JP2001143049A - 歩数計測器及び履物 - Google Patents

歩数計測器及び履物

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JP2001143049A
JP2001143049A JP2000252379A JP2000252379A JP2001143049A JP 2001143049 A JP2001143049 A JP 2001143049A JP 2000252379 A JP2000252379 A JP 2000252379A JP 2000252379 A JP2000252379 A JP 2000252379A JP 2001143049 A JP2001143049 A JP 2001143049A
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elastic
tube
electrode member
load sensor
electrode
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JP2000252379A
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Masahiro Kume
昌宏 粂
Kaikan Yamaguchi
怪竿 山口
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 服装、身体的条件、すり足歩行等の歩行の態
様及び外部環境等に影響されることなく、正確且つ確実
に歩数計測が行えるとともに、歩行状態を音または光の
少なくともいずれか一方により報知することができる歩
数計測器及び履物を提供することである。 【解決手段】 この歩数計測器1は、足からの荷重を受
け得る履物2の部分(ここでは、履物2の底部内面のか
かと部2a)に設置される荷重センサユニット3と、そ
の荷重センサユニット3の検出結果に基づいて歩数計
測、歩数表示及び歩行に伴う報知出力(ブザー音の出力
等)を行う計測ユニット4とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歩数計測器及び履
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】歩数計測器として用いられる従来の万歩
計(登録商標)には、歩行による振り子の揺れを感知し
て歩数を計測する振り子式のものや、加速度センサによ
り歩行時の加速度を検出して歩数を計測する加速度式の
ものがある。また、他の方式として、電位センサにより
歩行時に生じる静電気の電位を検出して歩数を計測する
静電気式のものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
振り子式及び加速度式の万歩計では、振り子の振れや加
速度の検出方向が限定されるため、振り子の振れ方向あ
るいは加速度の検出方向が地面に対して垂直になるよう
に身体に装着しなければならないが、服装の態様によっ
ては正しく装着できない場合や、歩行者が身体的条件の
ため振動や揺れが生じにくいようなゆっくりとした歩行
をせざるを得ない場合や、すり足で歩行が行われる場合
などには、振り子の振れや加速度の検出が十分に行われ
ず、正確な歩数計測が行われないという問題がある。ま
た、静電気式の万歩計では、静電気発生が天候などの環
境条件や歩行環境条件の影響を大きく受け、安定した歩
数計測が行えないという問題がある。
【0004】そこで、前記問題点に鑑み、本発明の第一
の目的は、服装、身体的条件、すり足歩行等の歩行の態
様及び外部環境等に影響されることなく、正確且つ確実
に歩数計測が行える歩数計測器及び履物を提供すること
である。
【0005】また、本発明の第二の目的は、歩行状態を
音または光の少なくともいずれか一方により報知するこ
とができる歩数計測器及び履物を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の技術的手段は、足からの荷重を受け得る履物の部分に
設けられ、荷重の印加を検出する荷重センサと、前記荷
重センサが検出した前記荷重の印加回数を計測すること
により歩数を計測する歩数計測部とを備えることを特徴
とする。
【0007】好ましくは、前記歩数計測器は、前記歩数
計測部が計測した前記歩数を表示する表示器をさらに備
えるのがよい。
【0008】また、好ましくは、前記歩数計測器は、前
記荷重センサが前記荷重の印加を検出するのに応答し、
音または光の少なくともいずれか一方による報知出力を
行う報知部をさらに備えるのがよい。
【0009】さらに、好ましくは、前記荷重センサは、
線状の荷重センサであって、少なくとも上下方向に荷重
が印加されたときに、直接的または間接的に互いに電気
的接続がなされる導電性の第一電極部材及び第二電極部
材が、当該荷重センサの長手方向に沿って形成されるの
がよい。
【0010】また、好ましくは、前記荷重センサは、導
電性を有する管状の弾性導電チューブと、前記弾性導電
チューブ内に収納されて前記第一電極部材及び前記第二
電極部材が形成された複合弾性部材とを備えるのがよ
い。
【0011】さらに、好ましくは、前記荷重センサは、
前記第一電極部材及び前記第二電極部材のうちの一方と
して機能する導電性の管状の弾性導電チューブと、前記
弾性導電チューブ内に収納されて前記第一電極部材及び
前記第二電極部材のうちの他方が形成された複合弾性部
材とを備えるのがよい。
【0012】また、好ましくは、前記荷重センサは、導
電性を有する管状の弾性導電チューブと、前記弾性導電
チューブ内に回動可能に収納されて前記第一電極部材及
び前記第二電極部材が形成された複合弾性部材とを備
え、前記複合弾性部材は、両端に形成されて前記弾性導
電チューブの内面に遊接する電気的絶縁性の側端絶縁体
部と、前記側端絶縁体部の間に互いに離間して形成され
る前記第一電極部材及び前記第二電極部材と、前記第一
電極部材及び前記第二電極部材を互いに電気的に絶縁し
ながら連結する中央絶縁体部とを備え、前記第一電極部
材及び前記第二電極部材の厚み寸法は、前記側端絶縁体
部の厚み寸法より小とされ、且つ前記中央絶縁体部の厚
み寸法より大とされることで、前記複合弾性部材はその
幅方向に沿ってひだ形状に形成され、前記第一電極部材
及び前記第二電極部材は、前記弾性導電チューブの自然
状態で前記弾性導電チューブから離間して配置される一
方、前記弾性導電チューブが外部からの押圧力により弾
性変形したときに当該弾性導電チューブを介して相互の
電気的接続が可能に配置され、且つ、前記第一電極部材
及び前記第二電極部材は、前記両側端絶縁体部同士が互
いに近接する方向に押圧されたときに、前記中央絶縁体
部により離間された状態から弾性変形して互いに接触可
能な位置に配置されるのがよい。
【0013】さらに、好ましくは、前記複合弾性部材の
内部または側部の少なくとも一箇所に、当該複合弾性部
材自身の柔軟な弾性変形を可能とするための中空部また
は切欠が形成されるのがよい。
【0014】また、好ましくは、前記中空部のうちの前
記電極部材に設けられる中空部は、前記歩数計測器の端
部において細長形状の外部接続端子の接続孔として使用
されるのがよい。
【0015】さらに、好ましくは、前記外部接続端子
は、変形可能な細長形状を有しており、前記中空部内に
その端部の開口部から前記外部接続端子を挿入し、その
外部接続端子を挿入した前記複合弾性部材の部分を折り
畳んだ状態あるいは折り曲げた状態で、前記複合弾性部
材を前記弾性導電チューブ内に挿入することにより、前
記電極部部材と前記外部接続端子との接続及び固定が行
われているのがよい。
【0016】また、好ましくは、前記電極部材は、圧着
金具によりリード線と直接圧着されて接続されるのがよ
い。
【0017】さらに、好ましくは、前記電極部材は、そ
の電極部材に圧着される第一圧着部とリード線に圧着さ
れる第二圧着部とを有する圧着金具により、その圧着金
具を介して前記リード線と接続されているのがよい。
【0018】また、好ましくは、前記圧着金具は、外側
に面する外側表面が絶縁被覆されているのがよい。
【0019】さらに、好ましくは、前記歩数計測器は、
前記電極部材と前記リード線との前記圧着金具による接
続部と前記弾性導電チューブとの間に、その両者の間を
電気的に遮断するように介装される絶縁部材をさらに備
えるのがよい。
【0020】また、好ましくは、前記弾性導電チューブ
には、リード線接続用の突起端子部が設けられており、
その突起端子部にリード線が圧着金具による圧着により
接続されるのがよい。
【0021】さらに、好ましくは、前記歩数計測器は、
前記弾性導電チューブを外囲する弾性を有する外部チュ
ーブをさらに備えるのがよい。
【0022】また、好ましくは、前記歩数計測器は、前
記弾性導電チューブを外囲する弾性を有する外部チュー
ブをさらに備え、前記外部チューブの前記弾性導電チュ
ーブと当接する部分が、部分的に導電性を有する弾性材
料で形成された導電部となっており、前記導電部には、
リード線接続用の突起端子部が設けられており、その突
起端子部にリード線が圧着金具による圧着により接続さ
れるのがよい。
【0023】さらに、好ましくは、前記歩数計測器は、
前記弾性導電チューブを外囲する弾性を有する外部チュ
ーブをさらに備え、前記外部チューブの前記弾性導電チ
ューブと当接する部分に、金属端子を配設し、前記金属
端子に、リード線が圧着金具による圧着により接続され
るのがよい。
【0024】また、好ましくは、前記第一電極部材と前
記第二電極部材との一端部同士が、所定の抵抗体を介し
て接続されているのがよい。
【0025】さらに、好ましくは、前記荷重センサの荷
重の検出感度は、前記両電極部材の前記厚み寸法と、前
記両測端絶縁体部の前記厚み寸法と、前記中央絶縁体部
の前記厚み寸法と、前記弾性導電チューブの肉厚と、前
記両電極部材と前記両測端絶縁体部との連結部における
前記両測端絶縁体部の前記両電極部材端部からの立ち上
がり角度(θ)と、前記複合弾性部材及び前記弾性導電
チューブの硬度の少なくともいずれかを調節するのがよ
い。
【0026】また、好ましくは、前記荷重センサは、周
方向の少なくとも一部の区間が導電性を有する導電部と
なっている管状の弾性チューブと、長手方向に沿って設
けられた電極部材を有し、前記弾性チューブ内に挿入さ
れる長尺状の挿入部材と、前記挿入部材に、長手方向に
所定間隔をあけて前記挿入部材を外囲するように設けら
れ、前記挿入部材と一緒に前記弾性チューブ内に挿入さ
れ、前記挿入部材を前記弾性チューブから離間させる外
囲部材と、を備え、前記電極部材は、前記弾性チューブ
の自然状態で前記弾性チューブの前記導電部から離間し
て配置される一方、前記弾性チューブが外部からの荷重
により弾性変形したときに当該弾性チューブの前記導電
部と電気的接続が可能に配置されるのがよい。
【0027】さらに、好ましくは、前記荷重センサの前
記電極部材が可撓性を有する部材によって形成され、前
記電極部材自体によって前記挿入部材が構成されている
のがよい。
【0028】また、前記電極部材が、その長手方向に配
設された金属線を備えて形成されているのがよい。
【0029】さらに、好ましくは、前記電極部材は、細
長形状の可撓性の芯材と、前記芯材の外周にコイル状に
巻回された金属線と、を備えるのがよい。
【0030】また、好ましくは、前記芯材が、樹脂、ゴ
ム、繊維部材、あるいはこれらのうちのいくつかを組み
合わせて形成される複合部材から形成された絶縁部材で
あるのがよい。
【0031】さらに、好ましくは、前記芯材が、弾性部
材によって形成され、前記金属線が、前記芯材の外周面
にめり込むようにして巻回されているのがよい。
【0032】また、好ましくは、前記芯材の外周面に、
前記金属線が嵌まり込む螺旋状の溝が設けられ、前記金
属線が、前記溝に嵌まり込むようにして前記芯材に巻回
されるのがよい。
【0033】さらに、好ましくは、前記金属線として、
耐蝕性を有する金属線が用いられているのがよい。
【0034】また、好ましくは、前記外囲部材は、樹脂
またはゴムを用いてモールド成型により前記電極部材の
外周面上に一体に形成されるのがよい。
【0035】さらに、好ましくは、前記荷重センサの前
記荷重の検出に対するセンサ感度が、前記電極部材を外
囲する前記外囲部材間の間隔、前記外囲部材の前記電極
部材の長手方向に対する幅、コイル状に巻回された前記
