JP2001173992A - 空調方法および空調装置 - Google Patents
空調方法および空調装置Info
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Abstract
て、加湿冷却効果による冷風を吹き出すように構成した
ことで省電力の空調を可能にした空調方法および空調装
置を実現する。 【解決手段】 換気用空気通路4と送風ダクト7に第1
から第4の制御ドア6a、6b、10a、10bを備え
る第1から第4の開口部4a、4b、7a、7bと、第
1、第2の送風機5a、5bおよび第1、第2の吸脱着
媒体11、12とを設け、第2の吸脱着媒体12には第
1および第2の熱媒体を供給して熱交換を行わせるよう
構成させ、第1の送風機5aを作動させて第1の吸脱着
媒体11の吸着と、第1の熱媒体との熱交換による第2
の吸脱着媒体12の脱着を行わせた後に、第2の送風機
5bを作動させて、第2の熱媒体との熱交換による第2
の吸脱着媒体12の吸着と、第1の吸脱着媒体11の脱
着を行わせるように配設したことを特徴としている。
Description
び洗面脱衣室の空調に好適な空調方法および空調装置に
関するもので、特に加湿冷却効果を行う開放型吸着式冷
凍機の応用に関するものである。
を設置されることが少なく、冷房、暖房および浴室の乾
燥などの要求に十分応ずることができなかった。この要
求に応じた従来技術では、例えば、特開平10−854
49号公報に記載されているように、蒸気圧縮式冷凍機
を備えたヒートポンプ式空調ユニツトを洗面脱衣室の天
井に搭載して、空気通路切替ドアや送風機などの組み合
わせを空調の用途ごとに、空気通路を切り替えるように
構成することで、浴室や洗面脱衣室の乾燥、冷房、暖房
を可能としたものなどが知られている。
調装置は、浴室を十分に乾燥させる目的と、浴室および
洗面脱衣室の空調熱負荷を満足する空調能力とを要求さ
れるため、蒸気圧縮式冷凍機を備えたヒートポンプ式空
調ユニツトで構成されている。この方式の空調装置では
圧縮機などの冷凍サイクル機器の動力が大きくなってし
まうものである。ところで、浴室および洗面脱衣室では
一般的に在室の使用頻度が低いため常時空調を運転させ
て快適性を確保させておくよりも、浴室を使用するとき
に効果を発揮できる空調装置が望ましい。
み、動力の大きい蒸気圧縮式冷凍機を用いない方式の開
放型吸着式冷凍機を応用した吸着材を用いて、加湿冷却
効果による冷風を吹き出すように構成したことで省電力
の空調を可能にした空調方法および空調装置を提供する
ことにある。
め、本発明の空気調和装置は、請求項1〜7に記載の技
術的手段を採用する。
入口(9a)および吹出口(8a)が設けられた空調空
間(2)と、吹出口(8a)から吸込口(9a)に至る
空気通路(7)と、この空気通路(7)中に設けられ空
気の温度および湿度に応じて湿気を吸着または脱着する
第1の吸脱着媒体(11)と、空気通路(7)中に第1
の吸脱着媒体(11)と前後関係に設けられ、第1また
は第2の熱媒体と熱交換を行う第2の吸脱着媒体(1
2)と、空気通路(7)中に設けられ、吹出口(8a)
より風を吹き出す送風手段(5b)と、送風手段(5
b)による空気通路(7)中の空気の流れとは逆方向
に、湿気を与えた空気を第1、第2の吸脱着媒体(1
1、12)を介して空調空間(2)外に流す供給手段
(1、4a、5a)とを備えた空調装置の空調方法であ
って、供給手段(1、4a、5a)により湿度を与えた
空気を供給して、第1の吸脱着媒体(11)の吸着と、
第1の熱媒体との熱交換による第2の吸脱着媒体(1
2)の脱着を行う第1の空調運転工程と、この第1の空
調運転工程の後に、送風手段(5b)を作動させて、吸
入口(9a)から取り入れた空調空間(2)の空気を第
1、第2の吸脱着媒体(11、12)を介して吹出口
(8a)に供給して、第2の熱媒体との熱交換による第
2の吸脱着媒体(12)の吸着と、第1の吸脱着媒体
(11)との脱着を行わせる第2の空調運転工程とを備
えたことを特徴としている。
中に2個の吸脱着媒体(11、12)を設置して、いず
れか一方の吸脱着媒体(12)には第1および第2の熱
媒体を供給して熱交換を行わせて、まず、第1の空調運
転工程では第1の吸脱着媒体(11)に空気中の湿気を
吸着させ、低湿となった空気をさらに第1の熱媒体(例
えば、高温流体)で加熱される第2の吸脱着媒体(1
2)で脱着させて高温高湿の空気を空調空間(2)外に
排出させておく。
空調運転工程で空調空間(2)から取り入れた空気を第
2の熱媒体(例えば、低温流体)で冷却される第2の吸
脱着媒体(12)で吸着させ低湿となった空気を第1の
吸脱着媒体(11)で脱着させることにより、取り入れ
た空気よりも低温低湿の空気を吹き出すことができる加
湿冷却効果を応用した空調方法である。これにより、従
