JP2001172531A - フッ素樹脂塗料用組成物および窯業系建材 - Google Patents

フッ素樹脂塗料用組成物および窯業系建材

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JP2001172531A
JP2001172531A JP36341999A JP36341999A JP2001172531A JP 2001172531 A JP2001172531 A JP 2001172531A JP 36341999 A JP36341999 A JP 36341999A JP 36341999 A JP36341999 A JP 36341999A JP 2001172531 A JP2001172531 A JP 2001172531A
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fluororesin
fluorine
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Takashi Takayanagi
敬志 高柳
Masao Unoki
正夫 鵜木
Akira Tomizawa
彬 富沢
Tatsuro Yamazaki
達朗 山崎
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AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
Asahi Glass Coat and Resin Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐候性に優れ、基材からのアルカリの溶出に
も強く、長期にわたって下地保護機能を有する塗膜を得
ることができる塗料用組成物、およびその塗料組成物を
塗装した窯業系建材を提供する。 【解決手段】 フッ素樹脂、シアノアクリレート系紫外
線吸収剤および水を必須成分とし、必要によりつや消し
剤、消泡剤、フッ素を含有しない樹脂成分を含有させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窯業系建材の塗装
に適用できるフッ素樹脂塗料用組成物およびそれを塗装
した窯業系建材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅の寿命が延び、その屋根材、
外壁材にも長期の寿命が要求されるようになった。ま
た、いわゆるサイディング材と呼ばれる窯業系の建材
が、戸建て住宅の外壁材として多く用いられるようにな
ってきたが、その表面は、アクリルエマルション塗料の
ような耐候性の低い塗料でしか塗装されていなかったた
め、数年の間に変色、光沢変化等の外観変化が起こり、
さらには、材料自体への吸水等も起こって、再塗装また
は貼り替えが必要な状況にまで達することがあった。最
近、ビル、橋梁等の大型構造物にしばしば採用され、長
期の耐候性を示している塗装材として、フッ素樹脂塗料
があり、昔からある高温焼き付けタイプに加えて、溶剤
に可溶な常温架橋タイプ(例:旭硝子製商品名ルミフロ
ン)、さらには水系のエマルションタイプのフッ素樹脂
塗料も出現して、長期にわたって基材を保護する塗料と
して注目されている。近年、住宅外壁等に使われる窯業
系のサイディング材は、意匠性の向上のために、部分的
な色分け、スパッタ模様、多色重ね塗りによる色分け等
がしばしば行われている。これら多色塗り材において
は、表面が劣化してきた場合に着色塗料による補修塗装
を行うと、初期の意匠性が失われてしまうという問題が
あり、クリヤ塗料による補修を行って、下地の多色塗装
による意匠性を維持したいという要望があった。
【0003】一方、窯業系のサイディング材は、その本
質的な性質から、表面にアルカリ性の成分が徐々に出て
くる現象が起こり、表面の保護に用いられる塗膜の耐ア
ルカリ性が低いと、変色、剥離等の問題を引き起こし
た。耐アルカリ性の高いフッ素樹脂系の塗膜を用いた場
合、塗膜自体の劣化は問題とならないが、クリヤ塗料で
は、下地の非フッ素塗膜を保護するために、紫外線吸収
剤を配合することが必要であり、その場合、塗料中に配
合されていた紫外線吸収剤の耐アルカリ性が低いと、紫
外線吸収能が長期にわたって持続されないという問題が
あった。特に、フッ素樹脂系の高耐候性塗膜は、樹脂自
体の紫外線吸収が少ないために、配合した紫外線吸収剤
の効果が低くなると、プライマ層へと紫外線が到達し、
界面での劣化が起こって、変色、塗膜の剥離が起きると
