JP2964843B2 - 空質調節機 - Google Patents
空質調節機Info
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- JP2964843B2 JP2964843B2 JP5176442A JP17644293A JP2964843B2 JP 2964843 B2 JP2964843 B2 JP 2964843B2 JP 5176442 A JP5176442 A JP 5176442A JP 17644293 A JP17644293 A JP 17644293A JP 2964843 B2 JP2964843 B2 JP 2964843B2
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- adsorbent
- blower
- indoor
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F24—HEATING; RANGES; VENTILATING
- F24F—AIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
- F24F3/00—Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems
- F24F3/12—Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling
- F24F3/14—Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification
- F24F3/1411—Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification by absorbing or adsorbing water, e.g. using an hygroscopic desiccant
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Central Air Conditioning (AREA)
- Air Humidification (AREA)
- Air Conditioning Control Device (AREA)
- Drying Of Gases (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、除湿、加湿、換気の機
能を有し、湿度、清浄度など室内空気の質をコントロー
ルする空質調節機に関するものである。
能を有し、湿度、清浄度など室内空気の質をコントロー
ルする空質調節機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、除湿、加湿、換気等を一台の機器
でできるものは見られないが、これに類するものとして
例えば特開昭63−286634号公開に示される様な
TSA方式の乾式除湿装置がある。
でできるものは見られないが、これに類するものとして
例えば特開昭63−286634号公開に示される様な
TSA方式の乾式除湿装置がある。
【0003】この乾式除湿装置について、図4、図5を
用いて説明すると、1は風路を形成するケーシングであ
る。同ケーシング1は外壁5に設置されており、この外
壁5に設けられた開口部AおよびBには、それぞれ、室
外空気取入口8および室外空気吐出口9が連通するよう
にケーシング1に設けられている。また、ケーシング1
には、室外空気取入口8と対応して室内空気取入口6が
設けられており、上記室外空気取入口8と室内空気取入
口6とは、ケーシング1に設置されたダンパー1Aによ
って交互に開閉できるようになっている。同様に、ケー
シング1には室外空気吐出口9に対応して室内空気吐出
口7が設けられており、上記室外空気吐出口9と室内空
気吐出口7とは、ケーシング1に設置されたダンパー1
Bによって交互に開閉できるようになっている。また、
ケーシング1により形成された風路内には、上流側から
順に送風機2、ヒーター3および吸着材4が配設されて
いる。
用いて説明すると、1は風路を形成するケーシングであ
る。同ケーシング1は外壁5に設置されており、この外
壁5に設けられた開口部AおよびBには、それぞれ、室
外空気取入口8および室外空気吐出口9が連通するよう
にケーシング1に設けられている。また、ケーシング1
には、室外空気取入口8と対応して室内空気取入口6が
設けられており、上記室外空気取入口8と室内空気取入
口6とは、ケーシング1に設置されたダンパー1Aによ
って交互に開閉できるようになっている。同様に、ケー
シング1には室外空気吐出口9に対応して室内空気吐出