来技術の蒸気圧縮式冷凍機と比べ構成が簡単でかつ安価
な機構の空調装置が提供できる。
2個の吸脱着媒体(11、12)を十分に吸着および脱
着させたのちに、第2の空調運転で、空調の効果を得る
ものであり、この第2の空調運転で2個の吸脱着媒体
(11、12)が十分に吸着および脱着してしまうと終
了するものである。これにより、空調の動力源は、送風
手段(5a、5b)と第1および第2の熱媒体供給機器
(例えば、循環ポンプや温水加熱器など)の動力と第1
および第2の空調運転時間のみとなるため、従来の蒸気
圧縮式冷凍機と比べ消費動力の低減が図れる。
空調空間(1)と、第2の空調空間(2)とを空調制御
する空調ユニット(3)を備え、空調ユニット(3)
は、2個の空気通路のうち第1の空調空間(1)から屋
外に連通させた第1の空気通路(4)と、この第1空気
通路(4)には、上流側を第1の空調空間(1)と連通
または閉塞させる通路切替手段(6a)を備える第1の
開口部(4a)と、下流側を屋外と連通または閉塞させ
る通路切替手段(6b)を備える第2の開口部(4b)
とを形成させるとともに、第1の開口部(4a)を上流
側に連通させ、第2の開口部(4b)を下流側に連通さ
せた第2の空気通路(7)と、この第2の空気通路
(7)内には、第1の開口部(4a)と連通する側に第
2の空調空間の吹出口(8a)と連通または閉塞させる
通路切替手段(10a)を備える第3の開口部(7a)
と、第2の開口部(4b)と連通する側に第2の空調空
間の吸込口(9a)と連通または閉塞させる通路切替手
段(10b)を備える第4の開口部(7b)とを形成さ
せ、第1の開口部(4a)と第2の開口部(4b)との
間に配設する空気の温度および湿度に応じて湿気を吸着
または脱着を行う第1の吸脱着媒体(11)と、第1ま
たは第2の熱媒体と熱交換を行う第2の吸脱着媒体(1
2)とを配設するとともに、第1の空調空間(1)から
第2の空気通路(7)を経由して屋外に連通させる第1
の送風手段(5a)と、第2の空調空間の吸込口(9
a)から第2の空調空間の吹出口(8a)に連通させる
第2の送風手段(5b)とを備えた空調装置の空調方法
であって、第1の送風手段(5a)を作動させて、第1
の空調空間(1)から第2の空気通路(7)を経由して
屋外に連通する空気を供給して、第1の吸脱着媒体(1
1)の吸着と、第1の熱媒体との熱交換による第2の吸
脱着媒体(12)の脱着とを行わせる第1の空調運転を
させた後、第2の送風手段(5b)を作動させて、第2
の空調空間の吸込口(9a)から第2の空気通路(7)
を経由して第2の空調空間の吹出口(8a)に連通する
空気を供給して、第2の熱媒体との熱交換による第2の
吸脱着媒体(12)の吸着と、第1の吸脱着媒体(1
1)の脱着を行わせる第2の空調運転をさせることを特
徴としている。
個所の空調空間(1、2)を空調制御する空調ユニット
(3)に、第1および第2の空気通路(4、7)とを設
け、これらの空気通路(4、7)に通路切替手段(6
a、6b、10a、10b)を備える第1から第4の開
口部(4a、4b、7a、7b)とを形成させるととも
に、2個の吸脱着媒体(11、12)を設置させて、い
ずれか一方の吸脱着媒体(12)には第1および第2の
熱媒体を供給して熱交換を行わせるよう構成させ、ま
ず、第1の空調運転工程では、第1の空調空間(1)で
発生した空気中の湿度を第1の吸脱着媒体(11)に吸
着させ、低湿となった空気をさらに第1の熱媒体(例え
ば、高温流体)で加熱される第2の吸脱着媒体(12)
で脱着させて高温高湿の空気を空調空間(2)外に排出
させておく。
空調運転工程で第2の空調空間(2)から取り入れた空
気を第2の熱媒体(例えば、低温流体)で冷却される第
2の吸脱着媒体(12)で吸着させ低湿となった空気を
第1の吸脱着媒体(11)で脱着させることにより、取
り入れた空気よりも低温低湿の空気を吹き出すことがで
きる加湿冷却効果を応用した空調方法および空調装置で
ある。
した湿度を第1の空調運転で排出させるとともに、第2
の空調運転で第2の空調空間(2)を空調させる空調方
法と空調装置が可能である。
浴室(1)と洗面脱衣室(2)の空調空間に適用させる
と、浴室(1)での入浴時には、第1の空調運転により
発生した湿気を排出できるとともに、洗面脱衣室(2)
での入浴直後の着衣時には、第2の空調運転によって低
温低湿の空気が吹き出され湯上がり時の蒸し暑さで不快
になりがちだった洗面脱衣室(2)を一定時間空調し快
適性の確保が図れる。
十分に吸着および脱着されると加湿冷却効果の作用が終
了するが第2の吸脱着媒体(12)に第2の熱媒体(例
えば、冷温流体)を循環させているので冷水による空調
が継続できる。
蒸気圧縮式冷凍機と比べ冷凍サイクル部品の代わりに2
個の吸脱着媒体(11、12)と、送風手段(5a、5
b)や通路切替手段(6a、6b、10a、10b)お
