JP2001166762A - 画像表示方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力された画像の大きさに拘わらず、短時間
でかつ時間のバラツキなく画像を表示する 【解決手段】 入力された画像を画面上に所定の表示サ
イズで表示する画像表示装置であって、画像を表示する
画面４と、原画像が入力されると自動的に、該入力され
た原画像を縮小または拡大して上記表示サイズの表示用
画像を作成する表示用画像作成手段３と、作成した表示
用画像を格納する格納手段２と、画像表示指示があった
ときに、上記作成した表示用画像を上記格納手段２から
読み出して上記画面４上に表示させる表示制御手段５と
を備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、外部から入力され
た画像を所定の表示サイズで表示する画像表示方法およ
び装置であって、例えば、放射線画像等の医用画像を医
師が観察し診断するためにＣＲＴ画面上に表示するよう
な場合に好適に用い得る画像表示方法および装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来より、放射線（Ｘ線、α線、β線、
γ線、電子線、紫外線等）を照射すると、この放射線エ
ネルギの一部が蓄積され、その後可視光等の励起光を照
射すると蓄積されたエネルギに応じて輝尽発光を示す蓄
積性蛍光体（輝尽性蛍光体）を利用して、人体等の被写
体の放射線画像情報をシート状の蓄積性蛍光体層を備え
てなる蓄積性蛍光体シートに一旦記録し（放射線撮影を
行い）、この蓄積性蛍光体シートにレーザ光等の励起光
を走査して輝尽発光光を生じせしめ、得られた輝尽発光
光を光電的に読み取って画像信号を得（放射線画像の読
取りを行い）、この画像信号に基づき写真感光材料等の
記録媒体、ＣＲＴ等の表示装置に被写体の放射線画像を
可視像として出力させる放射線画像記録再生システムが
知られている（特開昭55-12429号、同56-11395号、同56
-11397号等）。

【０００３】このような放射前画像記録再生システムに
おいて撮影された画像は、例えば医師の診察室にあるワ
ークステーションに伝送され、該ワークステーションの
格納手段に格納されると共に、医師等による表示指示の
入力に基づいて上記格納手段から読み出されてワークス
テーションに接続されたＣＲＴ等の表示装置の画面上に
表示され、この画面上に表示された画像を医師等が観察
し診断を行う。

【０００４】そして、上記のように入力された画像をＣ
ＲＴ等の表示装置の画面上に表示させる場合、入力され
た画像のサイズは通常画面上に表示する表示画像のサイ
ズ（表示サイズ）よりも大きいので入力された画像を表
示サイズまで縮小して表示することになるが、従来は、
表示指示を受けてから表示すべき画像を格納手段から読
み出し、読み出した画像を上記表示サイズに縮小して表
示している。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ワ
ークステーションには種々の画像が入力され、それらの
画像は全て同じ大きさであるとは限らない。つまり、上
記ワークステーションにはいろいろなサイズの画像つま
り大きなサイズの画像（画素数の多い画像）や小さなサ
イズの画像（画素数の少ない画像）が入力される。一方
それらの画像を上記画面上に表示する際には、いずれの
画像も同一の表示サイズ（同一の縦画素数および横画素
数）で表示するようにしている。つまり、ワークステー
ションに入力された画像を画面上に表示する際には、入
力された画像を予め定められた特定の表示サイズの画像
に変更した上で、通常は表示サイズよりも入力された画
像のサイズの方が大きいので表示サイズまで縮小した上
で、画面上に表示している。

【０００６】そして、それらの画像を上記表示サイズに
まで縮小するに当たっては、当然サイズの大きい画像ほ
ど画素数（画像データ数）が多いので縮小するのに時間
がかかり、また大きな画像ほど格納手段からの読出時間
が長くなり、従って、大きな画像ほど表示指示を入力し
た後画面上に表示されるまでに時間がかかり、医師等の
観察者側から見ると、同一の表示サイズの画像を表示さ
せるにも拘わらず、表示指示を入力してから実際に画面
上に表示されるまでの時間が画像によって異なる、特に
入力された画像が大きなサイズの画像である場合、表示
までに時間がかかり過ぎると感じられると言う問題があ
る。

【０００７】本発明の目的は、上記事情に鑑み、入力さ
れた画像の大きさに拘わらず、短時間でかつ時間のバラ
ツキなく画像を表示することのできる画像表示方法およ
び装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明に係る画像表示方
法は、上記目的を達成するため、入力された画像を画面
上に所定の表示サイズで表示する画像表示方法であっ
て、原画像が入力されると自動的に、該入力された原画
像を縮小または拡大して上記表示サイズの表示用画像を
作成し、画像表示指示があったときに、その作成した表
示用画像を上記画面上に表示させることを特徴とする。

【０００９】本発明に係る画像表示装置は、上記目的を
達成するため、入力された画像を画面上に所定の表示サ
イズで表示する画像表示装置であって、画像を表示する
画面と、原画像が入力されると自動的に、該入力された
原画像を縮小または拡大して上記表示サイズの表示用画
像を作成する表示用画像作成手段と、画像表示指示があ
ったときに、上記作成した表示用画像を上記画面上に表
示させる表示制御手段とを備えてなることを特徴とす
る。

