JP2001173779A - 作業車の操作構造 - Google Patents

作業車の操作構造

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JP2001173779A
JP2001173779A JP35912699A JP35912699A JP2001173779A JP 2001173779 A JP2001173779 A JP 2001173779A JP 35912699 A JP35912699 A JP 35912699A JP 35912699 A JP35912699 A JP 35912699A JP 2001173779 A JP2001173779 A JP 2001173779A
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恭久 松下
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初 志喜屋
Nobuyuki Yoshii
伸幸 吉井
Satoshi Fujita
悟司 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組付け誤差や経年変化によって関係寸法が変
動しても、変速操作レバーの操作を円滑に行うことがで
きる変速操作構造を提供することを目的とする。 【解決手段】 静油圧式無段変速装置10に対する揺動
操作自在な変速レバー13を備え、位置決め部材33
と、この位置決め部材33の変速レバー13の変速移動
方向に並んでいる位置決め凹部35,36に係脱自在な
係止体34とを有し、係止体34の位置決め凹部35,
36への入り込みによって変速レバー13を操作位置に
保持するするとともに、係止体34を変速レバー13に
取付け、位置決め部材33を変速レバー13の揺動軸心
16aに平行な軸心32aまわりで揺動自在に支持させ
てある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、揺動操作自在な操
作レバーを備え、位置決め部材と、この位置決め部材の
操作レバーの移動方向に並んでいる位置決め凹部に係脱
自在な係止体とを有し、係止体の前記位置決め凹部への
入り込みによって操作レバーを操作位置に保持する係止
式位置保持手段を備えてある作業車の操作構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】係止式位置保持手段としては、係止体を
操作レバーに設けるとともに、位置決め部材を機体フレ
ームに取付固定することによって、構成していた(例え
ば、特開平5−58183号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成において
は、位置決め部材が固定されているので、係止体の位置
決め凹部に対する係合がうまく行われず、コジレが生じ
て操作性が低下することがあった。つまり、操作レバー
が取付けられている部位に対して位置決め部材が取付け
られている部位が剛性の低い部分等であるとすると、位
置決め凹部が所定位置から僅かにズレることがあり、そ
のことが係止体を凹部側に強く押し付けることになり、
操作抵抗が大きくなる等の欠点があった。又、このよう
な事態は、組み立て時の誤差やガタツキが生じることに
起因する場合もあり、位置決め凹部に係止体を導入する
傾斜面等を設けてはいても、傾斜角度を変更するだけで
は、対応することができなかった。
【0004】本発明の目的は、上記したような不具合が
生じても、円滑な操作を行うことができる作業車の操作
構造を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】(構成)請求項1に係る
発明は、前記係止体を操作レバーに取付け、前記位置決
め部材を操作レバーの揺動軸心に平行な軸心まわりで揺
動自在に支持させてある点にあり、その作用効果は次の
通りである。
【0006】(作用効果) 操作レバーを操作して係止
体が一体で移動する移動域において、位置決め凹部が係
止体の移動軌跡上に位置しない場合には、操作レバーの
移動力を受けて位置決め部材が揺動して位置決め凹部の
位置を修正するので、操作抵抗が大きく変動せず、円滑
な操作を期待できる。
【0007】(構成) 請求項2に係る発明は、請求項
1記載の発明において、前記位置決め凹部が前記操作レ
バーの揺動軸心に沿う方向視で円弧状に並んでいる点に
あり、その作用効果は次の通りである。
【0008】(作用効果) 位置決め凹部が円弧状に並
んでいるので、操作レバーとともに揺動移動する係止体
の移動経路に沿った状態に前記位置決め凹部を配置する
