JP2001172897A - スレッド入り偽造防止用紙 - Google Patents
スレッド入り偽造防止用紙Info
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Abstract
の面から見えるようにすることで、価格を上げずに表裏
のセキュリティを強化する技術を提供する。 【解決手段】商品券や株券など有価証券に使用される偽
造防止用紙10において、用紙の間に挟まれたスレッド
11が用紙の表裏の材料の一部を除去することにより開
けた複数個の窓12a、12bより、表裏それぞれ面に
露出し、目視することができるスレッド入り偽造防止用
紙である。
Description
の有価証券の偽造や改竄防止又は意匠性を高めるための
技術に関するものである。
トのような認証のための証書には偽造・改竄防止のため
に、その券面に細かい幾何学模様やインキが盛り上がる
凹版などの印刷による技術が広く行われている。また、
普通の状態では目視できないがブラックランプの器具に
より紫外線を照射すると蛍光発色し、隠れていた図柄等
が見えてくる蛍光インキなども使われている。さらに、
高度な技術で作られたホログラムを箔にしたものを券面
に設けることやスレッド状にして用紙の間にすき込む技
術が開発され採用され始めた。
キャナー技術の発達等により偽造や改竄が容易にできる
環境が生まれ、さらに強固な偽造防止技術が求められて
いる。
は、偽造防止を強化するためにスレッドの幅を広くして
スレッドを見やすくしたり、スレッドを複数にしたりし
ている。しかし、これらの方法であるとスレッドの価格
が高くなりコストアップになった。また、スレッドが見
えるのは片面のみである。従って、商品券等において、
スレッドが見えている面の裏面の偽造防止を強化すると
なると、さらにホログラムの箔を設ける等をしなければ
ならずやはり価格アップにつながった。本発明は偽造防
止用紙に窓を設け、スレッドを表裏両方の面から見える
ようにすることにより、価格を上げずに表裏のセキュリ
ティを強化する技術を提供しようとするものである。
意匠性を高めると共に、偽造・改竄を一層困難にするこ
とができる。
なされた請求項1に記載の発明は、商品券や株券など有
価証券に使用される偽造防止用紙において、用紙の間に
挟まれたスレッドが用紙の表裏の材料の一部を除去する
ことにより開けた複数個の窓より、表裏それぞれ面に露
出し、目視することができることを特徴とするスレッド
入り偽造防止用紙である。
ッドとして、ホログラムが形成された材料であることを
特徴とする請求項1記載のスレッド入り偽造防止用紙で
ある。
位置が表裏で異なることを特徴とする請求項1記載のス
レッド入り偽造防止用紙である。
幅が、前記スレッドの幅より2倍以上大きいことを特徴
とする請求項1記載のスレッド入り偽造防止用紙であ
る。
する。図1は本発明のスレッド入り偽造防止用紙(1
0)のスレッドと窓とを表裏対称に同じ位置に設けた場
合を示す図であり、(A)は平面図、(B)はX−X線
部の断面図である。このスレッド入り偽造防止用紙(1
0)は、スレッド(11)が用紙の中間に挟まるように
して漉き込まれる。窓(12)の部分はパルプ層(1
3)がない。これにより表面から見ると、表面側窓(1
2a)の領域で11aのスレッドを目視することができ
る。同様に裏面から見ると、裏面側窓(12b)の領域
で11bのスレッドを目視することができる。窓(1
2)以外にあるスレッドは用紙の中に隠れ見えないよう
になっている。
(20)のスレッドと窓とを表裏で異なった位置に設け
た場合を示す図であり、(A)は平面図、(B)はX−
X線部の断面図である。このスレッド入り偽造防止用紙
(20)は、スレッド(21)が用紙の中間に挟まるよ
うにして漉き込まれる。窓の部分はパルプ層(23)が
ない。これにより表面から見ると、表面側窓(22a)
の領域で21aのスレッドが目視することができる。同
