JP2001168207A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2001168207A
JP2001168207A JP34804599A JP34804599A JP2001168207A JP 2001168207 A JP2001168207 A JP 2001168207A JP 34804599 A JP34804599 A JP 34804599A JP 34804599 A JP34804599 A JP 34804599A JP 2001168207 A JP2001168207 A JP 2001168207A
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CMOS構造を用いた半導体装置の製造を簡
略化することを課題とする。 【解決手段】 CMOS構造を用いた半導体装置の製造
方法において、ウェル領域形成とソース/ドレイン領域
形成のためのマスクを共用し、それぞれの領域形成のた
めのイオンを垂直に注入する工程を含む半導体装置の製
造方法により上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関する。更に詳しくは、本発明は、CMOS構造
を有する半導体装置の製造方法に関し、特にマスク枚数
の低減や工程の簡略化を図った低コストの製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】CMOS型半導体装置はその低消費電力
性からMOS型集積回路の主流となっている。また、現
在ではn型MOSトランジスタ領域とp型MOSトラン
ジス領域の基板のイオン濃度を最適化できるツィンウェ
ル構造が通常使われている。この構造を得るための製造
工程では、各導電型トランジスタ形成工程のそれぞれで
ウェル形成工程、しきい値電圧制御工程、ソース/ドレ
イン形成工程が必要で、工程が長いといった問題があっ
た。
【0003】このため、特開平7−221041号公報
及び特開平8−46058号公報には、CMOS型半導
体装置の形成時に、ウェル領域形成用のマスクと、ウェ
ル領域とは異なる導電型の高濃度注入が必要なソース/
ドレイン領域形成用のマスクとを共用することで、工程
削減を図る方法が記載されている。このような簡略手法
を適用する上で、キーとなるのがウェル領域と同じ導電
型の高濃度でのイオンの注入が必要なウェルコンタクト
領域を形成する方法である。
【0004】特開平7−221041号公報では、この
ウェルコンタクト領域の形成方法として次の方法が記載
されている。まず、ソース/ドレイン領域形成用の開口
部とウェルコンタクト領域形成用のアスペクト比の大き
な小開口部を有するマスクを形成する。ウェル領域形成
のためのイオン注入はこの小開口部に注入されない角度
の斜めイオン注入を用いて行う。ウェルコンタクト領域
は、異なる導電型のウェル領域形成用のイオンを注入せ
ずに、高濃度のイオンだけを注入することにより形成さ
れる。
【0005】この公報の半導体装置の概略平面図を図2
1に示す。図中、4はゲート電極、6はP-ウェル領
域、7はN+ソース/ドレイン領域、9はN-ウェル領
域、10はP+ソース/ドレイン領域、20はNウェル
コンタクト領域、21はPウェルコンタクト領域、10
0及び101は密集コンタクト部をそれぞれ意味してい
る。また、図中、実線はロコス素子分離領域の境界、点
線はN-ウェル領域形成用マスクパターンの境界、太線
はP-ウェル領域形成用マスクパターンの境界をそれぞ
れ意味している。なお、図21のE−E′断面図は、上
記公報の図1〜図3に対応している。
【0006】また、特開平8−46058号公報には、
ウェルコンタクトを高濃度注入された基板でとらずに、
ロコス素子分離領域の下のチャネルストップ層でコンタ
クトをとる方法が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平7−2
21041号公報に示されている斜めイオン注入を利用
した方法の場合、斜め注入は処理能力が低いため、スル
ープットが低くなるという問題がある。また、ウェル領
域形成用のイオンを斜に基板に注入するため、ある一定
以上の開口領域が必要であり、回路レイアウトの自由度
や微細化が制限されるといった問題もある。
【0008】また、特開平8−46058号公報では、
ロコス素子分離領域にコンタクト穴を開ける必要があ
り、コンタクトのエッチングを通常プロセスよりオーバ
ーに行わなければならない。そのため、ロコス素子分離
領域の薄い箇所では基板の掘れが大きくなり、シャロー
ジャンクションを用いる微細プロセスでは接合リークが
生じるといった問題がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、(i)第1導電型ソース/ドレイン領域形成領域、
第2導電型ソース/ドレイン領域形成領域、第1導電型
基板コンタクト領域形成領域及び第2導電型ウェルコン
タクト領域形成領域をそれぞれ区画するロコス素子分離
領域を第1導電型の半導体基板上に形成した後、ゲート
絶縁膜を介して各ソース/ドレイン領域形成領域にゲー
ト電極を形成する工程と、(ii)第2導電型ソース/
ドレイン領域形成のための開口部と、第1導電型基板コ
ンタクト領域を形成するためのマスク部と、第2導電型
ウェルコンタクト領域形成のための開口部とを有するマ
スクパターンを形成する工程と、(iii)上記マスク
パターンを用いて、7度以下の垂直イオン注入により、
第1導電型基板コンタクト領域、第2導電型ソース/ド
レイン領域及び第2導電型ウェルコンタクト領域を形成
する工程と、(iv)第2導電型ウェル領域形成かつ第
1導電型ソース/ドレイン領域形成のための開口部と、
第2導電型ウェルコンタクト領域形成のためのマスク部
とを有するマスクパターンを形成する工程と、(v)上
記マスクパターンを用いて、7度以下の垂直イオン注入
