JP2001169583A - パルス幅変調を使用したハードディスクドライブにおけるランプローディング方法及び装置 - Google Patents

パルス幅変調を使用したハードディスクドライブにおけるランプローディング方法及び装置

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JP2001169583A
JP2001169583A JP2000329004A JP2000329004A JP2001169583A JP 2001169583 A JP2001169583 A JP 2001169583A JP 2000329004 A JP2000329004 A JP 2000329004A JP 2000329004 A JP2000329004 A JP 2000329004A JP 2001169583 A JP2001169583 A JP 2001169583A
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Giorgio Pedrazzini
ペドラッツィーニ ジョルジオ
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ST MICROELECTRONICS Inc
STMicroelectronics lnc USA
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ST MICROELECTRONICS Inc
STMicroelectronics lnc USA
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク駆動装置の読取/書込ヘッドの速度
を制御する改良した技術を提供する。 【解決手段】 本発明方法及び装置は、ハードディスク
ドライブシステムにおけるボイスコイルへの駆動電流の
印加を制御する。即ち、ボイスコイルにおいて格納され
ている逆起電力(BEMF)と関連する信号及び基準レ
ベルのいずれかで周期的な波形を変調する。該周期的な
波形が格納されているBEMFと関連する信号によって
変調される時間期間中に駆動電流をボイスコイルへ印加
する。駆動電流の振幅及び期間は、ボイスコイルにおけ
るBEMFが減少するに従って対応して減少する。従っ
て、ボイスコイルはBEMFに基づいて制御され、且つ
ヘッド機構をランプ組立体へ又はそれから移動させるた
めに次第に減少するパワーが供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクドライブ
の読取/書込ヘッドの速度を制御する方法及び回路にお
ける改良に関するものであって、更に詳細には、ボイス
コイルにおいて発生される逆起電力(BEMF)電圧を
測定することによってボイスコイルモータの運動を精密
に制御する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1はコンピュータハードディスク、コ
ンパクトディスクリードオンリメモリ(CD‐RO
M)、デジタルビデオディスク(DVD)等の大量記憶
装置システム1を示しており、データ媒体2へデジタル
データを書込むか又はそれからデジタルデータを読取る
場合に、通常、記録及び/又は読取ヘッド3が回転する
データ媒体2の中心から半径方向外側の選択した位置に
位置決めされる。ヘッド3はヘッドを担持するアーム
(又はヘッド機構)を移動させるためにボイスコイルモ
ータ6へ制御した電流を選択的に印加することによって
位置決めされる。
【0003】ディスクの回転が停止される場合等のある
条件下において、ヘッドがディスクから離れた位置に位
置されるようにヘッド機構をランプ組立体5上に沿って
上方へ移動させることによってヘッド3を「パーキン
グ」位置4へ位置決めさせる。この外部的な安全なゾー
ンにおけるゾーン内にヘッド3をパーキングさせること
によって、その非動作時間期間中における衝撃及び振動
に対してのディスクドライブの信頼性が増加される。こ
のことは、ヘッドとディスクの表面との間において不所
望な及び損傷を発生するような接触が発生する可能性の
ある衝撃又は振動に露呈される可能性のある「ラップト
ップ」又はポータブルコンピュータにおいて特に重要で
ある。又、外部のパーキングゾーン内にヘッド3をパー
キングさせることはデータを格納するためにディスク上
に付加的な空間を与えることになる。
【0004】このアプローチは、時折「ランプローディ
ング(ramp loading)」と呼称されるもの
であり、より高い信頼性を与える。何故ならば、ヘッド
3は安定した位置に位置され且つディスクの表面とぶつ
かることはないからである。ランプローディングはパー
キング状態とさせるためにアーム8をランプ即ち傾斜路
に沿って上昇させることが可能であり且つヘッドがディ
スク表面とクラッシュすることを回避するために読取/
書込動作期間中にヘッドのローディングを制御するため
にヘッドを滑らかにアンパーキングさせることが可能な
電子回路を必要とする。
【0005】ヘッドをランプ上に移動させる場合に、ア
ーム8をパーキング位置へ移動させるためにボイスコイ
ル6に対してかなりの電圧を印加すべきである。同時
に、パーキング位置へオーバードライブされることによ
ってヘッドが不必要な損傷を発生することがないことを
確保し且つ電力を節約するために過剰な電圧が印加され
るべきではない。何故ならば、パーキングは電力がその
他のパワーダウン機能のために供給されることを必要と
するパワーダウン動作期間中に実施されることがしばし
ばだからである。然しながら、アームの瞬間的な速度を
決定することは困難である。何故ならば、瞬間的な速度