よび熱媒体供給機器などの簡単な部品で空調ユニット
(3)を構成できるため省動力で安価な低騒音の空調装
置が提供できる。
(11)は、第2の熱媒体と熱交換を行う吸脱着媒体で
構成することを特徴としている。
着するときに発熱し脱着するときに吸熱する性質のもの
であるため、第1の吸脱着媒体(11)に第2の熱媒体
(例えば、冷温流体)と熱交換をさせて吸着するときの
発熱分を熱交換器で除去させることにより、吸着量を多
く吸着できるため第1の吸脱着媒体(11)の容積を小
さくすることができ小型化が図れる。
(12)は、第1の吸脱着媒体(11)と同じものとし
て、両者の間に第1または第2の熱媒体(例えば、高温
流体または冷温流体)を循環させる第1の熱交換器(2
2)を備えることを特徴としている。
体(12)を第1および第2の熱媒体と熱交換をさせ
ず、第1の熱交換器(22)を別体に設置して、第1の
空調運転では、第1の吸脱着媒体(11)で吸着された
低湿の空気を第1の熱交換器(22)で加熱させて、第
2の吸脱着媒体(12)で脱着されるとともに、取り入
れた空気の湿度に比べ高湿度の空気を排出する。次に、
第2の空調運転では、第2の空調空間(2)から取り入
れた空気を第2の吸脱着媒体(12)で脱着させ、低湿
の空気を第1の熱交換器(22)で冷却させて、第1の
吸脱着媒体(11)で脱着させて、取り入れた空気より
低温低湿の空気を吹き出すものである。しかし、この空
調方法は、請求項1〜4とは異なり、吸脱着媒体(1
1、12)の吸着能力が小さくなるため、吸脱着媒体
(11、12)の容積が大型となるが構造が簡単となり
製造コストを低減できる効果がある。
(4)の、第1の開口部(4a)と第2の開口部(4
b)との間に、第2の熱交換器(23)を設け、第2の
熱媒体を循環するように構成することを特徴としてい
る。
のときに、第2の吸脱着媒体(12)が吸着するときの
発熱分を第1の空気通路(4)で放熱させることによ
り、第2の吸脱着媒体(12)の吸着特性を向上させる
ことで第2の吸脱着媒体(12)の容積を請求項1〜4
の技術手段より小型化にできる。
(11)は、高湿での吸着能力が高い特性を備えるとと
もに、第2の吸脱着媒体(12)は、低湿での吸着能力
が高い特性を備えることを特徴としている。
のときに、取り入れる空気の湿度(例えば、高湿)と、
第2の空調運転のときに、取り入れる空気の湿度(例え
ば、低湿)が異なるため、第2の吸脱着媒体(12)
は、低湿での吸着能力が高い特性のものを用い、第1の
吸脱着媒体(11)は、高湿での吸着能力が高い特性の
ものと組み合わせることにより、性能の向上もしくは空
調ユニット(3)の小型化が図れる。
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
第1実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。図1は
本発明に係る空調方法および空調装置を浴室および洗面
脱衣室に適用した実施形態である。まず、空調装置の通
風系の全体構成について図1に基づいて説明する。1は
浴室、2は隣接する洗面脱衣室でこれらの間仕切部(出
入りするドアも含む)には開口部2aを設けて連通して
いる。浴室1および洗面脱衣室2の天井側に設置される
空調ユニット3内には、2個の空気通路を形成してい
る。
通させ下流側を屋外に連通する換気用空気通路4であ
り、下流側に設けた第1の送風機5aで浴室1を換気す
るものである。この換気用空気通路4には、空気通路を
切替えるための制御ドア(6a、6b)を備えた第1の
開口部4aと第2の開口部4bとを設けてある。ここで
第1の制御ドア6aは、第1開口部4aを全開にすると
浴室1と屋外が閉塞されるものである。
1の開口部4aと下流側を第2の開口部4bに連通した
送風ダクト7である。この送風ダクト7内には、第1の
開口部4aと連通する側に洗面脱衣室の吹出口8aと連
通する第3の開口部7aと、第2の開口部4bと連通す
る側に洗面脱衣室の吸込口9aと連通する第4の開口部
7bとを設けている。
開口部7aを開閉制御する第3の制御ドア10aと、第
4の開口部7bには、この第4の開口部7bを開閉制御
する第4の制御ドア10bとを設けてある。なお、洗面
脱衣室の吹出口8aと第3の開口部7aとの間には、第
2の送風機5bを設け空調風を洗面脱衣室の吹出口8a
より吹き出すものである。
の下流側に空気の温度および湿度に応じて湿気を吸着ま
たは脱着をさせ、吸着するときには発熱する一方、脱着
するときには吸熱する性質を有する第1の吸脱着媒体1
1と、第2の吸脱着媒体12とが前後関係に設けられて
いる。また、この第2の吸脱着媒体12には、熱交換器
13内を流れる熱媒体と熱交換容易となっており、この
熱媒体には高温流体(例えば、浴槽への給湯用の差し湯
など)または低温流体(例えば、水道水など)を循環ポ
