JP2001166090A - 原子炉解体方法およびレーザ切断装置 - Google Patents

原子炉解体方法およびレーザ切断装置

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JP2001166090A
JP2001166090A JP35137799A JP35137799A JP2001166090A JP 2001166090 A JP2001166090 A JP 2001166090A JP 35137799 A JP35137799 A JP 35137799A JP 35137799 A JP35137799 A JP 35137799A JP 2001166090 A JP2001166090 A JP 2001166090A
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cutting
gas
reactor
optical fiber
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JP35137799A
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Yukimoto Okazaki
幸基 岡崎
Hironobu Kimura
博信 木村
Yasuhiro Akiyama
靖裕 秋山
Masaru Komatsubara
勝 小松原
Yoichi Kawai
陽一 河井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原子炉機器を切断するにあたり、2次生成物
の発生量を抑制し、しかも簡便に切断でき、さらに機器
の広範な部分に適用でき、加工デブリの回収能力を高め
ること。 【解決手段】 レーザ切断装置はレーザ発振器1と、遠
隔制御装置2と、光ファイバ3と、加工ヘッド4とを備
える。加工ヘッド4は切断ガスを供給するガス供給装置
9と接続される。原子炉を解体するにあたり、原子炉の
外部においてレーザ発振器1を用いて切断加工のための
レーザ光を発振し、レーザ光を光ファイバ3で原子炉の
内部に導き、加工ヘッド4でレーザ光を集光し、切断対
象の原子炉機器Wに対して照射し、かつ切断ガスを吹き
付けて切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原子炉施設の解体工
事に係り、特に、原子炉機器をレーザ光線を用いて解体
する原子炉解体方法およびレーザ切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原子炉圧力容器、炉内構造物、各種の配
管等の原子炉機器を切断する方法としてパウダーガス切
断およびプラズマ切断が検討されている。一般に、この
ような工法の選定では作業員の安全性の確保および放射
性物質の外部への漏洩防止を外の何よりも優先しなけれ
ばならない。すなわち、この作業では原子炉圧力容器、
炉内構造物等の高汚染・高放射化された機器類を扱うこ
とが必定であり、こうした要求を満たすべく最大限に配
慮しなければならい。また、上記した点に加えて、粉塵
および飛散物などの2次生成物の発生を抑制することに
も十分配慮する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のパウダーガス切
断およびプラズマ切断による工法ではエネルギ密度を高
めることが難しく、切断幅が大きくなる一方、2次生成
物も多量に発生することになる。これに代わる工法とし
て、たとえばレーザを使用して遠隔操作によって原子炉
機器を切断する方法が知られている(たとえば、特開平
4−316000号公報)。この方法は原子炉の外部に
設置したレーザ発振器と原子炉格納容器内の加工ヘッド
とを導光管およびベントミラーで結び、コンクリート構
造物をレーザ切断するものである。
【0004】しかしながら、この工法を複雑な構造を有
する原子炉内部での切断作業に適用するには導光管を多
関節化すると共に、切断加工部でレーザビームの位置を
精度よく制御するための複雑な自動アライメント装置を
付加する必要があり、装置が極めて大型化するのみなら
ず、著しく複雑化してしまうことになる。
【0005】そこで、本発明の目的は原子力機器を切断
するにあたり、2次生成物の発生量を抑制し、しかも簡
便に切断でき、さらに機器の広範な部分に適用でき、加
工デブリの回収能力を高めるようにした原子炉解体工法
およびレーザ切断装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る原子炉解体
方法は原子炉の外部において発振器を用いて切断加工の
ためのレーザ光を発振する段階、放出されるレーザ光を
光ファイバで原子炉の内部に導く段階、レーザ光を集光
し、切断対象の原子炉機器に対して照射し、かつ切断ガ
スを吹き付けて切断する段階からなるものである。
【0007】また、本発明のレーザ切断装置は原子炉の
外部にあってレーザ光を発振するレーザ発振器と、この
