JP2001169617A - 施肥装置を装備する乗用田植機 - Google Patents

施肥装置を装備する乗用田植機

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JP2001169617A
JP2001169617A JP36196599A JP36196599A JP2001169617A JP 2001169617 A JP2001169617 A JP 2001169617A JP 36196599 A JP36196599 A JP 36196599A JP 36196599 A JP36196599 A JP 36196599A JP 2001169617 A JP2001169617 A JP 2001169617A
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feeding
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planting
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Yuichi Takeda
裕一 竹田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 後部ステップ部上にてオペレータが円滑かつ
安全に作業を行うことができるようにすること。 【解決手段】 施肥繰り出し部に、同施肥繰り出し部よ
り繰り出される肥料の繰り出し量を調節する繰り出し量
調節部を連動連結すると共に、同繰り出し量調節部は、
走行部の後部に張設した後部ステップ部よりも下方に位
置させて、同走行部に取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、施肥装置を装備す
る乗用田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、施肥装置を装備する乗用田植機の
一形態として、走行部の後方位置に植付部を連結し、同
走行部の後部に施肥装置を載設すると共に、同施肥装置
は、肥料を収容する施肥ホッパー部の下端部に、同施肥
ホッパー部内の肥料を一定量ずつ繰り出す施肥繰り出し
部を連通連設し、同施肥繰り出し部の下端部に施肥ホー
ス部の基端部を連結して、同施肥ホース部により施肥繰
り出し部より繰り出される一定量の肥料を植付部に設け
た作溝器により作溝された施肥溝まで案内すると共に、
同施肥ホース部内の肥料を施肥ホッパー部の下部前方に
配置した施肥圧送部により施肥溝側へ圧送するようにし
ている。
【0003】また、施肥繰り出し部の前部には繰り出し
量調節部を連動連設して、同繰り出し量調節部を操作す
ることにより、同施肥繰り出し部より繰り出される肥料
の繰り出し量を調節することができるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した乗
用田植機では、施肥繰り出し部の前部には繰り出し量調
節部を連動連設しているため、同繰り出し量調節部が走
行部の後部に張設した後部ステップ部側に張り出して、
同後部ステップ部上の空間を広く確保することができ
ず、その結果、かかる後部ステップ部上にてオペレータ
が作業を行う際に、繰り出し調節部が支障となり、円滑
かつ安全に作業が行えないことがあるという不具合があ
る。
【0005】また、繰り出し量調節部を操作する際に
は、運転席に着座しているオペレータは上半身を後方へ
ねじるようにして姿勢を変更した後、片手を後方に位置
する繰り出し量調節部に伸ばして操作を行うか、又は、
後部ステップ部まで移動して繰り出し量調節部の操作を
行わなければならないという煩雑さがある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、 本発明では、 走
行部の後方位置に植付部を連結した乗用田植機におい
て、走行部の後部に施肥装置を載設すると共に、同施肥
装置は、肥料を収容する施肥ホッパー部と、同施肥ホッ
パー部内の肥料を一定量ずつ繰り出す施肥繰り出し部
と、同施肥繰り出し部より繰り出される一定量の肥料を
植付部に設けた作溝器により作溝された施肥溝まで案内
する施肥ホース部と、同施肥ホース部内の肥料を施肥溝
