JP2001141581A - 圧力センサ - Google Patents

圧力センサ

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JP2001141581A
JP2001141581A JP35877099A JP35877099A JP2001141581A JP 2001141581 A JP2001141581 A JP 2001141581A JP 35877099 A JP35877099 A JP 35877099A JP 35877099 A JP35877099 A JP 35877099A JP 2001141581 A JP2001141581 A JP 2001141581A
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Japan
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pressure sensor
conductive tube
elastic conductive
elastic
electrode member
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JP35877099A
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Masahiro Kume
昌宏 粂
Yasuyo Matsumoto
安世 松本
Morihiko Toyosumi
守彦 豊鷲見
Naohiro Nakatsuji
直宏 中辻
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J10/00Sealing arrangements
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    • B60J10/00Sealing arrangements
    • B60J10/70Sealing arrangements specially adapted for windows or windscreens
    • B60J10/74Sealing arrangements specially adapted for windows or windscreens for sliding window panes, e.g. sash guides
    • B60J10/79Sealing arrangements specially adapted for windows or windscreens for sliding window panes, e.g. sash guides for flush-glass windows, i.e. for windows flush with the vehicle body or the window frame

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  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Window Of Vehicle (AREA)
  • Seal Device For Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で容易に組立てることができ、幅
広い方向からの押圧力を高感度で、且つ確実に検出する
ことができる圧力センサを提供する。 【解決手段】 この圧力センサ10は、中空チューブ状
の弾性導電チューブ21と、この弾性導電チューブ21
内に遊挿されて正負の両電極部材22,23を備える細
長状の弾性を有する複合弾性部材24とを備えて構成さ
れており、例えば、窓ガラス3の閉鎖方向下流側端部と
対向する車窓1の内周部の部分に配設される。そして、
挟込み発生時に、異物からの押圧力により、弾性導電チ
ューブ21が弾性変形するのに伴って、両電極部材2
2,23が弾性導電チューブ21に当接して、あるいは
両電極部材22,23が直接当接して、両電極部材2
2,23間が導通するのを検出することにより、挟込み
が検知される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力センサに関
し、特に、車両用パワーウィンドウ装置等における挟込
み検出や、車両座席への着座検出等に好適な圧力センサ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用のパワーウィンドウ装置等
における挟込みの検出方法としては以下のものがある。
第1の従来技術としては、挟込み発生時に窓ガラスを開
閉駆動するモータの回転数や電流値の変化を捉えて挟込
みを検出する方法がある。また、第2の従来技術として
は、線状導電体に圧縮度合いに応じて抵抗値が変化する
感圧ゴムからなる感圧層を被覆し、複数の線状導電体を
感圧層を介して接触させた圧力センサを用いるものがあ
る(特開平9−222368号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
第1の従来技術では、モータの負荷の増加による回転数
や電流値の変化を捉えて挟込みを検出するため、異物に
大きな押圧力が負荷されて初めて挟込みが検出されるよ
うになっており、挟込みの検出感度が悪いという問題が
ある。このため、指等が挟込まれた際には苦痛が大き
く、また指一本などの小断面積の異物の挟込み検出が十
分に行えない等の問題がある。
【0004】また、第2の従来技術では、窓ガラスの閉
鎖方向に対して斜め方向から与えられる異物からの押圧
力を検出できるようにするためには(すなわち、幅広い
方向から与えられる異物からの押圧力を検出するできる
ようにするためには)、感圧層で被覆された複数の線状
導電体を互いに撚り合わせた状態で配設するなど特別な
対策を施す必要があり、構造の複雑化を招くという問題
がある。
【0005】さらに、第2の従来技術では、線状導電体
の断線が生じた際に、これを検知できず、信頼性が低い
という問題がある。
【0006】そこで、前記問題点に鑑み、本発明の第1
の目的は、簡単な構成で容易に組立てることができ、幅
広い方向からの押圧力を高感度で、且つ確実に検出する
ことができる圧力センサを提供することである。
【0007】また、本発明の第2の目的は、検出すべき
押圧力が加わっていない状態で電極部材と弾性導電チュ
ーブとが電気的に導通するのを防止することができ、押
圧力の誤検知の発生を防止することができる圧力センサ
を提供することを目的とする。
【0008】また、本発明の第3の目的は、電極部材の
断線に関する故障診断が可能で、信頼性の向上が図れる
圧力センサを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の技術的手段は、周方向の少なくとも一部の区間が導電
性を有する導電部となっている管状の弾性導電チューブ
と、前記弾性導電チューブ内に設けられた複合弾性部材
とを備え、前記複合弾性部材は、両端に形成されて前記
弾性導電チューブの内面に遊接する電気的絶縁性の側端
絶縁体部と、前記側端絶縁体部の間に互いに離間して形
成される第一電極部材及び第二電極部材と、前記第一電
極部材及び前記第二電極部材を互いに電気的に絶縁しな
がら連結する中央絶縁体部とを備え、前記第一電極部材
及び前記第二電極部材の厚み寸法は、前記側端絶縁体部
の厚み寸法より小とされ、前記第一電極部材及び前記第
二電極部材は、前記弾性導電チューブの自然状態で前記
弾性導電チューブから離間して配置される一方、前記弾
性導電チューブが外部からの押圧力により弾性変形した
ときに当該弾性導電チューブの前記導電部を介して相互
に電気的接続が可能に配置されることを特徴とする。
【0010】前記目的を達成するための技術的手段は、
周方向の少なくとも一部の区間が導電性を有する導電部
となっている管状の弾性導電チューブと、前記弾性導電
チューブ内に設けられた複合弾性部材とを備え、前記複
合弾性部材は、両端に形成されて前記弾性導電チューブ
の内面に遊接する電気的絶縁性の側端絶縁体部と、前記
側端絶縁体部の間に形成される電極部材とを備え、前記
電極部材の厚み寸法は、前記側端絶縁体部の厚み寸法よ
り小とされ、前記電極部材は、前記弾性導電チューブの
自然状態で前記弾性導電チューブから離間して配置され
る一方、前記弾性導電チューブが外部からの押圧力によ
り弾性変形したときに当該弾性導電チューブの前記導電
部と当接して電気的に接続可能な位置に配置されること
を特徴とする。
【0011】前記目的を達成するための技術的手段は、
導電性を有する管状の弾性導電チューブと、前記弾性導
電チューブ内に回動可能に設けられた複合弾性部材とを
備え、前記複合弾性部材は、両端に形成されて前記弾性
導電チューブの内面に遊接する電気的絶縁性の側端絶縁
体部と、前記側端絶縁体部の間に互いに離間して形成さ
れる第一電極部材及び第二電極部材と、前記第一電極部
材及び前記第二電極部材を互いに電気的に絶縁しながら
連結する中央絶縁体部とを備え、前記第一電極部材及び
前記第二電極部材の厚み寸法は、前記側端絶縁体部の厚
み寸法より小とされ、前記第一電極部材及び前記第二電
極部材は、前記弾性導電チューブの自然状態で前記弾性
導電チューブから離間して配置される一方、前記弾性導
電チューブが外部からの押圧力により弾性変形したとき
に当該弾性導電チューブを介して相互に電気的接続が可
能に配置されることを特徴とする。
【0012】好ましくは、前記第一電極部材及び前記第
二電極部材は、前記厚み寸法が、前記中央絶縁体部の厚
み寸法より大とされるとともに、前記両側端絶縁体部同
士が互いに近接する方向に押圧されたときに、前記中央
絶縁体部により離間された状態から弾性変形して互いに
接触可能な位置に配置されるのがよい。
【0013】また、前記目的を達成するための技術的手
段は、導電性を有する管状の弾性導電チューブと、前記
弾性導電チューブ内に回動可能に設けられた複合弾性部
材とを備え、前記複合弾性部材は、両端に形成されて前
記弾性導電チューブの内面に遊接する電気的絶縁性の側
端絶縁体部と、前記側端絶縁体部の間に形成される電極