により、第2導電型ウェル領域及び第1導電型ソース/
ドレイン領域を形成する工程と、を含むことを特徴とす
る半導体装置の製造方法が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、工程順に本発明を説明す
る。まず、第1導電型ソース/ドレイン領域形成領域、
第2導電型ソース/ドレイン領域形成領域、第1導電型
基板コンタクト領域形成領域及び第2導電型ウェルコン
タクト領域形成領域をそれぞれ区画するロコス素子分離
領域を第1導電型の半導体基板上に形成した後、ゲート
絶縁膜を介して各ソース/ドレイン領域形成領域にゲー
ト電極を形成する(工程(i))。
【0011】本発明に使用できる半導体基板は、特に限
定されないが、通常シリコン基板が使用される。半導体
基板は第1導電型を有している。第1導電型とは、n型
又はp型を意味する。n型を与えるイオンとしてはPイ
オン、Asイオンが、p型を与えるイオンとしてはBイ
オン等が挙げられる。
【0012】また、ロコス素子分離領域は、通常のロコ
ス法により形成することができる。ゲート絶縁膜には、
シリコン酸化膜、シリコン窒化膜又はそれらの積層膜を
使用することができる。ゲート電極は、アルミニウム、
銅等の金属膜、シリコン膜、シリサイド膜等の当該分野
で公知の膜からなる。これらゲート絶縁膜及びゲート電
極は、公知の方法により形成することができる。
【0013】なお、第1導電型ソース/ドレイン領域形
成領域、第2導電型ソース/ドレイン領域形成領域、第
1導電型基板コンタクト領域形成領域及び第2導電型ウ
ェルコンタクト領域形成領域は、所望の特性が得られる
ように適切な大きさで区画される。なお、これら領域は
通常四角形であるが、この形状に限定されず、丸形、楕
円形等の他の形状であってもよい。なお、第2導電型と
は、第1導電型がn型のときp型を、p型のときn型を
意味する。
【0014】次に、第2導電型ソース/ドレイン領域形
成のための開口部と、第1導電型基板コンタクト領域を
形成するためのマスク部と、第2導電型ウェルコンタク
ト領域形成のための開口部とを有するマスクパターンを
形成する(工程(ii))。
【0015】マスクパターンは、公知の方法により形成
することができる。例えば、全面にフォトレジスト膜を
その材料を塗布することにより形成した後、所定のマス
クパターンにフォトレジスト膜が残存するように露光及
び現像することで形成することができる。
【0016】ここで、第2導電型ソース/ドレイン領域
形成のための開口部は、第2導電型ウェルコンタクト領
域形成のための開口部及び第1導電型基板コンタクト領
域を形成するためのマスク部より例えば2〜3倍以上大
きい幅を有することが好ましい。
【0017】次いで、工程(ii)のマスクパターンを
用いて、7度以下の垂直イオン注入により、第2導電型
ソース/ドレイン領域及び第2導電型ウェルコンタクト
高濃度領域を形成する(工程(iii))。
【0018】各領域の形成のためのイオン注入は、基板
面に対する垂線から7度以下、好ましくは0〜7度の範
囲内で行われる。各領域は一度に形成され、また形成の
ためのイオン注入条件は、ゲート電極及びロコス素子分
離領域を透過しないエネルギーで行われる。具体的に
は、10〜40KeVのエネルギー、1×1015〜5×
1015/cm-2のドーズ量で行うことが好ましい。
【0019】更に、第2導電型ウェル領域形成かつ第1
導電型ソース/ドレイン領域形成のための開口部と、第
2導電型ウェルコンタクト領域形成のためのマスク部と
を有するマスクパターンを形成する(工程(iv))。
【0020】上記マスクパターンを形成する方法は、工
程(ii)のマスクパターンを形成する方法と同じであ
る。
【0021】ここで、第2導電型ウェル領域形成かつ第
1導電型ソース/ドレイン領域形成のための開口部は、
第2導電型ウェルコンタクト領域形成のためのマスク部
より例えば2〜3倍以上大きい幅を有することが好まし
い。
【0022】次いで、工程(iv)のマスクパターンを
用いて、7度以下の垂直イオン注入により、第2導電型
ウェル領域及び第1導電型ソース/ドレイン領域を形成
する(工程(v))。
【0023】各領域の形成のためのイオン注入は、基板
面に対する垂線から7度以下、好ましくは0〜7度の範
囲内で行われる。
【0024】ここで、第1導電型ソース/ドレイン領域
と第2導電型ウェル領域とは、別々のイオン注入により
形成される。これら両イオン注入工程は、どちらを先に
行ってもよい。
【0025】また、第1導電型ソース/ドレイン領域形
成のためのイオン注入条件は、ゲート電極及びロコス素
子分離領域を透過しないエネルギーで行われる。具体的
には、10〜40KeVのエネルギー、1×1015〜5
×1015/cm-2のドーズ量で行うことが好ましい。
【0026】一方、第2導電型ウェル領域形成のための
イオン注入条件は、ゲート電極及びロコス素子分離領域
を透過するエネルギーで行われる。具体的には、300
〜700KeVのエネルギー、1012〜1013/cm-2
のドーズ量で行うことが好ましい。
【0027】上記工程により半導体装置を製造すること
ができる。
【0028】本発明の半導体装置の製造方法では、斜め
注入を使わず通常の注入で各領域を形成できるため、従
来よりもスループットが向上する。更に、製造工程を簡
略できるので、低コストのプロセスを実現できる。ま
た、より微細なルールのプロセスにおいても、微小スペ
ース部でウェル領域形成のためのイオンが注入されない
問題は生じない。また、基板のオーバーエッチングによ
り接合リークが問題となることも少ない。上記から、本
発明は微細プロセスほど有効である。
【0029】上記第2導電型ソース/ドレイン領域は第
1導電型ウェル領域内に形成されていてもよい。この第
1導電型ウェル領域は工程(ii)のマスクパターンを
用いて、7度以下の垂直イオン注入により形成すること
ができる。また、この場合、第1導電型基板コンタクト