を決定することが可能な情報は、通常、瞬間的に入手可
能なものではないからである。
【0006】パーキング期間中にヘッド機構の速度を制
御する回路は米国特許第5,566,369号に記載さ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の点に
鑑みなされたものであって、上述した如き従来技術の欠
点を解消し、ディスクドライブの読取/書込ヘッドの速
度を制御する改良した方法及び装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の1形態は、ハー
ドディスクドライブシステムにおいてボイスコイルを移
動させる駆動電流を制御する方法を提供している。本方
法によれば、基準値を設定し、ボイスコイルにおける格
納されている逆起電力(BEMF)を表す信号を発生
し、パルス幅変調(PWM)波形を発生し、且つ該基準
値か又は該格納されているBEMFを表す信号の値のい
ずれかによって変調されたPWM波形に基づいて駆動電
流を印加する。
【0009】別の形態においては、基準レベルか、又は
ボイスコイルにおいて格納されているBEMFと関連す
る信号のいずれかにおいてピークとなるように周期的な
波形を変調させる。本方法は、更に、その変調された周
期的な波形に基づいてボイスコイルへ駆動電流を印加さ
せる。
【0010】本発明の更に別の形態では、ボイスコイル
への駆動電流の印加を制御する方法を提供している。本
装置は、ボイスコイルへ結合されており且つボイスコイ
ルにおける実際のBEMFを検知し且つ該BEMFを表
す値を発生する検知回路を有している。サンプル・ホー
ルド回路が該検知回路へ結合されており、該検知回路に
よって発生されたBEMFをサンプルし且つそのサンプ
ルした値を格納する。比較回路が該サンプル・ホールド
回路へ結合されており、ランプ波形を基準電圧と及び該
サンプル・ホールド回路によって格納されているサンプ
ルされた値と比較する。駆動回路が該ボイス回路へ結合
されており、且つそれが該サンプルされている値か又は
基準電圧のいずれか小さい方に近づく場合に、該波形の
増加するランプ部分に対応する時間期間の間該ボイスコ
イルへ駆動電流を供給する。
【0011】
【発明の実施の形態】図2は本発明の原理に基づく回路
の1実施例の機能的ブロック図を示している。ボイスコ
イル11は、VBEMFを表す電圧と直列に接続されている
抵抗13及び誘導性リアクタンス12を具備するものと
して表してある。ボイスコイル11は検知抵抗14と直
列に接続している。高側MOSFETトランジスタ40
及び44と低側MOSFETトランジスタ42及び46
からなるHブリッジ回路が駆動電流を供給してボイスコ
イルモータを移動させる。トランジスタ40乃至46の
4個全てをNチャンネルトランジスタとすることが可能
であり、又は、高側トランジスタ40及び44をPチャ
ンネルトランジスタとし、一方低側トランジスタ42及
び46をNチャンネルトランジスタとすることが可能で
ある。トランジスタ40及び42はノード48において
接続されており、且つトランジスタ44及び46はノー
ド50に接続されており、ボイスコイル11と検知抵抗
14との直列接続部はノード48とノード50との間に
接続されている。高側トランジスタ40及び44は、そ
れらのドレイン端子を供給電圧VDDヘ接続している。低
トランジスタ42及び46は、それらのソース端子を接
地GNDへ接続している。
【0012】左側ドライバ回路52がトランジスタ40
及び42の制御端子へ接続しており、且つ右側ドライバ
回路54がトランジスタ44及び46の制御端子へ接続
している。動作について説明すると、左側ドライバ回路
52及び右側ドライバ回路54は、トランジスタ44及
び42がオンである場合に、ボイスコイル11を介して
1つの方向に電流が流れ、ヘッド11を第一方向へ移動
させるように共同する。トランジスタ40及び46がオ
ンである場合には、ボイスコイル11を介して反対の方
向に電流が流れ、ヘッド11を第二方向へ移動させる。
【0013】左側ドライバ回路52は極性入力56と、
シーケンス入力58と、制御入力Bとを有している。同
様に、右側ドライバ回路54は、極性入力56と、シー
ケンス入力58と、制御入力Aとを有している。第一差
動増幅器60がVCOILを測定するためにボイスコイル1
1を横断して接続されている。
【0014】ボイスコイル11の電圧(例えば、
COIL)は、ボイスコイル11を介しての電流が存在し
ない場合には、VBEMFに等しい。従って、第一差動増幅
器60の出力は、ボイスコイル11を介しての電流が存
在しない場合には、VBEMFを表す電圧である。第一差動
増幅器60のVBEMF出力及びターゲット電圧61は第二
差動増幅器62への入力を形成している。増幅器62の
出力は信号エラー電圧VSEである。1実施例において
は、ターゲット電圧61は0Vに予め設定されており、
従って第二差動増幅器62の出力における信号エラー6
4は直接的にVBEMFを表す。VBEMFが減少するに従い、
信号エラー64は正確にそれに追従し、且つVBE MFがゼ
ロに近づくに従い、該エラーはゼロに近づく。その他の
実施例においては、ターゲット電圧61は正又は負の値
の信号に設定することが可能であり、従って該エラーは
BEMFの異なる値に対してゼロに近づく。
【0015】第二差動増幅器62の出力はサンプル・ホ
ールド回路66へ結合される。サンプル・ホールド回路
66は、コンデンサ70の第一端子へ接続している出力
端子を具備しているサンプリング回路68を有してい
る。コンデンサ70の第二端子は接地へ接続している。
動作について説明すると、サンプリング回路68がスイ
ッチング回路を閉じることによって信号エラー64の値