部材とを備え、前記電極部材の厚み寸法は、前記側端絶
縁体部の厚み寸法より小とされ、前記電極部材は、前記
弾性導電チューブの自然状態で前記弾性導電チューブか
ら離間して配置される一方、前記弾性導電チューブが外
部からの押圧力により弾性変形したときに当該弾性導電
チューブと当接して電気的に接続可能な位置に配置され
ることを特徴とする。
【0014】さらに、好ましくは、前記複合弾性部材の
内部または側部の少なくとも一箇所に、当該複合弾性部
材自身の柔軟な弾性変形を可能とするための中空部また
は切欠が形成されるのがよい。
【0015】また、好ましくは、前記中空部のうちの前
記電極部材に設けられる中空部は、前記圧力センサの端
部において細長形状の外部接続端子の接続孔として使用
されるのがよい。
【0016】さらに、好ましくは、前記外部接続端子
は、変形可能な細長形状を有しており、前記中空部内に
その端部の開口部から前記外部接続端子を挿入し、その
外部接続端子を挿入した前記複合弾性部材の部分を折り
畳んだ状態あるいは折り曲げた状態で、前記複合弾性部
材を前記弾性導電チューブ内に挿入することにより、前
記電極部材と前記外部接続端子との接続及び固定が行わ
れているのがよい。
【0017】また、好ましくは、前記電極部材は、圧着
金具によりリード線と直接圧着されて接続されるのがよ
い。
【0018】さらに、好ましくは、前記電極部材は、そ
の電極部材に圧着される第一圧着部とリード線に圧着さ
れる第二圧着部とを有する圧着金具により、その圧着金
具を介して前記リード線と接続されているのがよい。
【0019】また、好ましくは、前記圧着金具は、外側
に面する外側表面が絶縁被覆されているのがよい。
【0020】さらに、好ましくは、前記圧力センサは、
前記電極部材と前記リード線との前記圧着金具による接
続部と前記弾性導電チューブとの間に、その両者の間を
電気的に遮断するように介装される絶縁部材をさらに備
えるのがよい。
【0021】また、好ましくは、前記弾性導電チューブ
には、リード線接続用の突起端子部が設けられており、
その突起端子部にリード線が圧着金具による圧着により
接続されるのがよい。
【0022】さらに、好ましくは、前記圧力センサは、
前記弾性導電チューブを外囲する弾性を有する外部チュ
ーブをさらに備えるのがよい。
【0023】また、好ましくは、前記圧力センサは、前
記弾性導電チューブを外囲する弾性を有する外部チュー
ブをさらに備え、前記外部チューブの前記弾性導電チュ
ーブと当接する部分が、部分的に導電性を有する弾性材
料で形成された導電部となっており、前記導電部には、
リード線接続用の突起端子部が設けられており、その突
起端子部にリード線が圧着金具による圧着により接続さ
れるのがよい。
【0024】さらに、好ましくは、前記圧力センサは、
前記弾性導電チューブを外囲する弾性を有する外部チュ
ーブをさらに備え、前記外部チューブの前記弾性導電チ
ューブと当接する部分に、金属端子を配設し、前記金属
端子に、リード線が圧着金具による圧着により接続され
るのがよい。
【0025】また、好ましくは、前記第一電極部材と前
記第二電極部材との一端部同士が、所定の抵抗体を介し
て接続されているのがよい。
【0026】さらに、好ましくは、前記圧力センサは、
開閉部材が開閉駆動されて自動的に開閉される開口部の
内周部に配設され、異物の挟込み発生時に前記異物から
の押圧力を検出するためのものであるのがよい。
【0027】また、好ましくは、前記圧力センサは、車
両のパワーウィンドの窓枠部に備えられる車両用サイド
バイザのサイドバイザ本体の内周端縁に配設されるのが
よい。
【0028】さらに、好ましくは、前記圧力センサは、
車両のパワーウィンドの窓枠部に備えられる車両用サイ
ドバイザのサイドバイザ本体の内周端縁に配設されるも
のであり、前記弾性導電チューブの外周部には、前記サ
イドバイザ本体の前記内周端縁が挿入保持される断面略
U字形形状を有する取付部が設けられるのがよい。
【0029】また、好ましくは、前記圧力センサは、車
両のパワーウィンドの窓枠部に備えられる車両用サイド
バイザのサイドバイザ本体の内周端縁に配設されるもの
であり、前記外部チューブの外周部には、前記サイドバ
イザ本体の前記内周端縁が挿入保持される断面略U字形
形状を有する取付部が設けられるのがよい。
【0030】
【発明の実施の形態】1.第一実施形態 図1は本発明の第一実施形態に係る圧力センサが適用さ
れた自動車用パワーウィンドウ装置の構成を示すブロッ
ク図であり、図2は図1のパワーウィンド装置に備えら
れる圧力センサの構成を示す断面図である。
【0031】このパワーウィンド装置は、車両の車窓
(開口部)1を開閉する窓ガラス(開閉部材)3と、窓
ガラス3を開閉駆動するためのモータ及び駆動機構から
なる駆動部5と、図示しない操作部からの入力により駆
動部5を駆動制御して窓ガラス3を開閉する制御部7
と、圧力センサ10と、圧力センサ10を通じて挟込み
を検知する検知部11とを備えて構成されている。な
お、本実施形態では、検知部11を制御部7と別に設け
たが、制御部7に検知部11の機能を持たせてもよい。
【0032】圧力センサ10は、図2の如く、中空チュ
ーブ状の弾性導電チューブ21と、この弾性導電チュー
ブ21内に遊挿されて正負の両電極部材22,23を備
える細長状の弾性を有する複合弾性部材24とを備えて
構成されており、図1の如く、窓ガラス3の閉鎖方向下
流側端部と対向する車窓1の内周部の部分に配設されて
いる。本実施形態では、弾性導電チューブ21は、図4
の如く、窓枠15の内周部に設けられるウエザーストリ
ップ17内に埋設されている。なお、本実施形態では、
圧力センサ10をウエザーストリップ17内に埋設した
が、ウエザーストリップ17の外周面に固着するように
してもよいし、ウエザーストリップ17以外の内装材
(ガーニッシュ等)の表面に固着するようにしてもよ
い。
【0033】弾性導電チューブ21は、図2の如く、断
面円形の中空部28を有して形成された略円管形状を有
しており、導電ゴム等の導電性を有する弾性材料で一体
成形されている。これによって、本実施形態では、弾性
導電チューブ21はその全体が導電部となっている。複
合弾性部材24は、図2及び図3の如く、断面視両側端
部に形成された側端絶縁体部31,32と、断面視中央
部に配置される中央絶縁体部33と、片側の側端絶縁体
部31と中央絶縁体部33との間に形成される第一電極
部材22と、他側の側端絶縁体部32と中央絶縁体部3
3との間に形成される第二電極部材23とを備える。
【0034】側端絶縁体部31,32の弾性導電チュー
ブ21に接触する外面は、弾性導電チューブ21の内周
面に対応した円弧形状とされ、これにより、複合弾性部
材24の弾性導電チューブ21内での回動が許容される
(図6及び図7参照)。
【0035】各電極部材22,23は、弾性導電チュー
ブ21と同様の導電ゴム等の導電性を有する弾性材料を
用いてそれぞれ成形され、これらの両電極部材22,2
3同士は、中央絶縁体部33によって離間して配置され
る。また、各電極部材22,23のそれぞれにおいて、
当該各電極部材22,23の弾性を確保するための中空
部35,36が形成されている。これにより、外圧に対
して複合弾性部材24が変形しやすい状態にされてい
る。尚、図2及び図3の例では、各電極部材22,23
がそれぞれ中空部35,36によって上部電極部材22
a,23aと下部電極部材22b,23bとに分断され
ている例を示しているが、これらの上部電極部材22
a,23aと下部電極部材22b,23bとが中空部3
5,36の周りで各電極部材22,23がそれぞれ上下
につながって構成されても差し支えない。
【0036】そして、複合弾性部材24においては、図
3の如く、各側端絶縁体部31の高さ寸法(厚み寸法)
をH1とした場合に、各電極部材22,23の高さ寸法
(外径:厚み寸法)H2は、各側端絶縁体部31の高さ
寸法(厚み寸法)H1よりも小さく設定されており、各
側端絶縁体部31,32の上下端が各電極部材22,2
3よりも上下方向(複合弾性部材24の厚さ方向)に張
り出した状態とされている。これにより、複合弾性部材
24の各電極部材22,23と複合弾性部材24の弾性
導電チューブ21との間に側端絶縁体部31,32が介
在され、よって、図2の上下方向における電極部材2
2,23と弾性導電チューブ21との不用意な接触を防
止できる。また、中央絶縁体部33の上下方向(複合弾
性部材24の厚さ方向)についての高さ寸法(厚み寸
法)H3は、各電極部材22,23の高さ寸法(外径:
厚み寸法)H2よりも小さく設定され、その結果この中
央絶縁体部33の部分が複合弾性部材24において断面
視凹状に形成されている。このように高さ寸法H1,H
2,H3を異なって設定することにより、複合弾性部材
24は幅方向にひだが形成された形状となり、また内部
に中空部35,36が形成されていることと相まって、
極めて柔軟に弾性変形が可能な形状とされている。
【0037】したがって、図3の上方から(複合弾性部
材24の幅方向に対して垂直な方向から)押圧力が加え
られたときには(図5中の矢示方向Dr1)、弾性導電
チューブ21と複合弾性部材24は図5のように弾性変
形し、よって第一電極部材22(22a,22b)と弾
性導電チューブ21及び第二電極部材23(23a,2
3b)と弾性導電チューブ21がそれぞれ接触するよう
になり、よって第一電極部材22と第二電極部材23と
は弾性導電チューブ21を介して電気的に導通すること
になる。勿論、弾性導電チューブ21の形状が自然状態
である円管状に復帰した時点で、複合弾性部材24の形
状は、そのひだ形状の元の状態に弾性復元するようにな
っている。
【0038】尚、複合弾性部材24は、弾性導電チュー
ブ21内での回動が許容されているが、例えば図6のよ
うに、複合弾性部材24が弾性導電チューブ21の中空
部28内で左上から右下にかけて斜め姿勢をとっていた
ような場合に、弾性導電チューブ21の下方(図6中の
矢示方向Dr2)から(すなわち、複合弾性部材24の
幅方向に対して斜め方向から)押圧力が加えられたとき
には、側端絶縁体部31,32の弾性導電チューブ21
に接触する外面は、側端絶縁体部31,32の弾性導電
チューブ21の内周面に対応した円弧形状とされている
