JP2001173846A - 合成樹脂管 - Google Patents

合成樹脂管

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JP2001173846A
JP2001173846A JP36512299A JP36512299A JP2001173846A JP 2001173846 A JP2001173846 A JP 2001173846A JP 36512299 A JP36512299 A JP 36512299A JP 36512299 A JP36512299 A JP 36512299A JP 2001173846 A JP2001173846 A JP 2001173846A
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pipe
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resin foam
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Sakae Haruna
栄 春名
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、軽量性、断熱性、外観性及び成形
性に優れているとともに漏液することのない合成樹脂管
を提供する。 【解決手段】 本発明の合成樹脂管は、合成樹脂製発泡
体からなる管主体1の内外周面の夫々に合成樹脂製発泡
体からなる内外層2、3を積層一体化されてなる合成樹
脂管Aであって、内外層2、3を構成する合成樹脂製発
泡体の比重を管主体1を構成する合成樹脂製発泡体の比
重よりも高比重にしていることから、軽量性、断熱性、
成形性及び外観性に優れているとともに、合成樹脂管A
内を流通する流体が合成樹脂管外に漏出するといった不
測の事態を発生させることもない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部を流通する水
等の流体が漏れる虞れがないとともに軽量性、断熱性、
成形性及び外観性に優れた合成樹脂管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から合成樹脂管が種々の用途で用い
られており、特開昭61−103085号公報には、プ
ラスチック管の管壁内に発泡樹脂層を設けてなる多層プ
ラスチック管が提案されている。
【0003】しかしながら、上記多層プラスチック管
は、管壁が非発泡樹脂からなり且つこの管壁内に発泡樹
脂層を設けているに過ぎないことから断熱性及び軽量性
に劣るとともに、管壁が非発泡樹脂から形成されている
ことから成形性の点においても満足のいくものではなか
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、管主体及び
該管主体の内外周面に積層一体化した内外層を合成樹脂
製発泡体から形成するとともに、これら合成樹脂製発泡
体の比重を調整することによって、軽量性、断熱性、外
観性及び成形性に優れているとともに漏液することのな
い合成樹脂管を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の合成樹
脂管は、合成樹脂製発泡体からなる管主体の内外周面の
夫々に合成樹脂製発泡体からなる内外層を積層一体化し
てなる合成樹脂管であって、内外層を構成する合成樹脂
製発泡体の比重を管主体を構成する合成樹脂製発泡体の
比重よりも高比重にしていることを特徴とする。
【0006】又、請求項2に記載の合成樹脂管は、合成
樹脂製発泡体からなる管主体の内外周面の夫々に合成樹
脂製発泡体からなる内外層を積層一体化してなる合成樹
脂管であって、内外層を構成する合成樹脂製発泡体の発
泡倍率を管主体を構成する合成樹脂製発泡体の発泡倍率
よりも低発泡倍率にしていることを特徴とする。
【0007】そして、請求項3に記載の合成樹脂管は、
請求項1又は請求項2に記載の合成樹脂管において、内
層の内周面及び外層の外周面の夫々にスキン層が形成さ
れていることを特徴とする。
【0008】更に、請求項4に記載の合成樹脂管は、請
求項1又は請求項2に記載の合成樹脂管において、内層
の内周面及び外層の外周面の夫々に無発泡の合成樹脂か
らなる表面層が積層一体化されていることを特徴とす
る。
【0009】加えて、請求項5に記載の合成樹脂管は、