を得る場合に(例えば、サンプルする場合に)、その信
号エラー64の値が格納される。その値はサンプル・ホ
ールド回路66内に格納することが可能である。1実施
例においては、サンプル・ホールド回路に対してその値
を保持するコンデンサ70が設けられる。その他の構造
を使用することも可能であり、例えばアナログVBEMF
はVSEをデジタルへ変換しその形態でそれらを格納する
デジタル記憶装置を使用することも可能である。該回路
のその他の部分もデジタルとすることが可能である。
【0016】サンプル・ホールド回路66の出力は極性
制御回路72へ接続される。極性制御回路72は極性信
号56を出力する。注意すべきことであるが、サンプル
・ホールド回路66の出力はVSE×(t−1)を表す電
圧を出力し、尚(t−1)は現在測定中のものの直前の
サンプリング期間におけるVSEの値を表す。換言する
と、サンプル・ホールド回路66の出力は、本明細書の
ほかの箇所において説明したように、図2に示したよう
な速度エラー信号26を表す。
【0017】サンプル・ホールド回路66の出力は、更
に、第一比較器74の非反転入力へ接続される。第一比
較器74の反転入力はPWM波形70を発生するランプ
回路発生器80へ接続している。ランプ発生器80は、
又、第二比較器76の反転入力へ接続している。第二比
較器76の非反転入力はVref基準電圧28が供給され
る(例えば、図2参照)。比較器74及び76の出力は
論理ブロック78への入力を形成する。論理ブロック7
8は制御信号A及びB及びシーケンス信号58を出力す
る。
【0018】極性信号56及びシーケンス信号58もラ
ンプ発生器回路80への入力を形成する。更に、ランプ
発生器回路80及び論理ブロック78はこれらの回路を
リセットするためのリセット入力82を有している。
【0019】動作について説明すると、ランプ発生器回
路80がランプ波形30を比較器74及び76へ供給す
る。ランプ波形30の1サイクルがピークに到達し且つ
ゼロへ戻る場合に、比較器76又は74のいずれかがそ
の出力をトグル動作し、論理ブロック78をして制御信
号A及びBを右側ドライバ回路54及び左側ドライバ回
路52へ、夫々、出力する。右側ドライバ回路54及び
左側ドライバ回路52が、それらが制御信号A及びBに
よってイネーブル即ち動作可能状態とされる場合に、ト
ランジスタ40及び46又はトランジスタ44及び42
をターンオンさせる。トランジスタ44及び42がイネ
ーブルされると、ボイスコイル11を介しての電流が右
側から左側へ流れる。トランジスタ40及び46がイネ
ーブルされる場合には、ボイスコイル11を介しての電
流は左側から右側へ流れる。
【0020】ボイスコイル11を介しての電流の方向
は、ボイスコイル11を選択した方向へ移動するように
選択されている。ボイスコイル11を介しての電流の方
向、即ち極性は、極性制御回路72(それは、比較器回
路とすることが可能である)によって決定することが可
能である。極性制御回路72はサンプル・ホールド回路
66におけるコンデンサ70内に格納されている電圧に
基づいて前のサンプリング期間のBEMFの極性を決定
する。極性信号56は左側ドライバ回路52及び右側ド
ライバ回路54へ送られ、適切な電流の方向に対して適
宜のトランジスタ対をターンオンすべく選択する。
【0021】ボイスコイル11を介しての電流は、ラン
プ波形30の次のサイクルのピーク値に到達するまで継
続して流れる。ランプ波形30のこの次のピーク値に到
達すると、そのピーク値が比較器74及び76における
前のサンプリング期間からの格納されているVSE値と比
較される。ランプ波形30のこのピーク値が前のサンプ
リング期間の格納されているVSE値と等しい場合には、
比較器74又は76がその出力においてトグル動作し、
その結果論理ブロック78は制御信号A及びBを出力し
て左側ドライバ回路52及び右側ドライバ回路54を介
してトランジスタ40−46をディスエーブル(例え
ば、ターンオフ)させる。
【0022】ボイスコイル11への電流がカットオフさ
れ且つゼロへ減衰することが許容されると、VCOILはV
BEMFと等しい。従って、第一差動増幅器60はVBEMF
直接関係した値を出力する。第二差動増幅器62はター
ゲット値61から差動増幅器60の出力VBEMFを減算す
る。従って、前の値よりも低い値を有する速度エラー6
4が得られ、次いでサンプリング回路68によってサン
プルされ、そのサンプルされた値は後にコンデンサ70
内に格納される。コンデンサ70内に格納されるサンプ
ルされた値は、1組のトランジスタ40‐46における
適宜のトランジスタ対をターンオンさせるランプ波形3
0の次のサイクルにおける第二比較器76によってラン
プ波形の次のピーク値が予め設定されている基準電圧2
8と比較される間にホールド即ち保持される。その後
に、ランプ波形30の次に続くサイクルにおいて、コン
デンサ70内に格納されている値が、前述したごとく、
トランジスタ40−46をディスエーブルさせるため
に、そのサイクルに対するランプ波形30のピーク値と
比較される。
【0023】Vtargetが0である実施例の場合には、こ
の処理は、ボイスコイル11において更なるVBEMFが存
在しなくなるまで繰返し行われ、その結果エラー64は
0の値を取ることになる。Vtargetのその他の値の場合
には、本処理は適切な速度でアームの駆動を継続して行
う。注意すべきことであるが、比較器74及び76及び
論理ブロック78は、コンデンサ70内に格納されてい
るVBEMF(即ち速度エラー信号26)が予め設定されて
いる基準電圧28の値よりも一層大きい場合の値に対し
て、トランジスタ40−46をターンオフさせるために
