JP2001171327A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2001171327A
JP2001171327A JP35949199A JP35949199A JP2001171327A JP 2001171327 A JP2001171327 A JP 2001171327A JP 35949199 A JP35949199 A JP 35949199A JP 35949199 A JP35949199 A JP 35949199A JP 2001171327 A JP2001171327 A JP 2001171327A
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temperature
seat
seats
cooling
occupant
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JP35949199A
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Toshifumi Kamiya
敏文 神谷
Yoshinori Isshi
好則 一志
Takamasa Kawai
孝昌 河合
Yuichi Kajino
祐一 梶野
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷暖房手段(例えばコンプレッサ)の動力源
に必要以上の負荷をかけないようにする。 【構成】 助手席に乗員がいないときには、助手席側表
面温度センサ41の検出値、助手席側内気温度センサ4
3の検出値、助手席側日射センサ45の検出値、および
助手席側温度設定器51による助手席側設定温度を、そ
れぞれ運転席側と一致させることによって、助手席側の
目標熱環境状態と実熱環境状態との偏差を、運転席側の
それと一致させる。これにより、コンプレッサ11のO
N/OFF温度が運転席乗員の必要に合わせて設定され
るので、コンプレッサ11の動力源であるエンジンに乗
員が必要とする以上の負荷をかけず、省動力にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室内の複数の座
席の熱負荷に基づいて空調制御を行う車両用空調装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような車両用空調装置において、
従来から、車室内の複数の座席に対応した部位にそれぞ
れ設けられた日射センサと、各座席の設定温度をそれぞ
れ設定する温度設定器とを備え、各設定温度、各日射セ
ンサ検出値、内気温度センサ検出値、外気温度センサ検
出値を入力として、設定温度が低くなるほど、あるいは
日射センサの検出した日射量が多くなるほど目標吹出温
度が低くなるような演算式にて各座席への目標吹出温度
をそれぞれ算出するとともに、これらの目標吹出温度の
うち、最低温度のものに基づいてコンプレッサの能力を
決定するという技術が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、本発明者等
は、上記従来技術において内気温度センサの代わりに被
検温体の表面温度を非接触で検出する表面温度センサ
を、各座席乗員の上半身を被検温体として設定するよう
にそれぞれ設け、表面温度センサの検出温度が高くなる
ほど目標吹出温度が低くなるようにしたものについて検
討した結果、以下のような問題が発生することを見出し
た。
【0004】すなわち、上記表面温度センサの被検温体
は、人が着座しているときには乗員、着座していないと
きにはシート面となるため、表面温度センサの検出温度
は、乗員有の座席では乗員の皮膚温度あるいは着衣温
度、乗員無の座席ではシート面の温度となる。
【0005】従って、例えばシート面の温度が乗員の皮
膚温度あるいは着衣温度よりも高い場合には、乗員無の
座席に対応する目標吹出温度の方が乗員有の座席に対応
する目標吹出温度よりも低く算出されるため、乗員無の
座席に対応する目標吹出温度に基づく能力でコンプレッ
サが駆動される。その結果、コンプレッサの動力源であ
るエンジンに乗員が必要とする以上の負荷がかかってし
まうという問題が発生する。
【0006】また、上記従来技術において、上記内気温
度センサを各座席に対応する部位にそれぞれ設け、各内
気温度センサ検出値をそれぞれ各目標吹出温度の入力と
したものについても、例えば偏日射等によって、乗員無
の座席周辺の空気温度が乗員有の座席周辺の空気温度よ
りも高くなった場合には、各内気温度センサの検出温度
によって、乗員無の座席に対応する目標吹出温度が乗員
有の座席に対応する目標吹出温度よりも低く算出される
ため、エンジンに乗員が必要とする以上の負荷がかか
る。
【0007】更に、上記従来技術においても、上記のよ
うな偏日射によって乗員無の座席への日射量が乗員有の
座席への日射量よりも多くなった場合、あるいは乗員無