金属線と前記弾性チューブとの間の距離、前記弾性チュ
ーブの肉厚、および前記弾性チューブの外径のうちの少
なくともいずれか一つを調節することにより調節される
のがよい。
【0036】また、好ましくは、前記荷重センサの前記
弾性チューブの一端部または両端部に位置する前記導電
部、および前記挿入部材の一端部または両端部に位置す
る前記電極部材に、信号取出し用の信号線が、直接電気
接続される、あるいは所定の導電部材を介して電気接続
されるのがよい。
【0037】さらに、好ましくは、前記荷重センサの前
記弾性チューブの内部空間は、前記弾性チューブの両端
部にて所定の遮断手段により外部から遮断されているの
がよい。
【0038】また、前記目的を達成するための技術的手
段である履物は、請求項4ないし32のいずれかに記載
された前記荷重センサが、足からの荷重を受ける得る部
分に設けられるのがよい。
【0039】さらに、好ましくは、請求項1に記載され
た前記歩数計測部、及び請求項2に記載された前記表示
器がさらに設けられるのがよい。
【0040】また、好ましくは、請求項3に記載された
前記報知部がさらに設けられるのがよい。
【0041】さらに、好ましくは、前記荷重センサが、
履物本体のかかと部または中敷きのかかと部に設けられ
るのがよい。
【0042】また、好ましくは、前記歩数計測部及び前
記表示器は、計測ユニットとしてユニット化されてお
り、前記荷重センサは、荷重センサユニットとしてユニ
ット化されているのがよい。
【0043】さらに、好ましくは、前記歩数計測部、前
記表示器及び前記報知部は、計測ユニットとしてユニッ
ト化されており、前記荷重センサは、荷重センサユニッ
トとしてユニット化されているのがよい。
【0044】なお、本発明において、「履物」とは、
靴、サンダル、スリッパ及びこれらに使用する中敷き等
を含む概念である。
【0045】
【発明の実施の形態】1.第一実施形態 図1は本発明の第一実施形態に係る歩数計測器及びその
歩数計測器が備えられた履物(靴)を示す斜視図であ
り、図2は図1の歩数計測器の構成を示す平面図であ
り、図3は図1の歩数計測器に備えられる荷重センサユ
ニットの断面図であり、図4は図1の歩数計測器の電気
的構成を示すブロック図である。
【0046】本実施形態に係る歩数計測器1は、図1及
び図2の如く、履物2における足からの荷重を受け得る
部分(ここでは、履物2の底部内面のかかと部2a)に
設置される荷重センサユニット3と、その荷重センサユ
ニット3の検出結果に基づいて歩数計測、歩数表示及び
歩行に伴う報知出力を行う計測ユニット4とを備えてい
る。なお、ここでは、荷重センサユニット3を、履物2
の底部内面のかかと部2aに設置するようにしたが、荷
重センサユニット3の設置場所は、足からの荷重を受け
得る部分であればいずれの場所でもよく、他の設置場所
としては、例えば、履物2の底部内面の土踏まず部やつ
ま先部等が考えられる。また、荷重センサユニット3
は、履物3の底部内面に着脱自在に設置するようにして
もよく、底部内面に一体に固着するようにしてもよく、
あるいは、靴底部材内に一体に埋め込むようにしてもよ
い。
【0047】荷重センサユニット3は、図2及び図3の
如く、荷重検出を行う荷重センサ10と、印加される荷
重の平均化のために設けられる2つのダミー11,12
と、これらの荷重センサ10及びダミー11,12を外
囲するゴムやスポンジ等の弾性材料から構成される基台
部材13とを備えて構成される。荷重センサ10及びダ
ミー11,12は、互いに平行に直線的に基台部材13
内に配設されており、ダミー11,12は、荷重センサ
10の左右両側に配設されている。なお、ダミー11,
12は、印加される荷重が荷重センサ10に集中するの
を防止するために配設されるものであり、必ずしも必須
のものではなく、省略も可能である。また、ダミー1
1,12は、信号取り出し用の配線接続等が行われてい
ない点等を除いて材質、形状、サイズ等が荷重センサ1
0と実質的に同一であり、詳細な説明は省略する。
【0048】ここで、基台部材13の材質、形態等は、
任意であり、必ずしも本実施形態のように荷重センサ1
0及びダミー11,12の全体を外囲する必要はなく、
二枚の板状部材によって基台部材13を構成し、その板
状部材により荷重センサ10及びダミー11,12を上
下からサンドイッチ状に挟み込んで保持するようにして
もよく、あるいは、基台部材13を一枚の板状部材と
し、その板状部材に荷重センサ10及びダミー11,1
2を固着するようにしてもよい。また、基台部材13は
省略可能であり、荷重センサ10及びダミー11,12
を履物2に直接設置する(あるいは埋め込む)ようにし
てもよい。
【0049】荷重センサ10は、図5の如く、中空チュ
ーブ状の弾性導電チューブ21と、この弾性導電チュー
ブ21内に遊挿されて正負の両電極部材22,23を備
える細長状の弾性を有する複合弾性部材24とを備え
る。
【0050】弾性導電チューブ21は、図5の如く、中
空部28を有して形成された略円管形のチューブ本体2
9と、当該チューブ本体29を支持する矩形の支持部3
0とを備えおり、これらは導電ゴム等の導電性を有する
弾性材料で一体成形されている。
【0051】複合弾性部材24は、図5及び図6の如
く、断面視両側端部に形成された側端絶縁体部31,3
2と、断面視中央部に配置される中央絶縁体部33と、
片側の側端絶縁体部31と中央絶縁体部33との間に形
成される第一電極部材22と、他側の側端絶縁体部32
と中央絶縁体部33との間に形成される第二電極部材2
3とを備える。
【0052】側端絶縁体部31,32の弾性導電チュー
ブ21に接触する外面は、チューブ本体29の内周面に
対応した円弧形状とされ、これにより、複合弾性部材2
4のチューブ本体29内での若干の回動が許容される
(図8及び図9参照)。
【0053】各電極部材22,23は、弾性導電チュー
ブ21と同様の導電ゴム等の導電性を有する弾性材料を
用いてそれぞれ成形され、これらの両電極部材22,2
3同士は、中央絶縁体部33によって離間して配置され
る。また、各電極部材22,23のそれぞれにおいて、
当該各電極部材22,23の弾性を確保するための中空
部35,36が形成されている。これにより、外圧に対
して複合弾性部材24が変形しやすい状態にされてい
る。尚、図5及び図6の例では、各電極部材22,23
がそれぞれ中空部35,36によって上部電極部材22
a,23aと下部電極部材22b,23bとに分断され
ている例を示しているが、これらの上部電極部材22
a,23aと下部電極部材22b,23bとが中空部3
5,36の周りで各電極部材22,23がそれぞれ上下
につながって構成されても差し支えない。
【0054】そして、複合弾性部材24においては、図
6の如く、各側端絶縁体部31の高さ寸法(厚み寸法)
をH1とした場合に、各電極部材22,23の高さ寸法
(外径:厚み寸法)H2は、各側端絶縁体部31の高さ
寸法(厚み寸法)H1よりも小さく設定されており、各
側端絶縁体部31,32の上下端が各電極部材22,2
3よりも上下方向(複合弾性部材24の厚さ方向)に張
り出した状態とされている。これにより、複合弾性部材
24の各電極部材22,23と複合弾性部材24のチュ
ーブ本体29との間に側端絶縁体部31,32が介在さ
れ、よって、図5の横方向における電極部材22,23
とチューブ本体29との不用意な接触を防止できる。ま
た、中央絶縁体部33の上下方向(複合弾性部材24の
厚さ方向)についての高さ寸法(厚み寸法)H3は、各
電極部材22,23の高さ寸法(外径:厚み寸法)H2
よりも小さく設定され、その結果この中央絶縁体部33
の部分が複合弾性部材24において断面視凹状に形成さ
れている。このように高さ寸法H1,H2,H3を異な
って設定することにより、複合弾性部材24は幅方向に
ひだが形成された形状となり、また内部に中空部35,
36が形成されていることと相まって、極めて柔軟に弾
性変形が可能な形状とされている。したがって、図5の
上方から押圧力が加えられたときには(図7中の矢示方
向Dr1)、チューブ本体29と複合弾性部材24は図
7のように弾性変形し、よって第一電極部材22(22
a,22b)とチューブ本体29及び第二電極部材23
(23a,23b)とチューブ本体29がそれぞれ接触
するようになり、よって第一電極部材22と第二電極部
材23とはチューブ本体29を介して電気的に導通する
ことになる。勿論、チューブ本体29の形状が自然状態
である円管状に復帰した時点で、複合弾性部材24の形
状は、そのひだ形状の元の状態に弾性復元するようにな
っている。
【0055】尚、複合弾性部材24は、チューブ本体2
9内での回動が許容されているが、例えば図8のよう
に、複合弾性部材24がチューブ本体29の中空部28
内で左上から右下にかけて斜め姿勢をとっていたような
場合に、チューブ本体29の上方(図8中の矢示方向D
r2)から押圧力が加えられたときには、側端絶縁体部
31,32の弾性導電チューブ21に接触する外面は、
側端絶縁体部31,32のチューブ本体29の内周面に
対応した円弧形状とされていることから、側端絶縁体部
31,32は図8中の矢示方向R1(反時計回り)に容
易に回動し、結局は図7の状態となって、第一電極部材
22と第二電極部材23とがチューブ本体29を介して
電気的に導通することになる。ただし、図9のように、
複合弾性部材24がチューブ本体29の中空部28内で
丁度90度回動して、両側端絶縁体部31,32及び中
央絶縁体部33が上下方向に揃って配置された状態で、
チューブ本体29の上方(図9中の矢示方向Dr3)か
ら押圧力が加えられたときには、複合弾性部材24は時
計回りにも反時計回りにも回動しないことがある。この
場合は、図10の如く、そのままの状態で上下方向に押
しつぶされ、両側端絶縁体部31,32と中央絶縁体部
33とに挟まれた中空部35,36がつぶれた状態とな
り、これにより両電極部材22,23が湾曲して、一方
の第一電極部材22aと一方の第二電極部材23aとが
直接接触するとともに、他方の第一電極部材22bと他
方の第二電極部材23bとが直接接触する。これによ
り、第一電極部材22と第二電極部材23とが電気的に
導通することになる。
【0056】ここで、複合弾性部材24の一端部におい
ては、図11及び図12の如く、複合弾性部材24内の
各中空部35,36に、外部接続用の2芯型のリード線
37の各接続端子38,39が挿入される。即ち、一方
の接続端子38が第一電極部材22(22a,22b)
に接続され、他方の接続端子39が第二電極部材23
(23a,23b)に接続されて、リード線37を通じ
て、図2及び図4に示した外部の所定の計測ユニット4
内の検知回路部41(図4参照)まで引き出される。
尚、図11中の符号40は防水用のシール部材を示して
いる。ただし、特別に防水の必要がない場合は、防水シ
ール部材を省略してもよい。
【0057】一方、複合弾性部材24の他端部において
は、図4の如く、電極部材22,23の他端間を電気的
に接続するようにして所定の抵抗値RLの終端抵抗体4
2が接続される。この終端抵抗体42は、電極部材2
2,23で構成される導電路の断線に対し故障検知機能
を持たせるためのものであり、無駄な電流量を可及的に
低減すべく、各電極部材22,23やチューブ本体29
の抵抗値よりも遙かに大きな抵抗値に設定されている。
なお、本実施形態では、終端抵抗体42は、図4の如
く、計測ユニット4内に備えられ、終端抵抗42と両電
極部材22,23の他端部との間はリード線37によっ
てそれぞれ接続されており、その各リード線37と各電
極部材22,23との接続は、上述の一端部側の場合と
同様にして接続端子38,39を用いて行われて、弾性
導電チューブ21の他端部が必要に応じてシール部材4
0によりシールされている。
【0058】ここで、図4は、荷重印加がない場合にお
ける両電極部材22,23と検知回路部41と終端抵抗
体42との接続関係を示した等価回路、及び計測ユニッ
ト4のブロック図を示す図である。ここでは、荷重セン
サ10の第一電極部材22の一端が接続端子38、リー
ド線37a及びプルアップ抵抗ROを通じて電源Eの正
極側に接続され、また第二電極部材23の一端が接続端
子39及びリード線37bを通じて電源Eの負極側に接
続されている。また、両電極部材22,23の他端はそ
れぞれリード線37c,37d及び終端抵抗42を介し
て互いに接続されている。そして、検知回路部41で
は、プルアップ抵抗ROと第二電極部材23との接続中
間点の電圧(図4中のV1、図14及び図15中のV
