JP2001166604A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 転写時、転写手段以外に転写材と接触する部
材から電流が流れた場合でも、転写不良、または搬送方
向における濃度ムラの発生を防止することのできる画像
形成装置を提供する。 【解決手段】 像形成手段5により像担持体1に像を形
成すると共に、像担持体1と、この像担持体1に対向し
て配置された転写手段2との間に形成された転写部位t
に転写材Pを通過させ、この転写材Pに、像担持体1に
形成された像を転写する。そして、電流制御手段10に
よって、転写材Pに像を転写させるため転写部材2に一
定の電流を供給する転写電流供給電源11を制御し、転
写材Pの搬送位置に応じて転写部材2に供給する転写電
流の大きさを切替えることにより、像担持体方向に流れ
る電流の大きさが常に一定となるようにする。
材から電流が流れた場合でも、転写不良、または搬送方
向における濃度ムラの発生を防止することのできる画像
形成装置を提供する。 【解決手段】 像形成手段5により像担持体1に像を形
成すると共に、像担持体1と、この像担持体1に対向し
て配置された転写手段2との間に形成された転写部位t
に転写材Pを通過させ、この転写材Pに、像担持体1に
形成された像を転写する。そして、電流制御手段10に
よって、転写材Pに像を転写させるため転写部材2に一
定の電流を供給する転写電流供給電源11を制御し、転
写材Pの搬送位置に応じて転写部材2に供給する転写電
流の大きさを切替えることにより、像担持体方向に流れ
る電流の大きさが常に一定となるようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真を用いた
複写機あるいはプリンタ等の画像形成装置に関し、特に
転写材に像を転写させるため転写手段に供給される転写
電流の制御に関する。
複写機あるいはプリンタ等の画像形成装置に関し、特に
転写材に像を転写させるため転写手段に供給される転写
電流の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真を用いた複写機あるいは
プリンタ等の画像形成装置において、像担持体と、これ
に圧接する転写部材とを備え、これら両者の間を転写材
を通過させると共に、通過の際、転写部材にバイアス電
圧を印加し、像担持体上のトナー像を転写材に転写する
ように構成したものがある。
プリンタ等の画像形成装置において、像担持体と、これ
に圧接する転写部材とを備え、これら両者の間を転写材
を通過させると共に、通過の際、転写部材にバイアス電
圧を印加し、像担持体上のトナー像を転写材に転写する
ように構成したものがある。
【0003】図11はこのような従来の画像形成装置の
概略構成を示す図であり、画像を形成する際は、まず矢
印X方向に一定速度で回転する円筒状の像担持体として
の感光体1Aの表面を帯電ローラ3Aによって一様に帯
電し、この後、画像書き込み手段4Aによる画像変調さ
れたレーザービーム露光等によって感光体1Aの帯電面
に画像情報を付与する。これにより、感光体1Aの露光
された部分の電位が減衰して静電潜像が形成される。
概略構成を示す図であり、画像を形成する際は、まず矢
印X方向に一定速度で回転する円筒状の像担持体として
の感光体1Aの表面を帯電ローラ3Aによって一様に帯
電し、この後、画像書き込み手段4Aによる画像変調さ
れたレーザービーム露光等によって感光体1Aの帯電面
に画像情報を付与する。これにより、感光体1Aの露光
された部分の電位が減衰して静電潜像が形成される。
【0004】次に、この静電潜像に現像器5Aによって
トナーを供給し、トナー像を形成する。さらに、この
後、感光体1Aの回転に伴ってトナー像が、転写部材た
る転写ローラ2Aと感光体1Aとのニップ部たる転写部
位に到達すると、転写高圧電源11Aにより転写ローラ
2Aに転写バイアスを印加し、トナー像とタイミングを
合わせて転写部位に到達した転写材Pの裏面にトナーと
反対極性の電荷を付与する。これにより、感光体1Aの
トナー像が転写材Pに転移され、この後定着器を通過す
ることにより、トナー像が転写材Pに定着され、転写材
Pに画像が形成される。
トナーを供給し、トナー像を形成する。さらに、この
後、感光体1Aの回転に伴ってトナー像が、転写部材た
る転写ローラ2Aと感光体1Aとのニップ部たる転写部
位に到達すると、転写高圧電源11Aにより転写ローラ
2Aに転写バイアスを印加し、トナー像とタイミングを
合わせて転写部位に到達した転写材Pの裏面にトナーと
反対極性の電荷を付与する。これにより、感光体1Aの
トナー像が転写材Pに転移され、この後定着器を通過す
ることにより、トナー像が転写材Pに定着され、転写材
Pに画像が形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の画像形成装置において、転写バイアス制御として
は転写ローラ2Aに一定の電流を与える定電流制御が用
いられているが、このように転写バイアス制御として定
電流制御を用いた場合、特に高湿環境等で転写材Pの抵
抗が低下すると、転写時に転写ローラ以外に転写材Pと
接する部材、例えば定着器から転写電流が流れるように
なる。
従来の画像形成装置において、転写バイアス制御として
は転写ローラ2Aに一定の電流を与える定電流制御が用
いられているが、このように転写バイアス制御として定
電流制御を用いた場合、特に高湿環境等で転写材Pの抵
抗が低下すると、転写時に転写ローラ以外に転写材Pと
接する部材、例えば定着器から転写電流が流れるように
なる。
【0006】そして、このように転写ローラ以外から転
写電流が流れるようになると、これに伴い静電潜像方向
に流れる電流が不足するようになることから、トナーを
転写するために必要な転写電界が不足し、不良が生じた
り、または転写材の搬送位置に応じて転写効率が異なる
ようになり、画像の濃度一様性が低下するということが
あった。
写電流が流れるようになると、これに伴い静電潜像方向