領域は第1導電型ウェルコンタクト領域となる。
【0030】本発明の半導体装置の製造方法では、基板
と同じ導電型の第1導電型基板コンタクト領域あるいは
ウェルコンタクト領域は高濃度にイオン注入を行なわ
ず、基板と異なる第2導電型ウェルコンタクト領域のみ
に高濃度にイオン注入を行なう。この注入は、斜め注入
ではないため、高濃度に注入を行なったウェルコンタク
ト領域にも逆導電型のイオンが入るが、逆導電型のウェ
ル領域形成のためのイオン注入の深くすること及び注入
面積を最小として注入されるイオンの絶対量を少なくす
れば、その影響を小さくすることができる。
【0031】更に基板と逆導電型のウェル領域とウェル
コンタクト領域の高濃度領域を確実につなぐため、ウェ
ルコンタクト領域は、1つ1つ単独に周囲4方向中少な
くとも3方向にロコス素子分離領域を持たせることが好
ましい。ロコス素子分離領域のない活性領域では基板表
面の導電型が反転しており、ロコス素子分子領域がなけ
ればウェル領域と高濃度領域が離れてしまうこととな
る。従って、ロコス素子分離領域を通してイオン注入し
てウェル領域を形成することで、注入深さが浅くなるの
で、表面近傍の濃度が高くすることができる。その結
果、ウェル領域と高濃度領域が離れるのを防ぐことがで
きる。
【0032】これは通常ウェルプロセスでもツィンウェ
ルプロセスでも同様である。
【0033】また、工程(iii)において、第1導電
型ウェル領域を形成するための注入深さを、工程(v)
において、第2導電型ウェル領域を形成するための注入
深さより深くすることが好ましい。これにより、ウェル
コンタクト領域に入る逆導電型のイオン注入の影響を極
力小さくすることができる。
【0034】更に、工程(iii)における第1導電型
ウェル領域を形成するための注入深さを、工程(v)に
おける第2導電型ウェル領域を形成するための注入深さ
より深くしてもよい。前者の注入深さは、後者の注入深
さに対して、1.2倍以上深いことが好ましい。
【0035】また、第2導電型ウェルコンタクト領域内
に2又は3個以上の複数の第1ウェルコンタクト部が形
成されていてもよく、第1導電型基板又はウェルコンタ
クト領域内に2又は3個以上の複数の第2ウェルコンタ
クト部が形成されていてもよい。この場合、、第1導電
型基板又はウェルコンタクト領域及び第2導電型ウェル
コンタクト領域がロコス素子分離領域で区画されている
ことが好ましい。これにより、従来の半導体装置より面
積を小さくすることができる。
【0036】更に、ロコス素子分離領域で区画され、か
つ第2導電型ウェル領域の端部に位置する第2導電型ウ
ェルコンタクト領域を形成してもよい。この領域は、工
程(ii)と(iv)において第2導電型ウェル領域の
端部側に境界のないマスクパターンを用いて形成するこ
とができる。
【0037】また、工程(i)において、ゲート電極と
同時に第2導電型ウェルコンタクト領域形成領域の外周
にダミーゲート電極パターンを形成し、工程(iv)に
おいて、マスクパターンがダミーゲート電極パターン上
にも開口部を有し、工程(v)において、上記マスクパ
ターンを用いて第2導電型ウェルコンタクト領域形成の
ための注入を行ってもよい。この工程により、他の領域
より浅いウェル領域を形成することができる。
【0038】更に、ゲート電極を2層構造とし、下層の
ゲート電極を上記ダミーゲート電極パターンと同様に用
いてもよい。これにより、ゲート電極下に適切な表面濃
度のイオン領域を形成することができる。なお、ゲート
電極を2層構造とすることで、フラッシュ(不揮発性)
メモリーを製造することも可能である。
【0039】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳述する。
なお、これらの実施例によって本発明は限定を受けるも
のではない。 (実施例1)図1及び図2に本発明の半導体装置の製造
方法の概略工程断面図を示す。この実施例では、P型の
半導体基板を用いたCMOS半導体装置の製造工程の一
例を説明する。
【0040】図中左から、NMOSトランジスタ領域、
Pウェルコンタクト領域、PMOSトランジスタ領域、
Nウェルコンタクト領域を示す。図3は、得られるCM
OS半導体装置の概略平面図である。図1と2は図3の
D−D’での製造工程断面図である。また、図4〜6は
特にウェルコンタクト領域のみの製造工程を説明するた
めの図であり、図4〜6は図3のA−A’での製造工程
断面図である。図中左(A側)からN-ウェル領域の中
央部のウェルコンタクト領域、N-ウェル領域端部のウ
ェルコンタクト領域、P-ウェル領域の中央部のウェル
コンタクト領域、P-ウェル領域端部のウェルコンタク
ト領域を示す。
【0041】この装置の製造方法を、工程順に説明す
る。
【0042】まず、図1、図4に示すように公知のロコ
ス素子分離領域形成工程により、半導体基板1上に膜厚
400nmのロコス素子分離領域2を形成する。次に膜
厚10nmのシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜3を
介してゲート電極4を形成する。この後、P-ウェル領
域、N+ソース/ドレイン領域及びNウェルコンタクト
領域形成のための注入を同時に行うために使用されるレ
ジストマスクパターン5をフォトリソグラフィにより形
成する。
【0043】更に、Nウェルコンタクト領域(図3の密
集コンタクト領域100)に形成された複数の第1ウェ
ルコンタクト部200、202、203と、Pウェルコ
ンタクト領域(図3の密集コンタクト領域101)に形
成された複数の第2ウェルコンタクト部201、20
4、205とを備える。
【0044】前記第1ウェルコンタクト部200の周囲
4方向中2方向の境界及び前記第2ウェルコンタクト部
201の周囲4方向中2方向の境界には、ロコス素子分
離領域の境界とレジストマスクパターン5の境界が存在
する。
【0045】前記第1ウェルコンタクト部202、20
