JP2001170273A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001170273A
JP2001170273A JP35841699A JP35841699A JP2001170273A JP 2001170273 A JP2001170273 A JP 2001170273A JP 35841699 A JP35841699 A JP 35841699A JP 35841699 A JP35841699 A JP 35841699A JP 2001170273 A JP2001170273 A JP 2001170273A
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JP
Japan
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game ball
light
display
light emitting
connector
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Application number
JP35841699A
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English (en)
Inventor
Toshio Miyasoi
敏雄 宮副
Norihiko Harada
紀彦 原田
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Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技盤における遊技球の通過領域を狭めず、
発光部材の発光による装飾効果を維持しつつ、誘導通路
における遊技球の位置をわかりやすくする。 【解決手段】 パチンコ遊技機は、表示器、発光部材1
3b、カバー14及び誘導通路8を備える。表示器は大
型の液晶ディスプレイ等からなり、遊技盤に取付けられ
ている。発光部材13bは発光ダイオード等からなり、
遊技盤における表示器の周りに配置されている。カバー
14は発光部材13bの前方に配置され、かつ発光部材
13bからの光を透過する光透過部15を有する。誘導
通路8は、発光部材13b及びカバー14により前後か
ら挟み込まれた空間からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパチンコ遊技機等の
遊技機に関し、より詳しくは、表示器の周りに遊技球の
誘導通路と電飾部とを有する遊技機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ遊技機の一形態として、
液晶ディスプレイ等からなる表示器を遊技盤に備え、数
字からなる図柄やキャラクタからなる図柄等を表示器で
表示するとともに、その表示内容を遊技状況に応じて変
化させるようにしたものがよく知られている。このタイ
プでは、多くの場合、表示器の周囲に電飾と呼ばれる装
飾部(以下「電飾部」という)が設けられている。電飾
部は、例えば、基板に接続された発光ダイオード等の発
光部材と、これらの発光部材を覆うカバーとからなる。
そして、遊技の進行に合せて発光部材が点灯又は点滅
し、カバーが種々の態様(色、点灯状態等)で輝き、遊
技状態が遊技者に報知される。
【0003】ところで、最近では、多くのキャラクタが
登場したり、多彩なリーチアクションが行われたりする
等、表示内容が複雑になり、これにともない大型の表示
器が採用される傾向にある。反面、表示器が始動口の上
方に位置するパチンコ遊技機では、表示器が大きくなる
に従い、その表示器が遊技球の通過の妨げとなり、遊技
球を、表示器を迂回して始動口に入賞させることが難し
くなる。そこで、遊技盤に誘導通路を設けることが考え
られている。この誘導通路は、表示器の外形形状に沿っ
た形状をなしている。誘導通路の入口は表示器の上方で
開口し、出口は表示器の下方、すなわち、始動口の上方
で開口している。従って、表示器の上方に至り入口に入
った遊技球は、誘導通路に誘導されて表示器を迂回し、
始動口上方の出口から出る。
【0004】そして、この大型の表示器と誘導通路とを
有するパチンコ遊技機においても、前記と同様にして、
表示器の周りに電飾部を設けることが考えられる。誘導
通路及び電飾部の配置にあたっては、遊技盤の厚み方向
(前後方向)における誘導通路及び電飾部の位置を異な
らせるか、又は遊技盤の面方向(左右方向等)における
位置を異ならせることが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、仮に、誘導
通路とは別に、その後方に発光部材及びカバーを設ける
と、配線がしやすい等の利点はあるものの、発光部材の
光が誘導通路の後壁によって遮られ、発光によるせっか
くの装飾効果が損なわれてしまう。一方、誘導通路とは
別に、その前方に発光部材及びカバーを設けると、装飾
効果は十分得られるものの、遊技球が誘導通路のどの辺
りを通過しているかがわからなくなる。このように、遊
技盤の厚み方向における誘導通路及び電飾部の位置を単
に異ならせるだけでは、種々の問題がある。従って、通
常は、遊技盤の面方向における位置を異ならせたり、電
飾部の数を減らしたりするという方法を採らざるを得な
い。しかし、これでは、遊技盤において、表示器の周り
に誘導通路と電飾部の両方を配置する空間が必要とな
り、その分、遊技球の通過領域が狭くなってしまう。ま
た、電飾部の数の減少にともない装飾効果が少なくな
る。
【0006】そこで、本発明の課題は、遊技盤における
遊技球の通過領域を狭めず、発光部材の発光による装飾
効果を維持しつつ、誘導通路における遊技球の位置をわ
かりやすくすることのできる遊技機を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段1は、遊技盤に取付けられた表示器と、前記遊技
盤における前記表示器の周りに設けられた発光部材と、
前記発光部材の前方に配置され、かつ同発光部材からの
光を透過する光透過部を有するカバーと、前記発光部材
及び前記カバーにより前後から挟み込まれた空間からな
る遊技球用誘導通路とを備えている。