に流れる電流が不足するようになることから、トナーを
転写するために必要な転写電界が不足し、不良が生じた
り、または転写材の搬送位置に応じて転写効率が異なる
ようになり、画像の濃度一様性が低下するということが
あった。
【0007】そこで、本発明は、このような現状に鑑み
てなされたものであり、転写時、転写手段以外に転写材
と接触する部材から電流が流れた場合でも、転写不良、
または搬送方向における濃度ムラの発生を防止すること
のできる画像形成装置を提供することを目的とするもの
である。
てなされたものであり、転写時、転写手段以外に転写材
と接触する部材から電流が流れた場合でも、転写不良、
または搬送方向における濃度ムラの発生を防止すること
のできる画像形成装置を提供することを目的とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、像担持体と、
前記像担持体に像を形成する像形成手段と、前記像担持
体と対向して配置される転写手段とを備えると共に、前
記像担持体と転写手段との間に形成された転写部位に転
写材を通過させ、前記像形成手段により像担持体上に形
成された像を前記転写材に転写する画像形成装置におい
て、前記転写手段は、転写部材と、前記転写材に前記像
担持体上に形成された像を転写させるため、前記転写部
材に一定の電流を供給する転写電流供給電源を備え、ま
た前記転写材の搬送位置に応じて前記転写部材に供給す
る転写電流の大きさを切替え、像担持体方向に流れる電
流の大きさが常に一定となるよう前記転写電流供給電源
を制御する電流制御手段を備えたことを特徴とするもの
である。
前記像担持体に像を形成する像形成手段と、前記像担持
体と対向して配置される転写手段とを備えると共に、前
記像担持体と転写手段との間に形成された転写部位に転
写材を通過させ、前記像形成手段により像担持体上に形
成された像を前記転写材に転写する画像形成装置におい
て、前記転写手段は、転写部材と、前記転写材に前記像
担持体上に形成された像を転写させるため、前記転写部
材に一定の電流を供給する転写電流供給電源を備え、ま
た前記転写材の搬送位置に応じて前記転写部材に供給す
る転写電流の大きさを切替え、像担持体方向に流れる電
流の大きさが常に一定となるよう前記転写電流供給電源
を制御する電流制御手段を備えたことを特徴とするもの
である。
【0009】また本発明は、前記転写材に転写された像
を、該転写材に定着させる定着手段を備え、前記電流制
御手段は、前記転写部位を通過した転写材先端が前記定
着手段に到達するタイミングに合わせ、前記転写電流を
増加させるよう前記転写電流供給電源を制御することを
特徴とするものである。
を、該転写材に定着させる定着手段を備え、前記電流制
御手段は、前記転写部位を通過した転写材先端が前記定
着手段に到達するタイミングに合わせ、前記転写電流を
増加させるよう前記転写電流供給電源を制御することを
特徴とするものである。
【0010】また本発明は、前記定着手段に流れる電流
の大きさを検知する電流検知手段を備え、前記電流制御
手段は、前記電流検知装置からの電流の大きさを示す検
知信号に応じて前記転写電流の増加量を決定することを
特徴とするものである。
の大きさを検知する電流検知手段を備え、前記電流制御
手段は、前記電流検知装置からの電流の大きさを示す検
知信号に応じて前記転写電流の増加量を決定することを
特徴とするものである。
【0011】また本発明は、前記転写部位を通過した前
記転写材を除電する除電手段を備え、前記電流制御手段
は、前記転写材の先端が前記除電手段に到達するタイミ
ングに合わせ、前記転写電流を増加させるよう前記転写
電流供給電源を制御することを特徴とするものである。
記転写材を除電する除電手段を備え、前記電流制御手段
は、前記転写材の先端が前記除電手段に到達するタイミ
ングに合わせ、前記転写電流を増加させるよう前記転写
電流供給電源を制御することを特徴とするものである。
【0012】また本発明は、前記転写手段の搬送方向上
流に設けられ、前記転写材を前記転写部位にガイドする
転写前ガイドを備え、前記電流制御手段は、前記転写材
の後端が前記転写前ガイド部を通過したタイミングに合
わせ、前記転写電流を減少させるよう前記転写電流供給
電源を制御することを特徴とするものである。
流に設けられ、前記転写材を前記転写部位にガイドする
転写前ガイドを備え、前記電流制御手段は、前記転写材
の後端が前記転写前ガイド部を通過したタイミングに合
わせ、前記転写電流を減少させるよう前記転写電流供給
電源を制御することを特徴とするものである。
【0013】また本発明は、前記転写前ガイドに流れる
電流の大きさを検知する電流検知手段を備え、前記電流
制御手段は、前記電流検知装置からの電流の大きさを示
す検知信号に応じて前記転写電流の減少量を決定するこ
とを特徴とするものである。
電流の大きさを検知する電流検知手段を備え、前記電流
制御手段は、前記電流検知装置からの電流の大きさを示
す検知信号に応じて前記転写電流の減少量を決定するこ
とを特徴とするものである。
【0014】また本発明のように、像形成手段により像
担持体に像を形成すると共に、像担持体と、この像担持
体に対向して配置された転写手段との間に形成された転
写部位に転写材を通過させ、この転写材に、像担持体に
形成された像を転写する。そして、電流制御手段によっ
て、転写材に像を転写させるため転写部材に一定の電流
を供給する転写電流供給電源を制御し、転写材の搬送位
置に応じて転写部材に供給する転写電流の大きさを切替
えることにより、像担持体方向に流れる電流の大きさが
常に一定となるようにする。
担持体に像を形成すると共に、像担持体と、この像担持
体に対向して配置された転写手段との間に形成された転
写部位に転写材を通過させ、この転写材に、像担持体に
形成された像を転写する。そして、電流制御手段によっ
て、転写材に像を転写させるため転写部材に一定の電流
を供給する転写電流供給電源を制御し、転写材の搬送位
置に応じて転写部材に供給する転写電流の大きさを切替
