JP2001167076A - マルチプロセッサシステム及び共通タイマ制御方法 - Google Patents

マルチプロセッサシステム及び共通タイマ制御方法

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JP2001167076A
JP2001167076A JP35102399A JP35102399A JP2001167076A JP 2001167076 A JP2001167076 A JP 2001167076A JP 35102399 A JP35102399 A JP 35102399A JP 35102399 A JP35102399 A JP 35102399A JP 2001167076 A JP2001167076 A JP 2001167076A
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JP35102399A
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Hirobumi Nakano
博文 中野
Tomonori Kumagai
智憲 熊谷
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 共通タイマを有するマルチプロセッサシステ
ム及び共通タイマ制御方法に関し、タイマ要求元にタイ
ムアウト信号を通知可能とする。 【解決手段】 複数のプロセッサ1−0〜1−Nを共通
バス5を介して接続した共有メモリ2と共通タイマ3と
マルチプロセッサ制御部4とを有するマルチプロセッサ
システムに於いて、プロセッサ1−0〜1−Nは、共通
タイマ3に対するタイマ要求に、プロセッサ又はジョブ
を識別できるIDを付加して送出し、共通タイマ3は、
タイマ制御部6とタイムアウト宛先スイッチ7とを含
み、タイマ制御部6は、タイマ要求に対応したタイマを
識別するタイマIDを付与し、タイマ要求元のIDとタ
イマIDとを対応付け、タイムアウト信号にタイマID
を付加し、このタイマIDからタイマ要求元のIDを識
別し、タイムアウト宛先スイッチ7は、タイマ要求元に
タイムアウト信号を送出する構成を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のプロセッサ
を共通バスを介して共有メモリ及び共通タイマに接続し
たマルチプロセッサシステム及びその共通タイマを制御
する共通タイマ制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図21はW−CDMA(Wideband −C
ode Division Multiple Access )システムの概要説
明図であり、100は移動機、101−1〜101−3
は基地局、102は無線ネットワーク制御装置、103
はマルチメディアプロセッシング装置、104は交換機
を示す。この交換機104に対しては、図示を省略して
いるが、複数の無線ネットワーク制御装置が接続され、
又無線ネットワーク制御装置には更に複数の基地局が接
続される構成が一般的である。
【0003】前述の移動機100と複数の基地局101
−1〜101−3との間で無線送受信が可能であり、従
って、ソフトハンドオーバーも容易なシステムてある。
又基地局101−1〜101−3は、移動機100から
のデータを受信し、ATM(Asynchronous Transfer
Mode )セルに変換して有線回線を介して無線ネットワ
ーク制御装置102に転送する。無線ネットワーク制御
装置102とマルチメディアプロセッシング装置103
とは、プロトコル終端装置とこれを制御する制御装置と
の構成を含み、無線ネットワーク制御装置102は、基
地局からのATMセルの分解,組立てと共に、マルチメ
ディアプロセッシング装置103と共同して、音声デー
タや画像データ等に対応した処理を行い、再びATMセ
ルに変換して交換機104に有線回線を介して送出す
る。
【0004】このようなシステムに於いては、大量のデ
ータを高速で処理する能力が要求される。その為に、負
荷分散型や機能分散型等のマルチプロセッサシステム構
成が適用されている。又マルチプロセッサシステムに於
いては、メモリの共有化やタイム監視の為のタイマの共
通化等によるシステムの経済化が図られている。
【0005】図22は従来例の説明図であり、共通タイ
マを設けたマルチプロセッサシステムの概要を示し、1
11−1〜111−Nはプロセッサ(CPU)、112
は共有メモリ、113は共通タイマ、114はマルチプ
ロセッサ制御部、115は共通バスを示す。又太線矢印
は、共通タイマ113に対するタイマ要求と、タイムア
ウト信号との経路を示す。
【0006】マルチプロセッサ制御部114は、各プロ
セッサ111−1〜111−Nの状態を監視し、負荷分
散型の場合は、各プロセッサ111−1〜111−Nの
負荷状態に対応して、処理を実行するプロセッサを指定
するものである。又各プロセッサ111−1〜111−
Nは、共通バス115を介して共有メモリ112に対し
て、リード/ライトのアクセスが可能の構成であり、又
共通タイマ113に対してタイマ要求を行うことが可能
の構成を有するものである。この共通タイマ113は、
各プロセッサ111−1〜111−Nからのタイマ要求
対応のタイマ設定を行い、設定された時間内のタイマ終
了要求により正常終了とし、又設定された時間を経過す
ると、タイムアウト信号を送出する。又共通タイマ11
3は、タイマ要求を行ったプロセッサを認識しない構成
を有するものである。
【0007】従って、共通タイマ113に対して、例え
ば、プロセッサ111−1がメッセージ応答待ち等の為
の待ち時間の情報を含むタイマ要求があり、それに対す
るタイムアウトが発生すると、そのタイムアウト信号
を、例えば、プロセッサ111−2に送出する。このよ
うなシステムに於いては、タイマ要求を行わなかったプ
ロセッサ111−2は、共有メモリ112の例えば特定
領域にタイムアウト信号を書込み、又タイマ要求を行っ
たプロセッサ111−1は、共有メモリ112からタイ
ムアウト信号を読出して、例えば、メッセージ応答無し
として、再送処理等のタイムアウト処理を行うことにな
る。即ち、タイマ要求に従ったタイムアウト信号は、太
線矢印で示すように、共有メモリ112を介して転送さ
れる。
【0008】図23は従来例の共通タイマの動作シーケ
ンス説明図であり、図22に於けるマルチプロセッサ制
御部114と、プロセッサ111−1〜111−Nに相
当するCPU1〜CPUNと、共有メモリ112と、共
通タイマ113とを示し、プロセッサCPU1から共通
タイマ113に対して、タイマ要求を送出した場合、前
述のように、共通タイマ113は、プロセッサCPU1
を認識していないので、このタイマ要求に従った設定時
間経過後のタイムアウト信号は、例えば、プロセッサC
PU2に送出することになる。
【0009】この場合、プロセッサCPU2はタイマ要
求を送出していないので、このタイムアウト信号を共有
メモリ112を介してプロセッサCPU1に転送する。
従って、プロセッサCPU2は不必要な割り込み処理を
行うことになる。又プロセッサCPU1は、図22の太
線矢印の経路でタイムアウト信号を受信することにな
り、時間遅れが生じることになる。
【0010】又プロセッサCPU2が共通タイマ113
