JP2001167567A - 光ディスクドライブ装置 - Google Patents

光ディスクドライブ装置

Info

Publication number
JP2001167567A
JP2001167567A JP34695799A JP34695799A JP2001167567A JP 2001167567 A JP2001167567 A JP 2001167567A JP 34695799 A JP34695799 A JP 34695799A JP 34695799 A JP34695799 A JP 34695799A JP 2001167567 A JP2001167567 A JP 2001167567A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tray
chassis
sub
optical disk
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34695799A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Nakajima
裕治 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP34695799A priority Critical patent/JP2001167567A/ja
Publication of JP2001167567A publication Critical patent/JP2001167567A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CD−R及びCD−RWを対象としたドライ
ブ装置における回転速度の高速化により、ドライブ装置
内でディスクを支持するトレーが共振により振動して騒
音を発生させてユーザーに不快感を与えるという不具合
を解決することができる光ディスクドライブ装置を提供
する。 【解決手段】 光ディスクをロード位置とアンロード位
置に進退させるためのトレー21と、光ピックアップモ
ジュールと、前記トレーの下方において光ピックアップ
モジュール12を保持するサブシャーシ20と、トレー
を前後方向に進退可能に支持すると共に前記サブシャー
シを上下動可能に支持するためのローディングベース1
0と、を備えた光ディスクドライブ装置であって、サブ
シャーシは、ローディングベースにより後端部を上下動
可能に枢支されるとともに、該サブシャーシの前端部の
少なくとも1ヶ所に上向きの突部32を設け、トレーに
は、該トレーがロード位置にあるときに上昇したサブシ
ャーシの突部が当接する位置に板バネ55を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスクドライブ
装置の改良に関し、特にCD−RやCD−RWを対象と
したドライブ装置における回転速度の高速化により、ド
ライブ装置内でディスクを支持するトレーが共振により
振動して騒音を発生させてユーザーに不快感を与えると
いう不具合を解決することができる光ディスクドライブ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から知られている光ディスク用のド
ライブ装置や、一度だけ書込みが可能なCD−R用の光
ディスクドライブ装置や、複数回の書込みが可能なCD
−RW用の光ディスクドライブ装置は、スピンドルモー
タによる光ディスクの回転速度の高速化が進んでいる
が、偏重心が大きい粗悪な光ディスクをセットして使用
すると、装置内に装着された光ディスクを支持するトレ
ーが共振により振動するので、騒音が発生し、ユーザー
に不快感を与えるという欠点があった。図9(a) 及び
(b) は従来の光ディスクドライブ装置の外観図、及び要
部構成を示す分解斜視図であり、(a) に示した光ディス
クドライブ装置の筐体は、トップカバー1と、ボトムカ
バー2と、両側壁及び背面を構成するフレーム3と、前
面を構成する前面パネル4等を備えている。前面パネル
4には光ディスクを着脱する開口5及び開口5を開閉す
るドア6が設けられている。図9(b) は筐体内に配置さ
れたローディングベース10、サブシャーシ11、スピ
ンドルモータ内蔵光ピックアップモジュール12、トレ
ー13、ロードカム駆動部14等を示している。サブシ
ャーシ11は、例えば板金のプレス加工で成型されたも
のであり、その上面に光ピックアップモジュール12を
搭載した状態で、ローディングベース10に対してその
下側開口から装着され、トレー13はローディングベー
ス10に組み付けられたサブシャーシ11上に位置する
光ピックアップモジュール12のスピンドルモータ軸1
2aやヘッド(ピックアップレンズ)12b等を露出さ
せるための開口部13aを有し、光ピックアップ12の
直上位置に相当するローディングベース10内に組み付