【0008】前記手段1によると、遊技球は誘導通路に
入ると、その誘導通路によって誘導され、表示器を迂回
しながら移動する。この際、光透過部が例えば透明であ
ると、遊技者には光透過部の後方を通過した遊技球が、
その光透過部を通して見える。一方、発光部材が発光す
ると、その光の一部は、空間である誘導通路を経てカバ
ーの光透過部を透過する。この透過光により表示器の周
りが輝く。この発光時に、遊技球が発光部材と光透過部
との間を横切ると、発光部材からの光の一部が遊技球に
よって遮られる。このため、光透過部が例えば半透明で
ある場合には、遊技者には光透過部に映った遊技球の影
が見える。
【0009】ところで、前記発光部材、誘導通路及びカ
バーは遊技盤の厚み方向(前後方向)に配置されている
ため、これらが遊技盤において占める割合は、遊技盤の
面方向(左右方向、上下方向等)に配置された場合に比
べて少ない。また、誘導通路が空間からなることに加
え、発光部材がカバーの後方に位置するので、発光部材
の配置に際し、誘導通路やカバーが妨げとなることはな
い。
【0010】手段2は前記手段1の構成に加え、複数の
発光部材が、前記表示器の周りの略全体にわたって設け
られていることを特徴とする遊技機である。
【0011】前記手段2によると、全ての発光部材の発
光にともない、表示器の周りの略全体で光が放出され
る。これらの光の一部は、誘導通路を経てカバーの光透
過部を透過する。より多くの光が光透過部を透過するこ
ととなり、光透過部がより明るく輝く。これにともな
い、光透過部には遊技球の影がはっきり映る。従って、
透過光による一層の装飾効果が期待できるとともに、遊
技球が光透過部の後方を通過したことがよりわかりやす
くなる。
【0012】手段3は、前記手段1又は手段2の構成に
加え、前記光透過部が前記表示器の周りの略全体にわた
って設けられていることを特徴とする遊技機である。
【0013】前記手段3によると、発光部材から放出さ
れた光は、表示器の周りの略全体にわたって配置された
光透過部を透過する。この透過光により、表示器の周り
全体が明るくなる。このように光り輝く箇所を多くする
ことで、装飾効果を高めることができる。また、遊技球
が誘導通路のどこを通過した場合にも、その遊技球の影
が光透過部に映るため、遊技者は、遊技球の位置を正確
に把握することができる。
【0014】手段4は、前記手段1の構成に加え、前記
誘導通路が前記表示器の周りの略全体にわたって設けら
れていることを特徴とする遊技機である。
【0015】前記手段4によると、誘導通路の入口が表
示器の上方に設けられ、出口が同表示器の下方に設けら
れている場合には、表示器の上方を通過し、入口を通じ
て誘導通路に入った遊技球は、その誘導通路によって誘
導される。遊技球は、表示器の周りを移動することで同
表示器を迂回する。そして、遊技球は、表示器の下方に
至ると、出口を通じて誘導通路から出る。ここで、入口
から出口に至るまでの長さは、誘導通路が前記のように
表示器の外形形状に沿い、かつその表示器の周りの略全
体にわたっている場合に最短となる。従って、手段4
は、誘導通路をできるだけ短くしたい場合に効果があ
る。
【0016】手段5は、前記手段1の構成に加え、前記
誘導通路が前記表示器の周りの一部に設けられているこ
とを特徴とする遊技機である。
【0017】前記手段5によると、遊技球は入口を通じ
て誘導通路に入ると、その誘導通路によって誘導され、
表示器の周りを移動し、出口を通じて誘導通路から出
る。この際、遊技球は表示器の周りの一部を迂回する。
この場合にも、前記手段1と同様の作用及び効果が得ら
れるほか、誘導通路の入口や出口を必ずしも表示器の上
方や下方に設けなくてもすむ。遊技機の設計段階におけ
る入口、出口等の位置に関する制約が少なくなる。
【0018】手段6は、前記手段1〜手段5のいずれか
1つの構成に加え、前記光透過部は前記発光部材の前方
近傍に設けられていることを特徴とする遊技機である。
【0019】前記手段6によると、誘導通路の奥行を一
定とした場合において、発光部材から光透過部までの距
離は、その光透過部が発光部材の前方に配置された場合
に最も短くなる。発光部材から放出された光の多くが光
透過部に照射され、透過する。これにともない光透過部
がより明るく輝くため、透過光による装飾効果が高ま
る。また、光透過部に遊技球の影がはっきり映るため、
遊技球の通過をよりわかりやすくすることができる。
【0020】手段7は、前記手段1〜手段6のいずれか
1つの構成に加え、少なくとも一部の発光部材は、前記
誘導通路内に突出した状態で配置され、その突出部分に
おける少なくとも誘導通路の上流側部分は保護部により
覆われていることを特徴とする遊技機である。
【0021】前記手段7によると、発光部材から光透過
部までの距離は、その発光部材の一部が誘導通路内に突
出した分だけ短くなる。従って、前記手段6と同様に、
光透過部による装飾効果を高めるとともに、遊技球の通
過をよりわかりやすくすることができる。また、遊技球
が誘導通路の上流から下流側へ向けて移動する途中に発
光部材に近づいても、その突出部分を覆っている保護部
により、遊技球の発光部材との衝突が阻止される。従っ
て、発光部材の欠損や破損を未然に防止することができ
る。
【0022】手段8は、前記手段7の構成に加え、前記
保護部は、前記発光部材の突出部分の全体を覆い、かつ
前端が開口された筒状体により構成されていることを特
徴とする遊技機である。
【0023】前記手段8によると、発光部材の突出部分
に対しどの方向から遊技球が近づいてきても、その遊技
球の発光部材との衝突が、筒状体からなる保護部によっ
て阻止される。このため、発光部材の欠損や破損をより
確実に防止することができる。また、発光部材から放出
される光のうち、前方以外の方向(例えば、半径方向外
方)へ向かうものは、保護部の内周面で反射される。こ
の反射光も含めて、前方へ向かう光のみが、保護部の前
端開放部分を通り、誘導通路を経て光透過部に集中的に
照射される。従って、光透過部を効率よく明るく輝か
せ、装飾効果をより一層高めることができる。
【0024】手段9は、遊技盤に組込まれた表示器と、
前記表示器を取囲んだ状態で前記遊技盤に取付けられる
フレームとを備える遊技機において、前記フレームの前