に対してタイマ要求を送出した後、障害が発生すると、
マルチプロセッサ制御部114にアラームALMが送出
される。それにより、マルチプロセッサ制御部114
は、障害発生プロセッサCPU2の処理を正常な例えば
プロセッサCPU1に引き継がせる為の切替えを行う。
この代替えプロセッサCPU1は、タイマ要求を送出し
ていないので、先のプロセッサCPU2のタイマ要求に
対するタイムアウト信号を受信した時に、不必要な割り
込み処理として、タイムアウト信号を、共有メモリ11
2を介してプロセッサCPU2に転送することになる。
この場合、プロセッサCPU2は、障害が発生している
ので、タイムアウト信号に対しても処理しないことにな
る。従って、タイマ要求を行った処理は、タイムアウト
処理もできないことになる。
【0011】図24は従来例の説明図であり、121−
1〜121−Nはプロセッサ(CPU)、122は共有
メモリ、123は共通タイマ、124はマルチプロセッ
サ制御部、125は共通バスを示す。この従来例は、共
通タイマ123が各プロセッサ121−1〜121−N
からのタイマ要求に従ってタイマ設定を行い、タイムア
ウトの場合のタイムアウト信号を、全プロセッサ121
−1〜121−Nに送出する。
【0012】図25は図24の場合のシーケンスを示
し、CPU1〜CPUNは図24のプロセッサ121−
1〜121−Nを示し、例えば、プロセッサCPU1か
ら共通タイマ123にタイマ要求を送出し、このタイマ
要求に対応するタイマ設定を行い、一点鎖線で示すタイ
ミングでタイムアウトとなると、CPU1〜CPUNに
それぞれタイムアウト信号を送出する。それにより、タ
イマ要求を行ったプロセッサCPU1は、タイムアウト
信号の転送遅延が発生することなく、タイムアウト処理
が可能となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前述の図22及び図2
3について説明した従来例に於いては、タイマ要求を行
ったプロセッサに対して、共有メモリ112を介してタ
イムアウト信号が転送されることにより、タイムアウト
の遅延があり、又共通タイマ113からタイムアウト信
号を、タイマ要求を行わないプロセッサが受信した時
に、不必要な割り込み処理を実行することにより、正常
な処理に対して影響を与える問題がある。又タイマ要求
を行ったプロセッサが、タイムアウト信号受信前に、障
害,閉塞,リセットの状態となると、このプロセッサを
処理を引き継いだプロセッサは、タイマ要求まで引き継
がない場合が一般的であり、従って、タイムアウト信号
を受信した時に、他のプロセッサに対するタイムアウト
信号と誤認識して、このタイムアウト信号の転送処理を
行う問題がある。
【0014】そこで、前述の図24及び図25について
説明した従来例に於いて、総てのプロセッサがタイムア
ウト信号を受信するから、タイムアウト信号の転送によ
る遅延がない反面、タイマ要求を行わない他のプロセッ
サは、図25の一点鎖線で示すように、不必要な割り込
み処理を行うことになり、各プロセッサによる処理遅延
が問題となる。
【0015】又プロセッサCPU1〜CPUN対応にタ
イマを設けることが考えられる。即ち、共通タイマでは
なく個別タイマの構成とする。この場合、タイムアウト
信号の転送遅延や、他のプロセッサに対する不必要な割
り込み処理の発生はないが、図23について説明したよ
うに、プロセッサの障害,閉塞,リセット等により、マ
ルチプロセッサ制御部の制御により、代替えプロセッサ
に切替えた時に、この代替えプロセッサは、その処理に
ついてタイマ要求の有無を認識できないので、未終了の
処理が蓄積される問題がある。
【0016】本発明は、タイマ要求を行ったプロセッサ
又はジョブを識別可能とし、タイマ要求を行ったプロセ
ッサ又はジョブに対してタイムアウト信号の送出を可能
とし、且つプロセッサの切替えの場合、切替えられたプ
ロセッサに対して、タイマ要求によるタイムアウト信号
であることを通知可能とすることも目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のマルチプロセッ
サシステムは、(1)複数のプロセッサ1−0〜1−N
に対して共通的に設けた共通タイマ3と、プロセッサ1
−0〜1−Nの状態監視を行うマルチプロセッサ制御部
4とを有するマルチプロセッサシステムであって、プロ
セッサ1−0〜1−Nは、共通タイマ3に対するタイマ
要求に、タイマ要求元を識別できる識別子(ID)を付
加して送出する構成を有し、共通タイマは、識別子(I
D)と、タイム時間を設定したタイマを識別するタイマ
識別子とを対応させて保持し、タイムアウト信号を記識
別子(ID)を基にタイマ要求元に送出する構成を有す
るものである。
【0018】又(2)共通タイマ3は、タイマ制御部6
と、このタイマ制御部6からのタイムアウト信号を送出
するタイムアウト宛先スイッチ7とを有し、タイマ制御
部6は、タイマ要求に付加されたタイマ要求元の識別子
と、タイマ要求に従って設定したタイマを識別するタイ
マ識別子とを対応させたテーブルと、タイマ要求に従っ
たタイマを設定するタイマカウント制御部と、設定され
たタイマのタイムアウト信号を前記テーブルを参照して
タイマ要求元の識別子を付加して、タイムアウト宛先ス
イッチ7に送出するタイムアウト処理部とを有するもの
である。
【0019】又(3)タイムアウト宛先スイッチ7は、
プロセッサ対応に、プロセッサの識別子を設定する制御
レジスタと、タイムアウト処理部からのタイムアウト信
号を加えるタイムアウトバッファと、タイムアウト信号
の宛先の変更先を設定する割り込み制御レジスタと、制
御レジスタ及び割り込み制御レジスタの設定内容に従っ
て、タイムアウトバッファに保持されたタイムアウト信
号をプロセッサに送出する選択制御部とを有するもので
ある。
【0020】又(4)プロセッサ1−0〜1−Nは、そ
れぞれのプロセッサを識別する物理識別子(CPU物理
ID)又は論理識別子(CPU論理ID)又はジョブ識
別子(ジョブID)を、タイマ要求に付加して共通タイ
マ3に送出する構成を有し、共通タイマ3は、タイマ要
求に対するタイムアウト信号を、CPU物理ID,CP
U論理ID,ジョブIDに対応したプロセッサに送出す
る構成を有するものである。
【0021】又(5)マルチプロセッサ制御部4は、プ
ロセッサの障害,閉塞,リセットの状態により、代替え
プロセッサに切替える制御構成及び代替えプロセッサを
共通タイマ3に通知する構成を有し、共通タイマは、代
替えプロセッサの通知に従って、タイムアウト信号を要
求元のプロセッサと共に代替えプロセッサにも送出する
構成を有するものである。
【0022】又本発明の共通タイマ制御方法は、(6)
プロセッサ1−1〜1−Nから共通タイマ3にタイマ要
求を行う時に、タイマ要求元を識別できる識別子(CP
U物理ID,CPU論理ID,ジョブID)を付加して
送出し、この識別子を付加したタイマ要求を受信した共
通タイマ3は、タイマ要求対応のタイマにタイマ識別子
を付与し、タイマのタイムアウト信号のタイマ識別子を
基にタイマ要求元の識別子を認識して、タイマ要求元に
タイムアウト信号を送出する過程を含み、又タイマのタ
イムアウト前のプロセッサの障害,閉塞,リセット時に
代替えプロセッサに切替え、このタイマのタイムアウト
時に、タイマ要求に付加された識別子対応のタイマ要求