2)を検出するようになっている。
【0059】ここで、図5、図8及び図9のように荷重
印加がない場合には、複合弾性部材24は、その側端絶
縁体部31,32、中央絶縁体部33及び両電極部材2
2,23の弾性により図5等に示した複合弾性部材24
の姿勢を維持しようとし、よって両電極部材22,23
は互いに接触することなく、チューブ本体29の中空部
28のほぼ中央の位置でチューブ本体29に非接触で保
持される。したがって、この場合に両電極部材22,2
3、検知回路部41及び終端抵抗体42で構成される回
路は、図4のようになる。ここで、図4に示した荷重セ
ンサ10における導電路としての各電極部材22,23
の長さをL、この導電路(電極部材22,23)の単位
長当たりの電気抵抗をrD、終端抵抗体42での抵抗値
をRLとした場合に、両電極部材22,23及び終端抵
抗体42によって構成される検知回路部41から見た入
力抵抗R1は、 R1=2rDL+RL …(1) であり、したがって、検知回路部41での検知電圧レベ
ルV1は次の(2)式のようになる。
【0060】 V1=(2rDL+RL)E/(2rDL+RL+RO) …(2) 尚、ここでは、 RL>rDL …(3) RO<RL …(4) に設定されているものとする。
【0061】これに対し、図13の如く、荷重センサ1
0のX点からY点の間の領域(図13中の散点示部分)
で荷重の印可があった場合には、この領域において、図
7のようにチューブ本体29が撓んで第一電極部材22
及び第二電極部材23に接触する。この場合のチューブ
本体29の抵抗値をRDとし、図13中の荷重センサ1
0の端部から点Xまでの距離をxとすると、両電極部材
22,23、検知回路部41及び終端抵抗体42で構成
される回路は、図14のようになり、検知回路部41か
ら見た入力抵抗R2は、 R2=2rDx+RD …(5) となる。ただし、(5)式においては、 RL>>RD …(6) に設定されているものとし、よって終端抵抗体42は近
似的に抵抗値が無限大となっている(断線している)も
のとして計算している。
【0062】この(5)式により、検知回路部41に出
力される出力電圧V2は、 V2=(2rDx+RD)E/(2rDx+RD+RO) …(7) となる。ここで、図13中の荷重センサ10の端部から
点Xまでの距離xは、荷重物の印加点が変化することに
より0からLの間で様々に変化するので、出力電圧V2
は、 V2=RDE/(RD+RO) …(8) から V2=(2rDL+RD)E/(2rDL+RD+RO) …(9) までの間で変化する。ただし、(7)ないし(9)式の
いずれも、(2)式と異なってRLの成分がなく、また
(6)式のようにRLがRDより遙かに大きな値となって
いるため、V1((2)式)とV2((7)ないし
(9)式)との間で大きな出力変化が得られる。これに
より、荷重印加を迅速に検知することが可能となる。
【0063】尚、荷重センサ10が図10となった場合
は、複合弾性部材24が幅方向にひだ状態に形成されて
いることから、その幅方向に押圧力が加わった際にはそ
の方向に圧縮され、各中空部35,36は押圧力の方向
につぶれ、その結果、両電極部材22,23同士はチュ
ーブ本体29を介さずに直接接続される。この場合の等
価回路は図15のようになる。この場合に流される電流
はチューブ本体29を介在しないため、上記のRDがゼ
ロ値となることに等しく、したがって、検知回路部41
に出力される出力電圧V2は、(7)式の特殊解として
(10)式のようになる。
【0064】 V2=2rDxE/(2rDx+RO) …(10) この場合も、(7)式と同様に、V1((2)式)に対
して大きな出力変化が得られ、荷重印加を迅速に検知す
ることが可能となる。
【0065】尚、電極部材22,23からなる2つの導
電路の終端を結ぶ終端抵抗体42(RL)は、導電路の
断線に対し故障検知機能を有するものであり、所定の電
圧を加えた場合の終端抵抗体42での電圧降下を検知す
ることにより、非荷重状態であっても通電の有無を容易
に検出でき、特に通電がないときに断線である旨を容易
に検知できるものである。ただし、導電路に導電性弾性
体を用いる結果、断線などに対する信頼性が極めて高く
なるため、断線に対する故障検知機能を必要としない場
合は、終端抵抗体42を省略することも可能である。
【0066】尚、荷重センサ10に対して荷重印可が解
除されると、弾性導電チューブ21及び複合弾性部材2
4の弾性復元力により図5等のような元の状態に戻るた
め、導電路の接触は容易にオンからオフに切り替わる。
【0067】計測ユニット4は、図4の如く、上述のよ
うに荷重センサ10と接続されて電圧出力V1,V2を
出力する検知回路部41と、歩数計測開始の指示を入力
するためのスタートボタン14と、検知回路部41が出
力する出力電圧V1,V2が荷重印加状態に対応した電
圧レベルであるか否かを判定することにより一歩分の歩
行を検出する電圧比較器15と、電圧比較器15の検出
結果に基づいて歩数を計測(カウント)するパルス計数
回路(歩数計測部)16と、パルス計数回路16が計測
した歩数を表示する表示器(ここでは液晶表示器)17
と、電圧比較器15が一歩分の歩行を検出するのに応答
して音または光の少なくともいずれか一方による報知出
力(ここでは短いブザー音)を出力する報知部(ここで
はブザー)18と、スターボタン14を通じて計測開始
の指示が入力されるのに応答して、パルス計数回路16
の計数値をクリアするとともにパルス計数回路16に計
測開始を指示するリセット回路19とを備えて構成され
ている。なお、パルス計数回路16には、電圧比較器1
5の出力をアナログ信号からディジタル信号に変換する
A/D変換回路が必要に応じて備えられる。なお、ここ
では、報知部18を備えた構成について説明するが、報
知部18に関して省略可能である。
【0068】このような計測ユニット4の構成要素のう
ち、検知回路部41、電圧比較器15、パルス計数回路
16、報知部18及びリセット回路19は、所定のケー
ス体20内に収容されており、スタートボタン14及び
表示器17は、ケース体20の外部に面して設けられて
いる。また、計測ユニット4と荷重センサユニット3と
は、リード線37を介して接続されており、計測ユニッ
ト4のケース体20には、計測ユニット4を履物2のい
ずれかの部分(ここでは足を挿入するための開口部の縁
部2b)に取り付けるための留め具20aが設けられて
いる。なお、本実施形態では、計測ユニット4を留め具
20aにより履物2のいずれかの部分に取り付けるよう
にしたが、履物2に固着する、あるいは埋め込むこと等
により履物2と一体化させてもよく、あるいは、リード
線37を延長して衣服等に取り付けるようにしてもよ
い。
【0069】歩行に伴い荷重センサ10に荷重が印加さ
れると、上述ように、チューブ体本体29の弾性変形に
伴って両電極部材22,23間が間接的または直接的に
導通し、これに伴って検知回路部41の出力電圧V1,
V2が変化(ここでは大幅に低下)する一方、荷重セン
サ10への荷重印加が解除されると、チューブ本体29
の自然状態への復帰に伴って両電極部材22,23間の
導通が解除され、これに伴って検知回路部41の出力電
圧V1,V2がもとの状態に戻る(ここでは大幅に上昇
する)。
【0070】これに対応して、電圧比較器15は、検知
回路部41の出力電圧V1,V2が所定の基準レベルを
上回っているか否かを判定することにより、荷重センサ
10への荷重印加の有無、あるいは印加荷重の増減を検
出し、図16(A)及び図16(B)の如く、荷重セン
サ10に荷重が印加されているときにはハイレベルの信
号を出力する一方、荷重センサ10に荷重が印加されて
いないときにはローレベルの信号を出力するようになっ
ている。ここで、図16(A)は、早足歩行時の電圧比
較器15の出力信号を示し、図16(B)は、ゆっくり
とした歩行時の電圧比較器15の出力信号を示してい
る。
【0071】そして、スタートボタン14を押すと、こ
れに連動して、リセット回路19によってパルス計数回
路16の計数値がクリアされて、パルス計数回路16に
よる歩数計測が開始される。このパルス計数回路16の
歩数計測は、電圧比較器15の出力信号の立ち上がりあ
るいは立ち下がりを検知し、そのパルス数をカウントす
ることにより行われ、その計測値が表示器17に順次表
示される。
【0072】また、電圧比較器15の出力信号のハイ、
ローの変動に連動して(例えば、出力信号のローレベル
からハイレベルへの切り替わりに連動して)、報知部1
8から短いブザー音が出力されるようになっている。
【0073】なお、荷重センサ10の荷重の検出感度
は、両電極部材22,23の高さ寸法H2と、両測端絶
縁体部31,32の高さ寸法H1と、中央絶縁体部33
の厚み寸法H3と、弾性導電チューブ21の肉厚と、両
電極部材22,23と両測端絶縁体部31,32との連
結部における両測端絶縁体部31,32の両電極部材2
2,23端部からの立ち上がり角度θ(図5参照)と、
複合弾性部材24及び弾性導電チューブ21の硬度等を
調節することにより調節されるようになっている。
【0074】以上のように、本実施形態によれば、履物
2に設けられた荷重センサ10により歩行に伴う荷重の
増減を検出することにより歩数計測を行うようになって
いるため、服装、身体的条件、すり足歩行等の歩行の態
様及び外部環境等に影響されることなく、正確且つ確実
に歩数計測を行うことができる。
【0075】また、計測された歩数が表示器17により
表示されるため、歩数を容易に確認することができる。
【0076】さらに、歩行に伴って報知部18により、
音または光の少なくともいずれか一方による報知出力
(ここでは短いブザー音の出力)が行われるようになっ
ているため、この報知出力により、歩行者が自分自信の
歩行状態を確認することができるとともに、第三者が歩
行者の歩行状態を容易に認識することができ、その結
果、本実施形態に係る歩数計測器を目の不自由な人の歩
行時の安全喚起等を行う歩行安全支援装置として使用す
ることができるようになっている。
【0077】また、本実施形態に係る荷重センサ10に
よれば、荷重印加に伴って生じる第一電極部材22と第
二電極部材23との導通の有無を検出することにより、
荷重印加の有無を検出することができるため、簡易な構
成により荷重印加の検出及び歩数計測を行うことができ
る。
【0078】さらに、本実施形態に係る荷重センサ10
によれば、複合弾性部材24の幅方向に対して垂直な方
向から荷重が与えられた場合には、その荷重によってチ
ューブ本体29が押しつぶされるようにして弾性変形し
て第一電極部材22及び第二電極部材23がチューブ本
体29と当接してチューブ本体29を介して導通するよ
うになっており、前記幅方向に対して斜め方向から荷重
が与えられた場合には、その荷重によってチューブ本体
29が押しつぶされるように弾性変形するのに伴って、
前記幅方向が荷重の印加方向と略垂直になるように複合
弾性部材24がチューブ本体29内で回転し、第一電極
部材22及び第二電極部材23がチューブ本体29と当
接してチューブ本体29を介して導通するようになって
おり、且つ、複合弾性部材24の幅方向から荷重が与え
られた場合には、第一電極部材22と第二電極部材23
とが当接して電気的に直接導通するようになっているた
め、第一電極部材22と第二電極部材23との間の導通
の有無を電気的に検出することにより、簡単な構成によ
り、上方から与えられる荷重だけでなく、斜め方向や横
滑り方向から与えられる荷重も高感度に、且つ確実に検
出することができる。
【0079】また、第一電極部材22及び第二電極部材
23の厚み寸法H2は、側端絶縁体部31,32の厚み
寸法H1より小とされているため、経年変化により弾性
導電チューブ21(特に、チューブ本体29)が伸びて
しまった場合や、荷重センサ10が折り曲げられたり、
ねじたれた状態で配設されている場合に、検出すべき荷
重が与えられていないのにかかわらず、各電極部材2
2,23とチューブ本体29とが当接するのを防止する
ことができ、その結果、弾性導電チューブ21の経年変
化による劣化や荷重センサ10の配設状態の影響により
生じる荷重印加の誤検出を防止することができる。
【0080】さらに、複合弾性部材24のチューブ本体
29内への配設は、複合弾性部材24をチューブ本体2
9内へスライド挿入することにより行えるため、圧力セ
ンサ10の組立を容易に行うことができる。
【0081】また、中空部35,36により複合弾性部