ことから、弾性導電チューブ21が押しつぶされるよう
に弾性変形するのに伴って、側端絶縁体部31,32は
図6中の矢示方向R1(反時計回り)に容易に回動し、
結局は図5の状態となって、第一電極部材22と第二電
極部材23とが弾性導電チューブ21を介して電気的に
導通することになる。ただし、図7のように、複合弾性
部材24が弾性導電チューブ21の中空部28内で丁度
90度回動して、両側端絶縁体部31,32及び中央絶
縁体部33が上下方向に揃って配置された状態で、弾性
導電チューブ21の下方(図7中の矢示方向Dr3)か
ら(すなわち、複合弾性部材24の幅方向から)押圧力
が加えられたときには、複合弾性部材24は時計回りに
も反時計回りにも回動しないことがある。この場合は、
図8の如く、そのままの状態で上下方向に押しつぶさ
れ、両側端絶縁体部31,32と中央絶縁体部33とに
挟まれた中空部35,36がつぶれた状態となり、これ
により両電極部材22,23が湾曲して、一方の第一電
極部材22aと一方の第二電極部材23aとが直接接触
するとともに、他方の第一電極部材22bと他方の第二
電極部材23bとが直接接触する。これにより、第一電
極部材22と第二電極部材23とが電気的に導通するこ
とになる。
【0039】このような構成により、挟込みの態様によ
り、図9の如く異物13からの押圧力が下方から与えら
れた場合にも、また図10の如く異物13からの押圧力
が斜め下方から与えられた場合にも、弾性導電チューブ
21内における複合弾性部材24の姿勢角度によらず
に、弾性導電チューブ21の弾性変形に伴って第一電極
部材22と第二電極部材23とが直接的または間接的に
導通するため、あらゆる方向から与えられる異物13か
らの押圧力を確実に検出できるようになっている。
【0040】ここで、複合弾性部材24の一端部におい
ては、図11及び図12の如く、複合弾性部材24内の
各中空部35,36に、外部接続用の2芯型のリード線
37の各接続端子38,39が挿入される。即ち、一方
の接続端子38が第一電極部材22(22a,22b)
に接続され、他方の接続端子39が第二電極部材23
(23a,23b)に接続されて、リード線37を通じ
て、図1に示した外部の所定の検知部11まで引き出さ
れる。尚、図11中の符号40は防水用のシール部材を
示している。
【0041】一方、複合弾性部材24の他端部において
は、電極部材22,23の他端間を電気的に接続するよ
うにして所定の抵抗値RLの終端抵抗体42(図18参
照)が接続される。この終端抵抗体42は、電極部材2
2,23で構成される導電路の断線に対し故障検知機能
を持たせるためのものであり、無駄な電流量を可及的に
低減すべく、各電極部材22,23や弾性導電チューブ
21の抵抗値よりも遙かに大きな抵抗値に設定されてい
る。本実施形態では、終端抵抗体42は、弾性導電チュ
ーブ21内に備えられている。
【0042】ここで、図13は、押圧力印加がない場合
における両電極部材22,23と、検知部11に備えら
れる検知回路部41と、終端抵抗体42との接続関係を
示した等価回路図である。ここでは、圧力センサ10の
第一電極部材22の一端が接続端子38、リード線37
a及びプルダウン抵抗ROを通じて電源Eの正極側に接
続され、また第二電極部材23の一端が接続端子39及
びリード線37bを通じて電源Eの負極側に接続されて
いる。また、両電極部材22,23の他端は終端抵抗体
42を介して互いに接続されている。そして、検知回路
部41では、プルダウン抵抗ROに印加される分圧(図
13中のV1、図15及び図16中のV2)を検出する
ようになっている。なお、ここでは、プルダウン抵抗R
Oに印加される分圧を検出するようにしたが、プルダウ
ン抵抗ROと接続端子39との間の中間電圧を検出する
ようにしてもよい。
【0043】ここで、図2、図6及び図7のように押圧
力印加がない場合には、複合弾性部材24は、その側端
絶縁体部31,32、中央絶縁体部33及び両電極部材
22,23の弾性により図2等に示した複合弾性部材2
4の姿勢を維持しようとし、よって両電極部材22,2
3は互いに接触することなく、弾性導電チューブ21の
中空部28のほぼ中央の位置で弾性導電チューブ21に
非接触で保持される。したがって、この場合に両電極部
材22,23、検知回路部41及び終端抵抗体42で構
成される回路は、図13のようになる。ここで、図1に
示した圧力センサ10における導電路としての各電極部
材22,23の長さをL、この導電路(電極部材22,
23)の単位長当たりの電気抵抗をrD、終端抵抗体4
2での抵抗値をRLとした場合に、両電極部材22,2
3及び終端抵抗体42によって構成される検知回路部4
1から見た入力抵抗R1は、 R1=2rDL+RL …(1) であり、したがって、検知回路部41での検知電圧レベ
ルV1は次の(2)式のようになる。
【0044】 V1=ROE/(2rDL+RL+RO) …(2) 尚、ここでは、 RL>rDL …(3) RO<RL …(4) に設定されているものとする。
【0045】これに対し、図14の如く、圧力センサ1
0のX点からY点の間の領域(図14中の散点示部分)
で挟込みよる異物13からの押圧力の印可があった場合
には、この領域において、図5、図9及び図10のよう
に弾性導電チューブ21が撓んで第一電極部材22及び
第二電極部材23に接触する。この場合の弾性導電チュ
ーブ21の抵抗値をRDとし、図14中の圧力センサ1
0の端部から点Xまでの距離をxとすると、両電極部材
22,23、検知回路部41及び終端抵抗体42で構成
される回路は、図15のようになり、検知回路部41か
ら見た入力抵抗R2は、
【0046】
【数1】
【0047】となる。ただし、(5)式においては、 RL>>RD …(6) に設定されているものとし、よって終端抵抗体42は近
似的に抵抗値が無限大となっている(断線している)も
のとして計算している。
【0048】この(5)式により、検知回路部41に出
力される出力電圧V2は、 V2=ROE/(2rDx+RD+RO) …(7) となる。ここで、図14中の圧力センサ10の端部から
点Xまでの距離xは、押圧力の印加点が変化することに
より0からLの間で様々に変化するので、出力電圧V2
は、 V2=ROE/(RD+RO) …(8) から V2=ROE/(2rDL+RD+RO) …(9) までの間で変化する。ただし、(7)ないし(9)式の
いずれも、(2)式と異なってRLの成分がなく、また
(6)式のようにRLがRDより遙かに大きな値となって
いるため、V1((2)式)とV2((7)ないし
(9)式)との間で大きな出力変化が得られる。これに
より、荷重印加を迅速に検知することが可能となる。
【0049】尚、圧力センサ10が図8となった場合
は、複合弾性部材24が幅方向にひだ状態に形成されて
いることから、その幅方向に押圧力が加わった際にはそ
の方向に圧縮され、各中空部35,36は押圧力の方向
につぶれ、その結果、両電極部材22,23同士は弾性
導電チューブ21を介さずに直接接続される。この場合
の等価回路は図16のようになる。この場合に流される
電流は弾性導電チューブ21を介在しないため、上記の
Dがゼロ値となることに等しく、したがって、検知回
路部41に出力される出力電圧V2は、(7)式の特殊
解として(10)式のようになる。
【0050】
【数2】
【0051】この場合も、(7)式と同様に、V1
((2)式)に対して大きな出力変化が得られ、荷重印
加を迅速に検知することが可能となる。
【0052】尚、電極部材22,23からなる2つの導
電路の終端を結ぶ終端抵抗体42(RL)は、導電路の
断線に対し故障検知機能を有するものであり、所定の電
圧を加えた場合の終端抵抗体42での電圧降下を検知す
ることにより、非荷重状態であっても通電の有無を容易
に検出でき、特に通電がないときに断線である旨を容易
に検知できるものである。ただし、導電路に導電性弾性
体を用いる結果、断線などに対する信頼性が極めて高く
なるため、断線に対する故障検知機能を必要としない場
合は、終端抵抗体42を省略することも可能である。
【0053】尚、圧力センサ10に対して押圧力印可が
解除されると、弾性導電チューブ21及び複合弾性部材
24の弾性復元力により図2等のような元の状態に戻る
ため、導電路の接触は容易にオンからオフに切り替わ
る。
【0054】これによって、検知部11にて、電圧値V
2の状態を監視することにより、挟込みの有無、及び電
極部材22,23の断線の有無を検出できるようになっ
ている。この検知部11の検出動作は、制御部7により
制御されており、その検出結果は、制御部7に出力され
るようになっている。
【0055】そして、窓ガラス3の閉鎖動作が行われる
際には、検知部11による挟込みの有無の判定動作が行
われ、圧力センサ10を介して検知部11が挟込みを検
知すると、窓ガラス3の閉鎖動作が停止されるととも
に、窓ガラス3が全開位置まで開放動作されるようにな
っている。
【0056】また、検知部11による断線の有無の判定
動作は、制御部7の指示により定期的に行われ、断線が
検知されてた場合には、例えば、制御部7が所定の報知
手段(警告ランプ等)を通じて異常を報知するようにな
っている。
【0057】なお、圧力センサ10の押圧力の検出感度
は、両電極部材22,23の高さ寸法H2と、両測端絶
縁体部31,32の高さ寸法H1と、中央絶縁体部33
の厚み寸法H3と、弾性導電チューブ21の肉厚と、両
電極部材22,23と両測端絶縁体部31,32との連
結部における両測端絶縁体部31,32の両電極部材2
2,23端部からの立ち上がり角度θ(図2参照)と、
複合弾性部材24及び弾性導電チューブ21の硬度を調
節することにより調節され、これによって、検出感度の
調節を容易に行うことができるようになっている。
【0058】以上のように、本実施形態によれば、挟込
みの態様により、図9の如く異物13からの押圧力が下
方から与えられた場合にも、また図10の如く異物13
からの押圧力が斜め下方から与えられた場合にも、弾性
導電チューブ21内における複合弾性部材24の姿勢角
度によらずに、弾性導電チューブ21の弾性変形に伴っ
て第一電極部材22と第二電極部材23とが直接的また
は間接的に当接して導通するため、あらゆる方向から与
えられる異物13からの押圧力を高感度に、かつ確実に