元と、代替えプロセッサとに、タイムアウト信号を送出
する過程を含むものである。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態の説明
図であり、1−0〜1−Nはプロセッサ(CPU)、2
は共有メモリ、3は共通タイマ、4はマルチプロセッサ
制御部、5は共通バス、6はタイマ制御部、7はタイム
アウト宛先スイッチを示し、マルチプロセッサシステム
の要部を示す。
【0024】共通タイマ3のタイマ制御部6は、例え
ば、タイマ要求に対応したタイマ設定値をクロック信号
に従ってカウントダウンし、タイマ終了要求に対してリ
セットし、又タイマ設定値のダウンカウントにより零と
なった時にタイムアウト信号を送出する構成とすること
ができる。又タイムアウト宛先スイッチ7は、タイムア
ウト信号をタイマ要求元に送出する制御を行うものであ
る。
【0025】その場合、プロセッサ1−0〜1−Nから
のタイマ要求に、その要求元を識別できるプロセッサ又
は実行中のジョブの識別子(ID;Identifier )を付
加し、その識別子(以下IDと略称する)とタイマ設定
したタイマを識別する為のタイマ識別子(以下タイマI
Dと略称する)とを対応させたテーブルを形成し、タイ
ムアウトとなったタイマIDからプロセッサのIDを求
めて、そのプロセッサにタイムアウト信号を送出する。
例えば、プロセッサ1−0からのタイマ要求に対するタ
イムアウト信号を、プロセッサ1−0のIDに基づい
て、タイムアウト宛先スイッチ7を介して、プロセッサ
1−0に送出することができる。従って、タイムアウト
信号の転送遅延を低減し、且つ他のプロセッサに対する
不必要な割り込み処理の発生を回避することができる。
【0026】図2は本発明の実施の形態の動作シーケン
ス説明図であり、マルチプロセッサ制御部4と、プロセ
ッサ1−0〜1−Nに相当するCPU0〜CPUNと、
共有メモリ2と、共通タイマ3とについて示し、例え
ば、プロセッサCPU0から共通タイマ3に、プロセッ
サCPU0のIDを付加してタイマ要求を行う。共通タ
イマ3は、このプロセッサCPU0のIDと、タイマ設
定を行うタイマを識別するタイマIDとを対応させたテ
ーブルを形成する。そして、タイマ設定時間経過後のタ
イムアウトにより、共通タイマ3は、テーブルを参照し
て、タイマIDからIDを読出し、このIDによりタイ
マ要求元のプロセッサCPU0を識別して、このプロセ
ッサCPU0にタイムアウト信号を送出する。
【0027】従って、タイマ要求を行ったプロセッサに
のみ、タイムアウト信号を送出することができ、タイム
アウトの遅延もなく、且つタイマ要求を行わなかった他
のプロセッサに対する不必要な割り込み処理が生じない
ようにすることができる。
【0028】又プロセッサCPU1がタイマ要求を行
い、タイムアウト前にプロセッサCPU1に障害が発生
し、マルチプロセッサ制御部4にアラームALMを送出
すると、マルチプロセッサ制御部4は、障害発生のプロ
セッサCPU1の代替えプロセッサとして例えばCPU
0を指定して、処理を継続させると共に、共通タイマ3
に切替CPU通知として示すように、プロセッサCPU
1からプロセッサCPU0に切替えたことを通知する。
それにより、共通タイマ3は、プロセッサCPU1から
のタイマ要求に対するタイムアウト信号を、代替えプロ
セッサCPU0にも送出する。従って、プロセッサCP
U1の代替えプロセッサCPU0は、プロセッサCPU
1から引き継いだ処理を継続して実行することができ
る。
【0029】図3は本発明の実施の形態のタイマ制御部
の説明図であり、図1に於ける共通タイマ3のタイマ制
御部6と、これに関連するマルチプロセッサ制御部4と
の構成を示し、11はタイマ受付バッファ、12は入力
データ処理部、13はタイマカウント制御部、14はタ
イムアウト処理部、15はタイムアウト宛先選択制御
部、16はCPU物理ID−タイマIDテーブル、17
は負荷監視部、18はCPUジョブ分配制御部、19は
状態監視制御部を示す。
【0030】この実施の形態は、機能分散型マルチプロ
セッサシステムに於いて、タイマ要求に、要求元を識別
するプロセッサの物理IDを付加する場合を示す。タイ
マカウント制御部13は、タイマ要求に対応するタイマ
と、このタイマを識別できるタイマIDとを定め、タイ
マ要求に従ったタイマの設定値をクロック信号に従って
ダウンカウントし、カウント値が零となると、タイマI
Dを付加したタイムアウト信号をタイムアウト処理部1
4に出力する。又タイムアウト前にタイマ終了要求があ
れば、正常終了とする。
【0031】又タイマ受付バッファ11は、各プロセッ
サ(CPU)からの物理IDが付加されたタイマ開始,
終了要求を受付けて、順次入力データ処理部12に転送
する。入力データ処理部12は、タイマ開始要求に従っ
てタイマカウント制御部13のタイマ設定を行うタイマ
IDと、タイマ開始要求に付加されたプロセッサの物理
IDとを基にCPU物理ID−タイマIDテーブル16
を形成する。このテーブル16は、例えば、プロセッサ
の物理ID(プロセッサ搭載のプリント基板の実装位置
番号等による物理的な識別情報)のCPU−ID1に対
して、タイマIDのTIM−ID1、又CPU−ID5
に対してTIM−ID2のように、タイマ要求元とタイ
マIDとを対応させたテーブル16を形成する。
【0032】タイマカウント制御部13からのタイマI
Dが付加されたタイムアウト信号に対して、タイムアウ
ト処理部14は、テーブル16を参照して、プロセッサ
の物理IDを求め、この物理IDを付加したタイムアウ
ト信号を、タイムアウト宛先スイッチ7(図1参照)の
タイムアウトバッファに送出する。
【0033】又マルチプロセッサ制御部4の状態監視制
御部19は、制御バスを介して各プロセッサ1−0〜1
−N(図1参照)の状態情報を収集し、又負荷監視部1
7は、各プロセッサ1−0〜1−Nの負荷状態を監視す
る。機能分散型の場合、プロセッサの障害発生により、
そのプロセッサが実行するジョブを、CPUジョブ分派
制御部18により選択してプロセッサを指定し、その切
替元と切替先のプロセッサの情報をタイムアウト宛先選
択制御部15に送出する。この切替先のプロセッサの情
報を、タイムアウト宛先選択制御部15からタイムアウ
ト宛先スイッチ7の割り込み制御レジスタへ転送する。
【0034】図4は本発明の実施の形態のタイムアウト
宛先スイッチの説明図であり、図1に於ける共通タイマ
3のタイムアウト宛先スイッチ7の構成を示す。同図に
於いて、6はタイマ制御部、14はタイムアウト処理
部、15はタイムアウト宛先選択制御部、7はタイムア
ウト宛先スイッチ、20−0〜20−Nはプロセッサ対
応部、21は制御レジスタ、22はタイムアウトバッフ
ァ、23は割り込み制御レジスタ、24は選択制御部
(DEC)、25−0〜25−Nはオア回路(OR)を
示す。
【0035】プロセッサ対応部20−0〜20−Nは、
プロセッサ1−0〜1−N(図1参照)対応に設けたも
ので、それぞれ制御レジスタ21と、タイムアウトバッ
ファ22と、割り込み制御レジスタ23とを有し、制御
レジスタ21は、プロセッサ対応の物理IDを保持して
いる。又タイムアウトバッファ22は、タイマ制御部6
のタイムアウト処理部14から例えばプロセッサの物理
IDが付加されたタイムアウト信号を保持する。
【0036】又割り込み制御レジスタ23は、プロセッ