の座席に対応する設定温度が乗員有の座席に対応する設
定温度よりも低いときには、乗員無の座席に対応する目
標吹出温度が乗員有の座席に対応する目標吹出温度より
も低く算出されて、エンジンに乗員が必要とする以上の
負荷がかかる。
【0008】なお、以上説明した問題点は、上記従来技
術のように、複数の目標吹出温度のうち最低温度のもの
を1つ選択し、この目標吹出温度に基づいてコンプレッ
サの能力を決定するものだけでなく、例えば複数のセン
サ検出温度のうち最高温度のものを1つ選択し、この検
出温度を入力として算出した目標吹出温度に基づいてコ
ンプレッサの能力を決定するものでも同様に発生する。
【0009】また、以上の説明では、冷房時について説
明したが、暖房時についても、例えば電動ヒータを用い
た車両用空調装置にて、各座席の熱負荷のうち一番大き
な熱負荷(例えば各座席に対応する各目標吹出温度の最
大値)に応じて電気ヒータへの通電量を決定すれば、電
気ヒータの動力源であるバッテリに必要以上の負荷がか
かるという問題が発生する。
【0010】本発明は、以上の問題点に鑑み、冷暖房手
段(例えばコンプレッサ)の動力源に乗員が必要とする
以上の負荷をかけないようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決する手段】本発明は、上記目的を達成する
ために、以下の技術的手段を用いる。
【0012】すなわち、請求項1〜9記載の発明では、
車両が有する所定の動力源を用いて空気通路内を流れる
空気を冷却あるいは加熱する冷暖房手段(9、11、1
2、14)を備え、車室内の複数の座席における目標環
境状態と実際環境状態との偏差をそれぞれ算出し、これ
らのうち最大の偏差を選択し、この選択された偏差を小
さくするように冷暖房手段(9、11、12、14)の
能力を制御する車両用空調装置であって、乗員の着座有
無を検出する乗員有無検出手段(49)を備え、乗員無
の座席の上記算出偏差を、乗員有の座席の上記算出偏差
と実質的に同じになるように合わせ込んで冷暖房手段
(9、11、12、14)の能力を制御することを特徴
としている。
【0013】なお、本発明における「実質的に同じにな
るように合わせ込む」とは、一致させるだけでなく、近
づけることも含む。
【0014】また、本発明では、上記最大偏差が大きい
ときよりも上記最大偏差が小さいときの方が冷暖房手段
(9、11、12、14)を小さな能力で制御する。
【0015】上記技術的手段によると、乗員無の座席の
上記算出偏差を、乗員有の座席の上記算出偏差と実質的
に同じになるように合わせ込んで冷暖房手段(9、1
1、12、14)の能力を制御するので、冷暖房手段
(9、11、12、14)の動力源に乗員が必要とする
以上の負荷がかかることを防止でき、省動力という効果
を奏する。
【0016】また、請求項9記載の発明では、車両駆動
源の動力が伝達されると冷媒を圧縮する圧縮機(11)
を冷暖房手段(9、11、12、14)として備え、上
記最大偏差を小さくするように圧縮機(11)の能力を
制御することを特徴としている。
【0017】ここで、圧縮機(11)の能力が大きくな
るほど車両駆動源の動力が走行以外に費やされて燃費が
悪化するが、上記請求項9記載の発明では、乗員無の座
席の上記算出偏差が乗員有の座席の上記算出偏差と実質
的に同じになるように合わせ込むことによって、車両の
省燃費という効果も奏する。
【0018】
【発明の実施形態】以下、本発明を自動車用空調装置に
適用した一実施形態について、図1〜9を用いて説明す
る。なお、本実施形態では請求項1における冷暖房手段
が空気を冷却する形態を説明する。
【0019】まず、空調ユニット1の構成について図1
を用いて説明する。
【0020】図1に示すように、空調ユニット1は車室
内の空気通路をなす空調ケース2を備える。この空調ケ
ース2の空気上流側部位には、車室内の空気を導入する
内気導入口3、車室外の空気を導入する外気導入口4、
および車室内乗員の指示により両導入口3、4を選択的
に開閉する内外気切替ドア5が設けられている。この内
外気切替ドア5はその駆動手段としてのサーボモータ6
によって駆動される。
【0021】この内外気切替ドア5の空気下流側には、
車室内への空気流を発生させるファン7とその駆動手段
としてのブロアモータ8が設けられており、さらにその
空気下流側にはエバポレータ9、および配風ドア10が
設けられている。
【0022】エバポレータ9は、冷媒を圧縮するコンプ
レッサ11、冷媒を凝縮するコンデンサ12、気液分離
器としてのレシーバ13、冷媒を減圧する膨張弁14と
ともに冷凍サイクル15を構成する冷却用熱交換器であ
り、コンプレッサ11が駆動すると、内部を流れる冷媒
の吸熱作用によって空気を冷却する蒸発器として機能す
る。
【0023】また、コンプレッサ11には、その駆動軸
(図示しない)に電磁クラッチ16が設けられている。
この電磁クラッチ16は、車両駆動源としてのエンジン