3の周囲4方向中3方向の境界及び前記第2ウェルコン
タクト部204、205の周囲4方向中3方向の境界に
は、ロコス素子分離領域の境界とレジストマスクパター
ン5の境界が存在する。
【0046】次にP-ウェル領域形成のための注入、N
チャネルストップ注入、トランジスタのVthを合わせ
るためのチャネル注入、N+ソース/ドレイン領域及び
Nウェルコンタクト領域形成のための注入を、注入角度
0度〜7度で行なう。
【0047】注入条件は、P-ウェル領域形成のための
注入が、イオン種がB+イオン、エネルギーが400k
eV、ドーズ量が1E13cm-2で、Nチャネルストッ
プ注入が、イオン種がB+イオン、エネルギーが180
keV、ドーズ量が1E13cm-2で、チャネル注入
が、イオン種がB+イオン、エネルギーが20keV、
ドーズ量が1012cm-2台で、N+ソース/ドレイン領
域及びNウェルコンタクト領域形成のための注入が、イ
オン種がAs+イオン、エネルギーが40keV、ドー
ズ量が3E15cm-2である。
【0048】Nウェルコンタクト領域も開口しているの
で、N+イオン、P-イオン等がこの領域にも同様に入る
が、図3に示すようにP-ウェル領域形成のためのイオ
ンが注入されるのは微小領域のみであり、P-濃度は比
較的低い。また、Pウェルコンタクト領域はマスクして
いるので、N+イオンは注入されない。また、図1、図
3及び図4に示すように、Pウェルコンタクト領域での
-ウェル領域形成用のイオン注入等はロコス素子分離
領域の境界の周囲4方向、3方向又は2方向からの拡散
によるもののみであるが、それでもP-濃度を比較的高
くできる。
【0049】次に図2、図5に示すように、N-ウェル
領域及びP+ソース/ドレイン領域形成のための注入を
同時に行うために使用されるレジストマスクパターン8
をフォトリソグラフィにより形成する。
【0050】更に、前記第1ウェルコンタクト部200
の周囲4方向中2方向の境界には、前記ロコス素子分離
領域の境界とレジストマスクパターン8の境界が存在す
る。
【0051】前記第1ウェルコンタクト部202、20
3の周囲4方向中3方向の境界には、前記ロコス素子分
離領域の境界とレジストマスクパターン8の境界が存在
する。
【0052】次にN-ウェル領域形成のための注入、P
チャネルストップ注入、トランジスタのVthを合わせ
るためのチャネル注入、P+ソース/ドレイン領域形成
のための注入を、注入角度0度〜7度で行なう。
【0053】注入条件は、N-ウェル領域形成のための
注入が、イオン種がPイオン、エネルギーが600ke
V、ドーズ量が1×1013cm-2で、Pチャネルストッ
プ注入が、イオン種がPイオン、エネルギーが300k
eV、ドーズ量が1×1013cm-2で、チャネル注入
が、イオン種がBイオン、エネルギーが20keV、ド
ーズ量が1012cm-2台で、P+ソース/ドレイン領域
形成のための注入が、イオン種がBF2イオン、エネル
ギーが30keV、ドーズ量が2×1015cm-2であ
る。
【0054】Nウェルコンタクト領域及びPウェルコン
タクト領域は共にマスクしているので、P+イオンは注
入されず、PMOSトランジスタ領域のみに注入され
る。
【0055】また、図3に示すようにNウェルコンタク
ト領域は周囲2方向以上がロコス素子分離領域越しにN
-ウェル領域形成のためのイオンが注入される構造にな
っているので、図5に示すようにNウェルコンタクト領
域のN+領域と周囲のN-ウェル領域9は確実に接するよ
うにできる。
【0056】次に、図6に示すように、公知の方法で、
層間膜11形成、コンタクトホール12形成、金属配線
13形成、保護膜14形成等をへて、半導体装置の前半
工程(ウェハー工程)が完了する。
【0057】最後に、後半工程のアセンブリ工程を公知
の方法により行って、半導体装置が完了する。 (実施例2)図7、図8に本発明の半導体装置の製造方
法の他の一例を示す。この実施例でも、P型の半導体基
板を用いたCMOS半導体装置の製造工程の一例を説明
する。なお、実施例2ではP-ウェル領域を形成しない
通常ウェルのプロセスに本発明を適用した例である。図
中左から、NMOSトランジスタ領域、P基板コンタク
ト領域、PMOSトランジスタ領域、Nウェルコンタク
ト領域を示す。この装置の製造方法を、工程順に説明す
る。
【0058】まず、図7に示すように公知のロコス素子
分離領域形成工程により、半導体基板1上に膜厚400
nmのロコス素子分離領域2を形成する。次に膜厚10
nmのシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜3を介して
ゲート電極4を形成する。この後、N+ソース/ドレイ
ン領域とNウェルコンタクト領域を形成するためのN+
イオンの注入を同時に行うために使用されるレジストマ
スクパターン5をフォトリソグラフィにより形成する。
【0059】次にNチャネルストップ注入、トランジス
タのVthを合わせるためのチャネル注入工程、N+
ース/ドレイン領域形成のための注入を注入角度0度〜
7度で行なう。
【0060】注入条件は、Nチャネルストップ注入が、
イオン種がB+イオン、エネルギーが180keV、ド
ーズ量が1E13cm-2で、チャネル注入が、イオン種
がB +イオン、エネルギーが20keV、ドーズ量が1
12cm-2台で、N+ソース/ドレイン領域形成のため
の注入が、イオン種がAs+イオン、エネルギーが40
keV、ドーズ量が3E15cm-2である。
【0061】ここでは、Nウェルコンタクト領域も開口
しているので、N+イオン、Nチャネルストップ注入用
のイオン等が同様に注入される。P基板コンタクト領域
はマスクしているので、N+イオンは注入されない。
【0062】次に、図8に示すように、N-ウェル領域
及びP+ソース/ドレイン領域形成のための注入を同時
に行うために使用されるレジストマスクパターン8をフ
ォトリソグラフィにより形成する。