サの障害等によりプロセッサ切替えが発生した時、タイ
マ制御部6のタイムアウト宛先選択制御部15からのタ
イムアウト信号の変更宛先を保持する。例えば、プロセ
ッサ1−0の代替えプロセッサ1−2にもタイムアウト
信号を送出する場合、プロセッサ対応部20−2の割り
込み制御レジスタ23に、プロセッサ1−0の物理ID
を設定する。選択制御部24は、制御レジスタ21と割
り込み制御レジスタ23との内容に従って、タイムアウ
トバッファ22にバッファリングしたタイムアウト信号
を送出するか否かを選択制御するものである。又オア回
路25−0〜25−Nは、プロセッサ対応部20−0〜
20−Nの選択制御部24からのタイムアウト信号in
t−0〜int−Nを、プロセッサ1−0〜1−Nに対
して送出するものである。例えば、プロセッサ対応部2
0−2の割り込み制御レジスタ23に、プロセッサ1−
0の物理IDが設定された場合、選択制御部24からプ
ロセッサ1−0宛のタイムアウト信号int0がオア回
路25−2に送出され、又制御レジスタ21にプロセッ
サ1−2の物理IDが設定されることにより、選択制御
部24からプロセッサ1−2宛のタイムアウト信号in
t2もオア回路25−2に送出される。
【0037】図5は本発明の実施の形態の物理IDを用
いたタイムアウト処理のフローチャートを示し、以下図
1,図3及び図4を参照して説明する。プロセッサから
のタイマ開始要求(A1)を、タイマ制御部6のタイマ
受付バッファ11により受付け、入力データ処理部12
に転送し、タイマ開始要求に付加されたCPU物理ID
(プロセッサを識別する物理識別子)とタイマ時間とを
抽出し(A2)、タイマIDを付与する(A3)。そし
て、CPU物理ID−タイマIDテーブル16に格納す
る(A4)。それにより、タイマカウント制御部13の
タイマID対応にタイマ時間を設定し、タイマのカウン
トを開始する(A5)。即ち、前述のように、タイマ設
定値をクロック信号に従ってダウンカウントし、設定値
が零となると、タイムアウトとし、又タイマ終了要求に
よりタイマをリセットし、タイマIDもクリアして正常
終了とする。
【0038】タイマのカウント開始後、タイムアウトと
なると、そのタイマIDを付加したタイムアウト信号を
タイムアウト処理部14に送出し、タイムアウト処理部
14は、タイマIDを基にCPU物理ID−タイマID
テーブル16を参照して、CPU物理IDを読出し(A
6)、このCPU物理IDを付加したタイムアウト信号
をタイムアウト処理部14から、全プロセッサ対応部2
0−0〜20−Nのタイムアウトバッファ22に送出す
る(A7)。
【0039】プロセッサ対応部20−0〜20−Nの選
択制御部(DEC)24は、制御レジスタ21,割り込
み制御レジスタ23にある物理IDと異なるIDを付与
されたタイムアウト信号を破棄し(A8)、又制御レジ
スタ21にCPU物理IDが設定され、且つタイムアウ
ト信号に付加されたCPU物理IDとが一致した時に、
そのタイムアウト信号をオア回路ORに送出する。即
ち、タイムアウト信号をタイマ要求したCPUに対して
のみ送出する(A9)。この場合、各プロセッサが、障
害,閉塞,リセット状態でなければ、割り込み制御レジ
スタ23には何も設定されないので、選択制御部24
は、CPU物理IDに対応したプロセッサに、オア回路
ORを介してタイムアウト信号を送出することになる。
【0040】図6は本発明の実施の形態の論理IDを用
いたタイマ制御部の説明図であり、4はマルチプロセッ
サ制御部、6はタイマ制御部、30はCPU物理ID−
CPU論理IDテーブル、31はタイマ受付バッファ、
32は入力データ処理部、33はタイマカウント制御
部、34はタイムアウト処理部、35はタイムアウト宛
先選択制御部、36はCPU論理ID−タイマIDテー
ブル、37は負荷監視部、38はCPUジョブ分配制御
部、39は状態監視制御部を示す。
【0041】この実施の形態は、機能分散型マルチプロ
セッサシステムに於いて、タイマ要求にプロセッサの論
理ID(プロセッサを搭載したプリント基板等の実装位
置を論理的な位置情報としたプロセッサの識別情報)を
付加する場合を示し、タイマ制御部6は、CPU物理I
D−CPU論理IDテーブル30と、タイマ受付バッフ
ァ31と、入力データ処理部32と、タイマカウント制
御部33と、タイムアウト処理部34と、タイムアウト
宛先選択制御部35と、CPU論理ID−タイマIDテ
ーブル36とを備えており、図3に示すタイマ制御部の
構成に比較して、CPU物理ID−CPU論理IDテー
ブル30を設けると共に、CPU論理IDとタイマID
との対応を示すCPU論理ID−タイマIDテーブル3
6を備えている。又マルチプロセッサ制御部4は、図3
に示す構成と同様に、負荷監視部37と、CPUジョブ
分配制御部38と、状態監視制御部39とを含む構成を
有するものである。
【0042】図7は本発明の実施の形態の論理IDを用
いたタイムアウト処理のフローチャートであり、以下図
1,図4及び図6を参照して説明する。プロセッサの論
理IDを付加したタイマ開始要求(B1)を、タイマ制
御部6のタイマ受付バッファ31により受付け、入力デ
ータ処理部32に転送し、タイマ開始要求に付加された
CPU論理IDとタイマ時間とを抽出し(B2)、タイ
マIDを付与する(B3)。そして、CPU論理ID−
タイマIDテーブル36に格納する(B4)。それによ
り、タイマカウント制御部33のタイマID対応にタイ
マ時間を設定し、タイマのカウントを開始する(B
5)。即ち、前述のように、タイマ設定値をクロック信
号に従ってダウンカウントし、設定値が零となると、タ
イムアウトとし、又タイマ終了要求により正常終了とす
る。
【0043】タイマカウント制御部33は、タイマのカ
ウント開始後、タイムアウトとなると、そのタイマID
を付加したタイムアウト信号をタイムアウト処理部34
に送出し、タイムアウト処理部34は、タイマIDを基
にCPU論理ID−タイマIDテーブル36を参照し
て、CPU論理IDを読出し(B6)、このCPU論理
IDを基に、CPU物理ID−CPU論理IDテーブル
30を参照し、タイマIDに対応するCPU論理IDか
らCPU物理IDを読出し(B7)、このCPU物理I
Dをタイムアウト信号に付加して、全プロセッサ対応部
20−0〜20−Nのタイムアウトバッファ22に送出
する(B8)。即ち、タイムアウトとなったタイマのタ
イマIDからCPU論理IDに変換し、このCPU論理
IDからタイマ要求元を示すCPU物理IDに変換する
ことになる。
【0044】各プロセッサ対応部20−0〜20−Nの
選択制御部(DEC)24は、それぞれの制御レジスタ
21,割り込み制御レジスタ23にある物理IDと異な
るIDを付与されたタイムアウト信号を破棄する(B
9)。又各プロセッサが、障害,閉塞,リセットの状態
でなく、割り込み制御レジスタ23に何も設定されてお
らず、制御レジスタ21にCPU物理IDが設定されて
いると、このCPU物理IDとタイムアウト信号に付加
されたCPU物理IDとが一致した場合のみ、オア回路
ORを介してプロセッサにタイムアウト信号を送出する
(B10)。
【0045】従って、論理IDを付加したタイマ要求に
対して、タイマIDを付与してタイマのカウントを開始
させ、且つ論理IDと物理IDとを変換するテーブル3
0を設け、タイマカウント制御部33からのタイマID
