JP3033401B2 - 空質調節機 - Google Patents

空質調節機

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JP3033401B2
JP3033401B2 JP5195717A JP19571793A JP3033401B2 JP 3033401 B2 JP3033401 B2 JP 3033401B2 JP 5195717 A JP5195717 A JP 5195717A JP 19571793 A JP19571793 A JP 19571793A JP 3033401 B2 JP3033401 B2 JP 3033401B2
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heater
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稔也 藤戸
知正 万代
輝明 伊藤
泰昭 田和
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Panasonic Holdings Corp
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    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F3/00Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems
    • F24F3/12Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling
    • F24F3/14Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification
    • F24F3/1411Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification by absorbing or adsorbing water, e.g. using an hygroscopic desiccant

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、除湿、加湿、換気の機
能を有し、湿度、清浄度など室内空気の質をコントロー
ルする空質調節機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の除湿装置、加湿装置、換気装置に
ついて説明する。
【0003】(除湿装置)従来、除湿、加湿、換気等を
一台の機器でできるものは見られないが、これに類する
ものとして例えば特開昭63ー286634号公報に示
される様なTSA方式の乾式除湿装置がある。
【0004】この従来の乾式除湿装置について、図5を
用いて説明すると、1は風路を形成するケーシングであ
る。同ケーシング1は外壁5に設置されており、この外
壁5に設けられた開口部AおよびBには、それぞれ、室
外空気取入口8および室外空気吐出口9が連通するよう
にケーシング1に設けられている。また、ケーシング1
には、室外空気取入口8と対応して室内空気取入口6が
設けられており、上記室外空気取入口8と室内空気取入
口6とは、ケーシング1に設置されたダンパー1Aによ
って交互に開閉できるようになっている。同様に、ケー
シング1には室外空気吐出口9に対応して室内空気吐出
口7が設けられており、上記室外空気吐出口9と室内空
気吐出口7とは、ケーシング1に設置されたダンパー1
Bによって交互に開閉できるようになっている。また、
ケーシング1により形成された風路内には、上流側から
順に送風機2、ヒーター3および吸着材4が配設されて
いる。
【0005】上記装置においては、室内空気取入口6と
室内空気吐出口7とが開の状態であれば、室内空気取入
口6を介して室内空気がケーシング1内に入り、この室
内空気は、ケーシング1内の風路を送風機2によって流
されて室内空気吐出口7まで至り、同室内吐出口7を介
して室内へ吹出される事になる。従い、風路たるケーシ
ング1内に設けられた吸着材4内を室内空気が通過し、
同吸着材4によって室内空気の湿気が除去され室内に乾
燥空気を放出する事となる。