側へ圧送する施肥圧送部とを具備する乗用田植機であっ
て、施肥繰り出し部に、同施肥繰り出し部より繰り出さ
れる肥料の繰り出し量を調節する繰り出し量調節部を連
動連結すると共に、同繰り出し量調節部は、走行部の後
部に張設した後部ステップ部よりも下方に位置させて、
同走行部に取り付けたことを特徴とする施肥装置を装備
する乗用田植機を提供せんとするものである。
【0007】また、本発明は、次の構成にも特徴を有す
る。
【0008】繰り出し量調節部に、同繰り出し量調節
部を遠隔操作するための遠隔操作具を連動連結すると共
に、同遠隔操作具は、走行部に配設した運転席の背もた
れ部よりも前方位置に配置したこと。
【0009】遠隔操作具は、繰り出し量調節部に可撓
性の連動連結体を介して連動連結したこと。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、 本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0011】すなわち、 本発明に係る施肥装置を装備す
る乗用田植機は、基本的構造として、走行部の後方位置
に植付部を連結し、同走行部の後部に施肥装置を載設す
ると共に、同施肥装置は、肥料を収容する施肥ホッパー
部と、同施肥ホッパー部内の肥料を一定量ずつ繰り出す
施肥繰り出し部と、同施肥繰り出し部より繰り出される
一定量の肥料を植付部に設けた作溝器により作溝された
施肥溝まで案内する施肥ホース部と、同施肥ホース部内
の肥料を施肥溝側へ圧送する施肥圧送部とを具備してい
る。
【0012】そして、特徴的構造として、施肥繰り出し
部に、同施肥繰り出し部より繰り出される肥料の繰り出
し量を調節する繰り出し量調節部を連動連結すると共
に、同繰り出し量調節部は、走行部の後部に張設した後
部ステップ部よりも下方に位置させて、同走行部に取り
付けている。
【0013】このようにして、繰り出し量調節部を走行
部の後部に張設した後部ステップ部よりも下方に位置さ
せているため、後部ステップ部上の空間を広く確保する
ことができ、その結果、かかる後部ステップ部上にてオ
ペレータが作業を行う際に、何ら支障となるものが存在
しないことから、円滑かつ安全に作業が行える。
【0014】しかも、繰り出し量調節部は走行部に取り
付けているため、施肥繰り出し部への荷重負担を取り除
くことができると共に、同繰り出し量調節部を走行部に
確実に支持させることができる。
【0015】また、繰り出し量調節部に、同繰り出し量
調節部を遠隔操作するための遠隔操作具を連動連結する
と共に、同遠隔操作具は、走行部に配設した運転席の背
もたれ部よりも前方位置に配置している。
【0016】このようにして、オペレータは、運転席に
前方を向いて着座した状態にて遠隔操作具を楽に操作す
ることができ、その結果、繰り出し量調節部の操作性と
操作時の安全性とを向上させることができる。
【0017】しかも、遠隔操作具は、繰り出し量調節部
に可撓性の連動連結体を介して連動連結している。
【0018】このようにして、遠隔操作具と繰り出し量
調節部とを連動連結する連動連結体を、必要に応じて屈
曲させることにより、同遠隔操作具をオペレータが着座
姿勢にて操作しやすい位置に配置することができるた
め、この点からも繰り出し量調節部の操作性と操作時の
安全性とを向上させることができる。
【0019】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、図面を参照しな
がら説明する。
【0020】図1 は、本発明に係る施肥装置Mを装備す
る乗用田植機Aを示しており、同乗用田植機Aは、走行
部1の後方位置に植付部2を昇降連結機構3を介して昇
降自在に連結し、同走行部1の後部に施肥装置Mを載設
している。
【0021】走行部1は、図1に示すように、車体フレ
ーム4上において、前部に原動機部5を設けると共に、
後部に運転部6を設け、車体フレーム4の下方におい
て、中途部に左・右側前車輪7,7 をフロントアクスルケ
ース8を介して設けると共に、後部に左・右側後車輪9,
9 をリヤアクスルケース10を介して設け、フロントアク
スルケース8とリヤアクスルケース10との間にはミッシ
ョンケース11を配設している。
【0022】そして、原動機部5には、エンジン12を搭