請求項1、請求項3又は請求項4のいずれか1項に記載
の合成樹脂管において、内外層を構成する合成樹脂製発
泡体の比重が0.8以上であるとともに、管主体を構成
する合成樹脂製発泡体の比重が0.8未満であることを
特徴とする。
【0010】最後に、請求項6に記載の合成樹脂管は、
請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の合成樹脂
管において、内外層を構成する合成樹脂製発泡体の発泡
倍率が1.8倍以下であるとともに、管主体を構成する
合成樹脂製発泡体の発泡倍率が1.8倍より大きいこと
を特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の合成樹脂管は、管主体と内外層とから
形成されているとともに、これら全てを合成樹脂製発泡
体から形成し、しかも、内外層を構成する合成樹脂製発
泡体の比重を管主体を構成する合成樹脂製発泡体の比重
よりも高比重するか或いは内外層を構成する合成樹脂製
発泡体の発泡倍率を管主体を構成する合成樹脂製発泡体
の発泡倍率よりも低発泡倍率にしていることから、中間
層となる管主体は、剛性の高い内外層によって内外方向
から保護、補強された状態となっている。
【0012】従って、合成樹脂管の機械的強度を損なう
ことなく、管主体を構成する合成樹脂製発泡体を可能な
限り低比重或いは高発泡なもの、即ち、管主体を構成す
る合成樹脂製発泡体の軽量化を図ることができ、よっ
て、本発明の合成樹脂管の軽量化及び高断熱化を図るこ
とができる。
【0013】又、上述のように、本発明の合成樹脂管
は、その内外周面の夫々を高比重又は低発泡倍率の合成
樹脂製発泡体から構成された内外層によって形成して、
内外層に流体が浸透するのを確実に防止していることか
ら、該合成樹脂管内を流通する流体が内外層を通じて合
成樹脂管外に不測に漏出するといったとはない。
【0014】しかも、上記内外層は、上述の如く、高比
重或いは低発泡倍率な合成樹脂製発泡体から構成されて
いるので気泡が外部に露出するといったことはなく外観
性に優れており、よって、本発明の合成樹脂管の外観性
を向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の合成樹脂管の一例を図面
を参照しつつ説明する。合成樹脂管Aの管主体1は、図
1に示したように、従来から用いられている非発泡合成
樹脂からなる合成樹脂管と同等の厚み或いはやや肉厚の
管状合成樹脂製発泡体から形成されている。
【0016】上記管主体1を構成する管状合成樹脂製発
泡体は、一つの管状合成樹脂製発泡体からなる単層状の
ものであっても、複数の管状合成樹脂製発泡体を同心円
状に積層一体化してなる複層状のものであってもよい。
【0017】上記管主体1を構成する管状合成樹脂製発
泡体は、合成樹脂管の用途に応じて、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、塩化ビニル樹脂等の種々の合成樹脂から
形成されるが、成形性、耐衝撃性及び他の合成樹脂製部
材との接着性に優れた塩化ビニル樹脂から形成されるの
が好ましく、又、上記管主体1を構成する管状合成樹脂
製発泡体が複層状のものである場合には、内外方向に隣
接する管状合成樹脂製発泡体同士は互いに熱融着性を有
していることが好ましい。なお、上記管主体1を構成す
る管状合成樹脂製発泡体には滑剤、充填材、加工助剤等
の添加剤が必要に応じて添加されていてもよい。
【0018】そして、上記管主体1を構成する合成樹脂
製発泡体の比重は、高いと、得られる合成樹脂管Aの軽
量性及び断熱性が損なわれることがあるので、0.8未
満であることが好ましい。なお、上記管主体1を構成す
る管状合成樹脂製発泡体が複層状のものである場合には
管主体1全体の比重をいう。従って、上記管主体1を構
成する合成樹脂製発泡体としては、比重が0.8未満で
ある塩化ビニル樹脂製発泡体がより好ましい。
【0019】又、上記管主体1を構成する合成樹脂製発
泡体の発泡倍率は、低いと、得られる合成樹脂管Aの軽
量性及び断熱性が損なわれることがあるので、1.8倍
より大きいことが好ましい。なお、上記管主体1を構成
する合成樹脂製発泡体が複層状のものである場合には管
主体1全体の発泡倍率をいい、又、本発明において合成
樹脂製発泡体の発泡倍率は、発泡前の原料となる合成樹
脂の比重を合成樹脂製発泡体の比重で除したものをい
う。従って、上記管主体1を構成する合成樹脂製発泡体
としては、発泡倍率が1.8倍より大きい塩化ビニル樹
