0014】請求項9に記載の発明は、複合弾性部材を
かしめて外部の所定のリード線に固定するための中継端
子をさらに備えるものである。
【0015】請求項10に記載の発明は、前記中継端子
と前記弾性導電チューブとの接合を防止するためのスペ
ーサをさらに備えるものである。
【0016】請求項11に記載の発明は、前記複合弾性
部材の端部と前記弾性導電チューブとの接合を防止する
ためのスペーサをさらに備えるものである。
【0017】請求項12に記載の発明は、前記弾性導電
チューブの一部に、外部の所定のリード線に接続するた
めの所定の中継端子をかしめて止着する導電性の突起が
形成されたものである。
【0018】請求項13に記載の発明は、前記弾性導電
チューブの少なくとも一部に、当該チューブ本体の一部
に接続するとともに外部の所定のリード線に接続するた
めの所定の中継端子をかしめて止着するための導電部材
が取り付けられたものである。
【0019】請求項14に記載の発明は、請求項1ない
し請求項3のいずれかに記載の荷重検知シートであっ
て、前記第一電極部材及び前記第二電極部材のいずれか
一方は、可撓性を有する部材によって形成されて周方向
の少なくとも一部の区間が導電性を有する導電部となっ
ている管状の弾性チューブであり、前記第一電極部材及
び前記第二電極部材のうちの他方は、可撓性を有する部
材によって形成されて前記弾性チューブ内に挿入される
長尺状の挿入部材であり、前記挿入部材に、長手方向に
所定間隔をあけて前記挿入部材を外囲するように設けら
れ、前記挿入部材と一緒に前記弾性チューブ内に挿入さ
れ、前記挿入部材を前記弾性チューブから離間させる絶
縁性の外囲部材が設けられたものである。
【0020】請求項15に記載の発明は、請求項14に
記載の荷重検知シートであって、前記挿入部材が、その
長手方向に配設された金属線を備えて形成されているも
のである。
【0021】請求項16に記載の発明は、請求項15に
記載の荷重検知シートであって、前記挿入部材は、細長
形状の可撓性の芯材と、前記芯材の外周にコイル状に巻
回された金属線とを備えるものである。
【0022】請求項17に記載の発明は、請求項16に
記載の荷重検知シートであって、前記芯材が、樹脂、ゴ
ム、繊維部材、あるいはこれらのうちのいくつかを組み
合わせて形成される複合部材から形成された絶縁部材で
あるものである。
【0023】請求項18に記載の発明は、請求項16ま
たは請求項17に記載の荷重検知シートであって、前記
芯材が、弾性部材によって形成され、前記金属線が、前
記芯材の外周面にめり込むようにして巻回されているも
のである。
【0024】請求項19に記載の発明は、請求項16ま
たは請求項17に記載の荷重検知シートであって、前記
芯材の外周面に、前記金属線が嵌まり込む螺旋状の溝が
設けられ、前記金属線が、前記溝に嵌まり込むようにし
て前記芯材に巻回されるものである。
【0025】請求項20に記載の発明は、請求項15な
いし請求項19のいずれかに記載の荷重検知シートであ
って、前記金属線として、耐蝕性を有する金属線が用い
られているものである。
【0026】請求項21に記載の発明は、請求項16に
記載の荷重検知シートであって、前記外囲部材は、樹脂
またはゴムを用いてモールド成型により前記挿入部材の
外周面上に一体に形成されるものである。
【0027】
【発明の実施の形態】{第1の実施の形態}図1はこの
発明の第1の実施の形態に係る荷重検知シートを示す平
面図、図2は同じくその断面図である。この荷重検知シ
ートは、図1及び図2の如く、例えば車両座席の座面等
に配置されて、当該座席に乗員が座しているか否かを検
知するためのものであって、線状の荷重センサ10を単
一の平面上で湾曲または屈曲させて平面視U字形に配策
させた状態で、その平面の上下方向から、2枚の面状の
基体固定部材11a,11bで挟み込んだ構成となって
いる。
【0028】荷重センサ10は、図3に示すように、中
空チューブ状の弾性導電チューブ21と、この弾性導電
チューブ21内に遊挿されて正負の両電極部材22,2
3を備える細長状の弾性を有する複合弾性部材24とを
備える。ここで、線状の荷重センサ10を単一の平面上
で湾曲または屈曲させて平面視U字形に配策させている
のは、図1中の線Ln1〜Ln4で規定される多数行多
数列(図1では2行2列)のマトリクスにおいて、線L
n1〜Ln4の全ての交点P1〜P4を1本の荷重セン
サ10が通過するようにするためである。これにより、
荷重検知シートの面内の様々な点P1〜P4において荷
重物の荷重検知を行うことが可能となる。
【0029】弾性導電チューブ21は、図3の如く、中
空部28を有して形成された略円管形のチューブ本体2
9と、チューブ本体29を支持する矩形の支持部30と
を備える。これらは導電ゴム等の導電性を有する弾性材
料で一体成形されてなり、図2の如く、矩形の支持部3
0の平滑な下面が、下側の基体固定部材11b上に載置
されて、これにより上下の基体固定部材11a,11b
の間でチューブ本体29を安定的に支持するようになっ
ている。
【0030】複合弾性部材24は、図3及び図4の如
く、断面視両側端部に形成された側端絶縁体部31,3
2と、断面視中央部に配置される中央絶縁体部33と、
片側の側端絶縁体部31と中央絶縁体部33との間に形
成される第一電極部材22と、他側の側端絶縁体部32
と中央絶縁体部33との間に形成される第二電極部材2
3とを備える。
【0031】側端絶縁体部31,32の弾性導電チュー
ブ21に接触する外面は、チューブ本体29の内周面に
対応した略円弧形状とされ、これにより、複合弾性部材
24のチューブ本体29内での若干の回動が許容される
(図6及び図7参照)。
【0032】各電極部材22,23は、弾性導電チュー
ブ21と同様の導電ゴム等の導電性を有する弾性材料を
用いてそれぞれ成形され、これらの両電極部材22,2
3同士は、中央絶縁体部33によって離間して配置され
る。また、各電極部材22,23のそれぞれにおいて、
当該各電極部材22,23の弾性を確保するための中空
部35,36が形成されている。これにより、外圧に対
して複合弾性部材24が変形しやすい状態にされてい
る。尚、図3及び図4の例では、各電極部材22,23
がそれぞれ中空部35,36によって上部電極部材22
a,23aと下部電極部材22b,23bとに分断され
ている例を示しているが、これらの上部電極部材22
a,23aと下部電極部材22b,23bとが中空部3
5,36の周りで各電極部材22,23がそれぞれ上下
につながって構成されても差し支えない。
【0033】そして、複合弾性部材24においては、図
4の如く、各側端絶縁体部31の高さ寸法(厚み寸法)
をH1とした場合に、各電極部材22,23の高さ寸法
(外径:厚み寸法)H2は、各側端絶縁体部31の高さ
寸法(厚み寸法)H1よりも小さく設定されており、各
側端絶縁体部31,32の上下端が各電極部材22,2
3よりも上下方向(複合弾性部材24の厚さ方向)に張
り出した状態とされている。これにより、複合弾性部材
24の各電極部材22,23と複合弾性部材24のチュ
ーブ本体29との間に側端絶縁体部31,32が介在さ
れ、よって、図3の横方向における電極部材22,23
とチューブ本体29との不用意な接触を防止できる。ま
た、中央絶縁体部33の上下方向(複合弾性部材24の
厚さ方向)についての高さ寸法(厚み寸法)H3は、各
電極部材22,23の高さ寸法(外径:厚み寸法)H2
よりも小さく設定され、その結果この中央絶縁体部33
の部分が複合弾性部材24において断面視凹状に形成さ
れている。このように高さ寸法H1,H2,H3を異な
って設定することにより、複合弾性部材24は幅方向に
ひだが形成された形状となり、また内部に中空部35,
36が形成されていることと相まって、極めて柔軟に弾
性変形が可能な形状とされている。したがって、図3の
上方から押圧力が加えられたときには(図5中の矢示方
向Dr1)、チューブ本体29と複合弾性部材24は図
5のように弾性変形し、よって第一電極部材22(22