検出し、挟込みを確実に検出することができる。
【0059】また、第一電極部材22及び第二電極部材
23の高さ寸法H2は、側端絶縁体部31,32の高さ
寸法H1より小とされているため、経年変化により弾性
導電チューブ21が伸びてしまった場合や、圧力センサ
10が折り曲げられたり、ねじられた状態で配設されて
いる場合に、検出すべき押圧力が与えられていないのに
かかわらず、各電極部材22,23と弾性導電チューブ
21とが当接するのを防止することができ、その結果、
弾性導電チューブ21の経年変化による劣化や圧力セン
サ10の配設状態の影響により生じる押圧力の誤検出を
防止することができる。
【0060】さらに、複合弾性部材24の弾性導電チュ
ーブ21内への配設は、複合弾性部材24を弾性導電チ
ューブ21内へスライド挿入することにより行えるた
め、圧力センサ10の組立を容易に行うことができる。
【0061】また、複合弾性部材24自身の柔軟な弾性
変形を可能とする目的で形成した中空部35,36を、
そのまま接続端子38,39の挿入孔として兼用するだ
けで、外部への電気的接続が極めて容易になるという効
果がある。
【0062】さらに、第一電極部材22と第二電極部材
23との一端部同士が終端抵抗体42を介して接続され
ているため、定期的に両電極部材22,23の間の導通
状態を確認することにより、電極部材22,23の断線
の有無を診断することができ、信頼性の向上が図れる。
【0063】2.第二実施形態 図17は本発明の第二実施形態に係る圧力センサの構成
を示す断面図である。なお、図17では第1実施形態と
同様の機能を有する要素については同一符号を付してい
る。図17の如く、本実施形態の圧力センサ10は、そ
の端部において、弾性導電チューブ21の一部に、外部
接続端子51が挿入される接続孔52を形成しておき、
これにより、第一電極部材22及び第二電極部材23の
電気状態の外部引き出しに加えて、弾性導電チューブ2
1の電気状態の外部引き出しを可能としたものである。
【0064】この圧力センサ10を使用する場合の検知
回路部41の構成例を図18に示す。この例では、圧力
センサ10の第一電極部材22の一端が第一スイッチS
1を介して電源Eの正極側に接続されている。また、第
二電極部材23は、第二スイッチS2を介して第一プル
ダウン抵抗RO1に接続されている。さらに、弾性導電チ
ューブ21の一端は、第三スイッチS3を介して第二プ
ルダウン抵抗RO2に接続されている。さらに、第二電極
部材23の一端は、第四スイッチS4を介して電源Eの
正極側に接続されている。また、両電極部材22,23
の他端は終端抵抗体42を介して互いに接続されてい
る。
【0065】そして、第二スイッチS2と第一プルダウ
ン抵抗RO1との接続中間点の電圧V 01を所定の基準電圧
と比較してその電圧変化を第一電圧検出回路55で検出
し、第三スイッチS3と第二プルダウン抵抗とRO2との
接続中間点の電圧V02を所定の基準電圧と比較してその
電圧変化を第二電圧検出回路56で検出した後、これら
の変化の論理和を論理和回路57で出力するようになっ
ている。
【0066】この構成によれば、例えば次の表1のケー
ス1のように、第一スイッチS1と第二スイッチS2を
オンにし、第三スイッチS3と第四スイッチS4をオフ
にした場合は、図13に示した第一実施形態と実質的に
同様の接続となり、したがって、図8に示したような両
電極部材22,23同士の直接接続と、図5に示したよ
うな弾性導電チューブ21を介した両電極部材22,2
3同士の接続とを検出することができる。
【0067】
【表1】
【0068】この場合、各電極部材22,23では、上
側の電極部材22a,23aのみが弾性導電チューブ2
1に接触しても良いし、また下側の電極部材22b,2
3bのみが弾性導電チューブ21に接触しても良いし、
あるいは上側の第一電極部材22aと下側の第二電極部
材23bが弾性導電チューブ21に接触し、あるいは、
下側の第一電極部材22bと上側の第二電極部材23a
が弾性導電チューブ21に接触してもよい。
【0069】また、表1のケース2のように、第一スイ
ッチS1と第三スイッチS3をオンにし、第二スイッチ
S2と第四スイッチS4をオフにした場合は、第二電極
部材23は一切検知回路部41に接続されず、第一電極
部材22と弾性導電チューブ21との接続の有無のみが
検知される。
【0070】さらに、表1のケース3のように、第三ス
イッチS3と第四スイッチS4をオンにし、第一スイッ
チS1と第二スイッチS2をオフにした場合は、第一電
極部材22は一切検知回路部41に接続されず、第二電
極部材23と弾性導電チューブ21との接続の有無のみ
が検知される。
【0071】これらのスイッチS1〜S4は、ユーザー
の任意の選択で接続切替できるので、同一の荷重センサ
10を使用して様々な検知を行うことが可能となる。
【0072】尚、本実施形態では、複合弾性部材24の
両側端絶縁体部31,32の形状が異なっている。即
ち、両側端絶縁体部31,32には、その柔軟な弾性変
形を可能とすべく、弾性導電チューブ21の接触面側に
切欠48が設けられており、この切欠48が側端絶縁体
部31,32のダイナミックな弾性変形を許容するよう
になっている。これにより、複合弾性部材24、ひいて
は圧力センサ10全体の柔軟な弾性変形を許容すること
になる。
【0073】3.第一及び第二実施形態の変形例 図19に示す変形例では、第一実施形態に係る圧力セン
サ10において、複合弾性部材24の両側端絶縁体部3
1,32に、図17に示す第二実施形態に係る圧力セン
サ10の両側端絶縁体部31,32と同様に、切欠48
が設けられている。これによって、側端絶縁体部31,
32が、ダイナミックかつ柔軟に弾性変形するようにな
っている。なお、切欠48の形状は、図17及び図19
に示すものに限らず、図20の如き形状であってもよ
い。また、測端絶縁体部31,32の柔軟性向上のため
の構成としては、切欠48に限らず、図21の如く、中
空部48aを設けてもよい。
【0074】図22に示す変形例では、第一及び第2実
施形態に係る圧力センサ10において、弾性導電チュー
ブ21の外周に、弾性導電チューブ21を外側から保持
(被覆)する弾性を有する外部チューブ61が、2重押
出成形等により弾性導電チューブ21と一体に設けられ
ている。これによって、弾性導電チューブ21の弾力性
が外部チューブ61によって補強されて、押圧力が解除
された際の弾性導電チューブ21の自然状態への復帰性
能が向上され、その結果、押圧力解除時の電極部材2
2,23と弾性導電チューブ21との導通を確実に解除
することができる。
【0075】なお、図22の図示例では、弾性導電チュ
ーブ21と外部チューブ61とを一体に形成したが、図
23の如く、弾性導電チューブ21と外部チューブ61
とを別部品として別々に形成し、組立時に弾性導電チュ
ーブ21を外部チューブ61内に挿入する構成としても
よい。この場合、外部チューブ61を装着するか否かを
必要に応じて選択することができるという利点がある。
【0076】図24の変形例では、第一及び第二実施形
態に係る圧力センサ10において、両側端絶縁体部3
1,32が側端絶縁体部31,32と同一の弾性絶縁材
料からなる基板(中央絶縁体部)64によって互いに連
結され、その基板64の上下面に電極部材22,23が
形成されている。このような構成であっても、外部から
の押圧力が印加された時点で、両電極部材22,23は
弾性導電チューブ21を介して接続されることになり、
上記各実施形態と同様の作用を得ることができる。ここ
で、電極部材22,23は、図24の如く、基板64の
中間部に部分的に設けてもよく、図25の如く、基板6
4の上下の全面にわたって設けてもよい。
【0077】図26に示す変形例では、第二実施形態に
係る圧力センサ10において、両側端絶縁体部31,3
2の中間に、導電ゴムからなる正負いずれか一方の電極
部材22(22a,22b)が設けられており、その代
わりに弾性導電チューブ21が正負の他方の電極として
用いられるようになっている。ここで、図26の電極部
材22は、断面円弧状の上側電極部22a及び下側電極
部22bから構成されており、これらの両電極部22
a,22bがその間に中空部38を形成するようにして
向き合った状態で、両側端絶縁体部31,32の間を連
結している。
【0078】そして、この図26の変形例では、異物1
3からの押圧力により弾性導電チューブ21が弾性変形
した際に、電極部材22と弾性導電チューブ21とが当
接することにより生じる電極部材22と弾性導電チュー
ブ21との導通の有無を検知部11により検出すること
により、挟込みが検出されるようになっており、これに
伴って、中央絶縁体部33が省略されている。すなわ
ち、この図24の変形例は、第二実施形態に係る圧力セ
ンサ10において、上記表1のケース2あるいはケース
3の場合に対応している。
【0079】ここで、電極部材22の高さ寸法H2は、
両測端絶縁体部31,32の高さ寸法H1よりも小とさ
れており、これによって、経年変化により弾性導電チュ
ーブ21が伸びてしまった場合や、圧力センサ10が折
り曲げたり、ねじったりした状態で配設されている場合
に、検出すべき押圧力が与えられていないのにかかわら
ず、電極部材22と弾性導電チューブ23とが当接する
のを防止することができ、その結果、弾性導電チューブ
21の経年変化による劣化や圧力センサ10の配設状態
の影響により生じる押圧力の誤検出を防止することがで
きる。
【0080】なお、このように、両側絶縁体部31,3
2の中間に正負いずれか一方の電極部材22を設ける場
合、電極部材22全体の高さ寸法H2が両測端絶縁体部
31,32の高さ寸法H1よりも小さければ、電極部材
22の数、形状、配設形態、及び両側端絶縁体部31,
32の形状及び配設形態等は、図25ないし図31に示
すように、任意の形態のものが考えられる。
【0081】例えば、図27の図示例では、両側端絶縁
体部31,32の外周面に、柔軟性向上のための切欠4
8が設けられている。図28の図示例では、略円管状の
電極部材22の外周に、4つの絶縁体部31a,32
b,32a,32bが設けられており、絶縁体部31
a,31bが一方の側端絶縁体部31として機能し、絶
