JP2001173674A - 動力伝達機構 - Google Patents

動力伝達機構

Info

Publication number
JP2001173674A
JP2001173674A JP35584999A JP35584999A JP2001173674A JP 2001173674 A JP2001173674 A JP 2001173674A JP 35584999 A JP35584999 A JP 35584999A JP 35584999 A JP35584999 A JP 35584999A JP 2001173674 A JP2001173674 A JP 2001173674A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tubular metal
peripheral surface
rubber
metal
tubular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP35584999A
Other languages
English (en)
Inventor
Junya Sato
順也 佐藤
Kazuhiko Takai
和彦 高井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanden Corp filed Critical Sanden Corp
Priority to JP35584999A priority Critical patent/JP2001173674A/ja
Publication of JP2001173674A publication Critical patent/JP2001173674A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 設定値を超過したトルクの伝達を確実に遮断
する。 【解決手段】 ボス1の外周面に円管状ゴム2の内周面
を固定する。円管状ゴムの外周面には、第1の円管状金
属3を嵌合するが、このとき、円管状ゴムの外周面を接
着又は溶着によって円管状金属の内周面に固定する。更
に、第1の円管状金属の外周面に第2の円管状金属4の
内周面を圧入によって嵌合する。第1の円管状金属の外
周面と第2の円管状金属の内周面との圧入によるはめあ
い公差の取り方によって、伝達トルクの限度が決定され
る。伝達トルクが設定値を超過すると、第2の円管状金
属と第1の円管状金属とが相対的にスリップする。する
と、プーリの内周面と円管状金属の外周面との間に摩擦
熱が発生し、摩擦熱は円管状ゴムへ伝達する。したがっ
て、円管状ゴムの温度が上昇し、円管状ゴムの第1の円
管状金属に対する接着又は溶着は破断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トルクリミッタの
機能を有する動力伝達機構に関するものであり、圧縮機
及び一般産業用機器等の分野に広範に用いることができ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の動力伝達機構は、多数提案され
ているが、一例として特開平11−30244号公報に
記載された動力伝達機構について図3を参照して説明す
る。
【0003】圧縮機のフロントハウジング21の円筒突
出部21Aには、ボール・ベアリング22の内輪が固定
され、ボール・ベアリング22の外輪には、プーリ23
が固定されている。プーリ23には、3本のボルト24
によりアウターリング25が固定されている。
【0004】圧縮機のシャフト26には、インナーボス
27がナット28により固定されている。アウターリン
グ25には、インナーボス27に加硫接着されたゴム製
弾性リング体29が圧入されている。
【0005】圧入には、アウターリング25の円筒径に
対して、ゴム製弾性リング体29の外筒径を若干大きく
し、つまりハメアイ代をもってアウターリング25にゴ
ム製弾性リング体29を圧入する方法を採用する。
【0006】プーリ23の回転力は、ゴム製弾性リング
体29の内部圧縮反力と摩擦係数とにより決定される摩
擦力により、アウターリング25、ゴム製弾性リング体
29及びインナーボス27を経て圧縮機のシャフト26
へと伝達される。また、通常負荷時のトルク変動は、ゴ
ム製弾性リング体29により緩和される。
【0007】ゴム製弾性リング体29の内部圧縮反力
は、アウターリング25の接触面全周において一様であ
り、かつ、アウターリング25は、形状的拘束部を持た
ないため、遮断トルクを一定に維持することができる。
【0008】圧縮機の負荷トルクが、増大して遮断トル
クの設定値に接近すると、アウターリング25の内筒面
とゴム製弾性リング体29の外筒面との間で発生してい
る摩擦力が回転力に打ち勝つことができず、スリップが
起きるが、ゴム製弾性リング体29の剛性により一気に
はスリップせずに固着とスリップとを繰り返す。
【0009】そして、圧縮機がロックされて回転不能に
なると、アウターリング25とゴム製弾性リング体29
との間でスリップが起き、発生した摩擦熱によりゴムが
溶断され、瞬時にトルク伝達が遮断される。したがっ
て、プーリ23の駆動ベルトの損傷を防止することがで
きる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の動力伝達機
構は、設定値を超過したトルクの伝達を遮断する安定性
が乏しかった。
【0011】そこで、本発明は、前記従来の動力伝達機
構の欠点を改良し、設定値を超過したトルクの伝達を確
実に遮断することができる動力伝達機構を提供しようと
するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、次の手段を採用する。
【0013】1.第1の円管状金属と第2の円管状金属
とが嵌合し、前記第1の円管状金属の外周面と前記第2
の円管状金属の内周面との間の摩擦抵抗よりも大きいト
ルクが生じると、前記第1の円管状金属と前記第2の円
管状金属とが相対的にスリップする動力伝達機構。
【0014】2.前記第1の円管状金属の内周面に円管
状ゴムの外周面を固定し、前記円管状ゴムの内周面をボ
スの外周面に固定するか、又は、前記第2の円管状金属
の外周面に円管状ゴムの内周面を固定し、当該円管状ゴ
ムの外周面をプーリの内周面に固定し、前記トルクに基
因して前記第1の円管状金属と前記第2の円管状金属と
が相対的にスリップすることによって発生する摩擦熱が
前記円管状ゴムを破断し、トルクの伝達を遮断す前記1
記載の動力伝達機構。
【0015】3.前記第1の円管状金属の外周面又は前
記第2の円管状金属の内周面の少なくとも一方に複数の
凹部を形成した前記1記載の動力伝達機構。
【0016】4.前記第2の円管状金属は、圧縮機に回
転可能に取り付けられた前記プーリに固定され、前記ボ