ランプ波形30のピーク値が第二比較器76によって予
め設定されている基準電圧28と比較されるように接続
されている。このことは、例えば、図3に示した時間t
1及びt4に対応している。基準電圧28は最大の駆動割
合で所望のスイッチング周波数を与えるように選択され
ている。スイッチング周波数は、顧客又は設計者がV
refの設定を介して選択可能であるように、ある最大値
を超えるものでないことを確保することが可能である。
【0024】論理ブロック78は本明細書において記載
した種々の機能を実行することが可能な論理回路及びそ
の他の装置、例えばフリップフロップの任意のタイプの
接続を包含することが可能である。図2に示したシーケ
ンス信号58は、図3に示した種々の成分の同期動作に
対するタイミング、制御及びその他の信号を供給するこ
とが可能なバスネットワークに存在するような1個又は
それ以上の電気信号を表している。例えば、シーケンス
信号58はランプ発生器回路80、左側ドライバ回路5
2、右側ドライバ回路54への入力として供給され、且
つ論理ブロック78の出力である。従って、回路3のこ
れらの部分の動作は同期されている。
【0025】ボイスコイルを駆動するためにPWM(パ
ルス幅変調)信号が使用される場合には、駆動電流が選
択した周波数でターンオン及びターンオフされる。オン
又はオフ時間の長さはサイクル毎に変化することが可能
であり、即ち周波数が変化することが可能である。従っ
て、ボイスコイルは駆動され、運動を発生し、且つ各サ
イクルのオフ部分期間中においてBEMF即ち逆起電力
が測定される。
【0026】該コイル内の電流は、駆動電流が遮断され
た後ほぼゼロへ減衰することが許容され、且つコイル内
に電流が存在しない間に該コイルを横断しての電圧が測
定される。従って、その測定された電圧は該コイルの実
際のVBEMFに対応している。何故ならば、この時間期間
中には誘導性リアクタンス12及び抵抗13に起因する
電圧は存在しないからである。アームの速度は次式に従
って逆起電力(BEMF)に比例している。
【0027】 W=KE×VBEMF ラジアン/秒 (1) 尚、Wはラジアン/秒で与えられた速度であり、KE
その仕様に従った特定のディスクドライブに対して既知
の係数であり、且つVBEMFはボイスコイル逆起電力(B
EMF)電圧である。実際のVBEMFが既知であると、ア
ームの実際の速度を正確に知ることが可能である。この
概念に基づく技術は1998年8月17日付で出願され
ており本願出願人に譲渡されている同時係属中の米国特
許出願第09/193,471号において記載されてい
る。
【0028】PWM波形のオン時間はボイスコイルから
得られたVBEMF値に基づいている値を有している。即
ち、駆動電流を印加する時間は次式に従って速度エラー
信号に基づくことが可能である。
【0029】 VSE=VTARGET−VBEMF(t−1) (2) 尚、VSEは速度エラーに対応する電圧信号であり、V
TARGETはアームのターゲット速度に対する所望の駆動電
圧に対応するターゲット電圧であり、VBEMFはボイスコ
イルの実際に測定した逆起電力電圧であり、且つt−1
は問題のVBEMFが1つ前のサンプリング期間から得られ
たVBEMFの値であることを示すために使用される。パー
キング条件の場合には、VTARGETが所望のランプ上昇速
度を達成する電圧に設定される。
【0030】次に、図3を参照すると、上の式(2)に
定義した速度エラー信号VSEは波形26として示してあ
る。基準電圧28は同一のスケールで示してある。ラン
プ電圧30も同一のスケールで示してあり、以下に説明
するように、それが2つの信号のうちの1つにおいてピ
ークに到達すると、ゼロへリセットされる。ランプ電圧
30に対して三角形状の波形を示してあるが、その他の
タイプ及び形状の波形を使用することも可能である。一
般的には、以下に説明するように、図3に基づいて動作
するPWM回路が、駆動電流38がターンオンしてアー
ムを駆動する時間を決定する。
【0031】基準電圧Vrefは第一電位変調値であり、
且つVSEはランプ電圧30に対する第二電位変調値であ
る。
【0032】パワー即ち電力がボイスコイル11を駆動
するために供給されると、PWMイネーブル信号36は
高である。信号Ton32はステップパルスであり、それ
はPWM駆動信号36のパワーオン部分の開始をトリガ
する。信号Tonresetは、PWMイネーブル信号3
6のパワーオン部分の終了をトリガするステップパルス
である。駆動電流38はボイスコイル11の運動を駆動
する動作期間中にボイスコイル11を介して流れる実際
の駆動電流である。本発明の動作について図3を参照し
て説明する。
【0033】初期時間t0において、パーキング動作が
開始し且つVtargetがターゲット値に設定される。ディ
スクドライブスピンドル及びボイスコイル11(図1)
へのパワーがターンオフされ、ボイスコイル11内には
逆起電力BEMFのみが存在する。t0の直前の時間に
おいて、ボイスコイル11における逆起電力BEMFが
安定化され且つ測定される。何故ならば、ボイスコイル
は移動しており且つ前のパルスが終了されているからで
ある。t0の直前の時間は図示していないが、図3の残
部に関して説明するように、本回路はToff条件にあ
る。時間t0の直前においてはボイスコイル11へ印加
されている駆動電流は存在せず、従ってボイスコイル1
1を横断しての電圧Vcoilは正確にVBEMFに対応してい
る。VBEMFのこの値はt0の直前に格納される。それは
targetと比較され、且つその出力値はVSE波形26に
おいて26iの符号を付けたステップとして示してあ
る。
【0034】時間t0において開始し、第一変調PWM