ンプ14で循環させ、高温、低温、遮断の切り替え可能
な三方弁15、16を設けている。なお、これらの吸脱
着媒体11、12の材質は、吸着性のよいシリカゲル、
ゼオライト、アルミナなどの吸着剤を用いている。
転モードを説明する。図2の運転モード表に示すよう
に、5種類の運転モードを備え、図示しない空調操作パ
ネル(例えば、洗面脱衣室2に設置された)で運転モー
ドを選択操作させることにより、操作信号が入力される
制御装置(図示しない)を介して各種電気装置を動作さ
せるものである。この各種電気装置は、第1、第2の送
風機5a、5b、各制御ドア6a、6b、10a、10
b、三方弁15、16および循環ポンプ14が相当し、
上述した制御装置に電気接続されており、各運転モード
の選択操作に連動して各種電気装置の動作モードが選択
されるように構成されている。
aおよび第2の開口部4bを第1の制御ドア6aおよび
第2の制御ドア6bで全開(図1のaで示す位置)にさ
せ、第3の開口部7aおよび第4の開口部7bを第3の
制御ドア10aおよび第4の制御ドア10bで全閉(図
1のbで示す位置)にさせて、第1の送風機5aを運転
させることにより、入浴時に浴室1内で発生した湿度を
取り入れ送風ダクト7を経由して屋外に換気するととも
に、送風ダクト7内の第1、第2の吸脱着媒体11、1
2に、空気中の湿度を吸着および脱着(後述する)させ
る冷房予備運転である。なお、この第1の空調運転モー
ドでは、三方弁15、16の開度を高温側に切り替え、
高温流体を熱交換器13に循環ポンプ14で循環させ
る。
aおよび第2の開口部4bを第1の制御ドア6aおよび
第2の制御ドア6bで全閉(図1のbで示す位置)にさ
せ、第3の開口部7aおよび第4の開口部7bを第3の
制御ドア10aおよび第4の制御ドア10bで全開(図
1のaで示す位置)にさせて、第2の送風機5bを運転
させることにより、洗面脱衣室の吸込口9aから取り入
れた空気を送風ダクト7内の第2、第1の吸脱着媒体1
2、11に、空気中の湿度を吸着および脱着(後述す
る)させて、洗面脱衣室の吹出口8aから冷風が吹き出
される冷房運転である。なお、この第2の空調運転モー
ドでは、三方弁15、16の開度を低温側に切り替え、
低温流体を熱交換器13に循環ポンプ14で循環させ
る。
口部4aを第1の制御ドア6aで全開(図1のaで示す
位置)とさせ、第2の開口部4bを第2の制御ドア6b
で全閉(図1のbで示す位置)とさせ、第3の開口部7
aおよび第4の開口部7bを第3の制御ドア10aおよ
び第4の制御ドア10bで全開(図1のaで示す位置)
にさせて、三方弁15、16の開度を高温側に切り替
え、高温流体を熱交換器13に循環ポンプ14で循環さ
せるとともに、第2の送風機5bを運転させることによ
り、洗面脱衣室の吸込口9aから取り入れた空気を送風
ダクト7内の高温流体との熱交換を行う第2の吸脱着媒
体12を経由させて洗面脱衣室の吹出口8aから温風が
吹き出されるとともに、この温風を浴室1と洗面脱衣室
2の間仕切り部に設けた開口部2aから取り入れ浴室1
内も空調させる暖房運転である。
開口部4aおよび第2の開口部4bを第1の制御ドア6
aおよび第2の制御ドア6bで全閉(図1のbで示す位
置)にさせ、第3の開口部7aおよび第4の開口部7b
を第3の制御ドア10aおよび第4の制御ドア10bで
全開(図1のaで示す位置)にさせて、三方弁15、1
6の開度を高温側に切り替え、高温流体を熱交換器13
に循環ポンプ14で循環させるとともに、第1と第2の
送風機5a、5bを運転させることにより、洗面脱衣室
の吸込口9aから取り入れた空気を送風ダクト7内の高
温流体との熱交換を行う第2の吸脱着媒体12を経由さ
せて洗面脱衣室の吹出口8aから温風が吹き出されると
ともに、この温風を浴室1と洗面脱衣室2の間仕切り部
に設けた開口部2aから取り入れ浴室1内を乾燥させる
乾燥運転である。
aおよび第2の開口部4bを第1の制御ドア6aおよび
第2の制御ドア6bで全閉(図1のbで示す位置)にさ
せ、第1の送風機5aを運転させることにより、浴室1
を換気する運転モードである。なお、上記第2の空調運
転モードで運転中のときには、この換気運転モードを操
作すると洗面脱衣室2を空調させるとともに、浴室の換
気ができるよう設定され、他の運転モードで運転中のと
きには、換気運転を優先するように設定されている。
ず、浴室1の入浴時には、上述の運転モードのうち第1
の空調運転を選択操作させることで、第2の吸脱着媒体
12の熱交換器13には高温流体を循環させるととも
に、浴室1内で発生した湿気が送風ダクト7内の第1の
吸脱着媒体11に導入されその湿気が吸着され、低湿と
なった空気がさらに高温の熱媒体で加熱される第2の吸
脱着媒体12を通過することにより吸着された湿気が脱
着され、その結果高湿となった空気が屋外に排出するも
のである。
明する。浴室1が入浴時において、図3のAに示す状態
