JP2001172125A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JP2001172125A
JP2001172125A JP35892199A JP35892199A JP2001172125A JP 2001172125 A JP2001172125 A JP 2001172125A JP 35892199 A JP35892199 A JP 35892199A JP 35892199 A JP35892199 A JP 35892199A JP 2001172125 A JP2001172125 A JP 2001172125A
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skin
external preparation
foundation
iron oxide
pigment
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Yoshinori Nagumo
吉則 南雲
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚の炎症性疾患を治療しながら、発赤や色
系沈着を隠して外観を正常に見せることができる皮膚外
用剤を提供する。 【解決手段】 皮膚の炎症、発赤、色素沈着等の皮膚疾
患を隠す仕上化粧品に、前記皮膚疾患を完治させる抗生
物質と副腎皮質ステロイドホルモン等の抗炎症剤を配合
して皮膚外用剤を調製する。皮膚外用剤を構成する仕上
化粧品は、ファンデーション、紅類、眉目料、美爪料、
おしろい等のいずれかである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として医療分
野、皮膚科分野等の医薬品として利用されるもので、皮
膚の炎症性疾患を治療するためのファンデーションによ
る皮膚外用剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、皮膚の炎症性疾患に対する保存的
治療には、主剤と基剤とから成る軟膏療法が広く知られ
ている。この主剤には、皮膚疾患の治療効果を有する薬
剤として、抗生物質や副腎皮質ステロイドホルモン等が
配合されている。また、治療薬の性状を司る基剤には、
プラスチベース等による軟膏またはクリーム状等の種類
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そして、皮膚の炎症性
疾患を有する患者は、一日も早い回復を熱望している。
ことに顔面皮膚の炎症は、改善に長期間を要するのが通
常であり、最も問題とされるのは、発赤(赤み)、色系
沈着(シミ)等の外観上の異状が生じる点である。この
ような症状に対し、これまでは、抗生物質や副腎皮質ス
テロイドホルモンを主剤にした皮膚外用剤が処方されて
きたが、基剤に対する外観上の配慮が足りないため、塗
布部位が余計に目立っていた。また、その上から化粧を
した場合、外用剤が散逸し易い等の問題点を有してい
た。
【0004】そこで本発明は、叙上のような従来存した
問題点に鑑み創出されたもので、皮膚の炎症性疾患を治
療しながら、発赤(赤み)や色系沈着(シミ)を隠して
外観を正常に見せるための、ファンデーションによる皮
膚外用剤を提供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、本発明にあっ
ては、皮膚の炎症、発赤、色素沈着等の皮膚疾患を隠す
仕上化粧品に、前記皮膚疾患を完治させる抗生物質と副
腎皮質ステロイドホルモン等の抗炎症剤を配合して調製
したことで、上述した課題を解決した。
【0006】また、前記仕上化粧品は、ファンデーショ
ン、紅類、眉目料、美爪料、おしろい等のいずれかであ
ることで、同じく上述した課題を解決した。
【0007】さらに、前記仕上化粧品は、プラスチベー
スにラノリン、ワセリン、ミツロウ、乳化剤、酸化防止
剤、色素、紫外線吸収剤等の親水性油剤を配合した軟
膏、クリーム状またはパウダー状もしくはリキッド状等
に加工したことで、同じく上述した課題を解決した。
【0008】また、前記仕上化粧品は、流動パラフィ
ン、パルミチン酸イソプロピル、ラノリンアルコール、