a,22b)とチューブ本体29及び第二電極部材23
(23a,23b)とチューブ本体29がそれぞれ接触
するようになり、よって第一電極部材22と第二電極部
材23とはチューブ本体29を介して電気的に導通する
ことになる。勿論、チューブ本体29の形状が自然状態
である円管状に復帰した時点で、複合弾性部材24の形
状は、そのひだ形状の元の状態に弾性復元するようにな
っている。
【0034】尚、複合弾性部材24は、チューブ本体2
9内での回動が許容されているが、例えば図6のよう
に、複合弾性部材24がチューブ本体29の中空部28
内で左上から右下にかけて斜め姿勢をとっていたような
場合に、チューブ本体29の上方(図6中の矢示方向D
r2)から押圧力が加えられたときには、側端絶縁体部
31,32の弾性導電チューブ21に接触する外面は、
側端絶縁体部31,32のチューブ本体29の内周面に
対応した略円弧形状とされていることから、側端絶縁体
部31,32は図6中の矢示方向R1(反時計回り)に
容易に回動し、結局は図5の状態となって、第一電極部
材22と第二電極部材23とがチューブ本体29を介し
て電気的に導通することになる。ただし、図7のよう
に、複合弾性部材24がチューブ本体29の中空部28
内で丁度90度回動して、両側端絶縁体部31,32及
び中央絶縁体部33が上下方向に揃って配置された状態
で、チューブ本体29の上方(図7中の矢示方向Dr
3)から押圧力が加えられたときには、複合弾性部材2
4は時計回りにも反時計回りにも回動しないことがあ
る。この場合は、図8の如く、そのままの状態で上下方
向に押しつぶされ、両側端絶縁体部31,32と中央絶
縁体部33とに挟まれた中空部35,36がつぶれた状
態となり、これにより両電極部材22,23が湾曲し
て、一方の第一電極部材22aと一方の第二電極部材2
3aとが直接接触するとともに、他方の第一電極部材2
2bと他方の第二電極部材23bとが直接接触する。こ
れにより、第一電極部材22と第二電極部材23とが電
気的に導通することになる。
【0035】ここで、複合弾性部材24の一端部におい
ては、図9及び図10の如く、複合弾性部材24内の各
中空部35,36に、外部接続用の2芯型のリード線3
7の各接続端子38,39が挿入される。即ち、一方の
接続端子38が第一電極部材22(22a,22b)に
接続され、他方の接続端子39が第二電極部材23(2
3a,23b)に接続されて、リード線37を通じて、
図1に示した外部の所定の検知回路部41まで引き出さ
れる。尚、図9中の符号40は防水用のシール部材を示
している。ただし、特別に防水の必要がない場合は、防
水シール部材を省略してもよい。
【0036】一方、複合弾性部材24の他端部において
は、図1の如く、電極部材22,23の他端間を電気的
に接続するようにして所定の抵抗値RLの終端抵抗体4
2が接続される。この終端抵抗体42は、電極部材2
2,23で構成される導電路の断線に対し故障検知機能
を持たせるためのものである。
【0037】ここで、図11は、荷重印加がない場合に
おける両電極部材22,23と検知回路部41と終端抵
抗体42との接続関係を示した略等価回路図である。こ
こでは、荷重センサ10の第一電極部材22の一端が接
続端子38及びリード線37aを通じて電源Eの正極側
に接続され、また第二電極部材23の一端が接続端子3
9及びリード線37bを通じてプルダウン(基準)抵抗
Oに接続されている。また、両電極部材22,23の
他端は終端抵抗体42を介して互いに接続されている。
そして、検知回路部41では、プルダウン抵抗ROと第
一電極部材22との接続中間点の電圧(図11中のV
1、図13及び図14中のV2)を検出するようになっ
ている。
【0038】ここで、図3、図6及び図7のように荷重
印加がない場合には、複合弾性部材24は、その側端絶
縁体部31,32、中央絶縁体部33及び両電極部材2
2,23の弾性により図3等に示した複合弾性部材24
の姿勢を維持しようとし、よって両電極部材22,23
は互いに接触することなく、チューブ本体29の中空部
28のほぼ中央の位置でチューブ本体29に非接触で保
持される。したがって、この場合に両電極部材22,2
3、検知回路部41及び終端抵抗体42で構成される回
路は、図11のようになる。ここで、図1に示した荷重
センサ10における導電路としての各電極部材22,2
3の長さをL、この導電路(電極部材22,23)の単
位長当たりの電気抵抗をrD、終端抵抗体42での抵抗
値をRLとした場合に、両電極部材22,23及び終端
抵抗体42によって構成される検知回路部41から見た
入力抵抗R1は、 R1=2rDL+RL …(1) であり、したがって、検知回路部41での検知電圧レベ
ルV1は次の(2)式のようになる。
【0039】 V1=(2rDL+RL)E/(2rDL+RL+RO) …(2) 尚、ここでは、 RL>rDL …(3) RO<RL …(4) に設定されているものとする。
【0040】これに対し、図12の如く、荷重センサ1
0のX点からY点の間の領域(図12中の散点示部分)
で荷重の印可があった場合には、この領域において、図
5のようにチューブ本体29が撓んで第一電極部材22
及び第二電極部材23に接触する。この場合のチューブ
本体29の抵抗値をRDとし、図12中の荷重センサ1
0の端部から点Xまでの距離をxとすると、両電極部材
22,23、検知回路部41及び終端抵抗体42で構成
される回路は、図13のようになり、検知回路部41か
ら見た入力抵抗R2は、RDが RD<<RL …(5) に設定されることにより、 R2=2rDx+RD …(6) となる。
【0041】この(6)式により、検知回路部41に出
力される出力電圧V2は、 V2=ROE/(2rDx+RD+RO) となり、したがって、 V2:=:(2rDx+RD)E/(2rDx+RD+RO) …(7) となる(尚、(7)式中において「:=:」はニアリー
イコールを意味している。以下、(8)〜(10)式に
おいて同様である)。ここで、図12中の荷重センサ1
0の端部から点Xまでの距離xは、荷重物の印加点が変
化することにより0からLの間で様々に変化するので、
出力電圧V2は、 V2:=:RDE/(RD+RO) …(8) から V2:=:(2rDL+RD)E/(2rDL+RD+RO) …(9) までの間で変化する。ただし、(7)ないし(9)式の
いずれも、(2)式と異なってRLの成分がなく、また
(5)式のようにRLがRDより遙かに大きな値となって
いるため、V1((2)式)とV2((7)ないし
(9)式)との間で大きな出力変化が得られる。これに
より、荷重印加を迅速に検知することが可能となる。
【0042】尚、荷重センサ10が図8となった場合
は、複合弾性部材24が幅方向にひだ状態に形成されて
いることから、その幅方向に押圧力が加わった際にはそ
の方向に圧縮され、各中空部35,36は押圧力の方向
につぶれ、その結果、両電極部材22,23同士はチュ
ーブ本体29を介さずに直接接続される。この場合の略
等価回路は図14のようになる。この場合に流される電
流はチューブ本体29を介在しないため、上記のRD
略ゼロ値となることに等しく、したがって、検知回路部
41に出力される出力電圧V2は、(7)式の特殊解と
して(10)式のようになる。
【0043】 V2:=:2rDxE/(2rDx+RO) …(10) この場合も、(7)式と同様に、V1((2)式)に対
して大きな出力変化が得られ、荷重印加を迅速に検知す
ることが可能となる。
【0044】尚、電極部材22,23からなる2つの導
電路の終端を結ぶ終端抵抗体42(RL)は、導電路の
断線に対し故障検知機能を有するものであり、所定の電
圧を加えた場合の終端抵抗体42での電圧降下を検知す
ることにより、非荷重状態であっても通電の有無を容易
に検出でき、特に通電がないときに断線である旨を容易
に検知できるものである。ただし、導電路に導電性弾性
体を用いる結果、断線などに対する信頼性が極めて高く
なるため、断線に対する故障検知機能を必要としない場
