JP2001167841A - 防水性ベロージョイントを備えた電気コンセント - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 防水性ベロージョイントを備えた電気コンセ
ント。 【解決手段】 ケーシング４の中に設けられた絶縁性サ
ポート３の中に取り付けられた電気接点２およびカバー
５を備えた電気コンセント１において、ベロージョイン
ト１４が、コンセント１の絶縁性サポート３の周囲にお
いて、コンセントの絶縁性サポート３とケーシング４と
の間に、防水性（気密性）をもって位置決めされ、少な
くとも１つの弾性手段１２が、ベロージョイント１４を
延伸状態に向かって付勢するように構成され、ベロージ
ョイント１４は、弾性手段１２の作用に抗してコネクタ
ー８のケーシング１０の前端部によって作用を受けたと
きに収縮状態をとることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】本発明は、防水性ベロージョイントを備え
た電気コンセントに関し、特に装置カプラーに連結する
ための固定または可動コンセントに関するものである。

【０００２】本発明では、標準的な用語によれば装置の
電気供給口というべきところを、単純化のために「コネ
クター」という用語を使用している。コネクターは、固
定であってもよいし、ハンドルが取り付けられてプラグ
を形成していてもよい。

【０００３】上述のような電気コンセントは、ケーシン
グの中に設けられた絶縁性サポートの中に取り付けられ
た電気接点およびカバーを備え、電気接点が、コンセン
トとコネクターとの間の連結に際してコンセントの絶縁
性サポートとケーシングとの間に導入されるように構成
されたケーシングを備えたコネクターの対向する接点と
接続されるように構成されている。

【０００４】この種の装置は、たとえばフランス国特許
第２，２７０，６９６号公報に記載されている。

【０００５】所定の使用状態においてこのタイプの接続
装置に対して解決すべき問題の１つは、カバーで閉止さ
れている状態におけるコンセントの防水性、およびコン
セントとコネクターとの防水性である。コンセントとコ
ネクターとの防水性は、接続されていない休止状態また
は接続状態に結びついている。

【０００６】したがって、本発明では、ベロージョイン
トが、コンセントの絶縁性サポートの周囲において、コ
ンセントの絶縁性サポートとケーシングとの間に、防水
性をもって位置決めされ、少なくとも１つの弾性手段
が、ベロージョイントを延伸状態に向かって付勢するよ
うに構成され、ベロージョイントは、弾性手段の作用に
抗してコネクターのケーシングの前端部によって作用を
受けたときに収縮状態をとることを特徴とする電気コン
セントを提供する。

【０００７】特に、上述の特許第２，２７０，６９６号
公報に開示されたような電気コンセントでは、コンセン
トの絶縁性サポートとケーシングとの間に位置決めされ
た射出ワッシャーをさらに備え、射出ワッシャーは、こ
れに設けられた少なくとも１つの弾性手段の作用に抗し
て、コネクターとコンセントとの連結の際にコネクター
のケーシングの前端部によって作用を受けるように構成
されている。

【０００８】本発明の好ましい態様によれば、ベロージ
ョイントは、射出ワッシャーの少なくとも一部をカバー
し、ベロージョイントのカバー部分は、コネクターとコ
ンセントとの間の連結状態においてコネクターのケーシ
ングの前端部と射出ワッシャーとの間に挿入され、射出
ワッシャーの弾性手段は、ベロージョイントを延伸させ
るための弾性手段として役立つ。

【０００９】また、コンセントのカバーには、コンセン
トがコネクターと連結されていないときにコンセントの
ケーシングの中へ導入されるように構成された円環状縁
部が設けられ、円環状縁部の高さは、閉止状態において
その前端部が、ベロージョイントの射出ワッシャーをカ
バーする部分に圧力を及ぼすように選定されていること
が好ましい。

【００１０】この場合、射出ワッシャーに設けられた少
なくとも１つの唇状部によって休止角度状態に係止され
た少なくとも１つの安全板が設けられ、安全板の係止の
解除は、連結に際してコネクターによって実行され、円
環状縁部の高さは、射出ワッシャーに圧力を及ぼし、安
全板の係止解除位置を超えて射出ワッシャーを押し戻す
ことがないように選定されていることが好ましい。

【００１１】こうして、本発明によるベロージョイント
により、コンセントがそのカバーによって覆われた状態
においても、また休止状態あるいは接続状態にコネクタ
ーと連結された状態においても、コンセントの防水性を
確保することができる。本発明は、添付図面を参照した
以下の説明によって、さらに良好に理解されるであろ
う。

【００１２】本実施形態は、湾曲スリーブ１’を有する
電気コンセント１に関する。湾曲スリーブ１’は電気ボ
ックスの隔壁のような鉛直壁に設定され、コンセント１
は下方に向かって設定されるが、図面の明瞭化および理
解の容易化のために図１の姿勢で示している。さらに、
上述したように、スリーブ１’がハンドル（把手）によ
って置換された可動電気コンセントであってもよい。