【0006】逆に、上記室内空気取入口6および室内空
気吐出口7が閉の状態であり、室外空気取入口8および
室外空気吐出口9を開の状態にしてヒーター3を発熱さ
せると、上記室外空気取入口8を介して加熱空気が吸着
材4に入り、この加熱空気は、吸着材4に吸着されてい
た湿分を脱離して室外吐出口9を介して室外へ排出させ
る。このようにして、室内空気の循環と室外空気の循環
とを繰り返しながら室内の除湿を行っていた。
【0007】こうした従来の乾式除湿装置では、脱離を
行うヒーター3としてシーズヒーター、セラミックヒー
ター、燃焼ガスや加熱蒸気との熱交換などが一般的に考
えられ、また、実際に使用されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では以下記述する課題があった。
【0009】1.吸着材を回転させるなどして連続的に
除湿する機器ではなく、上記従来例のように搭載する吸
着材全体に吸着現象と脱離現象とを交互に生じさせる機
器では、脱離工程の限られた時間内で速やかに吸着材を
加熱させる必要がある。即ち、ヒーターには、迅速な温
度の立上がり性能と到達温度の高さが求められる。しか
しながら、上記従来例に示したヒータは、いづれも通電
直後からの温度の立ち上がり速度が遅く、脱離工程時間
の多くを費やして脱離能力が十分には得られない。従
い、効率が悪く除湿能力が低い。
【0010】2.ヒーターの輻射熱が小さい、あるいは
ヒーターと吸着材との距離が比較的大きく、ヒーターの
輻射熱がほとんど活用されていない。従来の乾式除湿装
置、特に現在市販されている機器では、ヒーターと熱交
換した送風空気を唯一の熱源として間接的に吸着材を加
熱している。このため脱離温度の不足や温度分布が不均
一になりやすく、吸着材の脱離状態にムラが生じる。ま
た、間接加熱のため外部への熱損失などが生じやすい。
従い、脱離効率が悪く除湿能力が低い、消費電力が高く
なるなどの問題がある。
【0011】3.脱離能力の増加のためヒーターの温度
を上昇させると、風路の温度も上昇する。従い、風路周
辺にある制御部品、樹脂部品、電線被覆などに耐熱性を
持たせる必要があり、安全面、コスト面、耐久面などで
好ましくない。
【0012】4.ヒーターの発熱体として細線状の物を
採用する場合、この種のヒーターは経年的に断線やたわ
みが生じる可能性がある。従い、発熱体同士あるいは発
熱体と他の良導体部分との接触により漏電、ショートな
どが起こる可能性があり、対策を施さないものは危険で
ある。
【0013】本発明は上記課題を解決するもので、ヒー
ターの輻射熱の有効活用並びに脱離時の加熱温度分布の
均一化により吸着材の脱離量を増加させ、除湿および加
湿能力を向上させる事を第1の目的とし、電気的および
温度的な安全性を確保することを第2の目的としてい
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、第1の課題解決手段として、風路と、前記風
路に配設した吸着材及びヒータとから構成される吸着部
と、前記吸着部に空気を送風する送風機と、前記風路を
切り替えるダンパーと、前記ヒータと送風機とダンパー
とを連動制御して前記吸着材に送風空気の含有湿分を吸
着させる吸着工程と同吸着材の吸着湿分を脱離させる脱
離工程とを交互に繰り返し運転するコントローラーとか
ら構成され、前記ヒータは発熱体と支持体とから構成さ
れ、前記発熱体は放射する輻射熱により前記吸着材を加
熱できる配設位置および表面温度を有し、前記ヒータと
前記送風機との間に整流板を設けた構成としてある。
【0015】また、第2の課題解決手段として、上記構
成に加え、前記支持体は、ヒーター支持部と、前記ヒー
ター支持部と前記吸着材との距離を保持し両者の間に生
じる空隙の外周を被覆する寸法形状を有するフレーム
と、前記フレーム内にあって前記発熱体と交互に配設さ
れた絶縁板とから構成している。
【0016】
【作用】本発明は上記構成によって、以下の作用があ
る。
【0017】送風機を動作させ、ダンパーにより風路を
切り替えながら、室内空気の循環と室外空気の循環とを
交互に繰り返す。
【0018】この際、ヒーターを室内循環時のみ発熱さ
せることにより、室外循環空気は常温のままであるが、
室内循環空気は温風となる。この温風が吸着材を通過す
るときに吸着材に吸着していた湿分に熱を与え、吸着湿