記表示器寄りの部分を反射防止部により構成することを
特徴とする遊技機である。
【0025】前記手段9によると、表示器の前面の側縁
部分から放出された光が、フレームの表示器寄りの部分
(反射防止部)に照射された場合、その光の多くははね
返されることなく透過する。このため、表示器におい
て、図柄等の画像がその表示器の面方向に沿って移動す
る状態が表示される場合において、図柄等が表示器と反
射防止部との境界部分に近づいても、光の反射により見
にくくなることがない。表示器の前面側縁部分での画像
の見やすさが向上する。
【0026】手段10は、前記手段9の構成に加え、前
記反射防止部は着色透明の合成樹脂により形成されてい
ることを特徴とする遊技機である。
【0027】前記手段10によると、着色透明の合成樹
脂からなる反射防止部は、一般的な樹脂成形法に従って
製作可能である。そして、この樹脂成形の後に、反射防
止のための特別な加工は不要である。このため、製造工
程の簡略化と製造コストの低減を図ることができる。
【0028】手段11は、前記手段9又は手段10の構
成に加え、前記フレームにおいて前記反射防止部よりも
前側の部分は金属皮膜により覆われていることを特徴と
する遊技機である。
【0029】前記手段11によると、表示器での画像表
示にともなう光等は、フレームにおいて反射防止部より
も前側の金属皮膜に照射されると反射する。この反射に
より金属皮膜が美しく輝く。光透過部での透過光に金属
光沢が加わり、表示器周囲における装飾効果がより一層
高まる。
【0030】手段12は、遊技盤に取付けられた表示器
と、前記表示器の周りに設けられ、かつ下部に遊技球の
出口を有する環状の誘導通路と、前記誘導通路において
前記出口の近傍に設けられ、遊技球の転動の勢いを弱め
るための障壁部とを備えることを特徴とする遊技機であ
る。
【0031】前記手段12によると、遊技球は、誘導通
路によって誘導されて表示器を迂回し、その表示器の下
方へ向けて転動する。この際、誘導通路の出口近傍に障
壁部がないものと仮定すると、遊技球は出口を横切り、
降下から上昇に転じ、出口を挟んで反対側へ移る。遊技
球はある程度の高さになると、上昇から降下に転ずる。
遊技球は再び出口を横切り、降下から上昇に転じ、出口
を挟んで元の側に戻る。このように、遊技球は出口を挟
んで誘導通路の左右両側部分を何度も行き来し、なかな
か出口から出ない。これとは逆に、例えば、誘導通路の
出口の近傍に障害部を設け、この障害部によって遊技球
の転動の勢いを大きく失わせる等して、同誘導通路の反
対側へ行きにくくすれば、遊技球は誘導通路下部の出口
から即座に出てしまう。
【0032】これに対し、手段12では、遊技球の転動
の勢いは出口近傍の障壁部を通過する毎に弱められる。
そのため、遊技球は、誘導通路の出口を挟んだ左右両側
をある程度行き来し、転動の勢いが弱まったところで、
出口から出る。この行き来している時間は、障壁部が設
けられていない場合よりも短く、障害部が設けられてい
る場合よりも長い。そのため、遊技者にいらいら感を与
えず、また入賞に対する期待感を適度に持続させること
ができる。
【0033】手段13は、前記手段12の構成に加え、
前記誘導通路の下部は、湾曲形成された外周壁と、前記
外周壁の前部下端に設けられた出口と、前記外周壁の前
部において前記出口の両側に設けられた一対の前ガイド
壁と、前記外周壁の後部において少なくとも前記出口と
対応する箇所に設けられた後ガイド壁とを備え、前記障
壁部は、前記外周壁上において、前記各前ガイド壁の下
端部から前記後ガイド壁へ向けて突設されていることを
特徴とする遊技機である。
【0034】前記手段13によると、遊技球は外周壁に
沿って誘導通路下部を転動する際、片方の障壁部に接触
して進行方向を変える。この障壁部との接触により、遊
技球の転動の勢いが少し弱まる。遊技球は、次に後ガイ
ド壁に接触して進行方向を変える。この後ガイド壁との
接触によっても遊技球の転動の勢いが弱められる。遊技
球は、出口を挟んで反対側の障壁部に接触して進行方向
を変える。このときにも遊技球の転動の勢いが弱められ
る。このように、両障壁部及び後ガイド壁と接触する毎
に、遊技球の転動の勢いが弱まってゆく。従って、簡単
な構成でありながら、転動の勢いを徐々に弱めることが
できる。
【0035】手段14は、前記手段13の構成に加え、
前記各障壁部には、前記出口側ほど前記後ガイド壁に近
づくように傾斜した第1傾斜面が形成されていることを
特徴とする遊技機である。
【0036】前記手段14によると、第1傾斜面の存在
により、障壁部と後ガイド壁との間隔は出口側ほど狭く
なっている。このため、外周壁に沿って誘導通路下部を
転動する遊技球は第1傾斜面に接触しやすい。また、遊
技球は、第1傾斜面のどこに接触しても、進行方向を後
ガイド壁側へ変える。従って、遊技球が誘導通路の下部
を転動する際に、第1傾斜面及び後ガイド壁に接触させ
て、その遊技球の転動の勢いを確実に弱めることができ
る。
【0037】手段15は、前記手段14の構成に加え、
前記障壁部において、前記第1傾斜面よりも前記出口寄
りの箇所には、前ガイド壁の下端部側ほど前記後ガイド
壁から遠ざかるように傾斜した第2傾斜面が形成されて
いることを特徴とする遊技機である。
【0038】前記手段15によると、後ガイド壁に接触
して進行方向を変えた遊技球が第2傾斜面に接触する
と、再び進行方向を後ガイド壁側へ変える。このよう
に、遊技球を後ガイド壁及び第2傾斜面に接触させて、
その遊技球の転動の勢いを確実に弱めることができる。
【0039】手段16は、コネクタ被着部を後面に有す
る遊技制御基板を後側から覆うケースと、前記ケース後
部において前記コネクタ被着部に対応する箇所で開口
し、かつ同コネクタ被着部の近傍まで延びる凹部と、前
記凹部の内底部に形成されたコネクタ差込口とを備える
ことを特徴とする遊技機である。
【0040】前記手段16によると、ケース外部の電子
機器等を遊技制御基板に電気的に接続するために、コネ
クタをケースの後方から凹部に入れ、その内底部のコネ
クタ差込口を通じて差込むと、そのコネクタがケースの
内部に入り込む。コネクタ差込口がコネクタ被着部の近
傍に位置していることから、コネクタをさらに差込むこ
とにより、コネクタ被着部に結合することが可能であ