(図示しない)のクランクプーリ(図示しない)とベル
ト(図示しない)を介して連結されており、電磁クラッ
チ16が通電されると上記エンジンの駆動力が上記駆動
軸に伝達するようになっている。
【0024】また、電磁クラッチ16への通電が停止す
ると上記エンジンからの動力伝達が停止するようになっ
ている。なお、本実施形態では請求項1における冷暖房
手段をエバポレータ9、コンプレッサ11、コンデンサ
12、膨張弁14にて構成している。
【0025】また、配風ドア10は、運転席側通風路1
7への吹出風量割合と、助手席側通風路18への吹出風
量割合とを調節する配風手段を構成するものであって、
その駆動手段としてのサーボモータ19によって駆動さ
れる。
【0026】ここで、運転席側通風路17は車室内の運
転席(図示しない)に対応する部位への空気通路であ
り、助手席側通風路18は車室内の助手席(図示しな
い)に対応する部位への空気通路である。
【0027】本実施形態では、配風ドア10の目標開度
SWDが例えば100%以上のときは、運転席側通風路
17が全開、助手席側通風路18が全閉となり、目標開
度SWDが0%以下のときは、運転席側通風路17が全
閉、助手席側通風路18が全開となるように構成されて
いる。また、0<SWD<100のときは、SWDの値
に応じて風量割合が制御され、例えばSWD=60%の
ときは、運転席側通風路17と助手席側通風路18への
吹出風量割合が6:4となる。
【0028】エバポレータ9の空気下流側には、空調ケ
ース2を運転席側通風路17と助手席側通風路18とに
区分する仕切壁20、および図示しないエンジンの冷却
水を熱源とする加熱用熱交換器であるヒータコア21が
設けられている。
【0029】ヒータコア21に隣接する位置には、運転
席側通風路17における温度調節手段としての運転席側
エアミックスドア22と、助手席側通風路18における
温度調節手段としての助手席側エアミックスドア23と
が設けられている。なお、運転席側エアミックスドア2
2、助手席側エアミックスドア23は、それぞれ駆動手
段としてのサーボモータ24、25によって駆動され
る。
【0030】運転席側通風路17の空気下流端には、運
転席側エアミックスドア22により所望の温度に調節さ
れた空気を、運転席側乗員の上半身に対応した位置に吹
出す運転席側フェイス吹出口26、運転席側乗員の足元
に対応した位置に吹出す運転席側フット吹出口27、お
よび車両フロントガラス内面に対応した位置に吹出すデ
フロスタ吹出口28がそれぞれ設けられている。
【0031】また、運転席側通風路17内には運転席側
フェイス吹出口26を開閉する運転席側フェイスドア2
9と、運転席側フット吹出口27を開閉する運転席側フ
ットドア30とが設けられている。なお、運転席側フェ
イスドア29、運転席側フットドア30は、それぞれ駆
動手段としてのサーボモータ31によって駆動される。
【0032】助手席側通風路18の空気下流端には、助
手席側エアミックスドア23により所望の温度に調節さ
れた空気を、助手席側乗員の上半身に対応した位置に吹
出す助手席側フェイス吹出口32、助手席側乗員の足元
に対応した位置に吹出す助手席側フット吹出口33、お
よび上記デフロスタ吹出口28がそれぞれ設けられてい
る。
【0033】また、助手席側通風路18内には助手席側
フェイス吹出口32を開閉する助手席側フェイスドア3
4、助手席側フット吹出口33を開閉する助手席側フッ
トドア35、およびデフロスタ吹出口28を開閉するデ
フロスタドア36が設けられている。なお、助手席側フ
ェイスドア34と助手席側フットドア35とはサーボモ
ータ37によって駆動され、デフロスタドア36はサー
ボモータ38によって駆動される。
【0034】なお、上記デフロスタ吹出口28は、図1
において、図面作成の都合上、助手席側通風路18の空
気下流端のみに図示した。また、運転席側通風路17下
流端のデフロスタ吹出口28および助手席側通風路18
下流端のデフロスタ吹出口28はともに、同一のデフロ
スタドア36によって開閉されるようになっている。
【0035】次に、本実施形態における制御系の構成に
ついて図1を用いて説明する。
【0036】制御装置39の内部には、それぞれ図示し
ないが、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイ
クロコンピュータや、A/D変換回路、タイマ等が設け
られている。
【0037】制御装置39は、イグニッションスイッチ
(図示しない)がONされると、バッテリ(図示しな
い)から電力が供給されて作動状態となる。なお、上記
タイマは、このイグニッションスイッチがONされると
カウントを始めるようになっており、これによって、イ
グニッションスイッチがONされてからの時間、すなわ
ち自動車用空調装置が運転を開始してからの時間T(以
下、タイマのカウント時間Tという)が検出できるよう
になっている。
【0038】そして、制御装置39の入力端子には、上