脂製発泡体がより好ましい。
【0020】更に、図1に示したように、上記管主体1
の内外周面の夫々には該管主体1の内外周面を全面的に
被覆してなる一定厚みの内外層2、3が積層一体化され
ており、この内外層2、3の夫々は管状合成樹脂製発泡
体から形成されている。
【0021】上記内外層2、3を構成する合成樹脂製発
泡体としては、合成樹脂管の用途に応じて、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂等の種々の合成樹
脂から形成されるが、成形性、耐衝撃性及び他の合成樹
脂製部材との接着性に優れた塩化ビニル樹脂から形成さ
れるのが好ましい。なお、上記内外層2、3を構成する
管状合成樹脂製発泡体には滑剤、充填材、加工助剤等の
添加剤が必要に応じて添加されていてもよい。
【0022】上記内外層2、3を構成する合成樹脂製発
泡体は、製造工程の簡略化の観点から上記管主体1の内
外周面と熱融着性を有していることが好ましく、更に、
上記内外層2、3を構成する合成樹脂製発泡体は、内部
に流通させる流体が合成樹脂管A外に漏出するのを防止
するために独立気泡発泡体であることが好ましい。
【0023】又、上記内外層2、3を構成する合成樹脂
製発泡体の表面、即ち、上記内層2の内周面及び外層3
の外周面の夫々にはスキン層21、31、即ち、非発泡の合
成樹脂薄膜が形成されていることが好ましく、このよう
に内外層2、3の表面にスキン層21、31を形成しておく
ことによって、合成樹脂管A内を流通する流体が該合成
樹脂管A外に不測に漏出するのを確実に防止することが
できるとともに合成樹脂管Aの外観性を向上させること
ができる。
【0024】そして、上記内外層2、3を構成する合成
樹脂製発泡体の比重は、低いと、管主体1の保護効果が
低下して該管主体1の軽量化を図ることができず合成樹
脂管Aの軽量性が低下したりするばかりでなく、内外層
2、3の剛性が低下して合成樹脂管Aの剛性が低下した
り、或いは、合成樹脂製発泡体を形成する樹脂の種類に
よっては独立気泡性を保持することができずに合成樹脂
管A内を流通する流体が内外層2、3を通じて合成樹脂
管A外に漏出する虞れがあるので、0.8以上が好まし
い。このように上記内外層2、3を構成する合成樹脂製
発泡体としては、比重が0.8以上である塩化ビニル樹
脂製発泡体がより好ましい。
【0025】又、上記内外層2、3を構成する合成樹脂
製発泡体の発泡倍率は、高いと、管主体1の保護効果が
低下して該管主体1の軽量化を図ることができず合成樹
脂管Aの軽量性が低下したりするばかりでなく、内外層
2、3の剛性が低下して合成樹脂管Aの剛性が低下した
り、或いは、合成樹脂製発泡体を形成する樹脂の種類に
よっては独立気泡性を保持することができずに合成樹脂
管A内を流通する流体が内外層2、3を通じて合成樹脂
管A外に漏出する虞れがあるので、1.8倍以下が好ま
しい。このように上記内外層2、3を構成する合成樹脂
製発泡体としては、発泡倍率が1.8倍以下である塩化
ビニル樹脂製発泡体がより好ましい。
【0026】上記では、上記内外層2、3を構成する合
成樹脂製発泡体の表面の夫々にスキン層21、31を形成し
ておくことを説明したが、上記スキン層21、31は非常に
厚みの薄い薄膜層であるため用途によっては上記作用、
効果を発揮させるためには不十分な場合があり、このよ
うな場合には図2に示したように上記スキン層21、31の
代わりに、上記内外層2、3を構成する管状合成樹脂製
発泡体の表面の夫々に上記スキン層21、31の厚みより厚
い無発泡の管状合成樹脂体からなる表面層22、32を積層
一体化してもよい。
【0027】上記表面層22、32を構成する合成樹脂とし
ては、合成樹脂管の用途に応じて、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、塩化ビニル樹脂等の種々の合成樹脂から形
成されるが、成形性、耐衝撃性及び他の合成樹脂製部材
との接着性に優れた塩化ビニル樹脂から形成されるのが
好ましい。又、上記表面層22、32を構成する無発泡の管
状合成樹脂体は、製造工程の簡略化の観点から上記内外
層21、31を構成する合成樹脂製発泡体と熱融着性を有し
ていることが好ましい。なお、上記表面層22、32を構成
する管状合成樹脂体には滑剤、充填材、加工助剤等の添
加剤が必要に応じて添加されていてもよい。
【0028】次に、上記合成樹脂管Aの製造方法につい