【0063】次にN−ウェル領域形成のための注入、P
チャネルストップ注入、トランジスタのVthを合わせ
るためのチャネル注入、P+ソース/ドレイン領域形成
のための注入を注入角度0度〜7度で行なう。
【0064】Nウェルコンタクト領域及びP基板コンタ
クト領域は共にマスクしているので、P+イオンは注入
されず、PMOSトランジスタ領域のみに注入される。
【0065】なお、レジストマスクパターン5及び8
は、密集コンタクト領域(図示せず)において、実施例
1と同様のパターンを有している。
【0066】次に、公知の方法で、層間膜形成、コンタ
クトホール形成、メタル配線形成、保護膜形成等をへ
て、半導体装置の前半工程(ウェハー工程)が完了す
る。
【0067】最後に、公知の方法で後半工程のアセンブ
リ工程を行って、半導体装置が完了する。 (実施例3)図9〜12は、実施例1の変形例であり、
図3〜6に対応している。図10〜12は、特にウェル
コンタクト領域のみに関して説明した図である。なお、
図9は平面図、図10〜12は図9のB−B’での製造
工程の概略断面図である。図中左(B側)からN-ウェ
ル領域の中央部のウェルコンタクト領域、N-ウェル領
域端部のウェルコンタクト領域、P-ウェル領域の中央
部のウェルコンタクト領域、P-ウェル領域端部のウェ
ルコンタクト領域を示す。
【0068】この装置の製造方法を、工程順に説明す
る。
【0069】まず、図10に示すように公知のロコス素
子分離領域形成工程により、半導体基板1上に膜厚40
0nmのロコス素子分離領域2を形成する。次に膜厚1
0nmのシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜3を介し
てゲート電極4を形成する。
【0070】このゲート電極4の形成と同時に、図9に
示すようにNウェルコンタクト領域の周囲をダミーゲー
ト電極4で囲むようにする。図には示してないが、ロコ
ス素子分離領域上を連続してダミーゲート電極パターン
4aで覆ってもよい。
【0071】次に、P-ウェル領域及びN+ソース/ドレ
イン領域形成のための注入を同時に行うためのレジスト
マスクパターン5をフォトリソグラフィにより形成す
る。更にP-ウェル領域形成のための注入、Nチャネル
ストップ注入、トランジスタのVthを合わせるための
チャネル注入、N+ソース/ドレイン領域形成のための
注入を注入角度0度〜7度で行なう。注入条件は、P-
ウェル領域形成のための注入が、イオン種がB+イオ
ン、エネルギーが400keV、ドーズ量が1E13c
-2で、Nチャネルストップ注入が、イオン種がB+
オン、エネルギーが180keV、ドーズ量が1E13
cm-2で、チャネル注入が、イオン種がB+イオン。エ
ネルギーが20keV、ドーズ量が1012cm-2台で、
+ソース/ドレイン領域形成のための注入が、イオン
種がAs+イオン、エネルギーが40keV、ドーズ量
が3E15cm-2である。
【0072】Nウェルコンタクト領域も開口しているの
で、N+イオン、P-ウェル領域形成用のイオン等が同様
に注入される。しかし、図9に示すようにP-ウェル領
域形成用のイオンが注入されるのは微小領域のみであ
り、P-濃度を比較的低くすることができる。また、P
ウェルコンタクト領域はマスクしているので、N+イオ
ンは注入されず、P-ウェル領域形成用のイオン注入等
は周囲4方向もしくは3方向からの拡散によるもののみ
であるが、それでもP-濃度を比較的高くできる。
【0073】次に図11に示すように、N-ウェル領域
及びP+ソース/ドレイン領域形成のための注入を同時
に行うためのレジストマスクパターン8をフォトリソグ
ラフィにより形成する。次にN-ウェル領域形成のため
の注入、Pチャネルストップ注入、トランジスタのVt
hを合わせるためのチャネル注入、P+ソース/ドレイ
ン領域形成のための注入を注入角度0度〜7度で行な
う。
【0074】Nウェルコンタクト領域及びPウェルコン
タクト領域は共にマスクしているので、P+イオンは注
入されず、PMOSトランジスタ領域のみに注入され
る。
【0075】ここで、先ほどダミーゲート電極パターン
4aを配置したNウェルコンタクト領域の周囲では、イ
オンがダミーゲート電極パターンを通して注入されるの
で基板内に注入されるイオンの深さが浅く、表面での濃
度を比較的高く設定できる。よって、Nウェルコンタク
ト領域のN+領域7と周囲のN-ウェル領域9は更に低抵
抗に接続することができる。
【0076】なお、レジストマスクパターン5及び8
は、密集コンタクト領域100及び101において、実
施例1と同様のパターンを有している。
【0077】次に、図12に示すように層間膜11形
成、コンタクトホール12形成、金属配線13形成、保
護膜14形成等をへて、半導体装置の前半工程(ウェハ
ー工程)が完了する。
【0078】最後に、公知の方法で、後半工程のアセン
ブリ工程を行って、半導体装置が完了する。 (実施例4)この実施例は、ゲート電極を2層構造と
し、下層のゲート電極を注入プロファイル制御のための
ダミーとして兼用した例である。
【0079】図13〜16は、実施例3の図9〜12に
それぞれ対応した図である。特に、図14〜16は、ウ
ェルコンタクト領域のみに関して説明した図である。図
13は平面図、図14〜16は図13のC−C’での製
造工程断面図である。図中左(C側)からN-ウェル領
域の中央部のウェルコンタクト領域、N-ウェル領域端
部のウェルコンタクト領域、P-ウェル領域の中央部の
ウェルコンタクト領域、P-ウェル領域端部のウェルコ
ンタクト領域を示す。
【0080】この装置の製造方法を、工程順に説明す
る。
【0081】まず、図14に示すように公知のロコス素
子分離領域形成工程により、半導体基板1上に膜厚40
0nmのロコス素子分離領域2を形成する。次に膜厚1
0nmのシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜3を介し