【００１０】上記装置においては、上記入力された原画
像を一旦格納手段に格納し、上記表示用画像作成手段
が、上記格納手段から上記原画像を読み出してこの読み
出した原画像を縮小または拡大して上記表示用画像を作
成するように構成することができる。

【００１１】また、上記装置においては、上記入力され
た原画像を直接上記表示用画像作成手段に入力させ、上
記表示用画像作成手段が、この入力された原画像を縮小
または拡大して上記表示用画像を作成するものであるよ
うに構成することができる。

【００１２】また、上記装置においては、上記表示用画
像作成手段が、上記作成した表示用画像を格納手段に格
納させるものであるように構成することができる。

【００１３】また、上記装置においては、上記表示用画
像作成手段が、上記作成した表示用画像を上記格納手段
に格納させるときに、上記格納手段に上記原画像が格納
されている場合は、該格納されている上記原画像を削除
するものであるように構成することができる。

【００１４】さらに、上記装置においては、上記表示サ
イズが、上記画面上の表示解像度に応じて決定されたサ
イズであるように構成することができる。

【００１５】

【発明の効果】本発明に係る画像方法および装置は、上
述のように、原画像が入力されると自動的に、原画像を
縮小または拡大して所定の表示サイズの表示用画像を作
成し、つまり原画像が入力された時点で予め表示サイズ
の表示用画像を作成しておき、画像表示指示があったと
きに、その作成した表示用画像を画面上に表示させるよ
うにしたので、表示指示があった時点で画像を読み出し
縮小または拡大して表示する従来の方法に比して、表示
指示が入力されると、原画像の大きさに拘わらず全て時
間のばらつきなくかつ短時間で表示することができる。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。

【００１７】図１は本発明に係る画像表示装置の一実施
形態を示すブロック図である。

【００１８】図示の画像表示装置１は、上述の蓄積性蛍
光体シートを用いて撮影した医用画像を表示するもので
あり、画像（画像信号）を格納する光ディスク等の格納
手段２と、画像を表示サイズに拡大および／または縮小
する表示用画像作成手段３と、画像を表示するＣＲＴ等
の表示手段の画面４と、画面４上での画像の表示を制御
する表示制御手段５と、画像表示指示等の各種の指示を
入力する指示入力手段６とを備えてなり、かつ、この画
像表示装置１は、画像および該画像に付帯する各種の付
帯情報を入力する外部装置50に接続されている。

【００１９】上記外部装置50は、３つの撮影室のそれぞ
れに配設された撮影済み（画像記録済み）の蓄積性蛍光
体シートから画像情報を読み取って画像（画像信号）を
得る３台の読取装置51ａ〜51ｃと、各撮影室において各
読取装置51ａ〜51ｃに付設された３台の付帯情報入力装
置52ａ〜52ｃとで構成されている。上記読取装置51ａ〜
51ｃで読み取られた画像は、上記付帯情報入力装置52ａ
〜52ｃから入力された例えば患者名、検査名あるいは画
像番号等の各画像に付帯する付帯情報とリンクされてつ
まり互いに対応付けられて一緒に上記画像表示装置１の
格納手段２に入力され、この格納手段２にリンクされた
状態で格納される。

【００２０】画像およびその付帯情報が上記格納手段２
に格納されると、該格納手段２から画像が格納された旨
の情報が表示用画像作成手段３に入力される。表示用画
像作成手段３は、上記情報を受け取ると上記格納手段２
から格納された画像を読み出し、この読み出した画像を
上記画面４に対応して予め定められた単一の所定の表示
サイズの画像に縮小（原画像のサイズが表示サイズより
も大である場合）または拡大（原画像のサイズが表示サ
イズよりも小である場合）する画像サイズ変更処理を施
して上記表示用サイズの画像即ち表示用画像（診断用の
実表示画像）を作成し、この表示用画像を上記格納手段
２に格納させる。

【００２１】画像サイズ変更処理は、例えば、入力され
た画像に対して信号間引き処理あるいは補間処理等によ
り画像信号数を減少させてサイズの小さい（画素数の少
ない）縮小画像を作成し、あるいは補間処理等により画
像信号数を増大させてサイズの大きい（画素数の多い）
拡大画像を作成することにより行うことができる。

【００２２】表示用画像作成手段３は、作成した表示用
画像を格納手段２に格納する際、格納手段２内の原画像
をそのままにして原画像と共に表示用画像を格納するよ
うにしても良いし、格納されている原画像を自動的に削
除して表示用画像のみを格納するようにしても良い。削
除は、表示用画像を作成した時点で行っても良いし、表
示用画像を格納する時点で行っても良いし、表示用画像
を格納した後に行っても良い。勿論、表示用画像作成手
段３は原画像の削除を行わず、該原画像の削除は上記指
示入力手段６からの削除指示入力に基づいて行うように
しても良い。