る。一方、前記とは逆に、ケースの外部からコネクタを
引張ると、そのコネクタがコネクタ被着部から外れる。
さらにコネクタを引張ると、コネクタ差込口を通じてコ
ネクタがケースの外部へ出される。従って、ケースをそ
の都度外さなくても、コネクタをコネクタ被着部に結合
したり、取外したりすることができる。
【0041】また、コネクタが結合された状態では、凹
部の内底部と遊技制御基板との隙間はわずかである。こ
のため、ケースの外部から針金等をコネクタ差込口や前
記隙間を通じてケース内部に入れることは困難である。
このようにケースにはコネクタ差込口が開口している
が、針金等を用いた不正行為を簡単な構成で確実に防止
することができる。
【0042】ここで、上記と同様の作用及び効果を奏す
る別の方法として、コネクタ被着部を遊技制御基板の端
に寄せて配置し、コネクタ被着部を露出させた状態で、
それ以外の電子部品等をケースで覆うことが考えられ
る。このようにしても、コネクタの結合・取外しが可能
であるし、不正行為の防止も可能である。反面、前記方
法では、コネクタ被着部の位置が遊技制御基板の端に限
られるという不具合がある。これに対し、手段16で
は、コネクタ被着部が遊技制御基板のどこに位置してい
ても、凹部及びコネクタ差込口を、コネクタ被着部に対
応する箇所に設けることで対処可能である。従って、コ
ネクタ被着部の位置に関する制約が少なく、そのコネク
タ被着部を含めた遊技制御基板の設計がしやすくなる。
【0043】手段17は、前記手段16の構成に加え、
凹部の内壁面は、その凹部の開口面積が前側ほど小さく
なるように傾斜していることを特徴とする遊技機であ
る。
【0044】前記手段17によると、コネクタのコネク
タ被着部への結合に際し、コネクタ又はその近傍部分を
摘み、凹部に入れ、コネクタ差込口に差込む。この際、
凹部の開口面積が、開口部分で最も大きく前側ほど小さ
いので、コネクタ又はその近傍部分を摘んだ指と、凹部
の内壁面との間で干渉が起りにくい。これとは逆に、コ
ネクタ被着部からコネクタを外すために、コネクタ又は
その近傍を摘もうとした場合、前記と同様の理由で、指
と凹部の内底面との間で干渉が起りにくい。従って、コ
ネクタの差込み作業や取外し作業がしやすくなる。ま
た、凹部の内底部の開口面積が小さいので、その凹部と
コネクタ被着部近傍の電子部品等との間でも干渉が起り
にくい。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明をパチンコ遊技機に
具体化した一実施形態を図面に従って説明する。図1に
示すように、パチンコ遊技機の遊技盤1には始動口2が
設けられている。始動口2は遊技球3の通路(図示略)
と、その通路の入口を狭めたり広げたりするための羽根
2aとを備えている。始動口2の上方近傍には特別図柄
表示装置4が取付けられている。特別図柄表示装置4
は、図柄、背景等の画像を表示するための表示器5を備
えている。表示器5としては、例えば、液晶ディスプレ
イ(LCD)、CRT、ドットマトリックス、発光ダイ
オード(LED)、エレクトロルミネセンス(EL)、
蛍光表示管等が挙げられるが、ここでは横長で大型(対
角線の長さが例えば7インチ(約17.8cm))の液
晶ディスプレイが用いられている。
【0046】図1及び図2に示すように、表示器5を遊
技盤1に取付けるために、特別図柄表示装置4はセンタ
ーフレーム6を備えている。センターフレーム6は略楕
円環状をなし、その内側には横長長方形状の窓部6aが
形成されている。センターフレーム6は、窓部6aを表
示器5の前面の側縁部分に略合致させた状態で、その表
示器5の前方に配置されている。従って、遊技者には、
センターフレーム6が表示器5を取囲んでいるように見
える。センターフレーム6は、ビス等の締結部材によっ
て遊技盤1に対し前側から締結されている。
【0047】センターフレーム6において表示器5の近
傍の箇所(窓部6aの近傍の箇所)は、光透過性材料か
らなる反射防止部7によって構成されている。ここで
は、光透過性材料として、濃い青色に着色された透明の
ポリカーボネート樹脂が用いられている。なお、前記と
異なる種類の合成樹脂や、合成樹脂以外の材料が用いら
れてもよい。また、前記と異なる色に変更されてもよい
が、光をあまり反射せず、吸収しやすい色であることが
好ましい。センターフレーム6において反射防止部7よ
りも前側部分は、合成樹脂によって形成されている。こ
の部分の表面には、めっきにより金属皮膜が形成されて
いる。
【0048】図3に示すように、センターフレーム6に
は、その上方に至った遊技球3を、表示器5を迂回させ
て始動口2(図1参照)の上方に誘導するための遊技球
用誘導通路8が設けられている。この誘導通路8につい
て説明すると、センターフレーム6は、表示器5を取囲
むように湾曲形成された内周壁20及び外周壁21と、
それらの後端部に位置する後壁10とを備えている。後
壁10において、表示器5の側方部分は、上方部分より
も後方に形成されている。なお、これらの側方部分及び
上方部分の前後関係は、前述したものに限られない。例
えば、側方部分が上方部分と同一平面上又はそれよりも
前方に形成されてもよい。
【0049】図3及び図4に示すように、外周壁21に
おいて、表示器5の幅方向中間部分の上方近傍には、横
長の入口9が開口している。入口9の左右両側方であっ
て、後壁10の後方近傍には上部ランプ中継基板11が
配置され、ここに、通電により光を放出する複数の発光
部材13aが接続されている。同様に、図3及び図5に
示すように、表示器5の左右両側方であって、後壁10
の後方近傍には側部ランプ中継基板12(図3では図示
略)が配置され、ここに複数の発光部材13bが接続さ
れている。ここでは、発光部材13a,13bとして発
光ダイオードが用いられているが、それ以外の種類の発
光部材が用いられてもよい。
【0050】図4及び図5に示すように、発光部材13
a,13bの前方にはカバー14が配置されている。カ
バー14において、発光部材13a,13bの前方に相
当する箇所は、光透過部15によって構成されている。
光透過部15は光を通す性質を有する材料、例えば、無
色透明、着色透明又は半透明の合成樹脂によって形成さ
れている。この光透過部15の形状は特に限定されず、