えることにより、像担持体方向に流れる電流の大きさが
常に一定となるようにする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳細に説明する。
て図面を用いて詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
画像形成装置の画像形成部及び定着部の構成を示す図で
あり、同図において、1はプロセススピード60mm/
sで矢印X方向に回転する直径30mmのOPC感光体
である像担持体、3は像担持体1の表面を一様に負帯電
させる帯電ローラ、4は像担持体1の表面に画像情報を
書き込むレーザースキャナー等の画像情報書き込み手
段、5は像担持体1の表面に形成された静電潜像を現像
する現像器である。
画像形成装置の画像形成部及び定着部の構成を示す図で
あり、同図において、1はプロセススピード60mm/
sで矢印X方向に回転する直径30mmのOPC感光体
である像担持体、3は像担持体1の表面を一様に負帯電
させる帯電ローラ、4は像担持体1の表面に画像情報を
書き込むレーザースキャナー等の画像情報書き込み手
段、5は像担持体1の表面に形成された静電潜像を現像
する現像器である。
【0017】また、2は現像器5の下流側において像担
持体1と対向して配置され、像担持体1に圧接する転写
手段であるところの半導電性(例えば106〜1010
Ω)の転写ローラであり、この転写ローラ2と像担持体
1との圧接ニップ部が転写部位tを形成している。
持体1と対向して配置され、像担持体1に圧接する転写
手段であるところの半導電性(例えば106〜1010
Ω)の転写ローラであり、この転写ローラ2と像担持体
1との圧接ニップ部が転写部位tを形成している。
【0018】また、6は加圧ローラ8と、内面にヒータ
9を配置したエンドレス耐熱性である定着フィルム7と
を備えたフィルム式定着加熱方式の定着手段である定着
器であり、この定着器6は加圧ローラ8とヒータ9との
間で定着フィルム7を挟んで定着ニップ部fを形成して
いる。なお、定着フィルム7は、加圧ローラ8が回転駆
動されることで矢印方向に回転駆動されるようになって
おり、また後述するように定着ニップ部fに搬送された
転写材Pも、加圧ローラ8及び加圧ローラ8により回転
駆動される定着フィルム7によって搬送されるようにな
っている。
9を配置したエンドレス耐熱性である定着フィルム7と
を備えたフィルム式定着加熱方式の定着手段である定着
器であり、この定着器6は加圧ローラ8とヒータ9との
間で定着フィルム7を挟んで定着ニップ部fを形成して
いる。なお、定着フィルム7は、加圧ローラ8が回転駆
動されることで矢印方向に回転駆動されるようになって
おり、また後述するように定着ニップ部fに搬送された
転写材Pも、加圧ローラ8及び加圧ローラ8により回転
駆動される定着フィルム7によって搬送されるようにな
っている。
【0019】次に、このように構成された画像形成装置
における画像形成動作について説明する。
における画像形成動作について説明する。
【0020】まず、像担持体1の表面を帯電ローラ3に
よって一様に負帯電させた後、帯電面に画像情報書き込
み手段4により画像変調されたレーザービームを投射す
ると、この投射部分の電位が減衰し、静電潜像が形成さ
れる。そして、この静電潜像の電位減衰部分を像形成手
段であるところの現像器5により供給された負極性トナ
ーで現像する。
よって一様に負帯電させた後、帯電面に画像情報書き込
み手段4により画像変調されたレーザービームを投射す
ると、この投射部分の電位が減衰し、静電潜像が形成さ
れる。そして、この静電潜像の電位減衰部分を像形成手
段であるところの現像器5により供給された負極性トナ
ーで現像する。
【0021】一方、像担持体1上の負帯電のトナー像が
転写部位tに到達すると、これとタイミングを合わせて
不図示の給紙手段から転写材Pが転写部位tに供給さ
れ、さらにこれと共に転写ローラ2に印加される正のバ
イアスによって、像担持体表面のトナー像が転写材Pに
転移する。
転写部位tに到達すると、これとタイミングを合わせて
不図示の給紙手段から転写材Pが転写部位tに供給さ
れ、さらにこれと共に転写ローラ2に印加される正のバ
イアスによって、像担持体表面のトナー像が転写材Pに
転移する。
【0022】そして、この後、未定着のトナー像を担持
した転写材Pが転写ニップtを通過し、不図示の搬送ガ
イドに沿ってフィルム駆動とヒータ9の発熱を行わせた
状態の定着器6の、定着フィルム7と加圧ローラ8との
ニップ部fに像担持体面上向きで導入されると、このニ
ップ部fにおいて定着フィルム裏面に接しているヒータ
9の熱エネルギーが定着フィルム7を介して転写材Pに
付与されてトナー像が転写材上に熱定着される。これに
より、転写材Pに画像が形成される。
した転写材Pが転写ニップtを通過し、不図示の搬送ガ
イドに沿ってフィルム駆動とヒータ9の発熱を行わせた
状態の定着器6の、定着フィルム7と加圧ローラ8との
ニップ部fに像担持体面上向きで導入されると、このニ
ップ部fにおいて定着フィルム裏面に接しているヒータ
9の熱エネルギーが定着フィルム7を介して転写材Pに
付与されてトナー像が転写材上に熱定着される。これに
より、転写材Pに画像が形成される。
【0023】ところで、同図において、12は定着器6
の定着フィルム7に接続された定着高圧電源であり、こ
の定着高圧電源12により定着フィルム7には定着器6
におけるオフセットを防止するために、トナーの極性と
同極性の負のバイアスVfが印加されている。
の定着フィルム7に接続された定着高圧電源であり、こ
の定着高圧電源12により定着フィルム7には定着器6
におけるオフセットを防止するために、トナーの極性と
同極性の負のバイアスVfが印加されている。
【0024】また、11は転写ローラ2に接続され、転
写ローラ2に、転写材Pに像担持体1に形成されたトナ
ー像を転写させる転写電流を供給する転写電流供給電源
であるところの転写高圧電源であり、この転写高圧電源