口7が設けられており、上記室外空気吐出口9と室内空
気吐出口7とは、ケーシング1に設置されたダンパー1
Bによって交互に開閉できるようになっている。また、
ケーシング1により形成された風路内には、上流側から
順に送風機2、ヒーター3および吸着材4が配設されて
いる。
【0004】上記装置においては、室内空気取入口6と
室内空気吐出口7とが開の状態であれば、室内空気取入
口6を介して室内空気がケーシング1内に入り、この室
内空気は、ケーシング1内の風路を送風機2によって流
されて室内空気吐出口7まで至り、同室内吐出口7を介
して室内へ吹出される事になる。従い、風路たるケーシ
ング1内に設けられた吸着材4内を室内空気が通過し、
同吸着材4によって室内空気の湿気が除去され室内に乾
燥空気を放出する事となる。
室内空気吐出口7とが開の状態であれば、室内空気取入
口6を介して室内空気がケーシング1内に入り、この室
内空気は、ケーシング1内の風路を送風機2によって流
されて室内空気吐出口7まで至り、同室内吐出口7を介
して室内へ吹出される事になる。従い、風路たるケーシ
ング1内に設けられた吸着材4内を室内空気が通過し、
同吸着材4によって室内空気の湿気が除去され室内に乾
燥空気を放出する事となる。
【0005】逆に、上記室内空気取入口6および室内空
気吐出口7が閉の状態であり、室外空気取入口8および
室外空気吐出口9を開の状態にしてヒーター3を発熱さ
せると、上記室外空気取入口8を介して加熱空気が吸着
材4に入り、この加熱空気は、吸着材4に吸着されてい
た湿分を脱離して室外吐出口9を介して室外へ排出させ
る。このようにして、室内空気の循環と室外空気の循環
とを繰り返しながら室内の除湿を行っていた。
気吐出口7が閉の状態であり、室外空気取入口8および
室外空気吐出口9を開の状態にしてヒーター3を発熱さ
せると、上記室外空気取入口8を介して加熱空気が吸着
材4に入り、この加熱空気は、吸着材4に吸着されてい
た湿分を脱離して室外吐出口9を介して室外へ排出させ
る。このようにして、室内空気の循環と室外空気の循環
とを繰り返しながら室内の除湿を行っていた。
【0006】こうした従来の乾式除湿装置では、図5に
示す様に運転は吸着工程と脱離工程を単純に繰り返すだ
けで、脱離パージに類する運転を行う場合にても、送風
機2の回転数は変化させずヒーター3の通電を停止させ
るのが一般的であった。
示す様に運転は吸着工程と脱離工程を単純に繰り返すだ
けで、脱離パージに類する運転を行う場合にても、送風
機2の回転数は変化させずヒーター3の通電を停止させ
るのが一般的であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では脱離工程終了時には、吸着材は加熱されて
高温になっており、吸着等圧特性から明かなように湿分
を吸着できる状態ではない。このような状態では、吸着
材はヒーター停止後も余熱により湿分を脱離しており、
吸着材のセル内では通過空気が多湿空気に変化してい
る。そのためこのまま吸着工程に移す従来のものでは、
次の問題があった。
来の構成では脱離工程終了時には、吸着材は加熱されて
高温になっており、吸着等圧特性から明かなように湿分
を吸着できる状態ではない。このような状態では、吸着
材はヒーター停止後も余熱により湿分を脱離しており、
吸着材のセル内では通過空気が多湿空気に変化してい
る。そのためこのまま吸着工程に移す従来のものでは、
次の問題があった。
【0008】1.室内空気が循環していても余熱で脱離
を続けた湿分が室内に放出されて除湿の効果を低下させ
る。
を続けた湿分が室内に放出されて除湿の効果を低下させ
る。
【0009】2.余熱そのものが室内に吹き出され、室
内の吹出口付近で火傷したり、室温が上昇して除湿によ
る快適感を損ねることになる。
内の吹出口付近で火傷したり、室温が上昇して除湿によ
る快適感を損ねることになる。
【0010】本発明は上記課題を解決するもので、室内
側吹出空気温度を低減し、且つ、除湿性能を向上させる
ことを目的としたものである。
側吹出空気温度を低減し、且つ、除湿性能を向上させる
ことを目的としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、風路と、この風路に配設した吸着材とヒー
ターから構成される吸着部と、前記吸着部に空気を送る
送風機と、前記風路を室内側と室外側とに切り替えるダ
ンパーと、前記ヒーターと送風機とダンパーとを連動制
御して前記吸着材に湿分を吸着させる吸着工程と前記吸
着材の吸着湿分を脱離させる脱離工程とを交互に繰り返
し運転するコントローラーとから構成され、前記コント
ローラーは前記脱離工程終了後に前記送風機の回転数を
前記脱離工程時より高く設定した脱離パージを設けた構