レーザ発振器で生じたレーザ光を原子炉の内部に導く光
ファイバと、この光ファイバを通して導かれたレーザ光
を集光し、切断対象の原子炉機器に照射して切断する加
工ヘッドと、この加工ヘッドを原子炉の外部で遠隔制御
する遠隔制御装置と、加工ヘッドに切断ガスを供給する
ガス供給装置とを備えるものである。
【0008】上記構成からなる本発明においては2次生
成物の発生量を抑制し、簡便に原子炉機器を切断するこ
とができる。また、作業範囲を大きく広げることが可能
になる。
【0009】さらに、本発明は、望ましくは、光ファイ
バが開口数の小さい光ファイバからなる。
【0010】上記構成からなるレーザ切断装置において
はより厚い部材を切断することが可能になり、機器の広
範な部分に適用することができる。
【0011】また、本発明は、望ましくは、レーザ発振
器が発振波長の異なる複数個のレーザ発振器からなり、
波長の異なるレーザ光を合成して照射する。
【0012】上記構成からなるレーザ切断装置において
は比較的厚い部材を効率よく切断することが可能にな
り、機器の広範な部分に適用することができる。
【0013】さらに、本発明は、望ましくは、レーザ発
振器が時間波形の異なる複数個のレーザ発振器からな
り、時間波形の異なるレーザ光を合成して照射する。
【0014】上記構成からなるレーザ切断装置において
は比較的厚い部材を効率よく切断することが可能にな
り、機器の広範な部分に適用することができる。
【0015】また、本発明は、望ましくは、レーザ発振
器がCWレーザ光を発振するレーザ発振器およびPWレ
ーザ光を発信するレーザ発振器で構成され、CWレーザ
光およびPWレーザ光の双方を重畳して照射する。
【0016】上記構成からなるレーザ切断装置において
は比較的厚い部材を効率よく切断することが可能にな
り、機器の広範な部分に適用することができる。
【0017】さらに、本発明は、望ましくは、加工ヘッ
ドがレーザ光を集光し、切断加工部に結像させるスポッ
ト径を変えるズームレンズを備える。
【0018】上記構成からなるレーザ切断装置において
は高い効率を維持しながら機器の広範な部分に適用する
ことができる。
【0019】また、本発明は、望ましくは、加工ヘッド
が結像倍率の異なる複数個の集光レンズを備える。
【0020】上記構成からなるレーザ切断装置において
は高い効率を維持しながら機器の広範な部分に適用する
ことができる。
【0021】さらに、本発明は、望ましくは、加工ヘッ
ドがフードと、このフードと連絡する水循環装置とを備
え、切断加工中、加工対象の構造物周囲を水雰囲気にお
くようにする。
【0022】上記構成からなるレーザ切断装置において
は加工デブリを効果的に回収することが可能になる。
【0023】また、本発明は、望ましくは、さらに、加
工ヘッドの反対側で切断加工の様子を撮影する撮像装置
と、与えられる画像情報を処理する画像処理装置と、レ
ーザ発振器およびガス供給装置に指令を与える制御装置
とを備え、切断幅、加工デブリの飛散状況を監視し、レ
ーザ光の照射条件および切断ガスの吹き付け条件を最適
に保持する。
【0024】上記構成からなるレーザ切断装置において
は切断幅を狭く保ち、かつ加工デブリの飛散を最小に抑
えることができる。
【0025】さらに、本発明は、望ましくは、ガス供給
装置が2個のガスボンベと、個別に操作可能な2個の減
圧弁と、個別に操作可能な2個の流量調節器と、ガス混
合室とを備え、切断ガスの組成、組成比およびガス圧力
を変えられるようにする。
【0026】上記構成からなるレーザ切断装置において
は、特に、材料の異なる機器の広範な部分に適用するこ
とができる。
【0027】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明の第
1の実施の形態について図面を参照して詳細に説明す
る。図1において、本発明方法を実現するレーザ切断装
置はレーザ発振器1と、遠隔制御装置2と、光ファイバ
3と、加工ヘッド4と、固定装置5とから構成されてい
る。レーザ発振器1としては、たとえばランプ励起Nd
−YAGレーザおよびLD励起Nd−YAGレーザを使
用することができる。また、光ファイバ3には石英製
で、直径0.6〜1.2mmのコアを有するSI型の光
ファイバを使用することが可能である。
【0028】さらに、加工ヘッド4には後記の集光レン
ズとガスノズルとが内蔵される。集光レンズには、たと
えば凸レンズおよび複数枚のレンズを組み合わせて収差
を小さくした結像レンズを使用することができる。この
加工ヘッド4は原子炉格納容器6内部の原子炉圧力容器
7に保持された固定装置5によって支持されている。加
工ヘッド4は光ファイバ3でレーザ発振器1と結ばれ、
またガス管8を介して切断ガスを供給するガス供給装置
9と接続されている。加工ヘッド4は先端が加工対象物
である原子炉機器Wに向けて配置される。一方、レーザ
発振器1と遠隔制御装置2とは原子炉外部の付帯施設1
0内に配置されている。
【0029】また、図2にガス供給装置9の詳細を示し
ている。このガス供給装置9は切断ガス、たとえば酸素
ガスを充填したガスボンベ11と、供給元弁12と、自