スは、前記圧縮機のシャフトに固定される前記2記載の
動力伝達機構。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の2つの実施の形態例の動
力伝達機構について説明する。
【0018】まず、本発明の第1実施の形態例について
図1を参照して説明する。圧縮機のシャフトに固定され
たボス1の外周面に円管状ゴム2の内周面を接着又は溶
着によって固定する。円管状ゴム2の外周面には、第1
の円管状金属3を嵌合するが、このとき、円管状ゴム2
の外周面を接着又は溶着によって第1の円管状金属3の
内周面に固定する。更に、第1の円管状金属3の外周面
に第2の円管状金属4の内周面を圧入によって嵌合す
る。第1の円管状金属3の外周面と第2の円管状金属4
の内周面との圧入によるはめあい公差の取り方によっ
て、伝達トルクの限度が決定される。
【0019】圧縮機が正常状態で運転されている場合に
は、動力は、プーリ5に4本のボルト6により固定され
た第2の円管状金属4から第1の円管状金属3、円管状
ゴム2及びボス1を経て圧縮機のシャフトへ伝達され
る。この際、第2の円管状金属4と第1の円管状金属3
との間にスリップは、生じない。なお、ボス1とプーリ
5は、圧縮機に対して従来の技術と同様に取り付けられ
る。
【0020】圧縮機に焼付き事故等が起きて、圧縮機の
負荷トルクが増大して伝達トルクの設定値を超過する
と、第2の円管状金属4と第1の円管状金属3とが相対
的にスリップする。すると、第2の円管状金属4の内周
面と第1の円管状金属3の外周面との間に摩擦熱が発生
し、摩擦熱は第1の円管状金属3の外周面から内周面を
経て円管状ゴム2へ伝達する。したがって、円管状ゴム
2の温度が上昇し、円管状ゴム2の第1の円管状金属3
に対する接着又は溶着は破断する。破断後は、第2の円
管状金属4と第1の円管状金属3とは、両者の間にスリ
ップが生じることなく、空回転し、動力は、圧縮機へ伝
達されない。
【0021】第1実施の形態例では、ボス1の外周面に
円管状ゴム2の内周面を固定しているが、次のように設
計変更することができる。すなわち、プーリ5の内周面
に円管状ゴム2の外周面を固定し、円管状ゴム2の内周
面を第2の円管状金属4の外周面に固定し、第2の円管
状金属4の内周面を第1の円管状金属3の外周面に圧入
によって嵌合し、第1の円管状金属3の内周面をボス1
の外周面に固定する。次に、本発明の第2実施の形態例
について図2を参照して説明する。伝達トルクの設定値
を一定にするためには、はめあい公差を厳格にせざるを
得ないが、このように対処することは、生産性を阻害す
る要因となる。したがって、生産性を阻害することな
く、伝達トルクの設定値を一定にするために、第1実施
の形態例に次の改造を施す。すなわち、第2の円管状金
属4の内周面にその中心に関して対称的に複数箇所(一
例として4箇所)の凹部4Aを形成する。このような構
造を採用すると、第2の円管状金属4の内周面と第1の
円管状金属3の外周面との接触部(この例では4箇所)
の圧接力の調節が容易となるので、生産性を阻害しない
程度にまで、はめあい公差を緩和することができる。
【0022】第2実施の形態例では、第2の円管状金属
4の内周面に複数の凹部4Aを形成したが、第1の円管
状金属3の外周面に複数の凹部を形成するように設計変
更することができる。更に、第2の円管状金属4の内周
面と第1の円管状金属3の外周面との両方に複数の凹部
を形成するように設計変更することができる。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなような、本発明
によれば、次の動力伝達機構を提供することができる。
【0024】1.設定値を超過したトルクの伝達を確実
に遮断する。
【0025】2.圧縮機等の被駆動シャフト又はプーリ
等の駆動回転部材の回転方向の左右を問わずに使用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態例の動力伝達機構を示
し、(a)は正面図、(b)は(a)における線A−A
による断面図である。
【図2】本発明の第2実施の形態例の動力伝達機構を示
し、(a)は正面図、(b)は(a)における線B−B
による断面図である。
【図3】従来の動力伝達機構を有する圧縮機の要部を示
し、(a)は正面図、(b)は断面図である。
【符号の説明】
1 ボス 2 円管状ゴム 3 第1の円管状金属 4 第2の円管状金属 4A 凹部 5 プーリ 6 ボルト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の円管状金属と第2の円管状金属と
    が嵌合し、前記第1の円管状金属の外周面と前記第2の
    円管状金属の内周面との間の摩擦抵抗よりも大きいトル
    クが生じると、前記第1の円管状金属と前記第2の円管
    状金属とが相対的にスリップすることを特徴とする動力
    伝達機構。
  2. 【請求項2】 前記第1の円管状金属の内周面に円管状
    ゴムの外周面を固定し、前記円管状ゴムの内周面をボス
    の外周面に固定するか、又は、前記第2の円管状金属の
    外周面に円管状ゴムの内周面を固定し、当該円管状ゴム
    の外周面をプーリの内周面に固定し、前記トルクに基因
    して前記第1の円管状金属と前記第2の円管状金属とが
    相対的にスリップすることによって発生する摩擦熱が前
    記円管状ゴムを破断し、トルクの伝達を遮断することを
    特徴とする請求項1記載の動力伝達機構。
  3. 【請求項3】 前記第1の円管状金属の外周面又は前記
    第2の円管状金属の内周面の少なくとも一方に複数の凹
    部を形成したことを特徴とする請求項1記載の動力伝達
    機構。
  4. 【請求項4】 前記第2の円管状金属は、圧縮機に回転
    可能に取り付けられた前記プーリに固定され、前記ボス
    は、前記圧縮機のシャフトに固定されることを特徴とす
    る請求項2記載の動力伝達機構。
JP35584999A 1999-12-15 1999-12-15 動力伝達機構 Withdrawn JP2001173674A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35584999A JP2001173674A (ja) 1999-12-15 1999-12-15 動力伝達機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35584999A JP2001173674A (ja) 1999-12-15 1999-12-15 動力伝達機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001173674A true JP2001173674A (ja) 2001-06-26