成としてある。
するために、風路と、この風路に配設した吸着材とヒー
ターから構成される吸着部と、前記吸着部に空気を送る
送風機と、前記風路を室内側と室外側とに切り替えるダ
ンパーと、前記ヒーターと送風機とダンパーとを連動制
御して前記吸着材に湿分を吸着させる吸着工程と前記吸
着材の吸着湿分を脱離させる脱離工程とを交互に繰り返
し運転するコントローラーとから構成され、前記コント
ローラーは前記脱離工程終了後に前記送風機の回転数を
前記脱離工程時より高く設定した脱離パージを設けた構
成としてある。
【0012】
【作用】本発明は上記構成によって、送風機を動作さ
せ、ダンパーにより風路を切り替えながら、室内空気の
循環と室外空気の循環とを交互に繰り返す。
せ、ダンパーにより風路を切り替えながら、室内空気の
循環と室外空気の循環とを交互に繰り返す。
【0013】この際、ヒーターを室内循環時のみ発熱さ
せることにより、室外循環空気は常温のままであるが、
室内循環空気は温風となる。この温風が吸着材を通過す
るときに吸着材に吸着していた湿分に熱を与え、吸着湿
分は吸着時に吸着熱として放出した熱量と湿潤熱の総量
を越える熱を受けると、吸着材より脱離して循環空気と
ともに室内に放出される(TSA法)。吸着湿分を脱離
した吸着材は室外循環時に吸着材中を通過する室外空気
中の湿分を吸着除去する。この脱離と吸着のサイクルを
繰り返すことにより室内は加湿される。
せることにより、室外循環空気は常温のままであるが、
室内循環空気は温風となる。この温風が吸着材を通過す
るときに吸着材に吸着していた湿分に熱を与え、吸着湿
分は吸着時に吸着熱として放出した熱量と湿潤熱の総量
を越える熱を受けると、吸着材より脱離して循環空気と
ともに室内に放出される(TSA法)。吸着湿分を脱離
した吸着材は室外循環時に吸着材中を通過する室外空気
中の湿分を吸着除去する。この脱離と吸着のサイクルを
繰り返すことにより室内は加湿される。
【0014】また、ヒーターを室外循環時のみ発熱させ
ることにより、室内循環空気は常温のままであるが、室
外循環空気は温風となる。この温風が吸着材を通過する
ときに吸着材に吸着していた湿分に熱を与え、吸着湿分
は吸着時に吸着熱として放出した熱量と湿潤熱の総量を
越える熱を受けると、吸着材より脱離して循環空気とと
もに室外へ排出される(TSA法)。吸着湿分を脱離し
た吸着材は室内循環時に吸着材中を通過する室内空気中
の湿分を吸着除去する。この脱離と吸着のサイクルを繰
り返すことにより室内は除湿される。
ることにより、室内循環空気は常温のままであるが、室
外循環空気は温風となる。この温風が吸着材を通過する
ときに吸着材に吸着していた湿分に熱を与え、吸着湿分
は吸着時に吸着熱として放出した熱量と湿潤熱の総量を
越える熱を受けると、吸着材より脱離して循環空気とと
もに室外へ排出される(TSA法)。吸着湿分を脱離し
た吸着材は室内循環時に吸着材中を通過する室内空気中
の湿分を吸着除去する。この脱離と吸着のサイクルを繰
り返すことにより室内は除湿される。
【0015】この除湿運転の脱離工程終了後に、送風機
の回転数を脱離工程時より高く設定した脱離パージ動作
を行い、吸着材は脱離工程時に受けた熱を速やかに室外
へ排出するとともに、余熱により吸着材から脱離した残
留湿分も室外へ排出する。このため、吸着材は急速に冷
却され、吸着工程時に室内へ放出する熱は減少し、且
つ、吸着現象を速やかに生じさせることができる。
の回転数を脱離工程時より高く設定した脱離パージ動作
を行い、吸着材は脱離工程時に受けた熱を速やかに室外
へ排出するとともに、余熱により吸着材から脱離した残
留湿分も室外へ排出する。このため、吸着材は急速に冷
却され、吸着工程時に室内へ放出する熱は減少し、且
つ、吸着現象を速やかに生じさせることができる。
【0016】
【実施例】以下本発明の実施例を図1、図2および図3
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【0017】図1から図2において、吸着材11とヒー
ター13は、風路14内に配設してある。風路14内に
あってヒーター13の上流側には整流板15を備えてお
り、吸着材11、ヒーター13、風路14、整流板15
で吸着部16を構成している。送風機17は吸着部16
に整流板15の側を上流にして空気を送風する位置に配
設してある。
ター13は、風路14内に配設してある。風路14内に
あってヒーター13の上流側には整流板15を備えてお
り、吸着材11、ヒーター13、風路14、整流板15
で吸着部16を構成している。送風機17は吸着部16
に整流板15の側を上流にして空気を送風する位置に配
設してある。
【0018】送風機17の吸込口に接続された吸込風路
18は、室内吸込口19および室外吸込口20を備え、