の空気が第1の吸脱着媒体11に導入され、吸脱着媒体
の吸着作用によって状態Bの空気となる。この間の状態
変化は、湿り空気線図における等エンタルピー変化であ
る。次に、状態Bの空気は第2の吸脱着媒体12に導か
れ、吸脱着媒体の脱着作用によって状態Cの空気にな
る。この間の状態変化は、第2の吸脱着媒体12が熱媒
体によって加熱されているため等エンタルピー変化とは
ならず、与えた熱の分、温度、湿度ともに高い空気(状
態C)となって屋外に排出される。
a)に比べ高い湿度(Xc)で排出されるとともに、第
1の吸脱着媒体11は浴室1の空気中の湿気を吸着し、
第2の吸脱着媒体12は脱着する工程を完了するもので
ある。
際に冷房を欲する場合には、第2の空調運転を選択操作
させることで、第2の吸脱着媒体12の熱交換器13に
は低温流体を循環させるとともに、洗面脱衣室の吸込口
9aから取り入れた空気が、低温の熱媒体で冷却される
第2の吸脱着媒体12に導入されその吸着作用によって
除湿され、低湿となった空気が第1の吸脱着媒体11を
通過することで、逆に吸着していた湿気を脱着すること
で吸熱によって温度低下を起こし、洗面脱衣室の吸込口
9aから取り入れた空気よりも低温低湿の冷風を洗面脱
衣室の吹出口8aから吹き出され洗面脱衣室2を冷房す
るものである。
で説明すると、洗面脱衣室の吸込口9aより取り入れた
空気は、図4のDに示す状態の空気が第2の吸脱着媒体
12に導入され、吸脱着媒体の吸着作用によって状態E
の空気となる。この間の状態変化は、第2の吸脱着媒体
12が熱媒体によって冷却されているため等エンタルピ
ー変化とはならず、奪った熱の分だけ低温低湿となる。
1に導かれ、吸脱着媒体の脱着作用によって状態Fの空
気となる。この間の状態変化は、湿り空気線図における
等エンタルピー変化である。また、第1の吸脱着媒体1
1は図3において浴室の相対湿度Φaで平衡状態に達し
ているので図4において第1の吸脱着媒体11から排出
される空気Fの相対湿度Φfは概略Φaと等しくなる。
そして、この状態の空気が洗面脱衣室の吹出口8aより
吹き出され冷房効果をもたらすものである。
十分湿気を吸着し、かつ第1の吸脱着媒体11が十分湿
気を脱着した時点で終了し、再び次の入浴者が入浴する
間に上述した第1の空調運転モードを運転させたのち、
第2の空調運転を繰り返すことによって湯上がり時の冷
房運転が可能である。
に吸着および脱着されると加湿冷却効果の作用が終了す
るが第2の吸脱着媒体12に第2の熱媒体(例えば、冷
水)を循環させているので冷水による空調が継続でき
る。
運転を選択操作させることで、第2の吸脱着媒体12の
熱交換器13には高温流体を循環させるとともに、洗面
脱衣室の吸込口9aから取り入れた空気が送風ダクト7
内の高温の熱媒体で加熱される第2の吸脱着媒体12に
導入され、温風となり洗面脱衣室の吹出口8aから吹き
出され洗面脱衣室2を暖房するとともに、間仕切り部の
開口部2aを通して浴室1内も暖房するものである。な
お、以上の作用においては、第1の吸脱着媒体11およ
び第2の吸脱着媒体12は吸着、脱着作用はなく空気は
これらを通過するのみである。
ことで、第2の吸脱着媒体12の熱交換器13には高温
流体を循環させるとともに、洗面脱衣室の吹出口8aか
ら吹き出される温風を開口部2aより取り入れられ浴室
1内の乾燥も可能である。
方法および空調装置は、吸脱着媒体を2個用いて第2の
吸脱着媒体12に高温または低温の熱媒体と熱交換を行
う吸脱着媒体を組み合わせ、入浴時に第1の空調運転を
作動させ、吸着および脱着作用をさせておいた後、入浴
後に第2の空調運転を作動させることにより、取り入れ
た空気よりも低温低湿の空気を吹き出すことができる加
湿冷却効果を応用した空調方法である。これにより、第
1の空調運転により浴室1で発生した湿気を排出できる
とともに、洗面脱衣室2での入浴直後の着衣時には、第
2の空調運転によって低温低湿の空気が吹き出され湯上
がり時の蒸し暑さで不快になりがちだった洗面脱衣室2
を一定時間空調し快適性の確保が図れるとともに、従来
技術の蒸気圧縮式冷凍機と比べ構成が簡単でかつ安価な
機構の空調装置が提供できる。
2個の吸脱着媒体を十分に吸着および脱着させたのち
に、第2の空調運転で、空調の効果を得るものであり、
この第2の空調運転で2個の吸脱着媒体が十分に吸着お
よび脱着してしまうと終了するものである。これによ
り、空調の動力源は、送風手段5a、5bと第1および
第2の熱媒体供給機器(例えば、循環ポンプや温水加熱
器など)の動力と第1および第2の空調運転時間のみと
なるため、従来の蒸気圧縮式冷凍機と比べ消費動力の低
減が図れる。
サイクル部品の代わりに2個の吸脱着媒体11、12
と、送風手段や通路切替手段および熱媒体供給機器など
の簡単な部品で空調ユニット3を構成できるため狭い天