動減圧弁13と、自動流量調節器14とから構成されて
いる。
【0030】本実施の形態は上記構成からなり、レーザ
発振器1から放出されたレーザ光は光ファイバ3に導か
れて加工ヘッド4に達する。このレーザ光は加工ヘッド
4内の集光レンズによって集光され、原子炉機器Wに照
射される。切断加工中、加工ヘッド4にはガス供給装置
9から高圧の切断ガスが供給され、加工ヘッド4の先端
のガスノズルから切断ガスが原子炉機器Wに吹き出す。
【0031】このレーザ光の照射を受けた原子炉機器W
は多量のエネルギを吸収して溶融あるいは蒸発する。同
時に、材料がそこに供給される切断ガスと反応し、この
ときの反応熱により溶融が促され、切断作用はさらに増
進する。溶融あるいは蒸発した切断材料は切断ガスに随
伴されて除かれる。この切断加工中、固定装置5によっ
て支持された加工ヘッド4が遠隔制御装置2からの指令
によって位置および方向が制御される。
【0032】この解体方法によれば、エネルギ密度が高
いレーザ光により切断するので、材料内部に熱が伝わる
よりも前に材料が除去され、切断幅はレーザ光のスポッ
ト径以上に大きくならない。このため、2次生成物の発
生量を大きく抑制することができる。
【0033】一方、光ファイバ3は柔軟性に富み、自由
に曲げた状態で使用することが可能で、取り扱いにおい
て不自由することがなく、良好な作業性を保つことがで
きる。また、狭隘箇所にも容易に接近することが可能に
なり、従来の方法と比べて作業範囲を大きく広げること
ができる。
【0034】また、発振波長1064nmのNd−YA
Gレーザは石英に対する透過率が高く、石英コアからな
る光ファイバ3を用いて高効率でレーザ光を導くことが
できる。さらに、Nd−YAGレーザは固体レーザであ
るので、操作性がよく、メンテナンスも比較的簡単で、
サイトで使用するのにより好都合である。特に、LD励
起YAGレーザは発振効率が高く、装置自体も小型なの
で、こうした用途に最適である。
【0035】このように、本実施の形態においては2次
生成物の発生量を抑制し、簡便に原子炉機器Wを切断す
ることができる。また、作業範囲を大きく広げることが
可能になる。
【0036】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態について説明する。本発明方法を実現するレーザ
切断装置の主要な構成は第1の実施の形態と同一であ
る。本実施の形態は光ファイバ3について開口数が小さ
い光ファイバを使用する。開口数は、たとえば0.2未
満である。
【0037】本実施の形態は上記構成からなり、先に説
明した第1の実施の形態と同様な働きを得ることができ
る。特に、本実施の形態においては開口数が小さい光フ
ァイバを用いているので、より厚い部材に対して適用す
ることが可能になる。すなわち、開口数が大きい場合、
図3(a)に示すように、光ファイバ3から出射するレ
ーザ光の出射角度θ1が大きくなり、集光レンズ15を
透過したレーザ光の集光角度θ2が広がり、加工部16
における焦点深度Δzが短くなる。
【0038】これに対して、開口数が小さい場合、図3
(b)に示すように、光ファイバ3から出射するレーザ
光の出射角度θ1が小さくなり、集光レンズ15を透過
したレーザ光の集光角度θ2が狭くなり、この場合、加
工部16における焦点深度Δzが長くなる。このように
焦点深度Δzが長くなると、光軸本体方向の広い範囲で
エネルギ密度を高くすることが可能になる。したがっ
て、厚い部材を短時間のうちに切断できることになる。
【0039】本実施の形態においては上記効果に加え
て、より厚い部材を切断することが可能になり、機器の
広範な部分に適用することができる。
【0040】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態について図4を参照して説明する。本発明方法を
実現するレーザ切断装置の主要な構成は第1の実施の形
態と同一である。本実施の形態では発振波長の異なる2
個のレーザ発振器1a、1bを使用する。波長の異なる
2種類のレーザ光はダイクロイックミラー18において
同軸上に合成された後、単体の光ファイバ3で加工ヘッ
ド4に導かれる。この装置は2個のレーザ発振器1a、
1bと、ダイクロイックミラー18と、全反射ミラー1
9と、色消しレンズ20とから構成されている。
【0041】2個のレーザ発振器1a、1bのうち、レ
ーザ発振器1aは波長λaのレーザビームを放射する。
また、レーザ発振器1bは波長λaと異なる波長λbを
有するレーザビームを放射する。ダイクロイックミラー
18は波長λaの光は透過するが、波長λbの光は全反
射する特性を備えている。色消しレンズ20は波長λa
と波長λbとの間で色収差が小さい特性を有する。
【0042】本実施の形態は上記構成からなり、レーザ
発振器1aから放出された波長λaのレーザビームはダ
イクロイックミラー18を透過して直進する。一方、レ
ーザ発振器1bから放出された波長λaと異なる波長λ
bのレーザビームは全反射ミラー19で反射し、さらに
