JP2001170819A - ドリル付きねじ切りフライス - Google Patents
ドリル付きねじ切りフライスInfo
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- JP2001170819A JP2001170819A JP35842199A JP35842199A JP2001170819A JP 2001170819 A JP2001170819 A JP 2001170819A JP 35842199 A JP35842199 A JP 35842199A JP 35842199 A JP35842199 A JP 35842199A JP 2001170819 A JP2001170819 A JP 2001170819A
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Abstract
いドリル付きねじ切りフライスを提供する。 【解決手段】 ドリル付きねじ切りフライスにおいて、
多山ねじ切り刃20の刃先24からランドの中間位置ま
での刃先側領域L1には所定の逃げが設けられている
が、その中間位置からヒール26までのヒール側領域L
2では、フランク20bおよび谷底20cの径寸法を一
定にした。これにより、図2に点線で示すようにヒール
26まで逃げが設けられている場合に比較して軸直角断
面が大きくなるとともに応力集中が緩和され、切れ刃の
切削性能を損なうことなく耐折損強度が向上する。
Description
フライスに係り、特に、スチールの加工にも使用できる
折損強度が高いドリル付きねじ切りフライスに関するも
のである。
と、(b) そのドリル刃から連続して設けられている軸心
まわりに捩じれた一対の切屑排出溝と、(c) その切屑排
出溝に沿って設けられたリードの無い多山ねじ切り刃
と、を有するドリル付きねじ切りフライスが知られてい
る。このようなドリル付きねじ切りフライスによれば、
1本の工具で下穴加工を行うとともに、その下穴の内周
面に連続して雌ねじを切削加工することができる。
うなドリル付きねじ切りフライスは、多山ねじ切り刃の
刃先からヒールに向かって一定の逃げ角で逃げが設けら
れているため、ヒール部分では谷底の径寸法が極端に小
さくなり、十分な折損強度が得られないという問題があ
った。特に、ドリル刃によって発生した切屑を排出する
ために溝形状が制限されるため、多山ねじ切り刃による
雌ねじのフライス加工時に切屑が分断し難く、切屑を噛
み込んで折損し易いのである。このため、アルミニウム
や鋳物などの加工は可能であるが、スチールの加工は困
難であった。
もので、その目的とするところは、スチールの加工にも
使用できる折損強度が高いドリル付きねじ切りフライス
を提供することにある。
めに、本発明は、(a) 先端部に設けられた一対のドリル
刃と、(b) そのドリル刃から連続して設けられている軸
心まわりに捩じれた一対の切屑排出溝と、(c) その切屑
排出溝に沿って設けられたリードの無い多山ねじ切り刃
と、を有するドリル付きねじ切りフライスにおいて、
(d) 前記多山ねじ切り刃の刃先からランドの中間位置ま
では、その多山ねじ切り刃の山頂、フランク、および谷
底の径寸法が何れも徐々に小さくなるように所定の逃げ
が設けられている一方、その中間位置からヒールまでの
間は、少なくとも谷底については径寸法が一定とされて
いることを特徴とする。
においては、多山ねじ切り刃の刃先からランドの中間位
置までは所定の逃げが設けられているが、その中間位置
からヒールまでの間は、少なくとも谷底部分の径寸法が
一定とされているため、従来のようにヒールまで逃げが
設けられている場合に比較して軸直角断面が大きくなる
とともに応力集中が緩和され、切れ刃の切削性能を損な
うことなく耐折損強度を向上させることができる。
の中間位置は、ランドの略中央であっても良いが、切削
性能を損なうことがないように適宜定められ、ねじ切り
刃の径寸法やランド幅等によって異なるが、例えば刃先
から40%〜80%程度の範囲に逃げが設けられる。逃
げ角は、例えば5°〜10°程度の範囲、好ましくは6
°〜7°程度の範囲が適当である。なお、山頂および谷
底の逃げ角は、必ずしも同じである必要はない。
も谷底部分の径寸法が一定であれば良く、フランクおよ
び山頂については従来と同様にヒールまで所定の逃げを
設けることができるが、それ等のフランクおよび/また
は山頂についても谷底と同様に径寸法を一定にしても良
い。なお、幾何学的な意味において径寸法が厳密に一定
である必要はなく、加工誤差などで径寸法が多少ばらつ
いても差し支えない。
超硬質工具材料が好適に用いられるが、ハイス等の他の
工具材料を採用することもできる。表面には、TiAl
N等の硬質被膜を設けることが望ましい。
詳細に説明する。図1の(a) は、本発明の一実施例であ
るドリル付きねじ切りフライス10のシャンク12側の
一部を省略した概略正面図で、図1の(b) は先端側から
見た端面図である。このドリル付きねじ切りフライス1
0は、シャンク12および刃部14が超硬合金にて一体
に構成されているソリッドタイプのもので、刃部14の
表面はTiAlN等の硬質被膜で被覆されている。刃部
14の先端には、一対のドリル刃(底刃および外周刃)
16が軸心に対して対称的に設けられているとともに、
そのドリル刃16のすくい面から連続して軸心まわりに
捩じれた一対の切屑排出溝18が設けられている。ま
た、軸心まわりにおいて切屑排出溝18の間に位置する
一対のランドには、それぞれリードの無い多数の三角山
が一定のピッチで設けられ、その切削回転方向側の端部
には切屑排出溝18に沿って多山ねじ切り刃20が形成
されている。なお、図1の(a) は、切屑排出溝18の捩
れに伴う寸法変化を無視して図示されている。
0はM6用のもので、ドリル刃16の外径は約5mm
で、多山ねじ切り刃20の外径は約4.8mmである。