井空間への収納性が良好でかつ小型化が図れるととも
に、省動力で安価な低騒音の空調装置が提供できる。
面脱衣室2の暖房や浴室1の暖房および乾燥、換気など
の機能が運転モードの切替えで簡単に操作できる。
は、第1の吸脱着媒体11には吸脱着媒体のみとし、第
2の吸脱着媒体12には高温流体または低温流体の熱媒
体と熱交換を行う吸脱着媒体を用いた空調ユニット3を
説明したが、これに限らず、以下の実施形態も加湿冷却
効果を満足するものであるので説明する。
媒体11の代わりに、低温流体の熱媒体(例えば、水道
水)とのみ熱交換を行う第3の吸脱着媒体17に置き換
え、熱交換器18と循環ポンプ19と仕切弁20、21
を設け、上記第1実施形態の第2の吸脱着媒体12とを
組み合せて、入浴時には、運転モードのうち第1の空調
運転モード選択操作させるとともに、第3の吸脱着媒体
17の熱交換器18に冷水を循環させることを追加する
ことにより、第3の吸脱着媒体17の吸着時に発生する
発熱分を、低温流体が奪うことで上記第1実施形態より
も吸着量を多く吸着できるので第3の吸脱着媒体17の
容積を小さくすることができ小型化が図れる。
調運転モードの時のみ熱交換器18に冷水を循環させる
ように作動する。
形態は、上記第1実施形態の第1の吸脱着媒体11を2
個設け、これら両者の中間に第1の熱交換器22を設置
し、この第1の熱交換器22に高温流体または低温流体
の熱媒体を循環させたものである。この運転モードは上
記第1実施形態と全く同じである。
化が第1実施形態とは異なるので図7、8で示す。ま
ず、入浴時の浴室1からの空気は図7のAに示す状態の
空気が第1の吸脱着媒体11に導入され、吸着作用によ
って状態Bの空気となる。この間の状態変化は、湿り空
気線図における等エンタルピー変化である。
によって加熱され状態Bbの空気となる。この空気が次
の第1の吸脱着媒体11に導かれ脱着作用で状態Cの空
気となる。この間の状態変化は、湿り空気線図における
等エンタルピー変化である。そして、この状態Cの空気
は、第1実施形態と同じように屋外に排出される。
(Xa)に比べ高い湿度(Xc)で排出されるととも
に、第1の吸脱着媒体11は空気中の湿気を吸着し下流
の第1の吸脱着媒体11は脱着する工程を完了するもの
である。
は、図8のDに示す状態の空気が第1の吸脱着媒体11
に導入され、吸着作用によって状態Eの空気となる。こ
の間の状態変化は、湿り空気線図における等エンタルピ
ー変化である。
で冷却され状態Ebとなる。次に、この空気は次の第1
の吸脱着媒体11に導入され、脱着作用によって状態F
の空気となる。この間の状態変化は、湿り空気線図にお
ける等エンタルピー変化である。そして、この状態の空
気が洗面脱衣室の吹出口8aより吹き出され冷房効果を
もたらすものである。
b側)の第1の吸脱着媒体11が十分湿気を吸着し、か
つ下流側(第3の開口部7a側)の第1の吸脱着媒体1
1が十分湿気を脱着した時点で終了し、再び次の入浴者
が入浴する間に上述した第1の空調運転モードを運転さ
せたのち、第2の空調運転を繰り返すことで湯上がり時
の冷房運転が可能であることは第1の実施形態と同じで
ある。
よび第2実施形態と異なり吸脱着媒体を直接熱交換器と
熱交換をさせず、第1の熱交換器22を別体で設置し、
加熱または冷却された空気と吸脱着媒体と熱交換する方
式としたため、吸着量は第1および第2実施形態よりも
吸着能力が小さくなるため、吸脱着媒体11の容積が大
型となるが構造が簡単となり製造コストを低減できる効
果がある。
施形態は、熱交換器13の下流側に第2の熱交換器23
を第1の空気通路4内に設置し、第2の熱交換器23に
高温流体または低温流体の熱媒体を循環させたものであ
る。この構成によれば、まず、浴室1の入浴時には、第
1の空調運転モードで運転させて、第2の吸脱着媒体1
2と熱交換を行う熱媒体を三方弁15、16で高温流体
に切り替え温水を循環させるとともに、浴室1内で発生
した湿気が第1の吸脱着媒体11に導入されその湿気が
吸着され、低湿となった空気がさらに高温の熱媒体で加
熱される第2の吸脱着媒体12を通過することにより吸
着された湿気が脱着され、その結果高湿となった空気が
屋外に排出するものである。
通路4内の閉塞空間に閉じ込められているので何ら熱交
換作用をしないため、第1実施形態と同じとなる。
は、第2の空調運転モードで運転させて、第2の吸脱着
媒体12と熱交換をなす熱媒体を三方弁15、16で低
温流体に切り替え冷水を循環させるとともに、さらに、
換気運転モードを操作することにより、洗面脱衣室の吸
込口9aから取り入れた空気が送風ダクト7内の低温の
熱媒体で冷却される第2の吸脱着媒体12に導入されそ
の吸着作用によって低湿となる。
によって第2の熱交換器23に運ばれ第1の空気通路4
を流れる空気によって放熱されるので、第2の吸脱着媒
体12の吸着量が増加し第1および第2実施形態よりも