けられる。ロードカム15は、サブシャーシ11の先端
のカムフォロワ11aを受入れるカム溝を有し、ロード
カム15が駆動部14からの駆動力により左右に移動す
ることによりカムフォロワ11aがカム溝内に沿って相
対的に上下動する。このロードカム15の近傍にはロー
ドカム駆動部14が配置され、モータ14aの出力軸か
らの駆動力の伝達をギヤ群及びベルト14bを介してロ
ードカム15に伝達し、左右方向へ進退させる。トレー
13の上面に設けた円形凹所状のディスク着座部13b
の中心部に相当する開口部13aからは、光ピップアッ
プユニット12を構成するスピンドルモータ軸12aや
ヘッド12bが突出し、光ディスクの中心孔をスピンド
ルモータ軸12aに嵌合した状態で回転し、ヘッド12
bにて記録情報を読取る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に鑑みて
なされたものであり、請求項1の発明は、CD−R及び
CD−RWを対象としたドライブ装置における回転速度
の高速化により、ドライブ装置内でディスクを支持する
トレーが共振により振動して騒音を発生させてユーザー
に不快感を与えるという不具合を解決することができる
光ディスクドライブ装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明では、トレーに板バネを取り付けなけれ
ばならず、部品点数が増え、コストアップしてしまうと
いう欠点があったが、請求項2の発明はこのような不具
合を解消するものである。請求項2の発明では、サブシ
ャーシに突部を取り付けなければならず、部品点数が増
え、コストアップしてしまうという欠点があったが、請
求項3の発明はこのような不具合を解消するものであ
る。請求項4の発明は、サブシャーシに対し、トレーの
位置決めが直接行なえるようにすることを目的とする。
請求項2の発明では、板バネは樹脂製トレーの一部を切
り欠いて形成されているため樹脂によってできている。
そのため、長時間高温にさらされた場合、樹脂のクリー
プによって、板バネの押圧力が低下し、振動防止効果が
低下するという欠点があるが、請求項5の発明はこのよ
うな不具合を解消する。請求項6の発明は、請求項5と
同様にサブシャーシ自身が弾性体でできているため、部
品点数を減らすことができる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為、
請求項1の発明は、光ディスクをロード位置とアンロー
ド位置に進退させるためのトレーと、光ディスクに情報
を記録・再生するための光ピックアップを備えた光ピッ
クアップモジュールと、前記トレーの下方において光ピ
ックアップモジュールを保持するサブシャーシと、前記
トレーを前後方向に進退可能に支持すると共に前記サブ
シャーシを上下動可能に支持するためのローディングベ
ースと、を備えた光ディスクドライブ装置であって、前
記サブシャーシは、ローディングベースにより後端部を
上下動可能に枢支されるとともに、該サブシャーシの前
端部の少なくとも1ヶ所に上向きの突部を設け、前記ト
レーには、該トレーがロード位置にあるときに上昇した
サブシャーシの突部が当接する位置に板バネを設けたこ
とを特徴とする。請求項2の発明は、請求項1におい
て、前記トレーに設けられた板バネは、樹脂製トレーの
一部を切り欠いて板バネ形状としたものであることを特
徴とする。請求項3の発明は、サブシャーシに設けられ
た突部は、板金をプレス加工により成型したサブシャー
シの一部を上側に曲げることにより形成したものである
ことを特徴とする。請求項4の発明は、前記サブシャー
シの前端部に薄板状の前記突部を2ヶ所設け、第1の突
部の幅方向に対し、第2の突部の幅方向が直交する方向
となっており、前記トレーに設けられた2つの板バネ部
の各突部が当接する部分には、それぞれ各突部を受入れ
てその幅方向位置を規制する凹形状部が設けられている
ことを特徴とする。請求項5の発明は、光ディスクをロ
ード位置とアンロード位置に進退させるためのトレー
と、光ディスクに情報を記録・再生するための光ピック
アップを備えた光ピックアップモジュールと、前記トレ
ーの下方において光ピックアップモジュールを保持する
サブシャーシと、前記トレーを前後方向に進退可能に支
持すると共に前記サブシャーシを上下動可能に支持する
ためのローディングベースと、を備えた光ディスクドラ
イブ装置であって、前記サブシャーシは、ローディング
ベースにより後端部を上下動可能に枢支されるととも
に、該サブシャーシの前端部の少なくとも1ヶ所に上向
きの突部を設け、前記突部を弾性材料にて構成すると共
に、サブシャーシが上昇した時に該突部がトレー下面を
弾性的に上方付勢するように構成したことを特徴とす
る。請求項6の発明は、光ディスクをロード位置とアン
ロード位置に進退させるためのトレーと、光ディスクに
情報を記録・再生するための光ピックアップを備えた光