【００１３】図示のコンセントは、ばねを備えた中央接
点２のように、端部圧力型の通常の接点を備えている。
通常、この中央接点はアース接点であり、エッジに沿っ
て位相接点が設けられている。接点は、ケーシング４の
中の絶縁性サポート３に取り付けられている。

【００１４】ケーシング４には、カバー５が枢軸回転可
能に取り付けられている。カバー５は、図２に示すよう
に下降してケーシング４を閉止するように構成され、フ
ック６により閉止状態に係止される。

【００１５】コンセントの接点は、コネクター８（図３
および図４）の対向する接点と接続されるように構成さ
れている。コネクター８の接点は、たとえば中央接点９
（図３および図４）のように固定ピンの形態を有する。
コネクター８にはハンドル８’が設けられ、全体として
プラグを構成している。

【００１６】また、コネクター８には、ケーシング１０
が設けられている。ケーシング１０は、コネクターとコ
ンセントとの連結時に、コンセントの絶縁性サポート３
とケーシング４との間に導入されるように構成されてい
る。

【００１７】コンセントの接点は、場合によっては中央
接点２を除いて、休止状態では回転安全板７によって保
護され且つ隠されている。回転安全板７には、少なくと
もコネクターおよびコンセントに設けられている接点と
同数の開口部が形成されている。加えて、図示の実施形
態では、少なくとも１つのばね１２によって付勢された
射出ワッシャー１１が、コンセントに設けられている。

【００１８】この射出ワッシャー１１は、図示されてい
るように、コンセントの絶縁性サポート３とケーシング
４との間に位置決めされている。こうして、ワッシャー
１１は、コネクター（図３および図４）のケーシング１
０の前端部によって押し戻される。

【００１９】一方、ワッシャー１１は、少なくとも１つ
の唇状部１３（図１〜図３）を有する。唇状部１３は、
それ自身を安全板７の適当なスロットに導入することに
よって、安全板７を所定の休止角度位置に係止する。

【００２０】後述するようにばね１２の作用に抗して、
コネクター８のケーシング１０の作用を受けたワッシャ
ー１１が移動することによって、安全板７が係止から解
除され、そしてコネクター８の接点によって安全板７が
回転するように構成されていることを理解すべきであ
る。

【００２１】特に図１および図２の図面が明瞭に示すよ
うに、コンセントの絶縁性サポート３の周囲においてサ
ポート３とケーシング４との間に、ベロージョイント１
４が設けられている。

【００２２】ベロージョイント１４の基底部は、円環状
部分１２ａを有し、図示のように本実施形態では絶縁性
サポート３とケーシング４の適当な溝との間に位置決め
されている。一方、ベロージョイント１４の他端部１４
ｂは、射出ワッシャー１１の少なくとも一部を覆ってい
る。

【００２３】また、カバー５は、円環状の縁部１５を有
する。図２に明瞭に示すように、円環状の縁部１５は、
その前端部が射出ワッシャー１１の弾性手段１２の作用
に抗してベロージョイント１４の他端部１４ｂに所定の
圧力を及ぼし、その結果良好な防水性（防水性）を確保
することができるように、その高さが所定の精度で選定
されている。

【００２４】しかしながら、図２に明瞭に示すように、
カバー５が閉じられた状態において、カバー５がワッシ
ャー１１を軽く押すだけであって、その唇状部１３が安
全板７を係止から解除することがない程度に押さなけれ
ばならないことは良く理解できるであろう。

【００２５】カバー閉止状態において良好な防水性が確
保されれば、図３にしたがう接続さのない連結状態（休
止状態と呼ばれる）においても防水性が確保される。コ
ネクター８のケーシング１０は、ワッシャー１１に圧力
を及ぼして安全板７を係止から解除（安全板７のスロッ
トから唇状部１３が退避）することができるように十分
に移動してコンセント１のケーシング４の中に導入され
た後、コネクターの接点がコンセントの接点と整列する
まで安全板７を通常の態様および手段により回転駆動す
る。上述の並進移動および回転移動は、たとえばバヨネ
ット方式の従来システムによって得られる。

【００２６】図３に示す状態では、ベロージョイントの
他端部１４ｂが、コネクター８のケーシング１０の前端
部と射出ワッシャー１１との間に圧力を受けて挿入され
ている。コネクター８に対して続く補足的な並進シフト
に際して、接続を行うとともにフック６によってコンセ
ント１にコネクター８を係止するために（図４）、ベロ
ージョイント１４は図４に示すように完全にまたはほぼ
完全に平坦になり、常に良好な防水性を確保する。