低湿の空気となり、第1の吸脱着媒体11で脱着され吸
熱によって温度低下を起こし、洗面脱衣室の吸込口9a
の空気よりも低温低湿の空気を洗面脱衣室の吹出口8a
から吹き出され洗面脱衣室2を冷房するものである。
通路4に第2の熱交換器23を設置し、第2の吸脱着媒
体12で吸着する際の発熱分を放熱させることで吸着量
を増加させることができるため、第2の吸脱着媒体12
の容積を第1および第2実施形態よりも小型化にでき
る。
媒体として水道水を用いていたがこの第4実施形態で
は、温度としては水道水ほど低温にならないが浴室1か
らの換気風相当の温度を低温熱源として代用できるため
低温側の熱媒体の配管系統を不要にでき簡素化が図れる
効果もある。
脱着媒体の吸着特性を同じ物を2個設け、吸着および脱
着による加湿冷却効果による洗面脱衣室2の冷房につい
て説明したが、図10に示す第5実施形態は、第1の吸
脱着媒体11は比較的高湿における吸着能力が高い特性
を有するものとし、第2の吸脱着媒体12は比較的低湿
における吸着能力が高い特性を有するものとを組み合せ
たものである。
は、図3に示す相対湿度Φaの空気と接触し脱着時には
図4に示す相対湿度Φeと接触するので図10に示すよ
うに、第1の吸脱着媒体11の吸着、脱着の繰り返しに
よる吸着量はCa−Ceとなり十分な量となるが、この
第1の吸脱着媒体11と同じ物を第2の吸脱着媒体12
に適用すると図3および図4に示すように相対湿度の作
動範囲がΦbとΦdとの間となるため、吸着量がわずか
となってしまう。そこで、第2の吸脱着媒体12として
は低湿の作動域で吸着能力の高い特性のものを用いれば
図10に示すような吸着量(Cd−Cb)の増加できる
ものである。
性の異なるものを組み合せることにより、性能の向上も
しくは空調ユニット3の小型化が図れる。
2の空調運転の操作を空調操作バネルを手動操作で選択
させるようにしたが、洗面脱衣室の間仕切り部に人の出
入りを検出するセンサを設けて、入浴時に第1の空調運
転の操作をさせて、入浴後にこのセンサが人の出入りを
検出して自動的に制御装置が第2の空調運転を行うよう
に構成することも可能である。
概略構成図である。
ドと電気装置の作動を示す表である。
加湿冷却効果の空気の状態変化を示す湿り空気線図であ
る。
加湿冷却効果の空気の状態変化を示す湿り空気線図であ
る。
図である。
図である。
加湿冷却効果の空気の状態変化を示す湿り空気線図であ
る。
加湿冷却効果の空気の状態変化を示す湿り空気線図であ
る。
図である。
を示す特性図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 空気の吸入口(9a)および吹出口(8
a)が設けられた空調空間(2)と、 前記吹出口(8a)から前記吸込口(9a)に至る空気
通路(7)と、 この空気通路(7)中に設けられ空気の温度および湿度
に応じて湿気を吸着または脱着する第1の吸脱着媒体
(11)と、 前記空気通路(7)中に前記第1の吸脱着媒体(11)
と前後関係に設けられ、第1または第2の熱媒体と熱交
換を行う第2の吸脱着媒体(12)と、 前記空気通路(7)中に設けられ、前記吹出口(8a)
より風を吹き出す送風手段(5b)と、 前記送風手段(5b)による前記空気通路(7)中の空
気の流れとは逆方向に、湿気を与えた空気を前記第1、
第2の吸脱着媒体(11、12)を介して前記空調空間
(2)外に流す供給手段(1、4a、5a)とを備えた
空調装置の空調方法であって、 前記供給手段(1、4a、5a)により湿度を与えた空
気を供給して、前記第1の吸脱着媒体(11)の吸着
と、前記第1の熱媒体との熱交換による前記第2の吸脱
着媒体(12)の脱着を行う第1の空調運転工程と、 この第1の空調運転工程の後に、前記送風手段(5b)
を作動させて、前記吸入口(9a)から取り入れた前記
空調空間(2)の空気を前記第1、第2の吸脱着媒体
(11、12)を介して前記吹出口(8a)に供給し
て、前記第2の熱媒体との熱交換による前記第2の吸脱
着媒体(12)の吸着と、前記第1の吸脱着媒体(1
1)との脱着を行わせる第2の空調運転工程とを備えた
ことを特徴とする空調方法。 - 【請求項2】 隣接する第1の空調空間(1)と、第2
の空調空間(2)とを空調制御する空調ユニット(3)
を備え、 前記空調ユニット(3)は、2個の空気通路のうち前記
第1の空調空間(1)から屋外に連通させた第1の空気
通路(4)と、 この第1空気通路(4)には、上流側を前記第1の空調
空間(1)と連通または閉塞させる通路切替手段(6
a)を備える第1の開口部(4a)と、 下流側を屋外と連通または閉塞させる通路切替手段(6
b)を備える第2の開口部(4b)とを形成させるとと
もに、 前記第1の開口部(4a)を上流側に連通させ、前記第
2の開口部(4b)を下流側に連通させた第2の空気通