11は電流制御手段であるところのCPU10により制
御され、これにより転写電流は後述する図2に示すよう
に制御される。
写ローラ2に、転写材Pに像担持体1に形成されたトナ
ー像を転写させる転写電流を供給する転写電流供給電源
であるところの転写高圧電源であり、この転写高圧電源
11は電流制御手段であるところのCPU10により制
御され、これにより転写電流は後述する図2に示すよう
に制御される。
【0025】即ち、転写材Pの先端が図1に示す転写ニ
ップtの上流位置Tに到達し、これを不図示のセンサ又
はタイマからの情報により検知すると、CPU10は、
このタイミングに合わせて転写高圧電源11を制御して
第1の電流値を有する転写電流を転写ローラ2に供給
し、像担持体1からトナー像を転写材Pに転移させる。
ップtの上流位置Tに到達し、これを不図示のセンサ又
はタイマからの情報により検知すると、CPU10は、
このタイミングに合わせて転写高圧電源11を制御して
第1の電流値を有する転写電流を転写ローラ2に供給
し、像担持体1からトナー像を転写材Pに転移させる。
【0026】また、転写材先端が転写ニップtを通過
し、定着器6の定着ニップfの上流位置Fに到達し、こ
れを不図示のセンサ又はタイマからの情報により検知す
ると、このタイミングに合わせて転写高圧電源11を制
御して第2の電流値を有する転写電流を転写ローラ2に
供給し、像担持体1からトナー像を転写材Pに転移させ
る。
し、定着器6の定着ニップfの上流位置Fに到達し、こ
れを不図示のセンサ又はタイマからの情報により検知す
ると、このタイミングに合わせて転写高圧電源11を制
御して第2の電流値を有する転写電流を転写ローラ2に
供給し、像担持体1からトナー像を転写材Pに転移させ
る。
【0027】言い換えれば、転写材先端が転写部位tか
ら定着部位fにある間は転写ローラ2には第1の電流値
を有する転写電流(以下、第1の転写定電流I1とい
う)が流れ、それから後の領域において、即ち転写材P
が定着器6(定着フィルム7及び加圧ローラ8)に接す
るようになると第2の電流値を有する転写電流(以下、
第2の転写定電流I2という)が流れるように制御され
る。
ら定着部位fにある間は転写ローラ2には第1の電流値
を有する転写電流(以下、第1の転写定電流I1とい
う)が流れ、それから後の領域において、即ち転写材P
が定着器6(定着フィルム7及び加圧ローラ8)に接す
るようになると第2の電流値を有する転写電流(以下、
第2の転写定電流I2という)が流れるように制御され
る。
【0028】なお、本実施の形態の構成においては、転
写部位tから定着部位fまでの距離は、後述する図2に
示すように75mmであるため、転写材先端から75m
mの領域は第1の転写定電流I1が、それから後の領域
においては第2の転写定電流I2が流れるよう定電流制
御が行われる。
写部位tから定着部位fまでの距離は、後述する図2に
示すように75mmであるため、転写材先端から75m
mの領域は第1の転写定電流I1が、それから後の領域
においては第2の転写定電流I2が流れるよう定電流制
御が行われる。
【0029】次に、第1及び第2の転写定電流I1 ,
I2 と、定着フィルム7に印加するバイアスVfを変
えて行った画像評価実験1〜5の結果について説明す
る。
I2 と、定着フィルム7に印加するバイアスVfを変
えて行った画像評価実験1〜5の結果について説明す
る。
【0030】ここで、図2は、実験2、実験4、実験5
における転写材Pの搬送位置と転写定電流の制御を示す
図であり、実験2、実験4、実験5では、転写材先端が
定着ニップ先端位置F(図1参照)に到達した後に、転
写ローラ2に印加する第2の転写定電流I2を、第1の
転写定電流I1(=2.5μA)に比べて増加させた。
における転写材Pの搬送位置と転写定電流の制御を示す
図であり、実験2、実験4、実験5では、転写材先端が
定着ニップ先端位置F(図1参照)に到達した後に、転
写ローラ2に印加する第2の転写定電流I2を、第1の
転写定電流I1(=2.5μA)に比べて増加させた。
【0031】また、図3は実験1、実験3における転写
材Pの搬送位置と転写定電流の制御を示す図であり、実
験1、実験3においては、第1及び第2の転写定電流I
1,I2が一定(2.5μA)となるように定電流制御
を行った。
材Pの搬送位置と転写定電流の制御を示す図であり、実
験1、実験3においては、第1及び第2の転写定電流I
1,I2が一定(2.5μA)となるように定電流制御
を行った。
【0032】具体的には、実験1においては第1及び第
2の転写定電流I1 ,I2 を2.5μA、定着バイア
スVfを0Vとし、実験2においては第1の転写定電流
I1を2.5μA、第2の転写定電流I2を3.5μ
A、定着バイアスVfを0Vとした。
2の転写定電流I1 ,I2 を2.5μA、定着バイア
スVfを0Vとし、実験2においては第1の転写定電流
I1を2.5μA、第2の転写定電流I2を3.5μ
A、定着バイアスVfを0Vとした。
【0033】また、実験3においては第1及び第2の転
写定電流I1,I2を2.5μA、定着バイアスVfを
−600Vとし、実験4においては第1の転写定電流I
1を2.5μA、第2の転写定電流I2を3.5μA、
定着バイアスVfを−600Vとし、実験5においては
第1の転写定電流I1を2.5μA、第2の転写定電流
I2を4.5μA、定着バイアスVfを−600Vとし
た。さらに、転写材Pとしては、高湿環境下において放
置されたコピー用普通紙(紙水分量8%)用いて実験を
行った。
写定電流I1,I2を2.5μA、定着バイアスVfを
−600Vとし、実験4においては第1の転写定電流I
1を2.5μA、第2の転写定電流I2を3.5μA、
定着バイアスVfを−600Vとし、実験5においては
第1の転写定電流I1を2.5μA、第2の転写定電流
I2を4.5μA、定着バイアスVfを−600Vとし
た。さらに、転写材Pとしては、高湿環境下において放
置されたコピー用普通紙(紙水分量8%)用いて実験を
行った。
【0034】そして、図4はこの実験における画像評価