ことができ、係止体と位置決め凹部の位置ズレに起因す
る操作抵抗を抑えて、操作レバーの操作域全域に亘って
違和感の少ない円滑な操作を行うことができる。
【0009】(構成) 請求項3に係る発明は、請求項
1または2記載の発明において、前記操作レバーが走行
用の無段変速装置を変速操作するものである点にあり、
その作用効果は次の通りである。
【0010】(作用・効果) 変速装置として無段のも
のを使用しているので、変速位置を無段に設定できるも
のであるが、操作レバーを操作する際に、前記した位置
保持する係止式位置保持手段を設けてあるので、係止体
が位置決め凹部に入り込むたびに操作する手に感触があ
り、作業に適した変速位置を設定しやすく、設定した変
速位置が変動しにくい。
【0011】(構成) 請求項4に係る発明は、前記位
置決め部材と、この位置決め部材に圧接される摩擦部材
とによって操作レバーに摩擦抵抗を与えて、操作レバー
を操作位置に保持する摩擦式位置保持手段を備えてある
点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0012】(作用・効果) 係止体と位置決め凹部と
の係合作用、及び、摩擦式位置保持手段での保持力とに
よって、設定位置の変動を抑えることができるととも
に、位置決め凹部を必要以上に深くする必要がなく、操
作する手に操作感覚を与えるだけのものにすることがで
き、位置決め凹部に係止体が入り込む際に変動する操作
抵抗の変化を抑えることができる。また、係止体と位置
決め凹部との係合時及び係合状態を解除して操作移動さ
せる際においても、操作レバーのガタツキ等を抑えるこ
とができ、操作が良好に行える。
【0013】(構成) 請求項5に係る発明は、前記位
置決め部材の長孔を移動自在に挿通する状態で、操作レ
バーに支持される支軸に前記摩擦部材を取付け、前記長
孔を、操作レバーの揺動軸心に沿う方向視で円弧状に形
成してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0014】(作用・効果) 支軸に取付けられた摩擦
部材が長孔の周縁部に接触して操作レバーと位置決め部
材とに摩擦力を作用させるので、操作レバーの操作位置
が保持される。摩擦部材を支軸に取付けており、長孔部
分に設ける必要がないので、摩擦部材としてコンパクト
なものにできる。しかも、長孔を円弧状に形成してある
ので、操作レバーの揺動作動に沿わせたものにでき、操
作が円滑に行える。
【0015】
【発明の実施の形態】図1に示すように、左右一対の操
向操作及び駆動自在な前車輪1,1、左右一対の駆動自
在な後車輪2,2、エンジン3やエンジン冷却用のラジ
エータ4などが備えられている原動部、この原動部の後
方に位置するステアリングハンドル5や運転座席6など
が備えられている運転部を有する車体の後部を形成して
いるミッションケース7の後部に、ロータリ耕耘装置な
どの各種作業装置を昇降操作自在に連結するリフトアー
ム8、及び、連結した作業装置にエンジン3からの回動
力を伝達する動力取り出し軸9を設けて、作業車の一例
としての農用トラクターを構成してある。
【0016】図1に示すように、前記ミッションケース
7の前部に走行用の無段変速装置10を取り付けてあ
る。この無段変速装置10は、エンジン3の回転出力を
クラッチ11および回転伝動軸12を介して入力するプ
ランジャ形の可変吐出ポンプと、このポンプからの圧油
によって駆動される油圧モータとで成る静油圧式の無段
変速装置に構成してある。前記油圧モータは、これの回
転出力をミッションケース7の内部に設けてあるギヤ式
の走行用ミッションの入力部に伝達する。これにより、
無段変速装置10は、エンジン3からの回転動力を前進
側や後進側の回動力として、かつ、前進側においても後
進側においても無段階に変速して走行用ミッションを介
して前後輪1,2に伝達したり、この動力伝達を停止し
たりする。
【0017】つまり、無段変速装置10を運転座席6の
横側に位置する操作レバーとしての変速レバー13が備
えられている走行変速操作装置によって変速操作するこ
とにより、トラクターの前後進切り換えと走行停止操
作、前進側及び後進側での走行変速を行うようにしあ
る。
【0018】図2に示すように、走行変速操作装置は、
無段変速装置10の操作部10aに連動機構20によっ
て連結している前記変速レバー13、後輪フェンダー1
4に変速レバー13の操作ガイドを行うように設けたガ
イド溝15、変速レバー13にこれの位置保持を行うよ
うに作用する係止式位置保持手段30と摩擦式位置保持
手段50を備えており、詳しくは次の如く構成してあ
る。
【0019】すなわち、図2、図7などに示すように、