酢酸ラノリン、マイクロクリスタリンワックス、オゾケ
ライト、キャンデリラロウ、防腐剤、酸化防止剤等のい
ずれかから成る基剤と、酸化チタン、カオリン、タル
ク、着色顔料等のいずれかから成る顔料と、香料とから
構成される油性ファンデーションによることで、同じく
上述した課題を解決した。
【0009】加えて、前記仕上化粧品は、流動パラフィ
ン、ミリスチン酸イソプロピル、液状ラノリン、マイク
ロクリスタリンワックス、セレシン、カルナウバロウ、
セスキオレイン酸ソルビタン、防腐剤、酸化防止剤等の
いずれかから成る基剤と、酸化チタン、カオリン、タル
ク、着色顔料等のいずれかから成る顔料と、香料とから
構成される油性スティック型ファンデーションによるこ
とで、同じく上述した課題を解決した。
【0010】また、前記仕上化粧品は、ステアリン酸、
モノステアリン酸プロピレングリコール、セトステアリ
ルアルコール、液状ラノリン、流動パラフィン、ミリス
チン酸イソプロピル、パラオキシン安息香酸プロピル等
のいずれかから成る油相と、精製水、カルボキシメチル
セルロースナトリウム、ベントナイト、プロピレングリ
コール、トリエタノールアミン、パラオキシ安息香酸メ
チル等のいずれかから成る水相と、酸化チタン、タル
ク、着色顔料等のいずれかから成る顔料と、香料とから
構成される乳化型ファンデーションによることで、同じ
く上述した課題を解決した。
【0011】この他、前記仕上化粧品は、ステアリン
酸、親油性モノステアリン酸グリセリン、セトステアリ
ルアルコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、
流動パラフィン、ミリスチン酸イソプロピル、パラオキ
シン安息香酸ブチル等のいずれかから成る油相と、精製
水、トリエタノールアミン、ソルビット、パラオキシ安
息香酸メチル等のいずれかから成る水相と、酸化チタ
ン、カオリン、タルク、ベントナイト、着色顔料等のい
ずれかから成る顔料と、香料とから構成されるクリーム
状ファンデーションによることで、同じく上述した課題
を解決した。
【0012】また、前記仕上化粧品は、ベンガラ、黄酸
化鉄、黒酸化鉄、ナイロンパウダー、酸化チタン、マイ
カ、タルク等のいずれかから成る顔料と、流動パラフィ
ン、ミリスチン酸オクチルドデシル、ワセリン等のいず
れかから成る結合剤と、防腐剤と、香料とから構成され
るパウダーファンデーションによることで、同じく上述
した課題を解決した。
【0013】一方、前記仕上化粧品は、酸化チタン、コ
ロイダルカオリン、タルク、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸
化鉄等のいずれかから成る顔料と、流動パラフィン、セ
スキオレン酸ソルビタン、グリセリン等のいずれかから
成る結合剤と、防腐剤、香料から構成される水使用タイ
プファンデーションによることで、同じく上述した課題
を解決した。
【0014】また、前記仕上化粧品は、シリコン処理酸
化チタン、シリコン処理セリサイト、シリコン処理タル
ク、シリコン処理カオリン、シリコン処理ベンガラ、シ
リコン処理黄酸化鉄、シリコン処理黒酸化鉄、ポリエチ
レン等のいずれかから成る顔料と、流動パラフィン、ス
クワラン、メチルフェニルポリシロキサン等のいずれか
から成る結合剤と、防腐剤、香料とから構成される両用
タイプファンデーションによることで、同じく上述した
課題を解決した。
【0015】さらに、前記仕上化粧品は、ヒマシ油、オ
クチルドデカノール、ラノリン、液状ラノリン、ミツロ
ウ、オゾケライト、キャンデリラロウ、カルナウバロウ
等のいずれかから成る基剤と、酸化チタン、赤色201
号、赤色202号、黄色4号アルミニウムレーキ、赤色
223号等のいずれかから成る色材と、香料とから構成
されるスティック型口紅によることで、同じく上述した
課題を解決した。
【0016】本発明に係る皮膚外用剤にあっては、発赤
(赤み)や色系沈着(シミ)を隠すために日常的に使用
するファンデーション、紅類、眉目料、美爪料、おしろ
い等の仕上化粧品として作用しながら、同時に、抗生物
質と副腎皮質ステロイドホルモン等の抗炎症剤により、
皮膚の炎症性疾患を完治させる。特に、女性の場合での
紫外線による色素沈着を起こし易い炎症性疾患部は、仕