材24自身の柔軟な弾性変形が可能となり、小さな押圧
力も容易に検知できる。
【0082】さらに、複合弾性部材24自身の柔軟な弾
性変形を可能とする目的で形成した中空部35,36
を、そのまま外部接続端子38,39の挿入孔として兼
用するだけで、外部への電気的接続が極めて容易になる
という効果がある。
【0083】また、第一電極部材22と第二電極部材2
3との他端部同士が終端抵抗体42を介して接続されて
いるため、定期的に両電極部材22,23の間の導通状
態を確認する自己診断部(図示せず)を計測ユニット4
内に設けることにより、電極部材22,23の断線の有
無を診断することができ、信頼性の向上が図れる。
【0084】さらに、荷重センサ10の荷重の検出感度
は、両電極部材22,23の高さ寸法H2と、両測端絶
縁体部31,32の高さ寸法H1と、中央絶縁体部33
の厚み寸法H3と、弾性導電チューブ21の肉厚と、両
電極部材22,23と両測端絶縁体部31,32との連
結部における両測端絶縁体部31,32の両電極部材2
2,23端部からの立ち上がり角度θ(図5参照)と、
複合弾性部材24及び弾性導電チューブ21の硬度等を
調節することにより調節されるようになっているため、
荷重センサ10の検出感度の調節を容易に行うことがで
きる。
【0085】また、弾性導電チューブ21の内部空間
は、両端部にてシール部材40により外部から遮断され
ているため、ゴミや液体等の異物が弾性導電チューブ2
1内に侵入するのを防止することができる。
【0086】2.第二実施形態 図17はこの発明の第二実施形態に係る歩数計測器に用
いられる荷重センサ10を示す断面図である。なお、図
17では第1の実施の形態と同様の機能を有する要素に
ついては同一符号を付している。図17の如く、本実施
形態に係る荷重センサ10は、その端部において、弾性
導電チューブ21の一部(例えば支持部30)に、外部
接続端子51が挿入される接続孔52を形成しておき、
これにより、第一電極部材22及び第二電極部材23の
電気状態の外部引き出しに加えて、弾性導電チューブ2
1の電気状態の外部引き出しを可能としたものである。
【0087】この荷重センサ10を使用する場合の検知
回路部41の構成例を図18に示す。この例では、荷重
センサ10の第一電極部材22の一端が第一スイッチS
1を介して電源Eの正極側に接続されている。また、第
二電極部材23は、第二スイッチS2を介して第一プル
ダウン抵抗RO1に接続されている。さらに、弾性導電チ
ューブ21の一端は、第三スイッチS3を介して第二プ
ルダウン抵抗RO2に接続されている。さらに、第二電極
部材23の一端は、第四スイッチS4を介して電源Eの
正極側に接続されている。また、両電極部材22,23
の他端は終端抵抗体42を介して互いに接続されてい
る。
【0088】そして、第二スイッチS2と第一プルダウ
ン抵抗RO1との接続中間点の電圧V 01を所定の基準電圧
と比較してその電圧変化を第一電圧検出回路55で検出
し、第三スイッチS3と第二プルダウン抵抗とRO2との
接続中間点の電圧V02を所定の基準電圧と比較してその
電圧変化を第二電圧検出回路56で検出した後、これら
の変化の論理和を論理和回路57で出力するようになっ
ている。なお、本実施形態では、図4に示す電圧比較器
15が省略されており、論理和回路57からの出力は、
パルス計数回路16及び報知部18に出力されるように
なっている。また、本実施形態では、終端抵抗体42が
リード線37を介さずに両電極部材22,23に接続さ
れている。
【0089】この構成によれば、例えば次の表1のケー
ス1のように、第一スイッチS1と第二スイッチS2を
オンにし、第三スイッチS3と第四スイッチS4をオフ
にした場合は、図4に示した第一実施形態と同様の接続
となり、したがって、図10に示したような両電極部材
22,23同士の直接接続と、図7に示したような弾性
導電チューブ21を介した両電極部材22,23同士の
接続とを検出することができる。
【0090】
【表1】
【0091】この場合、各電極部材22,23では、上
側の電極部材22a,23aのみがチューブ本体29に
接触しても良いし、また下側の電極部材22b,23b
のみがチューブ本体29に接触しても良いし、あるいは
上側の第一電極部材22aと下側の第二電極部材23b
がチューブ本体29に接触し、あるいは、下側の第一電
極部材22bと上側の第二電極部材23aがチューブ本
体29に接触してもよい。
【0092】また、表1のケース2のように、第一スイ
ッチS1と第三スイッチS3をオンにし、第二スイッチ
S2と第四スイッチS4をオフにした場合は、第二電極
部材23は一切検知回路部41に接続されず、第一電極
部材22と弾性導電チューブ21との接続の有無のみが
検知される。
【0093】さらに、表1のケース3のように、第三ス
イッチS3と第四スイッチS4をオンにし、第一スイッ
チS1と第二スイッチS2をオフにした場合は、第一電
極部材22は一切検知回路部41に接続されず、第二電
極部材23と弾性導電チューブ21との接続の有無のみ
が検知される。
【0094】これらのスイッチS1〜S4は、ユーザー
の任意の選択で接続切替できるので、同一の荷重センサ
10を使用して様々な検知を行うことが可能となる。
【0095】尚、本実施形態では、複合弾性部材24の
両側端絶縁体部31,32の形状が異なっている。即
ち、両側端絶縁体部31,32には、その柔軟な弾性変
形を可能とすべく、弾性導電チューブ21の接触面側に
切欠48が設けられており、この切欠48が側端絶縁体
部31,32のダイナミックな弾性変形を許容するよう
になっている。これにより、複合弾性部材24、ひいて
は荷重センサ10全体の柔軟な弾性変形を許容すること
になる。
【0096】3.第一及び第二実施形態の変形例 図19に示す変形例では、第一及び第二実施形態に係る
歩数計測器1において、留め具20aの代わりに、脱着
シート(例えば、粘着テープや面ファスナー(衣類等に
用いられるいわゆるマジックテープ(登録商標)))2
0bがケース体20の裏面側に設けれている。
【0097】図20に示す変形例では、第一及び第二実
施形態に係る歩数計測器1において、荷重センサユニッ
ト3が、靴2ではなく、中敷き53のかかと部53aに
内蔵さされて一体化されている。荷重センサユニット3
から引き出されたリード線37は、計測ユニット4に直
接接続するのではなく、リード線37の末端部に設けら
れたコネクタ54を介して計測ユニット4に接続され
る。
【0098】図21に示す変形例では、第一及び第二実
施形態に係る歩数計測器1において、荷重センサ10
が、荷重センサユニット3内で直線状(一次元的)でな
く、U字形に面状(二次元的)に配設されている。これ
に伴って、ダミー11,12は、省略されている。な
お、ここでは、荷重センサ10をU字形に配設したが、
U字形に限らず、円環状、矩形環状、渦巻状、V字形
等、荷重が均一化できれば任意の二次元形態が可能であ
る。
【0099】図22に示す変形例では、第一実施形態に
係る荷重センサ10において、複合弾性部材24の両側
端絶縁体部31,32に、図17に示す第二実施形態に
係る荷重センサ10の両側端絶縁体部31,32と同様
に、切欠48が設けられている。これによって、側端絶
縁体部31,32が、ダイナミックかつ柔軟に弾性変形
するようになっている。なお、切欠48の形状は、図1
7及び図22に示すものに限らず、図23の如き形状で
あってもよい。また、測端絶縁体部31,32の柔軟性
向上のための構成としては、切欠48に限らず、図24
の如く、中空部48aを設けてもよい。なお、図22に
示す変形例では、弾性導電チューブ21の支持部30が
省略されている。
【0100】図25に示す変形例では、第一及び第2実
施形態に係る荷重センサ10において、弾性導電チュー
ブ21の外周に、弾性導電チューブ21を外側から保持
(被覆)する弾性を有する外部チューブ61が設けられ
ている。これによって、弾性導電チューブ21の弾力性
が外部チューブ61によって補強されて、荷重が解除さ
れた際の弾性導電チューブ21の自然状態への復帰性能
が向上され、その結果、荷重解除時の電極部材22,2
3と弾性導電チューブ21との導通を確実に解除するこ
とができる。なお、ここでは、支持部30が弾性導電チ
ューブ21ではなく、外部チューブ61の外周部に設け
られている。また、図25の変形例では、弾性導電チュ
ーブ21と外部チューブ61とを別々に形成して後から
導電チューブ21を外部チューブ61内に挿入するよう
にしたが、二重押出成形等により一体成形してもよい。
【0101】図26の変形例では、第一及び第二実施形
態に係る荷重センサ10において、両側端絶縁体部3
1,32が側端絶縁体部31,32と同一の弾性絶縁材
料からなる基板(中央絶縁体部)64によって互いに連
結され、その基板64の上下面に電極部材22,23が
形成されている。このような構成であっても、外部から
の荷重が印加された時点で、両電極部材22,23は弾
性導電チューブ21を介して接続されることになり、上
記各実施形態と同様の作用を得ることができる。ここ
で、電極部材22,23は、図26の如く、基板64の
中間部に部分的に設けてもよく、図27の如く、基板6
4の上下の全面にわたって設けてもよい。
【0102】図28に示す変形例では、第二実施形態に
係る荷重センサ10において、両側端絶縁体部31,3
2の中間に、導電ゴムからなる正負いずれか一方の電極
部材22(22a,22b)が設けられており、その代
わりに弾性導電チューブ21が正負の他方の電極として
用いられるようになっている。ここで、図28の電極部
材22は、断面円弧状の上側電極部22a及び下側電極
部22bから構成されており、これらの両電極部22
a,22bがその間に中空部38を形成するようにして
向き合った状態で、両側端絶縁体部31,32の間を連
結している。
【0103】そして、この図28の変形例では、荷重印
加により弾性導電チューブ21が弾性変形した際に、電
極部材22と弾性導電チューブ21とが当接することに
より生じる電極部材22と弾性導電チューブ21との導
通の有無を検知回路部41により検出することにより、
踏込みが検出されるようになっており、これに伴って、
中央絶縁体部33が省略されている。すなわち、この図
28の変形例は、第二実施形態に係る荷重センサ10に
おいて、上記表1のケース2あるいはケース3の場合に
対応している。
【0104】ここで、電極部材22の高さ寸法H2は、
両測端絶縁体部31,32の高さ寸法H1よりも小とさ
れており、これによって、経年変化により弾性導電チュ
ーブ21が伸びてしまった場合や、荷重センサ10が折
り曲げたり、ねじったりした状態で配設されている場合
に、検出すべき荷重が与えられていないのにかかわら
ず、電極部材22と弾性導電チューブ21とが当接する
のを防止することができ、その結果、弾性導電チューブ
21の経年変化による劣化や荷重センサ10の配設状態
の影響により生じる荷重の誤検出を防止することができ
る。
【0105】なお、このように、両側絶縁体部31,3
2の中間に正負いずれか一方の電極部材22を設ける場
合、電極部材22全体の高さ寸法H2が両測端絶縁体部
31,32の高さ寸法H1よりも小さければ、電極部材
22の数、形状、配設形態、及び両側端絶縁体部31,
32の形状及び配設形態等は、図28ないし図32に示
すように、任意の形態のものが考えられる。
【0106】例えば、図28の図示例では、両側端絶縁
体部31,32の外周面に、柔軟性向上のための切欠4
8が設けられている。図29の図示例では、略円管状の
電極部材22の外周に、4つの絶縁体部31a,32
b,32a,32bが設けられており、絶縁体部31
a,31bが一方の側端絶縁体部31として機能し、絶
縁体部32a,32bが他方の側端絶縁体部32として
機能している。また、図30ないし図32の如く、電極
部材22に必要に応じて一つまたは複数の中空部38が
設けられてもよい。
【0107】図33に示す変形例では、第一及び第二実
施形態に係る荷重センサ10において、外部接続端子と
しての機能も兼ねたリード線37の末端部の皮剥ぎされ
た導体部37aが、複合弾性部材24の電極部材22,
23の中空部35,36内に挿入され、その導電部37
aが挿入された複合弾性部材24の部分が折り畳まれた
状態あるいは折り曲げられた状態で、その折り曲げられ
た状態あるいは折り畳まれた複合弾性部材24の部分
が、図33の如く弾性導電チューブ21内に押し込まれ