が付加されたタイムアウト信号を、タイムアウト処理部
34に於いて、テーブル36を参照してCPU論理ID
に変換し、次にテーブル30を参照してCPU論理ID
からCPU物理IDに変換して、タイムアウト信号を物
理IDに従ったプロセッサにのみ送出することができ
る。
【0046】図8は本発明の実施の形態のジョブIDを
用いたタイマ制御部の説明図であり、負荷分散型マルチ
プロセッサシステムの共通タイマのタイマ制御部の要部
を示す。同図に於いて、4はマルチプロセッサ制御部、
6はタイマ制御部、41はタイマ受付バッファ、42は
入力データ処理部、43はタイマカウント制御部、44
はタイムアウト処理部、45はタイムアウト宛先選択制
御部、46はジョブID−タイマIDテーブル、47は
負荷監視部、48はCPUジョブ分配制御部、49は状
態監視制御部、50はジョブID−CPU物理IDテー
ブルを示す。
【0047】各プロセッサからのタイマ開始要求,タイ
マ終了要求には、実行するジョブの識別子、即ち、ジョ
ブIDを付加する。このジョブIDと、タイマカウント
制御部43に形成するタイマのIDとを対応させたジョ
ブID−タイマIDテーブル46を設ける。タイムアウ
ト処理部44は、タイマカウント制御部43からのタイ
ムアウト信号に付加されたタイマIDを基に、ジョブI
D−タイマIDテーブル46を参照してジョブIDを読
出し、このジョブIDを基に、マルチプロセッサ制御部
4に設けたジョブID−CPU物理IDテーブル50を
参照して、CPU物理IDを読出し、このCPU物理I
Dを付加したタイムアウト信号を、タイムアウトバッフ
ァ22に送出する(図4参照)。
【0048】図9は本発明の実施の形態のジョブIDを
用いたタイムアウト処理のフローチャートであり、以下
図1,図4及び図8を参照して説明する。プロセッサ1
−0〜1−Nは、実行しているジョブを識別できるジョ
ブIDを付加してタイマ開始要求を送出する(C1)。
タイマ制御部6のタイマ受付バッファ41により受付
け、入力データ処理部42に転送し、タイマ開始要求に
付加されたジョブIDとタイマ時間とを抽出し(C
2)、タイマカウント制御部43に形成するタイマにタ
イマIDを付与する(C3)。そして、ジョブID−タ
イマIDテーブル46に格納する(C4)。
【0049】又マルチプロセッサ制御部4は、CPUジ
ョブ分配制御部48からジョブをプロセッサに分担させ
る制御を行うと共に、そのジョブを識別できるジョブI
Dと、処理を分担させたプロセッサを識別できる物理I
Dとを対応させて管理するジョブID−CPU物理ID
テーブル50を形成する(C5)。そして、タイマのカ
ウントを開始させる(C6)。即ち、タイマ開始要求に
付加されたタイマ時間を設定値とし、クロック信号に従
ってダウンカウントし、その設定値が零となると、タイ
ムアウトとし、又その前にタイマ終了要求が入力される
と、正常終了とする。
【0050】タイマのカウント開始後、タイムアウトと
なると、そのタイマIDを付加したタイムアウト信号を
タイムアウト処理部44に送出する。このタイムアウト
処理部34は、タイマIDを基に、ジョブID−タイマ
IDテーブル46を参照してジョブIDを読出し(C
7)、又タイムアウト処理部34は、直接的に、又はタ
イムアウト宛先選択制御部45を介して、マルチプロセ
ッサ制御部4のジョブID−CPU物理IDテーブル5
0をアクセスし、タイムアウト信号のジョブIDを基
に、CPU物理IDを読出し(C8)、このCPU物理
IDをタイムアウト信号に付加して、全プロセッサ対応
部20−0〜20−Nのタイムアウトバッファ22に送
出する(C9)。
【0051】各プロセッサ対応部20−0〜20−Nの
選択制御部(DEC)24は、それぞれの制御レジスタ
21,割り込み制御レジスタ23にある物理IDと異な
るIDが付与されたタイムアウト信号を破棄し、制御レ
ジスタ21にCPU物理IDが設定されていると、この
CPU物理IDとタイムアウト信号に付加されたCPU
物理IDとが一致した場合のみ、オア回路ORを介して
プロセッサにタイムアウト信号を送出する(C10)。
従って、タイムアウト信号が所定のプロセッサにのみ送
出される(C11)。
【0052】図10は本発明の実施の形態の障害時のタ
イムアウト処理のフローチャートを示し、機能分散型マ
ルチプロセッサシステムに於いてタイマ要求に物理ID
を用い、タイマ要求を行ったプロセッサに障害が発生し
た場合について、図1,図3及び図4を参照して説明す
る。プロセッサからの物理IDを付加したタイマ開始要
求(D1)により、CPU物理IDとタイマ時間とを抽
出し(D2)、タイマカウント制御部13に形成するタ
イマに対してIDを付与し(D3)、CPU物理ID−
タイマIDテーブル16に格納し(D4)、タイマのカ
ウントを開始する(D5)。以上の動作は、図5に於け
るステップ(A1)〜(A5)と同様である。
【0053】そして、タイムアウトになる前に、このタ
イマ要求したプロセッサに障害が発生すると、マルチプ
ロセッサ制御部4の状態監視制御部19に制御バスを介
してアラームALMが送出され、マルチプロセッサ制御
部4は、障害CPUよりALM検出(D10)となる。
CPUジョブ分配制御部18は、障害CPUに対して代
替えCPUを選択し、処理を移行させ、各CPUとタイ
ムアウト宛先選択制御部15とに通知する(D11)。
このタイムアウト宛先選択制御部15は、代替えCPU
の上位に位置する割り込み制御レジスタ23に代替えC
PUにタイムアウト信号を送出するように指示する(D
12)。
【0054】それにより、タイムアウトとなると、タイ
ムアウト処理部14は、タイマカウント制御部13から
のタイムアウト信号に付加されたタイマIDを基に、テ
ーブル16からCPU物理IDをフェッチし(D6)、
タイムアウト信号にこのCPU物理IDを付加して、全
プロセッサ対応部20−0〜20−Nのタイムアウトバ
ッファ22に送出する(D7)。
【0055】各プロセッサ対応部20−0〜20−Nの
選択制御部(DEC)24は、それぞれの制御レジスタ
21と割り込み制御レジスタ23とに何も設定されてい
ない場合は、タイムアウトバッファ22の内容を破棄し
(D8)、制御レジスタ21にCPU物理IDが設定さ
れていると、このCPU物理IDとタイムアウト信号に
付加されたCPU物理IDとが一致した場合のみ、オア
回路ORを介してプロセッサにタイムアウト信号を送出
し、又障害発生により、割り込み制御レジスタ23に代
替えCPUが前述のように設定されるから、この代替え
CPUとタイマ要求のCPUとに対して、オア回路OR
を介してタイムアウト信号が送出される(D9)。この
場合、タイムアウト信号が送出される障害発生のプロセ
ッサは、障害状態であるから、タイムアウト信号による
処理は行わない。
【0056】又ステップ(D12)後に、図示を省略し
ているが、障害発生プロセッサが復旧した場合、マルチ
プロセッサ制御部4のCPUジョブ分配制御部18から
タイムアウト宛先選択制御部15及び各プロセッサに復
旧したことを通知する。それにより、タイムアウト宛先
選択制御部15から割り込み制御レジスタ23に設定さ
れたタイムアウト信号の送出宛先がクリアされる。従っ
て、その後のタイムアウト信号は、最初にタイマ要求を
行ったプロセッサにのみ送出される。
【0057】例えば、プロセッサ1−0がタイマ要求を