載しており、同エンジン12にミッションケース11をミッ
ションケース伝動シャフト13を介して連動連結し、同ミ
ッションケース11にリヤアクスルケース10を連動連設す
ると共に、ミッションケース11にフロントアクスルケー
ス8をフロントアクスルケース伝動シャフト14を介して
連動連結している。15はボンネットである。
【0023】運転部6は、ボンネット15の後部にステア
リングコラム16を一体的に形成し、同ステアリングコラ
ム16の上端部よりハンドル支軸17を突出させて、同ハン
ドル支軸17にハンドル18を取り付け、同ハンドル18の後
方位置に運転席19を配置している。19a は、運転席19の
座部、19b は、同運転席19の背もたれ部である。
【0024】また、図1中、20は、車体フレーム4 上に
張設した車体カバーであり、同車体カバー20は、ボンネ
ット15の左右側方位置に張り出し状に形成した左・右側
前部ステップ部20a,20a と、各ステップ部20a,20a の後
端縁部に接続させてステアリングコラム16と運転席19と
の間に形成した床部20b と、同床部20b の後端縁部より
上方へ立ち上げると共に、後方へ伸延させて形成した運
転席支持部20c と、同運転席支持部20c より後方へ伸延
させて形成した後部ステップ部20d と、同後部ステップ
部20d の左右側縁部に形成した左・右側リヤフェンダー
20e,20e とから形成している。
【0025】植付部2は、図1に示すように、植付ミッ
ションケース21に前後方向に伸延する三個の植付伝動ケ
ース22,22,22の前端部を連動連設すると共に、各植付伝
動ケース22,22,22を左右方向に一定の間隔を開けて配設
し、各植付伝動ケース22,22,22の後端部の左右側部には
それぞれロータリケース23,23,23,23,23,23 を介して植
付爪24,24,24,24,24,24 を取り付け、また、これら植付
伝動ケース22,22,22上には六条植え用の苗載台25を載置
する一方、各植付伝動ケース22,22,22の下方位置にはそ
れぞれフロート26,26,26を取り付けている。
【0026】また、図1中、27は、各フロート26の中途
部下面に取り付けた作溝器であり、同作溝器27は各フロ
ート26に左右方向に隣接させて二個づつ取り付けてい
る。28は、植付ミッションケース21より前方へ突出させ
た植付入力軸であり、同植付入力軸28は、前記したミッ
ションケース11より後方へ突出させたPTO軸29に植付
伝動シャフト30を介して連動連結している。
【0027】このようにして、植付部2では、六個の植
付爪24による六条の苗植付作業と、六個の作溝器27によ
る六条の作溝作業とが行えるようにしている。
【0028】昇降連結機構3は、走行部1の車体フレー
ム4の後端部と、植付部2の植付ミッションケース21の
前端部との間に介設して、植付部2を昇降作動させるこ
とができるようにしている。
【0029】施肥装置Mは、図1及び図2に示すよう
に、車体フレーム4の後端部上に六個の施肥装置形成体
35,35,35,35,35,35 を施肥装置支持フレーム(図示せ
ず)を介して取り付けると共に、各施肥装置形成体35,3
5,35,35,35,35 は左右方向に一定の間隔を開けて配置
し、かつ、形成体支持枠体36により一体的に連結してい
る。図2中、31は内側補助車輪、32は外側補助車輪であ
る。
【0030】そして、各施肥装置形成体35は、図3及び
図4にも示すように、肥料を収容する施肥ホッパー部37
と、同施肥ホッパー部37内の肥料を一定量ずつ繰り出す
施肥繰り出し部38と、同施肥繰り出し部38より繰り出さ
れる一定量の肥料を植付部2に設けた作溝器27により作
溝された施肥溝(図示せず)まで案内する施肥ホース部
39と、同施肥ホース部39内の肥料を施肥溝側へ圧送する
施肥圧送部40とを具備している。
【0031】施肥ホッパー部37は、上面に肥料投入用の
開口部を有するホッパー部本体41と、同ホッパー部本体
41の開口部を開閉する開閉蓋体42とを具備しており、ホ
ッパー部本体41は、底部前側位置に残留肥料排出口43を
形成し、同残留肥料排出口43をホッパー部本体41内の底
部に配置したスライド開閉体44により開閉自在とすると
共に、同スライド開閉体44は、その前端部に形成した操