ピックアップモジュールと、前記トレーの下方において
光ピックアップモジュールを保持するサブシャーシと、
前記トレーを前後方向に進退可能に支持すると共に前記
サブシャーシを上下動可能に支持するためのローディン
グベースと、を備えた光ディスクドライブ装置であっ
て、前記サブシャーシは、ローディングベースにより後
端部を上下動可能に枢支されるとともに、該サブシャー
シの前端部の少なくとも1ヶ所に上向きの突部を設け、
前記突部を含むサブシャーシを弾性材料にて構成すると
共に、前記トレーがロード位置にあるとき、該突部がト
レー下面を弾性的に上方付勢することを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した実施
の形態により詳細に説明する。図1は請求項1に係るト
レーとサブシャーシの構造を示す分解斜視図である。光
ディスクドライブ装置を構成する他の構成要素について
は、図9に示した構造がそのままほぼ当てはまるので図
示を省略する(但し、該構成に限定する趣旨ではな
い)。本実施形態に係るサブシャーシ20及びトレー2
1が夫々図9に示した従来のサブシャーシ及びトレーと
大きく異なる点は、後端部を上下動可能に枢支されたサ
ブシャーシの前端部上面適所に突部を設け、サブシャー
シの前端を上方に回動させた時に該突部により、直上位
置にあってディスクを支持するトレーを弾性的に上方付
勢することによって制振し、トレーが共振により振動し
て騒音を発生させてユーザーに不快感を与えるという不
具合を解決するようにした点である。まず、サブシャー
シ20は、図1に示すように鉄等の金属から成る板状の
サブシャーシ板30と、サブシャーシ板30の後端部に
設けた凹部31と、サブシャーシ板30の前端部上面適
所、この例では幅方向両端部に突設した突部32と、サ
ブシャーシ前端部中央付近から前方へ突設した2つのL
字状の角部(カムフォロワ)33とを有する。符号40
はピックアップモジュールであり、記録媒体としての光
ディスクに対する記録、再生を行う為のヘッド41等の
光学部品を搭載したユニットである。このピックアップ
モジュール40は、サブシャーシ板30上の固定部34
等に固定される。
【0006】サブシャーシ板30の後端部上面に設けた
2つの凹部31内には、図2(a) に示すようにローディ
ングベース10内に設けた突起35が嵌合する一方で、
凹部31の下面にローディングベース10側に設けたサ
ブシャーシ板押えバネ36が圧接しているので、サブシ
ャーシ20はピックアップモジュール40とともに上下
動することができる。突部32は、この例では先端を球
状に丸く削ってあるピンを板金のサブシャーシ板30に
かしめて取り付けてある。突部32は後述するように、
サブシャーシ20が上昇した時に直上位置にあるトレー
21に設けた弾性部材を押圧することにより、トレー2
1を制振する効果を発揮する。カムフォロワとしての角
部33は、ローディングベース10内の前部に左右方向
へ進退可能に支持されたロードカム15に設けたカム溝
15a内に先端を嵌合している。ロードカム15はトレ
ー21の動作に同期して左右へ進退する。カム溝15a
は、図2(a) に示した下側溝と、図3(a) に示した上側
溝を連続させた構成を有し、図2(a) のように角部33
が下側溝内に位置している時はサブシャーシ20は後端
部に位置する枢支部を支点として先端部を下方へ退避さ
せており(アンロード時)、図3(a) のように角部33
が上側溝内に位置している時はサブシャーシ20は後端
部に位置する枢支部を支点として先端部を上方へ移動さ
せている(ロード時)。サブシャーシ20についての上
記以外の詳細な構成は、本発明の実施形態とは関係が少
ないので説明を省略する。
【0007】次に、トレー21は、樹脂等から成る板状
のトレー本体50の上面にディスク着座用の略円形凹所
51を有すると共に、該円形凹所51の底面を含むトレ
ー本体50上には開口52を有している。開口52の左
右に位置する円形凹所51の底面には前後方向へ延びる
長穴状の貫通穴53と、各貫通穴53の後端縁に位置す
るバネ取着部54が設けられている。また、このバネ取
着部54には板バネ55の後端部が熱カシメ、ネジ止
め、接着、インサート成形等により固定される。この例
では、熱カシメによりトレー上面に板バネ55の後端部
を固定しているが、トレー下面に固定してもよい。各貫
通穴53は、サブシャーシ20が上昇した時に、サブシ
ャーシ上の突部32が下側から嵌合して板バネ55に圧
接することができるようにその位置関係、形状を設定す
る。トレー21は、ローディングベース10の左右両側
壁内面に突設されたガイド37によりガイドされて図9
(a) に示したパネル4に形成された光ディスク着脱用の
開口5からスライドして出没する。トレー21について
の上記以外の詳細な構成は、本発明の実施形態とは関係
が少ないので説明を省略する。