ダイクロイックミラー18で全反射されて直進する。こ
の結果、ダイクロイックミラー18の後方において双方
のレーザビームはλaおよびλbの波長を有するレーザ
光に合成される。この同軸上に合成されたレーザビーム
は色消しレンズ20によって集光され、光ファイバ3に
導かれる。
【0043】かくして、合成により高出力となったレー
ザ光を加工対象の原子炉機器に照射することができる。
これにより、対象とする原子炉機器が比較的厚い部材か
らなるときも、高出力のレーザ光を照射することで、効
率よくこれらの部材を切断することができる。
【0044】なお、本実施の形態は2個のレーザ発振器
1a、1bに代えて、それぞれ波長が異なる3個以上の
レーザ発振器で構成してもよい。
【0045】本実施の形態においては上記効果に加え
て、比較的厚い部材を効率よく切断することが可能にな
り、機器の広範な部分に適用することができる。
【0046】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態について図5を参照して説明する。本発明方法を
実現するレーザ切断装置の主要な構成は第1の実施の形
態と同一である。本実施の形態では発振波長の異なる2
個のレーザ発振器1a、1bを使用する。波長の異なる
2種類のレーザ光は個別に光ファイバ3で導かれた後、
ダイクロイックミラー18において同軸上に合成され、
単体の光ファイバ3で加工ヘッド4に導かれる。この装
置は2個のレーザ発振器1a、1bと、4個のレンズ2
1と、ダイクロイックミラー18と、全反射ミラー19
と、色消しレンズ20とから構成されている。
【0047】また、第3の実施の形態と同様に、レーザ
発振器1aは波長λaのレーザビームを放射する。ま
た、レーザ発振器1bは波長λaと異なる波長λbを有
するレーザビームを放射する。
【0048】本実施の形態は上記構成からなり、先に説
明した第3の実施の形態と同様な働きを得ることができ
る。すなわち、ダイクロイックミラー18の後方におい
て双方のレーザビームをλaおよびλbの波長を有する
レーザ光に合成し、同軸上に合成されたレーザビームを
光ファイバ3に導くことが可能になる。そして、合成に
より高出力となったレーザ光を加工対象の原子炉機器に
照射することができる。これにより、対象とする原子炉
機器が比較的厚い部材からなるときも、高出力のレーザ
光を照射することで、効率よくこれらの部材を切断する
ことが可能になる。 なお、本実施の形態は2個のレー
ザ発振器1a、1bに代えて、それぞれ波長が異なる3
個以上のレーザ発振器で構成してもよい。
【0049】本実施の形態においては上記効果に加え
て、比較的厚い部材を効率よく切断することが可能にな
り、機器の広範な部分に適用することができる。
【0050】(第5の実施の形態)本発明の第5の実施
の形態について図6および図7を参照して説明する。本
発明方法を実現するレーザ切断装置の主要な構成は第1
の実施の形態と同一である。本実施の形態では図6に示
す時間波形の異なる2個のレーザ発振器1a、1bを使
用する。時間波形の異なる2種類のレ―ザ光は単体の光
ファイバ3で加工ヘッド4に導かれる。この装置は2個
のレーザ発振器1a、1bと、4個の全反射ミラー19
と、レンズ21とから構成されている。
【0051】2個のレーザ発振器1a、1bのうち、レ
ーザ発振器1aは、図7(a)に示すように、平均出力
が大きいが、ピーク出力が小さいレーザ光を放射する。
また、レーザ発振器1bは、図7(b)に示すように、
平均出力が小さいが、ピーク出力が大きいレーザ光を放
射する。
【0052】本実施の形態は上記構成からなり、レーザ
発振器1aから放出されたレーザ光は2個の全反射ミラ
ー19で反射してレンズ21に入射し、そこで集光され
る。また、レーザ発振器1bから放出されたレーザ光は
2個の全反射ミラー19で反射してレンズ21に入射
し、そこで集光される。このレーザ光はそれぞれ光ファ
イバ3に導かれて加工ヘッド4に達する。
【0053】レーザ発振器1aから放射された一方のレ
ーザ光は平均出力が大きいが、ピーク出力が小さい特性
を有し、一方、レーザ発振器1bから放射された他方の
レーザ光は平均出力が小さいが、ピーク出力が大きい特
性を有することから、同期をとって照射したとき、レー
ザ光は、図7(c)に示すように、平均出力およびピー
ク出力を共に大きくすることができる。これにより、対
象とする原子炉機器が比較的厚い部材からなるときも、
エネルギ密度の高いレーザ光を照射することで、効率よ
くこれらの部材を切断することが可能になる。
【0054】なお、本実施の形態は2個のレーザ発振器
1a、1bに代えて、それぞれ時間波形が異なる3個以
上のレーザ発振器で構成してもよい。
【0055】本実施の形態においては上記効果に加え
て、比較的厚い部材を効率よく切断することが可能にな
り、機器の広範な部分に適用することができる。
【0056】(第6の実施の形態)本発明の第6の実施
の形態について図8を参照して説明する。本発明方法を
実現するレーザ切断装置の主要な構成は第1の実施の形
態と同一である。本実施の形態では時間波形の異なる2