合は、終端抵抗体42を省略することも可能である。
【0045】尚、荷重センサ10に対して荷重印可が解
除されると、弾性導電チューブ21及び複合弾性部材2
4の弾性復元力により図3等のような元の状態に戻るた
め、導電路の接触は容易にオンからオフに切り替わる。
【0046】このように、図1の如く、多数行多数列
(図1では2行2列)のマトリクスを規律する全ての線
Ln1〜Ln4の全ての交点P1〜P4を1本の荷重セ
ンサ10が通過するようにしているので、荷重検知シー
トの面内の様々な点P1〜P4において荷重物の荷重検
知を行うことが可能となる。即ち、図51に示した従来
例のように、多数の圧力センサA1〜A4,B1〜B
4,C1〜C4,D1〜D4,E1〜E4を使用して全
ての圧力センサA1〜A4,B1〜B4,C1〜C4,
D1〜D4,E1〜E4での検知結果をそれぞれの配線
によって引き出すのではなく、1本の荷重センサ10を
使用してその検知結果を1本のリード線37で引き出す
といった簡素な構成だけで、シート面状での荷重検知を
十分に検知できる。即ち、従来に比べてセンサ数が飛躍
的に少なくなり、部品点数が低減する他、荷重センサ1
0と検知回路部41との間の配線(リード線37)も極
めて少なくて済むため、全体として簡素且つ安価な荷重
検知シートを提供できる。
【0047】しかも、この荷重センサ10での検知結果
の外部引き出しについては、複合弾性部材24内に、内
壁自体が各電極部材22,23とされた中空部35,3
6を設け、荷重センサ10の端部においてこの中空部3
5,36にリード線37の接続端子38,39を嵌入す
るだけよいので、その組付け接続作業が極めて容易にな
るという利点がある。
【0048】そして、図3のような荷重センサ10を使
用した場合は、正負の両電極部材22,23が周囲を導
電性のチューブ本体29の内周面に囲まれた状態で、両
電極部材22,23が側端絶縁体部31,32を介して
チューブ本体29内で回動可能に設けられているため、
図6のように複合弾性部材24が斜めになった場合でも
容易に荷重検知でき、また、図8のように両側端絶縁体
部31,32を押しつぶす方向に押圧力が加わった場合
にも、両電極部材22,23が直接接触することで荷重
検知が行われるため、例えばこの荷重検知シート上で荷
重物が横滑りするように横向きの力成分が印加された場
合であっても、これを容易に検知することが可能とな
る。
【0049】とくに、複合弾性部材24の形状が幅方向
にひだ形状とされており、また内部に中空部35,36
が形成された形状となっていることから、複合弾性部材
24の剛性を容易に緩和でき、導電路(両電極部材2
2,23)がより低い荷重で弾性導電チューブ21のチ
ューブ本体29と接触できる利点がある。
【0050】{第2の実施の形態}図15はこの発明の
第2の実施の形態に係る荷重検知シートの荷重センサ1
0を示す断面図である。なお、図15では第1の実施の
形態と同様の機能を有する要素については同一符号を付
している。図15の如く、この実施の形態の荷重検知シ
ートに使用される荷重センサ10は、その端部におい
て、弾性導電チューブ21の一部(例えば支持部30)
に、外部接続端子51が挿入される接続孔52を形成し
ておき、これにより、第一電極部材22及び第二電極部
材23の電気状態の外部引き出しに加えて、弾性導電チ
ューブ21の電気状態の外部引き出しを可能としたもの
である。
【0051】この荷重センサ10を使用する場合の検知
回路部41の構成例を図16に示す。この例では、荷重
センサ10の第一電極部材22の一端が第一スイッチS
1を介して電源Eの正極側に接続されている。また、第
二電極部材23は、第二スイッチS2を介して第一プル
ダウン抵抗RO1に接続されている。さらに、弾性導電チ
ューブ21の一端は、第三スイッチS3を介して第二プ
ルダウン抵抗RO2に接続されている。さらに、第二電極
部材23の一端は、第四スイッチS4を介して電源Eの
正極側に接続されている。また、両電極部材22,23
の他端は終端抵抗体42を介して互いに接続されてい
る。
【0052】そして、第二スイッチS2と第一プルダウ
ン抵抗RO1との接続中間点の電圧V 01を所定の基準電圧
と比較してその電圧変化を第一電圧検出回路55で検出
し、第三スイッチS3と第二プルダウン抵抗とRO2との
接続中間点の電圧V02を所定の基準電圧と比較してその
電圧変化を第二電圧検出回路56で検出した後、これら
の変化の論理和を論理和回路57で出力するようになっ
ている。
【0053】この構成によれば、例えば次の表1のケー
ス1のように、第一スイッチS1と第二スイッチS2を
オンにし、第三スイッチS3と第四スイッチS4をオフ
にした場合は、図11に示した第1の実施の形態と同様
の接続となり、したがって、図8に示したような両電極
部材22,23同士の直接接続と、図5に示したような
弾性導電チューブ21を介した両電極部材22,23同
士の接続とを検出することができる。
【0054】
【表1】
【0055】この場合、各電極部材22,23では、上
側の電極部材22a,23aのみがチューブ本体29に
接触しても良いし、また下側の電極部材22b,23b
のみがチューブ本体29に接触しても良いし、あるいは
上側の第一電極部材22aと下側の第二電極部材23b
がチューブ本体29に接触し、あるいは、下側の第一電
極部材22bと上側の第二電極部材23aがチューブ本
体29に接触してもよい。
【0056】また、表1のケース2のように、第一スイ
ッチS1と第三スイッチS3をオンにし、第二スイッチ
S2と第四スイッチS4をオフにした場合は、第二電極
部材23は一切検知回路部41に接続されず、第一電極
部材22と弾性導電チューブ21との接続の有無のみが
検知される。
【0057】さらに、表1のケース3のように、第三ス
イッチS3と第四スイッチS4をオンにし、第一スイッ
チS1と第二スイッチS2をオフにした場合は、第一電
極部材22は一切検知回路部41に接続されず、第二電
極部材23と弾性導電チューブ21との接続の有無のみ
が検知される。
【0058】これらのスイッチS1〜S4は、ユーザー
の任意の選択で接続切替できるので、同一の荷重センサ
10を使用して様々な検知を行うことが可能となる。
【0059】尚、この実施の形態では、複合弾性部材2
4の両側端絶縁体部31,32の形状が異なっている。
即ち、両側端絶縁体部31,32には、その柔軟な弾性
変形を可能とすべく、弾性導電チューブ21の接触面側
に切欠48が設けられており、この切欠48が側端絶縁
体部31,32のダイナミックな弾性変形を許容するよ
うになっている。これにより、複合弾性部材24、ひい
ては荷重センサ10全体の柔軟な弾性変形を許容するこ
とになる。
【0060】{第1の変形例}上記実施の形態では、荷
重センサ10を平面上にU字形に配策していたが、これ
に限られるものではなく、荷重センサ10が二次元方向
に展開するようにして配策されておればよく、特に、具
体的に多数行多数列のマトリクスを規律する全ての線の
全ての交点を荷重センサ10が通過するようになってい
るのが望ましい。例えば、W字型、N字型、Ω字型、波
型等、どのような形状に配策されても良い。
【0061】{第2の変形例}また、上記各実施の形態
においては、荷重センサ10の弾性導電チューブ21
は、矩形の支持部30の平滑な下面が下側の基体固定部
材11b上に載置されるようにしていたが、例えば、図
17のように弾性導電チューブ21をチューブ本体29
のみの正円管状に形成してもよい。この場合、弾性導電
チューブ21が上下の基体固定部材11a,11b内で
回動する可能性があるが、内部の複合弾性部材24が、
外部の押圧方向によってチューブ本体29内で自然に回
動することにより(図6参照)、その姿勢を適正に変化
させることで、図5のように各部(電極部材22,23
及びチューブ本体29)の適正な電気的接続を容易に得
ることが可能である。
【0062】{第3の変形例}さらに、複合弾性部材2