て説明する。上記合成樹脂管Aの製造方法は、従来から
多層合成樹脂管の製造に用いられている公知の製造方法
を用いることができ、例えば、押出機を三機以上用意す
るとともに、これら押出機を一の多層成形金型に接続
し、管主体或いは内外層の何れかを構成する合成樹脂及
び発泡剤からなる発泡性樹脂組成物並びに必要に応じて
表面層を構成する合成樹脂組成物を押出機の夫々に供
給、溶融混練し多層成形金型に押出すとともに、多層成
形金型から上記発泡性樹脂組成物を発泡させつつ、合成
樹脂組成物を供給した場合には合成樹脂組成物も同時に
押出すことによって三層以上の複層構造の合成樹脂管を
製造することができる。なお、上記発泡性樹脂組成物中
の発泡剤の添加量は、管主体又は内外層の何れを構成す
るかによって適宜調整される。
【0029】
【実施例】(実施例1)押出機を三機用意し、これら押
出機を一の多層成形金型に接続してなる合成樹脂管の押
出成形機を用いた。上記三機の押出機のうちの二機の押
出機の夫々に、内外層を構成する発泡性樹脂組成物とし
て、重合度1000の塩化ビニル樹脂100重量部、鉛
系安定剤2重量部、ポリエチレン系滑剤0.5重量部、
エステル系滑剤0.5重量部、炭酸カルシウム15重量
部、アゾジカルボンアミド0.2重量部及びアクリル系
加工助剤3重量部からなる発泡性樹脂組成物を供給し溶
融混練する一方、残りの一機の押出機には、管主体を構
成する発泡性樹脂組成物として、重合度1000の塩化
ビニル樹脂100重量部、鉛系安定剤2重量部、ポリエ
チレン系滑剤0.5重量部、エステル系滑剤0.5重量
部、炭酸カルシウム15重量部、アゾジカルボンアミド
0.7重量部及びアクリル系加工助剤15重量部からな
る発泡性樹脂組成物を供給し溶融混練して、上記三機の
押出機から多層成形金型に押出すとともに多層成形金型
から上記発泡性樹脂組成物を発泡させつつ押出して、外
径が114mmの三層構造の合成樹脂管を製造した。な
お、上記発泡性樹脂組成物は、高速回転の自己発熱で1
10℃まで昇温させた後、50℃以下まで冷却したもの
を用いた。又、上記合成樹脂管の管主体は、その比重が
0.5であるとともに平均厚みが6.6mmである一
方、上記合成樹脂管の内外層は、その比重が0.85で
あるとともに平均厚みが0.2mmであった。
【0030】得られた合成樹脂管の内外層表面の夫々に
はスキン層が形成されており気泡面が露出しておらず、
合成樹脂管はその内外周面が平滑性に富んだ外観性に優
れたものであった。
【0031】そして、上記合成樹脂管の一端開口部を外
面シールするとともに他端開口部を内面シールした上で
該合成樹脂管の内側空間部に水圧0.35MPaを負荷
しても該合成樹脂管に漏水等の不測の事態は発生しなか
った。
【0032】
【発明の効果】本発明の合成樹脂管は、合成樹脂製発泡
体からなる管主体の内外周面の夫々に合成樹脂製発泡体
からなる内外層を積層一体化されてなる合成樹脂管であ
って、内外層を構成する合成樹脂製発泡体の比重を管主
体を構成する合成樹脂製発泡体の比重よりも高比重にす
るか或いは内外層を構成する合成樹脂製発泡体の発泡倍
率を管主体を構成する合成樹脂製発泡体の発泡倍率より
も低発泡倍率にしていることから、軽量性、断熱性、成
形性及び外観性に優れているとともに、合成樹脂管内を
流通する流体が合成樹脂管外に漏出するといった不測の
事態を発生させることもない。
【0033】又、請求項3に記載の合成樹脂管のよう
に、内層の内周面及び外層の外周面の夫々にスキン層が
形成されている場合には、合成樹脂管内を流通する流体
が内外層に浸透して合成樹脂管外に漏出するのをより確
実に防止することができる。
【0034】更に、外層の外周面に気泡が露出するのを
防止して外層の外周面の平滑性を向上させることがで
き、よって、得られる合成樹脂管は優れた外観性を有す
る。
【0035】加えて、内層の内周面にもスキン層が形成
されて平滑性が向上していることから、合成樹脂管内を
流通する流体の流動抵抗を低下させることができ、よっ
て、合成樹脂管内を流通する流体の円滑な流通を確保す
ることができる。
【0036】又、請求項4に記載の合成樹脂管のよう
に、内層の内周面及び外層の外周面の夫々に無発泡の合
成樹脂からなる表面層が積層一体化されている場合に
は、合成樹脂管内を流通する流体が内外層に浸透して合
成樹脂管外に漏出するのをより確実に防止することがで
きる。
【0037】更に、上記表面層は無発泡の合成樹脂から
形成されていることから、該表面層自身も好適な剛性を