個のレーザ発振器1a、1bを使用する。時間波形の異
なる2種類のレ―ザ光は個別に光ファイバ3で導かれ、
さらにレンズ21で集光し、単体の光ファイバ3で加工
ヘッド4に導かれる。この装置は2個のレーザ発振器1
a、1bと、3個のレンズ21とから構成されている。
【0057】2個のレーザ発振器1a、1bのうち、レ
ーザ発振器1aは上記実施の形態のレーザ発振器と同様
に、平均出力が大きいが、ピーク出力が小さいレーザ光
を放射する。また、レーザ発振器1bも上記実施の形態
のレーザ発振器と同様に、平均出力が小さいが、ピーク
出力が大きいレーザ光を放射する。
【0058】本実施の形態は上記構成からなり、レーザ
発振器1aから放出されたレーザ光はレンズ21で集光
され、光ファイバ3に導かれてレンズ21に入射し、そ
こで集光される。また、レーザ発振器1bから放出され
たレーザ光はレンズ21で集光され、光ファイバ3に導
かれてレンズ21に入射し、そこで集光される。このレ
ーザ光はそれぞれ光ファイバ3に導かれて加工ヘッド4
に達する。
【0059】レーザ発振器1aから放射されたレーザ光
は平均出力が大きいが、ピーク出力が小さい特性を有
し、一方、レーザ発振器1bから放射されたレーザ光は
平均出力が小さいが、ピーク出力が大きい特性を有する
ことから、同期をとって照射したとき、レーザ光は、先
に説明した実施の形態と同様に、平均出力およびピーク
出力を共に大きくすることができる。これにより、対象
とする原子炉機器が比較的厚い部材からなるときも、エ
ネルギ密度の高いレーザ光を照射することで、効率よく
これらの部材を切断することが可能になる。
【0060】なお、本実施の形態は2個のレーザ発振器
1a、1bに代えて、それぞれ時間波形が異なる3個以
上のレーザ発振器で構成してもよい。
【0061】本実施の形態においては上記効果に加え
て、比較的厚い部材を効率よく切断することが可能にな
り、機器の広範な部分に適用することができる。
【0062】(第7の実施の形態)本発明の第7の実施
の形態について図9および図10を参照して説明する。
本発明方法を実現するレーザ切断装置の主要な構成は第
1の実施の形態と同一である。本実施の形態では図9に
示す発振波形の異なる2個のレーザ発振器1a、1bを
使用する。レーザ発振器1aはCWレーザ発振器からな
り、図10(a)に示すように、連続波形のレーザ光を
放射する。また、レーザ発振器1bはPWレーザ発振器
からなり、図10(b)に示すように、パルス波形のレ
ーザ光を放射する。
【0063】本実施の形態は上記構成からなり、レーザ
発振器1aから放出される連続波形のレーザ光は平均出
力が大きいが、ピーク出力が小さい特性を有し、一方、
レーザ発振器1bから放出されるパルス波形のレーザ光
は平均出力が小さいが、ピーク出力が大きい特性を有す
る。このため、双方のレーザ光について同期をとって照
射したとき、レーザ光は、図10(c)に示すように、
平均出力およびピーク出力を共に大きくすることができ
る。
【0064】これにより、高出力レーザ光を加工対象の
原子炉機器に照射することが可能になり、対象とする原
子炉機器が比較的厚い部材からなるときも、効率よくこ
れらの部材を切断することができる。
【0065】本実施の形態においては上記効果に加え
て、比較的厚い部材を効率よく切断することが可能にな
り、機器の広範な部分に適用することができる。
【0066】(第8の実施の形態)本発明の第8の実施
の形態について図11を参照して説明する。本実施の形
態では加工ヘッド4に切断加工部に結像させるスポット
径を変えるズームレンズ22を使用する。
【0067】本実施の形態は上記構成からなり、ズーム
レンズ22によってレーザ光のスポット径を切断する部
材に合わせて変化させることができる。すなわち、ズー
ムレンズ22で後方にある部材に結像させるとき、結像
倍率mを自由に変えることができる。
【0068】光ファイバ3のコア径をd、出射NAをα
とすると、結像面である加工部16においてスポット径
はm×d、集光NAはα/mとなる。ただし、NAは屈
折率をn、広がり角度あるいは集光角度をθとして、N
A=n×sinθで定義される。したがって、結像倍率
mが大きい場合にはスポット径が大きく、かつ集光角度
θが小さくなる。一方、結像倍率mが小さい場合にはス
ポット径が小さく、かつ集光角度θが大きくなる。
【0069】もちろん、厚い部材を切断するときはスポ
ット径をある程度大きくした方が溶融または蒸発した材
料を円滑に排除できるので、効率よく切断作業を進める
ことができる。このためには焦点深度を長くして集光角
度を小さくする必要がある。一方、薄い部材を切断する
ときはスポット径を小さくした方が除去体積を小さくで
きるので、効率のよい切断が可能になる。さらに、焦点
深度は短くてもよいので、集光角度は大きくてもよい。
【0070】したがって、部材の厚さが厚い場合には結
像倍率mを大きくすれば、集光角度を小さく、かつスポ
ット径を大きくできるので、溶融物および蒸発物を円滑
に取り除くことができ、効率よく切断することが可能に