行った後に障害が発生した場合に、代替えプロセッサ1
−1がマルチプロセッサ制御部4により指定された場
合、タイマ要求を行ったプロセッサ1−0のプロセッサ
対応部20−0の制御レジスタ21には、プロセッサ1
−0のCPU物理IDが設定され、又代替えプロセッサ
1−1のプロセッサ対応部20−1の制御レジスタ21
には、プロセッサ1−1のCPU物理IDが設定され、
且つ割り込み制御レジスタ23に、プロセッサ1−0の
CPU物理IDが設定される。
【0058】従って、タイムアウト信号にプロセッサ1
−0のCPU物理IDが付加されてタイムアウトバッフ
ァ22に入力されると、プロセッサ対応部20−0の選
択制御部24は、制御レジスタ21の設定CPU物理I
Dと同一となるから、オア回路25−0にタイムアウト
信号を送出し、又プロセッサ対応部20−1の選択制御
部24は、制御レジスタ21の設定CPU物理IDと異
なるが、割り込み制御レジスタ23に設定されたCPU
物理IDと同一となるから、このタイムアウト信号をオ
ア回路25−1に送出する。従って、アラーム要求元の
プロセッサ1−0と、代替えプロセッサ1−1とにタイ
ムアウト信号が送出される。又タイムアウト前に障害発
生のプロセッサ1−0の機能が復旧すると、マルチプロ
セッサ制御部4からタイムアウト宛先選択制御部15を
介して、プロセッサ対応部20−1の割り込み制御レジ
スタ23をクリアすることにより、タイムアウト信号が
出力された時は、タイマ要求元のプロセッサ1−0にの
み送出され、前の代替えプロセッサ1−1には送出され
ないことになる。
【0059】図11,図12は本発明の実施の形態の障
害時のタイムアウト処理のフローチャートを示し、機能
分散型マルチプロセッサシステムに於いてタイマ要求に
論理IDを用い、タイマ要求を行ったプロセッサに障害
が発生した場合について、図1,図4及び図6を参照し
て説明する。プロセッサからの論理IDを付加したタイ
マ開始要求(E1)により、CPU論理IDとタイマ時
間とを抽出し(E2)、タイマカウント制御部33に形
成するタイマに対してIDを付与し(E3)、CPU論
理ID−タイマIDテーブル36に格納し(E4)、タ
イマのカウントを開始する(E5)。以上の動作は、図
7に於けるステップ(B1)〜(B5)と同様である。
【0060】そして、タイムアウトになる前に、このタ
イマ要求したプロセッサに障害が発生すると、マルチプ
ロセッサ制御部4の状態監視制御部39に制御バスを介
してアラームALMが送出され、マルチプロセッサ制御
部4は、障害CPUよりALM検出(E11)となる。
CPUジョブ分配制御部38は、障害CPUに対して代
替えCPUを選択し、処理を移行させ、各CPUとタイ
ムアウト宛先選択制御部35とに通知する(E12)。
このタイムアウト宛先選択制御部35は、代替えCPU
の上位に位置する割り込み制御レジスタ23に代替えC
PUにタイムアウト信号を送出するように指示する(E
13)。
【0061】そして、設定されたタイマがタイムアウト
となると、タイムアウト処理部34は、タイマカウント
制御部33からのタイムアウト信号に付加されたタイマ
IDを基に、テーブル36からCPU論理IDを読出し
(E6)、このCPU論理IDを基にテーブル30から
CPU物理IDを読出して(E7)、タイムアウト信号
に、このCPU物理IDを付加して、全プロセッサ対応
部20−0〜20−Nのタイムアウトバッファ22に送
出する(E8)。
【0062】各プロセッサ対応部20−0〜20−Nの
選択制御部(DEC)24は、それぞれの制御レジスタ
21と割り込み制御レジスタ23とに何も設定されてい
ない場合は、タイムアウトバッファ22の内容を破棄し
(E9)、制御レジスタ21にCPU物理IDが設定さ
れていると、このCPU物理IDとタイムアウト信号に
付加されたCPU物理IDとが一致した場合のみ、オア
回路ORを介してプロセッサにタイムアウト信号を送出
し、又障害発生により、割り込み制御レジスタ23に代
替えCPUが前述のように設定されるから、この代替え
CPUとタイマ要求のCPUとに対して、それぞれオア
回路ORを介してタイムアウト信号が送出される(E1
0)。この場合、タイムアウト信号が送出される障害発
生のプロセッサは、障害状態であるから、タイムアウト
信号による処理は行わない。
【0063】又ステップ(E11)後に、図示を省略し
ているが、障害発生プロセッサが復旧した場合、マルチ
プロセッサ制御部4のCPUジョブ分配制御部38から
タイムアウト宛先選択制御部35及び各プロセッサに復
旧したことを通知する。それにより、タイムアウト宛先
選択制御部35から割り込み制御レジスタ23に設定さ
れたタイムアウト信号の送出宛先がクリアされる。従っ
て、その後のタイムアウト信号は、最初にタイマ要求を
行ったプロセッサにのみ送出される。
【0064】図13及び図14は本発明の実施の形態の
閉塞時のタイムアウト処理のフローチャートを示し、機
能分散型マルチプロセッサシステムに於けるタイマ要求
にプロセッサの物理IDを付加する場合について、図
1,図3及び図4を参照して説明する。この実施の形態
に於けるステップ(F1)〜(F5)は、図5のステッ
プ(A1)〜(A5)及び図10のステップ(D1)〜
(D5)と同様であり、重複した説明は省略する。
【0065】タイマのカウント開始(F5)後に、CP
U閉塞が発生し、制御バスを介してマルチプロセッサ制
御部4に閉塞通知(F10)があると、CPUジョブ分
配制御部18は、閉塞CPUに対する代替えCPUを選
択し、処理を移行し、各CPUとタイムアウト宛先選択
制御部15へ通知する(F11)。タイムアウト宛先選
択制御部15は、代替えCPUの上位の位置にある割り
込み制御レジスタ23に通知し、閉塞CPUのタイムア
ウト処理を代替えCPUに送信するように指示する(F
12)。
【0066】そして、タイムアウトが発生すると、図1
0のステップ(D6)〜(D9)と同様に、ステップ
(F6)〜(F9)の処理が実行されて、代替えCPU
と閉塞CPUとにタイムアウト信号が送出され、閉塞C
PUはタイムアウト信号による処理は行わない。
【0067】図15及び図16は本発明の実施の形態の
閉塞時のタイムアウト処理のフローチャートを示し、機
能分散型マルチプロセッサシステムに於けるタイマ要求
にプロセッサの論理IDを付加する場合について、図
1,図3及び図6を参照して説明する。この実施の形態
に於けるステップ(G1)〜(G5)は、図7のステッ
プ(B1)〜(B5)及び図11のステップ(E1)〜
(E5)と同様であり、重複した説明は省略する。
【0068】タイマのカウント開始(G5)後に、CP
U閉塞が発生し、制御バスを介してマルチプロセッサ制
御部4に閉塞通知(G11)があると、CPUジョブ分
配制御部38は、閉塞CPUに対する代替えCPUを選
択し、処理を移行し、各CPUとタイムアウト宛先選択
制御部35へ通知する(G12)。タイムアウト宛先選
択制御部35は、代替えCPUの上位の位置にある割り
込み制御レジスタ23に通知し、閉塞CPUのタイムア
ウト処理を代替えCPUに送信するように指示する(G
13)。
【0069】そして、タイムアウトが発生すると、図1
2のステップ(E6)〜(E10)と同様に、ステップ
(G6)〜(G10)の処理が実行されて、代替えCP
Uと閉塞CPUとにタイムアウト信号が送出され、閉塞
CPUはタイムアウト信号による処理は行わない。