て、ゲート電極の下層15を形成する。この下層15の
形成と同時に、図13に示すようにNウェルコンタクト
領域の周囲をダミーゲート電極パターン15aで囲むよ
うにすると共に、Pウェルコンタクト領域もダミーゲー
ト電極パターン15aで覆う。このときロコス素子分離
領域上を連続してダミーゲート電極パターン15aで覆
ってもよい。
【0082】次に、P-ウェル領域及びN+ソース/ドレ
イン領域形成のための注入を同時に行うためのレジスト
マスクパターン16をフォトリソグラフィにより形成す
る。Pウェルコンタクト領域はダミーゲート電極パター
ン15aで覆っているので、レジストパターン16を残
さなくてよい。
【0083】更にP-ウェル領域形成のための注入、N
チャネルストップ注入、トランジスタのVthを合わせ
るためのチャネル注入、N+ソース/ドレイン領域形成
のための注入を注入角度0度〜7度で行なう。注入条件
は、P-ウェル領域形成のための注入が、イオン種がB+
イオン、エネルギーが400keV、ドーズ量が1E1
3cm-2で、Nチャネルストップ注入が、イオン種がB
+イオン、エネルギーが180keV、ドーズ量が1E
13cm-2で、チャネル注入が、イオン種がB+イオ
ン、エネルギーが20keV、ドーズ量が1012cm-2
台で、N+ソース/ドレイン領域形成のための注入が、
イオン種がAs+イオン、エネルギーが40keV、ド
ーズ量が3E15cm-2である。
【0084】更に、Nウェルコンタクト領域(図3の密
集コンタクト領域100)に形成された複数の第1ウェ
ルコンタクト部200、202、203と、Pウェルコ
ンタクト領域(図3の密集コンタクト領域101)に形
成された複数の第2ウェルコンタクト部201、20
4、205とを備える。
【0085】前記第1ウェルコンタクト部200の周囲
4方向中2方向の境界及び前記第2ウェルコンタクト部
201の周囲4方向中2方向の境界には、ロコス素子分
離領域の境界とレジストマスクパターン5の境界が存在
する。
【0086】前記第1ウェルコンタクト部202、20
3の周囲4方向中3方向の境界及び前記第2ウェルコン
タクト部204、205の周囲4方向中3方向の境界に
は、ロコス素子分離領域の境界とレジストマスクパター
ン5の境界が存在する。
【0087】Nウェルコンタクト領域も開口しているの
で、N+イオン、P-ウェル領域形成用のイオン等が同様
に注入されるが、図13に示すようにP-ウェル領域が
形成用のイオンが注入されるのは微小領域のみであり、
-濃度は比較的低い。また、Pウェルコンタクト領域
は、図14に示すように、ダミーゲート電極パターン1
5aで覆っているので、N+イオンは注入されず、P-
ェル領域形成のための注入はダミーゲート電極パターン
15aを通して注入される。よって、基板表面のP-
度を更に高く設定できる。よってPウェルコンタクト領
域の抵抗を更に下げることができる。
【0088】次に図15に示すように、N-ウェル領域
及びP+ソース/ドレイン領域形成のための注入を同時
に行うためのレジストマスクパターン17をフォトリソ
グラフィにより形成する。
【0089】次にN-ウェル領域形成のための注入、P
チャネルストップ注入、トランジスタのVthを合わせ
るためのチャネル注入、P+ソース/ドレイン領域形成
のための注入を注入角度0度〜7度で行なう。Nウェル
コンタクト領域及びPウェルコンタクト領域は共にマス
クしているので、P+イオンは注入されず、PMOSト
ランジスタ領域のみに注入される。
【0090】ここで、先ほどダミーゲート電極パターン
15aを配置したNウェルコンタクト領域の周囲では、
イオンがダミーゲート電極パターンを通して注入される
ので、基板内に注入されるイオンの深さが浅く、表面で
の濃度を比較的高く設定できる。よって、Nウェルコン
タクト領域のN+領域7と周囲のN-ウェル領域9は更に
低抵抗に接続することができる。
【0091】次に、図示してないが、上層のゲート電極
形成のための材料層を堆積し、この材料層を下層と共に
加工することで、ダミーゲート電極パターン15aは除
去することができる。図16にはダミーゲート電極パタ
ーン15aを除去した状態を示している。
【0092】次に、層間膜11形成、コンタクトホール
12形成、金属配線13形成、保護膜14形成等をへ
て、半導体装置の前半工程(ウェハー工程)が完了す
る。
【0093】最後に、後半工程のアセンブリ工程を行っ
て、半導体装置が完了する。 (実施例5)この実施例は、フラッシュメモリーのよう
なゲート電極が2層構造のものについて、下層のゲート
電極を注入プロファイル制御のためのダミーゲート電極
パターンとして用いた例である。
【0094】図17〜20は、実施例4の図13〜16
にそれぞれ対応した図である。特に、図18〜20は、
ウェルコンタクト領域のみに関して説明した図である。
図17は平面図、図18〜20は図17のF−F’での
製造工程断面図である。図中左(F側)からN-ウェル
領域の中央部のウェルコンタクト領域、N-ウェル領域
端部のウェルコンタクト領域、P-ウェル領域の中央部
のウェルコンタクト領域、P-ウェル領域端部のウェル
コンタクト領域を示す。
【0095】この装置の製造方法を、工程順に説明す
る。
【0096】まず、図18に示すように公知のロコス素
子分離領域形成工程により、半導体基板1上に膜厚40
0nmのロコス素子分離領域2を形成する。次に膜厚1
0nmのシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜3を介し
て、ゲート電極の下層18を形成する。この下層18の
形成と同時に、図17に示すようにNウェルコンタクト
領域の周囲をダミーゲート電極パターン18aで囲むよ
うにすると共に、Pウェルコンタクト領域もダミーゲー
ト電極パターン18aで覆う。このときロコス素子分離
領域上を連続してダミーゲート電極パターン18aで覆
ってもよい。
