JP2001172216A - 4−トリフルオロメトキシベンジルクロライドの製法 - Google Patents
4−トリフルオロメトキシベンジルクロライドの製法Info
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- trifluoromethoxybenzyl
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、医農薬の中間体として有用な4−
トリフルオロメトキシベンジルクロライドの工業的製法
を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明における4−トリフルオロメトキ
シベンジルクロライドの製造は、トリフルオロメトキシ
ベンゼンとクロロメチルメチルエーテルなどのメチルエ
ーテル類とを、酸触媒存在下に反応させることによって
行うことができる。
トリフルオロメトキシベンジルクロライドの工業的製法
を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明における4−トリフルオロメトキ
シベンジルクロライドの製造は、トリフルオロメトキシ
ベンゼンとクロロメチルメチルエーテルなどのメチルエ
ーテル類とを、酸触媒存在下に反応させることによって
行うことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医農薬の合成中間
体、例えば殺虫剤,殺ダニ剤,殺菌剤,殺センチュウ剤
として有用なアミノピリミジン誘導体(特開平5−23
0036号公報,特開平6−25187号公報,特開平
7−258223号公報)の合成中間体として重要であ
る4−トリフルオロメトキシベンジルクロライドの製法
に関するものである。
体、例えば殺虫剤,殺ダニ剤,殺菌剤,殺センチュウ剤
として有用なアミノピリミジン誘導体(特開平5−23
0036号公報,特開平6−25187号公報,特開平
7−258223号公報)の合成中間体として重要であ
る4−トリフルオロメトキシベンジルクロライドの製法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】4−トリフルオロメトキシベンジルクロ
ライドの製法としては、例えば、欧州特許EP9787
号には、4−トリフルオロメトキシトルエンを塩素共存
下光照射により塩素化する方法が記載されており;米国
特許US4118561号や独国特許DE280902
2号には、4−トリフルオロメトキシベンジルアルコー
ルを塩化チオニルで塩素化する方法が記載されている。
しかし、これらの方法で用いる原料は高価であり、大量
に入手することが困難であるので、工業的な製法として
利用することはできない。また、置換ベンゼンのクロロ
メチル化については、数多くの報告があるが、トリフル
オロメトキシベンゼンに関する記載は認められない。ま
た、一般には、電子吸引基を有するベンゼン環において
は、クロロメチル化された生成物のほうが原料より反応
性が高いため、そのパラ位を選択的にモノクロロメチル
化することは難しく、収率も低いと考えられている。
ライドの製法としては、例えば、欧州特許EP9787
号には、4−トリフルオロメトキシトルエンを塩素共存
下光照射により塩素化する方法が記載されており;米国
特許US4118561号や独国特許DE280902
2号には、4−トリフルオロメトキシベンジルアルコー
ルを塩化チオニルで塩素化する方法が記載されている。
しかし、これらの方法で用いる原料は高価であり、大量
に入手することが困難であるので、工業的な製法として
利用することはできない。また、置換ベンゼンのクロロ
メチル化については、数多くの報告があるが、トリフル
オロメトキシベンゼンに関する記載は認められない。ま
た、一般には、電子吸引基を有するベンゼン環において
は、クロロメチル化された生成物のほうが原料より反応
性が高いため、そのパラ位を選択的にモノクロロメチル
化することは難しく、収率も低いと考えられている。
【0003】米国特許US4199595号や独国特許
DE2757066号には、一般的な話として、フェノ
キシエーテル類やチオフェノキシエーテル類にパラホル
ムアルデヒド存在下で塩素ガスを吹き込むと、対応する
パラ置換のベンジルクロライドが得られることが記載さ
れているが、具体的な記載はない。前記の一般的な話と
して記載された方法は、比較例として示した反応条件で
は、本発明の製法よりも劣るものである。即ち、トリフ
ルオロメトキシベンゼンを塩化亜鉛存在下、パラホルム