縁体部32a,32bが他方の側端絶縁体部32として
機能している。また、図29ないし図31の如く、電極
部材22に必要に応じて一つまたは複数の中空部38が
設けられてもよい。
【0082】図32に示す変形例では、第一及び第二実
施形態に係る圧力センサ10において、終端抵抗42が
弾性導電チューブ21内あるいはその近傍に備えられる
のではなく、検知回路部41が電極部材22,23等に
接続されたリード線37を介して電極部材22,23に
接続されるのと同様に、終端抵抗42が電極部材22,
23等に接続されたリード線65を介して電極部材2
2,23等に接続され、圧力センサ10とは別の場所に
配設される所定の回路部66内に備えられている。この
場合、圧力センサ10がより使いやすくなったり、配線
の取り回しの自由度が向上する等の利点がある。なお、
図32の図示例では、回路部66と検知回路部41とを
別々に設けたが、両者を一体に設けてもよい。また、リ
ード線65の電極部材22,23等への接続方法は、リ
ード線37の場合と同様である。
【0083】図33に示す変形例では、第一及び第二実
施形態に係る圧力センサ10において、外部接続端子と
しての機能も兼ねたリード線37の末端部の皮剥ぎされ
た導体部37aが、複合弾性部材24の電極部材22,
23の中空部35,36内に挿入され、その導電部37
aが挿入された複合弾性部材24の部分が折り畳まれた
状態あるいは折り曲げられた状態で、その折り曲げられ
た状態あるいは折り畳まれた複合弾性部材24の部分
が、図33の如く弾性導電チューブ21内に押し込まれ
ることにより、電極部材22,23とリード線37との
接続及び固定が行われている。この場合、電極部材2
2,23とリード線37との接続及び固定を容易に行う
ことができるという利点がある。また、折り曲げによ
り、リード線37と電極部材22,23とが強固に当接
され、接続の信頼性が向上するという利点もある。
【0084】図34及び図35に示す変形例では、第一
及び第二実施形態に係る圧力センサ10において、電極
部材22,23とリード線37との接続が、圧着金具6
7を用いた圧着(かしめ接合)により行われている。詳
細には、複合弾性部材24の長さが、圧着接続に必要な
長さ分だけ、弾性導電チューブ21よりも長く設定され
ており、その複合弾性部材24の弾性導電チューブ21
からの突出部における電極部材22または23の中空部
35,36内に先端部を皮剥ぎされたリード線37の導
電部37aが挿入された状態で、リード線37と複合弾
性部材24の突出部とが圧着金具67により複合弾性部
材24の外側から抱え込まれるようにして圧着固定され
ている。圧着金具67は、リード線37の導電部37a
が挿入された複合弾性部材24の部分を左右両側から圧
着保持する第一及び第二バレル部67a,67bと、リ
ード線37を圧着保持する第三バレル部67cとを有し
ている。これによって、電極部材22または23とリー
ド線37との接続が圧着金具67による圧着により強固
に行われるため、接続の信頼性の向上が図れる。
【0085】また、図34及び図35に示す変形例で
は、複合弾性部材24及びリード線37の圧着金具67
が装着された部分(接続部)の外周に絶縁性の絶縁チュ
ーブ(絶縁部材)68が外挿され、この絶縁チューブ6
8により、接続部と弾性導電チューブ21との絶縁が行
われている。これによって、圧着金具67が弾性導電チ
ューブ21と接触し、電極部材22,23と弾性導電チ
ューブ21とが不用意に導通するのを防止できるように
なっている。なお、ここでは、絶縁チューブ68を用い
て、圧着金具67と弾性導電チューブ21との間の絶縁
を行ったが、圧着金具67の外側に面する外側面(ある
いは表面全体)を絶縁被覆してもよい。
【0086】なお、図34及び図35の図示例では、第
一及び第二電極部材22,23を単一の電極として使用
し、両電極部材22,23に単一のリード線37を接続
する場合について説明したが、両電極部材22,23に
個別にリード線37を接続する場合には、所定の圧着金
具を用いて各電極部材22,23に対してリード線37
を個別に圧着接続するようにしてもよい。
【0087】図36及び図37に示す変形例は、図34
及び図35の変形例をさらに変形したものであり、ここ
では、電極部材22,23とリード線37とが圧着金具
69を介して圧着接続されている。圧着金具69には、
複合弾性部材24の末端部を圧着保持して電極部材2
2,23と接続される第一及び第二バレル部69c,6
9dを有する一端側の第一圧着部69aと、リード線3
7の末端部を圧着保持してリード線37と接続される第
二圧着部69bとが設けられている。そして、第二圧着
部69bには、リード線37の末端部の皮剥ぎされた導
電部37aを圧着保持する第一バレル部69eと、外皮
の上からリード線37を圧着保持する第二バレル部69
fとが設けられている。
【0088】図38に示す変形例では、第二実施形態に
係る圧力センサ10において、弾性導電チューブ21の
一部に導電性の突起端子部70が一体形成され、この突
起端子部70と、リード線37とが圧着金具(中継端
子)71を用いて圧着接続されており、これによって、
強固な接続が可能となり、接続部の信頼性の向上が図ら
れている。
【0089】図39に示す変形例では、第二実施形態に
係る圧力センサ10において、弾性導電チューブ21を
外囲する弾性を有する外部チューブ72が圧力センサ1
0に備えられ、その外部チューブ72の弾性導電チュー
ブ21と当接する部分(ここでは、外部チューブ72の
周方向の一区間)が、部分的に導電性を有する弾性材料
で形成された導電部72aとなっており、その導電部7
2aに一体に設けられた突起端子部73に、圧着金具7
1により、リード線37が圧着接続されている。この変
形例によっても、接続の信頼性の向上が図れる。
【0090】図40及び図41に示す変形例は、図39
の変形例の変形例であり、ここでは、導電部72aに突
起端子部73を設けるのではなく、短冊状の導電片(金
属端子)74の中間部を折曲して、その両先端部が同方
向を向くような烏口形状に形成し、その片側を弾性導電
チューブ21と外部チューブ72の導電部72aとの間
に介装し、導電片74の他側を導電部72aの下側に回
り込ませるようにして、導電片74の両先端部を束ねた
状態で、この部分を所定の圧着金具(中継端子)75で
かしめるようにしてもよい。この場合、圧着金具75を
通じてリード線37と圧着接続するようにすれば、リー
ド線37と弾性導電チューブ21との接続を容易に行う
ことができ、また、導電片74を導電部72aに対して
強固に止着できるという利点がある。
【0091】なお、図2、図17、図19ないし図41
の圧力センサ10の弾性導電部材21(あるいは外部チ
ューブ61)の外周部に、圧力センサ10を他の部材に
取り付けるための取付部(あるは保持部)を設けてもよ
い。
【0092】また、上述の第一及び第二実施形態では、
本発明に係る圧力センサ10を自動車のパワーウィンド
ウ装置に適用した場合について説明したが、挟込み防止
が必要な電動スライドドア、バックドア、サンルーフ開
閉装置等にも同様に適用可能である。
【0093】4.第三実施形態 図42は本発明の第三実施形態に係る圧力センサが適用
された車両用サイドバイザの取付け状態を示す斜視図で
あり、図43は図42のサイドバイザが適用された自動
車用パワーウィンドウ装置の構成を示すブロック図であ
る。図44は図42のサイドバイザの要部の構成を示す
断面図である。図42ないし図44において、図1及び
図2等に示す第一実施形態に係る構成と機能が共通する
部分には同一の参照符号を付している。
【0094】本実施形態に係るサイドバイザ81は、図
42ないし図44の如く、サイドバイザ本体82と、そ
のサイドバイザ本体82の車窓1の内方側に面する内周
端縁82aに配設される圧力センサ83とを備えて構成
されている。本実施形態に係る圧力センサ83の主要部
の構成は、第一実施形態に係る圧力センサ10と同様で
あり、説明を省略する。また、本実施形態では、検知部
11の検知回路部41は、第一実施形態の場合と同様に
して圧力センサ83と接続されており、検知部11によ
って検知回路部41を通じて、サイドバイザ81に与え
られる押圧力が検出され、これによって、異物13の挟
込みが検知されるようになっている。また、第一実施形
態と同様に、検知部11は、検知回路部41を通じて第
一及び第二電極部材22,23の断線の有無の自己診断
も行っている。
【0095】本実施形態に係る圧力センサ83では、図
42ないし図44の如く、弾性導電チューブ21が、断
面円形の中空部28を有する略円管状のチューブ本体8
4と、そのチューブ本体84の外周部にチューブ本体8
4の長手方向に沿って一体に設けられる取付部85とを
備えて構成されている。取付部85は、図44の如く、
断面略U字形形状を有しており、サイドバイザ本体82
の内周端縁82aが取付部85に挿入されて接着剤等に
より固定される。なお、本実施形態では、取付部85を
チューブ本体84に一体に設けたが、別々に設けたもの
を後で接着固定するようにしてもよい。
【0096】よって、本実施形態に係る圧力センサ83
が適用されたサイドバイザ81においても、第一実施形
態に係る圧力センサ10と同様に、異物13からの押圧
力が下方から与えられた場合にも、また異物13からの
押圧力が斜め下方から与えられた場合にも、チューブ本
体84内における複合弾性部材24の姿勢角度によらず
に、チューブ本体84の弾性変形に伴って第一電極部材
22と第二電極部材23とが直接的または間接的に当接
して導通するため、あらゆる方向から与えられる異物1
3からの押圧力を高感度に、かつ確実に検出し、挟込み
を確実に検出することができる等の第一実施形態に係る
圧力センサ10と同様な効果が得られる。
【0097】また、本実施形態によれば、弾性導電チュ
ーブ21の外周部には、サイドバイザ本体82の内周端
縁82aが挿入保持される断面略U字形形状を有する取
付部85が設けられているため、圧力センサ83のサイ
ドバイザ本体82への取付強度を向上させることができ
る。
【0098】5.第四実施形態 図45は本発明の第四実施形態に係る圧力センサが適用
された車両用サイドバイザの要部の構成を示す断面図で
ある。本実施形態に係るサイドバイザ81は、第三実施