分は吸着時に吸着熱として放出した熱量と湿潤熱の総量
を越える熱を受けると、吸着材より脱離して循環空気と
ともに室内に放出される(TSA法)。吸着湿分を脱離
した吸着材は室外循環時に吸着材中を通過する室外空気
中の湿分を吸着除去する。この脱離と吸着のサイクルを
繰り返すことにより室内は加湿される。
【0019】また、ヒーターを室外循環時のみ発熱させ
ることにより、室内循環空気は常温のままであるが、室
外循環空気は温風となる。この温風が吸着材を通過する
ときに吸着材に吸着していた湿分に熱を与え、吸着湿分
は吸着時に吸着熱として放出した熱量と湿潤熱の総量を
越える熱を受けると、吸着材より脱離して循環空気とと
もに室外へ排出される(TSA法)。吸着湿分を脱離し
た吸着材は室内循環時に吸着材中を通過する室内空気中
の湿分を吸着除去する。この脱離と吸着のサイクルを繰
り返すことにより室内は除湿される。
【0020】換気では、ヒーターを発熱させず、ダンパ
ーを移動して室内と室外とを連通させ、送風機を動作す
る。室内と室外との間で空気の流れが生じ、即ち換気を
行う事ができる。
【0021】この除湿および加湿運転の際に脱離現象を
発生させるヒーターは、発熱体を輻射熱が高くなる寸法
形状とし、さらにこの輻射熱が吸着材に到達して吸着材
を加熱できる位置に配設してある。このため、送風空気
との熱交換により間接的に吸着材を加熱するだけでな
く、合わせてヒーターからの輻射熱により吸着材を直接
加熱しているので、ヒーター通電直後からの吸着材の温
度上昇は従来に比較して早く到達温度も高くなり、単位
時間当たりの脱離量が増加する。従い、これに呼応して
吸着量も増加し、除湿および加湿能力が向上する。
【0022】また、第2の課題解決手段の構成によれ
ば、ヒーター支持部と吸着材との間には空隙があるた
め、加熱温風が均一に流れやすい、ヒーターの構成要素
が吸着材のセルを閉塞する割合が少ない、吸着材がヒー
ターの輻射熱を過剰に受けて焼損することが少ないなど
の利点がある。また、フレームにより吸着材とヒーター
支持部との間にできる空隙の外周を被覆しているため、
吸着材とヒーター支持部との距離を一定に保持し、且
つ、風路表面の温度上昇を軽減できる。さらに、フレー
ム内に発熱体を配設する際に発熱体と交互に絶縁板を配
しているため、発熱体が経年変化で劣化し断線やタワミ
を生じた折りに、発熱体同志あるいは発熱体と風路など
他の良導体と接触し漏電、ショートといった電気的事故
が発生することを防止できる。
【0023】
【実施例】以下本発明の第1の実施例を図1、図2およ
び図3を参照して説明する。
【0024】図1から図3において、吸着材11とヒー
ター13は、風路14内に配設してあり、ヒーター13
は表面温度が上昇しやすく送風空気との熱交換効率が比
較的良いコイル状に加工した細線の発熱体13aおよび
発熱体13aを支持する支持体13bとから構成されて
いる。風路14内にあってヒーター13の上流側には整
流板15を備えており、吸着材11、ヒーター13、風
路14、整流板15で吸着部16を構成している。この
吸着部16にあって吸着材11とヒーター13は、ヒー
ター13の輻射熱が十分に到達するように互いに至近位
置に配設している。
【0025】送風機17は吸着部16に整流板15の側
を上流にして空気を送風する位置に配設してある。送風
機17の吸込口に接続された吸込風路18は、室内吸込
口19および室外吸込口20を備え、第1のモーター2
1で駆動される吸込ダンパー22によって室内か室外の
いずれか一方のみを送風機17と連通させる。風路14
に接続された吹出風路23は、室内吹出口24および室
外排気口25を備え、第2のモーター26で駆動される
吹出ダンパー27によって室内か室外のいずれか一方の
みを風路14と連通させる。
【0026】上記ヒーター13、送風機17、第1のモ
ーター21、第2のモーター26は、コントローラー2
8によって連動制御される。コントローラ28に対する
命令の入力は、操作部29によって行う。
【0027】以上の構成要素は外装たるベース30とキ
ャビネット31内に配設される。キャビネット31には
前述の操作部29が配設されるほか、室内吸込口19が
室内と連通する部分に吸込ルーバー32を設け、室内吹
出口24が室内と連通する部分に吹出ルーバー33を設
けてある。
【0028】上記構成において、次に動作を説明する。