アルデヒドと塩酸ガスとを反応させた場合には、2置換
クロロメチル化体やo−異性体が多く生成し、目的物で
あるp−クロロメチル化体の収率はかなり低いものであ
った。さらに、J.Am.Chem.Soc.,10
3,6873(1981)やTetrahedron
Letters,24,1933(1983)等には、
メチルエーテル類を用いたクロロメチル化についての記
載があるが、電子吸引基をもつベンゼン環のパラ位を収
率良くモノクロロメチル化した例の記載はない。
DE2757066号には、一般的な話として、フェノ
キシエーテル類やチオフェノキシエーテル類にパラホル
ムアルデヒド存在下で塩素ガスを吹き込むと、対応する
パラ置換のベンジルクロライドが得られることが記載さ
れているが、具体的な記載はない。前記の一般的な話と
して記載された方法は、比較例として示した反応条件で
は、本発明の製法よりも劣るものである。即ち、トリフ
ルオロメトキシベンゼンを塩化亜鉛存在下、パラホルム
アルデヒドと塩酸ガスとを反応させた場合には、2置換
クロロメチル化体やo−異性体が多く生成し、目的物で
あるp−クロロメチル化体の収率はかなり低いものであ
った。さらに、J.Am.Chem.Soc.,10
3,6873(1981)やTetrahedron
Letters,24,1933(1983)等には、
メチルエーテル類を用いたクロロメチル化についての記
載があるが、電子吸引基をもつベンゼン環のパラ位を収
率良くモノクロロメチル化した例の記載はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、医農
薬の合成中間体、例えば、殺虫剤,殺ダニ剤,殺菌剤,
殺センチュウ剤として有用なアミノピリミジン誘導体
(特開平5−230036号公報,特開平6−2518
7号公報,特開平7−258223号公報)の合成中間
体として重要である4−トリフルオロメトキシベンジル
クロライドを、安価に、かつ収率良く、工業的に製造す
る方法を提供することである。
薬の合成中間体、例えば、殺虫剤,殺ダニ剤,殺菌剤,
殺センチュウ剤として有用なアミノピリミジン誘導体
(特開平5−230036号公報,特開平6−2518
7号公報,特開平7−258223号公報)の合成中間
体として重要である4−トリフルオロメトキシベンジル
クロライドを、安価に、かつ収率良く、工業的に製造す
る方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するために検討した結果、医農薬の合成中間体
として有用なアミノピリミジン誘導体の合成中間体とし
て重要である4−トリフルオロメトキシベンジルクロラ
イドの製法を確立して、本発明を完成するに至った。即
ち、本発明は、次式(1):
題を解決するために検討した結果、医農薬の合成中間体
として有用なアミノピリミジン誘導体の合成中間体とし
て重要である4−トリフルオロメトキシベンジルクロラ
イドの製法を確立して、本発明を完成するに至った。即
ち、本発明は、次式(1):
【0006】
【化4】
【0007】で示されるトリフルオロメトキシベンゼン
と次式(2):
と次式(2):
【0008】
【化5】
【0009】(式中、Rは、塩素原子またはクロロカル
ボニル基を表す。)で示されるメチルエーテル類を、酸
触媒存在下に反応させることを特徴とする次式(3):
ボニル基を表す。)で示されるメチルエーテル類を、酸
触媒存在下に反応させることを特徴とする次式(3):
【0010】
【化6】
【0011】で示される4−トリフルオロメトキシベン
ジルクロライドの製法に関するものである。
ジルクロライドの製法に関するものである。
【0012】以下、本発明を詳細に説明する。製造原料
〔式(2)で示される化合物(2)〕におけるRとして
は、塩素原子,クロロカルボニル基を挙げることができ
る。使用する式(1)で示される化合物(1)は、工業
的に入手可能な化合物である。化合物(2)のうち、R
がクロロ原子の場合には、工業的に入手可能な化合物で
あり、Rがクロロカルボニル基の場合には、工業的に入
手可能なメトキシ酢酸と塩化チオニルから容易に得られ
る。原料化合物の使用量は、化合物(1)に対して化合
物(2)が1倍モル以上であるが;好ましくは、2〜3
倍モルである。使用する酸触媒は、塩化アルミニウム,
塩化鉄(III)等のルイス酸および硫酸が好ましい。酸
触媒の使用量は、化合物(1)に対して1倍モル以上で
あるが;好ましくは、1〜1.5倍モルである。
〔式(2)で示される化合物(2)〕におけるRとして