第1のモーター21で駆動される吸込ダンパー22によ
って室内か室外のいずれか一方のみを送風機17と連通
させる。風路14に接続された吹出風路23は、室内吹
出口24および室外排気口25を備え、第2のモーター
26で駆動される吹出ダンパー27によって室内か室外
のいずれか一方のみを風路14と連通させる。
18は、室内吸込口19および室外吸込口20を備え、
第1のモーター21で駆動される吸込ダンパー22によ
って室内か室外のいずれか一方のみを送風機17と連通
させる。風路14に接続された吹出風路23は、室内吹
出口24および室外排気口25を備え、第2のモーター
26で駆動される吹出ダンパー27によって室内か室外
のいずれか一方のみを風路14と連通させる。
【0019】ヒーター13、送風機17、第1のモータ
ー21、第2のモーター26は、コントローラー28に
よって連動制御される。コントローラ28に対する命令
の入力は、操作部29によって行う。
ー21、第2のモーター26は、コントローラー28に
よって連動制御される。コントローラ28に対する命令
の入力は、操作部29によって行う。
【0020】以上の構成要素は外装たるベース30とキ
ャビネット31内に配設される。キャビネット31には
前述の操作部29が配設されるほか、室内吸込口19が
室内と連通する部分に吸込ルーバー32を設け、室内吹
出口24が室内と連通する部分に吹出ルーバー33を設
けてある。
ャビネット31内に配設される。キャビネット31には
前述の操作部29が配設されるほか、室内吸込口19が
室内と連通する部分に吸込ルーバー32を設け、室内吹
出口24が室内と連通する部分に吹出ルーバー33を設
けてある。
【0021】上記構成において、次に動作を説明する
と、まず操作部29において、運転電源(図示せず)を
オンにし、除湿、加湿、換気のいずれかの運転モードス
イッチ(図示せず)を選択オンすると、以下説明する内
容に従って選択したモードの運転を行う。
と、まず操作部29において、運転電源(図示せず)を
オンにし、除湿、加湿、換気のいずれかの運転モードス
イッチ(図示せず)を選択オンすると、以下説明する内
容に従って選択したモードの運転を行う。
【0022】(除湿運転)除湿運転は、以下説明する吸
着工程と脱離工程とを交互に繰り返し運転して室内の除
湿を行う。
着工程と脱離工程とを交互に繰り返し運転して室内の除
湿を行う。
【0023】脱離工程においては、吸込ダンパー22は
室外吸込口20を送風機17に連通させ、吹出ダンパー
27は室外排気口25を風路14に連通させた位置にあ
る。この状態でヒーター13および送風機17を動作さ
せると、送風機17によって室外吸込口20を介して導
入された室外空気34はヒーター13で加熱され温風と
なった後、吸着材11を通過する。この際、吸着材11
に吸着されていた湿分は、吸着時に吸着熱として放出し
た熱量と湿潤熱との総量分の熱を受けると、順次、吸着
材11から通過空気中へ脱離して行く。この加熱された
室外空気は、脱離した湿分とともに室外排気口25を経
て室外へ排気35として放出される。
室外吸込口20を送風機17に連通させ、吹出ダンパー
27は室外排気口25を風路14に連通させた位置にあ
る。この状態でヒーター13および送風機17を動作さ
せると、送風機17によって室外吸込口20を介して導
入された室外空気34はヒーター13で加熱され温風と
なった後、吸着材11を通過する。この際、吸着材11
に吸着されていた湿分は、吸着時に吸着熱として放出し
た熱量と湿潤熱との総量分の熱を受けると、順次、吸着
材11から通過空気中へ脱離して行く。この加熱された
室外空気は、脱離した湿分とともに室外排気口25を経
て室外へ排気35として放出される。
【0024】この脱離工程終了後、運転は図3のDに示
す様に脱離パージに移る。すなわちヒーター13は脱離
工程終了とともに停止するが、吸込ダンパー22および
吹出ダンパー27は脱離工程時と同じ位置にある。この
状態で、送風機17の回転数を脱離工程時より高める。
従って送風機17の風量は増加し、吸着材11は蓄積し
ていた熱を通過空気Cと熱交換して放出し、急速に冷却
される。また、この際、ヒーター13停止後に余熱で脱
離して吸着材11のセル内にあった残留湿分も、速やか
に吸着材11外へ排出される。
す様に脱離パージに移る。すなわちヒーター13は脱離
工程終了とともに停止するが、吸込ダンパー22および
吹出ダンパー27は脱離工程時と同じ位置にある。この
状態で、送風機17の回転数を脱離工程時より高める。
従って送風機17の風量は増加し、吸着材11は蓄積し
ていた熱を通過空気Cと熱交換して放出し、急速に冷却
される。また、この際、ヒーター13停止後に余熱で脱
離して吸着材11のセル内にあった残留湿分も、速やか
