JP2001172609A - シーリング材組成物 - Google Patents

シーリング材組成物

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JP2001172609A
JP2001172609A JP35682199A JP35682199A JP2001172609A JP 2001172609 A JP2001172609 A JP 2001172609A JP 35682199 A JP35682199 A JP 35682199A JP 35682199 A JP35682199 A JP 35682199A JP 2001172609 A JP2001172609 A JP 2001172609A
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明 ▲高▼橋
Akira Takahashi
Mineto Yamaguchi
峰人 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】接着耐久性に優れ、経時にフクレが生じること
なく外観を損なうことのない意匠性能を兼ね備えたシー
リング材組成物の提供。 【解決手段】標準養生後の硬化物の50%引張応力が
0.15〜0.30[N/mm2 ]、且つ、標準養生後
さらに50%伸張した状態を保ったまま標準状態で7日
間放置後、無荷重として24時間放置した硬化物の50
%引張応力が0.05[N/mm2 ]以下である、変成
シリコーン系サイジングボード用シーリング材組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シーリング材組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】サイジングボードは建物の外壁等に用い
られる、種々の材料でできている板であり、サイジング
ボードと建物の他の部材との間やサイジングボードと他
のサイジングボードの間の目地にはシーリング材が充填
され、防水および外気との遮断がなされる。この目地は
温度変化、建物の動き等によりその幅が変動し、目地幅
に伸縮が起こることにより、外観が損なわれたり、シー
リング材が接着面から剥離するという問題が生じる。特
に剥離は、サイジングボードの乾燥に伴う収縮による目
地が広がる方向への動き、それに伴って起こる、そりや
ねじれにより、目地が広がる方向に動きのある箇所で多
く発生しており、このような箇所には復元性の良いシー
リング材よりも復元性が悪く変形が固定され界面に応力
がかからないシーリング材を使用するのが適切である。
【0003】特開平5−287261号公報では、シー
リング材の目地幅が広がる方向に動きのある箇所の復元
性を評価するために、加熱圧縮復元率を指標にとり、こ
の加熱圧縮復元率を一定値以下することで接着耐久性を
向上させた反応性ケイ素基含有ポリオキシアルキレン重
合体より成るサイジングボード用シーリング材組成物が
開示されている。しかし、加熱圧縮復元率が一定値以下
である応力緩和型のシーリング材がサイジングボードの
乾燥収縮や外気温度の上昇で膨張する際、硬化時に空気
を巻き込んで硬化していると、その気泡部分が膨張後、
シーリング材の応力が緩和され膨張したままの形状が保
持され、冷えると膨張した部分に空気が流れ込み、次に
暖められるとこの部分がさらに膨張し、というように、
経時の寒暖の繰り返しにより、気泡部分が広がっていっ
て、ついには巣穴状になる、またはフクレが生じ外観を
損なうという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、従来技
術の加熱圧縮復元率を一定値以下とする技術のように、
ただ単に復元率に注目しただけでは、シーリング材のモ
ジュラスが小さくなりすぎ、シーリング材が硬化時に巻
き込んだ気泡でフクレが生じてしまうという問題を改善
するためには、モジュラス値が所定範囲であり、さらに
応力緩和範囲が所定範囲であることが必要であることを
知見し、本発明に至った。即ち、本発明の目的は、接着
耐久性に優れ、経時にフクレが生じることなく外観を損
なうことのない意匠性能を兼ね備えたシーリング材組成
物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、標
準養生後の硬化物の50%引張応力が0.15〜0.3
0[N/mm2 ]、且つ、標準養生後さらに50%伸張
した状態を保ったまま標準状態で7日間放置後、無荷重
として24時間放置した硬化物の50%引張応力が0.