作片44a をホッパー部本体41の底部前壁に形成した操作
片突出口45より前方へ突出させて、同操作片44a を外部
より押し引き操作して上記残留肥料排出口43を開閉可能
としている。図4中、Bは残留肥料である。
【0032】そして、残留肥料排出口43には排出案内用
筒体46の基端を接続し、同排出案内用筒体46の先端を前
下方へ向けて伸延させて突出状に形成している。
【0033】このようにして、施肥ホッパー部37内に残
留している残留肥料Bを排出する際には、図5に示すよ
うに、操作片44a を操作してスライド開閉体44を前方へ
スライドさせることにより、残留肥料排出口43を開放さ
せて、同残留肥料排出口43より排出案内用筒体46を通し
て排出することができる。
【0034】この際、前下方に向けて伸延させた排出案
内用筒体46には収容容器Cの上端開口部C1を接続して、
同収容容器C内に回収することができるようにしてお
り、かかる残留肥料Bの回収作業に施圧送部40が支障と
なることはない。
【0035】また、ホッパー部本体41は、底部後側位置
に肥料供給口47を形成して、同肥料供給口47に後述する
施肥繰り出し部38の前側に配置した肥料受入口59を連通
連設している。
【0036】施肥繰り出し部38は、ホッパー部本体41の
底部後側部に繰り出し部ケース50を連通連設しており、
同繰り出し部ケース50内には、前記したPTO軸29に連
動連結した繰り出し部入力軸51と、同繰り出し部入力軸
51に連動連結した目皿体回動支軸52と、同目皿体回動支
軸52に連動連結した目皿体53と、同目皿体53に一定量の
肥料を供給する固定目皿体54と、同固定目皿体54と対向
状態に配置して上記目皿体53を支持する支持体55と、同
支持体55を下方より弾性付勢する押圧スプリング56とを
収容している。
【0037】そして、繰り出し部ケース50は、上部の軸
ケース50a と下部の目皿体収容ケース50b とから形成し
ており、軸ケース50a 内には、繰り出し部入力軸51を左
右方向に軸線を向けて横架すると共に、同繰り出し部入
力軸51に目皿体回動支軸52の上端部をベベルギヤ57,58
を介して連動連結し、同目皿体回動支軸52は、その軸線
を後下方へ向けて伸延させて配置して傾斜姿勢となして
いる。
【0038】ここで、各繰り出し部ケース50の繰り出し
部入力軸51は、相互に連動連結している。
【0039】また、目皿体収容ケース50b 内には、前記
した固定目皿体54と目皿体53と支持体55とを上下方向に
重合させて配置し、これらの中心部に目皿体回動支軸52
の下端部を挿通すると共に、同下端部に目皿体53だけを
連動連設している。
【0040】ここで、固定目皿体54には、ホッパー部本
体41の肥料供給口47と連通する肥料受入口59を形成する
一方、目皿体53には、上記肥料受入口59と符合する複数
の肥料繰り出し口60を目皿体回動軸を中心とする同一円
周上に一定の間隔を開けて形成している。
【0041】そして、目皿体収容ケース50b の後側底部
には、後方へ回動移動した肥料繰り出し口60と符合する
肥料放出口61を形成し、同肥料放出口61に放出案内用筒
体62の上端を接続して、同放出案内用筒体62の先端を下
方へ向けて伸延させて垂下状に形成している。
【0042】ここで、目皿体回動支軸52は上端部側より
も下端部側が後方に位置する傾斜状となしており、同目
皿体回動支軸52の下端部に目皿体53の中央部を略直交状
態に取り付けて、同目皿体53は、前側よりも後側が上方
に位置する傾斜状となして、目皿体53の肥料繰り出し口
60が肥料受入口59と前側位置にて符合すると共に、同繰
り出し口60が上記肥料受入口59よりも上方に配置した肥
料放出口61と後側位置にて符合するするようにしてい
る。
【0043】このようにして、残留肥料排出口43に接続
した排出案内用筒体46と、肥料放出口61に接続した放出
案内用筒体62との間に位置する施肥繰り出し部38の直下
方位置を大きく開放することにより、同位置に施肥圧送
部40を収容するための施肥圧送部収容空間Sを、施肥装
置M自体は所定の地上高を確保したまま、充分に広く確
保することができるようにして、これら両案内用筒体4
6,62 の間に形成される施肥圧送部収容空間S内に施肥
圧送部40を配置している。