【0008】次に、図2(a) 及び(b) はトレーが排出さ
れている状態を側面から見た概略断面図及び正面から見
た概略縦断面図である。前述のようにサブシャーシ20
は後端側にある凹部31がローディングベース10に設
けられた突起35に下側から嵌まり、サブシャーシ押さ
え板バネ36で押さえられることで、この部分を回転中
心として上下方向へ回動できるようになっている。サブ
シャーシ20のフロント側には角部33があり、この角
部33がロードカム15のカム溝15a内に嵌まってい
るので、ここでは図示しないが、トレー21の動作に同
期したロードカム15の左右方向への移動によりサブシ
ャーシ20は上下に回動する仕組みになっている。図2
では、サブシャーシ20はアンロード状態のため、下側
に下がっている。図3(a) 及び(b) はディスク装填完了
位置(ロード位置)にあるトレーに対してロードが行わ
れている状態を側面から見た概略縦断面図及び正面から
見た概略縦断面図である。このようにロード位置にある
トレー21に対してシャーシ20をロード状態にした時
には、サブシャーシ20は、角部33が嵌合するロード
カム15のカム溝15aによって上方(A方向)に持ち
上げられており、ロード状態となっている。この時、サ
ブシャーシ20に設けられた突部32がトレー21に設
けられた板バネ55を下から押して上方向に撓ませてい
る。このように突部32を板バネ55に圧接させること
により、トレー21の左右方向両端部に位置する被ガイ
ド部21Aがガイド37の上部(B部)に押し付けられ
るので、トレー21を制振することができ、振動に起因
した騒音発生を防止できる。このように、サブシャーシ
20の前端部がロードカムによって上に持ち上げられた
ときに、サブシャーシに設けられた突部32がトレーに
設けた板バネ55を下から押している。この状態では板
バネが上方向に撓んでいるので、トレーはローディング
ベースに対し上方向の荷重を受ける。したがって、トレ
ーの左右方向端部21Aがローディングベースのガイド
37と密着するので、トレーとローディングベースのガ
タが無くなる。従って、板バネの荷重を、偏重心ディス
クが例えば32倍速で回った時に発生する加速度に耐え
られる荷重に設計すれば、トレーの振動を抑えることが
可能になる。
【0009】次に図4は請求項2に係るトレーを示す斜
視図であり、このトレー21は板バネ55が樹脂製のト
レー本体50と一体的に樹脂成形されている点が特徴的
である。このように構成することにより、部品点数、組
み付け手数を低減して、コストを低減できる。次に、図
5は請求項3に係るサブシャーシを示す斜視図であり、
この実施形態のサブシャーシ20は、サブシャーシ板3
0の前端両側部から上方に突出した突部32が、板金で
作られているサブシャーシ板30の一部を曲げ加工によ
って上方向に立てることで形成されている。従って、部
品点数、製造手数を削減して製造コストを低減できる。
次に、図6(a) は請求項4に係るサブシャーシの斜視図
(図5の変形例)、図6(b) 及び(c) はトレーの板バネ
55を裏側から見た構造を示す図(図4の変形例)であ
る。図6(a) の実施形態は、図5の実施形態における突
部32を変形したものであり、一方の突部(第一の突
部)32aに対し、他方の突部(第二の突部)32bが
直交する方向に曲げられている構成が特徴的である。一
方、各突部32a,32bと係合するトレー側の板バネ
55の先端下面は図6(b) (c) に示すように、サブシャ
ーシ20側の各突部32a,32bの幅方向の位置を規
制するような凹形状部55a、55bになっていて、そ
れぞれが、各突部32a,32bの幅方向と直交する方
向にトレー21の位置を規制するようになっている。即
ち、2つの板バネ55の一方は第1の突部32aと対応
した凹形状部55aを有し、この凹形状部55aの先端
下面には前後に突片55a’を有する為、突部32aの
前後位置を規制する。また、他方の板バネ55は第2の
突部32bと対応した凹形状部55bを有し、この凹形
状部55bの先端下面には左右に突片55b’を有する
為、突部32bの左右位置を規制する。
【0010】次に、図7は請求項5に係るサブシャーシ
の変形実施例を示す斜視図であり、この例では、突部3
2としてコイルスプリングを使用している。コイルスプ
リングの材質としては、バネステンレス材、ピアノ線等
の金属材料が使用されるので、高温でもクリープするこ
とはない。一方、この実施形態のサブシャーシと組み合
わせて使用するトレー21(図示せず)には板バネ55
は設けない。従って、サブシャーシ20が上昇して図3
のようにロード状態になった時、弾性を有した突部32
の先端がトレー21を構成するトレー本体50の下面と
接触してこれを弾性的に加圧するため、突部32が撓む
ことで、トレー21を上方に押し上げ、制振することが
できる。上記他の実施形態では、板バネが樹脂製トレー
の一部を切り欠いて形成されているため樹脂によってで