まず、操作部29において、運転電源(図示せず)をオ
ンにし、除湿、加湿、換気のいずれかの運転モードスイ
ッチ(図示せず)を選択オンすると、以下説明する内容
に従って選択したモードの運転を行う。 (除湿運転)除湿運転は、以下説明する吸着工程と脱離
工程とを交互に繰り返し運転して室内の除湿を行う。
【0029】脱離工程においては、吸込ダンパー22は
室外吸込口20を送風機17に連通させ、吹出ダンパー
27は室外排気口25を風路14に連通させた位置にあ
る。この状態でヒーター13および送風機17を動作さ
せると、送風機17によって室外吸込口20を介して導
入された室外空気34はヒーター13で加熱され温風と
なった後、吸着材11を通過する。この際、吸着材11
に吸着されていた湿分は、吸着時に吸着熱として放出し
た熱量と湿潤熱との総量分の熱を受けると、順次、吸着
材11から通過空気中へ脱離して行く。この加熱された
室外空気は、脱離した湿分とともに室外排気口25を経
て室外へ排気35として放出される。
【0030】この脱離工程の際、吸着材11はヒーター
13と熱交換した室外空気34に加熱されるとともに、
ヒーター13からの輻射熱により直接加熱される。従
い、吸着材11は従来の様な加熱空気のみの脱離工程に
比較して温度上昇が早く、到達温度も高いので単位時間
当たりの脱離量が増加する。また、送風機17は後述す
る吸着行程時よりも回転数が低くなるように設定してあ
り、送風量が少なくなる分だけヒーター13は高温に維
持され、強烈な輻射熱で吸着材11を加熱するようにな
り、脱離量は一段と向上する。
【0031】吸着工程においては、吸込ダンパー22は
室内吸込口19を送風機17に連通させ、吹出ダンパー
27は室内吹出口24を風路14に連通させた位置にあ
る。この状態でヒーター13は動作させず送風機17の
み動作させると、送風機17によって室内吸込口19を
介して導入された室内空気39は、吸着材11を通過す
る。この際、通過空気は含有する湿分を吸着材11に吸
着され乾燥空気となる。この乾燥空気は、室内吹出口2
4を経て室内に吹出空気40として供給される。
【0032】この吸着工程の際、脱離工程時の脱離量が
増加しているため吸着材11は吸着現象が生じ易い状態
にあり、単位時間当たりの吸着量が増加する。
【0033】こうして、従来手段に比較して除湿能力が
増加する。 (加湿運転)加湿運転は、以下説明する吸着工程と脱離
工程とを交互に繰り返し運転して室内の加湿を行う。
【0034】脱離工程においては、吸込ダンパー22は
室内吸込口19を送風機17に連通させ、吹出ダンパー
27は室内吹出口24を風路14に連通させた位置にあ
る。この状態でヒーター13および送風機17を動作さ
せると、送風機17によって室内吸込口19を介して導
入された室内空気39はヒーター13で加熱され温風と
なった後、吸着材11を通過する。この際、吸着材11
に吸着されていた湿分は、吸着時に吸着熱として放出し
た熱量と湿潤熱との総量分の熱を受けると、順次、吸着
材11から通過空気中へ脱離して行く。この加熱された
室外空気は、脱離した湿分とともに室内吹出口24を経
て室内へ吹出空気40として供給される。
【0035】この脱離工程の際、吸着材11はヒーター
13と熱交換した室外空気34に加熱されるとともに、
ヒーター13からの輻射熱により直接加熱される。従
い、吸着材11は従来の様な加熱空気のみの脱離工程に
比較して温度上昇が早く、到達温度も高いので単位時間
当たりの脱離量が増加する。また、前記除湿運転時と同
じく送風機17の回転数は吸着行程時よりも低くなっ
て、ヒーター13は高温に維持され、脱離量が一段と向
上する。
【0036】吸着工程においては、吸込ダンパー22は
室外吸込口20を送風機17に連通させ、吹出ダンパー
27は室外排気口25を風路14に連通させた位置にあ
る。この状態でヒーター13は動作させず送風機17の
み動作させると、送風機17によって室外吸込口20を
介して導入された室外空気34は、吸着材11を通過す
る。この際、通過空気は含有する湿分を吸着材11に吸
着され乾燥空気となる。この乾燥空気は、室外排気口2
5を経て室外に排気35として放出される。
【0037】この吸着工程の際、脱離工程時の脱離量が
増加しているため吸着材11は吸着現象が生じ易い状態
にあり、単位時間当たりの吸着量が増加する。