【0044】施肥ホース部39は、上下方向に伸延する放
出案内用筒体62の下端部に、前後方向に伸延するホース
基端部63を交差状に接続し、同ホース基端部63の後端に
可撓性のホース部本体64の基端を接続すると共に、同ホ
ース部本体64の先端を植付部2に設けた作溝器27に接続
して、同作溝器27により作溝された施肥溝(図示せず)
まで施肥繰り出し部38より繰り出される一定量の肥料を
案内するようにしている。
【0045】施肥圧送部40は、前記施肥ホース部39のホ
ース基端部63の前端にファンケーシング65を接続し、同
ファンケーシング65内にファン66を左右方向に軸線を向
けたファン支軸67により軸支しており、左右方向に隣接
する各ファン支軸67,67 間には連動連結軸68を介設し、
最右側に配置した施肥圧送部40のファン支軸67の右側端
部に電動式のファン駆動用モータ69を連動連結してい
る。
【0046】このようにして、ファン駆動用モータ69を
駆動させることにより、左右方向に連動連結軸68を介し
て連動連結したファン支軸67を一体的に回動させて、全
てのファン66を同時に回動させることも、また、停止さ
せることもできるようにしている。
【0047】そして、回動するファン66により施肥ホー
ス部39内の肥料を同施肥ホース部39の先端側に圧送する
ようにしている。
【0048】次に、施肥繰り出し部38を駆動するため
に、同施肥繰り出し部38の繰り出し部入力軸51と走行部
1のPTO軸29との間に介設した繰り出し部伝動機構70
について、図1 〜図3を参照しながら説明する。
【0049】すなわち、繰り出し部伝動機構70は、PT
O軸29に入力側端部を連動連結した第一チェン伝動機構
71と、同第一チェン伝動機構71の出力側端部に入力軸74
を連動連結して、施肥繰り出し部38より繰り出される肥
料の繰り出し量を調節する繰り出し量調節部としてのリ
ングコーン式無断変速機構75と、同リングコーン式無断
変速機構75の出力軸76と繰り出し部入力軸51との間に介
設した第二チェン伝動機構77とを具備している。
【0050】第一チェン伝動機構71は、PTO軸29に取
り付けた第一入力側スプロケット78と、リングコーン式
無断変速機構75の入力軸74に取り付けた第一出力側スプ
ロケット79との間に第一伝動チェン80を巻回して構成し
ている。99は、第一伝動チェン80のテンション機構であ
る。
【0051】リングコーン式無断変速機構75は、走行部
1の後部に張設した後部ステップ部20d よりも下方に位
置させて、車体フレーム4の右側後端部上に載置してお
り、四角形箱形に形成した変速ケース92の前壁92a に、
前後方向に軸線を向けた入力軸74を貫通状態に取り付け
る一方、同変速ケース92の後壁92b に前後方向に軸線を
向けた出力軸76を貫通状態に取り付けると共に、上記入
力軸74と同軸的に配置し、入力軸74に入力円板93を取り
付ける一方、出力軸76に出力円板94を取り付けて、両円
板93,94 を対向させて、両円板93,94 間に複数の遊星コ
ーン95を相対的に回転可能に配置すると共に、出力軸76
と一体的に公転可能とし、これら遊星コーンの95の円錐
面には非回転の変速用リング96をスライド自在に嵌合
し、同変速用リング96に変速ケース92の上部間に横架し
た調節ネジ97をシフタ98を介して連結して、同調節ネジ
97の前端を変速ケース92の前壁92a より外方へ突出させ
て、同突出端に調節ネジ97の回動調節を遠隔操作するた
めの遠隔操作具81を連動連結すると共に、同遠隔操作具
81は、走行部1に配設した運転席19の背もたれ部19bよ
りも前方位置に配置している。
【0052】ここで、遠隔操作具81は、運転席19の座部
19a の左側方に位置する運転席支持部20c 上に配置して
おり、同運転席支持部20c に軸支自体82を設け、同軸支
持体82に上下方向に軸線を向けた操作ハンドル支軸83を
枢支し、同ハンドル支軸83の上端部に操作ハンドル84を
取り付けて構成しており、同操作ハンドル支軸83の下端
部は、前記調節ネジ97の突出端に可撓性の連動連結体で
あるフレシキブルワイヤ85を介して連動連結している。
【0053】このようにして、オペレータは、運転席19
に前方を向いて着座した状態にて遠隔操作具81の操作ハ