平らであってもよいし凸凹状であってもよい。カバー1
4において、光透過部15以外の箇所もまた合成樹脂に
よって形成されている。ただし、この箇所は、光透過部
15とは異なり、金属皮膜によって覆われている。この
金属皮膜は、例えば、めっきによって形成されたもので
ある。そして、発光部材13a,13b及びカバー14
により前後から挟み込まれるとともに、内周壁20及び
外周壁21により挟み込まれた空間により、誘導通路8
の大部分が構成されている。また、上部ランプ中継基板
11、側部ランプ中継基板12、発光部材13a,13
b及びカバー14によって電飾部が構成されている。な
お、以降の記載では、誘導通路8において、表示器5の
上方に位置する部分と、側方に位置する部分とを区別す
るために、前者を上部通路16といい、後者を側部通路
17という。
【0051】ここで、発光部材13aの先端部は後壁1
0から若干後退している。発光部材13aからの光は、
後壁10にあけられた透孔10aを通じて誘導通路8に
入る。これに対し、発光部材13bの先端部は誘導通路
8内に突出している。その突出部分において少なくとも
誘導通路8の上流側部分(この場合、上部)は、後壁1
0に形成された保護部19により覆われている。本実施
形態では、この保護部19が、発光部材13bの突出部
分の全体を覆い、かつ前端が開放された筒状体によって
構成されている。保護部19は光を吸収しにくく、透過
しにくい材料、例えば、不透明な合成樹脂によって形成
されている。保護部19の内周面19aは、前側ほど拡
径するテーパ状をなしている。保護部19の前端開口部
の内径は遊技球3の直径よりも小さく設定されている。
これは、遊技球3が保護部19内に入り込めないように
するためである。
【0052】図3及び図6に示すように、誘導通路8
は、前述した上部通路16及び側部通路17のほかに下
部通路18を含んでいる。下部通路18は、前後左右か
ら囲まれている上部通路16及び側部通路17とは若干
異なる構造を有している。下部通路18には、外周壁2
1、一対の前ガイド壁22、出口23及び共通の後ガイ
ド壁24が形成されている。両前ガイド壁22は、外周
壁21の前端部において、下端を除く箇所に設けられて
いる。出口23は、外周壁21において両前ガイド壁2
2によって挟まれた箇所によって構成されており、前側
ほど低くなるよう傾斜している。後ガイド壁24は、外
周壁21の後部において少なくとも出口23と対応する
箇所に設けられている。ここでは、後ガイド壁24は下
部通路18の略全体にわたって設けられている。
【0053】下部通路18における出口23の左右近傍
には、遊技球3の転動の勢いを弱めるための一対の障壁
部25が設けられている。これらの障壁部25は下部通
路18に一体形成されてもよいし、別部材によって構成
されて下部通路18に接着等の方法によって固定されて
もよい。各障壁部25は、外周壁21上において各前ガ
イド壁22の下端部から後ガイド壁24へ向けて突出し
ている。各障壁部25には、第1傾斜面26及び第2傾
斜面27が形成されている。第1傾斜面26は、出口2
3側ほど後ガイド壁24に近づくように傾斜している。
第2傾斜面27は、第1傾斜面26よりも出口寄りの箇
所において、前ガイド壁22の下端部側ほど後ガイド壁
24から遠ざかるように傾斜している。いずれの傾斜面
26,27も単一の角度で傾斜しているが、複数の角度
で傾斜していてもよいし、湾曲していてもよい。
【0054】図2、図4及び図7に示すように、センタ
ーフレーム6には、略四角枠状をなす取付板28が後側
から装着されている。取付板28の後側には、前述した
表示器5、第1遊技制御基板31及び第2遊技制御基板
32が組込まれたケース34が取付けられている。第2
遊技制御基板32は、主基板(図示略)からの信号を受
けて各種処理を行うためのものである。第2遊技制御基
板32は、ケース34の後部から前方へ離れた箇所に位
置し、自身の後面にコネクタ被着部33を有している。
第1遊技制御基板31は、第2遊技制御基板32からの
信号を受けて表示器5を制御するためのものである。
【0055】ケース34は、前ケース35と後ケース3
6とを結合することにより構成されている。このケース
34では、表示器5から放出された光を透過し得るよう
に、少なくとも前ケース35の前面部分が無色透明の合
成樹脂によって形成されている。ケース34には凹部3
7が設けられている。凹部37は、後ケース36の後面
部分においてコネクタ被着部33に対応する箇所、すな
わち、コネクタ被着部33の後方部分で横長四角形状に
開口している。凹部37は第2遊技制御基板32の近傍
まで延びていて、両者の隙間が非常に小さくなってい
る。凹部37の内壁面38は、その凹部37の開口面積
が前側ほど小さくなるように傾斜している。ここでは、
凹部37の全て(4つ)の内壁面38が傾斜している
が、一部の内壁面のみが傾斜していてもよい。凹部37
の内底部39には、コネクタ被着部33及びコネクタ4
2よりもわずかに大きな横長四角形状のコネクタ差込口
41が形成されている。図4では、コネクタ被着部33
の一部がコネクタ差込口41に入り込んでいるが、入り
込んでいなくてもよい。
【0056】次に、前記のように構成された本実施形態
の作用及び効果について説明する。図3及び図4におい
て矢印で示すように、遊技球3は、表示器5の上方に至
り入口9を通って上部通路16に落下すると、その落下
地点に応じ、左右いずれかの方向に向きを変える。遊技
球3は、上部通路16に沿って転がったり跳ねたりする
ことで、表示器5の上方を通過する。遊技球3は上部通
路16の端に至ると、進行方向を後方へ変える。遊技球
3は、側部通路17の上端に至ると、進行方向を再び下
方へ変える。その後、遊技球3は側部通路17に沿って
下方へ移動することにより、表示器5の側方近傍を通過
する。上記のように遊技球3が入口9、上部通路16、
側部通路17を通過する際には、これらの前方にカバー
14が存在するため、遊技者が遊技球3を直接見ること
はできない。ただし、光透過部15が例えば透明である
場合、遊技者は、光透過部15の後方を通過した遊技球
3を、その光透過部15を通して間接的に見ることがで
きる。
【0057】一方、図4及び図5に示すように、発光部