4に切欠48を形成する場合は、例えば図18や図19
の如く、その柔軟な弾性変形を可能とするものであれば
どのような形状に形成されてもよく、特に図19のよう
に中空状に形成されてもよい。
【0063】{第4の変形例}さらにまた、図20のよ
うに、支持部30をチューブ本体29との完全に別材料
で別体に形成し、例えば電気的絶縁材料で形成された管
状の弾性支持部30内の中空部61内に円管状のチュー
ブ本体29を挿入するようにしてもよい。この場合、必
ずしもチューブ本体29の全長に亘って支持部30を取
り付ける必要はなく、例えば図21のようにチューブ本
体29の長さ方向に沿って複数の支持部30を間欠的に
取り付けてもよい。
【0064】{第5の変形例}また、例えば図22の如
く、下側の基体固定部材11bの上面に、支持部30の
下端を嵌入するための溝62を形成し、これに支持部3
0を嵌入して基体固定部材11a,11b内での荷重セ
ンサ10の横方向への位置ずれを防止するようにしても
よい。
【0065】{第6の変形例}さらに、上記各実施の形
態では、荷重センサ10の一端部において、中空部3
5,36にリード線37の接続端子38,39を装着す
るようにしていたが、例えば、図23の如く、リード線
37の導電部(芯線)を中空部35,36に挿入した状
態で、これを折り曲げることで固定してもよい。かかる
折り曲げ加工によりリード線37は複合弾性部材24の
導電路(電極部材22,23)に対して強く接合すると
いう利点がある。
【0066】{第7の変形例}また、弾性導電チューブ
21のチューブ本体29の形状は、断面円形に形成され
る必要はなく、例えば、図24の如く断面楕円形状であ
ってもよく、あるいは、図25の如く、断面矩形であっ
てもよい。尚、上記各実施の形態では、チューブ本体2
9の全体が導電性を有していたが、図25のように、一
部(例えば上半部)のみが導電部分63とされても良
い。ただし、この場合は、少なくとも、導電部分63が
両電極部材22,23に同時に接続可能となる領域をカ
バーしている必要がある。
【0067】{第8の変形例}さらに、図26ないし図
29の如く、複合弾性部材24の形状も、上記各実施の
形態に限られるものではない。この図26ないし図29
においては、側端絶縁体部31,32の間が、これと同
一の弾性絶縁材料からなる基板64によって連結され、
その基板の上下面に電極部材22,23が形成されたも
のである。このような構成であっても、外部からの押圧
力が印加された時点で、両電極部材22,23はチュー
ブ本体29を介して接続されることになり、上記各実施
の形態と同様の作用を得ることができる。
【0068】{第9の変形例}また、図30及び図31
に示すように、各電極部材22,23において中空部3
5,36を省略して基板64上に各電極部材22,23
が形成されるようにし、また、中央絶縁体部33を各電
極部材22,23の高さ寸法よりも上下に張り出した形
状に形成してもよい。尚、図30は、中央絶縁体部33
の高さ寸法を各側端絶縁体部31,32の高さ寸法と同
等に形成した例、図31は、中央絶縁体部33の高さ寸
法を各側端絶縁体部31,32の高さ寸法より小さく設
定した例をそれぞれ示している。これらのいずれについ
ても、上下方向から押圧力が印加されたときには、チュ
ーブ本体29が押しつぶされて両電極部材22,23に
接触し、よって両電極部材22,23同士がチューブ本
体29を通じて電気的に接続することが可能となる。
【0069】{第10の変形例}また、上記各実施の形
態では、複合弾性部材24内に第一電極部材22と第二
電極部材23の両方を形成していたが、図32の如く、
複合弾性部材24には第一電極部材22のみを形成し、
第二電極部材23としてチューブ本体29を兼用するよ
うにしてもよい。かかる構成の場合、第一電極部材22
が第二電極部材23と電気的導通をなす際には、必ず第
一電極部材22が第二電極部材23に直接接触すること
になるため、その略等価回路は図33のようになる。
尚、図33中のr’Dは単位当たりのチューブ本体29
の電気抵抗を示している。
【0070】{第11の変形例}さらに、複合弾性部材
24の端部が弾性導電チューブ21の内面に固着されて
もよい。
【0071】{第12の変形例}さらにまた、複合弾性
部材24は必ずしもひだ形状をなしている必要はなく、
例えば1枚の弾性を有する基板の上下面に第一電極部材
22と第二電極部材23とをそれぞれ形成した簡単な構
成であってもよい。
【0072】{第13の変形例}また、図34のよう
に、複合弾性部材24に形成された全ての電極部材をひ
とつの電極部材(第一電極部材22)とし、これに対す
る第二電極部材23としてチューブ本体29そのものを
利用する場合には、例えば図35のように、複合弾性部
材24内に形成された中空部(例えば符号35)にリー
ド線37aの接続端子38を挿入するとともに、所定の
カシメ部材(中継端子)66で複合弾性部材24とリー
ド線37aをかしめることで、リード線37aの複合弾
性部材24からの抜けを防止できる。尚、図35中の符
号67は、複合弾性部材24の端部において、カシメ部
材(中継端子)69とチューブ本体29との接触(通
電)及び複合弾性部材24の電極部材22,23の端部
とチューブ本体29との接触(通電)を回避するために
中空部28に嵌入されるスペーサ(絶縁チューブ)を示
している。
【0073】この場合、必ずしもリード線37aの接続
端子を複合弾性部材24内の中空部35又は36に挿入
してかしめる必要はなく、例えば図36のように、導電
性のカシメ部材66の一端でリード線37aの接続端子
をかしめるとともに、このカシメ部材66で複合弾性部
材24をかしめる際にカシメ部材66が第一電極部材2
2に接触するようにすれば、カシメ部材66を通じてリ
ード線37aと第一電極部材22との導通を図ることが
可能となる。
【0074】この図35及び図36の場合は、複合弾性
部材24内の電極部材が第一電極部材22だけであるた
め、例えば図3に示したような中央絶縁体部33は必要
ではなく、図37及び図38のように側端絶縁体部3
1,32と第一電極部材22のみで構成されても差し支
えない。特に、この第一電極部材22には1本のリード
線37aを接続するだけでよいため、図38のようにい
ずれか一方の中空部35を省略しても良い。さらに、図
36のようにリード線37aの接続端子をカシメ部材6
6を介して複合弾性部材24の第一電極部材22に接続
する場合は、複合弾性部材24の端部において一切の中
空部35,36を省略しても差し支えない。
【0075】また、図34のように、導電性のチューブ
本体29そのものを第二電極部材23として利用する場
合には、図39のように、チューブ本体29の一部に導
電性の突起68を一体形成し、この突起68を所定のカ
シメ部材69でかしめるようにし、リード線37bの接
続端子39とチューブ本体29(第二電極部材23)と
の電気的接続がカシメ部材69を介して行われるように
してもよい。
【0076】{第14の変形例}さらに、図40のよう
に、突起68をチューブ本体29(第二電極部材23)
に直接形成するのではなく、複合弾性部材24の一部
(例えば端部)でチューブ本体29(第二電極部材2
3)に接触するように設置された導電部材71に突起6
8を設け、この突起68をカシメ部材69でかしめるよ
うにすることで、リード線37bの接続端子39とチュ
ーブ本体29(第二電極部材23)との電気的接続がカ
シメ部材69を介して行うようにしてもよい。尚、この
導電部材71は、図40のように、チューブ本体29の
外周を覆う略U字形の装着部材72に一体形成してお
き、この装着部材72と導電部材71とでチューブ本体
29の周囲を覆うように装着すればよい。
【0077】{第15の変形例}さらに、導電部材71
に突起68を設けるのではなく、図41及び図42のよ
うに、短冊状の導電片(金属片)73の中間部を折曲し
て、その両先端部が同方向を向くような烏口形状に形成
し、その片側をチューブ本体29(第二電極部材23)