波形36が発生され且つTonset信号32がトリガさ
れ、パワーイネーブル信号36が低から高へ移行する。
このことは駆動電流38をイネーブルしてボイスコイル
11の駆動を開始させる。コイル11はインダクタであ
るので、駆動電流はゼロからピーク値に向かって計算可
能な割合で上昇する。時間t0から開始するこの上昇す
る駆動電流38はボイスコイル11へ供給されてアーム
を移動させる。
【0035】時間t1において、Vramp30が予め設定
されている基準電圧28に対応するピーク値に到達す
る。時間t1において、速度エラー信号26の値は未だ
に予め設定されている基準電圧28よりも高いので、速
度エラー信号26の値ではなく予め設定されている基準
電圧28がランプ波形30のピーク値を制限する。時間
1におけるPWM波形30のピーク到達はTonres
et信号34をトリガし、パワーイネーブル信号36を
ディスエーブルさせ、パワーイネーブル信号36を高か
ら低へ移行させる。その結果、駆動電流が終了され且つ
コイル11内の電流38は時間t1において減少し始め
る。コイル11はインダクタであるので、駆動電流がデ
ィスエーブルされると、その電流の流れは既知の割合で
ゆっくりと減衰する。
【0036】時間t2において、コイル電流38はゼロ
へ減衰し、且つVBEMFの新たな測定を行うことが可能で
あり、且つVSEの値が時間t2とt3との間で格納され
る。BEMFのサンプル番号はi+1である。パワーイ
ネーブル信号36が低状態に止まる時間期間(例えば、
時間t1とt3との間のToff)は固定されており、且つ
常にVrefにおいてピークとなり、一方パワーイネーブ
ル信号36が高である時間期間(例えば、時間t0とt1
との間のTon)は、速度エラー値が減少する場合に減少
する(例えば、パワーイネーブル信号36に対するTon
時間はパルス幅変調される)。
【0037】駆動電流38は時間t3までゼロに止ま
り、その時間において、ランプ波形30の次のピークへ
の上昇が開始される。このことはTonset信号32を
トリガし、PWMイネーブル信号36をして低から高へ
移行させる。
【0038】次いで、駆動電流38は時間t3において
ゼロから時間t4まで別のピーク値に向かって上昇を開
始し、且つこの駆動電流はボイスコイルへ供給される。
時間t 4において、VSEの値は速度エラー信号26に対
して26i+1であり(それは時間t2とt3との間のサ
ンプル番号i+1に対して測定したVBEMFの値に基づい
ている)、それは減少されているが、未だに予め設定さ
れている基準電圧28より高く、従ってランプ波形30
は再度予め設定された基準電圧28においてピークに到
達する。注意すべきことであるが、時間t4において、
onreset信号32は、ランプ波形30のピーク値
が予め設定した基準電圧28に到達することに基づいて
トリガされ、そのことは、以下に説明するように、速度
エラー信号26の値によって変調されているランプ波形
30に基づいてTonset信号34のトリガを行うこと
と対比される。換言すると、PWMパルス幅を制御する
ためのランプ波形30は、速度エラー信号26又は予め
設定した基準電圧28のいずれか小さいほうによって交
互に変調される。一方、ランプ波形30は、速度エラー
信号26が予め設定した基準電圧28よりも小さい場合
には、速度エラー信号26によって変調され、且つその
他の交互の周期期間中においては変調されないものと考
えることが可能である。このことは時間t4においてT
onreset信号34をしてパワーイネーブル信号36
をトリガさせて高から低へ移行させ、且つ、それに応答
して、駆動電流38はゼロへ向かっての減衰を開始す
る。
【0039】駆動電流38はゼロへ減衰し且つVSEに対
する新たな値に対する次のサンプルi+2が測定され且
つ時間t5の前に格納される。時間t5において、ランプ
波形30は予め設定した基準電圧28においてピークと
なり、それによってTonset信号32をトリガしてパ
ワーイネーブル信号36を低から高へ移行させる。パワ
ーイネーブル信号36が時間t5において高へ移行する
と、駆動電流38はゼロからの上昇を回避し且つボイス
コイルへ供給される。
【0040】その値が26i+2であるサンプル番号i
+2の場合には、速度エラー信号26のレベルは、ボイ
スコイルにおいて駆動電流が存在しなかった時間t4
5との間において測定された減少したVBEMFに起因し
て予め設定した基準電圧28より下側に降下している。
従って、時間t6においてランプ波形30は速度エラー
信号26のレベルにおいて変調され、且つTonrese
t信号34がトリガされる。時間t6におけるTonre
set信号34のトリガ動作は、パワーイネーブル信号
36をして、例えば時間期間t0−t1及びt3−t4等の
前の期間i,i+1よりもより短い時間期間(例えば、
時間t5及びt6の間のTon時間はより短い)高となる。
即ち、ランプ波形30は時間t6において速度エラー信
号28のより低いレベルでピークに到達し且つ予め設定
した基準電圧28のより高いレベルではないので、時間
5とt6との駆動電流38は前の時間t1及びt4の期間
中における程高い値に上昇するものではない。その結
果、より小さな駆動電流38がより短い時間期間の間ボ
イスコイルへ印加される。
【0041】時間期間t6からt7まで、パワーイネーブ
ル信号36は低であり、駆動電流38はゼロへ減衰し、
BEMFの新たな値を得るためにサンプルi+3を測定し
且つ格納し、且つPWM波形30は、t3及びt5等にお
いて終了するその他のオフ時間の場合におけるように、
時間t7において予め設定した基準電圧28のレベルへ
上昇する。
【0042】次いで、サンプルi+3の場合には、時間