形態に係るサイドバイザ81に、第二実施形態に係る圧
力センサ10及び図18の回路構成を適用したものであ
り、対応する部分には同一の参照符号を付して説明を省
略する。
【0099】6.第三及び第四実施形態の変形例 上述の第三及び第四実施形態に係るサイドバイザ81に
対しても、上述の第一及び第二実施形態に係る圧力セン
サ10と同様に、図19ないし図41に示す変形例を適
用可能である。ただし、第三及び第四実施形態に係るサ
イドバイザ81に、図22及び図23に係る変形例を適
用する場合には、図46に示す如く、サイドバイザ本体
82への取付部85を、弾性導電チューブ21に設ける
のではなく、外部チューブ61の外周部に設けるのが好
ましい。
【0100】なお、上述の各実施形態では、本発明に係
る圧力センサ10,83を用いてパワーウィンドウ装置
の挟込み検知を行う場合について説明したが、本発明に
係る圧力センサ10,83を他の圧力検出、例えば車両
座席の着座センサ等にも使用可能であり、特に用途は限
定されない。また、本発明に係る圧力センサ10,83
を信号伝達経路として使用することも可能である。例え
ば、トンネル工事現場等において、トンネル内に圧力セ
ンサ10,83を配索しておくことにより、どの位置で
も、また、どの方向から圧力センサ10,83を押圧す
る(つかむ)ことにより、外部に信号を送ることができ
るため、暗闇の中でも容易に、かつ確実に外部に信号を
送ることができるという利点がある。
【0101】7.第一ないし第四実施形態の変形例 なお、上述の第一ないし第四実施形態では、弾性導電チ
ューブ21の全体を導電部としたが、図47ないし図5
0に示すように、弾性導電チューブ21の周方向の一区
間のみを導電部90とし、他の区間は、導電性を有さな
い非導電部91としてもよい。この場合、導電部90も
非導電部91も弾性材料によって一体成形されるが、導
電部90は、導電ゴム等の弾性導電材料によって形成さ
れる。
【0102】これに対応して、複合弾性部材24は、弾
性導電チューブ21の弾性変形に伴って電極部材22,
23が導電部90に当接可能なように、電極部材22,
23が弾性導電チューブ21の導電部90に対向する姿
勢でチューブ21内おける回転が実質的に止められてい
る。
【0103】ここで、異物13からの押圧力が印加され
る割合が多い方向(ここでは、下方)に対応して、図4
7及び図49の変形例では、弾性導電チューブ21の全
周のうちの下方側の区間92のみが導電部90となって
おり、図48の変形例では、弾性導電チューブ21の全
周のうちの下方側及び上方側の区間92,93のみが導
電部90となっており、図50の変形例では、弾性導電
チューブ21の全周のうちの上方側の区間93のみが導
電部90となっている。なお、図49の変形例では、複
合弾性部材24において、弾性導電チューブ21の導電
部90に対向する部分にのみ電極部材22(下側電極部
材22b)及び電極部材23(下側電極部材23b)が
設けられており、導電部90に当接し得ない上側電極部
材22(22a),23(23a)は省略されて、弾性
絶縁部に置き換えられている。
【0104】このような構成により、導電ゴム等により
構成される導電部90は、導電性含有物の影響等により
硬度が高くなりやすく、柔軟性に劣る場合があるのであ
るが、弾性導電チューブ21に柔軟性を十分に確保でき
る非導電部91を設けることにより、弾性導電チューブ
21の柔軟性を十分に確保することができ、これによっ
て、小さな押圧力も敏感に検知することができる。特
に、図47ないし図50の変形例では、下方からの押圧
力印加時に大きく弾性変形し、特に柔軟性が要求される
弾性導電チューブ21の左右の両側の区間94,95
が、柔軟性を十分に確保できる非導電部91となってい
るため、小さな荷重に対しても弾性導電チューブ21が
敏感に弾性変形するようになっている。
【0105】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、第一電
極部材及び第二電極部材は、弾性導電チューブの自然状
態で弾性導電チューブの導電部から離間して配置される
一方、弾性導電チューブが外部からの押圧力により弾性
変形したときに当該弾性導電チューブの導電部を介して
相互に電気的接続が可能に配置されているため、第一電
極部材と第二電極部材との間の電気的接続の有無を検出
することにより、押圧力の有無を検出することができ、
その結果、比較的簡単で安価な回路構成で容易に且つ正
確に押圧力を検出できる圧力センサを提供することがで
きる。
【0106】また、第一電極部材及び第二電極部材の厚
み寸法は、側端絶縁体部の厚み寸法より小とされている
ため、経年変化により弾性導電チューブが伸びてしまっ
た場合や、圧力センサが折り曲げられたり、ねじられた
状態で配設されている場合に、検出すべき押圧力が与え
られていないのにかかわらず、各電極部材と弾性導電チ
ューブの導電部とが当接するのを防止することができ、
その結果、弾性導電チューブの経年変化による劣化や圧
力センサの配設状態の影響により生じる押圧力の誤検出
を防止することができる。
【0107】さらに、複合弾性部材の弾性導電チューブ
内への配設は、複合弾性部材を弾性導電チューブ内へス
ライド挿入することにより行えるため、圧力センサの組
立を容易に行うことができる。
【0108】請求項2に記載の発明によれば、電極部材
は、弾性導電チューブの自然状態で弾性導電チューブの
導電部から離間して配置される一方、弾性導電チューブ
が外部からの押圧力により弾性変形したときに当該弾性
導電チューブの導電部と電気的接続が可能に配置されて
いるため、電極部材と弾性導電チューブの導電部との間
の電気的接続の有無を検出することにより、押圧力の有
無を検出することができ、その結果、比較的簡単で安価
な回路構成で容易に且つ正確に押圧力を検出できる圧力
センサを提供することができる。
【0109】また、電極部材の厚み寸法は、側端絶縁体
部の厚み寸法より小とされているため、経年変化により
弾性導電チューブが伸びてしまった場合や、圧力センサ
が折り曲げられたり、ねじられた状態で配設されている
場合に、検出すべき押圧力が与えられていないのにかか
わらず、電極部材と弾性導電チューブとが当接するのを
防止することができ、その結果、弾性導電チューブの経
年変化による劣化や圧力センサの配設状態の影響により
生じる押圧力の誤検出を防止することができる。
【0110】さらに、複合弾性部材の弾性導電チューブ
内への配設は、複合弾性部材を弾性導電チューブ内へス
ライド挿入することにより行えるため、圧力センサの組
立を容易に行うことができる。
【0111】請求項3に記載の発明によれば、複合弾性
部材の幅方向に対して垂直な方向から押圧力が与えられ
た場合には、その押圧力によって弾性導電チューブが押
しつぶされるようにして弾性変形して第一電極部材及び
第二電極部材が弾性導電チューブと当接して弾性導電チ
ューブを介して導通するようになっているとともに、前
記幅方向に対して斜め方向から押圧力が与えられた場合
には、その押圧力によって弾性導電チューブが押しつぶ
されるように弾性変形するのに伴って、前記幅方向が押
圧力の印加方向と略垂直になるように複合弾性部材が弾
性導電チューブ内で回転し、第一電極部材及び第二電極
部材が弾性導電チューブと当接して弾性導電チューブを
介して導通するようになっているため、第一電極部材と
第二電極部材との間の導通の有無を電気的に検出するこ
とにより、簡単な構成により、360度の全方向から与
えられる押圧力を高感度に、且つ確実に検出することが
できる。
【0112】また、第一電極部材及び第二電極部材の厚
み寸法は、側端絶縁体部の厚み寸法より小とされている
ため、経年変化により弾性導電チューブが伸びてしまっ
た場合や、圧力センサが折り曲げられたり、ねじられた
状態で配設されている場合に、検出すべき押圧力が与え
られていないのにかかわらず、各電極部材と弾性導電チ
ューブとが当接するのを防止することができ、その結
果、弾性導電チューブの経年変化による劣化や圧力セン
サの配設状態の影響により生じる押圧力の誤検出を防止
することができる。
【0113】さらに、複合弾性部材の弾性導電チューブ
内への配設は、複合弾性部材を弾性導電チューブ内へス
ライド挿入することにより行えるため、圧力センサの組
立を容易に行うことができる。
【0114】請求項4に記載の発明によれば、複合弾性
部材の幅方向から押圧力が与えられた場合には、第一電
極部材と第二電極部材とが当接して電気的に直接導通す
るようになっているため、360度の全方向から与えら
れる押圧力をより確実に検出することができる。
【0115】請求項5に記載の発明によれば、複合弾性
部材の幅方向に対して垂直な方向から押圧力が与えられ
た場合には、その押圧力によって弾性導電チューブが押
しつぶされるようにして弾性変形して電極部材が弾性導
電チューブと当接して導通するようになっているととも
に、前記幅方向に対して斜め方向から押圧力が与えられ
た場合には、その押圧力によって弾性導電チューブが押
しつぶされるように弾性変形するのに伴って、前記幅方
向が押圧力の印加方向と略垂直になるように複合弾性部
材が弾性導電チューブ内で回転し、電極部材が弾性導電
チューブと当接して導通するようになっているため、電
極部材と弾性導電チューブとの間の導通の有無を電気的
に検出することにより、簡単な構成により、360°の
全方向から与えられる押圧力を高感度に、且つ確実に検
出することができる。
【0116】また、電極部材の厚み寸法は、側端絶縁体
部の厚み寸法より小とされているため、経年変化により
弾性導電チューブが伸びてしまった場合や、圧力センサ
が折り曲げられたり、ねじられたりした状態で配設され
ている場合に、検出すべき押圧力が与えられていないの
にかかわらず、電極部材と弾性導電チューブとが当接す
るのを防止することができ、その結果、弾性導電チュー
ブの経年変化による劣化や圧力センサの配設状態の影響
により生じる押圧力の誤検出を防止することができる。
【0117】さらに、複合弾性部材の弾性導電チューブ
内への配設は、複合弾性部材を弾性導電チューブ内へス
ライド挿入することにより行えるため、圧力センサの組
立を容易に行うことができる。
【0118】請求項6に記載の発明によれば、中空部ま