変速レバー13は、前記ミッションケース7の横側壁部
によって支持される支軸16に基端部13aが回動自在
に連結している帯板部材で成る基端レバー部13bと、
この基端レバー部13bの先端部に基端部が固着されて
いる丸棒材で成る中間レバー部13cと、この中間レバ
ー部13cの先端部に基端部13dが連結ピン17によ
って回動自在に連結している丸棒材で成る先端レバー部
13eとの各レバー部によって構成してあるとともに、
先端レバー部13eの先端側に樹脂製のグリップ部材を
取り付けて形成してある握り部13fと、前記先端レバ
ー部13eを前記連結ピン17の軸芯まわりで中間レバ
ー部13cに対して車体横外側に揺動する側に揺動付勢
しているスプリング18とを備えており、前記握り部1
3fにより、図7、図8の如き前記ガイド溝15に沿わ
せて前記支軸16の車体横向きの軸芯16aまわりで車
体前後方向に揺動操作するようにしてある。
【0020】図2、図3、図4 などに示すように、無段
変速装置10の前記操作部10aは、無段変速装置10
の前記油圧ポンプの斜板角を変更する回転操作軸10b
の角軸部に角部が一体回動自在に連結している板状部材
によって作成してある。これにより、操作部10aは、
回転操作軸10bの軸芯まわりで揺動操作されることに
より、回転操作軸10bを回転操作して油圧ポンプの斜
板角を変更する。
【0021】連動機構20は、前記操作部10aに一端
側が連結し、他端側が車体の中間部を形成しているセン
ターフレーム19の貫通孔19aから車体外側に突出し
ている連結軸21と、前記センターフレーム19の横側
壁部の外面側に支持されている支軸22に基端側が回動
自在に連結し、中間部が緩衝ゴム23を介して前記連結
軸21に連結している揺動リンク24と、この揺動リン
ク24の遊端部に一端側が回動自在に連結し、他端側が
変速レバー13の前記基端レバー部13bの中間部に回
動自在に連結していることによって、揺動リンク24と
変速レバー13とを連動して揺動するように連結してい
る連動ロッド25とによって構成してある。すなわち、
変速レバー13を揺動操作すると、この操作力を連動ロ
ッド25、揺動リンク24、緩衝ゴム23、連結軸21
を介して操作部10aに伝達し、この操作部10aを回
転操作軸10bの軸芯まわりで揺動させる。このとき、
緩衝ゴム23は、操作部10aの振動を吸収して変速レ
バー13に伝わりにくくする。
【0022】これにより、図5に示すように、変速レバ
ー13を前記ガイド溝15によって形成される操作域A
で車体前後方向に揺動操作すると、この操作力のために
操作部10aが回転操作軸10bの軸芯まわりで揺動す
る。そして、変速レバー13を操作域Aの前後方向での
中間部に位置する中立位置Nに操作すると、操作部10
aが中立位置になってモータの斜板角を中立用の角度に
する。変速レバー13を操作域Aのうちの前記中立位置
Nよりも車体前方側に位置する前進操作域Fに操作する
と、操作部10aが前進位置になってモータの斜板角を
前進用の角度にする。このとき、変速レバー13を前進
操作域Fの前方側に移動させていくに伴い、操作部10
aの前進側への揺動ストロークが増大し、斜板の前進側
への作動角が増大していく。変速レバー13を操作域A
のうちの前記中立位置Nよりも車体後方側に位置する後
進操作域Rに操作すると、操作部10aが後進位置にな
ってモータの斜板角を後進用の角度にする。このとき、
変速レバー13を後進操作域Rの後方側に移動させてい
くに伴い、操作部10aの後進側への揺動ストロークが
増大し、斜板の後進側への作動角が増大していく。
【0023】図2、図5などに示すように、係止式位置
保持手段30は、ミッションケース7によって支持され
るブラケット31に一端部が連結ピン32によって回動
自在に連結している板体で成ることによって、前記連結
ピン32の車体横向きの軸芯であって、変速レバー13
の揺動軸芯16aに平行な軸芯32aのまわりで揺動自
在に車体に支持されている位置決め部材33と、変速レ
バー13の前記基端レバー部13bに取り付けたローラ
で成る係止体34と、この係止体34を位置決め部材3
3が備えている位置決め凹部35,36に入り込むよう
に摺動付勢している係止ばね37とによって構成してあ
る。
【0024】位置決め部材33は、係止体34が移動自
在に入り込んでいる係止体用長孔38と、この係止体用
長孔38の前端側部分の上側に係止体用長孔38に連通
して位置しているとともに変速レバー13の移動方向に
並んでいる前記複数個の位置決め凹部35と、係止体用
長孔38の後端側部分の上側に係止体用長孔38に連通
して位置しているとともに変速レバー13の移動方向に
並んでいる前記複数個の位置決め凹部36とを備えてい
る。