きている。そのため、長時間高温にさらされた場合、樹
脂のクリープによって、板バネの押圧力が低下し、振動
防止効果が低下するという欠点があるが、この実施の形
態ではこのような不具合を解消することができる。次
に、図8は請求項6に係るサブシャーシのもう1つの変
形実施例を示す。この例では、突部32として薄い金属
の板バネを曲げ加工によって所要形状にしたものを使用
している。この例では、細幅帯状の板材の一端を上方に
屈曲させた板バネをサブシャーシ板30の先端から横方
向へ張り出させた構成を備えている。この実施形態にお
いても、組み合わせ使用するトレー21(図示せず)に
は板バネ55は設けない。従って、サブシャーシ20が
上昇して図3のようにロード状態になった時、弾性を有
した突部32の先端がトレー21を構成するトレー本体
50の下面と接触してこれを弾性的に加圧するため、突
部32が撓むことで、トレー21を上方に押し上げ、制
振することができる。この実施形態においては、突部3
2が金属板バネであるため、サブシャーシ本体30を樹
脂にて構成した場合においても、突部32だけは金属製
であるため耐熱性が強く、振動防止効果を維持すること
ができる。また、他の実施形態として、サブシャーシを
構成する材料を例えば鉄板ではなく、バネステンレス
材、りん青銅、ベリリウムカッパー等の弾性を持った金
属材料とし、サブシャーシ全体を板バネにしてもよい。
この場合には、図1や図5や図6に示したサブシャーシ
20の突部32、32a,32bの近傍が上下方向へ撓
むので、これによって、サブシャーシがロード状態にな
った時、トレー自体の下面を直接押圧して制振すること
ができ、板バネ55を省略することができる。
【0011】
【発明の効果】以上のように構成した本発明は以下のよ
うな効果を奏する。請求項1においては、サブシャーシ
の前端部がロードカムによって上に持ち上げられてお
り、サブシャーシに設けられた突部がトレーに設けた板
バネを下から押している。この状態では板バネが上方向
に撓んでいるので、トレーはローディングベースに対
し、上方向の荷重を受ける。したがって、トレーの左右
方向端部がローディングベースのガイドと密着するの
で、トレーとローディングベースのガタが無くなる。従
って、板バネの荷重を、偏重心ディスクが例えば32倍
速で回った時に発生する加速度に耐えられる荷重に設計
すれば、トレーの振動を押さえることが可能になる。請
求項2においては、板バネ部がトレーと一体で成型され
ており、部品点数が増えないので、ローコストで耐振動
性の高いメカを実現することが可能になる。請求項3に
おいては、突部が板金でサブシャーシと一体で成型され
ているので、部品点数が増えず、ローコストで耐振動性
の高いメカを実現することが可能になる。請求項4にお
いては、トレーロード状態で、第1の突部がトレーの前
後方向の位置を規制し、第2の突部がトレーの左右方向
の位置を規制するので、トレーの位置決めをサブシャー
シによって直接行なうことができ、請求項3の効果に加
えて、トレーと光ピックアップモジュールを構成するス
ピンドルモータ軸のセンタリングをより正確に行なえ
る。請求項5においては、サブシャーシに設けた金属製
の弾性体で形成した突部が撓むようにしてあるので、請
求項2の欠点である、樹脂バネの荷重が低下する問題を
解決することができる。請求項6においては、サブシャ
ーシ自身が金属製の板バネであり、撓むことができるの
で、高温環境に長時間さらされても板バネ部がクリープ
しないので、請求項5の効果を得るとともに、部品点数
が増えないので、ローコストで耐振動性の高いメカを実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態(請求項1)に係るトレー
とサブシャーシの構造を示す分解斜視図。
【図2】(a) 及び(b) は本発明の一実施形態の側部縦断
面図及び正面縦断面図。
【図3】(a) 及び(b) はディスク装填完了位置(ロード
位置)にあるトレーに対してロードが行われている状態
を側面から見た概略縦断面図及び正面から見た概略縦断
面図。
【図4】他の実施形態に係るトレーの斜視図。
【図5】他の実施形態に係るサブシャーシの斜視図。
【図6】(a) (b) 及び(c) は他の実施形態に係るサブシ
ャーシ及び板バネの構成図。
【図7】他の実施形態に係るサブシャーシの構成説明
図。
【図8】他の実施形態に係るサブシャーシの構成説明
図。
【図9】(a) 及び(b) は従来例の説明図。
【符号の説明】
10 ローディングベース、11 サブシャーシ、12
スピンドルモータ内蔵光ピックアップモジュール、1
3 トレー、14 ロードカム駆動部、15 ロードカ
ム、10 ローディングベース、20 サブシャーシ、
21 トレー、30 サブシャーシ板、31 凹部、3
2 突部、33 角部(カムフォロワ)、35 突部、
36 サブシャーシ板押えバネ、37 ガイド、40