結果を示す表である。なお、画像評価としては、転写材
Pの先端領域(転写材が定着器6に挿入されるまで)
と、転写材の後端領域(転写材が定着器6に挿入された
後)のべタ黒の濃度測定値の差を用いた。
結果を示す表である。なお、画像評価としては、転写材
Pの先端領域(転写材が定着器6に挿入されるまで)
と、転写材の後端領域(転写材が定着器6に挿入された
後)のべタ黒の濃度測定値の差を用いた。
【0035】そして、この表から明らかなように、実験
1及び実験3の場合、即ち第1及び第2の転写定電流I
1,I2が一定の場合は、先端領域(先端から75mm
の領域)に比べ、後端領域の濃度は低く、画像上の濃度
不均一が現れた。
1及び実験3の場合、即ち第1及び第2の転写定電流I
1,I2が一定の場合は、先端領域(先端から75mm
の領域)に比べ、後端領域の濃度は低く、画像上の濃度
不均一が現れた。
【0036】一方、実験2、実験4、実験5の場合、即
ち定着器6に転写材先端が到達した後に、第2の転写定
電流I2を増加させるようにした場合は、先端領域と後
端領域の濃度差、即ち搬送方向における濃度ムラが少な
く、画像の濃度均一性が良好である。また、その傾向は
定着フィルム7に電圧を印加している場合に顕著に現れ
ている。
ち定着器6に転写材先端が到達した後に、第2の転写定
電流I2を増加させるようにした場合は、先端領域と後
端領域の濃度差、即ち搬送方向における濃度ムラが少な
く、画像の濃度均一性が良好である。また、その傾向は
定着フィルム7に電圧を印加している場合に顕著に現れ
ている。
【0037】次に、この結果について図5に示す転写モ
デルを用いて説明する。
デルを用いて説明する。
【0038】同図において、Aで示す系のインピーダン
スZaは、転写材Pの厚み方向の抵抗値Rpv、トナー
の静電容量Ct、像担持体1の静電容量Cdによって表
され、Bで示す系のインピーダンスZbは転写材Pの表
面方向の抵抗値Rpsで表される。
スZaは、転写材Pの厚み方向の抵抗値Rpv、トナー
の静電容量Ct、像担持体1の静電容量Cdによって表
され、Bで示す系のインピーダンスZbは転写材Pの表
面方向の抵抗値Rpsで表される。
【0039】ここで、Aの系に流れる転写定電流をI
d、Bの系に流れる転写定電流をIf、転写ローラ2に
流れる転写定電流をIとすると、転写材先端が定着器6
に到達するまでの領域(先端75mmの領域)において
は、転写高圧電源11と定着高圧電源12とは接続され
ず、図中に示すスイッチがOPENになった状態とな
る。したがって、Bの系に流れる電流Ifはゼロとな
り、I=Idとなる。なお、本実施の形態において、転
写定電流Iは2.5μAで定電流制御されているので、
Id=2.5μAとなる。
d、Bの系に流れる転写定電流をIf、転写ローラ2に
流れる転写定電流をIとすると、転写材先端が定着器6
に到達するまでの領域(先端75mmの領域)において
は、転写高圧電源11と定着高圧電源12とは接続され
ず、図中に示すスイッチがOPENになった状態とな
る。したがって、Bの系に流れる電流Ifはゼロとな
り、I=Idとなる。なお、本実施の形態において、転
写定電流Iは2.5μAで定電流制御されているので、
Id=2.5μAとなる。
【0040】また、転写材先端が定着器6に到達した後
の領域(後端領域)においては、図中のスイッチがCL
OSEになった状態となり、したがってI=Id+If
となる。このため、既述した転写定電流Iが一定の実験
1、実験3においては、定着器6に流れる電流Ifの
分、Idは減少することになり、これにより先端領域に
比べ、転写効率、画像濃度が低下する。
の領域(後端領域)においては、図中のスイッチがCL
OSEになった状態となり、したがってI=Id+If
となる。このため、既述した転写定電流Iが一定の実験
1、実験3においては、定着器6に流れる電流Ifの
分、Idは減少することになり、これにより先端領域に
比べ、転写効率、画像濃度が低下する。
【0041】一方、実験2、実験4、実験5のようにC
PU10によって転写高圧電源11を制御し、定着器6
に転写材先端が到達した後に、転写定電流値を増加させ
ることにより、転写材先端が定着器6に到達する前後で
転写に必要なIdを確保することができる。よって、転
写時、転写ローラ2以外に転写材Pと接触する部材から
電流が流れた場合でも、転写不良の発生や、画像濃度が
低下して濃度均一性が損なわれるのを防ぐことができ
る。
PU10によって転写高圧電源11を制御し、定着器6
に転写材先端が到達した後に、転写定電流値を増加させ
ることにより、転写材先端が定着器6に到達する前後で
転写に必要なIdを確保することができる。よって、転
写時、転写ローラ2以外に転写材Pと接触する部材から
電流が流れた場合でも、転写不良の発生や、画像濃度が
低下して濃度均一性が損なわれるのを防ぐことができ
る。
【0042】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。
説明する。
【0043】図6は、本実施の形態に係る画像形成装置
の構成を示す図である。なお、同図において、図1と同
一符号は、同一又は相当部分を示している。
の構成を示す図である。なお、同図において、図1と同
一符号は、同一又は相当部分を示している。
【0044】同図において、13は定着器6の定着フィ
ルム7と定着高圧電源12との間に接続され、定着フィ
ルム7に流れる電流の大きさを検知する電流検知手段で
あるところの電流検知装置であり、この電流検知装置1
3からの電流の大きさを示す検知信号はCPU10に入
力されるようになっている。そして、CPU10は、こ
の電流検知装置13からの検知信号に基づき定着フィル
ム7に流れる電流の大きさに応じて転写高圧電源11を
制御し、転写定電流の値を制御するようになっている。
ルム7と定着高圧電源12との間に接続され、定着フィ
ルム7に流れる電流の大きさを検知する電流検知手段で
あるところの電流検知装置であり、この電流検知装置1