【0025】図5、図6などに示すように、係止体34
を支持する支持ピン39の一端側が基端レバー部13b
のガイド長孔40に摺動自在に入り込み、前記支持ピン
39の他端側を下端側で支持している支持体41の上端
側に連結している取付けピン42が基端レバー部13b
のガイド切欠き43に摺動自在に入り込んでいる。前記
係止ばね37は、基端レバー部13bのばね受け部13
gと、前記支持体41の上端部との間に介装されてい
て、支持体41を前記ガイド長孔40とガイド切欠き4
3とに沿って位置決め部材33から離れる側に摺動付勢
している。これにより、係止体34は、位置決め凹部3
5,36に係脱する方向に摺動自在な状態で変速レバー
13に支持されているとともに位置決め凹部35,36
に入り込むように係止ばね37によって摺動付勢されて
いる。
【0026】したがって、変速レバー13を操作して係
止体34が複数個の位置決め凹部35,36のいずれか
に対応すると、係止体34はその位置決め凹部35,3
6に自ずと入り込み、この入り込みのために位置決め部
材33に係止して支持され、変速レバー13を中立位置
Nに復元しないようにその操作位置に保持する。すなわ
ち、無段変速装置10は中立状態に自ずと復帰する自己
復元力を備えている。また、図3に示すように、無段変
速装置10のケースに揺動自在に支持されている位置決
めリンク61と、この位置決めリンク61を揺動付勢す
る位置決めばね62と、前記操作部10aが備えるカム
面63とで成り、位置決めリンク61が備えているロー
ラ64を位置決めばね62によって前記操作部10aの
カム面63に押し付け付勢することによって操作部10
aを中立位置に位置決めする位置決め機構60を、操作
部10aに作用させてある。この位置決め機構60と、
無段変速装置10の自己復元力とのために変速レバー1
3が中立位置Nに自己復帰する復元力を備えるが、係止
体34の位置決め凹部35,36への入り込みによる係
止体34と位置決め部材33との係止が、変速レバー1
3をこれの復元力に抗して操作位置に保持する。係止体
34が位置決め凹部35,36に入り込んでいる状態で
は、係止体34と位置決め部材33の係止力と、摩擦式
位置保持手段50による摩擦力とによって決まる設定力
以上の操作力を変速レバー13に加えることにより、こ
の操作力と、位置決め凹部35,36の前後傾斜内面に
よるカム作用とによって係止体34が位置決め凹部3
5,36から離脱し、変速レバー13の操作が可能にな
る。
【0027】前進側の位置決め凹部35どうしの間、後
進側の位置決め凹部36どうしの間では、その部分にお
ける位置決め部材33の山形やスペースのために係止体
34を位置させにくいことと、係止体34が位置決め部
材33に係止しないこととにより、変速レバー13は、
係止体34が位置決め凹部35,36どうしの間に位置
する操作位置には保持しにくくなっている。
【0028】これにより、係止式位置保持手段30は、
前進操作域Fの中立位置Nに近い低速域部分FLと、後
進操作域Rの中立位置Nに近い低速域部分RLとに操作
した変速レバー13には位置決め作用せず、前進操作域
Fの前記低速域部分FL以外の高速域部分FHと、後進
操作域Rの前記低速域部分RL以外の高速域部分RHと
に操作した変速レバー13に位置決め作用する。そし
て、この位置決め作用を行うに当たり、係止式位置保持
手段30は、変速レバー13が位置決め凹部35,36
に対応する操作位置に位置すると変速レバー13をその
操作位置に中立位置Nに戻らないように保持するが、位
置決め凹部35,36どうしの間の操作位置では変速レ
バー13の位置保持を行わない。したがって、係止式位
置保持手段30は、前進操作域Fの高速域部分FHと、
後進操作域Rの高速域部分RHとを、変速レバー13を
有段階の操作位置に位置保持して無段変速装置10を有
段階の速度状態に保持する無段変速域に形成している。
【0029】図5、図6などに示すように、摩擦式位置
保持手段50は、前記位置決め部材33と、この位置決
め部材33の両横側に位置する摩擦部材51と、位置決
め部材33の一側面側に位置する摩擦ばね52とによっ
て構成してある。
【0030】前記両摩擦部材51と摩擦ばね52は、位
置決め部材33が備えている変速レバー13の移動方向
に長い長孔としての支軸孔53を移動自在に挿通する状
態で変速レバー13の基端レバー部13bに取り付けた
支軸54に支持させてある。摩擦ばね52は、一対の摩
擦部材51が位置決め部材33を挟むように両摩擦部材
51を位置決め部材33に押し付け付勢している。これ
により、両摩擦部材51は、位置決め部材33に圧接さ
れながら支軸孔53に沿って変速レバー13と共に位置
決め部材33に対して相対移動し、変速レバー13が操