いう問題を引き起こすことがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐候性に優
れ、基材からのアルカリの溶出にも強く、長期にわたっ
て下地保護機能を有する塗膜を得ることができる塗料用
組成物、およびその塗料用組成物を塗装した窯業系建材
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、フッ素樹
脂塗料用組成物に、特定の構造の紫外線吸収剤を所定量
添加することによって、長期の暴露後でも充分な紫外線
吸収能を発揮できる塗膜を得ることができる塗料用組成
物を見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本
発明は、(A)フッ素樹脂、(B)シアノアクリレート
系紫外線吸収剤および(C)水を必須成分とし、必要に
より(D)つや消し剤、(E)消泡剤、(F)フッ素を
含有しない樹脂から選ばれる少なくとも1種を含有する
ことを特徴とするフッ素樹脂塗料用組成物を提供する。
また、本発明は、上記フッ素樹脂塗料用組成物におい
て、フッ素樹脂がフルオロオレフィンとフッ素を含有し
ない単量体の共重合体であるフッ素樹脂塗料用組成物を
提供する。また、本発明は、上記フッ素樹脂塗料用組成
物において、フッ素樹脂塗料用組成物が顔料を含有しな
いクリヤ塗料組成物であるフッ素樹脂塗料用組成物を提
供する。さらに、本発明は、上記フッ素樹脂塗料用組成
物を窯業系建材の表面に塗装して得られることを特徴と
する窯業系建材を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において使用されるフッ素
樹脂は、フッ素成分を含有し、塗装可能な状態をとりう
るものであれば特に限定されないが、フルオロオレフィ
ンの単独重合体および共重合体や、フルオロオレフィン
とフッ素を含有しない単量体の共重合体などが挙げられ
るが、フルオロオレフィンとフッ素を含有しない単量体
の共重合体が好ましい。フルオロオレフィンとしては、
例えば、CClF=CF,CF=CF,CF
CH,CH=CHF等のフルオロエチレン類;CF
=CFCF,CFClCF=CF,CFCC
l=CF,CFClCF=CF,CClCF=
CF等のフルオロプロぺン類;炭素数4以上のフルオ
ロオレフィン類を挙げることができる。フルオロオレフ
ィンの全部または一部を、CF=CFOCF,CF
=CFOC等のフルオロビニルエーテル類で置
き換えることもできる。これらのフルオロオレフィンと
しては単独でもよく、複数種が併用されてもよい。
【0007】フルオロオレフィンとフッ素を含有しない
単量体との共重合によって得られるフッ素樹脂として
は、前記のフルオロオレフィンと下記のフッ素を含有し
ない単量体を共重合させて得られるポリマが挙げられ
る。共重合可能なフッ素を含有しない単量体としては、
ビニルエーテル、カルボン酸ビニルエステル等のビニル
系単量体が好ましく挙げられる。ビニルエーテルの具体
例としては、メチルビニルエーテル、エチルビニルエー
テル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテ
ル、シクロヘキシルビニルエーテル、t−ブチルビニル
エーテル、α,α’−ジメチルプロピルエーテル、オク
チルビニルエーテル、ネオペンチルビニルエーテル等の
アルキルビニルエーテル類;メチルイソプロペニルエー
テル、エチルイソプロペニルエーテル、プロピルイソプ
ロペニルエーテル、ブチルイソプロペニルエーテル、シ
クロヘキシルイソプロペニルエーテル等のイソプロペニ
ルエーテル類;フェニルビニルエーテル、ベンジルビニ
ルエーテル、ナフチルビニルエーテル等の芳香族ビニル
エーテル類;2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、3
−ヒドロキシプロピルビニルエーテル、4−ヒドロキシ
ブチルビニルエーテル、9−ヒドロキシノニルビニルエ
ーテル、1−ヒドロキシメチル−4−ビニロキシメチル
シクロヘキサン、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル
ビニルエーテルなどのヒドロキシアルキルビニルエーテ
ル類;2−ヒドロキシエチルイソプロペニルエーテル、
3−ヒドロキシプロピルイソプロペニルエーテル、4−
ヒドロキシブチルイソプロペニルエーテル、9−ヒドロ
キシノニルイソプロペニルエーテル、1−ヒドロキシメ
チル−4−イソプロペノキシメチルシクロヘキサン、3
−ヒドロキシ−2−クロロプロピルイソプロペニルエー