ることにより、電極部材22,23とリード線37との
接続及び固定が行われている。この場合、電極部材2
2,23とリード線37との接続及び固定を容易に行う
ことができるという利点がある。また、折り曲げによ
り、リード線37と電極部材22,23とが強固に当接
され、接続の信頼性が向上するという利点もある。
【0108】図34及び図35に示す変形例では、第一
及び第二実施形態に係る荷重センサ10において、電極
部材22,23とリード線37との接続が、圧着金具6
7を用いた圧着(かしめ接合)により行われている。詳
細には、複合弾性部材24の長さが、圧着接続に必要な
長さ分だけ、弾性導電チューブ21よりも長く設定され
ており、その複合弾性部材24の弾性導電チューブ21
からの突出部における電極部材22または23の中空部
35,36内に先端部を皮剥ぎされたリード線37の導
電部37aが挿入された状態で、リード線37と複合弾
性部材24の突出部とが圧着金具67により複合弾性部
材24の外側から抱え込まれるようにして圧着固定され
ている。圧着金具67は、リード線37の導電部37a
が挿入された複合弾性部材24の部分を左右両側から圧
着保持する第一及び第二バレル部67a,67bと、リ
ード線37を圧着保持する第三バレル部67cとを有し
ている。これによって、電極部材22または23とリー
ド線37との接続が圧着金具67による圧着により強固
に行われるため、接続の信頼性の向上が図れる。
【0109】また、図34及び図35に示す変形例で
は、複合弾性部材24及びリード線37の圧着金具67
が装着された部分(接続部)の外周に絶縁性の絶縁チュ
ーブ(絶縁部材)68が外挿され、この絶縁チューブ6
8により、接続部と弾性導電チューブ21との絶縁が行
われている。これによって、圧着金具67が弾性導電チ
ューブ21と接触し、電極部材22,23と弾性導電チ
ューブ21とが不用意に導通するのを防止できるように
なっている。なお、ここでは、絶縁チューブ68を用い
て、圧着金具67と弾性導電チューブ21との間の絶縁
を行ったが、圧着金具67の外側に面する外側面(ある
いは表面全体)を絶縁被覆してもよい。
【0110】なお、図34及び図35の図示例では、第
一及び第二電極部材22,23を単一の電極として使用
し、両電極部材22,23に単一のリード線37を接続
する場合について説明したが、両電極部材22,23に
個別にリード線37を接続する場合には、所定の圧着金
具を用いて各電極部材22,23に対してリード線37
を個別に圧着接続するようにしてもよい。
【0111】図36及び図37に示す変形例は、図34
及び図35の変形例をさらに変形したものであり、ここ
では、電極部材22,23とリード線37とが圧着金具
69を介して圧着接続されている。圧着金具69には、
複合弾性部材24の末端部を圧着保持して電極部材2
2,23と接続される第一及び第二バレル部69c,6
9dを有する一端側の第一圧着部69aと、リード線3
7の末端部を圧着保持してリード線37と接続される第
二圧着部69bとが設けられている。そして、第二圧着
部69bには、リード線37の末端部の皮剥ぎされた導
電部37aを圧着保持する第一バレル部69eと、外皮
の上からリード線37を圧着保持する第二バレル部69
fとが設けられている。
【0112】図38に示す変形例では、第二実施形態に
係る荷重センサ10において、弾性導電チューブ21の
一部に導電性の突起端子部70が一体形成され、この突
起端子部70と、リード線37とが圧着金具(中継端
子)71を用いて圧着接続されており、これによって、
強固な接続が可能となり、接続部の信頼性の向上が図ら
れている。
【0113】図39に示す変形例では、第二実施形態に
係る荷重センサ10において、弾性導電チューブ21を
外囲する弾性を有する外部チューブ72が荷重センサ1
0に備えられ、その外部チューブ72の弾性導電チュー
ブ21と当接する部分(ここでは、外部チューブ72の
周方向の一区間)が、部分的に導電性を有する弾性材料
で形成された導電部72aとなっており、その導電部7
2aに一体に設けられた突起端子部73に、圧着金具7
1により、リード線37が圧着接続されている。この変
形例によっても、接続の信頼性の向上が図れる。
【0114】図40及び図41に示す変形例は、図39
の変形例の変形例であり、ここでは、導電部72aに突
起端子部73を設けるのではなく、短冊状の導電片(金
属端子)74の中間部を折曲して、その両先端部が同方
向を向くような烏口形状に形成し、その片側を弾性導電
チューブ21と外部チューブ72の導電部72aとの間
に介装し、導電片74の他側を導電部72aの下側に回
り込ませるようにして、導電片74の両先端部を束ねた
状態で、この部分を所定の圧着金具(中継端子)75で
かしめるようにしてもよい。この場合、圧着金具75を
通じてリード線37と圧着接続するようにすれば、リー
ド線37と弾性導電チューブ21との接続を容易に行う
ことができ、また、導電片74を導電部72aに対して
強固に止着できるという利点がある。
【0115】図42に示す変形例では、第一及び第二実
施形態に係る荷重センサ10において、弾性導電チュー
ブ21のチューブ本体29の断面形状が、円環形状以外
の環形状(ここでは、楕円環形状)に変更されている。
このように、チューブ本体29は、ほぼ管状の形態を有
していれば、円管状に限定されるものではなく、図43
の如く、矩形管状であってもよく、また、図44の如
く、チューブ本体29の一部分(図44のAで示す略下
半分の部分)が導電性を有さない弾性材料により構成さ
れていてもよい。
【0116】図45及び図46に示す変形例は、図26
の変形例において、チューブ本体29の形態を、円管状
以外の形態(ここでは楕円管状及び矩形管状)に変更し
たものである。図47に示す変形例は、図46の変形例
において、電極部材22,23を基板64の上下面の全
面に設けるとともに、チューブ本体29及び複合弾性部
材24全体を幅方向に引き延ばしたものである。図48
に示す変形例は、図47の変形例において、基板64の
中間部に上下に突出する仕切部64aを設け、基板64
の上下両面における仕切部64aの左右両側に正負の電
極部材22a,22b;23a,23bを設けたもので
ある。
【0117】4.第三実施形態 図49は本発明の第三実施形態に係る歩数計測器に用い
られる荷重センサの軸平行断面図であり、図50は図4
9の荷重センサのA−A断面図であり、図51は図49
の荷重センサのB−B断面図であり、図52は電極部材
の要部拡大断面図である。
【0118】本実施形態に係る歩数計測器の特徴とする
点は、荷重センサ10の構成において複合弾性部材24
の代わりに挿入部材76および外囲部材77を設けた点
であり、それ以外の点に関しては、前述の第一および第
二実施形態およびそれらの変形例に係る歩数計測器1に
係る構成を適用可能であり、前述の歩数計測器1に係る
構成と対応する部分には同一の参照符号を付して説明を
省略する。
【0119】本実施形態に係る荷重センサ10では、図
49ないし図51に示すように、弾性導電チューブ21
内には、挿入部材76として電極部材78が遊挿されて
おり、その電極部材78の外周部には、複数の外囲部材
77が設けられている。この外囲部材77は、荷重が印
加されない非荷重印加状態において電極部材78を弾性
導電チューブ21から離間させるためのものである。な
お、本実施形態では、電極部材78自体により挿入部材
76を構成したが、絶縁性の弾性部材と導電性の電極部
材とによって挿入部材76を構成してもよい。また、本
実施形態では、弾性導電チューブ21の全体を弾性導電
部材により形成したが、弾性導電チューブ21の周方向
の一部の区間のみを弾性導電部材により構成してその部
分を導電部とし、他の部分を絶縁性を有するゴム等の弾
性部材により構成してもよい。
【0120】電極部材78は、細長形状の可撓性の芯材
81と、その芯材81の外周にコイル状に巻回された金
属線83とを備えて構成されている。電極部材78が正
負のいずれか一方の電極を構成しており、弾性導電チュ
ーブ21が正負のいずれか他方の電極を構成している。
【0121】芯材81は、樹脂、ゴム、繊維部材、ある
いはこれらのうちのいくつかを組み合わせて形成される
複合部材から形成された絶縁部材であり、本実施形態で
は、カーボンファイバ等の繊維状の中心補強線上に、シ
リコンゴム樹脂、フッ素樹脂、EPDM等の弾性絶縁部
材が押出被覆成形されて形成されている。
【0122】金属線83は、ニクロム線、ステンレス
線、錫メッキ銅線等の耐蝕性を有する金属線が用いら
れ、図52に示すように、芯材81の外周面にめり込む
ようにして(ここでは金属線83の断面の約半分適度が
めり込むようにして)巻回されている。あるいは、この
変形例として、芯材81の外周面に、金属線83が嵌ま
り込む螺旋状の溝を設け、金属線83を、その溝に嵌め
込むようにして芯材81に巻回してもよい。
【0123】各外囲部材77は、リング状の形状を有
し、電極部材78の長手方向に対して互いに所定間隔D
をあけて電極部材78の外周部に設けられており、電極
部材78と一緒に弾性導電チューブ21内に挿入され
る。本実施形態では、外囲部材77は、樹脂またはゴム
を用いてモールド成型により電極部材77の外周面上に
一体に形成されている。なお、外囲部材77の他の配設
形態としては、外囲部材77を電極部材78の外周上に
螺旋状に設けるようにしてもよい。また、本実施形態で
は、モールド成型により外囲部材77を設けたが、絶縁
性の熱収縮チューブを熱収縮させて電極部材78の外周
部に装着したものを、外囲部材77としてもよい。
【0124】ここで、外囲部材77間の間隔D、厚さT
1(図50参照)、および外囲部材77の電極部材78
の長手方向に沿った幅Wのうちの少なくともいずれか一
つは、後述するように、この荷重センサ10が検出すべ
き荷重の大きさに応じて設定されている。
【0125】このような構成により、この荷重センサ1
0に荷重が印加された際には、弾性導電チューブ21が
押しつぶされるようにして弾性変形するのに伴って、電
極部材78と弾性導電チューブ21とが当接して電気的
に導通する。このため、この電極部材78と弾性導電チ
ューブ21との間の電気的導通の有無を検出することに
より、荷重印加の有無が検出できるようになっている。
【0126】ここで、弾性変形により電極部材78が弾
性導電チューブ21と当接するのに必要な荷重の大きさ
(すなわち、荷重センサ10の感度)は、外囲部材77
間の間隔D、外囲部材77の厚さT1および幅Wに大き
く関係している。例えば、外囲部材77間の間隔Dを大
きくすればするほど、弾性導電チューブ21の外囲部材
77間に位置する部分の距離が大きくなり、その部分が
より小さな押圧力で内方に弾性変形して電極部材78と
当接するようになる。また、例えば、外囲部材77の厚
さT1を大きくすればするほど、自然状態における電極
部材78と弾性導電チューブ21との間の距離が大きく
なり、より大きな押圧力で弾性導電チューブ21が内方
に弾性変形されないと、電極部材78と当接しなくな
る。また、例えば、荷重印加により、弾性導電チューブ
21と電極部材78とが当接する際には、外囲部材77
も荷重により押し縮められるのであるが、外囲部材77
の幅Wを大きくすればするほど、外囲部材77を押し縮
めるために大きな押圧力が必要になり、弾性導電チュー
ブ21と電極部材78とが当接しにくくなる。
【0127】そこで、本実施形態では、この外囲部材7
7の感度調節機能に着目し、外囲部材77間の間隔D、
外囲部材77の厚さT1および幅Wのうちの少なくとも
いずれか一つを調節することにより、荷重センサ10の
感度を所望とする感度に設定している。
【0128】以上のように、本実施形態によれば、前述
の第一および第二実施形態と同様な効果が得られるとと
もに、外囲部材77が、長手方向に所定間隔Dをあけて
電極部材78を外囲するように設けられ、電極部材78
と一緒に弾性導電チューブ21内に挿入されて、電極部
材78を弾性導電チューブ21から離間させるようにな
っているため、外囲部材77の厚さT1、幅Wおよび外
囲部材25間の間隔Dのうちの少なくともいずれか一つ
を調節することにより、荷重センサ10の感度を容易に
調節することができる。
【0129】あるいは、外囲部材77の厚さT1、幅W
および外囲部材77間の間隔D、電極部材78と弾性導
電チューブ21との間の距離、弾性導電チューブ21の
肉厚、および弾性導電チューブ21の外径のうちの少な