は、塩素原子,クロロカルボニル基を挙げることができ
る。使用する式(1)で示される化合物(1)は、工業
的に入手可能な化合物である。化合物(2)のうち、R
がクロロ原子の場合には、工業的に入手可能な化合物で
あり、Rがクロロカルボニル基の場合には、工業的に入
手可能なメトキシ酢酸と塩化チオニルから容易に得られ
る。原料化合物の使用量は、化合物(1)に対して化合
物(2)が1倍モル以上であるが;好ましくは、2〜3
倍モルである。使用する酸触媒は、塩化アルミニウム,
塩化鉄(III)等のルイス酸および硫酸が好ましい。酸
触媒の使用量は、化合物(1)に対して1倍モル以上で
あるが;好ましくは、1〜1.5倍モルである。
【0013】化合物(3)の合成は、無溶媒又は溶媒存
在下で行うことができる。溶媒としては、本反応に関与
しないものであれば特に限定されず、例えば、ジクロロ
メタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハ
ロゲン化炭化水素類;二硫化炭素;ニトロベンゼン、ニ
トロメタン、ニトロエタン等のニトロ化炭化水素類を挙
げることができる。そして、これらを単独又は混合して
使用することができる。溶媒の使用量は、化合物(1)
に対して0〜50容量であり;好ましくは、2〜5倍量
である。化合物(3)の合成温度は、0〜50℃である
が;好ましくは、0〜20℃である。
在下で行うことができる。溶媒としては、本反応に関与
しないものであれば特に限定されず、例えば、ジクロロ
メタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハ
ロゲン化炭化水素類;二硫化炭素;ニトロベンゼン、ニ
トロメタン、ニトロエタン等のニトロ化炭化水素類を挙
げることができる。そして、これらを単独又は混合して
使用することができる。溶媒の使用量は、化合物(1)
に対して0〜50容量であり;好ましくは、2〜5倍量
である。化合物(3)の合成温度は、0〜50℃である
が;好ましくは、0〜20℃である。
【0014】化合物(3)の合成時間は、濃度,温度,
使用量によって変化するが;通常、0.5〜5時間であ
る。以上のようにして製造された目的化合物(3)は、
反応終了後、洗浄,抽出,濃縮等の通常の後処理を行
い、必要に応じて蒸留や各種クロマトグラフィー等の公
知の手段で精製することができる。このように得られた
化合物(3)から、殺虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、殺セン
チュウ剤として有用なアミノピリミジン誘導体を得るこ
とができる。そのアミノピリミジン誘導体の重要な中間
体である2−(4−トリフルオロメトキシフェニル)エ
チルアミンの合成は、以下に示すように、4−トリフル
オロメトキシベンジルクロライドをシアン化カリウムで
シアノ化し、ニッケル触媒で還元することで行うことが
できる。
使用量によって変化するが;通常、0.5〜5時間であ
る。以上のようにして製造された目的化合物(3)は、
反応終了後、洗浄,抽出,濃縮等の通常の後処理を行
い、必要に応じて蒸留や各種クロマトグラフィー等の公
知の手段で精製することができる。このように得られた
化合物(3)から、殺虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、殺セン
チュウ剤として有用なアミノピリミジン誘導体を得るこ
とができる。そのアミノピリミジン誘導体の重要な中間
体である2−(4−トリフルオロメトキシフェニル)エ
チルアミンの合成は、以下に示すように、4−トリフル
オロメトキシベンジルクロライドをシアン化カリウムで
シアノ化し、ニッケル触媒で還元することで行うことが
できる。
【0015】
【化7】
【0016】
【実施例】以下に本発明を実施例及び比較例によって具
体的に説明する。なお、これらの実施例は、本発明の範
囲を限定するものではない。 実施例1 濃硫酸1.00gにトリフルオロメトキシベンゼン1.
00gとクロロメチルメチルエーテル1.20gの混合
溶液をゆっくり滴下し、室温で2時間撹拌した。氷水2
mlを一気に加え、酢酸エチルで抽出した。この有機層
をガスクロマトグラフィー内部標準法で定量すると、4
−トリフルオロメトキシベンジルクロライドが0.74
g(収率57%、選択率63%)生成していた。なお、
未反応の4−トリフルオロメトキシベンゼンが0.10
g残っていた。
体的に説明する。なお、これらの実施例は、本発明の範
囲を限定するものではない。 実施例1 濃硫酸1.00gにトリフルオロメトキシベンゼン1.