上化粧品により、これを隠しながら炎症性疾患部が完治
される。このとき、患部である皮膚面を、仕上化粧品に
より保護しながら、抗炎症剤で治療する。しかも、仕上
化粧品は、外部の汚染物から抗炎症剤をも保護してい
る。さらに、仕上化粧品によって、患部への抗炎症剤の
付着を促進し、抗炎症剤自体の散逸も防止している。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施の形態を
説明する。本発明に係る皮膚外用剤は、皮膚の炎症、発
赤、色素沈着等の皮膚疾患を隠すための、顔料、染料、
金属石鹸、合成高分子粉末等を加工粉体原料とする仕上
化粧品に、このような皮膚疾患を完治させる抗生物質と
副腎皮質ステロイドホルモン等の抗炎症剤を配合して調
整している。
【0018】この仕上化粧品の種類としては、ファンデ
ーション、紅類、眉目料、美爪料、おしろい等がある。
また、この仕上化粧品は、プラスチベースにラノリン、
ワセリン、ミツロウ、乳化剤、酸化防止剤、色素、紫外
線吸収剤等の親水性油剤を配合した軟膏、クリーム状ま
たはパウダー状もしくはリキッド状等に加工したもので
ある。さらに、仕上化粧品は、油性ファンデーション、
油性スティック型ファンデーション、乳化型ファンデー
ション、クリーム状ファンデーション、パウダーファン
デーション、水使用タイプファンデーション、両用タイ
プファンデーション、ステック型口紅によるものがあ
る。
【0019】これらのファンデーションは、所定の基剤
と、顔料と、香料とから構成されている。顔料の具体例
としては、下記の粉体原料がある。例えば、タルク、カ
オリン、マイカ、セリサイト、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、ケイ酸マグネシウム等の体質顔料と、酸化
チタン、酸化亜鉛等の白色顔料と、黄酸化鉄、ベンガ
ラ、黒酸化鉄、ダンジョウ、コンジョウ、酸化クロム、
水酸化クロム、カーボンブラック等の無機物、食品、医
薬品および化粧品用タール色素、紅花色素、コチニー
ル、βカロチン、クロロフィル、ラック色素等の着色顔
料と、魚鱗箔、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、着色
雲母チタン等のバール顔料と、ステアリン酸のマグネシ
ウム、カルシウムおよびアルミニウム塩、ラウリン酸、
パルミチン酸、ミリスチン酸の亜鉛塩等の金属石鹸と、
その他、でんぷん粉、シルクパウダー、ナイロンパウダ
ー、ポリメタアクリル酸メチル、ポリエチレン粉末等で
ある。さらに、ファンデーションの化粧品材料には、酸
化亜鉛が有効成分として配合されているものでも良い。
【0020】仕上化粧品を構成する油性ファンデーショ
ンは、オイルと油脂とワックスとを混合した基剤の中
に、顔料を分散させて作られるものである。具体的に
は、流動パラフィン、パルミチン酸イソプロピル、ラノ
リンアルコール、酢酸ラノリン、マイクロクリスタリン
ワックス、オゾケライト、キャンデリラロウ、防腐剤、
酸化防止剤等のいずれかから成る基剤と、酸化チタン、
カオリン、タルク、着色顔料等のいずれかから成る顔料
と、香料とから構成される。
【0021】また、油性スティック型ファンデーション
は、流動パラフィン、ミリスチン酸イソプロピル、液状
ラノリン、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、
カルナウバロウ、セスキオレイン酸ソルビタン、防腐
剤、酸化防止剤等のいずれかから成る基剤と、酸化チタ
ン、カオリン、タルク、着色顔料等のいずれかから成る
顔料と、香料とから構成される。
【0022】さらに、乳化型ファンデーションは、ステ
アリン酸、モノステアリン酸プロピレングリコール、セ
トステアリルアルコール、液状ラノリン、流動パラフィ
ン、ミリスチン酸イソプロピル、パラオキシン安息香酸
プロピル等のいずれかから成る油相と、精製水、カルボ
キシメチルセルロースナトリウム、ベントナイト、プロ
ピレングリコール、トリエタノールアミン、パラオキシ
安息香酸メチル等のいずれかから成る水相と、酸化チタ
ン、タルク、着色顔料等のいずれかから成る顔料と、香
料とから構成される。
【0023】また、クリーム状ファンデーションは、ス
テアリン酸、親油性モノステアリン酸グリセリン、セト