05[N/mm2 ]以下である、変成シリコーン系サイ
ジングボード用シーリング材組成物を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のシーリング材組成物(以下、本発明の組成物と
記す)は、下記およびの特性を有するシーリング材
組成物である: 標準養生後の硬化物の50%引張応力が0.15〜
0.30[N/mm2 ]、 標準養生後さらに50%伸張した状態を保ったまま
標準状態で7日間放置後、無荷重として24時間放置し
た硬化物の50%引張応力が0.05[N/mm 2 ]以
下。 なお、本発明において、標準状態とは、23℃±2℃、
50±5%RHをいい、標準養生とは、標準状態で7
日、ついで、50±2℃で7日養生することを言う。上
述の標準養生の条件は、JIS A 1439 4.2
1 引張接着性試験の方法に準拠したものである。ま
た、上記において、「標準養生後さらに50%伸張し
た状態を保ったまま」とは、シーリング材組成物を、サ
イジングボードとサイジングボードの間の、例えば、幅
12mmの目地に充填し、標準養生後、目地幅を18m
mとして50%伸張し、この状態を保ったままというこ
とを表す。この「状態を保ったまま標準状態で7日間放
置後、無荷重として24時間放置した硬化物の50%引
張応力」とは、例えば、上述の、目地幅を18mmにし
て50%伸張したシーリング材組成物の硬化物を、上記
状態を保ったまま、標準状態で7日間放置し、その後、
無荷重として24時間放置し、再度目地幅を18mmと
して得られる50%引張応力をいう。上記特性を有する
本発明の組成物は、反応性ケイ素基含有ポリオキシアル
キレン重合体を含有する一液型もしくは二液型の変成シ
リコーン系組成物である。
【0007】本発明の組成物は、上記標準養生後の50
%引張応力が0.15[N/mm2]以上であるので、
経時の寒暖の繰り返しによるシーリング材中の気泡の膨
張を抑制することができる。従って、本発明の組成物は
フクレが生じず、フクレにより外観を損なうという問題
がない。また、本発明の組成物は、標準養生後の50%
引張応力が0.30[N/mm 2 ]以下であるので、本
発明の組成物を塗布した目地が広がる時に本発明の組成
物がサイジングボードの動きに追随することができ、本
発明の組成物とサイジングボードとが剥離することがな
い。標準養生後に得られる硬化物の50%引張応力は、
好ましくは0.22〜0.25[N/mm2 ]である。
【0008】本発明の組成物は、標準養生後さらに50
%伸張した状態を保ったまま標準状態で7日間放置後、
無荷重として24時間放置した硬化物の50%引張応力
が、0.05[N/mm2 ]以下、好ましくは0.03
[N/mm2 ]以下である。本発明の組成物は、上記範
囲の応力緩和性を有するので、本発明の組成物が伸張変
形するとその形状が保持され、界面にかかる応力が低い
ので、本発明の組成物はサイジングボードとの接着面に
接着したままで剥離することがない。
【0009】本発明の組成物は、反応性ケイ素基含有ポ
リオキシアルキレン重合体を含有する変成シリコーン系
シーリング材組成物である。本発明の組成物は、主剤成
分と硬化成分を別体とし、使用時に2成分を混合して用
いる二液型であっても、また、主剤成分と硬化成分とを
一体として含有する一液型であっても良い。
【0010】本発明の組成物に含有される反応性ケイ素
基含有ポリオキシアルキレン重合体の重合鎖を構成する
オキシアルキレン重合体は、一般式:−(R−O)n
で表されるものが使用できる。ここで、Rは炭素数1〜
4の2価のアルキレン基、nは繰り返しの数を表わす。
しかしながら、入手の容易さの点からは、一般式:−C
H(CH3 )CH2 O−で表される繰り返し単位を有す
るオキシアルキレン重合体が好ましい。オキシアルキレ
ン重合体は、直鎖状であっても分枝状であってもよく、
あるいは、これらの混合物であってもよい。また、他の
単量体等が含まれていてもよいが、一般式:−CH(C
3 )CH2 O−で表される単量体単位が重合体中に5
0重量%以上、好ましくは80重量%以上存在すること
が好ましい。
【0011】本発明の組成物に含有される反応性ケイ素
基含有ポリオキシアルキレン重合体の反応性ケイ素基の
代表的なものを示すと、例えば、下記一般式(1)で表
される基が挙げられる。
【0012】
【化1】
【0013】式中、R1 及びR2 は、いずれも炭素数1
〜20のアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭
素数7〜20のアラルキル基または(R3 3 SiO−