に吸着材11外へ排出される。
【0025】吸着工程においては、吸込ダンパー22は
室内吸込口19を送風機17に連通させ、吹出ダンパー
27は室内吹出口24を風路14に連通させた位置にあ
る。この状態でヒーター13は動作させず送風機17の
み動作させると、送風機17によって室内吸込口19を
介して導入された室内空気39は、吸着材11を通過す
る。この際、通過空気は含有する湿分を吸着材11に吸
着、すなわち除湿され乾燥空気となる。この乾燥空気
は、室内吹出口24を経て室内に吹出空気40として供
給される。
室内吸込口19を送風機17に連通させ、吹出ダンパー
27は室内吹出口24を風路14に連通させた位置にあ
る。この状態でヒーター13は動作させず送風機17の
み動作させると、送風機17によって室内吸込口19を
介して導入された室内空気39は、吸着材11を通過す
る。この際、通過空気は含有する湿分を吸着材11に吸
着、すなわち除湿され乾燥空気となる。この乾燥空気
は、室内吹出口24を経て室内に吹出空気40として供
給される。
【0026】この吸着工程の際、脱離工程時に吸着材1
1が受けた余分な熱は先の高風量脱離パージにて室外へ
排出しているため、室内側の吹出空気40の温度上昇を
低減できる。また、この際、吸着材11の冷却も進むた
め、吸着等圧特性から明らかな様に、吸着性能が向上す
る。さらに、吸着材11内の残留湿分を高風量脱離パー
ジにて室外に排出しているため、脱離現象が速やかに進
行し、吸着工程、脱離工程および脱離パージを行う1サ
イクル当たりの所用時間が減少する。即ち、単位時間当
たりのサイクル数が増加し、除湿能力が向上することに
なる。
1が受けた余分な熱は先の高風量脱離パージにて室外へ
排出しているため、室内側の吹出空気40の温度上昇を
低減できる。また、この際、吸着材11の冷却も進むた
め、吸着等圧特性から明らかな様に、吸着性能が向上す
る。さらに、吸着材11内の残留湿分を高風量脱離パー
ジにて室外に排出しているため、脱離現象が速やかに進
行し、吸着工程、脱離工程および脱離パージを行う1サ
イクル当たりの所用時間が減少する。即ち、単位時間当
たりのサイクル数が増加し、除湿能力が向上することに
なる。
【0027】(加湿運転)加湿運転は、以下説明する吸
着工程と脱離工程とを交互に繰り返し運転して室内の加
湿を行う。
着工程と脱離工程とを交互に繰り返し運転して室内の加
湿を行う。
【0028】脱離工程においては、吸込ダンパー22は
室内吸込口19を送風機17に連通させ、吹出ダンパー
27は室内吹出口24を風路14に連通させた位置にあ
る。この状態でヒーター13および送風機17を動作さ
せると、送風機17によって室内吸込口19を介して導
入された室内空気39はヒーター13で加熱され温風と
なった後、吸着材11を通過する。この際、吸着材11
に吸着されていた湿分は、吸着時に吸着熱として放出し
た熱量と湿潤熱との総量分の熱を受けると、順次、吸着
材11から通過空気中へ脱離して行く。この加熱された
室外空気は、脱離した湿分とともに室内吹出口24を経
て室内へ吹出空気40として供給され、加湿を行なう。
室内吸込口19を送風機17に連通させ、吹出ダンパー
27は室内吹出口24を風路14に連通させた位置にあ
る。この状態でヒーター13および送風機17を動作さ
せると、送風機17によって室内吸込口19を介して導
入された室内空気39はヒーター13で加熱され温風と
なった後、吸着材11を通過する。この際、吸着材11
に吸着されていた湿分は、吸着時に吸着熱として放出し
た熱量と湿潤熱との総量分の熱を受けると、順次、吸着
材11から通過空気中へ脱離して行く。この加熱された
室外空気は、脱離した湿分とともに室内吹出口24を経
て室内へ吹出空気40として供給され、加湿を行なう。
【0029】吸着工程においては、吸込ダンパー22は
室外吸込口20を送風機17に連通させ、吹出ダンパー
27は室外排気口25を風路14に連通させた位置にあ
る。この状態でヒーター13は動作させず送風機17の
み動作させると、送風機17によって室外吸込口20を
介して導入された室外空気34は、吸着材11を通過す
る。この際、通過空気は含有する湿分を吸着材11に吸
着され乾燥空気となる。この乾燥空気は、室外排気口2
5を経て室外に排気35として放出される。
室外吸込口20を送風機17に連通させ、吹出ダンパー
27は室外排気口25を風路14に連通させた位置にあ
る。この状態でヒーター13は動作させず送風機17の
み動作させると、送風機17によって室外吸込口20を
介して導入された室外空気34は、吸着材11を通過す
る。この際、通過空気は含有する湿分を吸着材11に吸
着され乾燥空気となる。この乾燥空気は、室外排気口2
5を経て室外に排気35として放出される。
【0030】(換気運転)換気運転においては、ヒータ