【００２３】次いで、医師等が画像を観察したい場合
は、上記指示入力手段６を構成するキーボードで表示し
たい画像を指定すると共に該画像の表示指示を入力す
る。上記画面４には上記外部装置50から入力された各画
像の付帯情報がリスト形式で表示され、このリスト上で
表示すべき画像を指定し、かつプルダウンメニュを開
き、出力の項目を選択することにより出力指示を入力す
ることができる。

【００２４】上記画像指定および表示指示が入力される
と、それらの画像指定および表示指示を受けて、表示制
御手段５が、上記格納手段２から指定された画像の表示
用画像を読み出し、これを上記画面４上に表示させる。
医師等は、この表示された画像を見て診断を行う。

【００２５】図２は、本発明に係る画像表示装置の他の
実施形態を示すブロック図である。本実施形態は、図１
に示す実施形態と基本的構成を同じくするので、同一構
成要素には同一の番号を付し、詳しい説明は省略する。

【００２６】本実施形態は、図示のように、外部装置50
から入力された画像および付帯情報を格納手段２を経由
することなく、直接表示用画像作成手段３に入力し、そ
こで原画像を拡大または縮小して表示サイズの表示用画
像を作成し、それを格納手段２に格納するものである。

【００２７】本実施形態装置の場合、作成した表示用画
像のみでなく、原画像も格納手段２に格納するように構
成することができる。その場合は、例えば原画像を表示
用画像作成手段３に入力すると共に並行して格納手段２
にも入力するようにしても良いし、あるいは表示用画像
作成手段３が原画像が入力されたら該原画像から表示用
画像を作成すると共にその原画像を格納手段２に入力す
るようにしても良い。

【００２８】また、そのようにして格納手段２に原画像
を格納するようにした場合には、表示用画像を作成して
それを格納手段２に格納する際、原画像を表示用画像と
一緒に格納するようにしても良いし、原画像を削除する
ようにしても良い。原画像の削除は図１に示す実施形態
装置の場合と同様にして行えばよい。

【００２９】画像の出力表示については図１に示す実施
形態装置の場合と同様である。

【００３０】上記いずれの実施形態の場合も、表示サイ
ズは、画像を表示する画面の種類に拘わらず予め定めら
れた単一の所定の表示サイズであっても良いし、画像を
表示する画面に応じて決定された表示サイズであっても
良い。ただし、１つの画面に対しては単一の表示サイズ
が決定される。画面に応じて表示サイズを決定する場合
には、その画面の表示解像度に応じて決定することがで
きる。

【００３１】本発明は、上記蓄積性蛍光体シートに記録
された画像の表示だけでなく、他の種類の画像の表示に
対しても適用可能である、特に如何なる方法で取得され
た画像であるかを問わず種々の医用画像の表示に好適で
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る画像表示装置の一実施形態を示す
ブロック図

【図２】本発明に係る画像表示装置の他の実施形態を示
すブロック図

【符号の説明】

１ 画像表示装置 ２ 格納手段 ３ 表示用画像作成手段 ４ 画面 ５ 表示制御手段 ６ 指示入力手段

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 入力された画像を画面上に所定の表示サ
   イズで表示する画像表示方法であって、 原画像が入力されると自動的に、該入力された原画像を
   縮小または拡大して上記表示サイズの表示用画像を作成
   し、画像表示指示があったときに、その作成した表示用
   画像を上記画面上に表示させることを特徴とする画像表
   示方法。
2. 【請求項２】 入力された画像を画面上に所定の表示サ
   イズで表示する画像表示装置であって、 画像を表示する画面と、 原画像が入力されると自動的に、該入力された原画像を
   縮小または拡大して上記表示サイズの表示用画像を作成
   する表示用画像作成手段と、 画像表示指示があったときに、上記作成した表示用画像
   を上記画面上に表示させる表示制御手段とを備えてなる
   ことを特徴とする画像表示装置。
3. 【請求項３】 上記入力された原画像を一旦格納手段に
   格納し、上記表示用画像作成手段が、上記格納手段から
   上記原画像を読み出してこの読み出した原画像を縮小ま
   たは拡大して上記表示用画像を作成するものであること
   を特徴とする請求項２記載の画像表示装置。
4. 【請求項４】 上記入力された原画像を直接上記表示用
   画像作成手段に入力させ、上記表示用画像作成手段が、
   この入力された原画像を縮小または拡大して上記表示用
   画像を作成するものであることを特徴とする請求項２記
   載の画像表示装置。
5. 【請求項５】 上記表示用画像作成手段が、上記作成し
   た表示用画像を格納手段に格納させるものであることを
   特徴とする請求項３または４記載の画像表示装置。
6. 【請求項６】 上記表示用画像作成手段が、上記作成し
   た表示用画像を上記格納手段に格納させるときに、上記
   格納手段に上記原画像が格納されている場合は、該格納
   されている上記原画像を削除するものであることを特徴
   とする請求項５記載の画像表示装置。
7. 【請求項７】 上記画像表示サイズが、上記画面上の表
   示解像度に応じて決定されたサイズであることを特徴と
   する請求項２〜６のいずれか１項記載の画像選択装置。