Family

ID=18446052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35584999A Withdrawn JP2001173674A (ja) 1999-12-15 1999-12-15 動力伝達機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001173674A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006076793A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Demag Cranes & Components Gmbh 巻取ドラム用の安全ブレーキ装置および安全ブレーキ研磨のための作業方法
JP2021162071A (ja) * 2020-03-31 2021-10-11 株式会社デンソー トルク伝達装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006076793A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Demag Cranes & Components Gmbh 巻取ドラム用の安全ブレーキ装置および安全ブレーキ研磨のための作業方法
JP2021162071A (ja) * 2020-03-31 2021-10-11 株式会社デンソー トルク伝達装置
JP7255528B2 (ja) 2020-03-31 2023-04-11 株式会社デンソー トルク伝達装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7121947B2 (en) Coupling device
US8281688B2 (en) Wave gear device
US6494799B1 (en) Power transmission device
US6893368B2 (en) Driving force transmission apparatus
JP4106954B2 (ja) 動力伝達機構
JP4273595B2 (ja) 動力伝達装置
JP4127082B2 (ja) 動力伝達機構
JPH0942411A (ja) 動力伝達装置
JP4078761B2 (ja) 動力伝達装置
JP2001173674A (ja) 動力伝達機構
JP2008082378A (ja) 動力伝達装置
JP3696472B2 (ja) 動力伝達機構
JP4196967B2 (ja) 動力伝達機構
JPH1130244A (ja) 動力伝達機構
EP1933061A1 (en) Power transmission device of a compressor
JP2000356226A (ja) トルクリミッタ
JP2002235661A (ja) クラッチレス圧縮機の動力伝達装置
US7040989B2 (en) Power transmission device
JP2001032903A (ja) 動力伝達機構
US7303478B2 (en) Power transmission mechanism capable of preventing breakage of a rotating shaft
JPH1113624A (ja) クラッチレス圧縮機
JP4021229B2 (ja) 動力伝達機構
JP3915193B2 (ja) 動力伝達装置
JP2006242254A (ja) 動力伝達装置
JP2001059532A (ja) 一方向クラッチ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070306