記各座席に対応した部位の表面温度を非接触で検出する
運転席側表面温度センサ40と助手席側表面温度センサ
41、車室内の空気温度を検出する運転席側内気温度セ
ンサ42と助手席側内気温度センサ43、車室外の空気
温度を検出する外気温度センサ44、車室内への日射量
を検出する運転席側日射センサ45と助手席側日射セン
サ46、エバポレータ9を通過した空気の温度(以下、
エバ後温度という)を検出するエバ後温度センサ47、
上記エンジン冷却水の温度を検出する水温センサ48、
助手席の着座有無を検出する助手席側着座センサ49、
およびコントロールパネル(図示しない)に設けられた
運転席側温度設定器50、助手席側温度設定器51、乗
員がコンプレッサ11の通常運転を指示する手段として
のエアコンスイッチ(図示しない)、乗員がコンプレッ
サ11の省動力運転を指示する手段としてのエコスイッ
チ(図示しない)等からの各信号が入力されるようにな
っている。
【0039】なお、本実施形態では、各センサ40〜4
5、温度設定器50、51にてそれぞれ請求項2におけ
る実熱負荷検出手段、請求項6における目標熱負荷検出
手段を構成している。また、各温度センサ40〜43、
温度設定器50、51はそれぞれ請求項8における車室
内温度検出手段、温度設定手段を構成している。
【0040】また、本実施形態における表面温度センサ
40、41は、被検温体の温度変化に伴う赤外線量の変
化に比例して電圧が変化するサーモパイル型検出素子を
用いた赤外線センサであり、この検出素子が上記各座席
にそれぞれ対向した状態で設置されている。そして、こ
の電圧変化によって上記被検温体の表面温度を非接触で
検出するようになっている。
【0041】なお、運転席側表面温度センサ40は運転
席乗員の上半身、助手席側表面温度センサ41は助手席
乗員の上半身がそれぞれ上記被検温体となるような位置
に設けられている。
【0042】また、本実施形態における助手席側着座セ
ンサ49は、図示しない助手席シート内部に設けられた
圧力センサであり、上記助手席シートの着座有無に伴う
圧力変化に比例して電圧が変化し、この電圧を検出値と
するように構成されている。なお、本実施形態ではこの
助手席側着座センサ49にて請求項1における乗員有無
検出手段を構成している。
【0043】上記各センサ40〜49および上記コント
ロールパネルからの信号は、上記A/D変換回路にてA
/D変換された後、上記マイクロコンピュータに入力さ
れるように構成されている。
【0044】また、制御装置39の出力端子からは、ブ
ロアモータ8、サーボモータ6、19、24、25、3
1、37、38、および電磁クラッチ16への制御信号
が出力されるように構成されている。
【0045】次に、上記マイクロコンピュータが行う制
御処理について図2のフローチャートを用いて説明す
る。なお、図2のルーチンは上記イグニッションスイッ
チがオンされたときに起動される。
【0046】図2のルーチンが起動されると、まずステ
ップS100にて初期化を行い、次のステップS110
にて各センサ40〜49および上記コントロールパネル
からの信号を読み込み、さらに次のステップS120に
て、助手席側表面温度センサ41が検出した助手席側表
面温度Ti(Pa)、助手席側内気温度センサ43が検
出した助手席周辺の空気温度Tr(Pa)、助手席側日
射センサ45が検出した助手席への日射量Ts(P
a)、助手席側温度設定器51を用いて乗員が設定した
助手席側設定温度Tset(Pa)を以下の数式1〜4
に基づいて補正する。
【0047】
【数1】Ti’(Pa)=P×Ti(Pa)+(1−
P)×Ti(Dr)
【0048】
【数2】Tr’(Pa)=P×Tr(Pa)+(1−
P)×Tr(Dr)
【0049】
【数3】Ts’(Pa)=P×Ts(Pa)+(1−
P)×Ts(Dr)
【0050】
【数4】Tset’(Pa)=P×Tset(Pa)+
(1−P)×Tset(Dr) ここで、Ti’(Pa)は助手席側表面温度センサ41
検出値の補正後の検出値、Tr’(Pa)は助手席側内
気温度センサ43検出値の補正後の検出値、Ts’(P
a)は助手席側日射センサ45検出値の補正後の検出
値、Tset’(Pa)は助手席側設定温度の補正後の
設定温度である。
【0051】また、Ti(Dr)は運転席側表面温度セ
ンサ40が検出した運転席側表面温度、Tr(Dr)は
運転席側内気温度センサ42が検出した運転席周辺の空
気温度、Ts(Dr)は運転席側日射センサ44が検出
した運転席への日射量、Tset(Dr)は運転席側温
度設定器50を用いて乗員が設定した運転席側設定温度
である。
【0052】また、Pは図3のマップから助手席側着座
センサ49の検出値に基づいて決定された助手席着座信
号値であり、助手席側着座センサ49検出値がEa以下
のときは未着座と判断して信号値は0となり、助手席側
着座センサ49検出値がEa以上のときは着座と判断し
て信号値は1となる。