【0070】図17及び図18は本発明の実施の形態の
リセット時のタイムアウト処理のフローチャートを示
し、機能分散型マルチプロセッサシステムに於けるタイ
マ要求にプロセッサの物理IDを付加する場合につい
て、図1,図3及び図4を参照して説明する。この実施
の形態に於けるステップ(H1)〜(H5)は、図5の
ステップ(A1)〜(A5)と図10のステップ(D
1)〜(D5)と図13のステップ(F1)〜(F5)
と同様であり、重複した説明は省略する。
【0071】タイマのカウント開始(H5)後に、CP
Uリセットが発生し、制御バスを介してマルチプロセッ
サ制御部4にリセット通知(H10)があると、CPU
ジョブ分配制御部18は、リセットCPUに対する代替
えCPUを選択し、処理を移行し、各CPUとタイムア
ウト宛先選択制御部15へ通知する(H11)。タイム
アウト宛先選択制御部15は、代替えCPUの上位の位
置にある割り込み制御レジスタ23に通知し、リセット
CPUのタイムアウト処理を代替えCPUに送信するよ
うに指示する(H12)。
【0072】そして、タイムアウトが発生すると、図1
0のステップ(D6)〜(D9)と同様に、ステップ
(H6)〜(H9)の処理が実行されて、代替えCPU
とリセットCPUとにタイムアウト信号が送出され、リ
セットCPUはタイムアウト信号による処理は行わな
い。
【0073】図19及び図20は本発明の実施の形態の
リセット時のタイムアウト処理のフローチャートを示
し、機能分散型マルチプロセッサシステムに於けるタイ
マ要求にプロセッサの論理IDを付加する場合につい
て、図1,図3及び図6を参照して説明する。この実施
の形態に於けるステップ(J1)〜(J5)は、図7の
ステップ(B1)〜(B5)と図11のステップ(E
1)〜(E5)と図15のステップ(G1)〜(G5)
と同様であり、重複した説明は省略する。
【0074】タイマのカウント開始(J5)後に、CP
Uリセットが発生し、制御バスを介してマルチプロセッ
サ制御部4にリセット通知(J11)があると、CPU
ジョブ分配制御部38は、リセットCPUに対する代替
えCPUを選択し、処理を移行し、各CPUとタイムア
ウト宛先選択制御部35へ通知する(J12)。タイム
アウト宛先選択制御部35は、代替えCPUの上位の位
置にある割り込み制御レジスタ23に通知し、リセット
CPUのタイムアウト処理を代替えCPUに送信するよ
うに指示する(J13)。
【0075】そして、タイムアウトが発生すると、図1
2のステップ(E6)〜(E10)及び図16のステッ
プ(G6)〜(G10)と同様に、図20に示すステッ
プ(J6)〜(J10)が実行されて、代替えCPUと
リセットCPUとにタイムアウト信号が送出され、タイ
マ要求を行ったプロセッサは、リセット状態であるか
ら、タイムアウト信号による処理は行わない。
【0076】又リセットが発生するプリント基板の挿抜
時にも適用できるものであり、マルチプロセッサ制御部
4の状態監視に従って、プロセッサのリセット時と同様
に代替えプロセッサを指定して、タイムアウト信号の転
送が可能となり、このタイムアウト信号を必要としない
プロセッサには送出されないように制御することができ
る。
【0077】又図13のステップ(F10)、図15の
ステップ(G11)、図17のステップ(H10)及び
図19のステップ(J11)の後に、閉塞又はリセット
の状態のプロセッサが復旧した場合、障害が復旧した場
合と同様に、プロセッサ対応部20−0〜20−N(図
4参照)の割り込み制御レジスタ23に設定した代替え
プロセッサのIDをクリアすることにより、タイマ要求
後に閉塞,リセットし、タイムアウト前に機能が復旧し
たプロセッサに対してのみ、タイムアウト信号を送出す
ることができる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、共通タ
イマ3に対するタイマ要求時に、CPU物理ID,CP
U論理ID,ジョブID等のタイマ要求元を識別する識
別子(ID)を付加して送出し、共通タイマ3は、タイ
マ制御部6とタイムアウト宛先スイッチ7とを含み、タ
イマ要求に対応して設定するタイマにタイマIDを付与
し、そのタイマのタイムアウト信号にタイマIDを付加
するものであり、従って、タイマ要求元のIDと、タイ
マIDとを対応付けておくことにより、タイムアウト信
号をタイマ要求元にのみ送出することができる。それに
より、タイマ要求を行わないプロセッサに対する不必要
な割り込みや、タイムアウト信号の転送処理等が不要と
なり、マルチプロセッサシステムの効率化を図ることが
できる利点がある。
【0079】又タイマ要求を行ったプロセッサの障害,
閉塞,リセットの状態に対して、マルチプロセッサ制御
部4の制御により、代替えプロセッサに切替えて処理を
実行させるものであるが、その時に、代替えプロセッサ
について共通タイマ3に通知することにより、タイムア
ウト信号を、タイマ要求を行ったプロセッサと、代替え
プロセッサとに送出することができるから、タイムアウ
ト信号に従った次の処理を継続することができる。その
場合、タイムアウト前に障害,閉塞,リセットの状態が
復旧すると、マルチプロセッサ制御部4から共通タイマ
3に復旧したプロセッサを通知することにより、タイム
アウト信号を、タイマ要求し、且つ障害,閉塞,リセッ
ト状態から復旧したプロセッサのみにタイムアウト信号
を送出することが可能となり、他のプロセッサに於ける
不必要な割り込み処理を回避することができる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の説明図である。
【図2】本発明の実施の形態の動作シーケンス説明図で
ある。
【図3】本発明の実施の形態のタイマ制御部の説明図で
ある。
【図4】本発明の実施の形態のタイムアウト宛先スイッ
チの説明図である。
【図5】本発明の実施の形態の物理IDを用いたタイム
アウト処理のフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態の論理IDを用いたタイマ
制御部の説明図である。
【図7】本発明の実施の形態の論理IDを用いたタイム
アウト処理のフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態のジョブIDを用いたタイ
マ制御部の説明図である。
【図9】本発明の実施の形態のジョブIDを用いたタイ
ムアウト処理のフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態の障害時のタイムアウト
処理のフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態の障害時のタイムアウト
処理のフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態の障害時のタイムアウト
処理のフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態の閉塞時のタイムアウト
処理のフローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態の閉塞時のタイムアウト
処理のフローチャートである。
【図15】本発明の実施の形態の閉塞時のタイムアウト
処理のフローチャートである。