なる。一方、部材の厚さが薄い場合には結像倍率mを小
さくすれば、スポット径を小さくできるので、除去体積
が小さくなり、効率よく切断することができる。
【0071】本実施の形態においては上記効果に加え
て、高い効率を維持しながら機器の広範な部分に適用す
ることができる。
【0072】(第9の実施の形態)本発明の第9の実施
の形態について図12を参照して説明する。本実施の形
態では結像倍率の異なる2個の結像レンズを用いて加工
対象の部材を切断する。加工ヘッド4は結像倍率の異な
る2個の結像レンズ23a、23bを内蔵している。こ
の結像レンズ23a、23bはレボルバ24の一方の面
に固定されている。レボルバ24はモータ25と連結さ
れ、モータ25の回転に従い回動する。モータ25は遠
隔制御装置2と結ばれている。この加工ヘッド4にはウ
インドウ26の前面にガスノズル27が装着されてい
る。
【0073】本実施の形態は上記構成からなり、厚い部
材Mを切断する場合、遠隔制御装置2からモータ25に
動作指令を与える。この指令でモータ25が回転し、レ
ボルバ24が回動して厚い部材Mに適合する、結像倍率
が大きい結像レンズ23aがレーザ光の光軸上に位置決
めされる。このとき、結像レンズ23aからスポット径
が大きいレーザ光が部材Mに照射される。先に述べたよ
うに、スポット径が大きくなると、溶融物および蒸発物
を円滑に取り除くことができ、厚い部材Mを効率よく切
断することが可能になる。
【0074】かくして、厚い部材Mを切断する場合に結
像倍率が大きい結像レンズ23aからスポット径の大き
いレーザ光を照射することができ、部材Mに適合するレ
ーザ光で効率よく切断することが可能になる。
【0075】また、薄い部材Mを切断する場合、遠隔制
御装置2からモータ25に動作指令を与える。この指令
でモータ25が回転し、レボルバ24が回動して薄い部
材Mに適合する、結像倍率が小さい結像レンズ23bが
レーザ光の光軸上に位置決めされる。このとき、結像レ
ンズ23bからスポット径が小さいレーザ光が部材Mに
照射される。先に述べたように、スポット径が小さくな
ると、除去体積を小さくすることができ、薄い部材Mを
効率よく切断することが可能になる。
【0076】かくして、薄い部材Mを切断する場合に結
像倍率が小さい結像レンズ23bからスポット径の小さ
いレーザ光を照射することができ、部材Mに適合するレ
ーザ光で効率よく切断することが可能になる。
【0077】本実施の形態においては上記効果に加え
て、高い効率を維持しながら機器の広範な部分に適用す
ることができる。
【0078】(第10の実施の形態)本発明の第10の
実施の形態について図13を参照して説明する。本実施
の形態では水中にある炉内構造物に対してレーザ光を照
射して切断する。加工ヘッド4はレーザ光の光軸に沿っ
て設けられるフード28を備えている。このフード28
にそれの系内を水が循環する水循環装置29が接続され
ている。この水循環装置29はフード28と連絡する循
環水管30と、ポンプ31と、フィルタ32とから構成
されている。
【0079】本実施の形態は上位構成からなり、加工ヘ
ッド4からレーザ光が水中に浸漬された炉内構造物Fに
照射される。このとき、炉内構造物Fの材料の一部が溶
融、または蒸発する。このとき生じる加工デブリは、通
常、放射能レベルが高い。加工デブリは水雰囲気のため
に炉内構造物Fに付着せず、フード28内の水中に取り
残される。その後、水の流れに従って循環水管30に流
入し、フィルタ32によって捕捉される。
【0080】加工デブリを除かれた水はポンプ31で昇
圧され、循環水管30を流れてフード28内に還流す
る。このようにして放射能レベルが高い加工デブリを効
果的に回収することができる。なお、フード28内部の
水の流れは切断中に発生する気泡を照射部から取り除く
働きもある。
【0081】本実施の形態においては上記効果に加え
て、加工デブリを効果的に回収することが可能になる。
【0082】(第11の実施の形態)本発明の第11の
実施の形態について図14を参照して説明する。本実施
の形態では切断幅および加工デブリの飛散状況を監視
し、レーザ光の照射条件および切断ガスの吹き付け条件
を最適に保持する。切断される部材Mの加工部と反対側
にセンサ部分をCCDで構成した撮像装置33が設けら
れている。この撮像装置33の前面にはレーザ光を遮る
ためにレーザ光の波長を含む特定の波長域の光のみを透
過しないフィルタ34が装着されている。
【0083】また、撮像装置33は画像情報を処理する
画像処理装置35と接続されている。この画像処理装置
35はレーザ発振器1、自動減圧弁13および自動流量
調節器14に指令を与える制御装置36と接続されてい
る。なお、ここで用いられるレーザ発振器1は発振条件
を調整できるものが望ましい。
【0084】本実施の形態は上記構成からなり、切断作
業中、部材Mの裏面に設置した撮像装置33で部材Mを
切断する様子が撮影される。この画像情報は画像処理装
置35に伝送され、逐一解析される。得られたデータに
基づいて切断幅、加工デブリの飛散状況および溶融物の
排除状況が認識される。このデータは制御装置36に伝