ステアリルアルコール、モノラウリン酸プロピレングリ
コール、流動パラフィン、ミリスチン酸イソプロピル、
パラオキシン安息香酸ブチル等のいずれかから成る油相
と、精製水、トリエタノールアミン、ソルビット、パラ
オキシ安息香酸メチル等のいずれかから成る水相と、酸
化チタン、カオリン、タルク、ベントナイト、着色顔料
等のいずれかから成る顔料と、香料とから構成される。
【0024】加えて、パウダーファンデーションは、ベ
ンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ナイロンパウダー、酸化
チタン、マイカ、タルク等のいずれかから成る顔料と、
流動パラフィン、ミリスチン酸オクチルドデシル、ワセ
リン等のいずれかから成る結合剤と、防腐剤と、香料と
から構成される。
【0025】また、水使用タイプファンデーションは、
酸化チタン、コロイダルカオリン、タルク、ベンガラ、
黄酸化鉄、黒酸化鉄等のいずれかから成る顔料と、流動
パラフィン、セスキオレン酸ソルビタン、グリセリン等
のいずれかから成る結合剤と、防腐剤、香料から構成さ
れる。
【0026】この他、両用タイプファンデーションがあ
り、これはシリコン処理酸化チタン、シリコン処理セリ
サイト、シリコン処理タルク、シリコン処理カオリン、
シリコン処理ベンガラ、シリコン処理黄酸化鉄、シリコ
ン処理黒酸化鉄、ポリエチレン粉末等のいずれかから成
る顔料と、流動パラフィン、スクワラン、メチルフェニ
ルポリシロキサン等のいずれかから成る結合剤と、防腐
剤、香料とから構成される。
【0027】また、スティック型口紅は、ヒマシ油、オ
クチルドデカノール、ラノリン、液状ラノリン、ミツロ
ウ、オゾケライト、キャンデリラロウ、カルナウバロウ
等のいずれかから成る基剤と、酸化チタン、赤色201
号、赤色202号、黄色4号アルミニウムレーキ、赤色
223号等のいずれかから成る色材と、香料とから構成
される。
【0028】一方、抗炎症剤として配合される抗生物質
は、細菌細胞壁合成障害ではペニシリン系・セファロス
ポリン系、細菌細胞質膜透過性障害ではポリエン系・ポ
リぺプチド系、細胞質内タンパク質合成障害ではアミノ
グリコシド系・テトラサイクリン系・クロラムフェニコ
ール等、必須代謝系障害ではサルファ剤、イソニアジド
等が挙げられる。
【0029】また、抗炎症剤として配合されるステロイ
ドの誘導体である副腎皮質ホルモンは、主としてグルコ
コルチコイド、ミネラルコルチコイド、性ホルモンから
成り、例えば、抗炎症作用が顕著なコルチゾン、ヒドロ
コルチゾン、酢酸コルチゾン等が挙げられる。その他、
プレドニソン、プレドニソロン、デキサメタゾン、トリ
アムシノロン等の合成副腎皮質ホルモンも、抗炎症剤と
して使用することができる。
【0030】次に、本発明の使用方法を説明する。医療
分野、皮膚科分野等において、皮膚の炎症、発赤、色素
沈着等の皮膚疾患を隠すための仕上化粧品と、抗生物質
と副腎皮質ステロイドホルモン等の抗炎症剤とを、医師
自らの処方箋に基づいて適宜調製して皮膚外用剤を得
る。これを、日常的に使用するようなファンデーショ
ン、紅類、眉目料、美爪料、おしろい等の仕上化粧品で
ある、所謂カバリングファンデーション用の、例えば、
スキントーンオイントメント(肌色軟膏)として患部に
適用するのである。
【0031】尚、本発明は前記実施の形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での皮膚
外用剤の改良、仕上化粧品と抗炎症剤との調合量の変更
等は、本発明に全て包含されるものである。
【0032】
【発明の効果】本発明は、皮膚の炎症、発赤、色素沈着
等の皮膚疾患を隠す仕上化粧品に、前記皮膚疾患を完治
させる抗生物質と副腎皮質ステロイドホルモン等の抗炎
症剤を配合して調製したことから、従来の抗炎症治療と
同時に、外観上の問題となる発赤、色素沈着等の皮膚疾
患を隠すことができる。そのため、例えば、慢性ざそう
(ニキビ)、湿疹の赤みや、外傷によるシミ等を隠しな
がら、治療を行なってこれを完治することができる。特
に、女性の場合での紫外線による色素沈着を起こし易い
炎症性疾患部は、ファンデーション、紅類、眉目料、美
爪料、おしろい等の仕上化粧品により、これを隠しなが