たは切欠により複合弾性部材自身の柔軟な弾性変形が可
能となり、小さな押圧力も容易に検知できる。
【0119】請求項7に記載の発明によれば、複合弾性
部材自身の柔軟な弾性変形を可能とする目的で形成した
中空部を、そのまま外部接続端子の挿入孔として兼用す
るだけで、外部への電気的接続が極めて容易になるとい
う効果がある。
【0120】請求項8に記載の発明によれば、外部接続
端子を電極部材の中空部に挿入し、その外部接続端子を
挿入した前記複合弾性部材の部分を折り畳んだ状態ある
いは折り曲げた状態で、複合弾性部材を弾性導電チュー
ブ内に挿入するだけで、電極部材と外部接続端子との接
続及び固定が行われるため、電極部材と外部接続端子と
の接続及び固定を容易に行うことができる。
【0121】請求項9及び10に記載の発明によれば、
電極部材とリード線との接続が、圧着金具による圧着に
より強固に行われるため、接続の信頼性の向上が図れ
る。
【0122】請求項11に記載の発明によれば、圧着金
具の外側に面する外側表面が絶縁被覆されているため、
圧着金具が弾性導電チューブに接触して電極部材が弾性
導電チューブと不用意に導通するのを防止することがで
きるととともに、圧着金具を用いて第一及び第二電極部
材に個々にリード線を接続した際に、圧着金具を通じて
両電極部材間が不用意に直接導通するのを防止すること
ができる。
【0123】請求項12に記載の発明によれば、絶縁部
材により、圧着金具が弾性導電チューブに接触して電極
部材が弾性導電チューブと不用意に導通するのを防止す
ることができる。
【0124】請求項13に記載の発明によれば、弾性導
電チューブとリード線との接続が、圧着金具による圧着
により強固に行われるため、接続の信頼性の向上が図れ
る。
【0125】請求項14ないし16に記載の発明によれ
ば、弾性導電チューブの外側に弾性導電チューブを外囲
する弾性を有する外部チューブが設けられるため、弾性
導電チューブの弾力性が外部チューブによって補強され
て、押圧力が解除された際の弾性導電チューブの自然状
態への復帰性能が向上され、これによって、押圧力解除
時の両電極部材と弾性導電チューブとの導通を確実に解
除することができる。
【0126】請求項15に記載の発明によれば、弾性導
電チューブと導通する外部チューブの導電部とリード線
との接続が、圧着金具による圧着により強固に行われる
ため、接続の信頼性の向上が図れる。
【0127】請求項16に記載の発明によれば、弾性導
電チューブと導通するように外部チューブに配設された
金属端子とリード線との接続が、圧着金具による圧着に
より強固に行われるため、接続の信頼性の向上が図れ
る。
【0128】請求項17に記載の発明によれば、第一電
極部材と第二電極部材との一端部同士が所定の抵抗体を
介して接続されているため、定期的に両電極部材の間の
導通状態を確認することにより、電極部材の断線の有無
を診断することができ、信頼性の向上が図れる。
【0129】請求項18に記載の発明によれば、本発明
に係る圧力センサを開口部の内周部に配設することによ
り、異物の挟込み発生時に異物からの押圧力を高感度
に、且つ確実に検出することができる。
【0130】請求項19ないし21に記載の発明によれ
ば、本発明に係る圧力センサを車両用サイドバイザのサ
イドバイザ本体の内周端縁に配設することにより、パワ
ーウィンドウの挟込み発生時に、異物からの押圧力を高
感度に、且つ確実に検出することができる。
【0131】請求項20及び請求項21に記載の発明に
よれば、弾性導電チューブの外周部または外側チューブ
の外周部には、サイドバイザ本体の内周端縁が挿入保持
される断面略U字形形状を有する取付部が設けられてい
るため、圧力センサのサイドバイザ本体への取付強度を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る圧力センサが適用
された自動車用パワーウィンドウ装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】図1のパワーウィンド装置に備えられる圧力セ
ンサの構成を示す断面図である。
【図3】図2の圧力センサに備えられる複合弾性部材の
断面図である。
【図4】図2の圧力センサが車窓内周部に設置された状
態を示す断面図である。
【図5】押圧力が印加された状態の圧力センサを示す断
面図である。
【図6】弾性導電チューブ内で複合弾性部材が斜め姿勢
となっている状態を示す断面図である。
【図7】弾性導電チューブ内で複合弾性部材が90度回
動した状態を示す断面図である。
【図8】押圧力が印加された状態の圧力センサを示す断
面図である。
【図9】図4の構成において挟込みが生じた状態を示す
図である。
【図10】図4の構成において挟込みが生じた状態を示
す図である。
【図11】圧力センサの端部を示す側面図である。
【図12】圧力センサの端部で接続端子が接続された状
態の複合弾性部材を示す断面図である。
【図13】押圧力が印加されていない状態の圧力センサ
を示す回路図である。
【図14】圧力センサを示す側面図である。
【図15】押圧力が印加されて両電極部材が弾性導電チ
ューブに接続された状態の圧力センサを示す回路図であ
る。
【図16】押圧力が印加されて両電極部材が弾性導電チ
ューブを介さずに直接接続された状態の圧力センサを示
す回路図である。
【図17】本発明の第二実施形態に係る圧力センサの構
成を示す断面図である。
【図18】第二実施形態に係る圧力センサの各部の接続
関係を示す図である。
【図19】第一及び第二実施形態に係る圧力センサの変
形例を示す図である。
【図20】第一及び第二実施形態に係る圧力センサの変
形例を示す図である。
【図21】第一及び第二実施形態に係る圧力センサの変
形例を示す図である。
【図22】第一及び第二実施形態に係る圧力センサの変
形例を示す図である。
【図23】第一及び第二実施形態に係る圧力センサの変
形例を示す図である。
【図24】第二実施形態に係る圧力センサの変形例を示
す図である。
【図25】第二実施形態に係る圧力センサの変形例を示
す図である。
【図26】第二実施形態に係る圧力センサの変形例を示
す図である。
【図27】第二実施形態に係る圧力センサの変形例を示
す図である。
【図28】第二実施形態に係る圧力センサの変形例を示
す図である。
【図29】第二実施形態に係る圧力センサの変形例を示
す図である。
【図30】第二実施形態に係る圧力センサの変形例を示
す図である。
【図31】第二実施形態に係る圧力センサの変形例を示
す図である。
【図32】第一及び第二実施形態に係る圧力センサの変
形例を示す図である。
【図33】第一及び第二実施形態に係る圧力センサの変
形例を示す図である。
【図34】第一及び第二実施形態に係る圧力センサの変
形例を示す図である。
【図35】第一及び第二実施形態に係る圧力センサの変
形例を示す図である。
【図36】第一及び第二実施形態に係る圧力センサの変
形例を示す図である。
【図37】第一及び第二実施形態に係る圧力センサの変
形例を示す図である。
【図38】第二実施形態に係る圧力センサの変形例を示
す図である。
【図39】第二実施形態に係る圧力センサの変形例を示
す図である。
【図40】第二実施形態に係る圧力センサの変形例を示
す図である。
【図41】第二実施形態に係る圧力センサの変形例を示
す図である。
【図42】本発明の第三実施形態に係る圧力センサが適
用された車両用サイドバイザの取付け状態を示す斜視図
である。
【図43】図42のサイドバイザが適用された自動車用
パワーウィンドウ装置の構成を示すブロック図である。
【図44】図42のサイドバイザの要部の構成を示す断
面図である。
【図45】本発明の第四実施形態に係る圧力センサが適
用されたサイドバイザの要部の構成を示す断面図であ
る。
【図46】第三及び第四実施形態に係るサイドバイザの
変形例を示す図である。
【図47】第一ないし第4実施形態に係る圧力センサの
変形例を示す図である。
【図48】第一ないし第4実施形態に係る圧力センサの
変形例を示す図である。
【図49】第一ないし第4実施形態に係る圧力センサの
変形例を示す図である。
【図50】第一ないし第4実施形態に係る圧力センサの
変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 車窓 3 窓ガラス 5 駆動部 7 制御部 10 圧力センサ 11 検知部 13 異物 21 弾性導電チューブ 22,23 電極部材 24 複合弾性部材 28 中空部 31,32 側端絶縁体部 33 中央絶縁体部 35,36 中空部 37 リード線 38,39 接続端子 41 検知回路部 42 終端抵抗体 48 切欠 48a 中空部 51 外部接続端子 52 接続孔 55,56 電圧検出回路 57 論理和回路 61 外部チューブ 67 圧着金具 68 絶縁チューブ 69,71 圧着金具 72a 導電部 74 導電片 81 サイドバイザ 82 サイドバイザ本体 83 圧力センサ 85 取付部 90 導電部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60N 2/44 B60J 1/16 A (72)発明者 粂 昌宏 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 松本 安世 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 豊鷲見 守彦 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 中辻 直宏 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 2E052 AA09 CA06 EA01 EA14 EA15 EB01 EC01 GA08 GB00 GB06 GC06 GD03 GD09 KA13 KA27 2F051 AA01 AB07 AC01 AC07 BA07 3B087 DE00 DE08 3D127 AA00 AA19 BB01 CB05 CC05 DE07 DE12 DF04 DF35 DF36 EE02 EE16 FF05 FF06 FF14