と導電部材71との間に介装し、導電片73の他側を導
電部材71の下側に回り込ませるようにして、導電片7
3の両先端部を束ねた状態で、この部分を所定のカシメ
部材(中継端子)74でかしめるようにしてもよい。こ
の場合、カシメ部材74を通じてリード線37bの接続
端子39と接続するようにすれば、リード線37bと第
二電極部材23との接続を容易に行うことができ、ま
た、導電片73を導電部材71に対して強固に止着でき
るという利点がある。
【0078】{第16の変形例}図43に示す変形例
は、第一の実施の形態に係る荷重センサ10に対するも
のである。この変形例では、弾性導電チューブ21内の
複合弾性部材24の周囲に、絶縁性の所定の外囲部材2
5を、長手方向に所定間隔Dpをあけて挿入部材24の
外周に螺旋状に連続的に巻き付けたものである。この外
囲部材25は、絶縁テープ(例えば、粘着式の絶縁テー
プ)によって形成されている。これによって、絶縁テー
プを、長手方向に所定間隔をあけて螺旋状に挿入部材に
連続的に巻き付けるだけで、非圧力時に挿入部材24a
と弾性導電チューブ21を非接触に保持することができ
る。尚、この外囲部材25は、弾性変形可能に形成され
ることで、圧力作用時に挿入部材24aと弾性導電チュ
ーブ21とが接続可能とされるものである。
【0079】{第17の変形例}図44および図45
に、荷重センサ10の他の変形例(第17の変形例)を
示す。この変形例では、弾性導電チューブ21内に複合
弾性部材24を挿入するのではなく、図44および図4
5に示すような挿入部材24aを挿入したものである。
この挿入部材24aは、長手方向に連通する中空部65
を有する円筒形状、あるいは中空部65を有さない中実
の円柱形状を有する電極部材76自体によって構成され
ている。この場合、接続される検知回路部(図1中の符
号41参照)から見た電気回路としては、弾性導電チュ
ーブ21自体が第一電極部材22及び第二電極部材23
のいずれか一方に相当し、挿入部材24a(電極部材7
6)自体が第一電極部材22及び第二電極部材23の他
方に相当することになる。
【0080】電極部材76は、導電ゴム等の弾性導電部
材によって構成されているが、図45の構成の場合に
は、金属導体、あるいは金属導体と絶縁体との複合部材
によって構成されていてもよく、また、複数の金属線を
撚り合わせて得られる撚線によって構成されていてもよ
い。ただし、電極部材76をいずれの材料により形成し
ても、形成される電極部材76が可撓性を有するような
材料を選択するのが望ましい。
【0081】また、この変形例では、外囲部材25が、
図46に示すように長手方向に所定の間隔をあけて間欠
的に配置されるようにして、電極部材76の外周に密着
しており、外囲部材25の外周面と弾性導電チューブ2
1の内周面との間には、所定の隙間(ここではわずかな
隙間)が形成されている。外囲部材25は、電極部材7
6の外周部にモールド成形により所定の絶縁樹脂を用い
て形成されてもよい。尚、この外囲部材25は、非圧力
時に挿入部材24aと弾性導電チューブ21を非接触に
保持するためのものであり、この外囲部材25が弾性変
形可能に形成されることで、圧力作用時に挿入部材24
aと弾性導電チューブ21とが接続可能とされるもので
ある。
【0082】この変形例において、弾性導電チューブ2
1とリード線との接続は、以下のようにして行われる。
すなわち、に示すように、挿入部材24aの長手方向の
端部に位置する外囲部材25の外周に、リード線77の
導体部を巻き付けた状態で、その導体部の巻き付け部7
8を挿入部材24aおよび外囲部材25と一緒に弾性導
電チューブ21内に押し込み、巻き付け部78を外囲部
材25と弾性導電チューブ21との間で挟持固定するこ
とにより、リード線77が弾性導電チューブ21に接続
されるとともに、リード線77が挟持固定されるように
なっている。これによって、簡単な作業により、リード
線77の接続および固定を行うことができる。
【0083】{第18の変形例}図47ないし図50に
示す変形例では、第17の変形例において、一方の電極
部材22,23,76(以下、符号を81とする)が、
中空の円筒形あるいは中実の円柱形に形成された絶縁性
の芯材(弾性部材)83と、その芯材83の外周に螺旋
状に巻き付けられた金属線(金属導体)85とを備えて
構成されている。
【0084】即ち、この変形例では、電極部材81自体
が挿入部材を構成しており、図47ないし図50に示す
ように、その電極部材81が、細長形状の可撓性の芯材
83と、その芯材83の外周にコイル状に巻回された金
属線85とを備えて構成されている。電極部材81が正
負のいずれか一方の電極を構成しており、弾性導電チュ
ーブ21が正負のいずれか他方の電極を構成している。
【0085】芯材83は、樹脂、ゴム、繊維部材、ある
いはこれらのうちのいくつかを組み合わせて形成される
複合部材から形成された絶縁部材であり、この変形例で
は、カーボンファイバ等の繊維状の中心補強線上に、シ
リコンゴム樹脂、フッ素樹脂、EPDM等の弾性絶縁部
材が押出被覆成形されて形成されている。
【0086】金属線85は、ニクロム線、ステンレス
線、錫メッキ銅線等の耐蝕性を有する金属線が用いら
れ、図48に示すように、芯材83の外周面にめり込む
ようにして(ここでは金属線85の断面の約半分適度が
めり込むようにして)巻回されている。あるいは、この
変形例として、芯材83の外周面に、金属線85が嵌ま
り込む螺旋状の溝を設け、金属線85を、その溝に嵌め
込むようにして芯材83に巻回してもよい。
【0087】また、この変形例では、外囲部材25は、
樹脂またはゴムを用いてモールド成型により電極部材8
1の外周面上に一体に形成されている。外囲部材25の
配設形態としては、図46のように、長手方向に所定間
隔をあけて間欠的に設ける形態を採用すればよい。
【0088】あるいは、図43に示すように、電極部材
81の外周上に螺旋状の外囲部材25を設ける形態等を
採用してもよい。
【0089】以上のように、この変形例では、この発明
の変形例と同様な効果が得られるとともに、電極部材8
1の外周には、コイル状に巻回された金属線85が全周
に渡って露出しているため、いずれの方向から荷重が加
わって弾性導電チューブ21が弾性変形されても、金属
線85を弾性導電チューブ21に的確に電気接触させる
ことができ、種々の方向から与えられる荷重を的確に検
出することができるとともに、電極部材81の軸回りの
向きを意識せずに荷重センサの組み立ておよび配設を容
易に行うことができる。
【0090】また、芯材83に巻回された金属線85に
信号取り出し用のリード線を簡単に接続することができ
るとともに、小さな接触抵抗で金属線85にリード線を
接続することができる。
【0091】さらに、仮に電極部材81を導電ゴム等の
弾性導電部材により形成した場合には、荷重印加により
電極部材81が弾性導電チューブ21に当接した際に電
極部材81が弾性導電チューブ21に密着し、荷重印加
が解除されても電極部材81が弾性導電チューブ21か
ら離反しないおそれがあるが、この変形例に係る電極部
材81では、芯材83の外周に金属線85がコイル状に
巻回されているため、荷重印加時に電極部材81あるい
は芯材83が弾性導電チューブ21と密着して荷重印加
解除時に電極部材81あるいは芯材83が弾性導電チュ
ーブ21から離反しなくなるのを防止することができ、
荷重センサ10の信頼性の向上が図れる。
【0092】また、芯材83が絶縁部材により形成され
ているため、芯材83の外径を調節することにより、電
極部材81の単位長さ当たりの金属線85の巻回距離を
調節して電極部材81の単位長さ当たりの抵抗値を容易
に調節することができる。
【0093】さらに、導電ゴム等の弾性導電部材同士の
接触では、導通状態が不安定となりやすいのであるが、
芯材83の外周に金属線85がコイル状に巻回されてい
るため、荷重印加時にはコイル状の金属線85と弾性導
電チューブ21とが接触して導通するようになってお
り、荷重印加箇所においてコイル状の金属線85と弾性