7乃至t8の期間中に、サンプル26i+3に対する速
度エラー信号26の値が、時間t6とt7との間において
以前に測定したVBEMFのより低い値のために更に減少し
ている。その結果、時間t7乃至t8の間のランプ波形3
0は時間t8において速度エラー信号26のより低いレ
ベルによって変調される。従って、時間t7とt8との間
においてはパワーイネーブル信号36はより短い時間期
間の間高であり、その結果、更に小さな駆動電流38が
ボイスコイルへ供給される。
【0043】時間t8からt9まで、ランプ波形30は予
め設定した基準電圧28においてピークとなり、一方駆
動電流38はゼロに向かって減衰することが許容され
る。V BEMFの別の値がサンプル番号i+Nに対して時間
8とt9との間において測定される。このことは、速度
エラーがゼロに近づくまで、更なるサンプルi+Nに対
して継続して行われる。図示例においては、時間t9
至t10において、PWM波形30の次の期間は、時間t
8とt9との間において前に測定したVBEMFの非常に小さ
な値のために、速度エラー信号26のレベルに対してか
ろうじてピークを形成している。このことは、非常に小
さな値及び期間の駆動電流38を時間t9から時間t10
のすぐ後までの間ボイスコイルへ供給している。このプ
ロセスは、速度エラー信号26が最早ランプ波形30を
変調することが不可能となるまで(例えば、最早エラー
信号が存在しないか又はボイスコイル11内に最早BE
MFが存在せず、従って速度エラー信号26がゼロであ
る)、必要な数のサンプルに対して繰返し行われる。こ
のことが発生すると、ターゲット値がゼロである場合に
は、アームが運動を停止する。それはターゲット値に到
達している。
【0044】従って、図3から理解されるように、駆動
電流38がボイスコイルへ印加される時間は、速度エラ
ー信号26によって示されるように、VBEMFが測定する
前のサンプリング期間の格納されているBEMFに依存
する。速度エラー信号26の値が予め設定した基準電圧
28を超える時間期間中に(時間t0乃至t5の期間
中)、パワーイネーブル信号36に対するTon時間はそ
の固定したToff時間に等しい。何故ならば、ランプ波
形30は速度エラー信号26ではなく予め設定した基準
電圧28によって変調されるからである。然しながら、
速度エラー信号26の値が予め設定した基準電圧28の
下側に降下すると(ボイスコイル11における減少する
BEMFのために)、パワーイネーブル信号36に対す
るTon時間の長さもそれと対応して減少される(例え
ば、パワーイネーブル信号36はパルス幅変調され
る)。何故ならば、PWM波形30は速度エラー信号3
6の減少された値によって変調されるからである。駆動
電流38は、BEMFがVtargetと等しくなるまで、速
度エラー信号26の値が減少するに従って振幅及び期間
の両方において逐次的に減少される。VBEMFが入力61
において設定されているターゲット電圧と等しくなる
と、正しい方向に正しい速度でアームを移動させるため
に非常に小さな量の電流を供給することが必要であるに
過ぎない。正しい速度でアームが移動することを維持す
るために、小さなオフセットをオペアンプ74又は論理
ブロック78からの出力として供給することが可能であ
る。極性の方向も必要に応じてアームの速度を増加させ
るか又は減少させるために変化することが可能である。
BEMFがVtargetから変化すると、次のサイクルにおい
て、正しい方向における付加的な駆動電流が供給されて
常にアームを適切な速度で移動させる。
【0045】注意すべきことであるが、Toff時間の長
さは固定されている。オフパルスに対応する全てのラン
プは、常に、基準電圧によって変調され、従ってオフ時
間の長さはVrefに対して選択した値によって設定され
る。この値は、駆動電流38がToff時間期間中にゼロ
へ減衰するための充分な時間を有するように選択され
る。このことは、Toff時間期間中に、ボイスコイル1
1からVcoilと等価なVB EMFの正確な値を測定すること
が可能であることを確保する。多くの場合において、V
targetはゼロではない。通常、アームがディスク上にロ
ーディングするか又はディスク上で移動する場合のよう
に、ターゲット速度はある選択された値である。V
targetに対する電圧はその速度に対するBEMFに対応
する値に設定される。例えば、それは30mV、120
mV、又は所望の速度に依存してその他の値とすること
が可能である。式(2)に示されるように、その値はV
targetに対して使用され、且つBEMFが測定され且つ
それから減算されて速度エラーが得られる。速度エラー
がゼロに近づくと、適切な駆動電流が使用される。勿
論、これに対する電圧レベルは図2に示したものと非常
に異なるものである。アームはVtargetの正又は負の符
号に依存して、ディスクの内側方向又は外側方向のいず
れかの方向に駆動することが可能である。
【0046】要するに、本発明の原理は、駆動電流の期
間及び振幅がボイスコイルにおいて格納されているBE
MFに基づいてパーキング位置を決定することを可能と
している。このことは、アームを効率的に且つ迅速に移
動するためにボイルコイルへ充分なパワー即ち電力を供
給することを可能とする。
【0047】以上、本発明の具体的実施の態様について
詳細に説明したが、本発明は、これら具体例にのみ制限
されるべきものではなく、本発明の技術的範囲を逸脱す
ることなしに種々の変形が可能であることは勿論であ
る。例えば、本発明の実施例をアームをランプ上へ移動
させる点について説明したが、本発明の原理はアームを
ランプからディスク上の位置へ移動させる場合にも適用