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向の少なくとも一部の区間が導電性
    を有する導電部となっている管状の弾性導電チューブ
    と、 前記弾性導電チューブ内に設けられた複合弾性部材とを
    備え、 前記複合弾性部材は、 両端に形成されて前記弾性導電チューブの内面に遊接す
    る電気的絶縁性の側端絶縁体部と、 前記側端絶縁体部の間に互いに離間して形成される第一
    電極部材及び第二電極部材と、 前記第一電極部材及び前記第二電極部材を互いに電気的
    に絶縁しながら連結する中央絶縁体部とを備え、 前記第一電極部材及び前記第二電極部材の厚み寸法は、
    前記側端絶縁体部の厚み寸法より小とされ、 前記第一電極部材及び前記第二電極部材は、前記弾性導
    電チューブの自然状態で前記弾性導電チューブから離間
    して配置される一方、前記弾性導電チューブが外部から
    の押圧力により弾性変形したときに当該弾性導電チュー
    ブの前記導電部を介して相互に電気的接続が可能に配置
    されることを特徴とする圧力センサ。
  2. 【請求項2】 周方向の少なくとも一部の区間が導電性
    を有する導電部となっている管状の弾性導電チューブ
    と、 前記弾性導電チューブ内に設けられた複合弾性部材とを
    備え、 前記複合弾性部材は、 両端に形成されて前記弾性導電チューブの内面に遊接す
    る電気的絶縁性の側端絶縁体部と、 前記側端絶縁体部の間に形成される電極部材とを備え、 前記電極部材の厚み寸法は、前記側端絶縁体部の厚み寸
    法より小とされ、 前記電極部材は、前記弾性導電チューブの自然状態で前
    記弾性導電チューブから離間して配置される一方、前記
    弾性導電チューブが外部からの押圧力により弾性変形し
    たときに当該弾性導電チューブの前記導電部と当接して
    電気的に接続可能な位置に配置されることを特徴とする
    圧力センサ。
  3. 【請求項3】 導電性を有する管状の弾性導電チューブ
    と、 前記弾性導電チューブ内に回動可能に設けられた複合弾
    性部材とを備え、 前記複合弾性部材は、 両端に形成されて前記弾性導電チューブの内面に遊接す
    る電気的絶縁性の側端絶縁体部と、 前記側端絶縁体部の間に互いに離間して形成される第一
    電極部材及び第二電極部材と、 前記第一電極部材及び前記第二電極部材を互いに電気的
    に絶縁しながら連結する中央絶縁体部とを備え、 前記第一電極部材及び前記第二電極部材の厚み寸法は、
    前記側端絶縁体部の厚み寸法より小とされ、 前記第一電極部材及び前記第二電極部材は、前記弾性導
    電チューブの自然状態で前記弾性導電チューブから離間
    して配置される一方、前記弾性導電チューブが外部から
    の押圧力により弾性変形したときに当該弾性導電チュー
    ブを介して相互に電気的接続が可能に配置されることを
    特徴とする圧力センサ。
  4. 【請求項4】 前記第一電極部材及び前記第二電極部材
    は、前記厚み寸法が、前記中央絶縁体部の厚み寸法より
    大とされるとともに、前記両側端絶縁体部同士が互いに
    近接する方向に押圧されたときに、前記中央絶縁体部に
    より離間された状態から弾性変形して互いに接触可能な
    位置に配置されることを特徴とする請求項1または3に
    記載の圧力センサ。
  5. 【請求項5】 導電性を有する管状の弾性導電チューブ
    と、 前記弾性導電チューブ内に回動可能に設けられた複合弾
    性部材とを備え、 前記複合弾性部材は、 両端に形成されて前記弾性導電チューブの内面に遊接す
    る電気的絶縁性の側端絶縁体部と、 前記側端絶縁体部の間に形成される電極部材とを備え、 前記電極部材の厚み寸法は、前記側端絶縁体部の厚み寸
    法より小とされ、 前記電極部材は、前記弾性導電チューブの自然状態で前
    記弾性導電チューブから離間して配置される一方、前記
    弾性導電チューブが外部からの押圧力により弾性変形し
    たときに当該弾性導電チューブと当接して電気的に接続
    可能な位置に配置されることを特徴とする圧力センサ。
  6. 【請求項6】 前記複合弾性部材の内部または側部の少
    なくとも一箇所に、当該複合弾性部材自身の柔軟な弾性
    変形を可能とするための中空部または切欠が形成された
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の
    圧力センサ。
  7. 【請求項7】 前記中空部のうちの前記電極部材に設け
    られる中空部は、前記圧力センサの端部において細長形
    状の外部接続端子の接続孔として使用されることを特徴
    とする請求項6に記載の圧力センサ。
  8. 【請求項8】 前記外部接続端子は、変形可能な細長形
    状を有しており、 前記中空部内にその端部の開口部から前記外部接続端子
    を挿入し、その外部接続端子を挿入した前記複合弾性部
    材の部分を折り畳んだ状態あるいは折り曲げた状態で、
    前記複合弾性部材を前記弾性導電チューブ内に挿入する
    ことにより、前記電極部材と前記外部接続端子との接続
    及び固定が行われていることを特徴とする請求項7に記
    載の圧力センサ。
  9. 【請求項9】 前記電極部材は、圧着金具によりリード
    線と直接圧着されて接続されることを特徴とする請求項
    1ないし6のいずれかに記載の圧力センサ。
  10. 【請求項10】 前記電極部材は、その電極部材に圧着
    される第一圧着部とリード線に圧着される第二圧着部と
    を有する圧着金具により、その圧着金具を介して前記リ
    ード線と接続されていることを特徴とする請求項1ない
    し6のいずれかに記載の圧力センサ。
  11. 【請求項11】 前記圧着金具は、外側に面する外側表
    面が絶縁被覆されていることを特徴とする請求項9また
    は10に記載の圧力センサ。
  12. 【請求項12】 前記圧力センサは、前記電極部材と前
    記リード線との前記圧着金具による接続部と前記弾性導
    電チューブとの間に、その両者の間を電気的に遮断する
    ように介装される絶縁部材をさらに備えることを特徴と
    する請求項9または10に記載の圧力センサ。
  13. 【請求項13】 前記弾性導電チューブには、リード線
    接続用の突起端子部が設けられており、その突起端子部
    にリード線が圧着金具による圧着により接続されること
    を特徴とする請求項2または5に記載の圧力センサ。
  14. 【請求項14】 前記圧力センサは、前記弾性導電チュ
    ーブを外囲する弾性を有する外部チューブをさらに備え
    ることを特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記
    載の圧力センサ。
  15. 【請求項15】 前記圧力センサは、前記弾性導電チュ
    ーブを外囲する弾性を有する外部チューブをさらに備
    え、 前記外部チューブの前記弾性導電チューブと当接する部
    分が、部分的に導電性を有する弾性材料で形成された導
    電部となっており、 前記導電部には、リード線接続用の突起端子部が設けら
    れており、その突起端子部にリード線が圧着金具による
    圧着により接続されることを特徴とする請求項2または
    5に記載の圧力センサ。
  16. 【請求項16】 前記圧力センサは、前記弾性導電チュ
    ーブを外囲する弾性を有する外部チューブをさらに備
    え、 前記外部チューブの前記弾性導電チューブと当接する部
    分に、金属端子を配設し、 前記金属端子に、リード線が圧着金具による圧着により
    接続されることを特徴とする請求項2または5に記載の
    圧力センサ。
  17. 【請求項17】 前記第一電極部材と前記第二電極部材
    との一端部同士が、所定の抵抗体を介して接続されてい
    ることを特徴とする請求項1、3または4に記載の圧力
    センサ。
  18. 【請求項18】 前記圧力センサは、開閉部材が開閉駆
    動されて自動的に開閉される開口部の内周部に配設さ
    れ、異物の挟込み発生時に前記異物からの押圧力を検出
    するためのものであることを特徴とする請求項1ないし
    17のいずれかに記載の圧力センサ。
  19. 【請求項19】 前記圧力センサは、車両のパワーウィ
    ンドの窓枠部に備えられる車両用サイドバイザのサイド
    バイザ本体の内周端縁に配設されることを特徴とする請
    求項1ないし17のいずれかに記載の圧力センサ。
  20. 【請求項20】 前記圧力センサは、車両のパワーウィ
    ンドの窓枠部に備えられる車両用サイドバイザのサイド
    バイザ本体の内周端縁に配設されるものであり、 前記弾性導電チューブの外周部には、前記サイドバイザ
    本体の前記内周端縁が挿入保持される断面略U字形形状
    を有する取付部が設けられることを特徴とする請求項1
    ないし13のいずれかに記載の圧力センサ。
  21. 【請求項21】 前記圧力センサは、車両のパワーウィ
    ンドの窓枠部に備えられる車両用サイドバイザのサイド
    バイザ本体の内周端縁に配設されるものであり、 前記外部チューブの外周部には、前記サイドバイザ本体
    の前記内周端縁が挿入保持される断面略U字形形状を有
    する取付部が設けられることを特徴とする請求項14な
    いし16のいずれかに記載の圧力センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008066129A (ja) * 2006-09-07 2008-03-21 Kitagawa Ind Co Ltd 圧力センサー
JP2008119877A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Dainippon Printing Co Ltd 内装化粧材

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