【００２７】連結の解除に際して、ベロージョイント１
４は、ばね１２およびワッシャーの作用を受けて元の位
置へ戻ることが理解される。しかしながら、本実施形態
ではばね１２を利用しているが、ベロージョイント１４
に対して特定の弾性手段を適用することもできる。

【００２８】また、本発明によれば、コンセントから安
全板を取り除くこともできる。あるいは反対に、公知の
実施形態において企図されているように、安全板に加え
て補足板を備えたコンセントも可能である。

【００２９】最後に、上述したように、コンセントのス
リーブ１’をハンドルで置換し、全体としてケーブルカ
ップラーを構成することができる。あるいは、コネクタ
ーのハンドル８’をスリーブで置換し、且つコンセント
のスリーブ１’をハンドルで置換することもできる。ま
た一般的に、スリーブ１’が接続ケーブル供給口を備え
た電気ボックスであってもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にしたがう電気コンセントのカバー開放
状態における部分断面図付き斜視図である。

【図２】図１に示す電気コンセントのカバー閉止状態に
おける部分断面図付き斜視図である。

【図３】図１および図２に示す電気コンセントとコネク
ターとの休止状態における部分断面図付き斜視図であ
る。

【図４】図１および図２に示す電気コンセントとコネク
ターとの連結状態における部分断面図付き斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ コンセント ２，９ 接点 ３ 絶縁性サポート ４ ケーシング ５ カバー ６ フック ７ 安全板 ８ コネクター １０ ケーシング １１ 射出ワッシャー １２ ばね １３ 唇状部 １４ ベロージョイント

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョセフ クレスタン フランス国 92170 ヴァンヴ リュ ア ンリ マルタン 13

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケーシング（４）の中に設けられた絶縁
   性サポート（３）の中に取り付けられた電気接点（２）
   およびカバー（５）を備え、電気接点（２）が、コンセ
   ントとコネクターとの間の連結に際してコンセント
   （１）の絶縁性サポート（３）とケーシング（４）との
   間に導入されるように構成されたケーシング（１０）を
   備えたコネクター（８）の対向する接点（９）と接続さ
   れるように構成された電気コンセント（１）において、 ベロージョイント（１４）が、コンセント（１）の絶縁
   性サポート（３）の周囲において、コンセントの絶縁性
   サポート（３）とケーシング（４）との間に、防水性
   （気密性）をもって位置決めされ、 少なくとも１つの弾性手段（１２）が、ベロージョイン
   ト（１４）を延伸状態に向かって付勢するように構成さ
   れ、 ベロージョイント（１４）は、弾性手段（１２）の作用
   に抗してコネクター（８）のケーシング（１０）の前端
   部によって作用を受けたときに収縮状態をとることを特
   徴とする電気コンセント。
2. 【請求項２】 コンセント（１）の絶縁性サポート
   （３）とケーシング（４）との間に位置決めされた射出
   ワッシャー（１１）をさらに備え、 射出ワッシャー（１１）は、この射出ワッシャー（１
   １）に設けられた少なくとも１つの弾性手段（１２）の
   作用に抗して、コネクターとコンセントとの連結の際に
   コネクター（８）のケーシング（１０）の前端部によっ
   て作用を受けるように構成され、 ベロージョイント（１４）は、射出ワッシャー（１１）
   の少なくとも一部をカバーし、ベロージョイントのカバ
   ー部分（１４ｂ）は、コネクターとコンセントとの間の
   連結状態においてコネクター（８）のケーシング(１０)
   の前端部と射出ワッシャー（１１）との間に挿入され、
   射出ワッシャー（１１）の弾性手段（１２）は、ベロー
   ジョイントを延伸させるための弾性手段として役立つこ
   とを特徴とする請求項１に記載の電気コンセント。
3. 【請求項３】 コンセント（１）のカバー（５）には、
   コンセントがコネクター（８）と連結されていないとき
   にコンセントのケーシング（４）の中へ導入されるよう
   に構成された円環状縁部（１５）が設けられ、 円環状縁部（１５）の高さは、閉止状態においてその前
   端部が、ベロージョイントの射出ワッシャー（１１）を
   カバーする部分（１４ｂ）に圧力を及ぼすように選定さ
   れていることを特徴とする請求項２に記載の電気コンセ
   ント。
4. 【請求項４】 射出ワッシャー（１１）に設けられた少
   なくとも１つの唇状部（１３）によって休止角度状態に
   係止された少なくとも１つの安全板（７）が設けられ、 安全板（７）の係止の解除は、連結に際してコネクター
   （８）によって実行され、 円環状縁部（１５）の高さは、射出ワッシャー（１１）
   に圧力を及ぼし、安全板（７）の係止解除位置を超えて
   射出ワッシャー（１１）を押し戻すことがないように選
   定されていることを特徴とする請求項３に記載の電気コ
   ンセント。