ら炎症性疾患部を完治させることができる。このとき、
患部である皮膚面を、仕上化粧品により保護しながら、
これを抗炎症剤で治療させるのである。しかも、仕上化
粧品は、外部の汚染物から抗炎症剤を保護する役割も果
たしている。さらに、仕上化粧品によって患部への抗炎
症剤の付着を促進し、抗炎症剤の散逸も防止している。
【0033】また、前記仕上化粧品は、プラスチベース
にラノリン、ワセリン、ミツロウ、乳化剤、酸化防止
剤、色素、紫外線吸収剤等の親水性油剤を配合した軟
膏、クリーム状またはパウダー状もしくはリキッド状等
に加工したことで、皮膚に対する保持安定性を十分に発
揮することができる。
【0034】そして、前記仕上化粧品は、酸化チタン、
カオリン、タルク、着色顔料等を主体とする顔料を含む
ため、発赤、色素沈着等の皮膚疾患を確実に隠すことが
でき、抗炎症治療外用薬である抗炎症剤による効能とが
加わって、美容と医療とにおいて極めて有効な効果を発
揮するのである。
【0035】また、前記仕上化粧品は、流動パラフィ
ン、パルミチン酸イソプロピル、ラノリンアルコール、
酢酸ラノリン、マイクロクリスタリンワックス、オゾケ
ライト、キャンデリラロウ、防腐剤、酸化防止剤等のい
ずれかから成る基剤と、酸化チタン、カオリン、タル
ク、着色顔料等のいずれかから成る顔料と、香料とから
構成される油性ファンデーションによるものとしたこと
で、女性の場合での紫外線による色素沈着を起こし易い
炎症性疾患部が、上記した各種のファンデーション基剤
により隠されながら、炎症性疾患部を完治させることが
できる。このとき、患部である皮膚面をファンデーショ
ン基剤により保護しながら、抗炎症剤で治療するのであ
る。しかも、各ファンデーション基剤は、外部の汚染物
から抗炎症剤を保護することができる。さらに、ファン
デーション基剤によって患部への抗炎症剤の付着を促進
し、抗炎症剤の散逸を防止して、皮膚に対する保持安定
性効果を十分に発揮することができる。
【0036】さらに、前記仕上化粧品は、流動パラフィ
ン、ミリスチン酸イソプロピル、液状ラノリン、マイク
ロクリスタリンワックス、セレシン、カルナウバロウ、
セスキオレイン酸ソルビタン、防腐剤、酸化防止剤等の
いずれかから成る基剤と、酸化チタン、カオリン、タル
ク、着色顔料等のいずれかから成る顔料と、香料とから
構成される油性スティック型ファンデーションによるも
のとしたことで、女性の場合での紫外線による色素沈着
を起こし易い炎症性疾患部が、上記した各種のファンデ
ーション基剤により隠されながら炎症性疾患部を完治さ
せることができる。
【0037】また、前記仕上化粧品は、ステアリン酸、
モノステアリン酸プロピレングリコール、セトステアリ
ルアルコール、液状ラノリン、流動パラフィン、ミリス
チン酸イソプロピル、パラオキシン安息香酸プロピル等
のいずれかから成る油相と、精製水、カルボキシメチル
セルロースナトリウム、ベントナイト、プロピレングリ
コール、トリエタノールアミン、パラオキシ安息香酸メ
チル等のいずれかから成る水相と、酸化チタン、タル
ク、着色顔料等のいずれかから成る顔料と、香料とから
構成される乳化型ファンデーションによるものとしたこ
とで、患部である皮膚面をファンデーション基剤により
保護しながら、抗炎症剤で治療することができる。
【0038】加えて、前記仕上化粧品は、ステアリン
酸、親油性モノステアリン酸グリセリン、セトステアリ
ルアルコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、
流動パラフィン、ミリスチン酸イソプロピル、パラオキ
シン安息香酸ブチル等のいずれかから成る油相と、精製
水、トリエタノールアミン、ソルビット、パラオキシ安
息香酸メチル等のいずれかから成る水相と、酸化チタ
ン、カオリン、タルク、ベントナイト、着色顔料等のい
ずれかから成る顔料と、香料とから構成されるクリーム
状ファンデーションによるものとしたことで、ファンデ
ーション基剤により患部への抗炎症主剤の付着性を促進
し、抗炎症剤の散逸を防止して、皮膚に対する保持安定
性効果を十分に発揮することができる。
【0039】また、前記仕上化粧品は、ベンガラ、黄酸
化鉄、黒酸化鉄、ナイロンパウダー、酸化チタン、マイ
カ、タルク等のいずれかから成る顔料と、流動パラフィ