00gとクロロメチルメチルエーテル1.20gの混合
溶液をゆっくり滴下し、室温で2時間撹拌した。氷水2
mlを一気に加え、酢酸エチルで抽出した。この有機層
をガスクロマトグラフィー内部標準法で定量すると、4
−トリフルオロメトキシベンジルクロライドが0.74
g(収率57%、選択率63%)生成していた。なお、
未反応の4−トリフルオロメトキシベンゼンが0.10
g残っていた。
【0017】実施例2 トリフルオロメトキシベンゼン1.00gとクロロメチ
ルメチルエーテル1.20gの混合溶液に濃硫酸1.0
0gを徐々に滴下し、室温で2時間撹拌した。氷水2m
lを一気に加え、酢酸エチルで抽出した。この有機層を
ガスクロマトグラフィー内部標準法で定量すると、4−
トリフルオロメトキシベンジルクロライドが0.52g
(収率40%、選択率70%)生成していた。なお、未
反応の4−トリフルオロメトキシベンゼンが0.43g
残っていた。
ルメチルエーテル1.20gの混合溶液に濃硫酸1.0
0gを徐々に滴下し、室温で2時間撹拌した。氷水2m
lを一気に加え、酢酸エチルで抽出した。この有機層を
ガスクロマトグラフィー内部標準法で定量すると、4−
トリフルオロメトキシベンジルクロライドが0.52g
(収率40%、選択率70%)生成していた。なお、未
反応の4−トリフルオロメトキシベンゼンが0.43g
残っていた。
【0018】実施例3 トリフルオロメトキシベンゼン1.00gとクロロメチ
ルメチルエーテル1.20gの混合溶液に塩化アルミニ
ウム0.84gを徐々に加え、室温で1.5時間撹拌し
た。氷水2mlを一気に加え、酢酸エチルで抽出した。
この有機層をガスクロマトグラフィー内部標準法で定量
すると、4−トリフルオロメトキシベンジルクロライド
が0.92g(収率71%)生成していた。
ルメチルエーテル1.20gの混合溶液に塩化アルミニ
ウム0.84gを徐々に加え、室温で1.5時間撹拌し
た。氷水2mlを一気に加え、酢酸エチルで抽出した。
この有機層をガスクロマトグラフィー内部標準法で定量
すると、4−トリフルオロメトキシベンジルクロライド
が0.92g(収率71%)生成していた。
【0019】実施例4 メトキシ酢酸14.0gに塩化チオニル22.2gとジ
メチルホルムアミド0.5g加えて、室温で2時間撹拌
した。その溶液にトリフルオロメトキシベンゼン10.
0gを加えた。そこへ、ニトロベンゼン20mlに溶か
した塩化アルミニウム8.4gを溶液を5℃以下に保ち
ながら徐々に加え、2時間撹拌した。氷水20mlを一
気に加え、酢酸エチルで抽出した。この有機層をガスク
ロマトグラフィー内部標準法で定量すると、4−トリフ
ルオロメトキシベンジルクロライドが10.1g(収率
78%)生成していた。この有機層を減圧下に濃縮後、
減圧下に蒸留すると4−トリフルオロメトキシベンジル
クロリドが9.1g得られた。
メチルホルムアミド0.5g加えて、室温で2時間撹拌
した。その溶液にトリフルオロメトキシベンゼン10.
0gを加えた。そこへ、ニトロベンゼン20mlに溶か
した塩化アルミニウム8.4gを溶液を5℃以下に保ち
ながら徐々に加え、2時間撹拌した。氷水20mlを一
気に加え、酢酸エチルで抽出した。この有機層をガスク
ロマトグラフィー内部標準法で定量すると、4−トリフ
ルオロメトキシベンジルクロライドが10.1g(収率
78%)生成していた。この有機層を減圧下に濃縮後、
減圧下に蒸留すると4−トリフルオロメトキシベンジル
クロリドが9.1g得られた。
【0020】b.p.77〜78℃/15mmHg1 H−NMR(CDCl3,300MHz)δ(pp
m):4.58(2H,s)、7.19〜7.22(2
H,d)、7.40〜7.43(2H,d)
m):4.58(2H,s)、7.19〜7.22(2
H,d)、7.40〜7.43(2H,d)
【0021】比較例1〔4−トリフルオロメトキシベン
ジルクロライドの合成〕 トリフルオロメトキシベンゼン1.0gにパラホルムア
ルデヒド0.3gと塩化亜鉛0.4gを加え、60℃に
加熱し、塩素ガスを吹き込みながら、2時間撹拌した。
室温まで冷却後、氷水2mlを一気に加え、酢酸エチル
で抽出した。この有機層をガスクロマトグラフィー内部
標準法で定量すると、4−トリフルオロメトキシベンジ
ルクロライドが0.22g(収率17%)生成してい
た。その際、ほぼ同面積のピーク比でオルト異性体が確
認された。
ジルクロライドの合成〕 トリフルオロメトキシベンゼン1.0gにパラホルムア
ルデヒド0.3gと塩化亜鉛0.4gを加え、60℃に
加熱し、塩素ガスを吹き込みながら、2時間撹拌した。
室温まで冷却後、氷水2mlを一気に加え、酢酸エチル
で抽出した。この有機層をガスクロマトグラフィー内部
標準法で定量すると、4−トリフルオロメトキシベンジ
ルクロライドが0.22g(収率17%)生成してい
た。その際、ほぼ同面積のピーク比でオルト異性体が確
認された。
【0022】参考例1〔4−トリフルオロメトキシベン
ジルシアニドの合成〕 4−トリフルオロメトキシベンジルクロライド21.0
gをアセトニトリル75mlと水75mlの混合溶媒に
溶かし、そこへシアン化カリウム9.8gとテトラn−
ブチルアンモニウムブロミド1.6gを加え、5時間還
流,撹拌した。室温まで冷却後、分液し、有機層を減圧
濃縮した。残渣を減圧蒸留して、無色透明の液体18.