様に裏面から見ると、裏面側窓(22b)の領域で21
bのスレッドを目視することができる。窓以外にあるス
レッドは用紙の中に隠れ見えないようになっている。
防止効果を高めるために矩形にする必要はなく、意匠性
を考慮して図3に示すように様々な形状にしてもよし、
様々な形状を組み合わせても良い。
窓の大きさが小さいとスレッドを漉き込む際にスレッド
を覆ってしまう恐れがあり、また小さいと目視し難いた
めにスレッドの幅より2倍以上大きくすると良い。
の用いた場合について説明する。図4はスレッド(4
0)の断面図である。ホログラムはレーザー光などを干
渉して作る。虹色に輝くことを特徴をとし、目にも認識
しやすい。ホログラムは光学系による撮影によって形成
したエンボスパターンからエンボスパターンを有するス
タンパーを作成し、このスタンパーをホロクラム形成層
(43)に熱押圧して作成することが一般的である。こ
の後、アルミニウム等の蒸着層(44)を形成する。蒸
着層はその輝きを増す効果がある。なお、偽造防止効果
をさらに高めるため、ホロクラム支持体(42)の上ま
たはホログラム形成層(43)の上に印刷をしても構わ
ない。
固定する働きがある。図4では、接着剤は両面にあるが
片面のみでも良い。
幅の広いスレッドの原反をスリッターによりスリットし
リールに巻き取って用紙の抄造時に使用される。
いて、図5の模式図により説明する。スレッド巻出ロー
ル(50)から繰り出されたスレッドは、1槽目と2槽
日の容器(52、55)において、1槽目は用紙の表面
の窓を作り、2槽目は用紙の裏面の窓を作る。それぞれ
の槽には用紙の材料であるパルプが満たされている。
ず、1槽日の丸網(53)には窓の形状に対応した凹凸
が設けられており、この丸網で用紙の材料が掬い上げら
れ、表面の窓と用紙の表側パルプ層(57)が作られ
る。次に裏面に窓を形成する為2槽目の容器(55)に
通す。2槽日の丸網(56)では前記表面の窓の位置と
の関係で調整された裏面の窓と用紙の裏側パルプ層(5
7)が作られ、スレッドの両面にパルプ層と窓が設けら
れた本発明のスレッド入り偽造防止用紙が作製される。
のある面の裏面に偽造・改竄防止を施すとなると、ホロ
グラム箔を転写して設けたり、蛍光インキを印刷したり
することが行われていた。それは当然価格アップをとも
なった。しかし、本発明は1本のスレッドが用紙の表裏
より見えるため、それのみで表裏両面のセキュリティの
強化ができ、また価格も現状のままに押さえることがで
きる。とくに本発明はパスポートのように表裏のページ
を使う場合には、表裏のページに必ず偽造防止が必要と
されているものに対して効果的である。
部分と透過率が異なっており透かし効果を有する。更に
窓の形状を矩形だけでなく様々な形状にすることにより
意匠性を高めるとともに、偽造・改竄を一層困難にする
効果がある。
ものであり、(A)は平面図、(B)はX−X線におけ
る断面図である。
するものであり、(A)は平面図、(B)はX−X線に
おける断面図である。
ッド入り偽造防止用紙の平面図である。
成断面図である
装置の概略図である
Claims (4)
- 【請求項1】商品券や株券など有価証券に使用される偽
造防止用紙において、用紙の間に挟まれたスレッドが用
紙の表裏の材料の一部を除去することにより開けた複数
個の窓より、表裏それぞれ面に露出し、目視することが
できることを特徴とするスレッド入り偽造防止用紙。 - 【請求項2】前記スレッドとして、ホログラムが形成さ
れた材料であることを特徴とする請求項1記載のスレッ
ド入り偽造防止用紙。 - 【請求項3】前記窓は、その位置が表裏で異なることを
特徴とする請求項1記載のスレッド入り偽造防止用紙。 - 【請求項4】前記窓の幅が、前記スレッドの幅より2倍
以上大きいことを特徴とする請求項1記載のスレッド入
り偽造防止用紙。
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