【0097】次に、P-ウェル領域及びN+ソース/ドレ
イン領域形成のための注入を同時に行うためのレジスト
マスクパターン16をフォトリソグラフィにより形成す
る。Pウェルコンタクト領域はダミーゲート電極パター
ン18aで覆っているので、レジストパターン16を残
さなくてよい。
【0098】更にP-ウェル領域形成のための注入、N
チャネルストップ注入、トランジスタのVthを合わせ
るためのチャネル注入、N+ソース/ドレイン領域形成
のための注入を注入角度0度〜7度で行なう。注入条件
は、P-ウェル領域形成のための注入が、イオン種がB+
イオン、エネルギーが400keV、ドーズ量が1E1
3cm-2で、Nチャネルストップ注入が、イオン種がB
+イオン、エネルギーが180keV、ドーズ量が1E
13cm-2で、チャネル注入が、イオン種がB+イオ
ン、エネルギーが20keV、ドーズ量が1012cm-2
台で、N+ソース/ドレイン領域形成のための注入が、
イオン種がAs+イオン、エネルギーが40keV、ド
ーズ量が3E15cm-2である。
【0099】更に、Nウェルコンタクト領域(図17の
密集コンタクト領域100)に形成された複数の第1ウ
ェルコンタクト部200、202、203と、Pウェル
コンタクト領域(図17の密集コンタクト領域101)
に形成された複数の第2ウェルコンタクト部201、2
04、205とを備える。
【0100】前記第1ウェルコンタクト部200の周囲
4方向中2方向の境界及び前記第2ウェルコンタクト部
201の周囲4方向中2方向の境界には、ロコス素子分
離領域の境界とレジストマスクパターン5の境界が存在
する。
【0101】前記第1ウェルコンタクト部202、20
3の周囲4方向中3方向の境界及び前記第2ウェルコン
タクト部204、205の周囲4方向中3方向の境界に
は、ロコス素子分離領域の境界とレジストマスクパター
ン5の境界が存在する。
【0102】Nウェルコンタクト領域も開口しているの
で、N+イオン、P-ウェル領域形成用のイオン等が同様
に注入されるが、図17に示すようにP-ウェル領域形
成用のイオンが注入されるのは微小領域のみであり、P
-濃度は比較的低い。また、Pウェルコンタクト領域
は、図18に示すように、ダミーゲート電極パターン1
8aで覆っているので、N+イオンは注入されず、P-
ェル領域形成のための注入はダミーゲート電極パターン
18aを通して注入される。よって、基板表面のP-
度を更に高く設定できる。よってPウェルコンタクト領
域の抵抗を更に下げることができる。
【0103】次に図19に示すように、N-ウェル領域
及びP+ソース/ドレイン領域形成のための注入を同時
に行うためのレジストマスクパターン17をフォトリソ
グラフィにより形成する。
【0104】次にN-ウェル領域形成のための注入、P
チャネルストップ注入、トランジスタのVthを合わせ
るためのチャネル注入、P+ソース/ドレイン領域形成
のための注入を注入角度0度〜7度で行なう。Nウェル
コンタクト領域及びPウェルコンタクト領域は共にマス
クしているので、P+イオンは注入されず、PMOSト
ランジスタ領域のみに注入される。
【0105】ここで、先ほどダミーゲート電極パターン
18aを配置したNウェルコンタクト領域の周囲では、
イオンがダミーゲート電極パターンを通して注入される
ので、基板内に注入されるイオンの深さが浅く、表面で
の濃度を比較的高く設定できる。よって、Nウェルコン
タクト領域のN+領域7と周囲のN-ウェル領域9は更に
低抵抗に接続することができる。
【0106】次に、図示してないが、上層のゲート電極
形成のための材料層を堆積し、この材料層を下層と共に
加工することで、ダミーゲート電極パターン18aは除
去することができる。図20にはダミーゲート電極パタ
ーン18aを除去した状態を示している。
【0107】次に、層間膜11形成、コンタクトホール
12形成、金属配線13形成、保護膜14形成等をへ
て、半導体装置の前半工程(ウェハー工程)が完了す
る。
【0108】最後に、後半工程のアセンブリ工程を行っ
て、半導体装置が完了する。
【0109】
【発明の効果】本発明によれば、CMOS構造を用いた
半導体装置において、ウェル領域形成とソース/ドレイ
ン領域形成のためのマスクを共用させることで、イオン
拡散形成に伴うマスク工程を削減でき、半導体プロセス
を簡略化できる効果がある。コスト低減はもちろん、同
時に製造工程が短くなるのでターンアラウンドタイム
(TAT)が向上し、短納期化にも効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の半導体装置の製造工程断面
図である。
【図2】本発明の実施例1の半導体装置の製造工程断面
図である。
【図3】本発明の実施例1の半導体装置の概略平面図で
ある。
【図4】本発明の実施例1の半導体装置の概略平面図で
ある。
【図5】本発明の実施例1の半導体装置の要部の製造工
程断面図である。
【図6】本発明の実施例1の半導体装置の要部の製造工
程断面図である。
【図7】本発明の実施例2の半導体装置の要部の製造工
程断面図である。
【図8】本発明の実施例2の半導体装置の要部の製造工
程断面図である。
【図9】本発明の実施例3の半導体装置の概略平面図で
ある。
【図10】本発明の実施例3の半導体装置の要部の製造
工程断面図である。
【図11】本発明の実施例3の半導体装置の要部の製造
工程断面図である。
【図12】本発明の実施例3の半導体装置の要部の製造
工程断面図である。
【図13】本発明の実施例4の半導体装置の概略平面図
である。
【図14】本発明の実施例4の半導体装置の要部の製造
工程断面図である。
【図15】本発明の実施例4の半導体装置の要部の製造
工程断面図である。
【図16】本発明の実施例4の半導体装置の要部の製造
工程断面図である。
【図17】本発明の実施例5の半導体装置の概略平面図
である。
【図18】本発明の実施例5の半導体装置の要部の製造
工程断面図である。