材13a,13bが発光すると、それらの光の一部は、
誘導通路8を経てカバー14の後面に照射される。これ
らの光のうち光透過部15に照射されたものは、同光透
過部15を透過する。この透過光により表示器5の周り
が輝き、いわゆる電飾による装飾効果が発揮される。こ
の発光時に、遊技球3が発光部材13a,13bと光透
過部15との間を横切ると、本来ならば光透過部15に
照射される光の一部が遊技球3によって遮られる。光透
過部15が例えば半透明である場合には、その光透過部
15には光の照射されない箇所(影)が生ずる。パチン
コ遊技機の前方からは、光透過部15に遊技球3の影が
映った様子が見える。従って、発光部材13a,13b
の発光による装飾効果を維持しつつ、上部通路16及び
側部通路17における遊技球3の位置や移動経路(軌
道)をわかりやすくすることができる。遊技者は、光透
過部15に映った影を追うことにより、遊技球3が誘導
通路8のどこを通っているかを知ることができる。
【0058】本実施形態では、これらの効果を一層確実
なものとするための工夫をしている。1つ目の工夫は、
光透過部15を発光部材13a,13bの前方に配置し
たことである。誘導通路8の奥行が一定であるという条
件のもとでは、発光部材13a,13bから光透過部1
5までの距離は、前記のように光透過部15が発光部材
13a,13bの前方に配置された場合に最も短くな
る。2つ目の工夫は、発光部材13bの先端部分を側部
通路17内に突出させたことである。上記のように配置
に関し2つの工夫をして、発光部材13a,13bから
光透過部15までの距離を短くすることにより、発光部
材13a,13bから放出された光のより多くが光透過
部15に照射され、透過することとなる。光透過部15
がより明るく輝くため、透過光による装飾効果が高ま
る。また、光透過部15に遊技球3の影がはっきり映る
ため、遊技球3の通過をよりわかりやすくすることがで
きる。
【0059】3つ目の工夫は、発光部材13bの突出部
分を覆う保護部19を、前端が開放された筒状体によっ
て構成したことである。発光部材13bから放出される
光のうち、前方以外の方向(例えば、半径方向外方)へ
向かうものが保護部19によって遮られたり、内周面1
9aでの反射により前方へ向きを変えられたりする。前
方へ向かう光のみが、保護部19の前端開放部分を通
り、誘導通路8を経てカバー14に照射される。このた
め、カバー14の光透過部15に集中して光を照射し
て、この光透過部15をより明るく輝かせることができ
る。
【0060】ここで、誘導通路8内を移動する遊技球3
が、発光部材13bの突出部分に近づいても、その突出
部分を覆っている保護部19に接触するだけで、発光部
材13bには直接接触しない。衝突にともなう衝撃が発
光部材13bに加わらないので、発光部材13bの欠損
や破損を未然に防止することができる。この効果は、最
低限、突出部分において誘導通路8の上流側部分が保護
部19によって覆われていれば得られる。特に、本実施
形態では、筒状の保護部19によって突出部分の全体が
覆われているので、万が一、遊技球3が跳ね返る等し
て、上流側部分とは異なる方向から発光部材13bに近
づいても、保護部19によって確実に保護することがで
きる。
【0061】前記のようにして側部通路17を通過した
遊技球3は、続いて、図3及び図6に示すように、カバ
ーによって覆われていない下部通路18の外周壁21上
を転動する。ここで、出口23の近傍に障壁部25がな
いものと仮定すると、遊技球3は出口23を横切り、降
下から上昇に転ずる。遊技球3はある程度の高さになる
と、上昇から降下に転ずる。この降下により遊技球3の
位置が低くなってゆく。遊技球3は再び出口23を横切
り、降下から上昇に転ずる。このように、遊技球3の転
動の勢いがなかなか弱まらない。遊技球3は出口23を
挟んで誘導通路8の右側部分及び左側部分を行き来し、
出口23からなかなか出ない。これとは逆に、例えば、
出口23の近傍に障害部を設け、この障害部との接触に
よって、遊技球3の転動の勢いを大きく失わせる等し
て、同誘導通路8の反対側へ行きにくくすれば、遊技球
3は側部通路17から下部通路18に移ると、前記のよ
うに行き来することなく即座に出口23から出てしま
う。
【0062】これに対し、本実施形態では、外周壁21
に沿って下方へ向かう遊技球3の多くは、例えば図6に
おいて矢印で示すように転動し、右側の障壁部25に接
触する。この際、第1傾斜面26と後ガイド壁24との
間隔が出口23側ほど狭くなっていることから、遊技球
3は第1傾斜面26に接触しやすい。そして、出口23
に近づく方向を「内方」といい、遠ざかる方向を「外
方」というものとすると、遊技球3は、第1傾斜面26
のどこに接触しても、進行方向を斜め後内方(後ガイド
壁24側)へ変える。この際の接触により、遊技球3の
転動の勢いが少し弱まる。
【0063】遊技球3は、後ガイド壁24に接触して進
行方向を斜め前方へ変える。この際の接触によってもま
た遊技球3の転動の勢いが弱められる。遊技球3は、出
口23を横切って反対側(図の左側)へ転動し、下降か
ら上昇に転ずる。この上昇の過程で、遊技球3は左側の
障壁部25の第1傾斜面26又は第2傾斜面27に接触
する。遊技球3は第1傾斜面26に接触した場合、進行
方向を外方(この場合左方)に変える。一方、遊技球3
は第2傾斜面27に接触した場合、進行方向を斜め後外
方(左方)へ変え、続いて後ガイド壁24に接触して、
ここで進行方向を斜め前外方(左方)へ変える。遊技球
3はいずれの傾斜面26,27に接触した場合にも進行
方向を変える。そして、接触により遊技球3の転動の勢
いが弱まる。遊技球3はある程度の高さまで転動する
と、上昇から下降に転じ、前記とは逆の方向(左から
右)へ転動する。この場合にも遊技球3は、前記と同様
に左右両障壁部25の傾斜面26,27や後ガイド壁2
4に接触する。接触の度に転動の勢いが弱まってゆく。
上記のようにして、遊技球3は出口23を挟んだ左右両
側部分を数回行き来し、転動の勢いが十分弱まったとこ
ろで、傾斜した出口23から出る。
【0064】前述した遊技球3が下部通路18で行き来
している時間は、障壁部25が設けられていない場合よ
りも短く、障害部が設けられている場合よりも長い。こ
のため、下部通路18における遊技球3の一連の動きが