3からの電流の大きさを示す検知信号はCPU10に入
力されるようになっている。そして、CPU10は、こ
の電流検知装置13からの検知信号に基づき定着フィル
ム7に流れる電流の大きさに応じて転写高圧電源11を
制御し、転写定電流の値を制御するようになっている。
【0045】ここで、本実施の形態において、CPU1
0は、転写材Pの先端が転写ニップtの上流位置Tに到
達するタイミングに合わせて転写高圧電源11を制御
し、第1の転写定電流I1が2.5μAとなるように定
電流制御を行う。また、転写材先端が転写ニップtを通
過し、定着器6の定着ニップ上流位置Fに到達するタイ
ミングに合わせて電流検知装置13から入力される検知
信号に基づき第2の転写定電流I2の電流値を決定し、
第2の転写定電流I2が、次のような大きさになるよう
転写高圧電源11を制御する。
0は、転写材Pの先端が転写ニップtの上流位置Tに到
達するタイミングに合わせて転写高圧電源11を制御
し、第1の転写定電流I1が2.5μAとなるように定
電流制御を行う。また、転写材先端が転写ニップtを通
過し、定着器6の定着ニップ上流位置Fに到達するタイ
ミングに合わせて電流検知装置13から入力される検知
信号に基づき第2の転写定電流I2の電流値を決定し、
第2の転写定電流I2が、次のような大きさになるよう
転写高圧電源11を制御する。
【0046】なお、この第2の転写定電流I2の電流値
は以下の式で決定される。
は以下の式で決定される。
【0047】I2=I1+I3 ここで、I3は定着器6(定着フィルム7)に流れる電
流であり、第2の転写定電流I2の電流値は、先端領域
の第1の転写定電流I1の電流値に定着器6のフィルム
に流れた電流I3の電流値分を増加した電流値である。
流であり、第2の転写定電流I2の電流値は、先端領域
の第1の転写定電流I1の電流値に定着器6のフィルム
に流れた電流I3の電流値分を増加した電流値である。
【0048】そして、本実施の形態のように、定着器6
に転写材先端が到達した後に、定着器6に流れる電流I
3に応じて転写ローラ2の転写定電流を増加させ、像担
持体方向に流れる転写電流の大きさが常に一定となるよ
うにすることにより、画像濃度が低下し、濃度均一性が
損なわれるのを防ぐことができる。
に転写材先端が到達した後に、定着器6に流れる電流I
3に応じて転写ローラ2の転写定電流を増加させ、像担
持体方向に流れる転写電流の大きさが常に一定となるよ
うにすることにより、画像濃度が低下し、濃度均一性が
損なわれるのを防ぐことができる。
【0049】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。
説明する。
【0050】図7は本実施の形態に係る画像形成装置の
構成を示す図である。なお、同図において、図1と同一
符号は、同一又は相当部分を示している。
構成を示す図である。なお、同図において、図1と同一
符号は、同一又は相当部分を示している。
【0051】同図において、14は転写ローラ2の転写
材搬送方向下流側に配置された除電装置であり、この除
電装置14には、除電装置14と共に除電手段を構成す
る除電高圧電源15が接続されている。そして、この除
電高圧電源15により、除電装置14を介して転写材P
には、転写ローラ2によって裏面に印加されたバイアス
とは逆極性の負のバイアスが印加される。なお、除電高
圧電源15は、転写材搬送の間−1.0μAで定電流制
御される。
材搬送方向下流側に配置された除電装置であり、この除
電装置14には、除電装置14と共に除電手段を構成す
る除電高圧電源15が接続されている。そして、この除
電高圧電源15により、除電装置14を介して転写材P
には、転写ローラ2によって裏面に印加されたバイアス
とは逆極性の負のバイアスが印加される。なお、除電高
圧電源15は、転写材搬送の間−1.0μAで定電流制
御される。
【0052】ここで、本実施の形態において、図8に示
すようにCPU10は、まず転写材Pの先端が転写ニッ
プ上流位置Tに到達するタイミングに合わせて第1の転
写定電流I1が2.5μAとなるように転写高圧電源1
1を制御する。一方、この後、転写材先端が転写ニップ
tを通過し、除電装置6の位置Dに到達するタイミング
に合わせて、図8に示すように第2の転写定電流I2が
3.5μAとなるように転写高圧電源11を制御する。
なお、この後端領域の転写定電流I2の電流値は、先端
領域における第1の転写定電流I1の電流値に除電装置
14に流れる電流値1.0μAを増加した電流値であ
る。
すようにCPU10は、まず転写材Pの先端が転写ニッ
プ上流位置Tに到達するタイミングに合わせて第1の転
写定電流I1が2.5μAとなるように転写高圧電源1
1を制御する。一方、この後、転写材先端が転写ニップ
tを通過し、除電装置6の位置Dに到達するタイミング
に合わせて、図8に示すように第2の転写定電流I2が
3.5μAとなるように転写高圧電源11を制御する。
なお、この後端領域の転写定電流I2の電流値は、先端
領域における第1の転写定電流I1の電流値に除電装置
14に流れる電流値1.0μAを増加した電流値であ
る。
【0053】そして、本実施の形態のように、除電装置
14に転写材Pが到達した後、転写ローラ2の転写定電
流の電流値を除電装置14に流れる電流1.0μA分増
加させ、像担持体方向に流れる転写電流の大きさが常に
一定となるようにすることにより、画像濃度が低下し、
濃度均一性が損なわれるのを防ぐことができる。
14に転写材Pが到達した後、転写ローラ2の転写定電
流の電流値を除電装置14に流れる電流1.0μA分増
加させ、像担持体方向に流れる転写電流の大きさが常に
一定となるようにすることにより、画像濃度が低下し、
濃度均一性が損なわれるのを防ぐことができる。
【0054】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。
説明する。
【0055】図9は本実施の形態に係る画像形成装置の
構成を示す図である。なお、同図において、図1と同一
符号は、同一又は相当部分を示している。