可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術に基づくハードディスクシステムを
示した概略図。
【図2】 本発明原理に基づいて動作する回路を示した
機能的概略ブロック図。
【図3】 図2における種々のノードにおいての波形を
示した波形線図。
【符号の説明】
11 ボイスコイル 14 検知抵抗 40−46 Hブリッジトランジスタ 52,54 ドライバ回路 60,62 差動増幅器 66 サンプル・ホールド回路 72 極性制御回路 74,76 比較器 80 ランプ発生器回路

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハードディスクドライブシステムにおけ
    るボイスコイルへの駆動電流の印加を制御する方法にお
    いて、 基準値を設定し、 格納されているボイスコイルにおける逆起電力を表す信
    号を発生し、 パルス幅変調波形を発生し、 前記基準値か又は格納されている逆起電力を表す信号の
    値のいずれかに基づいて変調されたパルス幅変調波形の
    ピーク値に対応する時間期間中に前記駆動電流を印加す
    る、ことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記格納されている
    逆起電力を表す信号を発生する場合に、速度エラー信号
    を発生することを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記格納されている
    逆起電力を表す信号を発生する場合に、前記格納されて
    いる逆起電力の値を直接的に得ることを特徴とする方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記格納されている
    逆起電力を表す信号の値が、前のサンプリング期間から
    の格納されている逆起電力を表す値を有していることを
    特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項1において、更に、前記基準値を
    ピークとするパルス幅変調波形の交番期間に応答して前
    記駆動電流が減衰することを許容することを特徴とする
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項1において、更に、前記駆動電流
    のピーク値から前記駆動電流がゼロ値から上昇する時間
    への減衰の間の時間期間を一定に維持することを特徴と
    する方法。
  7. 【請求項7】 請求項1において、前記駆動電流を印加
    する場合に、前記格納されている逆起電力を表す信号が
    前記基準値より上のレベルにある間に、前記駆動電流を
    同一の振幅及び期間を有するパルスとして印加すること
    を特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項1において、前記駆動電流をパル
    スとして印加し、前記パルスが前記格納されている逆起
    電力を表す信号の値が減少するに従って対応して減少す
    る振幅及び期間を有することを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項1において、前記駆動電流を印加
    する場合に、前記格納されている逆起電力と同一の極性
    を有する駆動電流を印加することを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 ボイスコイルへの駆動電流の印加を制
    御する方法において、 基準レベル又は前記ボイスコイルにおける格納されてい
    る逆起電力に関連する信号の間で周期的な波形を変調
    し、 前記周期的な波形が前記基準レベルと前記格納されてい
    る逆起電力と関連する信号の値との間で変調される時間
    期間の間に前記駆動電流を前記ボイスコイルへ印加す
    る、ことを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 請求項10において、パワーイネーブ
    ル信号が、前記周期的な波形が前記基準値のピークとな
    る場合に前記駆動電流をイネーブルさせ、且つ前記周期
    的な波形が前記基準レベルより下降した前記格納されて
    いる逆起電力を表す信号の値にピークする場合に、前記
    駆動電流をディスエーブルさせることを特徴とする方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項10において、前記駆動電流を
    印加する場合に、前記駆動電流を、前記格納されている
    逆起電力を表す信号の値が減少するに従って減少する振
    幅及び期間を有する電流パルスとして印加することを特
    徴とする方法。
  13. 【請求項13】 請求項10において、更に、 前記駆動電流をイネーブルさせるためにセット信号を発
    生し、 前記駆動電流をディスエーブルさせるためにリセット信
    号を発生する、ことを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】 請求項10において、前記駆動電流を
    印加する場合に、前記格納されている逆起電力と同一の
    極性を有する駆動電流を印加することを特徴とする方
    法。
  15. 【請求項15】 請求項10において、更に、前記駆動
    電流を使用して前記ボイスコイルへ結合されている機構
    の速度を制御することを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】 請求項10において、前記駆動電流を