【図19】本発明の実施例5の半導体装置の要部の製造
工程断面図である。
【図20】本発明の実施例5の半導体装置の要部の製造
工程断面図である。
【図21】従来の半導体装置の概略平面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 ロコス素子分離領域 3 ゲート絶縁膜 4 ゲート電極 5、8、16、17 レジストマスクパターン 6 P-ウェル領域 7 N+ソース/ドレイン領域 9 N-ウェル領域 10 P+ソース/ドレイン領域 11 層間絶縁膜 12 コンタクトホール 200、202、203 第1ウェルコンタクト部 201、204、205 第2ウェルコンタクト部 13 金属配線 14 保護膜 4a、18a ダミーゲート電極パターン 20 Nウェルコンタクト領域 21 Pウェルコンタクト領域 100、101 密集コンタクト部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)第1導電型ソース/ドレイン領域
    形成領域、第2導電型ソース/ドレイン領域形成領域、
    第1導電型基板コンタクト領域形成領域及び第2導電型
    ウェルコンタクト領域形成領域をそれぞれ区画するロコ
    ス素子分離領域を第1導電型の半導体基板上に形成した
    後、ゲート絶縁膜を介して各ソース/ドレイン領域形成
    領域にゲート電極を形成する工程と、(ii)第2導電
    型ソース/ドレイン領域形成のための開口部と、第1導
    電型基板コンタクト領域を形成するためのマスク部と、
    第2導電型ウェルコンタクト領域形成のための開口部と
    を有するマスクパターンを形成する工程と、(iii)
    上記マスクパターンを用いて、7度以下の垂直イオン注
    入により、第1導電型基板コンタクト領域、第2導電型
    ソース/ドレイン領域及び第2導電型ウェルコンタクト
    領域を形成する工程と、(iv)第2導電型ウェル領域
    形成かつ第1導電型ソース/ドレイン領域形成のための
    開口部と、第2導電型ウェルコンタクト領域形成のため
    のマスク部とを有するマスクパターンを形成する工程
    と、(v)上記マスクパターンを用いて、7度以下の垂
    直イオン注入により、第2導電型ウェル領域及び第1導
    電型ソース/ドレイン領域を形成する工程と、を含むこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 第2導電型ソース/ドレイン領域が第1
    導電型ウェル領域内に形成され、第1導電型ウェル領域
    が工程(ii)のマスクパターンを用いて、7度以下の
    垂直イオン注入により形成され、第1導電型基板コンタ
    クト領域が第1導電型ウェルコンタクト領域である請求
    項1に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 第2導電型ウェルコンタクト領域内に複
    数の第1ウェルコンタクト部を備え、第1導電型基板又
    はウェルコンタクト領域内に複数の第2ウェルコンタク
    ト部を備え、第1導電型基板又はウェルコンタクト領域
    及び第2導電型ウェルコンタクト領域がロコス素子分離
    領域で区画されてなる請求1又は2に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 第1及び第2ウェルコンタクト部が、2
    又は3個以上形成される請求項3に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 第2導電型ウェルコンタクト領域が、ロ
    コス素子分離領域で区画され、かつ第2導電型ウェル領
    域の端部に位置し、工程(ii)と(iv)において第
    2導電型ウェル領域の端部側に境界のないマスクパター
    ンを用いて形成される請求項1又は2に記載の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 工程(iii)において、第2導電型ソ
    ース/ドレイン領域かつ第2導電型ウェルコンタクト領
    域を形成するための注入深さが、第1導電型ウェル領域
    を形成するための注入深さより浅く、 工程(v)において、第1導電型ソース/ドレイン領域
    を形成するための注入深さが、第2導電型ウェル領域を
    形成するための注入深さより浅い請求項2に記載の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 工程(iii)における第1導電型ウェ
    ル領域を形成するための注入深さが、工程(v)におけ
    る第2導電型ウェル領域を形成するための注入深さより
    深い請求項2に記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 工程(i)において、ゲート電極と同時
    に第2導電型ウェルコンタクト領域形成領域の外周にダ
    ミーゲート電極パターンを形成し、 工程(iv)において、マスクパターンがダミーゲート
    電極パターン上にも開口部を有し、 工程(v)において、上記マスクパターンを用いて第2
    導電型ウェルコンタクト領域形成のための注入が行われ
    る請求項1〜7のいずれか1つに記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 工程(i)のゲート電極を下層ゲート電
    極とし、工程(v)の後、電極材層を積層し、次いでパ
    ターニングすることにより、下層ゲート電極上に上層ゲ
    ート電極を形成すると共にダミーゲート電極パターンを
    除去する請求項8に記載の製造方法。
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