作域Aのいかなる操作位置に操作された場合にも、位置
決め部材33との摩擦によって変速レバー13に摩擦抵
抗を与える。
【0031】これにより、摩擦式位置保持手段50は、
前進操作域Fの前記低速域部分FLと、後進操作域Rの
前記低速域部分RLとに操作して前記係止式位置保持手
段30による位置保持が行われない変速レバー13を、
摩擦部材51と位置決め部材33とによる摩擦によって
中立位置Nに戻らないように位置保持し、両低速域部分
FL,RLを、変速レバー13を無段階の操作位置に位
置保持して無段変速装置10を無段階の速度状態に保持
する無段変速域に形成している。
【0032】変速レバー13を前進操作域Fの前記高速
域部分FHと、後進操作域Rの前記高速域部分RHに操
作して前記係止式位置保持手段30によって位置保持さ
れる際、係止体34と位置決め部材33との間にガタ付
きが発生しても、これによる変速レバー13の揺れ動き
や振動が発生しにくいように、摩擦式位置保持手段30
は、摩擦部材51と位置決め部材33とによる摩擦によ
って変速レバー13に保持作用する。
【0033】つまり、変速レバー13をガイド溝15に
沿わせて車体前後方向に揺動操作し、レバー操作域Aの
前後方向での中間部の中立位置Nに操作すると、無段変
速装置10が中立状態になって前後輪1,2に対する動
力伝達を停止する。このとき、変速レバー13の先端レ
バー部13eがスプリング18による揺動操作のため
に、後輪フェンダー14の内面側に取り付けてある検出
スイッチ70の操作片70aに当接する。すると、検出
スイッチ70は、無段変速装置10が中立状態に操作さ
れたと検出し、エンジン始動牽制手段に始動牽制を解除
させるべき信号を出力し、エンジン3の始動が可能にな
る。
【0034】変速レバー13を前進操作域Fに操作する
と、無段変速装置10が前進側の駆動状態に切り換わっ
て前後輪1,2に前進駆動力を伝達する。このとき、変
速レバー13を前方側に操作していくほど、無段変速装
置10が増速側に変速していく。変速レバー13を後進
操作域Rに操作すると、無段変速装置10が後進側の駆
動状態に切り換わって前後輪1,2に後進駆動力を伝達
する。このとき、変速レバー13を後方側に操作してい
くほど、無段変速装置10が増速側に変速していく。こ
の前進走行の際も、後進走行の際も、変速レバー13を
低速部分FL,RLで操作して無段変速装置10を低速
域で変速操作する場合、変速レバー13が摩擦式位置保
持手段50によって位置保持され、無段変速装置10が
無段階の速度状態で保持されて前後輪1,2の駆動速度
を無段階に変更する。そして、変速レバー13を高速部
分FH,RHで操作して無段変速装置10を高速域で変
速操作する際、変速レバー13が係止式位置保持手段3
0によって位置保持され、無段変速装置10が係止式位
置保持手段30の位置決め凹部35,36の配置によっ
て決まるピッチの有段階の速度状態で保持されて前後輪
1,2の駆動速度を有段階に変更する。このとき、変速
レバー13を位置決め凹部35,36と係止体34との
間にガタ付きが出にくいように摩擦式位置保持手段50
によって保持される。
【0035】図2及び図5に示すように、前記複数個の
位置決め凹部35,36を変速レバー13の揺動軸芯1
6aに沿う方向視で変速レバー13の揺動軸芯16aを
中心とする円弧状に並ぶように配置し、位置決め部材3
3の前記支軸孔53を変速レバー13の揺動軸芯16a
に沿う方向視で変速レバー13の揺動軸芯16aを中心
とする円弧形状に形成してある。これにより、係止体3
4及び支軸54が位置決め部材33に対して相対移動す
る際、位置決め部材33との間にこじれが発生しにくい
状態で相対移動する。
【0036】図5に示すように、位置決め部材33の係
止体用長孔38の長手方向での中央部に位置する部分
に、位置合わせ凹部71を設けてある。すなわち、組み
立て作業を行う際、無段変速装置10の操作部10aを
中立位置に位置させ、変速レバー13の係止体34が位
置合わせ凹部71に入り込むように、連動ロッド25の
長さを調節ねじ25aによって調節する。すると、変速
レバー13の操作位置と、この操作位置に対応する無段
変速装置10の速度状態とが合致する組付け状態を得ら
れる。
【0037】図8に示すように、操作レバー13に対す
るガイド溝15は、中立位置Nの部分で折れ曲がりを生
じており、前進操作域Fから後進操作域Rへの不測の移
動を阻止する形態を採っている。又、中立位置Nにおい
ては、凹部15Aを設けてあり、この凹部15Aに操作
レバー13の先端レバー部13eを引っ掛けて、乗り降
り時等に不測にレバー13を係止して、変速位置を変動
させることを阻止する構成としてある。