くともいずれか一つを調節することによっても、荷重セ
ンサ10の感度を容易に調節することができる。
【0130】また、電極部材78が弾性導電部材等の可
撓性を有する部材(ここでは弾性導電部材)で形成され
ているため、電極部材78を弾性導電チューブ21とと
もに柔軟に変形させることができ、その結果、種々の配
設形態に対応するように荷重センサ10を変形させて配
設することができるとともに、変形させても壊れない変
形に強い荷重センサ10を提供することができる。
【0131】さらに、電極部材78自体によって挿入部
材24が構成されているため、いずれの方向から荷重が
加わって弾性導電チューブ21が弾性変形されても、電
極部材78が弾性導電チューブ21に的確に電気接触
し、種々の方向から与えられる荷重を的確に検出するこ
とができるとともに、実質的に電極部材78の軸回りの
向きを意識せずに荷重センサ10の組み立ておよび配設
を容易に行うことができる。特に、電極部材78の外周
には、コイル状に巻回された金属線83が全周に渡って
露出しているため、いずれの方向から荷重が加わって弾
性導電チューブ21が弾性変形されても、金属線83を
弾性導電チューブ21に的確に電気接触させることがで
きる。
【0132】また、芯材81に巻回された金属線83に
信号取り出し用のリード線を簡単に接続することができ
るとともに、小さな接触抵抗で金属線83にリード線を
接続することができる。
【0133】さらに、本実施形態明に係る電極部材78
では、芯材81の外周に金属線83がコイル状に巻回さ
れており、荷重印加時に弾性導電チューブ21にチュー
ブ21と異種材料からなる電極部材73の金属線83が
当接することとなるため、荷重印加解除時に電極部材7
8を弾性導電チューブ21から離反しやすくすることが
でき、荷重センサ10の信頼性の向上が図れる。
【0134】また、芯材81が絶縁部材により形成され
ているため、芯材81の外径を調節することにより、電
極部材78の単位長さ当たりの金属線83の巻回距離を
調節して電極部材78の単位長さ当たりのの抵抗値を容
易に調節することができる。
【0135】さらに、芯材81の外周に金属線83がコ
イル状に巻回されているため、荷重印加時にはコイル状
の金属線83と弾性導電チューブ21とが接触して導通
する際、荷重印加箇所においてコイル状の金属線83と
弾性導電チューブ21との導通ポイントを的確に形成す
ることができ、両者をより確実に導通させることができ
る。
【0136】また、金属線83が芯材81の外周面にめ
り込むようにして巻回されているため、芯材81の外周
面上での金属線83の移動を規制することができ、金属
線83の巻回状態を安定して保持することができる。
【0137】また、芯材81が弾性部材によって形成さ
れているため、電極部材78をより柔軟に変形させるこ
とができ、その結果、180°に折り曲げても、あるい
はくしゃくしゃに折り畳んでも壊れずにもとの形状に復
帰する変形に強い荷重センサ10を提供することができ
る。
【0138】さらに、金属線83として耐蝕性を有する
金属線が用いられているため、腐食に強く、信頼性の高
い荷重センサ10を提供することができる。
【0139】また、本実施形態では、外囲部材77は、
樹脂またはゴムを用いてモールド成型により電極部材7
8の外周面上に一体に形成されるため、外囲部材77の
電極部材78に面する内周部がコイル状に巻回された金
属線83の間に嵌まり込み、強固に外囲部材77を電極
部材78の外周面に固定することができるとともに、外
囲部材25により金属線83が押さえられるため、金属
線83が芯材81から乖離するのを防止することができ
る。
【0140】さらに、電極部材78が、その長手方向に
そってコイル状に設けられた金属製83を備えて構成さ
れているため、電極部材78の抵抗値を小さくすること
ができ、電極部材78を低ノイズの通電路として構成す
ることができ、その結果、検出回路をすべてディジタル
型の回路構成とすることができる。
【0141】5.第三実施形態の変形例図53および図
54に示す変形例では、挿入部材76が、長手方向に連
通する中空部85を有する円筒形状、あるいは中空部8
5を有さない中実の円柱形状を有する電極部材78自体
によって構成されている。電極部材78は、導電ゴム等
の弾性導電部材によって構成されているが、図54の構
成の場合には、金属導体、あるいは金属導体と絶縁体と
の複合部材によって構成されていてもよく、また、複数
の金属線を撚り合わせて得られる撚線によって構成され
ていてもよい。ただし、電極部材78をいずれの材料に
より形成しても、形成される電極部材78が可撓性を有
するような材料を選択するのが望ましい。
【0142】また、この変形例では、外囲部材77は、
電極部材78の外周に密着しており、外囲部材77の外
周面と弾性導電チューブ21の内周面との間には、所定
の隙間が形成されている。外囲部材77は、電極部材7
8の外周部にモールド成形により所定の絶縁樹脂を用い
て形成されてもよい。
【0143】さらに、第三実施形態の他の変形例とし
て、荷重センサ10を所定の基台部材(例えば、シート
部材)に固定する場合には、荷重センサ10は、その端
部、あるいは電極部材78と弾性導電性チューブ21と
の間に外囲部材77が挿入されている荷重センサ10の
部分において部分的に前記基台部材と固着されるのがよ
い。そして、このように基台部材に固定された荷重セン
サ10は、その基台部材と共に絶縁性のシート状の袋部
材に内包された状態で、履物に配設されるのがよい。
【0144】
【発明の効果】請求項1ないし38に記載の発明によれ
ば、履物に設けられた荷重印加を検出する荷重センサの
検出結果に基づいて歩数計測部により歩数が計測される
ようになっているため、服装、身体的条件、すり足歩行
等の歩行の態様及び外部環境等に影響されることなく、
正確且つ確実に歩数計測を行うことができる。
【0145】請求項2及び34に記載の発明によれば、
歩数計測部が計測した歩数が表示器により表示されるた
め、歩数を容易に確認することができる。
【0146】請求項3及び35に記載の発明によれば、
歩行に伴って報知部により、音または光の少なくともい
ずれか一方による報知出力が行われるようになっている
ため、この報知出力により、歩行者が自分自信の歩行状
態を確認することができるとともに、第三者が歩行者の
歩行状態を容易に認識することができ、その結果、本発
明に係る歩数計測器及び履物を目の不自由な人の歩行時
の安全喚起等を行う歩行安全支援装置として使用するこ
とができるようになっている。
【0147】請求項4ないし7に記載の発明に係る荷重
センサによれば、荷重印加に伴って生じる第一電極部材
と第二電極部材との導通の有無を検出することにより、
荷重印加の有無を検出することができるため、簡易な構
成により荷重印加の検出及び歩数計測を行うことができ
る。
【0148】請求項7に記載の発明に係る荷重センサに
よれば、複合弾性部材の幅方向に対して垂直な方向から
荷重が与えられた場合には、その荷重によって弾性導電
チューブが押しつぶされるようにして弾性変形して第一
電極部材及び第二電極部材が弾性導電チューブと当接し
て弾性導電チューブを介して導通するようになってお
り、前記幅方向に対して斜め方向から荷重が与えられた
場合には、その荷重によって弾性導電チューブが押しつ
ぶされるように弾性変形するのに伴って、前記幅方向が
荷重の印加方向と略垂直になるように複合弾性部材が弾
性導電チューブ内で回転し、第一電極部材及び第二電極
部材が弾性導電チューブと当接して弾性導電チューブを
介して導通するようになっており、且つ、複合弾性部材
の幅方向から荷重が与えられた場合には、第一電極部材
と第二電極部材とが当接して電気的に直接導通するよう
になっているため、第一電極部材と第二電極部材との間
の導通の有無を電気的に検出することにより、簡単な構
成により、上方から与えられる荷重だけでなく、斜め方
向や横滑り方向から与えられる荷重も高感度に、且つ確
実に検出することができる。
【0149】また、第一電極部材及び第二電極部材の厚
み寸法は、側端絶縁体部の厚み寸法より小とされている
ため、経年変化により弾性導電チューブが伸びてしまっ
た場合や、荷重センサが折り曲げられたり、ねじたれた
状態で配設されている場合に、検出すべき荷重が与えら
れていないのにかかわらず、各電極部材と弾性導電チュ
ーブとが当接するのを防止することができ、その結果、
弾性導電チューブの経年変化による劣化や荷重センサの
配設状態の影響により生じる荷重印加の誤検出を防止す
ることができる。
【0150】さらに、複合弾性部材の弾性導電チューブ
内への配設は、複合弾性部材を弾性導電チューブ内へス
ライド挿入することにより行えるため、圧力センサの組
立を容易に行うことができる。
【0151】請求項8に記載の発明によれば、中空部ま
たは切欠により複合弾性部材自身の柔軟な弾性変形が可
能となり、小さな押圧力も容易に検知できる。
【0152】請求項9に記載の発明によれば、複合弾性
部材自身の柔軟な弾性変形を可能とする目的で形成した
中空部を、そのまま外部接続端子の挿入孔として兼用す
るだけで、外部への電気的接続が極めて容易になるとい
う効果がある。
【0153】請求項10に記載の発明によれば、外部接
続端子を電極部材の中空部に挿入し、その外部接続端子
を挿入した前記複合弾性部材の部分を折り畳んだ状態あ
るいは折り曲げた状態で、複合弾性部材を弾性導電チュ
ーブ内に挿入するだけで、電極部部材と外部接続端子と
の接続及び固定が行われるため、電極部部材と外部接続
端子との接続及び固定を容易に行うことができる。
【0154】請求項11及び12に記載の発明によれ
ば、電極部材とリード線との接続が、圧着金具による圧
着により強固に行われるため、接続の信頼性の向上が図
れる。
【0155】請求項13に記載の発明によれば、圧着金
具の外側に面する外側表面が絶縁被覆されているため、
圧着金具が弾性導電チューブに接触して電極部材が弾性
導電チューブと不用意に導通するのを防止することがで
きるととともに、圧着金具を用いて第一及び第二電極部
材に個々にリード線を接続した際に、圧着金具を通じて
両電極部材間が不用意に直接導通するのを防止すること
ができる。
【0156】請求項14に記載の発明によれば、絶縁部
材により、圧着金具が弾性導電チューブに接触して電極
部材が弾性導電チューブと不用意に導通するのを防止す
ることができる。
【0157】請求項15に記載の発明によれば、弾性導
電チューブとリード線との接続が、圧着金具による圧着
により強固に行われるため、接続の信頼性の向上が図れ
る。
【0158】請求項16ないし18に記載の発明によれ
ば、弾性導電チューブの外側に弾性導電チューブを外囲
する弾性を有する外部チューブが設けられるため、弾性
導電チューブの弾力性が外部チューブによって補強され
て、押圧力が解除された際の弾性導電チューブの自然状
態への復帰性能が向上され、これによって、押圧力解除
時の両電極部材と弾性導電チューブとの導通を確実に解
除することができる。
【0159】請求項17に記載の発明によれば、弾性導
電チューブと導通する外部チューブの導電部とリード線
との接続が、圧着金具による圧着により強固に行われる
ため、接続の信頼性の向上が図れる。
【0160】請求項18に記載の発明によれば、弾性導
電チューブと導通するように外部チューブに配設された
金属端子とリード線との接続が、圧着金具による圧着に
より強固に行われるため、接続の信頼性の向上が図れ
る。
【0161】請求項19に記載の発明によれば、第一電
極部材と第二電極部材との一端部同士が所定の抵抗体を
介して接続されているため、定期的に両電極部材の間の
導通状態を確認することにより、電極部材の断線の有無
を診断することができ、信頼性の向上が図れる。
【0162】請求項20に記載の発明によれば、両電極
部材の厚み寸法と、両測端絶縁体部の厚み寸法と、中央
絶縁体部の厚み寸法と、弾性導電チューブの肉厚と、両
電極部材と両測端絶縁体部との連結部における両測端絶
縁体部の両電極部材端部からの立ち上がり角度(θ)
と、複合弾性部材及び弾性導電チューブの硬度のうちの
少なくともいずれかを調節することによって、荷重セン
サの荷重の検出感度が調節されるため、荷重検出感度の
調節を容易に行うことができる。
【0163】請求項21に記載の発明によれば、荷重セ
ンサの電極部材は、弾性チューブの自然状態で弾性チュ
ーブの前記導電部から離間して配置される一方、弾性チ
ューブが外部からの荷重により弾性変形したときに当該