ン、ミリスチン酸オクチルドデシル、ワセリン等のいず
れかから成る結合剤と、防腐剤と、香料とから構成され
るパウダーファンデーションによるものとしたことで、
女性の場合での紫外線による色素沈着を起こし易い炎症
性疾患部が、上記した各種のファンデーション基剤によ
り隠されながら炎症性疾患部を完治させることができ
る。
【0040】この他、前記仕上化粧品は、酸化チタン、
コロイダルカオリン、タルク、ベンガラ、黄酸化鉄、黒
酸化鉄等のいずれかから成る顔料と、流動パラフィン、
セスキオレン酸ソルビタン、グリセリン等のいずれかか
ら成る結合剤と、防腐剤、香料から構成される水使用タ
イプファンデーションによるものとしたことで、患部で
ある皮膚面をファンデーション基剤により保護しなが
ら、抗炎症剤で治療させることができる。
【0041】また、前記仕上化粧品は、シリコン処理酸
化チタン、シリコン処理セリサイト、シリコン処理タル
ク、シリコン処理カオリン、シリコン処理ベンガラ、シ
リコン処理黄酸化鉄、シリコン処理黒酸化鉄、ポリエチ
レン等のいずれかから成る顔料と、流動パラフィン、ス
クワラン、メチルフェニルポリシロキサン等のいずれか
から成る結合剤と、防腐剤、香料とから構成される両用
タイプファンデーションによるものとしたことで、各フ
ァンデーション基剤は、外部の汚染物から抗炎症剤を保
護することができる。
【0042】さらに、前記仕上化粧品は、ヒマシ油、オ
クチルドデカノール、ラノリン、液状ラノリン、ミツロ
ウ、オゾケライト、キャンデリラロウ、カルナウバロウ
等のいずれかから成る基剤と、酸化チタン、赤色201
号、赤色202号、黄色4号アルミニウムレーキ、赤色
223号等のいずれかから成る色材と、香料とから構成
されるスティック型口紅によるものとしたことで、女性
の場合での紫外線による色素沈着を起こし易い炎症性疾
患部は、上記した各種のファンデーション基剤により隠
されながら炎症性疾患部を完治させることができる。こ
のとき、患部である皮膚面を、ファンデーション基剤に
より保護しながら抗炎症剤で治療するのである。しか
も、各ファンデーション基剤は、外部の汚染物から抗炎
症剤を保護することができる。さらに、ファンデーショ
ン基剤によって患部への抗炎症剤の付着性を促進し、抗
炎症剤の散逸を防止して、皮膚に対する保持安定性効果
を十分に発揮することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA081 AA121 AB231 AB241 AB431 AB441 AC011 AC021 AC071 AC121 AC241 AC351 AC441 AC481 AC541 AD271 AD491 AD511 CC12 CC13 CC14 CC28 DD17 DD31 4C084 AA19 MA28 MA34 MA63 ZA891 ZB111

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮膚の炎症、発赤、色素沈着等の皮膚疾
    患を隠す仕上化粧品に、前記皮膚疾患を完治させる抗生
    物質と副腎皮質ステロイドホルモン等の抗炎症剤を配合
    して調製したことを特徴とする皮膚外用剤。
  2. 【請求項2】 前記仕上化粧品は、ファンデーション、
    紅類、眉目料、美爪料、おしろい等のいずれかである請
    求項1記載の皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】 前記仕上化粧品は、プラスチベースにラ
    ノリン、ワセリン、ミツロウ、乳化剤、酸化防止剤、色
    素、紫外線吸収剤等の親水性油剤を配合した軟膏、クリ
    ーム状またはパウダー状もしくはリキッド状等に加工し
    たものである請求項1または2記載の皮膚外用剤。
  4. 【請求項4】 前記仕上化粧品は、流動パラフィン、パ
    ルミチン酸イソプロピル、ラノリンアルコール、酢酸ラ
    ノリン、マイクロクリスタリンワックス、オゾケライ
    ト、キャンデリラロウ、防腐剤、酸化防止剤等のいずれ
    かから成る基剤と、酸化チタン、カオリン、タルク、着
    色顔料等のいずれかから成る顔料と、香料とから構成さ
    れる油性ファンデーションによるものである請求項1乃