導電チューブ21との導通ポイントを的確に形成するこ
とができ、両者を確実に導通させることができる。
【0094】また、金属線85が芯材83の外周面にめ
り込むようにして巻回されているため、芯材83の外周
面上での金属線85の移動を規制することができ、金属
線85の巻回状態を安定して保持することができる。
【0095】また、芯材83が弾性部材によって形成さ
れているため、電極部材81をより柔軟に変形させるこ
とができ、その結果、180°に折り曲げても、あるい
はクシャクシャに折り畳んでも壊れずにもとの形状に復
帰する変形に強い荷重センサ10を提供することができ
る。
【0096】さらに、金属線85として耐蝕性を有する
金属線が用いられているため、腐食に強く、信頼性の高
い荷重センサ10を提供することができる。
【0097】また、この変形例では、外囲部材25は、
樹脂またはゴムを用いてモールド成型により電極部材8
1の外周面上に一体に形成されるため、外囲部材25の
電極部材81に面する内周部がコイル状に巻回された金
属線85の間に嵌まり込み、強固に外囲部材25を電極
部材81の外周面に固定することができるとともに、外
囲部材25により金属線85が押さえられるため、金属
線85が芯材83から乖離するのを防止することができ
る。
【0098】
【発明の効果】請求項1、請求項2、請求項4及び請求
項5に記載の発明によれば、上下一対の面状の基体固定
部材の間に荷重センサを湾曲または折曲して配置し、少
なくとも上下方向に押圧力が印加されたときに、荷重セ
ンサの第一電極部材及び第二電極部材が直接的または間
接的に互いに電気的接続するようにしているので、従来
例のように、多数の圧力センサを使用しなくても、1本
または少数の荷重センサだけを使用して容易に荷重検知
を行うことができる。したがって、当該荷重センサ自体
のコストを低減できるだけでなく、その検知結果を電気
的に引き出す際の配線の本数を従来例に比べて飛躍的に
低減でき、全体として簡素且つ安価な荷重検知シートを
提供できる。
【0099】請求項3に記載の発明によれば、荷重セン
サの各電極部材に一定の抵抗値を有せしめているので、
荷重センサの一端から電圧を印加した場合に、そのうち
のどの点で第一電極部材と第二電極部材との接続がなさ
れたかによって荷重センサ全体の抵抗値が変化し、よっ
て、1本または少数の荷重センサにも拘わらずどの点で
荷重が印加されたかを容易に検知することができる。
【0100】請求項6に記載の発明によれば、弾性導電
チューブ内に複合弾性部材を回動可能に収納し、複合弾
性部材をひだ状に形成しているので、弾性導電チューブ
の外側から弾性導電チューブに押圧力が加えられて弾性
変形したときに当該弾性導電チューブを介して相互の電
気的接続が可能とされ、且つ、両側端絶縁体部同士が押
圧されたときに、両電極部材が中央絶縁体部により離間
された空隙内で共に弾性変形して互いに接触するように
しているので、弾性導電チューブ内で複合弾性部材がど
の方向に向いていても、外部からの押圧力により両電極
部材同士の電気的接続がなされ、荷重を確実に検知する
ことができる。したがって、きちんと上方から荷重が加
わるのではなく、例えば斜め方向や横滑り方向に荷重が
加わったときにも、当該荷重を確実に検知できる。
【0101】請求項7に記載の発明によれば、中空部ま
たは切欠により複合弾性部材自身の柔軟な弾性変形が可
能となり、軽荷重のものであっても容易に検知できる。
【0102】請求項8に記載の発明によれば、複合弾性
部材自身の柔軟な弾性変形を可能とする目的で形成した
中空部を、そのまま外部接続端子の挿入孔として兼用す
るだけで、外部への電気的接続が極めて容易になる。
【0103】請求項9ないし請求項13に記載の発明に
よれば、中継端子を用いて各部をかしめてその止着また
は接続を行うようにしているので、強固な止着または接
続が可能となり、各部同士の互いの抜けを防止できると
いう効果がある。
【0104】請求項14ないし請求項21に記載の発明
によれば、挿入部材が可撓性を有する部材によって形成
され、その挿入部材自体によって挿入部材が構成されて
いるため、挿入部材を弾性チューブとともに柔軟に変形
させることができ、その結果、種々の配設形態に対応す
るように荷重センサを変形させて配設することができる
とともに、変形させても壊れない変形に強い荷重センサ
を提供することができる。
【0105】また、第一電極部材または第二電極部材に
よって挿入部材が構成されているため、いずれの方向か
ら荷重が加わって弾性チューブが弾性変形されても、挿
入部材が弾性チューブの導電部に的確に電気接触し、種
々の方向から与えられる荷重を的確に検出することがで
きるとともに、挿入部材の軸回りの向きを意識せずに荷
重センサの組み立ておよび配設を容易に行うことができ
る。
【0106】請求項15に記載の発明によれば、挿入部
材が、その長手方向に配設された金属線を備えて形成さ
れているため、挿入部材の抵抗値を小さくすることがで
き、挿入部材を低ノイズの通電路として構成することが
でき、その結果、検出回路をすべてディジタル型の回路
構成とすることができる。
【0107】請求項16に記載の発明によれば、挿入部
材の外周には、コイル状に巻回された金属線が全周に渡
って露出しているため、いずれの方向から荷重が加わっ
て弾性チューブが弾性変形されても、金属線を弾性チュ
ーブの導電部に的確に電気接触させることができ、種々
の方向から与えられる荷重を的確に検出することができ
るとともに、挿入部材の軸回りの向きを意識せずに荷重
センサの組み立ておよび配設を容易に行うことができ
る。
【0108】また、芯材に巻回された金属線に信号線を
簡単に接続することができるとともに、小さな接触抵抗
で金属線に信号線を接続することができる。
【0109】さらに、仮に挿入部材を導電ゴム等の弾性
導電部材により形成した場合には、荷重印加により挿入
部材が弾性チューブの導電部に当接した際に挿入部材が
導電部に密着し、荷重印加が解除されても挿入部材が導
電部から離反しないおそれがあるが、本発明に係る挿入
部材では、芯材の外周に金属線がコイル状に巻回されて
いるため、荷重印加時に挿入部材あるいは芯材が弾性チ
ューブと密着して荷重印加解除時に挿入部材あるいは芯
材が弾性チューブから離反しなくなるのを防止すること
ができ、荷重センサの信頼性の向上が図れる。
【0110】また、芯材に絶縁部材が使用された場合、
芯材の外径を調節することにより、挿入部材の単位長さ
当たりの金属線の巻回距離を調節して挿入部材の単位長
さ当たりの抵抗値を容易に調節することができる。
【0111】さらに、導電ゴム等の弾性導電部材同士の
接触では、導通状態が不安定となりやすいのであるが、
芯材の外周に金属線がコイル状に巻回されているため、
荷重印加時にはコイル状の金属線と弾性チューブの導電
部とが接触して導通するようになっており、導電部とし
て導電ゴム等の弾性導電部材が用いられた場合にも、荷
重印加箇所においてコイル状の金属線と弾性チューブの
導電部との導通ポイントを的確に形成することができ、
両者を確実に導通させることができる。
【0112】請求項18に記載の発明によれば、芯材が
弾性部材によって形成され、金属線が芯材の外周面にめ
り込むようにして巻回されているため、芯材の外周面上
での金属線の移動を規制することができ、金属線の巻回
状態を安定して保持することができる。
【0113】また、芯材が弾性部材によって形成されて
いるため、挿入部材をより柔軟に変形させることがで
き、その結果、180°に折り曲げても、あるいはクシ
ャクシャに折り畳んでも壊れずにもとの形状に復帰する
変形に強い荷重センサを提供することができる。
【0114】請求項19に記載の発明によれば、芯材の
外周面に金属線が嵌まり込む螺旋状の溝が設けられ、金
属線がその溝に嵌まり込むようにして芯材に巻回されて
いるため、芯材の外周面上での金属線の移動を規正する
ことができ、金属線の巻回状態を安定して保持すること
ができる。
【0115】請求項20に記載の発明によれば、金属線