有しており、よって、これら表面層の保護作用により内
外層及び管主体を構成する合成樹脂製発泡体の低比重化
或いは高発泡倍率化を更に図ることができ、特に、内外
層についてはそれら表面の夫々が表面層によって被覆さ
れているので合成樹脂管内を流通する流体がこれら内外
層に浸透することによる漏出の問題についてはそれ程重
要視する必要が無くなり、より一層の低比重化又は高発
泡倍率化を図ることができ、合成樹脂管の所望の機械的
強度を保持しつつ軽量性の向上を図ることができる。
【0038】加えて、外層の外周面に気泡が露出するの
を一層防止して外層の外周面の平滑性をより向上させる
ことができ、よって、得られる合成樹脂管はより優れた
外観性を有する。
【0039】又、内層の内周面にも表面層が形成されて
平滑性がより向上していることから、合成樹脂管内を流
通する流体の流動抵抗をより確実に低下させることがで
き、よって、合成樹脂管内を流通する流体の円滑な流通
をより確実に確保することができる。
【0040】最後に、請求項5又は請求項6に記載の合
成樹脂管のように、内外層を構成する合成樹脂製発泡体
の比重が0.8以上であるとともに、管主体を構成する
合成樹脂製発泡体の比重が0.8未満であるか、或い
は、内外層を構成する合成樹脂製発泡体の発泡倍率が
1.8倍以下であるとともに、管主体を構成する合成樹
脂製発泡体の発泡倍率が1.8倍より大きい場合には、
内外層を構成する合成樹脂製発泡体の剛性を向上させて
管主体の保護効果を向上させることによって管主体の低
比重化又は高発泡倍率化を図ることができ、よって、合
成樹脂管は優れた軽量性及び剛性を有するとともに管主
体の低比重化又は高発泡化により優れた断熱性を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合成樹脂管を示した断面図である。
【図2】本発明の他の合成樹脂管を示した断面図であ
る。
【符号の説明】
1 管主体 2 内層 21 スキン層 22 表面層 3 外層 31 スキン層 32 表面層 A 合成樹脂管

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製発泡体からなる管主体の内外
    周面の夫々に合成樹脂製発泡体からなる内外層を積層一
    体化してなる合成樹脂管であって、内外層を構成する合
    成樹脂製発泡体の比重を管主体を構成する合成樹脂製発
    泡体の比重よりも高比重にしていることを特徴とする合
    成樹脂管。
  2. 【請求項2】 合成樹脂製発泡体からなる管主体の内外
    周面の夫々に合成樹脂製発泡体からなる内外層を積層一
    体化してなる合成樹脂管であって、内外層を構成する合
    成樹脂製発泡体の発泡倍率を管主体を構成する合成樹脂
    製発泡体の発泡倍率よりも低発泡倍率にしていることを
    特徴とする合成樹脂管。
  3. 【請求項3】 内層の内周面及び外層の外周面の夫々に
    スキン層が形成されていることを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載の合成樹脂管。
  4. 【請求項4】 内層の内周面及び外層の外周面の夫々に
    無発泡の合成樹脂からなる表面層が積層一体化されてい
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の合成
    樹脂管。
  5. 【請求項5】 内外層を構成する合成樹脂製発泡体の比
    重が0.8以上であるとともに、管主体を構成する合成
    樹脂製発泡体の比重が0.8未満であることを特徴とす
    る請求項1、請求項3又は請求項4のいずれか1項に記
    載の合成樹脂管。
  6. 【請求項6】 内外層を構成する合成樹脂製発泡体の発
    泡倍率が1.8倍以下であるとともに、管主体を構成す
    る合成樹脂製発泡体の発泡倍率が1.8倍より大きいこ
    とを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の合成樹脂管。
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KR100784856B1 (ko) 2005-04-28 2007-12-14 (주) 삼정디씨피 합성수지 보강 수도관 및 그의 제조방법
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