路(7)と、 この第2の空気通路(7)内には、前記第1の開口部
(4a)と連通する側に前記第2の空調空間の吹出口
(8a)と連通または閉塞させる通路切替手段(10
a)を備える第3の開口部(7a)と、 前記第2の開口部(4b)と連通する側に前記第2の空
調空間の吸込口(9a)と連通または閉塞させる通路切
替手段(10b)を備える第4の開口部(7b)とを形
成させ、 前記第1の開口部(4a)と前記第2の開口部(4b)
との間に配設する空気の温度および湿度に応じて湿気を
吸着または脱着を行う第1の吸脱着媒体(11)と、 第1または第2の熱媒体と熱交換を行う第2の吸脱着媒
体(12)とを配設するとともに、 前記第1の空調空間(1)から前記第2の空気通路
(7)を経由して屋外に連通させる第1の送風手段(5
a)と、 前記第2の空調空間の吸込口(9a)から前記第2の空
調空間の吹出口(8a)に連通させる第2の送風手段
(5b)とを備えた空調装置の空調方法であって、 前記第1の送風手段(5a)を作動させて、前記第1の
空調空間(1)から前記第2の空気通路(7)を経由し
て屋外に連通する空気を供給して、前記第1の吸脱着媒
体(11)の吸着と、前記第1の熱媒体との熱交換によ
る前記第2の吸脱着媒体(12)の脱着とを行わせる第
1の空調運転をさせた後、 前記第2の送風手段(5b)を作動させて、前記第2の
空調空間の吸込口(9a)から前記第2の空気通路
(7)を経由して前記第2の空調空間の吹出口(8a)
に連通する空気を供給して、前記第2の熱媒体との熱交
換による前記第2の吸脱着媒体(12)の吸着と、前記
第1の吸脱着媒体(11)の脱着を行わせる第2の空調
運転をさせることを特徴とする空調方法。 - 【請求項3】 隣接する第1の空調空間(1)と、第2
の空調空間(2)とを空調制御する空調ユニット(3)
を備えた空調装置において、 前記空調ユニット(3)は、2個の空気通路のうち前記
第1の空調空間(1)から屋外に連通させた第1の空気
通路(4)と、 この第1空気通路(4)には、上流側を前記第1の空調
空間(1)と連通または閉塞させる通路切替手段(6
a)を備える第1の開口部(4a)と、 下流側を屋外と連通または閉塞させる通路切替手段(6
b)を備える第2の開口部(4b)とを形成させるとと
もに、 前記第1の開口部(4a)を上流側に連通させ、前記第
2の開口部(4b)を下流側に連通させた第2の空気通
路(7)と、 この第2の空気通路(7)内には、前記第1の開口部
(4a)と連通する側に前記第2の空調空間の吹出口
(8a)と連通または閉塞させる通路切替手段(10
a)を備える第3の開口部(7a)と、 前記第2の開口部(4b)と連通する側に前記第2の空
調空間の吸込口(9a)と連通または閉塞させる通路切
替手段(10b)を備える第4の開口部(7b)とを形
成させ、 前記第1の開口部(4a)と前記第2の開口部(4b)
との間に配設する空気の温度および湿度に応じて湿気を
吸着または脱着を行う第1の吸脱着媒体(11)と、 第1または第2の熱媒体と熱交換を行う第2の吸脱着媒
体(12)とを配設するとともに、 前記第1の空調空間(1)から前記第2の空気通路
(7)を経由して屋外に連通させる第1の送風手段(5
a)と、 前記第2の空調空間の吸込口(9a)から前記第2の空
気通路(7)を経由して前記第2の空調空間の吹出口
(8a)に連通させる第2の送風手段(5b)とを備
え、 前記第1の送風手段(5a)を作動させて前記第1の吸
脱着媒体(11)の吸着と、前記第1の熱媒体との熱交
換による前記第2の吸脱着媒体(12)の脱着を行わせ
た後に、前記第2の送風手段(5b)を作動させて、前
記第2の熱媒体との熱交換による前記第2の吸脱着媒体
(12)の吸着と、前記第1の吸脱着媒体(11)の脱
着を行わせる構成としたことを特徴とする空調装置。 - 【請求項4】 前記第1の吸脱着媒体(11)は、第2
の熱媒体と熱交換を行う吸脱着媒体で構成することを特
徴とする請求項3に記載の空調装置。 - 【請求項5】 前記第2の吸脱着媒体(12)は、前記
第1の吸脱着媒体(11)と同じものとし、両者の間に
第1または第2いずれかの熱媒体を循環する第1の熱交
換器(22)を備えることを特徴とする請求項3に記載
の空調装置。 - 【請求項6】 前記第1の空気通路(4)の、前記第1
の開口部(4a)と前記第2の開口部(4b)との間
に、第2の熱交換器(23)を設け、第2の熱媒体を循
環するように構成することを特徴とする請求項3、4ま
たは5に記載の空調装置。 - 【請求項7】 前記第1の吸脱着媒体(11)は、高湿
での吸着能力が高い特性を備えるとともに、前記第2の
吸脱着媒体(12)は、低湿での吸着能力が高い特性を
備えることを特徴とする請求項3から6のいずれかに記
載の空調装置。
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