【0053】従って、数式1〜4によると、助手席に乗
員がいないときには、助手席側の各センサ検出値および
設定温度は全て運転席側の各センサ検出値および設定温
度と一致する。
【0054】次のステップS130では、運転席側目標
吹出温度TAO(Dr)と助手席側目標吹出温度TAO
(Pa)とを予めROMに記憶された以下の数式5、6
に基づいて算出する。
【0055】
【数5】 TAO(Dr)=Kset×Tset(Dr)−Ki×Ti(Dr)−Kr× Tr(Dr)−Kam×Tam−Ks×Ts(Dr)−Kd(Dr)×(Tse t(Dr)−Tset’(Pa))+C
【0056】
【数6】 TAO(Pa)=Kset×Tset’(Pa)−Ki×Ti’(Pa)−K r×Tr’(Pa)−Kam×Tam−Ks×Ts’(Pa)−Kd(Pa)× (Tset’(Pa)−Tset(Dr))+C ここで、Tamは外気温度センサ44が検出した外気温
度、Kset、Ki、Kr、Kam、Ks、Kd(D
r)、Kd(Pa)はそれぞれゲインであり、Cは定数
である。
【0057】次のステップS140では、電磁クラッチ
16へのON/OFF信号、すなわちコンプレッサ11
のON/OFFを決定する。この詳細な説明については
後述する。
【0058】次のステップS150では、予めROMに
記憶された図4のマップに基づいて、上記運転席側目標
吹出温度TAO(Dr)に対応したブロアモータ8の運
転席側制御電圧VA(Dr)と、上記助手席側目標吹出
温度TAO(Pa)に対応したブロアモータ8の助手席
側制御電圧VA(Pa)とを決定し、VA(Dr)とV
A(Pa)との平均値をとってブロアモータ8の制御電
圧VAを算出する。
【0059】次に、ステップS160では、配風ドア1
0の目標開度SWDをVA(Dr)とVA(Pa)とに
応じて算出する。具体的には、VA(Pa)よりもVA
(Dr)が大きいときには、助手席側通風路18よりも
運転席側通風路17への吹出風量が多くなり、VA(D
r)よりもVA(Pa)が大きいときには、運転席側通
風路17よりも助手席側通風路18への吹出風量が多く
なるように目標開度SWDを算出する。
【0060】次のステップS170では、予めROMに
記憶された図示しないマップに基づいて、上記TAO
(Dr)に対応した運転席側の吹出モード、TAO(P
a)に対応した助手席側の吹出モードをそれぞれ決定す
る。
【0061】次のステップS180では、運転席側エア
ミックスドア22の目標開度SW(Dr)と助手席側エ
アミックスドア23の目標開度SW(Pa)とを予めR
OMに記憶された以下の数式8、9に基づいて算出す
る。
【0062】
【数8】 SW(Dr)=(TAO(Dr)−Te)×100/(Tw−Te) (%)
【0063】
【数9】 SW(Pa)=(TAO(Pa)−Te)×100/(Tw−Te) (%) ここでTeはエバ後温度センサ47が検出したエバ後温
度、Twは水温センサ48が検出したエンジン冷却水温
度である。
【0064】そして、次のステップS190にて上述し
た各目標値に対応するようにブロアモータ8、サーボモ
ータ6、19、24、25、31、37、38、および
電磁クラッチ16へ制御信号が出力される。
【0065】次に、上記ステップS140における制御
処理について、図5のフローチャートを用いて詳細に説
明する。
【0066】図5のサブルーチンが起動すると、まずス
テップS200にて、上記エコスイッチがONか否かを
判定し、YESと判定されるとステップS210に移
り、NOと判定されるとステップS250に移る。
【0067】ステップS210では、図6のマップに基
づいて外気温度センサ44の検出値Tamに対応したエ
バ後温度の判定値f1(Tam)を決定する。
【0068】次のステップS220では、図7のマップ
に基づいて上記運転席側目標吹出温度TAO(Dr)と
上記助手席側目標吹出温度TAO(Pa)とのうち小さ
い方の値Min(TAO)に対応したエバ後温度の判定
値f2(TAO)を決定する。
【0069】次のステップS230では、図8のマップ
に基づいて上記タイマのカウント時間T、すなわち自動
車用空調装置が運転を開始してからの時間に対応したエ
バ後温度の判定値f3(TIMER)を決定する。
【0070】次のステップS240では、f1(Ta
m)、f2(TAO)、f3(TIMER)の最小値を
算出し、この最小値を上記エバ後温度の判定値TAに設
定してステップS280に移る。
【0071】ステップS250では、上記エアコンスイ
ッチがONか否かを判定し、YESと判定されるとステ
ップS260に移り、NOと判定されるとステップS2
70に移る。
【0072】ステップS260では、上記エバ後温度の
判定値TAを所定温度Tc(例えば3℃)に設定してス
テップS280に移り、ステップS270では電磁クラ
ッチ16へのON/OFF信号をOFFにする。なお、
このTcは図6〜8におけるTcと同一の値である。
【0073】ステップS280では、図9のマップに基