遊技者に見えるものの、いらいら感を与えず、また始動
口2への入賞に対する期待感を適度に持続させることが
できる。しかも、このような効果を、外周壁21上に障
壁部25を設けるというに簡単な構成によって奏するこ
とができる。
【0065】ところで、発光部材13a,13b、誘導
通路8及びカバー14は遊技盤1の厚み方向(前後方
向)に配置されているため、これらが遊技盤1において
占める割合は、遊技盤1の面方向に配置された場合に比
べて少なくてすむ。このため、遊技盤1における遊技球
3の通過領域を狭めることがない。また、誘導通路8が
空間からなることに加え、発光部材13a,13bをカ
バー14に対し後方へずらした箇所に配置しているの
で、その配置に関し、誘導通路8やカバー14から受け
る制約が少ない。そのため、誘導通路8及び電飾部の併
設のために発光部材13a,13bの数を減らさなくて
もすむ。
【0066】本実施形態は前述した事項以外にも次の特
徴を有する。 (a)図3及び図4に示すように、画像表示に際し、表
示器5の前面側縁部分から放出された光が、センターフ
レーム6の表示器寄りの部分(反射防止部7)に照射さ
れた場合、その光の多くははね返されることなく透過す
る。反射防止部7が光透過性材料によって形成され、表
面に金属皮膜が形成されていないからである。特に、反
射防止部7が呈する青色は、光を反射しにくく吸収しや
すい。このため、例えば、図柄が表示器5の面方向に移
動、例えば上下方向、左右方向等に移動する状態が表示
される場合において、その図柄が表示器5の端に至り、
反射防止部7との境界部分で表示されても、光の反射に
より見えにくくなることがない。表示器5の前面側縁部
分での画像の見やすさが向上する。このような効果は、
金属皮膜が形成されている場合には得られないものであ
る。
【0067】また、反射防止部7が着色透明の合成樹脂
によって形成されているため、製作の点でも有利であ
る。一般的な樹脂成形の後に、反射防止のための特別な
加工が不要であるため、簡単かつ比較的低コストで反射
防止部7を製作することができる。
【0068】(b)表示器5での表示にともなう光や電
飾部からの光が、センターフレーム6において、反射防
止部7よりも前側(遊技者から見て手前側)の部分に照
射されると、反射されて美しく輝く。めっき等により金
属皮膜が形成されていて光を反射しやすいからである。
光透過部15での透過光に金属光沢が加わり、表示器5
の周囲における装飾効果がより一層高まる。
【0069】(c)従来、遊技制御基板がケースによっ
て覆われるタイプのパチンコ遊技機では、その遊技制御
基板の後面のコネクタ被着部と、ケース外部の電子機器
とを電気的に接続するために、一般に次のような構造が
採られている。ケースの後部に横長の透孔があけられ
る。コネクタ被着部にコネクタが結合され、そのコネク
タから延びるケーブルが前記透孔を通じてケースの外部
に引出される。この構造では、コネクタが緩んだりコネ
クタ被着部から外れかけたりした場合、ケースの外部か
らコネクタを操作して再びコネクタ被着部に結合するこ
とが困難である。ケースの内外を連通する箇所として小
さな透孔があけられているだけだからである。このた
め、前記の不具合が起きた場合には、一旦ケースを外し
て遊技制御基板を露出させ、コネクタをコネクタ被着部
に結合し、その後、再びケースを取付けなければなら
ず、その作業が繁雑である。また、透孔と遊技制御基板
との間に広いスペースがあるため、透孔から針金等が挿
入されて、基板からメモリが剥がされる等の不正行為が
行われるおそれがある。
【0070】これに対し、本実施形態では、後ケース3
6によって後側から覆われた第2遊技制御基板32と、
ケース34の外部の電子機器等とを電気的に接続する場
合には、図4及び図7に示すように、コネクタ42を後
ケース36の後方から凹部37に入れ、コネクタ差込口
41を通じて差込む。すると、コネクタ42がコネクタ
被着部33に容易に結合される。前記とは逆に、後ケー
ス36の外部からコネクタ42を引張ると、そのコネク
タ42がコネクタ被着部33から外れる。さらにコネク
タ42を引張ると、コネクタ42がコネクタ差込口41
を通じてケース34の外部へ出される。
【0071】従って、後ケース36をその都度外さなく
ても、コネクタ42をコネクタ被着部33に結合したり
外したりすることができ、作業性に優れる。また、パチ
ンコ遊技機の製造時には、後ケース36を取付ける前の
段階で、予めコネクタ被着部33にコネクタ42を結合
しなくてもよい。後ケース36を取付けた後であっても
任意にコネクタ42を結合することができる。この点に
おいても作業性がよい。
【0072】なお、凹部37の内底部39と第2遊技制
御基板32との隙間はわずかである。このため、ケース
34の外部から針金等をコネクタ差込口41に差込み、
メモリ等の電子部品まで到達させることは困難である。
このように、後ケース36にはコネクタ差込口41が開
口しているが、針金等を用いた不正行為を、簡単な構成
で確実に防止することができる。また、不正行為防止の
ために、第2遊技制御基板32に対して特別な加工を施
さなくてもすむ。
【0073】ここで、上記と同様の作用及び効果を奏す
る別の方法として、コネクタ被着部を第2遊技制御基板
の端(例えば下端部)に寄せて配置し、それ以外の部品
(CPU、メモリ等の電子部品)をケースで覆うことも
考えられる。この場合には、コネクタ被着部が露出する
ので、ケースを外さなくても、コネクタをコネクタ被着
部に結合したり取外したりすることが可能である。ま
た、ケースと第2遊技制御基板との隙間が小さいので、
この隙間を通じて針金等がケース内に差込まれるのを阻
止し、不正行為を防止することも可能である。しかし、
前記の方法では、コネクタ被着部の位置が第2遊技制御
基板の端に限られてしまう。例えば、コネクタ被着部を
第2遊技制御基板の中央部分に配置することはできな
い。
【0074】これに対し、本実施形態では、コネクタ被
着部33が第2遊技制御基板32のどこに位置していて
も、凹部37及びコネクタ差込口41を、コネクタ被着
部33に対応する箇所に設けることで対処可能である。
従って、コネクタ被着部33の位置に関する制約が少な
く、そのコネクタ被着部33を含めた第2遊技制御基板