で示されるトリオルガノシロキシ基を示し、R1 または
2 が2個以上存在する時、それらは同一であってもよ
く、異なっていてもよい。ここでR3 は炭素数1〜20
の1価の炭化水素基であり、3個のR3 は同一であって
もよく、異なっていてもよい。Xは水酸基または加水分
解性基を示し、Xが2個以上存在するとき、それらは同
一であってもよく、異なっていてもよい。aは0、1、
2または3を、bは0、1、または2をそれぞれ示す。
また、m個の下記基におけるbは異なっていてもよい。
mは0〜19の整数を示す。但し、a+Σb≧1を満足
するものとする。
【0014】
【化2】
【0015】上記Xで示される加水分解性基は特に限定
されず、従来公知の加水分解性基であればよい。具体的
には、例えば、水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ
基、アシルオキシ基、ケトキシメート基、アミノ基、ア
ミド基、酸アミド基、アミノオキシ基、メルカプト基、
アルケニルオキシ基等が挙げられる。これらの内では、
水素原子、アルコキシ基、アシルオキシ基、ケトキシメ
ート基、アミノ基、アミド基、アミノオキシ基、メルカ
プト基及びアルケニルオキシ基が好ましい。これらの中
でも、加水分解性が穏やかで取扱いやすいという観点か
らメトキシ基等のアルコキシ基が特に好ましい。
【0016】この加水分解性基や水酸基は1個のケイ素
原子に1〜3個結合することができ、(a+Σb)は1
〜5であるのが好ましい。加水分解性基や水酸基が反応
性ケイ素基中に2個以上存在する場合には、それらは同
一であってもよく、異なっていてもよい。反応性ケイ素
基中に、ケイ素原子は1個あってもよく、2個以上あっ
てもよいが、シロキサン結合等によりケイ素原子の連結
された反応性ケイ素基の場合には、20個程度あっても
よい。反応性ケイ素基の中で、下記式(2)で表される
反応性ケイ素基が、入手容易の点からは好ましい。下記
式(2)中、R2 、X、aは上述のR2 、X、aと同義
である。
【0017】
【化3】
【0018】上記一般式(1)におけるR1及びR2
具体例としては、例えば、メチル基、エチル基などのア
ルキル基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル基、
フェニル基などのアリール基、ベンジル基などのアラル
キル基、R3 がメチル基やフェニル基などである
(R3 3 SiO−で示されるトリオルガノシロキシ基
などが挙げられる。R1 、R2 、R3 としてはメチル基
が特に好ましい。
【0019】オキシアルキレン重合体1分子中に含まれ
る反応性ケイ素基の個数により、本発明の組成物の標準
養生後の50%引張応力を調節することができる。反応
性ケイ素基はオキシアルキレン重合体1分子中に少なく
とも1個、好ましくは2〜3個存在するのがよい。重合
体1分子中に含まれる反応性ケイ素基の数がこの範囲で
あると、硬化性が良好であり、最終的に形成される硬化
物に含まれるオキシアルキレン重合体成分の架橋密度に
より、適度に大きなモジュラスが得られ、経時の膨張に
よるフクレの発生を防止することができる。反応性ケイ
素基はオキシアルキレン重合体分子鎖の末端に存在して
もよく、内部に存在してもよい。反応性ケイ素基が分子
鎖の末端に存在すると、最終的に形成される硬化物に含
まれるオキシアルキレン重合体成分の有効網目鎖量が多
くなるため、高伸び、低弾性率を示すゴム状硬化物が得
られやすくなる。
【0020】本発明の組成物に含有される反応性ケイ素
基含有ポリオキシアルキレン重合体としては、市販品を
利用することができ、例えば、鐘淵化学工業(株)製の
カネカMSポリマーを使用することができる。本発明の
組成物の養生後の50%引張応力を上記所定の範囲とす
る方法としては、分子量が同じで官能基数が異なる反応
性ケイ素基含有ポリオキシアルキレン重合体を混合する
ことによる平均官能基数の調整、官能基数が同じで分子
量が異なる反応性ケイ素基含有ポリオキシアルキレン重
合体を混合することによる平均分子量の調整、配合する
可塑剤量の増減、充填剤の量・粒子径・表面処理剤量の
増減、架橋剤(例えばテトラメトキシシラン等の多官能
シラン)の添加等の方法が挙げられ、これらの方法を組
み合わせて行っても良い。
【0021】本発明の組成物には、硬化触媒として4価
のスズ化合物を用いる。硬化触媒として4価のスズ化合
物を用いることにより、標準養生後、さらに50%伸張
した状態を保ったまま標準状態で7日間放置後、無荷重
として24時間放置した硬化物の50%引張応力を0.