弾性チューブの導電部と電気的接続が可能に配置されて
いるため、電極部材と弾性チューブの導電部との間の電
気的接続の有無を検出することにより、荷重の有無を検
出することができ、その結果、比較的簡単で安価な構造
および回路構成で容易に且つ正確に足からの荷重を検出
できる。
【0164】また、外囲部材が、長手方向に所定間隔を
あけて挿入部材を外囲するように設けられ、挿入部材と
一緒に弾性チューブ内に挿入されて、挿入部材を弾性チ
ューブから離間させるようになっているため、外囲部材
の厚さ、挿入部材の長手方向に沿った外囲部材の幅、お
よび外囲部材間の間隔のうちの少なくともいずれか一つ
を調節することにより、弾性チューブを弾性変形させて
その導電部と電極部材とを電気的に導通させるのに必要
な荷重の大きさ(すなわち、荷重センサの感度)を容易
に調節することができる。
【0165】請求項22ないし32に記載の発明によれ
ば、荷重センサの電極部材が可撓性を有する部材によっ
て形成され、その電極部材自体によって挿入部材が構成
されているため、電極部材を弾性チューブとともに柔軟
に変形させることができ、その結果、種々の配設形態に
対応するように荷重センサを変形させて配設することが
できるとともに、変形させても壊れない変形に強い荷重
センサを提供することができる。
【0166】また、電極部材自体によって挿入部材が構
成されているため、いずれの方向から荷重が加わって弾
性チューブが弾性変形されても、電極部材が弾性チュー
ブの導電部に的確に電気接触し、種々の方向から与えら
れる荷重を的確に検出することができるとともに、挿入
部材である電極部材の軸回りの向きを意識せずに荷重セ
ンサの組み立ておよび配設を容易に行うことができる。
【0167】請求項23に記載の発明によれば、荷重セ
ンサの電極部材が、その長手方向に配設された金属線を
備えて形成されているため、電極部材の抵抗値を小さく
することができ、電極部材を低ノイズの通電路として構
成することができ、その結果、検出回路をすべてディジ
タル型の回路構成とすることができる。
【0168】請求項24に記載の発明によれば、荷重セ
ンサの電極部材の外周には、コイル状に巻回された金属
線が全周に渡って露出しているため、いずれの方向から
荷重が加わって弾性チューブが弾性変形されても、金属
線を弾性チューブの導電部に的確に電気接触させること
ができ、種々の方向から与えられる荷重を的確に検出す
ることができるとともに、電極部材の軸回りの向きを意
識せずに荷重センサの組み立ておよび配設を容易に行う
ことができる。
【0169】また、芯材に巻回された金属線に信号線を
簡単に接続することができるとともに、小さな接触抵抗
で金属線に信号線を接続することができる。
【0170】さらに、本発明に係る電極部材では、芯材
の外周に金属線がコイル状に巻回されており、荷重印加
時に弾性チューブにそのチューブと異種材料からなる電
極部材の金属線が当接することとなるため、荷重印加解
除時に電極部材を弾性チューブから離反しやすくするこ
とができ、荷重センサの信頼性の向上が図れる。
【0171】また、芯材に絶縁部材が使用された場合、
芯材の外径を調節することにより、電極部材の単位長さ
当たりの金属線の巻回距離を調節して電極部材の単位長
さ当たりの抵抗値を容易に調節することができる。
【0172】さらに、芯材の外周に金属線がコイル状に
巻回されているため、荷重印加時にはコイル状の金属線
と弾性チューブとが接触して導通する際、荷重印加箇所
においてコイル状の金属線と弾性導電チューブとの導通
ポイントを的確に形成することができ、両者をより確実
に導通させることができる。
【0173】請求項26に記載の発明によれば、芯材が
弾性部材によって形成され、金属線が芯材の外周面にめ
り込むようにして巻回されているため、芯材の外周面上
での金属線の移動を規制することができ、金属線の巻回
状態を安定して保持することができる。
【0174】また、芯材が弾性部材によって形成されて
いるため、電極部材をより柔軟に変形させることがで
き、その結果、180°に折り曲げても、あるいはくし
ゃくしゃに折り畳んでも壊れずにもとの形状に復帰する
変形に強い荷重センサを提供することができる。
【0175】請求項27に記載の発明によれば、芯材の
外周面に金属線が嵌まり込む螺旋状の溝が設けられ、金
属線がその溝に嵌まり込むようにして芯材に巻回されて
いるため、芯材の外周面上での金属線の移動を規正する
ことができ、金属線の巻回状態を安定して保持すること
ができる。
【0176】請求項28に記載の発明によれば、金属線
として耐蝕性を有する金属線が用いられているため、腐
食に強く、信頼性の高い荷重センサを提供することがで
きる。
【0177】請求項29に記載の発明によれば、外囲部
材は、樹脂またはゴムを用いてモールド成型により電極
部材の外周面上に一体に形成されるため、外囲部材の電
極部材に面する内周部がコイル状に巻回された金属線の
間に嵌まり込み、強固に外囲部材を電極部材の外周面に
固定することができるとともに、外囲部材により金属線
が押さえられるため、金属線が芯材から乖離するのを防
止することができる。
【0178】請求項30に記載の発明によれば、外囲部
材間の間隔、外囲部材の電極部材の長手方向に対する
幅、コイル状に巻回された金属線と弾性チューブとの間
の距離、弾性チューブの肉厚、および弾性チューブの外
径のうちの少なくともいずれか一つを調節することによ
って、荷重センサのセンサ感度を容易に調節することが
できる。
【0179】請求項32に記載の発明によれば、弾性チ
ューブの内部空間は、両端部にて所定の遮断手段により
外部から遮断されているため、ゴミや液体等の異物が弾
性チューブ内に侵入するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る歩数計測器及びそ
の歩数計測器が備えられた履物(靴)を示す斜視図であ
る。
【図2】図1の歩数計測器の構成を示す平面図である。
【図3】図1の歩数計測器に備えられる荷重センサユニ
ットの断面図である。
【図4】図1の歩数計測器の電気的構成を示すブロック
図である。
【図5】図1の歩数計測器に備えられる荷重センサの構
成を示す断面図である。
【図6】図5の荷重センサに備えられる複合弾性部材の
断面図である。
【図7】荷重が印加された状態の荷重センサを示す断面
図である。
【図8】弾性導電チューブ内で複合弾性部材が斜め姿勢
となっている状態を示す断面図である。
【図9】弾性導電チューブ内で複合弾性部材が90度回
動した状態を示す断面図である。
【図10】荷重が印加された状態の荷重センサを示す断
面図である。
【図11】荷重センサの端部を示す側面図である。
【図12】荷重センサの端部で接続端子が接続された状
態の複合弾性部材を示す断面図である。
【図13】荷重センサを示す側面図である。
【図14】荷重が印加されて両電極部材が弾性導電チュ
ーブに接続された状態の荷重センサを示す回路図であ
る。
【図15】荷重が印加されて両電極部材が弾性導電チュ
ーブを介さずに直接接続された状態の荷重センサを示す
回路図である。
【図16】図16(A)及び図16(B)は、図4に示
す電圧比較器の出力信号を示す図である。
【図17】本発明の第二実施形態に係る荷重センサの構
成を示す断面図である。
【図18】第二実施形態に係る荷重センサの各部の接続
関係を示す図である。
【図19】第一及び第二実施形態に係る歩数計測器の変
形例を示す斜視図である。
【図20】第一及び第二実施形態に係る歩数計測器の変
形例を示す斜視図である。
【図21】第一及び第二実施形態に係る歩数計測器の変
形例を示す平面図である。
【図22】第一及び第二実施形態に係る荷重センサの変
形例を示す図である。
【図23】第一及び第二実施形態に係る荷重センサの変
形例を示す図である。
【図24】第一及び第二実施形態に係る荷重センサの変
形例を示す図である。
【図25】第一及び第二実施形態に係る荷重センサの変
形例を示す図である。
【図26】第一及び第二実施形態に係る荷重センサの変
形例を示す図である。
【図27】第一及び第二実施形態に係る荷重センサの変
形例を示す図である。
【図28】第二実施形態に係る荷重センサの変形例を示
す図である。
【図29】第二実施形態に係る荷重センサの変形例を示
す図である。
【図30】第二実施形態に係る荷重センサの変形例を示
す図である。
【図31】第二実施形態に係る荷重センサの変形例を示
す図である。
【図32】第二実施形態に係る荷重センサの変形例を示
す図である。
【図33】第一及び第二実施形態に係る荷重センサの端
部変形例を示す図である。
【図34】第一及び第二実施形態に係る荷重センサの端
部変形例を示す図である。
【図35】第二実施形態に係る荷重センサの端部変形例
を示す図である。
【図36】第二実施形態に係る荷重センサの端部変形例
を示す図である。
【図37】第二実施形態に係る荷重センサの端部変形例
を示す図である。
【図38】第二実施形態に係る荷重センサの変形例を示
す図である。
【図39】第二実施形態に係る荷重センサの変形例を示
す図である。
【図40】第二実施形態に係る荷重センサの変形例を示
す図である。
【図41】第二実施形態に係る荷重センサの変形例を示
す図である。
【図42】第一及び第二実施形態に係る荷重センサの変
形例を示す図である。
【図43】第一及び第二実施形態に係る荷重センサの変
形例を示す図である。
【図44】第一及び第二実施形態に係る荷重センサの変
形例を示す図である。
【図45】第一及び第二実施形態に係る荷重センサの変
形例を示す図である。
【図46】第一及び第二実施形態に係る荷重センサの変
形例を示す図である。
【図47】第一及び第二実施形態に係る荷重センサの変
形例を示す図である。
【図48】第一及び第二実施形態に係る荷重センサの変
形例を示す図である。
【図49】本発明の第三実施形態に係る歩数計測器に用
いられる荷重センサの軸平行断面図である。
【図50】図49の荷重センサのA−A断面図である。
【図51】図49の荷重センサのB−B断面図である。
【図52】電極部材の要部拡大断面図である。
【図53】図49の荷重センサの変形例の断面図であ
る。
【図54】図49の荷重センサの変形例の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 歩数計測器 2 履物 3 荷重センサユニット 4 計測ユニット 10 荷重センサ 11,12 ダミー 13 基台部材 14 スタートボタン 15 電圧比較器 16 パルス計数回路 17 表示器 18 報知部 19 リセット回路 21 弾性導電チューブ 22,23 電極部材 24 複合弾性部材 28 中空部 31,32 側端絶縁体部 33 中央絶縁体部 35,36 中空部 37 リード線 38,39 接続端子 41 検知回路部 42 終端抵抗体 48 切欠 48a 中空部 51 外部接続端子 52 接続孔 55,56 電圧検出回路 57 論理和回路 61 外部チューブ 67 圧着金具 68 絶縁チューブ 69,71 圧着金具 72a 導電部 74 導電片 76 挿入部材 77 外囲部材 78 電極部材 81 芯材 83 金属線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 粂 昌宏 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 山口 怪竿 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 足からの荷重を受け得る履物の部分に設
    けられ、荷重の印加を検出する荷重センサと、 前記荷重センサが検出した前記荷重の印加回数を計測す
    ることにより歩数を計測する歩数計測部とを備えること
    を特徴とする歩数計測器。
  2. 【請求項2】 前記歩数計測器は、 前記歩数計測部が計測した前記歩数を表示する表示器を
    さらに備えることを特徴とする請求項1に記載の歩数計
    測器。
  3. 【請求項3】 前記歩数計測器は、 前記荷重センサが前記荷重の印加を検出するのに応答
    し、音または光の少なくともいずれか一方による報知出
    力を行う報知部をさらに備えることを特徴とする請求項
    1または2に記載の歩数計測器。
  4. 【請求項4】 前記荷重センサは、線状の荷重センサで
    あって、 少なくとも上下方向に荷重が印加されたときに、直接的
    または間接的に互いに電気的接続がなされる導電性の第