1gを得た。 b.p.75〜76℃/0.8mmHg
ジルシアニドの合成〕 4−トリフルオロメトキシベンジルクロライド21.0
gをアセトニトリル75mlと水75mlの混合溶媒に
溶かし、そこへシアン化カリウム9.8gとテトラn−
ブチルアンモニウムブロミド1.6gを加え、5時間還
流,撹拌した。室温まで冷却後、分液し、有機層を減圧
濃縮した。残渣を減圧蒸留して、無色透明の液体18.
1gを得た。 b.p.75〜76℃/0.8mmHg
【0023】参考例2〔2−(4−トリフルオロメトキ
シフェニル)エチルアミンの合成〕 メタノール100mlにアンモニア10gを溶かし、そ
こへ4−トリフルオロメトキシベンジルシアニド20.
1gと5wt%の展開ラネーニッケル1.0gを加え
た。懸濁液をオートクレーブに移し、水素圧10kgf
/cm2,60℃で4時間撹拌した。室温まで冷却後、
放圧した。懸濁液を濾過し、ろ液を減圧濃縮した。残渣
を減圧蒸留して、無色透明の液体20.2gを得た。 b.p.86〜88℃/12mmHg
シフェニル)エチルアミンの合成〕 メタノール100mlにアンモニア10gを溶かし、そ
こへ4−トリフルオロメトキシベンジルシアニド20.
1gと5wt%の展開ラネーニッケル1.0gを加え
た。懸濁液をオートクレーブに移し、水素圧10kgf
/cm2,60℃で4時間撹拌した。室温まで冷却後、
放圧した。懸濁液を濾過し、ろ液を減圧濃縮した。残渣
を減圧蒸留して、無色透明の液体20.2gを得た。 b.p.86〜88℃/12mmHg
【0024】
【発明の効果】本発明の新規な製法によれば、医農薬の
中間体として有用なアミノピリミジン誘導体の重要な中
間体となる4−トリフルオロメトキシベンジルクロライ
ドを、安価に、かつ収率良く、工業的に製造することが
できる。
中間体として有用なアミノピリミジン誘導体の重要な中
間体となる4−トリフルオロメトキシベンジルクロライ
ドを、安価に、かつ収率良く、工業的に製造することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H006 AA02 AC23 BA09 BA19 BA36 BA37 BA66 GP03 GP20 4H039 CA11 CA41 CD10 CD40
Claims (1)
- 【請求項1】次式(1): 【化1】 で示されるトリフルオロメトキシベンゼンと次式
(2): 【化2】 (式中、Rは塩素原子またはクロロカルボニル基を表
す。)で示されるメチルエーテル類を、酸触媒存在下に
反応させることを特徴とする次式(3): 【化3】 で示される4−トリフルオロメトキシベンジルクロライ
ドの製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35561399A JP2001172216A (ja) | 1999-12-15 | 1999-12-15 | 4−トリフルオロメトキシベンジルクロライドの製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35561399A JP2001172216A (ja) | 1999-12-15 | 1999-12-15 | 4−トリフルオロメトキシベンジルクロライドの製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001172216A true JP2001172216A (ja) | 2001-06-26 |
Family
ID=18444889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35561399A Pending JP2001172216A (ja) | 1999-12-15 | 1999-12-15 | 4−トリフルオロメトキシベンジルクロライドの製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001172216A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002064538A1 (fr) * | 2001-02-16 | 2002-08-22 | Ube Industries, Ltd. | Procede permettant la production d'un compose 4-trifluoromethoxybenzyle halogene |
-
1999
- 1999-12-15 JP JP35561399A patent/JP2001172216A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002064538A1 (fr) * | 2001-02-16 | 2002-08-22 | Ube Industries, Ltd. | Procede permettant la production d'un compose 4-trifluoromethoxybenzyle halogene |
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