05[N/mm2 ]以下とすることができる。4価のス
ズ化合物としては、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル
錫マレエート、ジブチル錫フタレート、ジオクチル錫ジ
ラウレート、ジオクチル錫マレエート等のカルボン酸金
属塩、これらのカルボン酸金属塩とエステルの化合物等
が挙げられる。本発明の組成物の硬化触媒としては、4
価のスズ化合物以外にも、本発明の目的を損なわない範
囲で、アルキルチタン酸塩、有機ケイ素チタン酸塩、ア
ミン塩等の公知のシラノール縮合触媒を用いることがで
きる。
【0022】本発明の組成物には、上記成分に加え、本
発明の目的を損なわない範囲で、充填剤、可塑剤、接着
性付与剤、顔料、老化防止剤、紫外線吸収剤等の添加剤
を含有することができる。
【0023】本発明の組成物は、一液型の組成物として
も二液型の組成物としてもよい。二液型の組成物として
用いる場合は、例えば、反応性ケイ素基含有ポリオキシ
アルキレン重合体と充填剤等の添加剤からなる成分と、
硬化触媒と充填剤等の添加剤からなる成分とに分け、別
体として容器に密閉し、使用時に両成分を混合して用い
れば良い。一液型の組成物として用いる場合は、反応性
ケイ素基含有ポリオキシアルキレン重合体、硬化触媒、
充填剤等の添加剤を減圧乾燥、熱乾燥等物理的に乾燥・
脱水するか、ビニルトリメトキシシラン等の水分と瞬間
的に反応するものを添加して化学的に脱水してから、密
閉状態で混合し、密閉容器に保存する。本発明の組成物
をサイジングボードに施工するに当たっては、プライマ
ーを必要に応じて使用することができる。
【0024】標準養生後の硬化物の50%引張応力が
0.15〜0.30[N/mm2 ]、且つ、標準養生後
さらに50%伸張した状態を保ったまま標準状態で7日
間放置後、無荷重として24時間放置した硬化物の50
%引張応力が0.05[N/mm2 ]以下である特性を
有する本発明の組成物は、一液型組成物とする場合は、
例えば、下記化合物を下記の組成で配合することにより
得ることができる。 反応性ケイ素基含有ポリオキシアルキレン重合体(例えば、カネカMSポリ マー S203、鐘淵化学工業(株)製) 50重量部 反応性ケイ素基含有ポリオキシアルキレン重合体(例えば、カネカMSポリ マー S303、鐘淵化学工業(株)製) 50重量部 可塑剤(フタル酸ジ−2−エチルヘキシル) 50重量部 表面処理炭酸カルシウム 150重量部 ビニルトリメトキシシラン 2重量部 γ−アミノプロピルトリメトキシシラン 3重量部 硬化触媒(4価のスズ化合物、例えばNo.918.三共有機合成(株)製) 2重量部
【0025】本発明の組成物を二液型とする場合は、例
えば、下記化合物を下記の組成でそれぞれ配合すること
により得ることができ、得られた2成分はそれぞれ密閉
容器に別体で保存する。 <主剤成分> 反応性ケイ素基含有ポリオキシアルキレン重合体(例えば、カネカMSポリ マー S203、鐘淵化学工業(株)製) 50重量部 反応性ケイ素基含有ポリオキシアルキレン重合体(例えば、カネカMSポリ マー S303、鐘淵化学工業(株)製) 50重量部 可塑剤(フタル酸ジ−2−エチルヘキシル) 50重量部 表面処理炭酸カルシウム 160重量部 <硬化成分> 可塑剤(フタル酸ジ−2−エチルヘキシル) 10重量部 ビニルトリメトキシシラン 2重量部 γ−アミノプロピルトリメトキシシラン 3重量部 硬化触媒(4価のスズ化合物、例えばNo.918、三共有機合成(株)製) 2重量部
【0026】本発明のシーリング材組成物は、上記構成
を採ることにより、応力緩和性を有するので接着耐久性
に優れ、養生後に適度なモジュラスを有するので、寒暖
の繰り返しを経てもフクレを生じることなく、外観を損
なうことのない意匠性能を兼ね備える。
【0027】
【実施例】(実施例1、比較例1〜2)下記第1表に記
載の組成で、反応性ケイ素基含有ポリオキシアルキレン
重合体(表中、変成シリコーンポリマーと記載)、硬化
触媒、可塑剤、充填剤、4価の錫化合物を配合して1液
型シーリング材を調製した。表中、化合物の単位は重量
部である。標準養生後の50%引張応力と、標準養生後
さらに50%伸張した状態を保ったまま標準状態で7日
間放置後、無荷重として24時間放置した後の50%引
張応力は、下記第2表に示す通りである。
【0028】(実施例2、比較例3〜4)下記第1表に
記載の組成で、反応性ケイ素基含有ポリオキシアルキレ
ン重合体(表中、変成シリコーンポリマーと記載)、可
塑剤、充填剤を配合して主剤成分を調製し、硬化触媒、
可塑剤、4価の錫化合物を配合して硬化成分を調製し