ピックアップモジュール、41 ヘッド、50 トレー
本体、51 円形凹所、52 開口、53 貫通穴、5
4 バネ取着部、55 板バネ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクをロード位置とアンロード位
    置に進退させるためのトレーと、光ディスクに情報を記
    録・再生するための光ピックアップを備えた光ピックア
    ップモジュールと、前記トレーの下方において光ピック
    アップモジュールを保持するサブシャーシと、前記トレ
    ーを前後方向に進退可能に支持すると共に前記サブシャ
    ーシを上下動可能に支持するためのローディングベース
    と、を備えた光ディスクドライブ装置であって、 前記サブシャーシは、ローディングベースにより後端部
    を上下動可能に枢支されるとともに、該サブシャーシの
    前端部の少なくとも1ヶ所に上向きの突部を設け、 前記トレーには、該トレーがロード位置にあるときに上
    昇したサブシャーシの突部が当接する位置に板バネを設
    けたことを特徴とした光ディスクドライブ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記トレーに設けら
    れた板バネは、樹脂製トレーの一部を切り欠いて板バネ
    形状としたものであることを特徴とする光ディスクドラ
    イブ装置。
  3. 【請求項3】 サブシャーシに設けられた突部は、板金
    をプレス加工により成型したサブシャーシの一部を上側
    に曲げることにより形成したものであることを特徴とす
    る請求項1記載の光ディスクドライブ装置。
  4. 【請求項4】 前記サブシャーシの前端部に薄板状の前
    記突部を2ヶ所設け、第1の突部の幅方向に対し、第2
    の突部の幅方向が直交する方向となっており、前記トレ
    ーに設けられた2つの板バネ部の各突部が当接する部分
    には、それぞれ各突部を受入れてその幅方向位置を規制
    する凹形状部が設けられていることを特徴とする請求項
    1、2又は3記載の光ディスクドライブ装置。
  5. 【請求項5】 光ディスクをロード位置とアンロード位
    置に進退させるためのトレーと、光ディスクに情報を記
    録・再生するための光ピックアップを備えた光ピックア
    ップモジュールと、前記トレーの下方において光ピック
    アップモジュールを保持するサブシャーシと、前記トレ
    ーを前後方向に進退可能に支持すると共に前記サブシャ
    ーシを上下動可能に支持するためのローディングベース
    と、を備えた光ディスクドライブ装置であって、 前記サブシャーシは、ローディングベースにより後端部
    を上下動可能に枢支されるとともに、該サブシャーシの
    前端部の少なくとも1ヶ所に上向きの突部を設け、 前記突部を弾性材料にて構成すると共に、サブシャーシ
    が上昇した時に該突部がトレー下面を弾性的に上方付勢
    するように構成したことを特徴とする光ディスクドライ
    ブ装置。
  6. 【請求項6】 光ディスクをロード位置とアンロード位
    置に進退させるためのトレーと、光ディスクに情報を記
    録・再生するための光ピックアップを備えた光ピックア
    ップモジュールと、前記トレーの下方において光ピック
    アップモジュールを保持するサブシャーシと、前記トレ
    ーを前後方向に進退可能に支持すると共に前記サブシャ
    ーシを上下動可能に支持するためのローディングベース
    と、を備えた光ディスクドライブ装置であって、 前記サブシャーシは、ローディングベースにより後端部
    を上下動可能に枢支されるとともに、該サブシャーシの
    前端部の少なくとも1ヶ所に上向きの突部を設け、 前記突部を含むサブシャーシを弾性材料にて構成すると
    共に、前記トレーがロード位置にあるとき、該突部がト
    レー下面を弾性的に上方付勢することを特徴とする光デ
    ィスクドライブ装置。
JP34695799A 1999-12-06 1999-12-06 光ディスクドライブ装置 Pending JP2001167567A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34695799A JP2001167567A (ja) 1999-12-06 1999-12-06 光ディスクドライブ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34695799A JP2001167567A (ja) 1999-12-06 1999-12-06 光ディスクドライブ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001167567A true JP2001167567A (ja) 2001-06-22