構成を示す図である。なお、同図において、図1と同一
符号は、同一又は相当部分を示している。
【0056】同図において、16は転写ローラ2の転写
材搬送方向上流側に配置された転写前ガイド、17は転
写前ガイド16に接続され、転写前ガイド16に流れる
電流の大きさを検知する電流検知手段であるところの電
流検知装置であり、この電流検知装置17からの電流の
大きさを示す検知信号はCPU10に入力されるように
なっている。
材搬送方向上流側に配置された転写前ガイド、17は転
写前ガイド16に接続され、転写前ガイド16に流れる
電流の大きさを検知する電流検知手段であるところの電
流検知装置であり、この電流検知装置17からの電流の
大きさを示す検知信号はCPU10に入力されるように
なっている。
【0057】そして、CPU10は、この電流検知装置
17からの検知信号に基づき転写前ガイド16に流れる
電流の大きさに応じて転写高圧電源11を制御し、転写
定電流の値を制御するようになっている。なお、転写前
ガイド16は電流検知装置17を介して接地されてい
る。
17からの検知信号に基づき転写前ガイド16に流れる
電流の大きさに応じて転写高圧電源11を制御し、転写
定電流の値を制御するようになっている。なお、転写前
ガイド16は電流検知装置17を介して接地されてい
る。
【0058】ここで、本実施の形態において、CPU1
0は、転写材Pの先端が転写ニップtの上流位置Tに到
達するタイミングに合わせて転写高圧電源11を制御
し、第1の転写定電流I1が2.5μAとなるように定
電流制御を行う。また、この後、図10に示すように転
写材後端が転写ガイド16の搬送方向下流の先端位置C
を通過するタイミングに合わせて電流検知装置17から
入力される検知信号に基づき第2の転写定電流I2の電
流値を決定し、第2の転写定電流I2がこのような大き
さになるよう転写高圧電源11を制御する。
0は、転写材Pの先端が転写ニップtの上流位置Tに到
達するタイミングに合わせて転写高圧電源11を制御
し、第1の転写定電流I1が2.5μAとなるように定
電流制御を行う。また、この後、図10に示すように転
写材後端が転写ガイド16の搬送方向下流の先端位置C
を通過するタイミングに合わせて電流検知装置17から
入力される検知信号に基づき第2の転写定電流I2の電
流値を決定し、第2の転写定電流I2がこのような大き
さになるよう転写高圧電源11を制御する。
【0059】なお、この第2の転写定電流I2の電流値
は以下の式で決定される。
は以下の式で決定される。
【0060】I2=I1−I4 ここで、I4は転写ガイド16に流れる電流であり、第
2の転写定電流I2の電流値は、第1の転写定電流I1
の電流値に転写ガイド16に流れた後、アースに流れた
電流I4の電流値分を減少させた電流値である。
2の転写定電流I2の電流値は、第1の転写定電流I1
の電流値に転写ガイド16に流れた後、アースに流れた
電流I4の電流値分を減少させた電流値である。
【0061】そして、本実施の形態のように、転写前ガ
イド16を転写材後端が通過した後、転写材Pが転写前
ガイド上を接触搬送されている間に転写前ガイド16か
らアースに流れた電流I4分減少させ、像担持体方向に
流れる転写電流の大きさが常に一定となるようにするこ
とにより、画像濃度が低下し、濃度均一性が損なわれる
のを防ぐことができる。
イド16を転写材後端が通過した後、転写材Pが転写前
ガイド上を接触搬送されている間に転写前ガイド16か
らアースに流れた電流I4分減少させ、像担持体方向に
流れる転写電流の大きさが常に一定となるようにするこ
とにより、画像濃度が低下し、濃度均一性が損なわれる
のを防ぐことができる。
【0062】なお、これまで説明した各実施の形態にお
いては、定着器6、除電装置14、転写前ガイド16に
流れる電流値を考慮し、転写材Pの搬送位置に応じて転
写ローラ2に供給する電流値を変化させたが、その他の
転写材Pが転写部位を通過している間に転写材Pに接触
している部材についても電流値を変化させることによっ
て、効果が得られることは言うまでもない。
いては、定着器6、除電装置14、転写前ガイド16に
流れる電流値を考慮し、転写材Pの搬送位置に応じて転
写ローラ2に供給する電流値を変化させたが、その他の
転写材Pが転写部位を通過している間に転写材Pに接触
している部材についても電流値を変化させることによっ
て、効果が得られることは言うまでもない。
【0063】また、本実施の形態においては、転写手段
として転写ローラ2を用いた場合について述べてきた
が、転写手段としてベルト、ブレード、ブラシ等を用い
ても同様の効果を得ることができる。
として転写ローラ2を用いた場合について述べてきた
が、転写手段としてベルト、ブレード、ブラシ等を用い
ても同様の効果を得ることができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、転
写材の搬送位置に応じて転写電流の大きさを切替え、像
担持体方向に流れる転写電流の大きさが常に一定となる
ようにすることにより、転写時において、転写手段以外
に転写材と接触する部材から電流が流れた場合でも、転
写不良、または搬送方向における濃度ムラを防止するこ
とができ、良好な画像を得ることができる。
写材の搬送位置に応じて転写電流の大きさを切替え、像
担持体方向に流れる転写電流の大きさが常に一定となる
ようにすることにより、転写時において、転写手段以外
に転写材と接触する部材から電流が流れた場合でも、転
写不良、または搬送方向における濃度ムラを防止するこ
とができ、良好な画像を得ることができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置
の画像形成部及び定着部の構成を示す図。
の画像形成部及び定着部の構成を示す図。
【図2】上記画像形成装置の転写材搬送位置と転写定電
流制御を表す図。
流制御を表す図。
【図3】上記画像形成装置の転写材搬送位置と転写定電
流制御を表す他の図。
流制御を表す他の図。