ー13は動作させない。
ー13は動作させない。
【0031】吸込ダンパー22は室内吸込口19を送風
機17に連通させ、吹出ダンパー27は室外排気口25
を風路14に連通させた位置にある。この状態で送風機
17を動作させると、送風機17によって室内吸込口1
9を介して導入された室内空気39は、送風機17、吸
着部16および室外排気口25を経て室外へ排気35と
して放出される。この際、導入空気は吸着材11を通過
させるため、運転初期においては導入空気中の含有湿分
を吸着除去するが、脱離を行わず換気運転のみを継続す
る場合においては吸着材11はしだいに吸着湿分で飽和
して行き、ついには破過状態に達して吸着しなくなる。
従い、吸着材11を通過する構成ではあっても、一般の
換気装置と同様の換気を行う事ができる。
機17に連通させ、吹出ダンパー27は室外排気口25
を風路14に連通させた位置にある。この状態で送風機
17を動作させると、送風機17によって室内吸込口1
9を介して導入された室内空気39は、送風機17、吸
着部16および室外排気口25を経て室外へ排気35と
して放出される。この際、導入空気は吸着材11を通過
させるため、運転初期においては導入空気中の含有湿分
を吸着除去するが、脱離を行わず換気運転のみを継続す
る場合においては吸着材11はしだいに吸着湿分で飽和
して行き、ついには破過状態に達して吸着しなくなる。
従い、吸着材11を通過する構成ではあっても、一般の
換気装置と同様の換気を行う事ができる。
【0032】以上説明した様にこの実施例によれば、吸
着材11を用いた乾式除加湿方式を採用しており、脱離
工程から吸着工程に移る際に、ヒーター13は動作させ
ず脱離工程より送風機17の回転数を高く設定した脱離
パージを設けている。このため、給水やドレン水の処理
の手間がかからない除湿、加湿および換気の機能を有し
つつ、吹出ルーバー33から放出される空気温度を低減
し、且つ、除湿能力を向上させることができる。
着材11を用いた乾式除加湿方式を採用しており、脱離
工程から吸着工程に移る際に、ヒーター13は動作させ
ず脱離工程より送風機17の回転数を高く設定した脱離
パージを設けている。このため、給水やドレン水の処理
の手間がかからない除湿、加湿および換気の機能を有し
つつ、吹出ルーバー33から放出される空気温度を低減
し、且つ、除湿能力を向上させることができる。
【0033】また、ヒーター13の上流側に整流板15
を設けているから、送風機17からの空気流に分布ばら
つきがあっても、この整流板15が分布ばらつきを少な
くして吸着材11全体に均一に温風を供給するようにな
るから、吸着材11からの湿分の脱離を効率よく行なう
こともできる。
を設けているから、送風機17からの空気流に分布ばら
つきがあっても、この整流板15が分布ばらつきを少な
くして吸着材11全体に均一に温風を供給するようにな
るから、吸着材11からの湿分の脱離を効率よく行なう
こともできる。
【0034】なお、本実施例では風路14を切り替える
ダンパーとして吸込ダンパー22と吹出ダンパー27の
2つを設けた場合を示したが、ダンパーは2つに限ら
ず、1つあるいは2つ以上設けた場合も考えられる。例
えば、空質調節機の機能を除湿に限定した場合では、風
路14の吸込側は室内にだけ連通すれば室内空気の循環
および室外への脱離空気の排出を行うことが可能で、除
湿の機能を果たすことができる。従い、ダンパーは吹出
ダンパー27を1つ備えるだけで良い。
ダンパーとして吸込ダンパー22と吹出ダンパー27の
2つを設けた場合を示したが、ダンパーは2つに限ら
ず、1つあるいは2つ以上設けた場合も考えられる。例
えば、空質調節機の機能を除湿に限定した場合では、風
路14の吸込側は室内にだけ連通すれば室内空気の循環
および室外への脱離空気の排出を行うことが可能で、除
湿の機能を果たすことができる。従い、ダンパーは吹出
ダンパー27を1つ備えるだけで良い。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明の空質調節機
によれば、脱離工程で加熱された吸着材を速やかに冷却
でき、且つ、吸着内部の残留湿分を排出させて迅速に脱
離現象を進行できる。従って、室内への吹出空気温度を
低減でき、吹出口での火傷や室温の上昇を防止できると
ともに、吸着材は吸着性能が向上し、さらに単位時間当
たりのサイクル数が増加するため除湿能力が向上する。
によれば、脱離工程で加熱された吸着材を速やかに冷却
でき、且つ、吸着内部の残留湿分を排出させて迅速に脱
離現象を進行できる。従って、室内への吹出空気温度を
低減でき、吹出口での火傷や室温の上昇を防止できると
ともに、吸着材は吸着性能が向上し、さらに単位時間当
たりのサイクル数が増加するため除湿能力が向上する。