Family

ID=18386974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34695799A Pending JP2001167567A (ja) 1999-12-06 1999-12-06 光ディスクドライブ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001167567A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040021323A (ko) * 2002-09-03 2004-03-10 삼성전자주식회사 판 스프링을 채용한 윗덮개가 구비된 광 디스크 드라이브
KR20050020871A (ko) * 2003-08-22 2005-03-04 삼성전자주식회사 디스크 드라이브
US7007284B2 (en) * 2003-01-30 2006-02-28 Epo Science & Technology, Inc. Anti-shock traverse structure
JP2010153001A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Kenwood Corp ディスク装置およびディスク検出アームの形成方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040021323A (ko) * 2002-09-03 2004-03-10 삼성전자주식회사 판 스프링을 채용한 윗덮개가 구비된 광 디스크 드라이브
US7007284B2 (en) * 2003-01-30 2006-02-28 Epo Science & Technology, Inc. Anti-shock traverse structure
KR20050020871A (ko) * 2003-08-22 2005-03-04 삼성전자주식회사 디스크 드라이브
JP2010153001A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Kenwood Corp ディスク装置およびディスク検出アームの形成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6160780A (en) Disc clamper and disc drive provided with the disc clamper
US20040163094A1 (en) Disk drive
EP0872832A1 (en) Skew adjustment mechanism for an optical pick-up used in an optical disc drive
JP4780362B2 (ja) ディスクドライブ装置
US7089569B2 (en) Disk drive having means for pressing disk tray by using chassis case as a reaction point
JP2008052788A (ja) ディスククランプ機構及びディスク駆動装置
JP2001167567A (ja) 光ディスクドライブ装置
US20070050798A1 (en) Guide shaft holding mechanism and optical disk drive comprising the same
JPH05166106A (ja) 磁界変調ヘッド支持機構
US20090089820A1 (en) Optical disc apparatus
JP3815265B2 (ja) ディスク装置
JP3427666B2 (ja) ディスク装置
JP3885634B2 (ja) 記録再生装置
JP4246144B2 (ja) ディスククランプ装置
JP4103687B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP2005302285A (ja) 光記録媒体用の記録又は再生装置
JP3991435B2 (ja) 記録媒体駆動装置
JP2002092899A (ja) 光ピックアップガイド用シャフトの高さ方向角度調整機構
JP3858438B2 (ja) ディスクドライブ装置
JP4038061B2 (ja) 光ピックアップ送り装置および光ディスク装置
JP4042642B2 (ja) ガイドシャフト保持構造
US20090044207A1 (en) Disc drive apparatus
JP2001006184A (ja) 光ディスク駆動装置用オフセンター調整機構及びその調整方法
JP5170435B2 (ja) ヘッド駆動装置
JP4117118B2 (ja) 光ディスクドライブ装置