【図4】上記画像形成装置の転写材搬送位置と転写定電
流制御に関する実験結果を示す図表。
流制御に関する実験結果を示す図表。
【図5】上記画像形成装置の画像形成部及び定着部の転
写モデル図。
写モデル図。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置
の画像形成部及び定着部の構成を示す図。
の画像形成部及び定着部の構成を示す図。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置
の画像形成部の構成を示す図。
の画像形成部の構成を示す図。
【図8】上記画像形成装置の転写材搬送位置と転写定電
流制御を表す図。
流制御を表す図。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係る画像形成装置
の画像形成部の構成を示す図。
の画像形成部の構成を示す図。
【図10】上記画像形成装置の転写材搬送位置と転写定
電流制御を表す図。
電流制御を表す図。
【図11】従来の画像形成装置の画像形成装置の画像形
成部の構成を示す図。
成部の構成を示す図。
1 像担持体 2 転写ローラ 5 現像器 6 定着器 10 CPU 11 転写高圧電源 12 定着高圧電源 15 除電高圧電源 13,17 電流検知装置 14 除電装置 16 転写前ガイド P 転写材 t 転写部位
Claims (6)
- 【請求項1】 像担持体と、前記像担持体に像を形成す
る像形成手段と、前記像担持体と対向して配置される転
写手段とを備えると共に、前記像担持体と転写手段との
間に形成された転写部位に転写材を通過させ、前記像形
成手段により像担持体上に形成された像を前記転写材に
転写する画像形成装置において、 前記転写手段は、転写部材と、前記転写材に前記像担持
体上に形成された像を転写させるため、前記転写部材に
一定の電流を供給する転写電流供給電源を備え、 また前記転写材の搬送位置に応じて前記転写部材に供給
する転写電流の大きさを切替え、像担持体方向に流れる
電流の大きさが常に一定となるよう前記転写電流供給電
源を制御する電流制御手段を備えたことを特徴とする画
像形成装置。 - 【請求項2】 前記転写材に転写された像を、該転写材
に定着させる定着手段を備え、 前記電流制御手段は、前記転写部位を通過した転写材先
端が前記定着手段に到達するタイミングに合わせ、前記
転写電流を増加させるよう前記転写電流供給電源を制御
することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 【請求項3】 前記定着手段に流れる電流の大きさを検
知する電流検知手段を備え、 前記電流制御手段は、前記電流検知装置からの電流の大
きさを示す検知信号に応じて前記転写電流の増加量を決
定することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。 - 【請求項4】 前記転写部位を通過した前記転写材を除
電する除電手段を備え、 前記電流制御手段は、前記転写材の先端が前記除電手段
に到達するタイミングに合わせ、前記転写電流を増加さ
せるよう前記転写電流供給電源を制御することを特徴と
する請求項1記載の画像形成装置。 - 【請求項5】 前記転写手段の搬送方向上流に設けら
れ、前記転写材を前記転写部位にガイドする転写前ガイ
ドを備え、 前記電流制御手段は、前記転写材の後端が前記転写前ガ
イド部を通過したタイミングに合わせ、前記転写電流を
減少させるよう前記転写電流供給電源を制御することを
特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 【請求項6】 前記転写前ガイドに流れる電流の大きさ
を検知する電流検知手段を備え、 前記電流制御手段は、前記電流検知装置からの電流の大
きさを示す検知信号に応じて前記転写電流の減少量を決
定することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35241599A JP2001166604A (ja) | 1999-12-10 | 1999-12-10 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35241599A JP2001166604A (ja) | 1999-12-10 | 1999-12-10 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001166604A true JP2001166604A (ja) | 2001-06-22 |
Family
ID=18423929
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35241599A Pending JP2001166604A (ja) | 1999-12-10 | 1999-12-10 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001166604A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013072908A (ja) * | 2011-09-27 | 2013-04-22 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置 |
-
1999
- 1999-12-10 JP JP35241599A patent/JP2001166604A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013072908A (ja) * | 2011-09-27 | 2013-04-22 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置 |
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