ンドル84を楽に正・逆回動操作することができ、同操作
ハンドル84には操作ハンドル支軸83とフレシキブルワイ
ヤ85とを介して調節ネジ97を連動連結していることか
ら、同調節ネジ97を正・逆回転させることができて、同
調節ネジ97に連動して変速用リング96をスライド変位さ
せて、同変速用リング96が押圧状態にて当接する遊星コ
ーン95の円錐面の位置を変化させて出力軸76の回転を変
速させることができるようにしている。その結果、リン
グコーン式無断変速機構75の操作性と操作時の安全性と
を向上させることができる。
【0054】この際、フレシキブルワイヤ85は、後部ス
テップ部20d の下方に配置して、同後部ステップ部20d
上にて作業を行うオペレータの支障とならないようにす
ると共に、美観を良好となしている。
【0055】なお、遠隔操作具81の配設位置は、オペレ
ータが運転席19に前方を向いて着座した状態にて同遠隔
操作具81を楽に操作することができる位置、すなわち、
少なくとも運転席19の背もたれ部19b よりも前方位置で
あれば良く、座部19a の左右いずれか一側下方若しくは
前下方に配設することができる。
【0056】第二チェン伝動機構77は、リングコーン式
無断変速機構75の出力軸76に取り付けた出力側ベベルギ
ヤ86に噛合する入力側ベベルギヤ87と、同入力側ベベル
ギヤ87を支持するベベルギヤ支軸88に取り付けた第二入
力側スプロケット89と、同第二入力側スプロケット89と
繰り出し部入力軸51に取り付けた第二出力側スプロケッ
ト90との間に巻回した第二伝動チェン91とを具備してい
る。
【0057】図5及び図6は、他の実施例としての繰り
出し部伝動機構70を示しており、同繰り出し部伝動機構
70は、PTO軸29に入力側端部を連動連結した第一チェ
ン伝動機構100 と、同第一チェン伝動機構100 の出力側
端部に入力側端部を連動連結した第二チェン伝動機構10
1 と、同第二チェン伝動機構101 の出力側端部に入力軸
74を連動連結したリングコーン式無断変速機構75と、同
リングコーン式無断変速機構75の出力軸76と繰り出し部
入力軸51との間に介設した第三チェン伝動機構102 とを
具備している。
【0058】第一チェン伝動機構100 は、PTO軸29に
取り付けた第一入力側スプロケット117 と、第二チェン
伝動機構101 の入力軸103 に取り付けた第一出力側スプ
ロケット104 との間に第一伝動チェン105 を巻回して構
成している。106 は、第一伝動チェン105 のテンション
機構である。
【0059】第二チェン伝動機構101 は、第二チェン伝
動機構101 の入力軸103 に取り付けた第二入力側スプロ
ケット107 と、第二チェン伝動機構101 の出力軸108 に
取り付けた第二出力側スプロケット109 との間に第二伝
動チェン110 を巻回して構成している。
【0060】そして、第二チェン伝動機構101 の出力軸
108 は、リングコーン式無断変速機構75の入力軸74に筒
状連結体111 を介して同一軸線上にて連動連結してい
る。112 は軸支持体、113 はチェンケースである。
【0061】第三チェン伝動機構102 は、リングコーン
式無断変速機構75の出力軸76に取り付けた出力側ベベル
ギヤ86に噛合する入力側ベベルギヤ87と、同入力側ベベ
ルギヤ87を支持するベベルギヤ支軸88に取り付けた第三
入力側スプロケット114 と、同第三入力側スプロケット
114 と繰り出し部入力軸51に取り付けた第三出力側スプ
ロケット115 との間に巻回した第三伝動チェン116 とを
具備している。118 は、第三チェン伝動機構102 のテン
ション機構である。
【0062】ここで、第三出力側スプロッケト115 は、
第三入力側スプロケット114 よりも歯数を多くして、リ
ングコーン式無断変速機構75から施肥繰り出し部への動
力伝達経路途中にて回転数を減速させている。
【0063】このようにして、リングコーン式無断変速
機構75よりも下流側にて減速することにより、同リング
コーン式無断変速機構75に作用するトルクを低減させる
ことができて、定格トルクのより小さい無断変速機構を
使用することができ、その結果、コンパクトで軽量かつ