    一電極部材及び第二電極部材が、当該荷重センサの長手
    方向に沿って形成されることを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれかに記載の歩数計測器。
  5. 【請求項5】 前記荷重センサは、 導電性を有する管状の弾性導電チューブと、 前記弾性導電チューブ内に収納されて前記第一電極部材
    及び前記第二電極部材が形成された複合弾性部材とを備
    えることを特徴とする請求項4に記載の歩数計測器。
  6. 【請求項6】 前記荷重センサは、 前記第一電極部材及び前記第二電極部材のうちの一方と
    して機能する導電性の管状の弾性導電チューブと、 前記弾性導電チューブ内に収納されて前記第一電極部材
    及び前記第二電極部材のうちの他方が形成された複合弾
    性部材とを備えることを特徴とする請求項4に記載の歩
    数計測器。
  7. 【請求項7】 前記荷重センサは、 導電性を有する管状の弾性導電チューブと、 前記弾性導電チューブ内に回動可能に収納されて前記第
    一電極部材及び前記第二電極部材が形成された複合弾性
    部材とを備え、 前記複合弾性部材は、 両端に形成されて前記弾性導電チューブの内面に遊接す
    る電気的絶縁性の側端絶縁体部と、 前記側端絶縁体部の間に互いに離間して形成される前記
    第一電極部材及び前記第二電極部材と、 前記第一電極部材及び前記第二電極部材を互いに電気的
    に絶縁しながら連結する中央絶縁体部とを備え、 前記第一電極部材及び前記第二電極部材の厚み寸法は、
    前記側端絶縁体部の厚み寸法より小とされ、且つ前記中
    央絶縁体部の厚み寸法より大とされることで、前記複合
    弾性部材はその幅方向に沿ってひだ形状に形成され、 前記第一電極部材及び前記第二電極部材は、前記弾性導
    電チューブの自然状態で前記弾性導電チューブから離間
    して配置される一方、前記弾性導電チューブが外部から
    の押圧力により弾性変形したときに当該弾性導電チュー
    ブを介して相互の電気的接続が可能に配置され、 且つ、前記第一電極部材及び前記第二電極部材は、前記
    両側端絶縁体部同士が互いに近接する方向に押圧された
    ときに、前記中央絶縁体部により離間された状態から弾
    性変形して互いに接触可能な位置に配置されることを特
    徴とする請求項4に記載の歩数計測器。
  8. 【請求項8】 前記複合弾性部材の内部または側部の少
    なくとも一箇所に、当該複合弾性部材自身の柔軟な弾性
    変形を可能とするための中空部または切欠が形成された
    ことを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の
    歩数計測器。
  9. 【請求項9】 前記中空部のうちの前記電極部材に設け
    られる中空部は、前記歩数計測器の端部において細長形
    状の外部接続端子の接続孔として使用されることを特徴
    とする請求項8に記載の歩数計測器。
  10. 【請求項10】 前記外部接続端子は、変形可能な細長
    形状を有しており、 前記中空部内にその端部の開口部から前記外部接続端子
    を挿入し、その外部接続端子を挿入した前記複合弾性部
    材の部分を折り畳んだ状態あるいは折り曲げた状態で、
    前記複合弾性部材を前記弾性導電チューブ内に挿入する
    ことにより、前記電極部部材と前記外部接続端子との接
    続及び固定が行われていることを特徴とする請求項9に
    記載の歩数計測器。
  11. 【請求項11】 前記電極部材は、圧着金具によりリー
    ド線と直接圧着されて接続されることを特徴とする請求
    項5ないし8のいずれかに記載の歩数計測器。
  12. 【請求項12】 前記電極部材は、その電極部材に圧着
    される第一圧着部とリード線に圧着される第二圧着部と
    を有する圧着金具により、その圧着金具を介して前記リ
    ード線と接続されていることを特徴とする請求項5ない
    し8のいずれかに記載の歩数計測器。
  13. 【請求項13】 前記圧着金具は、外側に面する外側表
    面が絶縁被覆されていることを特徴とする請求項11ま
    たは12に記載の歩数計測器。
  14. 【請求項14】 前記歩数計測器は、前記電極部材と前
    記リード線との前記圧着金具による接続部と前記弾性導
    電チューブとの間に、その両者の間を電気的に遮断する
    ように介装される絶縁部材をさらに備えることを特徴と
    する請求項11または12に記載の歩数計測器。
  15. 【請求項15】 前記弾性導電チューブには、リード線
    接続用の突起端子部が設けられており、その突起端子部
    にリード線が圧着金具による圧着により接続されること
    を特徴とする請求項6に記載の歩数計測器。
  16. 【請求項16】 前記歩数計測器は、前記弾性導電チュ
    ーブを外囲する弾性を有する外部チューブをさらに備え
    ることを特徴とする請求項5ないし8のいずれかに記載
    の歩数計測器。
  17. 【請求項17】 前記歩数計測器は、前記弾性導電チュ
    ーブを外囲する弾性を有する外部チューブをさらに備
    え、 前記外部チューブの前記弾性導電チューブと当接する部
    分が、部分的に導電性を有する弾性材料で形成された導
    電部となっており、 前記導電部には、リード線接続用の突起端子部が設けら
    れており、その突起端子部にリード線が圧着金具による
    圧着により接続されることを特徴とする請求項6に記載
    の歩数計測器。
  18. 【請求項18】 前記歩数計測器は、前記弾性導電チュ
    ーブを外囲する弾性を有する外部チューブをさらに備
    え、 前記外部チューブの前記弾性導電チューブと当接する部
    分に、金属端子を配設し、 前記金属端子に、リード線が圧着金具による圧着により
    接続されることを特徴とする請求項6に記載の歩数計測
    器。
  19. 【請求項19】 前記第一電極部材と前記第二電極部材
    との一端部同士が、所定の抵抗体を介して接続されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし18のいずれかに記
    載の歩数計測器。
  20. 【請求項20】 前記荷重センサの荷重の検出感度は、
    前記両電極部材の前記厚み寸法と、前記両測端絶縁体部
    の前記厚み寸法と、前記中央絶縁体部の前記厚み寸法
    と、前記弾性導電チューブの肉厚と、前記両電極部材と
    前記両測端絶縁体部との連結部における前記両測端絶縁
    体部の前記両電極部材端部からの立ち上がり角度(θ)
    と、前記複合弾性部材及び前記弾性導電チューブの硬度
    の少なくともいずれかを調節することにより調節される
    ことを特徴とする請求項7に記載の歩数計測器。
  21. 【請求項21】 前記荷重センサは、 周方向の少なくとも一部の区間が導電性を有する導電部
    となっている管状の弾性チューブと、 長手方向に沿って設けられた電極部材を有し、前記弾性
    チューブ内に挿入される長尺状の挿入部材と、 前記挿入部材に、長手方向に所定間隔をあけて前記挿入
    部材を外囲するように設けられ、前記挿入部材と一緒に
    前記弾性チューブ内に挿入され、前記挿入部材を前記弾
    性チューブから離間させる外囲部材と、を備え、 前記電極部材は、前記弾性チューブの自然状態で前記弾
    性チューブの前記導電部から離間して配置される一方、
    前記弾性チューブが外部からの荷重により弾性変形した
    ときに当該弾性チューブの前記導電部と電気的接続が可
    能に配置されることを特徴とする請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の歩数計測器。
  22. 【請求項22】 前記荷重センサの前記電極部材が可撓
    性を有する部材によって形成され、前記電極部材自体に
    よって前記挿入部材が構成されていることを特徴とする
    請求項21に記載の歩数計測器。
  23. 【請求項23】 前記電極部材が、その長手方向に配設
    された金属線を備えて形成されていることを特徴とする
    請求項22に記載の歩数計測器。
  24. 【請求項24】 前記電極部材は、 細長形状の可撓性の芯材と、 前記芯材の外周にコイル状に巻回された金属線と、を備
    えることを特徴とする請求項23に記載の歩数計測器。
  25. 【請求項25】 前記芯材が、樹脂、ゴム、繊維部材、
    あるいはこれらのうちのいくつかを組み合わせて形成さ
    れる複合部材から形成された絶縁部材であることを特徴
    とする請求項24に記載の歩数計測器。
  26. 【請求項26】 前記芯材が、弾性部材によって形成さ
    れ、 前記金属線が、前記芯材の外周面にめり込むようにして
    巻回されていることを特徴とする請求項24または25
    に記載の歩数計測器。
  27. 【請求項27】 前記芯材の外周面に、前記金属線が嵌
    まり込む螺旋状の溝が設けられ、 前記金属線が、前記溝に嵌まり込むようにして前記芯材
    に巻回されることを特徴とする請求項24または25に
    記載の歩数計測器。
  28. 【請求項28】 前記金属線として、耐蝕性を有する金
    属線が用いられていることを特徴とする請求項23ない
    し27のいずれかに記載の歩数計測器。
  29. 【請求項29】 前記外囲部材は、樹脂またはゴムを用
    いてモールド成型により前記電極部材の外周面上に一体
    に形成されることを特徴とする請求項24に記載の歩数
    計測器。
  30. 【請求項30】 前記荷重センサの前記荷重の検出に対
    するセンサ感度が、前記電極部材を外囲する前記外囲部
    材間の間隔、前記外囲部材の前記電極部材の長手方向に
    対する幅、コイル状に巻回された前記金属線と前記弾性
    チューブとの間の距離、前記弾性チューブの肉厚、およ
    び前記弾性チューブの外径のうちの少なくともいずれか
    一つを調節することにより調節されることを特徴とする
    請求項24に記載の歩数計測器。
  31. 【請求項31】 前記荷重センサの前記弾性チューブの
    一端部または両端部に位置する前記導電部、および前記
    挿入部材の一端部または両端部に位置する前記電極部材
    に、信号取出し用の信号線が、直接電気接続される、あ
    るいは所定の導電部材を介して電気接続されることを特
    徴とする請求項21ないし30のいずれかに記載の歩数
    計測器。
  32. 【請求項32】 前記荷重センサの前記弾性チューブの
    内部空間は、前記弾性チューブの両端部にて所定の遮断
    手段により外部から遮断されていることを特徴とする請
    求項21ないし31のいずれかに記載の歩数計測器。
  33. 【請求項33】 請求項4ないし32のいずれかに記載
    された前記荷重センサが、足からの荷重を受ける得る部
    分に設けられることを特徴とする履物。
  34. 【請求項34】 請求項1に記載された前記歩数計測
    部、及び請求項2に記載された前記表示器がさらに設け
    られることを特徴とする請求項33に記載の履物。
  35. 【請求項35】 請求項3に記載された前記報知部がさ
    らに設けられることを特徴とする請求項34に記載され
    た履物。
  36. 【請求項36】 前記荷重センサが、履物本体のかかと
    部または中敷きのかかと部に設けられることを特徴とす
    る請求項33に記載の履物。
  37. 【請求項37】 前記歩数計測部及び前記表示器は、計
    測ユニットとしてユニット化されており、前記荷重セン
    サは、荷重センサユニットとしてユニット化されている
    ことを特徴とする請求項34に記載の履物。
  38. 【請求項38】 前記歩数計測部、前記表示器及び前記
    報知部は、計測ユニットとしてユニット化されており、
    前記荷重センサは、荷重センサユニットとしてユニット
    化されていることを特徴とする請求項35に記載の履
    物。
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