【0038】こうして、従来手段に比較して除湿能力が
増加する。 (換気運転)換気運転においては、ヒーター13は動作
させない。
【0039】吸込ダンパー22は室内吸込口19を送風
機17に連通させ、吹出ダンパー27は室外排気口25
を風路14に連通させた位置にある。この状態で送風機
17を動作させると、送風機17によって室内吸込口1
9を介して導入された室内空気39は、送風機17、吸
着部16および室外排気口25を経て室外へ排気35と
して放出される。この際、導入空気は吸着材11を通過
させるため、運転初期においては導入空気中の含有湿分
を吸着除去するが、脱離を行わず換気運転のみを継続す
る場合においては吸着材11はしだいに吸着湿分で飽和
して行き、ついには破過状態に達して吸着しなくなる。
従い、吸着材11を通過する構成ではあっても、一般の
換気装置と同様の換気を行う事ができる。
【0040】以上説明した様にこの実施例によれば、吸
着材11を用いた乾式除加湿方式を採用しており、除湿
および加湿運転の際に脱離現象を発生させるヒーター1
3は、発熱体を輻射熱が高くなる寸法形状とし、さらに
この輻射熱が吸着材11に到達して吸着材11を加熱で
きる位置に配設してある。このため、給水やドレン水の
処理の手間がかからない除湿、加湿および換気の機能を
有しつつ、送風空気との熱交換により間接的に吸着材1
1を加熱するだけでなく、合わせてヒーター13からの
輻射熱により吸着材11を直接加熱しているので、ヒー
ター13通電直後からの吸着材11の温度上昇は従来に
比較して早く到達温度も高くなり、単位時間当たりの脱
離量が増加する。従い、これに呼応して吸着量も増加
し、除湿および加湿能力を向上させる事ができる。
【0041】続いて、本発明の第2の実施例を図1、図
2および図4を参照して説明する。図1、図2におい
て、第1の実施例と同じ構成要素には同一の番号を付記
してある。本実施例においては、吸着部のヒーター13
は、表面温度が上昇しやすく送風空気との熱交換効率が
比較的良いコイル状に加工した細線の発熱体13aおよ
び発熱体13aを支持する支持体13bとから構成され
ている。そして支持体13bは、発熱体13aを直接支
持するヒーター支持部13baと、ヒーター13の外観
を形成しヒーター支持部13baと吸着材11との距離
を一定に保持するフレーム13bbと、フレーム13b
b内に発熱体13aと交互に配設した絶縁体13bcと
から構成されている。この発熱体13aと吸着材11と
の間には空隙Tが設けてあり、フレーム13bbは発熱
体13aの配設部分に加えてこの空隙Tの外周を覆い、
温風および輻射熱と風路との間の熱遮蔽を行っている。
【0042】上記構成において、次に動作を説明する。
各構成要素は第1の実施例と同一の機械的動作を行う。
脱離時において、ヒータ支持部13baと吸着材11と
の間には空隙Tが設けてあるから、ヒーター13に導入
された送風空気は発熱体13aにより加熱され温風にな
った後、空隙で拡散、混合し、ほぼ均等な温度分布とな
って吸着材11へ侵入する。また、この空隙Tにより、
ヒーター13が吸着材11のセルを閉塞する部分が少な
く、発熱体13aの輻射熱も吸着材11にほぼ均一に放
射される。こうして吸着材11は、ほぼ均一に加熱さ
れ、吸着材11のほぼ全体を効率的に動作し得る。
【0043】この加熱中、空隙Tの外周には熱遮蔽のた
めフレーム13bbを備えているから、吸着材11を急
速に加熱するために発熱体13aの温度を高くし、輻射
熱を多く放射しても、風路14の表面の温度上昇は軽減
される。さらに、フレーム13bbの内部にはヒータ支
持部13baに直交し発熱体13aと交互に絶縁板13
bcを配設しているので、経年変化で発熱体13aが劣
化し断線やタワミを生じた折りに、発熱体同志あるいは
発熱体と風路など他の良導体と接触し漏電、ショートと
いった電気的事故が発生することを防止できる。
【0044】従い、第1の実施例がねらいとする現象を
効果的に発生させ、さらにその際の安全性と耐久性を向
上させることができる。
【0045】なお、本実施例では風路14を切り替える
ダンパーとして吸込ダンパー22と吹出ダンパー27の
2つを設けた場合を示したが、ダンパーは2つに限ら
ず、1つあるいは2つ以上設けた場合も考えられる。例
えば、空質調節機の機能を除湿に限定した場合では、風