【0036】さらに除湿、加湿、換気の機能を1台で実
現できるとともに、給水やドレン水の処理の手間がかか
らない使い勝手のよい機器とすることができる。
現できるとともに、給水やドレン水の処理の手間がかか
らない使い勝手のよい機器とすることができる。
【図1】本発明の一実施例における空質調節機の本体構
造図
造図
【図2】同空質調節機の吸着部を示す拡大断面斜視図
【図3】同空質調節機の運転シーケンス図
【図4】従来の乾式除湿装置の本体断面図
【図5】同乾式除湿装置の運転シーケンス図
11 吸着材 13 ヒーター 14 風路 15 整流板 16 吸着部 17 送風機 22 吸込ダンパー 27 吹出ダンパー 28 コントローラー
フロントページの続き (72)発明者 田和 泰昭 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01D 53/26 101 F24F 11/04
Claims (2)
- 【請求項1】 風路と、この風路に配設した吸着材とヒ
ーターから構成される吸着部と、前記吸着部に空気を送
る送風機と、前記風路を室内側と室外側とに切り替える
ダンパーと、前記ヒーターと送風機とダンパーとを連動
制御して前記吸着材に湿分を吸着させる吸着工程と前記
吸着材の吸着湿分を脱離させる脱離工程とを交互に繰り
返し運転するコントローラーとから構成され、前記コン
トローラーは前記脱離工程終了後に前記送風機の回転数
を前記脱離工程時より高く設定した脱離パージを設けた
空質調節機。 - 【請求項2】 吸着部の上流端に整流板を備えた請求項
1記載の空質調節機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5176442A JP2964843B2 (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | 空質調節機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5176442A JP2964843B2 (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | 空質調節機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0727366A JPH0727366A (ja) | 1995-01-27 |
JP2964843B2 true JP2964843B2 (ja) | 1999-10-18 |
Family
ID=16013781
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5176442A Expired - Fee Related JP2964843B2 (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | 空質調節機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2964843B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005164148A (ja) * | 2003-12-03 | 2005-06-23 | Daikin Ind Ltd | 調湿装置 |
JP2005331181A (ja) * | 2004-05-20 | 2005-12-02 | Tiger Vacuum Bottle Co Ltd | 加湿機 |
JP3794430B1 (ja) * | 2005-10-24 | 2006-07-05 | 東陶機器株式会社 | カビ発生防止装置 |
JP6384287B2 (ja) * | 2014-11-26 | 2018-09-05 | 日産自動車株式会社 | 除湿装置 |
JP6849035B1 (ja) * | 2019-09-30 | 2021-03-24 | ダイキン工業株式会社 | 加湿ユニット |
CN112484196A (zh) * | 2020-12-07 | 2021-03-12 | 惠安县崇武镇图研贸易商行 | 便携式加湿器 |
-
1993
- 1993-07-16 JP JP5176442A patent/JP2964843B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0727366A (ja) | 1995-01-27 |
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Legal Events
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