送され、切断幅、加工デブリの飛散および溶融物の排除
が最良に保たれるようにレーザ発振器1、自動減圧弁1
3および自動流量調節器14に対して指令が与えられ
る。この結果、レーザ光の照射条件および切断ガスの吹
き付け条件が最適に保持される。
【0085】たとえば、切断幅が基準値よりも広い場
合、セルフバーニングが発生していると判断し、このと
きはレーザ出力を低下させるように指令が与えられる。
逆に、切断幅が基準値よりも狭い場合、ガウジングを起
こす可能性があり、このときはレーザ出力を増加させる
ように指令が与えられる。
【0086】また、たとえば、加工デブリの飛散が激し
い場合、切断ガスの圧力および流量を低下させるように
指令が与えられる。逆に、加工デブリの飛散は少ないも
のの、溶融物の排除が円滑でない場合、切断ガスの圧力
および流量を増加させるように指令が与えられる。
【0087】かくして、レーザ光の照射条件および切断
ガスの吹き付け条件を最適に保ち、セルフバーニングを
回避し、ガウジングの発生を抑制し、さらに加工デブリ
の飛散を抑えることができる。
【0088】本実施の形態においては上記効果に加え
て、切断加工における切断幅を狭く保ち、かつ加工デブ
リの飛散を最小に抑えて切断することが可能になる。
【0089】(第12の実施の形態)本発明の第12の
実施の形態について図15を参照して説明する。本実施
の形態ではガス組成、組成比および圧力の異なる切断ガ
スを対象とする部材に合わせて供給する。本実施の形態
のガス供給装置9はガスボンベ11a、11bと、供給
元弁12a、12bと、自動減圧弁13a、13bと、
自動流量調節器14a、14bと、ガス混合室37と、
供給弁38と、混合ガス減圧弁39とから構成されてい
る。2個のガスボンベ11a、11bは、一方に、酸素
ガス、他方に、不活性ガスである、たとえばアルゴンガ
スを充填している。
【0090】ガスボンベ11a、11bとガス混合室3
7とは独立した系統で結ばれ、ガス混合室37において
ガス組成を変えるために導入ガスを混合することができ
る。また、ガス供給装置9と加工ヘッド4のガスノズル
27との間がガス管8で結ばれている。
【0091】本実施の形態は上記構成からなり、レーザ
光の照射に先だって各ガスボンベ11a、11bからガ
ス混合室37にそれぞれガスが供給される。双方のガス
は均一な組成とするために十分に混合される。この混合
ガスは切断ガスとしてガス管8を通してガスノズル27
に送られ、部材Mに吹き出す。この切断ガスの供給中、
混合ガス減圧弁39の開度が調節され、切断ガスの圧力
が適切に保たれる。
【0092】このガス組成比は自動流量調節器14a、
14bをそれぞれ制御して任意の値に変えることができ
る。もちろん、ガスボンベ11a、11bの供給元弁1
2a、12bのどちらかを全閉した場合には一方のガス
のみを単独で供給することができる。通常、切断におけ
る効率を高めるには対象部材Mの材質に応じてガスの種
類または組成比および圧力を変えることが望ましい。
【0093】たとえば、炭素鋼は燃えやすいので、酸素
を切断ガスに使用すれば、レーザ出力を制限することが
可能になる。また、酸化鉄は高温で粘性が低いので、ガ
ス圧力は低くてもよく、逆に圧力が高過ぎると、加工デ
ブリの飛散範囲が広がってしまう。一方、ステンレス鋼
は添加金属のクロムが酸化すると、融点が高くなるの
で、アルゴンなどの非酸化ガス用いるほうが望ましい。
さらに、酸化クロムおよび鉄は粘性が高いので、切断ガ
スを高圧に保つ必要がある。それゆえ、切断対象の部材
Mの材質に応じてガスの種類または組成比およびガス圧
力を最適に保つように調節する。
【0094】かくして、ガス供給装置9により対象とす
る部材Mの材質に適する切断ガスまたは最適な組成比の
切断ガスを適切な圧力を保持して供給するすることが可
能になり、高い効率を保って切断することができる。
【0095】本実施の形態においては上記効果に加え
て、特に、材料の異なる機器の広範な部分に適用するこ
とができる。
【0096】
【発明の効果】本発明によれば、2次生成物の発生量を
抑制し、簡便に原子炉機器を切断することができる。ま
た、作業範囲を大きく広げることが可能になる。
【0097】さらに、本発明によれば、比較的厚い部材
を切断することが可能で、機器の広範な部分に適用する
ことができる。
【0098】また、加工デブリを効果的に回収すること
が可能になり、切断加工における切断幅を狭く保ち、か
つ加工デブリの飛散を最小に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に適用されるレーザ切断装置の第1
の実施の形態を示す構成図。
【図2】第1の実施の形態に係るガス供給装置を示す構
成図。
【図3】(a)(b)は本発明の第2の実施の形態に係
る光ファイバの開口数と焦点深度との関係を示す図。
【図4】本発明の第3の実施の形態を示す構成図。
【図5】本発明の第4の実施の形態を示す構成図。
【図6】本発明の第5の実施の形態を示す構成図。
【図7】(a)(b)(c)は第5の実施の形態に係る