テル等のヒドロキシアルキルイソプロペニルエーテル類
が挙げられる。
【0008】カルボン酸ビニルエステルの具体例として
は、酢酸ビニル、酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、安息
香酸ビニル、バーサチック酸ビニル等のカルボン酸ビニ
ル類が挙げられる。これらのフッ素を含有しない単量体
についても、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併
用してもよい。また、上記共重合体の特徴を失わない範
囲で、上記単量体に他の共重合可能な単量体を加えて重
合することができる。他の共重合可能な単量体として
は、エチレン、プロピレン、イソブチレン等のオレフィ
ン類、塩化ビニル、塩化ビニリデン等のハロオレフィン
類、蟻酸アリル、酪酸アリル、安息香酸アリル、シクロ
ヘキサンカルボン酸アリル等のカルボン酸アリル類、ア
リルエチルエーテル、アリルフェニルエーテル等のアリ
ルエーテル類、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル
等の(メタ)アクリル酸エステル類等が挙げられる。他
の共重合可能な単量体についても、1種単独で用いても
よいし、2種以上を併用してもよい。
【0009】フルオロオレフィンとフッ素を含有しない
単量体を共重合させて得られるフッ素樹脂は、全重合単
位に対して、フルオロオレフィンに基づく重合単位が2
0〜80モル%の割合で含まれていることが好ましい。
フッ素樹脂としては、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビ
ニリデン−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプ
ロピレン系共重合体、フッ化ビニリデン−クロロトリフ
ルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン系共重合
体、テトラフルオロエチレン−エチレン−プロピレン系
共重合体、クロロトリフルオロエチレンまたはテトラフ
ルオロエチレン−アルキルビニルエーテルまたはカルボ
ン酸ビニルエステル系共重合体等のフッ素樹脂が、耐候
性と塗装性を兼ね備えていることから、好ましく採用さ
れる。
【0010】塗料用組成物中のフッ素樹脂の含有割合
は、10〜70質量%が好ましく、20〜50質量%が
特に好ましい。フッ素樹脂は、あまりに少ないと耐候性
等のフッ素樹脂としての特性を塗膜に与えることができ
ず、また多すぎると、つや消し剤等の配合適性、塗装性
等が劣るため好ましくない。シアノアクリレート系紫外
線吸収剤は、シアノ基とアクリレート基を有する紫外線
吸収剤であればよく、2−シアノ−3,3−ジフェニル
アクリル酸のアルキルエステルが好ましい。その具体例
としては、エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルア
クリレート、オクチル−2−シアノ−3,3−ジフェニ
ルアクリレート等が市販されており、入手が容易である
が、これらに限定されず、使用する樹脂との相溶性、融
点等により適宜選択可能である。シアノアクリレート系
紫外線吸収剤の含有割合は、0.1〜5質量%が好まし
く、0.5〜4質量%が特に好ましい。
【0011】本発明の塗料用組成物には、水が含まれる
が、水の含有割合は、30〜70質量%が好ましく、4
0〜60質量%が特に好ましい。また、本発明の塗料用
組成物中には、必要に応じて、つや消し剤、消泡剤また
はフッ素を含有しない樹脂を配合してもよい。つや消し
剤としては、微紛シリカ、アルミナ、ポリエチレン微粒
子などが挙げられる。つや消し剤の配合割合は、通常
0.1〜10質量%であればよいが、0.5〜5質量%
が好ましく、1〜3質量%が特に好ましい。
【0012】消泡剤としては、シリコーン系消泡剤など
が挙げられるが、市販品としては、SNデフォーマー1
21(商品名、サンノプコ社製)などが挙げられる。消
泡剤の配合割合は、通常0.01〜2質量%であればよ
いが、0.1〜1質量%が好ましく、0.2〜0.5質
量%が特に好ましい。フッ素を含有しない樹脂成分とし
ては、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポ
リエステル樹脂などが挙げられるが、水性アクリル樹脂
が好ましい。フッ素を含有しない樹脂の配合割合は、通
常10〜70質量%であればよいが、20〜60質量%
が好ましく、30〜50質量%が特に好ましい。