づいてエバ後温度センサ47が検出したエバ後温度Te
に対応した電磁クラッチ16へのON/OFF信号を決
定する。ここで、図9のマップ中のTAは、ステップS
240あるいはS260にて設定された判定値TAであ
る。
【0074】以上説明した本実施形態によると、助手席
に乗員がいないときには、助手席側の実熱環境状態検出
手段としての各センサ41、43、45の検出値を運転
席側の検出値と一致させるとともに、助手席側の目標熱
環境状態設定手段としての助手席側温度設定器51によ
る設定温度を運転席側の設定温度と一致させることによ
って、助手席側の目標熱環境状態と実熱環境状態との偏
差を、運転席側のそれと一致させる。
【0075】その結果、コンプレッサ11のON/OF
F温度が運転席乗員の必要に合わせて設定されるので、
コンプレッサ11の動力源であるエンジンに必要以上の
負荷をかけず、省動力にできる。
【0076】(他の実施形態)上記実施形態では、請求
項9における「圧縮機の能力を制御する」という形態と
して、コンプレッサ11のON/OFF温度を切替える
ように説明したが、これに限らず、例えば、可変容量式
のコンプレッサを用いた場合にはコンプレッサの容量を
変えるようにしても良いし、電動コンプレッサを用いた
場合には、電動モータの回転数を変えるようにしても良
い。
【0077】また、上記実施形態では、請求項1におけ
る「冷暖房手段」をコンプレッサとして説明したが、こ
れに限らず、例えば、所定の動力源であるバッテリの電
力が供給されると空気を加熱する電気ヒータや、同じく
バッテリの電力が供給されると空気を冷却あるいは加熱
するペルチェ素子等で構成しても良い。
【0078】また、上記実施形態では、冷暖房手段によ
って空気を冷却する形態を説明したが、空気を加熱する
形態にしても良い。この場合は、例えば冷暖房手段を上
記電気ヒータにて構成し、各座席に対応する目標吹出温
度のうち、最高温度に応じてヒータ通電量を制御すれば
良い。
【0079】また、上記実施形態では、請求項1におけ
る「車室内の複数の座席」を運転席と助手席としたが、
これに限らず、例えば、前席と後席としても良い。この
場合には、前席用の空調ユニットの他に後席用の空調ユ
ニットを設け、前席および後席の熱負荷に応じて、前席
空調ユニットのエバポレータへの冷媒流量と後席空調ユ
ニットのエバポレータへの冷媒流量とを変えるようにす
れば良い。
【0080】また、上記実施形態では、請求項1におけ
る「偏差をそれぞれ算出し、これらのうち最大の偏差を
選択する」という形態として、各座席に対応した目標吹
出温度TAO(Dr)、TAO(Pa)をそれぞれ算出
し、このうちセンサ検出値と設定温度との偏差が最大に
なる座席の目標吹出温度Min(TAO)を選択してい
るが、これに限らず、例えば、各座席に対応したセンサ
のうち、その検出値と設定温度との偏差が最大になるセ
ンサの検出値を選択し、この選択されたセンサ検出値を
入力として1つのTAOを算出しても良い。
【0081】また、上記実施形態では、助手席側のセン
サ検出値および設定温度を全て運転席側に一致するよう
に補正したが、これに限らず、例えば、助手席側の設定
温度を補正せずに、助手席側におけるセンサ検出値と設
定温度との偏差が運転席側のそれと一致するように助手
席側のセンサ検出値を補正しても良いし、また、助手席
側のセンサ検出値を補正せずに、助手席側におけるセン
サ検出値と設定温度との偏差が運転席側のそれと一致す
るように助手席側の設定温度を補正しても良い。
【0082】また、センサ検出値や設定温度を補正する
だけでなく、例えば、ゲインとセンサ検出値との乗数
(例えばKi×Ti)やゲインと設定温度との乗数を補
正しても良い。
【0083】また、上記実施形態では、請求項1におけ
る「実質的に同じになるように合わせ込む」方法として
一致させるという方法を採用したが、必ずしも一致させ
る必要はなく、運転席側に近づくように合わせても良
い。
【0084】また、上記実施形態では、請求項2におけ
る実熱環境状態検出手段として3種類のセンサ、すなわ
ち表面温度センサ40、41、内気温度センサ42、4
3、および日射センサ44、45を用いたが、必ずしも
全てのセンサを用いる必要はなく、上記のセンサのうち
1種類ないし2種類のセンサを用いるようにしても良
い。
【0085】また、上記実施形態では、温度設定器5
0、51を乗員が設定温度を直接入力するようにした
が、これに限らず、例えば、暑いか寒いかを入力する温
感入力形式にしても良い。この場合、暑いか寒いかとい
う入力に応じてTsetを設定すれば良い。
【0086】また、上記実施形態では、請求項3におけ
る「表面温度センサ」として赤外線センサを用いたが、
これに限らない。要は、被検温体の表面温度を非接触で
検出するものであれば良い。
【0087】また、上記実施形態では、請求項1におけ
る「乗員有無検出手段」として圧力センサを用い、この
検出信号によって乗員の着座有無を検出したが、これに