レーザ光の時間波形を示す図。
【図8】本発明の第6の実施の形態を示す構成図。
【図9】本発明の第7の実施の形態を示す構成図。
【図10】(a)(b)(c)は第7の実施の形態に係
るレーザ光の時間波形を示す図。
【図11】本発明の第8の実施の形態を示す構成図。
【図12】本発明の第9の実施の形態を示す構成図。
【図13】本発明の第10の実施の形態を示す構成図。
【図14】本発明の第11の実施の形態を示す構成図。
【図15】本発明の第12の実施の形態を示す構成図。
【符号の説明】
1、1a、1b レーザ発振器 3 光ファイバ 4 加工ヘッド 7 原子炉圧力容器 9 ガス供給装置 11、11a、11b ガスボンベ 15 集光レンズ 18 ダイクロイックミラー 22 ズームレンズ 23a、23b 集光レンズ 27 ガスノズル 29 水循環装置 33 撮像装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋山 靖裕 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術センター内 (72)発明者 小松原 勝 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 河井 陽一 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 4E068 AE00 CA07 CA17 CD02 CD13 CE08 CJ01 CJ07 DA00

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉の外部において発振器を用いて切
    断加工のためのレーザ光を発振する段階、放出される前
    記レーザ光を光ファイバで該原子炉の内部に導く段階、
    前記レーザ光を集光し、切断対象の原子炉機器に対して
    照射し、かつ切断ガスを吹き付けて切断する段階からな
    る原子炉解体方法。
  2. 【請求項2】 原子炉の外部にあってレーザ光を発振す
    るレーザ発振器と、このレーザ発振器で生じたレーザ光
    を該原子炉の内部に導く光ファイバと、この光ファイバ
    を通して導かれたレーザ光を集光し、切断対象の原子炉
    機器に照射して切断する加工ヘッドと、この加工ヘッド
    を前記原子炉の外部で遠隔制御する遠隔制御装置と、前
    記加工ヘッドに切断ガスを供給するガス供給装置とを備
    えてなるレーザ切断装置。
  3. 【請求項3】 前記光ファイバが開口数の小さい光ファ
    イバからなることを特徴とする請求項2記載のレーザ切
    断装置。
  4. 【請求項4】 前記レーザ発振器が発振波長の異なる複
    数個のレーザ発振器からなり、波長の異なるレーザ光を
    合成して照射するようにしたことを特徴とする請求項2
    記載のレーザ切断装置。
  5. 【請求項5】 前記レーザ発振器が時間波形の異なる複
    数個のレーザ発振器からなり、時間波形の異なるレーザ
    光を合成して照射するようにしたことを特徴とする請求
    項2記載のレーザ切断装置。
  6. 【請求項6】 前記レーザ発振器がCWレーザ光を発振
    するレーザ発振器およびPWレーザ光を発信するレーザ
    発振器で構成され、CWレーザ光およびPWレーザ光の
    双方を重畳して照射することを特徴とする請求項2記載
    のレーザ切断装置。
  7. 【請求項7】 前記加工ヘッドがレーザ光を集光し、切
    断加工部に結像させるスポット径を変えるズームレンズ
    を備えることを特徴とする請求項2記載のレーザ切断装
    置。
  8. 【請求項8】 前記加工ヘッドが結像倍率の異なる複数
    個の集光レンズを備えることを特徴とする請求項2記載
    のレーザ切断装置。
  9. 【請求項9】 前記加工ヘッドがフードと、このフード
    と連絡する水循環装置とを備え、切断加工中、加工対象
    の構造物周囲を水雰囲気におくようにしたことを特徴と
    する請求項2記載のレーザ切断装置。
  10. 【請求項10】 さらに、前記加工ヘッドの反対側で切
    断加工の様子を撮影する撮像装置と、与えられる画像情
    報を処理する画像処理装置と、前記レーザ発振器および
    前記ガス供給装置に指令を与える制御装置とを備え、切
    断幅、加工デブリの飛散状況を監視し、レーザ光の照射
    条件および切断ガスの吹き付け条件を最適に保持するよ
    うにしたことを特徴とする請求項2記載のレーザ切断装
    置。
  11. 【請求項11】 前記ガス供給装置が2個のガスボンベ
    と、個別に操作可能な2個の減圧弁と、個別に操作可能
    な2個の流量調節器と、ガス混合室とを備え、切断ガス
    の組成、組成比およびガス圧力を変えられるようにした
    ことを特徴とする請求項2記載のレーザ切断装置。
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