【図16】本発明の実施の形態の閉塞時のタイムアウト
処理のフローチャートである。
【図17】本発明の実施の形態のリセット時のタイムア
ウト処理のフローチャートである。
【図18】本発明の実施の形態のリセット時のタイムア
ウト処理のフローチャートである。
【図19】本発明の実施の形態のリセット時のタイムア
ウト処理のフローチャートである。
【図20】本発明の実施の形態のリセット時のタイムア
ウト処理のフローチャートである。
【図21】W−CDMAシステムの概要説明図である。
【図22】従来例の説明図である。
【図23】従来例の共通タイマの動作シーケンス説明図
である。
【図24】従来例の説明図である。
【図25】従来例の共通タイマの動作シーケンス説明図
である。
【符号の説明】
1−0〜1−N プロセッサ(CPU) 2 共有メモリ 3 共通タイマ 4 マルチプロセッサ制御部 5 共通バス 6 タイマ制御部 7 タイムアウト宛先スイッチ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプロセッサに対して共通的に設け
    た共通タイマと、前記プロセッサの状態監視を行うマル
    チプロセッサ制御部とを有するマルチプロセッサシステ
    ムに於いて、 前記プロセッサは、前記共通タイマに対するタイマ要求
    に、該タイマ要求元を識別できる識別子を付加して送出
    する構成を有し、 前記共通タイマは、前記識別子と、タイム時間を設定し
    たタイマを識別するタイマ識別子とを対応させて保持
    し、タイムアウト信号を前記識別子を基にタイマ要求元
    に送出する構成を有することを特徴とするマルチプロセ
    ッサシステム。
  2. 【請求項2】 前記共通タイマは、タイマ制御部と、該
    タイマ制御部からのタイムアウト信号を送出するタイム
    アウト宛先スイッチとを有し、前記タイマ制御部は、前
    記タイマ要求に付加されたタイマ要求元の識別子と、タ
    イマ要求に従って設定したタイマを識別するタイマ識別
    子とを対応させたテーブルと、タイマ要求に従ったタイ
    マを設定するタイマカウント制御部と、設定されたタイ
    マのタイムアウト信号を前記テーブルを参照してタイマ
    要求元の識別子を付加して前記タイムアウト宛先スイッ
    チに送出するタイムアウト処理部とを有することを特徴
    とする請求項1記載のマルチプロセッサシステム。
  3. 【請求項3】 前記タイムアウト宛先スイッチは、プロ
    セッサ対応に、プロセッサの識別子を設定する制御レジ
    スタと、前記タイムアウト処理部からのタイムアウト信
    号を加えるタイムアウトバッファと、前記タイムアウト
    信号の宛先の変更先を設定する割り込み制御レジスタ
    と、前記制御レジスタ及び前記割り込み制御レジスタの
    設定内容に従って前記タイムアウトバッファに保持され
    たタイムアウト信号を前記プロセッサに送出する選択制
    御部とを有することを特徴とする請求項2記載のマルチ
    プロセッサシステム。
  4. 【請求項4】 前記プロセッサは、該プロセッサを識別
    する物理識別子を前記タイマ要求に付加して前記共通タ
    イマに送出する構成を有し、前記共通タイマは、該タイ
    マ要求に対する前記タイムアウト信号を前記物理識別子
    に対応するプロセッサに送出する構成を有することを特
    徴とする請求項1又は2記載のマルチプロセッサシステ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記プロセッサは、該プロセッサを識別
    する論理識別子を前記タイマ要求に付加して前記共通タ
    イマに送出する構成を有し、前記共通タイマは、前記論
    理識別子を物理識別子に変換し、該物理識別子に対応す
    るプロセッサに、前記タイマ要求に対する前記タイムア
    ウト信号を送出する構成を有することを特徴とする請求
    項1又は2記載のマルチプロセッサシステム。
  6. 【請求項6】 前記プロセッサは、ジョブを識別する論
    理識別子を前記タイマ要求に付加して前記共通タイマに
    送出する構成を有し、前記共通タイマは、前記ジョブを
    識別する論理識別子を、プロセッサ対応の物理識別子に
    変換し、該物理識別子に対応するプロセッサに、前記タ
    イマ要求に対する前記タイムアウト信号を送出する構成
    を有することを特徴とする請求項1又は2記載のマルチ
    プロセッサシステム。
  7. 【請求項7】 前記マルチプロセッサ制御部は、プロセ
    ッサを代替えプロセッサに切替える制御構成及び該代替
    えプロセッサを前記共通タイマに通知する構成を有し、
    前記共通タイマは、前記代替えプロセッサの通知に従っ
    て、前記タイムアウト信号を該代替えプロセッサにも送
    出する構成を有することを特徴とする請求項1乃至6の
    何れか1項記載のマルチプロセッサシステム。
  8. 【請求項8】 前記マルチプロセッサ制御部は、プロセ
    ッサの障害発生,閉塞,リセットの状態に対応して該プ
    ロセッサを代替えプロセッサに切替える制御構成及び該
    代替えプロセッサを前記共通タイマに通知する構成を有
    し、前記共通タイマは、前記代替えプロセッサを前記タ
    イムアウト宛先スイッチの前記割り込み制御レジスタに
    設定して、タイムアウト信号を前記代替えプロセッサに
    も送出する構成を有することを特徴とする請求項1乃至
    7の何れか1項記載のマルチプロセッサシステム。
  9. 【請求項9】 複数のプロセッサに対して共通的に設け
    た共通タイマを制御する共通タイマ制御方法に於いて、 前記プロセッサから前記共通タイマにタイマ要求を行う
    時に、該タイマ要求元を識別できる識別子を付加して送
    出し、 該識別子を付加したタイマ要求を受信した前記共通タイ
    マは、タイマ要求対応のタイマにタイマ識別子を付与
    し、該タイマのタイムアウト信号のタイマ識別子を基に
    タイマ要求元の識別子を認識して、該タイマ要求元に該
    タイムアウト信号を送出する過程を含むことを特徴とす
    る共通タイマ制御方法。
  10. 【請求項10】 前記共通タイマに対するタイマ要求
    に、該タイマ要求元を示すプロセッサ又はジョブの識別
    子を付加し、前記共通タイマは、該タイマ要求によるタ
    イマにタイマ識別子を付与し、該タイマのタイムアウト
    前の前記プロセッサの障害,閉塞,リセット時に代替え
    プロセッサに切替え、該タイマのタイムアウト時に、前
    記タイマ要求に付加された識別子対応のタイマ要求元
    と、前記代替えプロセッサとに、タイムアウト信号を送
    出する過程を含むことを特徴とする請求項9記載の共通
    タイマ制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020009288A (ja) * 2018-07-11 2020-01-16 日立オートモティブシステムズ株式会社 演算システム、演算装置
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