限らず、例えば、車両ドアの開閉信号、シートベルトの
脱着信号等によって乗員の着座有無を検出しても良い。
【0088】また、上記実施形態では、助手席乗員の着
座有無のみ検出したが、運転席や後席等の乗員有無を検
出しても良い。
【0089】また、上記実施形態では、各表面温度セン
サ40、41は各席乗員の上半身を被検温体としている
が、これに限らない。要は、乗員の表面温度であれば良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における自動車用空調装置
の全体構成図である。
【図2】上記実施形態においてマイクロコンピュータが
行う制御処理を示すフローチャートである。
【図3】上記実施形態において助手席側着座センサ49
に対応した着座判定値Pを決定するマップである。
【図4】図2のステップS150にてファン7の運転席
側制御電圧VA(Dr)とファン7の助手席側制御電圧
VA(Pa)とを決定するマップである。
【図5】図2のステップS140における詳細な制御処
理を示すフローチャートである。
【図6】図6のステップS220にて上記エバ後温度の
判定値f1(Tam)を決定するマップである。
【図7】図6のステップS230にて上記エバ後温度の
判定値f2(TAO)を決定するマップである。
【図8】図6のステップS240にて上記エバ後温度の
判定値f3(TIMER)を決定するマップである。
【図9】図6のステップS260にて電磁クラッチ16
へのON/OFF信号を決定するマップである。
【符号の説明】
2…空調ケース(空気通路)、 7…ファン(送風手段)、 9…エバポレータ(冷暖房手段)、 11…コンプレッサ(冷暖房手段、圧縮機)、 12…コンデンサ(冷暖房手段)、 14…膨張弁(冷暖房手段)、 17…運転席側通風路(空気通路)、 18…助手席側通風路(空気通路) 40…運転席側表面温度センサ(実熱環境状態検出手
段、車室内温度検出手段、表面温度センサ)、 41…助手席側表面温度センサ(実熱環境状態検出手
段、車室内温度検出手段、表面温度センサ)、 42…運転席側内気温度センサ(実熱負荷状態検出手
段、車室内温度検出手段、内気温度センサ)、 43…助手席側内気温度センサ(実熱負荷状態検出手
段、車室内温度検出手段、内気温度センサ)、 45…運転席側日射センサ(実熱負荷状態検出手段、日
射センサ)、 46…助手席側日射センサ(実熱負荷状態検出手段、日
射センサ)、 49…助手席側着座センサ(乗員有無検出手段)、 50…運転席側温度設定器(目標熱負荷状態設定手段、
温度設定手段)、 51…助手席側温度設定器(目標熱負荷状態設定手段、
温度設定手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60H 1/00 101 B60H 1/00 101N (72)発明者 河合 孝昌 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 梶野 祐一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3L011 AF02 AN01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の動力源を有する車両に用いられ、 車室内への空気通路(2)と、 前記空気通路(2)内に空気流を発生させる送風手段
    (7)と、 前記動力源の動力によって前記空気を冷却あるいは加熱
    する冷暖房手段(9、11、12、14)と、 車室内の複数の座席における目標の熱環境状態と実際の
    熱環境状態との偏差をそれぞれ算出し、これらのうち最
    大の偏差を選択し、この選択された偏差を小さくするよ
    うに前記冷暖房手段(9、11、12、14)の能力を
    制御する冷暖房能力制御手段(S120、S130、S
    140)と、 前記冷暖房手段(9、11、12、14)にて冷却ある
    いは加熱された空気を前記各座席に対応した部位へ吹出
    す車両用空調装置であって、 前記各座席における乗員の着座有無を検出する乗員有無
    検出手段(49)を備え、 前記冷暖房能力制御手段(S120、S130、S14
    0)は、乗員無の座席の前記算出偏差を、乗員有の座席
    の前記算出偏差と実質的に同じになるように合わせ込む
    ことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記各座席のそれぞれに対応して、前記
    実際の熱環境状態を検出する実熱環境状態検出手段(4
    0、41、42、43、44、45)を設け、 前記冷暖房能力制御手段(S120、S130、S14
    0)は、乗員無の座席の前記算出偏差が乗員有の座席の
    前記算出偏差と実質的に同じになるように、乗員無の座
    席に対応する前記実熱環境状態検出手段(40、41、
    42、43、44、45)の検出値を補正することを特
    徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記各座席にそれぞれ対応した部位に設
    けられ、前記各座席に対応した部位の表面温度をそれぞ
    れ非接触で検出する表面温度センサ(40、41)を備
    え、 前記実熱環境状態検出手段(40、41、42、43、
    44、45)は、この表面温度センサ(40、41)で
    あり、 前記冷暖房能力制御手段(S120、S130、S14
    0)は、乗員無の座席前記算出偏差が乗員有の座席の前
    記算出偏差と実質的に同じになるように、乗員無の座席
    に対応する前記表面温度センサ(40、41)の検出値
    を補正することを特徴とする請求項2に記載の車両用空
    調装置。
  4. 【請求項4】 前記各座席にそれぞれ対応した部位に設
    けられ、この各座席周辺の空気温度をそれぞれ検出する
    内気温度センサ(42、43)を備え、 前記実熱環境状態検出手段(40、41、42、43、
    44、45)は、この内気温度センサ(42、43)で
    あり、 前記冷暖房能力制御手段(S120、S130、S14
    0)は、乗員無の座席前記算出偏差が乗員有の座席の前
    記算出偏差と実質的に同じになるように、乗員無の座席
    に対応する前記内気温度センサ(42、43)の検出値
    を補正することを特徴とする請求項2または3に記載の
    車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記各座席にそれぞれ対応した部位に設
    けられ、前記各座席への日射量をそれぞれ検出する日射
    センサ(45、46)を備え、 前記実熱環境状態検出手段(40、41、42、43、
    44、45)は、この日射センサ(44、45)であ
    り、 前記冷暖房能力制御手段(S120、S130、S14
    0)は、乗員無の座席前記算出偏差が乗員有の座席の前
    記算出偏差と実質的に同じになるように、乗員無の座席
    に対応する前記日射センサ(44、45)の検出値を補
    正することを特徴とする請求項2ないし4いずれか1つ
    に記載の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記各座席のそれぞれに対応して、前記
    目標の熱環境状態を設定する目標熱環境状態設定手段
    (50、51)を設け、 前記冷暖房能力制御手段(S120、S130、S14
    0)は、乗員無の座席の前記算出偏差が乗員有の座席の
    前記算出偏差と実質的に同じになるように、乗員無の座
    席に対応する前記目標熱環境状態設定手段(50、5
    1)の設定値を補正することを特徴とする請求項1また
    は2に記載の車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 前記各座席の目標温度をそれぞれ設定す
    る温度設定手段(50、51)を備え、 前記目標熱環境状態設定手段(50、51)は、この温
    度設定手段(50、51)であり、 前記冷暖房能力制御手段(S120、S130、S14
    0)は、乗員無の座席前記算出偏差が乗員有の座席の前
    記算出偏差と実質的に同じになるように、乗員無の座席
    に対応する前記設定温度を補正することを特徴とする請
    求項6に記載の車両用空調装置。
  8. 【請求項8】 車室内の目標温度を設定する温度設定手
    段(50、51)と、 車室内の温度を検出する車室内温度検出手段(40、4
    1、42、43)とを備え、 前記冷暖房能力制御手段(S120、S130、S14
    0)は、前記温度設定手段(50、51)にて設定した
    設定温度と前記車室内温度検出手段(40、41、4
    2、43)にて検出した車室内温度との偏差に基づい
    て、前記各座席のそれぞれへの目標吹出温度を算出する
    目標吹出温度算出手段(S130)を有するとともに、 乗員無の座席に対応する前記目標吹出温度を、乗員有の
    座席に対応する前記目標吹出温度と実質的に同じになる
    ように合わせ込むことを特徴とする請求項2ないし7い
    ずれか1つに記載の車両用空調装置。
  9. 【請求項9】 前記動力源は車両駆動源であって、 前記冷暖房手段(9、11、12、14)は、この車両
    駆動源の動力が伝達されると冷媒を圧縮する圧縮機(1
    1)を備え、 前記冷暖房能力制御手段(S120、S130、S14
    0)は、前記最大偏差を小さくするように前記圧縮機
    (11)の能力を制御することを特徴とする請求項1な
    いし8いずれか1つに記載の車両用空調装置。
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