安価な無断変速機構を選定することができる。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0065】請求項1記載の本発明では、施肥繰り出
し部に、同施肥繰り出し部より繰り出される肥料の繰り
出し量を調節する繰り出し量調節部を連動連結すると共
に、同繰り出し量調節部は、走行部の後部に張設した後
部ステップ部よりも下方に位置させて、同走行部に取り
付けている。
【0066】このようにして、繰り出し量調節部を走行
部の後部に張設した後部ステップ部よりも下方に位置さ
せているため、後部ステップ部上の空間を広く確保する
ことができ、その結果、かかる後部ステップ部上にてオ
ペレータが作業を行う際に、何ら支障となるものが存在
しないことから、円滑かつ安全に作業が行える。
【0067】しかも、繰り出し量調節部は走行部に取り
付けているため、施肥繰り出し部への荷重負担を取り除
くことができると共に、同繰り出し量調節部を走行部に
確実に支持させることができる。
【0068】請求項2記載の本発明では、繰り出し量
調節部に、同繰り出し量調節部を遠隔操作するための遠
隔操作具を連動連結すると共に、同遠隔操作具は、走行
部に配設した運転席の背もたれ部よりも前方位置に配置
している。
【0069】このようにして、オペレータは、運転席に
前方を向いて着座した状態にて遠隔操作具を楽に操作す
ることができ、その結果、繰り出し量調節部の操作性と
操作時の安全性とを向上させることができる。
【0070】請求項3記載の本発明では、遠隔操作具
は、繰り出し量調節部に可撓性の連動連結体を介して連
動連結している。
【0071】このようにして、遠隔操作具と繰り出し量
調節部とを連動連結する連動連結体を、必要に応じて屈
曲させることにより、同遠隔操作具をオペレータが着座
姿勢にて操作しやすい位置に配置することができるた
め、この点からも繰り出し量調節部の操作性と操作時の
安全性とを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる施肥装置を装備する乗用田植機
の側面図。
【図2】同施肥装置の正面図。
【図3】同施肥装置の側面図。
【図4】同施肥装置の一部切欠側面図。
【図5】他の実施例としての施肥装置の一部切欠側面
図。
【図6】同施肥装置の背面図。
【符号の説明】
A 乗用田植機 1 走行部 2 植付部 3 昇降連結機構 4 車体フレーム 5 原動機部 6 運転部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行部の後方位置に植付部を連結した乗
    用田植機において、 走行部の後部に施肥装置を載設すると共に、同施肥装置
    は、肥料を収容する施肥ホッパー部と、同施肥ホッパー
    部内の肥料を一定量ずつ繰り出す施肥繰り出し部と、同
    施肥繰り出し部より繰り出される一定量の肥料を植付部
    に設けた作溝器により作溝された施肥溝まで案内する施
    肥ホース部と、同施肥ホース部内の肥料を施肥溝側へ圧
    送する施肥圧送部とを具備する乗用田植機であって、 施肥繰り出し部に、同施肥繰り出し部より繰り出される
    肥料の繰り出し量を調節する繰り出し量調節部を連動連
    結すると共に、同繰り出し量調節部は、走行部の後部に
    張設した後部ステップ部よりも下方に位置させて、同走
    行部に取り付けたことを特徴とする施肥装置を装備する
    乗用田植機。
  2. 【請求項2】 繰り出し量調節部に、同繰り出し量調節
    部を遠隔操作するための遠隔操作具を連動連結すると共
    に、同遠隔操作具は、走行部に配設した運転席の背もた
    れ部よりも前方位置に配置したことを特徴とする請求項
    1記載の施肥装置を装備する乗用田植機。
  3. 【請求項3】 遠隔操作具は、繰り出し量調節部に可撓
    性の連動連結体を介して連動連結したことを特徴とする
    請求項2記載の施肥装置を装備する乗用田植機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115500126A (zh) * 2022-09-06 2022-12-23 华中农业大学 一种风送式水稻侧深施肥机

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