【0013】さらに、本発明の塗料用組成物には、上記
以外の塗料用添加剤、例えば造膜助剤、増粘剤、表面親
水化剤、表面撥水剤、酸化防止剤、可塑剤、レベリング
剤、ハジキ防止剤、皮バリ防止剤、硬化剤などの1種ま
たは2種以上を混合してもよい。本発明の塗料用組成物
は、顔料を含有しないクリヤ塗料組成物として使用する
ことにより、本発明の特徴がより発揮できる。なお、本
発明の塗料用組成物は、顔料を少量配合してカラークリ
ヤ塗料として用いることも可能であり、さらに顔料を配
合していわゆるエナメル塗料として使用しても構わな
い。本発明の塗料用組成物は、木、プラスチックスなど
の有機基材、ガラス、コンクリート、金属などの無機基
材などの種々の基材に適用できるが、窯業系建材に適用
すること、さらには多色塗りのサイディング材補修に適
用することが本発明の特徴をより発揮することができ
る。
【0014】塗料用組成物の塗装により得られる塗膜の
厚みは、特に制限ないが、通常5〜50μmであればよ
く、好ましくは10〜30μmである。本発明の塗料用
組成物の塗装に関しては、スプレー、ロールコータ、刷
毛塗り、転写他各種塗装方法を採用することが可能であ
る。本発明の窯業系建材は、本発明の塗料用組成物を窯
業系建材の表面に塗装することにより得られる。窯業系
建材の表面に本発明の塗料用組成物を塗装する際には、
下塗りとして、各種シーラー、エナメル塗料、カラーク
リヤ塗料等を施すことが可能である。下塗り塗料の樹脂
成分としては、エポキシ系、アクリルエマルション系、
アクリルウレタン系、アクリルシリコン系、フッ素樹脂
系、無機系、カルボニルヒドラジド架橋タイプ等の各種
樹脂を用いることができる。下塗り塗料の塗装により得
られる塗膜の厚みは、特に制限ないが、通常5〜100
μmであればよく、好ましくは10〜50μmである。
本発明の窯業系建材は、種々の用途に使用できるが、特
に外壁用窯業系建材として使用することが本発明の特徴
をより発揮することができる。
【0015】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を具体的にさ
らに詳しく説明する。なお、本発明は、これらの実施例
により何ら限定されるものではない。例1〜4および例
8〜11は実施例であり、例5〜7および例12〜14
は比較例である。各例において、部とは質量部を意味す
る。 〔例1〕樹脂エマルションとしてのフルオロオレフィン
系樹脂エマルション「ルミフロンFE−4200」(旭
硝子社製)75部に、清水17.4部、消泡剤「SNデ
フォーマー121」(サンノプコ社製)0.1部、造膜
助剤「テキサノール」(イーストマン・ケミカル社製)
5部を配合し、シアノアクリレート系紫外線吸収剤「バ
イオソーブ910」(共同薬品社製)2部、増粘剤「ア
デカノールUH−420」(旭電化社製)0.5部をも
配合せしめ、室温で高速撹拌機を用いて充分に攪拌し
た。得られた塗料を(A−1)と略記する。
【0016】〔例2〕樹脂エマルションとして、フルオ
ロオレフィン系樹脂エマルション「ルミフロンFE-4
200」(旭硝子社製)32.5部およびアクリル系樹
脂エマルション「ポリゾールAP−3700」(昭和高
分子社製)32.5部を用いた他は、例1と同様にして
塗料(A−2)を得た。 〔例3〕つや消し剤として微紛シリカ「ミズカシルP−
526」(水澤化学工業社製)3部を添加した他は、例
1と同様にして塗料(A−3)を得た。 〔例4〕つや消し剤として、微紛シリカ「ミズカシルP
−526」(水澤化学工業社製)3部を添加した他は、
例2と同様にして塗料(A−4)を得た。
【0017】〔例5〕例1において、シアノアクリレー
ト系紫外線吸収剤「バイオソーブ910」を除いた塗料
用組成物により、塗料を作製した。得られた塗料を(B
−1)と略記する。 〔例6〕フルオロオレフィン系樹脂エマルション「ルミ
フロンFE−4200」75部に、清水17.4部、消
泡剤「SNデフォーマー121」0.1部、造膜助剤
「テキサノール」5部を配合し、ベンゾフェノン系紫外
線吸収剤「バイオソーブ130」2部、増粘剤「アデカ
ノールUH−420」0.5部をも配合せしめ、室温で
高速撹拌機を用いて充分に攪拌した。得られた塗料を
(B−2)と略記する。
【0018】〔例7〕アクリル系樹脂エマルション「ポ
リゾールAP−3700」(昭和高分子社製)75部
に、清水17.4部、消泡剤「SNデフォーマー12
1」0.1部、造膜助剤「テキサノール」5部を配合
し、シアノアクリレート系紫外線吸収剤「バイオソーブ
910」2部、増粘剤「アデカノールUH−420」