【0038】〔別実施形態〕 (1−1)操作レバー13として変速レバーに使用する
形態を説明したが、速度を設定する以外の操作、例え
ば、農用トラクタの後部に取付ける耕耘装置等の対地高
さを設定する操作レバーとして使用可能である。 (2−2)位置決め凹部35,36の溝形状としては、
原則的には、左右の傾斜を同一にするが、左右の傾斜を
異なる状態に設定してもよい。つまり、図9に示すよう
に、前後進何れの速度域F,Rにおいても、中立位置N
に向けて戻る場合に、戻り抵抗を大きくするように、傾
斜θ1を傾斜θ2より急傾斜となるように傾斜角を設定
してある。このような構成によって、高速状態に成る程
中立位置への戻り力が大きくなる無段変速装置10の特
性を考慮して、速度設定位置の位置保持力を強化するよ
うに構成してある。 (3−3)位置決め凹部35,36の溝形状としては、
位置決め部材35が揺動する構成をとっているので、図
5において、左側の前進高速側に向けて操作する場合に
は、位置決め部材35が揺動する方向等の理由により、
操作力が軽くなる。反対に中立位置Nに向けて戻し操作
する場合には、位置決め部材35の揺動方向に逆らって
操作することになるので、操作力が重くなる。そこで、
2−2で述べた場合とは、反対に溝傾斜θ1をθ2より
緩やかにして、操作抵抗の均等化を図るようにしてもよ
い。このように、反対に溝傾斜を設定するのは、変速装
置の戻り力が左程大きくない場合に有効である。 (4−4)無段変速装置10としては、ベルト式等の他
の変速装置を採用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】農用トラクター全体の側面図
【図2】走行操作装置の側面図
【図3】無段変速装置の操作部の側面図
【図4】無段変速装置の操作部の断面図
【図5】保持手段の側面図
【図6】位置保持手段の断面図
【図7】変速レバーの先端側部分の断面図
【図8】操作位置の説明図
【図9】係止凹部の溝形状を示す断面図
【符号の説明】
10 無段変速装置 13 操作レバー 30 係止式位置保持手段 33 位置決め部材 34 係止体 35,36 位置決め凹部 50 摩擦式位置保持手段 51 摩擦部材 53 長孔 54 支軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 志喜屋 初 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 吉井 伸幸 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 藤田 悟司 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 3D040 AA22 AB04 AC14 AC48 AC57 3J067 AA03 AA27 AB01 AC41 AC53 BA04 CA32 FA03 FA25 FA29 FB61 FB62 GA14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揺動操作自在な操作レバーを備え、位置
    決め部材と、この位置決め部材の操作レバーの移動方向
    に並んでいる位置決め凹部に係脱自在な係止体とを有
    し、係止体の前記位置決め凹部への入り込みによって操
    作レバーを操作位置に保持する係止式位置保持手段を備
    えてある作業車の操作構造であって、 前記係止体を操作レバーに取付け、前記位置決め部材を
    操作レバーの揺動軸心に平行な軸心まわりで揺動自在に
    支持させてある作業車の操作構造。
  2. 【請求項2】 前記位置決め凹部が前記操作レバーの揺
    動軸心に沿う方向視で円弧状に並んでいる請求項1記載
    の作業車の操作構造。
  3. 【請求項3】 前記操作レバーが走行用の無段変速装置
    を変速操作するものである請求項1又は2記載の作業車
    の操作構造。
  4. 【請求項4】 前記位置決め部材と、この位置決め部材
    に圧接される摩擦部材とによって操作レバーに摩擦抵抗
    を与えて、操作レバーを操作位置に保持する摩擦式位置
    保持手段を備えてある請求項1から3のうちのいずれか
    一つに記載の作業車の操作構造。
  5. 【請求項5】 前記位置決め部材の長孔を移動自在に挿
    通する状態で、操作レバーに支持される支軸に前記摩擦
    部材を取付け、前記長孔を、操作レバーの揺動軸心に沿
    う方向視で円弧状に形成してある請求項4に記載の作業
    車の操作構造。
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