    至3のいずれか記載の皮膚外用剤。
  5. 【請求項5】 前記仕上化粧品は、流動パラフィン、ミ
    リスチン酸イソプロピル、液状ラノリン、マイクロクリ
    スタリンワックス、セレシン、カルナウバロウ、セスキ
    オレイン酸ソルビタン、防腐剤、酸化防止剤等のいずれ
    かから成る基剤と、酸化チタン、カオリン、タルク、着
    色顔料等のいずれかから成る顔料と、香料とから構成さ
    れる油性スティック型ファンデーションによるものであ
    る請求項1乃至3のいずれか記載の皮膚外用剤。
  6. 【請求項6】 前記仕上化粧品は、ステアリン酸、モノ
    ステアリン酸プロピレングリコール、セトステアリルア
    ルコール、液状ラノリン、流動パラフィン、ミリスチン
    酸イソプロピル、パラオキシン安息香酸プロピル等のい
    ずれかから成る油相と、精製水、カルボキシメチルセル
    ロースナトリウム、ベントナイト、プロピレングリコー
    ル、トリエタノールアミン、パラオキシ安息香酸メチル
    等のいずれかから成る水相と、酸化チタン、タルク、着
    色顔料等のいずれかから成る顔料と、香料とから構成さ
    れる乳化型ファンデーションによるものである請求項1
    乃至3のいずれか記載の皮膚外用剤。
  7. 【請求項7】 前記仕上化粧品は、ステアリン酸、親油
    性モノステアリン酸グリセリン、セトステアリルアルコ
    ール、モノラウリン酸プロピレングリコール、流動パラ
    フィン、ミリスチン酸イソプロピル、パラオキシン安息
    香酸ブチル等のいずれかから成る油相と、精製水、トリ
    エタノールアミン、ソルビット、パラオキシ安息香酸メ
    チル等のいずれかから成る水相と、酸化チタン、カオリ
    ン、タルク、ベントナイト、着色顔料等のいずれかから
    成る顔料と、香料とから構成されるクリーム状ファンデ
    ーションによるものである請求項1乃至3のいずれか記
    載の皮膚外用剤。
  8. 【請求項8】 前記仕上化粧品は、ベンガラ、黄酸化
    鉄、黒酸化鉄、ナイロンパウダー、酸化チタン、マイ
    カ、タルク等のいずれかから成る顔料と、流動パラフィ
    ン、ミリスチン酸オクチルドデシル、ワセリン等のいず
    れかから成る結合剤と、防腐剤と、香料とから構成され
    るパウダーファンデーションによるものである請求項1
    乃至3のいずれか記載の皮膚外用剤。
  9. 【請求項9】 前記仕上化粧品は、酸化チタン、コロイ
    ダルカオリン、タルク、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄
    等のいずれかから成る顔料と、流動パラフィン、セスキ
    オレン酸ソルビタン、グリセリン等のいずれかから成る
    結合剤と、防腐剤、香料から構成される水使用タイプフ
    ァンデーションによるものである請求項1乃至3のいず
    れか記載の皮膚外用剤。
  10. 【請求項10】 前記仕上化粧品は、シリコン処理酸化
    チタン、シリコン処理セリサイト、シリコン処理タル
    ク、シリコン処理カオリン、シリコン処理ベンガラ、シ
    リコン処理黄酸化鉄、シリコン処理黒酸化鉄、ポリエチ
    レン等のいずれかから成る顔料と、流動パラフィン、ス
    クワラン、メチルフェニルポリシロキサン等のいずれか
    から成る結合剤と、防腐剤、香料とから構成される両用
    タイプファンデーションによるものである請求項1乃至
    3のいずれか記載の皮膚外用剤。
  11. 【請求項11】 前記仕上化粧品は、ヒマシ油、オクチ
    ルドデカノール、ラノリン、液状ラノリン、ミツロウ、
    オゾケライト、キャンデリラロウ、カルナウバロウ等の
    いずれかから成る基剤と、酸化チタン、赤色201号、
    赤色202号、黄色4号アルミニウムレーキ、赤色22
    3号等のいずれかから成る色材と、香料とから構成され
    るスティック型口紅によるものである請求項1乃至3の
    いずれか記載の皮膚外用剤。
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