として耐蝕性を有する金属線が用いられているため、腐
食に強く、信頼性の高い荷重センサを提供することがで
きる。
【0116】請求項21に記載の発明によれば、外囲部
材は、樹脂またはゴムを用いてモールド成型により挿入
部材の外周面上に一体に形成されるため、外囲部材の挿
入部材に面する内周部がコイル状に巻回された金属線の
間に嵌まり込み、強固に外囲部材を挿入部材の外周面に
固定することができるとともに、外部部材により金属線
が押さえられるため、金属線が芯材から乖離するのを防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る荷重検知シ
ートを示す平面図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態に係る荷重検知シ
ートを示す断面図である。
【図3】この発明の第1の実施の形態に係る荷重検知シ
ートの荷重センサを示す断面図である。
【図4】荷重センサ内の複合弾性部材を示す断面図であ
る。
【図5】荷重が印加された状態の荷重センサを示す断面
図である。
【図6】弾性導電チューブ内で荷重センサが斜め姿勢と
なっている状態を示す断面図である。
【図7】弾性導電チューブ内で荷重センサが90度回動
した状態を示す断面図である。
【図8】弾性導電チューブ内で荷重センサが90度回動
した状態で荷重が印加された様子を示す断面図である。
【図9】荷重センサの端部を示す側面図である。
【図10】荷重センサの端部で接続端子が接続された状
態の複合弾性部材を示す断面図である。
【図11】荷重が印加されていない状態の荷重検知シー
トを示す略等価回路図である。
【図12】荷重センサを示す側面図である。
【図13】荷重が印加されて両電極部材がチューブ本体
に接続された状態の荷重検知シートを示す略等価回路図
である。
【図14】荷重が印加されて両電極部材がチューブ本体
を介さずに直接接続された状態の荷重検知シートを示す
略等価回路図である。
【図15】この発明の第2の実施の形態に係る荷重検知
シートの荷重センサを示す断面図である。
【図16】この発明の第2の実施の形態に係る荷重検知
シートの各部の接続関係を示す図である。
【図17】この発明の第2の変形例に係る荷重検知シー
トの荷重センサを示す断面図である。
【図18】この発明の第3の変形例に係る荷重検知シー
トの荷重センサの複合弾性部材を示す断面図である。
【図19】この発明の第3の変形例に係る荷重検知シー
トの荷重センサの複合弾性部材を示す断面図である。
【図20】この発明の第4の変形例に係る荷重検知シー
トの荷重センサを示す断面図である。
【図21】この発明の第4の変形例に係る荷重検知シー
トを示す平面図である。
【図22】この発明の第5の変形例に係る荷重検知シー
トを示す断面図である。
【図23】この発明の第6の変形例に係る荷重検知シー
トの荷重センサの端部を示す平面図である。
【図24】この発明の第7の変形例に係る荷重検知シー
トの荷重センサを示す断面図である。
【図25】この発明の第7の変形例に係る荷重検知シー
トの荷重センサを示す断面図である。
【図26】この発明の第8の変形例に係る荷重検知シー
トの荷重センサを示す断面図である。
【図27】この発明の第8の変形例に係る荷重検知シー
トの荷重センサを示す断面図である。
【図28】この発明の第8の変形例に係る荷重検知シー
トの荷重センサを示す断面図である。
【図29】この発明の第8の変形例に係る荷重検知シー
トの荷重センサを示す断面図である。
【図30】この発明の第9の変形例に係る荷重検知シー
トの荷重センサを示す断面図である。
【図31】この発明の第9の変形例に係る荷重検知シー
トの荷重センサを示す断面図である。
【図32】この発明の第10の変形例に係る荷重検知シ
ートの荷重センサを示す断面図である。
【図33】荷重が印加されて複合弾性部材の電極部材と
弾性導電チューブとが互いに接続された状態の荷重検知
シートを示す略等価回路図である。
【図34】この発明の第13の変形例に係る荷重検知シ
ートを示す平面図である。
【図35】この発明の第13の変形例に係る荷重検知シ
ートの荷重センサの端部を示す側面図である。
【図36】この発明の第13の変形例に係る荷重検知シ
ートの荷重センサの端部を示す斜視図である。
【図37】この発明の第13の変形例に係る荷重検知シ
ートの荷重センサを示す断面図である。
【図38】この発明の第13の変形例に係る荷重検知シ
ートの荷重センサを示す断面図である。
【図39】この発明の第13の変形例に係る荷重検知シ
ートの荷重センサの端部を示す断面図である。
【図40】この発明の第14の変形例に係る荷重検知シ
ートの荷重センサの端部を示す断面図である。
【図41】この発明の第15の変形例に係る荷重検知シ
ートの荷重センサの端部を示す断面図である。
【図42】この発明の第15の変形例に係る荷重検知シ
ートの荷重センサの端部を示す側面図である。
【図43】この発明の第16の変形例に係る荷重検知シ
ートの荷重センサの挿入部材を示す側面図である。
【図44】この発明の第17の変形例に係る荷重検知シ
ートの荷重センサの端部を示す断面図である。
【図45】この発明の第17の変形例に係る荷重検知シ
ートの荷重センサの端部を示す断面図である。
【図46】この発明の第17の変形例に係る荷重検知シ
ートの荷重センサの端部を示す一部断面図である。
【図47】この発明の第18の変形例に係る荷重検知シ
ートの荷重センサの挿入部材を示す側面図である。
【図48】この発明の第18の変形例に係る荷重検知シ
ートの荷重センサの挿入部材を示す断面図である。
【図49】この発明の第18の変形例に係る荷重検知シ
ートの荷重センサを示す断面図である。
【図50】この発明の第18の変形例に係る荷重検知シ
ートの荷重センサを示す断面図である。
【図51】従来の荷重検知シートを示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
10 荷重センサ 11a,11b 基体固定部材 21 弾性導電チューブ 22,23 電極部材 24 複合弾性部材 24a 挿入部材 28 中空部 29 チューブ本体 30 支持部 31,32 側端絶縁体部 33 中央絶縁体部 35,36 中空部 37 リード線 38,39 接続端子 41 検知回路部 42 終端抵抗体 48 切欠 51 外部接続端子 52 接続孔 55,56 電圧検出回路 57 論理和回路 62 溝 63 導電部分 64 基板 71 導電部材 72 装着部材 73 導電片 74 カシメ部材 76 電極部材 77 リード線 78 巻き付け部 81 電極部材 83 芯材 85 金属線

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の載置面上に載置されて、上面に荷
    重が印加されたときにその旨を検知する荷重検知シート
    であって、 上下に配置される一対の面状の基体固定部材と、 一対の前記基体固定部材の間に挟まれた面内で、二次元
    方向に展開するようにして配策される線状の荷重センサ
    とを備え、 前記荷重センサは、少なくとも上下方向に押圧力が印加
    されたときに、直接的または間接的に互いに電気的接続
    がなされる導電性の第一電極部材及び第二電極部材が、
    当該荷重センサの長手方向に沿って形成されることを特
    徴とする荷重検知シート。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の荷重検知シートであっ
    て、前記荷重センサは、一対の前記基体固定部材の間に
    挟まれた面内で、所定数行所定数列のマトリクスを規律
    する全ての線の全ての交点を通過するように湾曲または
    折曲されて配策されることを特徴とする荷重検知シー
    ト。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の荷重検
    知シートであって、前記第一電極部材及び前記第二電極