32の設計がしやすくなる。
【0075】(d)コネクタ42をコネクタ被着部33
に結合する際には、コネクタ42又はその近傍部分を指
で摘んで凹部37に入れ、コネクタ差込口41に差込
む。凹部37の開口面積は、開口部分で最も大きく、前
側ほど小さくなっている。このため、コネクタ42等を
摘んだ指と凹部37の内壁面38との間で干渉が起りに
くい。また、コネクタ被着部33からコネクタ42を外
すために、コネクタ42等を摘もうとした場合、前記と
同様の理由で、指と内壁面38との間で干渉が起りにく
い。さらに、凹部37の内底部39がコネクタ被着部3
3よりも若干大きいだけなので、この内底部39と、コ
ネクタ被着部33の近傍に配置された電子部品等との間
でも干渉が起りにくい。このように、凹部37を設けた
ことによる不具合(第2遊技制御基板32裏側の電子部
品等との干渉)を回避しつつ、コネクタ42の結合・取
外し作業のしやすさを向上することができる。
【0076】(e)図3において、入口9が表示器5の
上方近傍に配置され、出口23が同表示器5の下方近傍
に配置されるという条件のもとで、誘導通路8が採り得
る位置(経路)は種々考えられる。これらのうち、入口
9から出口23に至るまでの長さは、前記実施形態のよ
うに、誘導通路8が表示器5の外形形状に沿い、かつそ
の表示器5の周りの略全体にわたっている場合に最短と
なる。従って、本実施形態での誘導通路8の形態(配
置、形状等)は、同誘導通路8をできるだけ短くしたい
場合に有効である。
【0077】なお、本発明は次に示す別の実施形態に具
体化することができる。 (1)複数の発光部材13a,13bを、表示器5の周
りの略全体にわたって配置してもよい。例えば、下部通
路18に関しても上部通路16及び側部通路17と同様
に、カバー14等で覆う構造とし、ランプ中継基板を追
加するとともに、その中継基板に発光部材を接続しても
よい。このようにすると、全ての発光部材の発光にとも
ない、表示器5の周りの略全体において光が放出され
る。これらの光の一部は、誘導通路8を経て光透過部1
5を透過する。より多くの光が光透過部15を透過する
こととなり、光透過部15がより明るく輝くため、透過
光による装飾効果が一層発揮される。また、光透過部1
5に遊技球3の影がはっきり映るので、遊技球3が光透
過部15の後方を通過したことがよりわかりやすくな
る。
【0078】(2)光透過部15を表示器5の周りの略
全体にわたって設けてもよい。例えば、下部通路18に
関しても上部通路16及び側部通路17と同様に、光透
過部を有するカバー14等で覆う構造とする。このよう
にすると、発光部材から放射された光は、表示器5の周
りの略全体にわたって配置された光透過部を透過する。
この透過光により表示器5の周り全体が明るくなる。こ
のように光り輝く箇所を多くすることで、透過光による
装飾効果を高めることができる。また、遊技球3が誘導
通路8のどこを通過した場合にも、その遊技球3の影が
光透過部に映るため、遊技者は、遊技球3の位置を正確
に把握することができる。
【0079】(3)誘導通路8を表示器5の周りの一部
に設けてもよい。このようにすると、誘導通路8によっ
て誘導される遊技球3は、表示器5の周りの一部を迂回
する。従って、この場合にも、前記実施形態と同様の作
用及び効果が得られるほか、誘導通路8の入口9や出口
23を必ずしも表示器5の上方や下方に設けなくてもす
む。例えば、出口23を表示器5の斜め下方に配置する
ことも可能である。遊技機の設計段階における入口9、
出口23等の位置に関する制約が少なくなる。これにと
もない、始動口2を、表示器5の下方近傍とは異なる箇
所に配置することも可能となる。
【0080】(4)保護部19の内周面19aがテーパ
状にされていることについては前記実施形態で説明した
が、この内周面19aの勾配を適宜変更することによ
り、発光部材13bから放出される光の指向性を強めた
り弱めたりすることができる。
【0081】(5)保護部19は、発光部材13bの保
護という観点からすれば、発光部材13bの突出部分の
全体を覆う形状でなくてもよい。保護部19は、誘導通
路8の上流側部分を覆うような形状、すなわち、円筒を
2分割したような形状であってもよい。
【0082】(6)本発明は、遊技球用誘導通路と電飾
部とを表示器の周りに備える遊技機であれば、パチンコ
遊技機に限らず適用可能である。
【0083】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、遊技盤
における遊技球の通過領域を狭めず、発光部材の発光に
よる装飾効果を維持しつつ、誘導通路における遊技球の
位置をわかりやすくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における遊技盤の正面図で
ある。
【図2】特別図柄表示装置において、取付板にケースを
取付ける前の状態を示す斜視図である。
【図3】図1の特別図柄表示装置の誘導通路において、
上部通路の内部構造及び側部通路の概略構成を説明する
ための一部破断正面図である。
【図4】特別図柄表示装置において、取付板にケースを
取付ける前の状態を示す一部破断側面図である。
【図5】図1のX−X線拡大断面図である。
【図6】下部通路の出口近傍における遊技球の動きを示
す部分平面図である。
【図7】ケースの背面図である。
【符号の説明】
1 遊技盤 3 遊技球 5 表示器 8 誘導通路 13a,13b 発光部材 14 カバー 15 光透過部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤に取付けられた表示器と、 前記遊技盤における前記表示器の周りに設けられた発光
    部材と、 前記発光部材の前方に配置され、かつ同発光部材からの
    光を透過する光透過部を有するカバーと、 前記発光部材及び前記カバーにより前後から挟み込まれ
    た空間からなる遊技球用誘導通路とを備えることを特徴
    とする遊技機。
JP35841699A 1999-12-17 1999-12-17 遊技機 Pending JP2001170273A (ja)

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