    印加する場合に、パワーイネーブル信号を積分して勾配
    の持った駆動電流を得ることを特徴とする方法。
  17. 【請求項17】 ボイスコイルへの駆動電流の印加を制
    御する装置において、 ボイスコイルへ結合されており且つボイスコイルにおけ
    る逆起電力を検知し且つ前記逆起電力を表す値を発生す
    る検知回路、 前記検知回路へ結合されており、前記検知回路によって
    発生された逆起電力を表す値をサンプルし且つそのサン
    プルした値を保持するサンプル・ホールド回路、 前記サンプル・ホールド回路へ結合されており、波形を
    基準電圧と比較し且つ前記サンプル・ホールド回路によ
    って格納されているサンプルされた値と比較する比較回
    路、 前記ボイスコイルへ結合されており、前記ボイスコイル
    へ駆動電流を供給する駆動回路であって、前記駆動電流
    を前記基準電圧又は前記サンプルした値のうちの1つの
    値に基づく時間期間の間前記ボイスコイルへ供給する駆
    動回路、を有していることを特徴とする装置。
  18. 【請求項18】 請求項17において、前記駆動回路
    は、前記波形のピーク値が前記基準電圧に到達した場合
    に前記駆動電流を前記ボイスコイルへ供給すべくイネー
    ブルされ、且つ前記波形の次のピーク値が前記サンプル
    した値に到達した場合にディスエーブルされることを特
    徴とする装置。
  19. 【請求項19】 請求項17において、更に、前記波形
    を発生する発生回路を有していることを特徴とする装
    置。
  20. 【請求項20】 請求項17において、前記波形が周期
    的なランプ波形を有していることを特徴とする装置。
  21. 【請求項21】 請求項17において、前記逆起電力を
    表す値がエラー信号値を有していることを特徴とする装
    置。
  22. 【請求項22】 請求項17において、前記比較回路が
    前記格納されているサンプルされた値を前記波形と比較
    する第一比較器と、前記基準電圧を前記波形と比較する
    第二比較器とを具備する一対の比較器を有していること
    を特徴とする装置。
  23. 【請求項23】 請求項17において、前記検知回路
    が、前記駆動電流が前記ボイスコイルへ供給されない場
    合に、前記ボイスコイルにおける逆起電力を検知するこ
    とを特徴とする装置。
  24. 【請求項24】 請求項17において、更に、前記逆起
    電力の極性に基づいて前記駆動回路によって前記ボイス
    コイルへ供給される駆動電流の極性を制御する極性制御
    回路を有していることを特徴とする装置。
  25. 【請求項25】 請求項17において、前記ボイスコイ
    ルにおける逆起電力が減少するに従って前記駆動電流の
    値が減少することを特徴とする装置。
  26. 【請求項26】 請求項17において、前記比較回路に
    よって前記波形と比較される前記サンプルされた値が、
    前のサンプリング期間中に前記サンプル・ホールド回路
    によってサンプルされた値を有していることを特徴とす
    る装置。
  27. 【請求項27】 請求項17において、前記比較回路
    が、前記格納されているサンプルされた値が前記基準電
    圧よりも大きい場合に、前記波形を前記基準電圧と比較
    することを特徴とする装置。
  28. 【請求項28】 ハードディスクドライブシステムにお
    いて、 データ媒体を回転させるスピンドルモータ、 Hブリッジの形態に接続されている複数個のトランジス
    タ、 前記Hブリッジのトランジスタ対の間に結合されてお
    り、回転データ媒体に関して近接して位置されている読
    取/書込機構を動作させるボイスコイル、 前記ボイスコイルへの駆動電流の印加を制御する装置、
    を有しており、前記装置が、 前記ボイスコイルへ結合されており、前記ボイスコイル
    における逆起電力を検知し且つ前記逆起電力を表す値を
    発生する検知回路、 前記検知回路へ結合されており、前記検知回路によって
    発生された逆起電力を表す値をサンプルし且つ前記サン
    プルされた値を格納するサンプル・ホールド回路、 前記サンプル・ホールド回路へ結合されており、基準電
    圧を具備する波形を前記サンプル・ホールド回路によっ
    て格納されているサンプルされた値と比較する比較回
    路、 前記Hブリッジにおけるトランジスタ間に結合されてお
    り、前記ボイスコイルへ駆動電流を供給する駆動回路で
    あって、ゼロから前記サンプルされた値又は基準電圧の
    うちの1つに前記波形が到達する相次ぐピーク値に対応
    する時間期間の間前記駆動電流を前記ボイスコイルへ供
    給する駆動回路、を有していることを特徴とするシステ
    ム。
  29. 【請求項29】 請求項28において、前記比較回路に
    よって前記波形と比較される前記サンプルされた値が、
    前のサンプリング期間中に前記サンプル・ホールド回路
    によってサンプルされた値を有していることを特徴とす
    るシステム。
  30. 【請求項30】 請求項28において、前記比較回路
    が、前記格納されているサンプルされた値を前記波形と
    比較する第一比較器と、前記基準電圧を前記波形と比較
    する第二比較器とを具備している一対の比較器を有して
    いることを特徴とするシステム。
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