路14の吸込側は室内にだけ連通すれば室内空気の循環
および室外への脱離空気の排出を行うことが可能で、除
湿の機能を果たすことができる。従い、ダンパーは吹出
ダンパー27を1つ備えるだけで良い。
【0046】また、本実施例では発熱体13aをコイル
状に加工した細線として説明したが、これは一例にすぎ
ず、本発明のねらいでは特許請求の範囲に示したよう
に、通電時に吸着材11を加熱し得る輻射熱を放射でき
れば良い。従い、発熱体13aは、実施例で示した形状
でなくとも良い。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明の空質調節機
によれば、第1の効果として、吸着材の加熱をヒータと
熱交換器した加熱空気以外にヒータからの輻射熱により
直接加熱するようにし、かつヒータと送風機との間に整
流板を設けて送風の均一化、遮熱及び輻射効果の増大を
を行うようにしているため、迅速で効率的な脱離を行う
ことができ、除湿および加湿の能力を向上できる。
【0048】また、第2の効果として、第1の効果を高
め、且つ、機器の安全性と耐久性を向上できる。
【0049】さらに除湿、加湿、換気の機能を1台で実
現できるとともに、給水やドレン水の処理の手間がかか
らない使い勝手のよい機器とする事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における空質調節機の分解斜
視図
【図2】同空質調節機の吸着部を示す拡大斜視図
【図3】同空質調節機に搭載したヒーターの外観斜視図
【図4】本発明の他の実施例におけるヒーターの支持体
を示す外観斜視図
【図5】従来の乾式除湿装置の本体断面図
【符号の説明】
11 吸着材 13 ヒーター 13a 発熱体 13b 支持体 13ba ヒーター支持部 13bb フレーム 13bc 絶縁板 14 風路 16 吸着部 22 吸込ダンパー 27 吹出ダンパー 28 コントローラ
フロントページの続き (72)発明者 田和 泰昭 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−113238(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 3/14 B01D 53/26 101 F24F 6/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】風路と、前記風路に配設した吸着材及びヒ
    ータとから構成される吸着部と、前記吸着部に空気を送
    風する送風機と、前記風路を切り替えるダンパーと、前
    記ヒータと送風機とダンパーとを連動制御して前記吸着
    材に送風空気の含有湿分を吸着させる吸着工程と同吸着
    材の吸着湿分を脱離させる脱離工程とを交互に繰り返し
    運転するコントローラーとから構成され、前記ヒータは
    発熱体と支持体とから構成され、前記発熱体は放射する
    輻射熱により前記吸着材を加熱できる配設位置および表
    面温度を有し、前記ヒータと前記送風機との間に整流板
    を設けた空質調節機。」
  2. 【請求項2】風路と、前記風路に配設した吸着材及びヒ
    ータとから構成される吸着部と、前記吸着部に空気を送
    風する送風機と、前記風路を切り替えるダンパーと、前
    記ヒータと送風機とダンパーとを連動制御して前記吸着
    材に送風空気の含有湿分を吸着させる吸着工程と同吸着
    材の吸着湿分を脱離させる脱離工程とを交互に繰り返し
    運転するコントローラーとから構成され、前記ヒータは
    発熱体と支持体とから構成され、前記支持体は、ヒータ
    支持部と、前記ヒータ支持部と吸着材との距離を保持し
    両者の間に生じる空隙の外周を被覆する寸法形状を有す
    るフレームと、前記フレーム内にあって前記発熱体と交
    互に配設された絶縁板とから構成された空質調節機。
  3. 【請求項3】発熱体は、吸着材との間に空隙を設けて配
    設した請求項1または2記載の空質調節機。
  4. 【請求項4】コントローラーは、脱離工程時の送風機の
    回転数を吸着工程時より低い値に設定する請求項1また
    は2記載の空質調節機。
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