    部材は、単位長さ当たりに一定の抵抗値を有せしめられ
    たことを特徴とする荷重検知シート。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の荷重検知シートであって、 前記荷重センサは、 導電性を有する管状の弾性導電チューブと、 前記弾性導電チューブ内に収納されて前記第一電極部材
    及び前記第二電極部材が形成された複合弾性部材とを備
    えることを特徴とする荷重検知シート。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の荷重検知シートであって、 前記荷重センサは、 前記第一電極部材及び前記第二電極部材のうちの一方と
    して機能する導電性の管状の弾性導電チューブと、 前記弾性導電チューブ内に収納されて前記第一電極部材
    及び前記第二電極部材のうちの他方が形成された複合弾
    性部材とを備えることを特徴とする荷重検知シート。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の荷重検知シートであって、 前記荷重センサは、 導電性を有する管状の弾性導電チューブと、 前記弾性導電チューブ内に回動可能に収納されて前記第
    一電極部材及び前記第二電極部材が形成された複合弾性
    部材とを備え、 前記複合弾性部材は、 両端に形成されて前記弾性導電チューブの内面に遊接す
    る電気的絶縁性の側端絶縁体部と、 前記側端絶縁体部の間に互いに離間して形成される前記
    第一電極部材及び前記第二電極部材と、 前記第一電極部材及び前記第二電極部材を互いに電気的
    に絶縁しながら連結する中央絶縁体部とを備え、 前記第一電極部材及び前記第二電極部材の厚み寸法は、
    前記側端絶縁体部の厚み寸法より小とされ、且つ前記中
    央絶縁体部の厚み寸法より大とされることで、前記複合
    弾性部材はその幅方向に沿ってひだ形状に形成され、 前記第一電極部材及び前記第二電極部材は、前記弾性導
    電チューブの自然状態で前記弾性導電チューブから離間
    して配置される一方、前記弾性導電チューブが外部から
    の押圧力により弾性変形したときに当該弾性導電チュー
    ブを介して相互の電気的接続が可能に配置され、 且つ、前記第一電極部材及び前記第二電極部材は、前記
    両側端絶縁体部同士が押圧されたときに、前記中央絶縁
    体部により離間された状態から弾性変形して互いに接触
    可能な位置に配置されることを特徴とする荷重検知シー
    ト。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の荷重検知シートであっ
    て、 前記複合弾性部材の内部または側部に、当該複合弾性部
    材自身の柔軟な弾性変形を可能とするための中空部また
    は切欠が形成されたことを特徴とする荷重検知シート。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の荷重検知シートであっ
    て、 前記中空部は少なくとも一対に形成され、 前記各中空部は前記荷重センサの端部において外部接続
    端子の接続孔として使用可能とされたことを特徴とする
    荷重検知シート。
  9. 【請求項9】 請求項5に記載の荷重検知シートであっ
    て、 複合弾性部材をかしめて外部の所定のリード線に固定す
    るための中継端子をさらに備えることを特徴とする荷重
    検知シート。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の荷重検知シートであ
    って、 前記中継端子と前記弾性導電チューブとの接合を防止す
    るためのスペーサをさらに備える荷重検知シート。
  11. 【請求項11】 請求項4ないし請求項9のいずれかに
    記載の荷重検知シートであって、 前記複合弾性部材の端部と前記弾性導電チューブとの接
    合を防止するためのスペーサをさらに備える荷重検知シ
    ート。
  12. 【請求項12】 請求項4ないし請求項11のいずれか
    に記載の荷重検知シートであって、 前記弾性導電チューブの一部に、外部の所定のリード線
    に接続するための所定の中継端子をかしめて止着する導
    電性の突起が形成されたことを特徴とする荷重検知シー
    ト。
  13. 【請求項13】 請求項4ないし請求項11のいずれか
    に記載の荷重検知シートであって、 前記弾性導電チューブの少なくとも一部に、当該弾性導
    電チューブの一部に接続するとともに外部の所定のリー
    ド線に接続するための所定の中継端子をかしめて止着す
    るための導電部材が取り付けられたことを特徴とする荷
    重検知シート。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし請求項3のいずれかに
    記載の荷重検知シートであって、 前記第一電極部材及び前記第二電極部材のいずれか一方
    は、可撓性を有する部材によって形成されて周方向の少
    なくとも一部の区間が導電性を有する導電部となってい
    る管状の弾性チューブであり、 前記第一電極部材及び前記第二電極部材のうちの他方
    は、可撓性を有する部材によって形成されて前記弾性チ
    ューブ内に挿入される長尺状の挿入部材であり、 前記挿入部材に、長手方向に所定間隔をあけて前記挿入
    部材を外囲するように設けられ、前記挿入部材と一緒に
    前記弾性チューブ内に挿入され、前記挿入部材を前記弾
    性チューブから離間させる絶縁性の外囲部材が設けられ
    たことを特徴とする荷重検知シート。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の荷重検知シートで
    あって、 前記挿入部材が、その長手方向に配設された金属線を備
    えて形成されていることを特徴とする荷重検知シート。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の荷重検知シートで
    あって、 前記挿入部材は、 細長形状の可撓性の芯材と、 前記芯材の外周にコイル状に巻回された金属線と、を備
    えることを特徴とする荷重検知シート。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の荷重検知シートで
    あって、 前記芯材が、樹脂、ゴム、繊維部材、あるいはこれらの
    うちのいくつかを組み合わせて形成される複合部材から
    形成された絶縁部材であることを特徴とする荷重検知シ
    ート。
  18. 【請求項18】 請求項16または請求項17に記載の
    荷重検知シートであって、 前記芯材が、弾性部材によって形成され、 前記金属線が、前記芯材の外周面にめり込むようにして
    巻回されていることを特徴とする荷重検知シート。
  19. 【請求項19】 請求項16または請求項17に記載の
    荷重検知シートであって、 前記芯材の外周面に、前記金属線が嵌まり込む螺旋状の
    溝が設けられ、 前記金属線が、前記溝に嵌まり込むようにして前記芯材
    に巻回されることを特徴とする荷重検知シート。
  20. 【請求項20】 請求項15ないし請求項19のいずれ
    かに記載の荷重検知シートであって、 前記金属線として、耐蝕性を有する金属線が用いられて
    いることを特徴とする荷重検知シート。
  21. 【請求項21】 請求項16に記載の荷重検知シートで
    あって、 前記外囲部材は、樹脂またはゴムを用いてモールド成型
    により前記挿入部材の外周面上に一体に形成されること
    を特徴とする荷重検知シート。
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