0.5部をも配合せしめ、室温で高速撹拌機を用いて充
分に攪拌した。得られた塗料を(B−3)と略記する。 〔例8〜11〕塗装用基材に「ほんばんEX タイルパ
ネル12・パンセ」(旭硝子社製)を用いて、例1〜4
で得られた塗料をハケ塗にてその基材上に塗装し、室温
にて1週間乾燥養生し、外壁用窯業系建材を得た。得ら
れた外壁用窯業系建材について、下記に示す密着性、耐
水性、耐アルカリ性、温冷繰り返し性、促進耐候性等の
試験を実施した。その試験結果を表1に示した。
【0019】〔例12〜14〕塗装用基材に「ほんばん
EX タイルパネル12・パンセ」(旭硝子社製)を用
いて、例5〜7で得られた塗料をそれぞれハケ塗にてそ
の基材上に塗装し、室温にて1週間乾燥養生し、外壁用
窯業系建材を得た。得られた外壁用窯業系建材につい
て、下記に示す密着性、耐水性、耐アルカリ性、温冷繰
り返し性、促進耐候性等の試験を実施した。その試験結
果を表1に示した。 (1)密着性:カッターナイフにて、4mm間隔の碁盤
目を縦5個、横5個、計25個作製した後、24mm幅
のセロテープを消しゴムにて圧着し、セロテープを真上
に引き剥がし、塗膜の残存数を下記の基準により判定し
た。 ◎:25/25、○:24/25〜20/25、△:19/25〜15/25、×:
14/25以下
【0020】(2)耐水性:20±2℃に保った水道水
に20日間浸漬し、塗膜の外観を観察し、下記の基準に
より判定した。 ◎:異常なし、○:塗膜が僅かに白化、△:塗膜が僅か
に黄変、×:塗膜が著しく黄変 (3)耐アルカリ性:20±2℃に保った飽和消石灰水
溶液に10日間浸漬し、塗膜の外観を観察し、下記の基
準により判定した。 ◎:異常なし、○:塗膜が僅かに白化、△:塗膜が僅か
に黄変、×:塗膜が著しく黄変 (4)温冷繰り返し性:水中浸漬(18hr)→気中凍
結(−20±3℃×3hr)→気中融解(50±3℃×
3hr)を1サイクルとする繰り返し試験を10サイク
ル実施し、塗膜の外観を観察し、下記の基準により判定
した。 ◎:異常なし、○:塗膜が僅かに白化、△:塗膜が僅か
に黄変、×:塗膜が著しく黄変 (5)促進耐候性:サンシャインウェザオメーターを用
いて、4000時間に及ぶ暴露後の光沢保持率を測定
し、下記の基準により判定した。 ◎:80%以上、○70%以上80%未満、△50%以
上70%未満、×49%以下
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明の塗料用組成物は、窯業系建材に
塗装された場合でも、基材から溶出するアルカリ性成分
の影響によってその特性を損なうことがなく、長期にわ
たって紫外線を遮断し、基材を保護する塗膜を与えるこ
とができる。また、本発明の塗料用組成物を塗装して得
られる塗膜は、長期にわたって光沢の低下、色の変化が
起こりにくく、優れた美観を保つことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鵜木 正夫 神奈川県川崎市幸区塚越3丁目474番地2 旭硝子株式会社内 (72)発明者 富沢 彬 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社内 (72)発明者 山崎 達朗 千葉県松戸市松飛台字中原518 Fターム(参考) 2E110 AA28 AB02 AB04 AB22 BA02 BB04 GA33X GB23X GB46W 4J038 CD091 EA012 MA08 PB05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)フッ素樹脂、(B)シアノアクリレ
    ート系紫外線吸収剤および(C)水を必須成分とし、必
    要により(D)つや消し剤、(E)消泡剤、(F)フッ
    素を含有しない樹脂成分から選ばれる少なくとも1種を
    含有することを特徴とするフッ素樹脂塗料用組成物。
  2. 【請求項2】フッ素樹脂がフルオロオレフィンとフッ素
    を含有しない単量体の共重合体である請求項1に記載の
    フッ素樹脂塗料用組成物。
  3. 【請求項3】フッ素樹脂塗料用組成物が顔料を含有しな
    いクリヤ塗料組成物である請求項1または2に記載のフ
    ッ素樹脂塗料用組成物。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載のフッ素樹
    脂塗料用組成物を窯業系建材の表面に塗装して得られる
    ことを特徴とする窯業系建材。
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