切屑排出溝18のねじれ角は約25°で、刃部14に
は、軸方向に10mm当り約0.012〜0.018m
m程度のバックテーパが設けられている。また、軸心に
は冷却油剤(エアを含む)の供給穴が設けられ、ドリル
刃16の底刃の逃げ面に形成された開口22から噴出さ
せられるようになっている。
ランドは、軸心まわりにおいて約80°の角度範囲に設
けられており、図2に示すように、刃先24からヒール
26に向かって約50°の角度範囲の刃先側領域L1に
は、山頂20a、フランク20b、および谷底20cの
径寸法が何れも徐々に小さくなるように一定の逃げ角θ
で逃げが設けられている。逃げ角θは、本実施例では約
6°〜7°程度である。また、ヒール26側の約30°
の角度範囲のヒール側領域L2では、山頂20aのみ同
じ逃げ角θで逃げが設けられているが、フランク20b
および谷底20cについては径寸法が一定とされてい
る。このような多山ねじ切り刃20は、ダイヤモンド砥
石等による研削加工によって形成される。図2は、径寸
法が等しい部分が直線になるように軸心まわりに展開し
た展開断面図で、補助線Sは、刃先24の外径(山頂2
0a)と等しい径寸法の直線である。なお、多山ねじ切
り刃20の刃先24には、径方向において約6°のすく
い角が設けられている。
0においては、多山ねじ切り刃20の刃先24からラン
ドの中間位置までの刃先側領域L1には所定の逃げが設
けられているが、その中間位置からヒール26までのヒ
ール側領域L2では、フランク20bおよび谷底20c
の径寸法が一定とされているため、図2に点線で示すよ
うにヒール26まで逃げが設けられている場合に比較し
て軸直角断面が大きくなるとともに応力集中が緩和さ
れ、切れ刃の切削性能を損なうことなく耐折損強度が向
上する。これにより、スチールに対してもねじ穴加工を
行うことが可能になった。
細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、
本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加
えた態様で実施することができる。
ライスを示す図で、(a) はシャンクの一部を省略した概
略正面図、(b) は先端側から見た端面図である。
切り刃が設けられたランドの展開断面図である。
18:切屑排出溝 20:多山ねじ切り刃 20a:山頂 20b:フ
ランク 20c:谷底 24:刃先 26:ヒー
ル
Claims (1)
- 【請求項1】 先端部に設けられた一対のドリル刃と、 該ドリル刃から連続して設けられている軸心まわりに捩
じれた一対の切屑排出溝と、 該切屑排出溝に沿って設けられたリードの無い多山ねじ
切り刃と、 を有するドリル付きねじ切りフライスにおいて、 前記多山ねじ切り刃の刃先からランドの中間位置まで
は、該多山ねじ切り刃の山頂、フランク、および谷底の
径寸法が何れも徐々に小さくなるように所定の逃げが設
けられている一方、該中間位置からヒールまでの間は、
少なくとも谷底については径寸法が一定とされているこ
とを特徴とするドリル付きねじ切りフライス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35842199A JP4393643B2 (ja) | 1999-12-17 | 1999-12-17 | ドリル付きねじ切りフライス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35842199A JP4393643B2 (ja) | 1999-12-17 | 1999-12-17 | ドリル付きねじ切りフライス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001170819A true JP2001170819A (ja) | 2001-06-26 |
JP4393643B2 JP4393643B2 (ja) | 2010-01-06 |
Family
ID=18459218
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35842199A Expired - Lifetime JP4393643B2 (ja) | 1999-12-17 | 1999-12-17 | ドリル付きねじ切りフライス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4393643B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7214009B2 (en) * | 2003-03-05 | 2007-05-08 | Reiner Quanz Gmbh & Co. | Drilling tool |
WO2015037785A1 (ko) * | 2013-09-12 | 2015-03-19 | 주식회사 밸류엔지니어링 | 초경질 소재 가공용 스파이럴 탭 |
-
1999
- 1999-12-17 JP JP35842199A patent/JP4393643B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7214009B2 (en) * | 2003-03-05 | 2007-05-08 | Reiner Quanz Gmbh & Co. | Drilling tool |
WO2015037785A1 (ko) * | 2013-09-12 | 2015-03-19 | 주식회사 밸류엔지니어링 | 초경질 소재 가공용 스파이럴 탭 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4393643B2 (ja) | 2010-01-06 |
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