て、二液型のシーリング材組成物を調製した。表中、化
合物の単位は重量部である。標準養生後の50%引張応
力と、標準養生後さらに50%伸張した状態を保ったま
ま標準状態で7日間放置後、無荷重として24時間放置
した後の50%引張応力は、下記第2表に示す通りであ
る。これらのシーリング材について、接着試験、フクレ
試験を下記の方法により行った。
【0029】
【表1】
【0030】<表中の成分> 変成シリコーンポリマー:カネカMSポリマー S2
03 鐘淵化学工業(株)製 変成シリコーンポリマー:カネカMSポリマー S3
03 鐘淵化学工業(株)製 可塑剤(DOP):フタル酸ジ−2−エチルヘキシル 可塑剤(EP−S):エポキシヘキサヒドロフタル酸−
2−エチルヘキシル 表面処理炭酸カルシウム:カルファイン200、丸尾カ
ルシウム(株)製 硬化触媒:4価のスズ化合物、No.918、三共有
機合成(株)製 硬化触媒:2価のスズ化合物、オクチル酸錫
【0031】実施例1〜2、比較例1〜4で得られたシ
ーリング材の各特性値の測定方法は下記のとおりであ
る。 <標準養生後50%引張応力>図1に示すように、シー
リング材2を、市販サイジングボード3(本実施例、比
較例では、l1 =50mm、l2 =50mm、l3 =1
2mmとして使用)2枚の側面の間に幅(l4 )12m
m×長さ(l5 )50mmとなるように施工して、試験
体1を作製した。この試験体1を、23℃で7日間、続
いて50℃で7日間養生(標準養生)した後、シーリン
グ材2の幅(l4 )を12mmから18mmとなるよう
引張変形を加えて50%引張応力を測定した。 <23℃・50%引張×7日、50%引張応力>上記試
験体1を、標準養生後、シーリング材2の幅(l4 )を
12mmから18mmに伸張させ、50%引張変形を与
え、応力をかけたままで、標準状態で7日間経過後、荷
重を0とし、伸張を解除して、24時間放置した。その
後、引張試験を行い、シーリング材2の幅(l4 )を1
8mmに伸張した時(50%引張時)の応力を測定し
た。表中、「23℃・50%引張×7日、50%引張応
力」と示して、測定値を示す。
【0032】(1)接着試験 上記試験体を23℃で7日間、続いて50℃で7日間養
生(標準養生)後、23℃で200%引張変形を与え、
応力をかけたままで7日経過後の剥離・破断の有無を評
価した。表中、○は剥離・破断が無かったことを、×は
あったことを示す。 (2)フクレ試験 得られたシーリング材を、モルタル板に5mm厚で打設
する。23℃で7日間、続いて50℃で7日間養(標準
養生)後に、50℃の水に1日浸漬し、ついで70℃で
2日養生するのを1サイクルとして、これを2サイクル
実施し、シーリング材の表面状態を観察した。表中、○
はフクレがなかったことを、×はあったことを示す。
【0033】
【0034】
【発明の効果】実施例からも明らかなように、本発明の
シーリング材組成物は、接着耐久性に優れ、経時にフク
レを生じず、優れた意匠性能を有するシーリング材組成
物である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例において、本発明の変成シリ
コーン系サイジングボード用シーリング材組成物の物性
を測定するために作製した試験体の斜視図である。
【符号の説明】
1 試験体 2 シーリング材 3 サイジングボード

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】標準養生後の硬化物の50%引張応力が
    0.15〜0.30[N/mm2 ]、且つ、標準養生後
    さらに50%伸張した状態を保ったまま標準状態で7日
    間放置後、無荷重として24時間放置した硬化物の50
    %引張応力が0.05[N/mm2 ]以下である、変成
    シリコーン系サイジングボード用シーリング材組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004011553A1 (ja) * 2002-07-25 2004-02-05 Kaneka Corporation 硬化性組成物およびサイジングボードのシーリング方法

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WO2004011553A1 (ja) * 2002-07-25 2004-02-05 Kaneka Corporation 硬化性組成物およびサイジングボードのシーリング方法
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